説明

無線通信システム及びその緊急通報方式

【課題】緊急一括通報において一括通報、グループ通報、又は個別通報を行う無線通信システム及び緊急通報方式を提供する。
【解決手段】(1)の通報開始ではオペレータが操作卓11から一括通報、グループ通報、又は個別通報のいずれかを設定すると、(2)の緊急一括通報開始で親局装置12に緊急一括通報開始データが送信され、(3)の呼番号通知では操作卓11に呼番号通知データが送信される。(4)の通報開始指示では、親局装置12は屋外拡声子局20または戸別受信機30に通報開始指示データを送信する。(5)の番号通知では、親局装置12は屋外拡声子局20または戸別受信機30に番号通知データを送信する。通報開始指示データと番号通知データの通報種別「緊急一括通報開始」に対する子局識別番号に「一括番号、グループ番号、個別番号」を設定できるようにする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、無線通信システムに係り、特にセンター局、屋外拡声子局、及び戸別受信機などから構成される無線通信システムにおける緊急通報方式に関する。
【背景技術】
【0002】
市町村では、公的機関からの連絡や公的イベントの案内などの公的情報、また台風、津波、及び集中豪雨などの災害に対する注意や避難勧告などの防災情報を、住民に対して通報を行うシステム(以下、市町村デジタル同報通信システムという)を整備している。このような市町村デジタル同報通信システム500の構成を図7に示す。市町村デジタル同報通信システム500は、市町村のセンター局510、屋外拡声子局520、及び戸別受信機530から構成されている。屋外拡声子局520と戸別受信機530は、複数存在するが図7の市町村デジタル同報通信システム500では、各々1箇所のみを記載している。市町村のセンター局510は、センター局510に設置されている操作卓から音声で入力された公的情報や防災情報を音声データに変換し、屋外拡声子局520や戸別受信機530に対して音声データを送信する親局である。屋外拡声子局520は、市町村のセンター局510から送信された公的情報や防災情報の音声データを受信し、受信した公的情報や防災情報の音声データを音声に変換し、屋外拡声子局520に設置されているトランペットスピーカーから音声を出力する子局である。屋外拡声子局520は、トランペットスピーカーから出力される音声により、屋外拡声子局520の周辺の住民や通行人に公的情報や防災情報を知らせることができる。戸別受信機530は、市町村のセンター局510から送信された公的情報や防災情報の音声データを受信し、受信した公的情報や防災情報の音声データを音声に変換し、戸別受信機530のスピーカーから音声を出力する機器である。戸別受信機530は、スピーカーから出力される音声により、戸別受信機530を設置している住居の住民に公的情報や防災情報を知らせることができる。このように、屋外拡声子局520と戸別受信機530は、市町村のセンター局510の親局から音声データを受信する子局となる。
【0003】
市町村デジタル同報通信システム500において、親局から子局に対して行う通報には、親局から特定の一箇所の子局に対して通報を行う個別通報、複数の子局で構成されるグループの全ての子局に対して通報を行うグループ通報、市町村デジタル同報通信システム500の全ての子局に対して通報を行う一括通報の3通りがある。また、緊急通報では一括の通報方式のみ使用していた。しかし、昨今の市町村合併などに伴い市町村デジタル同報通信システム500が通報するエリアが広くなり、一部の地域に対する防災情報の通報であるにもかかわらず、一括で通報を行っていた。
【0004】
緊急災害時に音声通報と文字通報の迅速な同時通報を実現する技術として下記特許文献1がある。特許文献1の無線通信システムでは、センター局装置が、子局装置で加工すべき文字メッセージ情報を子局装置に対して無線により送信し、子局装置は受信した文字メッセージ情報を記憶情報や取得情報を使用して加工する。そして、子局装置の加工により生成された文字メッセージ情報の内容を音声通報と文字通報で出力している。このような通報を行うことで、迅速な音声通報と文字通報の同時通報を実現している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2006−279250
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記のように、特許文献1の無線通信システムでは、子局装置が、受信した文字メッセージ情報を記憶情報や取得情報を使用して加工するので、センター局装置が行っていた複雑な作業を削減することができ、迅速な音声通報と文字通報の同時通報が可能となる。しかし、昨今の市町村合併などに伴い市町村デジタル同報通信システムが通報するエリアが広くなり、一部の地域に対する防災情報の通報であるにもかかわらず、一括で通報を行っている。このため、一部の地域に対する緊急通信である場合でも、全ての子局に対して通報を行うことで、通報を受信した住民が避難対象の地域でないにもかかわらず避難してしまう、または通報を受信した住民が避難対象の地域であるにもかかわらず避難対象でないと思い避難が遅れてしまうなどという事態の発生が予測された。
【0007】
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、上記課題を解決できる無線通信システム及びその緊急通報方式を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の無線通信システムは、親局から子局に対して緊急通報を行う無線通信システムであって、通報種別が緊急一括通報であるときに、一括通報、グループ通報、及び個別通報のいずれかの子局識別を設定できる緊急一括通報設定手段と、前記緊急一括通報設定手段で、グループ通報を設定したときにグループ名称、または個別通報を設定したときに個別名称を入力できる送信対象入力手段と、前記通報種別と前記子局識別を子局に送信する緊急一括通報送信手段とを備え、前記緊急一括通報であるときに、一括通報、グループ通報、及び個別通報のいずれかの通報を行うことを特徴としている。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、一部の地域に対する緊急通報であるときに、その緊急通報の対象となるグループまたは戸別の住民に対してのみ通報を行うことができ、緊急通報の対象でないグループまたは戸別の住民に対しては通報を行わない無線通信システム及びその緊急通報方式を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の実施形態に係る無線通信システムの機能構成を示す図である。
【図2】本発明の実施形態に係る操作卓の緊急一括通報操作パネルの構成を示す図である。
【図3】本発明の実施形態に係る緊急一括通報のデータ送信手順を示す図である。
【図4】本発明の実施形態に係る通報開始指示データのフォーマットを示す図である。
【図5】本発明の実施形態に係る通報種別に対する子局識別番号一覧表である。
【図6】本発明の実施形態に係る番号通知データのフォーマットを示す図である。
【図7】市町村デジタル同報通信システムの構成を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
従来の図7に示す市町村デジタル同報通信システム500において、「一括通報」、「グループ通報」、及び「個別通報」の緊急通報を実施するためには、既設の緊急一括通報のデータ送信手順や親局から子局への送信データである通報開始指示データや番号通知データを変更する必要がある。しかし、市町村デジタル同報通信システム500は、既に運用しているため変更をできるだけ少なくすることが求められる。このため、操作卓の「緊急一括通報」に「一括通報」、「グループ通報」、及び「個別通報」のボタンを用意する。更に、「グループ通報」ボタンの場合は、グループ毎に付けられている名称(以下、グループ名称という)を指定できるようにする。また、「個別通報」ボタンの場合は、子局毎に付けられている名称(以下、個別名称という)を指定できるようにする。更に、通報開始指示データの通報種別に従来通り「緊急一括通報開始」が設定されている場合でも、通報開始指示データの子局識別番号に「一括通報」、「グループ通報」、「個別通報」の番号を設定するようにする。同様に、番号通知データの子局識別番号に「一括通報」、「グループ通報」、「個別通報」の番号を設定するようにする。そして、子局において通報種別が「緊急一括通報」である通報開始指示データを受信した場合は、番号通知データの子局識別番号を判定し、自局が対象の場合には親局から送信された音声データの音声を出力する。このように行うことで、「緊急一括通報」であっても「グループ通報」及び「個別通報」を行うことができるようにする。以下、本発明を実施するための実施形態を、図面を参照して説明する。
【0012】
まず、図1に示す無線通信システム100の機能構成について説明する。無線通信システム100は、センター局10、屋外拡声子局20、及び戸別受信機30から構成されている。センター局10は、図7に示す市町村のセンター局510に対応している。屋外拡声子局20は、図7に示す屋外拡声子局520に対応している。戸別受信機30は、図7に示す戸別受信機530に対応している。
【0013】
センター局10は、操作卓11、親局装置12、及びアンテナ13から構成され、更に親局装置12は、制御部12aと送信部12bから構成されている。操作卓11は、操作ボタン、モニター、及びマイクロホンを備え、オペレータが子局に対して通報を行うときに設定される装置である。また、操作卓11には図2に示す緊急一括通報操作パネル11aが配置されている。例えば、オペレータがモニターに映し出される監視地点の映像により緊急通報が必要と判断したときには、オペレータは緊急一括通報操作パネル11aを操作し、マイクロホンから防災情報などを音声で入力する。緊急一括通報操作パネル11aの構成については、後述する。制御部12aは、CPU(中央演算装置)やメモリ、及びそのメモリに記憶されてそれぞれの機能を実行するプログラムより実現される部位である。送信部12bは、屋外拡声子局20と戸別受信機30の子局に対して予め決められた手順に従って、アンテナ13を経由してデータの送信を行う部位である。
【0014】
屋外拡声子局20は、アンテナ21、子局装置22、音声出力装置23、及びトランペットスピーカー24から構成され、更に子局装置22は、受信部22aと制御部22bから構成されている。受信部22aは、センター局10から送信されたデータをアンテナ21を経由して受信する部位である。制御部22bは、CPU(中央演算装置)やメモリ、及びそのメモリに記憶されてそれぞれの機能を実行するプログラムより実現される部位である。音声出力部23は、デジタルである音声データを音声に変換し、トランペットスピーカー24から音声を出力する装置である。
【0015】
戸別受信機30は、アンテナ31、受信部32、機能部33、音声出力部34、及びスピーカー35から構成されている。受信部32は、センター局から送信されたデータをアンテナ31を経由して受信する部位である。機能部33は、MPU(マイクロプロセッサ)などにより機能を実現する部位である。音声出力部34は、デジタルである音声データを音声に変換し、スピーカー35から音声を出力する装置である。
【0016】
次に、図2に示す操作卓11に配置されている緊急一括通報操作パネル11aの構成について説明する。緊急一括通報操作パネル11aには、「一括通報」ボタン11b、「グループ通報」ボタン11c、「個別通報」ボタン11d、及び送信対象入力エリア11eが配置されているパネルである。「一括通報」ボタン11bは、緊急通報を一括で行うときに押下されるボタンである。「グループ通報」ボタン11cは、緊急通報をグループで行うときに押下されるボタンである。「個別通報」ボタン11dは、緊急通報を個別で行うときに押下されるボタンである。送信対象入力エリア11eは、緊急通報をグループで行うときに、「グループ通報」ボタン11cを押下した後に、グループ名称が入力されるエリアである。また、送信対象入力エリア11eは、緊急通報を個別で行うときに、「個別通報」ボタン11bを押下した後に、個別名称が入力されるエリアである。
【0017】
次に、図3に示す緊急一括通報のデータ送信手順について、図3に記載されている(1)から(5)の順に説明する。ここでは、「グループ通報」11cでの緊急通報を行うときの実施例について説明する。
【0018】
まず、(1)の通報開始においては、オペレータが操作卓11の緊急一括通報操作パネル11aから「グループ通報」ボタン11cを押下し、送信対象入力エリア11eにグループ名称を入力する。次に(2)の緊急一括通報開始においては、操作卓11から親局装置12に対して緊急個別通報開始データを送信する。緊急個別通報開始データには、呼出先総数(=1)、呼出先No(=一括)、送信先種別(=「グループ」)、送信対象(=「グループ名称」)、及び音量設定値などが設定される。ここで呼出先Noに「一括」が設定されるのは、通報開始指示の通報種別に従来通り「緊急一括通報開始」を設定するためである。次に(3)の呼番号通知においては、親局装置12が操作卓11から緊急個別通報開始データを正常に受信すると、操作卓11に呼番号通知データを送信する。呼番号通知データには、親局装置12が受け付けた番号順につける呼番号と、結果(=正常)などが設定される。
【0019】
次に(4)の通報開始指示において、親局装置12は、屋外拡声子局20または戸別受信機30に通報開始指示データ200を送信する。通報開始指示データ200のフォーマットを図4に示す。図4の通報開始指示データ200には、子局識別番号1(=グループ番号)、子局識別番号2(=なし)、音量設定値、戸別強制音量フラグ(=1)、通報開始指示位置(=1)、B/I:ビジーフラグ(=B:ビジー)などが設定される。ここでは、従来の緊急一括通報方式から変更された子局識別番号の項目について説明する。子局識別番号1と子局識別番号2には、図5に示す通報種別に対する子局識別番号一覧表300の子局識別番号が設定される。従来の通報種別に対する子局識別番号一覧表300では、通報種別が「緊急一括通報開始」である項目は、No.1の通報種別「緊急一括通報開始」のみであった。また、No.1の通報種別「緊急一括通報開始」に対応する子局識別番号1は、「一括番号」のみしか指定できなかった。このため、「グループ通報」または「個別通報」を指定することができなかった。本実施形態においては、新たにNo.5の通報種別に「緊急一括通報開始」、このNo.5の通報種別に対応する子局識別番号1に「一括番号、グループ番号、個別番号」を設定できるようにする。このようにすると、子局識別番号1にグループ番号を設定することが可能となるので、緊急一括通報方式であっても、「グループ通報」を行うことができる。
【0020】
次に(5)の番号通知においては、親局装置12は、屋外拡声子局20または戸別受信機30に番号通知データ400を送信する。番号通知データ400のフォーマットを図6に示す。図6の番号通知データ400には、呼番号、子局識別番号、市町村コードなどが設定される。ここでは、従来の緊急一括通報方式から変更された子局識別番号の項目について説明する。子局識別番号には、図5に示す通報種別に対する子局識別番号一覧表300のNo5に新たに追加された通報種別が「緊急一括通報開始」である子局識別番号の「一括番号、グループ番号、個別番号」からグループ番号が設定される。このように設定すると、子局識別番号にグループ番号を設定することが可能となるので、緊急一括通報方式であっても、「グループ通報」を行うことができる。
【0021】
以上、「グループ通報」での緊急通報を行うときの実施例について説明したが、「個別通報」で行うときには、通報開始指示データ200の子局識別番号1に個別番号、番号通知データ400の子局識別番号に個別番号を設定することが可能となるので、緊急一括通報方式であっても「個別通報」に緊急通報を行うことができる。また、「一括通報」で行うときには、従来通り通報開始指示データ200の子局識別番号1に一括番号、番号通知データ400の子局識別番号に一括番号を設定することで、「一括通報」で緊急通報を行うことができる。
【0022】
以上の実施形態においては、センター局10、屋外拡声子局20、及び戸別受信機30が無線で接続される無線通信システム100について説明したが、センター局10、屋外拡声子局20、及び戸別受信機30が有線で接続される通信システムにおいても、本発明の実施形態の緊急通報方式を適用することが可能である。また、実施形態では音声での通報について説明したが、音声出力のためのスピーカーの代わりに表示部を設け、非音声信号について音声信号と同様の処理を行うようにすることも可能である。更にスピーカーと表示部を併設することで、音声信号と非音声信号とを同時に処理を行うようにすることも可能である。
【0023】
このような実施形態によれば、一部の地域に対する緊急通報であるときに、その緊急通報の対象となるグループまたは戸別の住民に対してのみ通報を行うことができ、緊急通報の対象でないグループまたは戸別の住民に対しては通報を行わない無線通信システム及びその緊急通報方式を提供することができる。
【0024】
以上、具体的な実施の形態により本発明を説明したが、上記実施の形態は本発明の例示であり、この実施の形態に限定されないことは言うまでもない。
【0025】
以上をまとめると、本発明は次のような特徴を有する。
(1) 本発明の無線通信システムは、親局から子局に対して緊急通報を行う無線通信システムであって、通報種別が緊急一括通報であるときに、一括通報、グループ通報、及び個別通報のいずれかの子局識別を設定できる緊急一括通報設定手段と、前記緊急一括通報設定手段で、グループ通報を設定したときにグループ名称、または個別通報を設定したときに個別名称を入力できる送信対象入力手段と、前記通報種別と前記子局識別を子局に送信する緊急一括通報送信手段とを備え、前記緊急一括通報であるときに、一括通報、グループ通報、及び個別通報のいずれかの通報を行うことを特徴としている。
(2) (1)の前記緊急一括通報設定手段と前記送信対象入力手段は、操作卓に備えられていることを特徴としている。
(3) (1)または(2)の前記子局は、前記通報種別と前記子局識別を受信したときに、前記グループ名称または前記個別名称に基づいて自局が対象であるかを判定する自局判定手段を備え、前記自局判定手段により自局が対象であると判定したときに前記通報の音声を出力することを特徴としている。
(4) (1)から(3)のいずれかの前記親局は、市町村デジタル同報通信システムにおけるセンター局であることを特徴としている。
(5) (1)から(4)のいずれかの前記子局は、市町村デジタル同報通信システムにおける屋外拡声子局または戸別受信機であることを特徴としている。
(6) (1)から(5)のいずれかの前記通報種別と前記子局識別は、市町村デジタル同報通信システムにおける通報開始指示データと番号通知データに設定されることを特徴としている。
(7) 本発明の無線通信システムの緊急通報方式は、親局から子局に対して緊急通報を行う無線通信システムの緊急通報方式であって、通報種別が緊急一括通報であるときに、一括通報、グループ通報、及び個別通報のいずれかの子局識別を設定できる緊急一括通報設定工程と、前記緊急一括通報設定工程で、グループ通報を設定したときにグループ名称、または個別通報を設定したときに個別名称を入力できる送信対象入力工程と、前記通報種別と前記子局識別を子局に送信する緊急一括通報送信工程とを備え、前記緊急一括通報であるときに、一括通報、グループ通報、及び個別通報のいずれかの通報を行うことを特徴としている。
【産業上の利用可能性】
【0026】
本発明は、無線通信システムに好適であるが、無線通信システムに限られるものではなく、各所とデータを送受信するシステム一般に適用可能である。
【符号の説明】
【0027】
10・・・・・センター局
11・・・・・操作卓
11a・・・・緊急一括通報操作パネル
11b・・・・「一括通報」ボタン
11c・・・・「グループ通報」ボタン
11d・・・・「個別通報」ボタン
11e・・・・送信対象入力エリア
12・・・・・親局装置
12a・・・・制御部
12b・・・・送信部
13・・・・・アンテナ
20・・・・・屋外拡声子局
21・・・・・アンテナ
22・・・・・子局装置
22a・・・・受信部
22b・・・・制御部
23・・・・・音声出力装置
24・・・・・トランペットスピーカー
30・・・・・戸別受信機
31・・・・・アンテナ
32・・・・・受信部
33・・・・・機能部
34・・・・・音声出力部
35・・・・・スピーカー
100・・・・・無線通信システム
200・・・・・通報開始指示データ
300・・・・・通報種別に対する子局識別番号一覧表
400・・・・・番号通知データ
500・・・・・市町村デジタル同報通信システム
510・・・・・市町村のセンター局
520・・・・・屋外拡声子局
530・・・・・戸別受信機

【特許請求の範囲】
【請求項1】
親局から子局に対して緊急通報を行う無線通信システムであって、
通報種別が緊急一括通報であるときに、一括通報、グループ通報、及び個別通報のいずれかの子局識別を設定できる緊急一括通報設定手段と、
前記緊急一括通報設定手段で、グループ通報を設定したときにグループ名称、または個別通報を設定したときに個別名称を入力できる送信対象入力手段と、
前記通報種別と前記子局識別を子局に送信する緊急一括通報送信手段とを備え、
前記緊急一括通報であるときに、一括通報、グループ通報、及び個別通報のいずれかの通報を行うことを特徴とする無線通信システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2011−188169(P2011−188169A)
【公開日】平成23年9月22日(2011.9.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−50217(P2010−50217)
【出願日】平成22年3月8日(2010.3.8)
【出願人】(000001122)株式会社日立国際電気 (5,007)
【Fターム(参考)】