説明

無線通信システム

【課題】フレームの長さと無線処理ブロックの長さとの関係に関わらず、データ伝送効率の低下を防ぐことができる無線通信システムを提供することを目的とする。
【解決手段】送信側の無線装置が、第一フレーム先頭位置、フレーム長情報、ダミーデータ識別子、有効データ識別子の制御情報を用いて、フラグメント、パッキング、及びダミーデータ挿入などの格納処理を行うこと、ならびに受信側の無線装置がこれらの制御情報を用いて無線処理ブロックからもとのフレームを組み立てるフレーム形成処理を行うことで、本無線通信システムは、フレームの長さと無線処理ブロックの長さとの関係に関わらず、データ伝送効率の低下を防止してLAN間でデータを無線通信することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、IEEE802.3で規定されるネットワーク間を無線通信する無線通信システムに関する。
【背景技術】
【0002】
LAN(Local Area Network)などのIEEE802.3で規定されるネットワーク(以下、「IEEE802.3で規定されるネットワーク」を「ネットワーク」と略記する。)間を無線通信する無線通信システムにおいて、ネットワークからのIEEE802.3で規定されるフレーム(以下、「IEEE802.3で規定されるフレーム」を「フレーム」と略記する。)は、無線通信に係る処理とは非同期かつバースト的に入力される。このため、無線通信システムは、伝送遅延特性が許容できる範囲の深さを持つメモリ(以下、「メモリ」を「無線送信バッファ」と記載する。)にフレームを格納し、無線送信する度にその無線送信バッファに格納されているフレームを読み出すとともに、そのフレームを無線通信に係る処理単位となる無線処理ブロックヘ載せ替えることが一般的である(例えば、特許文献1を参照。)。
【0003】
無線処理ブロックは、暗号化や通信路符号化の後、無線変調処理などを経て無線送信される。無線受信側では、無線復調処理、通信路復号、暗号復号などを経て無線処理ブロックを得る。その後、無線処理ブロックからもとのフレームに組み立て直して、フレームをネットワークヘ出力する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2005−223406号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
フレームを無線処理ブロックヘ載せ替える場合、数十バイトから数千バイトの可変長であるフレーム(フレーム長Leバイト)を無線処理ブロック(無線処理ブロック長Lbバイト)単位で分割し、ひとつのフレームを複数の無線処理ブロックに分ける方式(以下、この方式をフラグメントと呼ぶ)がある。従来、フラグメントを行う際、無線処理ブロック長Lbに対してフレーム長Leが短い場合やフレーム長Leが無線処理ブロック長Lbの倍数でない場合(Le=x・Lb+y、x:0を除く自然数、y:0を除くLb未満の自然数)、無線処理ブロックの端数に実データでないダミーデータなどを挿入する必要があった。そのため、フレーム長Leと無線処理ブロック長Lbの関係によっては、無線通信システムのデータ伝送効率が大きく低下することがあるという課題があった。この課題に対して、挿入するダミーデータなどを極力少なくするよう、無線処理ブロック長Lbを短くすることが考えられるが、無線処理ブロック長Lbに対してフラグメントしたフレームを無線受信側で元に戻すために必要な制御情報の占める割合が大きくなり、データ伝送効率が低下するという課題が生じる。
【0006】
前記課題を解決するために、本発明は、フレームの長さと無線処理ブロックの長さとの関係に関わらず、データ伝送効率の低下を防ぐことができる無線通信システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本発明に係る無線通信システムは、ネットワークからのフレーム(フレーム長Leバイト)を無線処理ブロック(無線処理ブロック長Lbバイト)単位でフラグメントして端数が生じた場合に、次のフレームを同一無線処理ブロックに含める方式(以下、この方式をパッキングと呼ぶ)を採用して、効率良く無線処理ブロックヘ載せ替える。
【0008】
具体的には、本発明に係る無線通信システムは、IEEE802.3で規定されるフレームのデータをヘッダ部及びペイロード部からなる無線処理ブロックの前記ペイロード部へ格納する格納処理、及び前記ペイロード部からデータを取り出し前記フレームを形成するフレーム形成処理を行なう無線装置と、前記無線処理ブロックで無線通信を行い、前記無線装置間でデータの伝送を行う無線伝送路と、を備える。
【0009】
前記無線装置は、前記格納処理の際に、前記ペイロード部が全て空き領域の場合は、前記フレームの長さの情報であるフレーム長情報が先頭に付加されたデータを前記ペイロード部の先頭から順に詰めて格納し、前記ペイロード部に他のデータが格納され、且つ空き領域がある場合は、前記フレーム長情報が先頭に付加されたデータを前記ペイロード部の該空き領域に前記他のデータの後ろから順に詰めて格納し、前記フレーム長情報が先頭に付加されたデータの量が前記ペイロード部の空き領域より多い場合は、前記ペイロード部の空き領域を超過した分の該データを分割して次の前記無線処理ブロックの前記ペイロード部の先頭から順に詰めて格納し、前記ペイロード部内に前記フレーム長情報がある場合、前記ペイロード部の先頭に最も近い前記フレーム長情報の位置を示す第一フレーム先頭位置情報を前記無線処理ブロックの前記ヘッダ部に書き込むことを特徴とする。
【0010】
無線装置は、無線処理ブロックのペイロード部の先頭からフレーム長情報を付したデータを詰めて格納する。ペイロード部に空き領域が生じたとき、無線装置は、次のフレーム長情報を付したデータを続けて格納する。また、格納するデータの量がペイロード部の容量より大きいとき、無線装置は、格納しきれないデータを次の無線処理ブロックのペイロード部に格納する。さらに、無線装置は、ペイロード部先頭に最も近いフレーム長情報がペイロード部のどこに存在するかを示す第一フレーム先頭位置情報を無線処理ブロックのヘッダ部に書き込む。
【0011】
このようにフレームのデータを無線処理ブロックに格納することで、ダミーデータを挿入する必要がなくなる。さらに、受信時に無線装置は、第一フレーム先頭位置情報でデータの先頭位置を把握できる。また、無線装置は、ペイロード部内のフレーム長情報を知ることでパッキングされたデータの先頭位置も知ることができる。
【0012】
従って、本発明は、フレームの長さと無線処理ブロックの長さとの関係に関わらず、データ伝送効率の低下を防ぐことができる無線通信システムを提供することができる。
【0013】
本発明に係る無線通信システムの前記無線装置は、前記フレームを分類し一時保管する無線送信バッファを有しており、前記無線送信バッファ内の前記フレームの分類毎に前記格納処理を行うことが好ましい。無線装置は、同一種類のフレームや同一送信先のフレームをまとめることができるためデータ伝送の効率を向上させることができる。
【0014】
本発明に係る無線通信システムの前記無線装置は、前記格納処理の際に、前記無線処理ブロックの前記ペイロード部に空き領域があり、且つ該無線処理ブロックに格納する前記フレームを待機する状態となる場合、前記ペイロードの該空き領域にダミーデータ識別子を先頭に付加したダミーデータを格納することであることが好ましい。
【0015】
無線装置は、ネットワークからのフレームが少ないとき、次のフレームの到着を待たずにペイロード部の空き領域をダミーデータで埋め、無線処理ブロックを送信する。伝送するデータ量が少ない状況であるのでダミーデータを使用してもデータ伝送効率への影響は少ない。また、ダミーデータを挿入し、連続して無線送信することで、ネットワークの性能である伝送遅延特性や伝送遅延揺らぎ特性を改善することができる。
【0016】
本発明に係る無線通信システムの前記無線装置は、前記フレーム形成処理の際に、前記無線処理ブロックの前記ヘッダ部に前記第一フレーム先頭位置情報がある場合は、前記第一フレーム先頭位置情報で示された前記ペイロード部の位置にある前記フレーム長情報から対応するデータの量を示すデータ長を入手し、前記データ長より前記フレーム長情報の位置から前記ペイロード部の最後部までの長さが長い場合、前記フレーム長情報の位置の後ろにある該データを前記ペイロード部から取り出して前記フレームを組み立てるフレーム構成を行い、前記データ長が前記フレーム長情報の位置から前記ペイロード部の最後部までの長さより長い場合、前記フレーム長情報の位置から前記データ長に相当する長さまで、以降の1以上の前記無線処理ブロックの前記ペイロード部に分割格納されている該データを取り出して前記フレームを組み立てるフレーム構成を行い、前記フレーム構成を行った前記データの後ろに、さらに前記フレーム長情報がある場合は、前記フレーム長情報から前記データ長を入手し、再度前記フレーム構成を行うことができる。
【0017】
無線装置は、無線処理ブロックの受信の際に、データが複数の無線処理ブロックに分割格納されていてもフレーム長情報を利用してデータの終端部を知ることができる。この場合、データが跨って格納されている後続の無線処理ブロックのヘッダ部に記載された第一フレーム先頭位置情報を確認する必要がない。
【0018】
本発明に係る無線通信システムの前記無線装置は、前記フレーム形成処理の際に、前記無線処理ブロックの前記ヘッダ部に前記第一フレーム先頭位置情報がある場合は、前記第一フレーム先頭位置情報で示された前記ペイロード部の位置にある前記フレーム長情報から対応するデータの量を示すデータ長を入手し、前記データ長より前記フレーム長情報の位置から前記ペイロード部の最後部までの長さが長い場合、前記フレーム長情報の位置の後ろにある該データを前記ペイロード部から取り出して前記フレームを組み立てるフレーム構成を行い、前記データ長が前記フレーム長情報の位置から前記ペイロード部の最後部までの長さより長い場合、前記フレーム長情報の位置を始位置とし、以降の1以上の前記無線処理ブロックについて前記ヘッダ部に前記第一フレーム先頭位置情報が書き込まれている前記無線処理ブロックを探し出し、該無線処理ブロックの前記第一フレーム先頭位置情報で示された前記ペイロード部内の位置を終位置として検出し、前記始位置から前記終位置までに分割格納されている該データを取り出して前記フレームを組み立てるフレーム構成を行い、前記フレーム構成を行った前記データの後ろに、さらに前記フレーム長情報がある場合は、前記フレーム長情報から前記データ長を入手し、再度前記フレーム構成を行うことができる。
【0019】
無線装置は、無線処理ブロックの受信の際に、無線処理ブロックのヘッダ部を全て確認してもよい。データが複数の無線処理ブロックに分割格納されていても、無線装置は、次にヘッダ部に記載される第一フレーム先頭位置情報が示す位置のフレーム長情報までが取得しようとするデータであることを知ることができる。
【発明の効果】
【0020】
本発明は、フレームの長さと無線処理ブロックの長さとの関係に関わらず、データ伝送効率の低下を防ぐことができる無線通信システムを提供することができる。本無線通信システムは、フレームを無線処理ブロックヘ載せ替えるにあたって、フラグメント、パッキング及びダミーデータ挿入によって、データ伝送量が多い場合はデータ伝送効率を向上させ、データ伝送量が少ない場合は伝送遅延特性や伝送遅延揺らぎ特性を良好に保つことができる。本無線通信システムは、実現するために必要な制御情報も少ないため、データ伝送効率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】本発明に係る無線通信システムの概略構成図である。
【図2】本発明に係る無線通信システムの無線装置が無線通信を行う無線処理ブロックの概念図である。
【図3】本発明に係る無線通信システムの格納処理の例である。
【図4】本発明に係る無線通信システムの格納処理の例である。
【図5】本発明に係る無線通信システムの格納処理の例である。
【図6】本発明に係る無線通信システムのフレーム形成処理を説明するフローチャートである。
【図7】本発明に係る無線通信システムのフレーム形成処理を説明するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0022】
添付の図面を参照して本発明の実施形態を説明する。以下に説明する実施形態は本発明の実施例であり、本発明は、以下の実施形態に制限されるものではない。なお、本明細書及び図面において符号が同じ構成要素は、相互に同一のものを示すものとする。
【0023】
図1は、本実施形態の無線通信システム301の概略構成図である。無線通信システム301は、複数のLAN(11、12)の間でデータを無線で伝送するため、LAN(11、12)の一端に接続された無線装置(21、22)と、無線伝送路31と、を備える。LAN(11、12)は、IEEE802.3で規定されるネットワークであり、データはIEEE802.3で規定されるフレームで伝送される。
【0024】
無線装置(21、22)は、フレームのデータをヘッダ部及びペイロード部からなる無線処理ブロックのペイロード部へ格納する格納処理、及びペイロード部からデータを取り出しフレームを形成するフレーム形成処理を行う。無線伝送路31は、無線処理ブロックで無線通信を行い、無線装置(21、22)間でデータの伝送を行う。
【0025】
(無線処理ブロック)
図2は、無線装置(21、22)が無線通信を行う無線処理ブロックの概念図である。無線処理ブロックは、制御情報が格納されるヘッダ部とフレームのデータが格納されるぺイロード部の2つの領域で構成する。ここで、ヘッダ長をLhバイト、ペイロード長をLpバイト、無線処理ブロック長をLbバイトとすると、Lb=Lh+Lpとなる。データ伝送効率を考慮すると、Lpに比べてLhは十分小さい(Lh≪Lp)ことが望ましい。ヘッダ部は、(1)無線処理ブロック識別子、(2)第一フレーム先頭位置、(3)無線処理ブロック順序番号などの制御情報が記載される。以下に各制御情報について説明する。
【0026】
(1)無線処理ブロック識別子
無線処理ブロック識別子は、フレームの優先制御やフレームの宛先振り分けなどのため、ネットワークから入力されるフレームを分類する必要がある場合に、すべての分類から該当する分類を識別するための値である。ネットワークから入力されるフレームを分類する必要がない場合、無線処理ブロック識別子は付与しなくてもよい。
【0027】
(2)第一フレーム先頭位置
第一フレーム先頭位置は、無線受信側におけるフレーム組み立てのために必要な制御情報のひとつである。第一フレーム先頭位置は、該当する無線処理ブロックのペイロード部にフレームから載せ換えられた最初のデータの先頭位置を示す値であり、無線処理ブロックやペイロード部の先頭からのバイト数などで表現できる。具体的には、第一フレーム先頭位置は、該当する無線処理ブロックのペイロード部に格納される最初のフレーム長情報の位置である。フレーム長情報については後述する。
【0028】
ここで、フラグメント、パッキング、又はダミーデータ挿入の処理により、無線処理ブロックにデータの先頭位置がない場合や、ひとつの無線処理ブロックに複数のデータの先頭位置がある場合もあり得る。該当する無線処理ブロックのぺイロード部に格納できる最大のフレーム数分のデータの先頭位置を付与する方式も考えられる。しかし、この方式は、ペイロード長Lpが長くなるに従って付与するデータの先頭位置が増加し、また、実際に格納されているフレーム数に係らず定められたデータの先頭位置を付与しなければならない。このため、この方式より第一フレーム先頭位置のみを与える本実施形態のほうがデータ伝送効率が高い。
【0029】
(3)無線処理ブロック順序番号
無線処理ブロック順序番号は、無線送信する無線処理ブロックに対して順番に付与される値であり、無線処理ブロック識別子がある場合は、無線処理ブロック識別子毎の無線処理ブロックに対して独立かつ順番に付与することがある。無線回線の伝搬状態などにより、無線送信した無線処理ブロックが無線受信側へ届かない、もしくは、無線受信側の無線復調処理などで破棄してしまう恐れがある場合でも、無線装置は無線処理ブロック順序番号の規則性を監視することで、無線処理ブロックの欠損を認識することができる。
【0030】
(格納処理)
以下、LAN11を無線送信側のネットワーク、LAN12を無線受信側のネットワークとして説明する。逆の場合も同様である。無線装置21は、LAN11から入力されるフレーム(フレーム長Leバイト)に対して、フレーム長Leを示す数値を含んだフレーム長情報(フレーム長情報長Liバイト)をフレームから取り出したデータの先頭に付与する。その後、無線装置21は、フレーム長情報とデータを無線処理ブロックのペイロード部先頭から順次格納する。フレーム長情報は、無線装置22が行うフレーム組み立てのために必要な制御情報のひとつとなる。
【0031】
無線装置21は、格納処理の際に、ペイロード部が全て空き領域の場合は、フレームの長さの情報であるフレーム長情報が先頭に付加されたデータをペイロード部の先頭から順に詰めて格納し、ペイロード部に他のデータが格納され、且つ空き領域がある場合は、フレーム長情報が先頭に付加されたデータをペイロード部の該空き領域に他のデータの後ろから順に詰めて格納し、フレーム長情報が先頭に付加されたデータの量がペイロード部の空き領域より多い場合は、ペイロード部の空き領域を超過した分の該データを分割して次の無線処理ブロックのペイロード部の先頭から順に詰めて格納し、ペイロード部内にフレーム長情報がある場合、ペイロード部の先頭に最も近いフレーム長情報の位置を示す第一フレーム先頭位置情報を無線処理ブロックのヘッダ部に書き込む。
【0032】
(1)フレーム長情報Li+データ量Le=ペイロード部の容量Lpの場合
フレーム長情報とフレームのデータを無線処理ブロックに格納する際、フレーム長情報とフレームのデータをフラグメント又はパッキングすることなく格納する格納処理を行う。
【0033】
(2)フレーム長情報Li+データ量Le>ペイロード部の容量Lpの場合
図3は、本実施例における格納処理の例である。フレーム長情報(Liバイト)とデータ量(Leバイト)とが無線処理ブロックのペイロード部の容量(Lpバイト)より大きい場合は、ひとつのフレームのデータを複数の無線処理ブロック単位に分割するようにフラグメントを行う。図3では、Liバイトのフレーム長情報とLeバイトのデータとをLe1バイト〜Le4バイトにそれぞれ分割して無線処理ブロック#1〜無線処理ブロック#4の4つの無線処理ブロックのペイロード部に格納する。ここで、それぞれの分割片をそれぞれの無線処理ブロック(#1〜#4)のペイロード部の先頭から詰めて格納する。最後の分割片である無線処理ブロック#4においてLe4バイト=Lpバイトであれば、次のフレームを次の無線処理ブロックのペイロード部の先頭から格納すれば良い。無線処理ブロック#4においてLe4バイト<Lpバイトであれば、次のフレームは次の無線処理ブロックの先頭から格納せず、無線処理ブロック#4の残った領域(空き領域)に続けてフレーム長情報とデータを格納するようにパッキングを行う。このように無線装置が無線処理ブロックに空き領域が生じないように格納処理を行うことで、無線通信システムはデータ伝送効率を向上させることができる。
【0034】
ここで、ペイロード部先頭からフレーム長情報先頭までのバイト数を第一フレーム先頭位置と定義する。その無線処理ブロックのペイロード部にフレーム長情報が含まれない場合、第一フレーム先頭位置は0とする。図3に示すフラグメント及びパッキング処理例において、無線処理ブロック#1の第一フレーム先頭位置は1、無線処理ブロック#2の第一フレーム先頭位置は0、無線処理ブロック#3の第一フレーム先頭位置は0となる。さらに、無線処理ブロック#4において、次のフレームのフレーム長情報が空き領域に格納される場合、無線処理ブロック#4の第一フレーム先頭位置はLe4+1となる。後述するダミーデータが空き領域に格納される場合、無線処理ブロック#4の第一フレーム先頭位置は0となる。
【0035】
(3)フレーム長情報Li+データ量Le<ペイロード部の容量Lpの場合
図4は、本実施例における格納処理の例である。フレーム長情報(Liバイト)とデータ量(Leバイト)とが無線処理ブロックのペイロード部の容量(Lpバイト)より小さい場合は、ひとつの無線処理ブロックに複数のフレームのデータを格納するようにパッキングを行う。図4に示すパッキング処理例では、フレーム#1のフレーム長情報とデータ(合計Le1バイト)、フレーム#2のフレーム長情報とデータ(合計Le2バイト)、および、フレーム#3のフレーム長情報とデータの一部(合計Le3’バイト)を無線処理ブロック#1のペイロード部に格納する。さらに、フレーム#3の残りのデータを無線処理ブロックのペイロード部の先頭から詰めて格納する。無線処理ブロック#2に空き領域があれば、次のフレームのフレーム長情報及びデータは、無線処理ブロック#2のペイロード部にあるフレーム#3のデータの後尾に続けて格納される。このように無線装置が無線処理ブロックに空き領域が生じないように格納処理を行うことで、無線通信システムはデータ伝送効率を向上させることができる。
【0036】
ここで、前述と同様に第一フレーム先頭位置を定義すると、図4に示す格納処理例において、無線処理ブロック#1の第一フレーム先頭位置は1である。さらに、無線処理ブロック#2の第一フレーム先頭位置はLe3”+1となる。後述するダミーデータが空き領域に格納される場合、無線処理ブロック#2の第一フレーム先頭位置は0となる。
【0037】
なお、フレームの長さ及び無線処理ブロックのペイロード部の長さを常に監視し、上述したような(1)〜(3)の格納処理を組み合わせてフラグメント及びパッキングの双方を行ってもよい。
【0038】
無線装置21は、フレームを分類し一時保管する無線送信バッファ(不図示)を有しており、無線送信バッファ内のフレームの分類毎に格納処理を行う。フレームの優先制御やフレームの宛先振り分けなどのため、LAN11から入力されるフレームを分類する必要がある場合、送信側の無線装置11は、無線送信バッファをフレームの分類毎に持つなどして、フラグメント及びパッキングの格納処理をフレームの分類毎に行い、その分類に対応した無線処理ブロック識別子をヘッダに付与する。
【0039】
(ダミーデータ挿入)
無線送信バッファにひとつ以上の無線処理ブロックが構成できるだけのフレームが格納されていれば、前述した格納処理でフレームを無線処理ブロックに載せ替えて無線送信することができる。しかし、LAN11からのフレームは、無線通信に係る処理とは非同期かつバースト的に入力されるため、断続してフレームが入力されるとは限らない。たとえば、ひとつ以上の無線処理ブロックが構成できるだけのフレームが格納されるまで待機した後に無線送信すると、データ伝送効率は向上できるが、LAN(11、12)の伝送遅延特性や伝送遅延揺らぎ特性に影響を与える恐れがある。
【0040】
無線装置21は、格納処理の際に、無線処理ブロックのペイロード部に空き領域があり、且つ該無線処理ブロックに格納するフレームを待機する状態となる場合、ペイロードの該空き領域にダミーデータ識別子を先頭に付加したダミーデータを格納する。
【0041】
図5は、本実施例における格納処理の例である。無線送信バッファにひとつ以上の無線処理ブロックが構成できるだけのフレームが格納されていない場合でも、無線装置は無線処理ブロックの空き領域すべてにダミーデータを挿入し、無線通信システムで許容される無線送信の機会で無線処理ブロックを送信する。無線送信バッファが空状態で、無線処理ブロックのペイロード部すべてにダミーデータを挿入してもよい。このような場合は、比較的データ伝送量が少ない状況であり、ダミーデータを挿入してもデータ伝送効率に影響は少ない。固定信号挿入(パディング処理)が一般的なダミーデータ挿入であるが、無線通信システム301は無線変復調処理などで要求されるデータランダム性を考慮して擬似乱数をダミーデータとして挿入する。
【0042】
無線通信システム301は、ダミーデータと有効データとの識別を次のように行う。送信側の無線装置21は、ダミーデータ先頭にNfビットの既知信号をダミーデータ識別子として付与する。そして、フレーム長情報の先頭にNfビットのダミーデータ識別子と信号パタンが異なる既知信号を有効データ識別子として付与する。受信側の無線装置22は、ダミーデータ識別子から有効データ識別子までがダミーデータであることを認識できる。
【0043】
無線通信システム301は、ダミーデータと有効データとの識別を次のように行ってもよい。データの先頭に付与されるフレーム長情報の代替として、無線装置21はダミーデータ先頭にフレーム長情報長と同じLiバイトの信号をダミーデータ識別子として付与する。この信号は、有効データのフレーム長情報では取り得ないような信号としておく。有効データ識別子を用いずに、無線装置22がダミーデータと有効データとの認識を行うことができる。なお、有効データのフレーム長情報では取り得ないような信号が表現できれば、ダミーデータ識別子はLiバイト以下でも良い。
【0044】
以上の説明のように、無線通信システム301は、データ伝送量が多い場合にフレームをフラグメント及びパッキングする格納処理を行い、データ伝送効率を向上させ、データ伝送量が少ない場合にペイロード部にダミーデータを挿入し、伝送遅延特性や伝送遅延揺らぎ特性を良好に保つ。
【0045】
(フレーム形成処理)
前述の格納処理で生成された無線処理ブロックは、暗号化や通信路符号化の後、無線変調処理などを経て送信側の無線装置から無線送信される。受信側の無線装置は、無線復調処理、通信路復号、暗号復号などを経て得られた無線処理ブロックから、もとのフレームに組み立て直す。
【0046】
無線装置22は、次のようにフレーム形成処理を行う。まず、無線装置22は、無線処理ブロックのヘッダ部に第一フレーム先頭位置情報がある場合は、第一フレーム先頭位置情報で示されたペイロード部の位置にあるフレーム長情報から対応するデータの量を示すデータ長を入手する。
【0047】
続いて、無線装置22は、データ長よりフレーム長情報の位置からペイロード部の最後部までの長さが長い場合、フレーム長情報の位置の後ろにある該データをペイロード部から取り出してフレームを組み立てるフレーム構成を行う。一方、無線装置22は、データ長がフレーム長情報の位置からペイロード部の最後部までの長さより長い場合、フレーム長情報の位置からデータ長に相当する長さまで、以降の1以上の無線処理ブロックのペイロード部に分割格納されている該データを取り出してフレームを組み立てるフレーム構成を行う。
【0048】
さらに、無線装置22は、フレーム構成を行ったデータの後ろに、さらにフレーム長情報がある場合は、フレーム長情報からデータ長を入手し、再度フレーム構成を行う。
【0049】
図6は、無線通信システム301のフレーム形成処理を説明するフローチャートである。まず、無線装置22は、無線処理ブロックに対してフレーム長情報位置を探索する(ステップS101)。具体的には、無線装置22は、無線処理ブロックのヘッダ部に含まれる第一フレーム先頭位置を読み取り、ペイロード部に含まれるフレーム長情報の有無を知る(ステップS102)。さらに、無線装置22は、フレーム長情報があれば、そのペイロード部に含まれる最初のフレーム長情報の位置を把握できる。もし、無線装置22は、その無線処理ブロックにフレーム長情報が無ければ、次の無線処理ブロックに移り(ステップS108)同様の処理を行い、これをフレーム長情報の位置が発見できるまで繰り返す。
【0050】
一度、フレーム長情報位置が発見されれば、無線装置22は、そのフレーム長情報に含まれるフレーム長を示す数値を読み取る(ステップS103)。ステップS103で、そのデータの終端が明確になり、無線装置22は、現在の無線処理ブロックのペイロード部にデータ全てが収まっているか、次の無線処理ブロックのペイロード部に分割格納されているかを把握できる(ステップS104)。現在の無線処理ブロックのペイロード部にデータ全てが収まっている場合、無線装置22は、フレーム長情報に対応したデータ(データ1とする)を取得することができ(ステップS105)、フレーム形成処理を行う(ステップS106)。そして、無線装置22は、データ1の後にフレーム長情報の有無を確認する(ステップS107)。ステップS107でフレーム長情報が有る場合、1つのペイロード部に複数のフレームのデータがパッキングされていることになるため、無線装置22は、ステップS103からステップS107までを繰り返す。ステップS107でフレーム長情報が無い場合、無線装置22は、次の無線処理ブロックへ進む(ステップS108)。
【0051】
ステップS104でデータが次の無線処理ブロックのペイロード部に分割格納されている場合、無線装置22は、現在の無線処理ブロックのペイロード部の最後部までのデータ(データ2とする。)を取得する(ステップS111)。そして、無線装置22は、次の無線処理ブロックへ進み(ステップS112)、分割格納されたデータがこの無線処理ブロックのペイロード部に収まっているかを確認する(ステップS113)。例えば、無線処理ブロックのペイロード部の長さは決まっているため、無線装置22は、取得したフレーム長情報で分割格納されているデータの終端がどの無線処理ブロックにあるかを把握することができる。
【0052】
ステップS113で、分割格納されたデータが現在の無線処理ブロックのペイロード部に収まっていない場合、無線装置22は、現在の無線処理ブロックのペイロード部のデータ(データ4とする。)を全て取得し(ステップS121)、ステップS112からステップS113を繰り返す。ステップS113で、分割格納されたデータの終端部が現在の無線処理ブロックのペイロード部にある場合、無線装置22は、現在の無線処理ブロックのペイロード部の先頭からフレーム長情報で示されたデータの終端部までのデータ(データ3とする。)を取得する(ステップS114)。無線装置22は、取得したデータ2〜4からフレーム形成処理を行い(ステップS115)、ステップS107を行う。
【0053】
なお、フレーム長情報で示されたデータの終端部直後に次のフレーム長情報が無い、あるいはダミーデータ識別子があればデータの終端部以降にダミーデータが格納されていることになる。また、フレーム長情報に有効データ識別子かダミーデータ識別子が含まれていることで、無線装置22は、データかダミーデータかの識別が可能となる。有効なフレーム(フレーム長情報)であれば、無線装置22は、そのフレーム長情報に含まれるデータ長を示す数値を読み取ることで、再び、フラグメントまたはパッキングされたデータを取り出すことができる。もし、ダミーデータであれば、無線装置22は、次の無線処理ブロックに移ってフレーム長情報位置を再探索する。
【0054】
なお、分割格納されたデータを取得する場合、無線装置22で得られたすべての無線処理ブロックに対してフレーム長情報位置を探索してもよい。無線装置22は、データ長がフレーム長情報の位置からペイロード部の最後部までの長さより長い場合、フレーム長情報の位置を始位置とし、以降の1以上の無線処理ブロックについてヘッダ部に第一フレーム先頭位置情報が書き込まれている無線処理ブロックを探し出し、該無線処理ブロックの第一フレーム先頭位置情報で示されたペイロード部内の位置を終位置として検出し、始位置から終位置までに分割格納されている該データを取り出してフレームを組み立てるフレーム構成を行う。
【0055】
図7は、無線通信システム301のフレーム形成処理を説明するフローチャートである。図6のフローチャートと異なる部分のみ説明する。ステップS112で次の無線処理ブロックへ進んだとき、無線装置22は、再びヘッダ部を確認する(ステップS213)。ステップS213では無線装置22は、確認したヘッダ部に第一フレーム先頭位置情報があるか否かを確認する(ステップS214)。第一フレーム先頭位置情報がある場合、無線装置22は、現在の無線処理ブロックのペイロード部先頭から第一フレーム先頭位置情報で示された位置にあるフレーム長情報までのデータ(データ3とする。)を取得する(ステップS215)。第一フレーム先頭位置情報がない場合、無線装置22は、現在の無線処理ブロックのペイロード部にダミー識別子があるか否かを確認する(ステップS221)。ダミー識別子がある場合、無線装置22は、現在の無線処理ブロックのペイロード部先頭からダミー識別子までのデータ3を取得する。ダミー識別子がない場合、無線装置22は、ステップS121を行い、再度ステップS112からステップS214までを行う。無線装置22は、取得したデータ2〜4からフレーム形成処理を行い(ステップS115)、ステップS107を行う。
【0056】
無線通信システム301は、無線回線の伝搬状態などにより瞬断が発生した際、無線復調処理から無線回線断を通知することや、無線処理ブロックのヘッダ部に記載された無線処理ブロック順序番号の規則性を監視することなどにより、無線処理ブロックの欠損を認識することができる。無線処理ブロックの欠損を認識した場合、無線装置22は、組み立て途中のフレームがあればそれを破棄し、フレーム長情報位置の再探索からやり直す。無線通信システム301は、第一フレーム先頭位置を読み取ることで確実にフレーム長情報が把握できるため、無線回線が復旧すれば直ちにフレームを取り出すことができる。
【0057】
以上のように、無線装置21が、第一フレーム先頭位置、フレーム長情報、ダミーデータ識別子、有効データ識別子の制御情報を用いて、フラグメント、パッキング、及びダミーデータ挿入などの格納処理を行うこと、ならびに無線装置22がこれらの制御情報を用いて無線処理ブロックからもとのフレームを組み立てるフレーム形成処理を行うことで、無線通信システム301は、フレームの長さと無線処理ブロックの長さとの関係に関わらず、データ伝送効率の低下を防してLAN間でデータを無線通信することができる。
【0058】
なお、フレームの優先制御やフレームの宛先振り分けなどのため、ネットワークからのフレームを分類する必要がある場合、受信側の無線装置では、無線処理ブロックのヘッダ部に付与されている無線処理ブロック識別子に応じた無線処理ブロックの振り分けを行った後、もとのフレームに組み立て直してLANヘ出力する。
【産業上の利用可能性】
【0059】
本発明に係る無線通信システムは、無線LAN及び無線アクセスシステム等に適用することができる。
【符号の説明】
【0060】
11、12:LAN
21、22:無線装置
31:無線伝送路
301:無線通信システム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
IEEE802.3で規定されるフレームのデータをヘッダ部及びペイロード部からなる無線処理ブロックの前記ペイロード部へ格納する格納処理、及び前記ペイロード部からデータを取り出し前記フレームを形成するフレーム形成処理を行う無線装置と、
前記無線処理ブロックで無線通信を行い、前記無線装置間でデータの伝送を行う無線伝送路と、
を備える無線通信システムであって、
前記無線装置は、
前記格納処理の際に、
前記ペイロード部が全て空き領域の場合は、前記フレームの長さの情報であるフレーム長情報が先頭に付加されたデータを前記ペイロード部の先頭から順に詰めて格納し、前記ペイロード部に他のデータが格納され、且つ空き領域がある場合は、前記フレーム長情報が先頭に付加されたデータを前記ペイロード部の該空き領域に前記他のデータの後ろから順に詰めて格納し、
前記フレーム長情報が先頭に付加されたデータの量が前記ペイロード部の空き領域より多い場合は、前記ペイロード部の空き領域を超過した分の該データを分割して次の前記無線処理ブロックの前記ペイロード部の先頭から順に詰めて格納し、
前記ペイロード部内に前記フレーム長情報がある場合、前記ペイロード部の先頭に最も近い前記フレーム長情報の位置を示す第一フレーム先頭位置情報を前記無線処理ブロックの前記ヘッダ部に書き込むことを特徴とする無線通信システム。
【請求項2】
前記無線装置は、前記格納処理の際に、前記無線処理ブロックの前記ペイロード部に空き領域があり、且つ該無線処理ブロックに格納する前記フレームを待機する状態となる場合、前記ペイロードの該空き領域にダミーデータ識別子を先頭に付加したダミーデータを格納することを特徴とする請求項1に記載の無線通信システム。
【請求項3】
前記無線装置は、
前記フレーム形成処理の際に、
前記無線処理ブロックの前記ヘッダ部に前記第一フレーム先頭位置情報がある場合は、前記第一フレーム先頭位置情報で示された前記ペイロード部の位置にある前記フレーム長情報から対応するデータの量を示すデータ長を入手し、
前記データ長より前記フレーム長情報の位置から前記ペイロード部の最後部までの長さが長い場合、前記フレーム長情報の位置の後ろにある該データを前記ペイロード部から取り出して前記フレームを組み立てるフレーム構成を行い、前記データ長が前記フレーム長情報の位置から前記ペイロード部の最後部までの長さより長い場合、前記フレーム長情報の位置から前記データ長に相当する長さまで、以降の1以上の前記無線処理ブロックの前記ペイロード部に分割格納されている該データを取り出して前記フレーム組み立てるフレーム構成を行い、
前記フレーム構成を行った前記データの後ろに、さらに前記フレーム長情報がある場合は、前記フレーム長情報から前記データ長を入手し、再度前記フレーム構成を行うことを特徴とする請求項1又は2に記載の無線通信システム。
【請求項4】
前記無線装置は、
前記フレーム形成処理の際に、
前記無線処理ブロックの前記ヘッダ部に前記第一フレーム先頭位置情報がある場合は、前記第一フレーム先頭位置情報で示された前記ペイロード部の位置にある前記フレーム長情報から対応するデータの量を示すデータ長を入手し、
前記データ長より前記フレーム長情報の位置から前記ペイロード部の最後部までの長さが長い場合、前記フレーム長情報の位置の後ろにある該データを前記ペイロード部から取り出して前記フレームを組み立てるフレーム構成を行い、前記データ長が前記フレーム長情報の位置から前記ペイロード部の最後部までの長さより長い場合、前記フレーム長情報の位置を始位置とし、以降の1以上の前記無線処理ブロックについて前記ヘッダ部に前記第一フレーム先頭位置情報が書き込まれている前記無線処理ブロックを探し出し、該無線処理ブロックの前記第一フレーム先頭位置情報で示された前記ペイロード部内の位置を終位置として検出し、前記始位置から前記終位置までに分割格納されている該データを取り出して前記フレームを組み立てるフレーム構成を行い、
前記フレーム構成を行った前記データの後ろに、さらに前記フレーム長情報がある場合は、前記フレーム長情報から前記データ長を入手し、再度前記フレーム構成を行うことを特徴とする請求項1又は2に記載の無線通信システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2011−97388(P2011−97388A)
【公開日】平成23年5月12日(2011.5.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−249728(P2009−249728)
【出願日】平成21年10月30日(2009.10.30)
【出願人】(000004330)日本無線株式会社 (1,186)
【Fターム(参考)】