説明

照光式キーシート、照光式押釦スイッチ、及び携帯情報端末の押釦照光方法

【課題】 ベースシートの上面に複数のキートップを有するキーシートであっても、選択的に特定のキートップを照光できる照光式キーシート、照光式押釦スイッチ、及び携帯情報端末の押釦照光方法の提供。
【解決手段】 ベースシート11に、隣接するキートップ12どうしの間で該ベースシート11の肉厚内での導光を遮る遮光用開口部13を設けるとともに、基板の光源からの光を基板との対向面側で取り入れる入光用突起部16を設ける。これによって、ベースシート11の肉厚内を伝わる光を隣接するキートップ12間に介在する遮光用開口部13にて遮ることができる。また、光源からの光を入光用突起部16で受光して光を効率よく取り入れることができ、複数のキートップ12のうち特定のキートップ12を高輝度に照光することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯電話、PDA、携帯楽曲プレーヤ等の携帯情報端末やAV機器等の各種電子機器の入力に用いられる押釦スイッチのカバー部材であるキーシートの照光技術に関する。特に、キーシートの裏面側に配置した光源の光により明るく照らされる照光式キーシート、照光式押釦スイッチ、及び携帯情報端末の押釦照光方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
携帯情報端末やAV機器等の各種電子機器の押釦スイッチには、電子機器の筐体に形成された操作開口から、押釦(キートップ)を表出させる構造のものが多い。具体的には、接点スイッチを配置した基板上に、キートップを有するキーシートをカバー部材として載せ、そのキーシートを表面側から筐体で挟んで組み込んでいるのが通例である。キートップを表出させる構造を採用すれば、操作者にとって操作位置が分かり易く、キートップの押圧による入力操作を正確に行えるためである。
【0003】
このような押釦スイッチには、操作者が暗所でもキートップを容易に視認選択できるように、機器内部に設置した光源の光でキートップを明るく照らす照光式押釦スイッチが知られている。照光式押釦スイッチは、接点スイッチと同様に光源を配置した基板上に、透光性材料でなるキーシートを載せ、そのキーシートを表面側から筐体で挟んだものである。この場合、透光性材料でなるキーシートは、光源の光をキーシート中で伝える導光機能を発揮する。
【0004】
このような照光式キーシート1の一従来例としては、図17で示すように、複数の光源2や接点スイッチ3、図示せぬ素子、配線等を配置した基板4に、複数のキートップ5をベースシート6で繋いだ一体構造の照光式キーシート1を載せ、その照光式キーシート1の上方からキートップ5を表出する操作開口7aを形成した筐体7を被せて組み込んでいる。照光式キーシート1の固定は、基板4の接点スイッチ3と、照光式キーシート1のキートップ5と、筐体7の操作開口7aとを整合させて、ベースシート6の外縁を基板4と筐体7とで狭持することで得ている。
【0005】
照光式キーシート1の具体的構成は、図17で示すように、ベースシート6の上面に複数のキートップ5を固着した構成となっている。ベースシート6は、可撓性材料でなり、その操作側となる表面にはキートップ5を固着する台座6aが形成され、裏面には脚部6bと接点スイッチ3を押圧する押し子部6cが突設されている。隣り合う押し子部6c間にある脚部6bには、光源2を収容する凹部6dが形成されている。
【0006】
他方、キートップ5は、硬質樹脂でなり、側面の下端には外方へ突出する鍔部5aが形成されている。この鍔部5aは、筐体7又は筐体7の仕切桟7bと係合する部位であり、キートップ5がベースシート6から剥がれたとしても筐体7から脱落しないようにされている。
【0007】
こうした照光式キーシート1は、基板4に実装した光源2が発光すると、凹部6dからベースシート6の内部に光が入り、その光がベースシート6中を伝わってキートップ5に達する。この透過光によってキートップ5が明るく照らされる結果、操作者は暗所でもキートップ5を容易に視認し選択することができる(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
【特許文献1】特開平8−161962号公報
【特許文献2】特開平11−144548号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
ところで、近年の携帯電話等の電子機器は複合化し、多くの機能を持つことによって、配置する入力キートップの数も増えてきている。操作者は、多数のキートップの中から使用する機能に合わせてキートップを選択し、入力操作を行うようになってきている。そこで、電子機器の使いやすさの向上という観点から、照光機能を利用して操作者の入力操作を補助し、操作者が入力に使う特定スイッチのみを選択的に照光することができるような照光式押釦スイッチに対する市場の要請が増えてきている。
【0009】
しかしながら、前述のような透光性ゴム状弾性体からなるベースシートの上面に複数のキートップを備える従来の照光式キーシートでは、選択的に特定のキートップを照光させることが困難である。つまり、各キートップの真下に夫々LED等の光源を配置し、特定のキートップの真下に配置した光源を発光させるとしても、そのキートップだけでなく、隣接する周囲のキートップまでもが照光してしまうのである。
【0010】
以上のような従来技術を背景になされたのが本発明である。本発明の目的は、ベースシートの上面に複数のキートップを有するキーシートであっても、選択的に特定のキートップを照光できるようにすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記目的を達成する本発明は、以下のように構成される。
【0012】
本発明は、複数の押圧操作部を有するベースシートを備えており、光源及び接点スイッチを配置した基板上で光源の光によって該押圧操作部が照光する照光式キーシートについて、ベースシートに、隣接する押圧操作部どうしの間で該ベースシートの肉厚内での導光を遮る遮光用開口部と、基板の光源からの光を基板との対向面側で取入れる入光用突起部と、を設けたことを特徴とする。
【0013】
本発明では、ベースシートに、隣接する押圧操作部どうしの間で該ベースシートの肉厚内での導光を遮る遮光用開口部を有する。このため、ベースシートの肉厚内を伝わる光を、隣接する押圧操作部間に介在する遮光用開口部にて遮ることができる。よって、複数の押圧操作部のうち特定の押圧操作部を高輝度に照光することができる。
また、ベースシートには、基板の光源からの光を基板との対向面側で取入れる入光用突起部を有する。このため、光源からの光を入光用突起部で受光して、光を効率よく取り入れることができる。よって、複数の押圧操作部のうち特定の押圧操作部を高輝度に照光することができる。
【0014】
本発明は、複数のキートップをベースシートに備えており、光源及び接点スイッチを配置した基板上で光源の光によって該キートップが照光する照光式キーシートについて、ベースシートに、隣接するキートップどうしの間で該ベースシートの肉厚内での導光を遮る遮光用開口部を設けるとともに、キートップに、ベースシートの対向面側からベースシートを貫通し基板と対向するように突出して基板の光源からの光を基板との対向面側から取入れる入光用突起部を設けたことを特徴とする照光式キーシートを提供する。
【0015】
本発明では、ベースシートに、隣接する押圧操作部どうしの間で該ベースシートの肉厚内での導光を遮る遮光用開口部を有する。このため、ベースシートの肉厚内を伝わる光を、隣接する押圧操作部間に介在する遮光用開口部にて遮ることができる。よって、複数の押圧操作部のうち特定の押圧操作部を高輝度に照光することができる。
また、キートップには、ベースシートの対向面側からベースシートを貫通し基板と対向するように突出して基板の光源からの光を基板との対向面側から取入れる入光用突起部を有する。このため、光源からの光を、入光用突起部を通じてキートップの内部へと直接導光することができる。よって、複数の押圧操作部のうち特定の押圧操作部を高輝度に照光することができる。
【0016】
本発明は、前記照光式キーシートについて、ベースシートに少なくとも遮光用開口部を覆う遮光板を設けたものである。
【0017】
本発明では、ベースシートに少なくとも遮光用開口部を覆う遮光板を有する。このように遮光用開口部を遮光板で閉塞するため、キーシート裏面側の光源の光が遮光用開口部を通してキーシートの表面側に漏れ出さないようにすることができる。よって、押圧操作部の周辺が照光せず、複数の押圧操作部のうち照光する特定の押圧入力部を明瞭に視認することができる。
【0018】
また、本発明は、光源及び接点スイッチを実装する基板と、前記接点スイッチの入力操作を行う複数の押圧操作部を有するベースシートを備えており、前記光源の光によって該押圧操作部が照光する照光式キーシートと、を備える照光式押釦スイッチであって、照光式キーシートに、隣接する押圧操作部どうしの間でベースシートの肉厚内での導光を遮る遮光用開口部と、基板の光源からの光をベースシートにおける基板との対向面側から押圧操作部へと取入れる入光用突起部とを設け、かつ基板の光源を該入光用突起部の対向位置に設けた照光式押釦スイッチを提供する。
【0019】
本発明では、照光式キーシートに、隣接する押圧操作部どうしの間でベースシートの肉厚内での導光を遮る遮光用開口部を有する。このため、ベースシートの肉厚内を伝わる光を、隣接する押圧操作部間に介在する遮光用開口部にて遮ることができる。
また、照光式キーシートには、基板の光源からの光をベースシートにおける基板との対向面側から押圧操作部へと取入れる入光用突起部を設けてあり、かつ基板の光源はその入光用突起部の対向位置に設けてある。このため、照光式キーシートは、光源に近接する入光用突起部から受光することになり、ほぼ拡散していない光を効率よく取り入れることができる。
以上のように、照光式キーシートに設けた遮光用開口部と入光用突起部との相互作用によって、複数の押圧操作部のうち発光した光源に対応する特定の押圧操作部を高輝度で照光させることができる。
【0020】
本発明は、前記照光式押釦スイッチについて、ベースシートに、少なくとも遮光用開口部を覆う遮光板を設けたものである。
【0021】
本発明では、ベースシートに少なくとも遮光用開口部を覆う遮光板を有する。このように遮光用開口部を遮光板で閉塞するため、キーシート裏面側の光源の光が遮光用開口部を通してキーシートの表面側に漏れ出さないようにすることができる。よって、押圧操作部の周辺が照光せず、複数の押圧操作部のうち照光する特定の押圧入力部を明瞭に視認することができる。
【0022】
また、本発明は、前記何れかの本発明による照光式押釦スイッチを備える携帯情報端末装置の押釦照光方法であって、照光式キーシートに備える複数の押圧操作部のうち、押圧入力した押圧操作部に対応する基板上の光源のみが発光する携帯情報端末装置の押釦照光方法を提供する。
【0023】
本発明では、照光式キーシートに備える複数の押圧操作部のうち、押圧入力した押圧操作部に対応する基板上の光源のみが発光する。このため、操作者は、複数の押圧操作部のうち入力操作した特定の押圧操作部を明瞭に視認できる。
【0024】
また、本発明は、前記何れかの本発明による照光式押釦スイッチを備える携帯情報端末装置の押釦照光方法であって、照光式キーシートに備える複数の押圧操作部のうち、当該携帯端末装置が有する所定の機能を開始するための押圧操作部での入力がなされると、当該機能で使用する少なくとも1以上の押圧操作部について各々対応する基板上の光源が発光する携帯情報端末装置の押釦照光方法を提供する。
【0025】
本発明では、照光式キーシートに備える複数の押圧操作部のうち、当該携帯情報端末装置が有する所定の機能を開始するための押圧操作部での入力がなされると、当該機能で使用する少なくとも1以上の押圧操作部について各々対応する基板上の光源が発光する。このため、操作者は、複数の押圧操作部のうち、所定の機能に使用する少なくとも1以上の押圧操作部を照光によって明瞭に視認できる。
【0026】
以上の各発明は、さらに次のように構成することができる。
【0027】
前記本発明のベースシートは、入光用突起部よりも基板に向けて大きく突出する接点スイッチ用の押し子部を設けたものとして構成できる。
このため、光源及び接点スイッチを同一平面上に実装した基板を用いた場合でも、押圧操作部を押圧した際に入光用突起部の先端が光源と接触しないで、接点スイッチ用の押し子部が先に接点スイッチと当接する。よって、入光用突起部と光源が接触して生じうる入光用突起部の先端の破損を防ぎ、照光性を維持することができる。すなわち、入光用突起部の先端が破損すると先端面が凹凸形状になるため、光源からの光が先端面で乱反射して入光用突起部への入光量が減少し、押圧操作部の照光輝度は低減する。したがって、入光用突起部の先端の破損を防ぐ本発明のベースシートならば、長期間使用しても押圧操作部における照光性を維持することができる。
【0028】
前記本発明の押圧操作部は、ベースシートから押釦形状に突出するキートップ部として構成できる。
このように押釦形状に突出するため、押圧操作部が分かり易く正確な押圧操作ができる。
【0029】
前記本発明のキートップ部は、ベースシートに一体成形した突起部として構成できる。
このため、ベースシートの金型成形によってキートップ部を一体に成形できるため、製造が容易となり、また低コスト化を実現できる。
【0030】
前記本発明のキートップ部は、ゴム状弾性体でなるベースシートに固着したベースシートとは別部材の硬質材料でなるキートップとして構成できる。
このように硬質材料のキートップとすることで、例えばゴム状弾性体のキートップとした場合と比べて押圧操作時の操作荷重が緩和されない。よって、接点スイッチの正確な操作荷重を操作者に伝達可能であり、操作者にとって明瞭な入力感が得られる。
【0031】
前記本発明の複数の押圧操作部は、機器の筐体に形成した仕切桟の無い操作開口から露出するように狭間隔でベースシートに設けたものとして構成できる。
本発明では、機器の筐体に形成した仕切桟の無い操作開口から露出するように複数の押圧操作部を狭間隔でベースシートに設けている。このように、隣接する押圧操作部の間隔が僅かで狭い狭間キーシートが新たなキーシートのデザインとして要請されているが、こうした狭間キーシートであっても隣接する押圧操作部間でベースシートを通して光が伝わることを抑制できる。
【0032】
さらに、前記本発明の携帯情報端末装置の押釦照光方法については、これと同様の作用・効果を奏する携帯情報端末装置として構成することができる。
【0033】
すなわち、前記何れかの本発明による照光式押釦スイッチと、該照光式押釦スイッチの入力制御と基板に実装した光源の発光制御を行う制御装置と、を備える携帯情報端末装置であって、制御装置は、照光式キーシートに備える複数の押圧操作部のうち、押圧入力された押圧操作部を検知し、これに対応する基板上の光源のみを発光させるものである携帯情報端末装置として構成できる。
なお、この場合、制御装置は、押圧操作部の押圧入力の検知と光源の発光制御との双方の処理を単一の制御装置で行う形態、または押圧入力を検知する制御装置と光源の発光制御を行う制御装置とを備える複数の制御装置を備える形態でもよい。
【0034】
また、前記何れかの本発明による照光式押釦スイッチと、該照光式押釦スイッチの入力制御と基板に実装した光源の発光制御を行う制御装置と、を備える携帯情報端末装置であって、制御装置は、照光式キーシートに備える複数の押圧操作部のうち、当該携帯端末が有する所定の機能を開始するための押圧操作部での入力を検知し、当該機能で使用する少なくとも1以上の押圧操作部について各々対応する基板の光源を発光させるものである携帯情報端末装置として構成できる。
なお、この場合、制御装置は、押圧操作部の押圧入力の検知と光源の発光制御との双方の処理を単一の制御装置で行う形態、または押圧入力を検知する制御装置と光源の発光制御を行う制御装置とを備える複数の制御装置を備える形態でもよい。
【発明の効果】
【0035】
本発明の照光式キーシートおよび照光式押釦スイッチによれば、隣接する押圧操作部間でベースシートを伝わる光を遮光用開口部によって遮ることが可能であり、入光用突起部を通じて光を効率よく取入れることができる。このように、複数の押圧操作部があっても、特定の押圧操作部を高輝度で照光させることができ、照光による視認性を大きく向上することができる。
【0036】
照光式キーシートに備える複数の押圧操作部のうち、押圧入力した押圧操作部に対応する基板上の光源のみが発光する本発明の押釦照光方法によれば、操作者は、複数の押圧操作部のうち入力操作した押圧操作部を明瞭に視認できる。このため、複数の押圧操作部があるなかで、正確な入力操作を行ったか否かを容易に確認することができ、操作者に対して誤操作への気付きを提供することができる。
【0037】
照光式キーシートに備える複数の押圧操作部のうち、当該携帯情報端末装置が有する所定の機能を開始するための押圧操作部での入力がなされると、当該機能で使用する少なくとも1以上の押圧操作部について各々対応する基板上の光源が発光する本発明の押釦照光方法によれば、操作者は、複数の押圧操作部のうち、所定の機能に使用する少なくとも1以上の押圧操作部を照光によって明瞭に視認できる。このため、照光が使用すべき押圧操作部を識別するためのガイド機能として働き、多くの機能を実現すべく複雑な配置を余儀なくされる複数の押圧操作部に対する操作性を高めることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0038】
以下、本発明の実施形態の例について図面を参照しつつ説明する。なお、各実施形態で共通する構成については、同一符号を付して重複説明を省略する。
【0039】
A.照光式キーシートの実施形態
【0040】
第1実施形態〔図1〜図3〕
第1実施形態の照光式キーシート10はベースシート11を備える。ベースシート11は、透光性のゴム状弾性体の成形体にて構成されている。
【0041】
「ゴム状弾性体」の材質は、透光性であり、反発弾性の高いゴム又は熱可塑性エラストマーが好ましい。例えば、ゴムの場合、天然ゴム、シリコーンゴム、エチレンプロピレンゴム、ブタジエンゴム、イソプレンゴム、ウレタンゴム等を利用でき、また熱可塑性エラストマーの場合には、スチレン系熱可塑性エラストマー、オレフィン系熱可塑性エラストマー、エステル系熱可塑性エラストマー等を利用できる。特に、シリコーンゴムやエチレンプロピレンゴム等は、ベースシート11中で光を効率よく伝える導光機能を発揮することから、照光式キーシート10として好ましい素材である。
【0042】
ベースシート11の操作面側となる表面には、“押圧操作部”としての複数(本形態では3つ)のキートップ部12が円柱状に突設されている。隣り合うキートップ部12どうしの間には、平面視(図1)で表れるような、矩形状の遮光用開口部13が貫通形成される。この遮光用開口部13は、照光対象とするキートップ部12への照光によって、照光対象としない隣接するキートップ部12までもが照光しているように見えるという“波及的照光”を生じないようにするために形成されている。
【0043】
ただし、遮光用開口部13を設けるとしても、キートップ部12どうしが個々に分離する構成であると、逆に組立時などの取扱性を損ねてしまう。そこで、ベースシート11には、そのような波及的照光が生じない程度に、隣り合うキートップ部12どうしの連結部分をもたせるのが、波及的照光の回避及び取扱性という2つの要請をともに充足する上では望ましい。このため本実施形態のベースシート11には、隣接するキートップ部12どうしを連結する外縁連結部14を設けた構成としている。
【0044】
なお、前述のような隣接するキートップ部12の波及的照光の程度は、基板に実装される光源との関係、つまり光源の輝度や配置位置等による影響を少なからず受けるものである。したがって、本実施形態においては、開口面積の大きな遮光用開口部13や外縁連結部14を例示しているが、それらの関係によっては、遮光用開口部の開口面積を小さくしてもよいし、また外縁連結部14のようにベースシート11の外縁で連結せずにベースシート11の面内位置で隣接するキートップ部12どうしを繋ぐ連結部分を形成してもよい。要するに、照光を意図しない隣接するキートップ部12までもが照光するような波及的照光を回避できる限り、遮光用開口部13や外縁連結部14は他の形態であってもよい。
【0045】
基板と対向させるベースシート11の裏面には、キートップ部12ごとに押し子部15が円柱状に形成されている。押し子部15は基板の接点スイッチを押圧する部分である。各押し子部15の隣には、押し子部15よりも突出長さの短い円柱状の入光用突起部16が形成されている。入光用突起部16は、押し子部15と軸心どうしが平行となるように形成されており、また各キートップ部12の円周内位置に形成されている。この入光用突起部16の先端面は、後述するように基板に実装した光源と対向する。また、ベースシート11の裏面には、全外周を取り囲むように外縁突起部17を突設してある。
【0046】
次に、説明済みのものを除き、照光式キーシート10の作用・効果を説明する。
【0047】
照光式キーシート10は、ベースシート11に、隣接するキートップ部12間におけるベースシート11の肉厚内での導光を遮るように該肉厚を貫通する遮光用開口部13を設けている。このため、ベースシート11中を伝わる光を遮光用開口部13によって遮ることができる。よって、照光対象とするキートップ部12への照光によって、照光対象としない隣接するキートップ部12までもが照光しているように見えるという“波及的照光”を生じないようにすることができる。よって、複数のキートップ部12のうち、特定のキートップ部12を高輝度で照光できる。
【0048】
ベースシート11には、基板の光源からの光を基板との対向面側で取入れる入光用突起部16を設けている。このため、光源に近接する入光用突起部16から受光することになり、ほぼ拡散していない光を効率よく取り入れることができる。よって、複数のキートップ部12のうち、特定のキートップ部12を高輝度で照光できる。
【0049】
ベースシート11には、入光用突起部16よりも基板に向けて大きく突出する接点スイッチ用の押し子部15を設けている。このため、光源及び接点スイッチを同一平面上に配置した基板を用いた場合でもキートップ部12を押圧した際に入光用突起部16の先端が光源に接触することなく接点スイッチ用の押し子部15が接点スイッチに当接する。よって、入光用突起部16と光源が接触して起こる入光用突起部16の先端の破損を防ぐことができる。したがって、長期間使用してもキートップ部12を明るく照光させることができる。
【0050】
各キートップ部12は、ベースシート11から押釦形状に突出している。このため、キートップ部12が分かり易く、正確に押圧操作ができる。
【0051】
各キートップ部12は、ベースシート11と同材質のゴム状弾性体でなり、ベースシート11に一体成形した突起として形成している。このため、キートップ部12の天面が滑り難く押圧操作し易い。
【0052】
ベースシート11の金型成形とともにキートップ部12が一体成形されるため、容易に製造することが可能で製造コストを低減できる。
【0053】
第2実施形態〔図4〜図6〕
第2実施形態の照光式キーシート18は、透光性のゴム状弾性体でなるベースシート19に、“押圧操作部”としての複数(本形態では3つ)の透光性硬質樹脂でなるキートップ20を備えている。
【0054】
キートップ20を構成する透光性硬質樹脂としては、ゴム状弾性体のように粘性の性質を持たない熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂が好ましい。なかでも、加工性がよく低コストなことから、熱可塑性樹脂は、ポリカーボネート樹脂、アクリロニトリルブタジエンスチレン樹脂、アクリル樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂等が挙げられ、熱硬化性樹脂は、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂等を使用できる。なお、ベースシート19は第1実施形態と同様のゴム状弾性体を使用できる。
【0055】
各キートップ20は、ベースシート19の台座19aに対して接着接合される。そして各キートップ20には、台座19aの肉厚を貫通してベースシート19の裏面から突出する円柱状の入光用突起部21が形成されている。
【0056】
次に、照光式キーシート18の作用・効果を説明する。
【0057】
キートップ20をベースシート19と別部材の硬質材料で形成して台座19aに固着している。このため、キートップ20は押圧操作時の操作荷重が緩和されず、接点スイッチの正確な操作荷重を操作者に伝達可能であり、操作者にとって明瞭な入力感が得られる。
また、硬質材料でなるキートップ20については、操作面となる表面に様々な加飾を施すことが可能であり、豊富なデザインバリエーションを実現することもできる。
【0058】
キートップ20に、基板の光源からの光を基板との対向面側から取入れる入光用突起部21を設けている。このため、ベースシート19を透光せずに、入光用突起部21を通じて直接キートップ20の内部に導光できる。よって、複数のキートップ20のうち、特定のキートップ20を高輝度で照光させることができる。
【0059】
また、キートップ20で直接受光することが可能なことから、本実施形態ではベースシート19として、光を全く透過しないか透過しにくい色彩で着色されたものを使用することができる。この場合には、入光用突起部21からの光のみによってキートップ20を明るく照光することができる。
【0060】
第3実施形態〔図7〜図9〕
第3実施形態の照光式キーシート22は、ベースシート23と“押圧操作部”としての透光性硬質樹脂でなる複数のキートップ24とを備えている。本実施形態のベースシート23は、透光性のゴム状弾性体の成形体にて形成されており、遮光用開口部13、押し子部15、入光用突起部16、キートップ24を接着接合する台座23a等に加えて、遮光板25を有する点で特徴がある。
【0061】
遮光板25は、押圧操作時のベースシート23の押圧荷重の軽さを損ねないように、ベースシート23に対しては接着していない。なお、ベースシート23の押圧荷重の軽さを損ねなければ、ベースシート23に対して部分的に接着してもよい。あるいは、ベースシート23の押圧荷重が損なわれない程度の柔軟な可撓性のある樹脂フィルムを遮光板25として使用する場合には、全面的にベースシート23に対して接着しても構わない。
【0062】
また、遮光板25は、ベースシート23の外縁よりもやや小さく、台座23aを除く残余のベースシート23の表面を覆うことができるような形状とされている。このため前述の遮光用開口部13は、遮光板25によって覆い隠されることになる。
【0063】
遮光板12の材質は、平板化が容易な樹脂、金属が好ましい。なかでも、加工性がよく低コストなことから、熱可塑性樹脂は、ポリカーボネート樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹脂等が挙げられ、アルミニウム、マグネシウム、ステンレス等を使用することができる。
【0064】
次に、照光式キーシート23の作用・効果を説明する。
【0065】
キートップ24をベースシート23と別部材の硬質樹脂で形成して台座23aに固着している。このため、キートップ5は押圧操作時の操作荷重が緩和されず、接点スイッチの正確な操作荷重を操作者に伝達可能であり、操作者にとって明瞭な入力感が得られる。
また、硬質材料でなるキートップ20については、操作面となる表面に様々な加飾を施すことが可能であり、豊富なデザインバリエーションを実現することもできる。
【0066】
照光式キーシート22は、遮光用開口部13を塞ぐ遮光板25を有する。前述の各実施形態では、遮光用開口部13が露呈しており、そこから外部に光漏れを生じるおそれがある。しかし、本実施形態のような遮光板25で遮光用開口部13を閉塞することで、遮光用開口部13からの外部への光漏れを阻止できることから、キートップ24ごとの照光による視認性を高めることができる。
また、本実施形態の照光式キーシート22を、キートップ24どうしの間隔が0.1mmと非常に小さく設定される狭間キーシートとして構成した場合でも、キートップ24とキートップ24の間からの照光を阻止することができる。
【0067】
第4実施形態〔図10〜図12〕
第4実施形態の照光式キーシート26は、第3実施形態の照光式キーシート22の変形例である。すなわち、照光式キーシート26は、ベースシート27と“押圧操作部”としてのキートップ28とを備えているが、キートップ28を複数行複数列(本形態では2行3列)に配置するデザインが、第3実施形態と相違する。このため、遮光板29もこのキートップ配列に対応させるために形状が変更されている。
【0068】
以上のようにキートップ28を複数行複数列に配置した場合には、行方向でもキートップ24どうしが隣り合うことになるから、ベースシート27の肉厚内での導光を遮る部分も増えることになる。このため、列方向で隣接する各行のキートップ24間には、前述の各実施形態と同様の遮光用開口部30を設けるようにする。また、行方向で隣接する各列のキートップ24間には、図12で示すような遮光用開口部31を設けるようにする。そして、各キートップ24(各台座27a)について行列方向で遮光用開口部30,31を設けると、各キートップ24を接着接合するベースシート27の台座27aを浮動状態で支持する部分が無くなってしまう。そこで本実施形態では、各台座27aの対向する角部を押圧変位可能に浮動状態で支持する円柱状の脚部32を設けるようにしている。よって、このような脚部32の構成を利用することで、2行3列を超える行列数の照光式キーシートを実現することも可能である。
【0069】
B.照光式押釦スイッチの実施形態
【0070】
次に、以上の第1実施形態から第3実施形態の照光式キーシート10,18.22を備える照光式押釦スイッチの実施形態を説明する。なお、第4実施形態の照光式キーシート26についても、後述の第1〜第3実施形態による照光式押釦スイッチの実施形態と同様に実施することが可能である。
【0071】
第1実施形態〔図13〕
第1実施形態の照光式押釦スイッチ33は、前述した第1実施形態の照光式キーシート10と、基板34に実装したLED等の光源35及び金属皿ばねでなる接点スイッチ36と、基板34の上に載置した遮光板37と、を備えている。なお、照光式キーシート10は、携帯電話機等の筐体7と遮光板37との間で狭持されることとなる。
【0072】
基板34に載置する遮光板37は、黒色などの遮光性の硬質樹脂の1枚板にて構成されており、光源35及び接点スイッチ36と整合する位置に貫通孔37aが形成されている。そして、それらの光源35等と接触しないように、遮光板37には凹部37bが形成されている。この遮光板37には照光式キーシート10が載置されており、押し子部15及び入光用突起部16は、遮光板37の貫通孔37aを通じて、接点スイッチ36及び光源35とそれぞれ対向するように配置される。
【0073】
なお、筐体7には、キートップ部12ごとに操作開口7aが形成されており、操作開口7aは仕切桟7bによって仕切られて形成されている。
【0074】
以上のような照光式押釦スイッチ33によれば、前述の第1実施形態の照光式キーシート10による作用・効果に加えて、以下のような作用・効果を発揮する。
【0075】
照光式押釦スイッチ33では、基板34に実装した光源35及び接点スイッチ36と、遮光板37の貫通孔37aとを整合して配置している。このため、例えば、図13で左側にある光源35だけを照光させた場合、光源35からの光は、左側の貫通孔37aを通じて対向する入光用突起部16を照射する。そして、ベースシート11の内部に入り込んだ光は、遮光用開口部13が形成されているため、隣接する中央のキートップ部12へは導光されない。よって、この例では、左側のキートップ部12を高輝度で照光させることができることとなる。
【0076】
照光式押釦スイッチ33では、入光用突起部16と光源35が対向している。このため、照光式キーシート10は、光源35と接近する入光用突起部16から受光することになり、ほぼ拡散していない光を効率よく取り入れることができる。
【0077】
照光式押釦スイッチ33は、キートップ部12を押圧した際に、入光用突起部16の先端が光源35と接触することなく押し子部15が接点スイッチ36と接触する。このため、入光用突起部16が光源35と接触して起こる入光用突起部16の先端の破損を防止することができる。
【0078】
照光式押釦スイッチ33は、隣接するキートップ部12どうしの間に筐体7の仕切桟7bがある。このため、仕切桟7bが目隠しとなって照光式キーシート10の遮光用開口部13を外部から視認することができず、遮光用開口部13から漏れる光を仕切桟7bによって隠すことができる。よって、選択的に特定のキートップ部12を高輝度に照光させることができる。
【0079】
第2実施形態〔図14〕
第2実施形態の照光式押釦スイッチ38は、前述した第2実施形態の照光式キーシート18と、基板34に実装した光源35及び接点スイッチ36と、遮光板37と、を備えている。なお、照光式キーシート18は、携帯電話機等の筐体7と遮光板37との間で狭持されることとなる。
【0080】
以上のような照光式押釦スイッチ38によれば、前述の第2実施形態の照光式キーシート18による作用・効果に加えて、以下のような作用・効果を発揮する。
【0081】
照光式押釦スイッチ16では、入光用突起部21と光源35が対向している。このため、照光式キーシート18は、光源35と接近する入光用突起部21から受光することになり、ほぼ拡散していない光を効率よく取り入れることができる。しかも、入光用突起部21は、透光性のキートップ20の一部として構成されているので、キートップ20の内部に直接受光した光を導光することができ、特定のキートップ20を高輝度で照光させることができる。
【0082】
キートップ20は、硬質材料でなり押圧操作時の操作荷重を緩和せず、操作者にとって明瞭な入力感が得られる構成としている。そして、接点スイッチ36としての金属皿ばねを備えることから、操作者において明瞭なクリック感を得ることができる。
【0083】
第3実施形態〔図15〕
第3実施形態の照光式押釦スイッチ39は、前述した第3実施形態の照光式キーシート22と、基板34に実装した光源35及び接点スイッチ36とを備えている。この照光式押釦スイッチ39では、遮光板25を備える代わりに、前記各実施形態で示した基板34に載置する遮光板37を備えていない。したがって、照光式キーシート22は、携帯電話機等の筐体7と基板34との間で狭持されることとなる。
【0084】
以上のような照光式押釦スイッチ39によれば、前述の第3実施形態の照光式キーシート22による作用・効果に加えて、以下のような作用・効果を発揮する。
【0085】
照光式押釦スイッチ39では、照光式キーシート22は、遮光用開口部13を塞ぐ遮光板25を有する。よって、第1実施形態のような遮光板37を備えなくても、光源からの光が外部に漏れない照光式押釦スイッチ39とすることができる。
【0086】
C.押釦照光装置および押釦照光方法の実施形態
【0087】
次に、前述の照光式押釦スイッチ33,38,39を備える携帯情報端末装置における押釦照光装置および押釦照光方法の実施形態を説明する。なお、本実施形態では、携帯情報端末装置として携帯電話機を例にとして説明する。
【0088】
図16は携帯電話機の機能ブロック図である。演算処理装置でなる制御部40は、複数の接点スイッチ36における入力を検知する。すなわち、キートップ部12又はキートップ20,24,28(以降、これらを纏めて「キー」と略称する。)の押圧操作により押し子部15が接点スイッチ36を押圧することで接点スイッチ36が導通し、入力がなされるが、制御部40では、押圧操作がされたキーを検知するとともにそのキー入力に割り当てられた処理を、ROMで構成される記憶部41から読み出したプログラムに基づいて実行する。また制御部40は、同様に、複数の光源35について照光制御を行う。この照光制御は、例えば携帯電話機の場合であれば、制御部40が記憶部41から読み出したプログラムを実行し、いずれかのキー入力が検知されることで基板34に実装されたすべての光源35を一括照光する制御のほか、例えば以下のような照光制御を行うものである。
【0089】
第1の照光形態: 第1の照光形態は、照光式キーシートに備える複数のキーのうち、押圧入力したキーに対応する光源35のみが発光するものである。ここでは例えば、第2実施形態の照光式キーシート18を備える第2実施形態の照光式押釦スイッチ38の場合について説明する。
【0090】
この照光形態において、まず待機状態にある制御部40は、図4で示す「A」、「B」、「C」の3つのキートップ20のうち、どのキートップ20が押圧操作されるかを検知する。すなわち、キートップ20が押圧操作されると、押し子部15によって対向する接点スイッチ36による入力信号が生成されるので、制御部40はそれを検知する。ここで例えば、「A」のキートップ20からの入力信号が検知された場合、次に制御部40は、「A」のキートップ20に対応する光源35だけを発光させるように照光を制御する。これによって、操作者は、「A」、「B」、「C」と表示されたキートップ20のなかから、押圧操作を行った「A」のキートップ20だけを明瞭に視認することができることとなる。したがって、正確な入力操作を行ったか否かを、事後的に容易に確認することができ、操作者に対して誤操作への気付きを提供することができる。
【0091】
第2の照光形態: 第2の照光形態は、照光式キーシートに備える複数のキーのうち、本実施形態で例示する携帯電話機が有する所定の機能を開始するためのキー入力がなされると、その機能を実行するために使用する少なくとも1以上のキーについて、各々対応する基板34の光源35が発光するというものである。ここでは例えば、第2実施形態の照光式キーシート18を備える第2実施形態の照光式押釦スイッチ38の場合について説明する。
【0092】
この照光形態において、まず制御部40は、携帯電話機に備える所定のキー入力がなされるか否かの待機状態にある。そして、例えば、図外のファンクションキーにおける入力がされると、制御部40はそれを検知して、記憶部41から当該機能に対応するプログラムを読み出して実行する。この実行の過程で、例えば照光式キーシート18に備える「A」、「B」、「C」の3つのキートップ20のなかから、使用するキートップ20に対応する光源35だけを照光させる。例えば、当該機能に使用するのが、「A」と「C」のキートップ20の2つである場合には、それらに対応する光源35だけを照光させる。つまり、中央の「B」のキートップ20に対応する光源35は照光させないようにする。これによって操作者は、複数のキートップ20のうち、当該機能の実行に使用する特定のキートップ20を照光によって明瞭に視認できる。このため、キートップ20の照光が、使用すべきキートップ20を識別するためのガイド機能として働き、多くの機能を実現すべく複雑な配置を余儀なくされる複数のキートップ20に対する操作性を高めることができることとなる。
【図面の簡単な説明】
【0093】
【図1】第1実施形態の照光式キーシートの平面図。
【図2】図1のSA-SA線断面図。
【図3】図1の照光式キーシートの背面図。
【図4】第2実施形態の照光式キーシートの平面図。
【図5】図4のSB-SB線断面図。
【図6】図4の照光式キーシートの背面図。
【図7】第3実施形態の照光式キーシートの平面図。
【図8】図7のSC-SC線断面図。
【図9】図7の照光式キーシートの背面図。
【図10】第4実施形態の照光式キーシートの平面図。
【図11】図10のSD-SD線断面図。
【図12】図10の照光式キーシートの背面図。
【図13】第1実施形態の照光式押釦スイッチの断面図。
【図14】第2実施形態の照光式押釦スイッチの断面図。
【図15】第3実施形態の照光式押釦スイッチの断面図。
【図16】一実施形態による押釦照光装置の機能ブロック図。
【図17】一従来例による照光式押釦スイッチの断面図。
【符号の説明】
【0094】
1 照光式キーシート(従来例)
2 光源
3 接点スイッチ
4 基板
5 キートップ
5a 鍔部
6 ベースシート
6a 台座
6b 脚部
6c 押し子部
6d 凹部
7 筐体
7a 操作開口
7b 仕切桟
10 照光式キーシート(第1実施形態)
11 ベースシート
12 キートップ部(押圧操作部)
13 遮光用開口部
14 外縁連結部
15 押し子部
16 入光用突起部
17 外縁突起部
18 照光式キーシート(第2実施形態)
19 ベースシート
19a 台座
20 キートップ(押圧操作部)
21 入光用突起部
22 照光式キーシート(第3実施形態)
23 ベースシート
23a 台座
24 キートップ(押圧操作部)
25 遮光板
26 照光式キーシート(第4実施形態)
27 ベースシート
27a 台座
28 キートップ(押圧操作部)
29 遮光板
30 遮光用開口部
31 遮光用開口部
32 脚部
33 照光式押釦スイッチ(第1実施形態)
34 基板
35 光源
36 接点スイッチ
37 遮光板
37a 貫通孔
37b 凹部
38 照光式押釦スイッチ(第2実施形態)
39 照光式押釦スイッチ(第3実施形態)
40 制御部
41 記憶部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の押圧操作部を有するベースシートを備えており、光源及び接点スイッチを配置した基板上で光源の光によって該押圧操作部が照光する照光式キーシートにおいて、
ベースシートに、隣接する押圧操作部どうしの間で該ベースシートの肉厚内での導光を遮る遮光用開口部と、基板の光源からの光を基板との対向面側で取入れる入光用突起部と、を設けたことを特徴とする照光式キーシート。
【請求項2】
複数のキートップをベースシートに備えており、光源及び接点スイッチを配置した基板上で光源の光によって該キートップが照光する照光式キーシートにおいて、
ベースシートに、隣接するキートップどうしの間で該ベースシートの肉厚内での導光を遮る遮光用開口部を設けるとともに、
キートップに、ベースシートの対向面側からベースシートを貫通し基板と対向するように突出して基板の光源からの光を基板との対向面側から取入れる入光用突起部を設けたことを特徴とする照光式キーシート。
【請求項3】
ベースシートに、少なくとも遮光用開口部を覆う遮光板を設けた請求項1または請求項2記載の照光式キーシート。
【請求項4】
光源及び接点スイッチを実装する基板と、
前記接点スイッチの入力操作を行う複数の押圧操作部を有するベースシートを備えており、前記光源の光によって該押圧操作部が照光する照光式キーシートと、を備える照光式押釦スイッチであって、
照光式キーシートに、隣接する押圧操作部どうしの間でベースシートの肉厚内での導光を遮る遮光用開口部と、基板の光源からの光をベースシートにおける基板との対向面側から押圧操作部へと取入れる入光用突起部とを設け、かつ基板の光源を該入光用突起部の対向位置に設けた照光式押釦スイッチ。
【請求項5】
ベースシートに、少なくとも遮光用開口部を覆う遮光板を設けた請求項4記載の照光式押釦スイッチ。
【請求項6】
請求項4または請求項5記載の照光式押釦スイッチを備える携帯情報端末装置の押釦照光方法であって、
照光式キーシートに備える複数の押圧操作部のうち、押圧入力した押圧操作部に対応する基板上の光源のみが発光する携帯情報端末装置の押釦照光方法。
【請求項7】
請求項4または請求項5記載の照光式押釦スイッチを備える携帯情報端末装置の押釦照光方法であって、
照光式キーシートに備える複数の押圧操作部のうち、当該携帯情報端末装置が有する所定の機能を開始するための押圧操作部での入力がなされると、当該機能で使用する少なくとも1以上の押圧操作部について各々対応する基板上の光源が発光する携帯情報端末装置の押釦照光方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【公開番号】特開2006−338972(P2006−338972A)
【公開日】平成18年12月14日(2006.12.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−160725(P2005−160725)
【出願日】平成17年5月31日(2005.5.31)
【出願人】(000237020)ポリマテック株式会社 (234)
【Fターム(参考)】