物体検出装置及び監視情報送信装置
【課題】 パソコンや携帯端末の操作によって、物体検出装置が備える監視情報の送信機能を停止、あるいは、再開する機能を提供すること。
【解決手段】 撮像手段により得られる画像信号に基づいて画像中の物体を検出する物体検出装置は、上記物体の監視情報を送信する送信手段と、上記送信手段の送信停止、及び、送信再開を指示する送信指示手段とを備え、上記送信指示手段は、外部からの送信停止、或いは、送信再開要求に基づいて、送信停止、及び、送信再開を指示するように構成される。
【解決手段】 撮像手段により得られる画像信号に基づいて画像中の物体を検出する物体検出装置は、上記物体の監視情報を送信する送信手段と、上記送信手段の送信停止、及び、送信再開を指示する送信指示手段とを備え、上記送信指示手段は、外部からの送信停止、或いは、送信再開要求に基づいて、送信停止、及び、送信再開を指示するように構成される。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本説明は、監視領域の異常を検出する装置に関し、特に監視情報の送信を効果的に制御する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、監視カメラを用いた侵入者等の監視において、インターネットやLAN等のネットワーク技術を用いた映像蓄積及び映像配信技術が開発されてきている。さらに、映像をハードディスクやDVDなどの記憶装置にディジタルデータとして蓄積する技術が開発されている。
【0003】
また、画像認識技術を用いて前記監視カメラの映像の変化を抽出し、監視情報として、ネットワーク接続されたパソコン(Personal computer:PC)や携帯端末に送信する技術が開発されてきている(例えば、特許文献1参照。)。この技術は、監視カメラの映像を蓄積し、ネットワーク接続されたPCに前記映像を配信することができる映像蓄積配信装置を用いた監視システムのひとつの装置であり、前記映像蓄積配信装置から映像を取得し、画像認識技術を用いて映像の変化を抽出する物体検出機能と、映像の変化があった場合には、その旨を伝える監視情報を電子メールなどの方法でネットワーク接続されたPCや携帯端末に送信する通信機能とを備えた装置(以下、通報装置と称する。)である。
【0004】
図10は、従来の監視情報をネットワーク接続された携帯端末で受信し、携帯端末が備えるモニタに表示した場合の画面例を示す図である。601は主画面、602は異常発生時の画像である。主画面601は、監視カメラの映像に変化(以下、異常と称する。)が生じた時点の時刻とチャンネル番号を文字情報で利用者に伝える部分である。ここで、チャンネルは映像蓄積配信装置のチャンネルを示し、監視用に設置された監視カメラの番号または設置場所との対応関係を持つ。すなわち、チャンネル番号を知ることにより、異常が発生した場所(カメラ)を知ることができる。画像602は、異常が発生したときの前記監視カメラの映像であり、異常の状況を映像情報で利用者に伝えることができる。
【特許文献1】特願2002−347202(第5―6頁、第1図)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来の通報装置においては、通報装置内の画像認識処理によって映像の変化が検出された場合に、監視情報をネットワーク接続されたPCや携帯端末に送信する機能を有する。
しかし、前記機能は映像の変化を検出した場合には必ず監視情報が送信されるので、前記PCや携帯端末では必ず前記監視情報を受信することになる。特に、携帯端末においては、受信した監視情報を自動的にモニタに表示する機能が備わっている場合が多く、前記監視情報を受信したときに、前記携帯端末での作業が中断されることなる。
【0006】
本発明の目的は、PCや携帯端末の操作によって、監視情報の送信機能を停止、あるいは、再開する通報装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の物体検出装置は、撮像手段により得られる画像信号に基づいて画像中の物体を検出する物体検出装置において、上記物体の監視情報を送信する送信手段と、上記送信手段の送信停止、及び、送信再開を指示する送信指示手段とを備えるように構成される。
【0008】
なお、本明細書では、「監視情報」という語を用いて説明を行うが、「警告情報」や「検出情報」といった語についても、同様な用語であり、本発明に包含される。また、監視情報とは、物体検出装置から他へ送信される情報の総称のことを言っており、「監視」という用語の意味に限定されるものではない。
【0009】
また、本明細書では、監視情報を送信する機能を備える「物体検出装置」を「通報装置」という語を用いて説明を行うが、本発明はこれらの用語に限定されるものではない。
また、本発明の物体検出装置において、上記送信指示手段は、外部からの送信停止、或いは、送信再開要求に基づいて、送信停止、及び、送信再開を指示するように構成される。
【0010】
更に、本発明の物体検出装置において、上記撮像手段は複数存在し、上記送信指示手段は、外部からの送信停止、或いは、送信再開要求に基づいて、上記複数の撮像手段のうち任意の撮像手段に対応する画像中の物体の監視情報の送信停止、及び、送信再開を指示するように構成される。
【0011】
また、本発明の物体検出装置において、更に、上記監視情報の送信を停止している間に検出された上記物体の監視情報を記録する記憶手段を備えるように構成される。
更に、本発明の物体検出装置において、上記送信手段は、外部からの監視情報取得要求に基づいて、上記記憶手段に記録された監視情報を送信するように構成される。
【0012】
更に、本発明の物体検出装置において、上記撮像手段は複数存在し、上記送信手段は、外部からの監視情報取得要求に基づいて、上記複数の撮像手段のうち任意の撮像手段に対応する画像中の物体の監視情報を送信するように構成される。
【0013】
本発明の監視システムは、監視領域の異常を検出する検出手段と、前記検出手段の検出結果に基づいて監視情報を送信する送信手段と、上記送信手段の送信停止、及び、送信再開を指示する送信指示手段とを備えるように構成される。
【0014】
また、本発明の監視システムにおいて、上記送信指示手段は、外部からの送信停止、或いは、送信再開要求に基づいて、送信停止、及び、送信再開を指示するように構成される。
【0015】
また、本発明の監視システムにおいて、更に、上記監視情報の送信を停止している間に検出された上記物体の監視情報を記録する記憶手段を備えるように構成される。
更に、本発明の監視システムにおいて、上記送信手段は、外部からの監視情報取得要求に基づいて、上記記憶手段に記録された監視情報を送信するように構成される。
【発明の効果】
【0016】
本発明では、ネットワーク接続されたPCや携帯端末を操作することによって、通報装置からの監視情報の送信を停止したり、再開したりすることが可能である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、本発明の実施例について図面を参照して説明する。
図1を用いて本発明を適用するネットワーク型監視システムの全体構成の一実施例を示す。1001−1、1001−2、・・・、1001−n(n=1、2、・・・)は複数の監視カメラを表わす。なお、監視カメラを総称する場合は、1001で代表するものとする。また、図1のその他の装置についても同様とする。
【0018】
1002はLAN(Local Area Network)のような映像信号等の伝送路、1003−1、1003−2、・・・、1003−n(n=1、2、・・・)は、Webエンコーダである。1004は映像蓄積配信装置で、複数の監視カメラからの映像を蓄積し、必要なユーザーに配信する機能を有する。
【0019】
1005−1、1005−2、・・・、1005−m(m=1、2、・・・)はブラウザPCで、監視システム全体を管理する機能を有する。1006はハブ、1007は通報装置、1008はモデム、1009は公衆回線による伝送路、1010はインターネットなどのWAN(Wide Area Network)ネットワーク、1011は携帯電話会社の交換システム、1012−1、1012−2、・・・、1012−l(l=1、2、・・・)は携帯端末、1013−1、1013−2、・・・、1013−p(p=1、2、・・・)はクライアントPCである。
【0020】
監視カメラ1001、Webエンコーダ1003、映像蓄積配信装置1004、ハブ1006、通報装置1007、モデム1008及びクライアントPC1013は例えば、LAN等の伝送路1002で相互に接続されている。携帯電話会社の交換システム1011は伝送路1009とネットワーク1010を介してモデム1008に接続されている。また、携帯電話会社の交換システム1011は携帯端末1012と無線等で接続されている。
【0021】
監視カメラ1001で撮影された映像はWEBエンコーダ1003を介して映像蓄積配信装置1004に常時蓄積されている。ブラウザPC1005や通報装置1007が、映像蓄積配信装置1004に対して映像を要求すると、該映像が前記ブラウザPC1005や通報装置1007に送信される。
【0022】
通報装置1007は、映像蓄積配信装置1004が受信した監視カメラ1001の映像を順次取得し、画像認識技術を用いて映像の変化(映像中の対象物の検出を含む。)、即ち異常を検出する。なお、画像認識技術により異常を検出する技術は、例えば、前後のフレーム画面の輝度成分の変化分を検出したり、或いは、映像信号のスペクトラムを比較する方法等従来から周知の方法であるので、詳細な説明は省略する。
【0023】
もし、映像の変化が検出された場合には、変化が検出された時の映像と、時刻などの情報を監視情報として、ブラウザPC1005、クライアントPC1013、携帯端末1012の少なくともいずれか1つに送信する。ここで、監視情報とは、通報装置1007から携帯端末1012やクライアントPC1013に送信される情報の総称のことをいい、その形式は種々なものが用いられる。
【0024】
なお、監視カメラ、Webエンコーダ等は1台であってもよいし、Webエンコーダ1台に複数台の監視カメラが接続されていてもよい。また、監視カメラ、Webエンコーダ、映像蓄積配信装置、通報装置等の機能が一体化された装置を用いることも可能である。
【0025】
また、本発明の通報装置では、画像認識技術を用いて映像の変化即ち、監視カメラの撮像範囲の異常を検出した場合に、監視情報を送信する構成としているが、他の例として、監視領域に赤外線センサ、超音波センサ、煙センサ、ガス漏れセンサ、等の監視領域の異常を検出する外部センサを設置し、当該センサによる異常検出に基づき、通報装置が監視情報を送信するような構成としてもよい。一構成例として、監視カメラの撮像範囲に外部センサを設置し、外部センサの異常検出に応じて、対応する監視カメラの映像を含む監視情報を送信するような態様を用いることが可能である。
【0026】
本発明の特徴の1つは、通報装置に監視情報の送信の停止、再開機能を装備し、更に監視情報の送信の停止時に検出された監視情報を装置内で管理することにある。これにより、監視情報の送信停止及び再開を行えることは勿論のこと、監視情報の送信停止中に検出された情報も後から確認することができる。詳細は後述する。
【0027】
図2は、通報装置の構成の一実施例を示す。図2に示す通報装置1007において、CPU20、プログラムメモリ21、ワークメモリ22、ネットワークインタフェイス23、画像メモリ24、テーブル記憶部25は、データバス26にそれぞれ接続されている。
【0028】
ここで、画像メモリ24には、映像蓄積配信装置1004から取得した映像が記録される。CPU20は、プログラムメモリ21に保存されているプログラムに従って、ワークメモリ22を処理作業領域として使用し、画像メモリ24に蓄積された画像の解析を行う。ネットワークインタフェイス23は、伝送路1002や公衆回線1009と必要に応じて接続される。テーブル記憶部25には、監視情報の送信を管理するための送信テーブル25−1と、監視情報の送信停止中において発生した監視情報を蓄積するための蓄積テーブル25−2が記憶されている。
【0029】
ここで、送信テーブル25−1について、図3を用いて説明する。図3は、本発明における送信テーブル25−1の一実施例を示す図である。送信テーブル25−1は、チャンネル番号毎に、監視情報の送信「1」、送信停止「0」のいずれかの状態を管理するための送信状態情報と、通報先のメールアドレス等、監視情報を送信する場所を特定するための通報先情報を記憶している。
【0030】
送信状態情報は、初期値として、すべてのチャンネル番号において、送信「1」が設定されているが、利用者からの送信停止要求があると、送信「1」から送信停止「0」に変更される。また、利用者から送信再開要求があると、送信停止「0」から送信「1」に変更される。
【0031】
なお、図3の例では、通報先情報として、すべてのチャンネルにおいて同一のメールアドレスが設定されているが、各チャンネル毎に異なるメールアドレスを設定することも可能であるし、各チャンネルに複数の通報先のメールアドレスを設定することも可能である。
【0032】
図1に示す監視システムの動作の一実施例を図4を用いて説明する。図4は、通報装置1007が例えば、映像の変化等によって映像蓄積配信装置1004に蓄積されている映像についての異常検出を行い、携帯端末1012やクライアントPC1013に対して監視情報を送信する動作について説明するためのフローチャートである。
【0033】
ステップ401は、監視開始、即ち、監視システムの監視のスタートである。所定の監視カメラ1001からの監視映像がWebエンコーダ1003でデジタル圧縮処理された画像圧縮データは、ハブ1006を介して映像蓄積配信装置1004に蓄積される。
【0034】
ここで、映像蓄積配信装置1004に記憶される画像圧縮データ(映像)は、例えば、撮影日時、監視カメラ1001のチャンネル番号、圧縮形式等の情報がデジタル圧縮画像と共に記憶される。また、いずれの監視カメラの映像を取り込むかは、プラウザPC1005の管理により前もってスケジュールするか、或いは、異常の検出情報に基づき選択される等種々の方法が考えられる。
【0035】
ステップ402は、通報装置1007が映像蓄積配信装置1004から1フレーム分の映像を取得するステップであり、例えば、監視カメラ1001から映像蓄積配信装置1004に入力される全ての画像が入力順に読み出され、読み出された画像が通報装置1007のネットワークインタフェース23を介して画像メモリ24へ供給される。
【0036】
ステップ403は、通報装置1007が画像認識処理によって、画像メモリ24に記録されている前の映像と現在入力されている映像とを、例えば、輝度値を比較し、映像の変化を検出するステップである。
【0037】
ステップ404は、通報装置1007がステップ403の画像認識処理によって映像に変化があるか、ないかを判断するステップである。なお、映像に変化があるかないかは、例えば輝度値の変化を検出するが、この場合、異常検出に所定の閾値を設定し、所定値以下の変化は、異常と判断しない等、誤報を極力少なくする方法も必要により設定できる。
【0038】
検出の結果、映像に変化があったと判断された場合は、ステップ405に進み、なかった場合には、ステップ402に戻り、次の入力映像について同様の処理を実行する。
ステップ405は、通報装置1007が監視情報を生成するステップである。ここで、監視情報の内容は、例えば、映像の変化を検出した時刻、年月日、監視カメラの番号、検出された対象物の特徴等を示す情報である。さらに、監視情報には、映像の変化時の監視カメラの映像の静止画像や動画像等を必要に応じて含ませることもできる。また、クライアントPC1013の受信可能なデータサイズや通信回線の容量等に応じて画像の大きさ、即ち、画像の画素数や圧縮率を適宜変更し、利用者が受信できる形態にすることもできる。
【0039】
ステップ406は、通報装置1007が監視情報の送信状態を判断するステップである。具体的には、テーブル記憶部25に記憶されている送信テーブル25−1を参照し、変化があった映像に対応するチャンネル番号の送信状態を判断する。送信状態が送信「1」である場合にはステップ407へ進み、送信停止「0」である場合にはステップ408へ進む。
【0040】
ステップ407は、通報装置1007が携帯端末1012やクライアントPC1013に監視情報を送信するステップである。送信は、テーブル記憶部25に記憶されている送信テーブル25−1の通報先情報に基づいて行われる。なお、送信する方法は、一般には電子メールであるが、監視情報を携帯端末1012やクライアントPC1013が受信できる送信方法であれば、電子メールの他の方法でもよい。
【0041】
ステップ408は、監視情報の送信を行わない場合において、監視情報をテーブル記憶部25が備える蓄積テーブル25−2に記憶するステップである。ステップ409は、監視終了のステップである。
【0042】
図5は、監視情報の送信が停止されている間に検出された異常の情報を蓄えた通報装置の蓄積テーブル25−2の内容の一例を示した図である。図5に示す蓄積テーブル25−2は、異常が発生した時刻、異常が発生したチャンネル、異常発生時の状況を示す画像または前記画像のファイル名を格納する。蓄積テーブル25−2に記憶された監視情報は、通報装置1007が利用者から蓄積された監視情報の取り出し要求を受信し、当該利用者に監視情報の送信をしたときに消去される。
【0043】
次に、携帯端末1012やクライアントPC1013等から通報装置に対して、監視情報の送信を停止する場合について、図6及び図7を用いて説明する。なお、以下では、携帯端末1012を用いる場合を例に説明する。
【0044】
図6は、本発明における監視情報を携帯端末1012で受信し、携帯端末1012が備えるモニタに表示した場合の画面例を示す図である。図6は、図10と同様であるが、新たに603が追加されている。なお、図10と同じものには同じ符号が付されている。
【0045】
603は、監視情報送信停止要求部である。監視情報送信停止要求部603は、通報装置1007に監視情報の送信を停止する要求をするための部分である。図6に示した例では、停止要求の送信先である通報装置のメールアドレスやURLがハイパーリンク形式で記述されており、利用者による携帯端末1012のボタンの押下により監視情報送信停止要求部603が選択されると、主画面601に表示されている異常時の画像602に対応するチャンネル番号と共に送信停止要求が通報装置1007に送信される。なお、図6では監視情報送信停止要求部603はハイパーリンクとして示してあるが、ボタンなど、通報装置1007に停止要求を送信する機能を持つものであれば、種類や形状などは何でもよい。
【0046】
図7は、利用者が携帯端末1012からの操作によって、通報装置に対して監視情報の送信停止要求を送信し、通報装置1007の監視情報の送信を停止する処理の流れの一実施例を示したフローチャートである。
【0047】
ステップ701は、利用者により監視情報送信停止要求部603が選択され、携帯端末1012が監視情報送信停止要求部603の選択を検出するステップである。
ステップ702は、携帯端末1012が通報装置1007との接続を確立するステップである。
【0048】
ステップ703は、ステップ702による接続が確立された後、携帯端末1007が監視情報の送信停止要求を通報装置1007に送信するステップである。
ステップ704は、監視情報送信停止要求を通報装置1007が受信するステップである。
【0049】
ステップ705は、通報装置1007が監視情報の送信を停止するステップである。具体的には、通報装置1007は、テーブル記憶部25が備える送信テーブル25−1において、送信停止要求がなされたチャンネル番号の送信状態を送信停止「0」に変更する。
【0050】
ステップ706は、ステップ705によって監視情報の送信が停止されたかどうかの処理結果を通報装置1007が携帯端末1012に送信するステップである。
ステップ707は、携帯端末1012が処理結果を受信し、携帯端末1012が備えるモニタに表示するステップである。これにより、ステップ705の処理が正常に終了している場合には「監視情報の送信を停止した」旨のメッセージが表示される。一方、ステップ705の処理が正常に終了しなかった場合にはモニタには「処理に失敗した」旨のメッセージが表示され、携帯端末1012は再度、監視情報送信停止要求を送信する等、停止処理が正常に終了しなかった原因を取り除く処理を利用者に促す。
【0051】
以上の処理により、携帯端末1012からの操作によって、通報装置1008の監視情報の送信を停止することができる。
ここで、ステップ705において停止するのは、通報装置1007が備える監視情報の送信処理のみであって、画像認識を用いた監視処理、即ち異常の検出は続行される。これは、監視情報の送信を停止している間に重大な異常が検出される可能性があり、かつ、携帯端末やPCから上述の操作を行う場面においては監視員が離席している可能性が高いと予想されるからである。
【0052】
したがって、通報装置1007は、監視情報の送信を停止している間においても監視を続行し、異常が検出された場合にはその監視情報をテーブル記憶部25が備える蓄積テーブル25−2に蓄積し、利用者が後から監視情報送信停止中に発生した異常の情報を取り出せるようにすることができる。
【0053】
次に、図8及び図9を用いて、監視情報送信停止中に発生した異常の情報の取り出し機能について説明する。
図8は、携帯端末1012を用いて、監視情報の送信が停止している間に蓄積された監視情報を取り出す処理の一例を示したフローチャートである。
【0054】
ステップ801は、携帯端末1012において、Webブラウザを起動するステップである。ここで説明する例では、Webブラウザを用いることによって通報装置1007と通信することとして説明するが、携帯端末1012と通報装置1007が通信を行える手段であれば、形態や手段を問わない。
【0055】
ステップ802は、通報装置1007に蓄えられた監視情報を取り出すためのWebページである、監視情報取得画面を通報装置1007に要求するステップである。
ステップ803は、前記監視情報取得画面要求を通報装置1007が受信するステップである。
【0056】
ステップ804は、通報装置1007が、予め作成され通報装置1007内に記憶してある監視情報取得画面を携帯端末1012に送信するステップである。この際、通報装置1007は、蓄積テーブル25−2に監視情報が存在するチャンネル番号等の情報を画面に付加して送信する。
【0057】
ステップ805は、監視情報取得画面を携帯端末1012が受信し、モニタに表示するステップである。図9に監視情報取得画面の一例を説明する図を示す。なお、図9の詳細は後述する。
【0058】
ステップ806は、利用者が監視情報取得画面において、監視情報を取得するチャンネルの番号を選択するステップである。ここで選択されるチャンネルは、監視情報の送信が停止されていた期間に異常が検出されたチャンネルの番号である。すなわち、ステップ804において通報装置1007の蓄積テーブル25−2に蓄積された監視情報が存在するチャンネルの番号である。
【0059】
ステップ807は、携帯端末1012がステップ806において選択されたチャンネルの監視情報を取得する要求を通報装置1007に送信するステップである。
ステップ808は、監視情報取得要求を通報装置1007が受信するステップである。
【0060】
ステップ809は、蓄積テーブル25−2に蓄積された監視情報を基にして、通報装置1007が携帯端末1012に送信するための監視情報を生成するステップである。
ステップ810は、通報装置1007がステップ809で生成した監視情報を携帯端末1012に送信するステップである。ここで、通報装置1007の処理は、携帯端末1012に対してはステップ811に、通報装置内部の処理に対しては、ステップ812に進む。
【0061】
ステップ811は、携帯端末1012が監視情報を受信し、受信した監視情報を携帯端末のモニタに表示させるステップである。
ステップ812は、通報装置1007がステップ810において送信した監視情報を蓄積テーブル25−2から消去するステップである。ここでは、利用者に送信した監視情報は、通報装置内の記憶部から消去するとしているが、すべての利用者に対して監視情報を送信した場合でも、監視情報を消去せず、通報装置1007内に保持しておいてもよい。
【0062】
ステップ813は、通報装置が蓄積テーブル25−2内にステップ806で選択されたチャンネルについての監視情報があるかどうかを判定するステップである。監視情報が存在する場合(未送信の監視情報がある場合)には、ステップ809に進み、すべての監視情報を送信した場合には処理を終了する。
【0063】
以上の処理によって、監視情報の送信を停止している期間中に検出された異常の情報を携帯端末1012を用いて取り出し、異常の内容を確認することが可能である。これにより、異常の発生を逃すことなく、確認することが可能である。
【0064】
ここで、図9を用いて、監視情報取得画面の一実施例を説明する。図9は、監視情報取得画面を携帯端末1012のモニタに表示した場合の一実施例を示す図である。
図9において、901は主画面であり、902はチャンネル選択用設定ボタンであり、903は終了ボタンであり、904は送信ボタンである。また、主画面901には、利用者が行うべき行動を指示するメッセージが表示される。チャンネル選択用設定ボタン902には、監視情報の送信が停止されていた期間に異常が検出されたチャンネルの番号がリスト表示される。利用者は、リスト表示されたチャンネル番号の中から、監視情報を取り出したいチャンネルの番号を選択し、送信ボタン904を押す(図8のステップ806)。終了ボタン903が押されたときには、図8のステップ807以降の処理を実行せずに終了する。
【0065】
次に、図11〜図12を用いて、停止していた監視情報の送信を携帯端末1012からの操作によって再開する方法について説明する。
図11は、携帯端末1012を用いて監視情報の送信を再開する処理の流れの一例を示したフローチャートである。
【0066】
ステップ1101は、携帯端末のWebブラウザが起動されるステップである。
ステップ1102は、携帯端末1012が監視情報の送信再開画面を通報装置1007に対して要求するステップである。
【0067】
ステップ1103は、送信再開画面要求を通報装置1007が受信するステップである。
ステップ1104は、通報装置1007が送信再開画面を携帯端末1012に送信するステップである。送信再開画面は予め通報装置1007内の記憶装置に記録されている。この際、通報装置1007は、送信テーブル25−1において現在、送信状態が送信停止「0」となっているチャンネル番号等の情報を送信再開画面に付加して送信する。
【0068】
ステップ1105は、携帯端末1012が送信再開画面を受信し、モニタに表示するステップである。ここで、前記送信再開画面を携帯端末1012のモニタに表示した場合の画面例を図12に示し示す。なお、図12の詳細は後述する。
【0069】
ステップ1106は、送信再開画面において、利用者が送信を再開するチャンネルを選択するステップである。選択できるチャンネルの番号は、ステップ1104において、監視情報の送信が停止されている状態のチャンネル番号である。
【0070】
ステップ1107は、携帯端末1012がステップ1105において選択されたチャンネルに対する監視情報の送信再開要求を通報装置1007に送信するステップである。
ステップ1108は、送信再開要求を通報装置1007が受信するステップである。
【0071】
ステップ1109は、通報装置1007送信再開要求において監視情報の送信の再開が要求されたチャンネルに対する監視情報の送信を再開するステップである。具体的には、通報装置1007は、テーブル記憶部25が備える送信テーブル25−1において、送信停止要求がなされたチャンネル番号の送信状態を送信「1」に変更する。
【0072】
ステップ1110は、通報装置1007がステップ1109の処理結果を携帯端末1012に送信するステップである。
ステップ1111は、処理結果を携帯端末1012受信し、モニタに表示するステップである。ステップ1109の処理が正常に終了している場合には「監視情報の送信を再開した」旨のメッセージを表示する。ステップ1109の処理が正常に終了しなかった場合には、「処理に失敗した」旨のメッセージを表示し、再度、監視情報送信再開要求を送信したり、処理が正常に終了しなかった原因を取り除いたりすることを利用者に促す。
【0073】
図12は、携帯端末1012に表示された送信再開画面の例を示す図である。1201は主画面、1202はチャンネル選択用設定ボタン、1203は終了ボタン、1204は送信ボタンである。また、主画面1201には利用者が行うべき行動を指示するメッセージが表示される。チャンネル選択用設定ボタン1202には、監視情報の送信が停止されているチャンネルの番号がリスト表示される。利用者は、リスト表示されたチャンネル番号の中から、監視情報の送信を再開したいチャンネルの番号を選択し、送信ボタン1204を押す(図11のステップ1106)。終了ボタン1103が押されたときには、図11に示すステップ1107以降の処理を実行せずに終了する。
【0074】
以上、説明した方法により、携帯端末1012を操作することによって監視情報の送信を再開することが可能である。
なお、上述した監視情報の送信停止、再開手法の他、利用者が携帯端末から送信停止期間を指定するような手法を用いてもよい。例えば、通報装置に送信停止、再開のスケジュールを日付け、曜日、時間帯毎に定めたスケジュールテーブルを記憶させ、利用者が所望のスケジュールを設定できるようにしてもよい。
【0075】
また、上述した実施例では、各監視カメラに対応したチャンネル毎に監視情報の送信停止、取得、送信再開等の処理を行っているが、すべてのチャンネルに対して一律にこれらの処理を行うようにしても良い。
【0076】
ここで、本発明に係る通報装置などの構成としては、必ずしも以上に示したものに限られず、種々な構成が用いられてもよい。なお、本発明は、例えば本発明に係る処理を実行する方法或いは方式や、このような方法や方式を実現するためのプログラムなどとして提供することも可能であり、また、例えば、通報装置や物体検出装置などの種々な装置やシステムとして提供することも可能である。
【0077】
また、本発明の適用分野としては、必ずしも以上に示したものに限られず、本発明は、種々な分野に適用することが可能なものである。
【図面の簡単な説明】
【0078】
【図1】本発明を適用するネットワーク型監視システムの全体構成の一実施例を示す図である。
【図2】本発明の通報装置の構成の一実施例を示す図である。
【図3】本発明の送信テーブルの一実施例を示す図である。
【図4】本発明の通報装置の動作の一実施例を説明するためのフローチャートである。
【図5】本発明の蓄積テーブルの一実施例を示す図である。
【図6】本発明のモニタ表示画面の一実施例を示す図である。
【図7】本発明の監視情報の送信停止処理の一実施例を説明するためのフローチャートである。
【図8】本発明の監視情報を取り出す処理の一実施例を説明するためのフローチャートである。
【図9】本発明のモニタ表示画面の一実施例を示す図である。
【図10】従来のモニタ表示画面の一実施例を示す図である。
【図11】本発明の監視情報の送信再開処理の一実施例を説明するためのフローチャートである。
【図12】本発明のモニタ表示画面の一実施例を示す図である。
【符号の説明】
【0079】
1001:監視カメラ、1002:伝送路、1003:Webエンコーダ、1004:映像蓄積配信装置、1005:ブラウザPC、1006:ハブ、1007:通報装置、1008:モデム、1009:伝送路、1010:ネットワーク、1011:携帯電話会社の交換システム、1012:携帯端末、1013:クライアントPC、20:CPU、21:プログラムメモリ、22:ワークメモリ、23:ネットワークインタフェイス、24:画像メモリ、25:テーブル記憶部、25−1:送信テーブル、25−2:蓄積テーブル、26:データバス、601:、602:、603:監視情報送信停止要求部、901:監視情報取得画面の主画面、902:チャンネル選択用設定ボタン、903:終了ボタン、904:送信ボタン、1201:送信再開画面の主画面、1202:チャンネル選択用設定ボタン、1203:終了ボタン、1204:送信ボタン。
【技術分野】
【0001】
本説明は、監視領域の異常を検出する装置に関し、特に監視情報の送信を効果的に制御する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、監視カメラを用いた侵入者等の監視において、インターネットやLAN等のネットワーク技術を用いた映像蓄積及び映像配信技術が開発されてきている。さらに、映像をハードディスクやDVDなどの記憶装置にディジタルデータとして蓄積する技術が開発されている。
【0003】
また、画像認識技術を用いて前記監視カメラの映像の変化を抽出し、監視情報として、ネットワーク接続されたパソコン(Personal computer:PC)や携帯端末に送信する技術が開発されてきている(例えば、特許文献1参照。)。この技術は、監視カメラの映像を蓄積し、ネットワーク接続されたPCに前記映像を配信することができる映像蓄積配信装置を用いた監視システムのひとつの装置であり、前記映像蓄積配信装置から映像を取得し、画像認識技術を用いて映像の変化を抽出する物体検出機能と、映像の変化があった場合には、その旨を伝える監視情報を電子メールなどの方法でネットワーク接続されたPCや携帯端末に送信する通信機能とを備えた装置(以下、通報装置と称する。)である。
【0004】
図10は、従来の監視情報をネットワーク接続された携帯端末で受信し、携帯端末が備えるモニタに表示した場合の画面例を示す図である。601は主画面、602は異常発生時の画像である。主画面601は、監視カメラの映像に変化(以下、異常と称する。)が生じた時点の時刻とチャンネル番号を文字情報で利用者に伝える部分である。ここで、チャンネルは映像蓄積配信装置のチャンネルを示し、監視用に設置された監視カメラの番号または設置場所との対応関係を持つ。すなわち、チャンネル番号を知ることにより、異常が発生した場所(カメラ)を知ることができる。画像602は、異常が発生したときの前記監視カメラの映像であり、異常の状況を映像情報で利用者に伝えることができる。
【特許文献1】特願2002−347202(第5―6頁、第1図)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来の通報装置においては、通報装置内の画像認識処理によって映像の変化が検出された場合に、監視情報をネットワーク接続されたPCや携帯端末に送信する機能を有する。
しかし、前記機能は映像の変化を検出した場合には必ず監視情報が送信されるので、前記PCや携帯端末では必ず前記監視情報を受信することになる。特に、携帯端末においては、受信した監視情報を自動的にモニタに表示する機能が備わっている場合が多く、前記監視情報を受信したときに、前記携帯端末での作業が中断されることなる。
【0006】
本発明の目的は、PCや携帯端末の操作によって、監視情報の送信機能を停止、あるいは、再開する通報装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の物体検出装置は、撮像手段により得られる画像信号に基づいて画像中の物体を検出する物体検出装置において、上記物体の監視情報を送信する送信手段と、上記送信手段の送信停止、及び、送信再開を指示する送信指示手段とを備えるように構成される。
【0008】
なお、本明細書では、「監視情報」という語を用いて説明を行うが、「警告情報」や「検出情報」といった語についても、同様な用語であり、本発明に包含される。また、監視情報とは、物体検出装置から他へ送信される情報の総称のことを言っており、「監視」という用語の意味に限定されるものではない。
【0009】
また、本明細書では、監視情報を送信する機能を備える「物体検出装置」を「通報装置」という語を用いて説明を行うが、本発明はこれらの用語に限定されるものではない。
また、本発明の物体検出装置において、上記送信指示手段は、外部からの送信停止、或いは、送信再開要求に基づいて、送信停止、及び、送信再開を指示するように構成される。
【0010】
更に、本発明の物体検出装置において、上記撮像手段は複数存在し、上記送信指示手段は、外部からの送信停止、或いは、送信再開要求に基づいて、上記複数の撮像手段のうち任意の撮像手段に対応する画像中の物体の監視情報の送信停止、及び、送信再開を指示するように構成される。
【0011】
また、本発明の物体検出装置において、更に、上記監視情報の送信を停止している間に検出された上記物体の監視情報を記録する記憶手段を備えるように構成される。
更に、本発明の物体検出装置において、上記送信手段は、外部からの監視情報取得要求に基づいて、上記記憶手段に記録された監視情報を送信するように構成される。
【0012】
更に、本発明の物体検出装置において、上記撮像手段は複数存在し、上記送信手段は、外部からの監視情報取得要求に基づいて、上記複数の撮像手段のうち任意の撮像手段に対応する画像中の物体の監視情報を送信するように構成される。
【0013】
本発明の監視システムは、監視領域の異常を検出する検出手段と、前記検出手段の検出結果に基づいて監視情報を送信する送信手段と、上記送信手段の送信停止、及び、送信再開を指示する送信指示手段とを備えるように構成される。
【0014】
また、本発明の監視システムにおいて、上記送信指示手段は、外部からの送信停止、或いは、送信再開要求に基づいて、送信停止、及び、送信再開を指示するように構成される。
【0015】
また、本発明の監視システムにおいて、更に、上記監視情報の送信を停止している間に検出された上記物体の監視情報を記録する記憶手段を備えるように構成される。
更に、本発明の監視システムにおいて、上記送信手段は、外部からの監視情報取得要求に基づいて、上記記憶手段に記録された監視情報を送信するように構成される。
【発明の効果】
【0016】
本発明では、ネットワーク接続されたPCや携帯端末を操作することによって、通報装置からの監視情報の送信を停止したり、再開したりすることが可能である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、本発明の実施例について図面を参照して説明する。
図1を用いて本発明を適用するネットワーク型監視システムの全体構成の一実施例を示す。1001−1、1001−2、・・・、1001−n(n=1、2、・・・)は複数の監視カメラを表わす。なお、監視カメラを総称する場合は、1001で代表するものとする。また、図1のその他の装置についても同様とする。
【0018】
1002はLAN(Local Area Network)のような映像信号等の伝送路、1003−1、1003−2、・・・、1003−n(n=1、2、・・・)は、Webエンコーダである。1004は映像蓄積配信装置で、複数の監視カメラからの映像を蓄積し、必要なユーザーに配信する機能を有する。
【0019】
1005−1、1005−2、・・・、1005−m(m=1、2、・・・)はブラウザPCで、監視システム全体を管理する機能を有する。1006はハブ、1007は通報装置、1008はモデム、1009は公衆回線による伝送路、1010はインターネットなどのWAN(Wide Area Network)ネットワーク、1011は携帯電話会社の交換システム、1012−1、1012−2、・・・、1012−l(l=1、2、・・・)は携帯端末、1013−1、1013−2、・・・、1013−p(p=1、2、・・・)はクライアントPCである。
【0020】
監視カメラ1001、Webエンコーダ1003、映像蓄積配信装置1004、ハブ1006、通報装置1007、モデム1008及びクライアントPC1013は例えば、LAN等の伝送路1002で相互に接続されている。携帯電話会社の交換システム1011は伝送路1009とネットワーク1010を介してモデム1008に接続されている。また、携帯電話会社の交換システム1011は携帯端末1012と無線等で接続されている。
【0021】
監視カメラ1001で撮影された映像はWEBエンコーダ1003を介して映像蓄積配信装置1004に常時蓄積されている。ブラウザPC1005や通報装置1007が、映像蓄積配信装置1004に対して映像を要求すると、該映像が前記ブラウザPC1005や通報装置1007に送信される。
【0022】
通報装置1007は、映像蓄積配信装置1004が受信した監視カメラ1001の映像を順次取得し、画像認識技術を用いて映像の変化(映像中の対象物の検出を含む。)、即ち異常を検出する。なお、画像認識技術により異常を検出する技術は、例えば、前後のフレーム画面の輝度成分の変化分を検出したり、或いは、映像信号のスペクトラムを比較する方法等従来から周知の方法であるので、詳細な説明は省略する。
【0023】
もし、映像の変化が検出された場合には、変化が検出された時の映像と、時刻などの情報を監視情報として、ブラウザPC1005、クライアントPC1013、携帯端末1012の少なくともいずれか1つに送信する。ここで、監視情報とは、通報装置1007から携帯端末1012やクライアントPC1013に送信される情報の総称のことをいい、その形式は種々なものが用いられる。
【0024】
なお、監視カメラ、Webエンコーダ等は1台であってもよいし、Webエンコーダ1台に複数台の監視カメラが接続されていてもよい。また、監視カメラ、Webエンコーダ、映像蓄積配信装置、通報装置等の機能が一体化された装置を用いることも可能である。
【0025】
また、本発明の通報装置では、画像認識技術を用いて映像の変化即ち、監視カメラの撮像範囲の異常を検出した場合に、監視情報を送信する構成としているが、他の例として、監視領域に赤外線センサ、超音波センサ、煙センサ、ガス漏れセンサ、等の監視領域の異常を検出する外部センサを設置し、当該センサによる異常検出に基づき、通報装置が監視情報を送信するような構成としてもよい。一構成例として、監視カメラの撮像範囲に外部センサを設置し、外部センサの異常検出に応じて、対応する監視カメラの映像を含む監視情報を送信するような態様を用いることが可能である。
【0026】
本発明の特徴の1つは、通報装置に監視情報の送信の停止、再開機能を装備し、更に監視情報の送信の停止時に検出された監視情報を装置内で管理することにある。これにより、監視情報の送信停止及び再開を行えることは勿論のこと、監視情報の送信停止中に検出された情報も後から確認することができる。詳細は後述する。
【0027】
図2は、通報装置の構成の一実施例を示す。図2に示す通報装置1007において、CPU20、プログラムメモリ21、ワークメモリ22、ネットワークインタフェイス23、画像メモリ24、テーブル記憶部25は、データバス26にそれぞれ接続されている。
【0028】
ここで、画像メモリ24には、映像蓄積配信装置1004から取得した映像が記録される。CPU20は、プログラムメモリ21に保存されているプログラムに従って、ワークメモリ22を処理作業領域として使用し、画像メモリ24に蓄積された画像の解析を行う。ネットワークインタフェイス23は、伝送路1002や公衆回線1009と必要に応じて接続される。テーブル記憶部25には、監視情報の送信を管理するための送信テーブル25−1と、監視情報の送信停止中において発生した監視情報を蓄積するための蓄積テーブル25−2が記憶されている。
【0029】
ここで、送信テーブル25−1について、図3を用いて説明する。図3は、本発明における送信テーブル25−1の一実施例を示す図である。送信テーブル25−1は、チャンネル番号毎に、監視情報の送信「1」、送信停止「0」のいずれかの状態を管理するための送信状態情報と、通報先のメールアドレス等、監視情報を送信する場所を特定するための通報先情報を記憶している。
【0030】
送信状態情報は、初期値として、すべてのチャンネル番号において、送信「1」が設定されているが、利用者からの送信停止要求があると、送信「1」から送信停止「0」に変更される。また、利用者から送信再開要求があると、送信停止「0」から送信「1」に変更される。
【0031】
なお、図3の例では、通報先情報として、すべてのチャンネルにおいて同一のメールアドレスが設定されているが、各チャンネル毎に異なるメールアドレスを設定することも可能であるし、各チャンネルに複数の通報先のメールアドレスを設定することも可能である。
【0032】
図1に示す監視システムの動作の一実施例を図4を用いて説明する。図4は、通報装置1007が例えば、映像の変化等によって映像蓄積配信装置1004に蓄積されている映像についての異常検出を行い、携帯端末1012やクライアントPC1013に対して監視情報を送信する動作について説明するためのフローチャートである。
【0033】
ステップ401は、監視開始、即ち、監視システムの監視のスタートである。所定の監視カメラ1001からの監視映像がWebエンコーダ1003でデジタル圧縮処理された画像圧縮データは、ハブ1006を介して映像蓄積配信装置1004に蓄積される。
【0034】
ここで、映像蓄積配信装置1004に記憶される画像圧縮データ(映像)は、例えば、撮影日時、監視カメラ1001のチャンネル番号、圧縮形式等の情報がデジタル圧縮画像と共に記憶される。また、いずれの監視カメラの映像を取り込むかは、プラウザPC1005の管理により前もってスケジュールするか、或いは、異常の検出情報に基づき選択される等種々の方法が考えられる。
【0035】
ステップ402は、通報装置1007が映像蓄積配信装置1004から1フレーム分の映像を取得するステップであり、例えば、監視カメラ1001から映像蓄積配信装置1004に入力される全ての画像が入力順に読み出され、読み出された画像が通報装置1007のネットワークインタフェース23を介して画像メモリ24へ供給される。
【0036】
ステップ403は、通報装置1007が画像認識処理によって、画像メモリ24に記録されている前の映像と現在入力されている映像とを、例えば、輝度値を比較し、映像の変化を検出するステップである。
【0037】
ステップ404は、通報装置1007がステップ403の画像認識処理によって映像に変化があるか、ないかを判断するステップである。なお、映像に変化があるかないかは、例えば輝度値の変化を検出するが、この場合、異常検出に所定の閾値を設定し、所定値以下の変化は、異常と判断しない等、誤報を極力少なくする方法も必要により設定できる。
【0038】
検出の結果、映像に変化があったと判断された場合は、ステップ405に進み、なかった場合には、ステップ402に戻り、次の入力映像について同様の処理を実行する。
ステップ405は、通報装置1007が監視情報を生成するステップである。ここで、監視情報の内容は、例えば、映像の変化を検出した時刻、年月日、監視カメラの番号、検出された対象物の特徴等を示す情報である。さらに、監視情報には、映像の変化時の監視カメラの映像の静止画像や動画像等を必要に応じて含ませることもできる。また、クライアントPC1013の受信可能なデータサイズや通信回線の容量等に応じて画像の大きさ、即ち、画像の画素数や圧縮率を適宜変更し、利用者が受信できる形態にすることもできる。
【0039】
ステップ406は、通報装置1007が監視情報の送信状態を判断するステップである。具体的には、テーブル記憶部25に記憶されている送信テーブル25−1を参照し、変化があった映像に対応するチャンネル番号の送信状態を判断する。送信状態が送信「1」である場合にはステップ407へ進み、送信停止「0」である場合にはステップ408へ進む。
【0040】
ステップ407は、通報装置1007が携帯端末1012やクライアントPC1013に監視情報を送信するステップである。送信は、テーブル記憶部25に記憶されている送信テーブル25−1の通報先情報に基づいて行われる。なお、送信する方法は、一般には電子メールであるが、監視情報を携帯端末1012やクライアントPC1013が受信できる送信方法であれば、電子メールの他の方法でもよい。
【0041】
ステップ408は、監視情報の送信を行わない場合において、監視情報をテーブル記憶部25が備える蓄積テーブル25−2に記憶するステップである。ステップ409は、監視終了のステップである。
【0042】
図5は、監視情報の送信が停止されている間に検出された異常の情報を蓄えた通報装置の蓄積テーブル25−2の内容の一例を示した図である。図5に示す蓄積テーブル25−2は、異常が発生した時刻、異常が発生したチャンネル、異常発生時の状況を示す画像または前記画像のファイル名を格納する。蓄積テーブル25−2に記憶された監視情報は、通報装置1007が利用者から蓄積された監視情報の取り出し要求を受信し、当該利用者に監視情報の送信をしたときに消去される。
【0043】
次に、携帯端末1012やクライアントPC1013等から通報装置に対して、監視情報の送信を停止する場合について、図6及び図7を用いて説明する。なお、以下では、携帯端末1012を用いる場合を例に説明する。
【0044】
図6は、本発明における監視情報を携帯端末1012で受信し、携帯端末1012が備えるモニタに表示した場合の画面例を示す図である。図6は、図10と同様であるが、新たに603が追加されている。なお、図10と同じものには同じ符号が付されている。
【0045】
603は、監視情報送信停止要求部である。監視情報送信停止要求部603は、通報装置1007に監視情報の送信を停止する要求をするための部分である。図6に示した例では、停止要求の送信先である通報装置のメールアドレスやURLがハイパーリンク形式で記述されており、利用者による携帯端末1012のボタンの押下により監視情報送信停止要求部603が選択されると、主画面601に表示されている異常時の画像602に対応するチャンネル番号と共に送信停止要求が通報装置1007に送信される。なお、図6では監視情報送信停止要求部603はハイパーリンクとして示してあるが、ボタンなど、通報装置1007に停止要求を送信する機能を持つものであれば、種類や形状などは何でもよい。
【0046】
図7は、利用者が携帯端末1012からの操作によって、通報装置に対して監視情報の送信停止要求を送信し、通報装置1007の監視情報の送信を停止する処理の流れの一実施例を示したフローチャートである。
【0047】
ステップ701は、利用者により監視情報送信停止要求部603が選択され、携帯端末1012が監視情報送信停止要求部603の選択を検出するステップである。
ステップ702は、携帯端末1012が通報装置1007との接続を確立するステップである。
【0048】
ステップ703は、ステップ702による接続が確立された後、携帯端末1007が監視情報の送信停止要求を通報装置1007に送信するステップである。
ステップ704は、監視情報送信停止要求を通報装置1007が受信するステップである。
【0049】
ステップ705は、通報装置1007が監視情報の送信を停止するステップである。具体的には、通報装置1007は、テーブル記憶部25が備える送信テーブル25−1において、送信停止要求がなされたチャンネル番号の送信状態を送信停止「0」に変更する。
【0050】
ステップ706は、ステップ705によって監視情報の送信が停止されたかどうかの処理結果を通報装置1007が携帯端末1012に送信するステップである。
ステップ707は、携帯端末1012が処理結果を受信し、携帯端末1012が備えるモニタに表示するステップである。これにより、ステップ705の処理が正常に終了している場合には「監視情報の送信を停止した」旨のメッセージが表示される。一方、ステップ705の処理が正常に終了しなかった場合にはモニタには「処理に失敗した」旨のメッセージが表示され、携帯端末1012は再度、監視情報送信停止要求を送信する等、停止処理が正常に終了しなかった原因を取り除く処理を利用者に促す。
【0051】
以上の処理により、携帯端末1012からの操作によって、通報装置1008の監視情報の送信を停止することができる。
ここで、ステップ705において停止するのは、通報装置1007が備える監視情報の送信処理のみであって、画像認識を用いた監視処理、即ち異常の検出は続行される。これは、監視情報の送信を停止している間に重大な異常が検出される可能性があり、かつ、携帯端末やPCから上述の操作を行う場面においては監視員が離席している可能性が高いと予想されるからである。
【0052】
したがって、通報装置1007は、監視情報の送信を停止している間においても監視を続行し、異常が検出された場合にはその監視情報をテーブル記憶部25が備える蓄積テーブル25−2に蓄積し、利用者が後から監視情報送信停止中に発生した異常の情報を取り出せるようにすることができる。
【0053】
次に、図8及び図9を用いて、監視情報送信停止中に発生した異常の情報の取り出し機能について説明する。
図8は、携帯端末1012を用いて、監視情報の送信が停止している間に蓄積された監視情報を取り出す処理の一例を示したフローチャートである。
【0054】
ステップ801は、携帯端末1012において、Webブラウザを起動するステップである。ここで説明する例では、Webブラウザを用いることによって通報装置1007と通信することとして説明するが、携帯端末1012と通報装置1007が通信を行える手段であれば、形態や手段を問わない。
【0055】
ステップ802は、通報装置1007に蓄えられた監視情報を取り出すためのWebページである、監視情報取得画面を通報装置1007に要求するステップである。
ステップ803は、前記監視情報取得画面要求を通報装置1007が受信するステップである。
【0056】
ステップ804は、通報装置1007が、予め作成され通報装置1007内に記憶してある監視情報取得画面を携帯端末1012に送信するステップである。この際、通報装置1007は、蓄積テーブル25−2に監視情報が存在するチャンネル番号等の情報を画面に付加して送信する。
【0057】
ステップ805は、監視情報取得画面を携帯端末1012が受信し、モニタに表示するステップである。図9に監視情報取得画面の一例を説明する図を示す。なお、図9の詳細は後述する。
【0058】
ステップ806は、利用者が監視情報取得画面において、監視情報を取得するチャンネルの番号を選択するステップである。ここで選択されるチャンネルは、監視情報の送信が停止されていた期間に異常が検出されたチャンネルの番号である。すなわち、ステップ804において通報装置1007の蓄積テーブル25−2に蓄積された監視情報が存在するチャンネルの番号である。
【0059】
ステップ807は、携帯端末1012がステップ806において選択されたチャンネルの監視情報を取得する要求を通報装置1007に送信するステップである。
ステップ808は、監視情報取得要求を通報装置1007が受信するステップである。
【0060】
ステップ809は、蓄積テーブル25−2に蓄積された監視情報を基にして、通報装置1007が携帯端末1012に送信するための監視情報を生成するステップである。
ステップ810は、通報装置1007がステップ809で生成した監視情報を携帯端末1012に送信するステップである。ここで、通報装置1007の処理は、携帯端末1012に対してはステップ811に、通報装置内部の処理に対しては、ステップ812に進む。
【0061】
ステップ811は、携帯端末1012が監視情報を受信し、受信した監視情報を携帯端末のモニタに表示させるステップである。
ステップ812は、通報装置1007がステップ810において送信した監視情報を蓄積テーブル25−2から消去するステップである。ここでは、利用者に送信した監視情報は、通報装置内の記憶部から消去するとしているが、すべての利用者に対して監視情報を送信した場合でも、監視情報を消去せず、通報装置1007内に保持しておいてもよい。
【0062】
ステップ813は、通報装置が蓄積テーブル25−2内にステップ806で選択されたチャンネルについての監視情報があるかどうかを判定するステップである。監視情報が存在する場合(未送信の監視情報がある場合)には、ステップ809に進み、すべての監視情報を送信した場合には処理を終了する。
【0063】
以上の処理によって、監視情報の送信を停止している期間中に検出された異常の情報を携帯端末1012を用いて取り出し、異常の内容を確認することが可能である。これにより、異常の発生を逃すことなく、確認することが可能である。
【0064】
ここで、図9を用いて、監視情報取得画面の一実施例を説明する。図9は、監視情報取得画面を携帯端末1012のモニタに表示した場合の一実施例を示す図である。
図9において、901は主画面であり、902はチャンネル選択用設定ボタンであり、903は終了ボタンであり、904は送信ボタンである。また、主画面901には、利用者が行うべき行動を指示するメッセージが表示される。チャンネル選択用設定ボタン902には、監視情報の送信が停止されていた期間に異常が検出されたチャンネルの番号がリスト表示される。利用者は、リスト表示されたチャンネル番号の中から、監視情報を取り出したいチャンネルの番号を選択し、送信ボタン904を押す(図8のステップ806)。終了ボタン903が押されたときには、図8のステップ807以降の処理を実行せずに終了する。
【0065】
次に、図11〜図12を用いて、停止していた監視情報の送信を携帯端末1012からの操作によって再開する方法について説明する。
図11は、携帯端末1012を用いて監視情報の送信を再開する処理の流れの一例を示したフローチャートである。
【0066】
ステップ1101は、携帯端末のWebブラウザが起動されるステップである。
ステップ1102は、携帯端末1012が監視情報の送信再開画面を通報装置1007に対して要求するステップである。
【0067】
ステップ1103は、送信再開画面要求を通報装置1007が受信するステップである。
ステップ1104は、通報装置1007が送信再開画面を携帯端末1012に送信するステップである。送信再開画面は予め通報装置1007内の記憶装置に記録されている。この際、通報装置1007は、送信テーブル25−1において現在、送信状態が送信停止「0」となっているチャンネル番号等の情報を送信再開画面に付加して送信する。
【0068】
ステップ1105は、携帯端末1012が送信再開画面を受信し、モニタに表示するステップである。ここで、前記送信再開画面を携帯端末1012のモニタに表示した場合の画面例を図12に示し示す。なお、図12の詳細は後述する。
【0069】
ステップ1106は、送信再開画面において、利用者が送信を再開するチャンネルを選択するステップである。選択できるチャンネルの番号は、ステップ1104において、監視情報の送信が停止されている状態のチャンネル番号である。
【0070】
ステップ1107は、携帯端末1012がステップ1105において選択されたチャンネルに対する監視情報の送信再開要求を通報装置1007に送信するステップである。
ステップ1108は、送信再開要求を通報装置1007が受信するステップである。
【0071】
ステップ1109は、通報装置1007送信再開要求において監視情報の送信の再開が要求されたチャンネルに対する監視情報の送信を再開するステップである。具体的には、通報装置1007は、テーブル記憶部25が備える送信テーブル25−1において、送信停止要求がなされたチャンネル番号の送信状態を送信「1」に変更する。
【0072】
ステップ1110は、通報装置1007がステップ1109の処理結果を携帯端末1012に送信するステップである。
ステップ1111は、処理結果を携帯端末1012受信し、モニタに表示するステップである。ステップ1109の処理が正常に終了している場合には「監視情報の送信を再開した」旨のメッセージを表示する。ステップ1109の処理が正常に終了しなかった場合には、「処理に失敗した」旨のメッセージを表示し、再度、監視情報送信再開要求を送信したり、処理が正常に終了しなかった原因を取り除いたりすることを利用者に促す。
【0073】
図12は、携帯端末1012に表示された送信再開画面の例を示す図である。1201は主画面、1202はチャンネル選択用設定ボタン、1203は終了ボタン、1204は送信ボタンである。また、主画面1201には利用者が行うべき行動を指示するメッセージが表示される。チャンネル選択用設定ボタン1202には、監視情報の送信が停止されているチャンネルの番号がリスト表示される。利用者は、リスト表示されたチャンネル番号の中から、監視情報の送信を再開したいチャンネルの番号を選択し、送信ボタン1204を押す(図11のステップ1106)。終了ボタン1103が押されたときには、図11に示すステップ1107以降の処理を実行せずに終了する。
【0074】
以上、説明した方法により、携帯端末1012を操作することによって監視情報の送信を再開することが可能である。
なお、上述した監視情報の送信停止、再開手法の他、利用者が携帯端末から送信停止期間を指定するような手法を用いてもよい。例えば、通報装置に送信停止、再開のスケジュールを日付け、曜日、時間帯毎に定めたスケジュールテーブルを記憶させ、利用者が所望のスケジュールを設定できるようにしてもよい。
【0075】
また、上述した実施例では、各監視カメラに対応したチャンネル毎に監視情報の送信停止、取得、送信再開等の処理を行っているが、すべてのチャンネルに対して一律にこれらの処理を行うようにしても良い。
【0076】
ここで、本発明に係る通報装置などの構成としては、必ずしも以上に示したものに限られず、種々な構成が用いられてもよい。なお、本発明は、例えば本発明に係る処理を実行する方法或いは方式や、このような方法や方式を実現するためのプログラムなどとして提供することも可能であり、また、例えば、通報装置や物体検出装置などの種々な装置やシステムとして提供することも可能である。
【0077】
また、本発明の適用分野としては、必ずしも以上に示したものに限られず、本発明は、種々な分野に適用することが可能なものである。
【図面の簡単な説明】
【0078】
【図1】本発明を適用するネットワーク型監視システムの全体構成の一実施例を示す図である。
【図2】本発明の通報装置の構成の一実施例を示す図である。
【図3】本発明の送信テーブルの一実施例を示す図である。
【図4】本発明の通報装置の動作の一実施例を説明するためのフローチャートである。
【図5】本発明の蓄積テーブルの一実施例を示す図である。
【図6】本発明のモニタ表示画面の一実施例を示す図である。
【図7】本発明の監視情報の送信停止処理の一実施例を説明するためのフローチャートである。
【図8】本発明の監視情報を取り出す処理の一実施例を説明するためのフローチャートである。
【図9】本発明のモニタ表示画面の一実施例を示す図である。
【図10】従来のモニタ表示画面の一実施例を示す図である。
【図11】本発明の監視情報の送信再開処理の一実施例を説明するためのフローチャートである。
【図12】本発明のモニタ表示画面の一実施例を示す図である。
【符号の説明】
【0079】
1001:監視カメラ、1002:伝送路、1003:Webエンコーダ、1004:映像蓄積配信装置、1005:ブラウザPC、1006:ハブ、1007:通報装置、1008:モデム、1009:伝送路、1010:ネットワーク、1011:携帯電話会社の交換システム、1012:携帯端末、1013:クライアントPC、20:CPU、21:プログラムメモリ、22:ワークメモリ、23:ネットワークインタフェイス、24:画像メモリ、25:テーブル記憶部、25−1:送信テーブル、25−2:蓄積テーブル、26:データバス、601:、602:、603:監視情報送信停止要求部、901:監視情報取得画面の主画面、902:チャンネル選択用設定ボタン、903:終了ボタン、904:送信ボタン、1201:送信再開画面の主画面、1202:チャンネル選択用設定ボタン、1203:終了ボタン、1204:送信ボタン。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
撮像手段により得られる画像信号に基づいて画像中の物体を検出する物体検出装置において、
上記物体が検出された場合に、ネットワークを介して端末装置に上記物体の監視情報を送信する送信手段と、
上記監視情報の送信停止要求を上記端末装置より受け付ける送信要求受付手段と、
を備え、
上記送信停止要求を受け付けた場合には、上記監視情報の送信を行わない、
ことを特徴とする物体検出装置。
【請求項2】
監視領域の異常を検出する検出装置により異常が検出された場合にネットワークを介して端末装置に上記異常の監視情報を送信する送信手段と、
上記監視情報の送信停止要求を上記端末装置より受け付ける送信要求受付手段と、
を備え、
上記送信停止要求を受け付けた場合には、上記監視情報の送信を行わない、
ことを特徴とする監視情報送信装置。
【請求項1】
撮像手段により得られる画像信号に基づいて画像中の物体を検出する物体検出装置において、
上記物体が検出された場合に、ネットワークを介して端末装置に上記物体の監視情報を送信する送信手段と、
上記監視情報の送信停止要求を上記端末装置より受け付ける送信要求受付手段と、
を備え、
上記送信停止要求を受け付けた場合には、上記監視情報の送信を行わない、
ことを特徴とする物体検出装置。
【請求項2】
監視領域の異常を検出する検出装置により異常が検出された場合にネットワークを介して端末装置に上記異常の監視情報を送信する送信手段と、
上記監視情報の送信停止要求を上記端末装置より受け付ける送信要求受付手段と、
を備え、
上記送信停止要求を受け付けた場合には、上記監視情報の送信を行わない、
ことを特徴とする監視情報送信装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2006−121706(P2006−121706A)
【公開日】平成18年5月11日(2006.5.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−306638(P2005−306638)
【出願日】平成17年10月21日(2005.10.21)
【分割の表示】特願2003−294465(P2003−294465)の分割
【原出願日】平成15年8月18日(2003.8.18)
【出願人】(000001122)株式会社日立国際電気 (5,007)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成18年5月11日(2006.5.11)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年10月21日(2005.10.21)
【分割の表示】特願2003−294465(P2003−294465)の分割
【原出願日】平成15年8月18日(2003.8.18)
【出願人】(000001122)株式会社日立国際電気 (5,007)
【Fターム(参考)】
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