説明

物理量測定装置

【課題】配線状況を簡単にして組付性や省スペース化の向上を図ることができる物理量測定装置を提供すること。
【解決手段】物理量測定装置10は、燃料タンク20内部の状態を示す複数の物理量を測定するものである。この物理量測定装置10は、測定する物理量ごとに異なる波長の光を反射する複数のFBG1〜5を有する光ファイバ16を備えている。光ファイバ16に入力された入射光は、光サーキュレータ18を通過して燃料タンク20内の各センサ11〜15へと導かれる。入射光は、各センサ11〜15を通過する部位に設けられた各FBG1〜5で部分的に反射する。反射光は、光サーキュレータ18により信号処理部17へと導かれ、各FBG1〜5の反射光ごとに処理される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、容器内部の状態を示す複数の物理量を測定する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、容器内部の状態を示す複数の物理量を測定する技術としては、様々なものが提案されている。例えば車両においては、燃料タンクに対して、内部圧力を測定するための圧力センサと、燃料温度を測定するための温度センサと、燃料残量を測定するための燃料残量計とを設けることにより、燃料タンク内の燃料圧力や、燃料温度、燃料残量を測定する技術が知られている(特許文献1)。この技術によれば、燃料タンク内部の状態に応じて、燃料の噴射量などを適切に調節することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007−198248号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記特許文献1に開示された技術によると、燃料圧力や燃料温度、燃料残量など、複数の測定対象に合わせて複数の測定装置を設ける必要があった。このため、測定装置の配線状況が複雑になり、測定装置の組付性や省スペース化の向上を図ることが困難であった。
【0005】
そこで、本発明は、上記した問題点を解決するためになされたものであり、配線状況を簡単にして組付性や省スペース化の向上を図ることができる物理量測定装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明に係る物理量測定装置は、容器内部の状態を示す複数の物理量を測定する物理量測定装置において、前記物理量ごとに異なる波長の光を反射する複数のFBGを有する光ファイバを備えていることを特徴とする。
なお、「FBG」(Fiber Bragg Grating)とは、光ファイバのコア中に回折格子を形成して光フィルタとしての機能(光反射機能)を持たせたものをいう。
【0007】
本発明に係る物理量測定装置では、複数のFBGが、測定する物理量ごとに異なる波長の光を反射する。このように反射される光の波長変化をそれぞれに検出することにより、容器内部の状態を示す複数の物理量を測定することができる。つまり、この装置によれば、複数の物理量を測定する場合であっても、複数の測定装置を設ける必要がない。このように測定装置の数を減少させることができるので、測定装置の配線状況を簡単にして、組付性や省スペース化の向上を図ることができる。
【0008】
本発明に係る物理量測定装置において、前記容器は、燃料タンクであり、前記物理量は、前記燃料タンク内部の状態を示すものである態様を例示する。ここで、燃料タンク内部の状態を示す物理量としては、例えば燃料圧力、燃料温度、燃料残量、絶対圧力(真空に対する圧力)等を例示する。
このように、燃料タンク内部の状態を示す複数の物理量を効率的に取得することにより、車両等に要求される組付性や省スペース化を容易に実現することができる。
【0009】
本発明に係る物理量測定装置において、前記容器は、複数であり、前記物理量は、複数の前記容器内部の状態を示すものである態様を例示する。
この態様によれば、複数の容器内の情報を一度に得ることができるため、装置の配線状況をさらに簡単にして組付性や省スペース化のさらなる向上を図ることができる。
【0010】
本発明に係る物理量測定装置において、前記容器は、二次電池の電池ケースであり、前記物理量は、前記電池ケース内部の状態を示すものである態様を例示する。ここで、二次電池内部の状態を示す物理量としては、例えば温度や圧力等を例示する。
このように、二次電池内部の状態を示す複数の物理量を効率的に取得することにより、車両等に要求される組付性や省スペース化を容易に実現することができる。
【0011】
本発明に係る物理量測定装置において、前記光ファイバは、前記電池ケースの外部に設けられている態様を例示する。
このように、光ファイバを電池ケースの外部に設けることにより、電池ケース内に光ファイバを通過させる必要がないため、電池ケースのシール性を確保することができる。また、測定装置の構造を簡単なものとし、組付性を向上させることもできる。
【発明の効果】
【0012】
本発明に係る物理量測定装置によれば、上記した通り、配線状況を簡単にして組付性や省スペース化の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の第1実施形態に係る燃料タンクを示す全体構成図である。
【図2】物理量測定装置に備わる光ファイバを説明する説明図である。
【図3】物理量測定装置の測定原理を説明する説明図である。
【図4】物理量測定装置による処理の一例を示す説明図である。
【図5】燃料蒸気圧発生部に取り付けられる蒸気圧センサの態様を示す断面図である。
【図6】変更例1に係る蒸気圧センサの態様を示す断面図である。
【図7】変更例2に係る蒸気圧センサの態様を示す断面図である。
【図8】変更例3に係る蒸気圧センサの態様を示す断面図である。
【図9】燃料タンクに取り付けられるセンダーゲージの態様を示す説明図である。
【図10】変更例1に係るセンダーゲージの態様を示す説明図である。
【図11】変更例2に係るセンダーゲージの態様を示す説明図である。
【図12】変更例3に係るセンダーゲージの態様を示す説明図である。
【図13】変更例4に係るセンダーゲージの態様を示す説明図である。
【図14】変更例5に係るセンダーゲージの態様を示す説明図である。
【図15】変更例6に係るセンダーゲージの態様を示す斜視図である。
【図16】変更例6に係るセンダーゲージの態様を示す説明図である。
【図17】燃料タンクに取り付けられる燃圧センサの態様を示す説明図である。
【図18】変更例1に係る燃圧センサの態様を示す説明図である。
【図19】本発明の第2実施形態に係る二次電池を示す全体構成図である。
【図20】変更例1に係る二次電池を示す全体構成図である。
【図21】二次電池の測定態様を示す一部拡大断面図である。
【図22】変更例1に係る測定態様を示す斜視図である。
【図23】変更例1に係る測定態様を示す説明図である。
【図24】変更例2に係る測定態様を示す説明図である。
【図25】変更例3に係る測定態様を示す斜視図である。
【図26】変更例3に係る測定態様を示す説明図である。
【図27】変更例4に係る測定態様を示す説明図である。
【図28】変更例5に係る測定態様を示す斜視図である。
【図29】変更例5に係る測定態様を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明に係る物理量測定装置を具体化した一実施形態について、図面を参照しながら説明する。以下に示す実施形態では、本発明に係る物理量測定装置を、車両に搭載される燃料タンク(第1実施形態)及び二次電池(第2実施形態)に適用した場合について説明する。
【0015】
[第1実施形態]
まず、第1実施形態に係る燃料タンクの全体構成について、図1を参照しながら説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係る燃料タンクを示す全体構成図である。
【0016】
燃料タンク20は、図1に示すように、燃料ポンプ21と、プレッシャレギュレータ22と、第1燃料通路23と、第2燃料通路24と、電磁弁25と、燃料蒸気圧発生部30とを備えている。そして、燃料ポンプ21で汲み上げられた燃料は、プレッシャレギュレータ22で調圧されて第1燃料通路23から図示しないインジェクタへと供給されるようになっている。また、燃料ポンプ21で汲み上げられた燃料は、第2燃料通路24から電磁弁25を介して燃料蒸気発生部30へも供給されるようになっている。
【0017】
燃料蒸気圧発生部30は、電磁弁25に連通するノズル31と、ノズル31から噴射される燃料を気化する気化室32と、気化室32から気化燃料を排出するベンチュリ33とを備えている。この燃料蒸気圧発生部30では、電磁弁25の開度を調節することにより、ノズル31から噴射される燃料を制御して、発生させる蒸気圧を調節できるようになっている。
【0018】
次に、上記構成を有する燃料タンク20に適用される物理量測定装置について、図1及び図2を参照しながら説明する。図2は、物理量測定装置に備わる光ファイバを説明する説明図である。
本実施形態の物理量測定装置10は、図1に示すように、蒸気圧発生部30の気化室32内における蒸気圧を測定する蒸気圧センサ11と、電磁弁25に供給される燃料の温度を測定する燃温センサ12と、燃料タンク20内部の燃料残量(燃料量)を測定するセンダーゲージ13と、プレッシャレギュレータ22で調圧された燃料の圧力を測定する燃圧センサ14と、燃料タンク20下部の燃料の温度を測定する燃温センサ15と、これらのセンサ11〜15を通過するように組み付けられた光ファイバ16と、光ファイバ16により伝播される光の信号を処理する信号処理部17とを備えている。
【0019】
光ファイバ16は、光の透過率が高い石英ガラスにより形成されており、芯をなすコア部をコア部より屈折率の低いクラッド部で覆った構造をなしている。この光ファイバ16には、図2に示すように、複数のFBGが形成されている。このFBGは、光ファイバ16上に例えば紫外線を利用して焼付けることにより形成された回折格子である。本実施形態の光ファイバ16には、蒸気圧センサ11を通過する部位に設けられたFBG1と、燃温センサ12を通過する部位に設けられたFBG2と、センダーゲージ13を通過する部位に設けられたFBG3と、燃圧センサ14を通過する部位に設けられたFBG4と、燃温センサ15を通過する部位に設けられたFBG5とが形成されている。そして、各FBG1〜5は、それぞれ異なる波長の光を反射するように、回折格子の格子間隔が設定されている。なお、これらのFBG1〜5に限られず、光ファイバ16に形成されるFBGの位置や数を適宜変更して、燃料タンク20内における測定対象を変更してもよい。
【0020】
ここで、物理量測定装置10の具体的な測定原理について、図2〜図4を参照しながら説明する。図3は、物理量測定装置の測定原理を説明する説明図である。図4は、物理量測定装置による処理の一例を示す説明図である。
【0021】
物理量測定装置10は、図2に示すように、発光部から光ファイバ16に入射光を入力する。この発光部には、例えば広帯域光源や掃引光源が用いられる。そして、光ファイバ16に入力された入射光は、光サーキュレータ18を通過して燃料タンク20内の各センサ11〜15へと導かれる。各センサ11〜15へと導かれた入射光は、各センサ11〜15を通過する部位に設けられた各FBG1〜5で部分的に反射する。そして、各FBG1〜5で反射した反射光は、光サーキュレータ18により受光部へと導かれる。受光部で受光された光は、信号処理部17により以下のように処理される。なお、図1では、発光部や受光部の設置位置について図示していないが、これらは光の入力や受光のしやすい位置に設ければよく、燃料タンク20の内部であっても外部であってもよい。
【0022】
信号処理部17により反射光を処理する様子について、図3を参照しながら説明する。
受光部に受光された反射光は、図3(a)に示すように、中心波長の違いを利用して、どのセンサ11〜15からの反射光であるかが判別される。より詳細には、本実施形態では、蒸気圧センサ11の蒸気圧(絶対圧)、燃温センサ12の燃温、センダーゲージ13の燃料量、燃圧センサ14の燃圧、燃温センサ15の燃温に対して、対応する各FBG1〜5が特定の波長領域の光を反射するように設定されている。
【0023】
図4(a)に示す例では、FBG1は、1535nm〜1537nmの波長領域の光を反射するように設定されている。そして、この波長領域を、測定対象となる蒸気圧センサ11の絶対圧0〜100kPaに対応させている。また、FBG2は、1540nm〜1542nmの波長領域の光を反射するように設定されている。そして、この波長領域を、測定対象となる燃温センサ12の燃温−40〜80℃に対応させている。また、FBG3は、1545nm〜1547nmの波長領域の光を反射するように設定されている。そして、この波長領域を、測定対象となるセンダーゲージ13の液面高さ0〜300mmに対応させている。また、FBG4は、1550nm〜1552nmの波長領域の光を反射するように設定されている。そして、この波長領域を、測定対象となる燃圧センサ14の燃圧0〜300kPaに対応させている。なお、FBG5や追加するFBGについても同様である。以上のようにして、受光部で受光された光の中心波長がどの波長領域にあるかを判別することにより、どのFBGで反射した光かを特定することができる。これにより、どのセンサからの反射光であるかを特定することができる。
【0024】
その後、各FBG1〜5の取り付け部位に後述の形状変化等が生じると、各FBG1〜5の格子間隔も変化する。各FBG1〜5の格子間隔に変化が生じると、図3(b)に示すように、反射光の波長が変化する。なお、図3(b)では、説明のため、実際より波長の変化が大きく示されている。そして、この反射光の波長の変化は、図3(c)に示すように、電気信号に変換して表示される。具体的に、図4(b)に示す一例では、上記した各FBG1〜4の波長領域が、0〜5Vの電気信号に変換されている。そして、図4(c)に示すように、各センサの測定対象となる物理量が、電気信号に変換された状態で車両側ECU17へと送信されるようになっている。
【0025】
次に、燃料タンク20の各部に取り付けられる各センサ11,13,14の態様を例示する。
まず、燃料蒸気圧発生部30に取り付けられる蒸気圧センサ11の態様について、図5を参照しながら説明する。図5は、燃料蒸気圧発生部に取り付けられる蒸気圧センサの態様を示す断面図である。
図5に示すように、燃料蒸気圧発生部30の外壁30aには、気化室32へと連通する連通孔30bが形成されている。蒸気圧センサ11は、蒸気圧発生部30の外壁30aに取り付けられており、連通穴30bを介して気化室32に連通するケース40と、ケース40と外壁30aとをシールするOリング41と、ケース40の内部を仕切って真空室42を形成する金属板43とを備えている。そして、この金属板43の気化室32側には、光ファイバ16のFBG1が取り付けられている。
【0026】
この態様によれば、気化室32内部の蒸気圧の変化に応じて、金属板43が変形する。この金属板43の変形に応じて、光ファイバ16のFBG1の格子間隔が変化する。この格子間隔の変化に応じて、FBG1の反射光の波長が変化する。この反射光の波長の変化を検出することにより、上述した蒸気圧の測定を行うことができる。なお、この蒸気圧センサ11によれば、金属板43が真空室42と気化室32とを仕切るように設けられているため、真空に対する絶対圧を測定することができる。
【0027】
蒸気圧センサの変更例1について、図6を参照しながら説明する。図6は、変更例1に係る蒸気圧センサの態様を示す断面図である。
変更例1に係る蒸気圧センサ11aでは、図6に示すように、燃料蒸気圧発生部30の外壁30aに、蒸気圧センサ11aを収納可能な凹部30cが形成されている。この凹部30cの底には、気化室32へと連通する連通孔30dが形成されている。そして、蒸気圧センサ11aは、気化室32への連通孔30dを塞ぐ金属板50と、金属板50との間で真空室51を形成するケース52とを備えている。この金属板50とケース52とが、凹部30cに収まる形状に形成されている。また、この金属板50の気化室32側には、光ファイバ16のFBG1が取り付けられている。
【0028】
この態様によれば、上述した蒸気圧の測定を行えるだけでなく、蒸気圧センサ11aを蒸気圧発生部30の凹部30cに収納して一体化することができる。これにより、蒸気圧センサ11aの組付性や燃料タンク20内部の省スペース化を向上させることができる。
【0029】
蒸気圧センサの変更例2について、図7を参照しながら説明する。図7は、変更例2に係る蒸気圧センサの態様を示す断面図である。
変更例2に係る蒸気圧センサ11bは、図7に示すように、センサ自体の構造については上記センサ11(図5参照)と同様である。一方、燃料タンク20の天板20a及び蒸気圧発生部30の外壁30aには、気化室32へと連通する連通穴30eが形成されている。そして、蒸気圧センサ11は、この連通孔30eに連通するように燃料タンク20の天板20aに取り付けられている。
【0030】
この態様によれば、蒸気圧センサ11bを燃料タンク20の外部に取り付けることができる。これにより、蒸気圧センサ11bの組付性や燃料タンク20内部の省スペース化をさらに向上させることができる。
【0031】
蒸気圧センサの変更例3について、図8を参照しながら説明する。図8は、変更例3に係る蒸気圧センサの態様を示す断面図である。
変更例3に係る蒸気圧センサ11cは、図8に示すように、センサ自体の構造については上記センサ11a(図6を参照)と同様である。一方、燃料タンク20の天板20a及び蒸気圧発生部の外壁30aには、蒸気圧センサ11aを収納可能な凹部30fが形成されている。この凹部30fの底には、気化室32へと連通する連通孔30gが形成されている。そして、蒸気圧センサ11cは、金属板50で連通孔30gを塞ぐように凹部30fに収納されている。
【0032】
この態様によれば、蒸気圧センサ11cを燃料タンク20の外部に取り付けられるとともに、蒸気圧センサ11cを蒸気圧発生部30の凹部30fに収納して一体化することができる。これにより、蒸気圧センサ11cの組付性や燃料タンク20内部の省スペース化をさらに向上させることができる。
【0033】
続いて、燃料タンク20に取り付けられるセンダーゲージ13の態様について、図9を参照しながら説明する。図9は、燃料タンクに取り付けられるセンダーゲージの態様を示す説明図である。
センダーゲージ13は、図9に示すように、一端が固定部材60により固定された剛性の棒部材61と、棒部材61の他端に固定されるとともに燃料の表面に浮かぶフロート62と、一端が棒部材61の中間部に固定され他端が固定部材63に固定されたバネ64とを備えている。バネ64としては、つる巻きバネやトーションバーなどを用いることができる。このバネ64には、光ファイバ16のFBG3が取り付けられている。
【0034】
この態様によれば、燃料の液面高さHが変化すると、燃料の表面に浮かぶフロート62が上下する。このフロート62の上下動に応じて、棒部材61が固定部材60を中心に回動する。この棒部材61の回動に応じて、棒部材61に取り付けられたバネ64が伸縮する。このバネ64の伸縮に応じて、光ファイバ16のFBG3の格子間隔が変化する。この格子間隔の変化に応じて、FBG3における反射光の波長が変化する。この反射光の波長の変化を検出することにより、上述した燃料量(燃料残量)の測定を行うことができる。
【0035】
センダーゲージの変更例1について、図10を参照しながら説明する。図10は、変更例1に係るセンダーゲージの態様を示す説明図である。
変更例1に係るセンダーゲージ13aは、図10に示すように、一端が固定部材70により固定された可撓性の棒部材71と、棒部材71の他端に固定されるとともに燃料表面に浮かぶフロート72とを備えている。この棒部材71の中間部には、光ファイバ16のFBG3が取り付けられている。
【0036】
変更例1に係るセンダーゲージ13aによれば、燃料の液面高さHが変化すると、燃料の表面に浮かぶフロート72が上下する。このフロート72の上下動に応じて、棒部材71が撓む。この棒部材71の撓みに応じて、光ファイバ16のFBG3の格子間隔が変化する。この格子間隔の変化に応じて、FBG3の反射光の波長が変化する。この反射光の波長の変化を検出することにより、上述した燃料量の測定を行うことができる。
【0037】
センダーゲージの変更例2について、図11を参照しながら説明する。図11は、変更例2に係るセンダーゲージの態様を示す説明図である。
変更例2に係るセンダーゲージ13bでは、図11に示すように、センダーゲージ自体の構成は変更例1のもの(図10参照)と同様であるが、FBG3だけでなく、光ファイバ16自体も棒部材71の中間部に沿うように取り付けられている。
【0038】
変更例2に係るセンダーゲージ13bによれば、棒部材71の撓みに応じてFBG3の格子間隔を変化だけでなく、光ファイバの屈曲に応じてFBG3の反射光の強度(減衰度)をも変化させることができる。このように、反射光の強度をも利用して測定を行うことにより、より精度の高い測定を行うことができる。
【0039】
センダーゲージの変更例3について、図12を参照しながら説明する。図12は、変更例3に係るセンダーゲージの態様を示す説明図である。
変更例3に係るセンダーゲージ13cは、図12に示すように、燃料の表面に浮かぶフロート80と、一端がフロート80に取り付けられ他端が下板82に取り付けられたバネ81とを備えている。この下面82には、光ファイバ16のFBG3が取り付けられている。
【0040】
変更例3に係るセンダーゲージ13cによれば、燃料の液面高さHが変化すると、燃料の表面に浮かぶフロート80が上下する。このフロート80の上下動に応じて、下板82が撓む。この下板82の撓みに応じて、光ファイバ16のFBG3の格子間隔が変化する。この格子間隔の変化に応じて、FBG3の反射光の波長が変化する。この反射光の波長の変化を検出することにより、上述した燃料量の測定を行うことができる。
【0041】
センダーゲージの変更例4について、図13を参照しながら説明する。図13は、変更例4に係るセンダーゲージの態様を示す説明図である。
この変更例4に係るセンダーゲージ13dは、燃料の表面に浮かぶフロート90と、一端がフロート90に取り付けられ他端が上板92に取り付けられたバネ91とを備えている。この上板92には、光ファイバ16のFBG3が取り付けられている。
【0042】
変更例4に係るセンダーゲージ13dによれば、燃料の液面高さHが変化すると、燃料の表面に浮かぶフロート90が上下する。このフロート90の上下動に応じて、上板92が撓む。この上板92の撓みに応じて、光ファイバ16のFBG3の格子間隔が変化する。この格子間隔の変化に応じて、FBG3の反射光の波長が変化する。この反射光の波長の変化を検出することにより、上述した燃料量の測定を行うことができる。また、変更例4によれば、燃料の重さに影響を受ける下板ではなく、燃料の重さの影響を受けない上板92の撓みの変化を利用して測定を行うことができる。これにより、測定の精度を高めることができる。
【0043】
センダーゲージの変更例5について、図14を参照しながら説明する。図14は、変更例5に係るセンダーゲージの態様を示す説明図である。
この変更例5に係るセンダーゲージ13eは、燃料の表面に浮かぶフロート100と、一端がフロート100に取り付けられ他端が下板102に取り付けられたバネ101とを備えている。このバネ101には、光ファイバ16のFBG3が取り付けられている。
【0044】
変更例5に係るセンダーゲージ13eによれば、燃料の液面高さHが変化すると、燃料の表面に浮かぶフロート100が上下する。このフロート100の上下動に応じて、バネ101が伸縮する。このバネ101の伸縮に応じて、光ファイバ16のFBG3の格子間隔が変化する。この格子間隔の変化に応じて、FBG3の反射光の波長が変化する。この反射光の波長の変化を検出することにより、上述した燃料量の測定を行うことができる。
【0045】
センダーゲージの変更例6について、図15及び図16を参照しながら説明する。図15は、変更例6に係るセンダーゲージの態様を示す斜視図である。図16は、変更例6に係るセンダーゲージの態様を示す説明図である。
この変更例6に係るセンダーゲージ13fは、図15に示すように、棒状の磁歪材110と、磁歪材110を内側に遊挿可能なリング状の磁石フロート111とを備えている。この磁歪材110には、長手方向に沿って光ファイバ16が取り付けられている。また、この変更例6に係る光ファイバ16には、格子間隔が異なる複数のFBG3a〜3dが形成されている。そして、この磁歪材110の上端は、図16に示すように、上板112に取り付けられており、鉛直下方へ延びるように組み付けられている。そして、磁石フロート111は、磁歪材110を挿通した状態で、燃料の液面に浮かべられている。なお、磁石を利用した磁石フロート111の代わりに、磁性体を利用した磁性体フロートを用いてもよい。
【0046】
変更例6に係るセンダーゲージ13fによれば、燃料の液面高さHが変化すると、燃料の表面に浮かぶ磁石フロート111が上下する。この磁石フロート111の上下動に応じて、磁歪材110の磁石フロート111と近接する高さ部位が歪む。これにより、磁歪材110の歪んだ部位に取り付けられたFBG3の格子間隔が変化し、そのFBG3の反射光の波長が変化する。例えば、図16において、磁石フロート111はFBG3a付近に浮いていることから、FBG3aの波長変化が検出される。これにより、現在の燃料量が満タン程度であることがわかる。一方、燃料量が減少して燃料の液面高さHがHaまで低下した場合には、磁石フロート111がFBG3d付近(図16の二点鎖線位置を参照)に移動して、FBG3dの波長変化が検出される。これにより、燃料量が液面高さHaの位置まで減少したことがわかる。このようにして、磁歪材110の歪み部位を検出することにより、上述した燃料量の測定を行うことができる。なお、本実施形態では4箇所にFBG3a〜dが形成されているが、適宜その数を増減し又は形成位置を変更することができる。なお、この変更例6によれば、燃料の温度変化がすべてのFBG3a〜dの格子間隔に同じ変化をもたらすので、温度による格子間隔の変化分(波長変化分)を適切に補正してより高精度に燃料量を測定することができる。
【0047】
続いて、燃料タンク20に取り付けられる燃圧センサ14の態様について、図17を参照しながら説明する。図17は、燃料タンクに取り付けられる燃圧センサの態様を示す説明図である。
燃圧センサ14は、図17に示すように、第1燃料通路23に形成された分岐部120と、分岐部120を覆うダイヤフラム121とを備えている。ダイヤフラム121の外側には、光ファイバ16のFBG4が取り付けられている。
【0048】
この態様の燃圧センサ14によれば、第1燃料通路23内の燃圧に応じて、ダイヤフラム121が変形する。このダイヤフラム121の変形に応じて、光ファイバ16のFBG4の格子間隔が変化する。この格子間隔の変化に応じて、FBG4の反射光の波長が変化する。この反射光の波長の変化を検出することにより、上述した燃料量の測定を行うことができる。
【0049】
燃圧センサの変更例1について、図18を参照しながら説明する。図18は、変更例1に係る燃圧センサの態様を示す説明図である。
変更例1に係る燃圧センサ14aは、上記態様と同一の構成を有するが、光ファイバ16のFBG4の付近には、ダイヤフラム121とは接触しないFBG4aが形成されている。なお、このFBG4aは、FBG4とは異なる波長の光を反射するように、格子間隔が設定されている。
【0050】
変更例1に係る燃圧センサ14aによれば、FBG4aの反射光を利用することにより、温度変化分の補正を行うことが可能となる。つまり、上記態様の燃温センサ14(図17参照)の場合、FBGを取り付けたダイヤフラム121が、燃圧の影響だけでなく燃温の影響をも受けて変形するおそれがある。これに対して、変更例1に係る燃温センサ14aでは、FBG4aが、ダイヤフラム121に接触しない位置に取り付けられている。このため、FBG4aの格子間隔は、温度の影響のみを受けて変形する。この変形に応じた波長変化を利用して、FBG4が受ける温度変化の影響を補正し、燃圧の測定精度を向上させることができる。
【0051】
以上、詳細に説明したように本実施形態に係る物理量測定装置10では、複数のFBGによって、測定する物理量ごとに異なる波長の光を反射させるように格子間隔が設定されている。そして、こうした反射光の波長変化を、信号処理部17によりそれぞれに検出し処理することにより、燃料タンク20内部の状態を示す複数の物理量を測定することができる。したがって、この測定装置10によれば、複数の物理量を測定する場合であっても、複数の測定装置を設ける必要がない。このように他の測定装置の数を減少させることができるので、測定装置の配線状況を簡単にすることができる。こうして、燃料タンク20内部の状態を示す複数の物理量を効率的に取得し、車両等に要求される組付性や省スペース化の向上を図ることができる。
【0052】
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態に係る二次電池の全体構成について、図19及び図20を参照しながら説明する。図19は、本発明の第2実施形態に係る二次電池を示す全体構成図である。図20は、変更例1に係る二次電池を示す全体構成図である。
【0053】
二次電池130は、図19に示すように、複数のセル130aから構成された組電池である。二次電池130としては、例えば60〜80セルを直列接続して1スタックにしたリチウムイオン電池等を例示できる。そして、一本の光ファイバ16が、二次電池130の各セル130aを通過するようにひとつなぎに取り付けられている。また、変更例1として、図20に示すように、複数の光ファイバ16を用いてセル130aを分担させるようにしてもよい。なお、より具体的な態様については、以下で説明する。
【0054】
二次電池130に対する具体的な測定態様について、図21を参照しながら説明する。図21は、二次電池の測定態様を示す一部拡大断面図である。
二次電池130の各セル130aは、図21に示すように、電池ケース131と、電池ケース131の内部に収納される電極板132とを備えている。この電極版132は、電池ケース131の天板131aに固定されている。また、天板131aには、光ファイバ16のFBGが取り付けられている。なお、本実施形態の光ファイバ16にも、各セル130a内部の状態(温度や圧力)を測定するために、各セル130aの数に応じて、複数のFBGが形成されている。そして、第1実施形態の場合と同様に、各FBGは、異なる波長領域の光を反射するように格子間隔が設定されている。なお、物理量測定装置10による測定原理については、上記第1実施形態のものと同様であるためその説明を省略する。
【0055】
上記した態様によれば、電池ケース131の内部における温度や圧力の変化に応じて、電池ケース131の天板131aが撓む。この天板131aの撓みに応じて、光ファイバ16のFBGの格子間隔が変化する。この格子間隔の変化に応じて、FBGの反射光の波長が変化する。この反射光の波長の変化を検出することにより、各電池ケース131内部の温度や圧力を測定することができる。また、光ファイバ16が電池ケース131の外部に設けられているので、電池ケース131のシール性を確保することができる。
なお、以下では、変更例に係る測定態様について説明する。
【0056】
測定態様の変更例1について、図22及び図23を参照しながら説明する。図22は、変更例1に係る測定態様を示す斜視図である。図23は、変更例1に係る測定態様を示す説明図である。
変更例1に係る測定態様では、図22及び図23に示すように、一つのセル130aに対して、反射光の波長が異なる二つのFBGa,FBGbが用いられている。具体的には、この変更例1では、電池ケース131の天板131aに、ダイヤフラム140が取り付けられている。このダイヤフラム140の内部には、連通孔131bを介して電池ケース131内部に連通する空間部141と、空間部141の側方に形成された肉厚部142とが形成されている。そして、FBGaが空間部141の上面に取り付けられ、FBGbが肉厚部142の上面に取り付けられている。
【0057】
変更例1に係る測定態様によると、FBGaを取り付けたダイヤフラム140の上面は、温度と圧力の両方の影響を受けて変形する。これに対して、FBGbは、電池ケース131内部の圧力の影響を受けない肉厚部142の上面に取り付けられている。これにより、FBGbの格子間隔は、温度の影響のみを受けて変形する。この変形に応じた反射光の波長変化を検出することにより、電池ケース131内部の温度を正確に測定しつつ、温度変化の影響を補正した電池ケース131内部の圧力を測定することができる。
【0058】
測定態様の変更例2について、図24を参照しながら説明する。図24は、変更例2に係る測定態様を示す説明図である。
変更例2に係る測定態様は、図24に示すように、変更例1の測定態様に変更を加えたものである。具体的には、ダイヤフラム140の肉厚部142及び電池ケース131の天板131aに、電池ケース131内部に連通する貫通穴131c,131dが形成されている。そして、光ファイバ16に貫通穴131c,131dを通過させることにより、光ファイバ16のFBGbが電池ケース131内部に配置されるようになっている。
【0059】
変更例2に係る測定態様によれば、FBGbにより電池ケース131内部から温度や圧力を直接測定することができる。なお、電池ケース131内部に光ファイバ16を通過させているため電池ケース131のシール性は上記態様より劣るが、精度の高い測定を行いたい場合には好ましい態様となる。
【0060】
測定態様の変更例3について、図25及び図26を参照しながら説明する。図25は、変更例3に係る測定態様を示す斜視図である。図26は、変更例3に係る測定態様を示す説明図である。
変更例3に係る測定態様は、図25及び図26に示すように、変更例2の測定態様に変更を加えたものである。具体的には、この変更例3では、電池ケース131の内部を通過する光ファイバ16が、長方形の金属板143に取り付けられている。金属板143は、ダイヤフラム140aの下部に、ダイヤフラム140aと一体に形成されており、金属ケース131の上部に形成された挿入部144から挿入できるようになっている。
【0061】
変更例3に係る測定態様によれば、組付時に光ファイバ16が折れないように、金属板143で保護することができる。また、この変更例3では、電池ケース131の外部でFBGを金属板143に取り付ければよいため、変更例2のようにFBGbを電極版132へ直接取り付ける場合に比べて、容易に取付作業を行うことができる。
【0062】
測定態様の変更例4について、図27を参照しながら説明する。図27は、変更例4に係る測定態様を示す説明図である。
変更例4に係る測定態様は、図27に示すように、変更例2の測定態様(図24参照)に変更を加えたものである。具体的には、電池ケース131の内部を通過する光ファイバ16の経路が、長方形をなす電極版132の周囲に合わせて広がるように設けられている。そして、例えば三つのFBGc〜FBGeが、長方形の三辺に位置するように取り付けられている。なお、FBGの数や取り付け位置を適宜変更して測定数や測定位置を変更することができる。
【0063】
変更例4に係る測定態様によれば、電池ケース131の内部位置による温度差や圧力差がある場合にも、複数個所に配置されたFBGc〜FBGeを利用してより高精度に測定を行うことができる。
【0064】
測定態様の変更例5について、図28及び図29を参照しながら説明する。図28は、変更例5に係る測定態様を示す斜視図である。図29は、変更例5に係る測定態様を示す説明図である。
変更例5に係る測定態様は、図28及び図29に示すように、変更例4の測定態様(図27参照)に変更を加えたものである。具体的には、図28に示すように、電池ケース131の内部を通過する光ファイバ16が、長方形状をなす電極板132の形状に合わせて長方形状に形成された金属板145に取り付けられている。この金属板145は、ダイヤフラム140の下部に一体形成されている。なお、この変更例5では、金属板145は、図29示すように、各セル130aの製造時に電池ケース131内に組み付けられる。
【0065】
変更例5に係る測定態様によれば、組付時に光ファイバ16が折れないように金属板145で保護できるとともに、電池ケース131の内部位置による温度差や圧力差がある場合にも、複数個所に配置されたFBGc〜FBGeを利用してより高精度に測定を行うことができる。
【0066】
以上、詳細に説明したように本実施形態に係る物理量測定装置10の測定態様によれば、二次電池130の電池ケース131内部の状態を示す複数の物理量を効率的に取得し、車両等に要求される組付性や省スペース化の向上を図ることができる。
また、本実施形態に係る測定態様によれば、二次電池130の電池ケース131の内部の状態を精度良く監視することができるため、過放電領域における可燃性ガスの発生等を適切に防止して、二次電池130の充電状態(SOC)における使用領域を拡大させることができる。
さらに、光ファイバ16を用いて電池ケース131内の測定を行うことにより、セル数の多い二次電池130に対し、従来の測定法に比べて測定速度を向上させることができる。また、光ファイバ16を用いたことにより、各セルを走査機器等を用いて測定する場合に比べ、安全性や取り扱い易さを向上させることができる。加えて、光ファイバ16の防爆性や高耐食性等を利用した高品質な装置を実現することができる。
【0067】
なお、上記実施形態及びその変更例は単なる例示にすぎず、本発明を何ら限定するものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることはもちろんである。
【0068】
例えば、上記実施形態では、本発明に係る物理量測定装置を、燃料タンク及び二次電池に適用した場合について説明したが、内部の状態を示す複数の物理量を測定する必要のある様々な容器についても本発明を適用することができる。
【符号の説明】
【0069】
10 物理量測定装置
11 蒸気圧センサ
12 燃温センサ
13 センダーゲージ
14 燃圧センサ
15 燃温センサ
16 光ファイバ
17 信号処理部
18 光サーキュレータ
19 ECU
20 燃料タンク
130 二次電池
130a セル
131 電池ケース

【特許請求の範囲】
【請求項1】
容器内部の状態を示す複数の物理量を測定する物理量測定装置において、
前記物理量ごとに異なる波長の光を反射する複数のFBGを有する光ファイバを備えている
ことを特徴とする物理量測定装置。
【請求項2】
請求項1に記載する物理量測定装置において、
前記容器は、燃料タンクであり、
前記物理量は、前記燃料タンク内部の状態を示すものである
ことを特徴とする物理量測定装置。
【請求項3】
請求項1に記載する物理量測定装置において、
前記容器は、複数であり、
前記物理量は、複数の前記容器内部の状態を示すものである
ことを特徴とする物理量測定装置。
【請求項4】
請求項3に記載する物理量測定装置において、
前記容器は、二次電池の電池ケースであり、
前記物理量は、前記電池ケース内部の状態を示すものである
ことを特徴とする物理量測定装置。
【請求項5】
請求項4に記載する物理量測定装置において、
前記光ファイバは、前記電池ケースの外部に設けられている
ことを特徴とする物理量測定装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【公開番号】特開2010−281760(P2010−281760A)
【公開日】平成22年12月16日(2010.12.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−136881(P2009−136881)
【出願日】平成21年6月8日(2009.6.8)
【出願人】(000116574)愛三工業株式会社 (1,018)
【Fターム(参考)】