説明

環状ノナペプチドアミド

本発明は、環状ノナペプチドアミドおよびその製造方法並びに疾患、特に細菌性感染疾患を処置および/または予防する薬剤の製造のためのその使用に関する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式:
【化1】

〈式中、
は、水素またはメチルを表し、
は、式:
【化2】

{ここで、
は、アミンに対する結合部位であり、
は、C−C−アルキル、C−C−アルケニル、C−C−シクロアルキルまたはC−C10−アリール
[ここで、アルキル、アルケニル、シクロアルキルおよびアリールは、互いに独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、シアノ、トリメチルシリル、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、ベンジルオキシ、C−C−シクロアルキル、C−C10−アリール、5員〜7員のヘテロシクリル、5員〜10員のヘテロアリール、C−C−アルキルアミノ、C−C10−アリールアミノ、C−C−アルキルカルボニルアミノ、C−C10−アリールカルボニルアミノ、C−C−アルキルカルボニル、C−C−アルコキシカルボニル、C−C10−アリールカルボニルおよびベンジルオキシカルボニルアミノ
(ここで、この部分に関し、シクロアルキル、アリール、ヘテロシクリルおよびヘテロアリールは、互いに独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、シアノ、ニトロ、トリフルオロメチル、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、フェニルおよび5員〜7員のヘテロシクリルから成る群より選択される0、1、2または3個の置換基によって置換されていてもよい)
から成る群より選択される0、1、2または3個の置換基によって置換されていてもよい]を表し、
は、C−C−アルキル、C−C−アルケニル、C−C−シクロアルキルまたはC−C10−アリール
[ここで、アルキル、アルケニル、シクロアルキルおよびアリールは、互いに独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、シアノ、トリメチルシリル、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、ベンジルオキシ、C−C−シクロアルキル、C−C10−アリール、5員〜7員のヘテロシクリル、5員〜10員のヘテロアリール、C−C−アルキルアミノ、C−C10−アリールアミノ、C−C−アルキルカルボニルアミノ、C−C10−アリールカルボニルアミノ、C−C−アルキルカルボニル、C−C−アルコキシカルボニル、C−C10−アリールカルボニルおよびベンジルオキシカルボニルアミノ
(ここで、この部分に関し、シクロアルキル、アリール、ヘテロシクリルおよびヘテロアリールは、互いに独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、シアノ、ニトロ、トリフルオロメチル、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、フェニルおよび5員〜7員のヘテロシクリルから成る群より選択される0、1、2または3個の置換基によって置換されていてもよい)
から成る群より選択される0、1、2または3個の置換基によって置換されていてもよい]を表し、
は、C−C−アルキル、C−C−アルケニル、C−C−シクロアルキルまたはC−C10−アリール
[ここで、アルキル、アルケニル、シクロアルキルおよびアリールは、互いに独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、シアノ、トリメチルシリル、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、ベンジルオキシ、C−C−シクロアルキル、C−C10−アリール、5員〜7員のヘテロシクリル、5員〜10員のヘテロアリール、C−C−アルキルアミノ、C−C10−アリールアミノ、C−C−アルキルカルボニルアミノ、C−C10−アリールカルボニルアミノ、C−C−アルキルカルボニル、C−C−アルコキシカルボニル、C−C10−アリールカルボニルおよびベンジルオキシカルボニルアミノ
(ここで、この部分に関し、シクロアルキル、アリール、ヘテロシクリルおよびヘテロアリールは、互いに独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、シアノ、ニトロ、トリフルオロメチル、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、フェニルおよび5員〜7員のヘテロシクリルから成る群より選択される0、1、2または3個の置換基によって置換されていてもよい)
から成る群より選択される0、1、2または3個の置換基によって置換されていてもよい]を表し、
は、C−C−アルキル、C−C−アルケニル、C−C−シクロアルキルまたはC−C10−アリール
[ここで、アルキル、アルケニル、シクロアルキルおよびアリールは、互いに独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、シアノ、トリメチルシリル、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、ベンジルオキシ、C−C−シクロアルキル、C−C10−アリール、5員〜7員のヘテロシクリル、5員〜10員のヘテロアリール、C−C−アルキルアミノ、C−C10−アリールアミノ、C−C−アルキルカルボニルアミノ、C−C10−アリールカルボニルアミノ、C−C−アルキルカルボニル、C−C−アルコキシカルボニル、C−C10−アリールカルボニルおよびベンジルオキシカルボニルアミノ
(ここで、この部分に関し、シクロアルキル、アリール、ヘテロシクリルおよびヘテロアリールは、互いに独立して、ハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、シアノ、ニトロ、トリフルオロメチル、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、フェニルおよび5員〜7員のヘテロシクリルから成る群より選択される0、1、2または3個の置換基によって置換されていてもよい)
から成る群より選択される0、1、2または3個の置換基によって置換されていてもよい]を表す}の基を表す〉
の化合物またはその塩、その溶媒和物またはその塩の溶媒和物の一つ。
【請求項2】
が、メチルを表し、
が、式:
【化3】

[ここで、
は、アミンに対する結合部位であり、
は、2−メチルプロパ−1−イル、2,2−ジメチルプロパ−1−イル、2,2−ジメチルブタ−1−イル、トリメチルシリルメチル、1−ヒドロキシ−2−メチルプロパ−1−イル、1−ヒドロキシ−2,2−ジメチルプロパ−1−イル、1−ヒドロキシ−2,2−ジメチルブタ−1−イル、1−ヒドロキシ−2−エチル−2−メチルブタ−1−イル、1−ヒドロキシ−2,2−ジエチルブタ−1−イル、フェニルメチル、1−ヒドロキシ−1−フェニルメチル、2−ピリジルメチルまたは3−ピリジルメチル(ここで、2−ピリジルメチルまたは3−ピリジルメチルは、互いに独立して、ヒドロキシ、アミノ、トリフルオロメチル、メチル、メトキシおよびモルホリニルから成る群より選択される0、1、2または3個の置換基によって置換されていてもよい)
を表し、
は、2−メチルプロパ−1−イル、2,2−ジメチルプロパ−1−イル、2,2−ジメチルブタ−1−イル、トリメチルシリルメチル、1−ヒドロキシ−2−メチルプロパ−1−イル、1−ヒドロキシ−2,2−ジメチルプロパ−1−イル、1−ヒドロキシ−2,2−ジメチルブタ−1−イル、1−ヒドロキシ−2−エチル−2−メチルブタ−1−イル、1−ヒドロキシ−2,2−ジエチルブタ−1−イル、フェニルメチル、1−ヒドロキシ−1−フェニルメチル、2−ピリジルメチルまたは3−ピリジルメチル
(ここで、2−ピリジルメチルまたは3−ピリジルメチルは、互いに独立して、ヒドロキシ、アミノ、トリフルオロメチル、メチル、メトキシおよびモルホリニルから成る群より選択される0、1、2または3個の置換基によって置換されていてもよい)
を表し、
は、2−メチルプロパ−1−イル、2,2−ジメチルプロパ−1−イル、2,2−ジメチルブタ−1−イル、トリメチルシリルメチル、1−ヒドロキシ−2−メチルプロパ−1−イル、1−ヒドロキシ−2,2−ジメチルプロパ−1−イル、1−ヒドロキシ−2,2−ジメチルブタ−1−イル、1−ヒドロキシ−2−エチル−2−メチルブタ−1−イル、1−ヒドロキシ−2,2−ジエチルブタ−1−イル、フェニルメチル、1−ヒドロキシ−1−フェニルメチル、2−ピリジルメチルまたは3−ピリジルメチル
(ここで、2−ピリジルメチルまたは3−ピリジルメチルは、互いに独立して、ヒドロキシ、アミノ、トリフルオロメチル、メチル、メトキシおよびモルホリニルから成る群より選択される0、1、2または3個の置換基によって置換されていてもよい)
を表し、
は、2−メチルプロパ−1−イル、2,2−ジメチルプロパ−1−イル、2,2−ジメチルブタ−1−イル、トリメチルシリルメチル、1−ヒドロキシ−2−メチルプロパ−1−イル、1−ヒドロキシ−2,2−ジメチルプロパ−1−イル、1−ヒドロキシ−2,2−ジメチルブタ−1−イル、1−ヒドロキシ−2−エチル−2−メチルブタ−1−イル、1−ヒドロキシ−2,2−ジエチルブタ−1−イル、フェニルメチル、1−ヒドロキシ−1−フェニルメチル、2−ピリジルメチルまたは3−ピリジルメチル
(ここで、2−ピリジルメチルまたは3−ピリジルメチルは、互いに独立して、ヒドロキシ、アミノ、トリフルオロメチル、メチル、メトキシおよびモルホリニルから成る群より選択される0、1、2または3個の置換基によって置換されていてもよい)
を表す]の基を表す、
ことを特徴とする請求項1に記載の化合物またはその塩、その溶媒和物またはその塩の溶媒和物の一つ。
【請求項3】
が、メチルを表し、
が、式:
【化4】

[ここで、
は、アミンに対する結合部位であり、
は、2−メチルプロパ−1−イル、2,2−ジメチルプロパ−1−イル、トリメチルシリルメチルまたは3−ピリジルメチル
(ここで、3−ピリジルメチルは、互いに独立して、ヒドロキシ、アミノ、トリフルオロメチル、メチル、メトキシおよびモルホリニルから成る群より選択される0、1または2個の置換基によって置換されていてもよい)
を表し、
は、2−メチルプロパ−1−イル、2,2−ジメチルプロパ−1−イル、トリメチルシリルメチルまたは3−ピリジルメチル
(ここで、3−ピリジルメチルは、互いに独立して、ヒドロキシ、アミノ、トリフルオロメチル、メチル、メトキシおよびモルホリニルから成る群より選択される0、1または2個の置換基によって置換されていてもよい)
を表し、
は、2−メチルプロパ−1−イル、2,2−ジメチルプロパ−1−イル、トリメチルシリルメチルまたは3−ピリジルメチル
(ここで、3−ピリジルメチルは、互いに独立して、ヒドロキシ、アミノ、トリフルオロメチル、メチル、メトキシおよびモルホリニルから成る群より選択される0、1または2個の置換基によって置換されていてもよい)
を表し、
は、2−メチルプロパ−1−イル、2,2−ジメチルプロパ−1−イル、トリメチルシリルメチルまたは3−ピリジルメチル
(ここで、3−ピリジルメチルは、互いに独立して、ヒドロキシ、アミノ、トリフルオロメチル、メチル、メトキシおよびモルホリニルから成る群より選択される0、1または2個の置換基によって置換されていてもよい)
を表す]の基を表す、
ことを特徴とする請求項1または2に記載の化合物またはその塩、その溶媒和物またはその塩の溶媒和物の一つ。
【請求項4】
請求項1に記載の式(Ib)の化合物の製造方法であって、
[A]式:
【化5】

(式中、Rは、請求項1に示される意味を有する)
の化合物を、最初に式:
【化6】

(式中、R、R、RおよびRは、請求項1に示される意味を有し、
は、tert−ブトキシカルボニルまたはベンジルオキシカルボニルを表し、
そして、Xは、ハロゲン、好ましくは臭素、塩素またはフッ素、またはヒドロキシを表す)
の化合物と反応させ、次いで酸と共におよび/または水素化分解によって反応させる、
または、
[B]式:
【化7】

(式中、Rは、請求項1に示される意味を有する)
の化合物を、最初に式:
【化8】

(式中、R、R、RおよびRは、請求項1に示される意味を有する)
の化合物と反応させ、次いで、4段階合成で、
a)フッ化物試薬と反応させ、
b)酸と反応させ、
c)必要に応じて塩基の存在下での脱水剤と反応させ、そして、
d)水素化分解する、
ことを特徴とする方法。
【請求項5】
疾患の処置および/または予防のための請求項1〜3の一つに記載の化合物。
【請求項6】
疾患を処置および/または予防する薬剤を製造するための請求項1〜3の一つに記載の化合物の使用。
【請求項7】
細菌感染症を処置および/または予防する薬剤を製造するための請求項1〜3の一つに記載の化合物の使用。
【請求項8】
請求項1〜3の一つに記載の化合物と、不活性で、非毒性の薬学的に許容される補助剤を含んでなる薬剤。
【請求項9】
細菌感染症の処置および/または予防のための請求項8に記載の薬剤。
【請求項10】
抗菌的に有効な量の少なくとも一つの請求項1〜3の一つに記載の化合物、請求項8に記載の薬剤または請求項6または7によって得られる薬剤を投与することによってヒトおよび動物における細菌感染症を制御する方法。
【請求項11】
式:
【化9】

の化合物、2−(トリメチルシリル)エチル−(3R)−3−アミノ−N−[(ベンジルオキシ)カルボニル]−L−フェニルアラニナート・トリフルオロ酢酸塩(実施例19A)の製造方法であって、
式:
【化10】

の化合物、メチル (rac)−3−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−3−フェニルプロパノアートを、6段階合成で、
a)塩基の存在下で、ジベンジルアザジカルボキシラートと反応させ、
b)N,N,N,N−テトラメチルグアニジンと反応させ、
c)ラニーニッケルの存在下で水素と反応させ、
d)塩基の存在下でN−ベンジルオキシカルボニルオキシスクシンイミドエステルと反応させ、
e)塩基と反応させ、そして、続いてクロマトグラフィーによりエナンチオマー分離し、
そして、
f)ジクロロメタン中のトリフルオロ酢酸またはジオキサン中の塩化水素と反応させる、
ことを特徴とする製造方法。
【請求項12】
式:
【化11】

の化合物、(3R)−N−[(ベンジルオキシ)カルボニル]−3−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−L−フェニルアラニン(実施例17Aおよび実施例35A)
または、
式:
【化12】

の化合物、2−(トリメチルシリル)エチル (3R)−N−[(ベンジルオキシ)カルボニル]−3−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−L−フェニルアラニナート(実施例18A)
または、
式:
【化13】

の化合物、2−(トリメチルシリル)エチル (3R)−3−アミノ−N−[(ベンジルオキシ)カルボニル]−L−フェニルアラニナート・トリフルオロ酢酸塩(実施例19A)
または、
式:
【化14】

の化合物、メチル (2S,3R)−3−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]フェニルアラニナート(実施例33A)
または、
式:
【化15】

の化合物、メチル (2S,3R)−N−[(ベンジルオキシ)カルボニル]−3−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]フェニルアラニナート(実施例34A)
または、
式:
【化16】

の化合物、(3S)−N−[(ベンジルオキシ)カルボニル]−3−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−D−フェニルアラニン(実施例36A)
または、
式:
【化17】

の化合物、2−(トリメチルシリル)エチル (3S)−N−[(ベンジルオキシ)カルボニル]−3−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−D−フェニルアラニナート(実施例37A)
または、
式:
【化18】

の化合物、2−(トリメチルシリル)エチル (3S)−3−アミノ−N−[(ベンジルオキシ)カルボニル]−D−フェニルアラニナート・トリフルオロ酢酸塩(実施例38A)
の化合物。

【図1】
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【図2】
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【公表番号】特表2008−518986(P2008−518986A)
【公表日】平成20年6月5日(2008.6.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−539500(P2007−539500)
【出願日】平成17年10月26日(2005.10.26)
【国際出願番号】PCT/EP2005/011451
【国際公開番号】WO2006/048156
【国際公開日】平成18年5月11日(2006.5.11)
【出願人】(506207901)アイキュリス・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクテル・ハフツング・ウント・コムパニー・コマンディットゲゼルシャフト (30)
【氏名又は名称原語表記】AiCuris GmbH & Co. KG
【Fターム(参考)】