説明

生ごみ乾燥処理機。

【課題】生ごみの乾燥処理で、加熱ヒーター電力に大きなエネルギーを消費し、加熱によって臭気も排出し、時には加熱の為に廃棄空気も暑く、特に家庭用の厨房家屋内設置では高温廃棄で生鮮食料に悪影響を出している。
【解決手段】処理槽内の空気を真空ポンプで吸引して真空状態にすれば、水分は常温で自然蒸散され、コンパクトで、卓上生ごみ乾燥処理機から、大型填補にいたるまで、安価な製造コストと、厨房での各種菌類の危険性からも有効である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
グローバルな環境保全目的で、生ごみの乾燥減容処理で、家庭用から業務用、及びオフィスビルにいたる、全ての産業分野の生ごみ処理機である。
【背景技術】
【0002】
現存の生ごみ処理方法の中で、生ごみの水分を蒸散させる、生ごみ乾燥処理で、乾燥減容処理するものである。
【0003】
現在の生ごみ乾燥処理は、生ごみ水分を加熱蒸散させるものであるが、電気的に相当なエネルギーを消費している。
【0004】
従って、屋内設置の場合には、その加熱エネルギーを使って熱量が放散され、その熱量を又エネルギーを使って冷却するもので、社会状勢に逆行している。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来の生ごみ乾燥処理機は、熱源を使って乾燥させるものであり、電力費用は相当なものである。
【0006】
同時に、熱源使用の為に電力電線各部位で、火災を含めた非常に危険な処理機にもなり兼ねない。
【0007】
加熱による水分蒸散は、生ごみが持つ各種複合臭気ガスが、加熱によって蒸散されて臭気発散の要因共なり、消臭装置の併設にもつながるが複合臭気は簡単には消臭出来ない。
【0008】
加熱蒸散水分は、特に室内設置の家庭用になれば、夏期の室内加温にもつながる。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、熱源を使用せずに生ごみを乾燥させるもので、処理槽内の気圧を物理的に下げて、常温のままで水分を蒸散させるものである。
【0010】
それには処理槽内に投入した生ごみを、処理槽内の気圧を真空ポンプで下げることにより、物理的に生ごみ保有水分は自動的に処理槽の外に排出される。
【0011】
真空ポンプによって気圧ゼロまで持って行けば、生ごみは完全に乾燥するが、必要乾燥度迄の真空ポンプ稼働で調整することも可能である。
【発明の効果】
【0012】
投入生ごみの量は、投入時と乾燥時の減容度合いは、約投入時の25%前後迄減容されて、処理槽本体内部の乾燥生ごみは、自治体の生ごみ回収間隔に合わせて廃棄すれば良糸すれば、継続使用3日乃至4日間の処理槽本体容積で良く、非常にコンパクトですむ。
【0013】
同時に、攪拌機構や加熱機構装着の為の容積は不要で、時には、真空ポンプと処理槽本体を別置きにでも可能であり、夜間の真空ポンプ稼働騒音が気になれば真空ポンプを戸外に設置も可能であり、超コンパクトなり得る。
【0014】
生ごみ投入口蓋或は生ごみ排出口等の密閉構造は処理槽本体内の気圧が下がることから加圧圧力タンクの様なパッキンつ蓋の強力な剛性の必要も無く、又爆発飛散による怪我の心配も無いが、当然ながら処理槽本体の構造は強固にすべきであろう。
【0015】
真空にすることによって、物理的に水分は自然に蒸散されるが、絶対的に熱を持たずに常温乾燥が可能で、火傷の心配藻なく、臭気放散の心配も無いが、投入生ごみの種類によっては種々の消臭方策を吊ることもある。
【発明の実施するための最良の形態】
【0016】
「請求項1」によって説明すれば、「図1」の形状は縦形の圧力槽形状になっているが実施例では横形でも実施した。
【0017】
また、球状も実施したが、処理槽本体(2)内部を真空にするかぎり、円筒形状、又は球形状が望ましいことは周知の事実であり、矩形形状では補強部位が増大する。
【0018】
処理槽本体(2)の投入口蓋(3)にはラバー、又は軟性樹脂パッキンを装着したが、処理槽本体(2)内部の気圧が下がれば、自動的にパッキン(4)は圧密されて、外部と遮断される。
【0019】
処理槽本体(2)上部位の槽壁を貫通して空気抜き貫通管(5)が装着され、真空ポンプ(6)の吸引口都の結続は真空ポンプ専用のフレキシブル吸引管でも、或は樹脂管、又は鋼製管でも、何れもの吸引管で接続し、効果を確認した。
【0020】
処理槽本体内部の空気抜き貫通管(5)端末部位と、真空ポンプ(6)の吐出口(7)には、空気濾過装置(8)を装着し、真空ポンプ(6)の保護と、万一の塵埃の大気放出を防止の為に、空気濾過装置(8)を装着した。
【0021】
処理槽本体(2)内の投入生ごみは、処理槽本体(2)内部が真空に奈留に従って、加熱する事無く水分が蒸散して、生ごみの真空乾燥処理が完遂した。
【0022】
「請求項2」は、家庭用の小型の乾燥処理機であれば生ごみ投入口蓋(3)を開放して、掃除機ででも吸引廃棄が可能であるが、業務用の場合には量的な問題から、処理槽本体(2)下部に排出口(10)を設けて排出した。
【0023】
「請求項3」は、家庭用又は小型業務用の場合には、網籠の内部装填槽(11)を処理槽本体(2)内部に装填しておいて、その中に生ごみを投入し、乾燥残渣が増えれば、生ごみ投入口蓋(3)を開けて取り出し廃棄する。
【0024】
この場合には、網籠である為に、処理槽本体(2)内壁と網籠周囲殻も水分が蒸散し、乾燥時間が早く処理できた。
【0025】
「請求項4」及び「請求項5」は、理槽本体(2)内壁、及び網籠の内部装填槽(11)に、フッ素樹脂塗膜加工(12)を施すことによって、生ごみ汚液付着が防止され、無加熱であることから、その耐用年数は加熱処理機に比べて塗膜劣化が無い。
【0026】
「請求項6」及び「請求項7」は、理槽本体(2)内壁、及び網籠の内部装填槽(11)に、二酸化チタン(13)を塗布描加工し、紫外線ランプ等の電光装置(14)の装着点灯で、生ごみ臭気が防止され、電球発熱も手伝って、その臭気除去効果が増進した。
【0027】
「請求項8」及び「請求項9」は、理槽本体(2)内壁、及び網籠の内部装填槽(11)に、滅菌作用がある銀イオン発生剤(15)を塗布描加工し、生ごみ臭気が防止され、電球発熱も手伝って、その臭気除去効果が増進した。
【0028】
「請求項10」及び「請求項11」は、理槽本体(2)内壁、及び網籠の内部装填槽(11)に、臭気がす分解作用がある銅イオン発生剤(15)を塗布描加工し、生ごみ臭気が防止され、電球発熱も手伝って、その臭気除去効果が増進した。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】 縦形の処理機の断面図、一部斜視図である。
【図2】 縦形の処理機の上視図、一部斜視図である。
【図3】 処理槽本体下部に排出口が装着された、断面図、一部斜視図である。
【図4】 処理槽本体内部に網籠の内部装填槽が装着された、断面図、一部斜視図である。
【図5】 処理槽本体内壁にフッ素樹脂塗膜加工された装着された、断面図、一部斜視図である。
【図6】 処理槽本体内部に装填された網籠の内部装填槽にフッ素樹脂塗膜加工された、断面図、一部斜視図である。
【図7】 処理槽本体内壁に二酸化チタンガコーティングされ、又電光装置は装着された、断面図、一部斜視図である。
【図8】 処理槽本体内部に装填された網籠の内部装填槽に二酸化チタンがコーティングされ、又電光装置は装着された、断面図、一部斜視図である。
【図9】 処理槽本体内壁に銀イオン発生剤が塗膜加工された装着された、断面図、一部斜視図である。
【図10】 処理槽本体内部に装填された網籠の内部装填槽に銀イオン発生剤が塗膜加工された、断面図、一部斜視図である。
【図11】 処理槽本体内壁に銅イオン発生剤が塗膜加工された装着された、断面図、一部斜視図である。
【図12】 処理槽本体内部に装填された網籠の内部装填槽に銅イオン発生剤が塗膜加工された、断面図、一部斜視図である。
【符号の説明】
【0030】
1 業務用及び家庭用生ごみ処理機
2 処理槽本体
3 生ごみ投入口蓋
4 パッキン
5 空気抜き貫通管
6 真空ポンプ
7 真空ポンプ吐出口
8 濾過装置
9 投入生ごみ
10 排出口
11 網籠の内部装填槽
12 フッ素樹脂
13 二酸化チタン
14 電光装置
15 銀イオン発生剤
16 銅イオン発生剤

【特許請求の範囲】
【請求項1】
業務用及び家庭用生ごみ処理機(1)の処理槽本体(2)の生ごみ投入口蓋(3)はパッキン(4)によって密閉閉鎖される。
処理槽本体(2)上部位貫通の空気抜き貫通管(5)は真空ポンプ(6)の吸引口に結続され、処理槽本体(2)内部と真空ポンプ吐出口(7)には空気濾過装置(8)が装着され、真空ポンプ(6)稼働で処理槽本体(2)内部が真空状態になり、投入生ごみ(9)の水分蒸散で乾燥させる、生ごみ乾燥処理機。
【請求項2】
処理槽本体(2)の下部位に、乾燥処理された生ごみを取り出す排出口(10)が装着された請求項1記載の、生ごみ乾燥処理機。
【請求項3】
処理槽本体(2)の中に、生ごみ投入口蓋(3)の開閉で装填及び取りだし可能で、生ごみ投入受納される内部装填槽(11)が、通常の槽或は網籠槽の、請求項1乃至2記載の、生ごみ乾燥処理機。
【請求項4】
処理槽本体(2)内部が、生ごみ付着防止のフッ素樹脂塗膜加工(12)された、請求項1乃至2記載の、生ごみ乾燥処理機。
【請求項5】
内部装填槽(11)の内壁が、生ごみ付着防止のフッ素樹脂塗膜加工(12)された、請求項3記載の、生ごみ乾燥処理機。
【請求項6】
処理槽本体(2)内面に二酸化チタン(13)がコーティングされて、紫外線を有する電光装置(14)によって照射される、請求項1乃至2記載の、生ごみ乾燥処理機。
【請求項7】
内部装填槽(2)の内壁が、二酸化チタン(13)がコーティングされて、紫外線を有する電光装置(14)によって照射される、請求項3記載の、生ごみ乾燥処理機。
【請求項8】
処理槽本体内面に銀イオン発生剤(15)がコーティングされた、請求項1乃至2記載の、生ごみ乾燥処理機。
【請求項9】
内部装填槽(2)の内壁が、銀イオン発生剤(15)がコーティングされた、請求項3記載の、生ごみ乾燥処理機。
【請求項10】
処理槽本体内面に銅イオン発生剤(16)がコーティングされて、紫外線を有する電光装置によって照射される、請求項1乃至2記載の、生ごみ乾燥処理機。
【請求項11】
内部装填槽()の内壁が、銅イオン発生剤(16)がコーティングされた、請求項3記載の、生ごみ乾燥処理機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2008−86981(P2008−86981A)
【公開日】平成20年4月17日(2008.4.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−298286(P2006−298286)
【出願日】平成18年10月4日(2006.10.4)
【出願人】(591220148)伸洋産業株式会社 (69)
【Fターム(参考)】