説明

画像供給装置、表示装置及び表示システム

【課題】画像供給装置に表示されている画像を表示装置により表示させることを目的とする。
【解決手段】画像を表示する画像表示部を具備し、表示装置との間で通信可能な画像供給装置であって、前記画像表示部に表示されている状態の表示画像ごとに、異なる識別情報を付与する識別情報付与手段と、前記識別情報付与手段により付与された識別情報を設定して出力要求情報を生成する出力要求情報生成手段と、前記出力要求情報生成手段により生成された出力要求情報を前記表示装置に送信する出力要求情報送信手段とを有することを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像供給装置から受信した画像データを表示装置に表示する表示システム、その表示システムに用いられて好適な画像供給装置、表示装置、画像供給方法及び表示方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、デジタルスチルカメラ(以下、カメラという)からPCを介さず、フォトダイレクトプリンタ(以下、PDプリンタという)に直接、デジタル静止画像を送信してプリントするダイレクトプリントシステムが知られている。(特許文献1参照)。また、既に製品化されているダイレクトプリントシステムでは、ピクトブリッジ(PictBridge)と呼ばれる規格が用いられている。
【0003】
【特許文献1】特開2004−015234号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述したようにピクトブリッジを用いたダイレクトプリントシステムについての技術は、数多く提案されているものの、カメラのLCD画面に表示されたレイアウトの画像(以下、LCDレイアウト画像)をダイレクトで出力させる方法は提案されていない。すなわち、ユーザは、LCDレイアウト画像をプロジェクタ等の表示装置を用いて、大きなスクリーンで見たいと考える場合があるが、その要望に沿うような技術が提案されていない。
また、上述したような要望を解決する場合、LCDレイアウト画像をダイレクトで表示装置に送信するようなシステムの構成が想定される。この場合、ユーザがカメラの操作を行うごとにLCDレイアウト画像を送信する必要があることから、表示装置においてLCDレイアウト画像を出力するまでに多くの時間を要してしまうと考えられる。
【0005】
本発明は、上述したような問題点に鑑みてなされたものであり、画像供給装置に表示されている画像を表示装置により表示させることを目的とする。このとき、表示装置により画像を表示するまでの処理時間を短縮させる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、画像を表示する画像表示部を具備し、表示装置との間で通信可能な画像供給装置であって、前記画像表示部に表示されている状態の表示画像ごとに、異なる識別情報を付与する識別情報付与手段と、前記識別情報付与手段により付与された識別情報を設定した出力要求情報を生成する出力要求情報生成手段と、前記出力要求情報生成手段により生成された出力要求情報を前記表示装置に送信する出力要求情報送信手段とを有することを特徴とする。
また、本発明は、画像を表示する画像表示部を具備し、外部装置との間で通信可能な画像供給装置であって、通信する外部装置の種別を判別する外部装置判別手段と、前記外部装置判別手段による判別の結果に応じて、識別情報を設定した出力要求情報を生成する出力要求情報生成手段と、前記出力要求情報生成手段により生成された出力要求情報を前記外部装置に送信する出力要求情報送信手段とを有することを特徴とする。
また、本発明は、画像を出力する画像出力部を具備し、画像供給装置との間で通信可能な表示装置であって、識別情報が設定された出力要求情報を受信する出力要求情報受信手段と、前記出力要求情報受信手段により受信された出力要求情報に設定された識別情報が記憶部に記憶されているか否かを判定する識別情報判定手段と、前記識別情報判定手段による判定の結果に応じて、前記識別情報に関連付けて記憶されている画像データを、前記画像出力部を介して出力する画像出力手段とを有することを特徴とする。
また、本発明は、画像を表示する画像表示部を具備する画像供給装置と、画像を出力する画像出力部を具備する表示装置とが通信可能な表示システムであって、前記画像供給装置は、前記画像表示部に表示されている状態の表示画像ごとに、異なる識別情報を付与する識別情報付与手段と、前記識別情報付与手段により付与された識別情報を設定した出力要求情報を生成する出力要求情報生成手段と、前記出力要求情報生成手段により生成された出力要求情報を前記表示装置に送信する出力要求情報送信手段とを有し、前記表示装置は、前記識別情報が設定された出力要求情報を受信する出力要求情報受信手段と、前記出力要求情報受信手段により受信された出力要求情報に設定された識別情報が記憶部に記憶されているか否かを判定する識別情報判定手段と、前記識別情報判定手段による判定の結果に応じて、前記識別情報に関連付けて記憶されている画像データを、前記画像出力部を介して出力する画像出力手段とを有することを特徴とする。
また、本発明は、画像を表示する画像表示部を具備し、表示装置との間で通信可能な画像供給装置における画像供給方法であって、前記画像表示部に表示されている状態の表示画像ごとに、異なる識別情報を付与する識別情報付与ステップと、前記識別情報付与ステップにより付与された識別情報を設定した出力要求情報を生成する出力要求情報生成ステップと、前記出力要求情報生成ステップにより生成された出力要求情報を前記表示装置に送信する出力要求情報送信ステップとを有することを特徴とする。
また、本発明は、画像を表示する画像表示部を具備し、外部装置との間で通信可能な画像供給装置における画像供給方法であって、通信する外部装置の種別を判別する外部装置判別ステップと、前記外部装置判別ステップによる判別の結果に応じて、識別情報を設定した出力要求情報を生成する出力要求情報生成ステップと、前記出力要求情報生成ステップにより生成された出力要求情報を前記外部装置に送信する出力要求情報送信ステップとを有することを特徴とする。
また、本発明は、画像を出力する画像出力部を具備し、画像供給装置との間で通信可能な表示装置における表示方法であって、識別情報が設定された出力要求情報を受信する出力要求情報受信ステップと、前記出力要求情報受信ステップにより受信された出力要求情報に設定された識別情報が記憶部に記憶されているか否かを判定する識別情報判定ステップと、前記識別情報判定ステップによる判定の結果に応じて、前記識別情報に関連付けて記憶されている画像データを、前記画像出力部を介して出力する画像出力ステップとを有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、画像供給装置に表示されている画像を表示装置に表示させることができる。また、表示装置に画像を表示するまでの処理時間を短縮させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下、図面を参照して、本発明の好適な実施形態について説明する。
(第1の実施形態)
本実施形態では、表示装置に画像を供給する画像供給装置としてデジタルスチルカメラ(以下、カメラという)を用いる。また、表示装置として、液晶プロジェクタ(以下、プロジェクタという)を用いる。
本実施形態では、カメラからデジタル静止画像をプロジェクタに直接送信し、プロジェクタが受信したデジタル静止画像を投写するダイレクトプロジェクションシステム(表示システム)について説明する。なお、本実施形態は、本発明を全て網羅するものではなく、以下の実施形態に限定されるものではない。
【0009】
図1は、ダイレクトプロジェクションシステム全体の外観構成を示す図である。
ダイレクトプロジェクションシステム10は、プロジェクタ20と、カメラ30とを含んで構成されている。プロジェクタ20とカメラ30とは、USBケーブル35を介して通信可能に接続されている。本実施形態に係るダイレクトプロジェクションシステム10は、ピクトブリッジを用いてカメラ30からプロジェクタ20へのダイレクトプロジェクションを実現している。
プロジェクタ20は、操作パネル101、映像用IF102、USB用IF(プロジェクタ側)103を備えている。操作パネル101は、ユーザが各種の操作を行うためのものである。USB用IF103は、USBケーブル35と接続するインタフェースである。
【0010】
カメラ30は、LCD画面201、操作キー202、駆動モード切替スイッチ203、ダイレクト出力ボタン204、メニュー画面表示ボタン205、シャッター206、表示モード切替スイッチ207、USB用IF(カメラ側)208を備えている。
【0011】
LCD画面201には、撮像素子であるCCD213(図2参照)に入射する光の像、メモリカード218(図2参照)に記憶された撮像画像及びOSD(オンスクリーンディスプレイ)で構成されるメニュー画面等が表示される。操作キー202は、ユーザが各種の操作を行うためのボタンである。駆動モード切替スイッチ203は、カメラ30の駆動モードを撮影モードや撮像した撮像画像をLCD画面201に表示する撮像画像表示モード等に切り替えるためのスイッチである。
【0012】
ダイレクト出力ボタン204は、USBケーブル35を介して接続されたプロジェクタ20に対し、ピクトブリッジを用いて、ダイレクトプロジェクション(ダイレクト印刷)を行うボタンである。メニュー画面表示ボタン205は、メニュー画面の表示/非表示を切り替えるボタンである。表示モード切替スイッチ207は、LCD画面201に撮像画像を表示する撮像画像表示モードの際にシングル表示かインデックス表示かを切り替えるスイッチである。USB用IF208は、USBケーブル35と接続するインタフェースである。
【0013】
ここで、図1に示すLCD画面201には、複数の撮像画像(画像A〜画像I)がインデックス表示されている。さらに、LCD画面201には、枚数表示のOSD31と、カーソル33が重畳され拡大表示された画像Fの撮像日時情報のOSD32とが表示されている。また、図1に示すプロジェクタ20は、後述する処理を経てLCD画面201に表示されている表示画像を投写している。
【0014】
図2は、プロジェクタ20とカメラ30との内部構成及び一部外観構成を示す図である。
プロジェクタ20は、上述した操作パネル101、映像用IF102、USB用IF103に加え、CPU(プロジェクタ側)104、USB用回路(USBのホスト側インタフェース回路)110、映像用回路111を有している。更に、プロジェクタ20は、投写エンジン105、ROM106、RAM107、キャッシュ113を有している。
【0015】
CPU104は、プロジェクタ20全体の制御を行う。USB用回路110は、カメラ30との間で、USB用IF(プリンタ側)103を介して信号を送受信する。映像用回路111は、映像用IF102から入力された映像を受信する。投写エンジン105は、入力された映像を投写する液晶パネル、その駆動ドライバ、レンズ、その駆動系及び光源等から構成されている。これらの各構成部は、内部バス112によって接続されている。
また、CPU104には、PTP(Picture Transfer Protocol)形式のコマンドとピクトブリッジ形式のコマンドとのデコーダ108及びエンコーダ109を備えている。なお、デコーダ108とエンコーダ109とは、後述する図3に示すようなピクトブリッジの通信プロトコルアーキテクチャの構成を取っている。
【0016】
ROM106には、CPU104の処理手順を記述した制御プログラムが記憶されている。また、RAM107は、CPU104のワークメモリとして機能する。キャッシュ113は、USB用回路110により受信された画像データと、その画像データに付与されたファイルIDとを関連付けて、一時的に記憶する記憶部である。これらの各構成部の間におけるデータの送受信は、内部バス112を介して行われる。
【0017】
カメラ30は、上述したLCD画面201、操作キー202、駆動モード切替スイッチ203、ダイレクト出力ボタン204、メニュー画面表示ボタン205、シャッター206、表示モード切替スイッチ207、USB用IF(カメラ側)208を備えている。なお、図2では、操作キー202、駆動モード切替スイッチ203、ダイレクト出力ボタン204、メニュー画面表示ボタン205、シャッター206、表示モード切替スイッチ207、を操作部として示している。
また、カメラ30は、CPU(カメラ側)210、光学ユニット211、光学ユニット制御用ドライバ212、CCD213、USB用回路209(USBのスレーブ側インタフェース回路)を有している。更に、カメラ30は、ROM214、RAM215、LCD画面表示用VRAM216、メモリカードコネクタ217を有している。
【0018】
CPU210は、カメラ30全体の制御を行う。USB用回路209は、プロジェクタ20との間で、USB用IF(カメラ側)208を介して信号を送受信する。光学ユニット211は、レンズ、その駆動系で構成される。
また、CPU210には、PTP(Picture Transfer Protocol)形式のコマンドとピクトブリッジ形式のコマンドとのデコーダ219及びエンコーダ220を備えている。なお、デコーダ219とエンコーダ220とは、後述する図3に示すようなピクトブリッジの通信プロトコルアーキテクチャの構成を取っている。
【0019】
更に、CPU210には、画像処理部221、判別部222、OSD作成部224、生成部225、ID付与部226、判定部227、出力要求生成部228を含んでいる。
ここで、画像処理部221は、カメラ30の駆動モードが撮像画像表示モードのとき、LCD画面201に表示するために、メモリカード218より読み出した画像に縮小処理する等の画像処理を行う。判別部222は、カメラ30に接続された外部装置の種別を判別する。なお、本実施形態の判別部222は、接続された外部装置がプロジェクタ20等の表示装置か、プリンタ等の印刷装置かを判定する。
【0020】
OSD作成部224は、メニュー画面や図1に示したような枚数表示のOSD、撮像日時情報のOSDを作成する。生成部225は、LCD画面201にOSD等を含む画像がレイアウトされたモニタ画像の画像データ、すなわちLCD画面201に表示されている状態の表示画像の画像データを生成する。ID付与部226は、生成部225により生成された画像データにファイルIDを一意的に付与する。ここで、ファイルIDは識別情報の一例に対応する。判定部227は、LCD画面201に表示される表示画像を変更したときに、変更した表示画像がRAM215に記憶されている表示画像と同一であるか否かを判定する。出力要求生成部228は、接続されている外部装置に対して表示画像を出力するように出力要求情報を生成する。なお、本実施形態では、画像処理部221、判別部222、OSD作成部224、生成部225、ID付与部226、判定部227及び出力要求生成部228は、CPU210がROM214に記憶されたプログラムを実行することにより実現することができる。ただし、この場合に限られず、各機能を実施できる専用の回路で構成してもよい。
【0021】
ROM214には、CPU210の処理手順を記述した制御プログラムが記憶されている。また、RAM215は、撮像画像を一時的に記憶する等、CPU210のワークメモリとして機能する。メモリカードコネクタ217は、撮像画像を記録するためのメモリカード218を接続するためのコネクタである。これらの各構成部の間におけるデータの送受信は、内部バス223を介して行われる。
上述のように構成されるダイレクトプロジェクションシステム10によれば、カメラ30とプロジェクタ20との間のデータの送受信は、USB用IF(カメラ側)208と、USBケーブル35と、USB用IF(プリンタ側)103とを介して行われる。
【0022】
次に、図3を参照して、本実施形態において採用されているピクトブリッジの通信プロトコルアーキテクチャを示す。ピクトブリッジでは、物理層にUSB40を用いている。また、物理層上のトランスポート層にはPTPを用いている。また、図3に示すように、トランスポート層とアプリケーション層との間には、新たな変換用のレイヤ層であるDPS層を設けている。このDPS層では、PTPの通信プロトコルとDPSアプリケーションとの間のマッピングを行う。ピクトブリッジは、このDPS層とアプリケーション層とのインタフェースプロトコルを規格化したものである。
【0023】
次に、図3を参照して、ピクトブリッジのソフトウェアコンポーネントについて説明する。ソフトウェアコンポーネントには、アプリケーション層内にあるPrintServer43、PrintClient44、StorageServer45、StorageClient46及びDPS層内にあるDPSDiscovery41、42がある。
ピクトブリッジでは、カメラ30側からの印刷要求に応じてプロジェクタ20側が印刷を実行する際に、プロジェクタ20側がカメラ30側に画像データを要求することを想定している。したがって、通常、ユーザがStorageClient46を意識することはない。DPSアプリケーションでは、基本的に、Clientからの要求に対してServerが応答し、その結果をClientに返答するというシーケンスで各DPSOperationが完結する。また、Serverから発行される通知に対してClientが応答して、その受け取り確認をServerに返答するというシーケンスでDPSEventが完結する。
【0024】
次に、図4に示すフローチャートを参照して、カメラ30及びプロジェクタ20で行われる動作処理について説明する。
まず、ステップS10において、ユーザは、プロジェクタ20のUSB用IF103とカメラ30のUSB用IF208とをUSBケーブル35で接続する。
次に、ステップS20において、ユーザは、カメラ30の駆動モード切替スイッチ203を操作して、駆動モードを画像表示モードに切り替える。
【0025】
このとき、ステップS30において、プロジェクタ20側のCPU104及びカメラ30側のCPU210は、ピクトブリッジの初期化処理を行う。ピクトブリッジの初期化処理では、互いの機器がピクトブリッジ機能を有する機器であるかを判定する。また、カメラ30のCPU210では、接続した機器(外部装置)の種別を判別する。この処理は、外部装置判別手段の一例に対応する。なお、本実施形態では、CPU210は、外部装置が表示装置であるか印刷装置であるかを判定する。
その他、ピクトブリッジの初期化処理では、互いの機器がピクトブリッジのどのようなサービス機能を有するか、プロジェクタ20の設定能力はどのようなものか等の情報を相互に通知する。
【0026】
ステップS30以降、ユーザのキー操作等によって、LCD画面201に表示される表示画像の遷移と連動するプロジェクタ20の表示画像の投写は、ステップS40からステップS190の間で繰り返し行われる。このとき、プロジェクタ20のキャッシュ113にカメラ30からの出力要求情報に設定されているファイルIDが記憶されているか否かによりシーケンスが異なる。
【0027】
ステップS40では、ユーザがカメラ30の操作キー202等を操作する。
次に、ステップS50では、カメラ30のCPU210は、ユーザ操作に応じて、メモリカード218から撮像画像を読み出す。さらに、CPU210(OSD作成部224)は、必要なOSDを作成する。作成後、CPU210は、撮影画像とOSDとを重畳させて画像表示部としてのLCD画面201に表示する。ここで、撮影画像とOSDとが重畳されて表示された画像を表示画像(モニタ画像)という。すなわち、表示画像は、LCD画面201に表示されている状態の画像である。なお、CPU210(画像処理部221)は、必要に応じて撮影画像を縮小させる等の画像処理を行う。
【0028】
次に、ステップS60では、カメラ30のCPU210(判定部227)は、LCD画面201に表示した表示画像が、後述するファイルIDと関連付けてRAM215等に記憶されている表示画像と同じであるか否かを判定する。この処理は、判定手段の一例に対応する。同一の表示画像が記憶されていない場合、ステップS70に処理を進める。本実施形態では、表示画像が同一か否かの判定には、表示画像に関するデータを比較する。ここで、表示画像に関するデータとは、例えば、表示画像に表示されている撮像画像のID及びOSDのID、レイアウト位置情報等のデータである。
なお、最初にLCD画面201に表示画像を表示させる場合、表示画像に関するデータは記憶されていないことから、ステップS70に処理を進める。
【0029】
ステップS70では、カメラ30のCPU210(ID付与部226)は、LCD画面201に表示した撮像画像とOSDとが重畳された表示画像に対してファイルIDを決定する。この処理は、識別情報付与手段の一例に対応する。CPU210(ID付与部226)は、異なる表示画像ごとに、異なる識別情報を決定する。更に、CPU210は、決定したファイルIDと表示画像(表示画像に関するデータ)とを関連付けて、RAM215等の記憶部に記憶させる。この処理は、記憶処理手段の一例に対応する。
【0030】
次に、ステップS80では、カメラ30のCPU210(出力要求生成部228)は、外部装置としてのプロジェクタ20に対して画像出力命令として、ファイルIDを設定した出力要求JOB(出力要求情報)を生成する。この処理は、出力要求情報生成手段の一例に対応する。なお、設定するファイルIDは、ステップS70で決定したファイルIDである。また、本実施形態では、出力要求JOBとして、印刷用の出力要求JOBである印刷要求JOBを生成している。
更に、カメラ30のCPU210は、生成した出力要求JOBを、USB用IF208を介して、プロジェクタ20に送信する。この処理は、出力要求情報送信手段の一例に対応する。
一方、ステップS60において、同一の表示画像が記憶されている場合、ステップS90に処理を進める。ステップS90では、カメラ30のCPU210(出力要求生成部228)は、LCD画面201に表示した表示画像と同一の表示画像に関連付けられたファイルIDを記憶部から取得する。更に、カメラ30のCPU210(出力要求生成部228)は、取得したファイルIDを設定した出力要求JOBを生成する。この処理は、出力要求情報生成手段の一例に対応する。更に、カメラ30のCPU210は、生成した出力要求JOBを、USB用IF208を介して、プロジェクタ20に送信する。この処理は、出力要求情報送信手段の一例に対応する。
【0031】
次に、ステップS100において、プロジェクタ20のCPU104は、ファイルIDが設定された出力要求JOBを受信する。この処理は、出力要求情報受信手段の一例に対応する。
次に、ステップS110において、プロジェクタ20のCPU104は、出力要求JOBに設定されたファイルIDがキャッシュ113等の記憶部に記憶されているか否かを判定する。この処理は、識別情報判定手段の一例に対応する。ファイルIDがキャッシュ113に記憶されていない場合、ステップS120に処理を進める。一方、ファイルIDがキャッシュ113に記憶されている場合、ステップS200に処理を進める。
【0032】
ステップS120において、プロジェクタ20のCPU104は、ファイルIDに対応する画像データの送信を要求する画像データ送信要求情報を生成する。この処理は、送信要求情報生成手段の一例に対応する。
更に、プロジェクタ20のCPU104は、生成した画像データ送信要求情報をカメラ30に対して送信する。この処理は、送信要求情報送信手段の一例に対応する。
【0033】
次に、ステップS130では、カメラ30のCPU210は、画像データ送信要求情報を受信する。
次に、ステップS140では、カメラ30のCPU210は、LCD画面201において、撮像画像とOSDとを表示している表示画像の画像データを生成する。この処理は、画像データ生成手段の一例に対応する。
次に、ステップS150では、カメラ30のCPU210は、生成した画像データを、USB用IF208を介して、プロジェクタ20に送信する。この処理は、画像データ送信手段の一例に対応する。
【0034】
次に、ステップS160では、プロジェクタ20のCPU104は、画像データを受信する。この処理は、画像データ受信手段の一例に対応する。
次に、ステップS170では、プロジェクタ20のCPU104は、受信した画像データとファイルIDとを関連付けて、キャッシュ113等の記憶部に記憶する。この処理は、画像データ記憶処理手段の一例に対応する。
【0035】
一方、ステップS110において、出力要求JOBに設定されたファイルIDがキャッシュ113に記憶されている場合、ステップS200に処理を進める。
ステップS200では、プロジェクタ20のCPU104は、キャッシュ113に記憶されているファイルIDに関連付けて記憶されている画像データを取得する。
【0036】
次に、ステップS180では、プロジェクタ20のCPU104は、ステップS160において受信した画像データ又はステップS200において取得した画像データを投写する。具体的には、受信又は取得した画像データを、画像出力部としての投写エンジン105を介して、スクリーン等に出力する。この処理は、画像出力手段の一例に対応する。
次に、投写終了後、ステップS190では、プロジェクタ20のCPU104は、カメラ30に対して、画像出力命令の結果を送信する。カメラ30のCPU210は、結果を受信する。
【0037】
次に、図5を参照して、カメラ30のLCD画面201の表示画像が遷移する場合について説明する。ここでは、図4に示すフローチャートのステップS10及びステップS20の処理が終了し、画像表示モードが選択されているものとする。また図5に示す表示画像は、操作1から操作5を行うことで、順に図5(a)〜(f)までの表示画像を示した図である。
ここで、図5(a)では、ユーザによる操作キーを介した操作により、LCD画面201には、拡大された「画像F」と枚数表示のOSDと撮像日時情報のOSDとが表示されている。このとき、図4に示すフローチャートのステップS60では、図5(a)に示す表示画像を初めて表示したので、ステップS70に処理を進める。ステップS70では、一意に決定されたファイルIDと図5(a)に示す表示画像とが関連付けて記憶される。なお、ここでは、ファイルIDと図5(a)に示す表示画像に関するデータとが記憶される。ここで、表示画像に関するデータとは、「画像F」のIDと各OSDのID及びそれぞれのレイアウト位置情報である。
【0038】
一方、図5(a)に示す表示画像が表示されることで、プロジェクタ20では、図5(a)に示す表示画像と同じ画像を投写する。このとき、プロジェクタ20のキャッシュ113には、ファイルIDと画像データとは関連付けて記憶されていないので、図4に示すフローチャートのステップS110の分岐をNOに進む。したがって、プロジェクタ20では、カメラ30で生成した図5(a)に示す表示画像の画像データを受信して、画像を投写している。
【0039】
同様に、図5(b)、(c)、(d)に示す表示画像も初めて表示するので、カメラ30では、それぞれ、ファイルIDと、図5(b)、(c)、(d)に示す表示画像とをそれぞれ関連付けて記憶する。また、同様に、プロジェクタ20では、カメラ30で記憶されたファイルIDと同一のファイルIDは、記憶されていないので、カメラ30で生成した図5(b)、(c)、(d)に示す表示画像の画像データを受信して、画像データを投写する。
【0040】
次に、図5(e)に示す表示画像が表示されると、この表示画像は、図5(c)に示す表示画像と同一であることから、カメラ30では、図4に示すフローチャートのステップS60において、ファイルIDが記憶されていると判定し、ステップS90に進む。なお、表示画像が同一か否かの判定は、図5(e)に示す「画像Eが選択された状態の一覧」のIDと各OSDのID及びそれぞれのレイアウト位置情報が同一か否かを判定する。ステップS90では、図5(c)に示す表示画像を表示したときに記憶したファイルIDを設定した出力要求JOBを送信する。
一方、プロジェクタ20では、出力要求JOBに設定されたファイルIDは、図5(c)に示す表示画像の画像データと関連付けてキャッシュ113に記憶されているので、ステップS110の分岐をYESに進む。したがって、ステップS200において、プロジェクタ20は、ファイルIDに関連付けられた画像データをキャッシュ113から取得して、取得した画像データを投写する。
【0041】
また、図5(f)に示す表示画像は、図5(b)に示す表示画像と同一であることから、上述した処理と同様に、カメラ30では、図5(b)に示す表示画像を表示したときに記憶したファイルIDを設定した出力要求JOBを送信する。また、プロジェクタ20では、ファイルIDに関連付けられた画像データをキャッシュ113から取得して、取得した画像データを投写する。
【0042】
このように本実施形態によれば、カメラ30では、異なる表示画像ごとに、異なるファイルIDを設定して出力要求JOBを生成し、生成した出力要求情報を送信する。一方、プロジェクタ20では、受信した出力情報に設定されたファイルIDに基づいて、ファイルIDに関連付けて記憶されている画像データを、投写エンジンを介して出力する。したがって、画像データをカメラ30から取得する必要がないので、画像を出力するまでの処理時間を短縮することができる。
【0043】
次に、図6のフローチャートを参照して、図4に示すフローチャートのステップS30の初期化処理において、カメラ30のCPU210が、外部装置が印刷装置であると判定した後の処理について、説明する。
ステップS30において、カメラ30のCPU210は、外部装置が図示しないプリンタ等の印刷装置と判定した後、ステップS300に処理を進める。
ステップS300では、カメラ30のCPU210は、ユーザが印刷したい画像を選択する操作に応じて、印刷する画像データごとにファイルIDを付与する。
【0044】
次に、ステップS310では、カメラ30のCPU210(出力要求生成部228)は、プリンタに対して画像出力命令として、ファイルIDを設定した出力要求JOBを生成する。この処理は、出力要求情報生成手段の一例に対応する。なお、設定するファイルIDは、ステップS300で決定したファイルIDである。ここでは、出力要求JOBは、印刷用の要求JOBとしての印刷要求JOBである。
更に、カメラ30のCPU210は、生成した出力要求JOBを、USB用IF208を介してプリンタに送信する。この処理は、出力要求情報送信手段の一例に対応する。
【0045】
次に、ステップS320において、プリンタは、ファイルIDが設定された出力要求JOBを受信する。
次に、ステップS330では、プリンタは、ファイルIDに対応する画像データの送信を要求する画像データ送信要求情報を生成し、生成した画像データ送信要求情報をカメラ30に対して送信する。
次に、ステップS340では、カメラ30のCPU210は、画像データ送信要求情報を受信する。
次に、ステップS350では、カメラ30のCPU210は、ファイルIDに対応する画像データを、USB用IF208を介して、プリンタに送信する。
【0046】
次に、ステップS360では、プリンタは、画像データを受信する。
次に、ステップS370では、プリンタは、受信した画像データを印刷する。
次に、ステップS380では、プリンタは、カメラ30に対して、画像出力命令の結果を送信する。カメラ30のCPU210は、結果を受信する。
【0047】
このように、本実施形態によれば、カメラ30のCPU210が接続された外部装置が印刷装置であると判定した場合、印刷装置に画像データを直接印刷するダイレクトプリントを行うことができる。したがって、ユーザは表示装置であるか印刷装置であるかを意識することなくカメラと接続するだけで、接続した外部装置に対して所望する動作を行わせることができる。
また、プロジェクタに対して画像出力命令を生成する場合も、プリンタに対して画像出力命令を生成する場合も、出力要求JOBとして印刷要求JOBを生成している。したがって、プロジェクタに対するプロトコルを新たに開発する必要がなく、開発費用を削減することができる。
【0048】
(第2の実施形態)
第1の実施形態では、カメラ30は、LCD画面201に表示した表示画像と記憶部に記憶されている表示画像とが同じであるか否かを判定するとき、レイアウト位置情報等の表示画像に関するデータを用いて比較した。本実施形態では、LCD画面201に表示した表示画像の画像データと記憶部に記憶されている表示画像の画像データとを比較する場合について説明する。
【0049】
次に、図7に示すフローチャートを参照して、カメラ30で行われる動作処理について説明する。本実施形態に係る図7に示すフローチャートでは、第1の実施形態に係る図4に示すフローチャートのステップS50とステップS60との間にステップS400を追加している。また、本実施形態に係る図7に示すフローチャートでは、第1の実施形態に係る図4に示すフローチャートのステップS140が省略されている。それ以外についての処理は略同一であり、適宜省略して説明する。
【0050】
ステップS50では、カメラ30のCPU210は、必要なOSDを作成して、撮影画像とOSDとを重畳させてLCD画面201に表示画像を表示する。
次に、ステップS400では、カメラ30のCPU210は、LCD画面201において、撮像画像とOSDとを重畳させて表示している表示画像の画像データを生成する。
【0051】
次に、ステップS60では、カメラ30のCPU210(判定部227)は、LCD画面201に表示している表示画像の画像データが、後述するファイルIDと関連付けてRAM215等に記憶されている画像データと同じであるか否かを判定する。同一の表示画像が記憶されていない場合、ステップS70に処理を進める。
【0052】
ステップS70では、カメラ30のCPU210(ID付与部226)は、LCD画面201に表示した撮像画像とOSDとが重畳された表示画像の画像データに対してファイルIDを決定する。更に、CPU210は、決定したファイルIDと表示画像の画像データとを関連付けて、RAM215等の記憶部に記憶させる。
次に、ステップS80では、カメラ30のCPU210(出力要求生成部228)は、外部装置としてのプロジェクタ20に対して画像出力命令として、ファイルIDを設定した出力要求JOBを生成する。更に、カメラ30のCPU210は、生成した出力要求JOBを、USB用IF208を介して、プロジェクタ20に送信する。
【0053】
一方、ステップS60において、同一の表示画像が記憶されている場合、ステップS90に処理を進める。ステップS90では、カメラ30のCPU210(出力要求生成部228)は、表示画像と同一の表示画像の画像データに関連付けられたファイルIDを取得して、出力要求JOBを生成する。更に、カメラ30のCPU210は、生成した出力要求JOBを、USB用IF208を介して、プロジェクタ20に送信する。
【0054】
その後、ステップS130では、カメラ30のCPU210は、送信要求情報を受信する。
次に、ステップS150では、カメラ30のCPU210は、ステップS400で生成した画像データを、USB用IF208を介して、プロジェクタ20に送信する。
【0055】
このように、本実施形態のカメラ30は、LCD画面201に表示画像が表示した後に、画像データを生成している。したがって、カメラ30は、画像データ送信要求情報を受信すると、すぐに画像データを送信することができ、画像データ送信要求情報を受信してから画像データを送信するまでの時間を短縮させることができる。
また、カメラ30は、LCD画面201に表示した表示画像と記憶部に記憶されている表示画像とが同じであるかを生成した画像データ同士で比較しているので、比較するためのデータを新たに作成して記憶する必要がなく、メモリを有効に使用することができる。
【0056】
なお、上述した第1の実施形態及び第2の実施形態では、撮影画像を表示する場合について説明したが、この場合に限られない。例えば、撮影されていない画像を表示する場合であっても適用することができる。
また、上述した第1の実施形態及び第2の実施形態では、ユーザによる操作キーに応じて、画像をLCD画面に表示する場合について説明したが、この場合に限られない。例えば、画像供給装置のメモリカード等に記憶されている複数の画像を所定時間ごとに切り替えて表示させる、いわゆるスライド表示であっても、表示装置に表示させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0057】
【図1】ダイレクトプロジェクションシステム全体の外観構成を示す図である。
【図2】プロジェクタとカメラとの内部構成及び一部外観構成を示す図である。
【図3】ピクトブリッジプロトコルを説明するための図である。
【図4】第1の実施形態に係るダイレクトプロジェクションシステムの動作処理を示すフローチャートである。
【図5】LCD画面の表示画像が遷移する状態を示す図である。
【図6】外部装置が印刷装置である場合の処理を示すフローチャートである。
【図7】第2の実施形態に係るダイレクトプロジェクションシステムの動作処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0058】
10 ダイレクトプロジェクションシステム
20 プロジェクタ
30 カメラ
104 CPU
105 投写エンジン
106 ROM
107 RAM
108 デコーダ
109 エンコーダ
113 キャッシュ
201 LCD画面
202 操作キー
203 駆動モード切替スイッチ
204 ダイレクト出力ボタン
205 メニュー画面表示ボタン
206 シャッター
207 表示モード切替スイッチ
208 USB用IF
209 USB用回路
210 CPU
221 画像処理部
222 判別部
224 OSD作成部
225 生成部
226 ID付与部
227 判定部
228 出力要求生成部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像を表示する画像表示部を具備し、表示装置との間で通信可能な画像供給装置であって、
前記画像表示部に表示されている状態の表示画像ごとに、異なる識別情報を付与する識別情報付与手段と、
前記識別情報付与手段により付与された識別情報を設定した出力要求情報を生成する出力要求情報生成手段と、
前記出力要求情報生成手段により生成された出力要求情報を前記表示装置に送信する出力要求情報送信手段とを有することを特徴とする画像供給装置。
【請求項2】
前記画像表示部に表示されている状態の表示画像と前記識別情報付与手段により付与された識別情報とを関連付けて記憶する記憶処理手段と、
前記画像表示部に表示された表示画像が変更された場合に、前記変更された表示画像が、前記記憶処理手段において記憶された表示画像と同一であるか否かを判定する判定手段とを更に有し、
前記判定手段により、同一であると判定された場合、
前記出力要求情報生成手段は、同一であると判定された表示画像に関連付けられた識別情報を設定した出力要求情報を生成することを特徴とする請求項1に記載の画像供給装置。
【請求項3】
前記表示装置から送信される画像データ送信要求情報に基づいて、画像データを前記表示装置に送信する画像データ送信手段を更に有することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像供給装置。
【請求項4】
前記画像表示部に表示されている状態の表示画像には、OSDが含まれていることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の画像供給装置。
【請求項5】
前記表示装置との間の通信プロトコルは、印刷用の通信プロトコルであって、
前記出力要求情報は、前記識別情報が設定された印刷要求JOBであることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の画像供給装置。
【請求項6】
ユーザが該画像供給装置の操作を行うための操作部を更に具備し、
前記操作部に対するユーザによる操作に応じて表示画像が変更され、
前記識別情報付与手段は、前記変更された表示画像ごとに識別情報を付与すると共に、
前記変更された表示画像の画像データを表示装置に送信することを特徴とする請求項1に記載の画像供給装置。
【請求項7】
画像を表示する画像表示部を具備し、外部装置との間で通信可能な画像供給装置であって、
通信する外部装置の種別を判別する外部装置判別手段と、
前記外部装置判別手段による判別の結果に応じて、識別情報を設定した出力要求情報を生成する出力要求情報生成手段と、
前記出力要求情報生成手段により生成された出力要求情報を前記外部装置に送信する出力要求情報送信手段とを有することを特徴とする画像供給装置。
【請求項8】
前記外部装置判別手段により外部装置が印刷装置と判定した場合、
出力する画像データごとに異なる識別情報を付与する識別情報付与手段を更に有し、
前記出力要求情報生成手段は、前記識別情報付与手段により付与された識別情報を設定した出力要求情報を生成することを特徴とする請求項7に記載の画像供給装置。
【請求項9】
前記外部装置判別手段により外部装置が表示装置と判定した場合、
前記画像表示部に表示されている状態の表示画像ごとに、異なる識別情報を付与する識別情報付与手段を更に有し、
前記出力要求情報生成手段は、前記識別情報付与手段により付与された識別情報を設定した出力要求情報を生成することを特徴とする請求項7に記載の画像供給装置。
【請求項10】
画像を出力する画像出力部を具備し、画像供給装置との間で通信可能な表示装置であって、
識別情報が設定された出力要求情報を受信する出力要求情報受信手段と、
前記出力要求情報受信手段により受信された出力要求情報に設定された識別情報が記憶部に記憶されているか否かを判定する識別情報判定手段と、
前記識別情報判定手段による判定の結果に応じて、前記識別情報に関連付けて記憶されている画像データを、前記画像出力部を介して出力する画像出力手段とを有することを特徴とする表示装置。
【請求項11】
前記識別情報判定手段において、前記識別情報が記憶部に記憶されていないと判定された場合、
前記画像供給装置に対して前記識別情報に対応する表示画像の画像データの送信を要求する画像データ送信要求情報を生成する送信要求情報生成手段と、
前記送信要求情報生成手段により生成された画像データ送信要求情報を前記画像供給装置に送信する送信要求情報送信手段とを更に有することを特徴とする請求項10に記載の表示装置。
【請求項12】
前記画像供給装置から前記識別情報に対応する画像データを受信する画像データ受信手段と、
前記画像データ受信手段において受信した画像データと前記識別情報とを関連付けて記憶する画像データ記憶処理手段とを更に有することを特徴とする請求項10又は11に記載の表示装置。
【請求項13】
前記画像供給装置との間の通信プロトコルは、印刷用の通信プロトコルであって、
前記出力要求情報は、前記識別情報が設定された印刷要求JOBであることを特徴とする請求項10乃至12の何れか1項に記載の表示装置。
【請求項14】
画像を表示する画像表示部を具備する画像供給装置と、画像を出力する画像出力部を具備する表示装置とが通信可能な表示システムであって、
前記画像供給装置は、
前記画像表示部に表示されている状態の表示画像ごとに、異なる識別情報を付与する識別情報付与手段と、
前記識別情報付与手段により付与された識別情報を設定した出力要求情報を生成する出力要求情報生成手段と、
前記出力要求情報生成手段により生成された出力要求情報を前記表示装置に送信する出力要求情報送信手段とを有し、
前記表示装置は、
前記識別情報が設定された出力要求情報を受信する出力要求情報受信手段と、
前記出力要求情報受信手段により受信された出力要求情報に設定された識別情報が記憶部に記憶されているか否かを判定する識別情報判定手段と、
前記識別情報判定手段による判定の結果に応じて、前記識別情報に関連付けて記憶されている画像データを、前記画像出力部を介して出力する画像出力手段とを有することを特徴とする表示システム。
【請求項15】
画像を表示する画像表示部を具備し、表示装置との間で通信可能な画像供給装置における画像供給方法であって、
前記画像表示部に表示されている状態の表示画像ごとに、異なる識別情報を付与する識別情報付与ステップと、
前記識別情報付与ステップにより付与された識別情報を設定した出力要求情報を生成する出力要求情報生成ステップと、
前記出力要求情報生成ステップにより生成された出力要求情報を前記表示装置に送信する出力要求情報送信ステップとを有することを特徴とする画像供給方法。
【請求項16】
画像を表示する画像表示部を具備し、外部装置との間で通信可能な画像供給装置における画像供給方法であって、
通信する外部装置の種別を判別する外部装置判別ステップと、
前記外部装置判別ステップによる判別の結果に応じて、識別情報を設定した出力要求情報を生成する出力要求情報生成ステップと、
前記出力要求情報生成ステップにより生成された出力要求情報を前記外部装置に送信する出力要求情報送信ステップとを有することを特徴とする画像供給方法。
【請求項17】
画像を出力する画像出力部を具備し、画像供給装置との間で通信可能な表示装置における表示方法であって、
識別情報が設定された出力要求情報を受信する出力要求情報受信ステップと、
前記出力要求情報受信ステップにより受信された出力要求情報に設定された識別情報が記憶部に記憶されているか否かを判定する識別情報判定ステップと、
前記識別情報判定ステップによる判定の結果に応じて、前記識別情報に関連付けて記憶されている画像データを、前記画像出力部を介して出力する画像出力ステップとを有することを特徴とする表示方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2010−171809(P2010−171809A)
【公開日】平成22年8月5日(2010.8.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−13352(P2009−13352)
【出願日】平成21年1月23日(2009.1.23)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】