説明

画像入出力ネットワークシステム及びその制御方法

【課題】 ウイルス感染を未然に防ぎ、当該機器自身の破壊を防ぐとともに、ネットワークに接続された他の機器へのウイルスの繁殖をも防ぐことができる画像入出力ネットワークシステム及びその制御方法を提供する。
【解決手段】 画像入出力装置1と、該画像入出力装置に接続されるサーバ(300,410)とを備える画像入出力ネットワークシステムにおいて、ネットワークに接続すると、電子メールが届いているか否かをサーバに確認し、サーバに電子メールが届いているか否かを確認したときに、サーバからウイルス情報を取得し、上記ネットワークへの接続を停止する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
ネットワークに接続され、コピー動作、プリント動作、ファックスを含む画像情報の送受信動作を並行して実行する画像入出力装置と、当該ネットワークに接続されるサーバとを備える画像入出力ネットワークシステム及びその制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、複合機と呼ばれる画像入出力装置が知られている。この画像入出力装置は、スキャナ等の画像入力装置から画像をデータとして読み取り、ハードディスク等の記憶装置内に当該データを保持し、前記画像データをプリンタ等の画像出力装置から印刷出力する機能や、ネットワークに接続され、当該ネットワークを介して受信したページ記述言語を解釈し、展開し、画像データとして前記記憶装置内に保持したり、前記出力装置から出力したり、さらには、前記ネットワークを介して前記画像データを外部機器と送受信する機能を備えている。
【0003】
近年、ネットワークを介して画像入出力装置やコンピュータ等の装置内に侵入し、装置内のデータ等の破壊工作を行うコンピュータウイルス、ワーム、トロイの木馬(以下、これらをまとめてウイルスとする)と呼ばれるプログラムによる被害が問題となっている。
【0004】
ウイルスは感染した装置に対して破壊工作を行うのみならず、ネットワーク内の他の機器に自分自身をコピーすることで繁殖し、さらに他の機器に対しても破壊工作を繰り返すという繁殖行動をとるためことが多いため、その被害も甚大なものとなる。
【0005】
通常ウイルスは実行形式のファイルの形を取り、侵入した装置内で実行されることにより破壊工作等を行う。
【0006】
このため、装置内の実行形式ファイルを書き換え不能なROMデータから実行するたびに生成することで、実行形式ファイルの(ウイルスに汚染されていないという)正当性を保証するというような手法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開平8−016386号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上記のような手法では、当初からROMデータ内に存在するプログラムしか実行することができず、後からプログラムの修正、変更、機能追加等を行う場合には、プログラムのデータを書き換えることができないため、ハードウェアとしてのROM自体を取り替えなければならず大変労力を要する。
【0008】
また、何かの処理を実行するたびに動的に実行形式ファイルを生成しなければならないため、その分余計な時間がかかり、処理時間が遅くなるという欠点があった。
【0009】
本発明の目的は、ウイルス感染を未然に防ぎ、当該機器自身の破壊を防ぐとともに、ネットワークに接続された他の機器へのウイルスの繁殖をも防ぐことができる画像入出力ネットワークシステム及びその制御方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するため、請求項1の画像入出力ネットワークシステムは、画像入出力装置と、該画像入出力装置に接続されるサーバとを備える画像入出力ネットワークシステムにおいて、前記サーバは、ネットワークに接続する第1接続手段と、ウイルス情報を登録する登録手段と、前記登録手段に登録されたウイルス情報を前記画像入出力装置に送信する送信手段とを備え、前記画像入出力装置は、前記ネットワークに接続する第2接続手段と、電子メールが届いているか否かを前記サーバに確認する確認手段と、前記確認手段により前記サーバに電子メールが届いているか否かを確認したときに、前記サーバからウイルス情報を取得するウイルス情報取得手段と、前記ウイルス情報取得手段によりウイルス情報を取得したときに、前記第2接続手段による前記ネットワークへの接続を停止するネットワーク接続停止手段とを備えることを特徴とする。
【0011】
請求項4の画像入出力ネットワークシステムは、画像入出力装置と、該画像入出力装置に接続されるサーバとを備える画像入出力ネットワークシステムにおいて、前記サーバは、ネットワークに接続する第1接続手段と、ウイルス情報及び前記画像入出力装置のウイルス対応済みのファームウェアを登録する登録手段と、前記登録手段に登録されたウイルス情報及び前記画像入出力装置のウイルス対応済みのファームウェアを前記画像入出力装置に送信する送信手段とを備え、前記画像入出力装置は、前記ネットワークに接続する第2接続手段と、電子メールが届いているか否かを前記サーバに確認する確認手段と、前記確認手段により前記サーバに電子メールが届いているか否かを確認したときに、前記サーバからウイルス情報を取得するウイルス情報取得手段と、前記ウイルス情報取得手段によりウイルス情報を取得したときに、前記画像入出力装置のウイルス対応済みのファームウェアを前記サーバから受信し、前記画像入出力装置のファームウェアを当該ウイルス対応済みのファームウェアで更新する更新手段とを備えることを特徴とする。
【0012】
請求項5の画像入出力ネットワークシステムは、画像入出力装置と、該画像入出力装置に接続されるサーバとを備える画像入出力ネットワークシステムにおいて、前記サーバは、ネットワークに接続する第1接続手段と、ウイルス情報を登録する登録手段と、前記登録手段に登録されたウイルス情報を前記画像入出力装置に送信する送信手段とを備え、前記画像入出力装置は、前記ネットワークに接続する第2接続手段と、前記登録手段にウイルス情報が登録されたか否かを確認する確認手段と、前記確認手段により前記登録手段にウイルス情報が登録されたことを確認したときに、前記サーバからウイルス情報を取得するウイルス情報取得手段と、前記ウイルス情報取得手段によりウイルス情報を取得したときに、前記第2接続手段による前記ネットワークへの接続を停止するネットワーク接続停止手段とを備えることを特徴とする。
【0013】
請求項7の画像入出力ネットワークシステムの制御方法は、記憶手段を備える画像入出力装置と、該画像入出力装置に接続されるサーバとを備える画像入出力ネットワークシステムの制御方法において、前記サーバは、ネットワークに接続する第1接続工程と、ウイルス情報を前記記憶手段に登録する登録工程と、前記登録工程で前記記憶手段に登録されたウイルス情報を前記画像入出力装置に送信する送信工程とを備え、前記画像入出力装置は、前記ネットワークに接続する第2接続工程と、電子メールが届いているか否かを前記サーバに確認する確認工程と、前記確認工程により前記サーバに電子メールが届いているか否かを確認したときに、前記サーバからウイルス情報を取得するウイルス情報取得工程と、前記ウイルス情報取得工程によりウイルス情報を取得したときに、前記第2接続工程による前記ネットワークへの接続を停止するネットワーク接続停止工程とを備えることを特徴とする。
【0014】
請求項8の画像入出力ネットワークシステムの制御方法は、記憶手段を備える画像入出力装置と、該画像入出力装置に接続されるサーバとを備える画像入出力ネットワークシステムの制御方法において、前記サーバは、ネットワークに接続する第1接続工程と、ウイルス情報及び前記画像入出力装置のウイルス対応済みのファームウェアを前記記憶手段に登録する登録工程と、前記登録工程により前記記憶手段に登録されたウイルス情報及び前記画像入出力装置のウイルス対応済みのファームウェアを前記画像入出力装置に送信する送信工程とを備え、前記画像入出力装置は、前記ネットワークに接続する第2接続工程と、電子メールが届いているか否かを前記サーバに確認する確認工程と、前記確認工程により前記サーバに電子メールが届いているか否かを確認したときに、前記サーバからウイルス情報を取得するウイルス情報取得工程と、前記ウイルス情報取得工程によりウイルス情報を取得したときに、前記画像入出力装置のウイルス対応済みのファームウェアを前記サーバから受信し、前記画像入出力装置のファームウェアを当該ウイルス対応済みのファームウェアで更新する更新工程とを備えることを特徴とする。
【0015】
請求項9の画像入出力ネットワークシステムの制御方法は、記憶手段を備える画像入出力装置と、該画像入出力装置に接続されるサーバとを備える画像入出力ネットワークシステムの制御方法において、前記サーバは、ネットワークに接続する第1接続工程と、ウイルス情報を前記記憶手段に登録する登録工程と、前記登録手段により前記記憶手段に登録されたウイルス情報を前記画像入出力装置に送信する送信工程とを備え、前記画像入出力装置は、前記ネットワークに接続する第2接続工程と、前記登録工程によりウイルス情報が登録されたか否かを確認する確認工程と、前記確認工程により前記記憶手段にウイルス情報が登録されたことを確認したときに、前記サーバからウイルス情報を取得するウイルス情報取得工程と、前記ウイルス情報取得工程によりウイルス情報を取得したときに、前記第2接続工程による前記ネットワークへの接続を停止するネットワーク接続停止工程とを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、サーバからウイルス情報を取得したときに、ネットワークへの接続を停止するので、ウイルス感染を未然に防ぎ、当該機器自身の破壊を防ぐとともに、ネットワークに接続された他の機器へのウイルスの繁殖をも防ぐことができる。
【0017】
また、ウイルス情報を取得したときに、エラー表示が行われるので、ユーザはウイルス情報を取得したことを確認することができる。
【0018】
さらに、ウイルス情報を取得したときに、画像入出力装置のウイルス対応済みのファームウェアをサーバから受信し、画像入出力装置のファームウェアを当該ウイルス対応済みのファームウェアで更新するので、ウイルス感染を未然に防ぎ、当該機器自身の破壊を防ぐとともに、ネットワークに接続された他の機器へのウイルスの繁殖をも防ぐことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下、本発明の第1の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0020】
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る画像入出力ネットワークシステムを示すブロック図である。
【0021】
同図において、画像入出力装置1は、画像データの読取処理を行うリーダ部2と、画像データの出力処理を行うプリンタ部6と、画像データの入出力操作を行うキーボード及び画像データや各種機能の表示などを行う液晶パネルを備えた操作部7と、制御プログラムや画像データ等が予め書き込まれたハードディスクドライブ8と、これらの構成要素に接続されて、該構成要素を制御する単一の電子部品からなるコントローラ部110とを備えている。
【0022】
リーダ部2は、原稿用紙を搬送する原稿給紙ユニット10と、原稿画像を光学的に読み取って電気信号としての画像データに変換するスキャナユニット11とを有し、プリンタ部6は、記録用紙を収容する複数段の給紙カセットを備えた給紙ユニット12と、画像データを記録用紙に転写及び定着するマーキングユニット13と、印字された記録用紙にソート処理やステイプル処理を施して、外部に排出する排紙ユニット14とを有している。
【0023】
画像入出力装置1は、イーサネット(登録商標)等のLAN(Local Area Network)400を介して第1及び第2のホストコンピュータ(PC)3,4に接続されている。
【0024】
コントローラ部110は、第1及び第2のホストコンピュータ3、4からページ記述言語データを受信し、当該ページ記述言語データを画像に展開する機能を有する。
【0025】
LAN400にはサーバ300も接続されており、これはメールサーバとしての機能も有する。これにより、画像入出力装置1はPOP3やAPOP、SMTP等の既存のプロトコルを用いてLAN外部のインターネットに接続された機器とのメールの送受信機能も有することになる。LAN外部のインターネットに接続された機器には、図1のウイルス情報サーバ410も含まれる。
【0026】
ウイルス情報サーバ410は、インターネットに接続された他のコンピュータから通知されるウイルス情報を蓄積しており、随時その情報は更新されるものとする。また、ウイルス情報は他のコンピュータからもたらされるものに限らず、ウイルス情報サーバ410に、人手により直接入力、更新されることもありうる。
【0027】
また、画像入出力装置1は、既存の電話回線等の公衆回線500を介して、FAX100,101にも接続されている。これによりファックス送受信機能も備える。
【0028】
サーバ300及びウイルス情報サーバ410のハードウエアは、CPU(送信手段)、RAM、ROM、後述するウイルス情報を登録するハードディスク、CD−ROMドライブ、LAN400に接続するためのイーサネット(登録商標)カード(第1接続手段、送信手段)等を備えており(不図示)、一般的なサーバが備えるハードウエア構成と同様である。
【0029】
図2は、リーダ部2及びプリンタ部6のハードウエア構成を概略的に示す図である。
【0030】
同図に示すように、リーダ部2はプリンタ部6上に載置されている。そして、リーダ部2では、原稿給送ユニット10に積層された原稿用紙がその積層順にしたがって、先頭から順次1枚ずつプラテンガラス15上に給送され、スキャナユニット11で所定の読取動作が終了した後、該読み取られた原稿用紙はプラテンガラス15上から原稿給送ユニット10に排出される。
【0031】
また、スキャナユニット11では、原稿用紙がプラテンガラス15上に搬送されてくるとランプ16が点灯し、次いで光学ユニット17の移動を開始させ、読み取り位置で固定する。光学ユニット17は搬送される原稿用紙を下方から照射し、走査する。そして、原稿用紙からの反射光は、複数のミラー18〜20及びレンズ21を介してCCDイメージセンサー(以下、単に「CCD」という)22へと導かれ、走査された原稿画像はCCD22によって読み取られる。そして、CCD22で読み取られた画像データは、所定の処理が施された後、不図示のコントローラユニット110に転送される。このような原稿読み取り方式をここでは原稿移動式と呼ぶ。
【0032】
一方、ランプ16を点灯し、次いで光学ユニット17の移動を開始させ、プラテンガラス15上に載置された原稿を下方から照射し、走査することで、走査された原稿画像をCCD22によって読み取ることが可能である。このような原稿読み取り方式をここでは原稿固定式と呼ぶ。
【0033】
以上の手順で送出されたリーダ部2からの画像データは、不図示のコネクタを介してコントローラ部110に送出される。
【0034】
次いで、プリント部6では、コントローラ部110から出力された画像データに対応するレーザ光が、レーザドライバ23により駆動されるレーザ発行部24から発光され、マーキングユニット13の感光ドラム25にはレーザ光に応じた静電潜像が形成され、現像器26により前記静電潜像の部分に現像剤が付着する。
【0035】
一方、レーザ光の照射開始と同期したタイミングで、給紙ユニット12(具体的には、給紙カセット12a、12b)から記録用紙が給紙されて、転写部27に搬送され、感光ドラム25に付着している現像剤を記録用紙に転写する。画像データが転写された記録用紙は定着部28に搬送され、定着部28における加熱・加圧処理により画像データが記録紙に定着される。
【0036】
そして、画像データを記録用紙に片面記録する場合は、定着部28を通過した記録用紙が排出ローラ29によってそのまま排紙ユニット14に排出され、排紙ユニット14は排出された記録用紙を束ねて記録用紙の仕分けを行い、また、仕分けされた記録用紙のステイプル処理を行う。
【0037】
また、画像データを記録用紙に両面記録する場合は、排出ローラ29まで記録用紙を搬送した後、排出ローラ29の回転方向を逆転させ、フラッパ30によって搬送された記録用紙を再給紙搬送路31へと導く。該再給紙搬送路31に導かれた記録用紙は、記録用紙の裏面に画像データを記録するために、上記と同様にして転写部27に搬送される。
【0038】
コントローラ部110は、上述したように単一の電子部品で構成され、リーダ部2で読み取った画像データをコードに変換し、LAN400を介して第1及び第2のホストコンピュータ3,4に送信するスキャナ機能、LAN400及びサーバ300を介してメールを送受信するメール送受信機能、公衆回線500を介してファックス100,101との送受信動作を行うファックス機能、及びホストコンピュータ3からLAN400を介して受信したコードデータを画像データに変換し、プリンタ部6に出力するプリンタ機能、その他の機能ブロックを有している。
【0039】
図3は、コントローラ部110の構成を示すブロック図である。
【0040】
同図において、メインコントローラ32は、CPU33とバスコントローラ34と後述する各種コントローラ回路を含む機能ブロックとを内蔵すると共に、ROMI/F35を介してROM36と接続され、DRAMI/F37を介してDRAM38と接続され、コーデックI/F39を介してコーデック40と接続され、モデムI/F102を介してモデム103と接続され、また、ネットワークI/F41を介してネットワークコントローラ42と接続されている。
【0041】
ROM36は、メインコントローラ32のCPU33で実行される各種制御プログラムや演算データが格納されている。DRAM38は、CPU33が動作するための作業領域や画像データを蓄積するための領域として使用される。コーデック40はDRAM38に蓄積されたラスターイメージデータをMH/MR/MMR/JBIGなどの周知の圧縮方式で圧縮し、また圧縮されたデータをラスターイメージに伸長する。また、コーデック40にはSRAM43が接続されており、SRAM43はコーデック40の一時的な作業領域として使用される。
【0042】
ネットワークコントローラ42は、コネクタ44を介してLAN400との間で所定の制御動作を行う。モデム103は、コネクタ104を介して公衆回線500との間で所定の制御動作を行う。
【0043】
また、メインコントローラ32はスキャナバス45を介してスキャナI/F46に接続され、プリンタバス47を介してプリンタI/F48に接続され、さらにPCIバス等の汎用高速バス49を介して拡張ボードを接続するための拡張コネクタ50及びI/O制御部(入出力制御部)51に接続されている。
【0044】
I/O制御部51には、リーダ部2やプリンタ部6との間で制御コマンドを送受信するための調歩同期式のシリアル通信コントローラ52が2チャンネル装備されており、該シリアル通信コントローラ52はI/Oバス53を介してスキャナI/F46及びプリンタI/F48に接続されている。
【0045】
スキャナI/F48は、第1の調歩同期シリアルI/F54及び第1のビデオI/F55を介してスキャナコネクタ56に接続され、さらに該スキャナコネクタ56はリーダ部2のスキャナユニット11に接続されている。そして、スキャナI/F46は、スキャナユニット11から受信した画像データに対し、所望の2値化処理や、主走査方向及び/又は副走査方向の変倍処理を行い、またスキャナユニット11から送られてきたビデオ信号に基づいて制御信号を生成し、スキャナバス45を介してメインコントローラ32に転送する。
【0046】
プリンタI/F48は、第2の調歩同期シリアルI/F57及び第2のビデオI/F58を介してプリンタコネクタ59に接続され、さらに該プリンタコネクタ59はプリンタ部6のマーキングユニット13に接続されている。そして、プリンタI/F48はメインコントローラ32から出力された画像データにスムージング処理を施して該画像データをマーキングユニット13に出力し、さらにマーキングユニット13から送られたビデオ信号に基づいて、生成された制御信号をプリンタバス47に出力する。
【0047】
そして、CPU33は、ROM36からROMI/F35を介して読み込まれた制御プログラムに基づいて動作し、例えば、第1及び第2のホストコンピュータ3、4から受信したPDL(ページ記述言語)データを解釈し、ラスターイメージデータに展開処理を行う。
【0048】
また、バスコントローラ34は、スキャナI/F46、プリンタI/F48、その他拡張コネクタ50等に接続された外部機器から入出力されるデータ転送を制御するものであり、バス競合時のアービトレーション(調停)やDMAデータ転送の制御を行う。即ち、例えば、上述したDRAM38とコーデック40との間のデータ転送、スキャナユニット11からDRAM38へのデータ転送、及びDRAM38からマーキングユニット13へのデータ転送等は、バスコントローラ34によって制御され、DMA転送される。
【0049】
また、I/O制御部51は、LCDコントローラ60と、キー入力I/F61を介してパネルI/F62に接続されている。さらにパネルI/F62は操作部7に接続されている。また、I/O制御部51は不揮発性メモリとしてのEEPROM66に接続され、またE−IDEコネクタ63を介してハードディスクドライブ8に接続され、さらに、機器内で管理する日付と時刻を更新/保存するリアルタイムクロックモジュール64に接続されている。尚、リアルタイムクロックモジュール64はバックアップ用電池65に接続されて、バックアップ用電池65によりバックアップされている。
【0050】
図4は、メインコントローラ32の構成を概略的に示すブロック図である。
【0051】
同図において、バスコントローラ34は、4×4の64ビットクロスバススイッチで構成され、64ビットのプロセッサバス(Pバス)67を介してCPU33に接続され、またメモリ専用のローカルバス(Mバス)68を介してキャッシュメモリ69aを備えたメモリコントローラ69に接続されている。尚、メモリコントローラ69はROM36やDRAM38などのメモリ類と接続され、これらのメモリ類の動作を制御する。
【0052】
さらに、バスコントローラ34は、グラフィックスバス(Gバス)70を介してGバスアービタ71及びスキャン・プリンタコントローラ72と接続され、また入出力バス(Bバス)73を介して、Bバスアービター74、Gバスアービタ71、インタラプトコントローラ75、及び各種機能ブロック(パワーマネージメント(電力管理)ユニット76、UARTなどのシリアルI/Fコントローラ77、USB(Universal Serial Bus)コントローラ78、モデム102と接続されその制御を行うIEEE1284等のパラレルI/Fコントローラ79、ネットワークコントローラ42と接続されその制御を行うLANコントローラ80、汎用入出力コントローラ81、Bバス73と外部バスであるPCIバスとの間でI/F動作を司るPCIバスI/F82、及びスキャナ・プリンタコントローラ72)と接続されている。
【0053】
Bバスアービタ74は、Bバス73を協調制御するアービトレーションであり、Bバス73のバス使用要求を受け付け、調停の後、使用許可が選択された一つのマスタに与えられ、これにより同時に2つ以上のマスタがバスアクセスを行うことを禁止している。尚、アービトレーション方式は3段階の優先権を有し、それぞれの優先権に複数のマスタが割り当てられる。
【0054】
インタラプトコントローラ75は、上述した各機能ブロック及びコントローラユニット110の外部からインタラプトを集積し、CPU33がサポートするコントローラ類72、77−82及びノンマスカブルインタラプト(NMI)に再配分する。
【0055】
パワーマネージメント(電力管理)ユニット76は機能ブロック毎に電力を管理し、さらに1チップで構成されている電子部品としてコントローラユニット110の消費電力量の監視を行う。すなわち、コントローラユニット110は、CPU33を内蔵した大規模なASIC(特定用途向けIC)で構成されており、このため全ての機能ブロックが同時に動作すると大量の熱を発生して、コントローラ部110自体が破壊されてしまうおそれがある。
【0056】
そこで、このような事態を防止するために各機能ブロック毎に消費電力を管理し、各機能ブロックの消費電力量はパワーマネージメントレベルとしてパワーマネージメント(電力管理)ユニット76に集積される。そして、パワーマネージメント(電力管理)ユニット76では各機能ブロックの消費電力量を合計し、該消費電力量が限界消費電力を超えないように各機能ブロックの消費電力量を一括して、監視する。
【0057】
Gバスアービタ71は、中央アービトレーション方式によりGバス70を協調制御しており、各バスマスタに対して専用の要求信号と許可信号とを有する。尚、バスマスタへの優先権の付与方式として、全てのバスマスタを同じ優先権として、公平にバス権を付与する公平アービトレーションモードといずれか一つのバスマスタに対して優先的にバスを使用させる優先アービトレーションモードのいずれかを指定することができる。
【0058】
図5は、画像入出力ネットワークシステムで実行されるイベントのフローを示す図である。
【0059】
画像入出力装置1はサーバ300に対して、自身に対するメールが届いているか否かを、POP3等の既存のプロトコルを用いて問い合わせる(ステップS501)。この時点では、画像入出力装置1に対するメールは届いていないものとする。
【0060】
ステップS501から一定時間の後に、画像入出力装置1はサーバ300に対して、自身に対するメールが届いているか否かを問い合わせる(ステップS502)。この時点でも、画像入出力装置1に対するメールは届いていないものとする。
【0061】
以降、ウイルス情報サーバ410に新たなウイルス情報が登録されるまで、上述のステップS501又はステップS502が、一定の時間間隔をおいて、繰り返される。
【0062】
その後、ウイルス情報サーバ410に新たなウイルス情報が登録され(ステップS503)、ステップS503において、ウイルス情報サーバ410に新たなウイルス情報が登録されていたため、ウイルス情報サーバ410は、予め通知先に登録されている画像入出力装置1に対して、ウイルス情報を通知するメールをSMTP等の既存のプロトコルを用いて送信するが、このメールは、一旦サーバ300により受信される(ステップS504)。
【0063】
画像入出力装置1はサーバ300に対して、自身に対するメールが届いているか否かを問い合わせる(ステップS505)。サーバ300には、ステップS504によりウイルス情報サーバ410から通知された、画像入出力装置1宛てのウイルス情報メールが届いている。
【0064】
次いで、画像入出力装置1は、ウイルス情報サーバ410から通知された自身宛てのウイルス情報メールを取得し(ステップS506)、ネットワークコントローラ42を停止して(ステップS507)、操作部7において、ユーザに対してエラーを表示する(ステップS508)。このエラー表示は、ウイルス情報メールを取得した旨の表示である。
【0065】
以上により、画像入出力装置1はネットワークから隔絶されることになり、ウイルス情報メールにより通知されたウイルスの進入を防ぐことができ、また、画像入出力装置1から、ネットワークに接続された他の機器へのウイルスの繁殖を防ぐことにもつながる。
【0066】
また、ネットワークコントローラ42を停止した場合に、操作部7にエラーが表示されるので、ユーザはウイルス情報メールを取得したことを確認することができる。
【0067】
ネットワークコントローラ42が停止した状態であっても、画像入出力装置1は、ネットワークコントローラ42に無関係な機能についての動作は可能である。例えば、コピー機能、すでにハードディスク8内に蓄積されている画像のプリント機能(ネットワークを介したPDLプリント機能は動作しない)、ファックスの送受信及びファックス受信した画像のプリント機能などが動作可能な機能である。
【0068】
図6は、操作部7の表示の例を示した図であり、(A)はネットワークコントローラ42が作動している通常の状態における操作部7の表示の例を示し、(B)はネットワークコントローラ42が作動していない状態における操作部7の表示の例を示す。
【0069】
画像入出力装置1の動作状況を示す欄(以下「ステータス行」という)には、ネットワークコントローラ42が停止している場合には図6(B)で示されるように「!ネットワーク停止中!」のような、当該状況を示す表示がされ、他の表示は行われない。このステータス行は、通常の状態では「プリント中」などの表示がなされる。
【0070】
画像入出力装置1のファームウェアのアップデート作業は、画像入出力装置1がネットワークから隔絶された状況のままで実行することができる。従って、図6(B)のように「!ネットワーク停止中!」の表示がされている場合に、サービスマン等は、画像入出力装置1のファームウェアのアップデート作業を、USBポート等からのデータの転送により実行できる。
【0071】
このような制御により、ウイルス感染を未然に防ぎ、当該画像入出力装置1自身の破壊を防ぐとともに、ネットワークに接続された他の機器へのウイルスの繁殖をも防ぐことができる。
【0072】
以上詳細に説明したように、本実施の形態によれば、サーバからウイルス情報を取得したときに、ネットワークへの接続を停止するので、ウイルス感染を未然に防ぎ、当該機器自身の破壊を防ぐとともに、ネットワークに接続された他の機器へのウイルスの繁殖をも防ぐことができる。
【0073】
また、ウイルス情報を取得したときに、エラー表示が行われるので、ユーザはウイルス情報を取得したことを確認することができる。
【0074】
以下、本発明の第2の実施の形態を図7に基づいて詳細に説明する。
【0075】
第1の実施の形態においては、ウイルス感染を未然に防ぎ、当該画像入出力装置1自身の破壊を防ぐとともに、ネットワークに接続された他の機器へのウイルスの繁殖をも防ぐために、ネットワークコントローラ42を停止するという制御を行ったが、この場合、ウイルス感染に対処したファームウェアの更新作業自体がネットワーク経由で行えなくなってしまう。
【0076】
第2の実施の形態においては、ウイルス情報サーバ410からウイルス情報が通知されるとともに、ウイルス対策済みのファームウェアを更新することにより、ネットワーク停止による不具合の影響を最小限に抑えることができる画像入出力ネットワークシステムを提供する。
【0077】
第2の実施の形態に係る画像入出力ネットワークシステムは、上記第1の実施の形態に係る画像入出力ネットワークシステムと同様であるので、その説明は省略する。
【0078】
図7は、第2の実施の形態に係る画像入出力ネットワークシステムで実行されるイベントのフローを示す図である。
【0079】
画像入出力装置1はサーバ300に対して、自身に対するメールが届いているか否かをPOP3等の既存のプロトコルを用いて問い合わせる(ステップS701)。この時点では、画像入出力装置1に対するメールは届いていないものとする。
【0080】
ステップS701から一定時間の後に、画像入出力装置1はサーバ300に対して、自身に対するメールが届いているか否かを問い合わせる(ステップS702)。この時点でも、画像入出力装置1に対するメールは届いていないものとする。
【0081】
以降、ウイルス情報サーバ410に新たなウイルス情報が登録されるまで、上述のステップS701又はステップS702が、一定の時間間隔をおいて、繰り返される。
【0082】
その後、ウイルス情報サーバ410に新たなウイルス情報が登録される(ステップ7503)、この時、画像入出力装置1用のウイルス対策済みのファームウェアをウイルス情報サーバ410上に準備する。
【0083】
上記ステップS703において、ウイルス情報サーバ410に新たなウイルス情報が登録されたため、ウイルス情報サーバ410は、予め通知先に登録されている画像入出力装置1に対して、ウイルス情報を通知するメールをSMTP等の既存のプロトコルを用いて送信するが、このメールは一旦サーバ300により受信される(ステップS704)。
【0084】
次いで、画像入出力装置1はサーバ300に対して、自身に対するメールが届いているか否かを問い合わせる(ステップS705)。サーバ300には、ウイルス情報サーバ410から通知された、画像入出力装置1宛てのウイルス情報メールが届いている。
【0085】
画像入出力装置1は、ウイルス情報サーバ410から通知された自身宛てのウイルス情報メールを取得し(ステップS706)、ダウンロードモードに移行する(ステップS707)。ダウンロードモードとは、現在処理中のジョブについては処理が終わるまで実行するが、新たなジョブは受け付けないモードである。これにより、新たなジョブの受け入れによるウイルスの感染が回避されることになる。
【0086】
ダウンロードモード移行後、ステップS706で実行中であったジョブの処理が終了した段階、すなわちステップS708で、画像入出力装置1からウイルス情報サーバ410へ、HTTP又はFTP等の既存のプロトコルを用いて、画像入出力装置1用のウイルス対策済みのファームウェアのダウンロード要求がなされる。
【0087】
ステップS708でダウンロード要求を受信したウイルス情報サーバ410は、画像入出力装置1に対して、当該ウイルス対策済みのファームウェアをダウンロードする(ステップS709)。ダウンロード自体も、HTTP又はFTP等の既存のプロトコルを用いて実行される。
【0088】
上記ウイルス対策済みファームウェアがダウンロードされた後、画像入出力装置1のファームウェアをウイルス対策済みファームウェアで更新し、ダウンロードモードから通常動作モードへと移行する(ステップS710)。以後の動作は通常通りである。必要であれば、ダウンロードの終了時に、画像入出力装置1の再起動がなされても良い。
【0089】
このような制御により、ネットワークから隔絶される時間を最小限にしつつ、画像入出力装置1にウイルス対策を行うことができる。
【0090】
以上詳細に説明したように、本実施の形態によれば、ウイルス情報を取得したときに、画像入出力装置のウイルス対応済みのファームウェアをサーバから受信し、画像入出力装置のファームウェアを当該ウイルス対応済みのファームウェアで更新するので、ウイルス感染を未然に防ぎ、当該機器自身の破壊を防ぐとともに、ネットワークに接続された他の機器へのウイルスの繁殖をも防ぐことができる。
【0091】
以下、本発明の第3の実施の形態を図8に基づいて詳細に説明する。
【0092】
上記第1及び第2の実施の形態においては、ウイルス情報の通知は電子メールにおいて行われたが、通知手段は電子メールに限るものではなく、ウイルス情報を示す所定のコマンドをHTTP等の既存のプロトコルを用いて送信するものでも良い。
【0093】
第3の実施の形態に係る画像入出力ネットワークシステムは、上記第1の実施の形態に係る画像入出力ネットワークシステムと同様であるので、その説明は省略する。
【0094】
図8は、第3の実施の形態に係る画像入出力ネットワークシステムで実行されるイベントのフローを示す図である。本実施の形態では、HTTPによってウイルス情報を示す所定のコマンドで通知を行う。
【0095】
画像入出力装置1はウイルス情報サーバ410に対して、ウイルス情報が登録されているかについて、HTTPプロトコルを用いて問い合わせる(ステップS801)。この問い合わせは、LAN内のサーバ300により一旦受信される。
【0096】
サーバ300は、ウイルス情報サーバ410に対して、ウイルス情報が登録されているか否かを、HTTPプロトコルを用いて問い合わせる(ステップS802)。この時点では、ウイルス情報サーバ410には新たなウイルス情報は登録されていない。
【0097】
ウイルス情報サーバ410は、自身に新たなウイルス情報が登録されていないことをレスポンスとして返す(ステップS803)。そのレスポンスはサーバ300により一旦受信される。サーバ300は、画像入出力装置1に対し、ウイルス情報サーバ410に新たなウイルス情報が登録されていないことをレスポンスとして返す(ステップS804)。
【0098】
以降、ウイルス情報サーバ410に新たなウイルス情報が登録されるまで、上述のステップS801〜ステップS804が、一定の時間間隔をおいて、繰り返される。
【0099】
その後、ウイルス情報サーバ410に新たなウイルス情報が登録される(ステップS805)。
【0100】
画像入出力装置1はウイルス情報サーバ410に対して、ウイルス情報が登録されているか否かを、HTTPプロトコルを用いて問い合わせる(ステップS806)。この問い合わせはLAN内のサーバ300により一旦受信される。
【0101】
続けて、サーバ300は、ウイルス情報サーバ410に対して、ウイルス情報が登録されているか否かを、HTTPプロトコルを用いて問い合わせる(ステップS807)。
【0102】
ステップS805において、ウイルス情報サーバ410に新たなウイルス情報が登録されていたため、ウイルス情報サーバ410は、画像入出力装置1からの問い合わせに対して、ウイルス情報を通知するレスポンスを返す(ステップS808)。このレスポンスは一旦サーバ300により受信される。その後、サーバ300は、画像入出力装置1に対し、ウイルス情報サーバ410に新たなウイルス情報が登録されたことをレスポンスとして返す(ステップS809)。
【0103】
その後、画像入出力装置1は、ネットワークコントローラ42を停止する(ステップS810)。
【0104】
これにより、画像入出力装置1は、ネットワークから隔絶されることになり、ウイルス情報メールにより通知されたウイルスの進入を防ぐことができ、また、画像入出力装置1からのネットワークに接続された他の機器へのウイルスの繁殖を防ぐことにもつながる。
【0105】
ネットワークコントローラ42が停止した状態であっても、画像入出力装置1は、ネットワークコントローラ42に無関係な機能についての動作は可能である。例えば、コピー機能、すでにハードディスク8内に蓄積されている画像のプリント機能(ネットワークを介したPDLプリント機能は動作しない)、ファックスの送受信及びファックス受信した画像のプリント機能などが動作可能な機能である。
【0106】
ステップS710で、ネットワークコントローラ42を停止するのではなく、代わりに上記第2の実施の形態で述べたようなダウンロードモードに移行し、ウイルス対策済みのファームウェアをダウンロードしても良い。ただし、この場合には、ステップS705のウイルス情報の登録時点において、画像入出力装置1用のウイルス対策済みのファームウェアをウイルス情報サーバ410上に準備する必要がある。
【0107】
以上詳細に説明したように、本実施の形態によれば、サーバからウイルス情報を取得したときに、ネットワークへの接続を停止するので、ウイルス感染を未然に防ぎ、当該機器自身の破壊を防ぐとともに、ネットワークに接続された他の機器へのウイルスの繁殖をも防ぐことができる。
【0108】
上記第1〜第3の実施の実施では、サーバ300の他にウイルス情報サーバ410を設けたが、サーバ300がウイルス情報サーバ410の機能を備えることによって、第1〜第3の実施の実施で説明したウイルス情報サーバ410が実行する処理は、サーバ300が実行することができる。
【0109】
上記第1の実施の形態では、ネットワークコントローラ42を停止した場合に、操作部7にエラー表示をしたが、第2及び第3の実施の形態でも、ウイルス情報メールを受信した場合に操作部7にエラー表示をしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0110】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る画像入出力ネットワークシステムを示すブロック図である。
【図2】リーダ部2及びプリンタ部6のハードウエア構成を概略的に示す図である。
【図3】コントローラ部110の構成を示すブロック図である。
【図4】メインコントローラ32の構成を概略的に示すブロック図である。
【図5】画像入出力ネットワークシステムで実行されるイベントのフローを示す図である。
【図6】操作部7の表示の例を示した図であり、(A)はネットワークコントローラ42が作動している通常の状態における操作部7の表示の例を示し、(B)はネットワークコントローラ42が作動していない状態における操作部7の表示の例を示す。
【図7】第2の実施の形態に係る画像入出力ネットワークシステムで実行されるイベントのフローを示す図である。
【図8】第3の実施の形態に係る画像入出力ネットワークシステムで実行されるイベントのフローを示す図である。
【符号の説明】
【0111】
1 画像入出力システム
2 リーダ部
3 第1のホストコンピュータ(PC)
4 第2のホストコンピュータ(PC)
6 プリンタ部
7 操作部
8 ハードディスクドライブ
10 原稿給紙ユニット
11 スキャナユニット
12 給紙ユニット
13 マーキングユニット
14 排紙ユニット
110 コントローラ部
300 サーバ
400 LAN(Local Area Network)
410 ウイルス情報サーバ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像入出力装置と、該画像入出力装置に接続されるサーバとを備える画像入出力ネットワークシステムにおいて、
前記サーバは、
ネットワークに接続する第1接続手段と、
ウイルス情報を登録する登録手段と、
前記登録手段に登録されたウイルス情報を前記画像入出力装置に送信する送信手段とを備え、
前記画像入出力装置は、
前記ネットワークに接続する第2接続手段と、
電子メールが届いているか否かを前記サーバに確認する確認手段と、
前記確認手段により前記サーバに電子メールが届いているか否かを確認したときに、前記サーバからウイルス情報を取得するウイルス情報取得手段と、
前記ウイルス情報取得手段によりウイルス情報を取得したときに、前記第2接続手段による前記ネットワークへの接続を停止するネットワーク接続停止手段と
を備えることを特徴とする画像入出力ネットワークシステム。
【請求項2】
前記ウイルス情報取得手段によりウイルス情報を取得したときに、エラー表示を行う表示手段を備えることを特徴とする請求項1記載の画像入出力ネットワークシステム。
【請求項3】
前記ウイルス情報は、ウイルス情報を記載した電子メールであることを特徴とする請求項1又は2記載の画像入出力ネットワークシステム。
【請求項4】
画像入出力装置と、該画像入出力装置に接続されるサーバとを備える画像入出力ネットワークシステムにおいて、
前記サーバは、
ネットワークに接続する第1接続手段と、
ウイルス情報及び前記画像入出力装置のウイルス対応済みのファームウェアを登録する登録手段と、
前記登録手段に登録されたウイルス情報及び前記画像入出力装置のウイルス対応済みのファームウェアを前記画像入出力装置に送信する送信手段とを備え、
前記画像入出力装置は、
前記ネットワークに接続する第2接続手段と、
電子メールが届いているか否かを前記サーバに確認する確認手段と、
前記確認手段により前記サーバに電子メールが届いているか否かを確認したときに、前記サーバからウイルス情報を取得するウイルス情報取得手段と、
前記ウイルス情報取得手段によりウイルス情報を取得したときに、前記画像入出力装置のウイルス対応済みのファームウェアを前記サーバから受信し、前記画像入出力装置のファームウェアを当該ウイルス対応済みのファームウェアで更新する更新手段と
を備えることを特徴とする画像入出力ネットワークシステム。
【請求項5】
画像入出力装置と、該画像入出力装置に接続されるサーバとを備える画像入出力ネットワークシステムにおいて、
前記サーバは、
ネットワークに接続する第1接続手段と、
ウイルス情報を登録する登録手段と、
前記登録手段に登録されたウイルス情報を前記画像入出力装置に送信する送信手段とを備え、
前記画像入出力装置は、
前記ネットワークに接続する第2接続手段と、
前記登録手段にウイルス情報が登録されたか否かを確認する確認手段と、
前記確認手段により前記登録手段にウイルス情報が登録されたことを確認したときに、前記サーバからウイルス情報を取得するウイルス情報取得手段と、
前記ウイルス情報取得手段によりウイルス情報を取得したときに、前記第2接続手段による前記ネットワークへの接続を停止するネットワーク接続停止手段と
を備えることを特徴とする画像入出力ネットワークシステム。
【請求項6】
前記ウイルス情報は、ウイルス情報を示す所定のコマンドであることを特徴とする請求項4記載の画像入出力ネットワークシステム。
【請求項7】
記憶手段を備える画像入出力装置と、該画像入出力装置に接続されるサーバとを備える画像入出力ネットワークシステムの制御方法において、
前記サーバは、
ネットワークに接続する第1接続工程と、
ウイルス情報を前記記憶手段に登録する登録工程と、
前記登録工程で前記記憶手段に登録されたウイルス情報を前記画像入出力装置に送信する送信工程とを備え、
前記画像入出力装置は、
前記ネットワークに接続する第2接続工程と、
電子メールが届いているか否かを前記サーバに確認する確認工程と、
前記確認工程により前記サーバに電子メールが届いているか否かを確認したときに、前記サーバからウイルス情報を取得するウイルス情報取得工程と、
前記ウイルス情報取得工程によりウイルス情報を取得したときに、前記第2接続工程による前記ネットワークへの接続を停止するネットワーク接続停止工程と
を備えることを特徴とする画像入出力ネットワークシステムの制御方法。
【請求項8】
記憶手段を備える画像入出力装置と、該画像入出力装置に接続されるサーバとを備える画像入出力ネットワークシステムの制御方法において、
前記サーバは、
ネットワークに接続する第1接続工程と、
ウイルス情報及び前記画像入出力装置のウイルス対応済みのファームウェアを前記記憶手段に登録する登録工程と、
前記登録工程により前記記憶手段に登録されたウイルス情報及び前記画像入出力装置のウイルス対応済みのファームウェアを前記画像入出力装置に送信する送信工程とを備え、
前記画像入出力装置は、
前記ネットワークに接続する第2接続工程と、
電子メールが届いているか否かを前記サーバに確認する確認工程と、
前記確認工程により前記サーバに電子メールが届いているか否かを確認したときに、前記サーバからウイルス情報を取得するウイルス情報取得工程と、
前記ウイルス情報取得工程によりウイルス情報を取得したときに、前記画像入出力装置のウイルス対応済みのファームウェアを前記サーバから受信し、前記画像入出力装置のファームウェアを当該ウイルス対応済みのファームウェアで更新する更新工程と
を備えることを特徴とする画像入出力ネットワークシステムの制御方法。
【請求項9】
記憶手段を備える画像入出力装置と、該画像入出力装置に接続されるサーバとを備える画像入出力ネットワークシステムの制御方法において、
前記サーバは、
ネットワークに接続する第1接続工程と、
ウイルス情報を前記記憶手段に登録する登録工程と、
前記登録手段により前記記憶手段に登録されたウイルス情報を前記画像入出力装置に送信する送信工程とを備え、
前記画像入出力装置は、
前記ネットワークに接続する第2接続工程と、
前記登録工程によりウイルス情報が登録されたか否かを確認する確認工程と、
前記確認工程により前記記憶手段にウイルス情報が登録されたことを確認したときに、前記サーバからウイルス情報を取得するウイルス情報取得工程と、
前記ウイルス情報取得工程によりウイルス情報を取得したときに、前記第2接続工程による前記ネットワークへの接続を停止するネットワーク接続停止工程と
を備えることを特徴とする画像入出力ネットワークシステムの制御方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate


【公開番号】特開2006−178744(P2006−178744A)
【公開日】平成18年7月6日(2006.7.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−371435(P2004−371435)
【出願日】平成16年12月22日(2004.12.22)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】