説明

画像共有システム

【課題】共有画像を新たに登録する際のユーザの手間を軽減することが可能な画像共有システムを提供すること。
【解決手段】このシステム1は、サーバ装置20,30と、サーバ装置と通信可能に接続されたクライアント装置21,22と、を含む。更に、システムは、クライアント装置21と対応付けられた第1の電話端末11と、クライアント装置22と対応付けられた第2の電話端末12と、第1の電話端末と第2の電話端末との間の接続を制御する接続制御装置10と、通信端末31と、を含む。通信端末は被写体を撮影することによりその被写体の画像を出力し出力された画像を表す画像データを送信する。サーバ装置は、第1の電話端末と第2の電話端末とが接続されている場合に、通信端末から送信された画像データが表す画像を共有画像としてクライアント装置21,22のそれぞれへ送信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数のクライアント装置において同一の画像を表示する画像共有システムに関する。
【背景技術】
【0002】
サーバ装置と、サーバ装置と通信可能に接続された第1のクライアント装置(例えば、パーソナルコンピュータ(PC;Personal Computer))及び第2のクライアント装置と、を含む画像共有システムが知られている。
【0003】
この画像共有システムにおいて、サーバ装置は、第1のクライアント装置及び第2のクライアント装置のそれぞれへ共有画像を送信する。これにより、第1のクライアント装置及び第2のクライアント装置のそれぞれは、同一の共有画像を表示する。
【0004】
この画像共有システムにおいては、第1のクライアント装置のユーザと、第2のクライアント装置のユーザと、が同時に同一の画像を閲覧することができる。
【特許文献1】特開2007−166018号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、一般に、PCは、カメラ機能を有していないことが多い。従って、ユーザが新たな共有画像を画像共有システムに登録する(サーバ装置へ画像を送信する)場合、ユーザは、例えば、カメラをPCに接続する(又は、カメラ内の記憶媒体(メモリ)をPCに接続(内蔵)された読取装置へ挿入する)ことによりカメラで撮影した画像をPCに転送する。そして、ユーザは、PC内の画像をサーバ装置へ送信するための操作を行う必要があった。即ち、上記画像共有システムにおいては、画像共有システムに共有画像を新たに登録する際のユーザの手間が煩雑であるという問題があった。
【0006】
このため、本発明の目的は、上述した課題である「画像共有システムに共有画像を新たに登録する際のユーザの手間が煩雑であること」を解決することが可能な画像共有システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
かかる目的を達成するため本発明の一形態である画像共有システムは、
サーバ装置と、当該サーバ装置と通信可能に接続された第1のクライアント装置及び第2のクライアント装置と、を含み、
上記サーバ装置が上記第1のクライアント装置及び上記第2のクライアント装置のそれぞれへ共有画像を送信し、当該第1のクライアント装置及び当該第2のクライアント装置のそれぞれが当該共有画像を表示するように構成されたシステムである。
【0008】
更に、この画像共有システムは、
上記第1のクライアント装置と対応付けられた第1の電話端末と、
上記第2のクライアント装置と対応付けられた第2の電話端末と、
上記第1の電話端末と上記第2の電話端末との間の接続を制御する接続制御装置と、
被写体を撮影することによりその被写体の画像を出力する撮影手段と、当該撮影手段により出力された画像を表す画像データを送信する画像送信手段と、を有する通信端末と、
を備え、
上記サーバ装置は、上記第1の電話端末と上記第2の電話端末とが接続されている場合に、上記通信端末から送信された画像データが表す画像を上記共有画像として、上記第1のクライアント装置及び上記第2のクライアント装置のそれぞれへ送信する共有画像送信手段を備える。
【0009】
また、本発明の他の形態である画像共有方法は、
サーバ装置が当該サーバ装置と通信可能に接続された第1のクライアント装置及び第2のクライアント装置のそれぞれへ共有画像を送信し、当該第1のクライアント装置及び当該第2のクライアント装置のそれぞれが当該共有画像を表示する工程を含む方法である。
【0010】
更に、この画像共有方法は、
通信端末が被写体を撮影することによりその被写体の画像を出力する撮影工程と、
上記通信端末が上記撮影工程にて出力された画像を表す画像データを送信する画像送信工程と、
上記第1のクライアント装置と対応付けられた第1の電話端末と、上記第2のクライアント装置と対応付けられた第2の電話端末と、が接続されている場合に、上記通信端末から送信された画像データが表す画像を上記共有画像として、上記サーバ装置が当該第1のクライアント装置及び当該第2のクライアント装置のそれぞれへ送信する共有画像送信工程と、
を含む。
【0011】
また、本発明の他の形態であるサーバ装置は、
第1のクライアント装置及び第2のクライアント装置と通信可能に接続され、且つ、当該第1のクライアント装置及び当該第2のクライアント装置のそれぞれへ共有画像を送信するように構成された装置である。
【0012】
更に、このサーバ装置は、
上記第1のクライアント装置と対応付けられた第1の電話端末と、上記第2のクライアント装置と対応付けられた第2の電話端末と、が接続されている場合に、被写体を撮影することによりその被写体の画像を出力する撮影手段と当該撮影手段によって出力された画像を表す画像データを送信する画像送信手段とを備える通信端末から送信された画像データが表す画像を上記共有画像として、当該第1のクライアント装置及び当該第2のクライアント装置のそれぞれへ送信する共有画像送信手段を備える。
【0013】
また、本発明の他の形態であるプログラムは、
第1のクライアント装置及び第2のクライアント装置と通信可能に接続されたサーバ装置に、上記第1のクライアント装置及び上記第2のクライアント装置のそれぞれへ共有画像を送信させるためのプログラムである。
【0014】
更に、このプログラムは、
上記第1のクライアント装置と対応付けられた第1の電話端末と、上記第2のクライアント装置と対応付けられた第2の電話端末と、が接続されている場合に、被写体を撮影することによりその被写体の画像を出力する撮影手段と当該撮影手段によって出力された画像を表す画像データを送信する画像送信手段とを備える通信端末から送信された画像データが表す画像を上記共有画像として、当該第1のクライアント装置及び当該第2のクライアント装置のそれぞれへ送信する共有画像送信手段を実現させるためのプログラムである。
【発明の効果】
【0015】
本発明は、以上のように構成されることにより、画像共有システムに共有画像を新たに登録する際のユーザの手間を軽減することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
本発明の一形態である画像共有システムは、
サーバ装置と、当該サーバ装置と通信可能に接続された第1のクライアント装置及び第2のクライアント装置と、を含み、
上記サーバ装置が上記第1のクライアント装置及び上記第2のクライアント装置のそれぞれへ共有画像を送信し、当該第1のクライアント装置及び当該第2のクライアント装置のそれぞれが当該共有画像を表示するように構成されたシステムである。
【0017】
更に、この画像共有システムは、
上記第1のクライアント装置と対応付けられた第1の電話端末と、
上記第2のクライアント装置と対応付けられた第2の電話端末と、
上記第1の電話端末と上記第2の電話端末との間の接続を制御する接続制御装置と、
被写体を撮影することによりその被写体の画像を出力する撮影手段と、当該撮影手段により出力された画像を表す画像データを送信する画像送信手段と、を有する通信端末と、
を備え、
上記サーバ装置は、上記第1の電話端末と上記第2の電話端末とが接続されている場合に、上記通信端末から送信された画像データが表す画像を上記共有画像として、上記第1のクライアント装置及び上記第2のクライアント装置のそれぞれへ送信する共有画像送信手段を備える。
【0018】
これによれば、通信端末により撮影された被写体の画像を共有画像として用いることができる。従って、ユーザは、カメラ等により撮影した画像をクライアント装置へ記憶させるとともに、記憶された画像をクライアント装置からサーバ装置へ送信させるための操作を行う必要がない。この結果、画像共有システムに共有画像を新たに登録する際のユーザの手間を軽減することができる。即ち、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0019】
この場合、
上記第1のクライアント装置は、上記共有画像を編集する編集情報が入力された場合、当該入力された編集情報に基づいて編集された上記共有画像を表示するとともに、当該入力された編集情報を上記サーバ装置へ送信するように構成され、
上記サーバ装置は、上記第1のクライアント装置から上記編集情報を受信した場合に当該受信した編集情報を上記第2のクライアント装置へ送信するように構成され、
上記第2のクライアント装置は、上記サーバ装置から上記編集情報を受信した場合に、当該編集情報に基づいて編集された上記共有画像を表示するように構成されることが好適である。
【0020】
これによれば、第1のクライアント装置のユーザが共有画像を編集した場合に、第2のクライアント装置のユーザも略同時に編集後の共有画像を閲覧することができる。即ち、第1のクライアント装置のユーザと、第2のクライアント装置のユーザと、が略同時に同一の画像を閲覧することができる。
【0021】
この場合、
上記サーバ装置は、
現時点にて上記第1の通信端末と上記第2の通信端末とが接続されているか否かを表す接続状態情報を要求する旨を表す接続状態情報要求を上記接続制御装置へ送信する要求送信手段と、
上記送信した接続状態情報要求に応じて、上記接続状態情報を受信する接続状態情報受信手段と、を備えるとともに、
上記受信した接続状態情報に基づいて上記共有画像を送信するか否かを決定するように構成され、
上記接続制御装置は、
上記サーバ装置から受信した接続状態情報要求に応じて、上記接続状態情報を当該サーバ装置へ送信する接続状態情報送信手段を備えることが好適である。
【0022】
この場合、
上記サーバ装置は、通信端末連携サーバ装置と、中継サーバ装置と、を含み、
上記通信端末連携サーバ装置は、上記通信端末から画像データを受信し、当該受信した画像データを共有画像として上記中継サーバ装置へ送信するように構成され、
上記中継サーバ装置は、上記通信端末連携サーバ装置から受信した共有画像を上記第1のクライアント装置及び上記第2のクライアント装置のそれぞれへ送信するとともに、当該第1のクライアント装置から当該第2のクライアント装置へ送信される上記編集情報を中継するように構成されることが好適である。
【0023】
この場合、
上記画像送信手段は、上記第1の電話端末と上記第2の電話端末とが接続されている場合に上記画像データを送信するように構成されることが好適である。
【0024】
これによれば、画像データを無駄に送信することを回避することができる。この結果、画像データが無駄に送信される場合と比較して、通信量を低減することができる。
【0025】
この場合、
上記撮影手段は、ユーザからの撮影指示に応じて上記撮影を行う待機状態と、上記撮影を行わない非待機状態と、に状態が切り替わるように構成されるとともに、上記第1の電話端末と上記第2の電話端末とが接続されている場合に当該撮影手段の状態が当該待機状態に設定されるように構成されることが好適である。
【0026】
これによれば、撮影が無駄に行われることを回避することができる。この結果、撮影が無駄に行われる場合と比較して、ユーザの手間を軽減することができる。
【0027】
この場合、
上記通信端末は、上記第1の電話端末と上記第2の電話端末とが接続されていない場合に、その旨を表す非接続状態情報を出力する情報出力手段を備えることが好適である。
【0028】
これによれば、ユーザに、第1の電話端末と第2の電話端末とが接続されていないことを認識させることができる。この結果、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0029】
また、本発明の他の形態である画像共有方法は、
サーバ装置が当該サーバ装置と通信可能に接続された第1のクライアント装置及び第2のクライアント装置のそれぞれへ共有画像を送信し、当該第1のクライアント装置及び当該第2のクライアント装置のそれぞれが当該共有画像を表示する工程を含む方法である。
【0030】
更に、この画像共有方法は、
通信端末が被写体を撮影することによりその被写体の画像を出力する撮影工程と、
上記通信端末が上記撮影工程にて出力された画像を表す画像データを送信する画像送信工程と、
上記第1のクライアント装置と対応付けられた第1の電話端末と、上記第2のクライアント装置と対応付けられた第2の電話端末と、が接続されている場合に、上記通信端末から送信された画像データが表す画像を上記共有画像として、上記サーバ装置が当該第1のクライアント装置及び当該第2のクライアント装置のそれぞれへ送信する共有画像送信工程と、
を含む。
【0031】
この場合、
上記画像共有方法は、
上記第1のクライアント装置が、上記共有画像を編集する編集情報が入力された場合、当該入力された編集情報に基づいて編集された上記共有画像を表示するとともに、当該入力された編集情報を上記サーバ装置へ送信する編集情報送信工程と、
上記サーバ装置が、上記第1のクライアント装置から上記編集情報を受信した場合に当該受信した編集情報を上記第2のクライアント装置へ送信する編集情報転送工程と、
上記第2のクライアント装置が、上記サーバ装置から上記編集情報を受信した場合に、当該編集情報に基づいて編集された上記共有画像を表示する共有画像表示工程と、
を含むことが好適である。
【0032】
また、本発明の他の形態であるサーバ装置は、
第1のクライアント装置及び第2のクライアント装置と通信可能に接続され、且つ、当該第1のクライアント装置及び当該第2のクライアント装置のそれぞれへ共有画像を送信するように構成された装置である。
【0033】
更に、このサーバ装置は、
上記第1のクライアント装置と対応付けられた第1の電話端末と、上記第2のクライアント装置と対応付けられた第2の電話端末と、が接続されている場合に、被写体を撮影することによりその被写体の画像を出力する撮影手段と当該撮影手段によって出力された画像を表す画像データを送信する画像送信手段とを備える通信端末から送信された画像データが表す画像を上記共有画像として、当該第1のクライアント装置及び当該第2のクライアント装置のそれぞれへ送信する共有画像送信手段を備える。
【0034】
この場合、
上記サーバ装置は、上記第1のクライアント装置から上記共有画像を編集する編集情報を受信した場合に当該受信した編集情報を上記第2のクライアント装置へ送信するように構成されることが好適である。
【0035】
また、本発明の他の形態であるプログラムは、
第1のクライアント装置及び第2のクライアント装置と通信可能に接続されたサーバ装置に、上記第1のクライアント装置及び上記第2のクライアント装置のそれぞれへ共有画像を送信させるためのプログラムである。
【0036】
更に、このプログラムは、
上記第1のクライアント装置と対応付けられた第1の電話端末と、上記第2のクライアント装置と対応付けられた第2の電話端末と、が接続されている場合に、被写体を撮影することによりその被写体の画像を出力する撮影手段と当該撮影手段によって出力された画像を表す画像データを送信する画像送信手段とを備える通信端末から送信された画像データが表す画像を上記共有画像として、当該第1のクライアント装置及び当該第2のクライアント装置のそれぞれへ送信する共有画像送信手段を実現させるためのプログラムである。
【0037】
この場合、
上記プログラムは、
上記サーバ装置に、更に、
上記第1のクライアント装置から上記共有画像を編集する編集情報を受信した場合に当該受信した編集情報を上記第2のクライアント装置へ送信する編集情報転送手段を実現させるためのプログラムであることが好適である。
【0038】
上述した構成を有する、画像共有方法、サーバ装置、又は、プログラム、の発明であっても、上記画像共有システムと同様の作用を有するために、上述した本発明の目的を達成することができる。
【0039】
以下、本発明に係る、画像共有システム、画像共有方法、サーバ装置、及び、プログラム、の実施形態について図1〜図9を参照しながら説明する。
【0040】
<実施形態>
図1に示したように、実施形態に係る画像共有システム1は、回線交換サーバ装置(接続制御装置)10と、第1の電話端末11と、第2の電話端末12と、中継サーバ装置(協働作業サーバ装置)20と、第1のクライアント装置21と、第2のクライアント装置22と、連携サーバ装置(通信端末連携サーバ装置)30と、携帯電話端末(通信端末)31と、を含む。なお、本明細書において、中継サーバ装置20及び連携サーバ装置30は、「サーバ装置」とも呼ばれる。
【0041】
また、回線交換サーバ装置10と中継サーバ装置20とは通信回線を介して通信可能に接続されている。更に、中継サーバ装置20と連携サーバ装置30とは通信回線を介して通信可能に接続されている。
【0042】
第1の電話端末11及び第2の電話端末12のそれぞれ(各電話端末11,12)は、音声を入力及び出力するとともに、音声を表す音声情報を授受可能な電話機である。第1の電話端末11には、第1の電話番号TEL1が割り当てられている。また、第2の電話端末12には、第2の電話番号TEL2が割り当てられている。即ち、各電話端末11,12には、各電話端末に固有の電話番号が割り当てられている。従って、電話番号は、電話端末を識別する電話端末識別情報である。第1の電話端末11は、ユーザU1により使用されている。第2の電話端末12は、ユーザU2により使用されている。
【0043】
回線交換サーバ装置10は、第1の電話端末11及び第2の電話端末12を含む複数の電話端末のそれぞれと、公衆交換電話網(PSTN;Public Switched Telephone Network)を介して、通信可能に接続されている。回線交換サーバ装置10は、複数の電話端末のうちの2つの電話端末間で音声情報を互いに授受できるように(即ち、通話可能となるように)、それらの電話端末を接続する。
【0044】
また、回線交換サーバ装置10は、図示しない中央処理装置(CPU;Central Processing Unit)、記憶装置(メモリ及びハードディスク装置(HDD;Hard Disk Drive))及び通信装置を備えている。回線交換サーバ装置10は、記憶装置に記憶されているプログラムをCPUが実行することにより、後述する機能を実現するように構成されている。
【0045】
第1のクライアント装置21及び第2のクライアント装置22のそれぞれ(各クライアント装置21,22)は、パーソナルコンピュータ(PC;Personal Computer)であり、図示しないCPU、記憶装置(メモリ及びHDD)及び通信装置を備えている。各クライアント装置21,22の記憶装置には、画像を共有するための画像共有プログラムが記憶されている。
【0046】
各クライアント装置21,22は、記憶装置に記憶されているプログラムをCPUが実行することにより、後述する機能を実現するように構成されている。第1のクライアント装置21は、ユーザU1により使用されている。第2のクライアント装置22は、ユーザU2により使用されている。
【0047】
更に、各クライアント装置21,22は、図示しない入力装置(キーボード及びマウス等)を有している。各クライアント装置21,22は、入力装置を介して情報が入力されるように構成されている。更に、各クライアント装置21,22は、図示しない表示装置(ディスプレイ)を有している。各クライアント装置21,22は、そのディスプレイに文字及び図形等からなる画像を表示する。
【0048】
中継サーバ装置20は、図示しないCPU、記憶装置(メモリ及びHDD)及び通信装置を備えている。中継サーバ装置20は、記憶装置に記憶されているプログラムをCPUが実行することにより、後述する機能を実現するように構成されている。
【0049】
中継サーバ装置20は、第1のクライアント装置21及び第2のクライアント装置22を含む複数のクライアント装置と、インターネットを介して通信可能に接続されている。中継サーバ装置20は、文字及び図形等からなる画像であって複数のクライアント装置間で共有される画像(共有画像)、及び、その共有画像を編集する編集情報を、複数のクライアント装置のそれぞれへ送信する。
【0050】
携帯電話端末31は、音声を入力及び出力するとともに、音声を表す音声情報を授受可能な携帯型の電話機である。携帯電話端末31は、音声情報以外の情報(データ)も授受可能に構成されている。携帯電話端末31は、ユーザU1により使用されている。
【0051】
また、携帯電話端末31は、図示しないCPU及び記憶装置(メモリ)を備えている。携帯電話端末31は、記憶装置に記憶されているプログラムをCPUが実行することにより、後述する機能を実現するように構成されている。
【0052】
更に、携帯電話端末31は、図示しない複数のキー(ボタン式スイッチ)を有している。携帯電話端末31は、これらのキーを介して情報が入力されるように構成されている。更に、携帯電話端末31は、図示しない表示装置(ディスプレイ)を有している。携帯電話端末31は、そのディスプレイに文字及び図形等からなる画像を表示する。
【0053】
加えて、携帯電話端末31は、カメラ部(撮影手段)31aを備える。カメラ部31aは、固体撮像素子及びレンズを含み、CPUからの撮影実行指示に応じて、被写体を撮影することによりその被写体の画像(を表す情報)を出力する。携帯電話端末31は、カメラ部31aの状態を、ユーザからの撮影指示に応じて撮影を行う待機状態と、撮影を行わない非待機状態と、に切り替える。携帯電話端末31は、回線交換サーバ装置10によって第1の電話端末11と第2の電話端末12とが通話可能に接続されている場合に、カメラ部31aの状態を待機状態に設定する。携帯電話端末31は、カメラ部31aにより出力された画像を表す画像データを送信する。
【0054】
連携サーバ装置30は、図示しないCPU、記憶装置(メモリ及びHDD)及び通信装置を備えている。連携サーバ装置30は、記憶装置に記憶されているプログラムをCPUが実行することにより、後述する機能を実現するように構成されている。連携サーバ装置30は、基地局を介して携帯電話端末31と通信可能に接続されている。
【0055】
連携サーバ装置30は、回線交換サーバ装置10によって第1の電話端末11と第2の電話端末12とが通話可能に接続されている場合に、携帯電話端末31から送信された画像データが表す画像を共有画像として、第1のクライアント装置21及び第2のクライアント装置22のそれぞれへ送信する。
【0056】
図2は、上記のように構成された画像共有システム1の機能のうちの本発明に係る機能を表すブロック図である。この機能は、携帯電話端末31のCPUが後述する図3に示したフローチャートにより表されるプログラム等を実行するとともに、連携サーバ装置30のCPUが後述する図4及び図7に示したフローチャートにより表されるプログラム等を実行し、且つ、中継サーバ装置20のCPUが後述する図5、図6及び図8に示したフローチャートにより表されるプログラム等を実行することにより、実現される。
【0057】
この携帯電話端末31の機能は、認証用入力情報送信部41と、接続確認情報出力部(情報出力手段)42と、画像送信部(画像送信手段)43と、を含む。
【0058】
認証用入力情報送信部41は、キーを介してユーザU1により入力された認証用入力情報を受け付ける。ここで、認証用入力情報は、ユーザID(文字列を表す情報)、及び、パスワード(文字列を表す情報)を含む情報である。なお、本例では、ユーザIDとして、電話端末に割り当てられた電話番号が用いられる。認証用入力情報送信部41は、受け付けた認証用入力情報を連携サーバ装置30へ送信する。
【0059】
接続確認情報出力部42は、連携サーバ装置30から接続確認情報を受信する。ここで、接続確認情報は、「認証失敗情報」、「非接続情報」、又は、「接続識別情報及び電話端末識別情報の組」である。
【0060】
認証失敗情報は、認証用入力情報に基づく認証が失敗した旨を表す情報である。
非接続情報は、認証用入力情報に含まれるユーザID(電話番号)が割り当てられた電話端末が、他の電話端末と通話可能に接続されていない旨を表す情報である。
接続識別情報は、認証用入力情報に含まれるユーザID(電話番号)が割り当てられた電話端末が、他の電話端末と通話可能に接続されている旨を表す情報である。更に、接続識別情報は、通話可能に接続されている電話端末の組を識別(特定)する識別情報である。
【0061】
電話端末識別情報の組は、認証用入力情報に含まれるユーザID(電話番号)と、そのユーザIDが割り当てられた電話端末と通話可能に接続されている電話端末に割り当てられた電話番号と、の組である。
【0062】
接続確認情報出力部42は、受信した接続確認情報に基づく画像をディスプレイに表示させる。具体的には、接続確認情報出力部42は、受信した接続確認情報が認証失敗情報である場合、認証が失敗した旨を表す画像(即ち、その旨を表すメッセージを含む画像)を表示させる。また、接続確認情報出力部42は、受信した接続確認情報が非接続情報である場合、認証用入力情報に含まれるユーザIDが割り当てられた電話端末と通話可能に接続されている電話端末が存在しない旨を表す画像を表示させる。
【0063】
また、接続確認情報出力部42は、受信した接続確認情報が接続識別情報及び電話端末識別情報の組である場合、認証用入力情報に含まれるユーザIDが割り当てられた電話端末と通話可能に接続されている電話端末が存在する旨(即ち、電話端末識別情報の組
)を表す画像を表示させる。
【0064】
画像送信部43は、連携サーバ装置30から接続確認情報を受信する。画像送信部43は、受信した接続確認情報が、接続識別情報及び電話端末識別情報の組を含む場合に、カメラ部31aにより出力された画像を表す画像データを連携サーバ装置30へ送信する。このとき、画像送信部43は、画像を、予め設定された送信サイズに分割し、分割した画像データを送信するように構成されている。
【0065】
また、連携サーバ装置30の機能は、認証用入力情報送信部51と、電話端末識別情報送信部52と、接続確認情報送信部53と、共有画像送信部(共有画像送信手段の一部)54と、を含む。
【0066】
認証用入力情報送信部51は、認証用入力情報送信部41から認証用入力情報を受信する。認証用入力情報送信部51は、受信した認証用入力情報を中継サーバ装置20へ送信する。
【0067】
電話端末識別情報送信部52は、中継サーバ装置20から認証成功識別情報(本例では、セッションクッキー)又は認証失敗情報を受信する。ここで、認証成功識別情報は、認証が成功した旨を表す情報である。
【0068】
電話端末識別情報送信部52は、認証成功識別情報を受信した場合、受信した認証成功識別情報と、認証用入力情報送信部51が受信した認証用入力情報に含まれるユーザID(電話番号)と、を中継サーバ装置20へ送信する。
【0069】
接続確認情報送信部53は、中継サーバ装置20から、「非接続情報」、又は、「接続識別情報及び電話端末識別情報の組」を受信する。また、接続確認情報送信部53は、中継サーバ装置20から認証成功識別情報又は認証失敗情報を受信する。
【0070】
接続確認情報送信部53は、認証失敗情報を受信した場合、認証失敗情報を接続確認情報として携帯電話端末31へ送信する。一方、接続確認情報送信部53は、認証成功識別情報を受信し、且つ、非接続情報を受信した場合、非接続情報を接続確認情報として携帯電話端末31へ送信する。また、接続確認情報送信部53は、認証成功識別情報を受信し、且つ、接続識別情報及び電話端末識別情報の組を受信した場合、接続識別情報及び電話端末識別情報の組を接続確認情報として携帯電話端末31へ送信する。
【0071】
共有画像送信部54は、画像送信部43から送信された画像データを受信し、受信した画像データに基づいて分割前の画像を復元する。共有画像送信部54は、復元した画像(共有画像)を中継サーバ装置20へ送信する。
【0072】
また、中継サーバ装置20の機能は、要求送信部(要求送信手段)61と、認証結果受信部62と、接続状態情報受信部(接続状態情報受信手段)63と、共有画像中継部(共有画像送信手段の一部)64と、編集情報転送部(編集情報転送手段)65と、を含む。
【0073】
要求送信部61は、認証用入力情報送信部51から認証用入力情報を受信すると、その認証用入力情報を含み且つ認証処理の実行を要求する旨を表す認証処理要求を回線交換サーバ装置10へ送信する。
【0074】
また、要求送信部61は、電話端末識別情報送信部52から認証成功識別情報及び電話端末識別情報を受信すると、接続状態情報要求を回線交換サーバ装置10へ送信する。ここで、接続状態情報要求は、受信した電話端末識別情報を含む。更に、接続状態情報要求は、その電話端末識別情報が割り当てられた電話端末と他の電話端末とが現時点にて接続されているか否かを表す接続状態情報を要求する旨を表す。
【0075】
認証結果受信部62は、要求送信部61が送信した認証処理要求に応じて、回線交換サーバ装置10から認証結果(を表す情報)を受信する。ここで、認証結果は、認証が成功した旨を表す認証成功情報、又は、認証が失敗した旨を表す認証失敗情報である。認証結果受信部62は、受信した認証結果が認証成功情報である場合、認証成功識別情報を生成し、生成した認証成功識別情報を電話端末識別情報送信部52及び接続確認情報送信部53のそれぞれへ送信する。一方、認証結果受信部62は、受信した認証結果が認証失敗情報である場合、受信した認証失敗情報を電話端末識別情報送信部52及び接続確認情報送信部53のそれぞれへ送信する。
【0076】
接続状態情報受信部63は、要求送信部61が送信した接続状態情報要求に応じて、回線交換サーバ装置10から接続状態情報を受信する。接続状態情報受信部63は、受信した接続状態情報を接続確認情報送信部53へ送信する。
【0077】
共有画像中継部64は、共有画像送信部54から共有画像を受信する。共有画像中継部64は、受信した共有画像の形式を変換する。そして、共有画像中継部64は、変換した共有画像と、接続状態情報受信部63が受信した接続状態情報に含まれる接続識別情報と、を対応付けて中継サーバ装置20の記憶装置に記憶させる。
【0078】
ところで、中継サーバ装置20は、第1のクライアント装置21又は第2のクライアント装置22から認証用入力情報を受信した場合も、携帯電話端末31から(連携サーバ装置30を経由して)認証用入力情報を受信した場合と同様に作動する。
【0079】
従って、この場合、接続状態情報受信部63は、クライアント装置21,22が送信した認証用入力情報に含まれるユーザIDに基づいて回線交換サーバ装置10から接続状態情報を受信する。そして、共有画像中継部64は、接続状態情報受信部63が接続識別情報を含む接続状態情報を受信した場合(即ち、複数の電話端末が互いに接続されている場合)、その接続識別情報と対応付けて記憶装置に記憶されている共有画像を、その接続識別情報を接続状態情報受信部63が受信する基となった認証用入力情報を送信したクライアント装置21,22へ送信する。
【0080】
また、編集情報転送部65は、編集情報をクライアント装置21,22から受信する。編集情報転送部65は、受信した編集情報と、接続状態情報受信部63が受信した接続状態情報に含まれる接続識別情報と、を対応付けて中継サーバ装置20の記憶装置に記憶させる。そして、編集情報転送部65は、接続状態情報受信部63が接続識別情報を含む接続状態情報を受信した場合、その接続識別情報と対応付けて記憶装置に記憶されている編集情報をその接続識別情報を接続状態情報受信部63が受信する基となった認証用入力情報を送信したクライアント装置21,22へ送信する。即ち、編集情報転送部65は、クライアント装置21,22の一方から他方へ送信される編集情報を中継する。
【0081】
また、回線交換サーバ装置10の機能は、認証結果送信部71と、接続制御部72と、接続状態情報送信部(接続状態情報送信手段)73と、を含む。
【0082】
認証結果送信部71は、ユーザID(電話番号)と、パスワードと、の組である認証用記憶情報を回線交換サーバ装置10の記憶装置に予め記憶させている。認証結果送信部71は、認証処理要求を受信する。
【0083】
認証結果送信部71は、受信した認証処理要求に含まれるユーザID及びパスワードの組が、記憶装置に記憶されている場合、認証成功情報を認証結果受信部62へ送信する。一方、認証結果送信部71は、受信した認証処理要求に含まれるユーザID及びパスワードの組が、記憶装置に記憶されていない場合、認証失敗情報を認証結果受信部62へ送信する。
【0084】
接続制御部72は、電話端末11,12からの発呼信号及び応答信号を検出することにより、2つの電話端末11,12間で通話可能となるように第1の電話端末11及び第2の電話端末12を接続する。また、接続制御部72は、電話端末11,12からの終話信号を検出することにより、電話端末11,12間の接続を解除する。
【0085】
更に、接続制御部72は、2つの電話端末11,12を通話可能に接続している間、その2つの電話端末11,12のそれぞれを識別する電話端末識別情報の組と、その接続を識別する接続識別情報と、を対応付けて回線交換サーバ装置10の記憶装置に記憶させる。即ち、接続制御部72は、2つの電話端末11,12が通話可能に接続された時に、電話端末識別情報の組と接続識別情報とを対応付けて記憶させ、一方、その接続が解除された時に、記憶されている電話端末識別情報の組と接続識別情報とを記憶装置から消去する。
【0086】
接続状態情報送信部73は、接続状態情報要求を受信する。接続状態情報送信部73は、受信した接続状態情報要求に含まれる電話端末識別情報が接続識別情報と対応付けて記憶装置に記憶されている場合、その接続識別情報と、その接続識別情報に対応付けて記憶されている電話端末識別情報の組と、を接続状態情報受信部63へ送信する。一方、接続状態情報送信部73は、受信した接続状態情報要求に含まれる電話端末識別情報が接続識別情報と対応付けて記憶装置に記憶されていない場合、非接続情報を接続状態情報受信部63へ送信する。
【0087】
各クライアント装置21,22の機能は、共有画像表示部81と、編集情報処理部82と、を含む。各クライアント装置21,22は、携帯電話端末31と同様に、ユーザにより入力された認証用入力情報を受け付ける。各クライアント装置21,22は、受け付けた認証用入力情報を中継サーバ装置20へ送信する。
【0088】
共有画像表示部81は、共有画像中継部64から共有画像を受信すると、受信した共有画像をディスプレイに表示させる。
【0089】
編集情報処理部82は、ユーザにより入力された編集情報を受け付ける。編集情報処理部82は、受け付けた編集情報に基づいて編集された共有画像をディスプレイに表示させる。更に、編集情報処理部82は、受け付けた編集情報を編集情報転送部65へ送信する。一方、編集情報処理部82は、編集情報転送部65から編集情報を受信すると、受信した編集情報に基づいて編集された共有画像をディスプレイに表示させる。
【0090】
次に、上述した画像共有システム1の作動について図3〜図9を参照しながら具体的に述べる。図3〜図8は、中継サーバ装置20、連携サーバ装置30又は携帯電話端末31のCPUに実行されるプログラムを示したフローチャートである。図9は、回線交換サーバ装置10、中継サーバ装置20、連携サーバ装置30及び携帯電話端末31の間で授受されるデータ(情報)を示したシーケンス図である。
【0091】
携帯電話端末31のCPUは、図3にフローチャートにより示した画像送信プログラムを、ユーザにより入力された実行指示に応じて実行するようになっている。
【0092】
具体的に述べると、携帯電話端末31のCPUは、画像送信プログラムの処理を開始すると、ステップ305にて、認証用入力情報がユーザにより入力されるまで待機する。
【0093】
いま、回線交換サーバ装置10が、第1の電話番号TEL1及び第1のパスワードPS1の組からなる認証用記憶情報と、第2の電話番号TEL2及び第2のパスワードPS2の組からなる認証用記憶情報と、を回線交換サーバ装置10の記憶装置に記憶させている場合を想定して説明を続ける。更に、この場合において、ユーザU1が携帯電話端末31にユーザIDとしての第1の電話番号TEL1と、第1のパスワードPS1と、を入力した場合を想定して説明を続ける。
【0094】
従って、この場合、携帯電話端末31のCPUは、ステップ305にて「Yes」と判定してステップ310に進み、入力された認証用入力情報を連携サーバ装置30へ送信する(図9の矢印901)。
次いで、CPUは、ステップ315にて、接続確認情報を受信するまで待機する。
【0095】
一方、連携サーバ装置30のCPUは、図4にフローチャートにより示した接続確認情報送信プログラムを連携サーバ装置30の起動時に実行するようになっている。
【0096】
具体的に述べると、連携サーバ装置30のCPUは、接続確認情報送信プログラムの処理を開始すると、ステップ405にて、認証用入力情報を受信するまで待機する。この状態においては、連携サーバ装置30は、携帯電話端末31から認証用入力情報を受信する。
【0097】
従って、連携サーバ装置30のCPUは、ステップ405にて「Yes」と判定してステップ410に進み、受信した認証用入力情報を中継サーバ装置20へ送信する(図9の矢印902)。
次いで、CPUは、ステップ415にて、認証成功識別情報又は認証失敗情報を受信するまで待機する。
【0098】
一方、中継サーバ装置20のCPUは、図5にフローチャートにより示した認証処理プログラムを中継サーバ装置20の起動時に実行するようになっている。
【0099】
具体的に述べると、中継サーバ装置20のCPUは、認証処理プログラムの処理を開始すると、ステップ505にて、認証用入力情報を受信するまで待機する。この状態においては、中継サーバ装置20は、連携サーバ装置30から認証用入力情報を受信する。
【0100】
従って、中継サーバ装置20のCPUは、ステップ505にて「Yes」と判定してステップ510に進み、受信した認証用入力情報を含む認証処理要求を回線交換サーバ装置10へ送信する(図9の矢印903)。
次いで、CPUは、ステップ515にて、認証結果を受信するまで待機する。
【0101】
一方、回線交換サーバ装置10のCPUは、図示しない認証処理実行プログラムを回線交換サーバ装置10の起動時に実行するようになっている。具体的に述べると、回線交換サーバ装置10のCPUは、認証処理実行プログラムの処理を開始すると、認証処理要求を受信するまで待機する。
【0102】
この状態においては、回線交換サーバ装置10は、中継サーバ装置20から認証処理要求を受信する。従って、回線交換サーバ装置10のCPUは、認証処理要求に含まれる認証用入力情報(ユーザID及びパスワードの組)と同一の認証用記憶情報が記憶装置に記憶されているか否かを判定する。
【0103】
上記仮定に従えば、第1の電話番号TEL1及び第1のパスワードPS1の組である認証用記憶情報が回線交換サーバ装置10の記憶装置に記憶されている。従って、CPUは、認証処理要求に含まれる認証用入力情報と同一の認証用記憶情報が記憶装置に記憶されていると判定する。
【0104】
次いで、回線交換サーバ装置10のCPUは、認証成功情報を認証結果として中継サーバ装置20へ送信する(図9の矢印904)。なお、認証処理要求に含まれる認証用入力情報と同一の認証用記憶情報が記憶装置に記憶されていない場合、回線交換サーバ装置10のCPUは、認証失敗情報を認証結果として中継サーバ装置20へ送信する。
【0105】
これにより、中継サーバ装置20は、回線交換サーバ装置10から認証結果を受信する。従って、中継サーバ装置20のCPUは、ステップ515にて「Yes」と判定してステップ520へ進む。そして、CPUは、認証が成功したか否か(受信した認証結果が認証成功情報であるか否か)を判定する。
【0106】
この状態においては、中継サーバ装置20は、認証結果として認証成功情報を受信しているので、CPUは、「Yes」と判定してステップ525へ進む。そして、CPUは、認証成功識別情報を生成し、生成した認証成功識別情報を連携サーバ装置30へ送信する(ステップ530、図9の矢印905)。なお、中継サーバ装置20が認証結果として認証失敗情報を受信した場合には、CPUは、ステップ535に進み認証失敗情報を連携サーバ装置30へ送信する。
【0107】
その後、CPUは、ステップ505へ戻り、ステップ505〜ステップ535の処理を繰り返し実行する。
【0108】
この状態においては、連携サーバ装置30は、中継サーバ装置20から認証成功識別情報を受信する。従って、連携サーバ装置30のCPUは、ステップ415にて「Yes」と判定してステップ420へ進む。そして、CPUは、受信した情報が認証成功識別情報であるか否かを判定する。
【0109】
この時点では、連携サーバ装置30が認証成功識別情報を受信しているので、連携サーバ装置30のCPUは、「Yes」と判定してステップ425へ進み、受信した認証成功識別情報と、上記ステップ405にて受信した認証用入力情報のうちのユーザID(即ち、電話番号(電話端末識別情報))と、を中継サーバ装置20へ送信する(図9の矢印906)。
次いで、CPUは、ステップ430に進み、接続状態情報を受信するまで待機する。
【0110】
一方、中継サーバ装置20のCPUは、図6にフローチャートにより示した接続状態情報取得プログラムを中継サーバ装置20の起動時に実行するようになっている。
【0111】
具体的に述べると、中継サーバ装置20のCPUは、接続状態情報取得プログラムの処理を開始すると、ステップ605にて、認証成功識別情報及び電話端末識別情報を受信するまで待機する。この状態においては、中継サーバ装置20は、連携サーバ装置30から認証成功識別情報及び電話端末識別情報を受信する。
【0112】
従って、中継サーバ装置20のCPUは、ステップ605にて「Yes」と判定してステップ610に進み、受信した電話端末識別情報を含む接続状態情報要求を回線交換サーバ装置10へ送信する(図9の矢印907)。
次いで、CPUは、ステップ615にて、接続状態情報を受信するまで待機する。
【0113】
一方、回線交換サーバ装置10のCPUは、図示しない接続状態情報送信プログラムを回線交換サーバ装置10の起動時に実行するようになっている。具体的に述べると、回線交換サーバ装置10のCPUは、接続状態情報送信プログラムの処理を開始すると、接続状態情報要求を受信するまで待機する。
【0114】
この状態においては、回線交換サーバ装置10は、中継サーバ装置20から接続状態情報要求を受信する。従って、回線交換サーバ装置10のCPUは、接続状態情報要求に含まれる電話端末識別情報と同一の電話端末識別情報が接続識別情報と対応付けて回線交換サーバ装置10の記憶装置に記憶されているか否かを判定する。
【0115】
いま、回線交換サーバ装置10が第1の電話端末11からの発呼信号を検出するとともに第2の電話端末12からの応答信号を検出することにより、2つの電話端末11,12間で通話可能となるように第1の電話端末11及び第2の電話端末12を接続した場合を想定して説明を続ける。
【0116】
この場合、回線交換サーバ装置10は、第1の電話端末11及び第2の電話端末12のそれぞれを識別する電話端末識別情報の組と、その接続を識別する接続識別情報と、を対応付けて回線交換サーバ装置10の記憶装置に記憶させている。
【0117】
従って、回線交換サーバ装置10のCPUは、接続状態情報要求に含まれる電話端末識別情報と同一の電話端末識別情報が接続識別情報と対応付けて回線交換サーバ装置10の記憶装置に記憶されていると判定する。
【0118】
次いで、回線交換サーバ装置10のCPUは、接続状態情報要求に含まれる電話端末識別情報と同一の電話端末識別情報と対応付けて記憶されている接続識別情報と、その接続識別情報に対応付けて記憶されている電話端末識別情報の組と、を接続状態情報として中継サーバ装置20へ送信する(図9の矢印908)。
【0119】
なお、接続状態情報要求に含まれる電話端末識別情報と同一の電話端末識別情報が接続識別情報と対応付けて回線交換サーバ装置10の記憶装置に記憶されていない場合、回線交換サーバ装置10のCPUは、非接続情報を接続状態情報として中継サーバ装置20へ送信する。
【0120】
これにより、中継サーバ装置20は、接続状態情報を回線交換サーバ装置10から受信する。従って、中継サーバ装置20のCPUは、ステップ615にて「Yes」と判定してステップ620へ進み、受信した接続状態情報を連携サーバ装置30へ送信する(図9の矢印909)。
その後、CPUは、ステップ605へ戻り、ステップ605〜ステップ620の処理を繰り返し実行する。
【0121】
これにより、連携サーバ装置30は、中継サーバ装置20から接続状態情報を受信する。従って、連携サーバ装置30のCPUは、ステップ430にて「Yes」と判定してステップ435に進み、接続状態情報が接続識別情報を含むか否かを判定する。
【0122】
この状態においては、接続状態情報が接続識別情報を含むので、CPUは、「Yes」と判定してステップ440に進み、受信した接続状態情報に含まれる接続識別情報及び電話端末識別情報の組を、接続確認情報として携帯電話端末31へ送信する(図9の矢印910)。なお、接続状態情報が接続識別情報を含まない場合には、CPUは、ステップ445に進み、非接続情報を接続確認情報として携帯電話端末31へ送信する。
また、CPUは、上記ステップ415にて認証失敗情報を受信した場合には、ステップ450に進み、認証失敗情報を接続確認情報として携帯電話端末31へ送信する。
【0123】
そして、CPUは、ステップ405へ戻り、ステップ405〜ステップ450の処理を繰り返し実行する。
【0124】
これにより、携帯電話端末31は、連携サーバ装置30から接続確認情報を受信する。従って、携帯電話端末31のCPUは、ステップ315にて「Yes」と判定してステップ320に進み、接続確認情報が接続識別情報を含むか否かを判定する。
【0125】
この状態においては、接続確認情報が接続識別情報を含むので、CPUは、「Yes」と判定してステップ325に進み、カメラ部31aの状態を待機状態に設定する。次いで、CPUは、ステップ330にて、撮影指示がユーザU1により入力されるまで待機する。
【0126】
このように、携帯電話端末31は、第1の電話端末11と第2の電話端末12とが接続されている場合にカメラ部31aの状態を待機状態に設定するように構成されている。これによれば、撮影が無駄に行われることを回避することができる。この結果、撮影が無駄に行われる場合と比較して、ユーザU1の手間を軽減することができる。
【0127】
そして、ユーザU1が撮影指示を入力すると、CPUは、ステップ330にて「Yes」と判定してステップ335に進み、撮影実行指示をカメラ部31aに送る。カメラ部31aは、CPUからの撮影実行指示に応じて、被写体を撮影することによりその被写体の画像を出力する(図9のステップ911、撮影工程)。
【0128】
次いで、CPUは、ステップ340〜ステップ350にて、上記ステップ310〜320と同様に、認証用入力情報を連携サーバ装置30へ送信する(図9の矢印912)とともに、連携サーバ装置30から接続確認情報を受信する(図9の矢印913)。
【0129】
この状態においては、上記ステップ320と同様に、接続確認情報は接続識別情報を含む(即ち、第1の電話端末11と第2の電話端末12との間の接続が維持されている)。従って、携帯電話端末31のCPUは、ステップ350にて「Yes」と判定してステップ355に進み、カメラ部31aから出力された画像と、上記ステップ305にて入力された認証用入力情報と、を連携サーバ装置30へ送信する(図9の矢印914、画像送信工程)。このとき、CPUは、画像を、予め設定された送信サイズに分割し、分割した画像データを送信する。
【0130】
このように、携帯電話端末31は、第1の電話端末11と第2の電話端末12とが接続されている場合に画像データを送信するように構成されている。これによれば、携帯電話端末31が画像データを無駄に送信することを回避することができる。この結果、画像データが無駄に送信される場合と比較して、携帯電話端末31から送信されるデータ量(通信量)を低減することができる。
【0131】
加えて、CPUは、上記ステップ345にて受信した接続確認情報に含まれる電話端末識別情報の組を表す画像をディスプレイに表示させる。なお、上記ステップ315又はステップ345にて受信した接続確認情報が非接続情報を含む場合には、CPUは、ステップ365に進み、認証用入力情報に含まれるユーザID(第1の電話番号TEL1)が割り当てられた電話端末(即ち、第1の電話端末11)と通話可能に接続されている電話端末が存在しない旨を表す画像をディスプレイに表示させる。
【0132】
これによれば、ユーザU1に、第1の電話端末11が他の電話端末(本例では、第2の電話端末12)と接続されていないことを認識させることができる。この結果、ユーザU1の利便性を向上させることができる。
【0133】
また、上記ステップ315又はステップ345にて受信した接続確認情報が認証失敗情報を含む場合には、CPUは、ステップ370に進み、認証が失敗した旨を表すメッセージを含む画像をディスプレイに表示させる。これによれば、ユーザU1に、入力された認証用入力情報に基づく認証が失敗したことを認識させることができる。この結果、ユーザU1の利便性を向上させることができる。
そして、CPUはこのプログラムの実行を終了する。
【0134】
一方、連携サーバ装置30のCPUは、図7にフローチャートにより示した画像中継プログラムを連携サーバ装置30の起動時に実行するようになっている。
【0135】
具体的に述べると、連携サーバ装置30のCPUは、画像中継プログラムの処理を開始すると、ステップ705にて、画像及び認証用入力情報を受信するまで待機する。この状態においては、連携サーバ装置30は、携帯電話端末31から画像及び認証用入力情報を受信する。具体的には、連携サーバ装置30は、携帯電話端末31から送信された画像データを受信し、受信した画像データに基づいて分割前の画像を復元することにより、画像を受信する。
【0136】
従って、連携サーバ装置30のCPUは、ステップ705にて「Yes」と判定する。そして、CPUは、上記ステップ410〜ステップ435と同様に、ステップ710〜ステップ735の処理を実行する(図9の矢印915)。この状態においては、連携サーバ装置30は、中継サーバ装置20から認証成功識別情報(ステップ715)及び接続識別情報を含む接続状態情報(ステップ730)を受信する。
【0137】
従って、CPUは、ステップ740に進み、上記ステップ705にて受信した画像(共有画像)と、上記ステップ715にて受信した認証成功識別情報と、上記ステップ730にて受信した接続識別情報と、を中継サーバ装置20へ送信する(図9の矢印916)。
【0138】
そして、CPUは、ステップ705へ戻り、ステップ705〜ステップ740の処理を繰り返し実行する。なお、上記ステップ715にて認証失敗情報を受信した場合、又は、上記ステップ730にて非接続情報を受信した場合には、CPUは、上記ステップ740の処理を実行することなくステップ705へ戻る。
【0139】
一方、中継サーバ装置20のCPUは、図8にフローチャートにより示した画像記憶処理プログラムを中継サーバ装置20の起動時に実行するようになっている。
【0140】
具体的に述べると、中継サーバ装置20のCPUは、画像記憶処理プログラムの処理を開始すると、ステップ805にて、共有画像、認証成功識別情報及び接続識別情報を受信するまで待機する。この状態においては、中継サーバ装置20は、連携サーバ装置30から共有画像、認証成功識別情報及び接続識別情報を受信する。
【0141】
従って、中継サーバ装置20のCPUは、ステップ805にて「Yes」と判定してステップ810に進み、受信した共有画像の形式を変換する(図9のステップ917)。そして、CPUは、ステップ815に進み、変換した共有画像と、上記ステップ805にて受信した接続識別情報と、を対応付けて中継サーバ装置20の記憶装置に記憶させる(図9のステップ918)。
そして、CPUは、ステップ805へ戻り、ステップ805〜ステップ815の処理を繰り返し実行する。
【0142】
このような状態において、更に、第1のクライアント装置21のCPUが画像共有プログラムを実行しているとともに、第2のクライアント装置22のCPUが画像共有プログラムを実行している状態を想定する。この場合、各クライアント装置21,22のCPUは、ユーザにより認証用入力情報が入力されるまで待機する。
【0143】
その後、ユーザU1が第1のクライアント装置21にユーザIDとしての第1の電話番号TEL1と、第1のパスワードPS1と、を入力し、一方、ユーザU2が第2のクライアント装置22にユーザIDとしての第2の電話番号TEL2と、第2のパスワードPS2と、を入力した場合を想定して説明を続ける。なお、第1のクライアント装置21に第1の電話番号TEL1が入力されることにより、第1のクライアント装置21と第1の電話端末11とが対応づけられる。また、第2のクライアント装置22に第2の電話番号TEL2が入力されることにより、第2のクライアント装置22と第2の電話端末12とが対応づけられる。
【0144】
この場合、第1のクライアント装置21のCPUは、入力された第1の電話番号TEL1及び第1のパスワードPS1からなる認証用入力情報を受け付ける。第1のクライアント装置21のCPUは、受け付けた認証用入力情報を中継サーバ装置20へ予め設定された時間が経過する毎に送信する。また、第2のクライアント装置22のCPUは、入力された第2の電話番号TEL2及び第2のパスワードPS2からなる認証用入力情報を受け付ける。第2のクライアント装置22のCPUは、受け付けた認証用入力情報を中継サーバ装置20へ予め設定された時間が経過する毎に送信する。
【0145】
一方、中継サーバ装置20のCPUは、クライアント装置21,22から認証用入力情報を受信すると、受信した認証用入力情報を含む認証処理要求を回線交換サーバ装置10へ送信する。そして、中継サーバ装置20のCPUは、回線交換サーバ装置10から認証結果を受信し、受信した認証結果が認証成功情報である場合、認証用入力情報に含まれる電話端末識別情報を含む接続状態情報要求を回線交換サーバ装置10へ送信する。
【0146】
次いで、中継サーバ装置20のCPUは、回線交換サーバ装置10から接続状態情報を受信し、受信した接続状態情報が接続識別情報を含む場合、その接続識別情報を受信する基となった認証用入力情報を送信してきたクライアント装置21,22へ、その接続識別情報と対応付けて記憶されている共有画像を送信する(共有画像送信工程)。
【0147】
各クライアント装置21,22のCPUは、中継サーバ装置20から共有画像を受信すると、受信した共有画像をディスプレイに表示させる。このように、携帯電話端末31から送信された画像が、第1のクライアント装置21及び第2のクライアント装置22のそれぞれにて表示される。これにより、ユーザU1が撮影した画像をユーザU2にも閲覧させることができる。
【0148】
その後、各クライアント装置21,22のCPUは、共有画像を編集するための編集情報がユーザにより入力されるまで待機する。
【0149】
そして、ユーザU1が第1のクライアント装置21に編集情報を入力した場合を想定して説明を続ける。
この場合、第1のクライアント装置21のCPUは、入力された編集情報を受け付け、受け付けた編集情報に基づいて編集された共有画像をディスプレイに表示させる。更に、第1のクライアント装置21のCPUは、受け付けた編集情報と、認証用入力情報と、を中継サーバ装置20へ送信する(編集情報送信工程)。
【0150】
一方、中継サーバ装置20のCPUは、第1のクライアント装置21から編集情報及び認証用入力情報を受信すると、受信した認証用入力情報を含む認証処理要求を回線交換サーバ装置10へ送信する。そして、中継サーバ装置20のCPUは、回線交換サーバ装置10から認証結果を受信し、受信した認証結果が認証成功情報である場合、認証用入力情報に含まれる電話端末識別情報を含む接続状態情報要求を回線交換サーバ装置10へ送信する。
【0151】
次いで、中継サーバ装置20のCPUは、回線交換サーバ装置10から接続状態情報を受信し、受信した接続状態情報が接続識別情報を含む場合、その接続識別情報と、上記受信した編集情報と、を対応付けて中継サーバ装置20の記憶装置に記憶させる。
【0152】
また、中継サーバ装置20のCPUは、第2のクライアント装置22から認証用入力情報を受信すると、受信した認証用入力情報を含む認証処理要求を回線交換サーバ装置10へ送信する。そして、中継サーバ装置20のCPUは、回線交換サーバ装置10から認証結果を受信し、受信した認証結果が認証成功情報である場合、認証用入力情報に含まれる電話端末識別情報を含む接続状態情報要求を回線交換サーバ装置10へ送信する。
【0153】
次いで、中継サーバ装置20のCPUは、回線交換サーバ装置10から接続状態情報を受信し、受信した接続状態情報が接続識別情報を含む場合、その接続識別情報を受信する基となった認証用入力情報を送信してきたクライアント装置である第2のクライアント装置22へ、その接続識別情報と対応付けて記憶されている編集情報を送信する(編集情報転送工程)。
【0154】
そして、第2のクライアント装置22のCPUは、中継サーバ装置20から編集情報を受信すると、受信した編集情報に基づいて編集された共有画像をディスプレイに表示させる(共有画像表示工程)。このように、第1のクライアント装置21にて編集された共有画像が第2のクライアント装置22においても表示される。これによれば、第1のクライアント装置21のユーザU1が共有画像を編集した場合に、第2のクライアント装置22のユーザU2も略同時に編集後の共有画像を閲覧することができる。即ち、第1のクライアント装置21のユーザU1と、第2のクライアント装置22のユーザU2と、が略同時に同一の画像を閲覧することができる。
【0155】
一方、中継サーバ装置20のCPUは、回線交換サーバ装置10から非接続情報を受信した場合、その非接続情報を受信する基となった電話端末識別情報に係る接続識別情報と対応付けて記憶されている共有画像及び編集情報を、記憶装置から消去する。
【0156】
これにより、第1の電話端末11と第2の電話端末12との間の接続が解除された時点以降に、共有画像及び編集情報が中継サーバ装置20に記憶された状態が維持されることを回避することができる。
【0157】
以上、説明したように、本発明による画像共有システムの実施形態によれば、携帯電話端末31により撮影された被写体の画像を共有画像として用いることができる。従って、ユーザU1は、カメラ等により撮影した画像を第1のクライアント装置21へ記憶させるとともに、記憶された画像を第1のクライアント装置21から中継サーバ装置20へ送信させるための操作を行う必要がない。この結果、画像共有システム1に共有画像を新たに登録する際のユーザU1の手間を軽減することができる。即ち、ユーザU1の利便性を向上させることができる。
【0158】
なお、本発明は上記実施形態に限定されることはなく、本発明の範囲内において種々の変形例を採用することができる。例えば、上記実施形態においては、認証用入力情報のうちのユーザIDは、電話番号であったが、電話番号以外の任意の文字列であってもよい。この場合、回線交換サーバ装置10は、電話番号と、ユーザIDとしての文字列と、パスワードとしての文字列と、を対応付けて記憶することが好適である。また、回線交換サーバ装置10以外のサーバ装置が、電話番号と、ユーザIDとしての文字列と、を対応付けて記憶していてもよい。
【0159】
また、上記実施形態は、予め設定された時間が経過する毎に、各クライアント装置21,22が認証用入力情報を中継サーバ装置20へ送信することにより、各クライアント装置21,22が中継サーバ装置20から共有画像及び編集情報を受信するように構成されていた。ところで、上記実施形態は、中継サーバ装置20が、予め設定された時間毎に、又は、共有画像又は編集情報を新たに記憶した時に、記憶されている共有画像及び編集情報を各クライアント装置21,22へ送信するように構成されていてもよい。この場合、中継サーバ装置20は、各クライアント装置21,22から認証用入力情報を受信した場合に、その認証用入力情報と、その認証用入力情報を送信してきたクライアント装置21,22のIP(Internet Protocol)アドレスと、を対応付けて記憶することが好適である。
【0160】
また、上記実施形態において、画像共有システム1は、携帯電話端末31と第1の電話端末11との両方を含んでいたが、携帯電話端末31のみを含んでいてもよい。この場合、携帯電話端末31は、ユーザU1により、第1の電話端末11と同様の電話端末としても用いられる。
【0161】
また、上記実施形態において、画像共有システム1は、2つのクライアント装置21,22において画像を共有可能に構成されていたが、3つ以上のクライアント装置において画像を共有可能に構成されていてもよい。
【0162】
更に、上記実施形態において、携帯電話端末31は、画像データを送信する前に第1の電話端末11と第2の電話端末12とが接続されているか否かを確認するように構成されていたが、第1の電話端末11と第2の電話端末12とが接続されているか否かを確認することなく画像データを送信するように構成されていてもよい。
【0163】
また、上記実施形態において、携帯電話端末31は、カメラ部31aの状態を待機状態に設定する前に第1の電話端末11と第2の電話端末12とが接続されているか否かを確認するように構成されていたが、第1の電話端末11と第2の電話端末12とが接続されているか否かを確認することなくカメラ部31aの状態を待機状態に設定するように構成されていてもよい。
【0164】
また、上記実施形態においては、通信端末は、携帯電話端末31であったが、PDA(Personal Data Assistance)、スマートフォン、PHS(Personal Handyphone System)又はゲーム機等であってもよい。なお、上記実施形態における画像は、静止画像であってもよく、動画像であってもよい。
【0165】
また、画像共有システム1は、携帯電話端末31と第1のクライアント装置21との両方を含んでいたが、携帯電話端末31のみを含んでいてもよい。この場合、携帯電話端末31は、ユーザU1により、第1のクライアント装置21と同様のクライアント装置としても用いられる。
【0166】
更に、上記実施形態において、中継サーバ装置20及び連携サーバ装置30は、互いに独立した2つのサーバ装置であった。ところで、上記実施形態は、中継サーバ装置20及び連携サーバ装置30に代えて、中継サーバ装置20の機能及び連携サーバ装置30の機能を有する1つのサーバ装置を備えていてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0167】
本発明は、複数のクライアント装置において同一の画像を表示する画像共有システム、及び、画像共有システムを用いる電話会議システム等に適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0168】
【図1】本発明の実施形態に係る画像共有システムの概略構成を表す図である。
【図2】図1に示した画像共有システムの機能の概略を表すブロック図である。
【図3】図1に示した携帯電話端末のCPUが実行する画像送信プログラムを示したフローチャートである。
【図4】図1に示した連携サーバ装置のCPUが実行する接続確認情報送信プログラムを示したフローチャートである。
【図5】図1に示した中継サーバ装置のCPUが実行する認証処理プログラムを示したフローチャートである。
【図6】図1に示した中継サーバ装置のCPUが実行する接続状態情報取得プログラムを示したフローチャートである。
【図7】図1に示した連携サーバ装置のCPUが実行する画像中継プログラムを示したフローチャートである。
【図8】図1に示した中継サーバ装置のCPUが実行する画像記憶処理プログラムを示したフローチャートである。
【図9】図1に示した画像共有システムにおいて授受されるデータを示したシーケンス図である。
【符号の説明】
【0169】
1 画像共有システム
10 回線交換サーバ装置
11 第1の電話端末
12 第2の電話端末
20 中継サーバ装置
21 第1のクライアント装置
22 第2のクライアント装置
30 連携サーバ装置
31 携帯電話端末
31a カメラ部
41 認証用入力情報送信部
42 接続確認情報出力部
43 画像送信部
51 認証用入力情報送信部
52 電話端末識別情報送信部
53 接続確認情報送信部
54 共有画像送信部
61 要求送信部
62 認証結果受信部
63 接続状態情報受信部
64 共有画像中継部
65 編集情報転送部
71 認証結果送信部
72 接続制御部
73 接続状態情報送信部
81 共有画像表示部
82 編集情報処理部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
サーバ装置と、当該サーバ装置と通信可能に接続された第1のクライアント装置及び第2のクライアント装置と、を含み、
前記サーバ装置が前記第1のクライアント装置及び前記第2のクライアント装置のそれぞれへ共有画像を送信し、当該第1のクライアント装置及び当該第2のクライアント装置のそれぞれが当該共有画像を表示するように構成された画像共有システムであって、
前記第1のクライアント装置と対応付けられた第1の電話端末と、
前記第2のクライアント装置と対応付けられた第2の電話端末と、
前記第1の電話端末と前記第2の電話端末との間の接続を制御する接続制御装置と、
被写体を撮影することによりその被写体の画像を出力する撮影手段と、当該撮影手段により出力された画像を表す画像データを送信する画像送信手段と、を有する通信端末と、
を備え、
前記サーバ装置は、前記第1の電話端末と前記第2の電話端末とが接続されている場合に、前記通信端末から送信された画像データが表す画像を前記共有画像として、前記第1のクライアント装置及び前記第2のクライアント装置のそれぞれへ送信する共有画像送信手段を備える画像共有システム。
【請求項2】
請求項1に記載の画像共有システムであって、
前記第1のクライアント装置は、前記共有画像を編集する編集情報が入力された場合、当該入力された編集情報に基づいて編集された前記共有画像を表示するとともに、当該入力された編集情報を前記サーバ装置へ送信するように構成され、
前記サーバ装置は、前記第1のクライアント装置から前記編集情報を受信した場合に当該受信した編集情報を前記第2のクライアント装置へ送信するように構成され、
前記第2のクライアント装置は、前記サーバ装置から前記編集情報を受信した場合に、当該編集情報に基づいて編集された前記共有画像を表示するように構成された画像共有システム。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載の画像共有システムであって、
前記サーバ装置は、
現時点にて前記第1の通信端末と前記第2の通信端末とが接続されているか否かを表す接続状態情報を要求する旨を表す接続状態情報要求を前記接続制御装置へ送信する要求送信手段と、
前記送信した接続状態情報要求に応じて、前記接続状態情報を受信する接続状態情報受信手段と、を備えるとともに、
前記受信した接続状態情報に基づいて前記共有画像を送信するか否かを決定するように構成され、
前記接続制御装置は、
前記サーバ装置から受信した接続状態情報要求に応じて、前記接続状態情報を当該サーバ装置へ送信する接続状態情報送信手段を備える画像共有システム。
【請求項4】
請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の画像共有システムであって、
前記サーバ装置は、通信端末連携サーバ装置と、中継サーバ装置と、を含み、
前記通信端末連携サーバ装置は、前記通信端末から画像データを受信し、当該受信した画像データを共有画像として前記中継サーバ装置へ送信するように構成され、
前記中継サーバ装置は、前記通信端末連携サーバ装置から受信した共有画像を前記第1のクライアント装置及び前記第2のクライアント装置のそれぞれへ送信するとともに、当該第1のクライアント装置から当該第2のクライアント装置へ送信される前記編集情報を中継するように構成された画像共有システム。
【請求項5】
請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の画像共有システムであって、
前記画像送信手段は、前記第1の電話端末と前記第2の電話端末とが接続されている場合に前記画像データを送信するように構成された画像共有システム。
【請求項6】
請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の画像共有システムであって、
前記撮影手段は、ユーザからの撮影指示に応じて前記撮影を行う待機状態と、前記撮影を行わない非待機状態と、に状態が切り替わるように構成されるとともに、前記第1の電話端末と前記第2の電話端末とが接続されている場合に当該撮影手段の状態が当該待機状態に設定されるように構成された画像共有システム。
【請求項7】
請求項1乃至請求項6のいずれか一項に記載の画像共有システムであって、
前記通信端末は、前記第1の電話端末と前記第2の電話端末とが接続されていない場合に、その旨を表す非接続状態情報を出力する情報出力手段を備える画像共有システム。
【請求項8】
サーバ装置が当該サーバ装置と通信可能に接続された第1のクライアント装置及び第2のクライアント装置のそれぞれへ共有画像を送信し、当該第1のクライアント装置及び当該第2のクライアント装置のそれぞれが当該共有画像を表示する工程を含む画像共有方法であって、
通信端末が被写体を撮影することによりその被写体の画像を出力する撮影工程と、
前記通信端末が前記撮影工程にて出力された画像を表す画像データを送信する画像送信工程と、
前記第1のクライアント装置と対応付けられた第1の電話端末と、前記第2のクライアント装置と対応付けられた第2の電話端末と、が接続されている場合に、前記通信端末から送信された画像データが表す画像を前記共有画像として、前記サーバ装置が当該第1のクライアント装置及び当該第2のクライアント装置のそれぞれへ送信する共有画像送信工程と、
を含む画像共有方法。
【請求項9】
請求項8に記載の画像共有方法であって、
前記第1のクライアント装置が、前記共有画像を編集する編集情報が入力された場合、当該入力された編集情報に基づいて編集された前記共有画像を表示するとともに、当該入力された編集情報を前記サーバ装置へ送信する編集情報送信工程と、
前記サーバ装置が、前記第1のクライアント装置から前記編集情報を受信した場合に当該受信した編集情報を前記第2のクライアント装置へ送信する編集情報転送工程と、
前記第2のクライアント装置が、前記サーバ装置から前記編集情報を受信した場合に、当該編集情報に基づいて編集された前記共有画像を表示する共有画像表示工程と、
を含む画像共有方法。
【請求項10】
第1のクライアント装置及び第2のクライアント装置と通信可能に接続され、且つ、当該第1のクライアント装置及び当該第2のクライアント装置のそれぞれへ共有画像を送信するように構成されたサーバ装置であって、
前記第1のクライアント装置と対応付けられた第1の電話端末と、前記第2のクライアント装置と対応付けられた第2の電話端末と、が接続されている場合に、被写体を撮影することによりその被写体の画像を出力する撮影手段と当該撮影手段によって出力された画像を表す画像データを送信する画像送信手段とを備える通信端末から送信された画像データが表す画像を前記共有画像として、当該第1のクライアント装置及び当該第2のクライアント装置のそれぞれへ送信する共有画像送信手段を備えるサーバ装置。
【請求項11】
請求項10に記載のサーバ装置であって、
前記サーバ装置は、前記第1のクライアント装置から前記共有画像を編集する編集情報を受信した場合に当該受信した編集情報を前記第2のクライアント装置へ送信するように構成されたサーバ装置。
【請求項12】
第1のクライアント装置及び第2のクライアント装置と通信可能に接続されたサーバ装置に、前記第1のクライアント装置及び前記第2のクライアント装置のそれぞれへ共有画像を送信させるためのプログラムであって、
前記第1のクライアント装置と対応付けられた第1の電話端末と、前記第2のクライアント装置と対応付けられた第2の電話端末と、が接続されている場合に、被写体を撮影することによりその被写体の画像を出力する撮影手段と当該撮影手段によって出力された画像を表す画像データを送信する画像送信手段とを備える通信端末から送信された画像データが表す画像を前記共有画像として、当該第1のクライアント装置及び当該第2のクライアント装置のそれぞれへ送信する共有画像送信手段を実現させるためのプログラム。
【請求項13】
請求項12に記載のプログラムであって、
前記サーバ装置に、更に、
前記第1のクライアント装置から前記共有画像を編集する編集情報を受信した場合に当該受信した編集情報を前記第2のクライアント装置へ送信する編集情報転送手段を実現させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2009−290625(P2009−290625A)
【公開日】平成21年12月10日(2009.12.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−141857(P2008−141857)
【出願日】平成20年5月30日(2008.5.30)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】