説明

画像処理装置、及び複合機

【課題】認識回路での誤った認識結果により画像データが出力されるのを防止することができる画像処理装置、及び複合機の提供を目的とする。
【解決手段】画像データの特徴を認識する画像認識部と、前記認識結果に応じて画像データに施す処理を変更し、処理後の画像データを出力する処理部と、前記処理部と前記画像認識部のそれぞれに入力される画像データからこの画像データを検証するための検証値を生成する検証値生成部と、前記生成された検証値の一致の有無を検証し、前記各検証値が一致しない場合に、前記処理部から前記画像データを出力させない出力停止部と、を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像データに所定の処理を施す画像処理装置であって、特に、画像の特徴を認識して処理を変更する画像処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、画像データから特徴を求め、この特徴をもとに画像データに対する処理を変更する装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。例えば、画像データを出力する装置において、取得した画像データから紙幣等を示す特徴を求めた場合、画像データの出力を停止する。
【0003】
上記した装置では、画像データに対して処理を行なうための回路とは別に、特徴を認識する認識回路を実装しており、この認識回路により画像データの特徴が求められる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2000−333004号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
認識回路に入力される画像データが、実際の処理対象となる画像データと異なる場合、装置における認識機能がその後の処理に正確に反映されない場合が生じる。例えば、画像データが認識回路に入力される過程で、伝送路の故障や画像データの改竄により正確な特徴認識が行われない場合、当然、認識回路での認識結果が反映されることなく処理が実行されてしまう。
【0006】
本発明は、上記課題にかんがみてなされたもので、認識回路での誤った認識結果により画像データが出力されるのを防止することができる画像処理装置、及び複合機の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明では、画像データの特徴を認識する画像認識部と、
前記認識結果に応じて画像データに施す処理を変更し、処理後の画像データを出力する処理部と、前記処理部と前記画像認識部のそれぞれに入力される画像データからこの画像データを検証するための検証値を生成する検証値生成部と、前記生成された検証値の一致の有無を検証し、前記各検証値が一致しない場合に、前記処理部から前記画像データを出力させない出力停止部と、を有する構成としてある。
【0008】
上記のように構成された発明では、画像データから生成される検証値を用いて画像認識部と信号処理部のそれぞれに入力される画像データの一致を検証するため、画像認識部に入力する画像データが何らかの事情により変化した場合でも、誤った認識結果に基づいて画像データが出力されるのを防止することができる。
【0009】
本発明の一局面として、前記検証値はハッシュ値である。
ハッシュ値は、ハッシュ関数を用いて生成され、画像データからデータ量を低減しつつ同画像データを代表する値である。また、ハッシュ値は非可逆的に生成されるため、生成されたハッシュ値から元のデータを再現することは非常に困難である。そのため、上記のように構成された発明では、画像データの各画素毎に一致を検証する場合に比べて、検証に要する時間を短くすることができる。また、セキュリティー性を高めることができる。
【0010】
画像認識部が認識する画像データの特徴としては、元画像に含まれる特定画像等である。そのため、本発明の一局面として、前記画像認識部は、画像データが紙幣を示す特徴を有するか否かを認識する。
上記のように構成された発明では、紙幣の偽造についてより偽造防止効果を高めることができる。
【0011】
また、検証値が一致しない場合に、画像データの出力を停止する以外にも、様々な方法を採用することができる。そのため、本発明の一局面として、前記処理変更部は、前記検証値が一致しない場合に、エラー表示を行う。
上記のように構成された発明では、エラー表示を行うことで、ユーザに対して視覚的に検証値の不一致を通知することができる。
【0012】
本発明の一局面として、前記出力停止部は、前記画像認識部が認識する特徴の優先度に応じて、検証値のもととなる画像データのデータ量を変更する。
上記のように構成された発明では、認識部が認識する特徴の優先度が低い場合は、検証値を生成する画像データの量を低減させることで、処理に要する時間を短くすることができる。
【0013】
また、本発明の一局面として、前記処理部は、スキャナーが取得した画像データを受信する構成としてもよい。
【0014】
さらに、本発明の他の局面として、画像データに所定の処理を施した後、各出力部により異なる出力形態で出力する複合機であって、画像データの特徴を認識する画像認識部と、前記認識結果に応じて画像データに施す処理を変更し、処理後の画像データを前記各出力部に出力する処理部と、前記処理部と前記画像認識部のそれぞれに入力される画像データからこの画像データを検証するための検証値を生成する検証値生成部と、前記生成された検証値の一致の有無を検証し、前記各検証値が一致しない場合に、前記処理部から前記画像データを出力させない出力停止部と、を有する構成としてある。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】一実施形態としての複合機100の構成を示すブロック構成図である。
【図2】画像処理回路80の内部構成を説明するためのブロック図である。
【図3】画像処理回路80の機能を説明するためのイメージ図である。
【図4】画像処理回路80の機能を説明するためのフローチャートである。
【図5】第2の実施形態に係る画像処理回路80の構成を説明するブロック構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、図を参照しつつ下記の順序に従って本発明の実施形態を説明する。
1.第1の実施形態:
2.第2の実施形態:
3.その他の実施形態:
【0017】
1.第1の実施形態:
図1は、一実施形態としての複合機100の構成を示すブロック構成図である。複合機100の要部は、スキャナーエンジン91と、画像処理回路80と、出力部としてのネットワークI/F92、プリントエンジン93、FAXI/F94と、所定の画面を表示する表示部95とで構成されている。そのため、複合機100では、スキャナーエンジン91が原稿画像をスキャンして画像データを生成すると、画像処理回路80はこの画像データに対して所定の画像処理を施し、ユーザによって選択された各出力部に画像データを出力する。
【0018】
また、画像処理回路80は、入力された画像データに対して画像データの特徴を認識し、認識結果に基づいてこの画像データに対する処理を変更する。例えば、スキャナーエンジン91が取得した画像データ内に紙幣等の特定画像が含まれる場合は、画像処理回路80は、この画像データをプリントエンジン93に出力せず、画像データを出力させない。
【0019】
図2は、画像処理回路80の内部構成を説明するためのブロック図である。また、図3は、画像処理回路80の機能を説明するためのイメージ図である。画像処理回路80は、画像データに対して所定の画像処理を施す信号処理部(処理部)84の他、画像データの特徴を認識するために画像認識部85を備えている。画像認識部85は、画像データから紙幣等の特定画像を認識し、この認識結果に応じて信号処理部84が実行する処理を変更させる。
【0020】
このとき、画像処理回路80は、画像認識部85に入力される画像データが信号処理部84に入力される画像データと一致するか否かを画像データから生成した検証値により判定し、検証値が一致する場合のみ画像データを指定された出力部に出力する(図3)。画像処理回路80は、上記機能により画像認識部85へ画像データが入力されるまでの伝送路の故障や、画像データの改竄により、誤った認識結果が信号処理部84の処理に反映されてしまうのを防止することができる。以下に、画像処理回路80の各部の機能についてより詳細に説明を行う。
【0021】
画像処理回路80は、信号処理部84及び画像認識部85に加え、第1及び第2の入力I/F81,88を介して入力された画像データから検証値としてのハッシュ値を算出する第1及び第2の検証値生成部82,83と、生成されたハッシュ値の一致を検証する一致回路86と、画像処理回路80における主たる制御を行う制御部87とを備えている。
【0022】
画像認識部85は、入力された画像データから所定の特徴を認識する。画像認識部85は、第2の入力I/F88と入力側で接続し、制御部87と出力側で接続している。そのため、第2の入力I/F88を介して入力された画像データから特定画像を認識し、この認識結果に応じて制御部87に対して所定の信号を出力する。ここで、本実施形態では、画像認識部85は特定画像として画像データから紙幣の特徴や顔の輪郭を認識する。
【0023】
信号処理部84は、画像データに対して所定の画像処理を実行する。信号処理部84は、入力側で第1の入力I/F81及び制御部87と接続し、出力側で画像処理回路80の出力端子と接続している。信号処理部84は、制御部87から出力される画像認識部85による画像データの認識結果に基づく制御信号従って、第1の入力I/F81から入力された画像データに対する処理を変更させる。具体的には、画像認識部85が認識した画像データの特徴が紙幣である場合は、画像データの出力部への出力を停止する。また、画像認識部85が認識した画像データの特徴が人顔である場合は、画像データに対して顔補正等を実行する。そのため、画像認識部85と信号処理部84及び制御部87により本発明の処理部を構成する。
【0024】
第1及び第2の入力I/F81,88は、スキャナーエンジン91から入力された画像データを第1及び第2の検証値生成部82,83にそれぞれ入力する。第1及び第2の入力I/F81,88は、入力側でバッファメモリー70とそれぞれ接続し、出力側で第1及び第2の検証値生成部82,83とそれぞれ接続している。そのため、第1及び第2の入力I/F81,88は、バッファメモリー70に記憶された画像データを、第1及び第2の検証値生成部82,83にそれぞれ出力させる。
【0025】
第1及び第2の検証値生成部82,83は、入力された画像データからハッシュ値を生成する。第1及び第2の検証値生成部82,83は、それぞれ出力側で一致回路86と接続しており、第1及び第2の入力I/F81,88を介して入力された画像データに基づいてハッシュ値を生成し、生成されたハッシュ値を一致回路86に出力する。
【0026】
ここで、ハッシュ値とは画像データを代表する値であり、所定のハッシュ関数によって生成される。ハッシュ値は非可逆的に生成されるため、生成されたハッシュ値から元のデータを再現することは非常に困難である。そのため、画像データの検証にハッシュ値を使用することは、画像データの各画素毎に一致を検証する場合に比べて、検証に要する時間を短くすることができる。また、セキュリティー性を高めることができる。
【0027】
本実施形態に係る、第1及び第2の検証値生成部82,83が使用するハッシュ関数は、MD5(Message Digest Algorithm 5)や、SHA1(Secure Hash Algorithm 1)等であり、以下、第1及び第2の検証値生成部82,83が、ハッシュ関数としてMD5を使用して画像データから所定ビットのハッシュ値を生成する場合を例に説明をおこなう。ここで、よりハッシュ値の非可逆性を高めたい場合は、ハッシュ関数としてSHA1を使用すればよい。そのため、第1及び第2の検証値生成部82,83により本発明の検証値生成部を構成する。
【0028】
以下に、第1及び第2の検証値生成部82,83が生成するハッシュ値について説明を行う。バッファメモリー70から画像データが出力されると、第1及び第2の検証値生成部82,83は、この画像データを受信し、ハッシュ関数を用いてハッシュ値を生成する。
このとき、第1及び第2の検証値生成部82,83がハッシュ関数としてMD5を使用する場合は、所定ビットで構成された画像データから128ビットのハッシュ値が生成される。また、第1及び第2の検証値生成部82,83がハッシュ関数としてSHA1を使用する場合は、画像データから160ビットのハッシュ値が生成される。
【0029】
一致回路86は、第1及び第2の検証値生成部82,83が生成したハッシュ値の一致の有無を検証し、検証結果を検証信号として制御部87に出力する。前述したように、ハッシュ値が所定ビットで生成される場合、一致回路86は、各ビットの一致の有無を検証し、これを全ビットで実行することで、ハッシュ値が一致するか否かを検証する。一致回路86は、ハッシュ値が一致すればハイレベルの検証信号を、又不一致ならローレベルの検証信号を制御部87に出力する。
【0030】
制御部87は、CPUと、ROM及びRAMとで構成されており、CPUがROMに記憶されたプログラム等をRAM上で実行することで、画像処理回路80に各種の処理を実行させる。また、ROMには、一致回路86から入力された検証信号をもとにCPUに信号処理部84からの画像データの出力を停止させるためのプログラムが記憶されており、CPUは、このプログラムを実行することで、一致回路86から入力された検証信号により画像データの出力の有無を変更する。そのため、一致回路、及び制御部87により本発明の出力停止部を構成する。
【0031】
図4は、画像処理回路80の機能を説明するためのフローチャートである。以下、図4を参照して、画像処理回路80における処理を説明する。なお、この図では、ユーザがプリントエンジン93を出力部として選択した際、スキャナーエンジン91がスキャンした元画像に紙幣の特徴を有する特定画像が含まれる場合を例に説明を行う。
【0032】
スキャナーエンジン91から画像データが画像処理回路80に入力されると、画像データは、第1及び第2の入力I/F81,88を介して第1及び第2の検証値生成部82,83に出力される(ステップS110)。
【0033】
第1及び第2の検証値生成部82,83は、入力された画像データからハッシュ関数MD5を用いて128ビットのハッシュ値を生成する(ステップS120)。生成されたハッシュ値は、一致回路86に出力される。
【0034】
一致回路86は、生成された128ビットのハッシュ値の一致の有無を検証する(ステップS130)。このとき、各ハッシュ値が一致する場合は、一致回路86は、制御部87に一致を示す検証信号を出力する(ステップS140)。
【0035】
制御部87は、一致回路86からハッシュ値の一致を示す検証信号を受信すると、画像認識部85が認識した画像データの特徴をもとに、信号処理部84に画像データの処理を実行させる。
【0036】
このとき、画像認識部85が、画像データから特定画像である紙幣の特徴を認識しなければ(ステップS150)、制御部87は、信号処理部84によって所定の処理が施された画像データをプリントエンジン93に出力させる(ステップS160)。そのため、プリントエンジン93には画像データが出力され、印刷処理が実行される。
【0037】
また、画像認識部85が、画像データから特定画像である紙幣の特徴を認識すると(ステップS150)、制御部87は、信号処理部84によって所定の処理が施された画像データを出力させない(ステップS170)。そのため、プリントエンジン93には、画像データが出力されず、印刷処理が実行されない。この場合、例えば、プリントエンジン93は、画像の代わりに被印刷面の一面が黒ベタになるよう被印刷物を印刷する。
【0038】
一方、ステップ140で、ハッシュ値が一致しない場合は、一致回路86は、画像認識部85と信号処理部84に入力された画像データが同じではないと判断し、制御部87に対して一致しない旨の検証信号を出力する。そのため、制御部87は、この信号を割り込み信号として、信号処理部84に対して画像データの出力を停止させる。
【0039】
更に、制御部87は、入力画像データのエラーを示すエラー情報を表示部95に出力する(ステップS180)。そのため、表示部95は、このエラー情報を受信してエラー情報を表示する。ここで、表示部95によりエラー表示を行うことで、ユーザは、画像データの不一致を視覚的に認識することが可能となる。その結果、ユーザが、複合機100が故障したと誤認識するのを防止することができる。その後、プリントエンジン93には画像処理回路80から画像データが出力されず印刷処理を実行しない。以上、第1の実施形態を説明した。
【0040】
2.第2の実施形態:
図5は、第2の実施形態に係る画像処理回路80の構成を説明するブロック構成図である。画像認識部85を画像処理回路80とは別基板により構成する場合、スキャナーエンジン91がスキャンした画像データは、各基板上に実装された画像認識部85及び信号処理部84にアドレスが指定されてそれぞれ出力される。そのため、画像処理回路80は、信号処理部84が処理を行なう画像データが記憶されるバッファメモリー71と、画像認識部85が特徴を認識する画像データが記憶されるバッファメモリー72を備えている。
【0041】
また、第1の検証値生成部82は、バッファメモリー71と第1の入力I/F81を介して接続することで、バッファメモリー71に記憶された画像データから検証値を生成する。また、第2の検証値生成部83は、バッファメモリー72と第2の入力I/F88を介して接続することで、バッファメモリー72に記憶された画像データから検証値を生成する。その後、一致回路86は生成された各検証値の一致を検証し、この検証結果に基づいた検証信号を制御部87に出力する。なお、以後の処理は第1の実施形態と同様であるため説明を省略する。以上、第2の実施形態を説明した。
【0042】
3.その他の実施形態:
本発明は、様々な変形例が存在する。
第1及び第2の検証値生成部82,83は、画像データの全体から検証値を生成する以外にも、画像データの一部から検証値を生成するものであってもよい。即ち、画像認識部85が認識する画像データの優先度が低い場合、出力画像のスループットを向上させるため、第1及び第2の検証値生成部82,83は、画像データにおける複数ライン毎のデータから検証値を生成してもよい。例えば、2ライン毎の画像データから検証値を生成するものであってもよい。
【0043】
第1及び第2の検証値生成部が生成する値はハッシュ値でなくともよい。即ち、ハッシュ値以外にも、チェックサムや、パリティービットを用いるものであってもよい。即ち、各画像データのライン毎にチェックサムやパリティービットを付与し、一致回路86はこのチェックサム又はパリティービットの一致を検証する。
【0044】
なお、本発明は上記実施例に限られるものでないことは言うまでもない。即ち、実施例の中で開示した相互に置換可能な部材および構成等を適宜その組み合わせを変更して適用すること、実施例の中で開示されていないが、公知技術であって実施例の中で開示した部材および構成等と相互に置換可能な部材および構成等を適宜置換し、またその組み合わせを変更して適用すること、実施例の中で開示されていないが、公知技術等に基づいて当業者が上記実施例の中で開示した部材および構成等の代用として想定し得る部材および構成等と適宜置換し、またその組み合わせを変更して適用すること、は本発明の一実施例として開示されるものである。
【符号の説明】
【0045】
70〜73…バッファメモリー、80…画像処理回路、81…第1の入力I/F、82…第1の検証値生成部、83…第2の検証値生成部、84…信号処理部、85…画像認識部、86…一致回路、87…制御部、88…第2の入力I/F、91…スキャナーエンジン、92…ネットワークI/F、93…プリントエンジン、94…FAXI/F、95…表示部、100…複合機


【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像データの特徴を認識する画像認識部と、
前記認識結果に応じて画像データに施す処理を変更し、処理後の画像データを出力する処理部と、
前記処理部と前記画像認識部のそれぞれに入力される画像データからこの画像データを検証するための検証値を生成する検証値生成部と、
前記生成された検証値の一致の有無を検証し、前記各検証値が一致しない場合に、前記処理部から前記画像データを出力させない出力停止部と、を有することを特徴とする画像処理装置。
【請求項2】
前記検証値はハッシュ値であることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項3】
前記画像認識部は、画像データが紙幣を示す特徴を有するか否かを認識することを特徴とする請求項1又は請求項2のいずれかに記載の画像処理装置。
【請求項4】
前記出力停止部は、前記検証値が一致しない場合に、エラー表示を行うことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の画像処理装置。
【請求項5】
前記出力停止部は、前記画像認識部が認識する特徴の優先度に応じて、検証値を生成するもととなる画像データのデータ量を変更することを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の画像処理装置。
【請求項6】
前記処理部は、スキャナーが取得した画像データを受信することを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載の画像処理装置。
【請求項7】
画像データに所定の処理を施した後、各出力部により異なる出力形態で出力する複合機であって、
画像データの特徴を認識する画像認識部と、
前記認識結果に応じて画像データに施す処理を変更し、処理後の画像データを前記各出力部に出力する処理部と、
前記処理部と前記画像認識部のそれぞれに入力される画像データからこの画像データを検証するための検証値を生成する検証値生成部と、
前記生成された検証値の一致の有無を検証し、前記各検証値が一致しない場合に、前記処理部から前記画像データを出力させない出力停止部と、を有することを特徴とする複合機。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2010−161611(P2010−161611A)
【公開日】平成22年7月22日(2010.7.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−2249(P2009−2249)
【出願日】平成21年1月8日(2009.1.8)
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Fターム(参考)】