説明

画像処理装置、画像処理プログラム及び医用画像印刷システム

【課題】フィルムのスペースに無駄が発生しないように医用画像を印刷するための処理を行うことが可能な画像処理装置を提供する。
【解決手段】フィルム印刷装置20A等にセットされているフィルムのコマ数を、印刷設定情報記憶部3に予め記憶させておく。画像処理部6は、ボリュームデータに対してMPR処理を施す際に、指定されたMPR処理の対象範囲を上記コマ数分に等間隔に分割して、上記コマ数分のMPR画像データを生成する。MPR画像データはフィルム印刷装置20A等に出力されてフィルムに印刷される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、MRI装置やX線CT装置などの医用画像診断装置で収集される医用画像データをフィルムに印刷するための処理を行う画像処理装置、画像処理プログラム及び医用画像印刷システムに関する。
【背景技術】
【0002】
MRI装置やX線CT装置などの医用画像診断装置にて収集された医用画像データは、医用画像用レーザープリンタなどのフィルム印刷装置(一般的に、「イメージャ」と称されることがある)によってフィルムに印刷され、診断に用いられる(例えば特許文献1)。
【0003】
上記フィルム印刷装置には医用画像が印刷されるフィルムがセットされ、医用画像診断装置から送られる医用画像データを受けて、セットされているフィルムに医用画像を印刷する。診断部位などによってフィルムの大きさを変えて印刷することがあるため、フィルム印刷装置には大きさが異なる複数種類のフィルムがセットされている。
【0004】
さらに、フィルム印刷装置には印刷条件として、1枚のフィルムに対して印刷される医用画像の数(コマ数)が設定されている。1枚のフィルムのコマ数は、診断部位によって慣習的に決定されることがある。例えば、頭部の画像をフィルムに印刷する場合にはコマ数を「16」に設定したり、腹部の画像をフィルムに印刷する場合にはコマ数を「20」に設定したりすることが行われている。コマ数が「16」に設定されると、フィルム印刷装置は1枚のフィルムに16枚分の画像を印刷することになり、コマ数が「20」に設定されると、フィルム印刷装置は1枚のフィルムに20枚分の画像を印刷することになる。
【0005】
一方、医用画像診断装置にて医用画像データを収集し、3次元のボリュームデータに対してMPR処理(Multi Plannar Reconstruction)を行って任意断面のMPR画像データを生成する場合がある。このMPR画像データをフィルム印刷装置によってフィルムに印刷し、そのフィルムを観察することで診断が行われる。例えば、頭部や腹部などの任意断面の画像データを生成して、フィルムに印刷することで頭部や腹部などの診断が行われる。
【0006】
このMPR処理を行う場合、検査技師などの操作者はボリュームデータに対してMPR処理を行う範囲を指定し、さらに作成すべきMPR画像の枚数を指定する。例えば、頭部や腹部のどの範囲について、何枚分のMPR画像を作成すべきなのかを指定する。MPR処理を行う画像処理装置は、MPR処理を行う範囲及び枚数の指定を受け付けると、指定された範囲内において、指定された枚数分のMPR画像データを生成する。
【0007】
そして、画像処理装置で生成されたMPR画像データはフィルム印刷装置に送信され、フィルム印刷装置によってフィルムに印刷される。フィルム印刷装置には、1枚のフィルムに印刷されるコマ数が印刷条件として設定されているため、そのコマ数に従ってフィルムにMPR画像が印刷される。
【0008】
【特許文献1】特開2001−292295号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、画像処理装置にてMPR処理の操作を行う検査技師などの操作者は、フィルム印刷装置にセットされているフィルムの種類やコマ数などの設定条件を意識せずにMPR画像データの生成枚数を指定している。そのため、フィルム印刷装置にてコマ数が「20」に設定されている場合であっても、MPR処理によってコマ数にして16枚分しかMPR画像データを生成しなかった場合は、本来、20枚分の画像が印刷可能なフィルムに16枚分の画像しか印刷されず、画像4枚分のスペースが無駄になってしまう。
【0010】
診断では大量のフィルムが使用されるため、フィルムに無駄なスペースが発生すると、その分、トータルのフィルムのコストが高くなってしまう問題がある。従って、フィルムのスペースになるべく無駄が発生しないように画像を印刷することができる技術が望まれている。
【0011】
この発明は上記の問題を解決するものであり、フィルム印刷装置で印刷されるフィルムのスペースに無駄が発生しないように医用画像を印刷するための処理を行うことが可能な画像処理装置、画像処理プログラム及び医用画像印刷システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
請求項1に記載の発明は、フィルムに医用画像を印刷するフィルム印刷装置に設定されている、前記フィルム1枚に印刷可能なコマ数を取得する取得手段と、前記取得したコマ数を記憶する記憶手段と、医用画像診断装置にて収集されたボリュームデータの範囲の指定を受け付けて、前記指定された範囲においてMPR処理を行って前記記憶手段に記憶されているコマ数の分、MPR画像データを生成する画像処理手段と、を有することを特徴とする画像処理装置である。
【0013】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の画像処理装置であって、前記画像処理手段は、前記指定された範囲内において等間隔でMPR処理を行って前記コマ数分のMPR画像データを生成することを特徴とするものである。
【0014】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2にいずれかに記載の画像処理装置であって、前記取得手段は、複数のフィルムについて各フィルム1枚に印刷可能なコマ数を取得し、前記記憶手段は、前記取得した各フィルム1枚に印刷可能なコマ数を記憶し、前記画像処理手段は、前記ボリュームデータの範囲及び前記フィルムの指定を受け付けて、前記指定された範囲においてMPR処理を行って、前記指定されたフィルムのコマ数分、MPR画像データを生成することを特徴とするものである。
【0015】
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の画像処理装置であって、前記画像処理手段は、前記ボリュームデータの範囲及び複数のフィルムの指定を受け付けて、前記指定された範囲においてMPR処理を行って、前記指定された複数のフィルムのコマ数の合計分、MPR画像データを生成することを特徴とするものである。
【0016】
請求項5に記載の発明は、請求項1又は請求項2のいずれかに記載の画像処理装置であって、前記取得手段は、複数のフィルム印刷装置についてフィルムに印刷可能なコマ数を取得し、前記記憶手段は、前記取得した複数のフィルム印刷装置についてフィルムに印刷可能なコマ数を記憶し、前記画像処理手段は、前記フィルム印刷装置及び前記ボリュームデータの範囲の指定を受け付けて、前記指定された範囲においてMPR処理を行って前記記憶手段に記憶されているコマ数の分、MPR画像データを生成することを特徴とするものである。
【0017】
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の画像処理装置であって、前記指定されたフィルム印刷装置に前記MPR画像データを送信する送信手段を更に有することを特徴とするものである。
【0018】
請求項7に記載の発明は、コンピュータに、フィルムに医用画像を印刷するフィルム印刷装置に設定されている、前記フィルム1枚に印刷可能なコマ数を取得して記憶手段に記憶させる取得機能と、医用画像診断装置にて収集されたボリュームデータの範囲の指定を受け付ける機能と、前記指定された範囲においてMPR処理を行って前記記憶手段に記憶されているコマ数の分、MPR画像データを生成する画像処理機能と、を実行させることを特徴とする画像処理プログラムである。
【0019】
請求項8に記載の発明は、フィルム1枚に印刷可能なコマ数が設定され、前記フィルムに対して医用画像を印刷するフィルム印刷装置と、画像処理装置とを備えた医用画像印刷システムであって、前記画像処理装置は、前記フィルム印刷装置に設定されているコマ数を前記フィルム印刷装置から取得する取得手段と、前記取得したコマ数を記憶する記憶手段と、医用画像診断装置にて収集されたボリュームデータの範囲の指定を受け付けて、前記指定された範囲においてMPR処理を行って前記記憶手段に記憶されているコマ数の分、MPR画像データを生成する画像処理手段と、前記MPR画像データを前記フィルム印刷装置に送信する送信手段と、を備え、前記フィルム印刷装置は、前記MPR画像データを前記フィルムに印刷することを特徴とする医用画像印刷システムである。
【発明の効果】
【0020】
この発明によると、フィルムに無駄なスペースを発生させずに医用画像を印刷することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
この発明の実施形態に係る医用画像印刷システムの構成について図1を参照して説明する。図1は、この発明の実施形態に係る医用画像印刷システムの構成を示すブロック図である。
【0022】
医用画像印刷システム1は、画像処理装置2、フィルム印刷装置20A、20B、・・・、及び印刷管理サーバ21を備えて構成され、それらはネットワークを介して接続されている。図1にはフィルム印刷装置20A、20Bが図示されているが、3台以上のフィルム印刷装置が設置されていても良く、1台のフィルム印刷装置20Aのみが設置されていても良い。画像処理装置2にて画像処理された医用画像データは、印刷管理サーバ21を介してフィルム印刷装置20A(20B)に送信され、フィルム印刷装置20A(20B)は受信した医用画像データをフィルムに印刷する。また、画像処理装置2にはX線CT装置やMRI装置などの既知の医用画像診断装置30が接続され接続されている。なお、画像処理装置2が医用画像診断装置30内に含まれていても良い。
【0023】
フィルム印刷装置20A(20B)は、医用画像用レーザープリンタなどの既知のフィルム印刷装置である。フィルム印刷装置20A(20B)にはフィルムがセットされ、さらに印刷条件として、1枚のフィルムに印刷する画像数(コマ数)が設定されている。また、複数のフィルムがセットされている場合は、各フィルムのコマ数が印刷条件として設定されている。
【0024】
ここでは、大きさが異なる4種類のフィルムA、B、C及びDがセットされているものとする。この場合、各フィルムA、B、C及びDのコマ数が印刷条件としてフィルム印刷装置20A(20B)に設定されている。例えば、フィルムAのコマ数を「16」、フィルムBのコマ数を「20」、フィルムCのコマ数を「4」、フィルムDのコマ数を「8」として、フィルム印刷装置20A(20B)に設定されているものとする。
【0025】
また、上記コマ数は、慣習的に診断部位に依存して決定されることがある。例えば、頭部の診断には1枚のフィルムに16枚分の画像を印刷したフィルムが使用されたり、腹部の診断には1枚のフィルムに20枚分の画像を印刷したフィルムが使用されたりする。
【0026】
画像処理装置2内の印刷設定情報記憶部3には、フィルム印刷装置20A(20B)にセットされているフィルムを特定するためのフィルム識別情報と各フィルムのコマ数とが対応付けられて記憶されている。この場合、フィルム識別情報及びフィルムのコマ数が印刷設定情報となる。
【0027】
また、複数のフィルム印刷装置が接続されている場合、印刷設定情報記憶部3には、各フィルム印刷装置についての印刷設定情報が記憶されている。例えば、フィルム印刷装置を特定するための装置識別情報(製造番号など)、各フィルム印刷装置にセットされているフィルムを特定するためのフィルム識別情報、及び各フィルムのコマ数が対応付けられて印刷設定情報記憶部3に記憶されている。この場合、装置識別情報、フィルム識別情報、及びフィルムのコマ数が印刷設定情報となる。
【0028】
ここで、印刷設定情報記憶部3に記憶されている印刷設定情報の具体例について図2を参照して説明する。ここでは、複数のフィルム印刷装置が接続されている場合について説明する。図2に示すように、フィルム印刷装置を特定するための装置識別情報、フィルムを特定するためのフィルム識別情報、及びフィルムのコマ数が対応付けられたテーブル(印刷設定情報)が印刷設定情報記憶部3に記憶されている。このテーブル(印刷設定情報)は、印刷設定情報記憶部3に予め記憶されている。
【0029】
図2に示すテーブルには1例として、フィルム印刷装置20A、20Bの印刷設定情報が含まれている。フィルム印刷装置20A、20Bともに、4種類のフィルムA、B、C及びDがセットされているため、装置識別情報(例えば、20A、20B)に、各フィルムを特定するためのフィルム識別情報(例えば、A、B、C、D)が対応付けられ、さらに、各フィルムのコマ数(例えば、16、20、4、8)が対応付けられている。
【0030】
また、上述したように、フィルムのコマ数は診断部位に依存して決定されることがあるため、診断部位、フィルム識別情報、及びコマ数を対応付けたテーブルを作成しておき、そのテーブルを印刷設定情報記憶部3に予め記憶させておいても良い。例えば、フィルムAを頭部診断用とし、フィルムBを腹部診断用として、診断部位とフィルム識別情報などとを対応付けておけば良い。
【0031】
画像データ記憶部4には、医用画像診断装置30にて収集された医用画像データが記憶されている。例えば、医用画像診断装置30としてX線CT装置を用いた場合、スキャンを行なって得られた断層像データやボリュームデータなどの医用画像データが、医用画像診断装置30から画像処理装置2に送信され、画像データ記憶部4に保存される。
【0032】
また、医用画像診断装置30によって医用画像データが収集された際に、医用画像データには、患者IDや診断部位などの画像データ識別情報が付されて画像データ記憶部4に記憶される。従って、患者IDや診断部位などを検索キーとして用いることで、画像データ記憶部4内の医用画像データを取得することができる。
【0033】
印刷設定情報取得部5は、印刷設定情報記憶部3に記憶されている印刷設定情報(コマ数やフィルム識別情報など)を取得して画像処理部6に送る。例えば、入力装置7にてフィルムの種類が指定されると、印刷設定情報取得部5は指定されたフィルムに対応するコマ数の情報を取得して画像処理部6に送る。また、フィルム印刷装置とフィルムの種類が指定されると、印刷設定情報取得部5は、指定されたフィルム印刷装置及びフィルムに対応するコマ数の情報を取得して画像処理部6に送る。さらに、診断部位とフィルムの種類とが対応付けられている場合は、診断部位が指定されると、印刷設定情報取得部5は、指定された診断部位に対応するフィルムを特定し、そのフィルムのコマ数を取得して画像処理部6に送る。
【0034】
例えば、入力装置7にてフィルム印刷装置20Aが指定され、更にフィルムAが指定されると、印刷設定情報取得部5は、指定された装置識別情報及びフィルム識別情報を検索キーとして、印刷設定情報記憶部3のテーブルを参照して、フィルム印刷装置20A及びフィルムAに対応付けされているコマ数(「16」)の情報を取得し、そのコマ数の情報を画像処理部6に送る。
【0035】
また、診断部位とフィルム識別情報とが対応付けられている場合は、入力部7にて診断部位を入力することで、印刷設定情報取得部5はその診断部位と対応付けられているフィルムのコマ数の情報を取得し、画像処理部6に送るようにしても良い。
【0036】
画像処理部6は、画像データ記憶部4からボリュームデータを取得し、さらに印刷設定情報記憶部5から送られたコマ数の情報を受け、そのボリュームデータに対して画像処理を施す。この実施形態では、画像処理部6はボリュームデータに対してMPR処理を施して、任意断面の画像データを生成する。
【0037】
MPR処理を行うボリュームデータの範囲(MPR処理の対象範囲)は、入力部7を用いて操作者によって指定される。具体的には、操作者は、開始位置と終了位置とを指定することで、MPR処理を行うボリュームデータの範囲が指定される。画像処理部6は、操作者によって指定された範囲内においてボリュームデータに対してMPR処理を施し、印刷設定情報取得部5から送られたコマ数分のMPR画像データを生成する。このとき、画像処理部6は、MPR処理の対象範囲を等間隔に上記コマ数分に分割してMPR処理を施し、コマ数分のMPR画像データを生成する。
【0038】
ここで、MPR処理を行うボリュームデータの範囲について図3を参照して説明する。図3は、MPR処理を行うボリュームデータの範囲を説明するための模式図である。例えば、ボリュームデータ40において、開始位置Sと終了位置Eとに挟まれた範囲がMPR処理の対象範囲である。画像処理部6は画像データ記憶部4からボリュームデータ40を読み込み、そのMPR処理の対象範囲を等間隔に上記コマ数分に分割してMPR処理を施し、コマ数分のMPR画像データを生成する。
【0039】
また、画像処理部6にて生成されたMPR画像を表示部9に表示させても良い。この場合、画像処理部6は生成したMPR画像データを表示制御部8に出力し、表示制御部8はMPR画像データに基づく画像を表示部9に表示させる。これにより、操作者はMPR画像の確認を行うことができる。
【0040】
また、MPR処理を行うボリュームデータの範囲を指定しやすいように、画像処理部6がボリュームデータに対してMPR処理を行ってアキシャル像データ、コロナル像データ、及びサジタル像データを生成し、これらの画像を表示部9に表示させても良い。ここで、アキシャル像等の表示例について図4を参照して説明する。図4は、MPR処理の範囲を指定する際に表示部に表示される画面の1例を示す図である。同図に示すように、表示部9のモニタ画面9a上には、アキシャル像、コロナル像、及びサジタル像が表示される。操作者はそれらの画像を観察することで、MPR処理の範囲を指定する。
【0041】
例えば、表示制御部8は、MPR処理の開始位置Sと終了位置Eとを指定するために、マーカとしての開始位置指定線S及び終了位置指定線Eを、サジタル像に重ねて表示部9に表示させる。重ねる画像はサジタル像に限らず、コロナル像であってもアキシャル像であっても構わない。開始位置指定線S及び終了位置指定線Eは、入力部7を用いてモニタ画面9a上で矢印Aの方向に移動可能となっている。そして、開始位置指定線Sと終了位置指定線Eとによって挟まれた範囲がMPR処理の対象範囲となる。なお、マウスなどの入力部7を用いて指定線選択ボタンSを押下すると、開始位置指定線Sを移動させることが可能となり、指定線選択ボタンEを押下すると、終了位置指定線Eを移動させることが可能となる。
【0042】
以上のようにモニタ画面9a上で開始位置と終了位置とが指定されると、ボリュームデータにおける開始位置S及び終了位置Eの座標情報が画像処理部6に出力される。画像処理部6はその座標情報を受けると、ボリュームデータ40において開始位置Sと終了位置Eとによって挟まれた範囲内についてMPR処理を行い、印刷設定情報取得部5から送られたコマ数の情報に従って、コマ数分のMPR画像データを生成する。
【0043】
さらに、図4に示すように、生成されたMPR画像を表示部9に表示させても良い。例えば16枚分のMPR画像データが生成された場合は、表示制御部8は、16枚分のMPR画像データを同時に表示部9のモニタ画面9a上に表示させる。この表示により、操作者はMPR画像を確認することが可能となる。
【0044】
なお、表示部9にMPR画像の作成枚数を表示させても良い。この場合、画像処理部6からコマ数の情報が表示制御部8に出力され、表示制御部8は表示部9のモニタ画面9a上にそのコマ数を表示させる。図4に示す例においては、コマ数が「16」であるため、モニタ画面9a上には「16」と表示されている。
【0045】
また、表示部9に処理内容選択ボタンを表示させ、例えば処理内容選択ボタンAを押下すると、この実施形態に係る処理を実行するようにし、処理内容選択ボタンBを押下すると、操作者が任意にMPR画像の生成枚数を指定できるようにしても良い。
【0046】
画像処理部6は例えばCPUなどの演算装置からなり、画像処理装置2の記憶装置(図示しない)に記憶されている画像処理プログラムを実行することで、MPR処理などの機能を実行する。
【0047】
入力部7は、画像処理部6にて行われるMPR処理の範囲を指定するために用いられる。入力部7には、例えばキーボードやマウスなどの一般的な入力装置が用いられ、これによりMPR処理の開始位置及び終了位置が指定される。
【0048】
表示制御部8は、画像処理部6にて生成された医用画像データを受けて、表示部9のモニタ画面上に医用画像データに基づく画像を表示させる。表示部9は液晶ディスプレイやCRTなどのモニタであり、医用画像を表示する。
【0049】
送受信部10a、10bは、ネットワークI/Fとして機能する。送受信部10aは、画像処理部6にて作成されたMPR画像データを印刷管理サーバ21に送信する。また、操作者によってフィルムが指定されている場合は、送受信部10aは、フィルムを特定するためのフィルム識別情報を印刷管理サーバ21に送信し、フィルム印刷装置が指定されている場合は、フィルム印刷装置を特定するための装置識別情報を印刷管理サーバ21に送信する。送受信部10bは、医用画像診断装置30から送信された医用画像データを受信して画像データ記憶部4に記憶させる。
【0050】
また、送受信部10aは、印刷管理サーバ21からフィルム印刷装置20A、20B、・・・の装置識別情報、セットされているフィルムのフィルム識別情報、及び、各フィルムのコマ数の情報を取得する機能を備えている。この場合、送受信部10aは、この発明の「取得手段」の1例として機能することになる。送受信部10aは、取得した上記の装置識別情報、フィルム印刷情報、及び各フィルムのコマ数の情報を対応付けて、テーブル(印刷設定情報)として印刷設定情報記憶部3に記憶させておく。このようにフィルムのコマ数などを取得しておくことで、画像処理部6にて、フィルム印刷装置20A、20B、・・・にセットされているフィルムのコマ数と一致した数のMPR画像データを生成することが可能となる。なお、画像処理装置2の記憶装置に記憶されている取得プログラムを実行することで、取得処理の機能を実行することになる。
【0051】
印刷管理サーバ21は、フィルム印刷装置20A、20B、・・・を管理し、画像処理装置2から送信された医用画像データを受け、フィルム印刷装置20Aなどに医用画像データを送信する。画像処理装置2にてフィルム印刷装置が指定されている場合は、画像処理装置2から装置識別情報も送信されているため、その装置識別情報に従って指定されたフィルム印刷装置に医用画像データを送信する。また、画像処理装置2にてフィルムが指定されている場合は、画像処理装置2からフィルム識別情報が送信されているため、医用画像データとともにそのフィルム識別情報をフィルム印刷装置に送信する。
【0052】
(作用)
次に、この発明の実施形態に係る医用画像印刷システム1の作用について図5を参照して説明する。図5は、この発明の実施形態に係る医用画像印刷システムの動作を順番に示すフローチャートである。
【0053】
この実施形態では、医用画像診断装置30にて医用画像データが予め収集されて、画像処理装置2内の画像データ記憶部4に医用画像データが記憶されている。例えば、X線CT装置を用いて複数の断層像データが収集されて、それら断層像データやボリュームデータが画像データ記憶部4に記憶されている。この実施形態では、画像データ記憶部4に記憶されているボリュームデータに対してMPR処理を施し、フィルムにMPR画像を印刷する。なお、この実施形態では、頭部を診断部位として説明するが、頭部以外の診断部位であっても同じ作用及び効果を奏する。
【0054】
(ステップS01)
まず、ステップS01では、画像処理部6が画像データ記憶部4に記憶されているボリュームデータを読み込む。例えば、操作者は、入力部7を用いて患者IDや診断部位などの画像データ識別情報を入力する。画像処理部6は、その画像データ識別情報を検索キーとして、画像データ記憶部4に記憶されているボリュームデータを取得する。
【0055】
(ステップS02)
次に、ステップS02では、画像処理部6がボリュームデータに対してMPR処理を施してアキシャル像データ、コロナル像データ、及びサジタル像データを生成し、表示制御部8に出力する。表示制御部8はアキシャル像データなどを受けると、図4に示すように、表示部9のモニタ画面9a上にアキシャル像などの医用画像を表示させる。いわゆる3画面表示となる。
【0056】
(ステップS03)
次に、ステップS03では、操作者は表示部9のモニタ画面9a上に表示されているアキシャル像などを観察し、モニタ画面9a上でMPR画像を生成するボリュームデータの範囲を指定する。このとき、入力部7を用いて開始位置と終了位置とを指定する。例えば、図4に示すように、開始位置指定線S及び終了位置指定線Eを矢印A方向に移動させてMPR処理の対象範囲を指定する。MPR処理の対象範囲が指定されると、ボリュームデータ40におけるMPR処理の開始位置Sと終了位置Eの座標情報が画像処理部6に出力される。
【0057】
(ステップS04)
次に、ステップS04では、印刷設定情報取得部5が印刷設定情報記憶部3に記憶されているコマ数の情報を取得し、そのコマ数の情報を画像処理部6に出力する。複数のフィルムの設定情報が記憶されている場合は、操作者は入力部7を用いて所望のフィルムを指定する。例えば、フィルム識別情報の一覧表を予め作成しておき、表示制御部8がその一覧表を表示部9のモニタ画面9a上に表示させる。操作者はその一覧表を見て、その中から所望のフィルムを選択する。操作者によってフィルムが選択されると、印刷設定情報取得部5は、フィルム識別情報を検索キーとして印刷設定情報記憶部3に記憶されているテーブルを参照し、選択されたフィルムに対応するコマ数の情報を取得し、そのコマ数の情報を画像処理部6に出力する。
【0058】
例えば、操作者によってフィルムAが選択された場合、印刷設定情報取得部5はフィルムAのフィルム識別情報を検索キーとして印刷設定情報記憶部3のテーブルを参照し、フィルムAに対応するコマ数(「16」)を取得し、そのコマ数(「16」)を画像処理部6に出力する。フィルムB、C、又はDが選択された場合も、同様に印刷設定情報取得部5からコマ数が取得されて画像処理部6に出力される。
【0059】
また、診断部位とフィルムのコマ数とが対応付けられている場合は、診断部位によってフィルム及びコマ数を特定するようにしても良い。例えば、入力部7にて診断部位「頭部」を示す情報が入力された場合は、印刷設定情報取得部5はその診断部位「頭部」を示す情報を検索キーとして、印刷設定情報記憶部3に記憶されているテーブルを参照し、診断部位「頭部」に対応するフィルムのコマ数の情報を取得する。
【0060】
また、複数のフィルム印刷装置20A、20B、・・・が接続されている場合は、操作者は入力部7を用いて所望のフィルム印刷装置を指定する。例えば、装置識別情報の一覧表を予め作成しておき、表示制御部8がその一覧表を表示部9のモニタ画面9a上に表示させる。操作者はその一覧表を見て、その中から所望のフィルム印刷装置を選択する。なお、複数のフィルムの設定情報が記憶されている場合は、フィルムも選択する。操作者によってフィルム印刷装置及びフィルムが選択されると、印刷設定情報取得部5は、装置識別情報とフィルム識別情報とを検索キーとして印刷設定情報記憶部3に記憶されているテーブルを参照し、選択されたフィルム印刷装置及びフィルムに対応付けられているコマ数の情報を取得し、そのコマ数の情報を画像処理部6に出力する。
【0061】
例えば、操作者によってフィルム印刷装置20A及びフィルムAが選択された場合は、印刷設定情報記憶部5はフィルム印刷装置20Aの装置識別情報とフィルムAのフィルム識別情報とを検索キーとして印刷設定情報記憶部3のテーブルを参照し、フィルム印刷装置A及びフィルムAに対応付けられているコマ数(「16」)を取得し、そのコマ数(「16」)を画像処理部6に出力する。
【0062】
なお、印刷設定情報記憶部3に記憶されている各フィルムのコマ数は、送受信部10aによってフィルム印刷装置20A、20B、・・・から取得された情報である。送受信部10aは、フィルム印刷装置20A、20B、・・・にセットされている各フィルムのコマ数を取得し、フィルム印刷装置20A、20B、・・・の装置識別情報、フィルムを特定するフィルム識別情報、及びコマ数を対応付けて、印刷設定情報(テーブル)として印刷設定情報記憶部3に記憶させる。
【0063】
(ステップS05)
次に、ステップS05では、画像処理部6はボリュームデータに対してMPR処理を施す。このとき、ステップS03において指定されたMPR処理の対象範囲に対してMPR処理を施し、さらに、ステップS04にて取得したコマ数分のMPR画像データを生成する。このとき、画像処理部6は、指定されたMPR処理の対象範囲について、等間隔で上記コマ数分のMPR画像データを生成する。
【0064】
例えば、フィルム印刷装置20AのフィルムAが指定されると、それらに対応付けられているコマ数(16枚)が取得されて画像処理部6に出力される。画像処理部6は、ボリュームデータの指定された範囲内を等間隔に16分割し、等間隔にMPR画像データを生成する。また、フィルムBが指定された場合も同様に、コマ数(20枚)が画像処理部6に出力され、画像処理部6は、ボリュームデータの指定された範囲内を等間隔に20分割してMPR画像データを生成する。
【0065】
なお、1つのフィルム印刷装置のみが接続され、フィルムも1種類のみがセットされている場合は、印刷設定情報記憶部3にはそのフィルムに設定されているコマ数のみが記憶されている。この場合、操作者はフィルム印刷装置及びフィルムの種類を指定する必要がなく、自動的にコマ数が決定され、印刷設定情報記憶部3に記憶されているコマ数が画像処理部6に出力され、そのコマ数の分、MPR画像データが生成される。
【0066】
(ステップS06)
次に、ステップS06では、送受信部10aは画像処理部6からMPR画像データを受けて、ネットワークを介して印刷管理サーバ21にMPR画像データを送信する。複数のフィルム印刷装置20A(20B)が接続されている場合は、送受信部10aは、操作者によって指定されたフィルム印刷装置の装置識別情報を印刷管理サーバ21に送信する。さらに、複数のフィルムがセットされている場合は、操作者によって指定されたフィルムのフィルム識別情報を印刷管理サーバ21に送信する。印刷管理サーバ21は、装置識別情報に従って、MPR画像データとフィルム識別情報とを、フィルム印刷装置20A(20B)に送信する。
【0067】
例えば、フィルム印刷装置20AとフィルムAとが選択されて16枚分のMPR画像データが生成された場合は、送受信部10aは、16枚分のMPR画像データを印刷管理サーバ21に送信する。このとき送受信部10aは、MPR画像データとともに、フィルム印刷装置20Aの装置識別情報とフィルムAのフィルム識別情報とを印刷管理サーバ21に送信する。そして、印刷管理サーバ21は、印刷識別情報に従って、16枚分のMPR画像データとフィルムAのフィルム識別情報とを、フィルム印刷装置20Aに送信する。
【0068】
(ステップS07)
次に、ステップS07では、MPR画像データを受信したフィルム印刷装置20A(20B)は、セットされているフィルムに対してMPR画像を印刷する。フィルム印刷装置20A(20B)には、MPR画像データとともにフィルム識別情報も送信されるため、フィルム印刷装置20A(20B)はそのフィルム識別情報に従って指定されたフィルムにMPR画像を印刷する。例えば、フィルム印刷装置20Aが指定され、更にフィルムAが指定されていた場合は、画像処理部6にて16枚分のMPR画像データが作成され、フィルム印刷装置20Aには16枚分のMPR画像データとフィルムAのフィルム識別情報とが送信される。フィルム印刷装置20Aは、フィルム識別情報に従って、フィルムAに16枚のMPR画像を印刷する。フィルム印刷装置20Aにおいては、フィルムAにはコマ数が16枚に設定されているため、画像処理装置2にて作成されたMPR画像の数と一致し、無駄なスペースを発生させずにMPR画像をフィルムに印刷することができる。
【0069】
以上の処理を行うことにより、フィルム印刷装置20A(20B)にて印刷されるフィルムに無駄なスペースを発生させずにMPR画像を印刷することが可能となる。
【0070】
(変形例)
また、複数のフィルムに亘ってMPR画像を印刷しても良い。この場合、操作者は入力部7を用いてフィルムの枚数を指定する。例えば、2枚のフィルムAに亘って画像を印刷する場合、フィルムAを指定するとともに、フィルムの枚数である2枚も入力する。これにより、画像処理部6はコマ数の合計を求める。例えば、2枚のフィルムのコマ数を加算してトータルのコマ数を求める。
【0071】
そして画像処理部6は、上記ステップS03において指定されたMPR処理の対象範囲についてMPR処理を行って、そのトータルのコマ数分のMPR画像データを作成する。例えば、2枚のフィルムAに亘ってMPR画像を印刷する場合、フィルムAのコマ数は「16」であるため、画像処理部6は32枚分のMPR画像データを生成する。
【0072】
画像処理部6にて生成されたMPR画像データは印刷管理サーバ21に送信され、指定されたフィルム印刷装置20A(20B)に送信される。指定されたフィルム印刷装置20A(20B)は、指定されたフィルムAにMPR画像を印刷する。このとき、32枚分の画像データが送信されているため、2枚のフィルムAに亘って32枚分のMPR画像を印刷する。
【0073】
以上のように、複数のフィルムに亘って画像を印刷する場合であっても、フィルムに無駄なスペースを発生させることなく画像を印刷することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0074】
【図1】この発明の実施形態に係る医用画像印刷システムの構成を示すブロック図である。
【図2】印刷設定情報を示す図である。
【図3】MPR処理を行うボリュームデータの範囲を説明するための模式図である。
【図4】MPR処理の範囲を指定する際に表示部に表示される画面の1例を示す図である。
【図5】この発明の実施形態に係る医用画像印刷システムの動作を順番に示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0075】
1 医用画像印刷システム
2 画像処理装置
3 印刷設定情報記憶部
4 画像データ記憶部
5 印刷設定情報取得部
6 画像処理部
7 入力部
8 表示制御部
9 表示部
10a、10b 送受信部
20A、20B フィルム印刷装置
21 印刷管理サーバ
30 医用画像診断装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
フィルムに医用画像を印刷するフィルム印刷装置に設定されている、前記フィルム1枚に印刷可能なコマ数を取得する取得手段と、
前記取得したコマ数を記憶する記憶手段と、
医用画像診断装置にて収集されたボリュームデータの範囲の指定を受け付けて、前記指定された範囲においてMPR処理を行って前記記憶手段に記憶されているコマ数の分、MPR画像データを生成する画像処理手段と、
を有することを特徴とする画像処理装置。
【請求項2】
前記画像処理手段は、前記指定された範囲内において等間隔でMPR処理を行って前記コマ数分のMPR画像データを生成することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項3】
前記取得手段は、複数のフィルムについて各フィルム1枚に印刷可能なコマ数を取得し、
前記記憶手段は、前記取得した各フィルム1枚に印刷可能なコマ数を記憶し、
前記画像処理手段は、前記ボリュームデータの範囲及び前記フィルムの指定を受け付けて、前記指定された範囲においてMPR処理を行って、前記指定されたフィルムのコマ数分、MPR画像データを生成することを特徴とする請求項1又は請求項2のいずれかに記載の画像処理装置。
【請求項4】
前記画像処理手段は、前記ボリュームデータの範囲及び複数のフィルムの指定を受け付けて、前記指定された範囲においてMPR処理を行って、前記指定された複数のフィルムのコマ数の合計分、MPR画像データを生成することを特徴とする請求項3に記載の画像処理装置。
【請求項5】
前記取得手段は、複数のフィルム印刷装置についてフィルムに印刷可能なコマ数を取得し、
前記記憶手段は、前記取得した複数のフィルム印刷装置についてフィルムに印刷可能なコマ数を記憶し、
前記画像処理手段は、前記フィルム印刷装置及び前記ボリュームデータの範囲の指定を受け付けて、前記指定された範囲においてMPR処理を行って前記記憶手段に記憶されているコマ数の分、MPR画像データを生成することを特徴とする請求項1又は請求項2のいずれかに記載の画像処理装置。
【請求項6】
前記指定されたフィルム印刷装置に前記MPR画像データを送信する送信手段を更に有することを特徴とする請求項5に記載の画像処理装置。
【請求項7】
コンピュータに、
フィルムに医用画像を印刷するフィルム印刷装置に設定されている、前記フィルム1枚に印刷可能なコマ数を取得して記憶手段に記憶させる取得機能と、
医用画像診断装置にて収集されたボリュームデータの範囲の指定を受け付ける機能と、
前記指定された範囲においてMPR処理を行って前記記憶手段に記憶されているコマ数の分、MPR画像データを生成する画像処理機能と、
を実行させることを特徴とする画像処理プログラム。
【請求項8】
フィルム1枚に印刷可能なコマ数が設定され、前記フィルムに対して医用画像を印刷するフィルム印刷装置と、画像処理装置とを備えた医用画像印刷システムであって、
前記画像処理装置は、
前記フィルム印刷装置に設定されているコマ数を前記フィルム印刷装置から取得する取得手段と、
前記取得したコマ数を記憶する記憶手段と、
医用画像診断装置にて収集されたボリュームデータの範囲の指定を受け付けて、前記指定された範囲においてMPR処理を行って前記記憶手段に記憶されているコマ数の分、MPR画像データを生成する画像処理手段と、
前記MPR画像データを前記フィルム印刷装置に送信する送信手段と、
を備え、
前記フィルム印刷装置は、前記MPR画像データを前記フィルムに印刷することを特徴とする医用画像印刷システム。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2007−105141(P2007−105141A)
【公開日】平成19年4月26日(2007.4.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−297323(P2005−297323)
【出願日】平成17年10月12日(2005.10.12)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【出願人】(594164542)東芝メディカルシステムズ株式会社 (4,066)
【出願人】(594164531)東芝医用システムエンジニアリング株式会社 (892)
【Fターム(参考)】