説明

画像処理装置および方法、記録媒体、並びにプログラム

【課題】 簡単かつ効率的にアニメーション画像の編集を行う。
【解決手段】 元画像が静止画像の番号0のインデックス画像100が選択された場合、そのインデックス画像100に選択の順番を表わす番号1が表示される。そしてこの処理が繰り返されることによって、番号2、番号4のインデックス画像100に選択の順番を表わす番号2、番号3がそれぞれ表示される。また元画像が動画像の番号6のインデックス画像100が選択された場合、動画像が再生され、動画像を構成する複数コマのうちの所定コマが選択された場合、番号6のインデックス画像100に選択の順番を表わす番号4が表示される。そして、アニメーション画像に利用する複数の画像が選択された後で実行ボタン173が操作された場合、サムネイル画像からなる1つのアニメーション画像が作成される。本発明は、デジタルスチルカメラに適用できる。

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像処理装置および方法、記録媒体、並びにプログラムに関し、特に、例えば、デジタルスチルカメラで撮影された画像からアニメーション画像を作成する場合に用いて好適な画像処理装置および方法、記録媒体、並びにプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、デジタルスチルカメラには、撮影モードや再生モードなどの様々なモードが搭載されている。さらに機種によっては、複数の静止画像が連続して再生される、アニメーション画像を作成するモードを有するものがある。
【0003】通常、アニメーション画像を作成するモードを利用する場合、ユーザは、被写体を撮影する前にそのモードを設定し、設定したモード下で、連続してシャッタを押下して被写体の撮影を行う。これにより、複数の連続した画像から、1つのアニメーション画像が作成される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ユーザは、アニメーション画像を作成するモードを変えることなく、連続して撮影を行わなければならず、一旦作成されたアニメーション画像に、他の画像を追加したり、または、複数の連続した画像で構成されるアニメーション画像の中から所定の画像を削除するといった編集を行うことができない課題があった。
【0005】そのため、ユーザは、納得のいくアニメーション画像が作成されるまで、何度も同じ条件下で、アニメーション画像を作成するための撮影を行わなければならなかった。
【0006】またアニメーション画像の作成に、静止画像だけでなく動画像を用いることができれば、より好ましい。
【0007】本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、静止画像や動画像などの様々な画像素材から、簡単かつ効率的に、アニメーション画像の編集を行うことができるようにするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の画像処理装置は、撮影された被写体の画像を記録する記録手段と、記録手段により記録された複数の画像から生成されるインデックス画像の表示を制御する第1の表示制御手段と、第1の表示制御手段により表示が制御されているインデックス画像から、所定のインデックス画像が選択された場合、選択された所定のインデックス画像に対応する画像が動画像であるか、または静止画像であるか否かを判定する判定手段と、判定手段により動画像であると判定された場合、動画像の表示を制御する第2の表示制御手段と、第2の表示制御手段により表示が制御されている動画像を構成する複数コマのうち、所定のコマが選択された場合、選択された所定のコマから、アニメーション画像の基になるサムネイル画像を生成する生成手段と、生成手段により生成された複数のサムネイル画像から、アニメーション画像を編集する編集手段とを備えることを特徴とする。
【0009】判定手段により静止画像であると判定された場合、生成手段には、所定のインデックス画像に対応する画像から、アニメーション画像の基になるサムネイル画像を生成させ、編集手段には、生成手段により、所定のコマから生成された1以上のサムネイル画像、または、画像から生成された1以上のサムネイル画像から、アニメーション画像を編集させるようにすることができる。
【0010】第1の表示制御手段には、編集手段により編集されたアニメーション画像から生成されるインデックス画像の表示をさらに制御させるようにすることができる。
【0011】第1の表示制御手段により表示が制御されているインデックス画像から、所定のインデックス画像が選択された場合、選択された順番を示す番号の表示を制御する第3の表示制御手段をさらに設けるようにすることができる。
【0012】本発明の画像処理方法は、撮影された被写体の画像の記録を制御する記録制御ステップと、記録制御ステップの処理により記録が制御された複数の画像から生成されるインデックス画像の表示を制御する第1の表示制御ステップと、第1の表示制御ステップの処理により表示が制御されているインデックス画像から、所定のインデックス画像が選択された場合、選択された所定のインデックス画像に対応する画像が動画像であるか、または静止画像であるか否かを判定する判定ステップと、判定ステップの処理により動画像であると判定された場合、動画像の表示を制御する第2の表示制御ステップと、第2の表示制御ステップの処理により表示が制御されている動画像を構成する複数コマのうち、所定のコマが選択された場合、選択された所定のコマから、アニメーション画像の基になるサムネイル画像を生成する生成ステップと、生成ステップの処理により生成された複数のサムネイル画像から、前記アニメーション画像を編集する編集ステップとを含むことを特徴とする。
【0013】本発明の記録媒体に記録されているプログラムは、撮影された被写体の画像の記録を制御する記録制御ステップと、記録制御ステップの処理により記録が制御された複数の画像から生成されるインデックス画像の表示を制御する第1の表示制御ステップと、第1の表示制御ステップの処理により表示が制御されているインデックス画像から、所定のインデックス画像が選択された場合、選択された所定のインデックス画像に対応する画像が動画像であるか、または静止画像であるか否かを判定する判定ステップと、判定ステップの処理により動画像であると判定された場合、動画像の表示を制御する第2の表示制御ステップと、第2の表示制御ステップの処理により表示が制御されている動画像を構成する複数コマのうち、所定のコマが選択された場合、選択された所定のコマから、アニメーション画像の基になるサムネイル画像を生成する生成ステップと、生成ステップの処理により生成された複数のサムネイル画像から、前記アニメーション画像を編集する編集ステップとを含むことを特徴とする。
【0014】本発明のプログラムは、撮影された被写体の画像の記録を制御する記録制御ステップと、記録制御ステップの処理により記録が制御された複数の画像から生成されるインデックス画像の表示を制御する第1の表示制御ステップと、第1の表示制御ステップの処理により表示が制御されているインデックス画像から、所定のインデックス画像が選択された場合、選択された所定のインデックス画像に対応する画像が動画像であるか、または静止画像であるか否かを判定する判定ステップと、判定ステップの処理により動画像であると判定された場合、動画像の表示を制御する第2の表示制御ステップと、第2の表示制御ステップの処理により表示が制御されている動画像を構成する複数コマのうち、所定のコマが選択された場合、選択された所定のコマから、アニメーション画像の基になるサムネイル画像を生成する生成ステップと、生成ステップの処理により生成された複数のサムネイル画像から、前記アニメーション画像を編集する編集ステップとをコンピュータに実行させる。
【0015】本発明の情報処理装置および方法、並びにプログラムにおいては、撮影された被写体の画像が記録され、記録された複数の画像から生成されるインデックス画像の表示が制御され、そのインデックス画像から、所定のインデックス画像が選択された場合、選択された所定のインデックス画像に対応する画像が動画像であるか、または静止画像であるか否かが判定され、動画像であると判定された場合、動画像の表示が制御され、動画像を構成する複数コマのうち、所定のコマが選択された場合、選択された所定のコマから、アニメーション画像の基になるサムネイル画像が生成され、生成された複数のサムネイル画像から、アニメーション画像が編集される。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
【0017】図1および図2は、本発明を適用したデジタルスチルカメラの外観の構成例を示す図である。
【0018】デジタルスチルカメラ1は、本体2、本体2に内蔵される表示部3、および、各種操作ボタンなどにより構成されている。図1は本体2の背面図、図2は本体2に設けられている後述する十字キー13の拡大図である。
【0019】表示部3の正面には、画像を表示するためのLCD(Liquid Crystal Display)11が設けられており、後述するアニメーション画像編集処理において、インデックス画像や各種ボタンなどを表示させる。
【0020】本体2には、LCD11に表示されるカーソルを移動させる場合などに操作される十字キー13、LCD11にメニュー画面を表示させる場合や表示状態を切り換える場合などに操作されるボタン群14、LCD11に表示されている画像の縮小表示または拡大表示を行う場合に操作されるズームレバー15、および、スクロール動作や画像のコマ送り動作等が実行される、図中上下方向に回動自在なジョグダイヤル16が、その背面に設けられている。また、モードを選択する場合に操作されるモードダイヤル12、および、被写体を撮影する場合に押下されるシャッタボタン17が、その上面に設けられている。
【0021】十字キー13は、例えば、本体2の背面の表示部3の図中左側に設けられている。図2に示すように、十字キー13は、LCD11に表示されているカーソルを上方向に移動させる場合に操作される上ボタン13a、下方向に移動させる場合に操作される下ボタン13b、左方向に移動させる場合に操作される左ボタン13c、右方向に移動させる場合に操作される右ボタン13d、および、その操作の確定を実行する場合に操作されるセンターボタン13eにより構成されている。
【0022】図3は、デジタルスチルカメラの電気的構成例を示すブロック図である。
【0023】レンズブロック21は被写体からの光を、撮像素子22に集光する。例えば、CCD(Charge Coupled Devices)などで構成される撮像素子22は被写体からの光を電気信号に変換し、AGC(Automatic Gain Control)回路23に出力する。AGC回路23は、入力された信号のレベルを調整する。
【0024】SDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)インターフェースモジュール24には、AGC回路23からの入力信号を処理するカメラ信号処理部41、SDRAM25からの信号を表示用のRGB(Red Green Blue)信号に変換するビデオエンコード&オンスクリーンディスプレイ部42、JPEG(Joint Photographic Experts Group)方式で画像信号を圧縮または解凍するJPEGモジュール43、並びに画像を指定されたサイズに変更するレゾリューションコンバータ44が備えられている。
【0025】SDRAMインターフェースモジュール24には、データを一次的に記憶するとともに、記憶したデータを呼び出す機能を有するSDRAM25が接続されている。SDRAM25には、記憶するデータの種類によって、エリア51(例えば、カメラ信号処理部41の出力画像を記憶する)、エリア52(例えば、記録画像を記憶する)、およびエリア53(例えば、表示画像を記憶する)が備えられている。
【0026】マイクロコントローラ26には、ユーザが各種の指令を入力するとき操作するモードダイヤル12、十字キー13、ボタン群14、ズームレバー15、ジョグダイヤル16、およびシャッタボタン17、マイクロコントローラ26の処理におけるデータを一次的に記憶するとともに、記憶したデータを呼び出す機能を有するSDRAM27、並びに、一時的にSDRAM27に記憶したデータを永続的に保存するための記録メディア28が接続されている。マイクロコントローラ26が実行するプログラムの一部には、画像データをファイル化するファイルシステムが備えられている。SDRAMインターフェースモジュール4には、撮影した画像を表示するためのLCD11が接続されている。
【0027】マイクロコントローラ26にはまた、必要に応じてドライブ29が接続され、ドライブ29には、磁気ディスク31、光ディスク32、光磁気ディスク33、または半導体メモリ34などが必要に応じて装着される。ドライブ29は、磁気ディスク31、光ディスク32、光磁気ディスク33、または半導体メモリ34に記録されているデータまたはプログラムを読み出して、そのデータまたはプログラムを、マイクロコントローラ26に供給する。
【0028】次に図4のフローチャートを参照して、図3R>3のデジタルスチルカメラが実行する撮影処理について説明する。なお、この処理は、ユーザが、モードダイヤル12を操作して撮影モードに設定したとき開始される。
【0029】ステップS1において、レンズブロック21は、被写体からの光を取り込む。ステップS2において、撮像素子22は、取り込まれた光を電気信号に変換する。ステップS3において、AGC回路23は撮像素子22から入力された信号の信号レベルを調節する。信号レベルが調節された画像信号は、カメラ信号処理部41により、ゲイン調整やカメラ信号処理などが施され、SDRAM25に展開される。
【0030】ステップS4において、SDRAM25のエリア51は、カメラ信号処理部41より供給された画像信号を一時的に記憶する。ステップS5において、レゾリューションコンバータ44は、SDRAM45のエリア51に一次的に記憶されている画像信号を読み出し、画像サイズをLCD11に表示させるための320×240(ピクセル)の画像サイズに変更する処理を実行する。画像サイズが変更された画像信号は、SDRAM25に展開される。
【0031】ステップS6において、SDRAM25のエリア53は、画像サイズが変更された画像を一時的に記憶する。ステップS7において、ビデオエンコード&オンスクリーンディスプレイ部42は、SDRAM25のエリア53に一次的に記憶されている画像信号を読み出し、RGB信号に変換した後、LCD11に出力する。ステップS8において、LCD11は、撮影した画像を表示する。
【0032】この様にして、LCD11に被写体の画像がリアルタイムで表示される。ユーザが所定のタイミングで、シャッタボタン17を操作すると、マイクロコントローラ26は、ステップS9において、記録処理を実行する。
【0033】すなわち、レゾリューションコンバータ44は、このときSDRAM25のエリア51に一次的に記憶されている画像信号を読み出し、その画像信号に対して、画像サイズを、ユーザが指示する画像サイズに変換する処理を施す。画像サイズが変更された画像信号は、SDRAM25のエリア52に展開される。SDRAM25のエリア52は、画像サイズが変更された画像信号を一時的に記憶する。JPEGモジュール43は、SDRAM25のエリア52に一次的に記憶されている画像信号を読み出し、JPEG方式で圧縮した後、マイクロコントローラ26に転送する。マイクロコントローラ26は、ファイルシステムを制御し、JPEG方式で圧縮された画像信号を基に画像データ(ファイル)を作成してSDRAM27に展開させた後、そのデータを読み出し、記録メディア28に保存させる。
【0034】以上の様にして、1枚の画像が1個の画像データとして、任意の枚数だけ記録メディア28に記録される。勿論、TIFF(Tagged Image File Format)形式やMPEG(Moving Picture Experts Group)形式、あるいは、その他各種フォーマットの画像なども記憶メディア28に保存することができる。
【0035】次に、図5および図6のフローチャートを参照して、デジタルスチルカメラが実行するアニメーション画像編集処理について説明する。なお、この処理は、ユーザがモードダイヤル12を操作して、再生モードに設定し、さらにボタン群14や十字キー13などを操作して、複数毎(例えば、9枚)の画像を再生できるインデックスモードに設定したときに開始される。ここで、アニメーション画像とは、例えば、アニメーションGIF(Graphics Interchange Format)といったように、複数の画像を連続して再生することによってアニメーションを実現するような画像を意味する。
【0036】ステップS21において、マイクロコントローラ26は、ユーザからのアニメーション画像編集処理開始の指示に基づいて、記録メディア28に保存されている画像データを読み出し、SDRAM27に展開する。そして、マイクロコントローラ26は、SDRAM27を介して画像信号を読み出し、JPEGモジュール43に転送する。JPEGモジュール43は、転送されてきたインデックス画像をSDRAM25を介して、レゾリューションコンバータ44に出力する。
【0037】レゾリューションコンバータ44は、SDRAM25を介して入力される画像信号に基づいて、インデックス画像を生成し、SDRAM25のエリア53に展開する。ビデオエンコード&オンスクリーンディスプレイ部42は、SDRAM25のエリア53に一次的に記憶されているインデックス画像を読み出し、LCD11に出力する。なお、インデックス画像は予め生成し、記録メディア28に画像信号とともに記録させておくこともできる。この場合、ステップS21では、記録メディア28に記録されているインデックス画像の読み出し処理が実行される。ステップS22において、LCD11は生成されたインデックス画像を並べて表示する。
【0038】図7は、この場合のインデックス画像の表示例を示している。この例では、8枚のインデックス画像100が表示されており、説明の便宜上、それらには、番号0乃至7が付されている。また、インデックス画像100の下には、削除ボタン101、クリップボタン102、プリントボタン103、およびコピーボタン104が表示されている。これらのボタンは、それぞれ、インデックス画像100を削除するとき、クリップするとき(アニメーション画像を生成するための画像を選択するとき)、プリントするとき、またはコピーするとき、ユーザが十字キー13の左ボタン13cまたは右ボタン13dを操作することによって選択される。いまの場合、クリップ処理(アニメーション画像生成処理)を行うため、ユーザは、クリップボタン102を選択する。
【0039】クリップボタン102が選択されたとき、ステップS23において、マイクロコントローラ26は、クリップモードを設定する。そしてこのとき、マイクロコントローラ26は、LCD11における表示を、図8R>8に示されるように変更する。この例では、インデックス画像100の下に、キャンセルボタン111、および選択ボタン112が表示されている。これらのボタンは、それぞれ、アニメーション画像編集処理をキャンセルするとき、またはアニメーション画像を生成するためのフレーム毎の画像を選択(クリップ)するとき、ユーザが十字キー13の左ボタン13cまたは右ボタン13dを操作することによって選択される。
【0040】選択ボタン112が選択されたとき、マイクロコントローラ26は、LCD11における表示を、図9R>9に示されるように変更する。この例では、所定のインデックス画像100(図9の例では、番号0のインデックス画像100)に対応して、アンカー121が表示されている。ユーザは、十字キー13を操作して、アンカー121を上下左右に移動させ、所望位置でセンターボタン13eを操作することで、所定のインデックス画像を選択する。
【0041】図5の説明に戻る。ステップ24において、マイクロコントローラ26は、ユーザにより、アニメーション画像を作成するためのインデックス画像が選択されたか否かを判定する。アニメーション画像を作成するためのインデックス画像(例えば、図9に示した番号0のインデックス画像100)の選択が指示されたと判定された場合、ステップS25に進み、マイクロコントローラ26はさらに、選択されたインデックス画像に対応する元画像が静止画像であるか否かを判定する。静止画像から生成されたインデックス画像が選択されたと判定された場合、ステップS26に進み、マイクロコントローラ26は、インデックス画像に選択の順番を表わす番号を表示させるとともに、対応する画像信号の識別番号を選択順に記憶する。
【0042】例えば、番号0のインデックス画像100(このインデックス画像に対応する元画像は静止画像である)が選択された場合、マイクロコントローラ26は、図10に示されるように、番号0のインデックス画像100に、インデックス画像の選択の順番を表す番号(いまの場合、初めて選択されたので、番号1)のアイコン131を表示させるとともに、対応する画像信号の識別番号を選択順に記憶する。これにより、アニメーション画像の選択番号1に対応付けて、番号0のインデックス画像100に対応する画像信号の識別番号が記憶される。
【0043】ステップS26の処理の後、または、ステップS24の処理で、アニメーション画像を作成するためのインデックス画像の選択が指示されなかった(すなわち、図8に示したキャンセルボタン111が操作された)と判定された場合、ステップS32に進み、マイクロコントローラ26は、画像選択が終了したか否か、すなわち、ユーザによって、ボタン群14を構成するメニューボタンが操作されたか否かを判定する。画像選択が終了していないと判定された場合、ステップS24に戻り、上述した処理が繰り返し実行される。なお、メニューボタンが操作される場合、マイクロコントローラ26は、LCD11における表示を、図20(後述)に示されるように変更する。
【0044】以下、このステップS24乃至S26の処理について、さらに詳述する。
【0045】例えば、ユーザによって、図11に示されるように、番号2のインデックス画像100(このインデックス画像に対応する元画像は静止画像である)が選択され(ステップS24)、そのインデックス画像に対応する元画像が静止画像であると判定されると(ステップS25)、マイクロコントローラ26は、図12に示されるように、選択された番号2のインデックス画像100に、選択の順番を表す番号2のアイコン131を表示させるとともに、対応する画像信号の識別番号を選択順に記憶する。これにより、アニメーション画像の選択番号2に対応付けて、番号2のインデックス画像100に対応する画像信号の識別番号が記憶される。
【0046】また例えば、ユーザによって、図13に示されるように、番号4のインデックス画像100(このインデックス画像に対応する元画像は静止画像である)が選択され(ステップS24)、そのインデックス画像に対応する元画像が静止画像であると判定されると(ステップS25)、マイクロコントローラ26は、図14に示されるように、選択された番号4のインデックス画像100に、選択の順番を表す番号3のアイコン131を表示させるとともに、対応する画像信号の識別番号を選択順に記憶する。これにより、アニメーション画像の選択番号3に対応付けて、番号4のインデックス画像100に対応する画像信号の識別番号が記憶される。
【0047】以上のようにして、アニメーション画像に利用したい静止画像が選択される。
【0048】さらに例えば、ユーザによって、図15に示されるように、番号6のインデックス画像100(このインデックス画像に対応する元画像は動画像である)が選択された場合(ステップS24)、ステップS25において、そのインデックス画像に対応する元画像が静止画像ではない、すなわち動画像であると判定されるため、ステップS27に進み、マイクロコントローラ26は、動画像を再生するシングルモードに設定し、LCD11における表示を、図16に示されるように、動画像を再生するための画面に変更する。
【0049】図16の例では、動画像141(いまの場合、動画像を構成する1フレーム分の画像A)が表示されており、動画像141の下には、動画像全体の再生尺度を示すバー142および現在の再生位置を示すカーソル143が表示されている。図中、カーソル143が最左端に位置している場合、動画像141を構成する第1フレーム(コマ)目の画像が表示されるようになされており、カーソル143が最右端に位置している場合、動画像141の最後のフレームの画像が表示されるようになされている。
【0050】ユーザは、十字キー13のセンターボタン13eを操作することで、動画像141の再生を開始する。これにより、図17に示されるように、動画像141の上に、現在再生中であることを示すアイコン151が表示される。また、動画像141は、再生が進むことで画像A(図16)から画像Fに表示が切り替わっている。なお、動画像141の再生中に、再び十字キー13のセンターボタン13eが操作されると、再生が停止される。
【0051】ユーザは、動画像141の再生中、十字キー13の右ボタン13dを操作するか、またはジョグダイヤル16を上側に回動させて動画像141をコマ送りし、十字キー13の左ボタン13cを操作するか、またはジョグダイヤル16を下側に回動させて動画像141をコマ戻しすることで、アニメーション画像に利用したい画像(1コマ)を表示させる。
【0052】ユーザは、クリップ(選択)したい画像(例えば、画像H)上で、ボタン群14を構成するメニューボタンを操作すると、マイクロコントローラ26は、図18に示されるように、動画像141の下に、キャンセルボタン161、および選択ボタン162を表示させる。これらのボタンは、それぞれ、動画像のクリップ処理をキャンセルするとき、またはアニメーション画像を生成するための画像(いまの場合、動画像を構成する1コマ分の画像)を選択するとき操作される。
【0053】なお、図16乃至図18のいずれかの表示状態において、シングルモードで所定のボタン(9枚インデックス画像遷移ボタン)キャンセルボタンが操作された場合、マイクロコントローラ26は、LCD11における表示を、以前、9枚の画像を再生するインデックスモードで選択されていた画面に戻す(図14)。この場合、動画像は選択されずに、そのまま図14のインデックス画像の表示に戻る。
【0054】図5の説明に戻る。ステップS28において、マイクロコントローラ26は、画像が選択されたか否か、すなわち、所望の画像141上で、メニューボタンが操作され、さらに選択ボタン162(図18)が操作されたか否かを判定し、画像が選択されたと判定した場合、ステップS29に進み、選択された画像をキャプチャして、SDRAM25のエリア52に記憶する。ステップS30において、マイクロコントローラ26は、LCD11における表示を、図19に示されるように変更し、番号6のインデックス画像100に、選択の順番を表わす番号4のアイコン131を表示させるとともに、SDRAM25のエリア52に格納したキャプチャ画像の格納場所を選択順に記憶する。これにより、アニメーション画像の選択番号4に対応付けて、キャプチャ画像を格納したSDRA25のエリア52の格納場所が記憶される。
【0055】ステップS28において、選択ボタン162が操作されていないと判定した場合、ステップS31に進み、マイクロコントローラ26は、画像選択されずに終了が指示されたか否か、すなわち、図14の表示状態に戻るための所定ボタン(9枚インデックス画像遷移ボタン)が操作されたか否かを判定し、終了が指示されていないと判定した場合、ステップS28に戻り、上述した処理を繰り返し実行する。
【0056】ステップS31において、画像選択されずに終了が指示されたと判定された場合、マイクロコントローラ26は、LCD11の表示を、図14に示した表示に戻す。
【0057】ステップS26,S30、またはS31の処理の後、ステップS32において、画像選択が終了したと判定された場合、すなわち、インデックス画像の表示状態においてボタン群14を構成するメニューボタンが操作されたと判定された場合、ステップS33に進み、マイクロコントローラ26は、図20に示されるように、インデックス画像100の下に、レビューボタン171、終了ボタン172、および実行ボタン173を表示させる。これらのボタンは、それぞれ、クリップした画像をレビューするとき、クリップ処理を終了するとき、またはクリップ処理を実行するとき、ユーザが十字キー13の左ボタン13cまたは右ボタン13dを操作することによって選択される。
【0058】ステップS33において、マイクロコントローラ26は、ユーザにより、アニメーション画像を作成するための処理の実行が指示されたか否か、すなわち、実行ボタン173が操作されたか否かを判定し、実行が指示されていないと判定した場合、ステップS34に進み、さらに、ユーザからアニメーション画像を作成するための処理の終了が指示されたか否か、すなわち、終了ボタン172が操作されたか否かを判定する。
【0059】ステップS34において、終了ボタン172が操作されていないと判定された場合、ステップS24に戻り、上述したそれ以降の処理が繰り返し実行され、アニメーション画像作成処理を終了するための終了ボタン172が操作されたと判定された場合、マイクロコントローラ26は、アニメーション画像を編集せずに処理を終了させる。
【0060】ステップS33において、実行ボタン173が操作されたと判定された場合、ステップS35に進み、マイクロコントローラ26は、自身で記憶している、アニメーション画像に利用する画像の選択番号のうち、N番目(いまの場合、1番目)に選択されている画像を呼び出す。ここで、静止画像が選択されている場合には、選択番号に対応付けて識別番号が記憶されているため、マイクロコントローラ26は、その識別番号に基づいて、記録メディア28から対応する1枚の画像信号を呼び出す。また動画像が選択されている場合には、選択番号に対応付けてSDRAM25のエリア52の格納場所が記憶されているため、マイクロコントローラ26は、その格納場所に基づいて、SDRAM25のエリア52から対応するキャプチャ画像を呼び出す。
【0061】静止画像が呼び出された場合、ステップS36において、マイクロコントローラ26は、SDRAM27に画像信号を一時的に記録する。ステップS37において、マイクロコントローラ26は、SDRAM27から画像信号を読み出し、JPEGモジュール43に転送する。JPEGモジュール43は、入力された画像信号をJPEG方式で解凍し、SDRAM25に展開する。ステップS38において、SDRAM25のエリア52は、解凍された画像を一時的に記憶する。ステップS39において、レゾリューションコンバータ44は、SDRAM25のエリア52に記憶されている解凍された画像を読み出し、その画像サイズを、160×120(ピクセル)のサイズ(以下、サムネイルサイズと称する)に縮小する。
【0062】一方、キャプチャ画像(動画像)が呼び出された場合、ステップS36乃至S38の処理は実行せず、ステップS39において、レゾリューションコンバータ44は、SDRAM25のエリア52から呼び出されたキャプチャ画像の画像サイズを、サムネイルサイズに縮小する。
【0063】すなわち、ステップS39の処理で、アニメーション画像を表示するためのサムネイル画像が生成される。ステップS40において、レゾリューションコンバータ44は、SDRAM25のエリア52にサムネイル画像を展開し、そこに一次的に記憶させる。
【0064】ステップS41において、マイクロコントローラ26は、SDRAM25のエリア52からサムネイル画像を読み出し、LZW(Lempel-Zev-Welch)により圧縮する。圧縮された画像データは、アニメーション画像の1コマとしてマイクロコントローラ26のSDRAM27に一時的に記憶される。
【0065】ステップS42において、マイクロコントローラ26は、ユーザによって、アニメーション画像を作成するために複数の画像が選択されており、まだ作成されていないアニメーション画像のコマ画像があるか否かを判定する。まだ作成されていないコマ画像があると判定された場合、ステップS35に戻り、上述したそれ以降の処理が繰り返し実行される。具体的には、同様の処理を繰り返すことによって、アニメーション画像を作成するために選択された画像から、2枚目、3枚目のコマ画像が作成される。
【0066】ステップS42において、アニメーション画像を作成するために選択された全ての画像について処理が終了したと判定された場合、ステップS43に進む。ステップS43において、マイクロコントローラ26は、ファイルシステムを制御し、圧縮されたサムネイル画像信号を含む1つのファイル(1つのインデックスとして表示される(取り扱われる))を作成してSDRAM27に展開させた後、そのファイルを記録メディア28に保存させる。また、このとき、そのアニメーション画像に対応するインデックス画像が生成され、図20に示されるように、番号8のインデックス画像として表示される。ここで、インデックス画像は、例えば、アニメーション画像を構成するサムネイル画像信号のうち、1番目のサムネイル画像信号から生成されるようにする。
【0067】以上の処理によって、ユーザの判断に基づいて選択した任意の数の静止画像から、サムネイル画像からなる1つのアニメーション画像(いわゆるアニメーションGIF)が生成される。従って、ユーザが記録メディア28の再生を指示すると、マイクロコントローラ26は、LCD11に、図21に示されるようなインデックス画像を表示させる。図21と図7を比較して明らかなように、作成されたアニメーション画像に対応するインデックス画像が番号8のインデックス画像100Aとして表示されているとともに、アニメーション画像であることを示すアイコン181(図21の例の場合、CLIP)が表示されている。
【0068】これにより、ユーザは、インデックス画像の中でアニメーション画像がどれであるかを容易に知ることができ、また、アニメーション画像を、1つの静止画像と同様に選択することができる。
【0069】なお、上述したステップS33において実行が指示されると、アニメーション画像を作成するために選択された全ての画像から、アニメーション画像の作成処理(すなわち、ステップS35乃至S42の処理)が直ちに実行されるが、ユーザは、実行を指示する前に、図20に示したレビューボタン17を操作することで、クリップした画像をレビューさせることができる。従って、ユーザは、クリップした画像を確認しながら、アニメーション画像の編集を行うことができるため、より自分好みのアニメーション画像を容易に作成することができる。
【0070】次に、図22のフローチャートを参照して、上述した一連の処理で作成されたアニメーション画像、静止画像、および動画像を再生する画像再生処理について説明する。この処理は、ユーザが、モードダイヤル12を操作して再生モードに設定し、さらに複数枚の画像を再生できるインデックスモードに設定した後、複数枚の画像の中から1つのインデックス画像を選択したときに開始される。
【0071】ステップS71において、マイクロコントローラ26は、記録メディア28から、ユーザによって指定された1つの画像データを呼び出す。ステップS72において、マイクロコントローラ26は、呼び出した画像データをSDRAM27に展開し、一時的に記憶させる。ステップS73において、解凍処理が行われる。選択された画像が静止画像である場合、SDRAMインターフェースモジュール24のJPEGモジュール43は、SDRAM27に記憶しているデータをJPEG方式で解凍する。選択された画像が動画像である場合、SDRAM27に記憶されているデータが、例えば、MPEG方式で解凍される。選択された画像がアニメーション画像である場合、マイクロコントローラ26は、SDRAM27に記憶しているデータをLZW方式で解凍する。
【0072】ステップS74において、SDRAM25のエリア53は、解凍された画像を一時的に記憶する。ステップS75において、ビデオエンコード&オンスクリーンディスプレイ部42は、画像をビデオ出力するために、画像を指定されたサイズ(この場合、LCD11に表示させるための画像サイズ)に変更する。ステップS76において、LCD11は、画像をディスプレイ上に表示する。選択された画像が静止画像であれば静止画像が表示され、選択された画像が動画像であれば動画像が表示され、選択された画像がアニメーション画像であれば、アニメーション画像(擬似動画)が表示される。
【0073】以上の処理によって、ユーザは、静止画像、動画像、およびアニメーション画像を、その種類に関わらず同じ再生モードで再生させることができる。
【0074】またユーザは、以上の処理によって生成されたアニメーション画像に、さらに画像を追加したり、削除したり、あるいは、再生順を変更するといった、アニメーション画像の再編集を行うこともできる。
【0075】例えば、ユーザがボタン群14や十字キー13などを操作して、アニメーション画像の再編集処理を指示したとき、マイクロコントローラ26は、ユーザからの指示に基づいて、記録メディア28に保存されているアニメーション画像(上述した処理によって作成されたアニメーション画像)を読み出し、SDRAM27に展開し、一時的に記憶させた後、LZW方式で解凍処理を行う。そして、解凍された画像がSDRAM25のエリア53に一時的に記憶され、ビデオエンコード&オンスクリーンディスプレイ部42によって、指定サイズに変更された後、LCD11に、アニメーション画像のサムネイル画像が並べて表示される。
【0076】図23は、この場合のアニメーション画像の各サムネイル画像の表示例を示している。この例では、4枚のサムネイル画像200および所定のサムネイル画像200(いまの場合、番号0のサムネイル画像200)に対応していアンカー211が表示されている。これらのサムネイル画像200は、上述した処理によって、番号0、番号2、番号4、および番号6の画像順でサムネイル画像が作成されたため、その作成順で表示されているとともに、選択順を表わすアイコン212(選択番号1乃至4)が表示されている。またサムネイル画像200の下には、追加ボタン201、削除ボタン202、ソートボタン203、およびキャンセルボタン204が表示されている。これらのボタンは、それぞれ、アニメーション画像に新たに画像を追加するとき、削除するとき、ソートする(並べ替える)とき、または、再編集処理をキャンセルするとき、ユーザが十字キー13の左ボタン13cまたは右ボタン13dを操作することによって選択される。
【0077】ユーザが追加ボタン201を選択したとき、マイクロコントローラ26は、LCD11の表示を、図9に示したインデックス画像の表示に変更する。これにより、ユーザは、十字キー13を操作して、アンカー121を上下左右に移動させ、所望位置でセンターボタン13eを操作することで、新たに追加したい画像を選択する。このとき、マイクロコントローラ26は、追加された画像信号の識別番号を記憶する。なお、選択処理を続けて行うことで、複数の画像を選択することもできる。
【0078】例えば、番号5のインデックス画像100が選択された場合、マイクロコントローラ26は、LCD11の表示を、図24に示されるように変更する。この例では、アンカー211が番号0のサムネイル画像200を選択している状態で、追加処理が実行されたため、番号0のサムネイル画像の前に番号5のインデックス画像が追加される。これにより、選択順を表わすアイコン212の表示が更新され、番号5のインデックス画像が選択番号1となる。このとき、マイクロコントローラ26は、選択番号1に対応付けて番号5のインデックス画像に対応する画像信号の識別番号を記憶するとともに、番号0、番号2、番号4、および番号6のサムネイル画像を、それぞれ選択番号2乃至5に対応付けてSDRAM27に記憶させる。
【0079】またユーザが、図23の各サムネイル画像の表示において、アンカー212を番号2のサムネイル画像200に移動させて削除ボタン202を選択したとき、マイクロコントローラ26は、LCD11の表示を、図25に示されるように変更する。この例では、番号2の画像が削除されることによって、選択番号が更新され、番号4のサムネイル画像200のアイコン212が番号2に変更されるとともに、番号6のサムネイル画像200のアイコン212が番号3に変更される。このとき、マイクロコントローラ26は、番号0、番号4、および番号6のサムネイル画像を、それぞれ選択番号1乃至3に対応付けてSDRAM27に記憶させる。
【0080】またユーザが、図23の各サムネイル画像の表示において、ソートボタン203を選択したとき、マイクロコントローラ26は、LCD11の表示を、図26R>6に示されるように変更する。この例では、アイコン212の表示が消去され、画像の選択順を変更することができるようになされる。またサムネイル画像200の下には、OKボタン221、およびキャンセルボタン222が表示されている。これらのボタンは、それぞれ、新たに選択した順にサムネイル画像を並べ替えるとき、または、サムネイル画像の並べ替えをキャンセルするとき、ユーザが十字キー13の左ボタン13cまたは右ボタン13dを操作することによって選択される。
【0081】ユーザは、十字キー13を操作して、所望位置でセンターボタン13eを操作することで、所定のサムネイル画像を選択する。そして、所定のサムネイル画像が選択されたとき、マイクロコントローラ26は、そのサムネイル画像に、選択の順番を表わす番号のアイコン212を表示させる。
【0082】例えば、図27に示されるように、番号4、番号6、番号2、および番号0のサムネイル画像の順で選択され、OKボタン221が操作された場合、マイクロコントローラ26は、LCD11の表示を、図28に示されるように変更する。この例では、サムネイル画像が並べ替えられることによって選択番号が更新され、番号4のサムネイル画像のアイコン212が番号1に変更され、番号6のサムネイル画像のアイコン212が番号2に変更され、番号2のサムネイル画像のアイコン212が番号3に変更され、番号0のサムネイル画像のアイコンが番号4に変更される。このとき、マイクロコントローラ26は、番号4、番号6、番号2、および番号0のサムネイル画像を、それぞれ選択番号1乃至4に対応付けてSDRAM27に記憶させる。
【0083】以上のようにして、一旦作成されたアニメーション画像の再編集を行うことができる。そして、ユーザによって、ボタン群14を構成するメニューボタンが操作されると、マイクロコントローラ26は、図29に示されるように、サムネイル画像200の下に、レビューボタン231、終了ボタン232、および実行ボタン233を表示させる。これらのボタンは、それぞれ、再編集した画像をレビューするとき、再編集処理を終了するとき、または再編集処理を実行するとき、ユーザが十字キー13の左ボタン13cまたは右ボタン13dを操作することによって選択される。
【0084】ユーザが、実行ボタン233を操作すると、アニメーション画像が再編集される。具体的には、アニメーション画像に新たな画像が追加された場合には、マイクロコントローラ26は、自身で記憶している、追加画像の識別番号に基づいて、対応する画像信号を記録メディア28から呼び出し、SDRAM27を介してJPEGモジュール43に転送し、そこでJPEG方式で解凍させる。解凍された画像は、SDRAM25のエリア52に一次的に記憶され、レゾリューションコンバータ44で画像サイズがサムネイルサイズに縮小され、SDRAM25のエリア52を介してマイクロコントローラ26でLZW圧縮され、SDRAM27に一次的に記憶される。マイクロコントローラ26は、ファイルシステムを制御し、再編集されたサムネイル画像信号を含む1つのファイルを作成してSDRAM27に展開させた後、そのファイルを記録メディア28に上書きするか、あるいは、別ファイルとして記録メディア28に保存させる。
【0085】また、アニメーション画像のサムネイル画像がソートまたは削除された場合には、マイクロコントローラ26は、ファイルシステムを制御し、SDRAM27に記憶されている再編集されたサムネイル画像信号を含む1つのファイルを作成させ、記憶メディア28に保存させる。
【0086】以上の処理によって、一旦作成されたアニメーション画像の再編集が行われる。従って、ユーザは、自由にアニメーション画像の作成を行ったり、画像の追加、削除、あるいは並べ替えといった再編集を行うことができ、アニメーション画像作成の操作性が向上する。
【0087】上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるが、ソフトウェアにより実行させることもできる。一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータ、または、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどに、記録媒体からインストールされる。
【0088】コンピュータにインストールされ、コンピュータによって実行可能な状態とされるプログラムを記録する記録媒体は、図3に示されるように、磁気ディスク31(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク32(CD-ROM、DVD(Digital Versatile Disc)を含む)、光磁気ディスク33(MD(Mini-Disc)(登録商標)を含む)、もしくは半導体メモリ34などよりなるパッケージメディア、または、プログラムが一時的もしくは永続的に記録されるFlash ROMやハードディスクドライブなどにより構成される。記録媒体へのプログラムの記録は、必要に応じてルータ、モデムなどのインターフェースを介して、公衆回線網、ローカルエリアネットワーク、またはインターネットなどのネットワーク、デジタル衛星放送といった、有線または無線の通信媒体を利用して行われる。
【0089】なお、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
【0090】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、簡単かつ効率的にアニメーション画像の編集を行うことができる。
【0091】また本発明によれば、静止画像や動画像などの様々な画像素材から、簡単かつ効率的にアニメーション画像の編集を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したデジタルスチルカメラの外観の構成例を示す図である。
【図2】図1のデジタルスチルカメラの十字キーの拡大図である。
【図3】デジタルスチルカメラの電気的構成例を示すブロック図である。
【図4】撮影処理を説明するフローチャートである。
【図5】アニメーション画像編集処理を説明するフローチャートである。
【図6】図4に続くフローチャートである。
【図7】インデックス画像の表示例を示す図である。
【図8】図7のクリップボタンが選択された場合のインデックス画像の表示例を示す図である。
【図9】図8の選択ボタンが選択された場合のインデックス画像の表示例を示す図である。
【図10】他のインデックス画像の表示例を示す図である。
【図11】他のインデックス画像の表示例を示す図である。
【図12】他のインデックス画像の表示例を示す図である。
【図13】他のインデックス画像の表示例を示す図である。
【図14】他のインデックス画像の表示例を示す図である。
【図15】他のインデックス画像の表示例を示す図である。
【図16】動画像再生画面の表示例を示す図である。
【図17】再生が指示された場合の動画像再生画面の表示例を示す図である。
【図18】他の動画像再生画面の表示例を示す図である。
【図19】インデックス画像の表示例を示す図である。
【図20】他のインデックス画像の表示例を示す図である。
【図21】他のインデックス画像の表示例を示す図である。
【図22】画像再生処理を説明するフローチャートである。
【図23】アニメーション画像の各サムネイル画像の表示例を示す図である。
【図24】図23の追加ボタンが選択された場合の各サムネイル画像の表示例を示す図である。
【図25】図23の削除ボタンが選択された場合の各サムネイル画像の表示例を示す図である。
【図26】図23のソートボタンが選択された場合の各サムネイル画像の表示例を示す図である。
【図27】他の各サムネイル画像の表示例を示す図である。
【図28】他の各サムネイル画像の表示例を示す図である。
【図29】他の各サムネイル画像の表示例を示す図である。
【符号の説明】
1 デジタルスチルカメラ, 2 本体, 3 表示部, 11 LCD, 12 モードダイヤル, 13 十字キー, 14 ボタン群, 15 ズームレバー, 16 ジョグダイヤル, 17 シャッタボタン, 24 SDRAMインターフェースモジュール, 25 SDRAM, 26 マイクロコントローラ,27 SDRAM, 28 記録メディア, 29 ドライブ, 31 磁気ディスク, 32 光ディスク, 33 光磁気ディスク, 34 半導体メモリ,41 カメラ信号処理部, 42 ビデオエンコード&オンスクリーンディスプレイ部, 43 JPEGモジュール, 44 レゾリューションコンバータ, 41乃至53 エリア

【特許請求の範囲】
【請求項1】 被写体を撮影するとともに、撮影した画像を再生する画像処理装置において、撮影された前記被写体の画像を記録する記録手段と、前記記録手段により記録された複数の前記画像から生成されるインデックス画像の表示を制御する第1の表示制御手段と、前記第1の表示制御手段により表示が制御されている前記インデックス画像から、所定のインデックス画像が選択された場合、選択された前記所定のインデックス画像に対応する前記画像が動画像であるか、または静止画像であるか否かを判定する判定手段と、前記判定手段により前記動画像であると判定された場合、前記動画像の表示を制御する第2の表示制御手段と、前記第2の表示制御手段により表示が制御されている前記動画像を構成する複数コマのうち、所定のコマが選択された場合、選択された前記所定のコマから、アニメーション画像の基になるサムネイル画像を生成する生成手段と、前記生成手段により生成された複数の前記サムネイル画像から、前記アニメーション画像を編集する編集手段とを備えることを特徴とする画像処理装置。
【請求項2】 前記判定手段により前記静止画像であると判定された場合、前記生成手段は、前記所定のインデックス画像に対応する前記画像から、前記アニメーション画像の基になる前記サムネイル画像を生成し、前記編集手段は、前記生成手段により、前記所定のコマから生成された1以上の前記サムネイル画像、または、前記画像から生成された1以上の前記サムネイル画像から、前記アニメーション画像を編集することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項3】 前記第1の表示制御手段は、前記編集手段により編集された前記アニメーション画像から生成されるインデックス画像の表示をさらに制御することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項4】 前記第1の表示制御手段により表示が制御されている前記インデックス画像から、所定のインデックス画像が選択された場合、選択された順番を示す番号の表示を制御する第3の表示制御手段をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項5】 被写体を撮影するとともに、撮影した画像を再生する画像処理装置の画像処理方法において、撮影された前記被写体の画像の記録を制御する記録制御ステップと、前記記録制御ステップの処理により記録が制御された複数の前記画像から生成されるインデックス画像の表示を制御する第1の表示制御ステップと、前記第1の表示制御ステップの処理により表示が制御されている前記インデックス画像から、所定のインデックス画像が選択された場合、選択された前記所定のインデックス画像に対応する前記画像が動画像であるか、または静止画像であるか否かを判定する判定ステップと、前記判定ステップの処理により前記動画像であると判定された場合、前記動画像の表示を制御する第2の表示制御ステップと、前記第2の表示制御ステップの処理により表示が制御されている前記動画像を構成する複数コマのうち、所定のコマが選択された場合、選択された前記所定のコマから、アニメーション画像の基になるサムネイル画像を生成する生成ステップと、前記生成ステップの処理により生成された複数の前記サムネイル画像から、前記アニメーション画像を編集する編集ステップとを含むことを特徴とする画像処理方法。
【請求項6】 被写体を撮影するとともに、撮影した画像を再生する画像処理装置を制御するプログラムであって、撮影された前記被写体の画像の記録を制御する記録制御ステップと、前記記録制御ステップの処理により記録が制御された複数の前記画像から生成されるインデックス画像の表示を制御する第1の表示制御ステップと、前記第1の表示制御ステップの処理により表示が制御されている前記インデックス画像から、所定のインデックス画像が選択された場合、選択された前記所定のインデックス画像に対応する前記画像が動画像であるか、または静止画像であるか否かを判定する判定ステップと、前記判定ステップの処理により前記動画像であると判定された場合、前記動画像の表示を制御する第2の表示制御ステップと、前記第2の表示制御ステップの処理により表示が制御されている前記動画像を構成する複数コマのうち、所定のコマが選択された場合、選択された前記所定のコマから、アニメーション画像の基になるサムネイル画像を生成する生成ステップと、前記生成ステップの処理により生成された複数の前記サムネイル画像から、前記アニメーション画像を編集する編集ステップとを含むことを特徴とするコンピュータが読み取り可能なプログラムが記録されている記録媒体。
【請求項7】 被写体を撮影するとともに、撮影した画像を再生する画像処理装置を制御するコンピュータに、撮影された前記被写体の画像の記録を制御する記録制御ステップと、前記記録制御ステップの処理により記録が制御された複数の前記画像から生成されるインデックス画像の表示を制御する第1の表示制御ステップと、前記第1の表示制御ステップの処理により表示が制御されている前記インデックス画像から、所定のインデックス画像が選択された場合、選択された前記所定のインデックス画像に対応する前記画像が動画像であるか、または静止画像であるか否かを判定する判定ステップと、前記判定ステップの処理により前記動画像であると判定された場合、前記動画像の表示を制御する第2の表示制御ステップと、前記第2の表示制御ステップの処理により表示が制御されている前記動画像を構成する複数コマのうち、所定のコマが選択された場合、選択された前記所定のコマから、アニメーション画像の基になるサムネイル画像を生成する生成ステップと前記生成ステップの処理により生成された複数の前記サムネイル画像から、前記アニメーション画像を編集する編集ステップとを実行させる。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図5】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【公開番号】特開2003−299009(P2003−299009A)
【公開日】平成15年10月17日(2003.10.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2002−101674(P2002−101674)
【出願日】平成14年4月3日(2002.4.3)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】