説明

画像処理装置及び画像処理システム

【課題】取得した画像データを外部の所定の装置にバックアップし、画像データが要求された場合、バックアップした画像データを読み出す画像処理装置及び画像処理システムを提供する。
【解決手段】画像処理装置は、取得した画像データを記憶部に記憶する。画像処理装置は、記憶部に記憶されている画像データを外部の所定の装置にバックアップする。画像処理装置は、取得した画像データを要求された場合、要求された画像データが記憶部に記憶されているか否かを判定する。画像処理装置は、要求された画像データが記憶部に記憶されていない場合、外部の所定の装置にバックアップされている画像データを読出し、読み出した画像データを要求に応じて要求元に送信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
取得した画像データを外部の所定の装置にバックアップし、画像データが要求された場合、バックアップした画像データを読み出す画像処理装置及び画像処理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
ファクシミリの送受信機能、文書等のスキャナ機能及びコピー機能、並びにプリンタ機能等を複合したMFP(Multi Functional Peripheral :複合機)等の画像処理装置が使われている。MFPでは、ファクシミリの受信機能により受信した画像データ及びコピー機能が取り込んだ文書等の画像データを内蔵する記憶部に記憶可能に構成されている。また、MFPでは外部に接続されたクライアントコンピュータから印刷のために送信された画像データも記憶部に記憶することができる。MFPは、記憶部に記憶された画像データをMFPが有するプリンタ機能により印刷することが可能である。さらに、記憶部に記憶された画像データをファクシミリの送信機能により外部に接続されたファクシミリに送信することが可能である。MFPが記憶した画像データは、MFPと通信可能に接続されたクライアントコンピュータから閲覧することも可能である。
【0003】
MFPの記憶部が不意に損傷して、記憶されている画像データが失われる事態を回避するために、MFPの記憶部に記憶されている画像データをバックアップすることが好ましい。また、MFPに備えられた記憶部の記憶容量が小容量である場合、記憶部の空き容量を確保すべく、バックアップした画像データを記憶部から消去することにより、画像データを外部記憶装置等に転送する必要がある。特許文献1には、MFPの記憶部に記憶された画像データを、LAN接続された外部記憶装置が備える大容量記憶部に転送させ、外部記憶装置にLAN接続されたクライアントコンピュータからの要求に応じて取得させる技術が開示されている。
【0004】
特許文献2に記載の技術は、スキャナ機能により読取った画像データをLAN接続されたFTP(File Transfer Protocol)サーバに送信する。FTPサーバに送信された画像データは、大容量記憶装置となるHTTP(HyperText Transfer Protocol)サーバに送信されて記憶される。HTTPサーバにWEB(World Wide Web)を介して接続されたクライアントコンピュータは、HTTPサーバに記憶された画像データを要求して取得することが可能となる。特許文献3には、MFPをユーザが手動操作して、記憶部に記憶されている画像データをLAN接続された外部記憶装置となる外部コンピュータが備える共有フォルダに転送する技術が開示されている。
【0005】
外部コンピュータの共有フォルダに対して共有設定されたクライアントコンピュータは、共有フォルダに記憶された画像データを取得することが可能となる。特許文献1、特許文献2及び特許文献3に記載の技術は、いずれもクライアントコンピュータがMFPに接続された外部記憶装置に画像データを要求して、画像データを取得するよう構成してある。
【特許文献1】特開2001−136324号公報
【特許文献2】特開2006−203315号公報
【特許文献3】特開2006−155576号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、ユーザは、MFPが記憶した画像データを取得する場合、係る画像データがMFPと異なる外部記憶装置に記憶されていることを意識して外部記憶装置に要求する必要があるという煩わしさがあった。
【0007】
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、記憶部に記憶されている画像データを外部の所定の装置にバックアップするバックアップ部と、受付けた送信要求により要求される画像データが記憶部に記憶されていない場合、外部の所定の装置から読み出す読出部と、読み出した画像データを送信要求に応じて要求元に送信する送信部とを備えることにより、画像処理装置により取得された画像データを要求する場合、画像データが外部の所定の装置にバックアップされているか否かを意識せずに、画像処理装置に対して要求することが可能となる画像処理装置及び画像処理システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係る画像処理装置は、画像データを取得する取得部と、該取得部が取得した画像データを記憶する記憶部と、該記憶部に記憶されている画像データを外部の所定の装置にバックアップするバックアップ部と、前記取得部が取得した画像データのうち、少なくとも一つの画像データを要求する送信要求を受け付ける受付部と、該受付部が受付けた送信要求が要求する画像データを前記外部の所定の装置から読み出す読出部と、該読出部が読み出した画像データを前記送信要求に応じて要求元に送信する送信部とを備えることを特徴とする。
【0009】
本発明にあっては、画像処理装置により取得された画像データが画像処理装置の記憶部に記憶される。記憶部に記憶された画像データは、外部の記憶装置にバックアップされる。画像処理装置は、取得した画像データの送信を外部の装置から要求された場合、外部の記憶装置にバックアップした画像データを読み出して、送信を要求した外部の装置に送信する。
【0010】
本発明に係る画像処理装置は、前記受付部が受け付けた送信要求が要求する画像データが、前記記憶部に記憶されているか否かを判定する判定部を備え、前記読出部は、前記判定部により前記画像データが記憶されていないと判定された場合、前記画像データを前記外部の所定の装置から読み出すよう構成してあることを特徴とする。
【0011】
本発明にあっては、画像処理装置が取得した画像データの送信を外部の装置から要求された場合、要求された画像データが記憶部に記憶されているか否かが判定される。画像処理装置は、記憶部に記憶されていないと判定した場合、画像データがバックアップされている外部の記憶装置から当該画像データを読み出して、送信を要求した外部の装置に送信する。
【0012】
本発明に係る画像処理装置は、前記バックアップ部は、前記取得部が取得した画像データの一覧からなる管理情報を外部の所定の装置にバックアップするよう構成してあり、前記読出部は、前記管理情報を前記外部の所定の装置から読み出すよう構成してあり、前記受付部は、前記読出部が読み出した管理情報に含まれる画像データのうち、少なくとも一つの画像データを要求する送信要求を受付けるよう構成してあることを特徴とする。
【0013】
本発明にあっては、画像処理装置が取得した画像データの一覧からなる管理情報も外部の記憶装置にバックアップされる。画像処理装置は、取得した画像データの閲覧要求を外部の装置から受付けた場合、バックアップされている管理情報を読み出して、外部の装置に送信する。管理情報を受信した外部の装置は、管理情報に含まれる画像データ一覧から送信を要求する画像データを選択して、送信要求を画像処理装置に送る。画像処理装置は、送信要求が要求する画像データを外部の記憶装置から読み出して、送信要求を送った外部の装置に送信する。
【0014】
本発明に係る画像処理装置は、前記バックアップ部は、前記記憶部に記憶されている画像データのうち、前記読出部が読み出した管理情報に含まれない画像データをバックアップするよう構成してあることを特徴とする。
【0015】
本発明にあっては、画像処理装置の記憶部に記憶されている画像データから、外部の記憶装置から読み出された管理情報に含まれない画像データを抽出することにより、バックアップされていない画像データが外部の記憶装置にバックアップされる。
【0016】
本発明に係る画像処理装置は、前記バックアップ部がバックアップした画像データを前記記憶部から消去する消去部を備えることを特徴とする。
【0017】
本発明にあっては、記憶部の空き容量を確保すべく、バックアップされた画像データが記憶部から消去される。
【0018】
本発明に係る画像処理装置は、前記バックアップ部は、前記画像データを暗号化してバックアップするよう構成してあり、前記読出部は、前記バックアップ部が暗号化してバックアップした前記画像データを復号して読み出すよう構成してあることを特徴とする。
【0019】
本発明にあっては、外部の記憶装置から閲覧されることがないように画像データが暗号化されて外部の記憶装置に送信され、バックアップされる。画像処理装置は、バックアップした画像データを復号して読み出す。
【0020】
本発明に係る画像処理装置は、前記送信要求を認証する認証部を備え、前記読出部は、前記認証部が前記送信要求を認証した場合、前記送信要求が要求する画像データを前記外部の所定の装置から読出し、前記認証部が前記送信要求を認証しなかった場合、前記送信要求が要求する画像データを前記外部の所定の装置から読み出さないよう構成してあることを特徴とする。
【0021】
本発明にあっては、外部の装置から送信要求を受付けた場合、パスワード等の入力を受付けて送信要求を認証する。画像処理装置は、送信要求を認証した場合、送信要求が要求する画像データを読み出して送信要求に応じ、外部の装置に送信する。また、画像処理装置は、送信要求を認証しなかった場合、送信要求が要求する画像データを読み出さず、送信要求に応じない。
【0022】
本発明に係る画像処理システムは、通信可能に接続された画像処理装置と、記憶装置とで構成してあり、前記画像処理装置は、画像データを取得する取得部と、該取得部が取得した画像データを記憶する第1記憶部と、該第1記憶部に記憶されている画像データを前記記憶装置にバックアップするバックアップ部と、前記取得部が取得した画像データのうち、少なくとも一つの画像データを要求する送信要求を受け付ける受付部と、該受付部が受付けた送信要求が要求する画像データを前記記憶装置から読み出す読出部と、該読出部が読み出した画像データを前記送信要求に応じて要求元に送信する送信部とを備え、前記記憶装置は、前記画像処理装置がバックアップする画像データを記憶する第2記憶部を備えることを特徴とする。
【0023】
本発明にあっては、画像処理装置により取得された画像データが画像処理装置の第1記憶部に記憶される。画像処理装置は、第1記憶部に記憶した画像データを、記憶装置にバックアップする。記憶装置は、画像処理装置がバックアップする画像データを第2記憶部に記憶する。画像処理装置は、取得した画像データの送信要求を外部の装置から受付けた場合、バックアップした画像データの送信を記憶装置に要求する。記憶装置は、要求に応じて第2記憶部に記憶した画像データを画像処理装置に送信する。画像処理装置は、記憶装置から受信した画像データを読出し、送信要求に応じて外部の装置に送信する。
【発明の効果】
【0024】
本発明にあっては、記憶部に記憶されている画像データを外部の所定の装置にバックアップするバックアップ部と、受付けた送信要求により要求される画像データが記憶部に記憶されていない場合、外部の所定の装置から読み出す読出部と、読み出した画像データを送信要求に応じて要求元に送信する送信部とを備えることにより、画像処理装置により取得された画像データを要求する場合、画像データが外部の所定の装置にバックアップされているか否かを意識せずに、画像処理装置に対して要求することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0025】
実施の形態1
以下、本発明をその実施の形態を示す図面を参照して具体的に説明する。図1は、実施の形態1に係る機能ブロック図である。画像処理装置1は、画像データを取得する取得部23と、取得部23が取得した画像データを記憶する記憶部21と、取得部23が取得した画像データの送信要求を外部の装置から受け付ける受付部24と、受付部24が受付けた送信要求に応じて画像データを送信する送信部25とを備えている。また、画像処理装置1は、記憶部21に記憶されている画像データのバックアップ及び読出し、並びに受付部24が受け付けた送信要求の認証等を行う制御部10を備えている。画像処理装置1は、記憶部21に記憶されている画像データをバックアップする外部記憶装置3と通信可能に接続されている。
【0026】
制御部10は、バックアップ部101、読出部102、認証部103及び判定部104を備えている。バックアップ部101は、記憶部21に記憶されている画像データを外部記憶装置3にバックアップするようにしてある。認証部103は、受付部24が受付けた送信要求を認証するようにしてある。判定部104は、外部の装置から受付けた送信要求が要求する画像データが記憶部21に記憶されているか否かを判定するようにしてある。読出部102は、送信要求が認証され、かつ送信要求が要求する画像データが記憶部21に記憶されていないと判定された場合、外部記憶装置3から係る画像データを読み出して送信部25に与えるようにしてある。本実施の形態1について、画像処理装置1を後述のMFPに置き換えて説明する。
【0027】
図2は、実施の形態1に係るMFPを含むネットワークの構成例を示す模式図である。図中1は、PSTN(Public Switched Telephone Network :公衆電話回線網)を介してデータの送受信を行うファクシミリ機能を備えるMFP(画像処理装置)である。また、MFP1は、原稿の複写を行うコピー機能及びLAN(Local Area Network)を介して与えられた画像データを印刷用紙などの記録媒体に記録するプリンタ機能を備える。さらにMFP1は、原稿を読取って画像データを取得するスキャナ機能等の複数の機能を備える。
【0028】
MFP1は、LANを介してクライアントPC4、4、…と接続されており、クライアントPC4、4、…からのデータを受信してプリンタ機能により記録媒体に記録することが可能である。また、MFP1は、スキャナ機能によって読取った原稿の画像データをクライアントPC4、4、…へLANを介して送信することが可能である。MFP1は、LANを介して外部記憶装置3とも接続されており、MFP1が記憶する画像データを外部記憶装置3に送信してバックアップすると共に、バックアップした画像データを外部記憶装置3から受信して読み出すようにしてある。MFP1は、PSTNを介して外部のMFP5及びファクシミリ装置6等と接続されており、これらの装置との間で音声信号による画像データの送受信が可能となるようにしてある。
【0029】
図3は、実施の形態1に係るMFP1及び外部記憶装置3の内部構成を含む構成例を示すブロック図である。制御部10は、CPU(Central Processing Unit)又はMPU(Micro Processing Unit)等からなり、バス10aを介して、RAM(Random Access Memory)11、ROM(Read-Only Memory)12及び画像メモリ13等と接続されている。また、制御部10は、NCU(Network Control Unit)14、モデム15、原稿読取部16、画像形成部17、操作部18、操作パネル19、通信部20、記憶部21及び時計部22に接続されている。制御部10は、ROM12に予め記憶されたプログラムをRAM11に読み出して実行することにより、制御部10が備えるバックアップ部101、読出部102、認証部103及び判定部104夫々の機能を含む種々のソフトウェア的機能を実現すると共に、MFP1内のハードウェア各部の動作を制御するよう構成してある。
【0030】
RAM11は、ROM12から読み出された制御プログラムの他、制御部10が各部の制御処理又は演算処理等を行う際に発生する一時的なデータも記憶するよう構成してある。NCU14は、PSTNとの回線の閉結及び開放の動作を行うハードウェアであり、PSTNとモデム15とのインタフェース回路を有している。モデム15は、PSTNを介して他のMFP5又はファクシミリ装置6等とファクシミリ通信を行うためのハードウェアである。モデム15は、MFP1がファクシミリ通信によりデータの送信を行う場合、後述の原稿読取部16が原稿を読取って取得した画像データをアナログの音声信号に変換して送信する。また、モデム15は、MFP1がデータの受信を行う場合には、PSTNを介して受信したアナログの音声信号をデジタルの画像データに変換するようにしてある。時計部22は、暦日時情報を制御部10に出力するようにしてある。
【0031】
MFP1は、コピー機能、ファクシミリ機能及びスキャナ機能等を利用する際に原稿の読取りを行う原稿読取部16と、コピー機能、ファクシミリ機能及びプリンタ機能等を利用する際に記録媒体へ画像を形成する画像形成部17とを備えている。原稿読取部16は、例えばCCD(Charge Coupled Device)を利用した光学系で原稿を読取って取得した画像データを画像メモリ13に記憶させるようにしてある。また、図示は省略するが、原稿読取部16はADF(Auto Document Feeder :原稿自動送り装置)を有しており、複数頁の原稿を自動的に読み取ることができるようにしてある。
【0032】
ファクシミリ通信により外部から画像データを受信して取得するNCU14及びモデム15と、データ通信により外部から画像データを受信して取得する通信部20と、原稿から読取った画像データを取得する原稿読取部16とは、画像データを取得する取得部23をなす。また、通信部20は、クライアントPC4、4、…から送信要求等を受信することにより受付部24としても機能すると共に、送信要求に応じて画像データをクライアントPC4、4、…に送信する送信部25としても機能するようにしてある。
【0033】
画像メモリ13は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)又はフラッシュメモリ等のメモリ素子で構成してある。画像メモリ13は、NCU14及びモデム15を介したファクシミリ通信により受信した画像データ、原稿読取部16により読取った画像データ及び通信部20を介したデータ通信により受信した画像データを一時的に記憶する。画像形成部17は、例えば電子写真方式のプリンタ装置である。画像形成部17は、画像メモリ13から読み出した画像データに基づく画像をA3縦及びB4縦等の各サイズの記録用紙などの記録媒体にハードコピーとして記録するようにしてある。操作パネル19は、液晶ディスプレイ等による表示部と、この表示部への接触を検知するタッチセンサとを有する所謂タッチパネルの構成をなしている。
【0034】
操作パネル19の表示部には、MFP1の動作状態、MFP1の動作をユーザが選択するための選択メニュー、動作に係る設定値をユーザが設定するための設定メニュー、及びユーザに通知するための情報等を表示するようにしてある。操作パネル19の表示部に選択メニュー又は設定メニュー等が表示されている場合、ユーザが表示部に触れることでタッチセンサがこれを検知し、メニューの選択又は動作の設定等を行うことができるようにしてある。操作パネル19は、制御部10からの指示により表示部に各種の表示を行うと共に、タッチセンサによる検知結果を制御部10へ与えるようにしてある。
【0035】
操作部18は、操作パネル19により行う操作とは別の内容の操作を行うための複数のキー、ボタン又はスイッチ等で構成されている。操作部18は、例えば、原稿の読取りの開始を指示するスタートキー、各種の処理の中断を指示するストップキー、数値を入力するテンキー及び各種のファンクションキー等を備えている。通信部20は、所謂LANケーブルを接続するためのコネクタを有しており、コネクタに接続されたLANケーブルを介して社内LAN又は家庭内LAN等に接続する。通信部20は、外部記憶装置3及びクライアントPC4、4、…との間でデータの送受信を行う。
【0036】
MFP1は、フラッシュメモリ及びHDD(Hard Disk Drive)等からなる記憶部21を備えている。MFP1は、ファクシミリ通信及びデータ通信により外部から受信した画像データ、並びに原稿読取部16により取得した画像データを適宜記憶部21に記憶させて各種の処理を並行して行うことができるようにしてある。記憶部21は、MFP1が取得した画像データ一覧からなる管理情報を記憶しており、画像データが取得されて記憶部21に記憶される都度、画像データが管理情報に追加されるようにしてある。MFP1のコピー機能は、原稿読取部16にて原稿を読取って画像データを取得し、取得した画像データに基づく画像を画像形成部17にて記録用紙等の記録媒体に形成することで実現される。
【0037】
ファクシミリの送信機能は、原稿読取部16にて原稿を読取って得られた画像データをモデム15へ与え、モデム15及びNCU14によりPSTNを介して外部のMFP5又はファクシミリ装置6等へ画像データを送信することで実現される。ファクシミリの受信機能は、外部のMFP5又はファクシミリ装置6から受信した画像データを画像形成部17へ与え、画像形成部17にて記録媒体に画像を形成することで実現される。プリンタ機能は、クライアントPC4、4、…からLANを介して通信部20が受信した画像データを画像形成部17へ与え、画像形成部17にて記録媒体に画像を形成することで実現される。なお、これらの処理を行う際に、画像データを一時的に蓄積するバッファとして画像メモリ13を使用するようにしてある。
【0038】
MFP1のスキャナ機能は、原稿読取部16にて原稿を読取って画像データを取得し、取得した画像データを通信部20からLANを介してクライアントPC4、4、…へ送信することで実現される。MFP1は、LANを介し、記憶部21に記憶される画像データを外部記憶装置3に送信してバックアップするようにしてある。また、MFP1は、LANを介して外部記憶装置3に記憶されている画像データを受信して記憶部21に読み出すようにしてある。外部記憶装置3は、CPU又はMPU等で構成してある制御部30を備えている。制御部30は、バス30aを介して、RAM31、ROM32、記憶部33及び通信部34等に接続されている。
【0039】
制御部30は、ROM32に予め記憶されたプログラムをRAM31に読み出して実行することにより、外部記憶装置3内のハードウェア各部の動作を制御すると共に、種々のソフトウェア的機能を実現する。RAM31は、ROM32から読み出された制御プログラムの他、制御部30が各部の制御処理又は演算処理等を行う際に発生する一時的なデータも記憶するよう構成してある。外部記憶装置3は、MFP1がバックアップする画像データを通信部34が受信した場合、記憶部33に記憶するようにしてある。MFP1が実行するバックアップは、予め設定されたバックアップ頻度及び時計部22が出力する暦日時情報に基づいて実行すると良い。バックアップ頻度は、例えば、所定の日付、所定の曜日及び所定の時刻、並びにバックアップする時間間隔等を設定して、夫々毎月、毎週、毎日及び所定の時間間隔でバックアップするとよい。また、操作部18又は操作パネル19が受け付けたユーザ操作により、予め設定されているバックアップ頻度を変更可能にしてもよい。ここで、MFP1が実行するバックアップの手順を説明する。
【0040】
MFP1は、外部記憶装置3に管理情報がバックアップされていない場合、記憶部21に記憶されている全画像データ及び管理情報を暗号化して外部記憶装置3に送信し、外部記憶装置3の記憶部33に記憶させてバックアップする。MFP1は、外部記憶装置3に管理情報がバックアップされている場合、記憶部21に記憶されている画像データから、外部記憶装置3にバックアップされている管理情報に含まれない画像データを抽出する。MFP1は、抽出した画像データ及び記憶部21に記憶されている管理情報を外部記憶装置3に送信してバックアップする。外部記憶装置3は、送信された画像データを記憶部33に記憶すると共に、送信されてきた画像データを用いて記憶部33に記憶されている管理情報を書き換える。外部記憶装置3には、直近のバックアップ時点において記憶部21に記憶されている管理情報がバックアップされる。次に、MFP1がクライアントPC4、4、…から画像データの送信要求を受付けるにあたって、先に閲覧要求を受付ける手順を説明する。
【0041】
MFP1は、クライアントPC4、4、…から画像データの送信要求を受付けるにあたって、MFP1が取得した画像データの一覧を要求する閲覧要求をクライアントPC4、4、…から受付ける。MFP1は、閲覧要求を認証した場合、後述の送信要求を受付けることで、送信要求についても認証するようにしてある。MFP1は、閲覧要求をクライアントPC4、4、…からLANを介して受付けた場合、パスワードをクライアントPC4、4、…に対して要求する。MFP1は、要求に応じてクライアントPC4、4、…から受付けたパスワードが、閲覧要求を認証すべきパスワードと一致する場合、閲覧要求を認証する。MFP1は、閲覧要求を認証しなかった場合、エラー信号をクライアントPC4、4、…に送信する。また、MFP1は、閲覧要求を認証した場合、外部記憶装置3にバックアップされている管理情報を復号して読み出し、閲覧要求を送信したクライアントPC4、4、…に送信する。次にMFP1が送信要求を受付けて、画像データを読み出す手順を説明する。
【0042】
ユーザがクライアントPC4、4、…を操作して、管理情報が示す画像データ一覧から、所望の画像データの表示又はダウンロードを要求した場合、クライアントPC4、4、…からMFP1に画像データの送信を要求する送信要求が送られる。MFP1は、送信要求が要求する画像データが記憶部21に記憶されていない場合、外部記憶装置3に送信要求が要求する画像データの送信を要求する。MFP1は、要求に応じて外部記憶装置3から送信されてきた画像データを復号して読み出す。MFP1は、送信要求に応じてクライアントPC4、4、…に、送信要求が要求する画像データを送信する。
【0043】
図4は、実施の形態1に係るバックアップ処理の手順を示すフローチャートである。MFP1の制御部10は、管理情報要求を外部記憶装置3に対して送信する(ステップS11)。外部記憶装置3の制御部30は、MFP1から与えられる管理情報要求を受信する(ステップS12)。外部記憶装置3は、管理情報要求に応じて、管理情報が記憶部33に記憶されている場合には、管理情報をMFP1に送信し、記憶されていない場合は、管理情報が含まれない信号を管理情報として送信する(ステップS13)。MFP1の制御部10は、外部記憶装置3から送信されてきた管理情報を受信する(ステップS14)。
【0044】
制御部10は、受信した管理情報に管理情報が含まれているか否かを判定することにより、管理情報を取得したか否かを判定する(ステップS15)。制御部10は、管理情報を取得したと判定した場合(ステップS15でYES)、取得した管理情報を予め設定されている鍵を用いて復号する(ステップS16)。制御部10は、記憶部21に記憶されている管理情報に含まれる画像データから、復号した管理情報に含まれない画像データを抽出することにより、バックアップしていない画像データがあるか否かを判定する(ステップS17)。制御部10は、バックアップしていない画像データがあると判定した場合(ステップS17でYES)、係るバックアップしていない画像データを予め設定された鍵を用いて暗号化する(ステップS18)。
【0045】
また、制御部10は、管理情報を取得したか否かを判定するステップS15において、管理情報を取得していないと判定した場合(ステップS15でNO)、記憶部21に記憶されている全画像データを予め設定された鍵を用いて暗号化する(ステップS19)。制御部10は、暗号化した画像データを外部記憶装置3に送信する(ステップS20)。外部記憶装置3の制御部30は、送信されてきた画像データを受信する(ステップS21)。制御部30は、受信した画像データを記憶部33に記憶する(ステップS22)。MFP1の制御部10は、記憶部21に記憶されている管理情報を予め設定されている鍵を用いて暗号化する(ステップS23)。
【0046】
制御部10は、暗号化した管理情報を外部記憶装置3に送信し(ステップS24)、バックアップ処理を終了する。外部記憶装置3の制御部30は、送信されてきた管理情報を受信する(ステップS25)。制御部30は、受信した管理情報を用いて、記憶部33に記憶されている管理情報を書き換える(ステップS26)。また、MFP1の制御部10は、バックアップしていない画像データがあるか否かを判定するステップS17において、バックアップしていない画像データがないと判定した場合(ステップS17でNO)、バックアップ処理を終了する。
【0047】
図5は、実施の形態1に係る閲覧要求受付処理の手順を示すフローチャートである。MFP1の制御部10は、クライアントPC4、4、…から閲覧要求を受信したか否かを判定する(ステップS31)。制御部10は、閲覧要求を受信していないと判定した場合(ステップS31でNO)、閲覧要求を受信するまで待機する。制御部10は、閲覧要求を受信したと判定した場合(ステップS31でYES)、クライアントPC4、4、…にパスワードの要求を送信する(ステップS32)。制御部10は、パスワード要求に応じてクライアントPC4、4、…から送られてきたパスワードを受信する(ステップS33)。制御部10は、受信したパスワードが予め設定されている閲覧要求を許可すべきパスワードと一致するか否かを判定する(ステップS34)。
【0048】
制御部10は、一致すると判定した場合(ステップS34でYES)、管理情報要求を外部記憶装置3に対して送信する(ステップS36)。外部記憶装置3の制御部30は、MFP1から与えられる管理情報要求を受信する(ステップS37)。制御部30は、管理情報要求に応じて、管理情報が記憶部33に記憶されている場合には、管理情報をMFP1に送信し、記憶されていない場合は、管理情報が含まれていない信号を管理情報として送信する(ステップS38)。MFP1の制御部10は、外部記憶装置3から送信されてきた管理情報を受信する(ステップS39)。制御部10は、受信した管理情報に管理情報が含まれているか否かを判定して、バックアップした管理情報を取得したか否かを判定する(ステップS40)。
【0049】
制御部10は、管理情報を取得したと判定した場合(ステップS40でYES)、取得した管理情報を予め設定されている鍵を用いて復号する(ステップS41)。制御部10は、閲覧要求に応じてクライアントPC4、4、…に復号した管理情報を送信し(ステップS42)、閲覧要求受付処理を終了する。制御部10は、管理情報を取得したか否かを判定するステップS40において、管理情報を取得していないと判定した場合(ステップS40でNO)、管理情報を送信するステップS42に処理を移す。また、制御部10は、受信したパスワードが予め設定されている閲覧要求を許可すべきパスワードと一致するか否かを判定するステップS34において、一致しないと判定した場合(ステップS34でNO)、クライアントPC4、4…にエラー信号を送信し(ステップS35)、閲覧要求受付処理を終了する。
【0050】
図6は、実施の形態1に係る読出処理の手順を示すフローチャートである。MFP1の制御部10は、クライアントPC4、4…から送信要求を受信したか否かを判定する(ステップS51)。制御部10は、送信要求を受信したと判定した場合(ステップS51でYES)、受信した送信要求が要求する画像データが記憶部21に記憶されているか否かを判定する(ステップS52)。制御部10は、記憶されていないと判定した場合(ステップS52でNO)、送信要求が要求する画像データを要求すべくデータ要求を外部記憶装置3に送信する(ステップS53)。外部記憶装置3の制御部30は、MFP1から送信されてきたデータ要求を受信する(ステップS54)。制御部30は、データ要求が要求する画像データを記憶部33から読み出してMFP1に送信する(ステップS55)。
【0051】
MFP1の制御部10は、外部記憶装置3から送信されてきた画像データを受信する(ステップS56)。制御部10は、受信した画像データを予め設定されている鍵を用いて復号する(ステップS57)。制御部10は、復号した画像データを記憶部21に復元する(ステップS58)。制御部10は、復元した画像データ、すなわち送信要求が要求する画像データをクライアントPC4、4…に送信する(ステップS59)。また、制御部10は、送信要求が要求する画像データが記憶部21に記憶されているか否かを判定するステップS52において、記憶されていると判定した場合(ステップS52でYES)、送信要求が要求する画像データをクライアントPC4、4…に送信するステップS59に処理を移す。
【0052】
制御部10は、クライアントPC4、4、…が閲覧を終了した場合にクライアントPC4、4、…から送信される閲覧終了信号を受信することで、クライアントPC4、4、…が閲覧を終了したか否かを判定する(ステップS60)。制御部10は、クライアントPC4、4、…が閲覧を終了していないと判定した場合(ステップS60でNO)、クライアントPC4、4…から送信要求を受信したか否かを判定するステップS51に処理を戻す。制御部10は、クライアントPC4、4…から送信要求を受信したか否かを判定するステップS51において、送信要求を受信していないと判定した場合(ステップS51でNO)、クライアントPC4、4、…が閲覧を終了したか否かを判定するステップS60に処理を移す。制御部10は、クライアントPC4、4、…が閲覧を終了したと判定した場合(ステップS60でYES)、読出処理を終了する。
【0053】
本実施の形態1においては、記憶部21に記憶された画像データが不意に損傷する等の理由により、クライアントPC4、4、…が要求する画像データが記憶されていない場合であっても、外部記憶装置3にバックアップされた画像データが読み出されて送信される。また、画像データは、暗号化されて外部記憶装置3にバックアップされるため、外部記憶装置3からの閲覧が防止される。さらに、クライアントPC4、4、…がLANを介して外部記憶装置3に直接アクセスし、バックアップされた画像データを閲覧することが防止される。
【0054】
クライアントPC4、4、…からの閲覧要求及び送信要求は、MFP1が受付けるため、クライアントPC4、4、…を操作するユーザは、外部記憶装置3に画像データがバックアップされているか否かを意識する必要がない。また、クライアントPC4、4、…からの閲覧要求を認証することにより、許可しないクライアントPC4、4、…により、MFP1が取得した画像データ一覧の閲覧及び画像データの取得がなされることを防止する。
【0055】
本実施の形態1においては、予め設定されたバックアップ頻度に基づいてバックアップする場合を示した。しかし、これに限るものではなく、MFP1の記憶部21に画像データが記憶される都度、外部記憶装置3にバックアップするようにしてもよい。また、バックアップは、操作部18又は操作パネル19が受付けたバックアップ指示又はクライアントPC4、4、…等の外部の装置からの通信部20が受信したバックアップ指示に応じて実行してもよい。
【0056】
実施の形態2
図7は、実施の形態2に係る機能ブロック図である。画像処理装置1の制御部10は、バックアップした画像データを記憶部21から消去する消去部105を備えている。本実施の形態2は、実施の形態1が外部記憶装置3にバックアップした画像データを記憶部21に残すよう構成してあるのに対して、バックアップした画像データを記憶部21から消去するよう構成してある。消去部105の機能は、制御部10が実行するプログラムに基づいて実現するよう構成してある。ここで、バックアップの手順について説明する。
【0057】
MFP1は、記憶部21に画像データが記憶されている場合、記憶部21に記憶されている全画像データ及び管理情報を暗号化して外部記憶装置3に送信し、バックアップする。外部記憶装置3は、送信された画像データを記憶部33に記憶すると共に、送信されてきた管理情報を用いて記憶部33に記憶されている管理情報を書き換えることにより、全画像データ及び管理情報がバックアップされる。MFP1は、バックアップした全画像データを記憶部21から消去する。ここで、MFP1がクライアントPC4、4、…から画像データの送信要求を受付けるにあたって、先に閲覧要求を受付ける手順及び処理は、実施の形態1に説明した手順及び図5に示したフローチャートと同様であるので説明を省略する。次にMFP1が送信要求を受付けて、画像データを読み出す手順を説明する。
【0058】
MFP1は、クライアントPC4、4、…から画像データの送信要求を受付けた場合、外部記憶装置3に送信要求が要求する画像データの送信を要求する。MFP1は、要求に応じて外部記憶装置3から送信されてきた画像データを復号して読出し、記憶部21に復元する。MFP1は、送信要求を送信したクライアントPC4、4、…に、送信要求が要求する画像データを送信する。MFP1は、ユーザが画像データ一覧の閲覧を終了したことを示す閲覧終了信号をクライアントPC4、4、…から受信した場合、記憶部21に復元した画像データを消去する。
【0059】
図8は、実施の形態2に係るバックアップ処理の手順を示すフローチャートである。MFP1の制御部10は、記憶部21に記憶されている画像データがあるか否かを判定する(ステップS71)。制御部10は、記憶されている画像データがあると判定した場合(ステップS71でYES)、記憶されている画像データを予め設定されている鍵を用いて暗号化する(ステップS72)。制御部10は、暗号化した画像データを外部記憶装置3に送信する(ステップS73)。外部記憶装置3の制御部30は、送信されてきた画像データを受信する(ステップS74)。制御部30は、受信した画像データを記憶部33に記憶する(ステップS75)。MFP1の制御部10は、記憶部21に記憶されている管理情報を予め設定されている鍵を用いて暗号化する(ステップS76)。
【0060】
制御部10は、暗号化した管理情報を外部記憶装置3に送信する(ステップS77)。外部記憶装置3の制御部30は、MFP1から送信されてきた管理情報を受信する(ステップS78)。制御部30は、受信した管理情報を用いて記憶部33に記憶されている管理情報を書き換える(ステップS79)。MFP1の制御部10は、バックアップした画像データを記憶部21から消去し(ステップS80)、バックアップ処理を終了する。また、制御部10は、記憶部21に記憶されている画像データがあるか否かを判定するステップS71において、記憶されている画像データがないと判定した場合(ステップS71でNO)、バックアップ処理を終了する。
【0061】
図9は、実施の形態2に係る読出処理の手順を示すフローチャートである。MFP1の制御部10は、クライアントPC4、4…から送信要求を受信したか否かを判定する(ステップS91)。制御部10は、送信要求を受信したと判定した場合(ステップS91でYES)、送信要求に係る画像データを要求するデータ要求を外部記憶装置3に送信する(ステップS92)。外部記憶装置3の制御部30は、MFP1から送信されてきたデータ要求を受信する(ステップS93)。制御部30は、データ要求が要求する画像データを記憶部33から読み出してMFP1に送信する(ステップS94)。MFP1の制御部10は、外部記憶装置3から送信されてきた画像データを受信する(ステップS95)。
【0062】
制御部10は、受信した画像データを予め設定されている鍵を用いて復号する(ステップS96)。制御部10は、復号した画像データを記憶部21に復元する(ステップS97)。制御部10は、復元した画像データをクライアントPC4、4…に送信する(ステップS98)。制御部10は、クライアントPC4、4、…が閲覧を終了した場合に送信される閲覧終了信号を受信することで、クライアントPC4、4、…が閲覧を終了したか否かを判定する(ステップS99)。制御部10は、クライアントPC4、4、…が閲覧を終了していないと判定した場合(ステップS99でNO)、クライアントPC4、4…から送信要求を受信したか否かを判定するステップS91に処理を戻す。
【0063】
制御部10は、クライアントPC4、4…から送信要求を受信したか否かを判定するステップS91において、送信要求を受信していないと判定した場合(ステップS91でNO)、クライアントPC4、4、…が閲覧を終了したか否かを判定するステップS99に処理を移す。制御部10は、クライアントPC4、4、…が閲覧を終了したと判定した場合(ステップS99でYES)、復元した画像データを記憶部21から消去し(ステップS100)、読出処理を終了する。
【0064】
本実施の形態2においては、記憶部21に記憶されている画像データがバックアップ後に消去されることにより、記憶部21の空き容量が不足してMFP1が取得した画像データの記憶が不可能になる事態が回避される。また、クライアントPC4、4、…からの閲覧要求及び送信要求は、MFP1が受付けるため、クライアントPC4、4、…を操作するユーザは、外部記憶装置3に画像データが転送されているか否かを意識する必要がない。
【0065】
本実施の形態2は以上の如き構成としてあり、その他の構成及び作用は実施の形態1と同様であるので対応する部分には同一の符号及び処理名を付してその詳細な説明を省略する。
【図面の簡単な説明】
【0066】
【図1】実施の形態1に係る機能ブロック図である。
【図2】実施の形態1に係るMFPを含むネットワークの構成例を示す模式図である。
【図3】実施の形態1に係るMFP及び外部記憶装置の内部構成を含む構成例を示すブロック図である。
【図4】実施の形態1に係るバックアップ処理の手順を示すフローチャートである。
【図5】実施の形態1に係る閲覧要求受付処理の手順を示すフローチャートである。
【図6】実施の形態1に係る読出処理の手順を示すフローチャートである。
【図7】実施の形態2に係る機能ブロック図である。
【図8】実施の形態2に係るバックアップ処理の手順を示すフローチャートである。
【図9】実施の形態2に係る読出処理の手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0067】
1 画像処理装置(MFP)
3 外部記憶装置
4 クライアントPC
5 MFP
6 ファクシミリ装置
10 制御部
10a バス
11 RAM
12 ROM
13 画像メモリ
14 NCU
15 モデム
16 原稿読取部
17 画像形成部
18 操作部
19 操作パネル
20 通信部
21 記憶部
22 時計部
23 取得部
24 受付部
25 送信部
30 制御部
30a バス
31 RAM
32 ROM
33 記憶部
34 通信部
101 バックアップ部
102 読出部
103 認証部
104 判定部
105 消去部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像データを取得する取得部と、
該取得部が取得した画像データを記憶する記憶部と、
該記憶部に記憶されている画像データを外部の所定の装置にバックアップするバックアップ部と、
前記取得部が取得した画像データのうち、少なくとも一つの画像データを要求する送信要求を受け付ける受付部と、
該受付部が受付けた送信要求が要求する画像データを前記外部の所定の装置から読み出す読出部と、
該読出部が読み出した画像データを前記送信要求に応じて要求元に送信する送信部と
を備えることを特徴とする画像処理装置。
【請求項2】
前記受付部が受け付けた送信要求が要求する画像データが、前記記憶部に記憶されているか否かを判定する判定部を備え、
前記読出部は、
前記判定部により前記画像データが記憶されていないと判定された場合、前記画像データを前記外部の所定の装置から読み出すよう構成してある
ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項3】
前記バックアップ部は、前記取得部が取得した画像データの一覧からなる管理情報を外部の所定の装置にバックアップするよう構成してあり、
前記読出部は、前記管理情報を前記外部の所定の装置から読み出すよう構成してあり、
前記受付部は、前記読出部が読み出した管理情報に含まれる画像データのうち、少なくとも一つの画像データを要求する送信要求を受付けるよう構成してある
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像処理装置。
【請求項4】
前記バックアップ部は、前記記憶部に記憶されている画像データのうち、前記読出部が読み出した管理情報に含まれない画像データをバックアップするよう構成してあることを特徴とする請求項3に記載の画像処理装置。
【請求項5】
前記バックアップ部がバックアップした画像データを前記記憶部から消去する消去部を備えることを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれか一項に記載の画像処理装置。
【請求項6】
前記バックアップ部は、
前記画像データを暗号化してバックアップするよう構成してあり、
前記読出部は、
前記バックアップ部が暗号化してバックアップした前記画像データを復号して読み出すよう構成してある
ことを特徴とする請求項1から請求項5までのいずれか一項に記載の画像処理装置。
【請求項7】
前記送信要求を認証する認証部を備え、
前記読出部は、
前記認証部が前記送信要求を認証した場合、前記送信要求が要求する画像データを前記外部の所定の装置から読出し、
前記認証部が前記送信要求を認証しなかった場合、前記送信要求が要求する画像データを前記外部の所定の装置から読み出さないよう構成してある
ことを特徴とする請求項1から請求項6までのいずれか一項に記載の画像処理装置。
【請求項8】
通信可能に接続された画像処理装置と、記憶装置とで構成してあり、
前記画像処理装置は、
画像データを取得する取得部と、
該取得部が取得した画像データを記憶する第1記憶部と、
該第1記憶部に記憶されている画像データを前記記憶装置にバックアップするバックアップ部と、
前記取得部が取得した画像データのうち、少なくとも一つの画像データを要求する送信要求を受け付ける受付部と、
該受付部が受付けた送信要求が要求する画像データを前記記憶装置から読み出す読出部と、
該読出部が読み出した画像データを前記送信要求に応じて要求元に送信する送信部と
を備え、
前記記憶装置は、
前記画像処理装置がバックアップする画像データを記憶する第2記憶部
を備えることを特徴とする画像処理システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2009−267618(P2009−267618A)
【公開日】平成21年11月12日(2009.11.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−112720(P2008−112720)
【出願日】平成20年4月23日(2008.4.23)
【出願人】(000006297)村田機械株式会社 (4,916)
【Fターム(参考)】