説明

画像処理装置

【課題】本発明は、プラットフォームに複数のプラグインが登録されて複数の機能を実現するとともに安全に電源をオフする画像処理装置に関する。
【解決手段】複合装置は、プラットフォームPFに複数のプラグインCMP32ba〜32bnが解除可能に登録され、プラグインCMP32ba〜32bnによって機能動作されるデバイスへの電力を制御する電力制御本体部PFrが、プラットフォームPFに搭載されている。電力制御本体部PFrが、電力シャットダウンに際して電力供給遮断予告情報を各プラグインCMP32ba〜32bnに伝達して、各プラグインCMP32ba〜32bnは、その搭載する電力制御共通ロジックRが、デバイスのシャットダウン準備処理を行い、処理結果情報を電力制御本体部PFrに出力して、電力制御本体部PFrが、各プラグインCMP32ba〜32bnからの処理結果情報に基づいて電力の供給/遮断を制御する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像処理装置に関し、詳細には、プラットフォームに複数のプラグインが登録されて複数の機能を実現するとともに安全に電源をオフする画像処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、プリンタ装置、複合装置、ファクシミリ装置等の画像処理装置においては、その機能の複雑化、高機能化に伴って、開発環境等を向上させるために、プラットフォームに、単機能または所定の少ない機能を実現するプラグインを登録することで、高機能な画像処理装置を構築するようになってきている(特許文献1参照)。
【0003】
一方、画像処理装置においては、各種処理を実行しているときに、電源スイッチによって主電源がオフされると、故障を引き起こしたり、データの破損を招く結果となる。そこで、従来から、ジョブ実行中に電源スイッチをオフにできないように制御することが行われている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記電源オフ時の従来技術にあっては、ジョブ実行中に電源スイッチをオフできないように制御しているのみであるため、動作中においては、電源スイッチをオフにすることができず、ユーザにとっては、動作中であっても電源をオフにしたい場合があり、このような場合に、電源スイッチをオフにすることができないだけでなく、電源スイッチをオフする代わりにコンセントを抜かれると、画像処理装置の受ける損傷が大きく、利用性を向上させつつ電源スイッチのオフ操作による画像処理装置の不具合の発生を防止する必要があった。特に、複数のプラグインが登録されているときに、プラグインの受ける影響を考慮した電源オフ時の対策が要望されている。
【0005】
そこで、本発明は、プラグインによって機能動作するデバイスの処理中の動作を適切に終了させた後に、主電源の電力供給遮断を行って、安全な電源制御を行うことのできる画像処理装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、上記目的を達成するために、本体動作の基盤であるプラットフォームに解除可能に登録されるプラグインによって機能動作されるデバイスに供給する電力を制御する電力制御手段が、該プラットフォームに搭載され、該電力制御手段が、該電力制御に関する電力制御情報を、電力制御インターフェイスを介して各プラグインに伝達して、各プラグインが、該電力制御インターフェイスから該電力制御情報としての電力供給遮断予告情報を、プラグイン側電力制御インターフェイスを介して受け取ると、該プラグインの搭載する電力対応処理制御手段が、該プラグインが機能動作させるデバイスのシャットダウン準備処理を行い、また、電力供給再開時の復帰処理等の電力対応制御処理を行うとともに該電力対応制御処理の処理結果情報を前記電力制御手段に出力して、該電力制御手段が、該各プラグインからの処理結果情報に基づいて電力の供給/供給遮断を制御することを特徴としている。
【0007】
また、本発明は、前記各プラグインが、前記電力制御手段から前記電力供給遮断予告情報を受け取ると、前記電力対応処理制御手段が、該プラグインが機能動作させる前記デバイスを所定の安全なシャットダウン可能状態にするシャットダウン準備処理を行って、該シャットダウン準備処理が完了すると、前記処理結果情報としてシャットダウン準備完了情報を前記電力制御手段に出力し、前記電力制御手段が、該各プラグインから該シャットダウン準備完了情報を受け取ると、電力の供給を遮断することを特徴としてもよい。
【0008】
さらに、本発明は、前記電力対応処理制御手段が、そのプラグインによって機能動作されるデバイスが印刷媒体に画像を印刷出力する印刷デバイスであると、該印刷デバイス内から該印刷媒体の排出が完了することを前記安全なシャットダウン可能状態として、該シャットダウン可能状態になると、前記シャットダウン準備完了情報を前記電力制御手段に出力することを特徴としてもよい。
【0009】
また、本発明は、前記電力対応処理制御手段が、そのプラグインによって機能動作されるデバイスが電力オフの場合にも記憶内容を保持する不揮発性記憶手段へのデータの書き込み及び読み出しを行うデータ制御デバイスであると、該不揮発性記憶手段への書き込み途中のデータの書き込みが完了した状態を前記安全なシャットダウン可能状態として、該シャットダウン可能状態になると、前記シャットダウン準備完了情報を前記電力制御手段に出力することを特徴としてもよい。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、プラグインによって機能動作するデバイスの処理中の動作を適切に終了させた後に、主電源の電力供給遮断を行うことができ、安全な電源制御を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の一実施例を適用した複合装置のブロック構成図。
【図2】複合装置のソフトウェア構成図。
【図3】プラットフォームとプラグインの関係の説明図。
【図4】複合装置における電力制御シーケンスを示す図。
【図5】シャットダウン中表示画面の一例を示す図。
【図6】エンジンのシャットダウン準備処理を示すフローチャート。
【図7】エンジンの他のシャットダウン準備処理を示すフローチャート。
【図8】ハードディスクのシャットダウン準備処理を示すフローチャート。
【図9】ハードディスクの他のシャットダウン準備処理を示すフローチャート。
【図10】ハードディスクへの通電再開時のデータ書き込み再開処理を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の好適な実施例を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に述べる実施例は、本発明の好適な実施例であるので、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明によって不当に限定されるものではなく、また、本実施の形態で説明される構成の全てが本発明の必須の構成要件ではない。
【実施例1】
【0013】
図1〜図10は、本発明の画像処理装置の一実施例を示す図であり、図1は、本発明の画像処理装置の一実施例を適用した複合装置1のブロック構成図である。
【0014】
図1において、複合装置1は、プラットフォームであるコントローラ2及びプラグインであるエンジン3、操作部4、ハードディスク5、FCU(Facsimile Control Unit)6等を備えており、コントローラ2とエンジン3とは、PCIeバス(PCIe Bus)7によって、コントローラ2と操作部4及びFCU6とは、USB(Universal Serial Bus)8、9によって、また、コントローラ2とハードディスク5とは、SATA(Serial Advanced Technology Attachment)10によってそれぞれ接続されている。
【0015】
コントローラ2は、CPU(Central Processing Unit )21、RAM(Random Access Memory)22、ROM(Read Only Memory)23、IOコントローラ24、メモリコントローラ25及び電源制御部26等を備えている。
【0016】
ROM23は、プラットフォームとしての基本プログラムと本発明の電源制御プログラム及び必要なシステムデータを搭載し、CPU21は、ROM23内のプログラムに基づいて、RAM22をワークメモリとして利用しつつ、複合装置1のコントローラ2及びプラグインの各部を制御して、複合装置1としての機能を実行するとともに、後述する本発明の電源制御処理を実行する。
【0017】
すなわち、複合装置1は、ROM、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory )、EPROM、フラッシュメモリ、フレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory )、CD−RW(Compact Disc Rewritable )、DVD(Digital Versatile Disk)、SD(Secure Digital)カード、MO(Magneto-Optical Disc)等のコンピュータが読み取り可能な記録媒体に記録されている本発明の電源制御方法を実行する電源制御プログラムを読み込んでROM23等に導入することで、後述するプラグインに適切にシャットダウン準備処理を行わせて主電源をオフする電源制御方法を実行する画像処理装置として構築されている。この電源制御プログラムは、アセンブラ、C、C++、C#、Java(登録商標)等のレガシープログラミング言語やオブジェクト指向ブログラミング言語等で記述されたコンピュータ実行可能なプログラムであり、上記記録媒体に格納して頒布することができる。
【0018】
IOコントローラ24には、複合装置1内の各種モータ、クラッチ、各種センサ等の各種I/O部品が接続されており、各種I/O部品との間の信号の授受を行う。
【0019】
メモリコントローラ25は、RAM22やハードディスク5等のメモリへのアクセスコントロールを行う。
【0020】
電源制御部26は、リレー制御回路26a及びリレースイッチ(リレーSW)26b等を備えており、リレースイッチ26bは、商用電源からの電源を取り込む電源ケーブルと複合装置1の図示しない電源部との間に挿入されて商用電源から電源部への電力の供給/遮断を行う。この電源部は、商用電源から複合装置1で必要な電圧及び電流に調整して、複合装置1の各部に供給する。電源制御部26は、複合装置1の主電源スイッチがオフにされても、リレー制御回路26aが、リレースイッチ26bのオン/オフを制御して、コントローラ2及びプラグインであるエンジン3、操作部4、ハードディスク5及びFCU6への電源の供給/遮断を後述する電源制御処理に基づいて行う。
【0021】
エンジン3は、所定の印刷方式、例えば、電子写真方式、インク噴射方式等でコントローラ21から受け取った印刷データに基づいて画像を用紙(印刷媒体)に印刷出力する。すなわち、エンジン3は、例えば、電子写真方式で画像形成する場合、電子写真方式で用紙に印刷データを記録出力するのに必要な部品、例えば、感光体、光書き込み部、現像部、帯電部及びクリーニング部等を備えており、PCIeバス7を介してコントローラ2から送られてくる印刷データに基づいて光書き込み部を動作させて感光体上に静電潜像を形成して、現像部によりトナーを感光体上に供給して現像してトナー画像を形成する。そして、エンジン3は、給紙部から用紙を感光体と転写部との間に給紙して、感光体上のトナー画像を用紙に転写し、トナー画像の転写された用紙を定着部に搬送して、定着部(定着手段)で加熱・加圧して用紙上のトナー画像を定着することで、画像を形成して、複合装置1外の排紙トレイ上に排出する。
【0022】
そして、複合装置1は、図示しないが、画像形成部で画像形成された用紙の枚数をカウントする印刷枚数カウンタと、排紙トレイ上に排出される用紙を検出して該排紙トレイ上に排出された用紙の枚数をカウントする排出枚数カウンタと、を備えている。なお、エンジン3が電子写真方式の場合、印刷枚数カウンタは、定着部で定着の完了した用紙枚数(定着完了枚数)をカウントする。
【0023】
操作部4は、複合装置1を操作するのに必要な各種操作キー4aやディスプレイ(例えば、LCD(Liquid Crystal Display)等)4b及び複合装置1の動作状態を表示するLED等のランプ等を備え、操作キー4aからは、複合装置1を利用した各種操作の命令が入力される。操作部4は、操作キー4aから入力された命令内容や複合装置1からオペレータに通知する各種情報をディスプレイ(報知手段)4bに表示する。なお、ディスプレイ4bは、タッチパネルを備えていて、機能ボタンを表示することで、タッチ操作による操作を可能としてもよい。
【0024】
ハードディスク(不揮発性記憶手段)5は、所定容量を有し、主に、コントローラ2のメモリコントローラ25によって画像データやその他のデータの書き込み及び読み出しが行われる。
【0025】
FCU6には、公衆電話回線等が接続され、FCU6は、回線の捕捉、発信先電話番号である選択信号の送出、着信の検出等を行って、回線からの発呼に対する自動着呼、回線への自動発呼処理を行うとともに、相手ファクシミリ装置との間でファクシミリ制御信号を交換して、G3及びG4のファクシミリ通信手順を実行する。
【0026】
そして、複合装置1は、図2に示すように、そのソフトウェア構成が、大きく、プレゼンテーション層31、ファンクション層32、サービス層33及びオペレーション層34に分けられる。プレゼンテーション層31は、ユーザ・インターフェースを提供し、例えば、複合装置1としての各種動作における操作画面や電源制御処理における電源オフ移行画面の表示等を制御する。ファンクション層32は、コンポーネント(CMP:component)を提供する機能を組み立て実行し、リクエスト管理CMP32a、各種プラグインCMP32ba〜32bnを有する。サービス層33は、ファンクション層32から利用される共通のサービスを提供する層であり、エンジンデバイス33a、パネルデバイス33b、メモリデバイス33c、FCUデバイス33d、ネットワークデバイス33e等を提供する。オペレーション層34は、局所化が難しいシステム全体に渡る関連事項が配置され、機内監視CMP34a、プラグイン管理CMP34b等が配置されている。
【0027】
そして、プラグイン管理CMP34bは、複合装置1にインストール/アンインストール可能なプラグインCMP32ba〜32bnを管理するモジュールであり、機内監視CMP34aは、電力状態に関係するデバイスやコンポーネントを調停して複合装置1の電力状態を管理するモジュールであって、シャットダウンの実行可否判断や実施を行う。リクエスト管理CMP32aは、複合装置1に入力される要求を管理するモジュールであり、シャットダウン時は実行中のジョブキャンセルをプラグインCMP32ba〜32bnに指示する。プラグインCMP32ba〜32bnは、プラグインすることでインストール可能な機能をデバイスに実行させるモジュールであり、アンインストールも、同様に簡単に行うことができる。プラグインCMP32ba〜32bnは、上記エンジン3、操作部4、ハードディスク5及びFCU6等のデバイス(ハードウェア)の機能を実行動作させるモジュールであり、以下の説明において、個々のプラグインCMP32ba〜32bnを特定しないとき等には、適宜、プラグインCMP32bという。サービス層33の各デバイス33a〜33eは、各種デバイスとのドライバである。
【0028】
そして、複合装置1は、図3に示すように、そのプラットフォームPFに、各プラグインCMP32ba〜32bnとのプラグインインターフェイスPFia〜PFinがあり、各プラグインインターフェイスPFia〜PFinは、電力関連インターフェイス(電力制御インターフェイス)Ia〜Inを有している。プラットフォームPFは、電力制御を行う電力制御本体部PFrを有しており、電力制御本体部(電力制御手段)PFrは、電力オフ(電力シャットダウン)時における電力オフ制御を各プラグインCMP32ba〜32bnと連携しながら行う。
【0029】
各プラグインCMP32ba〜32bnは、電力制御共通ロジックRa〜Rn及びプラグインインターフェイスPia〜Pinを有しており、プラグインインターフェイス(プラグイン側電力制御インターフェイス)Pia〜Pinは、プラグインインターフェイスPFia〜PFinとの間で情報の授受を行う。電力制御共通ロジック(電力対応処理制御手段)Ra〜Rnは、例えば、主電源スイッチがオフにされて、主電力をオフにする場合に、強制的にジョブキャンセルを行うために、強制ジョブキャンセルの仕組みを有したロジックである。電力制御共通ロジックRa〜Rnは、プラットフォームPFの電力制御本体部PFrと連携することで、それぞれのプラグインCMP32ba〜32bnのデバイスに応じたシャットダウン処理を実行する。すなわち、各プラグインCMP32ba〜32bnが電力制御共通ロジックRa〜Rnを備えていることで、プラグインCMP32ba〜32bnの追加や削除に伴うプラットフォームPF内の追加、修正を行うことなく、プラグインCMP32ba〜32bnが機能動作させるデバイスへの電力制御を行なうことができる。
【0030】
電力関連インターフェイスIa〜Inは、プラットフォームPFからプラグインCMP32ba〜32bnに対して、シャットダウンを要求したり、プラグインCMP32ba〜32bnからプラットフォームPFにシャットダウンに関する情報の通知を行う場合に、予め決められたインターフェイスを遵守させることで、どのようなプラグインCMP32ba〜32bnが追加されても電力のシャットダウンに対応可能としている。
【0031】
次に、本実施例の作用を説明する。本実施例の複合装置1は、プラットフォームPFに複数のプラグインCMP32ba〜32bnが組み込まれている状態で、主電源スイッチがオフにされた場合に、プラットフォームPFの電力制御本体部PFrが各プラグインCMP32ba〜32bnと連携して安全な状態で主電源の電力供給をオフにする。
【0032】
複合装置1は、ユーザが、主電源キーを押下してオフを指示操作すると、図4に示すように電源制御シーケンスを実行する。すなわち、複合装置1は、主電源キーが押下されると、OSが該主電源キーの押下を認識して、機内監視CMP34aに主電源オフ(なお、以下の説明では、主電源オフを、適宜、シャットダウンという。)を指示し、機内監視CMP34は、まず、パネルデバイス33bにシャットダウン移行通知(電力供給遮断予告情報の通知)を行う。パネルデバイス33bは、シャットダウン移行通知を受け取ると、シャットダウン処理(シャットダウン準備処理)を行い、シャットダウン準備が完了すると、シャットダウン準備完了通知(シャットダウン準備完了情報の通知)を機内監視CMP34aに行う。機内監視CMP34aは、このパネルデバイス33bのシャットダウンにおいては、例えば、図5に示すように、操作部4のディスプレイ4bに、シャットダウン中である旨とその進行状況を示すシャットダウン中表示画面G1を表示する。
【0033】
機内監視CMP34aは、パネルデバイス33bからシャットダウン準備完了通知があると、次に、リクエスト管理CMP32aにシャットダウン移行通知を行い、リクエスト管理CMP32aは、シャットダウン移行通知を受け取ると、実行中のジョブを持つプラグインCMP32ba〜32bnに強制ジョブキャンセルを指示する。各プラグインCMP32ba〜32bnは、その電力制御共通ロジックRa〜Rnが、各プラグインCMP32ba〜32bnのジョブについてキャンセルが可能であるかのキャンセル可否チェックを行い、キャンセルが可能なジョブを順次キャンセルするジョブキャンセル処理を行うという処理を順次行う。
【0034】
機内監視CMP34aは、全てのプラグインCMP32ba〜32bnからシャットダウン準備完了通知があると、エンジンデバイス33aのプラグインCMP32bにシャットダウン移行通知を行い、エンジンデバイス33aのプラグインCMP32bは、その電力制御共通ロジックR(電力制御共通ロジックRa〜Rnのうちエンジンデバイス33aを動作制御するプラグインCMP32bに搭載されている電力共通ロジック)によってエンジン3のシャットダウン処理を行って、シャットダウン準備が完了すると、シャットダウン準備完了通知を機内監視CMP34aに行う。
【0035】
機内監視CMP34aは、シャットダウン応答をチェックして全てのプラグイン32ba〜32bnからシャットダウン応答があると、全てのシャットダウン応答があった旨をOSに通知し、OSがその電力制御本体部PFrによって電源制御部26を制御して、リレー制御回路26aによってリレースイッチ26bをオフにして、主電源をオフにする、すなわち、シャットダウンする。
【0036】
そして、複合装置1は、上記エンジン3(エンジンデバイス33a)のシャットダウン準備処理においては、エンジンデバイス33aは、図6に示すようにシャットダウン処理を行う。すなわち、エンジンデバイス33aを機能動作させるプラグインCMP32bの電力制御共通ロジックRは、まず、印刷中かチェックし(ステップS101)、印刷中であると、印刷処理の停止を行って(ステップS102)、用紙搬送路上の用紙を排出する(ステップS103)。すなわち、電力制御共通ロジックRは、エンジンデバイス33aの用紙搬送路上に、定着が完了して排紙トレイ上に未排出の用紙があると、この用紙を排出し、また、画像が転写されて未定着の用紙があるときには、該用紙を定着部で定着した後、排紙トレイに排出する。電力制御共通ロジックRは、給紙トレイから送り出されて画像の未転写の用紙が排紙トレイまでの搬送路上にあるときには、該用紙を排紙トレイに排出する等の主電源のオフによって搬送路上に用紙が残らないように用紙の排出を行う。
【0037】
エンジンデバイス33a用の電力制御共通ロジックRは、用紙の排出処理を行うと、保持している印刷要求を全てキャンセルして、シャットダウン準備処理を完了する(ステップS104)。
【0038】
ステップS101で、印刷中でないときには、電力制御共通ロジックRは、そのまま保持している印刷要求を全てキャンセルして、シャットダウン準備処理を完了する(ステップS104)。
【0039】
また、複合装置1は、上記エンジンデバイス33aのシャットダウン準備処理においては、用紙搬送路上の用紙を確実に排出するために、図7に示すようなシャットダウン準備処理を行ってもよい。すなわち、エンジンデバイス33a用のプラグインCMP32bの電力制御共通ロジックRは、まず、印刷中かチェックし(ステップS201)、印刷中であると、印刷処理の停止を行って(ステップS202)、定着の完了した用紙枚数をカウントする定着枚数カウンタのカウント値である定着完了用紙枚数Pが排紙トレイ上に排出した用紙枚数をカウントする排出枚数カウンタのカウント値である排紙用紙枚数Fよりも多いかをチェックする(ステップS203)。
【0040】
すなわち、複合装置1は、印刷に課金を行う場合、エンジン3の定着部で定着の完了した用紙の枚数を定着完了枚数Pとしてカウントする定着枚数カウンタと、定着完了後に排紙トレイに排出の完了した用紙の枚数を排出完了枚数Fとしてカウントする排出枚数カウンタを備えており、定着完了枚数Fと排出完了枚数Pが一致すると、課金カウントした用紙が全て排紙トレイ上に排出されて利用者が手にすることができる状態にあるが、定着完了枚数Fが排出完了枚数Pよりも少ないときには、課金カウントされている用紙が排紙トレイ上に排出されておらず、利用者が手にすることのできない印刷済みの用紙が複合装置1内の用紙搬送路上に存在することになる。
【0041】
そこで、エンジンデバイス33a用のプラグインCMP32bの電力制御共通ロジックRは、ステップS203で、定着完了枚数Fが排出完了枚数Pよりもすくないときには、定着完了枚数Fに「1」を加算した用紙枚数から排出完了枚数Pまでの用紙全てを排紙し(ステップS204)、保持している印刷要求を全てキャンセルして、シャットダウン準備処理を完了する(ステップS205)。
【0042】
ステップS203で、定着完了枚数Fと排出完了枚数Pga一致するときには、電力制御共通ロジックRは、定着完了済みの用紙が全て排紙トレイ上に排出されていると判断して、そのまま保持している印刷要求を全てキャンセルして、シャットダウン準備処理を完了する(ステップS205)。
【0043】
また、ステップS201で、印刷中でないときには、電力制御共通ロジックRは、エンジンデバイス33a用のプラグインCMP32bの保持している印刷要求を全てキャンセルして、シャットダウン準備処理を完了する(ステップS205)。
【0044】
さらに、複合装置1は、上記ハードディスク5のシャットダウン準備処理においては、メモリデバイス33c用のプラグインCMP32bの電力制御共通ロジックRは、まず、現在の書き込み対象データdiが書き込み中であるかチェックし(ステップS301)、書き込み中のときには、書き込み対象データdiの書き込みが完了するのを待って(ステップS302)、書き込み処理を停止する(ステップS303)。
【0045】
電力制御共通ロジックRは、書き込み処理を停止すると、メモリデバイス33c用のプラグインCMP32bが保持している書き込み要求全てをキャンセルして、シャットダウン準備処理を完了する(ステップS304)。
【0046】
ステップS301で、現在の書き込み対象データdiが書き込み中でないときには、電力制御共通ロジックRは、メモリデバイス33c用のプラグインコンピュータ32bの保持している書き込み要求全てをキャンセルして、シャットダウン準備処理を完了する(ステップS304)。
【0047】
このハードディスク5のシャットダウン準備処理においては、複合装置1は、図9及び図10に示すように、書き込みを必要とする書き込みデータ総量Nを全て書き込み済みであるか否かチェックして、電力の供給再開時に、書き込みが完了していないデータのハードディスク5への書き込みを再開するようにしてもよい。
【0048】
すなわち、メモリデバイス33c用のプラグインCMP32bの電力制御共通ロジックRは、まず、図9に示すように、現在の書き込み対象データdiが書き込み中であるかチェックし(ステップS401)、書き込み中のときには、書き込み対象データdiの書き込みが完了するのを待って(ステップS402)、書き込み処理を停止する(ステップS403)。
【0049】
電力制御共通ロジックRは、書き込み処理を停止すると、現在の書き込み対象データdiが、書き込みデータ総量Nの最終データであるか、すなわち、i=Nであるかをチェックし(ステップS404)、i=Nのときには、書き込みを必要とするデータ全てのハードディスク5への書き込みが完了していると判断して、そのままシャットダウン準備処理を終了する。
【0050】
ステップS404で、i=Nでないとき、すなわち、現在の書き込み対象データdiが書き込みデータ総量Nに達していないときには、電力制御共通ロジックRは、書き込みを必要とするデータ全てのハードディスク5への書き込みが完了していないと判断して、書き込み途中フラグをON(オン)にセットするとともに、書き込み再開時のデータを特定する書き込み再開データiとして、「i+1」を設定(i=i+1)して、シャットダウン準備処理を終了する(ステップS405)。
【0051】
ステップS401で、現在の書き込み対象データdiが書き込み中でないときには、電力制御共通ロジックRは、そのままシャットダウン準備処理を完了する。
【0052】
そして、電力制御共通ロジックRは、ハードディスクへの電力再開時には、図10に示すように、書き込み途中フラグがONであるかチェックし(ステップS501)、書き込み途中フラグがOFF(オフ)のときには、書き込み途中のデータがないと判断して、処理を終了する。
【0053】
ステップS501で、書き込み途中フラグがONのときには、電力制御共通ロジックRは、書き込み途中のデータあると判断して、書き込み再開データiを参照して、該書き込み再開データiの示すデータdiのハードディスク5への書き込みを開始させ(ステップS503)、データdiの書き込みが完了するのを待って(ステップS503)、現在の書き込み対象データdiが、書き込みデータ総量Nの最終データであるか、すなわち、i=Nであるかをチェックする(ステップS504)。
【0054】
電力制御共通ロジックRは、ステップS504で、i=Nのときには、書き込みを必要とするデータ全てのハードディスク5への書き込みが完了していると判断して、そのままデータ書き込み再開処理を終了する。また、電力制御共通ロジックRは、ステップS504で、i=Nでないときには、書き込み対象の全てのデータの書き込みが完了していないと判断して、現在の書き込み対象データを示すiを「1」だけインクリメント(i=i+1)して、上記同様にデータの書き込みを繰り返し行って、ステップS504で、i=Nになると、全てのデータの書き込みが完了したとして、処理を終了する。
【0055】
このように、本実施例の複合装置1は、本体動作の基盤であるプラットフォームPFに解除可能に登録されるプラグインCMP32ba〜32bnによって機能動作されるデバイス33a〜33eに供給する電力を制御する電力制御本体部PFrが、該プラットフォームPFに搭載され、該電力制御本体部PFrが、電力制御に関する電力制御情報を、プラグインインターフェイスPFia〜PFinの電力関連インターフェイス(電力制御インターフェイス)Ia〜Inを介して各プラグインCMP32ba〜32bnに伝達して、各プラグインCMP32ba〜32bnが、電力関連インターフェイスIa〜Inから電力制御情報としての電力供給遮断予告情報を、プラグインインターフェイス(プラグイン側電力制御インターフェイス)Pia〜Pinを介して受け取ると、プラグインCMP32ba〜32bnの搭載する電力制御共通ロジックRが、プラグインCMP32ba〜32bnが機能動作させるデバイス33a〜33eのシャットダウン準備処理を行い、また、電力供給再開時の復帰処理等の電力対応制御処理を行うとともに該電力対応制御処理の処理結果情報を電力制御本体部PFrに出力して、電力制御本体部PFrが、各プラグインCMP32ba〜32bnからの処理結果情報に基づいて電力の供給/供給遮断を制御している。
【0056】
したがって、複合装置1の主電源スイッチがオフ操作されても、各プラグインCMP32ba〜32bnで動作するデバイス33a〜33eであるエンジン3、操作部4、ハードディスク及びFCU6のシャットダウン準備が適切に完了するのを待って、主電源をオフにすることができ、主電源の電力供給遮断を行って、安全な電源制御を行うことができる。
【0057】
また、本実施例の複合装置1は、各プラグインCMP32ba〜32bnが、電力制御部26からの電力供給遮断予告情報を受け取ると、電力制御共通ロジックRが、該プラグインCMP32ba〜32bnの処理対象のデバイス33a〜33eを所定の安全なシャットダウン可能状態にするシャットダウン準備処理を行って、該シャットダウン準備処理が完了すると、処理結果情報としてシャットダウン準備完了情報を電力制御共通ロジックRに出力し、電力制御共通ロジックRは、各プラグインCMP32ba〜32bnからシャットダウン準備完了情報を受け取ると、各デバイス33a〜33eに対する電力の供給を遮断している。
【0058】
したがって、各プラグインCMP32ba〜32bnが機能動作させるデバイス33a〜33eが電力供給停止によって損傷等の影響を受けない安全な状態になってから電力の供給を遮断することができ、複合装置1の安全を確保することができる。
【0059】
さらに、本実施例の複合装置1は、プラグインCMP32ba〜32bnが、その機能動作させるデバイス33a〜33eがエンジン3(エンジンデバイス33a)である場合に、その電力制御共通ロジックRが、エンジン3内から用紙の排出が完了することを安全なシャットダウン可能状態として、シャットダウン可能状態になると、シャットダウン準備完了情報を電力制御共通ロジックRに出力している。
【0060】
したがって、エンジン3内の用紙搬送路上に用紙が存在する状態で主電源がオフされて、紙詰まりや故障の発生を防止することができ、エンジン3の電力供給停止を安全に行うことができる。具体的には、用紙搬送路上に残った用紙をユーザが取り除く手間を省くことができ、また、定着部等の温度が高くなるデバイスに用紙が残ったままとなって発火等の発生することを防止することができ、ハードウェアを安全、正常な状態に保つとともに、利用性を向上させることができる。
【0061】
また、本実施例の複合装置1は、プラグインCMP32ba〜32bnが、その機能動作させるデバイス33a〜33eが電子写真方式のエンジン3である場合、定着部で定着の完了した印刷媒体の枚数と排紙トレイに排出した枚数が一致した状態を、安全なシャットダウン可能状態として、該シャットダウン可能状態になると、シャットダウン準備完了情報を電力制御共通ロジックRに出力している。
【0062】
したがって、複合装置1が印刷に課金を行う場合に、課金対象となる定着完了枚数の用紙が、ページが確実に手にすることができる状態とすることができ、印刷対する課金処理を適切な状態として、利用性を向上させることができる。また、この場合においても、用紙搬送路上から用紙を取り除く等のユーザの手間を確実に省き、ハードウェアを安全、正常な状態に保つことができる。
【0063】
さらに、本実施例の複合装置1は、プラグインCMP32ba〜32bnが、その機能動作させるデバイス33a〜33eがハードディスク5へのデータの書き込み及び読み出しを行うメモリデバイス33cであると、メモリデバイス33cによるハードディスク5への書き込み途中のデータの書き込みが完了した状態を安全なシャットダウン可能状態として、シャットダウン可能状態になると、シャットダウン準備完了情報を電力制御共通ロジックRに出力している。
【0064】
したがって、書き込み途中で主電源が遮断されて、データが消失することを防止することができ、データの安全を確保して利用性を向上させることができる。
【0065】
また、本実施例の複合装置1は、ハードディスク5への書き込みが完了したデータに続きのデータがあるときには、メモリデバイス33c用のプラグインCMP32bが、該続きのデータの書き込み位置を書き込んだ状態を安全なシャットダウン可能状態として、ハードディスク5が該シャットダウン可能状態になると、シャットダウン準備完了情報を電力制御共通ロジックRに出力している。
【0066】
したがって、電力再開後にデータの書き込みも再開することで、データの全てが揃っていないと無効となるデータ形式の場合、データを保障することができる。また、データの書き込みは、印刷とは異なり、ユーザには実行中であることが分かりにくい処理のため、要求を全てキャンセルせずに、書き込み再開位置を保持して、電源供給再開時に書き込みも再開することで、データを破損することなく、書き込み処理を完了することができ、利用性を向上させることができる。
【0067】
さらに、本実施例の複合装置1は、電力制御本体部PFrが、プラグインCMP32ba〜32bnへの電力供給遮断予告情報から電力供給遮断を完了するまでの間、電力供給の遮断処理中であることを通知する情報を操作部4のディスプレイ4bに報知出力させている。
【0068】
したがって、ユーザに電力遮断処理の進行中であることを分かるようにすることができ、不必要な操作をユーザが行うことを防止して、利用性を向上させることができる。
【0069】
以上、本発明者によってなされた発明を好適な実施例に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施例で説明したものに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
【産業上の利用可能性】
【0070】
本発明は、プラットフォームに複数のプラグインが接続される複合装置、複写装置、プリンタ装置等の画像処理装置であって主電源の遮断を適切に行う画像処理装置に利用することができる。
【符号の説明】
【0071】
1 複合装置
2 コントローラ
3 エンジン
4 操作部
4a 操作キー
4b ディスプレイ
5 ハードディスク
6 FCU
7 PCIeバス(PCIe Bus)
8、9 USB
10 SATA
21 CPU
22 RAM
23 ROM
24 IOコントローラ
25 メモリコントローラ
26 電源制御部
26a リレー制御回路
26b リレースイッチ(リレーSW)
31 プレゼンテーション層
32 ファンクション層
32a リクエスト管理CMP
32ba〜32bn プラグインCMP
33 サービス層
33a エンジンデバイス
33b パネルデバイス
33c メモリデバイス
33d FCUデバイス
33e ネットワークデバイス
34 オペレーション層
34a 機内監視CMP
34b プラグイン管理CMP
PF プラットフォーム
PFia〜PFin プラグインインターフェイス
Ia〜In 電力関連インターフェイス
Ra〜Rn 電力制御共通ロジック
Pia〜Pin プラグインインターフェイス
【先行技術文献】
【特許文献】
【0072】
【特許文献1】特開2009−110437号公報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体動作の基盤であるプラットフォームに、所定の機能を有し離接可能に接続される複数のデバイスの該機能を実行動作させる複数のプラグインが解除可能に登録される画像処理装置において、
前記プラットフォームは、
前記デバイスへの電力の供給/遮断を制御する電力制御手段と、
前記電力制御手段による電力制御に関する電力制御情報の伝達を前記各プラグインに行う電力制御インターフェイスと、
を備え、
前記各プラグインは、
前記電力制御インターフェイスと前記電力制御情報の交換を行うプラグイン側電力制御インターフェイスと、
前記電力制御手段からの前記電力制御情報としての電力供給遮断予告情報に応じた所定のシャットダウン準備処理及び電力供給再開時の復帰処理等の電力対応制御処理を行うとともに該電力対応制御処理の処理結果情報を、前記プラグイン側電力制御インターフェイスを介して前記電力制御手段に出力する電力対応処理制御手段と、
を備え、
前記電力制御手段は、前記各プラグインからの前記処理結果情報に基づいて電力の供給/供給遮断を制御することを特徴とする画像処理装置。
【請求項2】
前記各プラグインは、前記電力制御手段から前記電力供給遮断予告情報を受け取ると、前記電力対応処理制御手段が、該プラグインが機能動作させる前記デバイスを所定の安全なシャットダウン可能状態にするシャットダウン準備処理を行って、該シャットダウン準備処理が完了すると、前記処理結果情報としてシャットダウン準備完了情報を前記電力制御手段に出力し、
前記電力制御手段は、前記各プラグインから前記シャットダウン準備完了情報を受け取ると、電力の供給を遮断することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
【請求項3】
前記電力対応処理制御手段は、そのプラグインが機能動作させるデバイスが、印刷媒体に画像を印刷出力する印刷デバイスであると、該印刷デバイス内から該印刷媒体の排出が完了することを前記安全なシャットダウン可能状態として、該シャットダウン可能状態になると、前記シャットダウン準備完了情報を前記電力制御手段に出力することを特徴とする請求項1または請求項2記載の画像処理装置。
【請求項4】
前記電力対応処理制御手段は、そのプラグインが機能動作させるデバイスが、印刷媒体に画像を印刷して該画像を印刷した印刷媒体を定着手段で定着させた後に外部に排出する印刷デバイスであって、該定着手段で定着の完了した印刷媒体の枚数を定着完了枚数としてカウントする定着枚数カウント手段と、定着完了後に外部に排出の完了した印刷媒体の枚数を排出完了枚数としてカウントする排出枚数カウント手段と、を備えていると、該定着完了枚数と該排出完了枚数が一致した状態を、前記安全なシャットダウン可能状態として、該シャットダウン可能状態になると、前記シャットダウン準備完了情報を前記電力制御手段に出力することを特徴とする請求項3記載の画像処理装置。
【請求項5】
前記電力対応処理制御手段は、そのプラグインが機能動作させるデバイスが、電力オフの場合にも記憶内容を保持する不揮発性記憶手段へのデータの書き込み及び読み出しを行うデータ制御デバイスであると、該データ制御デバイスによる該不揮発性記憶手段への書き込み途中のデータの書き込みが完了した状態を前記安全なシャットダウン可能状態として、該シャットダウン可能状態になると、前記シャットダウン準備完了情報を前記電力制御手段に出力することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の画像処理装置。
【請求項6】
前記電力対応処理制御手段は、前記データ制御デバイスによる前記不揮発性記憶手段への書き込みが完了したデータに続きのデータがあるときには、該続きのデータの書き込み位置を該不揮発性記憶手段または他の不揮発性記憶手段に書き込んだ状態を前記安全なシャットダウン可能状態として、該シャットダウン可能状態になると、前記シャットダウン準備完了情報を前記電力制御手段に出力することを特徴とする請求項5記載の画像処理装置。
【請求項7】
前記画像処理装置は、
所定の報知手段を備え、
前記電力制御手段は、前記プラグインへの前記電力供給遮断予告情報から電力供給遮断を完了するまでの間、電力供給の遮断処理中であることを通知する情報を前記報知手段に報知出力させることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれかに記載の画像処理装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2011−188331(P2011−188331A)
【公開日】平成23年9月22日(2011.9.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−52644(P2010−52644)
【出願日】平成22年3月10日(2010.3.10)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】