説明

画像制御装置及びその制御方法

【課題】画像の制御に関する操作性・柔軟性を更に向上したユーザインタフェースを有する画像制御装置を提供する。
【解決手段】画像制御装置(システム)は、画像入力手段としてのネットワークカメラ100と、画像表示手段としてのデジタルTV120及び操作手段としてのリモコン130とから構成される。ネットワークカメラ100は、撮像手段101、駆動手段102、カメラ制御手段103、操作モード切替手段104、画像認識手段105、領域抽出手段106、領域選択手段107を備える。また、選択領域制御手段108、画像送信手段109、操作情報受信手段110を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、観察している画像領域に対して、所定の領域を好適に選択する画像制御装置及びその制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、インターネットの普及と共にテレビやカメラといった製品もアナログからデジタルへとデジタル化が進み、従来に比べてより高度な機能を一般に扱うことができるようになってきた。
【0003】
例えば、コンピュータ端末や携帯電話、デジタルTVといった所定の画像表示装置で画像を観察しながら画像内に含まれる所定の領域を選択し、その領域をプリセットとして設定する操作を行うことが可能となっている。同様に、トリミング領域として切り出し、或いは解像度を落として表示させるといった操作を行うことも可能となっている。
【0004】
このように所定の領域を選択する技術としては、表示された画像画面上で任意の2点を指定し、それらを対角線とする矩形領域を範囲として選択する技術(特許文献1参照)がある。また、任意の領域の中心点を指定し、続いてその点を中心として領域の拡大・縮小を指定する技術(特許文献2参照)がある。また、予め定められた大きさの矩形を移動させて任意の領域を選択する技術(特許文献3参照)がある。
【0005】
また、人物指定を行いたい場合の操作性向上のための提案として、特許文献4には以下の技術が提案されている。即ち、画像認識技術を用いて人物の顔を検出し、複数の領域が検出された際に自動的或いはユーザに選択させることにより、任意の領域を選択する技術が提案されている。
【特許文献1】特開2001−145094号公報
【特許文献2】特開2004−172655号公報
【特許文献3】特開平9−116886号公報
【特許文献4】特開2005−86682号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、デジタル製品の高機能化に伴い、リモコン等の操作ボタンの数も増えてしまい、機械操作に不慣れな利用者は所望の操作を行うのにどう操作して良いか迷ってしまうという問題が起きており、機能の増加と共に操作性の向上が求められている。
【0007】
例えば、特許文献1で示す技術は、画像表示装置がコンピュータ端末であり、マウスを用いて領域を選択することが主として想定されているため、携帯電話やデジタルTV等の画像表示装置の操作ボタンを用いて領域を選択する際には適していない。
【0008】
また、特許文献2で示す技術では、中心点を指定する作業とそこから領域の範囲を調整する作業の2つの作業が必要となるので、少なからず煩雑である。
【0009】
また、特許文献3で示す技術では、領域を選択するための矩形が予め用意されているため、選択したい領域と同等の大きさの矩形が用意されていない場合には一回り大きな領域を選択する必要が生じる。
【0010】
そのため、本来選択する必要のない範囲まで選択領域に含まれてしまうことになる。また、予め形状が決められているため、例えば家の輪郭といった細かな領域指定を行うことができない。
【0011】
特許文献4で示される技術では、画像認識を行うので、上述した家の輪郭といった領域を抽出することは可能になる。しかし、実際には家を選択領域として選ぶ場合もあれば、人物を選ぶ場合もあり、選択領域としてはあらゆる大きさ・形状のものが考えられる。
【0012】
特許文献4では、予め画像認識する対象を限定して画像抽出を行っており、選択する領域を柔軟に切り替える技術に関しては述べられていない。
【0013】
本発明の目的は、画像の制御に関する操作性・柔軟性を更に向上したユーザインタフェースを有する画像制御装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0014】
上記目的を達成するために、請求項1記載の画像制御装置は、画像入力手段と、前記画像入力手段により入力された画像を表示する画像表示手段と、前記画像表示手段の画像表示機能に関係する操作を行う操作手段と、前記画像入力手段により入力された画像から物体を認識する画像認識手段と、前記画像認識手段により得られる物体情報を元に前記物体に関わる領域を抽出する領域抽出手段と、前記領域抽出の実行に応じて前記操作手段を領域操作のために機能させ、前記領域抽出手段により抽出された抽出領域に対して抽出領域の範囲制御或いは抽出領域の変更を行うことにより、抽出領域の領域選択を行う領域選択手段と、前記領域選択手段によって選択された1つ或いは複数の前記抽出領域に対して、所定の制御を行う選択領域制御手段とを備えることを特徴とする。
【0015】
請求項12記載の画像制御方法は、画像入力ステップと、前記画像入力ステップにより入力された画像を表示する画像表示ステップと、前記画像表示ステップによる画像表示に際して、所定の操作手段を用いて画像表示機能に関係する操作を行う操作ステップと、前記画像入力ステップにより入力された画像から物体を認識する画像認識ステップと、前記画像認識ステップにより得られる物体情報を元に前記物体に関わる領域を抽出する領域抽出ステップと、前記領域抽出の実行に応じて前記操作手段を領域操作のために機能させ、前記領域抽出ステップにより抽出された抽出領域に対して抽出領域の範囲制御或いは抽出領域の変更を行うことにより、抽出領域の領域選択を行う領域選択ステップと、前記領域選択ステップによって選択された1つ或いは複数の前記抽出領域に対して、所定の制御を行う選択領域制御ステップとを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、携帯電話やデジタルTVなどの操作ボタンを用いて画像から所定の領域を選択・制御することが可能となり、領域選択を行う際の作業をより容易で柔軟に実現することができるようになる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら詳細に説明する。
【0018】
本実施の形態では、遠隔地に設置されているネットワークカメラの映像を、リモコンを用いて操作可能なデジタルTVで観察する場合を考えるものとする。この場合、本発明の画像制御装置は、ネットワークカメラが画像入力手段となり、デジタルTVが画像表示手段となり、リモコンが操作手段として扱われる。
【0019】
図1は、本発明の実施の形態に係る画像制御装置のシステム構成図である。
【0020】
上述したように、画像制御装置(システム)は、ネットワークカメラ100と、デジタルTV120及びリモコン130とから構成される。
【0021】
ネットワークカメラ100は、撮像手段101、駆動手段102、カメラ制御手段103、操作モード切替手段104、画像認識手段105、領域抽出手段106、領域選択手段107を備える。また、選択領域制御手段108、画像送信手段109、操作情報受信手段110を備える。
【0022】
カメラ制御手段103によって制御された駆動手段102が撮像手段101の方向の変更を行い、撮像手段101は駆動手段102によって向けられた方向の映像を撮影する。
【0023】
操作モード切替手段104は、ネットワークカメラ100の映像をデジタルTV120で観察している人(以下、ユーザと呼ぶ)のリモコン操作に応じて、ネットワークカメラ100の操作モードを、映像観察モード或いは領域選択モードの何れかに切り替える。
【0024】
画像認識手段105は、前述した操作モードが領域選択モードに設定されている際に、撮像手段101から送られてくる映像内に含まれる建物や人などの各物体(以下、オブジェクトと呼ぶ)をそれぞれ個別の画像として認識する。この画像を認識する技術に関しては、本発明の主眼には含まれないため詳細の説明は割愛する。
【0025】
領域抽出手段106は、前述した操作モードが領域選択モードに設定されている際に、画像認識により認識された各オブジェクトの中から、画像処理を施して1つ或いは複数の領域の抽出を行う。
【0026】
領域選択手段107は、前述した操作モードが領域選択モードに設定されている際に、ユーザが行うリモコン操作に応じて、抽出したオブジェクト領域の拡大・縮小、或いは抽出するオブジェクトの変更などを行い、所望の領域を選択する。
【0027】
選択領域制御手段108は、前述した操作モードが領域選択モードに設定されている際に、ユーザが行うリモコン操作に応じて、領域選択手段107によって選択された領域に対して所定の処理を施す。
【0028】
画像送信手段109は、撮像手段101から送られてくる映像を画像表示装置であるデジタルTV120に送信する。前述した操作モードが領域選択モードに設定されている際には、画像処理を施して1つ或いは複数の領域を抽出した状態の映像を送信する。
【0029】
操作情報受信手段110は、ユーザがリモコン130を用いて行った操作情報のうち、ネットワークカメラ100の制御に関わる操作情報をデジタルTV120から受信する。
【0030】
画像表示手段であるデジタルTV120は、画像受信手段121、画像表示手段122、操作情報受信手段123、操作情報送信手段124を備える。
【0031】
画像受信手段121は、ネットワークカメラ100から送信される映像を受信し、その受信した映像を画像表示手段122により表示する。画像表示手段122は、ユーザがリモコン130を用いて操作を行った際に、所定のユーザインタフェースを表示することも可能である。
【0032】
また、ユーザがリモコン130を用いて行った操作情報を操作情報受信手段123で受信し、その中でネットワークカメラ100の制御に関わる操作情報を操作情報送信手段124によりネットワークカメラ100に送信する。
【0033】
操作手段(表示制御手段)であるリモコン130は、画像操作手段131と操作情報送信手段132を備える。
【0034】
画像操作手段131では、ユーザのリモコン130のボタン操作による各種操作情報を受け付け、その操作情報を操作情報送信手段132によりデジタルTV120に送信する。
【0035】
次に本実施の形態において、ユーザが操作するデジタルTV120のリモコン130の構成について説明する。
【0036】
図2は、図1におけるリモコンの構成図である。
【0037】
図2において、リモコン130には、電源ボタン211、数字ボタン212、選局ボタン213、音量ボタン214、十字キー215、決定ボタン216、モード切替ボタン217、他様々なボタンが備えられている。
【0038】
続いて本実施の形態の動作について、ネットワークカメラ100から図3に示すようなカメラ映像300が撮影されている場合で説明する。
【0039】
ユーザは遠隔地に設置されたネットワークカメラ100の映像を観察する際に、モード切替ボタン217により以下のように映像モードを切り替える。即ち、単にカメラの向きや画角を制御しながら映像を観察したい場合の映像モードと、映像に含まれるある特定の領域に対してモザイク処理を施し、或いはプリセット位置に設定する場合の映像モードとをモード切替ボタン217に切り替え選択する。
【0040】
図4は、図2におけるモード切替ボタンを押した際に、図1におけるデジタルTVの画像表示手段によって表示される操作モード選択画面を示す図である。
【0041】
操作モード選択画面400において、ユーザは十字キー215の上下ボタンを押して映像観察モード401或いは領域選択モード402の何れかの操作モードを選択し、決定ボタン216を押して操作モードを決定する。
【0042】
この、ユーザが決定した操作モードの情報は、デジタルTV120を通じてネットワークカメラ100に対して通知される。操作モードのデフォルトでの設定は映像観察モードとなっており、ユーザは十字キー215や音量ボタン214を操作することにより、カメラ映像300に対して、ネットワークカメラ100のパン・チルト・ズーム操作を行うことができる。
【0043】
ユーザがリモコン130のボタン操作により操作モードを設定した場合、その情報はネットワークカメラ100内の操作モード切替手段104に格納される。格納された操作モードが映像観察モードである場合には、画像認識手段105、領域抽出手段106、領域選択手段107、及び選択領域制御手段108の各機能は非活性化される。
【0044】
そして、撮像手段101で撮影されたカメラ映像300は、そのまま画像送信手段109より送出され、デジタルTV120内の画像表示手段122によって表示される。
【0045】
これに対し、格納された操作モードが領域選択モードであった場合には、画像認識手段105、領域抽出手段106、領域選択手段107、及び選択領域制御手段108の各機能が活性化される。
【0046】
そして、撮像手段101で撮影されたカメラ映像300は、まず画像認識手段105によって映像内に含まれる各オブジェクトの画像認識が行われる。図5に画像認識を行った結果の模式図を示す。
【0047】
画像認識手段105により、カメラ映像300からエリア501〜エリア511の領域がオブジェクトとして認識されている。画像認識手段105は、これらオブジェクト認識した各領域を領域のサイズ及びその位置データと共にデータベースに登録する。
【0048】
図6に本実施の形態でオブジェクト認識した領域の情報を格納したデータベースを示す。
【0049】
図6において、データベース600にはエリア501〜エリア511のそれぞれに対して、その領域のサイズと中心点の座標が格納される。格納するサイズの値としては、座標から計算される絶対値、或いは他の領域と比較した場合の相対値の何れかの値が格納される。
【0050】
画像認識手段105により、カメラ映像に含まれるオブジェクトが認識されると、次に領域抽出手段106により、領域の抽出が行われる。本実施の形態では、映像画面内の最も中心に位置するオブジェクトの領域をデフォルトの領域として抽出する。
【0051】
図7にエリア503をデフォルトの領域として抽出した図を示す。
【0052】
図7では、抽出された領域701が枠線で囲われて明示される。なお、本実施の形態では抽出した領域を四角形で表示しているが、図8の領域801で示すようにオブジェクトの形状そのもので領域を抽出させても良いものとする。
【0053】
また、本実施の形態では抽出した領域を枠線で表示しているが、本発明における抽出領域の表示方法はこれに限定されず、例えば色を付けて表示するといったように種種変形応用可能である。
【0054】
ユーザが領域選択モードを指定した場合には、図7で示すように抽出した領域701が表示された映像700が画像送信手段109より送出され、デジタルTV120内の画像表示手段122によって表示される。
【0055】
ユーザは、領域選択モードを指定した場合には、リモコン130の十字キー215の上下左右の各ボタンを押すことにより選択する領域を変更することができる。ネットワークカメラ100は、ユーザにより十字キー215の各ボタンが押されたことを受信すると、領域選択手段107により、選択する領域の範囲の拡大や縮小、或いは選択する領域の変更を行う。
【0056】
図9にユーザがカメラ映像900の状態から十字キー215の上下左右ボタンをそれぞれ押した場合に新たに選択される領域を示す。
【0057】
ユーザにより十字キー215の上ボタンが押された場合には、領域選択手段107は、領域抽出手段106で各エリアのサイズや位置情報を格納したデータベース600を参照する。そして、現在抽出されている領域910を含んだ上でさらに一回り大きい領域911を選択する。
【0058】
下ボタンが押された場合にはその反対に、現在抽出されている領域910内で一回り小さい領域914を選択する。また、左ボタンが押された場合には、現在抽出されている領域910に対して同じかより左側にある、同程度の大きさの異なる領域912を選択する。
【0059】
右ボタンが押された場合にはその反対に、現在抽出されている領域910に対して同じかより右側にある、同程度の大きさの異なる領域913を選択する。左右ボタンが押された際に同程度の大きさの領域が他に存在しない場合には、それぞれ左側、或いは右側に存在する領域を選択する。
【0060】
領域選択手段107は、このように一回り大きい領域や一回り小さい領域、或いは異なる領域としてどの領域を選択するかを判断するために、領域抽出手段106で抽出した各エリアのサイズや位置情報を格納したデータベース600を参照する。そして、その情報を元に領域の選択を行う。
【0061】
ユーザは十字キー215のボタン操作により所望の領域の選択を行って決定ボタン216を押すことでその領域に対してどのような処理をするかを選択することができる。
【0062】
図10は、ユーザが領域を選択して決定ボタンを押した際にデジタルTVの画像表示手段によって表示される領域制御方法選択画面を示す図である。
【0063】
領域制御方法選択画面1000において、ユーザは十字キー215の上下ボタンを押して選択した領域に対して処理1001から処理1005の中でどのような処理を施すかを選択し、決定ボタン216を押して領域の制御方法を決定する。この、ユーザが決定した領域制御方法の情報はデジタルTV120を通じてネットワークカメラ100に対して通知される。
【0064】
ネットワークカメラ100の選択領域制御手段108は、ユーザが選択した領域制御方法に応じて、領域に対して所定の処理を施す。
【0065】
図11にユーザがエリア1100の領域に対して可視制限1001を設定した場合を、図12にユーザがエリア1200の領域に対してパン・チルト・ズーム操作1004を設定した場合を示す。
【0066】
このように、ユーザはデジタルTV120により映像を観察する場合であっても、リモコン130の簡単なボタン操作で所望の領域を選択することが可能となり、所望の処理を簡単に実現することが可能となる。
【0067】
尚、本実施の形態では、ユーザが領域を選択するために十字キー215のみを用いて操作する実施の形態を説明した。しかし、本発明は上記の実施の形態に限定されず、例えば十字キー215と音量ボタン214を併用しても良い。この場合、十字キー215により選択領域の変更を行い、音量ボタン214により選択範囲の拡大・縮小といった割り当てを行すことができ、種種変形応用可能であることは勿論である。
【0068】
また、本実施の形態では、デジタルTV120のリモコン130のボタンとして操作モード選択用のボタンを専用に用意した。しかし、本発明は上記の実施の形態に限定されず、例えばメニューボタンの中で操作モードの選択が選べるような構成であっても良く、種種変形応用可能であることは勿論である。
【0069】
また、本実施の形態では、操作モード切替手段104、画像認識手段105、領域抽出手段106、領域選択手段107、及び選択領域制御手段108の各機能は全てネットワークカメラ100側に入っている。しかし、上記の実施の形態に限定されず、それらの機能の全てが画像表示手段であるデジタルTV120側に入っていても、両方に分担して入っていたとしても本発明の範疇にあることは勿論である。
【0070】
また、本実施の形態では、画像入力手段と画像表示手段と操作手段がそれぞれ別の装置に含まれている。しかし、上記の実施の形態に限定されず、例えばデジタルカメラのようにそれらの手段が全て1つの装置に含まれている場合であっても、本発明の範疇にあることは勿論である。
【0071】
さらに、本実施の形態では、選択する領域として静止画像のみを選択対象としていたが、本発明は上記の実施の形態に限定されず、動画像であったとしても同様に選択することができることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【0072】
【図1】本発明の実施の形態に係る画像制御装置のシステム構成図である。
【図2】図1におけるデジタルTVのリモコンの構成図である。
【図3】図1におけるネットワークカメラで撮影されている映像を示す図である。
【図4】図1における画像表示手段に表示される操作モード選択画面を示す図である。
【図5】図1における画像認識手段により画像認識を行った結果の模式図である。
【図6】図1における画像認識手段によりオブジェクト認識した領域の情報を格納したデータベースを示す図である。
【図7】図1における領域抽出手段により抽出されたデフォルトの領域を示す図である(1)。
【図8】図1における領域抽出手段により抽出されたデフォルトの領域を示す図である(2)。
【図9】図2における十字キーの上下左右ボタンをそれぞれ押した場合に新たに選択される領域を示す図である。
【図10】図1における画像表示手段に表示される 領域制御方法選択画面を示す図である。
【図11】領域に図10における可視制限を設定した場合を示す図である。
【図12】領域に図10におけるパン・チルト・ズーム操作を設定した場合を示す図である。
【符号の説明】
【0073】
100 ネットワークカメラ(画像入力手段)
101 撮像手段
102 駆動手段
103 カメラ制御手段
104 操作モード切替手段
105 画像認識手段
106 領域抽出手段
107 領域選択手段
108 選択領域制御手段
109 画像送信手段
110 操作情報受信手段
120 デジタルTV(画像表示手段)
121 画像受信手段
122 画像表示手段
123 操作情報受信手段
124 操作情報送信手段
130 リモコン(操作手段)
131 画像操作手段
132 操作情報送信手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像入力手段と、
前記画像入力手段により入力された画像を表示する画像表示手段と、
前記画像表示手段の画像表示機能に関係する操作を行う操作手段と、
前記画像入力手段により入力された画像から物体を認識する画像認識手段と、
前記画像認識手段により得られる物体情報を元に前記物体に関わる領域を抽出する領域抽出手段と、
前記領域抽出の実行に応じて前記操作手段を領域操作のために機能させ、前記領域抽出手段により抽出された抽出領域に対して抽出領域の範囲制御或いは抽出領域の変更を行うことにより、抽出領域の領域選択を行う領域選択手段と、
前記領域選択手段によって選択された1つ或いは複数の前記抽出領域に対して、所定の制御を行う選択領域制御手段と、
を備えることを特徴とする画像制御装置。
【請求項2】
前記操作手段は、抽出された領域に対して、抽出領域の拡大及び縮小、或いは異なる抽出領域への切り替えを行うことを特徴とする請求項1記載の画像制御装置。
【請求項3】
前記選択領域制御手段は、選択された領域をプリセットとして設定することを特徴とする請求項1記載の画像制御装置。
【請求項4】
前記選択領域制御手段は、選択された領域をトリミング領域として切り出すことを特徴とする請求項1記載の画像制御装置。
【請求項5】
記選択領域制御手段は、選択された領域に対して所定の画像補正を行うことを特徴とする請求項1記載の画像制御装置。
【請求項6】
記選択領域制御手段は、選択された領域に対して可視範囲制限の設定を行うことを特徴とする請求項1記載の画像制御装置。
【請求項7】
前記選択領域制御手段は、選択された領域に対してパン・チルト・ズームのカメラ操作を行うことを特徴とする請求項1記載の画像制御装置。
【請求項8】
前記領域抽出手段は、画像認識を行って領域の抽出を行う際に、認識した形状で領域を抽出することを特徴とする請求項1記載の画像制御装置。
【請求項9】
前記領域抽出手段は、認識した画像を含む所定の形状で領域を抽出することを特徴とする請求項1記載の画像制御装置。
【請求項10】
前記領域抽出手段は、抽出した画像を複数個候補として表示し、ユーザが候補画像から1つを選択することで、所望の領域を抽出することを特徴とする請求項1記載の画像制御装置。
【請求項11】
前記画像表示手段により表示される画像を閲覧するモードと、表示画像から所定の領域を選択するモードとを切り替える操作モード切替手段を備えることを特徴とする請求項1記載の画像制御装置。
【請求項12】
画像入力ステップと、
前記画像入力ステップにより入力された画像を表示する画像表示ステップと、
前記画像表示ステップによる画像表示に際して、所定の操作手段を用いて画像表示機能に関係する操作を行う操作ステップと、
前記画像入力ステップにより入力された画像から物体を認識する画像認識ステップと、
前記画像認識ステップにより得られる物体情報を元に前記物体に関わる領域を抽出する領域抽出ステップと、
前記領域抽出の実行に応じて前記操作手段を領域操作のために機能させ、前記領域抽出ステップにより抽出された抽出領域に対して抽出領域の範囲制御或いは抽出領域の変更を行うことにより、抽出領域の領域選択を行う領域選択ステップと、
前記領域選択ステップによって抽出された1つ或いは複数の前記抽出領域に対して、所定の制御を行う選択領域制御ステップと、
を備えることを特徴とする画像制御方法。
【請求項13】
前記操作ステップは、抽出された領域に対して、抽出領域の拡大及び縮小、或いは異なる抽出領域への切り替えを行うことを特徴とする請求項12記載の画像制御方法。
【請求項14】
前記選択領域制御ステップは、選択された領域をプリセットとして設定することを特徴とする請求項12記載の画像制御方法。
【請求項15】
前記選択領域制御ステップは、選択された領域をトリミング領域として切り出すことを特徴とする請求項12記載の画像制御方法。
【請求項16】
記選択領域制御ステップは、選択された領域に対して所定の画像補正を行うことを特徴とする請求項12記載の画像制御方法。
【請求項17】
記選択領域制御ステップは、選択された領域に対して可視範囲制限の設定を行うことを特徴とする請求項12記載の画像制御方法。
【請求項18】
前記選択領域制御ステップは、選択された領域に対してパン・チルト・ズームのカメラ操作を行うことを特徴とする請求項12記載の画像制御方法。
【請求項19】
前記領域抽出ステップは、画像認識を行って領域の抽出を行う際に、認識した形状で領域を抽出することを特徴とする請求項12記載の画像制御方法。
【請求項20】
前記領域抽出ステップは、認識した画像を含む所定の形状で領域を抽出することを特徴とする請求項12記載の画像制御方法。
【請求項21】
前記領域抽出ステップは、抽出した画像を複数個候補として表示し、ユーザが候補画像から1つを選択することで、所望の領域を抽出することを特徴とする請求項12記載の画像制御方法。
【請求項22】
前記画像表示ステップにより表示される画像を閲覧するモードと、表示画像から所定の領域を選択するモードとを切り替える操作モード切替ステップを備えることを特徴とする請求項12記載の画像制御方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate


【公開番号】特開2008−129946(P2008−129946A)
【公開日】平成20年6月5日(2008.6.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−316116(P2006−316116)
【出願日】平成18年11月22日(2006.11.22)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】