説明

画像形成装置、印刷リトライ方法、プログラムおよび記録媒体

【課題】メモリ使用量が多い印刷データを印刷する場合に、特殊なハードウェア構成を用いることなく、印刷の劣化をより少なくして印刷を成功させる。
【解決手段】印刷データの頁ごとに、使用メモリ量を測定するメモリ量測定部102と、使用メモリ量が、割り当てられたメモリの閾値を超えるか否かを判断するメモリ使用量判断部103と、使用メモリ量が閾値を超えると判断された場合に、印刷データの各頁をブロックに分割するブロック分割部104と、使用メモリ量が閾値を超える頁の中から、使用メモリ量が他のブロックよりも大きい大ブロックを特定するブロック特定部105と、他の頁から、交換ブロックを決定し、大ブロックを、交換ブロックと交換するブロック交換部106と、を備えた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、印刷リトライ機能を備える画像形成装置、印刷リトライ方法、プログラムおよび記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、プリンタのメモリを多く必要とするデータを印刷する場合、プリンタのメモリ不足によりエラーが生じるため、エラーを検知し、印刷リトライを行う方法が知られている。
【0003】
例えば、印刷データの解像度を下げることで、印刷を成功させる従来の方法が普及している。また、メモリ不足によるエラーが生じた場合に、通常プリンタへ割り当てられているメモリ以外のメモリも使用できるハードウェア構成を用いて、メモリ不足が発生した頁の解像度を低下させずに自動的かつ確実に印刷する技術が開示されている(例えば、特許文献1)。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の方法では、印刷の劣化を少なくすることができない。また、特許文献1に記載されている方法では、特殊なハードウェア構成が必要になるため、部品点数およびコストが増大するという問題がある。
【0005】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、メモリ使用量が多い印刷データを印刷する場合に、特殊なハードウェア構成を用いることなく、印刷の劣化をより少なくして印刷を成功させることができる画像形成装置、印刷リトライ方法、プログラムおよび記録媒体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、入力された画像データから、頁ごとに、使用メモリ量を測定するメモリ量測定部と、測定された使用メモリ量が、割り当てられたメモリの閾値を超えるか否かを判断するメモリ使用量判断部と、測定された使用メモリ量が前記閾値を超えると判断された場合に、前記画像データの各頁をブロックに分割するブロック分割部と、測定された使用メモリ量が前記閾値を超える頁の中から、使用メモリ量が他のブロックよりも大きい第1のブロックを特定する特定部と、他の頁から、使用メモリ量が他のブロックよりも小さい第2のブロックを決定し、特定された前記第1のブロックを、前記第2のブロックと交換するブロック交換部と、を備えることを特徴とする。
【0007】
また、本発明は、印刷リトライ方法であって、入力された画像データから、頁ごとに、使用メモリ量を測定するメモリ量測定ステップと、測定された使用メモリ量が、割り当てられたメモリの閾値を超えるか否かを判断するメモリ使用量判断ステップと、測定された使用メモリ量が前記閾値を超えると判断された場合に、前記画像データの各頁をブロックに分割するブロック分割ステップと、測定された使用メモリ量が前記閾値を超える頁の中から、使用メモリ量が他のブロックよりも大きい第1のブロックを特定する特定ステップと、他の頁から、使用メモリ量が他のブロックよりも小さい第2のブロックを決定し、特定された前記第1のブロックを、前記第2のブロックと交換するブロック交換ステップと、を備えることを特徴とする。
【0008】
また、本発明は、プログラムであって、コンピュータを、入力された画像データから、頁ごとに、使用メモリ量を測定するメモリ量測定ステップと、測定された使用メモリ量が、割り当てられたメモリの閾値を超えるか否かを判断するメモリ使用量判断ステップと、測定された使用メモリ量が前記閾値を超えると判断された場合に、前記画像データの各頁をブロックに分割するブロック分割ステップと、測定された使用メモリ量が前記閾値を超える頁の中から、使用メモリ量が他のブロックよりも大きい第1のブロックを特定する特定ステップと、他の頁から、使用メモリ量が他のブロックよりも小さい第2のブロックを決定し、特定された前記第1のブロックを、前記第2のブロックと交換するブロック交換ステップ、として機能させることを特徴とする。
【0009】
また、本発明は、上記プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、メモリ使用量が大きい印刷データを印刷する場合に、特殊なハードウェア構成を追加することなく印刷を成功することができるという効果を奏する。
【0011】
また、本発明によれば、印刷エラーが生じて、印刷リトライする場合に、印刷の劣化をより少なくして印刷を成功させることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】図1は、実施の形態1にかかる画像形成装置の構成を示すブロック図である。
【図2】図2は、読み取られた印刷データが画像出力される手順を示す説明図である。
【図3】図3は、ブロック情報テーブルの一例を示す説明図である。
【図4】図4は、実施の形態1にかかる画像形成装置100による印刷処理の流れを示すフローチャートである。
【図5】図5は、本発明の実施の形態2にかかる画像形成装置200の構成を示すブロック図である。
【図6】図6は、実施の形態2にかかる画像形成装置200による印刷処理の流れを示すフローチャートである。
【図7】図7は、本発明の実施の形態3にかかる画像形成装置300の構成を示すブロック図である。
【図8】図8は、実施の形態3にかかる画像形成装置300による印刷処理の流れを示すフローチャートである。
【図9】図9は、リトライ設定画面の一例を示す図である。
【図10】図10は、本発明の実施の形態4にかかる画像形成装置400の構成を示すブロック図である。
【図11】図11は、印刷エラー画面の一例を示す図である。
【図12】図12は、リトライ形式の保存確認画面の一例を示す図である。
【図13】図13は、実施の形態4にかかる画像形成装置400による印刷処理の流れを示すフローチャートである。
【図14】図14は、実施の形態1〜4にかかる画像形成装置100、200、300、400のハードウェア構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる画像形成装置、印刷リトライ方法、プログラムおよび記録媒体の最良な実施の形態を詳細に説明する。以下の実施の形態においては、本発明における画像形成装置を、コピー機能、プリンタ機能、スキャナ機能、およびファクシミリ機能のうち少なくとも2つの機能を有する複合機(MFP:Multi Function Peripherals)に適用した例を示すが、これに限定されることなく、複写機、プリンタ、ファクシミリ装置、スキャナ装置等の画像形成装置であればいずれにも適用することができる。
【0014】
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1にかかる画像形成装置100の構成を示すブロック図である。図1に示すように、画像形成装置100は、データ読取部101と、メモリ量測定部102と、メモリ使用量判断部103と、ブロック分割部104と、ブロック特定部105と、ブロック交換部106と、表示制御部107と、入力制御部108と、レイアウト部109と、画像処理部110と、ブロック情報管理部111と、HDD(Hard Disk Drive)120と、操作表示部130を主に備える。
【0015】
データ読取部101は、印刷データを入力する入力部(不図示)から入力された印刷データを読み取り、HDD120に読み取った印刷データを保存する。ここで、図2を用いて、印刷データについて説明する。図2は、読み取られた印刷データが画像出力される手順を示す説明図である。データ読取部101は、図2のステップ1に示す三頁の印刷データを読み取る。
【0016】
メモリ量測定部102は、データ読取部101により読み取られた印刷データを、一頁ごとに、印刷時に使用するメモリ量(以下、使用メモリ量という。)を測定する。また、一頁内における、後述する分割された各ブロックの使用メモリ量を測定する。
【0017】
メモリ使用量判断部103は、メモリ量測定部102により測定された使用メモリ量が、画像形成装置100の画像出力処理のために予め割り当てられているメモリ量の閾値(以下、出力メモリ量の閾値という。)を超えるか否かを、頁ごとに判断する。
【0018】
ブロック分割部104は、メモリ使用量判断部103により、使用メモリ量が出力メモリ量の閾値を超えると判断された場合に、データ読取部101により読み取られた印刷データの全ての頁をブロックに分割する。
【0019】
例えば、ブロック分割部104は、あらかじめ頁内で意味のあるグループごとにID番号を付与し、付与したID番号を用いてブロックに分割し、分割したブロックのID番号にフラグを立ててHDD120に保存する。ここで、意味のあるグループとは、例えば、頁内のデータを同じ話題ごとにグルーピングしてできる1つのグループを指す。なお、分割方法は、任意に決定することができる。
【0020】
ここで、図2の説明図において、ブロック分割部104は、ステップ2に示すように、各頁をブロックに分割する。ブロック分割部104は、一頁では、101から106までのID番号を、二頁では、201から206までのID番号を、三頁では、301から306のID番号を付与している。
【0021】
ブロック情報管理部111は、ブロック分割部104により、分割されたブロックのID番号を管理する。具体的には、ブロックのID番号をHDD120に登録し、ブロック情報テーブルをHDD120に保存する。ここで、ブロック情報テーブルとは、ブロックのID番号に、ブロックのメモリ使用量と、位置情報と、画像データ処理情報とを対応付けたテーブルのことである。また、位置情報とは、ブロックが位置する頁の頁番号、および当該頁におけるブロックの座標である。また、画像データ処理情報とは、ブロックのフォントおよび解像度を示す情報である。
【0022】
図3は、ブロック情報テーブルの一例を示す説明図である。図3に示すように、ブロック情報管理部111は、ブロック情報テーブルの「ID」に、101から306までのID番号を登録し、ID番号それぞれに、ブロックのメモリ使用量(MB)と、頁番号と、座標と、フォントと、解像度(dpi)を対応付けている。例えば、ID番号101は、「メモリ使用量」30MB、「頁番号」1、「座標」(20、20)(20、60)、(70、20)、(70、60)、「フォント」MS明朝、「解像度」600dpiが対応付けられている。
【0023】
HDD120は、画像形成装置100の性能情報を記憶する。ここで、性能情報とは、画像形成処理や、画像出力処理の性能に関する情報のことであり、例えば、出力メモリ量の閾値等である。また、HDD120は、データ読取部101により読み取られた印刷データや、ブロック情報テーブル、その他入力された情報等を記憶する。
【0024】
ブロック特定部105は、出力メモリ量の閾値を超える頁の中から、大ブロックを特定する。ここで、大ブロックとは、使用メモリ量が他のブロックよりも大きいブロックのことである。図2の説明図において、ブロック特定部105は、ステップ3の一頁に示すように、ID103を大ブロックと特定する。
【0025】
ブロック交換部106は、使用メモリ量が出力メモリ量の閾値を超える頁以外の頁から、交換ブロックを決定し、大ブロックを交換ブロックと交換する。ここで、交換ブロックとは、使用メモリ量が他のブロックよりも小さいブロックのことであり、大ブロックと交換すると、使用メモリ量が出力メモリ量の閾値を超える頁(以下、メモリオーバーとなる頁という。)のメモリ使用量が、出力メモリ量の閾値を超えないこととなるブロックのことである。
【0026】
ここで、図2の説明図において、ブロック交換部106は、ステップ3に示すように、ID番号306のブロックを交換ブロックと決定する。そして、ステップ4に示すように、ブロック交換部106は、大ブロックであるID番号103のブロックを、交換ブロックであるID番号306のブロックと交換する。
【0027】
レイアウト部109は、ブロック交換部106により交換されたブロックが位置する頁をレイアウトする。具体的には、レイアウト部109は、大ブロックが位置する頁と、交換ブロックが位置する頁をレイアウトする。ここで、大ブロックと、交換ブロックは同じサイズとは限らない。このため、レイアウトは、図2のステップ4に示すようなブロックの交換のみで終了するのではなく、頁全体のブロックを移動させることにより、ブロックの配置を調整する処理も含む。なお、レイアウトは、頁内に限らず、他の頁に跨ってもよい。
【0028】
画像処理部110は、レイアウト部109によりレイアウトされた印刷データの画像データを形成し、印刷する。
【0029】
表示制御部107は、各種情報を操作表示部130に視認可能な状態で表示する。入力制御部108は、操作表示部130から、利用者により入力された入力事項を受け付ける。
【0030】
以上のように構成された画像形成装置100による印刷処理の流れについて説明する。図4は、実施の形態1にかかる画像形成装置100による印刷処理の流れを示すフローチャートである。
【0031】
まず、データ読取部101は、印刷データを読み取る(ステップS1)。メモリ量測定部102は、データ読取部101により読み取られた印刷データの全ての頁に対して、一頁当たりのメモリ使用量を測定する(ステップS2)。メモリ使用量判断部103は、メモリオーバーになる頁があるか否かを判断する(ステップS3)。具体的には、一頁ごとに、使用メモリ量が出力メモリ量の閾値を超えるか否かを判断する。
【0032】
メモリ使用量判断部103により、メモリオーバーになる頁があると判断された場合(ステップS3:Yes)、ブロック分割部104は、印刷データがブロック分割済みか否かを確認する(ステップS4)。印刷データがブロック分割済みでなかった場合は(ステップS4:No)、ブロック分割部104は、印刷データをブロック分割する(ステップS5)。ブロック特定部105は、メモリ使用量判断部103により、メモリオーバーになると判断された頁の中から、大ブロックを特定する(ステップS6)。
【0033】
一方、印刷データがブロック済みであった場合は(ステップS4:Yes)、ブロック分割を行わずに、ステップS6に進む。ステップS6において、ブロック特定部105は、メモリ使用量判断部103により、メモリオーバーになると判断された頁の中から、大ブロックを特定する(ステップS6)。ブロック交換部106は、メモリオーバーになると判断された頁以外の他の頁の中から、交換ブロックを決定する(ステップS7)。ブロック交換部106は、大ブロックを、決定した交換ブロックと交換する(ステップS8)。続いて、ステップS2に戻り、メモリオーバーの頁がなくなるまで処理を繰り返す。
【0034】
ステップS3において、メモリ使用量判断部103により、メモリオーバーになる頁がないと判断された場合は(ステップS3:No)、ブロック交換部106は、ステップS2においてメモリ使用量を測定された頁が、ブロック交換された頁であるか否かを確認する(ステップS9)。ブロック交換された頁である場合は(ステップS9:Yes)、レイアウト部109は、ブロックを再配置して当該頁をレイアウトする(ステップS10)。例えば、交換するブロックのサイズに適合するように、ブロックの内部の構成を変更し、ブロックサイズを変更することによりレイアウトする。
【0035】
なお、ブロック交換されていない頁である場合は(ステップS9:No)、レイアウト処理を行わずに、印刷データの作成を終了する。
【0036】
このように、本実施の形態によれば、メモリ使用量が大きい印刷データを印刷する場合に、メモリ使用量が大きい頁の中から大ブロックを特定し、特定した大ブロックを、他の頁の中から決定した交換ブロックと交換するので、特殊なハードウェア構成を追加することなく印刷を成功することができる。
【0037】
(実施の形態2)
実施の形態1では、画像形成装置100は、メモリ使用量が大きい頁があった場合に、一律に、当該頁の中の大ブロックを、他の頁のメモリ使用量の小さいブロックとの交換により、当該頁のメモリ使用量を抑えていた。さらに、実施の形態2では、メモリ使用量が大きい頁があった場合に、ブロック交換だけでメモリ使用量を抑えることができるか否かを判断し、判断結果に基づいて画像処理を行う。
【0038】
図5は、本発明の実施の形態2にかかる画像形成装置200の構成を示すブロック図である。図5に示すように、画像形成装置200は、データ読取部101と、メモリ量測定部102と、メモリ使用量判断部103と、ブロック分割部104と、ブロック特定部105と、ブロック交換部206と、表示制御部107と、入力制御部108と、レイアウト部109と、画像処理部201と、ブロック情報管理部111と、HDD120と、操作表示部130を主に備える。ここで、ブロック交換部206と、画像処理部201以外の各部の機能および構成は実施の形態1と同様である。
【0039】
本実施の形態のブロック交換部206は、メモリ使用量判断部103により、使用メモリ量が、出力メモリ量の閾値を超えると判断された場合に、メモリオーバーとなる頁以外の頁に、交換ブロックが存在するか否かを確認する。ブロック交換部206は、交換ブロックが存在することを確認した場合に、交換ブロックを決定し、ブロック特定部105により特定された大ブロックを、交換ブロックと交換する。
【0040】
画像処理部201は、ブロック交換部206により、交換ブロックが存在することを確認されなかった場合に、大ブロックに対して、リトライ形式を決定し、決定したリトライ形式で画像処理を行う。ここで、リトライ形式とは、メモリオーバーとなる頁の使用メモリ量を、出力メモリ量の閾値を超えないように抑制する具体的な処理の形式のことである。また、リトライ形式としては、例えば、解像度の変換や、フォントの変換などがある。なお、リトライ設定による画像処理は、大ブロックに対してだけでなく、メモリオーバーとなる頁にある他のブロックに対して行うこともできる。
【0041】
次に、このように構成された実施の形態2の画像形成装置200による印刷処理について説明する。図6は、実施の形態2にかかる画像形成装置200による印刷処理の流れを示すフローチャートである。なお、ステップS11からステップS17までの処理は、実施の形態1で説明した印刷処理のステップS1からステップS7までと同様である。
【0042】
ステップS18において、ブロック交換部206は、メモリオーバーを解消することができるか否かを判断する(ステップS18)。具体的には、交換ブロックが、メモリオーバーとなる頁以外の頁に存在するか否かを確認する。
【0043】
ブロック交換部206は、メモリオーバーを解消することができると判断した場合に(ステップS18:Yes)、交換ブロックを決定し、大ブロックを交換ブロックと交換する(ステップS19)。一方、ブロック交換部206により、メモリオーバーを解消することができないと判断された場合は(ステップS18:No)、画像処理部201は、メモリ抑制処理を実行して、画像データ処理を行う(ステップS20)。具体的には、大ブロック、またはメモリオーバーとなる頁全体に対して実行するメモリ抑制処理の方法を決定し、決定した方法で画像データ処理を行う。続いて、ステップS12に戻り、メモリオーバーの頁がなくなるまで処理を繰り返す。
【0044】
なお、ステップS21およびステップS22の処理は、実施の形態1で説明した印刷処理のステップS9およびステップS10と同様である。
【0045】
このように、本実施の形態によれば、メモリ使用量が大きい印刷データを印刷する場合に、メモリ使用量が大きい頁の中から大ブロックを特定し、特定した大ブロックを、他の頁の中から決定した交換ブロックと交換するので、特殊なハードウェア構成を追加することなく印刷を成功することができる。
【0046】
また、本実施の形態によれば、交換ブロックが存在しない場合であっても、大ブロック、またはメモリオーバーとなる頁に対してメモリ抑制処理を行うので、印刷エラーが生じて、印刷リトライする場合に、印刷の劣化をより少なくして印刷を成功させることができる。
【0047】
(実施の形態3)
実施の形態2では、印刷データの中に、メモリ使用量が大きい頁が存在し、ブロック交換だけではメモリ使用量を抑えることができない場合に、画像形成装置200側で、リトライ形式を決定し、決定したリトライ形式で画像処理を行った。実施の形態3では、さらに、印刷データの中に、メモリ使用量が大きい頁が存在し、ブロック交換だけではメモリ使用量を抑えることができない場合は、操作表示部130に複数のリトライ形式を選択可能な形態で表示する。
【0048】
図7は、本発明の実施の形態3にかかる画像形成装置300の構成を示すブロック図である。図7に示すように、画像形成装置300は、データ読取部101と、メモリ量測定部102と、メモリ使用量判断部103と、ブロック分割部104と、ブロック特定部105と、ブロック交換部206と、表示制御部307と、入力制御部308と、レイアウト部109と、画像処理部301と、ブロック情報管理部111と、HDD120と、操作表示部130を主に備える。ここで、表示制御部307と、入力制御部308と、画像処理部301以外の各部の機能および構成は、実施の形態1または2において同一符号を付した各部と同様である。
【0049】
表示制御部307は、ブロック交換部206により、交換ブロックが存在することを確認されなかった場合に、操作表示部130にリトライ設定の候補を、ユーザによる選択可能な形式で表示する。入力制御部308は、ユーザによるリトライ形式の選択を受け付ける。
【0050】
画像処理部301は、入力制御部308によりユーザから選択を受け付けたリトライ形式により、画像処理を実行する。
【0051】
このように構成された実施の形態3の画像形成装置300による印刷処理について説明する。図8は、実施の形態3にかかる画像形成装置300による印刷処理の流れを示すフローチャートである。なお、ステップS31からステップS36までの処理は、実施の形態1で説明した印刷処理のステップS1からステップS6までと同様である。
【0052】
ステップS37において、入力制御部308は、操作表示部130から、ユーザによるリトライ形式の選択を受け付ける(ステップS37)。
【0053】
具体的には、まず、表示制御部307は、操作表示部130にリトライ設定画面をユーザによる選択可能な形式で表示する。ここで、リトライ設定画面とは、リトライ形式の一覧を表示したリトライ設定の画面のことである。図9は、リトライ設定画面の一例を示す図である。図9に示すように、表示制御部307は、大ブロックの画像を表示し、表示した大ブロックに対するリトライ形式を選択可能な形式で複数表示する。図9では、フォント変換と解像度変換が、選択可能な形式で表示され、さらに、それぞれ、具体的な変換数値の候補が選択可能な形式で表示されている。図9では、解像度変換600dpiを400dpiに変換する方法が選択されている。次に、入力制御部308は、このように表示されたリトライ設定画面から、ユーザによるリトライ形式の選択を受け付ける。
【0054】
ステップS38からステップS40は、実施の形態2における印刷処理のステップS17からステップS19と同様である。
【0055】
ステップS41において、画像処理部301は、ブロック交換部206により、メモリオーバーが解消しないと判断された場合に(ステップS39:No)、ステップS37において選択を受け付けたリトライ形式で画像データ処理を実行する(ステップS41)。
【0056】
なお、ステップS42およびステップS43は、実施の形態1におけるステップS9およびステップS10と同様である。
【0057】
このように、本実施の形態によれば、メモリ使用量が大きい印刷データを印刷する場合に、メモリ使用量が大きい頁の中から大ブロックを特定し、特定した大ブロックを、他の頁の中から決定した交換ブロックと交換するので、特殊なハードウェア構成を追加することなく印刷を成功することができる。
【0058】
また、本実施の形態によれば、交換ブロックが存在しない場合であっても、大ブロック、またはメモリオーバーとなる頁に対してメモリ抑制処理を行うので、印刷エラーが生じて、印刷リトライする場合に、印刷の劣化をより少なくして印刷を成功させることができる。
【0059】
また、本実施の形態によれば、印刷リトライする場合の方法をユーザに選択可能な形式で表示するので、ユーザの希望通りのリトライ形式による画像処理を行って印刷を成功させることができる。
【0060】
(実施の形態4)
実施の形態3では、印刷データの中に、メモリ使用量が大きい頁が存在し、ブロック交換だけではメモリ使用量を抑えることができない場合に、操作表示部130に複数のリトライ形式を選択可能な形態で表示した。実施の形態4では、さらに、画像処理が実行されたリトライ設定を保存し、次回の印刷処理において呼び出し可能とする。
【0061】
図10は、本発明の実施の形態4にかかる画像形成装置400の構成を示すブロック図である。図10に示すように、画像形成装置400は、データ読取部101と、メモリ量測定部102と、メモリ使用量判断部103と、ブロック分割部104と、ブロック特定部105と、ブロック交換部206と、表示制御部407と、入力制御部408と、レイアウト部109と、画像処理部401と、設定管理部409と、ブロック情報管理部111と、HDD120と、操作表示部130を主に備える。ここで、表示制御部407と、入力制御部408と、設定管理部409以外の各部の機能および構成は、実施の形態1から3において同一符号を付した各部と同様である。
【0062】
表示制御部407は、メモリ使用量判断部103により、メモリオーバーとなる頁があると判断された場合に、操作表示部130に、印刷エラー画面を表示する。図11は、印刷エラー画面の一例を示す図である。図11に示すように、表示制御部407は、リトライ形式を、解像度を600dpiから400dpiに変換する確認表示、およびユーザからの返答を受け付けるための「YES」と「NO」のアイコンを表示する。
【0063】
表示制御部407は、また、ブロック交換部206により、交換ブロックが存在することを確認されなかった場合に、操作表示部130にリトライ形式を、ユーザによる選択可能な形式で表示する。表示制御部407は、入力制御部408によりリトライ形式の選択を受け付けた場合、選択を受け付けたリトライ形式の保存を確認する画面(以下、リトライ形式の保存確認画面という。)を操作表示部130に表示する。図12は、リトライ形式の保存確認画面の一例を示す図である。図12に示すように、表示制御部407は、リトライ設定の保存を確認する表示、およびユーザからの返答を受け付けるための「YES」と「NO」のアイコンを表示する。
【0064】
入力制御部408は、表示制御部407により表示された印刷エラー画面、またはリトライ形式の保存確認画面からユーザによる返答の入力を受け付ける。具体的には、図12において、「YES」のアイコンの選択を受け付けた場合には、表示制御部407によるリトライ形式の保存確認画面に表示されたリトライ形式の入力を受け付ける。
【0065】
画像出力部401は、入力制御部408により受け付けたリトライ形式をリトライ設定として設定し、設定したリトライ設定で印刷データを出力する。
【0066】
設定管理部409は、画像出力部401により出力されたリトライ設定をHDD120に保存する。また、設定管理部409は、ブロック特定部104により大ブロックが特定された場合に、HDD120に保存されたリトライ設定が存在するか否かを確認し、リトライ設定が存在すれば、保存されているリトライ設定を呼び出す。
【0067】
設定管理部409は、さらに、保存されているリトライ設定を呼び出すと、リトライ設定の変更の有無を確認する。具体的には、設定管理部409は、表示制御部407に、リトライ設定を変更するか否かの確認画面、およびユーザからの応答を要求する表示画面の表示を指示する。
【0068】
表示制御部407は、設定管理部409からの指示を受信し、リトライ設定を変更するか否かの確認画面、およびユーザからの応答を要求する表示画面を表示する。
【0069】
このように構成された実施の形態4の画像形成装置400による印刷処理について説明する。図13は、実施の形態4にかかる画像形成装置400による印刷処理の流れを示すフローチャートである。なお、ステップS51からステップS56までの処理は、実施の形態1で説明した印刷処理のステップS1からステップS6までと同様である。
【0070】
ステップS57において、設定管理部409は、HDD120を参照し、リトライ設定が保存されているか否かを確認する(ステップS57)。設定管理部409は、HDD120にリトライ設定が保存されていることを確認した場合(ステップS57:Yes)、リトライ設定を呼び出す(ステップS61)。そして、設定管理部409は、表示制御部407に、リトライ設定を変更するか否かの確認画面、およびユーザからの応答を要求する表示画面の表示を指示する。
【0071】
表示制御部407は、設定管理部409からの表示の指示を受信すると、リトライ設定を変更するか否かの確認画面を操作表示部130に表示する(ステップS62)。入力制御部408は、入力制御部408により、リトライ設定を変更する旨の選択を受け付けた場合(ステップS62:Yes)、またはHDD120にリトライ設定が保存されていない場合は(ステップS57:No)、リトライ形式の選択を受け付ける(ステップS58)。
【0072】
設定管理部409は、入力制御部408により選択を受け付けたリトライ形式を保存するか否かを確認する(ステップS59)。具体的には、表示制御部407に、リトライ形式の保存確認画面を操作表示部130に表示する指示を送信する。
【0073】
設定管理部409は、入力制御部408により、リトライ形式を保存する選択を受け付けた場合(ステップS59:Yes)、選択されたリトライ形式をHDD120に保存する(ステップS63)。
【0074】
なお、ステップS62において、リトライ設定を変更しない場合は(ステップS62:No)、およびステップS59において、リトライ設定を保存しない場合は(ステップS59:No)、リトライ設定の変更、または保存をすることなく、ステップS60に進む。ステップS60からステップS68までの処理は、実施の形態2の印刷処理のステップS17からステップS22と同様である。
【0075】
このように、本実施の形態によれば、メモリ使用量が大きい印刷データを印刷する場合に、メモリ使用量が大きい頁の中から大ブロックを特定し、特定した大ブロックを、他の頁の中から決定した交換ブロックと交換するので、特殊なハードウェア構成を追加することなく印刷を成功することができる。
【0076】
また、本実施の形態によれば、交換ブロックが存在しない場合であっても、大ブロック、またはメモリオーバーとなる頁に対してメモリ抑制処理を行うので、印刷エラーが生じて、印刷リトライする場合に、印刷の劣化をより少なくして印刷を成功させることができる。
【0077】
また、本実施の形態によれば、印刷リトライする場合の方法をユーザに選択可能な形式で表示するので、ユーザの希望通りのリトライ形式による画像処理を行って印刷を成功させることができる。
【0078】
また、本実施の形態によれば、選択されたリトライ形式をリトライ設定として保存するので、次回の印刷リトライ時に呼び出し可能となり、リトライ設定の処理が簡便になる。
【0079】
図14は、実施の形態1〜4にかかる画像形成装置100、200、300、400(以下、複合機100と総称する。)のハードウェア構成を示すブロック図である。本図に示すように、この複合機は、コントローラ10とエンジン部(Engine)60とをPCI(Peripheral Component Interface)バスで接続した構成となる。コントローラ10は、複合機100全体の制御と描画、通信、図示しない操作部からの入力を制御するコントローラである。エンジン部60は、PCIバスに接続可能なプリンタエンジンなどであり、たとえば白黒プロッタ、1ドラムカラープロッタ、4ドラムカラープロッタ、スキャナまたはファックスユニットなどである。なお、このエンジン部60には、プロッタなどのいわゆるエンジン部分に加えて、誤差拡散やガンマ変換などの画像処理部分が含まれる。
【0080】
コントローラ10は、CPU11と、ノースブリッジ(NB)13と、システムメモリ(MEM−P)12と、サウスブリッジ(SB)14と、ローカルメモリ(MEM−C)17と、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)16と、ハードディスクドライブ(HDD)18とを有し、ノースブリッジ(NB)13とASIC16との間をAGP(Accelerated Graphics Port)バス15で接続した構成となる。また、MEM−P12は、ROM(Read Only Memory)12aと、RAM(Random Access Memory)12bと、をさらに有する。
【0081】
CPU11は、複合機100の全体制御をおこなうものであり、NB13、MEM−P12およびSB14からなるチップセットを有し、このチップセットを介して他の機器と接続される。
【0082】
NB13は、CPU11とMEM−P12、SB14、AGP15とを接続するためのブリッジであり、MEM−P12に対する読み書きなどを制御するメモリコントローラと、PCIマスタおよびAGPターゲットとを有する。
【0083】
MEM−P12は、プログラムやデータの格納用メモリ、プログラムやデータの展開用メモリ、プリンタの描画用メモリなどとして用いるシステムメモリであり、ROM12aとRAM12bとからなる。ROM12aは、プログラムやデータの格納用メモリとして用いる読み出し専用のメモリであり、RAM12bは、プログラムやデータの展開用メモリ、プリンタの描画用メモリなどとして用いる書き込みおよび読み出し可能なメモリである。
【0084】
SB14は、NB13とPCIデバイス、周辺デバイスとを接続するためのブリッジである。このSB14は、PCIバスを介してNB13と接続されており、このPCIバスには、ネットワークインターフェース(I/F)部なども接続される。
【0085】
ASIC16は、画像処理用のハードウェア要素を有する画像処理用途向けのIC(Integrated Circuit)であり、AGP15、PCIバス、HDD110およびMEM−C17をそれぞれ接続するブリッジの役割を有する。このASIC16は、PCIターゲットおよびAGPマスタと、ASIC16の中核をなすアービタ(ARB)と、MEM−C17を制御するメモリコントローラと、ハードウェアロジックなどにより画像データの回転などをおこなう複数のDMAC(Direct Memory Access Controller)と、エンジン部60との間でPCIバスを介したデータ転送をおこなうPCIユニットとからなる。このASIC16には、PCIバスを介してFCU(Facsimile Control Unit)30、USB(Universal Serial Bus)40、IEEE1394(the Institute of Electrical and Electronics Engineers 1394)インターフェース50が接続される。操作表示部130はASIC16に直接接続されている。
【0086】
MEM−C17は、コピー用画像バッファ、符号バッファとして用いるローカルメモリであり、HDD(Hard Disk Drive)110は、画像データの蓄積、プログラムの蓄積、フォントデータの蓄積、フォームの蓄積を行うためのストレージである。
【0087】
AGP15は、グラフィック処理を高速化するために提案されたグラフィックスアクセラレーターカード用のバスインターフェースであり、MEM−P12に高スループットで直接アクセスすることにより、グラフィックスアクセラレーターカードを高速にするものである。
【0088】
なお、本実施の形態の画像形成装置で実行される印刷プログラムは、ROM等に予め組み込まれて提供される。
【0089】
本実施の形態の画像形成装置で実行される印刷プログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。
【0090】
さらに、本実施の形態の画像形成装置で実行される印刷プログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。また、本実施の形態の画像形成装置で実行される印刷プログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成しても良い。
【0091】
本実施の形態の画像形成装置で実行される印刷プログラムは、上述した各部(データ読取部、メモリ量測定部、メモリ使用量判断部、ブロック分割部、ブロック特定部、ブロック交換部、ブロック情報管理部、レイアウト部、画像処理部)を含むモジュール構成となっている。実際のハードウェアとしてはCPU(プロセッサ)がROM12aから印刷プログラムを読み出して実行することにより上記各部がコンピュータ上で実現されるようになっている。
【0092】
なお、上記実施の形態では、本発明の画像形成装置を、コピー機能、プリンタ機能、スキャナ機能およびファクシミリ機能のうち少なくとも2つの機能を有する複合機に適用した例を挙げて説明するが、複写機、プリンタ、スキャナ装置、ファクシミリ装置等の画像形成装置であればいずれにも適用することができる。
【符号の説明】
【0093】
100、200、300、400 画像形成装置
101 データ読取部
102 メモリ量測定部
103 メモリ使用量判断部
104 ブロック分割部
105 ブロック特定部
106、206 ブロック交換部
107、307、407 表示制御部
108、308、408 入力制御部
109 レイアウト部
110、301、401 画像処理部
111 ブロック情報管理部
120 HDD
130 操作表示部
409 設定管理部
【先行技術文献】
【特許文献】
【0094】
【特許文献1】特開平11−53145号公報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
入力された画像データから、頁ごとに、使用メモリ量を測定するメモリ量測定部と、
測定された使用メモリ量が、割り当てられたメモリの閾値を超えるか否かを判断するメモリ使用量判断部と、
測定された使用メモリ量が前記閾値を超えると判断された場合に、前記画像データの各頁をブロックに分割するブロック分割部と、
測定された使用メモリ量が前記閾値を超える頁の中から、使用メモリ量が他のブロックよりも大きい第1のブロックを特定する特定部と、
他の頁から、使用メモリ量が他のブロックよりも小さい第2のブロックを決定し、特定された前記第1のブロックを、前記第2のブロックと交換するブロック交換部と、
を備えることを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記第1のブロックと、前記第2のブロックとの交換により、前記閾値を超えると判断された頁の使用メモリ量が、前記閾値を超えないか否かを判断するブロック交換判断部と、
使用メモリ量が前記閾値を超えると判断された場合に、前記第1のブロックの使用メモリ量を抑制する画像処理を実行する画像処理部と、
をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記画像処理部は、前記第1のブロックの解像度を下げることにより、前記第1のブロックの使用メモリ量を抑制する画像処理を実行すること、
を特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記画像処理部は、前記第1のブロックのフォントを変換することにより、前記第1のブロックの使用メモリ量を抑制する画像処理を実行すること、
を特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記第1のブロックと、前記第2のブロックとが交換された頁を、当該頁を構成するブロックを移動することにより、当該頁のブロックを配置調整するレイアウト部、
をさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項6】
表示部と、
複数の前記画像処理のいずれかを選択可能に使用メモリ量を抑制して画像出力する方法を前記表示部に表示する表示制御部と、
表示された前記画像処理のうち利用者により選択された前記画像処理を受け付ける選択受付部と、
をさらに備え、
前記画像処理部は、選択を受け付けた前記画像処理を実行すること、
を特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
【請求項7】
選択された前記画像処理を記憶部に保存する設定管理部、
をさらに備え、
前記画像処理部は、前記記憶部から、保存された前記画像処理を呼び出し、呼び出した前記画像処理を実行すること、
を特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
【請求項8】
入力された画像データから、頁ごとに、使用メモリ量を測定するメモリ量測定ステップと、
測定された使用メモリ量が、割り当てられたメモリの閾値を超えるか否かを判断するメモリ使用量判断ステップと、
測定された使用メモリ量が前記閾値を超えると判断された場合に、前記画像データの各頁をブロックに分割するブロック分割ステップと、
測定された使用メモリ量が前記閾値を超える頁の中から、使用メモリ量が他のブロックよりも大きい第1のブロックを特定する特定ステップと、
他の頁から、使用メモリ量が他のブロックよりも小さい第2のブロックを決定し、特定された前記第1のブロックを、前記第2のブロックと交換するブロック交換ステップと、
を含むことを特徴とする印刷リトライ方法。
【請求項9】
前記第1のブロックと、前記第2のブロックとの交換により、前記閾値を超えると判断された頁の使用メモリ量が、前記閾値を超えないか否かを判断するブロック交換判断ステップと、
使用メモリ量が前記閾値を超えると判断された場合に、前記第1のブロックの使用メモリ量を抑制する画像処理を実行する画像処理ステップと、
をさらに含むことを特徴とする請求項8に記載の印刷リトライ方法。
【請求項10】
前記画像処理ステップは、前記第1のブロックの解像度を下げることにより、前記第1のブロックの使用メモリ量を抑制する画像処理を実行すること、
を特徴とする請求項9に記載の印刷リトライ方法。
【請求項11】
前記画像処理ステップは、前記第1のブロックのフォントを変換することにより、前記第1のブロックの使用メモリ量を抑制する画像処理を実行すること、
を特徴とする請求項9に記載の印刷リトライ方法。
【請求項12】
前記第1のブロックと、前記第2のブロックとが交換された頁を、当該頁を構成するブロックを移動することにより、当該頁のブロックを配置調整するレイアウトステップ、
をさらに含むことを特徴とする請求項8に記載の印刷リトライ方法。
【請求項13】
複数の前記画像処理のいずれかを選択可能に使用メモリ量を抑制して画像出力する方法を表示部に表示する表示制御ステップと、
表示された前記画像処理のうち利用者により選択された前記画像処理を受け付ける選択受付ステップと、
をさらに含み、
前記画像処理ステップは、選択を受け付けた前記画像処理を実行すること、
を特徴とする請求項10に記載の印刷リトライ方法。
【請求項14】
選択された前記画像処理を記憶部に保存する設定管理ステップ、
をさらに含み、
前記画像処理ステップは、前記記憶部から、保存された前記画像処理を呼び出し、呼び出した前記画像処理を実行すること、
を特徴とする請求項13に記載の印刷リトライ方法。
【請求項15】
コンピュータを、
入力された画像データから、頁ごとに、使用メモリ量を測定するメモリ量測定ステップと、
測定された使用メモリ量が、割り当てられたメモリの閾値を超えるか否かを判断するメモリ使用量判断ステップと、
測定された使用メモリ量が前記閾値を超えると判断された場合に、前記画像データの各頁をブロックに分割するブロック分割ステップと、
測定された使用メモリ量が前記閾値を超える頁の中から、使用メモリ量が他のブロックよりも大きい第1のブロックを特定する特定ステップと、
他の頁から、使用メモリ量が他のブロックよりも小さい第2のブロックを決定し、特定された前記第1のブロックを、前記第2のブロックと交換するブロック交換ステップ、
として機能させることを特徴とするプログラム。
【請求項16】
請求項15に記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2011−101242(P2011−101242A)
【公開日】平成23年5月19日(2011.5.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−255143(P2009−255143)
【出願日】平成21年11月6日(2009.11.6)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】