説明

画像形成装置、情報処理装置、及び画像形成システム

【課題】従来、画像形成装置の保守情報の送信ができない状態に陥った場合、送信できない状態が、本当に障害が発生した状態なのか、画像形成装置の電源が入っていないために送信ができない状態なのかの判断ができないため、故障内容の通知ができず、ユーザが画像形成装置を再利用するまでに長時間を要する場合があった。
【解決手段】本発明の画像形成装置3は、画像の形成時において停止した原因を示すエラーログを蓄積し、エラーログを含む保守情報を所定の間隔で情報処理装置4へ出力する。情報処理装置4は、エラーログの解析と、保守情報が出力されない時間と異常停止判定時間との比較を行う。これにより、画像形成装置3が保守情報を送信ができない状態に陥った場合にも、情報処理装置4は、画像形成装置3の故障原因を予測することが可能になる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置、情報処理装置、及びそれらがネットワークに接続された画像形成システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば、下記特許文献1に記載されているように、監視装置が、被監視対象装置の稼働状況に関する情報やデータを取得し、この情報やデータを解析して被監視対象装置の障害の発生時期等を予測し、予測結果を通知する画像形成システムとしての障害監視システムがあった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2001−84276号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の画像形成システムでは、次の(1),(2)のような課題があった。
【0005】
(1) 被監視対象装置が稼働状況に関する情報やデータを送信ができない状態に陥った場合、監視装置は、被監視対象装置で本当に障害が発生して送信ができない状態なのか、被監視対象装置の電源が入っていない等のため送信できない状態なのかを判断することができない。
【0006】
(2) 監視対象装置は、被監視対象装置で本当に障害が発生して送信ができない状態なのか、被監視装置の電源が入っていない等のため送信ができない状態なのかを判断することができないため、故障の予測が通知できず、ユーザが被監視対象装置を再利用するまでに要する時間が長くなる。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明のうちの第1の発明の画像形成装置は、画像を記憶媒体に形成し、前記画像の形成時において停止した原因を示すエラーログを蓄積して所定の間隔で稼働中であることを示すための前記エラーログを含む保守情報を出力することを特徴とする。
【0008】
第2の発明の情報処理装置は、被監視対象装置を監視し、前記被監視対象装置の停止した原因の情報を含む保守情報を定期的に取得し、前記保守情報から前記被監視対象装置の故障内容を予測して出力することを特徴とする。
【0009】
第3の発明の画像形成システムは、画像を記憶媒体に形成する画像形成装置と、ネットワークを介して前記画像形成装置に接続され、前記画像形成装置を監視する情報処理装置と、を備えている。前記画像形成装置は、前記画像の形成時において停止した原因を示すエラーログを蓄積して所定の間隔で稼働中であることを示すための前記エラーログを含む保守情報を出力するものである。更に、前記情報処理装置は、前記保守情報を定期的に取得し、前記保守情報から前記画像形成装置の前記故障内容を予測して出力することを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明のうちの第1の発明の画像形成装置によれば、画像形成時において停止した原因を示すエラーログを蓄積して所定の間隔で稼働中であることを示すためのエラーログを含む保守情報を出力する。そのため、エラーログの解析と保守情報が出力されない時間を解析することにより、画像形成装置が保守情報を送信ができない状態に陥った場合にも、画像形成装置の故障を予測することが可能になる。
【0011】
第2の発明の情報処理装置によれば、被監視対象装置から取得した保守情報及び保守情報が取得できない時間を解析して被監視対象装置の故障内容を予測して出力する。そのため、被監視対象装置が保守情報を送信ができない状態に陥った場合にも、被監視対象装置の故障内容を予測することができる。
【0012】
第3の発明の画像形成システムによれば、前記画像形成装置と、ネットワークを介して前記画像形成装置に接続され、前記画像形成装置を監視する情報処理装置と、を備えている。これにより、画像形成装置が保守情報を送信ができない状態に陥った場合にも、故障内容の予測結果を通知することができるので、ユーザが画像形成装置を再利用するまでに要する時間を短縮できる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】図1は本発明の実施例1における画像形成システムを示す全体の構成図である。
【図2】図2は図1中の画像形成装置3の概略を示すハードウェアの構成図である。
【図3】図3は図2中の制御部20の概略を示す機能ブロックの構成図である。
【図4】図4は図3中の交換カウンタエリア32に格納される情報の例を示す図である。
【図5】図5は図3中のエラーログエリア33に格納される情報の例を示す図である。
【図6】図6は図3中の転送処理部44が生成する保守情報の例を示す図である。
【図7】図7は図1中の情報処理装置4の概略を示す機能ブロックの構成図である。
【図8】図8は図7中の取得情報エリア62に格納される保守情報の例を示す図である。
【図9】図9は図7中の表示定義エリア63に格納される情報の例1を示す図である。
【図10】図10は図7中の装置情報エリア64に格納される情報の例を示す図である。
【図11】図11は図7中の解析処理部73が表示処理部77へ要求する表示メッセージの内容例を示す図である。
【図12】図12は図7中の判定処理部76が表示処理部77へ要求する表示メッセージ内容例1を示す図である。
【図13】図13は実施例1の画像形成装置3の故障予測判断と警告メッセージ表示の動作を示すフローチャートである。
【図14】図14は実施例1の画像形成装置3の通信不可時の異常停止判断と警告メッセージ表示の動作を示すフローチャートである。
【図15】図15は本発明の実施例2における画像形成システム1Aを示す全体の構成図である。
【図16】図16は図15中の情報処置装置4Aの概略を示す機能ブロックの構成図である。
【図17】図17は図16中の表示定義エリア63に格納される情報の例2を示す図である。
【図18】図18は図16中の原因調査部78が表示処理部77へ要求する表示メッセージの内容例2を示す図である。
【図19】図19は実施例2の画像形成装置の通信不可時の異常停止判断、原因調査、及び警告メッセージ表示の動作を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本発明を実施するための形態は、以下の好ましい実施例の説明を添付図面と照らし合わせて読むと、明らかになるであろう。但し、図面はもっぱら解説のためのものであって、本発明の範囲を限定するものではない。
【実施例1】
【0015】
図1は、本発明の実施例1における画像形成システムを示す全体の構成図である。
画像形成システム1は、有線のネットワーク2を有し、このネットワーク2には、被監視対象装置としての画像形成装置3と、監視装置としての情報処理装置4とが接続されている。ネットワーク2は、例えば、オフィスで運用されているローカルエリアネットワーク(Local Area Network;LAN)である。
【0016】
画像形成装置3は、例えば、ネットワークプリンタであり、画像を記憶媒体(例えば、用紙)に形成(例えば、印刷)すると共に、ネットワーク2を介して接続された情報処理装置4へ稼働中であることを示す保守情報を、例えば、パケットデータとして送信する機能を有している。
【0017】
情報処理装置4は、例えば、ホストコンピュータであり、画像形成装置3から受け取ったパケットデータの内容を解析して、画像形成装置3の故障内容を予測して出力する等の機能を有している。
【0018】
図2は、図1中の画像形成装置2の概略を示すハードウェアの構成図である。
画像形成装置3は、画像を形成するための用紙11を収容する給紙ユニット12、搬送ベルトユニット13、トナーカートリッジ14、トナーセンサ15、イメージングドラム16、定着ユニット17、排出台18、及び制御部20を備えている。
【0019】
給紙ユニット12は、画像形成装置3内の下部に設けられ、収容した用紙11を上方の搬送ベルトユニット13へ供給する機能を有している。搬送ベルトユニット13は、給紙された用紙11を、上方のイメージングドラムユニット16を経て定着ユニット17へ導くものである。
【0020】
トナーカートリッジ14は、搬送ベルトユニット13の上方に設けられ、用紙11に付着させるトナーを格納するものである。トナーセンサ15は、トナーカートリッジの近傍に設けられ、トナーの異常を検出するものである。イメージドラムユニット16は、トナーカートリッジ14の近傍に設けられ、用紙11にトナーを付着させるものである。イメージドラムユニット16によりトナーが付着された用紙11は、搬送ベルトユニット13により、下流側に設けられた定着器ユニット17へ搬送される。
【0021】
定着器ユニット17は、用紙11に付着されたトナーを定着させるものである。トナーが定着された用紙11は、画像形成装置3の上部に設けられた排出台18へ排出される。
【0022】
制御部20は、画像形成装置3内に設けられ、その画像形成装置3の画像形成の動作を制御すると共に、画像形成時における稼働状態を監視し、所定の間隔で稼働状態を示す保守情報を出力する機能を有している。
【0023】
図3は、図2中の制御部20の概略を示す機能ブロックの構成図である。
制御部20は、操作盤21、ネットワークインタフェースカード22、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory)/ハードディスクドライブ(Hard Disk Drive)(以下「RAM/HDD」という。)23、及びリードオンリメモリ(Read Only Memory)(以下「ROM」という。)35を備えている。
【0024】
操作盤21は、画像形成装置3の設定値、例えば、送信間隔及び送信先等を手動で入力するための操作パネルである。ネットワークインタフェースカード22は、ネットワーク2との通信のインタフェースの手段であり、情報処理装置4との通信を行う機能を有している。ネットワークインタフェースカード22は、総てのネットワーク通信プロトコルに対応しているものとする。
【0025】
RAM/HDD23は、データの書き込み及び読み出しを行うものであり、データを格納する記憶領域30を有している。記憶領域30は、カウンタエリア31、交換カウンタエリア32、エラーログエリア33、及び送信設定エリア34を有している。
【0026】
カウンタエリア31は、画像形成装置3が印刷した用紙11の枚数を数え、この枚数を印刷カウンタとして格納する記憶領域である。交換カウンタエリア32は、画像形成装置3の部品交換の情報を格納する記憶領域である。エラーログエリア33は、画像形成装置3の停止した原因を記録(Error Log:以下「エラーログ」という。)33aとして格納する記憶領域である。送信設定エリア34は、画像形成装置3が保守情報を送信するための、送信間隔及び送信先を格納する記憶領域であり、この送信間隔及び送信先は、操作盤21より入力される。
【0027】
ROM35は、読み取り専用の記憶装置であり、デバイス保守プログラム40が予め格納されている。デバイス保守プログラム40は、画像形成装置3の稼働状態を監視し、トナーセンサエラー、用紙ジャム等の停止した原因を検知した場合や、給紙ユニット12、トナーセンサ15等の画像形成装置3の保守部品を交換したこと検知した場合に、記憶領域30へ検知した情報を格納し、停止した原因と部品交換された情報とを合わせて保守情報として、情報処理装置4に送信するプログラムである。
【0028】
デバイス保守プログラム40は、交換検知部41、障害検知部42、送信処理部43、転送処理部44、及び通信制御部45より構成されている。
【0029】
交換検知部41は、画像形成装置3の保守部品が交換された情報を交換カウンタエリア32へ格納するプログラムである。障害検知部42は、画像形成装置3の停止した原因を検知し、検知された停止した原因と検知した時の印刷カウンタの値と、をカウンタエリア31から取得して、エラーログエリア33へ格納するプログラムである。
【0030】
送信処理部43は、送信設定エリア34に格納されている送信間隔、送信先に基づいて、パケットデータを生成し、通信制御部45へ送信要求を行うプログラムである。転送処理部44は、交換カウンタエリア32及びエラーログエリア33から保守情報を抽出して転送するためのパケットデータを生成し、通信制御部45へ送信要求を行うプログラムである。
【0031】
通信制御部45は、送信処理部43又は転送処理部44からの送信要求を受けると、ネットワークインタフェースカード22を介して、パケットデータをネットワーク2へ送信するプログラムである。
【0032】
図4は、図3中の交換カウンタエリア32に格納される情報の例を示す図である。
交換カウンタエリア32は、例えば、部品コード、部品名称、交換カウンタを1要素として配列された構成になっている。図4には、トナーセンサ15及び給紙ユニット12が交換されていない初期状態が示されており、部品コードT/S及び部品コードFe/Uに対応する交換カウンタには、何れも論理“0”が格納されている。例えば、図2のトナーセンサ15を交換すると、図4の部品コードT/Sの交換カウンタに論理“1”が格納され、図2の給紙ユニット12を交換すると、図4の部品コード要素Fe/Uの交換カウンタに“1”が格納される。
【0033】
図5は、図3中のエラーログエリア33に格納される情報の例を示す図である。
エラーログエリア33は、例えば、エラーコード、ステータス、印刷カウンタを1要素として配列された5行から構成されている。図5には、画像形成装置3のエラーコードに対応する停止した原因がステータスとして示されている。エラーコード100、101、及び110は、それぞれ、カバーが開いている(Cover Open)、紙詰まり(Paper Feed Jam)、及びトナーセンサの不具合(Toner Sensor Error)に対応している。
【0034】
エラーログエリア33には、印刷カウンタの昇順に、上から下へ、エラーコード、ステータス、及び印刷カウンタが格納されている。印刷カウンタは、時間の順番を表す役割を担っており、一番下の行のステータスは、最新の停止した原因を表している。
【0035】
図6は、図3中の転送処理部42が生成する保守情報の例を示す図である。
転送処理部42が生成する保守情報は、例えば、画像形成装置3の一意な情報(シリアル番号S/N:0123456789,モデル:C999)をヘッダ部とし、部品コード、部品名称、交換カウンタを1要素として配列された2行の構成の交換カウンタエリア32と、エラーコード、ステータス、印刷カウンタを1要素として配列された5行の構成のエラーログエリア33とで構成されている。
【0036】
図7は、図3中の情報処理装置4の概略を示す機能ブロックの構成図である。
情報処理装置4は、操作盤51、ネットワークインタフェースカード52、RAM/HDD53、及びモニタ54を有している。
【0037】
操作盤51は、情報処理装置4の設定値を手動で入力するための操作パネルであり、例えば、保守情報の取得間隔、取得先、画像形成装置3の稼働時間範囲及び異常停止判定時間等が入力される。ネットワークインタフェースカード52は、ネットワーク2との通信のインタフェースの手段であり、画像形成装置3と情報処理装置4との通信を行う機能を有している。ネットワークインタフェースカード52は、総てのネットワーク通信プロトコルに対応しているものとする。
【0038】
RAM/HDD53は、データの書き込み及び読み出しを行う記憶領域60と、デバイス保守プログラム70とから構成されている。
【0039】
記憶領域60は、取得設定エリア61、取得情報エリア62、表示定義エリア63、及び装置情報エリア64を有している。取得設定エリア61は、操作盤51からの入力により、情報処理装置4が保守情報を取得するための、取得間隔及び取得先を格納する記憶領域である。取得情報エリア62は、ネットワーク2を介して接続された画像形成装置3から取得した保守情報を格納する記憶領域である。
【0040】
表示定義エリア63は、ネットワーク2で接続された画像形成装置3の停止した原因に応じた保守条件(例えば、検出限界数)、及び点検が必要な場合の警告メッセージを格納する記憶領域である。更に、装置情報エリア64は、ネットワーク2を介して接続された画像形成装置3の稼働時刻範囲と異常停止判定時間を格納する記憶領域であり、その稼働時刻範囲及び異常停止判定時間が、操作盤51より入力される。
【0041】
デバイス保守プログラム70は、ネットワーク2を介して接続された画像形成装置3から取得した保守情報から、トナーセンサエラー、用紙ジャム等の停止した原因の発生頻度から、例えば、トナーセンサ15、給紙ユニット12等の保守部品が寿命であることや、ネットワーク2を介して接続された画像形成装置3に障害が発生して通信不可になっていることを通知するプログラムである。デバイス保守プログラム70は、通信制御部71、取得処理部72、解析処理部73、受信処理部74、時刻管理部75、判定処理部76、及び表示処理部77により構成されている。
【0042】
通信制御部71は、ネットワークインタフェースカード52を介してパケットデータを受信し、取得処理部72及び受信処理部74へパケットデータを転送するプログラムである。取得処理部72は、取得設定エリア61に格納されている取得間隔、取得先に基づいて通信制御部71へ受信要求を行い、受信したパケットデータを取得情報エリア62へ格納し、解析処理部73へ次処理の要求を通知するプログラムである。
【0043】
解析処理部73は、取得処理部72から次処理の要求を受けると、取得情報エリア62と表示定義エリア63から、故障が予測される保守部品が存在するか否かを判断し、この判断結果に基づいて警告メッセージの表示要求を表示処理部77へ通知をするプログラムである。
【0044】
受信処理部74は、通信制御部71からパケットデータを受信した時刻を受信時刻として保持し、一定時間間隔で、この受信時刻を時刻管理部75へ通知するプログラムである。時刻管理部75は、現在時刻を取得し、受信処理部74から通知された受信時刻と現在時刻との差分時間を算出し、この差分時間を判定処理部76へ通知するプログラムである。この差分時間は、画像形成装置3が稼働されていない時間(稼働停止時間)を表している。
【0045】
判定処理部76は、時刻管理部75から通知された差分時間と、装置情報エリア64に格納されている稼働時刻範囲及び異常停止判定時間と、から異常停止か否かを判断し、この判断結果に基づいて、警告メッセージの表示要求を表示処理部77へ通知をするプログラムである。更に、表示処理部77は、解析処理部73又は判定処理部76からの表示要求を受けると、モニタ54を介して表示メッセージを表示するプログラムである。
【0046】
モニタ54は、例えば、CRT(Cathode Ray Tube)等の一般的なディスプレイ装置であり、解析処理部73又は判定処理部76からの表示要求に基づいて、表示メッセージを表示する機能を有している。
【0047】
図8は、図7中の取得情報エリア62に格納される情報の例を示す図である。
取得情報エリア62は、画像形成装置3から取得された保守情報が格納される記憶領域であり、例えば、画像形成装置3の一意な情報(シリアル番号S/N:0123456789,モデル:C999)をヘッダ部とし、部品コード、部品名称、交換カウンタを1要素として配列された2行の構成の交換カウンタエリア情報と、エラーコード、ステータス、印刷カウンタ、チェックを1要素として配列された5行の構成のエラーログエリア情報とで構成される。図6及び図8を参照すると、画像形成装置3の保守情報がそのまま、情報処理装置4の取得情報エリア62に格納されている。
【0048】
情報処理装置4の取得情報エリア62には、チェックの領域が追加されている。図8には、取得情報エリア62の初期状態が示されており、このチェックの領域には、何も格納されない。例えば、警告メッセージの通知を行ったときは、チェックの領域に警告メッセージの通知を行ったことを示す“I”が格納され、部品交換を行ったときは、チェックの領域に部品交換を行ったことを示す“C”が格納される。
【0049】
図9は、図7中の表示定義エリア63に格納される情報の例1を示す図である。
表示定義エリア63に、例えば、ネットワーク2で接続された画像形成装置3のモデル:C999をヘッダ部とし、メッセージ、エラーコード、部品コード、検出限界数を1要素として配列された構成になっている。図9に示された例では、図2の給紙ユニット12及びトナーセンサ15の検出限界数は、それぞれ10及び2である。すなわち、給紙ユニット12については、10回まで停止の検出が行われ、10回を超えると給紙ユニット12が故障と判定される。トナーセンサ15については、2回まで停止の検出が行われ、2回を超えるとトナーセンサ15が故障と判定される。
【0050】
図10は、図7中の装置情報エリア64に格納される情報の例を示す図である。
装置情報エリア64には、例えば、ネットワーク2を介して接続された画像形成装置3の一意な情報(シリアル番号S/N:0123456789、モデル:C999)をヘッダ部とし、稼動時刻範囲、異常停止判定時間を1要素として配列された構成になっている。図10に示された例では、画像形成装置3は、稼働時間範囲8時〜17時の間であり、異常停止判定時間が3時間である。
【0051】
図11は、図7中の解析処理部73が表示処理部77へ要求する表示メッセージの内容例1を示す図である。
【0052】
図11には、解析処理部73の解析結果がトナーセンサ15の故障であると予測された場合の例が示されており、表示処理部77が表示する表示メッセージの内容例として、「S/N:0123456789,モデル:C999の、トナーセンサが故障している可能性があるので点検してください。」という内容になっている。
【0053】
図12は、図7中の判定処理部76が表示処理部77へ要求する表示メッセージの内容例2を示す図である。
【0054】
図12には、判定処理部76の判定結果が異常停止である場合の例が示されており、表示処理部77が表示する表示メッセージ内容例1として、「S/N:0123456789,モデル:C999の、応答がありません。至急状況を確認してください。」という表示メッセージ内容になっている。
【0055】
(実施例1の全体の動作)
図1において、情報処理装置4からネットワーク2を介して画像形成装置3へ画像形成の命令が通知されると、画像形成装置3は、情報処理装置4からの命令に基づいて、用紙11に画像を形成する。図2において、画像形成装置3は、情報処理装置4からの命令に基づいて、収容された用紙11を給紙ユニット12により、搬送ベルトユニット13へ供給する。搬送ベルトユニット13は、用紙11をイメージドラムユニット16を通過させてトナーを付着し、定着器ユニット17を通過させて用紙11に付着したトナーを定着させる。更に、定着器ユニット17は、トナーを定着させた用紙11を画像形成装置3の上部の排出台18へ排出する。
【0056】
(実施例1の故障監視の動作)
図3に示された制御部20において、制御部20の記憶領域30内の送信設定エリア34には、操作盤21からの操作により、画像形成装置3が保守情報を送信するための、送信間隔(例えば、30分)及び送信先(例えば、情報処理装置4)が予め格納されている。制御部20のエラーログエリア33には、図5の通りに停止した原因が記録されている。又、図7の情報処理装置4において、装置情報エリア64には、操作盤51からの操作により、画像形成装置3のシリアル番号S/N、モデル名、稼動時刻範囲、及び異常停止判定時間が予め格納されている。
【0057】
図13は、実施例1の画像形成装置3の故障予測判断と警告メッセージ表示の動作を示すフローチャートである。
【0058】
図13において、情報処理装置4の処理が開始されると、ステップST1へ進む。ステップST1において、取得処理部72は、取得設定エリア61に格納されている取得間隔、及び取得先に基づいて、画像形成装置3から保守情報を取得し、ステップST2へ進む。ステップST2において、取得処理部72は、図8に示された取得情報エリア62に格納されている交換カウンタと、ステップST1で取得した保守情報の交換カウンタを比較し、ステップST3へ進む。
【0059】
ステップST3において、ステップST2における比較の結果、更新されている場合(Y)は、ステップST4へ進み、更新されていない場合(N)は、ステップST6へ進む。ステップST4において、図8に示された取得情報エリア62のチェックに“I”が格納されていた場合(Y)は、ステップST5へ進み、取得情報エリア62のチェックに“I”が格納されていない場合(N)は、ステップST6へ進む。ステップST5において、取得情報エリア62のチェックに格納されている“I”を“C”へ更新し、ステップST6へ進む。ステップST6において、ステップST1、ST4又はST5で取得した保守情報を取得情報エリア62へ格納し、ステップST7へ進む。
【0060】
ステップST7において、解析処理部73は、図8に示された取得情報エリア62へ格納されているエラーコードに、図9に示された表示定義エリア63に格納されているエラーコードが存在するか否かを確認し、存在しない場合(なし)は、故障ではないと判断して処理を終了し、存在する場合(あり)は、故障の可能性があると判断してステップST8へ進む。図8に示された取得情報エリア62へ格納されているエラーコード110は、図9に示された表示定義エリア63に格納されているので、図8及び図9に示された例では、ステップST8へ進む。
【0061】
ステップST8において、ステップST7で確認したエラーコードに基づいて、図8に示された取得情報エリア62のチェックに“C”と格納されていないかを確認し、“C”が格納されている場合(Y)は、ステップST9へ進み、“C”が格納されていない場合(N)は、部品交換が行われていないので、参照起点を印刷カウンタ要素の先頭として、ステップST10へ進む。ステップST9において、取得情報エリア62のチェックに“C”が格納されている行を参照起点とし、ステップST10へ進む。取得情報エリア62のチェックに“C”が格納せられている場合は、“C”が格納されている行の部品が交換されていることになるので、“C”が格納されている行を参照起点とする。保守部品が交換された時のエラーログの入った行から以降、例えば、5行のエラーログが参照されることになる。
【0062】
ステップST10において、取得情報エリア62を、参照起点から印刷カウンタ要素で昇順に参照していき、エラーコードに格納されている同一のエラーコードの格納数を合計する。複数回発生しているエラーコードが、図9に示された表示定義エリア63の検出限界数の値より多いか否か判定し、検出限界数より少ない場合は、処理を終了し、検出限界数以上の場合は、ステップST11へ進む。
【0063】
ステップST11において、ステップST10で検出限界数以上と判定されたエラーコードのうち最も新しいエラーコードが格納されている行のチェック要素に“I”を格納してステップST12へ進む。ステップST12において、表示処理部77は、ステップST11で検出限界数以上と判定されたエラーコードのうち最も新しいエラーコードより、図9に示された表示定義エリア63に格納されているエラーコードと等しいメッセージを抽出し、図8に示された取得情報エリア62に格納されている画像形成装置3の一意な情報(シリアル番号C/N:0123456789,モデル:C999)を付加した警告メッセージを表示し、処理を終了する。
【0064】
図8において、エラーコード100と110は、2回ずつ発生している。エラーコード100は、図9に示された表示定義エリア63に格納されているエラーコードではないので、故障とは判断されない。一方、エラーコード110は、図9に示された表示定義エリア63に格納されているエラーコードであるので、故障の可能性があると判断される。図8において、エラーコード110の合計回数は2となるが、図9に示されたエラーコード110に対応する検出限界数は2であるので、図8及び図9に示された例では、トナーセンサ15が故障していると予測されることになる。この場合の警告メッセージは、例えば、図11に示されたようになる。
【0065】
図14は、実施例1の画像形成装置3の通信不可時の異常停止の判断と警告メッセージを表示する動作を示すフローチャートである。
【0066】
図14において、情報処理装置4の通信不可か否かの判断の処理が開始されると、ステップST21へ進む。ステップST21において、受信処理部74は、図1及び図3に示された画像処理装置3の送信処理部43からパケットデータを受信ができないため、最後に受信したパケットデータの受信時刻を確認し、ステップST22へ進む。
【0067】
ステップST22において、時刻管理部75は、ステップST21で確認した最新の受信時刻と現在時刻の差分時間を計算し、差分時間が図10に示された装置情報エリア64の異常停止判定時間を比較する。この比較結果が、差分時間が異常停止判定時間未満の場合(<異常停止判定時間)、異常停止でないと判断して処理を終了し、差分時間が異常停止判定時間以上の場合(≧異常停止判定時間)、異常停止の可能性があると判断してステップST23へ進む。図10に示された例では、異常停止判定時間は3時間であるため、差分時間が3時間未満のときは、異常停止ではないと判断して処理を終了し、差分時間が3時間以上の場合は、異常停止の可能性があると判断してステップST23へ進む。
【0068】
ステップST23において、判定処理部76は、ステップST22で取得した現在時刻が、図10に示された装置情報エリア64に格納されている稼働時刻範囲内であるか判定する。判定結果が、現在時刻が稼働時刻の範囲外の場合(稼動時刻範囲外)は、異常停止ではないと判断して処理を終了し、現在時刻が稼働時刻の範囲内の場合(稼動時刻範囲内)は、異常停止であると判断してステップST24へ進む。図10に示された例では、稼働時刻範囲は9時〜17時であるので、例えば、現在時刻が19時の場合は異常停止ではないと判断して処理を終了し、現在時刻が15時の場合は、異常停止であると判断してステップST24へ進む。
【0069】
ステップST24において、表示処理部77は、図10に示された装置情報エリア64に格納されている画像形成装置3の一意な情報(シリアル番号S/N:0123456789,モデル:C999)を付加した警告メッセージを表示し、処理を終了する。図12には、差分時間が異常停止判定時間以上であり、かつ、現在時刻が稼働時刻範囲内の場合の警告メッセージ内容例1が示されている。
【0070】
(実施例1の効果)
本実施例1によれば、以下の(a)〜(c)のような効果がある。
【0071】
(a) 画像形成装置3は、停止した原因を示すエラーログ33aを蓄積して所定の間隔で稼働中であることを示すためのエラーログ33aを含む保守情報を出力する。これにより、画像形成装置3が保守情報を送信ができない状態に陥った場合、保守情報が送信されない時間が所定時間以上であることと、現在時刻が稼働時刻範囲内かとから異常停止を予測することが可能になる。
【0072】
(b) 情報処理装置4は、画像形成装置3から取得した保守情報と、保守情報が所定時間以上受信できないこととから、画像形成装置3の異常停止を予測して警告メッセージを出力する。これにより、画像形成装置3で本当に障害が発生して送信ができない状態なのか、画像形成装置3の電源が入っていないために送信ができない状態なのかを予測することができる。
【0073】
(c) 画像形成システム1は、画像形成装置3と情報処理装置4とをネットワーク2を介して接続しているので、画像形成装置3の電源が入っていない場合も含めた故障内容の予測を通知することができる。これにより、ユーザが画像形成装置3を再利用するまでに要する時間を短縮することができる。
【実施例2】
【0074】
(実施例2の構成)
図15は、本発明の実施例2における画像形成システム1Aを示す全体の構成図であり、実施例1における画像形成システム1を示す図1中の要素と共通の要素には共通の符号が付されている。
【0075】
本実施例2の画像形成システム1Aでは、実施例1と同様の画像形成装置3と、実施例1と構成及び機能が異なる情報処理装置4Aとが、実施例1と同様のネットワーク2を介して接続されている。本実施例2の情報処理装置4Aでは、実施例1の情報処理装置4の機能に、異常停止の場合に、異常停止の原因を調査する機能が付加されている。
【0076】
図16は、図15中の情報処置装置4Aの概略を示す機能ブロックの構成図であり、実施例1における情報処理装置4を示す図7中の要素と共通の要素には共通の符号が付されている。
【0077】
本実施例2の情報処置装置4Aは、実施例1と同様の操作盤51、ネットワークインタフェースカード52、モニタ54と、実施例1とは構成及び機能の異なるRAM/HDD53Aとを有している。
【0078】
本実施例2のRAM/HDD53Aは、実施例1と同様の記憶領域60と、実施例1のデバイス保守プログラム70とは構成及び機能の異なるデバイス保守プログラム70Aとから構成されている。
【0079】
本実施例2のデバイス保守プログラム70Aは、実施例1と同様の通信制御部71、取得処理部72、受信処理部74、及び時刻管理部75と、実施例1とは機能の異なる解析処理部73a、判定処理部76a、及び表示処理部77aと、判定処理部76aと表示処理部77aとの間に新たに追加された原因調査部78とにより構成されている。
【0080】
解析処理部73aは、取得処理部72から次処理の要求を受けると、取得情報エリア62と表示定義エリア63から、故障が予測される保守部品が存在するか否かを判断し、警告メッセージの表示要求を表示処理部77aへ通知をするプログラムである。
【0081】
判定処理部76aは、最新の受信時刻と現在時刻とから時刻管理部75が算出した差分時間と、装置情報エリア64に格納されている異常停止判定時間とに基づいて異常停止か否かを判断して、原因調査部78へ次処理の要求を通知するプログラムである。
【0082】
原因調査部78は、判定処理部76aから次処理の要求を受けると、取得情報エリア62から、表示定義エリア63の検出限界数を超えず、最も多い回数発生しているエラーコードを抽出し、警告メッセージの表示要求を表示処理部77aへ通知をするプログラムである。
【0083】
表示処理部77aは、解析処理部73a又は原因調査部78からの表示要求を受けると、モニタ54を介して表示メッセージを表示するプログラムである。
【0084】
図17は、図16中の表示定義エリア63に格納される情報の例2を示す図である。
図17には、エラーコード110の検出隈界数の値を2から3に変更した表示定義エリア63の例が示されている。図8及び図17を参照すると、図8におけるエラーコード110の検出回数は2回であり、検出限界数3を超えず、最も多く発生しているエラーコードは、110であるので、原因調査部78は、エラーコード110を抽出する。
【0085】
図18は、図16中の原因調査部78が表示処理部77へ要求する表示メッセージの内容例2を示す図である。
【0086】
図18は、原因調査部78が、エラーコード110を抽出した場合の表示メッセージの内容であり、例えば、「S/N:0123456789,モデル:C999の、応答がありません。トナーセンサが故障している可能性があるので点検してください。」という表示内容である。図12及び図18を対比すると、図18では、「トナーセンサが故障している可能性がある」という故障の予想情報が付加されている。
【0087】
本実施例2の情報処理装置4Aのその他の構成については、実施例1の情報処理装置4と同様である。
【0088】
(実施例2の動作)
図19は、実施例2の画像形成装置の通信不可時の異常停止判断、原因調査、及び警告メッセージ表示の動作を示すフローチャートであり、実施例1を示す図14中の要素と共通の要素には共通の符号が付されている。
【0089】
図16中の表示定義エリア63が、図17に示された情報の例2である場合について、図15、図3、図16〜図19に基づき、実施例2の動作を説明する。
【0090】
図19に示された本実施例2における処理では、実施例1の処理を示す図14と同様のステップST21〜ST23と、実施例1の処理を示す図14のステップST24に代えて、実施例1とは異なるステップST31,ST32の処理とが設けられている。
【0091】
実施例2の処理が開始されると、実施例1と同様のステップST21〜ST23の処理が行われる。ステップST23において、判定処理部76aは、ステップST22で取得した現在時刻が、図10に示された装置情報エリア64の稼働時刻範囲内か否かを判定し、稼働時刻範囲外の場合は異常停止ではないと判断して処理を終了し、稼働時刻範囲内の場合は異常停止であると判断してステップST31へ進む。
【0092】
ステップST31において、原因調査部78は、図8に示された取得情報エリア62より、図17に示された表示定義エリア63の検出限界数の値を超えず、最も発生回数が多いエラーコードを抽出し、ステップST32へ進む。ステップST32において、表示処理部77aは、ステップST31で抽出したエラーコードと等しいメッセージを選択し、図8に示された取得情報エリア62に格納されている一意な情報(シリアル番号、モデル)を付して、例えば、図18に示されたような警告メッセージを表示し、処理を終了する。
【0093】
(実施例2の効果)
本実施例2によれば、実施例1の効果に加え、画像形成装置3が保守情報の送信ができない状態に陥った場合の警告メッセージに、予想される故障原因を付加して通知する。そのため、故障原因を予測できるので、ユーザが画像形成装置3を再利用するまでに要する時間を更に短縮することができる。
【0094】
(変形例)
本発明は、上記実施例1、2に限定されず、種々の利用形態や変形が可能である。この利用形態や変形例として、例えば、次の(a)〜(e)のようなものがある。
【0095】
(a) 実施例1、2では、情報処理装置4,4Aとネットワーク2を介して接続された画像形成装置3について説明したが、情報処理装置4,4Aとネットワーク2を介して接続する被監視対象装置は、画像形成装置3に限定されず、例えば、ファクシミリ、複写機、スキャナ、及び複合機にも適用可能である。
【0096】
(b) 実施例1、2では、画像形成装置3と情報処理装置4,4Aとが有線のネットワーク2を介して接続された例について説明したが、画像形成装置3と情報処理装置4,4Aとの接続は有線ネットワーク2に限定されず、例えば、ブルーツース(登録商標)等を用いた無線ローカルエリアネットワーク(無線LAN)を介して接続することも可能である。
【0097】
(c) 実施例1、2では、情報処理装置4,4Aとネットワーク2を介して1台の画像形成装置3が接続された例について説明したが、情報処理端末4,4Aとネットワーク2を介して接続される画像形成装置3の台数は1台に限定されず、複数台の画像形成装置3を接続する構成としても良い。この場合、情報処理装置4,4Aの取得設定エリア61に入力する取得間隔及び取得先を、各画像形成装置3毎に入力することにより、1台の情報処理装置4,4Aに、複数台の画像形成装置3を接続する構成とすることが可能である。
【0098】
(d) 実施例1、2では、交換カウンタエリア32の行数を2行、エラーログエリア33の行数を5行として説明したが、交換カウンタエリア32及びエラーログエリア33の行数は、実施例1、2に限定されない。保守部品の種類や故障の頻度等により、交換カウンタエリア32及びエラーログエリア33の行数は、適宜変更して適用することが可能である。
【0099】
(e) 実施例1、2では、給紙ユニット12の検出限界数を10、トナーセンサ15の検出限界数を2,3として説明したが、保守部品の検出限界数は、実施例1、2に限定されない。保守部品の検出限界数は、保守部品の平均故障時間(;MTBF)により、適宜、変更して適用することが可能である。
【符号の説明】
【0100】
1,1A 画像形成システム
2 ネットワーク
3 画像形成装置
4,4A 情報処理装置
12 給紙ユニット
14 トナーカートリッジ
15 トナーセンサ
17 定着器ユニット
18 排出台
20 制御部
21,51 操作盤
22,52 ネットワークインタフェースカード
23,53 RAM/HDD
30,60 記憶領域
31 カウンタエリア
32 交換カウンタエリア
33 エラーログエリア
34 送信設定エリア
40,70,70A デバイス保守プログラム
41 交換検知部
42 障害検知部
43 送信処理部
44 転送処理部
45,71 通信制御部
54 モニタ
61 取得設定エリア
62 取得情報エリア
63 表示定義エリア
64 装置情報エリア
72 取得処理部
73,73a 解析処理部
74 受信処理部
75 時刻管理部
76,76a 判定処理部
77,77a 表示処理部
78 原因調査部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像を記憶媒体に形成し、前記画像の形成時において停止した原因を示すエラーログを蓄積して所定の間隔で稼働中であることを示すための前記エラーログを含む保守情報を出力することを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記保守情報は、
パケットデータであることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
【請求項3】
被監視対象装置を監視し、前記被監視対象装置の停止した原因を含む保守情報を定期的に取得し、前記保守情報から前記被監視対象装置の故障内容を予測して出力することを特徴とする情報処理装置。
【請求項4】
請求項3記載の情報処理装置は、
定期的に前記保守情報を受信して受信時刻を受信時刻ログとして記録して蓄積する受信処理部と、
前記受信時刻ログのうち最も新しい前記受信時刻と現在時刻との差分時間を算出して稼動停止時間を算出する時刻管理部と、
前記時刻管理部により算出された前記稼動停止時間に基づいて前記故障内容を予測し、前記差分時間が所定の条件を満たしている場合には異常停止ではないと判定し、前記差分時間が所定の条件を満たしていない場合には異常停止と判定し、その判定結果を出力する判定処理部と、
を備えたことを特徴とする情報処理装置。
【請求項5】
請求項4記載の情報処理装置は、更に、
前記異常停止の場合の原因を調査する原因調査部を有し、
前記原因調査部は、前記判定処理部の前記判定結果が前記異常停止の場合に、前記保守情報に基づいて前記異常停止の原因を調査して特定し、特定した前記原因を出力することを特徴とする情報処理装置。
【請求項6】
画像を記憶媒体に形成する画像形成装置と、
ネットワークを介して前記画像形成装置に接続され、前記画像形成装置を監視する情報処理装置と、
を備えた画像形成システムであって、
前記画像形成装置は、
前記画像の形成時において停止した原因を示すエラーログを蓄積して所定の間隔で稼働中であることを示すための前記エラーログを含む保守情報を前記情報処理装置へ出力し、
前記情報処理装置は、
前記保守情報を定期的に取得し、前記保守情報から前記画像形成装置の故障内容を予測して出力することを特徴とする画像形成システム。
【請求項7】
請求項6記載の画像形成システムにおいて、
前記画像形成装置は、
前記保守情報を前記情報処理装置へ送信する送信処理部を有し、
前記情報処理装置は、
定期的に前記保守情報を受信して受信時刻を受信時刻ログとして記録して蓄積する受信処理部と、
前記受信時刻ログのうち最も新しい前記受信時刻と現在時刻との差分時間を算出して稼動停止時間を算出する時刻管理部と、
前記時刻管理部により算出された前記稼動停止時間に基づいて前記故障内容を予測し、前記差分時間が所定の条件を満たしている場合には異常停止ではないと判定し、前記差分時間が所定の条件を満たしてない場合には異常停止と判定し、その判定結果を出力する判定処理部と、
を有することを特徴とする画像形成システム。
【請求項8】
請求項7記載の画像形成システムにおいて、
前記情報処理装置は、更に、
前記異常停止の場合の原因を調査する原因調査部を有し、
前記原因調査部は、前記判定処理部の前記判定結果が前記異常停止の場合に、前記保守情報に基づいて前記異常停止の原因を調査して特定し、特定した前記原因を出力することを特徴とする画像形成システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【公開番号】特開2013−92967(P2013−92967A)
【公開日】平成25年5月16日(2013.5.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−235829(P2011−235829)
【出願日】平成23年10月27日(2011.10.27)
【出願人】(591044164)株式会社沖データ (2,444)
【Fターム(参考)】