画像形成装置、画像形成装置の制御方法、プログラム
【課題】 記憶されるデータのデータ形式に適応した表示データを生成してプレビューを行える。
【解決手段】 画像形成装置であって、データ形式が異なるデータを記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶された前記データに対するプレビュー要求を受け付ける受付手段と、前記受付手段が前記プレビュー要求を受け付けた場合、前記記憶手段に記憶された各データのデータ形式のフォーマットを判断する判断手段と、前記判断手段により判断されたフォーマットに適応する表示データを生成して前記記憶手段に保持させる生成手段と、前記生成手段により前記記憶手段に保持された前記表示データを前記表示手段にプレビューするプレビュー手段とを備えることを特徴とする。
【解決手段】 画像形成装置であって、データ形式が異なるデータを記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶された前記データに対するプレビュー要求を受け付ける受付手段と、前記受付手段が前記プレビュー要求を受け付けた場合、前記記憶手段に記憶された各データのデータ形式のフォーマットを判断する判断手段と、前記判断手段により判断されたフォーマットに適応する表示データを生成して前記記憶手段に保持させる生成手段と、前記生成手段により前記記憶手段に保持された前記表示データを前記表示手段にプレビューするプレビュー手段とを備えることを特徴とする。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、記憶されるデータをプレビューする画像形成装置、画像形成装置の制御方法、プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年の画像形成装置(MFP(Multi−Function Printer))は、HDD等の大容量の記憶装置を装備している場合がある。このようなMFPにおいて、情報処理装置(PC)等で作成された様々なフォーマット(pdf、jpeg、doc等)のデータをHDD等の記憶装置に格納することが可能となっている。記憶装置に格納されたデータは、MFPに装着された表示装置のUI(User Interface)により、データの画像や情報を表示し、確認(以後、プレビュー)することが可能である。
【0003】
この場合において、従来のプレビューでは、全体を表示するか、文字の部分を拡大して表示するかを自動的に切り替える方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
また、プレビュー表示の切り替えを高速に行うために、表示しているページの前後のページ、または先頭、最後のページをバッファに先読みして表示するためにかかる時間を早くする方法が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2005−73015号公報
【特許文献2】特開2005―204018号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、従来の方法は、記憶されるデータのデータ形式に適応した表示データを生成してプレビューするものではなかった。
例えば、特許文献1に記載された技術では、データの文字の特徴だけで判断しており、データ全体に適した表示方法ではなく、選択したデータが所望の内容であるかを確認することができない。
【0007】
また、前述した関連ページの先行処理だけでは、ページの全体表示をしているときのみ高速に切り替え可能であり、他の表示方法に切り替えた場合、高速にプレビュー表示することができない。
【0008】
このように従来のプレビューにおいては、記憶されたファイルを表示する際に、ファイルの属性に適応した表示制御が実行されておらず、ユーザが望むプレビュー結果が得られないという課題があった。
【0009】
本発明は、上記の課題を解決するためになされたもので、本発明の目的は、記憶されるデータのデータ形式に適応した表示データを生成してプレビューを行える仕組みを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明に係る画像形成装置は、以下の特徴的構成を備える。
画像形成装置であって、データ形式が異なるデータを記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶された前記データに対するプレビュー要求を受け付ける受付手段と、前記受付手段が前記プレビュー要求を受け付けた場合、前記記憶手段に記憶された各データのデータ形式のフォーマットを判断する判断手段と、前記判断手段により判断されたフォーマットに適応する表示データを生成して前記記憶手段に保持させる生成手段と、前記生成手段により前記記憶手段に保持された前記表示データを表示手段にプレビューするプレビュー手段とを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、記憶されるデータのデータ形式に適応した表示データを生成してプレビューを行える。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】画像形成装置の構成を説明するブロック図である。
【図2】画像形成装置のデータ処理フローを示すブロック図である。
【図3】画像形成装置に格納されるドキュメントフォーマットを示す図である。
【図4】表示パネルに表示するプレビューUIの一例を示す図である。
【図5】表示パネルに表示するプレビューUIの一例を示す図である。
【図6】表示パネルに表示するプレビューUIの一例を示す図である。
【図7】画像形成装置の制御手順を示すフローチャートである。
【図8】画像表示領域に表示されたサムネイル表示一覧を示す図である。
【図9】画像形成装置の制御手順を示すフローチャートである。
【図10】画像形成装置の制御手順を示すフローチャートである。
【図11】画像形成装置の制御手順を示すフローチャートである。
【図12】画像形成装置の制御手順を示すフローチャートである。
【図13】画像形成装置の制御手順を示すフローチャートである。
【図14】画像形成装置の制御手順を示すフローチャートである。
【図15】画像形成装置の制御手順を示すフローチャートである。
【図16】画像形成装置の制御手順を示すフローチャートである。
【図17】表示パネルに表示するプレビューUIの一例を示す図である。
【図18】画像形成装置で生成される画像の一例を示す図である。
【図19】画像形成装置の制御手順を示すフローチャートである。
【図20】画像形成装置の制御手順を示すフローチャートである。
【図21】画像形成装置の制御手順を示すフローチャートである。
【図22】表示パネルに表示される印刷用プレビューの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
次に本発明を実施するための最良の形態について図面を参照して説明する。
〔第1実施形態〕
図1は、本実施形態を示す画像形成装置の構成を説明するブロック図である。本例は、ネットワークに接続可能で、各種のデータのフォーマット(pdf、doc、jpeg、xls、ppt等を含む)に従うデータを記憶する記憶装置を備える例である。ここで、記憶装置の例としてハードディスクの例を示すが、ハードディスクは、画像形成装置本体に備える構成としてもよいし、ネットワーク上のLANDISK上に記憶させる構成であってもよい。さらに、ハードディスク以外の不揮発性記憶装置であっても本発明を適用可能である。また、上記記憶装置を備えていないが、他の画像形成装置に備える記憶装置に記憶されたデータをプレビューするような画像形成装置においても本発明を適用可能である。また、画像形成装置がスキャナ等を備える場合においては、当該スキャナが読み取った画像データ、あるいは当該画像データをpdf変換したデータも記憶装置に記憶されるデータに含まれる。
【0014】
また、記憶装置に記憶されるデータは、ネットワークを介して情報処理装置のプリンタドライバやFAXドライバを介して受信したデータも含まれる。
なお、フォーマットは、上記に示した拡張子に留まらない。
さらに、以下の説明においては、マイクロソフト社製の、Word、Excel、Powerpoint、アドビ社製のPDF等のデータ形式(ファイル形式)を説明上使用するが、各説明において登録商標の表記を省略する。
【0015】
図1において、101は画像形成装置であり、201は中央演算処理装置(CPU)で、画像形成装置101全体の演算処理や制御を行う。202はネットワークI/Fで、外部機器と情報の入出力を行う。ネットワークI/F202は、外部機器からの依頼を受け、画像形成装置101に外部デバイスからアクセスできるようにする。
【0016】
213は外部記憶装置(HDD)で、ネットワークI/F202を介して画像形成装置101に入力されたドキュメントデータや後述する展開処理部211で作成されたビットマップを格納する。
【0017】
102は表示パネルで、ユーザの操作や指示を受けるためのUI(User Interface)を表示したり、ドキュメントの画像を表示したりする。214はユーザI/Fで、表示パネルと入出力を行う。
【0018】
203はRAMで、CPU201のワークメモリとして使用され、様々な情報を一時格納する。なお、本実施形態において、RAM203は、ワークメモリ205、フレームバッファ206、ラスタメモリ207からなる。
【0019】
205はワークメモリで、解析部209、後述するDL生成部210などで一時的に使用する。206はフレームバッファで、DL生成部210で生成した中間コードなどを格納する。207はラスタメモリで、中間コードを展開したデータを格納する。
【0020】
208はROMで、画像形成装置101におけるCPU201の制御コードを格納する。なお、ROM208は、解析部209、DL(中間データ)生成部210、展開処理部211、プレビュー処理部215からなる。
【0021】
209は解析部で、各ドキュメントデータのフォーマットを特定するとともに、ドキュメントデータを解析し、所定の処理に振り分ける。210はDL生成部で、解析部209において解析したデータから中間データを生成し、フレームバッファ206に格納する。
【0022】
211は展開処理部で、フレームバッファ206に格納された中間データを展開したビットマップをラスタメモリ207、または、HDD213に格納する。215はプレビュー処理部で、プレビューにおけるUI画面を生成したり、表示パネルからの指示を受けて、指示に従って所定の処理を行ったりする。
【0023】
212はエンジンI/Fで、プリンタエンジン106との信号の入出力を行う。106はプリンタエンジンで、イメージデータに基づいて、周知の電子写真プロセスによって感光ドラム上に潜像を形成し、用紙に転写して定着し印字を行う。
【0024】
図2は、図1に示した画像形成装置101のデータ処理フローを示すブロック図である。
図2において、111はレイアウト判定部で、プレビュー処理部215からの指示に従い、ドキュメントデータの情報からプレビュー画像の表示レイアウトを決定する。112はレイアウト変換部で、ドキュメントデータから、レイアウト判定部111で決定したレイアウトに変換する。レイアウト変換部112で変換されたデータはDL生成部210、展開処理部211によりビットマップに展開される。
【0025】
図3は、図1に示した画像形成装置101が備えるHDD213に格納されるドキュメントデータに関するドキュメントフォーマットの一例を示す図である。
図3において、HDD213に格納されるドキュメントデータのフォーマットは、Windows(登録商標)で扱われるMicrosoft社の文書フォーマット(例えばWord(登録商標)に対応する)301の例を示す。さらに、表計算フォーマット(例えばExcel(登録商標)に対応する)302、プレゼンテーション用のフォーマット(例えばPowerPoint(登録商標)に対応する)303の例を示す。
【0026】
また、Adobe社の文書フォーマットPDF304、画像フォーマットであるTIFFなどがある。これらのフォーマット以外にも解析部209で解析可能なフォーマットについても対象となる。
【0027】
これらのドキュメントデータは、PC等の外部機器から画像形成装置101のネットワークI/Fを介してHDD213に格納される。
また、不図示のスキャナ等の入力装置を持った画像形成装置においては、入力装置により入力された画像データをTIFFやPDFに変換し、HDD213に格納することも可能である。
【0028】
さらに、HDD213に格納されたドキュメントデータに関する画像や情報は、表示パネル102を操作して、プレビューさせることができる。
図4は、図1に示した画像形成装置101の表示パネル102に表示するプレビューUIの一例を示す図である。本例は、サムネイルが表示された場合に表示形式を変更するためのボタンを表示する例である。
図4において、プレビューUIは、画像表示領域401、表示方法選択ボタン402、印刷方法選択ボタン403、印刷ボタン404からなる。
401は画像表示領域で、ユーザが指定した表示方法により、ドキュメントデータの画像を表示する。
402は表示方法選択ボタンで、ドキュメントデータの画像を画像表示領域に表示する際、画像の表示方法を選択する。403は印刷方法選択ボタンで、ドキュメントデータの印刷実行前に印刷方法を選択する。404は印刷ボタンで、選択されたドキュメントデータの印刷を実行する。
【0029】
図5は、図1に示した画像形成装置101の表示パネル102に表示するプレビューUIの一例を示す図である。
本例は、表示方法選択ボタン402を押下したときに表示する表示方法選択UIの一例である。
図5において、表示方法選択UIは、サムネイルボタン502、全体表示ボタン503、拡大表示ボタン504、ページ表示ボタン505からなる。
502はサムネイルボタンで、複数のドキュメントデータの代表画像を縮小して画像表示領域401に表示する。
503は全体ボタンで、選択されたドキュメントデータの1ページの全体画像を画像表示領域401に表示する。
504は拡大ボタンで、選択されたドキュメントデータの一部を拡大して画像表示領域401に表示する。505はページボタンで、選択されたドキュメントデータに含まれる各ページのサムネイルを表示する。
【0030】
図6は、図1に示した画像形成装置101の表示パネル102に表示するプレビューUIの一例を示す図である。
本例は、印刷方法選択ボタン403を押下したときに表示する印刷方法選択UIの一例である。
図6において、印刷方法選択UIは、1in1ボタン602、2in1ボタン603、4in1ボタン604、6in1ボタン605からなる。
1in1ボタン602は、1枚の用紙に1ページ、2in1ボタン603は、1枚の用紙に2ページ、4in1ボタン604は、1枚の用紙に4ページ、6in1ボタン605は、1枚の用紙に6ページをレイアウトして印刷することを指示するボタンである。
【0031】
図7は、本実施形態を示す画像形成装置の制御手順を示すフローチャートである。本例は、プレビュー処理の全体フローに対応する。なお、各ステップは、CPU201がRAM203に制御プログラムをロードして実行することで実現される。なお、本処理は、表示パネル102に表示されるメニュー画面から、HDD213に記憶されたデータをプレビューするボタンがユーザにより押下されたことをCPU201が受付けた場合に開始される。例えばHDD213に確保されるユーザのBOX領域に記憶されたデータを印刷するような指示がなされた場合を含むものとする。
【0032】
S1001で、CPU201はプレビュー処理部215を実行して、HDD213に記憶されているプレビュー対象となるドキュメントデータがあるかどうかを判断する。ここで、プレビュー対象となるドキュメントデータがあるとCPU201が判断した場合は、S1002へ進む。そして、S1002で、CPU201はプレビュー処理部215を実行して、ドキュメントデータに含まれるサムネイルを取り出し、ユーザI/F214を介して表示パネル102の画像表示領域401内に表示する。なお、サムネイルは、ドキュメントデータを記憶させる際に生成されてHDD213に記憶されているものとするが、プレビュー要求時に生成するものであってもよい。
【0033】
次いで、S1003で、CPU201はプレビュー処理部215を実行して、他のドキュメントデータがHDD213に格納されているかどうかを判断する。ここで、他のドキュメントデータがあるとCPU201が判断した場合は、S1004へ進む。
【0034】
そして、S1004で、CPU201はプレビュー処理部215を実行して、プレビュー対象となるドキュメントデータの数が画像表示領域401に表示できる表示最大数を超えているかどうかを判断する。ここで、画像表示領域401に表示できる表示最大数を超えていないとCPU201が判断した場合は、S1002〜S1004を繰り返す。
【0035】
そして、S1004で、画像表示領域401に表示できる表示最大数を超えているとCPU201が判断した場合は、S1005へ進む。本実施形態では、図8に示すようにドキュメント数を「12」としている。
【0036】
図8は、図4に示した画像表示領域401に表示されたサムネイル表示一覧を示す図である。本例では、画像表示領域401に表示できる表示最大数が「12」の場合を示す。また、本例は、S1002〜S1004で表示したサムネイル表示の一例である。
【0037】
図8において、表示パネル102上の画像表示領域401内に、701はサムネイルで、例えばPowerPointデータ(A.ppt)のサムネイルを表示した状態に対応する。
【0038】
701はサムネイルで、例えばPDFデータ(B.pdf)のサムネイルを表示した状態に対応する。703はサムネイルで、例えばExcelデータ(C.xls)のサムネイルを表示した状態に対応する。704はサムネイルで、例えばTIFFデータ(D.tif)のサムネイルを表示した状態に対応する。
【0039】
このようにしてサムネイルを表示した後、S1005で、CPU201は、レイアウト判定部111を実行して、ドキュメントデータのレイアウト判定処理を行う。
ここで、CPU201は、S1005のレイアウト判定処理により、ドキュメントデータに最適な表示方法を決定する。
次に、S1006で、CPU201は、S1005のレイアウト判定処理で決定したレイアウトに従って、レイアウト変換部112を実行して、レイアウト変換し、DL生成部210、展開処理部211を実行することで画像生成処理を行う。
【0040】
次に、S1006で、CPU201は、後述する画像生成処理を実行することにより、プレビュー対象となるドキュメントデータに最適な表示を行うための画像データ(表示データ)を先行して生成する。
【0041】
そして、S1007で、CPU201は、S1005のレイアウト判定処理で決定した表示方法に対応するボタンを、ユーザI/F214を介して表示パネル102上の画像表示領域401内のサムネイル画像上、例えば右側よりに表示する。
【0042】
そして、S1008で、CPU201は、各ドキュメントデータのサムネイル画像上に表示されたボタンか、表示方法選択のための各ボタン502〜505が押下されたかを判断する。ここで、サムネイル画像上に表示されたボタンは、CPU201がHDD213に記憶された各データのフォーマットに適応する表示形式を示す、例えば図17に示す指標ボタンである。ここで、指標とは、ページ、全体、拡大が含まれる。
【0043】
ここで、いずれも押下されていないとCPU201が判断した場合は、CPU201は、サムネイル表示されている他のドキュメントデータについても、S1005のレイアウト判定処理、S1006の画像生成処理を行う。
【0044】
そして、S1009で、CPU201は、レイアウト判定処理、画像生成処理を行っていないドキュメントデータがないかどうかを判断する。ここで、レイアウト判定処理、画像生成処理を行っていないドキュメントデータがないとCPU201が判断した場合は、S1010へ進む。なお、イアウト判定処理、画像生成処理を行っていないドキュメントデータが残っているとCPU201が判断した場合は、S1005〜S1009を繰り返す。
【0045】
なお、画像形成装置にログオン機能を備え、ユーザが特定できる場合には、特定できたユーザが管理するデータに限定して上記処理を実行するように制御してもよい。
そして、S1010で、CPU201は、図4に示す画面に対してユーザが表示方法選択ボタン402を押下するのを待機する。ここで、ユーザが表示方法選択ボタン402を押下していないとCPU201が判断した場合は、さらに、S1011で、印刷ボタン404が押下されるのを待機する。ここで、印刷ボタン404が押下されたことをCPU201が確認したら、S1012へ進み、展開処理部211が展開した画像データをプリンタエンジン106に出力して印刷処理を行う。
【0046】
一方、S1007、S1009で表示方法が選択されたとCPU201が確認した場合は、S1020へ進む。
そして、S1020で、CPU201は、図4に示した画面においてユーザが押下したボタンがS1007で表示したボタンであるか否かをユーザI/F214を介して、プレビュー処理部215に伝える。
【0047】
ここで、押下されたボタンがS1007で表示したボタンであるとCPU201が判断した場合、S1021へ進む。そして、S1021で、CPU201はプレビュー処理部215を実行して、S1006の画像生成処理で生成した画像をユーザI/F214を介して表示パネル102の画像表示領域401に表示して、S1010へ戻る。
【0048】
一方、押下されたボタンがS1007で表示したボタンとは異なる他のボタンであるとCPU201が判断した場合は、S1030へ進む。
そして、S1030で、CPU201は押下されたボタンに従って、画像生成処理を行う。そして、S1031で、生成した画像データをユーザI/F214を介して表示パネル102の画像表示領域401に表示して、S1010へ戻る。
【0049】
図9は、本実施形態を示す画像形成装置の制御手順を示すフローチャートである。本例は、図7に示したS1005のレイアウト判定処理の詳細手順に対応する。なお、各ステップは、CPU201がRAM203に制御プログラムをロードして実行することで実現される。
【0050】
まず、S1101で、CPU201は、プレビュー対象となるドキュメントデータのフォーマットがPowerPointであるかどうかをドキュメントデータに付された拡張子等の情報からを判断する。ここで、CPU201がプレビュー対象となるドキュメントデータのフォーマットがPowerPointであると判断した場合は、S1102で、プレゼンレイアウト判定処理を行い、本処理を終了する。
【0051】
一方、S1101で、CPU201がプレビュー対象となるドキュメントデータのフォーマットがPowerPointでないと判断した場合は、S1103へ進む。
そして、S1103で、CPU201は、プレビュー対象となるドキュメントデータのフォーマットがWordまたはPDFかを判定する。ここで、プレビュー対象となるドキュメントデータのフォーマットがWordまたはPDFであるとCPU201が判断した場合は、S1104で、文書レイアウト判定処理を行い、本処理を終了する。
【0052】
一方、S1103で、プレビュー対象となるドキュメントデータのフォーマットがWordまたはPDFでないとCPU201が判断した場合は、S1105へ進む。そして、S1105で、CPU201は、プレビュー対象となるドキュメントデータのフォーマットがExcelかを判断する。ここで、プレビュー対象となるドキュメントデータのフォーマットがExcelであるとCPU201が判断した場合、S1106へ進む。そして、S1106で、CPU201は、表レイアウト判定処理を行い、本処理を終了する。
【0053】
一方、S1105で、プレビュー対象となるドキュメントデータのフォーマットがExcelでないとCPU201が判断した場合、すなわち、いずれのフォーマットでもないとCPU201が判断した場合は、S1109へ進む。そして、S1109で、CPU201は、通常レイアウト判定処理を行い、本処理を終了する。
【0054】
図10は、本実施形態を示す画像形成装置の制御手順を示すフローチャートである。本例は、図9に示したレイアウト判定部111によるS1102のプレゼンレイアウト判定処理例である。なお、各ステップは、CPU201がRAM203に制御プログラムをロードして実行することで実現される。
【0055】
S1201で、CPU201は、プレビュー対象となるドキュメントデータのページ数が複数かを判定する。ここで、ページ数が複数であるとCPU201が判断した場合は、さらに、S1202で、CPU201は、5ページ以上かを判定する。ここで、ページ数が5ページ以上であるとCPU201が判断した場合は、S1203で、ページサムネイル数Pthに「6」を設定し、S1204で、CPU201は、表示方法を「ページサムネイル」と決定して、本処理を終了する。
【0056】
一方、S1202で、ページ数が5ページ以上でないとCPU201が判断した場合は、S1210へ進む。そして、S1210で、CPU201は、CPU201は、ページサムネイル数Pthに「2」を設定し、S1211で、CPU201は、表示方法をページサムネイルと決定して、本処理を終了するする。
【0057】
一方、S1201で、ページ数が1ページであるとCPU201が判断した場合は、S1220で、CPU201は、通常判定処理を行い、本処理を終了する。
図11は、本実施形態を示す画像形成装置の制御手順を示すフローチャートである。本例は、図9に示したレイアウト判定部111によるS1105の文書レイアウト判定処理例である。なお、各ステップは、CPU201がRAM203に制御プログラムをロードして実行することで実現される。
【0058】
S1301で、CPU201は、プレビュー対象となるドキュメントデータのページ数が複数かを判断する。ここで、CPU201がプレビュー対象となるドキュメントデータのページ数が複数であると判断した場合は、S1302へ進む。そして、S1302で、CPU201は、ページサムネイル数Pthに「2」を設定し、S1303で、CPU201は、表示方法をページサムネイルとして、本処理を終了する。
【0059】
一方、S1301で、プレビュー対象となるドキュメントデータのページ数が1ページであるとCPU201が判断した場合は、S1310で、CPU201は、通常判定処理を行い、本処理を終了する。
【0060】
図12は、本実施形態を示す画像形成装置の制御手順を示すフローチャートである。本例は、図9に示したレイアウト判定部111によるS1106の表レイアウト判定処理例である。なお、各ステップは、CPU201がRAM203に制御プログラムをロードして実行することで実現される。
【0061】
まず、S1401で、CPU201は、ドキュメントデータを解析し、セルの行の高さが16以下かどうかを判断するする。ここで、セルの行の高さが16以下であるとCPU201が判断した場合は、S1402で、CPU201は、表示方法を全体表示として、本処理を終了する。
【0062】
一方、S1401で、セルの行の高さが16を超えるとCPU201が判断した場合は、S1403で、CPU201は、通常判定処理を行い、本処理を終了する。
図13は、本実施形態を示す画像形成装置の制御手順を示すフローチャートである。本例は、図9に示したレイアウト判定部111によるS1109の通常レイアウト判定処理例である。なお、各ステップは、CPU201がRAM203に制御プログラムをロードして実行することで実現される。
【0063】
S1601で、CPU201は、プレビュー対象となるドキュメントデータを解析し、全体領域に対し描画するデータの領域が小さいかどうかを判断する。ここで、描画領域が小さいとCPU201が判断した場合、S1602で、CPU201は、描画領域の左上のX、Y座標と幅と高さをそれぞれXth、Yth、Widht、Heightに設定する。そして、S1603で、CPU201は表示方法を拡大表示として、本処理を終了する。
【0064】
一方、S1601で、描画領域が大きいとCPU201が判断した場合、例えば全体的に描画されているとCPU201が判断した場合は、S1610で、CPU201は、色文字でかつ文字が小さいかを判断する。ここで、色文字でかつ文字が小さいとCPU201が判断した場合は、S1611で、CPU201は、色文字の領域の左上のX、Y座標と幅と高さをそれぞれXth、Yth、Widht、Heightに設定して、S1603へ進む。
【0065】
そして、S1603で、CPU201は、表示方法を拡大表示として、本処理を終了する。
一方、S1610で、色文字で、かつ文字が小でないとCPU201が判断した場合、その他であると判断し、S1620で、CPU201は、表示方法の選択はなしとして、本処理を終了する。
【0066】
図14は、本実施形態を示す画像形成装置の制御手順を示すフローチャートである。本例は、図7に示したレイアウト判定部111によるS1006のページサムネイル表示の画像生成処理例である。なお、各ステップは、CPU201がRAM203に制御プログラムをロードして実行することで実現される。
【0067】
まず、S1701で、CPU201は、RAM203に保持するページカウントPcntを「0」に初期化する。そして、S1702で、CPU201は解析部209を実行して、プレビュー対象となるドキュメントのデータの解析処理を行う。
【0068】
次に、S1703で、CPU201は、プレビュー対象となるドキュメントを解析するジョブが終了しているかどうかを判断する。ここで、ジョブが終了していないとCPU201が判断した場合は、S1704で、CPU201は、プレビュー対象となるドキュメントのページが終了かどうかを判定する。ここで、ページが終了してないとCPU201が判断した場合、すなわちどちらでもないと判断した場合は、S1705で、CPU201がレイアウト変換部112を実行して、座標変換する。ここで、CPU201は、座標変換処理として、以下の式に従い行列変換で行う。
【0069】
画像表示領域の幅ピクセルWdisp、高さピクセルHdisp、ドキュメントデータの幅ピクセルWdoc、高さピクセルHdocとする場合において、
Hnum=Ceil(Pth/2)、Vnum=Pth/Hnum
M=(Wdisp/Hnum―Wdisp/10)/Wdoc
X'=X*M+Wdisp/Hnum*Pcnt+Wdisp/20
Y'=Y*M+Hdisp/Vnum*Floor(Pcnt/Hnum)+Hdisp/15
そして、S1706で、CPU201がDL生成部210を実行して解析したデータに対応するDL生成を行い、フレームバッファ206に格納(保持)して、S1702へ戻る。
【0070】
そして、S1704でページの終了またはS1703でジョブの終了とCPU201が判断するまで、S1702〜S1705を繰り返す。
一方、S1704で、プレビュー対象のデータのページが終了したとCPU201が判断した場合は、S1711で、CPU201は、RAM203に保持されるページカウントPcntをインクリメントする。そして、S1712で、CPU201は、ページカウントPcntとページサムネイル数Pthが一致しているかどうかを比較することにより判断する。
【0071】
ここで、CPU201はページカウントPcntとページサムネイル数Pthが同じになるかジョブが終了していると判断するまで、S1702からS1712までの処理を繰り返す。
【0072】
そして、S1702で、ページカウントPcntとページサムネイル数Pthが同じになるかジョブが終了したとCPU201が判断した場合、S1713へ進む。
そして、S1713で、CPU201が展開処理部211を実行してレンダリングを行い、ラスタメモリ207にビットマップを格納(保持)する。
そして、S1714で、CPU201は、ラスタメモリ207に格納されたビットマップをHDD213に格納(保持)して、本処理を終了する。
図15は、本実施形態を示す画像形成装置の制御手順を示すフローチャートである。本例は、図7に示したレイアウト判定部111によるS1006のページサムネイル拡大表示の画像生成処理例である。なお、各ステップは、CPU201がRAM203に制御プログラムをロードして実行することで実現される。
【0073】
S1801で、CPU201が解析部209を実行して、プレビュー対象のドキュメントのデータの解析処理を行う。そして、S1802で、CPU201は、ページが終了しているかどうかを判断する。ここで、ページが終了していないとCPU201が判断した場合は、S1803で、CPU201は、左上の座標(Xth、Yth)、右下の座標(Xth+Widht−1、Yth+Height−1)の矩形領域内かを判断する。
【0074】
ここで、判定した結果矩形領域内であるとCPU201が判断した場合、S1804で、CPU201はレイアウト変換部112を実行して、以下の式に従う座標変換処理を実行する。本実施形態においては、座標変換は、以下の行列変換で行う。
【0075】
画像表示領域の幅ピクセルWdisp、高さピクセルHdispとする場合において、
M=(Wdisp―Wdisp/10)/Width
X'=X*M+Wdisp/20
Y'=Y*M+Hdisp/15
そして、S1805で、CPU201がDL生成部210を実行して、プレビュー対象のデータに対するDL生成を行い、フレームバッファ206に格納して、ページが終了しているとCPU201が判断するまで、S1801〜S1805を繰り返す。
【0076】
そして、S1802で、ページが終了しているとCPU201が判断した場合、S1810で、CPU201は展開処理部211を実行して、保持されるDLに対してレンダリングを行い、ラスタメモリ207にビットマップを格納する。
【0077】
そして、S1811で、CPU201は、ラスタメモリ207に格納されたビットマップをHDD213に格納(保持)して、本処理を終了する。
図16は、本実施形態を示す画像形成装置の制御手順を示すフローチャートである。本例は、図7に示したレイアウト判定部111によるS1006のページサムネイル全体表示の画像生成処理例である。なお、各ステップは、CPU201がRAM203に制御プログラムをロードして実行することで実現される。
【0078】
まず、S1901で、CPU201は解析部209を実行して、プレビュー対象のドキュメントのデータの解析処理を行う。そして、S1902で、CPU201は、ページが終了したか否かを判断する。ここで、ページが終了しているとCPU201が判断した場合は、S1903で、CPU201がレイアウト変換部112を実行して以下の式に従う座標変換処理を行う。本実施形態では、座標変換を以下の式に従い行列変換で行う。
【0079】
画像表示領域の幅ピクセルWdisp、高さピクセルHdispとする場合において、
ドキュメントデータの幅ピクセルWdoc、高さピクセルHdoc
M=(Wdisp−Wdisp/10)/Wdoc
X'=X*M+Wdisp/20
Y'=Y*M+Hdisp/15
次に、S1904で、CPU201がDL生成部210を実行して、ページサムネイル全体表示するため、プレビュー対象のデータのDL生成を行い、フレームバッファ206に格納する。そして、S1902で、ページが終了しているとCPU201が判断するまで、S1901〜S1904を繰り返す。
【0080】
そして、S1902で、ページが終了しているとCPU201が判断した場合、S1910へ進む。そして、S1910で、CPU201が展開処理部211を実行して、DLに対してレンダリングを行い、ラスタメモリ207にビットマップを格納する。そして、S1911で、CPU201はラスタメモリ207に格納されたビットマップをHDD213に格納(保持)して、本処理を終了する。
【0081】
図17は、図4に示した表示パネル102に表示するプレビューUIの一例を示す図である。本例は、CPU201がS1007で以下に示す表示方法ボタンを表示したときのプレビューUI上に表示した例である。
【0082】
図17に示すサムネイル一覧において、PowerPointデータのA.pptのサムネイル701上には、S1102のプレゼンレイアウト判定処理により、表示方法ボタンとしてページサムネイルボタン801が表示される。
【0083】
同様に、PDFデータのB.pdfのサムネイル702上には、S1104の文書レイアウト判定処理により、表示方法ボタンとしてページサムネイルボタン802が表示される。
【0084】
同様に、ExcelデータのC.xlsのサムネイル703上には、S1106の表レイアウト判定処理により、表示方法ボタンとして全体表示ボタン803が表示される。
同様に、TIFFデータのD.tifのサムネイル704上には、S1109の通常判定処理により、表示方法ボタンとして拡大表示ボタン804が表示される。
図18は、本実施形態を示す画像形成装置で生成される画像の一例を示す図である。本例は、CPU201がS1006の画像生成処理で生成した画像の一例である。
図18に示すように、CPU201は、PowerPointデータのA.pptに対しては、6ページのページサムネイル画像901を生成する。同様に、CPU201は、PDFデータのB.pdfに対しては、2ページのページサムネイル画像902を生成する。
【0085】
同様に、CPU201は、ExcelデータのC.xlsに対しては、全体画像903を生成する。同様に、CPU201は、TIFFデータのD.tifに対しては、拡大画像904を生成する。
【0086】
図19は、本実施形態を示す画像形成装置の制御手順を示すフローチャートである。本例は、S1012の印刷処理例である。なお、各ステップは、CPU201がRAM203に制御プログラムをロードして実行することで実現される。
【0087】
S2001で、CPU201は、RAM203に保持されるページカウントPcntを「0」に初期化する。そして、S2002で、CPU201が解析部209を実行して、プレビュー対象のドキュメントデータの解析処理を行う。そして、S2003で、CPU201は解析するジョブが終了しているかどうかを判断する。ここで、解析するジョブが終了しているとCPU201が判断した場合は、本処理を終了する。
【0088】
一方、S2003で、解析するジョブが終了していないとCPU201が判断した場合は、S2004で、CPU201は解析するジョブのページが終了しているかどうかを判断する。ここで、ページが終了していないとCPU201が判断した場合、すなわちどちらでもないと判断した場合は、S2005へ進む。
【0089】
そして、S2005で、CPU201はレイアウト変換部112を実行して、プレビュー態様のドキュメントデータの座標変換を行う。本実施形態において、座標変換は、以下の式に従い行列変換で行う。
【0090】
印刷用紙の幅ピクセルWp、印刷用紙の高さピクセルHpとする場合において、
ドキュメントデータの幅ピクセルWdoc、高さピクセルHdoc
Hnum=Ceil(Pth/2)、Vnum=Pth/Hnum
M=(Wp/Hnum―Wp/10)/Wdoc
X'=X*M+Wp/Hnum*Pcnt+Wp/20
Y'=Y*M+Hp/Vnum*Floor(Pcnt/Hnum)+Hp/15
次に、S2006で、CPU201はDL生成部210を実行して、ドキュメントデータに対するDL生成を行い、フレームバッファ206に格納(保持)する。そして、S2004でページが終了またはS2003でジョブが終了とCPU201が判断するまで、S2002〜S2006を繰り返す。
【0091】
そして、S2004で、ページが終了しているとCPU201が判断した場合は、S2011で、CPU201は、RAM203上に保持されるページカウントPcntをインクリメントし、S2012へ進む。そして、S2012で、CPU201は、ページカウントPcntとページサムネイル数Pthとが一致するかどうかを比較して判断する。ここで、ページカウントPcntとページサムネイル数Pthが同じになるかジョブが終了しているとCPU201が判断するまで、S2002〜S2012まで繰り返す。
【0092】
一方、S2012で、ページカウントPcntとページサムネイル数Pthが同じであるとCPU201が判断した場合は、S2013へ進む。そして、S2013で、CPU201は展開処理部211を実行して生成されたDLに対してレンダリングを行い、ラスタメモリ207にビットマップを格納(保持)する。
【0093】
次に、S2014で、CPU201は、ラスタメモリ207に格納されたビットマップをエンジンI/F212を介して、プリンタエンジン106に出力し、印刷を行う。そして、S2015で、CPU201は、RAM203上に保持されるページカウントPcntを「0」に初期化して、本処理を終了する。
【0094】
本実施形態により、CPU201は、S1005のレイアウト判定処理により、ドキュメントデータに最適な表示方法を自動で判断することができる。さらに、先行して画像生成を行い、先行処理した表示方法のボタンをサムネイル上に表示することで、ユーザが所望するプレビュー表示を瞬時に行うことが可能となる。
【0095】
〔第2実施形態〕
第1実施形態では、プレビュー画像の画像生成を先行して行っているが、本実施形態においては、プレビュー画像に加え、印刷用のプレビュー画像を先行して処理する。また、本実施形態においては、ユーザの印刷制限に応じて、先行して生成する印刷用のプレビュー画像を切り替える。
【0096】
図20は、本実施形態を示す画像形成装置の制御手順を示すフローチャートである。本例は、レイアウト判定部111でのS1102のプレゼンレイアウト判定処理例である。なお、各ステップは、CPU201がRAM203に制御プログラムをロードして実行することで実現される。
【0097】
まず、S2201で、CPU201は、プレビュー対象となるドキュメントデータのページ数が複数かを判断する。ここで、ページ数が複数であるとCPU201が判断した場合は、さらに、S2202で、CPU201は、ページ数が5ページ以上かどうかを判断する。
【0098】
ここで、ページ数が5ページ以上であるとCPU201が判断した場合は、S2203で、CPU201は、RAM203上に保持されるページサムネイル数Pthに「6」を設定する。そして、S2204で、CPU201は、表示方法をページサムネイルと決定してページサムネイルのプレビューを行い、さらに、S2205で、CPU201は、印刷プレビュー表示を行う。
【0099】
一方、S2202で、ページ数が5ページ以上でないとCPU201が判断した場合は、S2210で、CPU201は、RAM203上に保持されるページサムネイル数Pthに「2」を設定する。そして、S2211で、CPU201は、表示方法をページサムネイルと決定してプレビューを行い、本処理を終了する。
【0100】
一方、S2201で、ページ数が1ページであるとCPU201が判断した場合は、S2220で、CPU201は、通常判定処理を行い、本処理を終了する。
図21は、本実施形態を示す画像形成装置の制御手順を示すフローチャートである。本例は、S1006の印刷用プレビュー画像生成処理理例である。なお、各ステップは、CPU201がRAM203に制御プログラムをロードして実行することで実現される。
【0101】
まず、S2101で、CPU201は、RAM203上に保持するページカウントPcntを「0」に初期化する。そして、S2102で、CPU201が解析部209を実行して、プレビュー対象のドキュメントのデータの解析処理を行う。そして、S2103で、CPU201はジョブが終了しているかどうかを判断する。ここで、ジョブが終了していると判断した場合は、S2111へ進み、ジョブが終了していないと判断した場合は、S2104で、解析すべきページが終了しているかどうかを判断する。ここで、ページが終了していないとCPU201が判断した場合、すなわち、どちらでもないと判断した場合は、S2105で、CPU201はレイアウト変換部112を実行して座標変換する。
【0102】
次に、S2106で、CPU201は、モノクロ印刷制限があるかを判定する。ここで、モノクロ印刷制限があるとCPU201が判断した場合は、S2107で、CPU201はモノクロ変換を行う。
【0103】
そして、S2108で、CPU201はDL生成部210を実行してDL生成を行い、フレームバッファ206に格納する。
そして、S2104でページが終了またはS2103でジョブが終了しているとCPU201が判断するまで、S2102〜S2109を繰り返す。
一方、S2104でページが終了しているとCPU201が判断した場合、S2109で、CPU201がRAM203上に保持されるページカウントPcntをインクリメントし、S2110へ進む。そして、S2110で、CPU201は、ページカウントPcntとページサムネイル数Pthが一致するかを比較して判断する。
【0104】
ここで、ページカウントPcntとページサムネイル数Pthが同じでないと判断した場合、あるいはS2103でジョブが終了していないとCPU201が判断した場合は、S2102からS2110までを繰り返す。
【0105】
一方、ページカウントPcntとページサムネイル数Pthが同じになるか、S2103でジョブ終了になったとCPU201が判断した場合は、S2111へ進む。
そして、S2111で、CPU201は展開処理部211を実行して、DLに対してレンダリングを行い、ラスタメモリ207にビットマップを格納する。そして、S2112で、CPU201はラスタメモリ207に格納されたビットマップをHDD213に格納して、本処理を終了する。
【0106】
図22は、図1に示した表示パネル102に表示される印刷用プレビューの一例を示す図である。
図22において、PowerPointデータのA.pptのサムネイル701に対し、モノクロ印刷制限がある場合は、CPU201は、モノクロのプレビュー画像1001を生成する。
【0107】
一方、モノクロ印刷制限がない場合は、CPU201はカラーのプレビュー画像1001を生成する。
本実施形態においては、モノクロ制限のみに言及したが、他の印刷制限に応じて生成する画像を切り替えても良い。
1003、1004は、印刷レイアウトの制限によって生成する画像を切り替えるときの一例である。
本実施形態により、図7に示したS1005のレイアウト判定処理により、ドキュメントデータに最適な印刷用プレビュー画像を先行して生成し、ユーザが所望するプレビュー表示を瞬時に行うことが可能となる。また、印刷制限を反映した印刷用プレビューを表示することもできる。
【0108】
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
【0109】
なお、本実施形態において説明した各図のフローチャートに示すいずれかのステップを適宜組み合わせて制御手順とする実施形態も、本発明の趣旨に含まれる。
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づき種々の変形(各実施形態の有機的な組合せを含む)が可能であり、それらを本発明の範囲から除外するものではない。
【0110】
本発明の様々な例と実施形態を示して説明したが、当業者であれば、本発明の趣旨と範囲は、本明細書内の特定の説明に限定されるのではない。
【符号の説明】
【0111】
205 コントローラ部(制御部)
207 ROM
208 RAM
209 HDD
【技術分野】
【0001】
本発明は、記憶されるデータをプレビューする画像形成装置、画像形成装置の制御方法、プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年の画像形成装置(MFP(Multi−Function Printer))は、HDD等の大容量の記憶装置を装備している場合がある。このようなMFPにおいて、情報処理装置(PC)等で作成された様々なフォーマット(pdf、jpeg、doc等)のデータをHDD等の記憶装置に格納することが可能となっている。記憶装置に格納されたデータは、MFPに装着された表示装置のUI(User Interface)により、データの画像や情報を表示し、確認(以後、プレビュー)することが可能である。
【0003】
この場合において、従来のプレビューでは、全体を表示するか、文字の部分を拡大して表示するかを自動的に切り替える方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
また、プレビュー表示の切り替えを高速に行うために、表示しているページの前後のページ、または先頭、最後のページをバッファに先読みして表示するためにかかる時間を早くする方法が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2005−73015号公報
【特許文献2】特開2005―204018号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、従来の方法は、記憶されるデータのデータ形式に適応した表示データを生成してプレビューするものではなかった。
例えば、特許文献1に記載された技術では、データの文字の特徴だけで判断しており、データ全体に適した表示方法ではなく、選択したデータが所望の内容であるかを確認することができない。
【0007】
また、前述した関連ページの先行処理だけでは、ページの全体表示をしているときのみ高速に切り替え可能であり、他の表示方法に切り替えた場合、高速にプレビュー表示することができない。
【0008】
このように従来のプレビューにおいては、記憶されたファイルを表示する際に、ファイルの属性に適応した表示制御が実行されておらず、ユーザが望むプレビュー結果が得られないという課題があった。
【0009】
本発明は、上記の課題を解決するためになされたもので、本発明の目的は、記憶されるデータのデータ形式に適応した表示データを生成してプレビューを行える仕組みを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明に係る画像形成装置は、以下の特徴的構成を備える。
画像形成装置であって、データ形式が異なるデータを記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶された前記データに対するプレビュー要求を受け付ける受付手段と、前記受付手段が前記プレビュー要求を受け付けた場合、前記記憶手段に記憶された各データのデータ形式のフォーマットを判断する判断手段と、前記判断手段により判断されたフォーマットに適応する表示データを生成して前記記憶手段に保持させる生成手段と、前記生成手段により前記記憶手段に保持された前記表示データを表示手段にプレビューするプレビュー手段とを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、記憶されるデータのデータ形式に適応した表示データを生成してプレビューを行える。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】画像形成装置の構成を説明するブロック図である。
【図2】画像形成装置のデータ処理フローを示すブロック図である。
【図3】画像形成装置に格納されるドキュメントフォーマットを示す図である。
【図4】表示パネルに表示するプレビューUIの一例を示す図である。
【図5】表示パネルに表示するプレビューUIの一例を示す図である。
【図6】表示パネルに表示するプレビューUIの一例を示す図である。
【図7】画像形成装置の制御手順を示すフローチャートである。
【図8】画像表示領域に表示されたサムネイル表示一覧を示す図である。
【図9】画像形成装置の制御手順を示すフローチャートである。
【図10】画像形成装置の制御手順を示すフローチャートである。
【図11】画像形成装置の制御手順を示すフローチャートである。
【図12】画像形成装置の制御手順を示すフローチャートである。
【図13】画像形成装置の制御手順を示すフローチャートである。
【図14】画像形成装置の制御手順を示すフローチャートである。
【図15】画像形成装置の制御手順を示すフローチャートである。
【図16】画像形成装置の制御手順を示すフローチャートである。
【図17】表示パネルに表示するプレビューUIの一例を示す図である。
【図18】画像形成装置で生成される画像の一例を示す図である。
【図19】画像形成装置の制御手順を示すフローチャートである。
【図20】画像形成装置の制御手順を示すフローチャートである。
【図21】画像形成装置の制御手順を示すフローチャートである。
【図22】表示パネルに表示される印刷用プレビューの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
次に本発明を実施するための最良の形態について図面を参照して説明する。
〔第1実施形態〕
図1は、本実施形態を示す画像形成装置の構成を説明するブロック図である。本例は、ネットワークに接続可能で、各種のデータのフォーマット(pdf、doc、jpeg、xls、ppt等を含む)に従うデータを記憶する記憶装置を備える例である。ここで、記憶装置の例としてハードディスクの例を示すが、ハードディスクは、画像形成装置本体に備える構成としてもよいし、ネットワーク上のLANDISK上に記憶させる構成であってもよい。さらに、ハードディスク以外の不揮発性記憶装置であっても本発明を適用可能である。また、上記記憶装置を備えていないが、他の画像形成装置に備える記憶装置に記憶されたデータをプレビューするような画像形成装置においても本発明を適用可能である。また、画像形成装置がスキャナ等を備える場合においては、当該スキャナが読み取った画像データ、あるいは当該画像データをpdf変換したデータも記憶装置に記憶されるデータに含まれる。
【0014】
また、記憶装置に記憶されるデータは、ネットワークを介して情報処理装置のプリンタドライバやFAXドライバを介して受信したデータも含まれる。
なお、フォーマットは、上記に示した拡張子に留まらない。
さらに、以下の説明においては、マイクロソフト社製の、Word、Excel、Powerpoint、アドビ社製のPDF等のデータ形式(ファイル形式)を説明上使用するが、各説明において登録商標の表記を省略する。
【0015】
図1において、101は画像形成装置であり、201は中央演算処理装置(CPU)で、画像形成装置101全体の演算処理や制御を行う。202はネットワークI/Fで、外部機器と情報の入出力を行う。ネットワークI/F202は、外部機器からの依頼を受け、画像形成装置101に外部デバイスからアクセスできるようにする。
【0016】
213は外部記憶装置(HDD)で、ネットワークI/F202を介して画像形成装置101に入力されたドキュメントデータや後述する展開処理部211で作成されたビットマップを格納する。
【0017】
102は表示パネルで、ユーザの操作や指示を受けるためのUI(User Interface)を表示したり、ドキュメントの画像を表示したりする。214はユーザI/Fで、表示パネルと入出力を行う。
【0018】
203はRAMで、CPU201のワークメモリとして使用され、様々な情報を一時格納する。なお、本実施形態において、RAM203は、ワークメモリ205、フレームバッファ206、ラスタメモリ207からなる。
【0019】
205はワークメモリで、解析部209、後述するDL生成部210などで一時的に使用する。206はフレームバッファで、DL生成部210で生成した中間コードなどを格納する。207はラスタメモリで、中間コードを展開したデータを格納する。
【0020】
208はROMで、画像形成装置101におけるCPU201の制御コードを格納する。なお、ROM208は、解析部209、DL(中間データ)生成部210、展開処理部211、プレビュー処理部215からなる。
【0021】
209は解析部で、各ドキュメントデータのフォーマットを特定するとともに、ドキュメントデータを解析し、所定の処理に振り分ける。210はDL生成部で、解析部209において解析したデータから中間データを生成し、フレームバッファ206に格納する。
【0022】
211は展開処理部で、フレームバッファ206に格納された中間データを展開したビットマップをラスタメモリ207、または、HDD213に格納する。215はプレビュー処理部で、プレビューにおけるUI画面を生成したり、表示パネルからの指示を受けて、指示に従って所定の処理を行ったりする。
【0023】
212はエンジンI/Fで、プリンタエンジン106との信号の入出力を行う。106はプリンタエンジンで、イメージデータに基づいて、周知の電子写真プロセスによって感光ドラム上に潜像を形成し、用紙に転写して定着し印字を行う。
【0024】
図2は、図1に示した画像形成装置101のデータ処理フローを示すブロック図である。
図2において、111はレイアウト判定部で、プレビュー処理部215からの指示に従い、ドキュメントデータの情報からプレビュー画像の表示レイアウトを決定する。112はレイアウト変換部で、ドキュメントデータから、レイアウト判定部111で決定したレイアウトに変換する。レイアウト変換部112で変換されたデータはDL生成部210、展開処理部211によりビットマップに展開される。
【0025】
図3は、図1に示した画像形成装置101が備えるHDD213に格納されるドキュメントデータに関するドキュメントフォーマットの一例を示す図である。
図3において、HDD213に格納されるドキュメントデータのフォーマットは、Windows(登録商標)で扱われるMicrosoft社の文書フォーマット(例えばWord(登録商標)に対応する)301の例を示す。さらに、表計算フォーマット(例えばExcel(登録商標)に対応する)302、プレゼンテーション用のフォーマット(例えばPowerPoint(登録商標)に対応する)303の例を示す。
【0026】
また、Adobe社の文書フォーマットPDF304、画像フォーマットであるTIFFなどがある。これらのフォーマット以外にも解析部209で解析可能なフォーマットについても対象となる。
【0027】
これらのドキュメントデータは、PC等の外部機器から画像形成装置101のネットワークI/Fを介してHDD213に格納される。
また、不図示のスキャナ等の入力装置を持った画像形成装置においては、入力装置により入力された画像データをTIFFやPDFに変換し、HDD213に格納することも可能である。
【0028】
さらに、HDD213に格納されたドキュメントデータに関する画像や情報は、表示パネル102を操作して、プレビューさせることができる。
図4は、図1に示した画像形成装置101の表示パネル102に表示するプレビューUIの一例を示す図である。本例は、サムネイルが表示された場合に表示形式を変更するためのボタンを表示する例である。
図4において、プレビューUIは、画像表示領域401、表示方法選択ボタン402、印刷方法選択ボタン403、印刷ボタン404からなる。
401は画像表示領域で、ユーザが指定した表示方法により、ドキュメントデータの画像を表示する。
402は表示方法選択ボタンで、ドキュメントデータの画像を画像表示領域に表示する際、画像の表示方法を選択する。403は印刷方法選択ボタンで、ドキュメントデータの印刷実行前に印刷方法を選択する。404は印刷ボタンで、選択されたドキュメントデータの印刷を実行する。
【0029】
図5は、図1に示した画像形成装置101の表示パネル102に表示するプレビューUIの一例を示す図である。
本例は、表示方法選択ボタン402を押下したときに表示する表示方法選択UIの一例である。
図5において、表示方法選択UIは、サムネイルボタン502、全体表示ボタン503、拡大表示ボタン504、ページ表示ボタン505からなる。
502はサムネイルボタンで、複数のドキュメントデータの代表画像を縮小して画像表示領域401に表示する。
503は全体ボタンで、選択されたドキュメントデータの1ページの全体画像を画像表示領域401に表示する。
504は拡大ボタンで、選択されたドキュメントデータの一部を拡大して画像表示領域401に表示する。505はページボタンで、選択されたドキュメントデータに含まれる各ページのサムネイルを表示する。
【0030】
図6は、図1に示した画像形成装置101の表示パネル102に表示するプレビューUIの一例を示す図である。
本例は、印刷方法選択ボタン403を押下したときに表示する印刷方法選択UIの一例である。
図6において、印刷方法選択UIは、1in1ボタン602、2in1ボタン603、4in1ボタン604、6in1ボタン605からなる。
1in1ボタン602は、1枚の用紙に1ページ、2in1ボタン603は、1枚の用紙に2ページ、4in1ボタン604は、1枚の用紙に4ページ、6in1ボタン605は、1枚の用紙に6ページをレイアウトして印刷することを指示するボタンである。
【0031】
図7は、本実施形態を示す画像形成装置の制御手順を示すフローチャートである。本例は、プレビュー処理の全体フローに対応する。なお、各ステップは、CPU201がRAM203に制御プログラムをロードして実行することで実現される。なお、本処理は、表示パネル102に表示されるメニュー画面から、HDD213に記憶されたデータをプレビューするボタンがユーザにより押下されたことをCPU201が受付けた場合に開始される。例えばHDD213に確保されるユーザのBOX領域に記憶されたデータを印刷するような指示がなされた場合を含むものとする。
【0032】
S1001で、CPU201はプレビュー処理部215を実行して、HDD213に記憶されているプレビュー対象となるドキュメントデータがあるかどうかを判断する。ここで、プレビュー対象となるドキュメントデータがあるとCPU201が判断した場合は、S1002へ進む。そして、S1002で、CPU201はプレビュー処理部215を実行して、ドキュメントデータに含まれるサムネイルを取り出し、ユーザI/F214を介して表示パネル102の画像表示領域401内に表示する。なお、サムネイルは、ドキュメントデータを記憶させる際に生成されてHDD213に記憶されているものとするが、プレビュー要求時に生成するものであってもよい。
【0033】
次いで、S1003で、CPU201はプレビュー処理部215を実行して、他のドキュメントデータがHDD213に格納されているかどうかを判断する。ここで、他のドキュメントデータがあるとCPU201が判断した場合は、S1004へ進む。
【0034】
そして、S1004で、CPU201はプレビュー処理部215を実行して、プレビュー対象となるドキュメントデータの数が画像表示領域401に表示できる表示最大数を超えているかどうかを判断する。ここで、画像表示領域401に表示できる表示最大数を超えていないとCPU201が判断した場合は、S1002〜S1004を繰り返す。
【0035】
そして、S1004で、画像表示領域401に表示できる表示最大数を超えているとCPU201が判断した場合は、S1005へ進む。本実施形態では、図8に示すようにドキュメント数を「12」としている。
【0036】
図8は、図4に示した画像表示領域401に表示されたサムネイル表示一覧を示す図である。本例では、画像表示領域401に表示できる表示最大数が「12」の場合を示す。また、本例は、S1002〜S1004で表示したサムネイル表示の一例である。
【0037】
図8において、表示パネル102上の画像表示領域401内に、701はサムネイルで、例えばPowerPointデータ(A.ppt)のサムネイルを表示した状態に対応する。
【0038】
701はサムネイルで、例えばPDFデータ(B.pdf)のサムネイルを表示した状態に対応する。703はサムネイルで、例えばExcelデータ(C.xls)のサムネイルを表示した状態に対応する。704はサムネイルで、例えばTIFFデータ(D.tif)のサムネイルを表示した状態に対応する。
【0039】
このようにしてサムネイルを表示した後、S1005で、CPU201は、レイアウト判定部111を実行して、ドキュメントデータのレイアウト判定処理を行う。
ここで、CPU201は、S1005のレイアウト判定処理により、ドキュメントデータに最適な表示方法を決定する。
次に、S1006で、CPU201は、S1005のレイアウト判定処理で決定したレイアウトに従って、レイアウト変換部112を実行して、レイアウト変換し、DL生成部210、展開処理部211を実行することで画像生成処理を行う。
【0040】
次に、S1006で、CPU201は、後述する画像生成処理を実行することにより、プレビュー対象となるドキュメントデータに最適な表示を行うための画像データ(表示データ)を先行して生成する。
【0041】
そして、S1007で、CPU201は、S1005のレイアウト判定処理で決定した表示方法に対応するボタンを、ユーザI/F214を介して表示パネル102上の画像表示領域401内のサムネイル画像上、例えば右側よりに表示する。
【0042】
そして、S1008で、CPU201は、各ドキュメントデータのサムネイル画像上に表示されたボタンか、表示方法選択のための各ボタン502〜505が押下されたかを判断する。ここで、サムネイル画像上に表示されたボタンは、CPU201がHDD213に記憶された各データのフォーマットに適応する表示形式を示す、例えば図17に示す指標ボタンである。ここで、指標とは、ページ、全体、拡大が含まれる。
【0043】
ここで、いずれも押下されていないとCPU201が判断した場合は、CPU201は、サムネイル表示されている他のドキュメントデータについても、S1005のレイアウト判定処理、S1006の画像生成処理を行う。
【0044】
そして、S1009で、CPU201は、レイアウト判定処理、画像生成処理を行っていないドキュメントデータがないかどうかを判断する。ここで、レイアウト判定処理、画像生成処理を行っていないドキュメントデータがないとCPU201が判断した場合は、S1010へ進む。なお、イアウト判定処理、画像生成処理を行っていないドキュメントデータが残っているとCPU201が判断した場合は、S1005〜S1009を繰り返す。
【0045】
なお、画像形成装置にログオン機能を備え、ユーザが特定できる場合には、特定できたユーザが管理するデータに限定して上記処理を実行するように制御してもよい。
そして、S1010で、CPU201は、図4に示す画面に対してユーザが表示方法選択ボタン402を押下するのを待機する。ここで、ユーザが表示方法選択ボタン402を押下していないとCPU201が判断した場合は、さらに、S1011で、印刷ボタン404が押下されるのを待機する。ここで、印刷ボタン404が押下されたことをCPU201が確認したら、S1012へ進み、展開処理部211が展開した画像データをプリンタエンジン106に出力して印刷処理を行う。
【0046】
一方、S1007、S1009で表示方法が選択されたとCPU201が確認した場合は、S1020へ進む。
そして、S1020で、CPU201は、図4に示した画面においてユーザが押下したボタンがS1007で表示したボタンであるか否かをユーザI/F214を介して、プレビュー処理部215に伝える。
【0047】
ここで、押下されたボタンがS1007で表示したボタンであるとCPU201が判断した場合、S1021へ進む。そして、S1021で、CPU201はプレビュー処理部215を実行して、S1006の画像生成処理で生成した画像をユーザI/F214を介して表示パネル102の画像表示領域401に表示して、S1010へ戻る。
【0048】
一方、押下されたボタンがS1007で表示したボタンとは異なる他のボタンであるとCPU201が判断した場合は、S1030へ進む。
そして、S1030で、CPU201は押下されたボタンに従って、画像生成処理を行う。そして、S1031で、生成した画像データをユーザI/F214を介して表示パネル102の画像表示領域401に表示して、S1010へ戻る。
【0049】
図9は、本実施形態を示す画像形成装置の制御手順を示すフローチャートである。本例は、図7に示したS1005のレイアウト判定処理の詳細手順に対応する。なお、各ステップは、CPU201がRAM203に制御プログラムをロードして実行することで実現される。
【0050】
まず、S1101で、CPU201は、プレビュー対象となるドキュメントデータのフォーマットがPowerPointであるかどうかをドキュメントデータに付された拡張子等の情報からを判断する。ここで、CPU201がプレビュー対象となるドキュメントデータのフォーマットがPowerPointであると判断した場合は、S1102で、プレゼンレイアウト判定処理を行い、本処理を終了する。
【0051】
一方、S1101で、CPU201がプレビュー対象となるドキュメントデータのフォーマットがPowerPointでないと判断した場合は、S1103へ進む。
そして、S1103で、CPU201は、プレビュー対象となるドキュメントデータのフォーマットがWordまたはPDFかを判定する。ここで、プレビュー対象となるドキュメントデータのフォーマットがWordまたはPDFであるとCPU201が判断した場合は、S1104で、文書レイアウト判定処理を行い、本処理を終了する。
【0052】
一方、S1103で、プレビュー対象となるドキュメントデータのフォーマットがWordまたはPDFでないとCPU201が判断した場合は、S1105へ進む。そして、S1105で、CPU201は、プレビュー対象となるドキュメントデータのフォーマットがExcelかを判断する。ここで、プレビュー対象となるドキュメントデータのフォーマットがExcelであるとCPU201が判断した場合、S1106へ進む。そして、S1106で、CPU201は、表レイアウト判定処理を行い、本処理を終了する。
【0053】
一方、S1105で、プレビュー対象となるドキュメントデータのフォーマットがExcelでないとCPU201が判断した場合、すなわち、いずれのフォーマットでもないとCPU201が判断した場合は、S1109へ進む。そして、S1109で、CPU201は、通常レイアウト判定処理を行い、本処理を終了する。
【0054】
図10は、本実施形態を示す画像形成装置の制御手順を示すフローチャートである。本例は、図9に示したレイアウト判定部111によるS1102のプレゼンレイアウト判定処理例である。なお、各ステップは、CPU201がRAM203に制御プログラムをロードして実行することで実現される。
【0055】
S1201で、CPU201は、プレビュー対象となるドキュメントデータのページ数が複数かを判定する。ここで、ページ数が複数であるとCPU201が判断した場合は、さらに、S1202で、CPU201は、5ページ以上かを判定する。ここで、ページ数が5ページ以上であるとCPU201が判断した場合は、S1203で、ページサムネイル数Pthに「6」を設定し、S1204で、CPU201は、表示方法を「ページサムネイル」と決定して、本処理を終了する。
【0056】
一方、S1202で、ページ数が5ページ以上でないとCPU201が判断した場合は、S1210へ進む。そして、S1210で、CPU201は、CPU201は、ページサムネイル数Pthに「2」を設定し、S1211で、CPU201は、表示方法をページサムネイルと決定して、本処理を終了するする。
【0057】
一方、S1201で、ページ数が1ページであるとCPU201が判断した場合は、S1220で、CPU201は、通常判定処理を行い、本処理を終了する。
図11は、本実施形態を示す画像形成装置の制御手順を示すフローチャートである。本例は、図9に示したレイアウト判定部111によるS1105の文書レイアウト判定処理例である。なお、各ステップは、CPU201がRAM203に制御プログラムをロードして実行することで実現される。
【0058】
S1301で、CPU201は、プレビュー対象となるドキュメントデータのページ数が複数かを判断する。ここで、CPU201がプレビュー対象となるドキュメントデータのページ数が複数であると判断した場合は、S1302へ進む。そして、S1302で、CPU201は、ページサムネイル数Pthに「2」を設定し、S1303で、CPU201は、表示方法をページサムネイルとして、本処理を終了する。
【0059】
一方、S1301で、プレビュー対象となるドキュメントデータのページ数が1ページであるとCPU201が判断した場合は、S1310で、CPU201は、通常判定処理を行い、本処理を終了する。
【0060】
図12は、本実施形態を示す画像形成装置の制御手順を示すフローチャートである。本例は、図9に示したレイアウト判定部111によるS1106の表レイアウト判定処理例である。なお、各ステップは、CPU201がRAM203に制御プログラムをロードして実行することで実現される。
【0061】
まず、S1401で、CPU201は、ドキュメントデータを解析し、セルの行の高さが16以下かどうかを判断するする。ここで、セルの行の高さが16以下であるとCPU201が判断した場合は、S1402で、CPU201は、表示方法を全体表示として、本処理を終了する。
【0062】
一方、S1401で、セルの行の高さが16を超えるとCPU201が判断した場合は、S1403で、CPU201は、通常判定処理を行い、本処理を終了する。
図13は、本実施形態を示す画像形成装置の制御手順を示すフローチャートである。本例は、図9に示したレイアウト判定部111によるS1109の通常レイアウト判定処理例である。なお、各ステップは、CPU201がRAM203に制御プログラムをロードして実行することで実現される。
【0063】
S1601で、CPU201は、プレビュー対象となるドキュメントデータを解析し、全体領域に対し描画するデータの領域が小さいかどうかを判断する。ここで、描画領域が小さいとCPU201が判断した場合、S1602で、CPU201は、描画領域の左上のX、Y座標と幅と高さをそれぞれXth、Yth、Widht、Heightに設定する。そして、S1603で、CPU201は表示方法を拡大表示として、本処理を終了する。
【0064】
一方、S1601で、描画領域が大きいとCPU201が判断した場合、例えば全体的に描画されているとCPU201が判断した場合は、S1610で、CPU201は、色文字でかつ文字が小さいかを判断する。ここで、色文字でかつ文字が小さいとCPU201が判断した場合は、S1611で、CPU201は、色文字の領域の左上のX、Y座標と幅と高さをそれぞれXth、Yth、Widht、Heightに設定して、S1603へ進む。
【0065】
そして、S1603で、CPU201は、表示方法を拡大表示として、本処理を終了する。
一方、S1610で、色文字で、かつ文字が小でないとCPU201が判断した場合、その他であると判断し、S1620で、CPU201は、表示方法の選択はなしとして、本処理を終了する。
【0066】
図14は、本実施形態を示す画像形成装置の制御手順を示すフローチャートである。本例は、図7に示したレイアウト判定部111によるS1006のページサムネイル表示の画像生成処理例である。なお、各ステップは、CPU201がRAM203に制御プログラムをロードして実行することで実現される。
【0067】
まず、S1701で、CPU201は、RAM203に保持するページカウントPcntを「0」に初期化する。そして、S1702で、CPU201は解析部209を実行して、プレビュー対象となるドキュメントのデータの解析処理を行う。
【0068】
次に、S1703で、CPU201は、プレビュー対象となるドキュメントを解析するジョブが終了しているかどうかを判断する。ここで、ジョブが終了していないとCPU201が判断した場合は、S1704で、CPU201は、プレビュー対象となるドキュメントのページが終了かどうかを判定する。ここで、ページが終了してないとCPU201が判断した場合、すなわちどちらでもないと判断した場合は、S1705で、CPU201がレイアウト変換部112を実行して、座標変換する。ここで、CPU201は、座標変換処理として、以下の式に従い行列変換で行う。
【0069】
画像表示領域の幅ピクセルWdisp、高さピクセルHdisp、ドキュメントデータの幅ピクセルWdoc、高さピクセルHdocとする場合において、
Hnum=Ceil(Pth/2)、Vnum=Pth/Hnum
M=(Wdisp/Hnum―Wdisp/10)/Wdoc
X'=X*M+Wdisp/Hnum*Pcnt+Wdisp/20
Y'=Y*M+Hdisp/Vnum*Floor(Pcnt/Hnum)+Hdisp/15
そして、S1706で、CPU201がDL生成部210を実行して解析したデータに対応するDL生成を行い、フレームバッファ206に格納(保持)して、S1702へ戻る。
【0070】
そして、S1704でページの終了またはS1703でジョブの終了とCPU201が判断するまで、S1702〜S1705を繰り返す。
一方、S1704で、プレビュー対象のデータのページが終了したとCPU201が判断した場合は、S1711で、CPU201は、RAM203に保持されるページカウントPcntをインクリメントする。そして、S1712で、CPU201は、ページカウントPcntとページサムネイル数Pthが一致しているかどうかを比較することにより判断する。
【0071】
ここで、CPU201はページカウントPcntとページサムネイル数Pthが同じになるかジョブが終了していると判断するまで、S1702からS1712までの処理を繰り返す。
【0072】
そして、S1702で、ページカウントPcntとページサムネイル数Pthが同じになるかジョブが終了したとCPU201が判断した場合、S1713へ進む。
そして、S1713で、CPU201が展開処理部211を実行してレンダリングを行い、ラスタメモリ207にビットマップを格納(保持)する。
そして、S1714で、CPU201は、ラスタメモリ207に格納されたビットマップをHDD213に格納(保持)して、本処理を終了する。
図15は、本実施形態を示す画像形成装置の制御手順を示すフローチャートである。本例は、図7に示したレイアウト判定部111によるS1006のページサムネイル拡大表示の画像生成処理例である。なお、各ステップは、CPU201がRAM203に制御プログラムをロードして実行することで実現される。
【0073】
S1801で、CPU201が解析部209を実行して、プレビュー対象のドキュメントのデータの解析処理を行う。そして、S1802で、CPU201は、ページが終了しているかどうかを判断する。ここで、ページが終了していないとCPU201が判断した場合は、S1803で、CPU201は、左上の座標(Xth、Yth)、右下の座標(Xth+Widht−1、Yth+Height−1)の矩形領域内かを判断する。
【0074】
ここで、判定した結果矩形領域内であるとCPU201が判断した場合、S1804で、CPU201はレイアウト変換部112を実行して、以下の式に従う座標変換処理を実行する。本実施形態においては、座標変換は、以下の行列変換で行う。
【0075】
画像表示領域の幅ピクセルWdisp、高さピクセルHdispとする場合において、
M=(Wdisp―Wdisp/10)/Width
X'=X*M+Wdisp/20
Y'=Y*M+Hdisp/15
そして、S1805で、CPU201がDL生成部210を実行して、プレビュー対象のデータに対するDL生成を行い、フレームバッファ206に格納して、ページが終了しているとCPU201が判断するまで、S1801〜S1805を繰り返す。
【0076】
そして、S1802で、ページが終了しているとCPU201が判断した場合、S1810で、CPU201は展開処理部211を実行して、保持されるDLに対してレンダリングを行い、ラスタメモリ207にビットマップを格納する。
【0077】
そして、S1811で、CPU201は、ラスタメモリ207に格納されたビットマップをHDD213に格納(保持)して、本処理を終了する。
図16は、本実施形態を示す画像形成装置の制御手順を示すフローチャートである。本例は、図7に示したレイアウト判定部111によるS1006のページサムネイル全体表示の画像生成処理例である。なお、各ステップは、CPU201がRAM203に制御プログラムをロードして実行することで実現される。
【0078】
まず、S1901で、CPU201は解析部209を実行して、プレビュー対象のドキュメントのデータの解析処理を行う。そして、S1902で、CPU201は、ページが終了したか否かを判断する。ここで、ページが終了しているとCPU201が判断した場合は、S1903で、CPU201がレイアウト変換部112を実行して以下の式に従う座標変換処理を行う。本実施形態では、座標変換を以下の式に従い行列変換で行う。
【0079】
画像表示領域の幅ピクセルWdisp、高さピクセルHdispとする場合において、
ドキュメントデータの幅ピクセルWdoc、高さピクセルHdoc
M=(Wdisp−Wdisp/10)/Wdoc
X'=X*M+Wdisp/20
Y'=Y*M+Hdisp/15
次に、S1904で、CPU201がDL生成部210を実行して、ページサムネイル全体表示するため、プレビュー対象のデータのDL生成を行い、フレームバッファ206に格納する。そして、S1902で、ページが終了しているとCPU201が判断するまで、S1901〜S1904を繰り返す。
【0080】
そして、S1902で、ページが終了しているとCPU201が判断した場合、S1910へ進む。そして、S1910で、CPU201が展開処理部211を実行して、DLに対してレンダリングを行い、ラスタメモリ207にビットマップを格納する。そして、S1911で、CPU201はラスタメモリ207に格納されたビットマップをHDD213に格納(保持)して、本処理を終了する。
【0081】
図17は、図4に示した表示パネル102に表示するプレビューUIの一例を示す図である。本例は、CPU201がS1007で以下に示す表示方法ボタンを表示したときのプレビューUI上に表示した例である。
【0082】
図17に示すサムネイル一覧において、PowerPointデータのA.pptのサムネイル701上には、S1102のプレゼンレイアウト判定処理により、表示方法ボタンとしてページサムネイルボタン801が表示される。
【0083】
同様に、PDFデータのB.pdfのサムネイル702上には、S1104の文書レイアウト判定処理により、表示方法ボタンとしてページサムネイルボタン802が表示される。
【0084】
同様に、ExcelデータのC.xlsのサムネイル703上には、S1106の表レイアウト判定処理により、表示方法ボタンとして全体表示ボタン803が表示される。
同様に、TIFFデータのD.tifのサムネイル704上には、S1109の通常判定処理により、表示方法ボタンとして拡大表示ボタン804が表示される。
図18は、本実施形態を示す画像形成装置で生成される画像の一例を示す図である。本例は、CPU201がS1006の画像生成処理で生成した画像の一例である。
図18に示すように、CPU201は、PowerPointデータのA.pptに対しては、6ページのページサムネイル画像901を生成する。同様に、CPU201は、PDFデータのB.pdfに対しては、2ページのページサムネイル画像902を生成する。
【0085】
同様に、CPU201は、ExcelデータのC.xlsに対しては、全体画像903を生成する。同様に、CPU201は、TIFFデータのD.tifに対しては、拡大画像904を生成する。
【0086】
図19は、本実施形態を示す画像形成装置の制御手順を示すフローチャートである。本例は、S1012の印刷処理例である。なお、各ステップは、CPU201がRAM203に制御プログラムをロードして実行することで実現される。
【0087】
S2001で、CPU201は、RAM203に保持されるページカウントPcntを「0」に初期化する。そして、S2002で、CPU201が解析部209を実行して、プレビュー対象のドキュメントデータの解析処理を行う。そして、S2003で、CPU201は解析するジョブが終了しているかどうかを判断する。ここで、解析するジョブが終了しているとCPU201が判断した場合は、本処理を終了する。
【0088】
一方、S2003で、解析するジョブが終了していないとCPU201が判断した場合は、S2004で、CPU201は解析するジョブのページが終了しているかどうかを判断する。ここで、ページが終了していないとCPU201が判断した場合、すなわちどちらでもないと判断した場合は、S2005へ進む。
【0089】
そして、S2005で、CPU201はレイアウト変換部112を実行して、プレビュー態様のドキュメントデータの座標変換を行う。本実施形態において、座標変換は、以下の式に従い行列変換で行う。
【0090】
印刷用紙の幅ピクセルWp、印刷用紙の高さピクセルHpとする場合において、
ドキュメントデータの幅ピクセルWdoc、高さピクセルHdoc
Hnum=Ceil(Pth/2)、Vnum=Pth/Hnum
M=(Wp/Hnum―Wp/10)/Wdoc
X'=X*M+Wp/Hnum*Pcnt+Wp/20
Y'=Y*M+Hp/Vnum*Floor(Pcnt/Hnum)+Hp/15
次に、S2006で、CPU201はDL生成部210を実行して、ドキュメントデータに対するDL生成を行い、フレームバッファ206に格納(保持)する。そして、S2004でページが終了またはS2003でジョブが終了とCPU201が判断するまで、S2002〜S2006を繰り返す。
【0091】
そして、S2004で、ページが終了しているとCPU201が判断した場合は、S2011で、CPU201は、RAM203上に保持されるページカウントPcntをインクリメントし、S2012へ進む。そして、S2012で、CPU201は、ページカウントPcntとページサムネイル数Pthとが一致するかどうかを比較して判断する。ここで、ページカウントPcntとページサムネイル数Pthが同じになるかジョブが終了しているとCPU201が判断するまで、S2002〜S2012まで繰り返す。
【0092】
一方、S2012で、ページカウントPcntとページサムネイル数Pthが同じであるとCPU201が判断した場合は、S2013へ進む。そして、S2013で、CPU201は展開処理部211を実行して生成されたDLに対してレンダリングを行い、ラスタメモリ207にビットマップを格納(保持)する。
【0093】
次に、S2014で、CPU201は、ラスタメモリ207に格納されたビットマップをエンジンI/F212を介して、プリンタエンジン106に出力し、印刷を行う。そして、S2015で、CPU201は、RAM203上に保持されるページカウントPcntを「0」に初期化して、本処理を終了する。
【0094】
本実施形態により、CPU201は、S1005のレイアウト判定処理により、ドキュメントデータに最適な表示方法を自動で判断することができる。さらに、先行して画像生成を行い、先行処理した表示方法のボタンをサムネイル上に表示することで、ユーザが所望するプレビュー表示を瞬時に行うことが可能となる。
【0095】
〔第2実施形態〕
第1実施形態では、プレビュー画像の画像生成を先行して行っているが、本実施形態においては、プレビュー画像に加え、印刷用のプレビュー画像を先行して処理する。また、本実施形態においては、ユーザの印刷制限に応じて、先行して生成する印刷用のプレビュー画像を切り替える。
【0096】
図20は、本実施形態を示す画像形成装置の制御手順を示すフローチャートである。本例は、レイアウト判定部111でのS1102のプレゼンレイアウト判定処理例である。なお、各ステップは、CPU201がRAM203に制御プログラムをロードして実行することで実現される。
【0097】
まず、S2201で、CPU201は、プレビュー対象となるドキュメントデータのページ数が複数かを判断する。ここで、ページ数が複数であるとCPU201が判断した場合は、さらに、S2202で、CPU201は、ページ数が5ページ以上かどうかを判断する。
【0098】
ここで、ページ数が5ページ以上であるとCPU201が判断した場合は、S2203で、CPU201は、RAM203上に保持されるページサムネイル数Pthに「6」を設定する。そして、S2204で、CPU201は、表示方法をページサムネイルと決定してページサムネイルのプレビューを行い、さらに、S2205で、CPU201は、印刷プレビュー表示を行う。
【0099】
一方、S2202で、ページ数が5ページ以上でないとCPU201が判断した場合は、S2210で、CPU201は、RAM203上に保持されるページサムネイル数Pthに「2」を設定する。そして、S2211で、CPU201は、表示方法をページサムネイルと決定してプレビューを行い、本処理を終了する。
【0100】
一方、S2201で、ページ数が1ページであるとCPU201が判断した場合は、S2220で、CPU201は、通常判定処理を行い、本処理を終了する。
図21は、本実施形態を示す画像形成装置の制御手順を示すフローチャートである。本例は、S1006の印刷用プレビュー画像生成処理理例である。なお、各ステップは、CPU201がRAM203に制御プログラムをロードして実行することで実現される。
【0101】
まず、S2101で、CPU201は、RAM203上に保持するページカウントPcntを「0」に初期化する。そして、S2102で、CPU201が解析部209を実行して、プレビュー対象のドキュメントのデータの解析処理を行う。そして、S2103で、CPU201はジョブが終了しているかどうかを判断する。ここで、ジョブが終了していると判断した場合は、S2111へ進み、ジョブが終了していないと判断した場合は、S2104で、解析すべきページが終了しているかどうかを判断する。ここで、ページが終了していないとCPU201が判断した場合、すなわち、どちらでもないと判断した場合は、S2105で、CPU201はレイアウト変換部112を実行して座標変換する。
【0102】
次に、S2106で、CPU201は、モノクロ印刷制限があるかを判定する。ここで、モノクロ印刷制限があるとCPU201が判断した場合は、S2107で、CPU201はモノクロ変換を行う。
【0103】
そして、S2108で、CPU201はDL生成部210を実行してDL生成を行い、フレームバッファ206に格納する。
そして、S2104でページが終了またはS2103でジョブが終了しているとCPU201が判断するまで、S2102〜S2109を繰り返す。
一方、S2104でページが終了しているとCPU201が判断した場合、S2109で、CPU201がRAM203上に保持されるページカウントPcntをインクリメントし、S2110へ進む。そして、S2110で、CPU201は、ページカウントPcntとページサムネイル数Pthが一致するかを比較して判断する。
【0104】
ここで、ページカウントPcntとページサムネイル数Pthが同じでないと判断した場合、あるいはS2103でジョブが終了していないとCPU201が判断した場合は、S2102からS2110までを繰り返す。
【0105】
一方、ページカウントPcntとページサムネイル数Pthが同じになるか、S2103でジョブ終了になったとCPU201が判断した場合は、S2111へ進む。
そして、S2111で、CPU201は展開処理部211を実行して、DLに対してレンダリングを行い、ラスタメモリ207にビットマップを格納する。そして、S2112で、CPU201はラスタメモリ207に格納されたビットマップをHDD213に格納して、本処理を終了する。
【0106】
図22は、図1に示した表示パネル102に表示される印刷用プレビューの一例を示す図である。
図22において、PowerPointデータのA.pptのサムネイル701に対し、モノクロ印刷制限がある場合は、CPU201は、モノクロのプレビュー画像1001を生成する。
【0107】
一方、モノクロ印刷制限がない場合は、CPU201はカラーのプレビュー画像1001を生成する。
本実施形態においては、モノクロ制限のみに言及したが、他の印刷制限に応じて生成する画像を切り替えても良い。
1003、1004は、印刷レイアウトの制限によって生成する画像を切り替えるときの一例である。
本実施形態により、図7に示したS1005のレイアウト判定処理により、ドキュメントデータに最適な印刷用プレビュー画像を先行して生成し、ユーザが所望するプレビュー表示を瞬時に行うことが可能となる。また、印刷制限を反映した印刷用プレビューを表示することもできる。
【0108】
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
【0109】
なお、本実施形態において説明した各図のフローチャートに示すいずれかのステップを適宜組み合わせて制御手順とする実施形態も、本発明の趣旨に含まれる。
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づき種々の変形(各実施形態の有機的な組合せを含む)が可能であり、それらを本発明の範囲から除外するものではない。
【0110】
本発明の様々な例と実施形態を示して説明したが、当業者であれば、本発明の趣旨と範囲は、本明細書内の特定の説明に限定されるのではない。
【符号の説明】
【0111】
205 コントローラ部(制御部)
207 ROM
208 RAM
209 HDD
【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像形成装置であって、
データ形式が異なるデータを記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に記憶された前記データに対するプレビュー要求を受け付ける受付手段と、
前記受付手段が前記プレビュー要求を受け付けた場合、前記記憶手段に記憶された各データのデータ形式のフォーマットを判断する判断手段と、
前記判断手段により判断されたフォーマットに適応する表示データを生成して前記記憶手段に保持させる生成手段と、
前記生成手段により前記記憶手段に保持された前記表示データを表示手段にプレビューするプレビュー手段と、
を備えることを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記プレビュー手段は、前記生成手段が生成した表示データに対応するサムネイル一覧を前記表示手段に表示することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記プレビュー手段が前記サムネイル一覧を表示する場合、前記生成手段が生成した表示データに対応する各サムネイル上に表示形式を示す表示ボタンを表示することを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記プレビュー手段は、前記表示手段に表示形式を変更するための表示ボタンを表示することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項5】
データ形式が異なるデータを記憶する記憶手段を備える画像形成装置の制御方法であって、
前記記憶手段に記憶された前記データに対するプレビュー要求を受け付ける受付工程と、
前記受付工程が前記プレビュー要求を受け付けた場合、前記記憶手段に記憶された各データのデータ形式のフォーマットを判断する判断工程と、
前記判断工程により判断されたフォーマットに適応する表示データを生成して前記記憶手段に保持させる生成工程と、
前記生成工程により前記記憶手段に保持された前記表示データを表示手段にプレビューするプレビュー工程と、
を備えることを特徴とする画像形成装置の制御方法。
【請求項6】
請求項5に記載の画像形成装置の制御方法をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
【請求項1】
画像形成装置であって、
データ形式が異なるデータを記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に記憶された前記データに対するプレビュー要求を受け付ける受付手段と、
前記受付手段が前記プレビュー要求を受け付けた場合、前記記憶手段に記憶された各データのデータ形式のフォーマットを判断する判断手段と、
前記判断手段により判断されたフォーマットに適応する表示データを生成して前記記憶手段に保持させる生成手段と、
前記生成手段により前記記憶手段に保持された前記表示データを表示手段にプレビューするプレビュー手段と、
を備えることを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記プレビュー手段は、前記生成手段が生成した表示データに対応するサムネイル一覧を前記表示手段に表示することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記プレビュー手段が前記サムネイル一覧を表示する場合、前記生成手段が生成した表示データに対応する各サムネイル上に表示形式を示す表示ボタンを表示することを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記プレビュー手段は、前記表示手段に表示形式を変更するための表示ボタンを表示することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項5】
データ形式が異なるデータを記憶する記憶手段を備える画像形成装置の制御方法であって、
前記記憶手段に記憶された前記データに対するプレビュー要求を受け付ける受付工程と、
前記受付工程が前記プレビュー要求を受け付けた場合、前記記憶手段に記憶された各データのデータ形式のフォーマットを判断する判断工程と、
前記判断工程により判断されたフォーマットに適応する表示データを生成して前記記憶手段に保持させる生成工程と、
前記生成工程により前記記憶手段に保持された前記表示データを表示手段にプレビューするプレビュー工程と、
を備えることを特徴とする画像形成装置の制御方法。
【請求項6】
請求項5に記載の画像形成装置の制御方法をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【公開番号】特開2012−60368(P2012−60368A)
【公開日】平成24年3月22日(2012.3.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−200957(P2010−200957)
【出願日】平成22年9月8日(2010.9.8)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年3月22日(2012.3.22)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年9月8日(2010.9.8)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】
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