説明

画像形成装置のトナーカートリッジ

【課題】トナーカートリッジの小型化および構造の簡素化を実現して全体コストを削減でき、しかもトナーを供給口へ確実に送給できる画像形成装置のトナーカートリッジを提供する。
【解決手段】トナー容器29の内部に、トナーを攪拌しながら供給口31へ送込む攪拌体30を設ける。供給口31の入口より攪拌体30の回転方向上手側のトナー容器29の内面に、トナーを供給口31へ向かって案内する突部を形成する。突部を構成する段部48・49は、供給口31に最も近い位置に形成される近端53と、近端53より攪拌体30の回転方向上手側で、供給口31から最も離れた位置に形成される遠端54とを結んで斜めに形成する。攪拌体30の攪拌動作を利用して、トナーを各段部48・49に押付ける。押付けられたトナーは、斜めの段部48・49に案内されて移動抵抗が小さな側へ向かって移動し近端53に集約される。これを攪拌体30で供給口31へ送込む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えばファクシミリ装置やプリンタ装置等に適用される画像形成装置のトナーカートリッジに関し、なかでもトナーを供給口へ搬送するためのトナー搬送構造の改良に関する。
【背景技術】
【0002】
この種のトナー搬送構造に関して、例えば特許文献1のトナーカートリッジが公知である。そこでは、トナー容器の一側にトナー搬送路を設け、さらにトナー容器の内部にトナーを撹拌しながらトナー搬送路へ向かって送り込むトナー撹拌部材が配置してある。トナー撹拌部材でトナー搬送路に供給されたトナーは、スクリューオーガによってトナー搬送路の一端に設けた排出口(供給口)へ向かって移送される。
【0003】
本発明においては、シート状の撹拌体でトナーを撹拌しながら供給口へ送り込むが、この種のシート状の撹拌体において、トナー容器と接触する撹拌体の遊端縁に切込みを入れることは特許文献2の粉体搬送部材に開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2009−276443号公報(段落番号0074、図2)
【特許文献2】特開2006−276810号公報(段落番号0027、図1)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1のトナーカートリッジのように、トナー容器の内部にトナー撹拌部材とスクリューオーガを設けるカートリッジ構造によれば、トナー容器の隅に位置する排出口へトナーを確実に送給できる。しかし、トナー容器の内部に回転駆動されるトナー撹拌部材とスクリューオーガを収容するので、トナーカートリッジを小型化し、あるいは構造を簡素化するのが難しく、トナーカートリッジの全体コストが増加するのを避けられない。とくに、スクリューオーガと、同オーガを収容するトナー搬送路とは、トナー容器の一側に突き出る状態で配置することが多く、トナーカートリッジが大型化しやすい。
【0006】
本発明の目的は、トナーカートリッジの小型化および構造の簡素化を実現して全体コストを削減でき、しかもトナーを供給口へ確実に送給できる画像形成装置のトナーカートリッジを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る画像形成装置のトナーカートリッジは、トナー容器29の内部に、トナーを撹拌しながら供給口31へ送込む撹拌体30が設けられている。供給口31の入口より撹拌体30の回転方向上手側のトナー容器29の内面に、トナーを供給口31へ向かって案内する突部48・49が形成されている。突部48・49が、供給口31に最も近い位置に形成される近端53と、近端53より撹拌体30の回転方向上手側で、供給口31から最も離れた位置に形成される遠端54とを結んで斜めに形成されていることを特徴とする。
【0008】
図4に示すようにトナー容器29の内部に、撹拌体30の回転中心からの距離が大小に異なる第1内接面51と第2内接面52とが形成されている。突部が、第1内接面51と第2内接面52との間に形成された段部48・49で形成されている。
【0009】
撹拌体30は、トナー容器29で回転自在に支持される撹拌軸33と、撹拌軸33に固定されて、遊端縁が第1内接面51および第2内接面52に接する撹拌フィルム34とで形成する。撹拌フィルム34には、遊端縁と交差する向きの切込み44で分断された複数の撹拌片45を形成する。撹拌片45のそれぞれは、個別に弾性変形しながら突部48・49を乗越えるようにする。
【0010】
図1に示すように、供給口31は、トナー容器29の長手方向の中途部に配置する。突部が、トナー容器29の長手方向の一端寄りから中途部へ向かって形成した第1突部48と、トナー容器29の長手方向の他端寄りから中途部へ向かって形成した第2突部49とで構成する。
【0011】
第1突部48の近端53と、第2突部49の近端53との間に、トナーの終段送込み部55を設ける。終段送込み部55を通過する1個の送給片46の幅寸法W1を、終段送込み部55の幅寸法W2より僅かに小さく設定する(図5参照)。
【発明の効果】
【0012】
本発明に係るトナーカートリッジにおいては、供給口31の入口32より攪拌体30の回転方向上手側のトナー容器29の内面に、トナーを供給口31へ向かって案内する突部48・49を形成した。また、突部48・49は、供給口31に最も近い位置の近端53と、近端53より攪拌体30の回転方向上手側で、供給口31から最も離れた位置の形成される遠端54とを結んで斜めに形成した。
【0013】
上記のようにトナー容器29の内部に突部48・49を設けると、攪拌体30を回転駆動するとき、トナーを攪拌体30で攪拌するのと同時に、トナーの一部を攪拌体30で突部48・49に押付けることができる。突部48・49に押付けられたトナーは、斜めの突部48・49に案内されて移動抵抗が小さな側へ向かって移動する。詳しくは、トナーは突部48・49で受止められた位置において、遠端54の側から近端53の側へ向かって移動して、近端53の近傍に集約される。このように、本発明のトナーカートリッジによれば、スクリューオーガなどの機械的な搬送構造を別途設ける必要もなく、攪拌体30の攪拌動作を利用して、トナーを供給口31の近傍に集約できる。従って、スクリューオーガなどを備えた従来のトナーカートリッジに比べて、トナーカートリッジの小型化および構造の簡素化を実現して全体コストを削減でき、しかもトナーを供給口31へ確実に送給できるトナーカートリッジが得られる。
【0014】
攪拌体30の回転中心からの距離が大小に異なる第1内接面51と第2内接面52とを設け、両内接面51・52の管に段部48・49からなる突部を形成すると、トナー容器29の内部にトナー滞留部が形成されるのを解消できる。攪拌体30は、常に両内接面51・52に内接する状態で回転しながら、トナーを攪拌するからである。従って、トナー容器29内のトナーの殆どを供給口31へ無駄なく送り込んで有効に活用することができる。
【0015】
攪拌軸33と攪拌フィルム34とで攪拌体30を構成し、攪拌フィルム34に、切込み44で分断された複数の攪拌片45を形成すると、個々の攪拌片45は、個別的に弾性変形しながら突部48・49を乗越えることができる。従って、遠端54の側の段部48・49をひとつの攪拌片45が乗越えるとき、他の攪拌片45が弾性変形するのを防止して、個々の攪拌片45ごとにトナーを段部48・49に押付けて、トナーを近端53へ向かって効果的に送ることができる。
【0016】
トナー容器29の長手方向の中途部に供給口31を配置し、トナー容器29の内部に第1突部48と第2突部49を設けるトナーカートリッジによれば、第1、第2の両突部48・49でトナーを同時に近端53の近傍へ集約できる。従って、攪拌体30が一回転するときに、近端53へ向かって送込まれるトナーの量を増加して、供給口31に対するトナーの送給をさらに確実に行える。
【0017】
両突部48・49の近端53・53の間に終段送込み部55を設け、送給片46の幅寸法W1を終段送込み部55の幅寸法W2より僅かに小さく設定すると、終段送込み部55を通過するときに、送給片46の一部が両段部48・49に接触するのを防止できる。従って、近端53・53の近傍に集約されたトナーを送給片46で供給口31へ的確に送給できる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明に係るトナーカートリッジを示す図4におけるA−A線断面図である。
【図2】画像形成装置を概念的に示す正面図である。
【図3】現像ユニットとトナーカートリッジの構造を示す縦断正面図である。
【図4】トナーカートリッジの縦断正面図である。
【図5】図4におけるB−B線断面図である。
【図6】図1におけるC−C線断面図である。
【図7】トナーカートリッジの段部の別の実施例を示す横断平面図である。
【図8】トナーカートリッジの段部のさらに別の実施例を示す横断平面図である。
【図9】トナーカートリッジの段部のさらに別の実施例を示す縦断平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
(実施例) 図1から図6に、本発明に係る画像形成装置を、コピー機能とファクシミリ機能とを備えた複合機に適用した実施例を示す。なお、本発明における前後、左右、上下とは、図1および図2に示す交差矢印と、各矢印の近傍に表記した前後、左右、上下の表示に従う。
【0020】
図2において複合機1は、フラットベッドスキャナとして機能する画像読取部2と、各種の操作ボタン等を備えた操作パネル3と、画像形成部4を備える機体5と、記録用紙を順次供給する給紙カセット6とを備えている。画像読取部2の上面には、原稿読取面を開閉するプラテンカバー8が配置され、その内部に自動原稿搬送部(ADF)9が組込んである。プラテンカバー8は、その後端に設けたヒンジを中心にして上下に揺動することにより、原稿読取面の上面に被さり、あるいは原稿読取面の上面を開放できる。
【0021】
給紙カセット6の一側端の上方には画像形成部4が配置され、さらにその上方に定着部10および排紙部11が設けてある。機体5の内部には、給紙カセット6から排紙部11へ記録用紙を搬送するための搬送路が形成されている。この搬送路は、給紙カセット6の一端側から上方へ向かって画像形成部4に至り、さらに上方へ向かって定着部10を通過したのち、水平方向へ湾曲して排紙部11に至る。定着部10は、搬送路の対向位置に夫々配置された加熱ローラ12および加圧ローラ13からなり、画像形成部4から搬送された記録用紙上のトナー画像を加熱および加圧して固定する。
【0022】
画像形成部4は、感光体ドラム14と、感光体ドラム14の周囲に配設した帯電デバイス15、露光ヘッド16、感光体ドラム14にトナーを供給する現像ユニット17、および転写ローラ18などで構成する。現像ユニット17の一側の上部には、現像ユニット17に対してトナーを補給するトナーカートリッジ19が配設されている。
【0023】
図3に示すように、現像ユニット17は、トナーを収容するハウジング21と、ハウジング21の内部に設けた第1撹拌具22と、第2撹拌具23と、供給ローラ24と、現像ローラ25などで構成する。ハウジング21の一側の上面には、上向きに開口する補給口26が設けてあり、トナーカートリッジ19に収容したトナーは先の補給口26からハウジング21内へ補給される。ハウジング21内のトナーは、回転駆動される第1撹拌具22と第2撹拌具23によって供給ローラ24の側へ送られ、さらに現像ローラ25を介して感光体ドラム14に供給される。
【0024】
図4に示すように、トナーカートリッジ19は、断面がD字状の前後に長い筒体からなるトナー容器29と、トナー容器29の内部に配置される撹拌体30とで構成する。トナー容器29は、直線状の平坦な筒壁が上面に位置する状態で、機体5に設けたカートリッジ装着部(図示していない)に対して着脱自在に装填されている。トナー容器29の円弧状の筒壁の前後中央(長手方向の中央)には、トナー容器29の内部のトナーを現像ユニット17の補給口26に供給するための供給口31が、円弧状の筒壁から突出する状態で形成されている。供給口31の入口32は、撹拌体30の回転中心を通る水平面と、この水平面より上側の円弧状の筒壁とにわたって開口されている。供給口31の出口は、パッキン27を介して補給口26に連通されている。
【0025】
撹拌体30は、撹拌軸33と、撹拌軸33に固定される撹拌フィルム34と、撹拌軸33の後端に固定される受動ギヤ35(図1参照)とで構成する。受動ギヤ35のボス部36と、撹拌軸33の前端の軸部37を、トナー容器29の後壁の外面に設けた軸受部38と、前壁の内面に設けた軸受部39で支持することにより、撹拌体30がトナー容器29で回転自在に支持されている。前者の軸受部38の内部には、トナーの漏れ出しを防ぐシール体40が配置されている。
【0026】
撹拌軸33の周面には、平坦な連結座43が張出し形成されており、この連結座43に撹拌フィルム34の基端部分が接着固定されている。撹拌フィルム34は、例えばポリエチレンテレフタレート製のフィルムを前後に長い四角形状に切断して形成されており、そのフィルム面に遊端縁と交差する向きの切込み44が一定間隔おきに形成されている。一群の切込み44によって一群の幅狭の撹拌片45が形成され、フィルム面の前後中央に先の撹拌片45より前後幅が大きな1個の送給片46が形成されている。
【0027】
撹拌体30は、図示していない駆動ギヤで受動ギヤ35を介して、図4において反時計回転方向へ回転駆動される。この撹拌体30の回転動作を利用してトナーを供給口31へ送給するために、トナー容器29の内部の前後に、第1段部(第1突部)48と第2段部(第2突部)49が設けられている。両段部48・49は、供給口31と対向するトナー容器29の円弧壁と、撹拌軸33の真下の円弧壁より供給口31に近づく位置の円弧壁との間の領域、すなわち供給口31の入口32より撹拌体30の回転方向上手側の領域に形成されている。
【0028】
詳しくは、トナー容器29の内部に、優弧状の第1内接面51と、第1内接面51に比べて、撹拌軸33の回転中心からの距離が小さな部分円弧で形成される第2内接面52とを形成して(図4参照)、両内接面51・52の間に両段部48・49を形成している。図1に示すように、第2内接面52はトナー容器29の内部の前後2個所に形成されている。第1内接面51および第2内接面52に、撹拌フィルム34の撹拌片45が接触しながら回転してトナーを撹拌し、段部48においては撹拌片45が個別に弾性変形しながら突部48を乗越える。また、送給片46は第1内接面51とのみ接触して、トナーを供給口31へ送り込む。
【0029】
図1に示すように、各段部48・49は、供給口31に最も近い位置に形成される近端53と、この近端53より撹拌体30の回転方向上手側で、供給口31から最も離れた位置に形成される遠端54とを結ぶ湾曲面で斜めに形成されている。各段部48・49を形成する湾曲面は、第2内接面52の側から第1内接面51の側へ向かって膨らむ突弧面状に形成されており、これにより両段部48・49は漏斗形の断面状に配置される(図6参照)。前後の第2内接面52は、図1に示すように、近端53を通る前後方向の内接縁において第1内接面51と連続する。
【0030】
第1突部48の近端53と、第2突部49の近端53との間の第1内接面51によって、トナーの終段送込み部55が形成されている。先に説明した送給片46は、この終段送込み部55へ向かって集約されたトナーを供給口31へ向かって掻きあげるようにして送込む。送給片46が前後の近端53に接触するのを避けて、円滑に終段送込み部55を通過できるようにするために、送給片46の幅寸法W1は、終段送込み部55の幅寸法W2より僅かに小さく設定されている(図5参照)。なお、供給口31の入口32の前後幅は、終段送込み部55の幅寸法W2より僅かに大きく設定されている。
【0031】
次ぎに、撹拌体30と両段部48・49によるトナーの送給動作を説明する。先に説明したように、撹拌片45は図4において反時計回転方向へ回転してトナーを撹拌する。そのときトナーの一部は撹拌片45によって各段部48・49に押付けられ、斜めの段部48・49に案内されて移動抵抗が小さな側へ向かって移動する。そのため、トナーは段部48・49で受止められた位置において、遠端54の側から近端53の側へ向かって移動して、近端53の近傍に集約される。結果、トナー容器29の前半部および後半部にあったトナーは両段部48・49に沿って強制的に移動されて、終段送込み部55へと集約され、終段送込み部55を通過する送給片46によって供給口31へ送り込まれる。
【0032】
上記のように撹拌体30の撹拌動作を利用して、トナー容器29内のトナーを終段送込み部55へ集約するトナーカートリッジによれば、スクリューオーガを使用する必要もなく、トナーを供給口31の近傍へ集約できる。従って、トナーを供給口へ確実に送給できるにも拘らず、トナーカートリッジ19の小型化および構造の簡素化を実現して、トナーカートリッジ19の全体コストを削減し、画像形成装置のコスト削減に寄与できる。
【0033】
図7および図9は、それぞれ段部48・49の別の実施例を示す。これらの実施例においては、先の実施例と異なる構造を主に説明し、先の実施例と同じ部材には同じ符号を付してその説明を省略する。図7においては、供給口31がトナー容器29の後部寄りに配置してある。この供給口31の配置構造に対応して、第1段部48をトナー容器29の前部から、供給口31の近傍にわたって形成した。さらに、第2段部49をトナー容器29の後部から、供給口31の近傍にわたって形成した。このように、第1段部48および第2段部49は、供給口31の配置構造に対応して設けるとよい。
【0034】
図8においては、供給口31がトナー容器29の後端に配置してある。この供給口31の配置構造に対応して、第1段部48をトナー容器29の前部から、供給口31の近傍にわたって形成した。この実施例においては、第2段部49を省略して、第1段部48のみで突部を構成した。
【0035】
図9においては、第2内接面52を省略して、第1内接面51に断面が台形状のリブ状の突起57を設けて、その一方の斜辺部分を段部(突部)48とした。この実施例から理解できるように、本発明における突部48は、トナーが押付けられる段部48を備えている構造であればよく、段部48の周辺部の構造を限定するものではない。
【0036】
上記の実施例では、攪拌軸33と攪拌フィルム34で攪拌体30を構成したが、その必要はなく、ブラシを攪拌軸33に固定して攪拌体30とすることができる。段部48・49は湾曲面で形成する必要はなく、近端53と遠端54を結ぶ平坦面で段部48・49を構成することができる。供給口31が複数個設けてある場合には、2個以上の段部を形成することができる。
【符号の説明】
【0037】
19 トナーカートリッジ
29 トナー容器
30 撹拌体
31 供給口
32 供給口の入口
33 撹拌軸
34 撹拌フィルム
44 切込み
45 撹拌片
46 送給片
48 第1段部(突部)
49 第2段部(突部)
51 第1内接面
52 第2内接面
53 近端
54 遠端
55 終段送込み部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
トナー容器の内部に、トナーを撹拌しながら供給口へ送込む撹拌体が設けられており、
前記供給口の入口より前記撹拌体の回転方向上手側のトナー容器の内面に、トナーを前記供給口へ向かって案内する突部が形成されており、
前記突部が、前記供給口に最も近い位置に形成される近端と、該近端より前記撹拌体の回転方向上手側で、前記供給口から最も離れた位置に形成される遠端とを結んで斜めに形成されていることを特徴とする画像形成装置のトナーカートリッジ。
【請求項2】
前記トナー容器の内部に、前記撹拌体の回転中心からの距離が大小に異なる第1内接面と第2内接面とが形成されており、
前記突部が、前記第1内接面と前記第2内接面との間に形成された段部で形成されている請求項1に記載の画像形成装置のトナーカートリッジ。
【請求項3】
前記撹拌体が、前記トナー容器で回転自在に支持される撹拌軸と、前記撹拌軸に固定されて、遊端縁が前記第1内接面および前記第2内接面に接する撹拌フィルムとで形成されており、
前記撹拌フィルムに、前記遊端縁と交差する向きの切込みで分断された複数の撹拌片が形成されており、
前記撹拌片のそれぞれが、個別に弾性変形しながら前記突部を乗越える請求項2に記載の画像形成装置のトナーカートリッジ。
【請求項4】
前記供給口が、トナー容器の長手方向の中途部に配置されており、
前記突部が、前記トナー容器の長手方向の一端寄りから中途部へ向かって形成した第1突部と、前記トナー容器の長手方向の他端寄りから中途部へ向かって形成した第2突部とで構成されている請求項1、2または3のいずれかひとつに記載の画像形成装置のトナーカートリッジ。
【請求項5】
前記第1突部の前記近端と、前記第2突部の前記近端との間に、トナーの終段送込み部が設けられており、
前記終段送込み部を通過する1個の送給片の幅寸法(W1)が、前記終段送込み部の幅寸法(W2)より僅かに小さく設定されている請求項4に記載の画像形成装置のトナーカートリッジ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2012−198381(P2012−198381A)
【公開日】平成24年10月18日(2012.10.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−62465(P2011−62465)
【出願日】平成23年3月22日(2011.3.22)
【出願人】(000006297)村田機械株式会社 (4,916)
【Fターム(参考)】