説明

画像形成装置及びその制御方法、記憶媒体並びにプログラム

【課題】本発明は、ユーザに煩わしい設定をさせることなく、合紙と仕切紙が重なって出力されることを避けることができる画像形成装置を提供する。
【解決手段】複数枚のシートを出力する場合に、複数枚の挿入シートの所定の位置に第1の挿入シートまたは第2の挿入シートを挿入する。そして、第1の挿入シート及び第2の挿入シートが複数枚のシートの同じ位置に挿入されないように制御する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像が形成された複数枚のシートの所定の位置に、例えば、合紙や仕切紙等の挿入シートを挿入する画像形成装置及びその制御方法、記憶媒体並びにプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、スキャナで読み取った画像をシートに印刷する画像形成装置には、画像が印刷されたシート間に意図的に白紙のシートや、種類の異なるシートを挿入することで、所定のシート間での区切れ目を分かりやすくする機能がある。例えば、合紙や、仕切紙といった挿入紙を、ユーザの設定により挿入可能となっている。
【0003】
合紙は、複数枚のシートからなる印刷物のうち、ユーザによって設定された位置に挿入される挿入紙であり、印刷物の区切れ目を明確にすることができる。この合紙は、章番号を印刷して章紙として用いたり、スキャナで読み取った画像を印刷したものを挿入したりすることができる。
【0004】
一方、仕切り紙は、ユーザが印刷物の区切れ目を明確にするために「特定のページ間(ページとページの間)」、「部間(部と部の間)」、「ジョブ間(ジョブとジョブとの間)」のいずれかに設定され、設定された位置に挿入される挿入紙である。
【0005】
このように、従来の画像形成装置では、印刷物に対して、複数種類の挿入紙を挿入するように設定できる。しかしながら、それぞれ異なる設定方法で設定されるため、画像が印刷された複数枚のシートの同じ位置に、異なる方法で設定された挿入紙が重複して設定される場合がある。例えば、仕切紙の設定で「2ページ目と3ページ目の間」にページ間仕切紙を挿入するように設定され、合紙の設定画面で同様に「2ページ目と3ページ目の間」に合紙を挿入するように設定された場合、仕切紙と合紙とが同じ位置に重複して設定される。また、仕切紙の設定で「部間」が設定され、合紙の設定で最後のページの後に合紙を挿入するように設定された場合、部の切れ目ごとに合紙と仕切紙が同じ位置に重複して設定される。また、仕切紙の設定で「ジョブ間」が設定され、ユーザによってジョブ間仕切紙と同じ位置に合紙を挿入するように設定された場合、合紙と仕切紙が重複して設定される。このように合紙と仕切紙が重複して設定され、出力される場合があるが、合紙と仕切紙などの挿入紙を印刷物の区切れ目を識別しやすくするために挿入する場合、挿入紙は1枚あれば足り、2枚以上の挿入紙を挿入すると無駄なシートが出力されるという問題がある。このような問題を解決するために、印刷される文書データに対して設定されている合紙の設定を一括削除する、またはユーザによって変更する発明が提案されている(特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2006−279150号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上述した合紙の設定を一括削除するという方法を用いた場合、例えば、合紙に章番号や画像を印刷するように設定されている場合のように、削除すべきではない合紙まで削除されるおそれがある。
【0007】
また、合紙の設定をユーザによって変更させる方法、ユーザがいちいち削除すべき合紙を判別し、判別した合紙を削除するという合紙の設定を変更しなければならず、ユーザに煩わしい設定を強いることになる。
【0008】
本発明は、ユーザに煩わしい設定をさせることなく、合紙と仕切紙が重なって出力されることを避けることができる画像形成装置及びその制御方法、記憶媒体並びにプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するために、請求項1記載の画像形成装置は、シートに画像を形成して出力する画像形成手段を備える画像形成装置であって、複数枚のシートを出力する場合に、当該複数枚の挿入シートの所定の位置に第1の挿入シートまたは第2の挿入シートを挿入するシート挿入手段と、前記シート挿入手段によって前記第1の挿入シート及び前記第2の挿入シートが前記複数枚のシートの同じ位置に挿入されないように制御する制御手段とを有することを特徴とする。
【0010】
上記目的を達成するために、請求項7記載の画像形成装置の制御方法は、シートに画像を形成して出力する画像形成装置の制御方法であって、複数枚のシートを出力する場合に、当該複数枚の挿入シートの所定の位置に第1の挿入シートまたは第2の挿入シートを挿入するシート挿入工程と、前記シート挿入工程にて前記第1の挿入シート及び前記第2の挿入シートが前記複数枚のシートの同じ位置に挿入されないように制御する制御工程とを有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、ユーザが煩わしい設定をすることなく、合紙と仕切紙が重なり合って出力することを避けることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
【0013】
[第1の実施形態]
図1は、本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置を含む画像形成システムの構成を示すブロック図である。
【0014】
本発明の第1の実施形態における画像形成装置は、例えば、COPY/PRINT/FAXなどの機能を有するデジタル複合機(以下、単に「複合機」と呼ぶ。)100である。複合機100は、原稿等から画像の読み取りを行なうスキャナ部101と、スキャナ部101により読み取られた画像に画像処理を施してメモリ105に格納するコントローラ102とを備える。さらに、スキャナ部101で読み取る画像を印刷する際に印刷条件を設定することが可能な操作部104を備える。さらに、メモリ105から画像データを読み出し、操作部104でユーザにより設定された印刷条件に従って記録用紙(シート)に画像形成を行なうプリンタ部103を備える。
【0015】
複合機100は、ネットワーク106を介して、画像データを管理することが可能なサーバ107や、当該複合機100に画像データを印刷させるためのプリントジョブを送信することが可能なパーソナルコンピュータ(PC)108などが接続されている。ネットワーク106はイーサネット(登録商標)等で構成される。複合機100は、メモリ105に格納された画像データをネットワークを介してサーバ107に送信したり、PC108からの指示に応じて、サーバ107で管理されている画像データを受信して印刷処理を実行することができる。
【0016】
PC108は、ユーザがアプリケーションで作成した文書をPDLデータに変換し、PDLジョブとしてネットワーク106経由で複合機100に送信して、印刷処理を実行させることができる。サーバ107及びPC108は、CPUや、RAM、ROM、ハードディスク等の記憶装置、モニタ、キーボードやマウス等の操作部、ネットワーク106に接続するためのI/F等を備える一般的な情報処理装置であり、その構成や機能等の説明は省略する。
【0017】
次に、図1の複合機100の詳細内容について図2を用いて説明する。
【0018】
図2は、図1の複合機100の構成及び機能を説明するための概略構造図である。
【0019】
図2において、複合機100は、スキャナ301と、ドキュメントフィーダ(DF)302と、カラー4色ドラムを備えるプリント記録用のプリントエンジン313と、給紙デッキ314と、フィニッシャ315からなる。なお、スキャナ301は図1のスキャナ部101に、プリントエンジン313は図1のプリンタ部103に対応する。
【0020】
まず、スキャナ301を中心に行われる読取り動作について説明する。
【0021】
スキャナ301で原稿等から画像の読み取りを行なう場合には、原稿台307に原稿をセットしてDF302を閉じる。開閉センサ(不図示)がDF302が閉じられたことを検知した後、スキャナ301の筐体内にある反射式の原稿サイズ検知センサ(不図示)が、原稿台307にセットされた原稿のサイズを検知する。このサイズ検知を起点にして光源310から原稿に光を照射し、反射光を反射板311、レンズ312を介してCCD344に導き、CCD344によりデジタル信号に変換され、所望の画像処理を行なってレーザ記録信号に変換される。変換されたレーザ記録信号は、画像データとしてコントローラ102内のメモリ105に格納される。
【0022】
一方、DF302に原稿をセットして読み取りを行なう場合には、DF302の原稿トレイ303に原稿をフェースアップで載置する。すると、原稿有無センサ304が原稿がセットされたことを検知し、これを受けて原稿給紙ローラ305と搬送ベルト306が回転して原稿を搬送し、原稿台307上の所定の位置に原稿がセットされる。これ以降は上述した原稿台307での画像読み取りと同様に処理が行われ、コントローラ102内のメモリ105に画像データが格納される。
【0023】
画像読み取りが完了すると、再び搬送ベルト306が回転して図の右側に原稿を送り、排紙側の搬送ローラ308を経由して原稿排紙トレイ309へ排紙する。原稿が複数存在する場合は、原稿台から原稿が図の右側に排紙搬送されるのと同時に、原稿給紙ローラ305を経由して左側から次原稿が給送され、次原稿の読み取りが連続的に行われる。以上がスキャナの動作である。
【0024】
次に、プリントエンジン313を中心に行われる印刷動作について説明する。
【0025】
記録用紙は、プリントエンジン313の下部に装着された複数のカセット318又はプリントエンジン313横に設けられた給紙デッキ314に収納される。カセット318から給紙を行う場合は、各カセットに対応して配置された給紙ローラ対341が記録用紙を給紙搬送路319へ搬送する。また、給紙デッキ314から給紙を行う場合には、給紙デッキ314内の給紙ローラ対342が記録用紙を給紙搬送路319へ搬送する。これらカセット318や給紙デッキ314は、記録用紙などのシートの給紙元となる給紙部として用いられる。
【0026】
そして、記録用紙がレジローラ対343の位置まで進んだところで中間転写ベルト321との同期をとるために一旦停止する。また、レジローラ対343の位置に転写待ちの記録用紙が存在しているときに、次のページの印刷のための記録用紙をカセット318あるいは給紙デッキ314から給紙することができる。このときには、レジローラ対343の位置に留まっている記録用紙の搬送が再び開始されるまで、給紙搬送路319の途中に搬送された記録用紙を止めることができる。このように給紙を行うことで複数の記録用紙への画像の転写間隔を短くすることができ、印刷の生産性を高めることができる。
【0027】
ところで、コントローラ102内のメモリ105に一時記憶された記録信号(画像データ)は、プリントエンジン313へと転送され、レーザ記録部(不図示)でYellow、Magenta、Cyan、Blackの4色の記録レーザ光に変換される。そして、記録レーザ光が各色の感光体316に照射され、感光体316に静電潜像が形成される。そして、トナーカートリッジ317から供給されるトナーによりトナー現像が行われ、可視化されたトナー像が中間転写ベルト321に一次転写される。
【0028】
中間転写ベルト321は、図の時計回転方向に一定速度で回転する。そして、中間転写ベルト321が所定の位置まで回転したところで、レジローラ対343の位置で待機中の記録用紙の搬送を開始する。ここで、所定の位置とは、中間転写ベルト321上に転写された画像の先端が二次転写位置320に来たときに、記録用紙の先端が二次転写位置320へ搬送される位置である。こうして、二次転写位置320において、中間転写ベルト321上のトナー像が記録用紙へ転写される。
【0029】
トナー像が転写された記録用紙は、定着器322からの加圧と熱により該トナーが定着され、排紙搬送路を搬送された後、排紙される。排紙される場所は、フェイスダウンのセンタートレイ323か、スイッチバックしてフィニッシャ315への排紙口324かあるいはフェースアップのサイドトレイ325のいずれかである。なお、サイドトレイ325は、フィニッシャ315が未装着の場合にのみ排紙可能な排紙口である。フラッパ326,327は、これらの排紙口を切り替えるために、搬送路を切り替えるものである。両面プリントの場合には、定着器322を通過後に、フラッパ327が搬送路を切り替え、その後、記録用紙がスイッチバックして下方に送られ、両面印刷用紙搬送路330を経て再び二次転写位置320に給送され、両面動作を実現する。
【0030】
次に、フィニッシャ315で行われる動作について説明する。
【0031】
フィニッシャ315では、ユーザにより指定された機能に応じて、プリントエンジン313から出力された印刷済み用紙に対して後処理を加える。具体的には、ステープル(1個所又は2箇所綴じ)やパンチ(2穴又は3穴)、中綴じ製本等の機能を有する。フィニッシャ315は、排紙トレイ328を2つ備え、プリントエンジン313の排紙口324から出力された記録用紙をユーザの設定に応じて、例えばコピー、プリント、FAXの機能毎に2つの排紙トレイ328に振り分ける。
【0032】
なお、プリントエンジン313は、カラー4ドラムのプリンタエンジンではあるが、カラー1ドラムのプリンタエンジンでもよいし、白黒用のプリンタエンジンでもよいことは言うまでもない。複合機100がプリンタとして利用される場合、プリンタドライバにより白黒プリント/カラープリント、用紙サイズ、2UP・4UP印刷・N-UP印刷、両面、ステープル、パンチ、中綴じ製本などの各種設定が可能である。
【0033】
また、印刷される記録用紙に、合紙、仕切紙、表紙、裏表紙などを挿入するように設定できる。なお、本実施形態では、合紙、仕切紙、表紙、裏表紙を、印刷物に挿入されるシートであることから「挿入紙(挿入シート)」と呼ぶ。挿入紙(挿入シート)の材質は紙に限定されるものではなく、フィルムや他の材質であってもよい。
【0034】
例えば、複合機100は、印刷される記録用紙のうち、ユーザによって設定された箇所に挿入紙を挿入することができる。例えば、10ページ分の画像を、10枚の記録用紙に記録する場合で、且つ、ユーザによって5枚目の記録用紙と6枚目の記録用紙の間に挿入紙を挿入するように設定されているとする。その場合、複合機100は、1枚目の記録用紙から5枚目の記録用紙まで順に印刷し、排紙トレイに排紙する。また、複合機100は、5枚目の記録用紙の次に挿入紙を、記録用紙とは別の給紙カセットから給紙し、5枚目の記録用紙と同じ排紙トレイに排紙する。そして、複合機100は、挿入紙の次に6枚目から10枚目の記録用紙を給紙し、挿入紙が排紙された排紙トレイに排紙する。このようにして、複合機100は、ユーザによって設定された挿入位置に挿入紙を挿入するシート挿入処理を行う。
【0035】
次に、図1のコントローラ102の詳細について図3を用いて説明する。
【0036】
図3は、コントローラ102のハードウェア構成を示すブロック図である。
【0037】
メインコントローラ401は、主にCPU402と、バスコントローラ403、および各種I/Fコントローラ回路から構成される。
【0038】
CPU402とバスコントローラ403は、機器全体の動作を制御するものであり、CPU402はROM404からROM I/F405を経由して読み込んだプログラムに基づいて動作する。また、PC108から受信したPDL(ページ記述言語)データを解釈し、ラスターイメージデータに展開する動作も、このプログラムに記述されており、ソフトウェアによって処理される。バスコントローラ403は、各I/Fから入出力されるデータ転送を制御するものであり、バス競り合い時の調停やDMAデータ転送の制御を行う。
【0039】
DRAM406は、図1のメモリ105に対応し、DRAM I/F407によってメインコントローラ401と接続されており、CPU402が動作するためのワークエリアや、画像データを蓄積するためのエリアとして使用される。
【0040】
コーデック(Codec)408は、DRAM406に蓄積されたラスターイメージデータをMH/MR/MMR/JBIG/JPEG等の方式で圧縮し、また逆に圧縮され蓄積されたコードデータをラスターイメージデータに伸長する。また、コーデック408は、I/F410を介してメインコントローラ401と接続され、DRAM406との間のデータの転送は、バスコントローラ403によって制御されDMA転送される。SRAM409は、コーデック408の一時的なワーク領域として使用される。
【0041】
グラフィックプロセッサ(Graphic)424は、DRAM406に蓄積されたラスターイメージデータに対して、画像回転、画像変倍、色空間変換、二値化の処理をそれぞれ行う。また、グラフィックプロセッサ424は、I/Fを介してメインコントローラ401と接続され、DRAM406との間のデータの転送は、バスコントローラ403によって制御されDMA転送される。SRAM425は、グラフィックプロセッサ424の一時的なワーク領域として使用される。
【0042】
ネットワークコントローラ(Network Controller)411は、I/F413によってメインコントローラ401と接続され、コネクタ412によって外部のネットワーク106と接続される。
【0043】
汎用高速バス415には、拡張ボードを接続するための拡張コネクタ414とI/O制御部416とが接続される。汎用高速バスとしては、一般的にPCIバスがあげられる。I/O制御部416には、スキャナ部101、プリンタ部103の各CPUと制御コマンドを送受信するための調歩同期シリアル通信コントローラ417が2チャンネル装備されている。また、I/O制御部416は、I/Oバス418によってスキャナI/F426,プリンタI/F430に接続されている。
【0044】
パネルI/F421は、LCDコントローラ420に接続され、操作部104上の液晶画面に表示を行うためのI/Fと、ハードキーやタッチパネルキーの入力を行うためのキー入力I/Fとから構成される。
【0045】
操作部104は、不図示の液晶表示部と液晶表示部上に張り付けられたタッチパネル入力装置と複数個のハードキーを有する。タッチパネルまたはハードキーにより入力された信号は前述したパネルI/F421を介してCPU402に伝えられ、液晶表示部はパネルI/F421から送られてきた画像データを表示するものである。液晶表示部には、本複合機100の操作における機能表示や画像データ等を表示する。本発明に関連する具体的な操作部104の表示に関しては、図6を用いて後述する。
【0046】
リアルタイムクロックモジュール422は、機器内で管理する日付と時刻を更新/保存するためのもので、バックアップ用電池423によってバックアップされている。E-IDE I/F439は、外部記憶装置を接続するためのものである。本実施の形態においては、このE-IDE I/F439を介してハードディスク(HD)ドライブ438を接続し、ハードディスク(HD)440へ画像データを記憶させたり、HD440から画像データを読み込む動作を行う。コネクタ427,432は、それぞれスキャナ部101とプリンタ部103に接続され、同調歩同期シリアルI/F428,433とスキャナバス429,434とから構成される。
【0047】
スキャナI/F426は、コネクタ427を介してスキャナ部101と接続されている。また、スキャナI/F426は、スキャナバス441によってメインコントローラ401と接続されており、スキャナ部101から受け取った画像に対して所定の処理を施す機能を有する。さらに、スキャナI/F426は、スキャナ部101から送られたビデオ制御信号をもとに生成した制御信号を、スキャナバス429に出力する機能も有する。スキャナバス429からDRAM406へのデータ転送は、バスコントローラ403によって制御される。
【0048】
プリンタI/F430は、コネクタ432を介してプリンタ部103と接続されている。また、プリンタI/F430は、プリンタバス431によってメインコントローラ401と接続されており、メインコントローラ401から出力された画像データに所定の処理を施して、プリンタ部103へ出力する機能を有する。さらに、プリンタI/F430は、プリンタ部103から送られたビデオ制御信号をもとに生成した制御信号を、プリンタバス431に出力する機能も有する。DRAM406上に展開されたラスターイメージデータのプリンタ部103への転送は、バスコントローラ403によって制御され、プリンタバス431、ビデオI/F434を経由して、プリンタ部103へDMA転送される。
【0049】
SRAM436は、バックアップ用電池423から供給される電源により、装置全体が電源遮断されても記憶内容を保持できる構成となっているメモリであり、バス435を介してI/O制御部と接続されている。EEPROM437も同様にバス435を介してI/O制御部と接続されているメモリである。コントローラ電源442は、メインコントローラ401を含む各部に電力を供給する。
【0050】
次に、各種印刷条件の設定を行なうことが可能な操作部104について図4及び図5を用いて説明する。
【0051】
図4は、操作部104の外観を示す図である。
【0052】
図4において、操作部104は、図3のパネルI/F421の先に接続されている。リセットキー502は、ユーザが設定した設定値などを取り消すためのキーである。ストップキー503は、動作中のジョブを中止させるときに使用するキーである。テンキー504は、置数などの数値入力を行うためのキー群である。
【0053】
タッチパネル505は、タッチパネル式の操作画面であり、具体的には図5に示すような画面を表示する。タッチパネル505上には、各種設定をするためのボタンが多数存在する。スタートキー506は原稿の読み取りなどジョブをスタートさせるためのキーである。クリアキー507は、設定などをクリアするためのキーである。
【0054】
図5は、タッチパネル505に表示される画面の一例を示す図である。
【0055】
画面上部に表示されている複数のタグ602は各機能を選択するためのボタンである。左から順に、コピー機能、FAX送信やEメール送信、ファイルサーバへの送信などの送信機能がある。そして、スキャナ部101で読み取った画像データを機器内のハードディスクに格納したり、格納されたデータの操作やプリントを行なうことができるボックス(BOX)機能がある。さらに、ネットワーク106経由でPC108から操作してスキャン画像をPC108に取り込むことができるリモートスキャナ機能がある。各タグを選択することによりそれぞれの詳細設定ができる画面に遷移する。図示したものはコピー機能の画面である。
【0056】
コピー機能の画面では、色モードを選択するためのボタン603、倍率指定ボタン604、用紙選択ボタン605、フィニッシャが実行するシフトソートやステイプルソートなどフィニッシング指定を行なうためのソータボタン606が配置されている。さらに、両面指定を行なう両面ボタン607、濃度を指定するバー608、原稿タイプを選択するボタン609、その他各種の応用モードを設定する応用モードボタン610などが配置されている。
【0057】
図6は、CPU402により実行される制御ソフトウェアの構成図である。
【0058】
UI制御部901は操作部104を制御する。コピーアプリケーション部904、送信アプリケーション部905、及びBOXアプリケーション部903は、UI制御部901からの指示を受け、コピー動作、送信動作、BOX画面からのスキャン、プリントを実行する。PDLアプリケーション部906は、ネットワークアプリケーション部902からのPDLプリントデータを受けPDLプリントジョブを投入する。
【0059】
共通インタフェース907は上記機器制御部の機器依存部分を吸収する。ジョブ制御部908は、共通インタフェース907から受け取ったジョブ情報を整理し、下位層のドキュメント処理部に伝達する。
【0060】
まず、ローカルコピーのソフトウェア制御処理について説明する。
【0061】
ユーザの指示によりUI制御部901からコピー指示とともにコピーの設定がコピーアプリケーション部904に伝わる。コピーアプリケーション部904はUI制御部901からの情報を、共通インタフェース907を介して機器制御を行うジョブ制御部908に伝える。ジョブ制御部908は、スキャン制御部910とプリント制御部915にジョブの情報を伝達する。スキャン制御部910は図2のスキャナI/F426を介してスキャナ部101にスキャン要求を行う。また、同時に同期制御部913を介してイメージ制御部914にスキャン用の画像処理要求を出す。
【0062】
イメージ制御部914は、スキャン制御部910の指示に従って、スキャナI/F426内の画像処理部の設定を行う。設定が完了したら、同期制御部913を介してスキャン準備完了を伝える。その後、スキャン制御部910はスキャナ部101に対してスキャンを指示する。スキャン画像転送完了は図示しないハードウェアからの割り込み信号によってイメージ制御部914に伝わる。イメージ制御部914からのスキャン完了を受けて同期制御部913はスキャン完了をスキャン制御部910、プリント制御部915に伝える。同時に同期制御部913は図2のDRAM406に蓄積された圧縮画像を図2のHD440にファイル化するためイメージ制御部914に指示する。イメージ制御部914は指示に従ってメモリ上の画像(文字/写真判定信号を含めて)をHD440に格納する。画像の付随情報として図示しないSRAMにカラー判定/白黒判定結果、下地とばしを行うための下地とばしレベル、画像入力元としてスキャン画像、色空間RGBも格納しておく。
【0063】
また、HD440への格納が終了し、スキャナ部101からのスキャン完了を受けたら、同期制御部913を介してスキャン制御部910にファイル化終了を通知する。スキャン制御部910はジョブ制御部908に対して終了通知を返し、ジョブ制御部908は共通インタフェース907を介してコピーアプリケーション部904へ返す。プリント制御部915はメモリに画像が入った時点で図2のプリンタI/F430を介して、プリンタ部103に印刷要求をだす。同時に同期制御部913にプリント画像処理要求を行う。同期制御部913はプリント制御部915から要求を受けたら画像処理設定をイメージ制御部914に依頼する。イメージ制御部914は前記の画像の付随情報に従ってプリンタI/F430内の画像処理部の設定を行い、同期制御部913を介してプリント制御部915にプリント準備完了を伝える。プリント制御部915はプリントエンジン313に対して印刷指示を出す。プリント画像転送完了は図示しないハードウェアからの割り込み信号によってイメージ制御部914に伝わる。イメージ制御部914からのプリント完了を受けて同期制御部913はプリント完了をプリント制御部915に伝える。プリント制御部915はプリントエンジン313からの排紙完了を受け、ジョブ制御部908に対して終了通知を返し、ジョブ制御部908は共通インタフェース907を介してコピーアプリケーション部904へ返す。コピーアプリケーション部904はスキャン、プリントが終了したらジョブ終了をUI制御部901に通知する。
【0064】
リモートコピーのスキャンジョブ、送信ジョブの場合は、プリント制御部915に代わってファイル格納制御部916がジョブ制御部908からの要求を受ける。スキャン画像をHD440に格納し終わった時点で、同期制御部913から格納完了通知を受け、それを共通インタフェース907を介してリモートコピーならコピーアプリケーション部904に、送信ジョブなら送信アプリケーション部905に通知する。コピーアプリケーション部904、送信アプリケーション部905はこの通知の後、ネットワークアプリケーション部902に対してHD440に格納されたファイルの送信を依頼する。依頼を受けたネットワークアプリケーション部902がファイルを送信する。ネットワークアプリケーション部902はジョブ開始時にコピーアプリケーション部904からコピーに関する設定情報を受け、それもリモート側の機器に通知する。ネットワークアプリケーション部902はリモートコピーの場合、機器固有の通信プロトコルを使用して送信を行う。また送信ジョブの場合はFTP、SMBのような標準的なファイル転送プロトコルを使用する。
【0065】
ファックス送信する場合はファイル格納後、送信アプリケーション部905から共通インタフェース907、ジョブ制御部908を介してFAX制御部909に送信が指示される。FAX制御部909は非図示のモデムを介して、相手機器とネゴシエーションし、必要な画像処理(カラー→白黒変換、多値2値変換、回転、変倍)をイメージ制御部914に依頼し、変換後の画像をモデムを使って送信する。
【0066】
また、送信先にプリンタがある場合、送信アプリケーション部905は共通インタフェース907を介してプリントジョブとしてプリントの指示を行う。そのときの動作は以下で説明するリモートコピーのプリントジョブの場合と同様である。また、送信宛先が機器内のBOX宛先になっているときはファイルストアマネージャ(不図示)によって機器内のファイルシステムに格納する。
【0067】
FAX受信時はFAX制御部909がモデムを使って画像を受信し、画像ファイルとしてHD440に格納する。HD440格納後にBOXアプリケーション部903に通知すると、BOXアプリケーション部903から受信プリントの指示が共通インタフェース907を介して、ジョブ制御部908になされる。その後は通常のBOXプリントジョブと同じ動作になるため省略する。
【0068】
リモートコピーのプリントジョブの場合は、送信側からの画像をネットワークアプリケーション部902がHD440に保存するとともにコピーアプリケーション部904に対してジョブを発行する。コピーアプリケーション部904は共通インタフェース907を介してジョブ制御部908にプリントジョブを投入する。ローカルコピーとは異なり、スキャン制御部910に代わってファイル読出し制御部911がジョブ制御部908からの要求を受ける。受信画像をHD440からメモリに展開するための要求を同期制御部913を介して、イメージ制御部914に行う。
【0069】
イメージ制御部914はメモリに画像を展開し、展開終了を同期制御部913を経由して、ファイル読出し制御部911とプリント制御部915に伝える。プリント制御部915はメモリに画像が入った時点でプリンタI/F430を介して、コントローラ102にジョブマネージャから指示された給紙段、もしくはその用紙サイズを有する段を選択し、印刷要求をだす。自動用紙の場合には画像サイズから給紙段を決定し印刷要求をだす。同時に同期制御部913にプリント画像処理要求を行う。
【0070】
同期制御部913は、プリント制御部915から要求を受けたらプリント画像処理設定をイメージ制御部914に依頼する。(このとき例えば最適サイズ用紙がなくなり、回転が必要になれば別途回転指示も依頼する。回転指示があった場合にはイメージ制御部914が図2のグラフィックプロセッサ424を使って画像を回転する。)
イメージ制御部914は、プリンタI/F430内の画像処理部の設定を行い、同期制御部913を介してプリント制御部915にプリント準備完了を伝える。プリント制御部915は、プリンタに対して印刷指示を出す。プリント画像転送完了は図示しないハードウェアからの割り込み信号によってイメージ制御部914に伝わる。
【0071】
イメージ制御部914からのプリント完了を受けて同期制御部913はプリント完了をファイル読出し制御部911とプリント制御部915に伝える。ファイル読出し制御部911は終了通知をジョブ制御部908に返す。プリント制御部915はプリントエンジン313からの排紙完了を受け、ジョブ制御部908に対して終了通知を返す。ジョブ制御部908は共通インタフェース907を介してコピーアプリケーション部904へ終了通知を返す。コピーアプリケーション部904はスキャン、プリントが終了したらジョブ終了をUI制御部901に通知する。PDL制御部912とプリント制御部915が協働してLIPSやPostScrIptなどのPDLプリントを制御する。
【0072】
次に、複合機100における合紙の挿入方法について説明する。
【0073】
複合機100には、スキャナで読み取った画像を記録用紙に印刷し、画像が印刷された記録用紙の所定の位置に意図的に白紙の挿入紙や、種類の異なる挿入紙を挿入することで、記録用紙の区切れ目を分かりやすくする機能がある。合紙は、複数枚の記録用紙からなる印刷物のうち、ユーザによって設定された位置に挿入される挿入紙である。合紙には、区切れ目を分かりやすくする目的のほかに、章番号を印刷して章紙として用いたり、スキャナで読み取った画像を印刷して出力したりすることができる。この合紙には、挿入される位置の前後の記録用紙と異なるサイズのシートを合紙として用いることもできる。一方、仕切紙は、ユーザが部やジョブの区切れ目を明確にするために「ページ間(ページとページの間)」、「部間(部と部の間)」あるいは「ジョブ間(ジョブとジョブとの間)」を選択し、選択された位置に挿入される挿入紙である。合紙や仕切紙は、カセット318のいずれか又は給紙デッキ314に収納され、原稿のコピー動作や画像のプリント動作の途中で給紙され、印刷物に挿入される。
【0074】
また、複合機100は、スキャンして読み取った原稿画像を記録用紙に画像形成するとともに、該記録用紙の所定の位置に挿入される合紙にも画像を形成して出力する第1の設定と、挿入される合紙には画像を形成せずに白紙のまま出力する第2の設定とを備える。これらの設定は、操作部104からユーザが設定することが可能であるが、PC108からプリンタドライバを利用して設定することも可能である。
【0075】
図7は、原稿のコピー時に合紙を挿入して出力する場合の一例を示す図であり、(a)は5ページ分の原稿、(b)は第1の設定により合紙を挿入する場合、(c)は第2の設定により合紙を挿入する場合を示す。
【0076】
例えば、図7(a)に示す5ページ分の原稿4001をコピーする際に合紙を挿入する場合、第1の設定によれば、図7(b)に示すように、4ページ目の原稿4002が合紙4004にコピー(印刷)されるため、合計で5ページの出力物4003が出力される。一方、第2の設定によれば、図7(c)に示すように、4ページ目の原稿4002と5ページ目の原稿4007との間に白紙の合紙4006が挿入されるため、合計で6ページの出力物4005が出力される。
【0077】
複合機100では、合紙として使用する用紙を、記録用紙や仕切紙等が収納されたカセット段と異なるカセット段から給紙することで、用紙サイズの異なる合紙を使用することもできる。また、複合機100は、合紙と仕切紙を同じカセット段から給紙して、記録用紙束の所定のページ位置に挿入することも可能である。例えば、記録用紙と同一サイズの合紙と異なるサイズの合紙を第1の設定により挿入した場合の出力物の一例を図8(a)、図8(b)に示す。
【0078】
図8(a)の出力物4101は記録用紙と合紙のサイズが同一であることから、記録用紙と合紙を同じカセット段から給紙する方法での出力が可能である。一方、図8(b)の出力物4103は記録用紙と合紙のサイズが異なることから、記録用紙と合紙を異なるカセット段から給紙する方法での出力が必要となる。
【0079】
図9は、仕切紙が挿入された出力物の一例を示す図であり、(a)はジョブ間仕切紙として仕切紙が挿入された出力物、(b)は部数間仕切紙として仕切紙が挿入された出力物を示す。
【0080】
図9(a)において、出力物5001は、複数のジョブ5002,5003,5004の間にジョブの仕切りとしてジョブ間仕切紙5005が挿入されたものである。各ジョブ5002,5003,5004には、出力文書の設定をそれぞれ行なうことができる。
【0081】
図9(b)において、出力物5006は、複数の文書5007,5008,5009の間に文書の仕切りとして部数間仕切紙5010が挿入されたものである。
【0082】
次に、複合機100において、合紙と仕切紙を同じページ位置に挿入して出力するように設定されているジョブを実行する際の処理の流れを図10を用いて説明する。
【0083】
図10は、合紙または仕切紙を挿入して出力するように設定されているジョブを実行する際の処理の流れを示すフローチャートである。本処理では、合紙と仕切紙を挿入して出力するように設定されているジョブを実行する場合を想定しているが、他の種類の用紙(例えば、表紙や裏表紙等)を挿入して出力するように設定されているジョブを実行する場合でも有効である。図10のフローチャートに示す処理は、コントローラ102のCPU402が、ROM404に格納されたプログラムを読み出して実行することによって実行される。
【0084】
まず、コントローラ102は、実行するジョブが合紙と仕切紙の両方を挿入して出力するように設定されているジョブか否かを、ジョブの設定情報に基づいて判断する(ステップS1001)。ジョブの設定情報は、PC108でユーザによって設定された情報、または、操作部104によって設定された情報である。この結果、両方を挿入して出力するジョブでない場合は(ステップS1001でNO)、ステップS1005へ進む。ステップS1005では、コントローラ102は、合紙又は仕切紙のいずれか片方だけを出力するようにジョブを実行する(ステップS1005)。
【0085】
ステップS1001の判断の結果、ジョブが合紙と仕切紙の両方を挿入して出力するように設定されているジョブである場合、コントローラ102はジョブが合紙にコピー(印刷)するジョブか否かを判断する(ステップS1002)。この結果、ジョブが合紙にコピー(印刷)するジョブである場合は(ステップS1002でYES)、ステップS1006へ進む。なお、ステップS1102では、合紙に対してコピーするか否かが判定されるが、合紙に限定せず、複数の種類の用紙を挿入して出力する場合には、他の用紙に対してコピー又は印刷するかを判定するようにしてもよい。
【0086】
ステップS1006では、コントローラ102は、合紙と仕切紙が同じページ位置に挿入するように設定されたジョブを出力したとしても白紙が連続して出力されることにはならないため、合紙と仕切紙の両方を出力するようにジョブを実行する。
【0087】
ステップS1002の判断の結果、ジョブが合紙にコピーしないジョブである場合(ステップS1002でNO)、コントローラ102は、合紙と仕切紙を異なるカセット段(収納場所)から給紙するか否かを判断する(ステップS1003)。なお、合紙と仕切紙の収納場所が異なるか否かの判断についてはカセット318に限らず、給紙デッキ314や不図示の手差しトレイにセットされたものであっても判断対象となる。
【0088】
ステップS1003の判断の結果、合紙と仕切紙を異なるカセット段から給紙する場合、コントローラ102は、合紙と仕切紙の種類(用紙サイズや用紙タイプ)が異なると判断でき、合紙と仕切紙が共に白紙であってもそれらの区別が可能である。その結果、両方を出力するようにジョブを実行する(ステップS1006)。一方、合紙と仕切紙を同じカセット段から給紙する場合、コントローラ102は、合紙と仕切紙を挿入して出力するページ位置が異なるか否かすなわち合紙と仕切紙が異なるページ位置に出力されるかを判断する(ステップS1004)。
【0089】
ステップS1004の判断の結果、ページ位置が異なっていれば(ステップS1004でYES)、コントローラ102は、両方を出力するようにジョブを実行する(ステップS1006)。一方、同じページ位置に挿入して出力するように設定されている場合、コントローラ102は、合紙又は仕切紙のいずれか一方の設定を削除して片方だけを出力するようにジョブを実行する(ステップS1005)。
【0090】
なお、上述したジョブについては、複合機100上の操作部104を介してユーザにより操作指示されたものであっても、ネットワーク106を介してPC108から受信したものであっても適用可能であることは言うまでもない。
【0091】
また、本実施形態では、ステップS1003でコントローラ102が合紙と仕切紙を異なるカセット段(収納場所)から給紙するか否かを判断する例を説明したが、ステップS1003で合紙のサイズと仕切紙のサイズが同じか否かを判別してもよい。例えば、コントローラ102は、合紙のサイズと仕切紙のサイズとをジョブの設定情報に基づいて判別する。そして、合紙のサイズと仕切紙のサイズが同じ場合には、ステップS1006に進め、合紙と仕切紙の両方を出力するように制御し、合紙のサイズと仕切紙のサイズが異なる場合には、ステップS1004に進め、合紙か仕切紙の片方だけの出力を許可する。合紙と仕切紙のサイズが同じであるか否かを判別することによって、異なる給紙カセットに同じサイズの合紙と仕切紙がセットされているような場合でも、用紙のサイズ合紙と仕切紙が重なって出力されることを防止することができる。
【0092】
上記第1の実施形態によれば、原稿から読み取った画像を記録用紙に形成して出力する際に、記録用紙とは異なる合紙と仕切紙を挿入して出力するように設定されたジョブかを判断する。そして、合紙と仕切紙を挿入して出力するように設定されている場合、合紙にコピー等の画像形成を行うように設定されたかを判断し、画像形成を行わない設定がなされている場合、さらに合紙と仕切紙を異なるカセット段から給紙するかを判断する。そして、合紙と仕切紙を同じカセット段から給紙し且つそれらを挿入するページ位置が同じ場合は、合紙又は仕切紙のいずれかを削除して出力する。これにより、画像が印刷された複数のシートの同じページ位置に設定された合紙と仕切紙が重なり合って出力することを避けることができ、ユーザが煩わしい設定をすることなく、意図通りの出力物を得ることができる。
【0093】
[第2の実施形態]
本発明の第2の実施の形態に係る画像形成装置は、その構成(図1〜図6)が上記第1の実施の形態に係る画像形成装置と同じであり、第1の実施の形態と同様の部分については、同一の符号を用いてその説明を省略する。以下に、上記第1の実施の形態と異なる点のみを説明する。
【0094】
第1の実施形態の複合機100は、合紙と仕切紙を同じページ位置に挿入するように設定されている場合、合紙にコピーせず且つ合紙と仕切紙の収納場所が同じときに、合紙または仕切紙のいずれか一方の設定を削除して出力するようにジョブを実行している。
【0095】
しかしながら、ユーザによっては合紙と仕切紙が連続しても、合紙と仕切紙の両方を出力したい場合もある。また、合紙と仕切紙を連続して出力する際には、合紙を先に出力させる場合と仕切紙を先に出力させる場合の2通りがある。
【0096】
そこで、本第2の実施形態における複合機100では、実行するジョブが合紙と仕切紙を同じページ位置に挿入するように設定されている場合であっても、ユーザの所望の出力方法を選択及び設定することができるようにした。
【0097】
本発明の第2の実施形態における合紙と仕切紙が同じページ位置に挿入するように設定されているジョブを出力する際の制御処理を図11〜図14を用いて説明する。
【0098】
図11及び図12は、本発明の第2の実施形態における処理を示すフローチャートである。なお、図10のフローチャートと同一の処理を行うステップについては同一のステップ番号を付して、その説明の一部を省略する。図11、図12のフローチャートに示す処理は、コントローラ102のCPU402が、ROM404に格納されたプログラムを読み出して実行することによって実行される。
【0099】
コントローラ102は、実行するジョブが合紙と仕切紙の両方を同じページ位置に挿入して出力するに設定されているジョブであった場合に、合紙と仕切紙の出力方法をユーザに選択させる設定画面をタッチパネル505に表示する(ステップS1101)。この設定画面の一例を図13に示す。ユーザは、図13に示す設定画面7100上で、合紙と仕切紙を同じページ位置に挿入して出力するように設定されているジョブの当該合紙と当該仕切紙をどのように出力するかの設定を行う。
【0100】
ユーザが設定画面7100上で「必ず両方出力する」ボタン7101を選択した場合(ステップS1102でYES)、図12のステップS1006へ進む。ステップS1006では、コントローラ102は、実行するジョブに設定された合紙と仕切紙を挿入して出力するページ位置が同じであっても、合紙と仕切紙の両方を出力するようにジョブを実行する。
【0101】
一方、ユーザが設定画面7100上で「合紙を削除する」ボタン7102を選択した場合は(ステップS1102でNO且つステップS1103でYES)、ステップS1108へ進む。ステップS1108では、コントローラ102は、実行するジョブが合紙と仕切紙の両方を挿入して出力するように設定されているジョブか否かを判断する。そして、両方を挿入して出力するように設定されているジョブでない場合は(ステップS1108でNO)、図12のステップS1005へ進む。ステップS1005では、コントローラ102は、合紙の設定を削除して仕切紙を出力するようにジョブを実行する。このように、コントローラ102は、実行するジョブが合紙と仕切紙の両方を同じページ位置に挿入して出力するように設定されているジョブであったときには、合紙を削除して仕切紙のみを出力するようにジョブを実行する。
【0102】
ステップS1108の判断の結果、実行するジョブが合紙と仕切紙の両方を挿入して出力するように設定されているジョブである場合(ステップS1108でYES)、図12のステップS1004へ進む。ステップS1004では、上述したように、コントローラ102は、合紙と仕切紙を挿入して出力するページ位置が異なっているかを判断し、ページ位置が異なっていれば(ステップS1004でYES)、ステップS1006へ進む。一方、ページ位置が同じ場合は、ステップS1005へ進む。
【0103】
ユーザが設定画面7100上で「仕切紙を削除する」ボタン7103を選択した場合は、ステップS1102でNO且つステップS1103でNO且つステップS1104でYESへ進む。そして、コントローラ102は、仕切紙を削除するときの条件をユーザに選択させる設定画面をタッチパネル505に表示する(ステップS1105)。この設定画面の一例を図14に示す。ユーザは、図14に示す設定画面7200上で、合紙と仕切紙を同じカセット段から給紙する場合、合紙にコピー(印刷)しないジョブが設定されている場合には、合紙と仕切紙をどのように出力するかの設定を行う。なお、設定画面7200上に表示された「カセット段が同じとき」ボタン7201と「合紙にコピーしないとき」ボタン7202は、複数選択が可能なように構成されている。
【0104】
ユーザが設定画面7200上で「カセット段が同じとき」ボタン7201のみを選択した場合(ステップS1106でYES且つステップS1107でNO)、ステップS1109へ進む。ステップS1109では、コントローラ102は、実行するジョブが合紙と仕切紙の両方を挿入して出力するように設定されているジョブか否かを判断する。そして、両方を挿入して出力するように設定されているジョブでない場合は(ステップS1109でNO)、仕切紙を削除して合紙のみを出力するようにジョブを実行する(ステップS1005)。
【0105】
一方、実行するジョブが合紙と仕切紙を挿入して出力するように設定されているジョブである場合は(ステップS1109でYES)、上述のように、コントローラ102は、合紙と仕切紙を異なるカセット段から給紙するかを判断する(ステップS1003)。なお、合紙と仕切紙の収納場所が異なるか否かの判断についてはカセット318に限らず、給紙デッキ314や不図示の手差しトレイにセットされたものであっても判断対象となる。
【0106】
ステップS1003の判断の結果、合紙と仕切紙を異なるカセット段から給紙する場合(ステップS1003でYES)、ステップS1006へ進む。一方、そうでないときは(ステップS1003でNO)、ステップS1004以降の処理を行い、同じページ位置に挿入して出力するように設定されている場合(ステップS1004でNO)、ステップS1005へ進む。
【0107】
一方、ユーザが設定画面7200上で「合紙にコピーしないとき」ボタン7202のみを選択した場合(ステップS1106でNO且つステップS1110でYES)、ステップS1111へ進む。ステップS1111では、コントローラ102は、実行するジョブが合紙と仕切紙の両方を挿入して出力するように設定されているジョブか否かを判断する。そして、両方を挿入して出力するように設定されているジョブでない場合は(ステップS1111でNO)、仕切紙を削除して合紙のみを出力するようにジョブを実行する(ステップS1005)。
【0108】
実行するジョブが合紙と仕切紙を挿入して出力するように設定されているジョブである場合、ステップS1002と同様に、コントローラ102は、実行するジョブが一方の用紙すなわち合紙にコピー(印刷)するジョブか否かを判断する(ステップS1112)。この結果、合紙にコピーするジョブである場合(ステップS1112でYES)、ステップS1006へ進む。一方、そうでないときは(ステップS1112でNO)、ステップS1004以降の処理を行い、同じページ位置に挿入して出力するように設定されている場合(ステップS1004でNO)、ステップS1005へ進む。
【0109】
ユーザが設定画面7200上で「カセット段が同じとき」ボタン7201と「合紙にコピーしないとき」ボタン7202の両方を選択した場合(ステップS1106でYES且つステップS1107でYES)、図12のステップS1001以降の処理を行う。ステップS1001以降の処理は、上述した図10の処理と同様である。すなわち、合紙と仕切紙の両方を挿入し且つ合紙にコピーしないジョブであって、仕切紙と合紙を給紙するカセット段が同じ場合のみ、仕切紙と合紙を同じページ位置で出力するときに、仕切り紙を削除して合紙だけを出力する。
【0110】
また、ユーザが設定画面7200上でどのボタンも選択せずに「OK」ボタン7203を選択した場合は(ステップS1106でNO且つステップS1110でNO)、ステップS1004以降の処理を行う。そして、同じページ位置に挿入して出力するように設定されている場合(ステップS1004でNO)、合紙の設定に関わらず、仕切紙を削除して合紙だけを出力するようにジョブを実行する(ステップS1005)。
【0111】
上記第2の実施の形態によれば、合紙と仕切紙を挿入して出力するページ位置が同じ場合にその出力方法をユーザに選択させ、選択させた出力方法に基づいて合紙と仕切紙のいずれかを削除して出力する。これにより、上記第1の実施形態による効果に加えて、ユーザの意図する出力物を容易に得ることが可能となる。
【0112】
[第3の実施形態]
本発明の第3の実施の形態に係る画像形成装置は、その構成(図1〜図6)が上記第1の実施の形態に係る画像形成装置と同じであり、また第1及び第2の実施の形態と同様の部分については同一の符号を用いてその説明を省略する。
【0113】
上記第1及び第2の実施形態における複合機100では、合紙と仕切紙が同じページ位置に挿入して出力するように設定されているジョブである場合、合紙に印刷せず且つ合紙と仕切紙の収納場所が異なるという所定の条件のときは、自動的に仕切紙を削除している。しかしながら、ユーザによっては削除したいページと削除したくないページがあることも考えられる。そこで、本第3の実施形態における複合機100では、上記所定の条件に合致して仕切紙を削除する際に、削除するか否かをユーザに問い合わせる。
【0114】
図15〜図17は、本発明の第3の実施形態における合紙と仕切紙が同じページ位置に重複して挿入して出力するように設定されているジョブを出力する際の処理を示すフローチャートである。図15〜図17のフローチャートに示す処理は、コントローラ102のCPU402が、ROM404に格納されたプログラムを読み出して実行することによって実行される。なお、図15及び図17において、ステップS1001〜ステップS1006は、図10のステップS1001〜S1006と同じ処理なので、それらの説明は省略する。また、図16において、ステップS1101〜S1112は、図11のステップS1101〜S1112と同じ処理であることから、それらの説明は省略する。
【0115】
図15及び図17において、コントローラ102は、合紙と仕切紙を同じページ位置に挿入して出力する設定である場合(ステップS1004でNO)、ステップS1501へ進む。ステップS1501では、コントローラ102は、図18に示すような、片方を削除して出力するか否かをユーザに選択させる設定画面をタッチパネル505にポップアップ表示する。
【0116】
ユーザが図18に示す設定画面8100上の「削除する」ボタン8101を選択した場合(ステップS1502でYES)、コントローラ102は、仕切紙を削除して合紙を出力するようにジョブを実行する(ステップS1005)。一方、ユーザが設定画面8100上の「削除しない」ボタン8102を選択した場合(ステップS1502でNO)、合紙と仕切紙の両方を出力するようにジョブを実行する(ステップS1006)。
【0117】
上記第3の実施形態によれば、上記第1及び第2の実施形態による効果に加えて、ユーザの意図する出力物をさらに容易に得ることが可能となる。
【0118】
[第4の実施形態]
上記第1〜第3の実施形態では、主に複合機100側で行われるコピージョブに対する機能動作について説明したが、PC108側からネットワーク106を介して複合機100に投入されたジョブに対しても同様の機能動作を行うことが可能である。
【0119】
図19は、PC108上のプリンタドライバで合紙の出力設定を行う際に表示されるプロパティ画面の一例を示す図である。
【0120】
図19において、PC108では、プリンタドライバによりモニタに表示されたプリンタのプロパティ画面上で、設定タブ9001,9002,9003,9004に所望のページ数を入力すると、合紙を挿入して出力するページ位置を設定することができる。また、ユーザは「ページの追加」ボタン9005を押下することで合紙を出力するページ位置の設定タブを追加することができる。
【0121】
設定タブ9001〜9004で設定された合紙のページ位置に仕切紙を挿入して出力する設定である場合には、上記第1〜第3の実施形態で説明したように、合紙と仕切紙の出力方法を詳細に設定することができる。
【0122】
図20は、PC108上のプリンタドライバで合紙と仕切紙をどのように出力するかをユーザに設定させる設定画面の一例を示す図である。
【0123】
図20に示す設定画面9100において、「必ず両方出力する」ボタン9101は、図13の「必ず両方出力する」ボタン7101に対応する機能を有する。また、「合紙を削除する」ボタン9102は、図13の「合紙を削除する」ボタン7102に対応し、「仕切紙を削除する」ボタン9103は、図13の「仕切紙を削除する」ボタン7103に対応する機能を有する。
【0124】
図21は、PC108上のプリンタドライバで仕切紙を削除するときの条件をユーザに選択させる設定画面の一例を示す図である。
【0125】
図21に示す設定画面9200において、「カセット段が同じとき」ボタン9201は、図14の「カセット段が同じとき」ボタン7201に対応する機能を有する。また、「合紙にコピーしないとき」ボタン9202は、図14の「合紙にコピーしないとき」ボタン7202に対応する機能を有する。
【0126】
上記第4の実施形態によれば、ネットワーク上のPCから複合機に対してジョブを投入した場合であっても、上記第1〜第3の実施形態における機能動作を利用することができるので、ユーザの利便性を更に向上させることができる。
【0127】
以上の実施形態を用いて実行する具体例を以下に示す。例えば、複合機100で複数枚のシートを出力し、出力される複数枚のシートに第1の挿入シートとして合紙を挿入し、第2の挿入シートとして仕切紙を挿入するように設定されている場合を想定する。その場合、複合機100では、複数枚のシートの同じ位置に、合紙と仕切紙が挿入されないように制御する。ただ、合紙または仕切紙に画像が形成されるように設定されているかどうかを判別する第1の判別を行い、合紙または仕切紙に画像が形成されるように設定されている場合には、複数枚のシートの同じ位置に合紙と仕切紙を挿入することを許可する。また、合紙の給紙元となるカセットと仕切紙の給紙元となる給紙部が同じか否かを判別する第2の判別を行い、同じであると判別した場合には、複数枚のシートの同じ位置に合紙と仕切紙が挿入されないように制御する。あるいは、給紙部が同じであるか否かを判別する代わりに、合紙のサイズと仕切紙のサイズとが同じサイズか否かを判別する第3の判別を行い、同じであると判別した場合には、複数枚のシートの同じ位置に合紙と仕切紙が挿入されないように制御してもよい。
【0128】
また、本発明の目的は、以下の処理を実行することによって達成される。即ち、上述の実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体をシステムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出す処理である。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施の形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードおよび該プログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0129】
また、プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、次のものを用いることができる。例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、CD−RW、DVD−ROM、DVD−RAM、DVD−RW、DVD+RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等である。または、プログラムコードをネットワークを介してダウンロードしてもよい。
【0130】
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、上記実施の形態の機能が実現される場合も本発明に含まれる。加えて、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれる。
【0131】
さらに、前述した実施形態の機能が以下の処理によって実現される場合も本発明に含まれる。即ち、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれる。その後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行う場合である。
【0132】
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した各実施の形態の機能が実現される場合も本発明に含まれる。加えて、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOSなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施の形態の機能が実現する場合も含まれる。この場合、上記プログラムは、該プログラムを記憶した記憶媒体から直接、またはインターネット、商用ネットワーク、もしくはローカルエリアネットワーク等に接続された不図示の他のコンピュータやデータベース等からダウンロードすることにより供給される。
【0133】
上記実施の形態では、複合装置の印刷方式を電子写真方式とした場合を例に挙げたが、本発明は、電子写真方式に限定されるものではない。インクジェット方式、熱転写方式、感熱方式、静電方式、放電破壊方式など各種印刷方式に適用することができる。
【0134】
上記プログラムの形態は、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラムコード、OS(オペレーティングシステム)に供給されるスクリプトデータ等の形態から成ってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0135】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置を含む画像形成システムの構成を示すブロック図である。
【図2】図1の複合機100の構成及び機能を説明するための概略構造図である。
【図3】図1のコントローラ102のハードウェア構成を示すブロック図である。
【図4】操作部104の外観を示す図である。
【図5】タッチパネル505に表示される画面の一例を示す図である。
【図6】CPU402により実行される制御ソフトウェアの構成図である。
【図7】原稿のコピー時に合紙を挿入して出力する場合の一例を示す図であり、(a)は5ページ分の原稿、(b)は第1の設定により合紙を挿入する場合、(c)は第2の設定により合紙を挿入する場合を示す。
【図8】(a)は記録用紙と同一サイズの合紙を第1の設定により挿入した場合の出力物の一例を示す図、(b)は記録用紙と異なるサイズの合紙を第1の設定により挿入した場合の出力物の一例を示す図である。
【図9】仕切紙が挿入された出力物の一例を示す図であり、(a)はジョブ間仕切紙として仕切紙が挿入された出力物、(b)は部数間仕切紙として仕切紙が挿入された出力物を示す。
【図10】合紙と仕切紙を同じページ位置に挿入して出力するように設定されているジョブを実行する際の処理の流れを示すフローチャートである。
【図11】本発明の第2の実施形態における合紙と仕切紙が同じページ位置に重複して挿入するように設定されているジョブを出力する際の処理を示すフローチャートである(その1)。
【図12】本発明の第2の実施形態における合紙と仕切紙が同じページ位置に重複して挿入するように設定されているジョブを出力する際の処理を示すフローチャートである(その2)。
【図13】合紙と仕切紙をどのように出力するかをユーザに設定させる設定画面の一例を示す図である。
【図14】仕切紙を削除するときの条件をユーザに選択させる設定画面の一例を示す図である。
【図15】本発明の第3の実施形態における合紙と仕切紙が同じページ位置に重複して挿入して出力するように設定されているジョブを出力する際の処理を示すフローチャートである。
【図16】本発明の第3の実施形態における合紙と仕切紙が同じページ位置に重複して挿入して出力するように設定されているジョブを出力する際の処理の他の一例を示すフローチャートである(その1)。
【図17】本発明の第3の実施形態における合紙と仕切紙が同じページ位置に重複して挿入して出力するように設定されているジョブを出力する際の処理を示すフローチャートである(その2)。
【図18】片方を削除して出力するか否かをユーザに選択させる設定画面の一例を示す図である。
【図19】PC108上のプリンタドライバで合紙の出力設定を行う際に表示されるプロパティ画面の一例を示す図である。
【図20】PC108上のプリンタドライバで合紙と仕切紙をどのように出力するかをユーザに設定させる設定画面の一例を示す図である。
【図21】PC108上のプリンタドライバで仕切紙を削除するときの条件をユーザに選択させる設定画面の一例を示す図である。
【符号の説明】
【0136】
100 複合機
101 スキャナ部
102 コントローラ
103 プリンタ部
104 操作部
106 ネットワーク
107 サーバ
108 PC
402 CPU
318 カセット

【特許請求の範囲】
【請求項1】
シートに画像を形成して出力する画像形成手段を備える画像形成装置であって、
複数枚のシートを出力する場合に、当該複数枚の挿入シートの所定の位置に第1の挿入シートまたは第2の挿入シートを挿入するシート挿入手段と、
前記シート挿入手段によって前記第1の挿入シート及び前記第2の挿入シートが前記複数枚のシートの同じ位置に挿入されないように制御する制御手段とを有することを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記画像形成手段によって前記第1の挿入シートに画像が形成されるか否かを判別する第1の判別手段をさらに備え、
前記制御手段は、前記第1の判別手段によって前記第1の挿入シートに画像が形成されると判別された場合に、前記シート挿入手段によって前記第1の挿入シート及び前記第2の挿入シートが前記複数枚のシートの同じ位置に挿入することを許可することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記第1の挿入シートの給紙元となる給紙部と、前記第2の挿入シートの給紙元となる給紙部が同じか否かを判別する第2の判別手段をさらに備え、
前記制御手段は、前記第2の判別手段によって前記第1の挿入シートの給紙元となる給紙部と前記第2の挿入シートの給紙元となる給紙部とが同じであると判別された場合に、前記シート挿入手段によって前記第1の挿入シートおよび前記第2の挿入シートが前記複数枚のシートの同じ位置に挿入されないように制御することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記第1の挿入シートのサイズと、前記第2の挿入シートのサイズが同じか否かを判別する第3の判別手段をさらに備え、
前記制御手段は、前記第3の判別手段によって前記第1の挿入シートのサイズと前記第2の挿入シートのサイズとが同じであると判別された場合に、前記シート挿入手段によって前記第1の挿入シートおよび前記第2の挿入シートが前記複数枚のシートの同じ位置に挿入されないように制御することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記シート挿入手段による前記第1の挿入シートおよび前記第2の挿入シートの挿入位置を指定する指定手段と、
前記指定手段によって前記第1の挿入シート及び前記第2の挿入シートの位置が前記複数枚のシートの同じ位置に指定された場合に、前記第1の挿入シート及び前記第2の挿入シートのいずれかを挿入しないように設定する設定手段をさらに備え、
前記制御手段は、前記設定手段による設定に基づいて、前記第1の挿入シート及び前記第2の挿入シートが前記複数枚のシートの同じ位置に挿入されないように制御することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記第1の挿入シートは合紙であり、前記第2の挿入シートは仕切紙であることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項7】
シートに画像を形成して出力する画像形成装置の制御方法であって、
複数枚のシートを出力する場合に、当該複数枚の挿入シートの所定の位置に第1の挿入シートまたは第2の挿入シートを挿入するシート挿入工程と、
前記シート挿入工程にて前記第1の挿入シート及び前記第2の挿入シートが前記複数枚のシートの同じ位置に挿入されないように制御する制御工程とを有することを特徴とする画像形成装置の制御方法。
【請求項8】
前記第1の挿入シートに画像が形成されるか否かを判別する第1の判別工程をさらに備え、
前記制御工程では、前記第1の判別工程で前記第1の挿入シートに画像が形成されると判別された場合に、前記シート挿入工程にて前記第1の挿入シート及び前記第2の挿入シートが前記複数枚のシートの同じ位置に挿入することを許可することを特徴とする請求項7記載の画像形成装置の制御方法。
【請求項9】
前記第1の挿入シートの給紙元となる給紙部と、前記第2の挿入シートの給紙元となる給紙部が同じか否かを判別する第2の判別工程をさらに備え、
前記制御工程では、前記第2の判別工程で前記第1の挿入シートの給紙元となる給紙部と前記第2の挿入シートの給紙元となる給紙部とが同じであると判別された場合に、前記シート挿入工程にて前記第1の挿入シートおよび前記第2の挿入シートが前記複数枚のシートの同じ位置に挿入されないように制御することを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置の制御方法。
【請求項10】
前記第1の挿入シートのサイズと、前記第2の挿入シートのサイズが同じか否かを判別する第3の判別工程をさらに備え、
前記制御工程では、前記第3の判別工程で前記第1の挿入シートのサイズと前記第2の挿入シートのサイズとが同じであると判別された場合に、前記シート挿入工程にて前記第1の挿入シートおよび前記第2の挿入シートが前記複数枚のシートの同じ位置に挿入されないように制御することを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置の制御方法。
【請求項11】
前記シート挿入工程における前記第1の挿入シートおよび前記第2の挿入シートの挿入位置を指定する指定工程と、
前記指定工程で前記第1の挿入シート及び前記第2の挿入シートの位置が前記複数枚のシートの同じ位置に指定された場合に、前記第1の挿入シート及び前記第2の挿入シートのいずれかを挿入しないように設定する設定工程をさらに備え、
前記制御工程では、前記設定工程での設定に基づいて、前記第1の挿入シート及び前記第2の挿入シートが前記複数枚のシートの同じ位置に挿入されないように制御することを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置の制御方法。
【請求項12】
前記第1の挿入シートは合紙であり、前記第2の挿入シートは仕切紙であることを特徴とする請求項7乃至11のいずれか1項に記載の画像形成装置の制御方法。
【請求項13】
請求項7乃至12のいずれか1項に記載の制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを記憶した記憶媒体。
【請求項14】
請求項7乃至12のいずれか1項に記載の制御方法をコンピュータに実行させるためのコンピュータに読み取り可能なプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【公開番号】特開2009−218905(P2009−218905A)
【公開日】平成21年9月24日(2009.9.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−61147(P2008−61147)
【出願日】平成20年3月11日(2008.3.11)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】