説明

画像形成装置及び画像形成システム

【課題】情報漏洩が発生した場合の追跡調査を確実に行うことが可能なコピー、スキャナ、プリンタ、FAXの複合機である画像形成装置及び該画像形成装置を適用した画像形成システムを提供する。
【解決手段】コピー、スキャン、プリント、FAX送信が行われる前に、認証部20Cに於いて、登録ユーザをパスコードによって認証し、登録ユーザ本人と認証されたときに、第1保存部20Eが、該登録ユーザが行う処理に使われた画像データ305を画像メモリ26Bに保存し、第2保存部20Fが、ユーザ名と該ユーザの使用するクライアント装置PCのIPアドレスとホスト名とのうち少なくともユーザ名であるユーザ特定情報303と、操作内容304Aと、処理部数304Bと、処理頁数304Cと、画像特定情報306と、処理日時307とを管理メモリ26Cに保存する。または、画像データ305を、画像形成装置10に接続された外部記憶装置に保存する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コピー機、スキャナ、プリンタ、FAX等の機能を備える複合機器MFP(Multi Function Peripheral)に係る技術に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より、クライアント装置とネットワークを介して接続されたサーバ装置を有する印刷データ管理システムに於いて、少なくともサーバ装置が印刷データの作成者に関する情報、印刷実施日時、印刷内容の1を含む印刷履歴情報を蓄積する印刷データ記憶手段を有する技術が提案されている(特許文献1)。
【0003】
また、所定のIPアドレスをもつクライアント装置からの印刷要求以外を拒否することが可能な技術も提案されている(特許文献2)。
【0004】
【特許文献1】特開2003−330677号公報
【特許文献2】特開2004−017595号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
近年、知的財産権の保護や個人情報保護に対する関心が高まっている。特に、コピー機、スキャナ、プリンタ、FAX等の画像データを扱う場合に於いて、情報漏洩を回避または抑制することが要請されている。
【0006】
しかしながら、上述の特許文献1及び特許文献2に記載された技術に於いては、クライアント装置からの印刷要求であれば、誰でも印刷することが可能である。そのため、情報漏洩が発生した場合の追跡調査が不確実になる可能性がある。追跡調査が不確実になると、情報漏洩の抑止力が低下するという問題がある。
【0007】
そこで、本発明の課題は、情報漏洩が発生した場合の追跡調査を確実にする画像形成装置及び画像形成システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決すべく、第1の発明は、画像データ画像形成装置であって、前記画像形成装置に予め登録されているユーザを認証する認証部と、前記認証部に於いて認証されたユーザの指示に基づいて前記画像形成装置が実行する処理内容を示す処理情報を記憶する記憶部と、前記記憶部に前記処理情報を記憶させる保存部とを備えるものである。
【0009】
第2の発明は、前記認証部が、パスコードによって予め登録されたユーザを認証するものである。
【0010】
第3の発明は、前記記憶部に記憶される前記処理情報が、前記認証部に認証されて前記処理情報に係る処理内容を指示したユーザを識別するための個人識別情報を含み、少なくとも操作内容、処理部数、処理頁数、処理日時、画像特定情報の1を含むものである。
【0011】
第4の発明は、前記処理情報に含まれる操作内容が、コピー、スキャナによる画像取得、クライアント装置からのプリント要求に対するプリント、FAX送信、クライアント装置からのFAX送信要求に対するFAX送信の何れかを含むものである。
【0012】
第5の発明は、前記記憶部が、前記画像データを前記処理情報と関連付けて記憶するものである。
【0013】
第6の発明は、画像形成システムであって、画像データを取得して所定の機能を実行する画像形成装置と、前記画像形成装置に接続された外部記憶装置とを備え、前記画像形成装置は、前記画像形成装置に予め登録されているユーザを認証する認証部と、前記認証部に於いて認証されたユーザの指示に基づいて前記画像形成装置の処理内容を示す処理情報を記憶する記憶部と、前記記憶部に前記処理情報を記憶させる保存部と、前記保存処理を制御する制御部とを有し、前記保存部が、前記画像データを前記処理情報と関連付けて前記外部記憶装置に保存するものである。
【0014】
第7の発明は、前記外部記憶装置が、交換可能な記憶媒体に対してデータを書き込む書込装置を有するものである。
【発明の効果】
【0015】
第1の発明に因れば、画像形成装置の処理情報を保存部が保存するので、画像形成装置によって処理された画像が漏洩した場合の追跡調査を行うことが可能となる。
【0016】
第2の発明に因れば、認証部が、パスコードによってユーザを認証するので、第1の発明を容易に実現することが可能となる。
【0017】
第3の発明に因れば、保存処理によって保存される処理情報は、認証部に認証されて処理情報に係る処理内容を指示したユーザを識別するための個人識別情報を含むので、漏洩した情報の漏洩元を特定することが可能となる。また、少なくとも、操作内容、処理部数、処理頁数、処理日時、画像特定情報の1を含むので、漏洩した状況を把握することが可能となる。
【0018】
第4の発明に因れば、処理情報に含まれる操作内容とは、コピー、スキャナによる画像取得、クライアント装置からのプリント要求に対するプリント、FAX送信、クライアント装置からのFAX送信要求に対するFAX送信の何れかを含むので、どのような機能を使用したときに漏洩したかを特定することが可能となる。
【0019】
第5の発明に因れば、記憶部が、画像データを処理情報と関連付けて記憶するので、漏洩した情報を的確に把握することが可能となる。
【0020】
第6の発明に因れば、画像形成装置に接続された外部記憶装置を備え、保存部が、画像データを処理情報と関連付けて外部記憶装置に保存するので、画像形成装置内に保存されるデータ容量を抑えることが可能となる。
【0021】
第7の発明に因れば、外部記憶装置が、交換可能な記憶媒体に対してデータを書き込む書込装置を有しているので、画像形成装置の処理情報を記憶媒体に保存し蓄積することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0023】
<第1実施形態>
<装置の外部構成>
図1は、本発明の第1実施形態に係る画像形成装置10の外部構成の一例を示す斜視図である。尚、説明の便宜上、座標軸を付してある。また、図2は、画像形成装置10の内部構成を示すブロック図である。
【0024】
画像形成装置10は、画像データを取得して所定の機能を実行するもので、例えば、コピー機、スキャナ、プリンタ、FAX等の複合機である。
【0025】
本実施形態に於ける画像形成装置10は、筐体HSの上部に設けられたADF(Automatic Document Feeder)を含むスキャナ12Aと原稿載置部12Bとを有する画像取得部12と、筐体HSの上部前側に設けられた操作部14と、操作部14の近傍に設けられた表示部16と、ネットワークI/F18とを備え、LAN等のネットワークNWを介してクライアント装置PCに接続されている。
【0026】
尚、クライアント装置PCは、画像形成装置10の管理者や管理者以外のユーザの数に応じて複数あっても良い。
【0027】
画像取得部12は、原稿載置部12Bに載置された原稿をADF方式によって自動的に順次スキャナ12Aに送出し、該原稿上の画像からデジタルデータを生成するものである。
【0028】
尚、スキャナ12Aは、必ずしもADF方式で画像を取得する必要はなく、FBS(Flat Bed Scanner)方式専用原稿ガラス(図示省略)を備えて、FBS方式で画像を取得しても良い。
【0029】
ここで、画像取得部12は、必ずしもスキャナ12Aで画像を取得する必要はなく、LAN等のネットワークNWを介したクライアント装置PCから取得することも可能である。
【0030】
操作部14は、メカニカルスイッチで構成され、コピー、スキャナ12Aによる画像取得(以下、スキャンと称する)、FAX送信等に関する各種指示を画像形成装置10に命令するものである。
【0031】
表示部16は、LCD(Liquid Crystal Display;液晶ディスプレイ)等の表示デバイスによって構成され、MPU20の制御によって種々の情報を表示するものである。表示部16に表示される情報とは、例えば、画像形成装置10を使用可能なユーザの一覧(ユーザリスト26A)等である。
【0032】
尚、表示部16にタッチパネルディスプレイを適用して、操作部14の一部または全ての機能を兼ね備えるようにしても良い。
【0033】
ネットワークI/F18は、画像形成装置10をネットワークNWに接続するためのインタフェイスである。
【0034】
クライアント装置PCは、ユーザによって使用され、ネットワークNWを介して画像形成装置10にプリント、FAX送信等を命令可能な一般的なコンピュータである。
【0035】
<装置の内部構成>
画像形成装置10は、MPU20と、ROM22と、RAM24とを備え、マイクロコンピュータとしての機能を有している。
【0036】
MPU20は、操作部14からの入力信号の制御や、該入力信号に基づくデータ演算及び出力信号の生成等を行って画像形成装置10の各機能を制御するものである。尚、MPU20への入力信号は必ずしも操作部14から入力される必要はなく、ネットワークNW及びネットワークI/F18を介してクライアント装置PCから入力されても良い。
【0037】
具体的には、MPU20が、制御する機能とは、特に、画像形成装置10にユーザ情報を登録するユーザ情報登録処理と、画像形成装置10に使用履歴を保存する履歴保存処理と、コピー処理またはスキャン処理と、クライアント装置PCからのプリント要求に対するプリント(以下、単にプリントと称する)処理とである。
【0038】
また、MPU20は、画像形成装置10から直接FAXを送信するFAX送信処理と、クライアント装置PCからの命令によりFAXを送信するPC−FAX送信処理とを制御する他、表示部16への表示情報の制御を行う。
【0039】
尚、表示情報は、ネットワークI/F18からネットワークNWを介してクライアント装置PCに送出することが可能であり、これによって、クライアント装置PCは、該表示情報をクライアント装置PCのディスプレイ(図示省略)に表示することが可能となる。
【0040】
即ち、ユーザは、画像形成装置10から離れたところに設置されているクライアント装置PCに於いて、表示部16に表示されるのと同様の情報を視認することが可能となる。尚、より具体的なMPU20の各制御内容については後に詳述する。
【0041】
ROM22は、MPU20が実行するプログラムや制御に必要なデータが格納されたものであり、RAM24は、MPU20による統括制御に必要なデータを一時記憶するものである。これにより、画像形成装置10の各種機能が実現される。
【0042】
また、画像形成装置10は、記憶部26と、通信部28とを備えている。
【0043】
記憶部26は、比較的長期的にデータを保存する一般的な記憶装置であって、ユーザリスト26Aを記憶する。また、画像形成装置10が処理する画像を記憶する画像メモリ26Bと、画像形成装置10が実行する処理内容を示す処理情報を記憶する管理メモリ26Cとを備える。ここで、ユーザリスト26A、画像メモリ26B及び管理メモリ26Cは、必ずしも同一の記憶部26に格納される必要はなく、個別の記憶手段を別途設けて各々が格納されても良い。尚、それぞれが記憶する情報については後述する。
【0044】
通信部28は、例えば、NCU(Network Control Unit;網制御装置)やMODEM(MOdulator DEModulator;モデム)、CODEC(COder-DECoder;符号器・復号器)等を有して一般的なファクシミリの送受信等が可能となっている。
【0045】
SNTP(Simple Network Time Protcol)200は、ネットワークNWを通じてコンピュータの時刻を同期させるプロトコルの1つである。
【0046】
<装置の機能>
図3は、画像形成装置10の機能ブロック図である。
【0047】
画像形成装置10は、登録部20Aと、パスコード入力部20Bと、認証部20Cと、受付部20Dと、第1保存部20Eと、第2保存部20Fとを備える。これらは、MPU20がRAM24を一時的なワーキングエリアとして使用しつつ、ROM22に記憶されているプログラムに従って動作することにより実現される機能ブロックである。
【0048】
登録部20Aは、後述するユーザ情報登録処理によって登録されたユーザ(以下、登録ユーザと称する)に固有の個人識別情報(例えば、ユーザ名、該ユーザの使用するクライアント装置PCのIPアドレス及びホスト名のうち少なくとも1つ)301Aと、登録されたパスコード(以下、登録パスコードと称する)301Bとを関連付けてユーザリスト26Aに登録する。
【0049】
即ち、ユーザリスト26Aは、個人識別情報301Aと、登録パスコード301Bとが1つのレコードを構成するデータベース構造となっている。
【0050】
尚、個人識別情報301Aに含まれる情報は、必ずしもユーザの使用するクライアント装置PCのIPアドレスまたはホスト名を含んでいなくても良い。また、画像形成装置10を使用する企業の社員番号であったり、画像形成装置10を使用する団体の会員番号であったりしても良い。要するに、画像形成装置10の管理者がユーザを識別可能な情報であれば良い。
【0051】
また、登録部20Aは、操作部14からの要求に応じて、ユーザリスト26Aを表示部16に表示させる。同様に、クライアント装置PCから要求があった場合、登録部20Aは、ネットワークI/F18を介してユーザリスト26Aをクライアント装置PCに送信する。これによりクライアント装置PCは、ユーザリスト26Aを表示することが可能となる。
【0052】
また、登録部20Aは、ユーザリスト26Aの1レコードに相当する情報であって、個人識別情報301Aと登録パスコード301Bとを含む情報であるユーザ選択情報301を生成する。
【0053】
本実施形態に於ける登録部20Aは、ユーザの指示に基づいてユーザリスト26Aから1つのレコードを特定し、これを読み出すことにより、ユーザ選択情報301を生成する。
【0054】
パスコード入力部20Bは、操作部14から入力されたパスコードを受け付けて、当該パスコードを示す入力パスコード302を生成する。
【0055】
認証部20Cは、画像形成装置10に予め登録されている登録ユーザを認証するものであり、入力パスコード302と、ユーザ選択情報301に含まれる登録パスコード301Bとを比較することによって登録ユーザの本人認証を行い、ユーザ特定情報303を生成する。ここで、ユーザ特定情報303とは、登録ユーザの本人認証に成功した場合に生成される情報であって、具体的には、個人識別情報301Aである。
【0056】
受付部20Dは、操作部14からの入力に基づいて、入力内容304を構成する操作内容304A・処理部数304B・処理頁数304Cを生成する。
【0057】
尚、操作内容304Aとは、ユーザが選択した画像形成装置10の機能を識別する情報であって、具体的には、コピー・スキャン・プリント・FAX送信・PC−FAX送信の少なくとも1つを示す情報である。ここで、操作内容304Aが、FAX送信及びPC−FAX送信である場合、操作内容304Aには、その宛先であるFAX番号やメイルアドレスが含まれる。
【0058】
また、処理部数304Bとは、具体的には、画像取得部12によって生成される画像データ305が操作内容304Aの操作に示される機能によって処理された数である。また、処理頁数304Cとは、具体的には、画像データ305に含まれる記録面の数に処理部数302Bを乗じた数である。
【0059】
第1保存部20E及び第2保存部20Fは、主に本発明に於ける保存部に相当し、記憶部26に処理情報を記憶させる。尚、処理情報とは、画像ファイル26Dと、管理ファイル26Eとを有している。
【0060】
第1保存部20Eは、画像取得部12が取得し画像形成装置10が処理したデジタルデータである画像データ305を画像ファイル26Dとして画像メモリ26Bに保存する。そして、画像メモリ26Bに保存された画像データ305を特定する画像特定情報(例えば、保存された画像データ305の名前や保存先アドレス)306を生成する。
【0061】
第2保存部20Fは、画像特定情報306の外、ユーザ特定情報303、入力内容304、及び処理日時307を互いに関連付けて管理ファイル26Eとして管理メモリ26Cに保存する。
【0062】
尚、管理ファイル26Eに保存される処理日時307は、操作内容304Aの操作が実行されたときに、例えば、ネットワークNWに接続されたSNTP(Simple Network Time Protcol)200を参照して生成される。
【0063】
<画像形成装置10の動作>
図4は、画像形成装置10の動作を示すフローチャートである。画像形成装置10は、電源が投入されると、所定の初期設定を実行した後、所定の指示があるまで待機状態となる。
【0064】
待機状態に於いて、管理者によって新規ユーザの登録要求が指示されると、ステップS401に於いて、Yesと判定し、ユーザ情報登録処理(ステップS402)を行う。尚、ユーザ情報登録処理(ステップS402)については後に詳述する。
【0065】
待機状態に於いて、ユーザによってコピーまたはスキャンが指示されると、ステップS403に於いて、Yesと判定し、コピー処理またはスキャン処理(ステップS404)を行う。ここで、画像形成装置10に対するコピーまたはスキャンの指示とは、例えば、操作部14からの操作入力であったり、原稿載置部12Bに原稿が載置されること等によってスキャナ12Aが原稿を検知することである。尚、コピー処理またはスキャン処理(ステップS404)についても後に詳述する。
【0066】
待機状態に於いて、ユーザによってプリント要求が指示されると、ステップS405に於いて、Yesと判定し、プリント処理(ステップS406)を行う。ここで、画像形成装置10に対するプリント要求の指示とは、例えば、クライアント装置PCからプリントを要求する原稿等の画像データ305を受信することである。尚、プリント処理(ステップS406)についても後に詳述する。
【0067】
待機状態に於いて、ユーザによってFAX送信要求が指示されると、ステップS407に於いて、Yesと判定し、FAX送信処理(ステップS408)を行う。ここで、画像形成装置10に対するFAX送信要求の指示とは、例えば、操作部14からの操作入力であったり、原稿載置部12Bに原稿が載置されること等によってスキャナ12Aが原稿を検知することである。尚、FAX送信処理(ステップS408)についても後に詳述する。
【0068】
待機状態に於いて、ユーザによってPC−FAX送信要求が指示されると、ステップS409に於いて、Yesと判定し、PC−FAX送信処理(ステップS410)を行う。ここで、画像形成装置10に対するPC−FAX送信要求の指示とは、例えば、クライアント装置PCからPC−FAX送信を要求する原稿等の画像データ305を受信することである。尚、PC−FAX送信処理(ステップS410)についても後に詳述する。
【0069】
待機状態に於いて、電源がオフされると、画像形成装置10はステップS411に於いて、Yesと判定し、動作を終了する。
【0070】
<ユーザ情報登録処理>
図5は、ユーザ情報登録処理(ステップS402)を示すフローチャートである。まず、ユーザ情報登録処理(ステップS402)では、管理者によって個人識別情報301Aの登録が行われる。
【0071】
個人識別情報301Aを登録するときに、管理者が操作部14から新規ユーザ名を入力すると、登録部20Aがユーザリスト26Aに該ユーザ名を記憶させる(ステップS501)。尚、ユーザ名の入力及び当該処理に係る以下の操作入力は、必ずしも管理者自身が行う必要はなく、管理者の権限を一部許可されたユーザ本人が行っても良い。
【0072】
また、管理者が操作部14からクライアント装置PCのIPアドレスを入力すると、登録部20Aがユーザリスト26Aに該IPアドレスを記憶させる(ステップS502)。
【0073】
更に、管理者が操作部14からクライアント装置PCのホスト名を入力すると、登録部20Aがユーザリスト26Aに該ホスト名を記憶させる(ステップS503)。
【0074】
尚、ステップS501乃至S503の処理は、全て実行される必要はなく、状況に応じて、少なくとも1つが実行されれば良い。
【0075】
例えば、情報が漏洩した場合に漏洩元として、ユーザ名まで特定する場合には、ステップS501を必須とすれば良い。また、クライアント装置PCが特定されれば、それを使用するユーザを特定できる場合や、漏洩元としてクライアント装置PCを特定すれば十分である場合等には、ステップS502を必須とすれば良い。更に、ホスト名が特定されれば、クライアント装置PCを特定できる場合には、ステップS503を必須とすれば良い。
【0076】
個人識別情報301Aの登録が終了すると、管理者は操作部14から該新規ユーザ名のパスコードを入力する。これに応じて、登録部20Aが入力されたパスコードを登録パスコード301Bとして既に入力されている個人識別情報301Aと関連付けてユーザリスト26Aに記憶させる(ステップS504)。尚、同一パスコードを複数回入力させることによって、ユーザリスト26Aに記憶させるようにしても良い。
【0077】
以上のように新規ユーザを登録する場合には、登録部20Aによってユーザリスト26Aが更新される。ステップS504が実行されると、ユーザ情報登録処理(ステップS402)を終了し、図4に戻って待機状態となる。
【0078】
尚、画像形成装置10は、ユーザリスト26Aに記憶された登録ユーザ以外の操作を禁止する切換部(図示省略)を更に備え、該切換部を操作することによって、登録ユーザのみの操作を実行可能とするか、または何人からの操作であっても実行可能とするかを選択できるようになっている。尚、切換部(図示省略)の機能はMPU20によって実現される。
【0079】
ここで、登録ユーザのみの操作を実行可能とするように選択していれば、情報漏洩を未然に防止することが可能となるだけでなく、画像形成装置10によって処理された画像が漏洩した場合の追跡調査を確実に行うことが可能となる。
【0080】
尚、本明細書に於いては、特に断りのない限り、登録ユーザのみの操作を実行可能とするよう選択されているものとする。
【0081】
<コピー処理またはスキャン処理>
図6は、コピー処理またはスキャン処理(ステップS404)を示すフローチャートである。
【0082】
コピー処理またはスキャン処理では、まず、登録ユーザ以外の操作を禁止しているか否か(管理機能が有効か否か)をMPU20が判断する(ステップS601)。
【0083】
ステップS601に於いて、Yesの判断がなされる(登録ユーザ以外の操作を禁止している)場合には、登録ユーザ認証処理(ステップS602)を行う。尚、登録ユーザ認証処理(ステップS602)の詳しい処理については後に詳述する。
【0084】
一方、ステップS601に於いて、Noの判断がなされる(登録ユーザに限らず何人からの操作であっても操作可能となっている)場合には、登録ユーザ認証処理(ステップS602)をスキップして、一般的なMFPと同様なコピーまたはスキャンを実行する(ステップS603)。
【0085】
ステップS603に於いて、コピーまたはスキャンが実行されると、MPU20は、画像形成装置10の使用履歴を保存する履歴保存処理(ステップS604)を行ってコピー処理またはスキャン処理(ステップS404)を終了する。その後、図4に戻って待機状態となる。尚、履歴保存処理(ステップS604)の詳しい処理については後に詳述する。
【0086】
<登録ユーザ認証処理>
図7は、登録ユーザ認証処理(ステップS602)を示すフローチャートである。
【0087】
登録ユーザ認証処理が実行されると、まず、登録部20Aが、クライアント装置PCからの指示による処理か否かを判断する(ステップS701)。
【0088】
ステップS701に於いて、Noの判断がなされた(操作部14からの指示である)場合には、登録部20Aが、ユーザリスト26Aを表示部16に表示する(ステップS702)。
【0089】
次に、ステップS702に於いて表示されたユーザリスト26Aに対して、操作部14からの操作入力によって、ユーザが選択されたか否かを検出する(ステップS703)。
【0090】
ステップS703に於いて、ユーザが選択された場合には、この指示入力に従って、登録部20Aがユーザリスト26Aからユーザ選択情報301生成して、パスコードの入力要求を表示部16に表示し(ステップS704)、パスコードが入力されるまで待機する。
【0091】
一方、ステップS701に於いて、Yesの判断がなされた(クライアント装置PCからの指示である)場合には、当該クライアント装置PCのIPアドレスまたはホスト名を検出して、ユーザリスト26Aに登録済みのIPアドレスまたはホスト名と比較して、登録済みのクライアント装置PCからの指示か否かを判断する(ステップS705)。
【0092】
ステップS705に於いて、Yesの判断がなされた(登録済みクライアント装置PCからの指示である)場合には、登録部20Aは、ユーザリスト26Aを当該クライアント装置PCに送信(ステップS709)し、待機状態となる。このとき、ユーザリスト26Aを受信したクライアント装置PCは、当該ユーザリスト26Aを表示して、当該ユーザリスト26Aからユーザが選択されるまで待機する。
【0093】
当該ユーザリスト26Aからユーザが選択されると、クライアント装置PCは、これを画像形成装置10に送信する。選択されたユーザに関する情報を画像形成装置10が受信すると、登録部20Aは、ユーザが選択されたと判定(ステップS710に於いてYesと判定)する。
【0094】
そして、登録部20Aは、当該情報に従って、ユーザリスト26Aからユーザ選択情報301を生成し、パスコードの送信要求を、クライアント装置PCに送信して、パスコードが取得されるまで待機する。この送信要求に対して、クライアント装置PCは、パスコードの入力要求を表示して(ステップS704)、待機状態となる。そして、パスコードが入力されると、これを画像形成装置10に送信する。
【0095】
ステップS705に於いて、Noの判断がなされた(未登録クライアント装置PCからの指示である)場合には、登録ユーザ認証処理を強制的に終了し、図4に示すG1に戻って待機状態となる。
【0096】
画像形成装置10がパスコードを取得すると、ステップS706に於いてYesと判定し、パスコード入力部20Bが入力パスコード302を生成し、RAM24に送出する。
【0097】
入力パスコード302が生成されると、認証部20Cが、生成された入力パスコード302と、ユーザ選択情報301に含まれる登録パスコード301Bとが一致しているか否かを判定する(ステップS707)。
【0098】
ステップS707に於いて、Noの判定がなされた(登録パスコード301Bと入力パスコード302とが不一致と判定された)場合には、ステップS704に戻ってYesの判定がなされるまで処理を繰り返す。
【0099】
図7に於いては、入力パスコード302と登録パスコード301Bとが一致するまでステップS704,S706,S707を反復している。しかし、無間に反復されるとこの間に画像形成装置10が使用できないので、反復する回数に制限を設ける等して強制的に登録ユーザ認証処理を終了し、図4に示すG1に戻って待機状態となるようにすることが好ましい。
【0100】
一方、ステップS707に於いて、Yesの判定がなされた(使用するユーザがパスコードによって登録ユーザ本人であると認証された)場合には、認証部20Cが、ユーザ特定情報303をRAM24に送出(ステップS708)して登録ユーザ認証処理を終了する。
【0101】
<履歴保存処理>
図8は、履歴保存処理(ステップS604)を示すフローチャートである。尚、履歴保存処理(ステップS604)は、コピー処理またはスキャン処理に固有の処理ではなく、プリント処理、FAX送信処理、及びPC−FAX送信処理に於いても実行される。
【0102】
ステップS603(図6参照)に於いて、例えば、コピーまたはスキャンが実行されると、画像取得部12が生成した画像データ305を、第1保存部20Eが画像ファイル26Dとして画像メモリ26Bに保存する(ステップS801)。更に、画像特定情報306をRAM24に送出する。
【0103】
そして、第2保存部20Fが、ユーザ特定情報303、操作内容304A、処理部数304B、処理頁数304C、画像特定情報306、処理日時307を管理ファイル26Eとして管理メモリ26Cに保存する(ステップS802)。
【0104】
図9は、管理ファイル26Eの例を示す図である。管理ファイル26Eとして保存される内容は、例えば、図9に示すようなテーブルにまとめて保存される。ここで、登録ユーザに限らず何人からの操作であっても操作可能となっている場合には、ユーザ特定情報303は書き込まないかまたは単にゲストとして書き込み、保存する。
【0105】
図9には、詳細に図示していないが、操作内容304Aが、スキャンである場合には、ユーザによるスキャンした画像の保存先等を併せて書き込むことも可能である。また、操作内容304Aが、後述するFAX送信またはPC−FAX送信である場合には、送信先電話番号またはメイルアドレス等も併せて書き込むことも可能である。
【0106】
<プリント処理>
図10は、プリント処理(ステップS406)を示すフローチャートである。
【0107】
プリント処理では、まず、登録ユーザ以外の操作を禁止する管理機能が有効か否かをMPU20が判断する(ステップS1001)。
【0108】
ステップS1001に於いて、Yesの判断がなされる(登録ユーザ以外の操作を禁止している)場合には、登録ユーザ認証処理(ステップS602、図7参照)を行う。尚、登録ユーザ認証処理(ステップS602)に於いて、登録ユーザの本人認証に成功した場合には、図10に戻ってプリントを実行する(ステップS1002)。
【0109】
一方、ステップS1001に於いて、Noの判断がなされる(登録ユーザに限らず何人からの操作であっても操作可能となっている)場合には、登録ユーザ認証処理(ステップS602)をスキップして、一般的なMFPと同様なプリントを実行する(ステップS1002)。
【0110】
ステップS1002に於いて、プリントが実行されると、MPU20は、履歴保存処理(ステップS604、図8参照)を行ってプリント処理(ステップS406)を終了する。その後、図4に戻って待機状態となる。
【0111】
<FAX送信処理>
図11は、FAX送信処理(ステップS408)を示すフローチャートである。
【0112】
FAX送信処理では、まず、登録ユーザ以外の操作を禁止する管理機能が有効か否かをMPU20が判断する(ステップS1101)。
【0113】
ステップS1101に於いて、Yesの判断がなされる場合(登録ユーザ以外の操作を禁止している)には、登録ユーザ認証処理(ステップS602、図7参照)を行う。一方、ステップS1101に於いて、Noの判断がなされる(登録ユーザに限らず何人からの操作であっても操作可能となっている)場合には、登録ユーザ認証処理(ステップS602)をスキップして、一般的なMFPと同様なFAX送信を実行する(ステップS1102)。
【0114】
ステップS1102に於いて、FAX送信が実行されると、MPU20は、履歴保存処理(ステップS604、図8参照)を行ってFAX送信処理(ステップS408)を終了する。その後、図4に戻って待機状態となる。
【0115】
<PC−FAX送信処理>
図12は、PC−FAX送信処理(ステップS410)を示すフローチャートである。
【0116】
PC−FAX送信処理では、まず、登録ユーザ以外の操作を禁止する管理機能が有効か否かをMPU20が判断する(ステップS1201)。
【0117】
ステップS1201に於いて、Yesの判断がなされる(登録ユーザ以外の操作を禁止している)場合には、登録ユーザ認証処理(ステップS602、図7参照)を行う。尚、登録ユーザ認証処理(ステップS602)終了後は、図12に戻ってPC−FAX送信を実行する(ステップS1202)。
【0118】
一方、ステップS1201に於いて、Noの判断がなされる(登録ユーザに限らず何人からの操作であっても操作可能となっている)場合には、登録ユーザ認証処理(ステップS602)をスキップして、一般的なMFPと同様なPC−FAX送信を実行する(ステップS1202)。
【0119】
ステップS1202に於いて、PC−FAX送信が実行されると、MPU20は、履歴保存処理(ステップS604、図8参照)を行ってFAX送信処理を終了する。その後、図4に戻って待機状態となる。
【0120】
尚、図4には記載していないが、例えば、画像形成装置10が接続されたネットワークNWの外部からのFAXの受信は、随時受付可能となっている。
【0121】
以上のように、画像形成装置10の処理情報を第1保存部20E及び第2保存部20Fが保存するので、画像形成装置10によって処理された画像が漏洩した場合の追跡調査を行うことが可能となる。
【0122】
また、認証部20Cが、パスコードによってユーザを認証するので、本発明を容易に実現することが可能となる。
【0123】
また、保存処理によって保存される処理情報は、認証部20Cに認証されて処理情報に係る処理内容を指示したユーザを識別するための個人識別情報を含むので、漏洩した情報の漏洩元を特定することが可能となる。また少なくとも、操作内容304A、処理部数304B、処理頁数304C、処理日時307、画像特定情報306の1を含むので、漏洩した状況を把握することが可能となる。
【0124】
ここで、処理情報に含まれる操作内容304Aとは、コピー、スキャナによる画像取得、クライアント装置からのプリント要求に対するプリント、FAX送信、クライアント装置からのFAX送信要求に対するFAX送信の何れかを含むので、どのような機能を使用したときに漏洩したかを特定することが可能となる。
【0125】
また、記憶部26(画像メモリ26B)が、画像データ305を処理情報と関連付けて記憶するので、漏洩した情報を的確に把握することが可能となる。
【0126】
<第2実施形態>
図13は、本発明の第2実施形態に係る画像形成システムを示すブロックである。尚、上記第1実施形態と互いに対応する部分については、同一の符号を付してその説明を省略する。
【0127】
画像形成システム130は、画像形成装置131と、ネットワークNWを介して接続された外部記憶装置132とを備える。
【0128】
尚、外部記憶装置132は、必ずしもネットワークNWを介してネットワークI/F18に接続されている必要はなく、PSTN(Public Switched Telephone Network;公衆電話網)を介して通信部28に接続されていても構わないのは勿論である。
【0129】
画像形成装置131は、上記第1実施形態の図3に示した機能ブロック図と略同等の機能を有するものである。ここで、第2実施形態の第1保存部20Eは、画像データ305をネットワークI/F18からネットワークNWを介して外部記憶装置132内の画像メモリ132Aに保存するものである。
【0130】
要するに、上記第1実施形態の第1保存部20Eが、画像データ305を画像ファイル26Dとして画像形成装置10内に備えられた記憶部26の画像メモリ26Bに保存することに代えて、第2実施形態の第1保存部20Eは、外部記憶装置132内の画像メモリ132Aに保存するものである。
【0131】
尚、少なくとも上記第1実施形態の管理メモリ26Cに保存される管理ファイル26Eの全部または一部も外部記憶装置132に保存するようにしても良い。
【0132】
外部記憶装置132は、HD等によって構成される画像メモリ132Aと、FDやMO、CD−ROM等の交換可能な記憶媒体に対してデータを書き込むドライブ132Bとを有している。
【0133】
そして、第2実施形態の第1保存部20Eまたはクライアント装置PC等からの操作によりドライブ132Bが、ドライブ132Bに挿入された該記憶媒体に対して、画像メモリ132Aに保存された画像ファイル26Dを書き込んだり、該記憶媒体に書き込まれた画像ファイル26Dを読み出したりすることが可能となっている。
【0134】
尚、外部記憶装置132は、ネットワークストレージ内に設けられていても良い。その場合、管理者の使用するクライアント装置PC等からの操作により、遠隔管理することが可能となる。
【0135】
以上のように、画像形成装置131に接続された外部記憶装置132を備え、第2実施形態の第1保存部20Eが、画像データ305を処理情報と関連付けて外部記憶装置132に保存するので、画像形成装置131内に保存されるデータ容量を抑えることが可能となる。
【0136】
また、外部記憶装置132が、交換可能な記憶媒体に対してデータを書き込むドライブ132Bを有しているので、画像形成装置131の処理情報を記憶媒体に保存し蓄積することが可能となる。
【0137】
<変形例>
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記説明した内容のものに限定されるものではない。
【0138】
例えば、上記実施形態に於いては、認証部20Cが行う登録ユーザの認証は、必ずしもパスコードによって行われる必要はなく、指紋認証や静脈認証のようなバイオメトリクス情報によって行われるようにしても良い。
【0139】
また、クライアント装置PCからの命令は、ネットワークNWを介してネットワークI/F18に入力された後に、画像形成装置10が各種の処理を実行したが、クライアント装置PCからの命令をPSTNを介して通信部28に入力し、これを受けた画像形成装置10が各種の処理を実行するようにしても良い。
【0140】
尚、本発明は、上述の処理を行うことが可能な回路構成であっても良い。また、上述の各工程に限定されるものでもない。
【図面の簡単な説明】
【0141】
【図1】本発明の第1実施形態に係る画像形成装置の外部構成の一例を示す斜視図である。
【図2】画像形成装置の内部構成を示すブロック図である。
【図3】画像形成装置の機能ブロック図である。
【図4】画像形成装置の動作を示すフローチャートである。
【図5】ユーザ情報登録処理を示すフローチャートである。
【図6】コピー処理またはスキャン処理を示すフローチャートである。
【図7】登録ユーザ認証処理を示すフローチャートである。
【図8】履歴保存処理を示すフローチャートである。
【図9】管理ファイルの例を示す図である。
【図10】プリント処理を示すフローチャートである。
【図11】FAX送信処理を示すフローチャートである。
【図12】PC−FAX送信処理を示すフローチャートである。
【図13】本発明の第2実施形態に係る画像形成システムを示すブロック図である。
【符号の説明】
【0142】
10 画像形成装置
12 画像取得部
12A スキャナ
14 操作部
16 表示部
20 MPU
20B 認証部
20E 第1保存部
20F 第2保存部
22 ROM
24 RAM
26 記憶部
26B 画像メモリ
26C 管理メモリ
301A 個人識別情報
301B 登録パスコード
302 入力パスコード
303 ユーザ特定情報
304A 操作内容
304B 処理部数
304C 処理頁数
305 画像データ
306 画像特定情報
307 処理日時
130 画像形成システム
131 画像形成装置
132 外部記憶装置
132A 画像メモリ
NW ネットワーク
PC クライアント装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像データを取得して所定の機能を実行する画像形成装置であって、
前記画像形成装置に予め登録されているユーザを認証する認証部と、
前記認証部に於いて認証されたユーザの指示に基づいて前記画像形成装置が実行する処理内容を示す処理情報を記憶する記憶部と、
前記記憶部に前記処理情報を記憶させる保存部と
を備える、画像形成装置。
【請求項2】
請求項1記載の画像形成装置であって、
前記認証部は、パスコードによって予め登録されたユーザを認証する、画像形成装置。
【請求項3】
請求項1または請求項2記載の画像形成装置であって、
前記記憶部に記憶される前記処理情報は、前記認証部に認証されて前記処理情報に係る処理内容を指示したユーザを識別するための個人識別情報を含み、少なくとも操作内容、処理部数、処理頁数、処理日時、画像特定情報の1を含む、画像形成装置。
【請求項4】
請求項3記載の画像形成装置であって、
前記処理情報に含まれる操作内容は、コピー、スキャナによる画像取得、クライアント装置からのプリント要求に対するプリント、FAX送信、クライアント装置からのFAX送信要求に対するFAX送信の何れかを含む、画像形成装置。
【請求項5】
請求項1記載の画像形成装置であって、
前記記憶部は、
前記画像データを前記処理情報と関連付けて記憶する、画像形成装置。
【請求項6】
画像形成システムであって、
画像データを取得して所定の機能を実行する画像形成装置と、
前記画像形成装置に接続された外部記憶装置と
を備え、
前記画像形成装置は、
前記画像形成装置に予め登録されているユーザを認証する認証部と、
前記認証部に於いて認証されたユーザの指示に基づいて前記画像形成装置の処理内容を示す処理情報を記憶する記憶部と、
前記記憶部に前記処理情報を記憶させる保存部と
を有し、
前記保存部は、前記画像データを前記処理情報と関連付けて前記外部記憶装置に保存する、画像形成システム。
【請求項7】
請求項6記載の画像形成システムであって、
前記外部記憶装置は、交換可能な記憶媒体に対してデータを書き込む書込装置を有する、画像形成システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2007−313763(P2007−313763A)
【公開日】平成19年12月6日(2007.12.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−146180(P2006−146180)
【出願日】平成18年5月26日(2006.5.26)
【出願人】(000006297)村田機械株式会社 (4,916)
【Fターム(参考)】