説明

画像形成装置,画像処理装置,画像形成装置における制御方法,プログラム,および記録媒体

【課題】 画像形成動作や画像読取動作に関する設定を容易にして設定ミスを減らし、且つ不注意による設定ミスを減らす。
【解決手段】 画像形成装置100では、制御部13が、設定記憶部12に記憶された画像形成動作に関する設定の使用頻度を算出し、その算出した使用頻度が高い設定と異なる設定を検出した場合に、画像形成部14が画像形成動作を実行する前に設定の確認を促す情報をアナウンス出力部15によって外部へ出力させる。また、設定記憶部12に記憶された画像読取動作に関する設定の使用頻度を算出し、その算出した使用頻度が高い設定と異なる設定を検出した場合に、画像読取部が画像読取動作を実行する前に設定の確認を促す情報をアナウンス出力部15によって外部へ出力させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、複合機(以下「MFP」という),複写機,ファクシミリ装置等の画像形成装置、その画像形成装置に搭載されるスキャナ装置等の画像読取装置、あるいは画像形成装置やPC(パーソナルコンピュータ)等のOA機器にケーブル等によって接続される単体のスキャナ装置等の画像読取装置、上記画像形成装置における制御方法、上記画像形成装置又は画像読取装置を制御するコンピュータに必要な機能(この発明に係わる機能)を実行させるプログラム、およびそのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、複写機(コピー機)では、近年、機能が多岐にわたり、それに伴って各種設定が複雑になり、不慣れな利用者(ユーザ)にとって倍率,濃度,片面/両面モード等のコピー動作(例えば画像読取動作と画像形成動作からなる)に関する条件設定やモード設定等の各種設定は簡単でなく、ミスコピーも起きやすい。また、操作パネル等に意図せず触れてしまうなど、不注意からの設定ミスによるミスコピーも起きやすい。使用場所がオフィスの場合、一度のコピー動作で数百枚のコピーをすることもあり、設定ミスによるミスコピーは紙の浪費など、資源・環境にも良くない。
【0003】
上記問題に対応する技術としては、ユーザの使用に合わせて使用頻度の高い設定を優先的に行うことにより、コピー作業が簡素化され、またミスコピーも少なくすることができる方法が既に知られている。
しかし、上記方法はコピーモードの設定を容易に行えるようになり、それにより設定ミスによるミスコピーも少なくすることができるが、操作パネルに意図せず触れてしまうなど、不注意により利用者の意図と異なる設定にしてしまったときに、利用者に設定が異なることを知らせることがなく、ミスコピーが発生するという問題があった。
【0004】
そこで、例えば特許文献1に見られるようなものが提案されている。
特許文献1には、記憶装置を具備する画像形成装置において、複写条件の頻度を検出する手段と、頻度を記憶装置に格納する手段と、上記記憶装置に格納した高頻度の複写条件を優先的に設定する手段とを備え、使用者の使用履歴に対応する複写条件が優先的に設定されるようにすることで、コピー作業が簡素化され、ミスコピーも少なくできる構成について開示されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載のものでも、確かにコピーモードの設定を容易にして設定ミスを減らし、ミスコピーを減らすことはできるが、不注意による設定ミスによって発生するミスコピーを減らすという問題は解消できていない。
この発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、画像処理動作(画像形成動作や画像読取動作)に関する設定を容易にして設定ミスを減らし、且つ不注意による設定ミスを減らすことにより、誤動作を減らすことを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明は、上記の目的を達成するため、以下に示す画像形成装置、画像読取装置、画像形成装置における制御方法、その制御方法を画像形成装置を制御するコンピュータに実行させるプログラム、そのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供する。
【0007】
この発明による画像形成装置は、画像形成動作を実行する画像形成手段と、上記画像形成動作に関する設定を行う設定手段と、該設定手段によってなされた設定を検出する設定検出手段と、該設定検出手段によって検出された設定を記憶する設定記憶手段とを有する画像形成装置であって、上記設定記憶手段に記憶された設定の使用頻度を算出する使用頻度算出手段と、該使用頻度算出手段によって算出された使用頻度が高い設定と異なる設定が上記設定検出手段によって検出された場合に、上記画像形成手段が上記画像形成動作を実行する前に設定の確認を促す情報を外部へ出力する確認情報出力手段とを設けたものである。
【0008】
なお、上記確認情報出力手段が、上記使用頻度算出手段によって算出された使用頻度のうち、最も使用頻度が高い設定をデフォルト設定とし、該デフォルト設定と異なる設定が上記設定検出手段によって検出された場合に、上記画像形成手段が上記画像形成動作を実行する前に設定の確認を促す情報を外部へ出力するとよい。
また、情報を表示する表示手段を備え、上記確認情報出力手段が、上記設定の確認を促す情報を上記表示手段によって表示させるとよい。
【0009】
さらに、情報を音声出力する音声出力手段を備え、上記確認情報出力手段に、上記設定の確認を促す情報を上記音声出力手段によって音声出力させる手段を備えてもよい。
さらにまた、上記表示手段に、操作画面を表示する手段を備え、上記確認情報出力手段を、上記設定の確認を促す情報を含む操作画面を上記表示手段によって表示させる手段としてもよい。
【0010】
この場合、上記使用頻度算出手段によって使用頻度が算出された設定のうち、使用頻度の高い上位数種類の設定にそれぞれ対応するアイコンを含む操作画面を上記表示手段によって表示させるアイコン画面表示制御手段と、上記使用頻度の高い上位数種類の設定にそれぞれ対応するアイコンのいずれかを指定する操作によって該指定が通知された場合に、該指定されたアイコンに対応する設定を上記設定手段に行わせる設定制御手段とを設けてもよい。
【0011】
そして、外部からの指示により上記画像形成動作の設定として任意の設定を指定する設定指定手段を設け、上記アイコン画面表示制御手段に、上記設定指定手段によって任意の設定が指定された場合に、該任意の設定および上記使用頻度の高い上位数種類の設定にそれぞれ対応するアイコンを含む操作画面を上記表示手段によって表示させた後、設定をアイコンに対して登録する要求が外部からなされた場合に、上記指定された任意の設定に対応するアイコンを含むように上記操作画面上のアイコン表示を更新する手段を備えるとよい。
【0012】
また、上記確認情報出力手段を、上記操作画面上のアイコンに対応する設定とは異なる設定が上記設定検出手段によって検出された場合に、上記画像形成手段が上記画像形成動作を実行する前に設定の確認を促す情報を含む操作画面を上記表示手段によって表示させる手段とすればよい。
さらに、上記確認情報出力手段による上記設定の確認を促す情報の出力後、該設定の確認がなされた旨が外部から通知された場合に、上記画像形成手段に対して上記画像形成動作の実行を許可する動作実行許可手段を設けることが望ましい。
【0013】
この発明による画像読取装置は、画像読取動作を実行する画像読取手段と、上記画像読取動作に関する設定を行う設定手段と、該設定手段によってなされた設定を検出する設定検出手段と、該設定検出手段によって検出された設定を記憶する設定記憶手段とを有する画像読取装置であって、上記設定記憶手段に記憶された設定の使用頻度を算出する使用頻度算出手段と、該使用頻度算出手段によって算出された使用頻度が高い設定と異なる設定が上記設定検出手段によって検出された場合に、上記画像読取手段が上記画像読取動作を実行する前に設定の確認を促す情報を外部へ出力する確認情報出力手段とを設けたものである。
【0014】
なお、上記確認情報出力手段が、上記使用頻度算出手段によって算出された使用頻度のうち、最も使用頻度が高い設定をデフォルト設定とし、該デフォルト設定と異なる設定が上記設定検出手段によって検出された場合に、上記画像読取手段が上記画像読取動作を実行する前に設定の確認を促す情報を外部へ出力するとよい。
また、情報を表示する表示手段を備え、上記確認情報出力手段に、上記設定の確認を促す情報を上記表示手段によって表示させるとよい。
【0015】
さらに、情報を音声出力する音声出力手段を備え、上記確認情報出力手段に、上記設定の確認を促す情報を上記音声出力手段によって音声出力させる手段を備えてもよい。
さらにまた、上記表示手段に、操作画面を表示する手段を備え、上記確認情報出力手段を、上記設定の確認を促す情報を含む操作画面を上記表示手段によって表示させる手段としてもよい。
【0016】
この場合、上記使用頻度算出手段によって使用頻度が算出された設定のうち、使用頻度の高い上位数種類の設定にそれぞれ対応するアイコンを含む操作画面を上記表示手段によって表示させるアイコン画面表示制御手段と、上記使用頻度の高い上位数種類の設定にそれぞれ対応するアイコンのいずれかを指定する操作によって該指定が通知された場合に、該指定されたアイコンに対応する設定を上記設定手段に行わせる設定制御手段とを設けてもよい。
【0017】
そして、外部からの指示により上記画像読取動作の設定として任意の設定を指定する設定指定手段を設け、上記アイコン画面表示制御手段に、上記設定指定手段によって任意の設定が指定された場合に、該任意の設定および上記使用頻度の高い上位数種類の設定にそれぞれ対応するアイコンを含む操作画面を上記表示手段によって表示させた後、設定をアイコンに対して登録する要求が外部からなされた場合に、上記指定された任意の設定に対応するアイコンを含むように上記操作画面上のアイコン表示を更新する手段を備えるとよい。
【0018】
また、上記確認情報出力手段を、上記操作画面上のアイコンに対応する設定とは異なる設定が上記設定検出手段によって検出された場合に、上記画像読取手段が上記画像読取動作を実行する前に設定の確認を促す情報を含む操作画面を上記表示手段によって表示させる手段とすればよい。
さらに、上記確認情報出力手段による上記設定の確認を促す情報の出力後、該設定の確認がなされた旨が外部から通知された場合に、上記画像読取手段に対して上記画像読取動作の実行を許可する動作実行許可手段を設けることが望ましい。
【0019】
この発明による制御方法は、画像読取動作を実行する画像読取手段と、画像形成動作を実行する画像形成手段と、上記画像読取動作および上記画像形成動作に関する設定を行う設定手段と、該設定手段によってなされた設定を検出する設定検出手段と、該設定検出手段によって検出された設定を記憶する設定記憶手段とを有する画像形成装置における制御方法であって、上記設定記憶手段に記憶された設定の使用頻度を算出する使用頻度算出工程と、該使用頻度算出工程によって算出された使用頻度が高い設定と異なる設定が上記設定検出手段によって検出された場合に、上記画像読取手段および上記画像形成手段がそれぞれ上記画像読取動作,上記画像形成動作を実行する前に設定の確認を促す情報を外部へ出力する確認情報出力工程とを有するものである。
【0020】
なお、上記確認情報出力工程が、上記使用頻度算出工程によって算出された使用頻度のうち、最も使用頻度が高い設定をデフォルト設定とし、該デフォルト設定と異なる設定が上記設定検出手段によって検出された場合に、上記画像読取手段および上記画像形成手段がそれぞれ上記画像読取動作,上記画像形成動作を実行する前に設定の確認を促す情報を外部へ出力するとよい。
また、上記確認情報出力工程が、上記設定の確認を促す情報を表示するとよい。加えて、上記設定の確認を促す情報を音声出力してもよい。
【0021】
さらに、上記確認情報出力工程を、上記設定の確認を促す情報を含む操作画面を表示する工程としてもよい。
この場合、上記使用頻度算出工程によって使用頻度が算出された設定のうち、使用頻度の高い上位数種類の設定にそれぞれ対応するアイコンを含む操作画面を表示するアイコン画面表示制御工程と、上記使用頻度の高い上位数種類の設定にそれぞれ対応するアイコンのいずれかを指定する操作によって該指定が通知された場合に、該指定されたアイコンに対応する設定を上記設定手段に行わせる設定制御工程とを備えてもよい。
【0022】
そして、外部からの指示により上記画像形成動作の設定として任意の設定を指定する設定指定工程を備え、上記アイコン画面表示制御工程に、上記設定指定工程によって任意の設定が指定された場合に、該任意の設定および上記使用頻度の高い上位数種類の設定にそれぞれ対応するアイコンを含む操作画面を表示した後、設定をアイコンに対して登録する要求が外部からなされた場合に、上記指定された任意の設定に対応するアイコンを含むように上記操作画面上のアイコン表示を更新する工程を含めるとよい。
【0023】
また、上記確認情報出力工程を、上記操作画面上のアイコンに対応する設定とは異なる設定が上記設定検出手段によって検出された場合に、上記画像読取手段および上記画像形成手段がそれぞれ上記画像読取動作,上記画像形成動作を実行する前に設定の確認を促す情報を含む操作画面を表示する工程とすればよい。
さらに、上記確認情報出力工程による上記設定の確認を促す情報の出力後、該設定の確認がなされた旨が外部から通知された場合に、上記画像読取手段および上記画像形成手段に対してそれぞれ上記画像形成動作,上記画像形成動作の実行を許可する動作実行許可工程を備えることが望ましい。
【0024】
この発明によるプログラムは、上記の制御方法を、上記画像形成装置を制御するコンピュータに実行させるプログラムである。
この発明による記録媒体は、上記のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
【発明の効果】
【0025】
この発明によれば、画像形成装置が、設定記憶手段に記憶された画像形成動作に関する設定の使用頻度を算出し、その算出した使用頻度が高い設定と異なる設定を検出した場合に、画像形成手段が画像形成動作を実行する前に設定の確認を促す情報を外部へ出力することにより、画像形成動作に関する設定を容易にして設定ミスを減らし、且つ不注意による設定ミスを減らすことにより、誤動作を減らすことができる。
【0026】
また、画像形成装置(画像読取手段も備えたもの)あるいは画像読取装置が、設定記憶手段に記憶された画像読取動作に関する設定の使用頻度を算出し、その算出した使用頻度が高い設定と異なる設定を検出した場合に、画像読取手段が画像読取動作を実行する前に設定の確認を促す情報を外部へ出力することにより、画像読取動作に関する設定を容易にして設定ミスを減らし、且つ不注意による設定ミスを減らすことにより、誤動作を減らすことができる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】この発明の一実施形態である画像形成装置のハードウェア構成例を示すブロック図である。
【図2】図1の操作パネル120の構成例を示すレイアウト図である。
【図3】図1に示した画像形成装置100の主要部を機能的に示すブロック図である。
【図4】図3の画像形成装置100の制御部13によるコピー動作に関する制御の第1例を示すフロー図である。
【図5】図2に示した操作パネル120の液晶タッチパネル201に表示される設定の確認を促すメッセージを含む操作画面の一例を示す図である。
【0028】
【図6】同じく設定の確認を促すメッセージを含む操作画面の他の例を示す図である。
【図7】図3の画像形成装置100の制御部13によるコピー動作に関する制御の第2例を示すフロー図である。
【図8】同じくコピー動作に関する制御の第3例を示すフロー図である。
【図9】同じくコピー動作に関する制御の第4例を示すフロー図である。
【図10】図2に示した操作パネル120の液晶タッチパネル201に表示される過去の使用頻度が上位である設定に対応するアイコンを含む操作画面の一例を示す図である。
【0029】
【図11】図3の画像形成装置100の制御部13によるコピー動作に関する制御の第5例を示すフロー図である。
【図12】図2に示した操作パネル120の液晶タッチパネル201に表示される利用者が選んだ任意の設定をアイコン登録する際の操作画面の一例を示す図である。
【図13】同じく利用者が選んだ任意の設定をアイコン登録した後の操作画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
以下、この発明を実施するための形態を図面に基づいて具体的に説明する。
以下の実施形態では、画像形成装置使用時のコピー条件の設定、つまりコピー動作(画像読取動作と画像形成動作からなる)に関する条件設定やモード設定等の各種設定に際して、以下の特徴を有する。要するに、コピー動作時の設定(設定情報)を検出し、履歴として記憶するようにし、コピー動作時の設定が、設定の履歴の中の最も使用頻度が多い設定等と異なる場合には、設定が異なること、および設定の確認を促す情報(アナウンス)を利用者に伝えたり、設定の履歴の中で最も使用頻度が多い設定をデフォルト設定として登録するようにすることが特徴になっている。
【0031】
図1は、この発明の一実施形態である画像形成装置のハードウェア構成例を示すブロック図である。
この画像形成装置100は、複写機,プリンタ,スキャナとしての機能(サービス)、つまりコピー機能,プリンタ機能,スキャナ機能を含む各種機能を実現できるMFP(デジタル複合機)である。なお、プリンタ以外の画像形成装置としての機能を実現可能なMFPであってもよい。また、スキャナ以外の画像読取装置としての機能を実現可能なMFPであってもよい。
【0032】
この画像形成装置100は、図1に示すように、コントローラボード110,操作パネル120,FCU(ファックスコントロールユニット)121,USB(Universal Serial Bus)・I/F122,IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)1394・I/F123,エンジン124,および周辺機125から構成されている。これらの構成が、後述する画像読取動作および画像形成動作を行うためのハードウェア資源である。なお、この画像形成装置100は、画像読取動作を行うため、スキャナとしての機能を果すことができる。
【0033】
コントローラボード110は、当該画像形成装置100の各部を統括的に制御するものである。その制御により、各種機能を実現することができる。
操作パネル120は、当該画像形成装置に対して操作を行うオペレータ(利用者)のためのインタフェースであり、各種の情報入力や指示(要求)等を行うための各種の操作キー(操作スイッチ又は操作ボタンともいう)と、各種情報を表示する表示器と、各種情報を音声出力するスピーカ等の音声出力器とを備えている。その表示器および音声出力器が、それぞれ表示手段,音声出力手段に相当する。なお、表示器の表面にタッチパネルを備え、そのタッチパネルに対するタッチ操作によって情報入力等を行うことができる。
【0034】
FCU121は、外部機器、例えばFAX装置又はモデム機能(FAX通信機能)を有するデジタル複写機や他のMFP等の画像形成装置との通信を公衆回線経由で制御するものである。
USB・I/F122およびIEEE1394・I/F123はそれぞれ、外部機器と直接接続して通信を行うための、USB規格,IEEE1394規格のインタフェース(直接インタフェース)である。
【0035】
エンジン124は、原稿の画像を読み取る画像読取動作を行うスキャナ部(画像読取手段)、およびスキャナ部によって読み取った画像データ、FCU121によって受信した画像データ、あるいは図示しないPC等の外部機器からNIC116によって受信した印刷データを可視画像として用紙等の印刷媒体上に印刷(画像形成)する画像形成動作を行うプリンタ部(画像形成手段)とからなるものである。なお、外部機器から受信した印刷データが印刷用の画像データでなく、文字コードや描画データであれば、それらはコントローラボード110によって印刷用の画像データに変換される。
【0036】
周辺機125は、エンジン124によって印刷がなされた用紙に対してソート(仕分け),パンチ(穴開け),ステープル処理等の後処理を行う後処理装置などに相当するものである。
コントローラボード110は、CPU111,ASIC(Application Specific Integrated Circuit)112,SDRAM113,フラッシュメモリ114,HDD115,およびNIC116等によって構成されている。
【0037】
CPU111は、ASIC112を介してデータ処理(各機能の制御)を行う演算処理手段である。このCPU111は、ASIC112経由でフラッシュメモリ114内のブートプログラムを起動(実行)させてOS(オペレーティングシステム)イメージを読み出し、SDRAM113にロードしてOSに展開し、その展開したOSを起動させる。その後、必要に応じてフラッシュメモリ114(又はHDD115)内の各アプリケーションプログラム(以下単に「アプリケーション」という)やサービスプログラムなどのプログラムを読み出し、SDRAM113にロードして展開し、起動させ、装置の制御を行うことにより、この発明に関わる機能である設定手段,設定検出手段,設定記憶手段,使用頻度算出手段(使用頻度算出工程),確認情報出力手段(確認情報出力工程),アイコン画面表示制御手段(アイコン画面表示制御工程),設定制御手段(設定制御工程),設定指定手段(設定指定工程),および動作実行許可手段(動作実行許可工程)としての機能を含む各種の機能を実現することができる。
【0038】
ASIC112は、CPU111の制御対象となるデバイスの共有化を図り、アーキテクチャの面からアプリケーション等の開発の高効率化を支援するものである。
SDRAM113は、各種プログラムを記憶するプログラムメモリや、CPU111がデータ処理時に使用するワークメモリ等として使用するメモリである。
フラッシュメモリ114は、ブートプログラムやOSイメージの他に、各種不揮発性を求めるデータ(画像読取動作および画像形成動作に関する条件設定やモード設定等の各種設定の内容など)を記憶する不揮発性メモリ(NV−RAM)である。
【0039】
HDD115は、不揮発性記憶媒体であるハードディスク装置(記憶手段)であり、アプリケーションを含む各種プログラムを記憶することができる。
NIC116は、ネットワークを介してPCや他の画像形成装置等の外部機器と通信するために接続するネットワークインタフェース部である。このNIC116が、通信手段に相当する。
【0040】
図2は、図1の操作パネル120の構成例を示すレイアウト図である。
この操作パネル120は、液晶タッチパネル201,テンキー202,クリア/ストップキー203,スタートキー204,リセットキー205,割込キー206,予約キー207,設定キー208,登録キー209,および機能切替キー210を備えている。なお、図示の都合上、音声出力器の図示は省略している。
【0041】
液晶タッチパネル201は、液晶ディスプレイの表面にタッチパネルを備えた表示器であり、機能キーや部数、機械の状態を示すメッセージや、それらの情報を含む操作画面を表示することができる。
テンキー202は、印刷部数(コピー枚数)や倍率等の数値を入力するためのキーである。
クリア/ストップキー203は、置数(印刷部数)をクリアしたり、実行中の動作(画像読取動作又は画像形成動作)をストップさせたりするためのキーである。
【0042】
操作パネル120を備えた画像形成装置100では、割込キー206の押下により割込モードに移行する。割込モードは、例えばスタートキー204の押下(動作指示)によって開始されたコピー動作の実行中あるいは操作中において、一時的に他のコピー動作を割り込んで行うときに使用するモードである。
そのため、割込キー206が押下された場合は、その押下前のコピーモード、あるいはコピー動作の途中であればその途中経過情報をフラッシュメモリ114(又はHDD115)に書き込んで記憶した後、割込モードに移行し、コピーモードを初期化する。
【0043】
そして、スタートキー204の押下により割込コピー動作を開始し、そのコピー動作が終了した後、割込キー206の押下により割込モードを解除し、フラッシュメモリ114に記憶したコピーモードあるいはコピー途中経過情報を読み出して割込モード移行前の状態に復帰させ、スタートキー204の押下により割込前のコピーモードでコピー動作を再開することができる。
【0044】
予約キー207は、予約コピーを行いたいときに使用する。
設定キー208は、コピー動作(画像読取動作,画像形成動作)に関する条件設定やモード設定等の各種設定を行いたいときに使用する。
登録キー209は、任意の設定のアイコン登録を行いたいときに使用する。
機能切替キー210は、コピー機能(コピーモード),プリンタ機能(プリンタモード),スキャナ機能(スキャナモード)のいずれかの選択に切り替えるためのキーである。
【0045】
コピー機能とは、スキャナ部に原稿の画像を読み取らせ、その画像データをプリンタ部に送って印刷媒体上に可視画像として印刷させるコピー動作(画像読取動作+画像形成動作)を行わせる機能のことである。
プリンタ機能とは、PC等の外部機器からの印刷データを必要に応じて加工処理し、画像データとしてプリンタ部に送って印刷媒体上に可視画像として印刷させるプリンタ動作(画像形成動作)を行わせる機能のことである。
【0046】
スキャナ機能とは、スキャナ部に原稿の画像を読み取らせ、その画像データをメモリ(SDRAM113,フラッシュメモリ114,又はHDD115)に書き込んで記憶(蓄積)させるスキャナ動作(画像読取動作)を行わせる機能のことである。なお、その動作後のスタートキー204の押下により、メモリ内の画像データを呼び出し(読み出し)、その画像データに基づいて印刷媒体上に画像を印刷することができる。
なお、コピー機能,プリンタ機能,スキャナ機能としての動作をまとめて画像処理動作という。
【0047】
図3は、図1に示した画像形成装置100の主要部を機能的に示すブロック図である。ここでは、説明の都合上、画像読取部(スキャナ部)を省略している。
この画像形成装置100は、操作部11,設定記憶部12,制御部13,画像形成部14,およびアナウンス出力部15を備えている。
操作部11は、図2に示した操作パネル120に相当するものであり、上述した画像処理動作(コピー動作等)に関する各種設定を行うための操作を行うことができる。なお、コピー動作に関する設定としては、印刷用紙サイズ,倍率,濃度,片面/両面モード,集約モード等の設定がある。
【0048】
設定記憶部12は、図1のフラッシュメモリ114(又はHDD115)のうち、画像処理動作実行時に制御部13が検出した設定の履歴を記憶する部分に相当する。
制御部13は、図1のCPU111による機能のうち、操作部11上の操作による設定を行い、その設定に基づく情報を画像形成部14に伝えたり、操作部11上の操作による設定の検出、設定記憶部12に記憶されている設定の使用履歴の頻度の算出を行い、例えば検出した設定と算出した使用履歴で最も頻度の割合が多い設定とが異なる場合に、アナウンス出力部15から設定の確認を促すアナウンス(情報)を出力するように制御する部分である。
【0049】
画像形成部14は、図1のエンジン124のうち、プリンタ部に相当するものであり、制御部13からの設定に基づく情報により、その設定に基づく画像形成動作を行う部分である。
アナウンス出力部15は、図1のCPU111および操作パネル120による機能のうち、設定の確認を促すアナウンスを出力する部分である。
以下、コピーモード(コピー機能)使用時のコピー動作を例に、この発明に関する制御の実施例について説明するが、スキャナモード(スキャナ機能)使用時では画像読取動作に関する部分が、プリンタモード(プリンタ機能)使用時では画像形成動作に関する部分がそれぞれ同様なので、それらの説明は省略する。
【0050】
図4は、図3の画像形成装置100の制御部13によるコピー動作に関する制御の第1例を示すフローチャートである。
画像形成装置100の制御部13は、図3のステップS1において、利用者による操作部11上の操作(例えば図2の機能切替キー210の操作)により、コピーモードをONに設定すると、ステップS2へ進み、設定記憶部12に記憶されている過去のコピーモード時の動作(コピー動作)に関する設定の履歴から使用頻度の高い設定を算出する。使用頻度の高い設定は、例えば上位3種類等、上位数種類の設定とすればよい。
【0051】
その後、ステップS3へ進み、利用者による操作部11上の操作に従い、今回のコピー動作に関する各種設定(印刷用紙サイズ,倍率,濃度,片面/両面モード,集約モード等の設定)を行う。操作部11としては、操作性が良い図2に示したような操作画面を表示できる液晶タッチパネル201を有する操作パネル120を用いることが望ましい。その操作パネル120を使用する場合、設定キー208のタッチ(押下)により、利用者の操作によって液晶タッチパネル201上に表示された今回の設定を制御部13が検出できる。以降、操作部11として図2に示した操作パネル120を使用するものとする。
【0052】
そして、ステップS4で操作パネル120上の操作に従って行った今回の設定を検出し、ステップS5でその検出した今回の設定と先に算出した使用頻度が高い設定とを比較し、両設定が同じ場合にはコピー動作を許可してステップS6へ進み、スタートキー204の押下により、今回の設定に基づく情報をスキャナ部やプリンタ部へ通知してコピー動作を開始させ、ステップS7で今回の設定の履歴を設定記憶部12に記憶させる。
一方、今回の設定と先に算出した使用頻度が高い設定が異なる場合には、ステップS8へ移行する。
【0053】
ステップS8では、設定が異なること、設定の確認を促すアナウンスをアナウンス出力部15によって出力させて利用者に伝えるようにする。アナウンス出力部15の出力としては、例えば図5に示すように、設定の確認を促すアナウンスを含む操作画面を操作パネル120の液晶タッチパネル201に表示することが望ましい。更に、例えば図6に示すように、操作画面上に行った設定の内容を表示させ、今回の設定で良いのか(OKか)どうかの確認を利用者に行わせるとよい。なお、プリンタモード(プリンタ機能)を使用する場合には、利用者が実際に操作するPC等の外部機器側に図5や図6に示したような操作画面を表示させるようにすればよい。
【0054】
次のステップS9では、今回の設定でOKかどうかを確認し、OKでなければ、つまり設定OKの確認がなされた旨の通知を受け取っていない場合、あるいは設定NOの確認がなされた旨の通知を受け取った場合には、ステップS3へ戻り、利用者に操作パネル120上の操作を再度行ってもらい、その操作に従って今回のコピー動作に関する各種設定を再度行うなど、上述と同様の制御を行う。
そして、ステップS9で今回の設定でOKと確認できた場合に、コピー動作を許可してステップS6へ移行し、スタートキー204の押下により、今回の設定に基づく情報をスキャナ部やプリンタ部へ通知してコピー動作を開始させ、ステップS7で今回の設定の履歴を設定記憶部12に記憶させる。
【0055】
ここで、同一の人、同一のオフィスでの使用を考えたとき、コピー動作は前回あるいはそれ以前のコピー条件と同じ条件で行われることが多い(例えば、カラー,A4,等倍,両面モードなど)。そのため、コピーモード時の設定が、過去の履歴の中で使用頻度が高い設定と異なる場合は、利用者が設定を間違えていたり、または無意識のうちに操作パネル120に触れてしまうなど、不注意により無意識に利用者の意図と異なる設定になっている可能性が高い。
そこで、そのような場合に、操作パネル120の液晶タッチパネル201上の操作画面(プリンタモードの場合はPC等の外部機器側の操作画面)を用いて設定の確認を促すことにより、設定ミスによるミスコピーを減らすことができ、印刷媒体の無駄を減らすことができる。
【0056】
図5,図6は、図2に示した操作パネル120の液晶タッチパネル201に表示される設定の確認を促すメッセージを含む操作画面の異なる例を示す図である。
また、コピーモードの場合、利用者は画像形成装置100の前で操作パネル120を用いて設定のための操作を行うが、制御部13が、その操作により検出した設定と算出した使用頻度が高い設定とが異なる場合に、操作パネル120の液晶タッチパネル201の操作画面(以下「操作パネル120上の操作画面」ともいう)上に設定が異なることや設定の確認を促すアナウンス(確認アナウンス)をアナウンス出力部15によって表示させるだけでは、利用者が見落とす可能性があるため、図7のステップS8′に示すように音声によるアナウンスも含めると、更に分りやすく、設定ミスによるミスコピーを減らすことができる。
【0057】
図7は図3の画像形成装置100の制御部13によるコピー動作に関する制御の第2例を示すフローチャートであり、図4とはステップS8′のみが異なる。
図8は図3の画像形成装置100の制御部13によるコピー動作に関する制御の第3例を示すフローチャートであり、最も使用頻度の割合が高いモードをデフォルト設定として登録する処理を含むものである。
【0058】
画像形成装置100の制御部13は、図8のステップS11において、利用者による操作パネル120上の操作により、コピーモードをONに設定すると、ステップS12へ進み、設定記憶部12に記憶されている過去のコピーモード時の動作(コピー動作)に関する設定の履歴から使用頻度の最も高い設定を算出し、その設定をステップS13でデフォルトの設定とする。
【0059】
その後、ステップS14へ進み、利用者による操作パネル120上の操作に従い、今回のコピー動作に関する各種設定を行う。
そして、ステップS15で操作パネル120上の操作に従って行った今回の設定を検出し、ステップS16でその検出した今回の設定とデフォルト設定(使用頻度が最も高い設定)とを比較し、両設定が同じ場合にはコピー動作を許可してステップS17へ進み、スタートキー204の押下により、今回の設定に基づく情報をスキャナ部やプリンタ部へ通知してコピー動作を開始させ、ステップS18で今回の設定の履歴を設定記憶部12に記憶させる。
【0060】
一方、今回の設定とデフォルト設定が異なる場合には、ステップS19へ移行し、図4のステップS8又は図7のステップS8′と同様に、設定が異なることや設定の確認を促すアナウンスを、アナウンス出力部15により操作画面や音声を用いて出力させて利用者に通知させる。
以降の制御は、図4又は図7によって説明したものとデフォルト設定のみが異なるだけなので、説明を省略する。
【0061】
ここで、同一の人、同一のオフィスでの使用を考えたとき、コピー動作は前回あるいはそれ以前のコピー条件と同じ条件で行われることが多い。そのため、過去の履歴で最も使用頻度の高い設定が次のコピーで利用者が行いたい設定である可能性が高い。
そこで、最も使用頻度の高い設定をデフォルト設定として登録することで、利用者は何もせず最も使用頻度の高い設定とすることができ、コピーの設定を容易にすることができる。
また、今回の設定がデフォルト設定と異なる場合に、設定確認を促すアナウンスを出力することで、利用者が無意識のうちに操作パネル120に触れてしまうなど、意図せず設定が変わってしまったことによる設定ミスにも、利用者に気付かせることができる。これにより、不注意による設定ミス,ミスコピーも減らすことができる。
【0062】
図9は、図3の画像形成装置100の制御部13によるコピー動作に関する制御の第4例を示すフローチャートであり、過去の使用頻度が上位である設定を操作画面上にアイコンとして表示する処理を含むものである。
図10は、図2に示した操作パネル120の液晶タッチパネル201に表示される過去の使用頻度が上位である設定に対応するアイコンを含む操作画面の一例を示す図である。
【0063】
画像形成装置100の制御部13は、図9のステップS21において、利用者による操作パネル120上の操作により、コピーモードをONに設定すると、ステップS22へ進み、設定記憶部12に記憶されている過去のコピーモード時の動作(コピー動作)に関する設定の履歴の中から使用頻度の高い設定を算出した後、ステップS23へ進み、使用頻度が高い数種類の設定(例えば上位3つの設定)にそれぞれ対応するアイコンを含む操作画面を、例えば図10に示すように操作パネル120上に表示させ、ワンタッチで設定とその内容の確認をできるようにする。図10の例では、破線で囲んで示すように、上位3つの設定にそれぞれ対応するアイコンを表示している。
【0064】
その後、ステップS24へ進み、利用者による操作パネル120上の操作に従い、今回のコピー動作に関する各種設定を行う。このとき、図10に破線で囲んで示したようなアイコンが利用者によって選択的にタッチされることにより、そのタッチされたアイコンに対応する設定(アイコン設定)を行うこともできる。
そして、ステップS25で操作パネル120上の操作に従って行った今回の設定を検出し、ステップS26でその検出した今回の設定と操作パネル120上のアイコンに対応する設定(アイコン設定)とを比較し、両設定が同じ場合にはコピー動作を許可してステップS27へ進み、スタートキー204の押下により、今回の設定であるアイコン設定に基づく情報をスキャナ部やプリンタ部へ通知してコピー動作を開始させ、ステップS28で今回の設定の履歴を設定記憶部12に記憶させる。
【0065】
一方、今回の設定とアイコン設定が異なる場合には、ステップS29へ移行し、図4のステップS8又は図7のステップS8′と同様に、設定が異なることや設定の確認を促すアナウンスを、アナウンス出力部15により操作画面や音声を用いて出力させて利用者に通知させる。
以降の制御は、図4又は図7によって説明したものとアイコン設定のみが異なるだけなので、説明を省略する。
【0066】
ここで、複数人で同一のコピーを使用する場合には、各人により使用する設定が異なることも考えられるが、アイコンをタッチすることで設定できるようにすることで、日常頻繁に使用する複数の種類の設定を簡単に行うことができ、上位数種類の設定(アイコン表示されていない設定)と異なる設定でコピーされる場合に、設定の確認を促すアナウンスを出力することで、設定ミスによるミスコピーを減らすことができる。
【0067】
図11は、図3の画像形成装置100の制御部13によるコピー動作に関する制御の第5例を示すフローチャートであり、利用者が選んだ任意の設定を操作画面上にアイコン登録する処理を含むものである。
図12は、図2に示した操作パネル120の液晶タッチパネル201に表示される利用者が選んだ任意の設定をアイコン登録する際の操作画面の一例を示す図である。
図13は、図2に示した操作パネル120の液晶タッチパネル201に表示される利用者が選んだ任意の設定をアイコン登録した後の操作画面の一例を示す図である。
【0068】
画像形成装置100の制御部13は、図11のステップS31において、利用者による操作パネル120上の操作により、コピーモードをONに設定すると、ステップS32へ進み、設定記憶部12に記憶されている過去のコピーモード時の動作(コピー動作)に関する設定の履歴の中から使用頻度の高い設定を算出した後、ステップS33へ進み、使用頻度が高い数種類の設定(例えば上位3つの設定)にそれぞれ対応するアイコンを含む操作画面を、例えば図10に示したように操作パネル120上に表示させ、ワンタッチで設定とその内容の確認をできるようにする。
【0069】
その後、ステップS34へ進み、アイコンに登録すべき任意の設定が行われたか否かを判断し、Noの場合にはそのままステップS35へ進むが、Yesの場合にはステップS43で任意の設定に対応するアイコンも操作画面上に表示させる。
ここで、利用者は、アイコンに登録したい設定が過去の使用頻度が上位の設定にない場合(使用頻度は少ないが、簡単に設定できるようにしておきたい場合)、操作パネル120上の操作によって任意の設定を行わせ、その設定を指定する操作により、その設定に対応するアイコンも操作画面上に表示させることができる。
【0070】
そして、ステップS35へ進み、利用者による操作パネル120上の操作に従い、今回のコピー動作に関する各種設定を行う。このとき、操作画面上のアイコンが利用者によって選択的にタッチされることにより、そのタッチされたアイコンに対応する設定(アイコン設定)を行うこともできる。
その後、登録キー209が押下されたか否かを判断する。
そして、登録キー209が押下されず、設定キー208が押下された場合には、ステップS39へ移行する。
【0071】
登録キー209が押下された場合には、ステップS37へ進み、今回の設定をアイコンに登録するか否かを判断する。このとき、図11では省略しているが、例えば図12に示すように操作パネル120上に今回の設定をアイコンに登録するか否かを指定する操作画面を表示する。
そして、今回の設定をアイコンに登録しない指定がなされた場合(例えば図12の「No」がタッチされた場合)には、設定キー208が押下された場合にステップS39へ移行する。
【0072】
また、今回の設定をアイコンに登録する指定がなされた場合(例えば図12の「Yes」のタッチによってアイコン登録が要求された場合)には、今回の設定はアイコンに登録すべき任意の設定なので、ステップS38へ進み、その設定に対応するアイコン(まだ使用されていないアイコン)を含むように操作画面上のアイコン表示を更新する。このとき、任意の設定をアイコン登録し、その任意の設定をアイコンの情報に対応付けて設定記憶部12に記憶させる。なお、アイコン表示を更新する場合、操作画面上の使用頻度が高い数種類の設定に対応するアイコンに、今回の任意設定に対応するアイコンを単に加えても良いが、使用頻度が高い数種類の設定に対応するアイコンのうち、最下位の設定に対応するアイコンを今回の任意設定に対応するアイコンに更新するようにしてもよい。
【0073】
アイコン表示を更新した後、設定キー208が押下されると、ステップS39へ移行する。
ステップS39では、操作パネル120上の操作に従って行った今回の設定を検出し、ステップS40でその検出した今回の設定と操作パネル120上のアイコンに対応する設定(アイコン設定)とを比較し、両設定が同じ場合にはコピー動作を許可してステップS41へ進み、スタートキー204の押下により、今回の設定であるアイコン設定に基づく情報をスキャナ部やプリンタ部へ通知してコピー動作を開始させ、ステップS42で今回の設定の履歴を設定記憶部12に記憶させる。
【0074】
一方、今回の設定とアイコン設定が異なる場合には、ステップS44へ移行し、図4のステップS8又は図7のステップS8′と同様に、設定が異なることや設定の確認を促すアナウンスを、アナウンス出力部15により操作画面や音声を用いて出力させて利用者に通知させる。
以降の制御は、図4又は図7によって説明したものとアイコン設定に関する処理のみが異なるだけなので、説明を省略する。
【0075】
図13の例では、破線で囲んで示すように、使用頻度が高い上位3つの設定のうち、最下位のアイコン「3」を今回アイコン登録された設定に対応するアイコン「3′」に更新している。この場合、制御部13は、次のような処理を行うことができる。つまり、更新したアイコンに対応する設定を設定記憶部12に記憶させ、次回のコピーモードON時には、アイコン「1」と「2」には過去の使用頻度が高い設定を表示させ、「3′」は優先的に利用者が任意に選択した設定をアイコン表示するようにする。また、利用者が任意の2つの設定をアイコンに登録した場合は、アイコン「2′」と「3′」を優先的に利用者が任意に選択した設定をアイコン表示し、最も過去の使用頻度が高い設定をアイコン「1」に表示する。
図11〜図13によって説明した制御により、利用者は、使用頻度の多くない設定でも、必要なとき、簡単に設定を行うことができ、設定ミスによるミスコピーを減らすことができる。
【0076】
以上、画像形成装置を例に実施例を記述したが、スキャナ機能を持つ画像読取装置についても、画像読取動作時の設定は複雑であることが多いため、上述した実施例を適用することで、設定ミスを減らすことができ、作業効率の悪化を防ぐことができるなどの効果を得ることができる。
【0077】
〔この発明に関わるプログラム〕
このプログラムは、画像形成装置(又は画像読取装置)を制御するコンピュータ(CPU)に、この発明に関わる設定手段,設定検出手段,設定記憶手段,使用頻度算出手段(使用頻度算出工程),確認情報出力手段(確認情報出力工程),アイコン画面表示制御手段(アイコン画面表示制御工程),設定制御手段(設定制御工程),設定指定手段(設定指定工程),および動作実行許可手段(動作実行許可工程)としての機能を実現させるためのプログラムであり、このようなプログラムをCPUに実行させることにより、上述したような作用効果を得ることができる。
【0078】
このようなプログラムは、はじめから画像形成装置(又は画像読取装置)に備えるROM、あるいは不揮発性メモリ(フラッシュROM,EEPROM等)、あるいはHDD(ハードディスク装置)などの記憶手段に格納しておいてもよいが、記録媒体であるCD−ROM、あるいはメモリカード,フレキシブルディスク,MO,CD−R,CD−RW,DVD+R,DVD+RW,DVD−R,DVD−RW,又はDVD−RAM等の不揮発性記録媒体(メモリ)に記録して提供することもできる。それらの記録媒体に記録されたプログラムを画像形成装置(又は画像読取装置)にインストールしてCPUに実行させるか、CPUにそれらの記録媒体からこのプログラムを読み出して実行させることにより、上述した各手順を実行させることができる。
さらに、ネットワークに接続され、プログラムを記録した記録媒体を備える外部機器あるいはプログラムを記憶手段に記憶した外部機器からダウンロードして実行させることも可能である。
【産業上の利用可能性】
【0079】
以上の説明から明らかなように、この発明によれば、画像形成動作および画像読取動作に関する設定を容易にして設定ミスを減らし、且つ不注意による設定ミスを減らすことにより、誤動作を減らすことができる。したがって、使用者にとって使い勝手の良い画像処理装置および画像読取装置を提供することができる。
【符号の説明】
【0080】
11:操作部 12:設定記憶部 13:制御部 14:画像形成部
15:アナウンス出力部 100:画像形成装置 110:コントローラボード
111:CPU 112:ASIC 113:SDRAM
114:フラッシュメモリ 115:HDD 116:NIC
120:操作パネル 124:エンジン 201:液晶タッチパネル
208:設定キー 209:登録キー
【先行技術文献】
【特許文献】
【0081】
【特許文献1】特開平02−058068号公報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像形成動作を実行する画像形成手段と、前記画像形成動作に関する設定を行う設定手段と、該設定手段によってなされた設定を検出する設定検出手段と、該設定検出手段によって検出された設定を記憶する設定記憶手段とを有する画像形成装置であって、
前記設定記憶手段に記憶された設定の使用頻度を算出する使用頻度算出手段と、
該使用頻度算出手段によって算出された使用頻度が高い設定と異なる設定が前記設定検出手段によって検出された場合に、前記画像形成手段が前記画像形成動作を実行する前に設定の確認を促す情報を外部へ出力する確認情報出力手段とを設けたことを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
請求項1に記載の画像形成装置において、
前記確認情報出力手段は、前記使用頻度算出手段によって算出された使用頻度のうち、最も使用頻度が高い設定をデフォルト設定とし、該デフォルト設定と異なる設定が前記設定検出手段によって検出された場合に、前記画像形成手段が前記画像形成動作を実行する前に設定の確認を促す情報を外部へ出力することを特徴とする画像形成装置。
【請求項3】
請求項1に記載の画像形成装置において、
情報を表示する表示手段を備え、
前記確認情報出力手段は、前記設定の確認を促す情報を前記表示手段によって表示させることを特徴とする画像形成装置。
【請求項4】
請求項3に記載の画像形成装置において、
情報を音声出力する音声出力手段を備え、
前記確認情報出力手段は、前記設定の確認を促す情報を前記音声出力手段によって音声出力させる手段を有することを特徴とする画像形成装置。
【請求項5】
請求項3に記載の画像形成装置において、
前記表示手段は、操作画面を表示する手段を有し、
前記確認情報出力手段は、前記設定の確認を促す情報を含む操作画面を前記表示手段によって表示させる手段であることを特徴とする画像形成装置。
【請求項6】
請求項5に記載の画像形成装置において、
前記使用頻度算出手段によって使用頻度が算出された設定のうち、使用頻度の高い上位数種類の設定にそれぞれ対応するアイコンを含む操作画面を前記表示手段によって表示させるアイコン画面表示制御手段と、
前記使用頻度の高い上位数種類の設定にそれぞれ対応するアイコンのいずれかを指定する操作によって該指定が通知された場合に、該指定されたアイコンに対応する設定を前記設定手段に行わせる設定制御手段とを設けたことを特徴とする画像形成装置。
【請求項7】
請求項6に記載の画像形成装置において、
外部からの指示により前記画像形成動作の設定として任意の設定を指定する設定指定手段を設け、
前記アイコン画面表示制御手段は、前記設定指定手段によって任意の設定が指定された場合に、該任意の設定および前記使用頻度の高い上位数種類の設定にそれぞれ対応するアイコンを含む操作画面を前記表示手段によって表示させた後、設定をアイコンに対して登録する要求が外部からなされた場合に、前記指定された任意の設定に対応するアイコンを含むように前記操作画面上のアイコン表示を更新する手段を有することを特徴とする画像形成装置。
【請求項8】
請求項6又は7に記載の画像形成装置において、
前記確認情報出力手段は、前記操作画面上のアイコンに対応する設定とは異なる設定が前記設定検出手段によって検出された場合に、前記画像形成手段が前記画像形成動作を実行する前に設定の確認を促す情報を含む操作画面を前記表示手段によって表示させる手段であることを特徴とする画像形成装置。
【請求項9】
請求項1乃至8のいずれか一項に記載の画像形成装置において、
前記確認情報出力手段による前記設定の確認を促す情報の出力後、該設定の確認がなされた旨が外部から通知された場合に、前記画像形成手段に対して前記画像形成動作の実行を許可する動作実行許可手段を設けたことを特徴とする画像形成装置。
【請求項10】
画像読取動作を実行する画像読取手段と、前記画像読取動作に関する設定を行う設定手段と、該設定手段によってなされた設定を検出する設定検出手段と、該設定検出手段によって検出された設定を記憶する設定記憶手段とを有する画像読取装置であって、
前記設定記憶手段に記憶された設定の使用頻度を算出する使用頻度算出手段と、
該使用頻度算出手段によって算出された使用頻度が高い設定と異なる設定が前記設定検出手段によって検出された場合に、前記画像読取手段が前記画像読取動作を実行する前に設定の確認を促す情報を外部へ出力する確認情報出力手段とを設けたことを特徴とする画像読取装置。
【請求項11】
請求項10に記載の画像読取装置において、
前記確認情報出力手段は、前記使用頻度算出手段によって算出された使用頻度のうち、最も使用頻度が高い設定をデフォルト設定とし、該デフォルト設定と異なる設定が前記設定検出手段によって検出された場合に、前記画像読取手段が前記画像読取動作を実行する前に設定の確認を促す情報を外部へ出力することを特徴とする画像読取装置。
【請求項12】
請求項10に記載の画像読取装置において、
情報を表示する表示手段を備え、
前記確認情報出力手段は、前記設定の確認を促す情報を前記表示手段によって表示させることを特徴とする画像読取装置。
【請求項13】
請求項12に記載の画像読取装置において、
情報を音声出力する音声出力手段を備え、
前記確認情報出力手段は、前記設定の確認を促す情報を前記音声出力手段によって音声出力させる手段を有することを特徴とする画像読取装置。
【請求項14】
請求項12に記載の画像読取装置において、
前記表示手段は、操作画面を表示する手段を有し、
前記確認情報出力手段は、前記設定の確認を促す情報を含む操作画面を前記表示手段によって表示させる手段であることを特徴とする画像読取装置。
【請求項15】
請求項14に記載の画像読取装置において、
前記使用頻度算出手段によって使用頻度が算出された設定のうち、使用頻度の高い上位数種類の設定にそれぞれ対応するアイコンを含む操作画面を前記表示手段によって表示させるアイコン画面表示制御手段と、
前記使用頻度の高い上位数種類の設定にそれぞれ対応するアイコンのいずれかを指定する操作によって該指定が通知された場合に、該指定されたアイコンに対応する設定を前記設定手段に行わせる設定制御手段とを設けたことを特徴とする画像読取装置。
【請求項16】
請求項15に記載の画像読取装置において、
外部からの指示により前記画像読取動作の設定として任意の設定を指定する設定指定手段を設け、
前記アイコン画面表示制御手段は、前記設定指定手段によって任意の設定が指定された場合に、該任意の設定および前記使用頻度の高い上位数種類の設定にそれぞれ対応するアイコンを含む操作画面を前記表示手段によって表示させた後、設定をアイコンに対して登録する要求が外部からなされた場合に、前記指定された任意の設定に対応するアイコンを含むように前記操作画面上のアイコン表示を更新する手段を有することを特徴とする画像読取装置。
【請求項17】
請求項15又は16に記載の画像読取装置において、
前記確認情報出力手段は、前記操作画面上のアイコンに対応する設定とは異なる設定が前記設定検出手段によって検出された場合に、前記画像読取手段が前記画像読取動作を実行する前に設定の確認を促す情報を含む操作画面を前記表示手段によって表示させる手段であることを特徴とする画像読取装置。
【請求項18】
請求項10乃至17のいずれか一項に記載の画像読取装置において、
前記確認情報出力手段による前記設定の確認を促す情報の出力後、該設定の確認がなされた旨が外部から通知された場合に、前記画像読取手段に対して前記画像読取動作の実行を許可する動作実行許可手段を設けたことを特徴とする画像読取装置。
【請求項19】
画像読取動作を実行する画像読取手段と、画像形成動作を実行する画像形成手段と、前記画像読取動作および前記画像形成動作に関する設定を行う設定手段と、該設定手段によってなされた設定を検出する設定検出手段と、該設定検出手段によって検出された設定を記憶する設定記憶手段とを有する画像形成装置における制御方法であって、
前記設定記憶手段に記憶された設定の使用頻度を算出する使用頻度算出工程と、
該使用頻度算出工程によって算出された使用頻度が高い設定と異なる設定が前記設定検出手段によって検出された場合に、前記画像読取手段および前記画像形成手段がそれぞれ前記画像読取動作,前記画像形成動作を実行する前に設定の確認を促す情報を外部へ出力する確認情報出力工程とを有することを特徴とする制御方法。
【請求項20】
請求項19に記載の制御方法において、
前記確認情報出力工程は、前記使用頻度算出工程によって算出された使用頻度のうち、最も使用頻度が高い設定をデフォルト設定とし、該デフォルト設定と異なる設定が前記設定検出手段によって検出された場合に、前記画像読取手段および前記画像形成手段がそれぞれ前記画像読取動作,前記画像形成動作を実行する前に設定の確認を促す情報を外部へ出力することを特徴とする制御方法。
【請求項21】
請求項19に記載の制御方法において、
前記確認情報出力工程は、前記設定の確認を促す情報を表示することを特徴とする制御方法。
【請求項22】
請求項19に記載の制御方法において、
前記確認情報出力工程は、前記設定の確認を促す情報を表示すると共に音声出力することを特徴とする制御方法。
【請求項23】
請求項21に記載の制御方法において、
前記確認情報出力工程は、前記設定の確認を促す情報を含む操作画面を表示する工程であることを特徴とする制御方法。
【請求項24】
請求項23に記載の制御方法において、
前記使用頻度算出工程によって使用頻度が算出された設定のうち、使用頻度の高い上位数種類の設定にそれぞれ対応するアイコンを含む操作画面を表示するアイコン画面表示制御工程と、
前記使用頻度の高い上位数種類の設定にそれぞれ対応するアイコンのいずれかを指定する操作によって該指定が通知された場合に、該指定されたアイコンに対応する設定を前記設定手段に行わせる設定制御工程とを有することを特徴とする制御方法。
【請求項25】
請求項24に記載の制御方法において、
外部からの指示により前記画像形成動作の設定として任意の設定を指定する設定指定工程を有し、
前記アイコン画面表示制御工程は、前記設定指定工程によって任意の設定が指定された場合に、該任意の設定および前記使用頻度の高い上位数種類の設定にそれぞれ対応するアイコンを含む操作画面を表示した後、設定をアイコンに対して登録する要求が外部からなされた場合に、前記指定された任意の設定に対応するアイコンを含むように前記操作画面上のアイコン表示を更新する工程を含むことを特徴とする制御方法。
【請求項26】
請求項24又は25に記載の制御方法において、
前記確認情報出力工程は、前記操作画面上のアイコンに対応する設定とは異なる設定が前記設定検出手段によって検出された場合に、前記画像読取手段および前記画像形成手段がそれぞれ前記画像読取動作,前記画像形成動作を実行する前に設定の確認を促す情報を含む操作画面を表示する工程であることを特徴とする制御方法。
【請求項27】
請求項19乃至26のいずれか一項に記載の制御方法において、
前記確認情報出力工程による前記設定の確認を促す情報の出力後、該設定の確認がなされた旨が外部から通知された場合に、前記画像読取手段および前記画像形成手段に対してそれぞれ前記画像形成動作,前記画像形成動作の実行を許可する動作実行許可工程を有することを特徴とする制御方法。
【請求項28】
請求項19乃至27のいずれか一項に記載の制御方法を、前記画像形成装置を制御するコンピュータに実行させるプログラム。
【請求項29】
請求項28記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2011−66500(P2011−66500A)
【公開日】平成23年3月31日(2011.3.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−213111(P2009−213111)
【出願日】平成21年9月15日(2009.9.15)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】