画像形成装置
【課題】装着された像形成ユニットが新品であるか否かの検知と保護部材が取り除かれているか否かの検知のいずれか一方又は両方を低コストで行う。
【解決手段】新品の像形成ユニット96は、出荷時に、中間転写体64を回転させ、露出窓200からマーク202が露出するように位置を合わせられている。つまり、像形成ユニット96を画像形成装置本体12に装着すると、画像形成装置本体12のTR0センサ78がマーク202を検知可能な位置に合わせられている。ユーザーは新品の像形成ユニット96を画像形成装置本体に装着し、保護紙101を取り去る。さて、画像形成装置の電源がオフからオン、又は、像形成ユニット96が画像形成装置に装着され、スイッチがオフからオンになると、制御部はTR0センサの光量を検出する。TR0センサの検出した光量が、マーク202が反射した光量であれば、制御部は新品の像形成ユニット96であると判断する。
【解決手段】新品の像形成ユニット96は、出荷時に、中間転写体64を回転させ、露出窓200からマーク202が露出するように位置を合わせられている。つまり、像形成ユニット96を画像形成装置本体12に装着すると、画像形成装置本体12のTR0センサ78がマーク202を検知可能な位置に合わせられている。ユーザーは新品の像形成ユニット96を画像形成装置本体に装着し、保護紙101を取り去る。さて、画像形成装置の電源がオフからオン、又は、像形成ユニット96が画像形成装置に装着され、スイッチがオフからオンになると、制御部はTR0センサの光量を検出する。TR0センサの検出した光量が、マーク202が反射した光量であれば、制御部は新品の像形成ユニット96であると判断する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
公知の電子写真プロセスを用いた画像形成装置には、感光体ドラムや中間転写ベルト等(像担持体)を含む像形成ユニットが、画像形成装置本体に着脱可能な構成となっている画像形成装置がある。そして、像形成ユニットの各種部品が寿命となると新品の像形成ユニットと交換することで、メンテナンスを容易にしている。(例えば、先行文献1参照)。
【0003】
また、像形成ユニットは、感光体ドラムや中間転写ベルトの一部が、転写や現像を行うために像形成ユニットから露出している。このため、新品の像形成ユニットは、感光体ドラムや中間転写ベルトの露出部を、防塵や防傷等の為に保護する必要があり、像形成ユニットが画像形成装置本体に装着されると開かれるカバー、或いは新品の像形成ユニットを画像形成装置本体に装着する前に取り除く保護紙等によって、この露出部を保護している(例えば、特許文献2参照)。
【0004】
また、このような画像形成装置には、装着された像形成ユニットが新品であるか否かであるかの検知や保護紙などの保護部材が取り除かれているか否かの検知を行うための検知手段を備えている。このような検知手段を備えることは高コストである。
【特許文献1】特開2001−56592号公報
【特許文献2】特開平8−272281号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
装着された像形成ユニットが新品であるか否かの検知を低コストで行うことを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1に記載の画像形成装置は、トナー像が形成され、回転する像担持体を少なくとも含み、画像形成装置本体に着脱可能な像形成ユニットと、前記像担持体に設けられ、前記像形成ユニットから露出可能なマークと、前記画像形成装置本体に設けられ、該像形成ユニットから露出する前記マークを検知する検知部と、を有し、未使用の前記像形成ユニットの前記マークは、該像形成ユニットを前記画像形成装置本体に装着すると、前記検知部が検知可能な位置となっていることを特徴としている。
【0007】
請求項1に記載の画像形成装置は、像形成ユニットから露出可能なマークが像担持体に設けられている。画像形成装置本体には、像形成ユニットから露出するマークを検知する検知部を備えている。そして、未使用の像形成ユニットの像担持体のマークは、像形成ユニットを画像形成装置本体に装着すると、検知部が検知可能な位置となっている。
【0008】
したがって、像形成ユニットが装着され、マークを検知部が検知すると像形成ユニットが未使用、すなわち、新品の像形成ユニットであることが判る。
【0009】
なお、像形成ユニットが使用されると像担持体が回転し、マークは検知部が検知可能な位置からずれる。よって、使用された像形成ユニットを、画像形成装置本体から取り出した後、再度装着しても、検知部はマークを検知しないので、新品とは認識されない。
【0010】
このように、簡単で安価な構成で、像形成ユニットが新品であるか否かを検知できる。
【0011】
なお、ここで言うマークとは、像担持体に対する目印を意味し、例えば、像担持体に貼り付けられたもの、塗布されたもの、像担持体に開けられた孔など、いずれをも含むものである。
【0012】
請求項2に記載の画像形成装置は、請求項1に記載の構成において、前記像形成ユニットには、前記像形成ユニットから前記像担持体が露出した露出部分と、露出した前記マークと、を覆い、該像形成ユニットから取り外し可能な保護部材が取り付けられることを特徴としている。
【0013】
請求項2に記載の画像形成装置は、未使用の像形成ユニットには、像形成ユニットから像担持体が露出した露出部分と露出したマークとを覆う保護部材が取り付けらている。保護部材が取り付けられたままだと画像形成ができないので、保護部材を取り外す必要がある。
【0014】
像形成ユニットに保護部材を取り付けたままであると検知部がマークを検知しないので、保護部材が取り外されてないことが判る。つまり、簡単で安価な構成で保護部材が像形成ユニットから取り外されているか否かが検知できる。また、保護部材が取り外されているか否かで新品であるか否かが判る。
【0015】
請求項3に記載の画像形成装置は、請求項2に記載の構成において、前記検知部は、前記マークと前記保護部材とを区別して検知可能であることを特徴としている。
【0016】
請求項3に記載の画像形成装置は、検知部がマークと保護部材とを区別して検知できる。よって、像形成ユニットが画像形成装置に装着され、検知部が保護部材を検知すると保護部材が取り外されていないことが判る。また、検知部がマークを検知すると、保護部材が取り外され、また、新品の像形成ユニットであること判る。
【0017】
したがって、簡単で安価な構成で、像形成ユニットが新品であるか否かの検知と保護部材が取り外されている否かの検知との両方が検知可能である。
【0018】
請求項4に記載の画像形成装置は、請求項2又は請求項3に記載の構成において、前記保護部材は、シート状の保護シートであり、前記像形成ユニットは、前記画像形成装置本体に装着した後、該像形成ユニットと前記画像形成装置本体との間から前記保護シートを抜き取り可能に該保護シートを支持する保護シート支持手段を備えることを特徴としている。
【0019】
請求項4に記載の画像形成装置は、保護シートが保護シート支持手段によって、像形成ユニットを画像形成装置本体に装着した後に、像形成ユニットと画像形成装置本体との間から抜き取ることができるように支持されている。このため、保護シートを取り付けたままの状態で像形成ユニットを画像形成装置本体に装着できるので、例えば、像担持体の露出部分に手が触れたり、像担持体の露出部分を画像形成装置本体に当てて傷付けたりすることを防止できる。
【0020】
請求項5に記載の画像形成装置は、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の構成において、前記マークは、前記像担持体にトナー像を形成するときの基準位置となる基準マークを兼ねることを特徴としている。
【0021】
請求項5に記載の画像形成装置は、マークは前記像担持体にトナー像を形成するときの基準位置となる基準マークを兼ねているので、より低コストである。
【0022】
請求項6に記載の画像形成装置は、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の構成において、前記像形成ユニットは、前記マークが露出可能な露出窓が形成された筐体を備え、前記検知部は、前記露出窓から露出する前記マークを検知し、前記未使用の像形成ユニットの前記マークは、前記露出窓から露出していることを特徴としている。
【0023】
請求項6に記載の画像形成装置は、未使用の像形成ユニットのマークを露出窓から露出させることで、検知部が検知可能な位置となる。したがって、マークの位置合わせが容易である。
【発明の効果】
【0024】
以上説明したように本発明によれば、装着された像形成ユニットが新品であるか否かの検知を低コストで行える。
【発明を実施するための最良の形態】
【0025】
つぎに本発明の一の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0026】
図1には、本発明の実施形態の画像形成装置10の概要が示されている。画像形成装置10は、画像形成装置本体12を有し、この画像形成装置本体12の上部に回動支点14を中心に回動自在の開閉カバー16が設けられていると共に、この画像形成装置本体12の下部に例えば1段の給紙ユニット18が配置されている。
【0027】
給紙ユニット18は、給紙ユニット本体20と、用紙が収納される給紙カセット22とを有する。給紙カセット22の奥端近傍上部には、給紙カセット22から用紙を供給するフィードロール24、及び、供給される用紙を1枚ずつ捌くリタードロール26が配置されている。
【0028】
搬送路28は、フィードロール24から排出口30までの用紙通路であり、この搬送路28は、画像形成装置本体12の裏側(図1の右側)近傍にあって、給紙ユニット18から後述する定着装置90まで略垂直に形成されている。この搬送路28の定着装置90の上流側に後述する二次転写ロール80と二次転写バックアップロール72とが配置され、二次転写ロール80と二次転写バックアップロール72の上流側にレジストロール32が配置されている。また、搬送路28の排出口30の近傍には排出ロール34が配置されている。
【0029】
即ち、給紙ユニット18の給紙カセット22からフィードロール24により送り出された用紙は、リタードロール26により捌かれて最上部の用紙のみ搬送路28に導かれ、レジストロール32によりー時停止され、タイミングをとって後述する二次転写ロール80と二次転写バックアップロール72との間を通ってトナー像を転写される。そして、用紙は、この転写されたトナー像を定着装置90により定着され、排出ロール34により排出口30から開閉カバー16の上部に設けられた排出部36へ排出される。この排出部36は、排出口部分が低く、正面方向(図1の左方向)に向けて徐々に高くなるよう傾斜している。
【0030】
画像形成装置本体12には、例えば略中央部にロータリ現像装置38が配置されている。ロータリ現像装置38は、現像器本体40内にイエロー(Yellow)、マゼンタ(Magenta)、シアン(Cyan)及び黒(Black)の4色のトナー像をそれぞれ形成する現像器42a〜42dを有し、ロータリ現像装置中心44を中心として左回り(図1において反時計回り)に回転する。現像器42a〜42dそれぞれは、現像ロール46a〜46dを有し、例えばコイルスプリングなどの弾性体48a〜48dにより、現像器本体40の法線方向に押圧されている。
【0031】
ロータリ現像装置38には、例えば回転支軸49を軸として回転し、感光体50が当接するように配置されており、現像ロール46a〜46dは、感光体50に当接していない状態で、それぞれの外周の一部が現像器本体40の外周から半径方向に、例えば2mm突出している。また、現像ロール46a〜46dそれぞれの両端には、現像ロール46a〜46dの直径よりもわずかに大きい直径のトラッキングロール(図示せず)が現像ロール46a〜46dと同軸で回転するように設けられている。つまり、現像器42a〜42dの現像ロール46a〜46dは、ロータリ現像装置中心44を中心として、それぞれ90°の間隔で現像器本体40の外周に配置され、現像ロール46a〜46dのトラッキングロールが感光体50の両端に設けられたフランジ(図示せず)に当接し、現像ロール46a〜46dと感光体50との間に所定の隙間を形成しつつ、感光体50上の潜像をそれぞれの色のトナーで現像する。
【0032】
感光体50の下方には、該感光体50を一様に帯電する、例えば帯電ロールからなる帯電装置52が設けられている。また、感光体50には、回転支軸49にぶら下がるように感光体用クリーナ54が保持されており、感光体50と感光体用クリーナ54とは一体化されている。感光体用クリーナ54は、例えば一次転写後に感光体50に残留する廃トナーを掻き取るクリーニングブレード56と、クリーニングブレード56が掻き取った廃トナーを回収するトナー回収ボトル58とから構成される。
【0033】
なお、トナー回収ボトル58の背面側(図1において右側)は、例えばリブなどが形成され、用紙が滑らかに搬送されるように曲面にされて搬送路28の一部を形成している。
【0034】
ロータリ現像装置38の下方背面側には、帯電装置52により帯電された感光体50に、レーザ光などの光線により潜像を書き込む露光装置60が配置されている。また、ロータリ現像装置38の上方には、ロータリ現像装置38によって可視化されたトナー像を一次転写位置で一次転写され、後述する二次転写位置まで搬送する中間転写装置62が設けられている。
【0035】
中間転写装置62は、例えば中間転写ベルトなどの中間転写体64、一次転写ロール66、ラップインロール68、ラップアウトロール70、二次転写バックアップロール72、スクレーパバックアップロール74及びブラシバックアップロール76を有する。
【0036】
中間転写体64は、例えば弾性を有し、ロータリ現像装置38の上方で長辺と短辺とを有するように略扁平に張られている。中間転写体64の上面側の長辺は、例えば画像形成装置本体12の上部に設けられた排出部36に対して略平行となるように張られている。
【0037】
また、中間転写体64は、該中間転写体64の長辺下方で一次転写ロール66の上流に配置されたラップインロール68と、一次転写ロール66の下流に配置されたラップアウトロール70との間で感光体50にラップ状に接触する一次転写部(感光体ラップ領域)を有し、感光体50に所定の範囲だけ巻きついて、感光体50の回転に従動する。
【0038】
このように、中間転写体64は、一次転写ロール66によって感光体50上のトナー像を例えばイエロー、マゼンタ、シアン、黒の順に重ねて一次転写され、この一次転写されたトナー像を後述する二次転写ロール80に向けて搬送する。なお、ラップインロール68及びラップアウトロール70は、感光体50から離間している。
【0039】
このように、中間転写体64は、ラップインロール68、ラップアウトロール70、二次転写バックアップロール72、スクレーパバックアップロール74及びブラシバックアップロール76の5つのロールにより張架されており、一次転写ロール66によって感光体50上のトナー像を転写される。
【0040】
さらに、中間転写体64の裏側(図1の右側面)には、ラップアウトロール70及び二次転写バックアップロール72により、平面部(短辺)が形成されており、この平面部が二次転写部となって搬送路28に臨むようにされている。
【0041】
なお、二次転写部において、中間転写体64と搬送路28との間が、例えば12°の角度になるように、ラップアウトロール70は配置されている。
【0042】
スクレーパバックアップロール74は、二次転写後に中間転写体64に残留する廃トナーを後述するスクレーパ84が掻き取ることを補助し、ブラシバックアップロール76は、二次転写後に中間転写体64に残留する廃トナーを、後述するブラシロール86が掻き取ることを補助する。
【0043】
中間転写装置62の二次転写バックアップロール72には、搬送路28を挟んで二次転写ロール80が対峙している。つまり、二次転写ロール80と二次転写バックアップロール72との間が二次転写部における二次転写位置となっており、二次転写ロール80は、二次転写バックアップロール72の補助により、中間転写体64に一次転写されたトナー像を二次転写位置で用紙に二次転写する。
【0044】
ここで、二次転写ロール80は、中間転写体64が3回転する間、すなわちイエロー、マゼンタ、シアンの3色のトナー像を搬送する間は中間転写体64から離間しており、黒のトナー像が転写されると中間転写体64に当接するようにされている。
【0045】
なお、二次転写ロール80と二次転写バックアップロール72との間には、所定の電位差が生じるようにされており、例えば二次転写ロール80を高電圧にした場合には、二次転写バックアップロール72はグランド(GND)などに接続される。
【0046】
中間転写体64の反感光体側端には、中間転写体用クリーナ82が設けられている。中間転写体用クリーナ82は、スクレーパ84、ブラシロール86、トナー回収ボトル88及び回転支軸89を有し、回転支軸89を軸として揺動する。スクレーパ84は、例えば二次転写後に中間転写体64に残留する廃トナーを掻き取ってクリーニングする。ブラシロール86は、スクレーパ84によるクリーニング後に残った廃トナーをさらに掻き取る。トナー回収ボトル88は、スクレーパ84及びブラシロール86によって掻き取られたトナーを回収する。スクレーパ84は、例えばステンレスの薄板からなり、トナーとは逆極性の電圧がかけられている。
【0047】
ブラシロール86は、例えば導電性の処理がなされたアクリルなどのブラシからなる。そして、中間転写体64がトナー像を搬送する間には、スクレーパ84及びブラシロール86が中間転写体64から離間しており、所定のタイミングでこれらが一体となって中間転写体64に当接するようにされている。
【0048】
なお、中間転写装置62、感光体50、帯電装置52、感光体用クリーナ54及び中間転写体用クリーナ82は、一体化され、後述する像形成ユニット96の一部を構成する。
【0049】
二次転写位置の上方には、定着装置90が配置されている。定着装置90は、加熱ロール92と加圧ロール94とを有し、二次転写ロール80及び二次転写バックアップロール72により用紙に二次転写されたトナー像を用紙に定着させ、排出ロール34に向けて搬送する。
【0050】
図1に示すように、画像形成装置本体12の奥側(図1では右側)の上部には、ユーザーが各種操作を行うと共に、ユーザーに各種情報等を表示する操作パネル210が設けられている。また、画像形成装置本体12のロータリ現像装置38の正面側(図1では左側)には、画像形成装置本体12の各機能部品の制御、操作パネル210への各種情報の表示など、画像形成装置10全体を制御する制御部109が設けられている。
【0051】
図2乃至図7において、像形成ユニット96の詳細が示されている。
【0052】
像形成ユニット96は、左右(図4において左右)に設けられた一対のサイドフレーム100a、100b、上下(図3において上下)に設けられた一対の保護カバー102a、102bとで構成される支持フレーム99、中間転写装置62、感光体50、帯電装置52、感光体用クリーナ54及び中間転写体用クリーナ82を一体化したものである。また、サイドフレーム100a、100b、保護カバー102a、102b、中間転写装置62及び中間転写体用クリーナ82は、一体化されて中間転写体組立体97を構成する。また、感光体50、帯電装置52及び感光体用クリーナ54は、一体化されて感光体ユニット98を構成する。つまり、図3にも示すように、後述するベアリング111及びベアリング132を介し、感光体ユニット98が中間転写体組立体97に組み付けられることにより、像形成ユニット96が形成されている。また、感光体ユニット98は中間転写体組立体97に対して着脱自在にされており、中間転写体組立体97は、感光体ユニット98が装着されることにより、中間転写体64に所定の張力が与えられ、感光体50との間に一次転写部が形成される。
【0053】
中間転写体64は、二次転写バックアップロール72、ラップインロール68、ラップアウトロール70、スクレーパバックアップロール74及びブラシバックアップロール76の5つのロールにより回転するように支持され、一次転写ロール66により感光体50に担持されたトナー像を転写される。一次転写ロール66、ラップインロール68、ラップアウトロール70、スクレーパバックアップロール74及びブラシバックアップロール76それぞれは、両端にベアリング104(図5参照)が設けられており、ベアリング104を介してサイドフレーム100a、100bに支持される。二次転写バックアップロール72は、軸部106と、この軸部106を軸として回転する回転部108とを有し、軸部106の両端が例えばネジなどの固定部材110、110によりサイドフレーム100a、100bにそれぞれ固定されている。
【0054】
サイドフレーム100aは、感光体50の回転支軸49を貫通させると共に、ベアリング111を介して回転支軸49の一端を支持する孔部112と、中間転写体用クリーナ82の回転支軸89を貫通させる孔部114とを有し、回転支軸49及び回転支軸89が側方に突出するようにされている。サイドフレーム100aの感光体50側上部には、保護カバー102aの後述する突起140が係合する凹部116(図7参照)が設けられ、中間転写体用クリーナ82側上部には、保護カバー102aの固定部142が固定部材110により固定される孔部120が設けられている。サイドフレーム100aの中間転写体用クリーナ82側下部には、保護カバー102bの後述する突起144が係合する凹部122が設けられ、感光体50側下部には、保護カバー102bの固定部146が固定部材110により固定される孔部126が設けられている。
【0055】
また、サイドフレーム100aには、二次転写バックアップロール72の軸部106の一端を固定部材110により固定する固定部128が設けられている。また、サイドフレーム100aの内側には、ラップインロール68、ラップアウトロール70、スクレーパバックアップロール74及びブラシバックアップロール76の一端を、ベアリング104を介して側方から支持する受け部130(図5のサイドフレーム100b参照)がそれぞれ設けられている。なお、一次転写ロール66の一端は、ベアリング104及び図示しない保持具を介してサイドフレーム100aに支持されている。
【0056】
サイドフレーム100bは、感光体50の回転支軸49を通過させると共に、ベアリング132を介して回転支軸49の一端を支持する切欠き134と、中間転写体用クリーナ82の回転支軸89を貫通させる孔部114とを有し、回転支軸49及び回転支軸89が側方に突出するようにされている。なお、切欠き134は、ベアリング132が取り付けられる部分に対し、回転支軸49を通過させる部分が狭くなっている。ベアリング132は、図示しないネジなどの固定部材によってサイドフレーム100bに固定されるようになっている。サイドフレーム100bの感光体50側上部には、保護カバー102aの後述する突起140が係合する凹部116(図7参照)が設けられ、中間転写体用クリーナ82側上部には、保護カバー102aの後述する固定部142が固定部材110により固定される孔部120が設けられている。サイドフレーム100bの中間転写体用クリーナ82側下部には、保護カバー102bの後述する突起144が係合する凹部122が設けられ、感光体50側下部には、保護カバー102bの後述する固定部146が固定部材110により固定される孔部126が設けられている。
【0057】
また、サイドフレーム100bには、二次転写バックアップロール72の軸部106の一端を固定部材110により固定する固定部128が設けられている。また、サイドフレーム100bの内側には、ラップインロール68、ラップアウトロール70、スクレーパバックアップロール74及びブラシバックアップロール76の一端を、ベアリング104を介して側方から支持する受け部130(図5参照)がそれぞれ設けられている。なお、一次転写ロール66の一端は、ベアリング104及び図示しない保持具を介してサイドフレーム100bに支持されている。
【0058】
保護カバー102aは、カバー本体135a、把持部136、凸部138、突起140、140及び固定部142、142を有する。カバー本体135aは、例えばABS樹脂などからなり、弾性を有して中間転写体64及び中間転写体用クリーナ82の上方を覆う。把持部136は、例えば可撓性を有する部材からなり、作業者が像形成ユニット96を把持することができるようにカバー本体135aの上面に設けられている。凸部138は、例えばカバー本体135aと一体に形成され、定着装置90(図1参照)に臨むように突出し、カバー本体135aの上面に載った異物が画像形成装置本体12内に混入することを防止する。突起140、140は、サイドフレーム100a、100bの凹部116、116にそれぞれ係合し、固定部142、142は、固定部材110、110により、サイドフレーム100a、100bの孔部120、120にそれぞれ固定される。
【0059】
保護カバー102bは、カバー本体135b、突起144、144及び固定部146、146を有する。カバー本体135bは、例えばABS樹脂などからなり、弾性を有して中間転写体64及び中間転写体用クリーナ82の下方を覆うように湾曲している。突起144、144は、サイドフレーム100a、100bの凹部122、122にそれぞれ係合し、固定部146、146は、固定部材110、110によりサイドフレーム100a、100bの孔部126、126にそれぞれ固定される。
【0060】
即ち、サイドフレーム100a、100bは、感光体50及び中間転写体64の回転方向に対して略平行に配置され、中間転写体64の上部及び下部をそれぞれ覆う保護カバー102a、102b並びに二次転写バックアップロール72の軸部106を介し、互いに3ヶ所で連結されて、像形成ユニット96を構成する各部の相対位置を決めると共に、感光体50、中間転写装置62及び中間転写体用クリーナ82の側方を覆う。また、像形成ユニット96は、二次転写バックアップロール72の軸部106両端がサイドフレーム100a、100bに固定されているので、中間転写体64の二次転写位置近傍が安定した状態で露出している。
【0061】
一方、保護カバー102a、102bは、上述したように弾性を有し、互い違いに一端がサイドフレーム100a、100bに固定されている。また、一次転写ロール66、ラップインロール68、ラップアウトロール70、スクレーパバックアップロール74及びブラシバックアップロール76は、それぞれベアリング104を介してサイドフレーム100a、100bに支持されており、サイドフレーム100a、100bに対して遊びを有する。このように、一次転写ロール66、ラップインロール68、ラップアウトロール70、スクレーパバックアップロール74及びブラシバックアップロール76は、それぞれの一端を中心に、サイドフレーム100a、100bに対して旋回する遊びを有し、この遊びの範囲を保護カバー102a、102bによって制限されている。
【0062】
つまり、像形成ユニット96は、中間転写体64の二次転写位置近傍を安定した状態で露出させつつ、捩れが生じる自由度を有する。
【0063】
図10と図11とに出荷時の像形成ユニット96を示している。像形成ユニット96の支持フレーム99には、保護紙101が取り外し可能に取付けられている。ここで、図2、図12に示すように、像形成ユニット96では、現像ロール46a〜dからトナー像を現像される感光体50の被現像面50a、用紙にトナー像を二次転写する中間転写体64の転写面64aが、支持フレーム99から露出されている。このため、保護紙101は、この露出された被現像面50a、転写面64aを覆うように支持フレーム99に取付けられている。
【0064】
図11と図12とに示すように、支持フレーム99の下面、即ち保護カバー102bの中央部にはスナップ片103が形成されている。このスナップ片103は、保護カバー102bの中央部にU字状の孔103aを形成し、このU字状の孔103aの間の部分を保護カバー102bの厚み分程、外側に突出させることで形成されている。なお、スナップ片103は、感光体50側、即ち後述する保護紙101の抜き取り方向(図12中の矢印A方向)に向けて開口している。また、スナップ片103は弾性変形可能である。
【0065】
これにより、図11に示すように、保護紙101の抜き取り方向奥側端部の中央部を、スナップ片103に差し込んで、スナップ片103と保護カバー102bとで狭持させることができる。
【0066】
そして、図10乃至図12に示すように、抜き取り方向の奥側端部をスナップ片103と保護カバー102bとで狭持された保護紙101は、感光体用クリーナ54に巻き掛けられて抜き取り方向の手前側端部をカバー本体135aにテープ105でテープ止めされる。これによって、感光体50の被現像面50a、中間転写体64の転写面64aが保護紙101で覆われ、保護される。
【0067】
なお、保護紙101はカーボンを含有した黒色の紙であり、感光体50の被現像面50a、及び中間転写体64の転写面64aを遮光している。また、保護紙101の中間転写体64の転写面64aを覆う部分には、中間転写体の転写面64aに触れてはいけないという注意を喚起するための警告表示101aが印刷されている。これは、中間転写体64が黒色で、黒色の支持フレーム99と一体的に見え易く、ユーザーが、不注意で中間転写体64の転写面64aに触れてしまい易いためである。
【0068】
図5に示すように、中間転写体64の表面には四角形状の銀色のマーク202が貼り付けられている。図12に示すように、マーク202は保護カバー102bに形成された露出窓200から露出可能となっている。なお、この露出窓200は、図11に示すように、保護紙101を取り付けると保護紙101で覆われて隠れ、マーク202が露出していない。
【0069】
つぎに、保護紙101が取り付けられた新しい像形成ユニット96を画像形成装置本体12に装着する方法について説明する。
【0070】
図13に示すように、新しい像形成ユニット96には保護紙101が取り付けられているが、本実施形態の画像形成装置10においては、保護紙101を取付けたまま、像形成ユニット96を画像形成装置本体12に装着する。そして、図14に示すように、テープ105をカバー本体135aから剥がす。この状態で、保護紙101の抜き取り方向の奥側端部は、スナップ片103に差込まれ、引き抜き可能な力で狭持されているだけであり、また、支持フレーム99と画像形成装置本体12との間には保護紙101の厚み以上の隙間が空けられている。このため、保護紙101は、感光体50の被現像面50aと現像ロール46a〜dとのニップ力、及び中間転写体64の転写面64aと二次転写ロール80とのニップ力で狭持されているだけである。
【0071】
これによって、図13から図15に示すように、像形成ユニット96を画像形成装置本体12に装着した後で、保護紙101を画像形成装置本体12と支持フレーム99との間から容易に抜き取ることができる。
【0072】
したがって、保護紙101を付けたままの状態で像形成ユニット96を画像形成装置本体12に装着できるので、感光体50の被現像面50aや中間転写体64の転写面64aを手で触ったり、画像形成装置本体12に直に当てて傷付けたりすることを防止できる。
【0073】
図1に示すように、画像形成装置本体12には、中間転写体64の転写面64aに面してADCセンサ107が配設されている。このADCセンサ107は、転写面64aに向けて光線を出射し、転写面64aで反射される光線の光量を検出する反射型センサであり、プリント動作時には転写面64aのトナー像の濃度検知を検出するセンサとして機能する。
【0074】
また、画像形成装置本体12には、露出窓200(図12参照)に対向する位置にTR0センサ78が配設されている。このTR0センサ78は露出窓200に向けて光線を出射し、反射される光線の光量を検出する反射型センサである。なお、中間転写体64の表面はコーティングされて光沢があるので、保護紙101よりも光の反射率が高い。(つまり、反射された光量が大きい)。また、マーク202は銀色をしているので中間転写体64より更に反射率が高い。(つまり、反射された光量が最も大きい)。そして、TR0センサ78は、中間転写体64、保護紙101、マーク202に反射した光量の違いを検出可能となっている。
【0075】
なお、画像形成の際に回転する中間転写体64のマーク202をTR0センサ78が検知した検知位置が、中間転写体64の回転方向における画像形成の基準位置となる。すなわち、マーク202を基準位置として各色の画像の書き込みが行われる。
【0076】
図1と図8とに示すように、画像形成装置本体12には、像形成ユニット96が画像形成装置本体12に装着されているか否かを検知する検知手段として、回転支軸49の下方にスイッチ250が配設されている。図1に示すように、画像形成装置本体12に像形成ユニット96を装着されていると、回転支軸49がレバー252を押し下げているので、スイッチ250がオンとなる。また、図8に示すように、像形成ユニット96が装着されていないと、レバー252が押し下げられていないので、スイッチ250はオフとなる。
【0077】
つぎに、上記実施形態の作用について説明する。
【0078】
画像形成信号が送られると、感光体50が帯電装置52により一様に帯電され、この帯電された感光体50には、画像信号に基づいて露光装置60から光線が出射される。露光装置60からの光線は、感光体50の表面を露光し、潜像を形成する。露光装置60により形成された感光体50の潜像は、ロータリ現像装置38によってイエロー、マゼンタ、シアン、黒のトナー像を現像され、中間転写体64に重ねて一次転写される。一次転写において、感光体50に残留する廃トナーは、像担持体用クリーナ54によって掻き取られ、回収される。
【0079】
一方、給紙信号等により、給紙カセット22に収納された用紙は、フィードロール24により送り出され、リタードロール26により捌かれて搬送路28に導かれ、レジストロール32により一次停止され、タイミングをとって二次転写ロール80と二次転写バックアップロール72との間に導かれる。用紙が二次転写ロール80と二次転写バックアップロール72との間に導かれると、中間転写体64に一次転写されているトナー像が二次転写ロール80と二次転写バックアップロール72とによって用紙に二次転写される。二次転写後に、中間転写体64に残留する廃トナーは、中間転写体用クリーナ82によって掻き取られ、回収される。
【0080】
トナー像を転写された用紙は、定着装置90に導かれ、加熱ロール92とによる加圧ロール94とによる熱圧力によって、トナー像を定着される。トナー像が定着した用紙は、排出ロール34により排出口30から排出部36へ排出される。
【0081】
さて、像形成ユニット96が寿命、例えば、制御部109がプリント枚数をカウントし、所定のプリント枚数に達し、像形成ユニット96の交換が必要となると、制御部109は、操作パネル210に像形成ユニット96の交換を促す表示を行う。その表示をユーザが見て、新品の像形成ユニット96(換言すると未使用の像形成ユニット96)に交換する。
【0082】
新品の像形成ユニット96は、出荷時に、図11と図12とに示すように、中間転写体64を回転させ、露出窓200からマーク202が露出するように位置を合わせられている。つまり、像形成ユニット96を画像形成装置本体12に装着すると、画像形成装置本体12のTR0センサ78がマーク202を検知可能な位置に合わせられている。なお、保護紙101が取り付けられると、露出窓200が覆われてマーク202が隠れる。
【0083】
図13に示すように、ユーザーは新品の像形成ユニット96を画像形成装置本体12に装着し、図14に示すように、保護紙101を取り去る。
【0084】
さて、所定のタイミング、例えば、画像形成装置10の電源がオフからオン、又は、像形成ユニット96が画像形成装置本体12に装着されスイッチ250がオフからオンになると、制御部109はTR0センサ78で光量を検出する。
【0085】
TR0センサ78の検出した光量が、マーク202が反射した光量であれば、制御部109は新品の像形成ユニット96であると判断する。そして、プリント枚数のカウントをリセットして0に戻すと共に、操作パネル210の像形成ユニット96の交換を促す表示を消す。
【0086】
しかし、TR0センサ78の検出した光量が、マーク202が反射した光量でなく、中間転写体64が反射した光量であれば、制御部109は新品の像形成ユニット96であると判断しない。したがって、プリント枚数のカウントをリセットしないし、操作パネル210の像形成ユニット96の交換を促す表示も消さない。
【0087】
さて、保護紙101が取り付けられた状態では、TR0センサ78の検出した光量が保護紙101が反射した光量となる。よって、制御部109は保護紙101が取り付けられたままと判断する。そして、制御部109は、画像形成装置本体12及び像形成ユニット96の各駆動部の作動を禁止し、プリント指令を受けてもプリント動作が行われないようにする。また、操作パネル210の表示に保護紙101が取り忘れている旨の警告表示を表示する。したがって、ユーザーが、像形成ユニット96を画像形成装置本体12に装着した後、保護紙101を像形成ユニット96から取り忘れたとしても、画像形成装置本体12内の保護紙101が、画像形成装置本体12や像形成ユニット96の各部に問題を起すことがない。
【0088】
そして、保護紙101が取り除かれると、前述したように、TR0センサ78の光量によって、像形成ユニット96が新品であるか否かを判断する。
【0089】
なお、新品の像形成ユニット96を画像形成装置本体12に装着し使用されると、画像形成に伴い中間転写体64が回転する。そして、マーク202が露出窓200から露出しない位置(換言すると、TROセンサ78がマーク202を検知しない位置)に止まるように、制御部109が中間転写体64の回転を制御している。よって、使用後の像形成ユニット96においては、偶然、露出窓200からマーク202が露出した状態(換言すると、TROセンサ78がマーク202を検知する位置)で止まることはない。したがって、使用後の像形成ユニット96を新品の像形成ユニット96と誤判断されることはない。
【0090】
以上説明したように、画像形成の基準位置を検知するすためのマーク202とTR0センサ78とを用いて、像形成ユニット96が新品であるか否かの検知と保護紙101が取り外されている否かの検知との両方が検知可能となっている。つまり、装着された像形成ユニット96が新品であるか否かの検知と保護紙101が取り除かれているか否かの検知の両方を低コストで行うことができる。
【0091】
なお、本発明は、上記の実施の形態に限定されるものではない。
【0092】
例えば、上記の実施形態では、中間転写体64の露出部分は保護紙101で覆っていたが、これに限定されない。シート状でなくても、樹脂などからなる剛体のカバーで保護しても良い。
【0093】
また、マーク202は、四角形状の銀色の印を中間転写体64の表面に貼り付けていたがこれに限定されない。中間転写体64に対する目印であれば、他の形態であっても良い。例えば、中間転写体64に塗布した印、中間転写体64に開けられた孔などであってもよい。
【0094】
また、例えば、上記の実施形態では、中間転写体64を例に取って説明したが、これに限らず感光体50やその他の像担持体であっても良い。また、像形成ユニット96を例に取って説明したが、これに限らず、感光体50のみ、中間転写体64のみを備える像形成ユニットや、感光体と現像装置を備える像形成ユニット等にも本発明を適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0095】
【図1】本発明の一の実施形態に係る画像形成装置の側面図である。
【図2】本発明の一の実施形態に係る画像形成装置の像形成ユニットを示す斜視図である。
【図3】図2に示した像形成ユニットを中間転写体組立体と感光体ユニットとに分解した状態を示す斜視図である。
【図4】図2に示した像形成ユニットの分解斜視図である。
【図5】図2に示した像形成ユニットの保護カバーを除いて下方から見た分解斜視図である。
【図6】図2に示した像形成ユニットの下側の保護カバーとサイドフレームとの接続を示す分解斜視図である。
【図7】図2に示した像形成ユニットの上側の保護カバーとサイドフレームの部との係合を示す拡大図である。
【図8】本発明の一の実施形態に係る画像形成装置の像形成ユニットを画像形成装置本体から取外した状態を示す側面図である。
【図9】本発明の一の実施形態に係る画像形成装置の像形成ユニットを画像形成装置本体に装着する方向を模式的に示す側面図である。
【図10】本発明の一の実施形態に係る画像形成装置の像形成ユニットを示す斜視図である。
【図11】本発明の一の実施形態に係る画像形成装置の像形成ユニットを示す斜視図である。
【図12】本発明の一の実施形態に係る画像形成装置の像形成ユニットを示す斜視図である。
【図13】本発明の一の実施形態に係る画像形成装置の像形成ユニットを画像形成装置本体に装着する状態を示す斜視図である。
【図14】本発明の一の実施形態に係る画像形成装置の像形成ユニットを画像形成装置本体に装着する状態を示す斜視図である。
【図15】本発明の一の実施形態に係る画像形成装置の像形成ユニットを画像形成装置本体に装着する状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
【0096】
10 画像形成装置
12 画像形成装置本体
64 中間転写体(像担持体)
64a 転写面(露出部)
78 TR0センサ(検知部)
96 像形成ユニット
101 保護紙(保護シート)
102b 保護カバー(筐体)
103 スナップ片(保護シート保持手段)
200 露出窓
202 マーク
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
公知の電子写真プロセスを用いた画像形成装置には、感光体ドラムや中間転写ベルト等(像担持体)を含む像形成ユニットが、画像形成装置本体に着脱可能な構成となっている画像形成装置がある。そして、像形成ユニットの各種部品が寿命となると新品の像形成ユニットと交換することで、メンテナンスを容易にしている。(例えば、先行文献1参照)。
【0003】
また、像形成ユニットは、感光体ドラムや中間転写ベルトの一部が、転写や現像を行うために像形成ユニットから露出している。このため、新品の像形成ユニットは、感光体ドラムや中間転写ベルトの露出部を、防塵や防傷等の為に保護する必要があり、像形成ユニットが画像形成装置本体に装着されると開かれるカバー、或いは新品の像形成ユニットを画像形成装置本体に装着する前に取り除く保護紙等によって、この露出部を保護している(例えば、特許文献2参照)。
【0004】
また、このような画像形成装置には、装着された像形成ユニットが新品であるか否かであるかの検知や保護紙などの保護部材が取り除かれているか否かの検知を行うための検知手段を備えている。このような検知手段を備えることは高コストである。
【特許文献1】特開2001−56592号公報
【特許文献2】特開平8−272281号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
装着された像形成ユニットが新品であるか否かの検知を低コストで行うことを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1に記載の画像形成装置は、トナー像が形成され、回転する像担持体を少なくとも含み、画像形成装置本体に着脱可能な像形成ユニットと、前記像担持体に設けられ、前記像形成ユニットから露出可能なマークと、前記画像形成装置本体に設けられ、該像形成ユニットから露出する前記マークを検知する検知部と、を有し、未使用の前記像形成ユニットの前記マークは、該像形成ユニットを前記画像形成装置本体に装着すると、前記検知部が検知可能な位置となっていることを特徴としている。
【0007】
請求項1に記載の画像形成装置は、像形成ユニットから露出可能なマークが像担持体に設けられている。画像形成装置本体には、像形成ユニットから露出するマークを検知する検知部を備えている。そして、未使用の像形成ユニットの像担持体のマークは、像形成ユニットを画像形成装置本体に装着すると、検知部が検知可能な位置となっている。
【0008】
したがって、像形成ユニットが装着され、マークを検知部が検知すると像形成ユニットが未使用、すなわち、新品の像形成ユニットであることが判る。
【0009】
なお、像形成ユニットが使用されると像担持体が回転し、マークは検知部が検知可能な位置からずれる。よって、使用された像形成ユニットを、画像形成装置本体から取り出した後、再度装着しても、検知部はマークを検知しないので、新品とは認識されない。
【0010】
このように、簡単で安価な構成で、像形成ユニットが新品であるか否かを検知できる。
【0011】
なお、ここで言うマークとは、像担持体に対する目印を意味し、例えば、像担持体に貼り付けられたもの、塗布されたもの、像担持体に開けられた孔など、いずれをも含むものである。
【0012】
請求項2に記載の画像形成装置は、請求項1に記載の構成において、前記像形成ユニットには、前記像形成ユニットから前記像担持体が露出した露出部分と、露出した前記マークと、を覆い、該像形成ユニットから取り外し可能な保護部材が取り付けられることを特徴としている。
【0013】
請求項2に記載の画像形成装置は、未使用の像形成ユニットには、像形成ユニットから像担持体が露出した露出部分と露出したマークとを覆う保護部材が取り付けらている。保護部材が取り付けられたままだと画像形成ができないので、保護部材を取り外す必要がある。
【0014】
像形成ユニットに保護部材を取り付けたままであると検知部がマークを検知しないので、保護部材が取り外されてないことが判る。つまり、簡単で安価な構成で保護部材が像形成ユニットから取り外されているか否かが検知できる。また、保護部材が取り外されているか否かで新品であるか否かが判る。
【0015】
請求項3に記載の画像形成装置は、請求項2に記載の構成において、前記検知部は、前記マークと前記保護部材とを区別して検知可能であることを特徴としている。
【0016】
請求項3に記載の画像形成装置は、検知部がマークと保護部材とを区別して検知できる。よって、像形成ユニットが画像形成装置に装着され、検知部が保護部材を検知すると保護部材が取り外されていないことが判る。また、検知部がマークを検知すると、保護部材が取り外され、また、新品の像形成ユニットであること判る。
【0017】
したがって、簡単で安価な構成で、像形成ユニットが新品であるか否かの検知と保護部材が取り外されている否かの検知との両方が検知可能である。
【0018】
請求項4に記載の画像形成装置は、請求項2又は請求項3に記載の構成において、前記保護部材は、シート状の保護シートであり、前記像形成ユニットは、前記画像形成装置本体に装着した後、該像形成ユニットと前記画像形成装置本体との間から前記保護シートを抜き取り可能に該保護シートを支持する保護シート支持手段を備えることを特徴としている。
【0019】
請求項4に記載の画像形成装置は、保護シートが保護シート支持手段によって、像形成ユニットを画像形成装置本体に装着した後に、像形成ユニットと画像形成装置本体との間から抜き取ることができるように支持されている。このため、保護シートを取り付けたままの状態で像形成ユニットを画像形成装置本体に装着できるので、例えば、像担持体の露出部分に手が触れたり、像担持体の露出部分を画像形成装置本体に当てて傷付けたりすることを防止できる。
【0020】
請求項5に記載の画像形成装置は、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の構成において、前記マークは、前記像担持体にトナー像を形成するときの基準位置となる基準マークを兼ねることを特徴としている。
【0021】
請求項5に記載の画像形成装置は、マークは前記像担持体にトナー像を形成するときの基準位置となる基準マークを兼ねているので、より低コストである。
【0022】
請求項6に記載の画像形成装置は、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の構成において、前記像形成ユニットは、前記マークが露出可能な露出窓が形成された筐体を備え、前記検知部は、前記露出窓から露出する前記マークを検知し、前記未使用の像形成ユニットの前記マークは、前記露出窓から露出していることを特徴としている。
【0023】
請求項6に記載の画像形成装置は、未使用の像形成ユニットのマークを露出窓から露出させることで、検知部が検知可能な位置となる。したがって、マークの位置合わせが容易である。
【発明の効果】
【0024】
以上説明したように本発明によれば、装着された像形成ユニットが新品であるか否かの検知を低コストで行える。
【発明を実施するための最良の形態】
【0025】
つぎに本発明の一の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0026】
図1には、本発明の実施形態の画像形成装置10の概要が示されている。画像形成装置10は、画像形成装置本体12を有し、この画像形成装置本体12の上部に回動支点14を中心に回動自在の開閉カバー16が設けられていると共に、この画像形成装置本体12の下部に例えば1段の給紙ユニット18が配置されている。
【0027】
給紙ユニット18は、給紙ユニット本体20と、用紙が収納される給紙カセット22とを有する。給紙カセット22の奥端近傍上部には、給紙カセット22から用紙を供給するフィードロール24、及び、供給される用紙を1枚ずつ捌くリタードロール26が配置されている。
【0028】
搬送路28は、フィードロール24から排出口30までの用紙通路であり、この搬送路28は、画像形成装置本体12の裏側(図1の右側)近傍にあって、給紙ユニット18から後述する定着装置90まで略垂直に形成されている。この搬送路28の定着装置90の上流側に後述する二次転写ロール80と二次転写バックアップロール72とが配置され、二次転写ロール80と二次転写バックアップロール72の上流側にレジストロール32が配置されている。また、搬送路28の排出口30の近傍には排出ロール34が配置されている。
【0029】
即ち、給紙ユニット18の給紙カセット22からフィードロール24により送り出された用紙は、リタードロール26により捌かれて最上部の用紙のみ搬送路28に導かれ、レジストロール32によりー時停止され、タイミングをとって後述する二次転写ロール80と二次転写バックアップロール72との間を通ってトナー像を転写される。そして、用紙は、この転写されたトナー像を定着装置90により定着され、排出ロール34により排出口30から開閉カバー16の上部に設けられた排出部36へ排出される。この排出部36は、排出口部分が低く、正面方向(図1の左方向)に向けて徐々に高くなるよう傾斜している。
【0030】
画像形成装置本体12には、例えば略中央部にロータリ現像装置38が配置されている。ロータリ現像装置38は、現像器本体40内にイエロー(Yellow)、マゼンタ(Magenta)、シアン(Cyan)及び黒(Black)の4色のトナー像をそれぞれ形成する現像器42a〜42dを有し、ロータリ現像装置中心44を中心として左回り(図1において反時計回り)に回転する。現像器42a〜42dそれぞれは、現像ロール46a〜46dを有し、例えばコイルスプリングなどの弾性体48a〜48dにより、現像器本体40の法線方向に押圧されている。
【0031】
ロータリ現像装置38には、例えば回転支軸49を軸として回転し、感光体50が当接するように配置されており、現像ロール46a〜46dは、感光体50に当接していない状態で、それぞれの外周の一部が現像器本体40の外周から半径方向に、例えば2mm突出している。また、現像ロール46a〜46dそれぞれの両端には、現像ロール46a〜46dの直径よりもわずかに大きい直径のトラッキングロール(図示せず)が現像ロール46a〜46dと同軸で回転するように設けられている。つまり、現像器42a〜42dの現像ロール46a〜46dは、ロータリ現像装置中心44を中心として、それぞれ90°の間隔で現像器本体40の外周に配置され、現像ロール46a〜46dのトラッキングロールが感光体50の両端に設けられたフランジ(図示せず)に当接し、現像ロール46a〜46dと感光体50との間に所定の隙間を形成しつつ、感光体50上の潜像をそれぞれの色のトナーで現像する。
【0032】
感光体50の下方には、該感光体50を一様に帯電する、例えば帯電ロールからなる帯電装置52が設けられている。また、感光体50には、回転支軸49にぶら下がるように感光体用クリーナ54が保持されており、感光体50と感光体用クリーナ54とは一体化されている。感光体用クリーナ54は、例えば一次転写後に感光体50に残留する廃トナーを掻き取るクリーニングブレード56と、クリーニングブレード56が掻き取った廃トナーを回収するトナー回収ボトル58とから構成される。
【0033】
なお、トナー回収ボトル58の背面側(図1において右側)は、例えばリブなどが形成され、用紙が滑らかに搬送されるように曲面にされて搬送路28の一部を形成している。
【0034】
ロータリ現像装置38の下方背面側には、帯電装置52により帯電された感光体50に、レーザ光などの光線により潜像を書き込む露光装置60が配置されている。また、ロータリ現像装置38の上方には、ロータリ現像装置38によって可視化されたトナー像を一次転写位置で一次転写され、後述する二次転写位置まで搬送する中間転写装置62が設けられている。
【0035】
中間転写装置62は、例えば中間転写ベルトなどの中間転写体64、一次転写ロール66、ラップインロール68、ラップアウトロール70、二次転写バックアップロール72、スクレーパバックアップロール74及びブラシバックアップロール76を有する。
【0036】
中間転写体64は、例えば弾性を有し、ロータリ現像装置38の上方で長辺と短辺とを有するように略扁平に張られている。中間転写体64の上面側の長辺は、例えば画像形成装置本体12の上部に設けられた排出部36に対して略平行となるように張られている。
【0037】
また、中間転写体64は、該中間転写体64の長辺下方で一次転写ロール66の上流に配置されたラップインロール68と、一次転写ロール66の下流に配置されたラップアウトロール70との間で感光体50にラップ状に接触する一次転写部(感光体ラップ領域)を有し、感光体50に所定の範囲だけ巻きついて、感光体50の回転に従動する。
【0038】
このように、中間転写体64は、一次転写ロール66によって感光体50上のトナー像を例えばイエロー、マゼンタ、シアン、黒の順に重ねて一次転写され、この一次転写されたトナー像を後述する二次転写ロール80に向けて搬送する。なお、ラップインロール68及びラップアウトロール70は、感光体50から離間している。
【0039】
このように、中間転写体64は、ラップインロール68、ラップアウトロール70、二次転写バックアップロール72、スクレーパバックアップロール74及びブラシバックアップロール76の5つのロールにより張架されており、一次転写ロール66によって感光体50上のトナー像を転写される。
【0040】
さらに、中間転写体64の裏側(図1の右側面)には、ラップアウトロール70及び二次転写バックアップロール72により、平面部(短辺)が形成されており、この平面部が二次転写部となって搬送路28に臨むようにされている。
【0041】
なお、二次転写部において、中間転写体64と搬送路28との間が、例えば12°の角度になるように、ラップアウトロール70は配置されている。
【0042】
スクレーパバックアップロール74は、二次転写後に中間転写体64に残留する廃トナーを後述するスクレーパ84が掻き取ることを補助し、ブラシバックアップロール76は、二次転写後に中間転写体64に残留する廃トナーを、後述するブラシロール86が掻き取ることを補助する。
【0043】
中間転写装置62の二次転写バックアップロール72には、搬送路28を挟んで二次転写ロール80が対峙している。つまり、二次転写ロール80と二次転写バックアップロール72との間が二次転写部における二次転写位置となっており、二次転写ロール80は、二次転写バックアップロール72の補助により、中間転写体64に一次転写されたトナー像を二次転写位置で用紙に二次転写する。
【0044】
ここで、二次転写ロール80は、中間転写体64が3回転する間、すなわちイエロー、マゼンタ、シアンの3色のトナー像を搬送する間は中間転写体64から離間しており、黒のトナー像が転写されると中間転写体64に当接するようにされている。
【0045】
なお、二次転写ロール80と二次転写バックアップロール72との間には、所定の電位差が生じるようにされており、例えば二次転写ロール80を高電圧にした場合には、二次転写バックアップロール72はグランド(GND)などに接続される。
【0046】
中間転写体64の反感光体側端には、中間転写体用クリーナ82が設けられている。中間転写体用クリーナ82は、スクレーパ84、ブラシロール86、トナー回収ボトル88及び回転支軸89を有し、回転支軸89を軸として揺動する。スクレーパ84は、例えば二次転写後に中間転写体64に残留する廃トナーを掻き取ってクリーニングする。ブラシロール86は、スクレーパ84によるクリーニング後に残った廃トナーをさらに掻き取る。トナー回収ボトル88は、スクレーパ84及びブラシロール86によって掻き取られたトナーを回収する。スクレーパ84は、例えばステンレスの薄板からなり、トナーとは逆極性の電圧がかけられている。
【0047】
ブラシロール86は、例えば導電性の処理がなされたアクリルなどのブラシからなる。そして、中間転写体64がトナー像を搬送する間には、スクレーパ84及びブラシロール86が中間転写体64から離間しており、所定のタイミングでこれらが一体となって中間転写体64に当接するようにされている。
【0048】
なお、中間転写装置62、感光体50、帯電装置52、感光体用クリーナ54及び中間転写体用クリーナ82は、一体化され、後述する像形成ユニット96の一部を構成する。
【0049】
二次転写位置の上方には、定着装置90が配置されている。定着装置90は、加熱ロール92と加圧ロール94とを有し、二次転写ロール80及び二次転写バックアップロール72により用紙に二次転写されたトナー像を用紙に定着させ、排出ロール34に向けて搬送する。
【0050】
図1に示すように、画像形成装置本体12の奥側(図1では右側)の上部には、ユーザーが各種操作を行うと共に、ユーザーに各種情報等を表示する操作パネル210が設けられている。また、画像形成装置本体12のロータリ現像装置38の正面側(図1では左側)には、画像形成装置本体12の各機能部品の制御、操作パネル210への各種情報の表示など、画像形成装置10全体を制御する制御部109が設けられている。
【0051】
図2乃至図7において、像形成ユニット96の詳細が示されている。
【0052】
像形成ユニット96は、左右(図4において左右)に設けられた一対のサイドフレーム100a、100b、上下(図3において上下)に設けられた一対の保護カバー102a、102bとで構成される支持フレーム99、中間転写装置62、感光体50、帯電装置52、感光体用クリーナ54及び中間転写体用クリーナ82を一体化したものである。また、サイドフレーム100a、100b、保護カバー102a、102b、中間転写装置62及び中間転写体用クリーナ82は、一体化されて中間転写体組立体97を構成する。また、感光体50、帯電装置52及び感光体用クリーナ54は、一体化されて感光体ユニット98を構成する。つまり、図3にも示すように、後述するベアリング111及びベアリング132を介し、感光体ユニット98が中間転写体組立体97に組み付けられることにより、像形成ユニット96が形成されている。また、感光体ユニット98は中間転写体組立体97に対して着脱自在にされており、中間転写体組立体97は、感光体ユニット98が装着されることにより、中間転写体64に所定の張力が与えられ、感光体50との間に一次転写部が形成される。
【0053】
中間転写体64は、二次転写バックアップロール72、ラップインロール68、ラップアウトロール70、スクレーパバックアップロール74及びブラシバックアップロール76の5つのロールにより回転するように支持され、一次転写ロール66により感光体50に担持されたトナー像を転写される。一次転写ロール66、ラップインロール68、ラップアウトロール70、スクレーパバックアップロール74及びブラシバックアップロール76それぞれは、両端にベアリング104(図5参照)が設けられており、ベアリング104を介してサイドフレーム100a、100bに支持される。二次転写バックアップロール72は、軸部106と、この軸部106を軸として回転する回転部108とを有し、軸部106の両端が例えばネジなどの固定部材110、110によりサイドフレーム100a、100bにそれぞれ固定されている。
【0054】
サイドフレーム100aは、感光体50の回転支軸49を貫通させると共に、ベアリング111を介して回転支軸49の一端を支持する孔部112と、中間転写体用クリーナ82の回転支軸89を貫通させる孔部114とを有し、回転支軸49及び回転支軸89が側方に突出するようにされている。サイドフレーム100aの感光体50側上部には、保護カバー102aの後述する突起140が係合する凹部116(図7参照)が設けられ、中間転写体用クリーナ82側上部には、保護カバー102aの固定部142が固定部材110により固定される孔部120が設けられている。サイドフレーム100aの中間転写体用クリーナ82側下部には、保護カバー102bの後述する突起144が係合する凹部122が設けられ、感光体50側下部には、保護カバー102bの固定部146が固定部材110により固定される孔部126が設けられている。
【0055】
また、サイドフレーム100aには、二次転写バックアップロール72の軸部106の一端を固定部材110により固定する固定部128が設けられている。また、サイドフレーム100aの内側には、ラップインロール68、ラップアウトロール70、スクレーパバックアップロール74及びブラシバックアップロール76の一端を、ベアリング104を介して側方から支持する受け部130(図5のサイドフレーム100b参照)がそれぞれ設けられている。なお、一次転写ロール66の一端は、ベアリング104及び図示しない保持具を介してサイドフレーム100aに支持されている。
【0056】
サイドフレーム100bは、感光体50の回転支軸49を通過させると共に、ベアリング132を介して回転支軸49の一端を支持する切欠き134と、中間転写体用クリーナ82の回転支軸89を貫通させる孔部114とを有し、回転支軸49及び回転支軸89が側方に突出するようにされている。なお、切欠き134は、ベアリング132が取り付けられる部分に対し、回転支軸49を通過させる部分が狭くなっている。ベアリング132は、図示しないネジなどの固定部材によってサイドフレーム100bに固定されるようになっている。サイドフレーム100bの感光体50側上部には、保護カバー102aの後述する突起140が係合する凹部116(図7参照)が設けられ、中間転写体用クリーナ82側上部には、保護カバー102aの後述する固定部142が固定部材110により固定される孔部120が設けられている。サイドフレーム100bの中間転写体用クリーナ82側下部には、保護カバー102bの後述する突起144が係合する凹部122が設けられ、感光体50側下部には、保護カバー102bの後述する固定部146が固定部材110により固定される孔部126が設けられている。
【0057】
また、サイドフレーム100bには、二次転写バックアップロール72の軸部106の一端を固定部材110により固定する固定部128が設けられている。また、サイドフレーム100bの内側には、ラップインロール68、ラップアウトロール70、スクレーパバックアップロール74及びブラシバックアップロール76の一端を、ベアリング104を介して側方から支持する受け部130(図5参照)がそれぞれ設けられている。なお、一次転写ロール66の一端は、ベアリング104及び図示しない保持具を介してサイドフレーム100bに支持されている。
【0058】
保護カバー102aは、カバー本体135a、把持部136、凸部138、突起140、140及び固定部142、142を有する。カバー本体135aは、例えばABS樹脂などからなり、弾性を有して中間転写体64及び中間転写体用クリーナ82の上方を覆う。把持部136は、例えば可撓性を有する部材からなり、作業者が像形成ユニット96を把持することができるようにカバー本体135aの上面に設けられている。凸部138は、例えばカバー本体135aと一体に形成され、定着装置90(図1参照)に臨むように突出し、カバー本体135aの上面に載った異物が画像形成装置本体12内に混入することを防止する。突起140、140は、サイドフレーム100a、100bの凹部116、116にそれぞれ係合し、固定部142、142は、固定部材110、110により、サイドフレーム100a、100bの孔部120、120にそれぞれ固定される。
【0059】
保護カバー102bは、カバー本体135b、突起144、144及び固定部146、146を有する。カバー本体135bは、例えばABS樹脂などからなり、弾性を有して中間転写体64及び中間転写体用クリーナ82の下方を覆うように湾曲している。突起144、144は、サイドフレーム100a、100bの凹部122、122にそれぞれ係合し、固定部146、146は、固定部材110、110によりサイドフレーム100a、100bの孔部126、126にそれぞれ固定される。
【0060】
即ち、サイドフレーム100a、100bは、感光体50及び中間転写体64の回転方向に対して略平行に配置され、中間転写体64の上部及び下部をそれぞれ覆う保護カバー102a、102b並びに二次転写バックアップロール72の軸部106を介し、互いに3ヶ所で連結されて、像形成ユニット96を構成する各部の相対位置を決めると共に、感光体50、中間転写装置62及び中間転写体用クリーナ82の側方を覆う。また、像形成ユニット96は、二次転写バックアップロール72の軸部106両端がサイドフレーム100a、100bに固定されているので、中間転写体64の二次転写位置近傍が安定した状態で露出している。
【0061】
一方、保護カバー102a、102bは、上述したように弾性を有し、互い違いに一端がサイドフレーム100a、100bに固定されている。また、一次転写ロール66、ラップインロール68、ラップアウトロール70、スクレーパバックアップロール74及びブラシバックアップロール76は、それぞれベアリング104を介してサイドフレーム100a、100bに支持されており、サイドフレーム100a、100bに対して遊びを有する。このように、一次転写ロール66、ラップインロール68、ラップアウトロール70、スクレーパバックアップロール74及びブラシバックアップロール76は、それぞれの一端を中心に、サイドフレーム100a、100bに対して旋回する遊びを有し、この遊びの範囲を保護カバー102a、102bによって制限されている。
【0062】
つまり、像形成ユニット96は、中間転写体64の二次転写位置近傍を安定した状態で露出させつつ、捩れが生じる自由度を有する。
【0063】
図10と図11とに出荷時の像形成ユニット96を示している。像形成ユニット96の支持フレーム99には、保護紙101が取り外し可能に取付けられている。ここで、図2、図12に示すように、像形成ユニット96では、現像ロール46a〜dからトナー像を現像される感光体50の被現像面50a、用紙にトナー像を二次転写する中間転写体64の転写面64aが、支持フレーム99から露出されている。このため、保護紙101は、この露出された被現像面50a、転写面64aを覆うように支持フレーム99に取付けられている。
【0064】
図11と図12とに示すように、支持フレーム99の下面、即ち保護カバー102bの中央部にはスナップ片103が形成されている。このスナップ片103は、保護カバー102bの中央部にU字状の孔103aを形成し、このU字状の孔103aの間の部分を保護カバー102bの厚み分程、外側に突出させることで形成されている。なお、スナップ片103は、感光体50側、即ち後述する保護紙101の抜き取り方向(図12中の矢印A方向)に向けて開口している。また、スナップ片103は弾性変形可能である。
【0065】
これにより、図11に示すように、保護紙101の抜き取り方向奥側端部の中央部を、スナップ片103に差し込んで、スナップ片103と保護カバー102bとで狭持させることができる。
【0066】
そして、図10乃至図12に示すように、抜き取り方向の奥側端部をスナップ片103と保護カバー102bとで狭持された保護紙101は、感光体用クリーナ54に巻き掛けられて抜き取り方向の手前側端部をカバー本体135aにテープ105でテープ止めされる。これによって、感光体50の被現像面50a、中間転写体64の転写面64aが保護紙101で覆われ、保護される。
【0067】
なお、保護紙101はカーボンを含有した黒色の紙であり、感光体50の被現像面50a、及び中間転写体64の転写面64aを遮光している。また、保護紙101の中間転写体64の転写面64aを覆う部分には、中間転写体の転写面64aに触れてはいけないという注意を喚起するための警告表示101aが印刷されている。これは、中間転写体64が黒色で、黒色の支持フレーム99と一体的に見え易く、ユーザーが、不注意で中間転写体64の転写面64aに触れてしまい易いためである。
【0068】
図5に示すように、中間転写体64の表面には四角形状の銀色のマーク202が貼り付けられている。図12に示すように、マーク202は保護カバー102bに形成された露出窓200から露出可能となっている。なお、この露出窓200は、図11に示すように、保護紙101を取り付けると保護紙101で覆われて隠れ、マーク202が露出していない。
【0069】
つぎに、保護紙101が取り付けられた新しい像形成ユニット96を画像形成装置本体12に装着する方法について説明する。
【0070】
図13に示すように、新しい像形成ユニット96には保護紙101が取り付けられているが、本実施形態の画像形成装置10においては、保護紙101を取付けたまま、像形成ユニット96を画像形成装置本体12に装着する。そして、図14に示すように、テープ105をカバー本体135aから剥がす。この状態で、保護紙101の抜き取り方向の奥側端部は、スナップ片103に差込まれ、引き抜き可能な力で狭持されているだけであり、また、支持フレーム99と画像形成装置本体12との間には保護紙101の厚み以上の隙間が空けられている。このため、保護紙101は、感光体50の被現像面50aと現像ロール46a〜dとのニップ力、及び中間転写体64の転写面64aと二次転写ロール80とのニップ力で狭持されているだけである。
【0071】
これによって、図13から図15に示すように、像形成ユニット96を画像形成装置本体12に装着した後で、保護紙101を画像形成装置本体12と支持フレーム99との間から容易に抜き取ることができる。
【0072】
したがって、保護紙101を付けたままの状態で像形成ユニット96を画像形成装置本体12に装着できるので、感光体50の被現像面50aや中間転写体64の転写面64aを手で触ったり、画像形成装置本体12に直に当てて傷付けたりすることを防止できる。
【0073】
図1に示すように、画像形成装置本体12には、中間転写体64の転写面64aに面してADCセンサ107が配設されている。このADCセンサ107は、転写面64aに向けて光線を出射し、転写面64aで反射される光線の光量を検出する反射型センサであり、プリント動作時には転写面64aのトナー像の濃度検知を検出するセンサとして機能する。
【0074】
また、画像形成装置本体12には、露出窓200(図12参照)に対向する位置にTR0センサ78が配設されている。このTR0センサ78は露出窓200に向けて光線を出射し、反射される光線の光量を検出する反射型センサである。なお、中間転写体64の表面はコーティングされて光沢があるので、保護紙101よりも光の反射率が高い。(つまり、反射された光量が大きい)。また、マーク202は銀色をしているので中間転写体64より更に反射率が高い。(つまり、反射された光量が最も大きい)。そして、TR0センサ78は、中間転写体64、保護紙101、マーク202に反射した光量の違いを検出可能となっている。
【0075】
なお、画像形成の際に回転する中間転写体64のマーク202をTR0センサ78が検知した検知位置が、中間転写体64の回転方向における画像形成の基準位置となる。すなわち、マーク202を基準位置として各色の画像の書き込みが行われる。
【0076】
図1と図8とに示すように、画像形成装置本体12には、像形成ユニット96が画像形成装置本体12に装着されているか否かを検知する検知手段として、回転支軸49の下方にスイッチ250が配設されている。図1に示すように、画像形成装置本体12に像形成ユニット96を装着されていると、回転支軸49がレバー252を押し下げているので、スイッチ250がオンとなる。また、図8に示すように、像形成ユニット96が装着されていないと、レバー252が押し下げられていないので、スイッチ250はオフとなる。
【0077】
つぎに、上記実施形態の作用について説明する。
【0078】
画像形成信号が送られると、感光体50が帯電装置52により一様に帯電され、この帯電された感光体50には、画像信号に基づいて露光装置60から光線が出射される。露光装置60からの光線は、感光体50の表面を露光し、潜像を形成する。露光装置60により形成された感光体50の潜像は、ロータリ現像装置38によってイエロー、マゼンタ、シアン、黒のトナー像を現像され、中間転写体64に重ねて一次転写される。一次転写において、感光体50に残留する廃トナーは、像担持体用クリーナ54によって掻き取られ、回収される。
【0079】
一方、給紙信号等により、給紙カセット22に収納された用紙は、フィードロール24により送り出され、リタードロール26により捌かれて搬送路28に導かれ、レジストロール32により一次停止され、タイミングをとって二次転写ロール80と二次転写バックアップロール72との間に導かれる。用紙が二次転写ロール80と二次転写バックアップロール72との間に導かれると、中間転写体64に一次転写されているトナー像が二次転写ロール80と二次転写バックアップロール72とによって用紙に二次転写される。二次転写後に、中間転写体64に残留する廃トナーは、中間転写体用クリーナ82によって掻き取られ、回収される。
【0080】
トナー像を転写された用紙は、定着装置90に導かれ、加熱ロール92とによる加圧ロール94とによる熱圧力によって、トナー像を定着される。トナー像が定着した用紙は、排出ロール34により排出口30から排出部36へ排出される。
【0081】
さて、像形成ユニット96が寿命、例えば、制御部109がプリント枚数をカウントし、所定のプリント枚数に達し、像形成ユニット96の交換が必要となると、制御部109は、操作パネル210に像形成ユニット96の交換を促す表示を行う。その表示をユーザが見て、新品の像形成ユニット96(換言すると未使用の像形成ユニット96)に交換する。
【0082】
新品の像形成ユニット96は、出荷時に、図11と図12とに示すように、中間転写体64を回転させ、露出窓200からマーク202が露出するように位置を合わせられている。つまり、像形成ユニット96を画像形成装置本体12に装着すると、画像形成装置本体12のTR0センサ78がマーク202を検知可能な位置に合わせられている。なお、保護紙101が取り付けられると、露出窓200が覆われてマーク202が隠れる。
【0083】
図13に示すように、ユーザーは新品の像形成ユニット96を画像形成装置本体12に装着し、図14に示すように、保護紙101を取り去る。
【0084】
さて、所定のタイミング、例えば、画像形成装置10の電源がオフからオン、又は、像形成ユニット96が画像形成装置本体12に装着されスイッチ250がオフからオンになると、制御部109はTR0センサ78で光量を検出する。
【0085】
TR0センサ78の検出した光量が、マーク202が反射した光量であれば、制御部109は新品の像形成ユニット96であると判断する。そして、プリント枚数のカウントをリセットして0に戻すと共に、操作パネル210の像形成ユニット96の交換を促す表示を消す。
【0086】
しかし、TR0センサ78の検出した光量が、マーク202が反射した光量でなく、中間転写体64が反射した光量であれば、制御部109は新品の像形成ユニット96であると判断しない。したがって、プリント枚数のカウントをリセットしないし、操作パネル210の像形成ユニット96の交換を促す表示も消さない。
【0087】
さて、保護紙101が取り付けられた状態では、TR0センサ78の検出した光量が保護紙101が反射した光量となる。よって、制御部109は保護紙101が取り付けられたままと判断する。そして、制御部109は、画像形成装置本体12及び像形成ユニット96の各駆動部の作動を禁止し、プリント指令を受けてもプリント動作が行われないようにする。また、操作パネル210の表示に保護紙101が取り忘れている旨の警告表示を表示する。したがって、ユーザーが、像形成ユニット96を画像形成装置本体12に装着した後、保護紙101を像形成ユニット96から取り忘れたとしても、画像形成装置本体12内の保護紙101が、画像形成装置本体12や像形成ユニット96の各部に問題を起すことがない。
【0088】
そして、保護紙101が取り除かれると、前述したように、TR0センサ78の光量によって、像形成ユニット96が新品であるか否かを判断する。
【0089】
なお、新品の像形成ユニット96を画像形成装置本体12に装着し使用されると、画像形成に伴い中間転写体64が回転する。そして、マーク202が露出窓200から露出しない位置(換言すると、TROセンサ78がマーク202を検知しない位置)に止まるように、制御部109が中間転写体64の回転を制御している。よって、使用後の像形成ユニット96においては、偶然、露出窓200からマーク202が露出した状態(換言すると、TROセンサ78がマーク202を検知する位置)で止まることはない。したがって、使用後の像形成ユニット96を新品の像形成ユニット96と誤判断されることはない。
【0090】
以上説明したように、画像形成の基準位置を検知するすためのマーク202とTR0センサ78とを用いて、像形成ユニット96が新品であるか否かの検知と保護紙101が取り外されている否かの検知との両方が検知可能となっている。つまり、装着された像形成ユニット96が新品であるか否かの検知と保護紙101が取り除かれているか否かの検知の両方を低コストで行うことができる。
【0091】
なお、本発明は、上記の実施の形態に限定されるものではない。
【0092】
例えば、上記の実施形態では、中間転写体64の露出部分は保護紙101で覆っていたが、これに限定されない。シート状でなくても、樹脂などからなる剛体のカバーで保護しても良い。
【0093】
また、マーク202は、四角形状の銀色の印を中間転写体64の表面に貼り付けていたがこれに限定されない。中間転写体64に対する目印であれば、他の形態であっても良い。例えば、中間転写体64に塗布した印、中間転写体64に開けられた孔などであってもよい。
【0094】
また、例えば、上記の実施形態では、中間転写体64を例に取って説明したが、これに限らず感光体50やその他の像担持体であっても良い。また、像形成ユニット96を例に取って説明したが、これに限らず、感光体50のみ、中間転写体64のみを備える像形成ユニットや、感光体と現像装置を備える像形成ユニット等にも本発明を適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0095】
【図1】本発明の一の実施形態に係る画像形成装置の側面図である。
【図2】本発明の一の実施形態に係る画像形成装置の像形成ユニットを示す斜視図である。
【図3】図2に示した像形成ユニットを中間転写体組立体と感光体ユニットとに分解した状態を示す斜視図である。
【図4】図2に示した像形成ユニットの分解斜視図である。
【図5】図2に示した像形成ユニットの保護カバーを除いて下方から見た分解斜視図である。
【図6】図2に示した像形成ユニットの下側の保護カバーとサイドフレームとの接続を示す分解斜視図である。
【図7】図2に示した像形成ユニットの上側の保護カバーとサイドフレームの部との係合を示す拡大図である。
【図8】本発明の一の実施形態に係る画像形成装置の像形成ユニットを画像形成装置本体から取外した状態を示す側面図である。
【図9】本発明の一の実施形態に係る画像形成装置の像形成ユニットを画像形成装置本体に装着する方向を模式的に示す側面図である。
【図10】本発明の一の実施形態に係る画像形成装置の像形成ユニットを示す斜視図である。
【図11】本発明の一の実施形態に係る画像形成装置の像形成ユニットを示す斜視図である。
【図12】本発明の一の実施形態に係る画像形成装置の像形成ユニットを示す斜視図である。
【図13】本発明の一の実施形態に係る画像形成装置の像形成ユニットを画像形成装置本体に装着する状態を示す斜視図である。
【図14】本発明の一の実施形態に係る画像形成装置の像形成ユニットを画像形成装置本体に装着する状態を示す斜視図である。
【図15】本発明の一の実施形態に係る画像形成装置の像形成ユニットを画像形成装置本体に装着する状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
【0096】
10 画像形成装置
12 画像形成装置本体
64 中間転写体(像担持体)
64a 転写面(露出部)
78 TR0センサ(検知部)
96 像形成ユニット
101 保護紙(保護シート)
102b 保護カバー(筐体)
103 スナップ片(保護シート保持手段)
200 露出窓
202 マーク
【特許請求の範囲】
【請求項1】
トナー像が形成され、回転する像担持体を少なくとも含み、画像形成装置本体に着脱可能な像形成ユニットと、
前記像担持体に設けられ、前記像形成ユニットから露出可能なマークと、
前記画像形成装置本体に設けられ、該像形成ユニットから露出する前記マークを検知する検知部と、
を有し、
未使用の前記像形成ユニットの前記マークは、該像形成ユニットを前記画像形成装置本体に装着すると、前記検知部が検知可能な位置となっていることを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
未使用の前記像形成ユニットには、前記像形成ユニットから前記像担持体が露出した露出部分と、露出した前記マークと、を覆い、該像形成ユニットから取り外し可能な保護部材が取り付けられることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記検知部は、前記マークと前記保護部材とを区別して検知可能であることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記保護部材は、シート状の保護シートであり、
前記像形成ユニットは、前記画像形成装置本体に装着した後、該像形成ユニットと前記画像形成装置本体との間から前記保護シートを抜き取り可能に該保護シートを支持する保護シート支持手段を備えることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記マークは、前記像担持体にトナー像を形成するときの基準位置となる基準マークを兼ねることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記像形成ユニットは、前記マークが露出可能な露出窓が形成された筐体を備え、
前記検知部は、前記露出窓から露出する前記マークを検知し、
前記未使用の像形成ユニットの前記マークは、前記露出窓から露出していることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項1】
トナー像が形成され、回転する像担持体を少なくとも含み、画像形成装置本体に着脱可能な像形成ユニットと、
前記像担持体に設けられ、前記像形成ユニットから露出可能なマークと、
前記画像形成装置本体に設けられ、該像形成ユニットから露出する前記マークを検知する検知部と、
を有し、
未使用の前記像形成ユニットの前記マークは、該像形成ユニットを前記画像形成装置本体に装着すると、前記検知部が検知可能な位置となっていることを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
未使用の前記像形成ユニットには、前記像形成ユニットから前記像担持体が露出した露出部分と、露出した前記マークと、を覆い、該像形成ユニットから取り外し可能な保護部材が取り付けられることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記検知部は、前記マークと前記保護部材とを区別して検知可能であることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記保護部材は、シート状の保護シートであり、
前記像形成ユニットは、前記画像形成装置本体に装着した後、該像形成ユニットと前記画像形成装置本体との間から前記保護シートを抜き取り可能に該保護シートを支持する保護シート支持手段を備えることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記マークは、前記像担持体にトナー像を形成するときの基準位置となる基準マークを兼ねることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記像形成ユニットは、前記マークが露出可能な露出窓が形成された筐体を備え、
前記検知部は、前記露出窓から露出する前記マークを検知し、
前記未使用の像形成ユニットの前記マークは、前記露出窓から露出していることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【公開番号】特開2006−53244(P2006−53244A)
【公開日】平成18年2月23日(2006.2.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−233583(P2004−233583)
【出願日】平成16年8月10日(2004.8.10)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成18年2月23日(2006.2.23)
【国際特許分類】
【出願日】平成16年8月10日(2004.8.10)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】
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