説明

画像形成装置

【課題】廃トナーBOXに溜まる廃トナー量をより正確に検出することのできる廃トナー量計算補正機能を備えた画像形成装置を提供する。
【解決手段】排出する廃トナー量を計算する廃トナー量計算手段と、廃トナーBOXの廃トナー収容残量を計算する廃トナー収容残量計算手段と、廃トナーBOXに堆積された廃トナーの第1の堆積地点を検出する第1の廃トナー検出手段と、第1の堆積地点の検出を報知する第1の報知手段と、廃トナー量の計算値に補正を加える第1の補正手段と、廃トナーBOXに堆積された廃トナーの第2の堆積地点を検出する第2の廃トナー検出手段と、第2の堆積地点の検出を報知する第2の報知手段と、廃トナー量の計算値に補正を加える第2の補正手段と、第1の補正手段と第2の補正手段に基づいて、第1の堆積地点を予測する予測手段と、を備える

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、廃トナー容器を使用する画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、トナー像を転写材に転写させ、且つ転写後の転写材を感光体から分離し定着部に向けて搬送する装置として、転写ベルトを用いた画像形成装置が知られている。
このような画像形成装置に使用される転写ベルトは、転写工程を繰り返す間、ベルト表面に付着したトナーをクリーニングする必要がある。この場合、クリーニングによって回収した廃トナーを貯留、保管する廃トナー容器が使用される。しかし、廃トナー容器を設置する場合、容器の満杯を知らせ、交換する必要があるが、検知が不十分であり、機内を汚す等のトラブルが絶えない。
【0003】
このため、廃トナー容器にある程度廃トナーが溜まると、定期的に衝撃を与えることで廃トナーの山を平滑化し、廃トナー容器を効率よく使用する方法が提案されている。例えば、特許文献1はこのような画像形成装置である。
【0004】
また、使用する廃トナー容器の容積を予め設定しておき、非画像領域である紙間に作成されるパッチ画像とクリーニングブレード捲れ防止用の帯状画像の両画像が転写ベルトに転写される効率をもとに、両画像の回数をカウントするカウンタを用いて廃トナー容器に溜まる廃トナー量を予想する方法も提案されている。例えば、特許文献2はこのような画像形成装置である。
【特許文献1】特開2002−214925号公報(段落0089)
【特許文献2】特開2002−132055号公報(段落0036〜0037)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来例の場合、廃トナー容器自体にセンサが設置されていないため、廃トナーが正確に満杯になったことを検知することができず、効率よく容器の交換を行うことができない。
【0006】
そこで、本発明は上記課題に鑑み、廃トナー容器に溜まる廃トナー量を正確に検出することができ、廃トナー量の計算補正機能も備えた画像形成装置を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題は本発明によれば、廃トナー容器と、該廃トナー容器に廃トナーが満杯になったことを検知する検知手段を有する画像形成装置であって、中間転写媒体に転写されたトナー像を印刷媒体に転写し、前記中間転写媒体に残るトナー像から排出する廃トナー量を計算する廃トナー量計算手段と、前記廃トナー容器の最大収容量と前記廃トナー量から前記廃トナー容器の廃トナー収容残量を計算する廃トナー収容残量計算手段と、前記廃トナー収容残量計算手段の計算結果に基づいて、前記廃トナー容器の交換予告を行う交換予告手段と、該交換予告後、前記検知手段から廃トナー容器の満杯を検知する検知信号が入力すると、補正処理を行い、該補正結果を記憶する記憶手段とを備える画像形成装置を提供することによって達成できる。
【0008】
このように構成することにより、廃トナー容器の交換時期を正確に予測でき、効率よく廃トナー容器の交換を行うことができる。
また、廃トナー容器の交換時期を予測する方法によっても、同様に廃トナー容器の交換時期を正確に予測でき、効率よく廃トナー容器の交換を行うことができる。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、廃トナー容器の交換時期を正確に予測でき、効率よく廃トナー容器の交換を行うことができる。
また、残量計算値に対してセンサから得られる情報により補正を行い、より正確な廃トナー容器の交換時期の予測を行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら説明する。
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態におけるカラー画像形成装置(以下、単にプリンタで示す)の内部構成を説明する断面図である。
【0011】
同図に示すプリンタ1は、電子写真式で各色別の感光体上に形成された画像を中間転写ベルトに一次転写し、ベルト上で合成された画像を用紙に二次転写する方式のタンデム型のカラー画像形成装置であり、画像形成部2、中間転写ベルトユニット3、給紙部4、及び両面印刷用搬送ユニット5で構成されている。
【0012】
上記画像形成部2は、同図の右から左へ4個の画像形成ユニット6(6M、6C、6Y、6K)を多段式に並設した構成からなる。また、上記4個の画像形成ユニット6のうち上流側(図の右側)の3個の画像形成ユニット6M、6C、及び6Yは、それぞれ減法混色の三原色であるマゼンタ(M)、シアン(C)、イエロー(Y)の色トナーによるモノカラー画像を形成し、画像形成ユニット6Kは、主として文字や画像の暗黒部分等に用いられるブラック(K)トナーによるモノクロ画像を形成する。
【0013】
上記の各画像形成ユニット6は、トナー容器(トナーカートリッジ)に収納されたトナーの色を除き全て同じ構成である。したがって、以下ブラック(K)用の画像形成ユニット6Kを例にしてその構成を説明する。
【0014】
画像形成ユニット6は、最下部に感光体ドラム7を備えている。この感光体ドラム7は、その周面が例えば有機光導電性材料で構成されている。この感光体ドラム7の周面近傍を取り巻いて、クリーナ8、帯電ローラ9、光書込ヘッド11、及び現像器12の現像ローラ13が配置されている。
【0015】
現像器12は、上部のトナー容器に、同図にはM、C、Y、Kで示すようにマゼンタ(M)、シアン(C)、イエロー(Y)、ブラック(K)のいずれかのトナーを収容し、中間部には下部へのトナー補給機構を備えている。
【0016】
また、現像器12の下部には側面開口部に上述した現像ローラ13を備え、内部にトナー撹拌部材、現像ローラ13にトナーを供給するトナー供給ローラ、現像ローラ13上のトナー層を一定の層厚に規制するドクターブレード等を備えている。
【0017】
中間転写ベルトユニット3は、本体装置のほぼ中央で図の左右のほぼ端から端まで扁平なループ状になって延在する無端状の転写ベルト14と、この転写ベルト14を掛け渡されて転写ベルト14を図の反時計回り方向に循環移動させる駆動ローラ15と従動ローラ16を備えている。
【0018】
上記の転写ベルト14は、トナー像を直接ベルト面に転写(一次転写)されて、そのトナー像を更に用紙に転写(二次転写)すべく用紙への転写位置まで搬送するので、ここではユニット全体を中間転写ベルトユニットとしている。
【0019】
この中間転写ベルトユニット3は、上記扁平なループ状の転写ベルト14のループ内にベルト位置制御機構17を備えている。ベルト位置制御機構17は、転写ベルト14を介して感光体ドラム7の下部周面に押圧する導電性発泡スポンジから成る一次転写ローラ18を備えている。
【0020】
ベルト位置制御機構17は、マゼンタ(M)、シアン(C)、及びイエロー(Y)の3個の画像形成ユニット6M、6C、及び6Yに対応する3個の一次転写ローラ18を鉤型の支持軸を中心に同一周期で回転移動させる。
【0021】
そして、ベルト位置制御機構17は、ブラック(K)の画像形成ユニット6Kに対応する1個の一次転写ローラ18を上記3個の一次転写ローラ18の周期と異なる回転移動周期で回転移動させて転写ベルト14を感光体ドラム7から離接させる。
【0022】
すなわち、ベルト位置制御機構17は、中間転写ベルトユニット3の転写ベルト14の位置を、フルカラーモード(4個全部の一次転写ローラ18が転写ベルト14に当接)、モノクロモード(画像形成ユニット6Kに対応する一次転写ローラ18のみが転写ベルト14に当接)、及び全非転写モード(4個全部の一次転写ローラ18が転写ベルト14から離れる)に切換える。
【0023】
上記の中間転写ベルトユニット3には、上面部のベルト移動方向最上流側の画像形成ユニット6Mの更に上流側に、ベルトクリーナユニットが配置され、下面部のほぼ全面に沿い付けるように平らで薄型の廃トナーBOX19が着脱自在に配置されている。この廃トナーBOXには、BOX内に溜まった廃トナーの残量を検出するための廃トナーBOX残量センサ20が設置されている。
【0024】
給紙部4は、上下2段に配置された2個の給紙カセット21を備え、2個の給紙カセット21の給紙口(図の右方)近傍には、それぞれ用紙取出ローラ22、給送ローラ23、捌きローラ24、待機搬送ローラ対25が配置されている。
【0025】
待機搬送ローラ対25の用紙搬送方向(図の鉛直上方向)には、転写ベルト14を介して従動ローラ16に圧接する二次転写ローラ26が配設されて、用紙への二次転写部を形成している。
【0026】
この二次転写部の下流(同図では上方)側にはベルト式熱定着装置27が配置され、ベルト式熱定着装置27の更に下流側には、定着後の用紙をベルト式熱定着装置27から搬出する搬出ローラ対28、及びその搬出される用紙を装置上面に形成されている排紙トレー29に排紙する排紙ローラ対31が配設されている。
【0027】
両面印刷用搬送ユニット5は、上記搬出ローラ対28と排紙ローラ対31との中間部の搬送路から図の右横方向に分岐した開始返送路32a、それから下方に曲がる中間返送路32b、更に上記とは反対の左横方向に曲がって最終的に返送用紙を反転させる終端返送路32c、及びこれらの返送路の途中に配置された4組の返送ローラ対33a、33b、33c、33dを備えている。
【0028】
上記終端返送路32cの出口は、給紙部4の下方の給紙カセット21に対応する待機搬送ローラ対25への搬送路に連絡している。
また、本例において中間転写ベルトユニット3の上面部には、クリーニング部35及び取り込みローラ36が配置されている。クリーニング部35は、転写ベルト14の上面に当接して廃トナーを擦り取って除去し、取り込みローラ36はクリーニング部35が除去した廃トナーを引き継いで、図示を省略したベルトクリーナユニットの一時貯留部に溜め込み、その溜め込まれた廃トナーを搬送スクリューにより落下筒内を上部まで搬送し、落下筒を介して廃トナーBOX19に送り込んでいる。
【0029】
また、上記のクリーニング部35を適度の圧力で転写ベルト14に圧接させるために、中間転写ベルトユニット3側には、下方から転写ベルト14をクリーニング部35に向けて押圧する押圧ローラ37が設けられている。
【0030】
図1に示すように、この画像形成装置1は、従来の用紙に直接トナー像を転写する方式ではなく、待機搬送ローラ対25により二次転写部まで鉛直方向に搬送される用紙に中間転写ベルト14を介してトナー像を転写する方式となっている。
【0031】
したがって、用紙の搬送路に発生する用紙ジャム等の不具合を回復するメンテナンス処理時には、図1の右側を開放するのみで対処できるように構成されている。
そして、用紙ジャム等の不具合はキット類の配設部では発生しないので、図1の左側に集中するキット類などの消耗品の着脱の操作は、長手方向に入れ替え操作するだけの小さなスペースですむように構成されている。
【0032】
これにより、キット間の寸法は、可及的に縮小されており、装置本体全体の小型化が図られている。また、光書込みヘッド自体も小型化され、感光体ドラムに、より近接している構成となっている。
【0033】
図2は、例えば画像形成ユニット6Kの断面図を示す。図1に示した現像器12は、図2に示すように、上部のトナーホッパー38と下部のトナーホッパー39からなるトナーカートリッジ41と、外装フレーム42を備えた現像部43とから成る。
【0034】
現像部43の内部には、既に述べた現像ローラ13のほかに、この現像ローラ13にトナーを供給する供給ローラ44、及び現像部43のトナーを攪拌する攪拌部材46等を備えている。
【0035】
また、感光体ドラム7、クリーナ8、帯電ローラ9は、ドラムユニット部57として外装フレーム42の内部に現像器12と一体に組み込まれている。ドラムユニット部57は、現像器12の現像部43と共に現像・ドラムユニット58を形成している。尚、クリーナ8には、感光体ドラム7の周表面に当接するクリーニングブレード51と、搬送スクリュー52が配設されている。
【0036】
また、下部のトナーホッパー39には、中央部に内部のトナーを攪拌するためのアジテータ55が配設されており、下部開口には現像部43の開口部との間にシール部材56が介装されている。内部のトナーは、アジテ一タ55の回転によって、下部隔壁の開口を通って現像部43に補給される。
【0037】
ところで上記の現像器12は、前述のように、上部のトナーホッパー38と下部のトナーホッパー39からなるトナーカートリッジ41と、外装フレーム42を備えた現像部43とから成るが、トナーカートリッジ41は、画像形成ユニット6から単独で着脱することができる。換言すれば、画像形成ユニット6K(6M、6C、及び6Y)は、現像・ドラムユニット58とトナーカートリッジ41とが合体することによって形成されている。
【0038】
図3は、トナーカートリッジ41の着脱を説明する図である。尚、図3において、図1で示した構成と同一の構成部分には図1と同一の番号を付して示している。図3に示すように、装置本体1の前部側面には、下部の給紙部4の上方全面を覆う保護カバー59が設けられている。図3は、その保護カバー59が手前に倒すように開かれて、装置本体1の内部の画像形成部2が開放されている状態を示している。そして、画像形成部2の4個の画像形成ユニット6(6M、6C、6Y、6K)のうち、左端部の画像形成ユニット6Kの現像器12が手前に引き出された状態を示している。
【0039】
このように4個の画像形成ユニット6M、6C、6Y、及び6Kのいずれの現像器12も、容易に装置本体1の手前外部に引き出すことができる。これにより、現像器12のトナーが使用し尽くされた際も、トナーが満タンに充填されている新たな現像器12と容易に交換することができる。
【0040】
図4は、上記機構構成のプリンタ1の制御回路を示すブロック図である。
同図に示すように、制御回路は、インターフェイスコントローラ(I/Fコントローラ)61と、このインターフェイスコントローラ61に接続するプリンタコントローラ62(PR_CONT)を備えている。また、プリンタコントローラ62は、CPU64、ROM65、RAM66を有し、ROM65に書き込まれたプログラムに従って制御を行う。
【0041】
インターフェイスコントローラ61には不図示のホストコンピュータが接続され、このホストコンピュータからRGB情報(印字情報)が供給される。さらに、インターフェイスコントローラ61には操作パネル67が接続され、各種操作信号が入力する。
【0042】
インターフェイスコントローラ61はホストコンピュータから出力される印字情報をマゼンダ(M)、シアン(C)、イエロー(Y)、ブラック(K)の印字情報に変換し、印字用紙の1頁分に対応するパターンデータを作成する。また、このパターンデータはプリンタコントローラ62に出力され、マゼンタ(M)、シアン(C)、イエロー(Y)、ブラック(K)の色毎に印字部63に出力される。
【0043】
また、プリンタコントローラ62には、前述の廃トナーBOX残量センサ20が接続されている。プリンタコントローラ62のCPU64は、廃トナーBOX残量センサ20からの入力信号により、廃トナーBOX19の廃トナー量を計測する。
【0044】
図5は、印字ドット数および転写ベルト14の回転移動距離に基づいて、排出される廃トナー量を予測するための算出表の一例を示す。ここで、本実施例で用いた印刷用紙のサイズは、A4サイズとする。また、カラー印刷したときの各色のトナー消費量は通常印字率(5%)の原稿データにおいて、それぞれ20mgとし、このときの印字状態を5%印字と称する。尚、白黒印刷の場合、K(ブラック)のみトナー消費量は20mgとなる。
【0045】
また、1次転写効率とは、画像形成ユニット6から転写ベルト14に転写される効率を示し、2次転写効率とは、転写ベルト14から印刷用紙に転写される効率を示す。本実施例では、1次転写効率は90%とし、従ってそのときの5%印字の基準消費量は18mgとなるものと仮定する。また、2次転写部において、転写ベルトから用紙に転写されずにベルト側に残留するトナーの比率を示す2次非転写効率は10%とし、従ってそのときのA4サイズ5%印字の基準消費量における2次非転写トナー量は1.8mgとなるものと仮定する。
【0046】
上記条件において、先ず正常にトナー像が用紙に印刷されたときの廃トナー量について説明する。実際の廃トナー量は理論的には以下の式によって算出される。
廃トナー量=画像を作るために使用するトナーのベルト上に残る分+かぶり消費量トナーのベルト上に残る分=(5%印字の基準消費量)×ドット数×9%/(5%印字のドット数)+(かぶり消費量基準)×走行距離×20%/(走行距離(印刷用紙間を含む))・・・(1)
ここで、「5%印字のドット数」は、例えば縦横2400DPIの解像度でA4サイズを記録する全ドットの5%の数(約2784万ドット)を示し、「ドット数」はプリンタコントローラ62から送られてくる実際の色別の記録データに含まれる記録すべきドットの数を計数して求まる数を示し、ドット数が大きくなると廃トナー量も多くなる。また、画像を作るのに使うトナーに対するベルトに残る非転写トナーの比率は、1次転写効率が90%で2次非転写効率が10%であるから、90%×10%=9%となる。また、記録データに有効画像ドットが含まれていない場合にも電子写真プロセス上トナーが付着するいわゆる「かぶり現象」によりドラムからベルトに転写されるトナー(かぶり消費量基準)がありこれに対する転写効率(20%)を考慮した計算式部分において「走行距離」は、転写ベルト14の回転移動距離を示し、印刷用紙サイズおよび印刷用紙数に比例する。
【0047】
一方、印刷用紙切れ又は紙詰まりが生じたときの廃トナー量は、転写ベルト14に転写されたトナーが2次転写されずに残留し、全て廃トナーになるので、(1)式における2次転写における非転写効率が100%になるので、以下の式によって算出される。
【0048】
廃トナー量=(5%印字の基準消費量)×ドット数×90%/(5%印字のドット数)+(かぶり消費量基準)×走行距離×20%/(走行距離(印刷用紙間を含む))・・・(2)
したがって、上記計算式より計算上の廃トナー量が求められる。
【0049】
図6(a)は、トナー消費量と廃トナーBOX19の廃トナー収容残量の関係を示す図である。縦軸は廃トナーBOX19の廃トナー収容残量であり、横軸はトナー消費量である。
【0050】
ここで、廃トナー収容残量rは、以下の式によって算出される。また、廃トナーBOX19の最大収容量は、例えば580gとし、予め設定値を例えば制御回路のEEPROM(不図示)に記憶させている。
【0051】
r=(廃トナーBOXの最大収容量−廃トナー量×β)/廃トナーBOXの最大収容量×100%・・・(3),β=補正値(デフォルトは1.00)
上記計算式の補正値は、図5で説明した計算上の廃トナー量と、廃トナーBOX19に設置された廃トナーBOX残量センサ20によって実際にFULLを検知したときのズレを補正するための値である。
【0052】
廃トナーBOX残量センサ20は、例えば透過型光センサを用いるようにする。これによって、廃トナーBOX19に堆積された廃トナーによって受光側に入射する投光側からの光が遮られるのを検知する。
【0053】
使用中、廃トナーBOX19がFULLに近づくと、同図(a)、(b)に示すように交換予告を行う。本実施例では廃トナーの収容残量の計算値が3%以下になると交換予告表示をするものとする。そのとき、再度補正値を計算する。なお、プリンタを初めて使用するときは、補正値βは「1.00」となる。
【0054】
β´=β×100%/(100%−r0%)・・・(4)
上記(4)式で算出したβ´の値を、(3)式のβに代入することで、交換時期までの廃トナー収容残量を予測する。
【0055】
ここで、交換予告時期を検出しても、交換予告時期から交換時期まで印刷は可能であり、そのときの印刷可能枚数を例えば200枚以内とする。印刷枚数のカウントは、制御回路のカウンタで計測される。その後、廃トナーBOX19の交換時期になると、廃トナーBOX19に設置された廃トナーBOX残量センサ20によってFULLが検知され、プリンタは交換表示をする。そのとき、補正値βが以下の式より算出される。
【0056】
β=廃トナーBOXの最大収容量/廃トナー量((1)式で求めた値+(2)式で求めた値)・・・(5)
(5)式で求めたβの値を(3)式に代入して、次回からの廃トナーBOX19の交換時期が予想される。
【0057】
よって、廃トナーBOX19を交換するたびに新たな値に更新される。これによって、廃トナーBOX19の交換時期をより正確に予測することができる。
図7は、廃トナーBOX19の交換時期を予想する動作を示すフローチャートである。先ず、印刷処理を行う際、廃トナー量を計算する(ステップ(以下、STで示す)1)。廃トナーの積算値をXとし、補正値をβとすると、X=廃トナー量×βの式が成り立つ。ここで、廃トナー量の算出は、上記図5で説明した、(1)式および(2)式により求める。
【0058】
(3)式より、交換予告時期を廃トナーの収容残量の3%以下に設定する(ST2)。廃トナーの収容残量が3%以下になるまでは、ST1の計算式によって廃トナーの収容残量の予測をする(ST2でNO)。
【0059】
次に、廃トナーの収容残量が3%以下になると(ST2でYES)、プリンタは交換予告表示を行う(ST3)。この交換予告時期から交換時期までは印刷可能であり(ST4)、廃トナーBOX残量センサ20によってFULLが検知されるまでは処理(ST1)の計算式によって廃トナーの収容残量の予測をする(ST5でNO)。
【0060】
次に、廃トナーBOX残量センサ20によってFULLが検知されると(ST5でYES)、補正値βを(5)式により再度計算する(ST6)。そして、求めた補正値βは制御回路のEEPROM(不図示)に記憶され(ST7)、次回の廃トナーBOX19の交換時期の予測はこの補正値βを使用する。
【0061】
その後、廃トナーBOX19がFULLになると、プリンタは交換表示を行い(ST8)、廃トナーBOX19を交換すると、制御回路のカウンタがクリアされる(ST9)。
以上のように、本例によれば、廃トナー容器の交換時期を予測することができ、効率よく廃トナー容器の交換を行うことができる。また、残量計算値に対してセンサから得られる情報により補正を行い、より正確な廃トナー容器の交換時期の予測を行うことが可能となる。
(実施形態2)
次に、本発明の実施形態2について説明する。尚、本例においても、前述の図1に示す基本構成のプリンタ1を使用する。
【0062】
図8は、本実施形態で使用するトナーカートリッジ(TC)の例を示す図である。本例におけるプリンタは、トナーカートリッジの装着有無と偽造防止検知機能を備えている。
図8(a)は、偽造防止機能を備えたトナーカートリッジ41aを示す。このトナーカートリッジ41aには、バネ接点88とEEPROM68が設けられている。EEPROM68は、一端がグランド接地線に接続され、もう一端が信号線を兼ねた電源線に接続され、2つのラインからなる1−WIRE方式を使用している。
【0063】
EEPROM68の特定記憶エリアには、偽造防止機能用のシリアル番号データが格納されており、前述の現像・ドラムユニット58にトナーカートリッジ41aを装着の際、バネ接点88を介してCPU64はシリアル番号データを読み込む。これによって、メーカ純正のトナーカートリッジを識別し、偽造のトナーカートリッジの装着を防止する。
【0064】
一方、図8(b)は、プリンタ購入時に付属されるスタートアップキット41b(以下SUKと称す)である。SUK41bにはEEPROM68が実装されておらず、かつ、バネ接点88が電気的にショートされている。そのため、CPU64はメーカで規定したシリアル番号データを読み込むことはできない。これは元々メーカがプリンタを設置する際に用いる初期動作用の消耗品キットであるため、偽造のトナーカートリッジを用いられるおそれが無いことによる。
【0065】
これによって、現像・ドラムユニット58にSUK41bを装着の際、CPU64はバネ接点88がショートされていることを検知し、SUK41bが装着されたことを識別する。
【0066】
図9は、偽造防止機能を備えたトナーカートリッジ41aを装着したときの制御回路図である。以下に偽造トナーカートリッジの真偽の判定についての詳細を説明する。
偽造防止機能を備えた各色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)のトナーカートリッジ41aを装着した画像形成ユニットは、それぞれコネクタを介してプリンタの制御回路と接続されている。ここで、各色のトナーカートリッジ41aに実装されたEEPROM68は、それぞれ制御回路に対して共通の接続形態であるため、以下の説明では、イエローのトナーカートリッジ41aに実装されたEEPROM68を代表に説明する。また、偽造トナーカートリッジの真偽の判定についても各EEPROM68で共通とする。
【0067】
イエローのトナーカートリッジ41aに実装された1−WIRE方式のEEPROM68の一端はグランドに接地され、他端はバッファAの入力と抵抗RAの一端とスリーステートバッファの出力に接続されている。バッファAの出力はCPU64に接続され、抵抗RAの他端は電源VCCに接続されている。
【0068】
スリーステートバッファの第1の入力は、バッファを介してCPU64に接続され、さらにプルアップ抵抗Rによって電源VCCにプルアップされている。また、スリーステートバッファの第2の入力は、グランドに接地されている。スリーステートバッファは、CPU64から出力されるイネーブル信号によって「LOW(0)」、「HIGH(VCC)」、「HIGHインピーダンス」の状態を出力する。
【0069】
本例では、「LOW」インピーダンスと「HIGH」インピーダンスの状態を使用してEEPROM68と通信を行うと共に、各動作(リセット、コマンド通信、ID取得・確認、READ、WRITE等)を制御する。また、EEPROM68の内蔵メモリによるマッピングに従って、各種情報(トナーの寿命管理カウンタ、トナー情報、機種情報等)を読み取ることによって偽造トナーカートリッジの真偽を判定する。尚、EEPROM68には固有のID番号が書き込まれており、書き換えは不可能である。
【0070】
一方、図10は、偽造防止機能が無いトナーカートリッジ(SUK)を装着したときの制御回路図である。ここで、各色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)のSUK41bを装着した画像形成ユニット6と制御回路の接続形態は、図9と同じであるため、説明を省略する。
【0071】
ここで、SUK41bのバネ接点88は、電気的にショートされているため、バッファAないしバッファDに入力する信号線は全て「HIGH(VCC)」から「LOW(0)」に反転して固定される。このときの状態をCPU64が読み取ることによって、SUK41bが装着されたのを判定する。
【0072】
図10に示すトナーカートリッジを使用する本発明におけるプリンタは、制御回路とEEPROM68に印刷枚数をカウントするカウンタを備えている。装着されたトナーカートリッジはCPU64によって判定され、偽造防止機能を備えたトナーカートリッジ41aを装着したときは、EEPROM68のカウンタで印刷枚数をカウントする。これによって、トナーの残量を予測することができる。また、カウンタは予め上限値を設定してあるため、トナー残量が少なくなったときに、トナーを後から補充してもカウンタの上限値を越えると使用できなくなる。これによって、不正な使用を防止することができる。また、純正以外のトナーカートリッジが使用された場合、制御回路に対してカウント信号が送信されず、本体のカウンタで記録することによって偽造のトナーカートリッジを用いた履歴と利用数を制御回路のメモリ領域で管理することができる。
(実施形態3)
次に、本発明の実施形態3について説明する。
【0073】
図11、図12は本例を説明する図であり、図11はIC付きのトナーカートリッジをプリンタ本体に接続する例を示し、図12はIC無しのトナーカートリッジをプリンタ本体に接続する例を示す。図12に示すIC無しのトナーカートリッジの場合、プリンタ側の接点90a、91aは、トナーカートリッジ側の接点90b、91bに接続され、接点90a、91aは短絡される。
【0074】
また、図13はプリンタ側のインターフェースを示し、スリーステートバッファ92、バッファ93、及びプルアップ抵抗Rで構成されている。例えば、IC無しのトナーカートリッジが接続された場合、ショートバーによって短絡され、バッファ93を介してロー信号が入力ポートに供給され、プリンタに装着されたトナーカートリッジがIC無しのものであると分かる。一方、ICカード付きのトナーカートリッジが接続された場合、ショートバーによって短絡されず、プリンタに装着されたトナーカートリッジがIC付きのものであると分かる。
【0075】
以下、上記構成において、本例の処理を説明する。図14は本例の処理を説明するフローチャートである。同図において、先ずトナーカートリッジをプリンタに装着すると、トナーカートリッジからIDを読み出す(ステップ(以下、Sで示す)1)。次に、読み出したデータに基づいて、全ビットが0であるか判断する(S2)。ここで、全ビットが0であれば、IC無しのトナーカートリッジが装着されたものとして、以後プリンタ本体側のトナーカウンタを使用して印刷処理回数をカウントする(S3)。
【0076】
また、全ビットが1であれば、トナーカートリッジが装着されていないと判断する(S4)。さらに、上記以外の場合、妥当なIDであるか判断し、以後トナーカートリッジのICを使用して印刷処理回数をカウントする(S5が有効ID、S6)。尚、妥当なIDでない場合、例えば海賊版であると判断し、トナーカートリッジ無しとして印刷処理を不可とする。
【0077】
以上のように構成することにより、IC付きトナーカートリッジが装着された場合、及びIC無しトナーカートリッジ装着された場合の何れにおいてもトナーカートリッジ(TC)の寿命を検知することができる。
(実施形態4)
次に、本発明の実施形態4について説明する。
【0078】
本例は感光体ドラムを含む現像・ドラムユニット(DDS)の交換を、トナーカートリッジ(TC)の交換時期まで使用し、同時に交換することによってトナーカートリッジ(TC)等の消耗品を効率よく使用するものである。
【0079】
図15は寿命の近い現像・ドラムユニットが、交換予告表示を行ってからトナーカートリッジ(TC)と共に現像・ドラムユニットを交換するまでの一連の動作を示すタイムチャートである。本例では、現像・ドラムユニットの交換予告表示を3段階に分けて表示する。先ず、第1段階では交換予告を行い、そろそろ交換時期が到来することを示す。例えば、現像・ドラムユニットの残量が1%になると表示する。次に、第2段階では交換時期になり、交換を促す。さらに、第3段階の交換が必要な時期である。以下、具体的に説明する。
【0080】
先ず、現像・ドラムユニットの残量が1%に達すると、第1段階の交換予告フラグを設定する(同図に示すF1のタイミング)。次に、現像・ドラムユニットが更に使用され、交換時期に達すると第2段階の交換予告表示のフラグを設定する(同図に示すF2のタイミング)。しかし、この状態においても、現像・ドラムユニット(DDS)は1万枚程度の印刷が可能であり、印刷処理を続けることができる。
【0081】
一方、トナーカートリッジ(TC)の交換についても、交換時期が近づくと交換予告フラグを設定し(同図に示すF4のタイミング)、更に交換フラグを設定する(同図に示すF5のタイミング)。尚、同図に示すF7のタイミングは、予告フラグが設定されてもリセットすることによって、予告フラグを解除することができる。また、同図に示すF6、及びF8のタイミングは、現像・ドラムユニット(DDS)及びトナーカートリッジ(TC)を同時に交換するタイミングを示す。
【0082】
図16は、上記制御において、処理例を示す。先ず、現像・ドラムユニットが寿命に近づくと前述の交換予告を行う。その後使用され続け、例えば交換時期に達すると交換予告フラグが設定される。但し、この状態でも1万枚程度は印刷処理を行うことができ、この間印刷処理が継続する。その後、トナーカートリッジ(TC)のと交換予告、及び交換フラグの設定が行われ(同図に示すF9、F10のタイミング)、トナーカートリッジ(TC)の交換が必要になると、現像・ドラムユニット及びトナーカートリッジ(TC)の交換を同時に行う。
【0083】
このように構成することにより、完全にトナーが無くなるまでトナーカートリッジ(TC)を使用することができ、トナーカートリッジ(TC)及び現像・ドラムユニット(DDS)を効率よく使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0084】
【図1】本発明の実施形態の説明で使用しる画像形成装置(プリンタ)の内部構成を示す断面図である。
【図2】画像形成ユニットを示す断面図である。
【図3】画像形成ユニットのトナーカートリッジの着脱を説明する図である。
【図4】画像形成装置の制御回路構成を示すブロック図である。
【図5】排出される廃トナー量を予測するための算出表の一例を示す図である。
【図6】(a)は、画像形成装置の感光体上における画像領域と非画像領域を示す図であり、(b)は、廃トナーBOXの交換予告、及び交換指示のタイミングを示す図である。
【図7】実施形態1の処理を説明するフローチャートである。
【図8】(a)は、EEPROM無しのトナーカートリッジの側面構成を示す図であり、(b)は、EEPROM有りのトナーカートリッジの側面構成を示す図である。
【図9】EEPROM有りのトナーカートリッジを装着した場合の回路構成を示す図である。
【図10】EEPROM無しのトナーカートリッジを装着した場合の回路構成を示す図である。
【図11】実施形態3を説明する図であり、IC付きのトナーカートリッジを装着する例を示す図である。
【図12】実施形態3を説明する図であり、IC無しのトナーカートリッジを装着する例を示す図である。
【図13】実施形態3の回路構成を説明する図である。
【図14】実施形態3の処理を説明するフローチャートである。
【図15】寿命の近い現像・ドラムユニットが、トナーカートリッジ(TC)と共に交換するまでの一連の動作を示すタイムチャートである。
【図16】実施形態4の実際の処理例を示す図である。
【符号の説明】
【0085】
1・・・プリンタ
2・・・画像形成部
3・・・中間転写ベルトユニット
4・・・給紙部
5・・・両面印刷用搬送ユニット
6(6M、6C、6Y、6K)・・画像形成ユニット
7(7m、7c、7y、7k)・・感光体ドラム
8・・・クリーナ
9・・・帯電ローラ
11・・光書込ヘッド
12・・現像器
13・・現像ローラ
14・・転写ベルト
15・・駆動ローラ
16・・従動ローラ
17・・ベルト位置制御機構
18・・一次転写ローラ
19・・廃トナーBOX
20・・廃トナーBOX残量センサ
21・・給紙カセット
22・・用紙取出ローラ
23・・給送ローラ
24・・捌きローラ
25・・待機搬送ローラ対
26・・二次転写ローラ
27・・ベルト式熱定着装置
28・・搬出ローラ対
29・・排紙トレー
31・・排紙ローラ対
32a・・開始返送路
32b・・中間返送路
32c・・終端返送路
33a、33b、33c、33d・・返送ローラ対
35・・クリーニング部
36・・取り込みローラ
37・・押圧ローラ
38・・トナーホッパーA
39・・トナーホッパーB
41a・・トナーカートリッジ
41b・・スタートアップキット(SUK)
43・・現像部
44・・供給ローラ
46・・攪拌部材
51・・クリーニングブレード
58・・現像・ドラムユニット
60・・制御装置
61・・インターフェイスコントローラ(I/F)
62・・プリンタコントローラ(PR_CONT)
63・・プリンタ印字部
64・・CPU(Central Processing Unit)
65・・ROM(Read Only Memory)
66・・RAM(Random Access Memory)
67・・操作パネル
68・・EEPROM(electrically erasable programable ROM)
90a、90b、90c、91a、91b、91c・・接点
92・・スリーステートバッファ
93・・バッファ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
廃トナー容器と、該廃トナー容器に廃トナーが満杯になったことを検知する検知手段を有する画像形成装置であって、
中間転写媒体に転写されたトナー像を印刷媒体に転写し、前記中間転写媒体に残るトナー像から排出する廃トナー量を計算する廃トナー量計算手段と、
前記廃トナー容器の最大収容量と前記廃トナー量から前記廃トナー容器の廃トナー収容残量を計算する廃トナー収容残量計算手段と、
前記廃トナー収容残量計算手段の計算結果に基づいて、前記廃トナー容器の交換予告を行う交換予告手段と、
該交換予告後、前記検知手段から廃トナー容器の満杯を検知する検知信号が入力すると、補正処理を行い、該補正結果を記憶する記憶手段と、
を備えることを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記交換予告後、前記検知信号が入力するまで予め設定した印刷枚数と前記検知信号が入力するまでの実際の印刷枚数を比較し、前記補正結果とすることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記補正結果は、以後の交換予告から、廃トナー容器満杯までの印刷枚数の設定に使用することを特徴とする請求項1、又は2記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記廃トナー収容残量計算手段は、前記廃トナー容器の最大収容量を入力する入力手段と、前記廃トナー量計算手段によって求められる計算値を格納するテーブルとを備え、
前記補正結果に基づいて前記テーブルに格納された計算値を補正することを特徴とする請求項1、2、又は3記載の画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図9】
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【図10】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図3】
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【図8】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2007−178787(P2007−178787A)
【公開日】平成19年7月12日(2007.7.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−378279(P2005−378279)
【出願日】平成17年12月28日(2005.12.28)
【出願人】(000104124)カシオ電子工業株式会社 (601)
【出願人】(000001443)カシオ計算機株式会社 (8,748)
【Fターム(参考)】