説明

画像形成装置

【課題】延長トレイと開閉カバーのロック解除レバーとを、ユーザが認識しやすい位置に設けて操作性を向上させる。
【解決手段】レーザビームプリンタ1は、画像形成部を収納したプリンタ本体3の上部に排紙トレイ17が形成されている。レーザビームプリンタ1は、排紙トレイ17の下流側部分17aを構成して画像形成部の構成部品を交換するため開閉可能な開閉カバー50と、開閉カバーの開閉ロック機構のロックを解除するロック解除レバー53とを備えている。さらに、上流側を起こされて下流側に倒されたとき排紙トレイを延長する延長トレイ51も備えている。ロック解除レバー53と延長トレイ51とが、開閉カバーの排紙トレイの下流側部分を構成する位置に設けられているので、ロック解除レバー53と延長トレイ51とを、ユーザが認識しやすい。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、延長トレイと開閉カバーのロック解除部材とを認識できる位置に備えた画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、シートに画像を形成するプリンタ、ファクシミリ、複写機等の画像形成装置には、外装カバーを開くと、画像形成部の構成部品であるプロセスカートリッジを交換できるタイプのものがある(特許文献1)。この画像形成装置は、画像形成されたシートが長いとき、排出シート積載部を延長する延長トレイを外装カバーに引き出し自在に収納して備えている。
【0003】
また、プロセスカートリッジを正面から取り出して交換できるようになっている画像形成装置もある(特許文献2)。
【0004】
【特許文献1】特開平9−020445号公報
【特許文献2】特開平1−213669号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、特許文献1に記載の画像形成装置は、通常、延長トレイが外装カバーに収納されているため、延長トレイの存在がわかりにくく、ユーザによっては気が付かないことがあった。このため、延長トレイが使用されないで、長さの長いシートが排出シート積載部に確実に積載されないことがあった。
【0006】
また、外装カバーは、押すことによってロック機構が解除されて、開くことができるようになっているため、一見どのようにしたら外装カバーを開くことができるのか判断できないことがあった。
【0007】
また、特許文献2に記載の画像形成装置は、正面の開閉カバーを開けなければプロセスカートリッジを交換することができない。しかし、このようなタイプの画像形成装置は、正面側の外観を損ねないように、開閉カバーに、開閉用の手を掛ける部分を形成するのが困難であり、手を掛ける部分を設けていないことが多い。このため、一見どのようにしたら開閉カバーを開くことができるのか判断できないことがあった。
【0008】
したがって、従来の画像形成装置は、操作性が悪かった。
【0009】
本発明は、延長トレイと、開閉カバーのロック解除部材とを認識できる位置に設けて操作性を向上させた画像形成装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の画像形成装置は、画像形成部を収納した筐体の上部に排出シート積載部が形成されており、前記排出シート積載部の下流側部分を構成して、前記画像形成部の構成部品を交換するため開閉可能な開閉カバーと、前記開閉カバーの開閉ロック機構のロックを解除するロック解除部材と、上流側を起こされて下流側に倒されたとき前記排出シート積載部を延長する延長トレイと、を備え、前記ロック解除部材と前記延長トレイとが、前記開閉カバーにおける前記排出シート積載部の下流側部分を構成する位置に設けられている、ことを特徴としている。
【発明の効果】
【0011】
本発明の画像形成装置は、ロック解除部材と延長トレイとを、開閉カバーの排出シート積載部の下流側部分を構成する位置に備えているので、ロック解除部材と延長トレイとを外部から容易に目視して認識することができ、操作性を向上させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、本発明の実施形態の画像形成装置を説明する。
【0013】
図10は、本発明の実施形態の画像形成装置としてのレーザビームプリンタのシート搬送方向に沿った断面図である。画像形成装置には、複写機、プリンタ、ファクシミリ、及びこれらの複合機等がある。したがって、本発明の画像形成装置は、レーザビームプリンタに限定されるものではない。
【0014】
図10に示すレーザビーププリンタ1は、シートの片面に画像を形成した後、他方の面にも画像を形成するようになっている。
【0015】
レーザビームプリンタ1は、シートSに画像を形成する画像形成部21を備えたプリンタ本体3と、プリンタ本体3に着脱可能に取り付けられたシート反転装置2とを備えている。レーザビームプリンタ1は、シート反転装置2を備えることにより、プリンタ本体3のみでは行うことができないシートの裏面にも画像を形成することができるようになっている。仮に、シートの片面にのみ画像を形成する場合には、シート反転装置2を備える必要がない。画像形成部21は、レーザスキャナ5、プロセスカートリッジ6等を備えている。
【0016】
まず、レーザビームプリンタ1は、パーソナルコンピュータやワードプロセッサ等の外部情報機器から情報が送られてくると、この情報に基づいてビデオコントローラボード4が画像信号を作成する。そして、レーザビームプリンタ1は、ビデオコントローラボード4で作成された画像信号に応じて、レーザスキャナ5からレーザ光Lを時計方向に回転している感光ドラム6A上に照射する。すると、感光ドラム6A上に順次静電潜像が形成される。
【0017】
感光ドラム6A上に形成された静電潜像は、プロセスカートリッジ6内の不図示の現像器から供給されるトナーによって順次顕画化されて、トナー画像となる。トナー画像は、感光ドラム6Aの回転により、感光ドラム6Aと転写ローラ7とのニップ部により構成される転写部へ搬送される。
【0018】
一方、このようなトナー画像形成動作に並行して給紙カセット8内に積載収納されているシートSが、反時計方向に1回転する半月状の給紙ローラ9により、最上位のシートS1から1枚ずつ順次給紙パス10へ送り出される。
【0019】
送り出されたシートは、搬送ローラ対11により、回転を停止しているレジストローラ対12に搬送されて、先端をレジストローラ対12のニップに突き当てられ、所定のループを形成される。これにより、シートSは、ループが形成されることによって斜行している場合、真っ直ぐに矯正される。
【0020】
矯正されたシートSは、感光ドラム6A上のトナー画像と位置を合わされるタイミングで始動するレジストローラ対12によって転写部へ搬送され、転写ローラ7により感光ドラム6A上のトナー画像が転写される。トナー画像を転写されたシートSは、搬送ガイド13を通って定着ユニット14へ搬送され、定着ユニット14でトナー画像を定着される。
【0021】
レーザビームプリンタ1は、片面画像形成モードと、両面画像形成モードを備えている。レーザビームプリンタ1は、片面画像形成モードが選択されている場合、デフレクタ15を破線の位置に切り換える。破線の位置にいるデフレクタ15は、シートを排紙パス16に案内する。シートは、排紙パス16を搬送ローラ対18によって搬送されて、排紙ローラ対19によってプリンタ本体3の上部に設けられた排紙トレイ17上に排出される。
【0022】
また、レーザビームプリンタ1は、両面画像形成モードが選択されている場合、デフレクタ15を実線の位置に切り換える。実線の位置にいるデフレクタ15は、シートを反転接続パス20に案内する。
【0023】
反転接続パス20をへて、シート反転装置2に搬送されたシートSは、カール及びクリンプ等のシートの癖を補正するカール取りローラ対23によって補正されながら搬送ローラ対24により搬送パス25を通過し、スイッチバックローラ対41へ搬送される。
【0024】
搬送パス25には、シートSの先端部及び後端部が通過すると回転するセンサアーム26が設けられている。センサアーム26は、シートによって回転させられると、遮蔽部26Aでフォトインタラプタ27の光源を遮断するようになっている。
【0025】
シートSの後端が搬送パス25Bに達したことが、センサアーム26とフォトインタラプタ27とによって検知されると、制御装置22は、スイッチバックローラ対41を逆回転させる。これにより、シートSは、スイッチバック搬送されたことになり、後端を先頭にして搬送パス28に進入させられる。その後、シートSは、搬送パス28に設けられた搬送ローラ対42により基準板パス29に搬送される。このときシートSはトナー画像転写済みの第1面が上向きになっている。
【0026】
基準板パス29には、搬送ローラ30a,31aと、この搬送ローラ30a,31aに傾いた状態で圧接するころ30b,31bとを有する斜送ローラ対30,31が設けられている。また、基準板パス29には、基準板32が設けられている。
【0027】
搬送ローラ対42により基準板パス29に搬送されたシートSは、斜送ローラ対30,31によって基準板32に向かって斜送された後、基準板32に当接し、この後基準板32に接しながら移動する。
【0028】
したがって、シートSは、搬送方向と直交する幅方向の位置を矯正されて搬送される。なお、この基準板32は、あらかじめ指示されたシートサイズに応じた位置に不図示の駆動源により移動しており、異なる幅のシートに対してもシート幅方向の位置に位置を合わせる(横レジスト合わせを行う)ことができる。
【0029】
その後、シートSは、搬送パス33から再給紙ユニット40の搬送ローラ対34に送られる。そして、シートSは、再給紙パス35を経て再給紙ローラ対36によって、給紙カセット8内の再給紙パス8Aから、第1面の裏側の第2面を上にした状態でプリンタ本体3へ搬送される。さらに、シートSは、搬送ローラ対11から回転停止中のレジストローラ対12へ搬送され、これ以降は、既述した第1面への画像形成と同様に第2面へのトナー画像の転写、定着処理が行われた後、排紙トレイ17上に排出される。
【0030】
以上、説明した本実施形態のレーザビームプリンタ1は、長さの長いシートを排紙トレイ17に積載できるように排紙トレイ17を延長する延長トレイ51と、開閉カバー50のロック状態を解除するロック解除部材53とを、認識しやすい所に備えている。以下、延長トレイ51と、開閉カバー50、開閉カバー50のロック機構80と、ロック機構80のロック状態を解除するロック解除レバー53等を主体に説明する。
【0031】
図1は、本実施形態のレーザビームプリンタ1の外観斜視図であり、延長トレイ51と開閉カバー50を主体に示した図である。図2は、図1において、延長トレイを起こした図である。図3は、図1において、開閉カバーを開いた図である。
【0032】
レーザビームプリンタ1は、図1において手前側にユーザが立って使用されるようになっている。したがって、以下の説明において、「手前側」とはユーザが立つ側のことを言い、「奥側」とはユーザから離れた前方の側を言う。
【0033】
開閉カバー50は、筐体としてのプリンタ本体3に回転軸43(図10参照)によって、プリンタ本体3の一部を開閉できるように開閉自在に設けられている。開閉カバー50は、図3に示すように矢印E方向に開くと、画像形成部21の構成部品としてのプロセスカートリッジ6をプリンタ本体3から取り出して交換できるようになっている。開閉カバー50は、L字状に形成されて、排出シート積載部としての排紙トレイ17の下流側部分17aを構成している。なお、排紙トレイ17は、傾斜した上流側部分17bと、開閉カバー50の上部の水平な下流側部分17aと、プリンタ本体3の水平な下流側部分17cとで構成されている。
【0034】
開閉カバー50において、排紙トレイ17の下流側部分17aを構成する部分の中央には、延長トレイ51を収納し、ロック解除レバー53の中間部分が配設される凹部44が形成されている。延長トレイ51は、延長トレイ51として使用されないとき、上流側に倒されて凹部44に収納された収納位置に位置している。このとき、延長トレイ51の背面51aは、排紙トレイ17の下流側部分17aと同一面になるように形成されて、排紙トレイ17上に排出されてくるシートの先端が引っ掛からないようになっている。
【0035】
延長トレイ51は、図2に示すように、開閉カバー50に設けられた回転軸54を中心に、上流側を起こされて下流側に倒されたとき、シート積載面51bが上向きになって、排紙トレイ17を延長し、排紙トレイ17に長尺のシートを積載できるようにする。図2に示した、排紙トレイ17を延長するための延長トレイ51の位置が本発明の延長位置である。
【0036】
延長トレイ51は、下流側に倒されたとき、開閉カバー50の開閉ロック機構80(図7,8参照)のロックを解除するロック解除部材としてのロック解除レバー53の上方に倒れるようになっている。このため、ロック解除レバー53が延長トレイ51の陰になって見えないことがあり、ロック解除レバー53が見えるように、延長トレイ51には、視認部であり貫通孔である窓孔52が形成されている。
【0037】
図1に示すように、ロック解除レバー53は、延長トレイ51が上流側に倒されて閉じた状態にあるとき、露出してユーザに見えるようになっている。この状態において、ロック解除レバー53を矢印D方向へ押すと、ロック機構80のロック状態が解除されて、開閉カバー50が、図3のように、矢印E方向へ開き、プリンタ本体3のプロセスカートリッジ6(図10参照)のメンテナンスを行うことができる。
【0038】
図4は、開閉カバー50の上部の部分断面図であり、延長トレイを省略した図である。
図5は、延長トレイを設けた開閉カバー50の上部の部分断面図である。図6は、延長トレイを起こしたときの、開閉カバー50の上部の部分断面図である。
【0039】
図4において、開閉カバー50の中央に形成された凹部44の内側両壁面には、U溝55a、55bが下向きに形成されている。U溝55a、55bの外側には、開閉カバー50と一体のリブ56(55a側は、不図示)が対向している。U溝55a、55bが、延長トレイ51の回転軸54の上方への移動と手前側奥側への移動とを規制している。また、リブ56が、延長トレイ51の回転軸54の下方への移動を規制している。これにより、延長トレイ51は、回転軸54を中心にして、図5、図6に示すように矢印F,J方向にのみ回転するようになっている。
【0040】
図7は、開閉カバー50のロック機構80の斜視図であり、ロック状態になっているときの図である。図8は、開閉カバー50のロック機構80が、ロック解除レバー53によってロックが解除された解除状態の図である。なお、図7、図8との奥側半分は省略してあるが、奥側にも同様な機構が設けられている。
【0041】
ロック解除レバー53は、ユーザから見て手前側と奥側の方向(前後方向)に伸びた長尺の部材である。ロック解除レバー53の端部に角孔58が形成されている。ロック解除レバー53の下側には、開閉カバー50に設けられた開閉カバーフレーム57が配設されている。ロック解除レバー53の端部は、上下2つのヒンジ69を有している。2つのヒンジ69には、ロック解除リンク60の軸部61が回転自在に保持されている。
【0042】
ロックレバーの角孔58には、ロック解除リンク60のボス59が係合している。ロック解除リンク60と、開閉カバーフレーム57から伸びている突片64との間には、ばね62が備えられている。ばね62は、ロック解除リンク60を図中の手前側へ加圧している。ロック解除リンク60の先端部の爪71(図8参照)は、プリンタ本体3の側面内側にある引っ掛け部材63の角孔部70に係合するようになっている。
【0043】
図7において、ロック解除レバー53のアクセス部65を矢印D方向へ押すと、ロック解除レバー53が開閉カバーフレーム57上を同方向へ移動する。ロック解除レバー53の角孔58も矢印D方向へ移動する。角孔58が矢印D方向へ移動すると、ロック解除リンク60のボス59が矢印D方向へ引っ張られて、ロック解除リンク60がばね62に抗して軸61を中心に矢印G方向(図8)に回動する。これにより、ロック解除リンク60の爪71が引っ掛け部材63の角孔部70から離れて、ロック機構80のロック状態が解除される。ロック機構80のロック状態が解除されると、開閉カバー50を開くことができる。
【0044】
以上説明したように、本実施形態のレーザビームプリンタ1は、延長トレイ51と、ロック解除レバー53とを、開閉カバー50の排紙トレイ下流側部分17aを構成している部分に設けた構造になっている。
【0045】
このため、延長トレイ51と、ロック解除レバー53とが集約して配設され、外観を損なうことがない。また、延長トレイ51と、ロック解除レバー53とが凹部44に配設されているので、レーザビームプリンタ1の高さが高くなるのを防止できる。
【0046】
排紙トレイ下流側部分17aは、レーザビームプリンタ1の上部にある。このため、ユーザが、延長トレイ51を起こしたり、開閉カバー50を開いたりするとき、レーザビームプリンタ1の正面や、側面等に目を向けることなく、容易に延長トレイ51と開閉カバー50との存在を認識することができる。
【0047】
さらに、延長トレイ51は、上流側から起こして下流側に倒して排紙トレイ17を延長したとき、排紙トレイ17をなるべく延長できる位置に設けた方が好ましい。このため、本実施形態のレーザビームプリンタ1は、延長トレイ51の回転軸54を開閉カバー50の下流側(図1において右側)に配設してある。ところが、この場合、延長トレイ51がロック解除レバー53の上方に位置して、ロック解除レバー53が延長トレイ51の陰に隠れた状態で、延長トレイ51を長期間使用していると、ユーザがロック解除レバー53の存在に気が付かない虞がある。
【0048】
そこで、本実施形態のレーザビームプリンタ1は、延長トレイ51に窓孔52を形成して、ユーザがロック解除レバー53の存在に気が付きやすくなっている。
【0049】
なお、窓孔52の代わりに、延長トレイに、視認部であり透視部材である透明なPC材、ABS材、アクリル材等を使用しても、同様にロック解除レバー53の存在を認識することができる。
【0050】
また、窓孔52を備えることで、延長トレイ51を開いた状態でも、窓孔52からロック解除レバー53を作動させることができて、延長トレイ51を元の位置の上流側に倒す必要がなくなり、操作性を向上させることもできる。
【0051】
以上の説明では、延長トレイ51の回転軸54は、開閉カバー50に設けられているが、次に説明するように、ロック解除レバー53上に設けてもよい。
【0052】
すなわち、図9に示すようにロック解除レバー53のロックレバーアクセス部65の両端に、延長トレイ取り付け部68a,68bを設けてある。この延長トレイ取り付け部68a,68bには、延長トレイ51の回転軸54a,54bの上方への移動と手前側奥側への移動とを規制している。また、リブ67a,67bは、延長トレイ51の回転軸54a,54bの下方への移動を規制している。
【0053】
このように、延長トレイ51がロック解除レバー53に設けられていると、延長トレイ51の窓孔52に指を掛けて矢印H方向に引くと、ロック解除レバー53も同方向に移動して、ロック機構のロックを解除して開閉カバーを開くことができる。よって、延長トレイ51を元の位置の上流側に倒すことなく、ロック解除レバー53を移動させることができるので、開閉カバー50の開閉操作性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0054】
【図1】本実施形態のレーザビームプリンタの外観斜視図であり、延長トレイと開閉カバーを主体に示した図である。
【図2】図1において、延長トレイを起こした図である。
【図3】図1において、開閉カバーを開いた図である。
【図4】開閉カバーの上部の部分断面図であり、延長トレイを省略した図である。
【図5】延長トレイを設けた開閉カバーの上部の部分断面図である。
【図6】延長トレイを起こしたときの、開閉カバーの上部の部分断面図である。
【図7】開閉カバーのロック機構の斜視図であり、ロック状態の図である。
【図8】開閉カバーのロック機構の斜視図であり、ロック解除レバーによってロックが解除された解除状態の図である。
【図9】延長トレイの回転軸をロック解除レバー上に設けた場合の実施形態の図である。
【図10】本発明の実施形態の画像形成装置としてのレーザビームプリンタのシート搬送方向に沿った断面図である。
【符号の説明】
【0055】
S シート
1 レーザビームプリンタ(画像形成装置)
2 シート反転装置
3 プリンタ本体(筐体)
6 プロセスカートリッジ(画像形成部の構成部品)
6A 感光ドラム
17 排紙トレイ(排出シート積載部)
17a 排紙トレイ(排出シート積載部)の下流側部分
17b 排紙トレイの上流側部分
17c 排紙トレイの下流側部分
21 画像形成部
22 制御装置
44 凹部
50 開閉カバー
51 延長トレイ
51a 背面
51b シート積載面
52 窓孔(視認部、貫通孔)
53 ロック解除レバー(ロック解除部材)
54,54a,54b 延長トレイの回転軸
80 ロック機構

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像形成部を収納した筐体の上部に排出シート積載部が形成された画像形成装置において、
前記排出シート積載部の下流側部分を構成して、前記画像形成部の構成部品を交換するため開閉可能な開閉カバーと、
前記開閉カバーの開閉ロック機構のロックを解除するロック解除部材と、
上流側を起こされて下流側に倒されたとき前記排出シート積載部を延長する延長トレイと、を備え、
前記ロック解除部材と前記延長トレイとが、前記開閉カバーにおける前記排出シート積載部の下流側部分を構成する位置に設けられている、
ことを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記延長トレイが、上流側を起こされて下流側に倒されたとき前記ロック解除部材の上方に位置し、かつ前記上方に位置したとき前記ロック解除部材を視認できる視認部を有する、
ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
画像形成部を収納した筐体の上部に排出シート積載部が形成された画像形成装置において、
前記排出シート積載部の下流側部分を構成して、前記画像形成部の構成部品を交換するため開閉可能な開閉カバーと、
前記開閉カバーの開閉ロック機構のロックを解除するロック解除部材と、
収納位置と前記排出シート積載部を延長する延長位置とに移動する延長トレイと、を備え、
前記ロック解除部材と前記延長トレイとが、前記開閉カバーにおける前記排出シート積載部の下流側部分を構成する位置に設けられ、
前記延長トレイの前記延長位置は前記ロック解除部材の上方の位置であり、
前記延長トレイが前記延長位置に位置したときに前記ロック解除部材を視認できる視認部を前記延長トレイが有することを特徴とする画像形成装置。
【請求項4】
前記視認部が、貫通孔である、
ことを特徴とする請求項2または3に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記視認部が、透視部材で形成されている、
ことを特徴とする請求項2または3に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記延長トレイが、前記ロック解除部材に設けられている、
ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2007−328302(P2007−328302A)
【公開日】平成19年12月20日(2007.12.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−161537(P2006−161537)
【出願日】平成18年6月9日(2006.6.9)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】