説明

画像形成装置

【課題】装置本体に対して相対的に近接する近接状態と相対的に離間する離間状態とに揺動される第1揺動体を離間状態で保持することができる、画像形成装置を提供する。
【解決手段】装置本体2には、支持部材100の一端部が揺動軸15を中心に回動可能に支持されている。また、装置本体2には、アーム21の一端部が回動可能に支持されている。アーム21の他端部は、支持部材100に対して揺動軸15と直交する方向にスライド可能に接続されている。アーム21には、アームばね45の一端部が接続されている。アームばね45の他端部は、支持部材100におけるアーム21の接続部分よりも揺動軸15側の位置に接続されている。アーム21の他端部には、アームばね45によって、揺動軸15側に引き寄せられる方向の付勢力が付与される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子写真方式のプリンタなどの画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
プリンタなどの画像形成装置として、たとえば、装置本体である作像ユニットの上方に、原稿に形成されている画像を読み取るための読取ユニットを配置して、これらをヒンジにより連結し、読取ユニットを作像ユニットの上面を閉塞する姿勢と作像ユニットの上面を開放する姿勢とに開閉可能に設けたものが提案されている(たとえば、特許文献1参照)。読取ユニットが開けられ、作像ユニットの上面が開放された状態で、作像ユニット内でジャムを取り除く作業や、作像ユニット内に配置された部品を交換する作業などのメンテナンス作業を行うことができる。
【特許文献1】特開2001−281771号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところが、読取ユニットが大きく開けられると、画像形成装置に対してヒンジ側に配置されている壁などに読取ユニットが衝突することがある。また、読取ユニットは比較的大きな重量を有しているので、読取ユニットが大きく開けられると、画像形成装置の重量バランスが崩れ、画像形成装置が転倒するおそれがある。
そのため、読取ユニットの作像ユニットに対する最大開度を90度以下に規制することが好ましい。たとえば、読取ユニットと作像ユニットとをワイヤで連結することにより、読取ユニットの作像ユニットに対する最大開度を規制することができる。しかしながら、その構成では、メンテナンス作業中、その作業者が手で読取ユニットを支えなければならず、作業性が悪い。
【0004】
そこで、本発明の目的は、装置本体に対して相対的に近接する近接状態と相対的に離間する離間状態とに揺動される第1揺動体を離間状態で保持することができる、画像形成装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
前記の目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、画像形成装置において、装置本体と、一端部が前記装置本体に所定の軸線まわりに回動可能に支持され、当該一端部と反対側の他端部が前記装置本体に対して相対的に近接する近接状態と、前記他端部が前記装置本体に対して相対的に離間する離間状態との間で揺動される第1揺動体と、一端部が前記装置本体に回動可能に支持され、当該一端部と反対側の他端部が前記第1揺動体に対して前記所定の軸線と直交する方向にスライド可能に接続されたアームと、一端部が前記アームに接続され、当該一端部と反対側の他端部が前記第1揺動体における前記アームの接続部分よりも前記所定の軸線側の位置に接続され、前記アームに前記アームの前記他端部を前記所定の軸線側に引き寄せる方向の付勢力を付与する付勢部材とを備えていることを特徴としている。
【0006】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記第1揺動体に揺動可能に支持され、前記アームの前記他端部のスライドに伴って揺動される第2揺動体を備えていることを特徴としている。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、前記装置本体内に収容される感光体を備え、前記第2揺動体は、前記第1揺動体が前記近接状態とされ、前記アームの前記他端部が前記所定の軸線に対して相対的に離間する位置にあるときに、前記第1揺動体に対して相対的に離間する第1姿勢をなして、先端部が前記感光体に対向配置され、前記アームの前記他端部が前記所定の軸線に相対的に近接する位置にあるときに、前記第1揺動体に対して相対的に近接する第2姿勢をなし、前記第1姿勢で前記感光体の表面を露光するための露光器であることを特徴としている。
【0007】
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか一項に記載の発明において、前記アームは、前記第1揺動体が前記近接状態と前記離間状態との間で揺動されるときに、その揺動に伴って、90度未満の角度範囲で揺動するように設けられていることを特徴としている。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の発明において、前記第1揺動体は、90度未満の角度範囲で揺動されることを特徴としている。
【0008】
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5のいずれか一項に記載の発明において、前記付勢部材は、伸長により付勢力を発生するばねであり、前記アームの揺動に伴って、前記アームの前記他端部のスライド方向とほぼ平行な方向に伸縮するように設けられていることを特徴としている。
請求項7に記載の発明は、請求項1〜6のいずれか一項に記載の発明において、原稿を載置するためのフラットな載置面を有し、前記載置面に載置された前記原稿に形成されている画像を読み取るためのフラットベッドスキャナを備え、前記第1揺動体は、前記フラットベッドスキャナを支持する支持脚であることを特徴としている。
【0009】
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の発明において、前記第1揺動体には、前記第1揺動体が前記近接状態のときに、前記付勢部材を収容するための収容部が形成されていることを特徴としている。
【発明の効果】
【0010】
請求項1に記載の発明によれば、装置本体には、第1揺動体の一端部が所定の軸線まわりに回動可能に支持されている。第1揺動体は、他端部が装置本体に対して相対的に近接する近接状態と、他端部が装置本体に対して相対的に離間する離間状態との間で揺動される。また、装置本体には、アームの一端部が回動可能に支持されている。アームの他端部は、第1揺動体に対して所定の軸線と直交する方向にスライド可能に接続されている。アームには、付勢部材の一端部が接続されている。付勢部材の他端部は、第1揺動体におけるアームの接続部分よりも所定の軸線側の位置に接続されている。アームの他端部には、付勢部材によって、所定の軸線側に引き寄せられる方向の付勢力が付与される。これにより、アームの一端部が他端部よりも所定の軸線側に配置され、アームの揺動角度範囲および第1揺動体の揺動角度範囲がともに90度未満であっても、第1揺動体を離間状態で保持することができる。そのため、装置本体内のメンテナンスなどを行う場合に、その作業者が手で離間状態の第1揺動体を支える必要がなく、作業性の向上を図ることができる。
【0011】
また、付勢部材の他端部が第1揺動体に接続されているので、付勢部材の他端部が装置本体に設けられる構成と比較して、付勢部材の姿勢を付勢方向と平行な方向に近づけることができる。そのため、アームに対して付勢力を効率よく付与することができる。
請求項2に記載の発明によれば、第1揺動体には、第2揺動体が揺動可能に支持されている。第2揺動体は、アームの他端部のスライドによって揺動される。アームの他端部は、第1揺動体の揺動に伴って揺動する。そのため、第1揺動体を揺動させることにより、これに伴って、アームの他端部がスライドし、さらに第2揺動体を揺動させることができる。
【0012】
請求項3に記載の発明によれば、装置本体内には、感光体が備えられている。第2揺動体は、感光体の表面を露光するための露光器である。第2揺動体は、第1揺動体が近接状態とされ、アームの他端部が所定の軸線に対して相対的に離間する位置にあるときに、第1揺動体に対して相対的に離間する第1姿勢をなして、その先端部が感光体に対向配置される。そのため、第2揺動体は、第1姿勢であるときに、感光体の表面を露光することができる。
【0013】
また、第2揺動体は、第1揺動体が離間状態であり、第1状態がアームの他端部が所定の軸線に相対的に近接する位置にあるときに、第1揺動体に対して相対的に近接する第2姿勢をなす。これにより、第1揺動体が離間状態であるときに、第2揺動体の他端部が所定の軸線側とは反対側の開放側に露出することを防止でき、第2揺動体の先端部である露光器の露光面にごみが付着したり、傷が生じたりすること防止できる。
【0014】
請求項4に記載の発明によれば、アームは、第1揺動体が近接状態と離間状態との間で揺動されるときに、その揺動に伴って、90度未満の角度範囲で揺動される。これにより、第1揺動体の揺動角度範囲を規制することができる。
請求項5に記載の発明によれば、第1揺動体は、90度未満の角度範囲で揺動される。そのため、第1揺動体が装置本体の上方に配置されていても、第1揺動体が離間状態であるときに、画像形成装置に対して所定の軸線側に配置されている壁などに第1揺動体が衝突したり、画像形成装置の重量バランスが崩れ、画像形成装置が転倒したりすることを防止できる。
【0015】
請求項6に記載の発明によれば、付勢部材は、伸長により付勢力を発生するばねである。付勢部材は、アームの揺動に伴って、アームの他端部のスライド方向とほぼ平行な方向に伸縮するように設けられている。これにより、アームに対して付勢力をさらに効率よく付与することができる。
また、付勢部材は第1揺動体の揺動に伴って、その姿勢をほぼ変化させずに伸縮する。そのため、付勢部材の伸縮によってアームにかかる力の変化が少なく、アームの損傷及び変形を防止することができる。
【0016】
請求項7に記載の発明によれば、画像形成装置には、原稿に形成されている画像を読み取るためのフラットベッドスキャナが備えられている。このフラットベッドスキャナは、第1揺動体により支持されている。装置本体内のメンテナンスなどを行う場合に、その作業者が手で離間状態の第1揺動体を支える必要がないので、第1揺動体に重量の比較的大きなフラットベッドスキャナが支持されていても、作業者に大きな負担をかけることがなく、作業性が損なわれるおそれがない。
【0017】
請求項8に記載の発明によれば、第1揺動体には、付勢部材を収容するための収容部が形成されている。そのため、装置本体に付勢部材を収容するためのスペースを確保する必要がない。その結果、装置本体のサイズの縮小を図ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下では、本発明の実施の形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。
1.プリンタの全体構成
図1は、本発明の画像形成装置の一例としてのプリンタの一実施形態を示す側断面図である。また、図2は、図1に示すプリンタにおいて、支持部材が開放された状態を示す側断面図である。
【0019】
プリンタ1は、ボックス形状に形成された装置本体2と、第1揺動体の一例としての支持部材100により装置本体2上に支持されたフラットベッドスキャナ101とを備える、いわゆる複合機である。
(1)装置本体
図1に示すように、装置本体2は、上面に開口部16を備えるボックス形状に形成されている。支持部材100は、一端部が装置本体2の上端部に設けられた揺動軸15まわりに回動可能に支持されており、一端部と反対側の他端部が装置本体2に対して相対的に近接する近接状態と、他端部が装置本体2に対して相対的に離間する離間状態との間で揺動可能となっている。
【0020】
なお、支持部材100が近接状態であるときに、後述する搬送ベルト9による用紙Pの搬送方向における上流側をプリンタ1における前側として、プリンタ1を前側から見たときをプリンタ1における左右の基準とする。各図には、前後上下左右の各方向を示す矢印が記載されている。
装置本体2内には画像形成部110が備えられている。画像形成部110には、4つのドラムユニット3が並列に配置されている。ドラムユニット3は、ブラック、イエロー、マゼンタおよびシアンの各色に対応して設けられ、後述する搬送ベルト9による用紙Pの搬送方向に、ブラック、イエロー、マゼンタおよびシアンの順に並べられている。各ドラムユニット3は、図2に示すように、支持部材100が離間状態であるときに、装置本体2の開口部16を介して、装置本体2内に対して装着および離脱可能である。
【0021】
なお、図1および図2では、ドラムユニット3について、参照符号の末尾に各色を表すK(ブラック)、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)を付している。
各ドラムユニット3は、感光体の一例としての感光ドラム6および現像ローラ7を備えている。感光ドラム6の回転に伴って、感光ドラム6の表面は、図示しないスコロトロン型帯電器によって一様に帯電される。
【0022】
一方、支持部材100には、第2揺動体の一例としてのLEDユニット5が揺動可能に支持されている。LEDユニット5は、各ドラムユニット3に対応して並列に4つ配置されており、支持部材100が近接状態であるときに、その先端が感光ドラム6の周面に対向する第1姿勢をなす。また、LEDユニット5は、支持部材100が離間状態であるときに、装置本体2内から離脱される。このとき、LEDユニット5の先端は、図2に示すように、装置本体2の揺動軸15側に向けられる第2姿勢をなす。
【0023】
スコロトロン型帯電器によって一様に帯電された感光ドラム6は、LEDユニット5によって選択的に露光される。この露光により、感光ドラム6の表面から電荷が選択的に除去され、感光ドラム6の表面に静電潜像が形成される。現像ローラ7には、現像バイアスが印加されている。静電潜像が現像ローラ7に対向すると、静電潜像と現像ローラ7との間の電位差により、現像ローラ7から静電潜像にトナーが供給される。これによって、感光ドラム6の表面にトナー像が形成される。
【0024】
また、装置本体2の底部には、用紙Pを収容する給紙カセット8が配置されている。給紙カセット8に収容されている用紙Pは、各種ローラにより、搬送ベルト9上に搬送される。搬送ベルト9は、1対の駆動ローラ11と従動ローラ10との間に掛け渡されて、4つの感光ドラム6に下方から対向して配置されている。各感光ドラム6に対して搬送ベルト9の上側部分を挟んで対向する各位置には、転写ローラ12が配置されている。搬送ベルト9上に搬送された用紙Pは、搬送ベルト9の走行により、搬送ベルト9と各感光ドラム6との間を順次に通過する。そして、感光ドラム6の表面上のトナー像は、用紙Pと対向したときに、転写ローラ12に印加された転写バイアスによって、用紙Pに転写される。
【0025】
搬送ベルト9に対して用紙Pの搬送方向における下流側には、定着部13が設けられている。トナー像が転写された用紙Pは、定着部13に搬送される。定着部13では、加熱および加圧により、トナー像が用紙Pに定着される。トナー像が定着した用紙Pは、各種ローラにより、支持部材100の排紙トレイ14に排出される。
(2)フラットベッドスキャナ
支持部材100上には、フラットベッドスキャナ101が支持されている。フラットベッドスキャナ101は、排紙トレイ14の上方に設けられている。
【0026】
図1および図2に示すように、フラットベッドスキャナ101は、支持部材100に固定される原稿台102と、原稿台102に揺動可能に支持される押えカバー104とを備えている。
原稿台102は、平面視矩形板状に形成されており、その上面には、原稿が載置される図1および図2に破線で示すガラス面105が設けられている。また、原稿台102の内部には、ガラス面105に原稿が載置された状態で、その原稿を読み取るための図示しないCCDセンサが備えられている。
【0027】
押えカバー104は、平面視矩形板状に形成されている。押えカバー104の後端部と原稿台102の後端部とは、ヒンジ103によって連結されており、押えカバー104は、ガラス面105を上方から塞ぐ閉位置と、ガラス面105を上方に露出させる開位置との間で揺動される。
なお、以下では、特に言及がない限り、押えカバー104が閉位置にあることを前提として説明する。
2.支持部材の開閉機構
図3は、支持部材が近接状態であるときの装置本体および支持部材の一部を示す斜視図である。また、図4は、支持部材が離間状態であるときの装置本体および支持部材の一部を示す斜視図である。また、図5は、近接状態の支持部材を示す斜視図である。また、図6は、支持部材が近接状態から所定の第1角度だけ回動された第1角度位置に配置された状態を示す斜視図である。また、図7は、離間状態の支持部材を示す斜視図である。また、図11Aは、支持部材が近接状態であるときの装置本体、支持部材およびアームばねを示す斜視図である。また、図11Bは、支持部材が離間状態であるときの装置本体、支持部材およびアームばねを示す斜視図である。
【0028】
なお、以下の各図において、図面の煩雑化を回避するため、フラットベッドスキャナ101の図示を省略する。なお、図5〜図7については、後述するアームばね45および支持部材100の一部の図示も省略する。また、一部の部材を破線で図示する。
(1)支持部材
支持部材100は、図3に示す近接状態で前後方向に延びる左右1対の収容部の一例としての脚部112と、図4に示すように、各脚部112の前端部同士を連結する前側連結部113と、各脚部112の後端部同士を連結する後側連結部114とを備える平面視略四角環状に形成されている。各脚部112、前側連結部113および後側連結部114により形成される開口部分は、図4に破線で示すように、排紙トレイ14により閉塞されている。
(1−1)脚部
各脚部112は、下方に向けて開放される断面コ字状に形成されており、幅方向外側の脚部側板112aと、これに対して左右方向に間隔を空けて対向する幅方向内側の脚部側板112bと、各脚部側板112a,112bの上端部を連結し、フラットベッドスキャナ101の下面に接続される脚部天板(図示せず)とを備えている。
【0029】
各脚部112の幅方向内側の脚部側板112bには、図5に示すように、4つのLEDユニット5を支持するためのLED支持部28が、前後方向に等間隔で形成されている。LED支持部28は、脚部側板112bの下端部から下方に突出する側面視半円状に形成されている。LED支持部28には、LED支持孔29が幅方向に貫通して形成されている。
【0030】
左側の脚部112における左側の脚部側板112aには、図4に示すように、脚部側板112aから右方に突出し、前後方向に延びるスライドレール106が形成されている。また、左側の脚部側板112aの後端部には、右方に突出し、さらに後方に屈曲された鉤状のばね係止部107が形成されている。ばね係止部107は、スライドレール106の後端部よりも装置本体2の揺動軸15(図1参照)側に設けられている。ばね係止部107には、後述するアームばね45の他端部が係止される。
【0031】
右側の脚部112における左側の脚部側板112bには、最後方のLED支持孔29とその前方のLED支持孔29との間に、脚部側板112bの上端部から前側下方に向けて円弧上に形成された移動ボス孔72が形成されている。移動ボス孔72には、後述する移動ボス71が挿通される。
また、右側の脚部112には、前後方向にスライド可能な操作部材23と、アーム21のスライド範囲を規制するためのアーム規制部材30と、操作部材23に操作されるリンク部材73とが取り付けられている。操作部材23、アーム規制部材30およびリンク部材73の構成については、後に詳述する。
(1−2)後側連結部
図5に示すように、後側連結部114には、連結部20が左右方向に間隔を空けて2つ形成されている(図4には、右側の連結部20が図示されていない。)。連結部20は、後側連結部114から後側下方に向かって突出する側面視三角形板状に形成されている。連結部20の後側下端部には、円環状の揺動軸受部26が形成されている。揺動軸受部26は、その後側部分が切り欠かれることにより、側面視C字状に形成されている。揺動軸受部26には、装置本体2に設けられた揺動軸15(図1参照)が回動可能に嵌め入れられる。これにより、揺動軸15を揺動中心として、支持部材100が揺動可能に支持される。
(2)アーム
装置本体2は、左右方向に対向する1対の側壁39を備えている。なお、図3および図4には、左側の側壁39のみが図示されている。
【0032】
図3に示すように、側壁39は、前後方向に幅広な側面視略長方形板状に形成されている。各側壁39の上端部には、側面視三角形状の支持部40が形成されている。支持部40には、図示しない支持軸孔が幅方向に貫通して形成されている。
支持部40には、細長い四角柱状に形成されたアーム21の一端部が回動可能に支持されている。
【0033】
各アーム21は、左右方向に対向する1対のアーム側板37と、各アーム側板37を連結するアーム連結板38とを備えている。各アーム側板37の一端部間には、アーム軸41が架設されている。アーム軸41は、支持部40の支持軸孔に対して回転可能に挿通される。これにより、アーム21は、アーム軸41を中心として、装置本体2に対して揺動可能に支持される。
【0034】
また、各アーム21の一端部と反対側の他端部において、左側のアーム側板37には、左側に向かって突出するアームボス43が形成されている。
左側のアーム21における左側のアーム側板37は、右側のアーム側板37よりも一端側に延びて形成されている。この先端部分には、右側に向かって突出する規制ボス42が形成されている。規制ボス42は、支持部材100が離間状態であるとき(図4参照)に、支持部40の左側面に形成された図示しない規制部に当接する。これにより、アーム21のそれ以上の回動が規制される。
【0035】
また、左側のアーム21におけるアーム連結板38の途中部には、図4に示すように、アーム21が装置本体2に対して起立した状態で、後側に突出し、さらに上方に屈曲された鉤状のばね係止部44が形成されている。ばね係止部44には、後述するアームばね45の一端部が係止される。
また、左側のアーム21のアームボス43は、左側の脚部112の左側の脚部側板112aに形成されたスライドレール106に対して上方から当接する。これにより、左側のアーム21の他端部は、スライドレール106に沿って、支持部材100に対して前後方向にスライド可能に設けられている。
【0036】
右側のアーム21のアームボス43は、後述する操作部材23に形成された溝部36に嵌合される。操作部材23は、支持部材100に対して前後方向にスライド可能に設けられている。これにより、右側のアーム21の他端部は、操作部材23と一体的に、支持部材100に対して前後方向にスライド可能に設けられている。
(3)アームばね
付勢部材の一例としてのアームばね45は、コイルばねであり、その一端部が左側のアーム21のばね係止部44に係止されている。アームばね45の他端部は、左側の脚部112に形成されたばね係止部107に係止されている。これにより、アームばね45は、アーム21の他端部のスライド方向(前後方向)に延びた状態に設けられ、図11Aおよび図11Bに示すように、アーム21の揺動に伴って、その姿勢をほぼ変化させずに伸縮する。つまり、支持部材100が揺動するにつれて、ばね係止部44およびばね係止部107は共に移動するようになっており、常にアームばね45の伸縮に変化を与えないような位置に配置されている。
また、アームばね45は、支持部材100が近接状態であるときに、左側の脚部112の内部(コ字状に形成された脚部112の各脚部側板の間)に配置される。なお、アームばね45は、図示しないが右側のアーム21にも設けられている。
(4)操作部材
操作部材23は、図5に示すように、前後方向に延びる側面視略矩形板状の本体部31と、本体部31の後端部から後側下方に向かって延びる側面視略平行四辺形状の傾斜部32とを備えている。傾斜部32の下端部には、後方に向けて突出する当接部33が形成されている。当接部33は、後側ほどその上下方向の幅が小さくなるように形成され、その上面が後側下方に向けて傾斜されている。
【0037】
本体部31の上端部には、前後方向に延びる正面視T字状のスライダ(図示せず)が形成されている。右側の脚部112の脚部天板には、前後方向に細長く形成された孔状のスライドレール(図示せず)が形成されている。スライダの上部が、スライドレール上に配置され、スライダの下部(本体部31との接続部分)が、スライドレールから下方に露出されることにより、操作部材23は、支持部材100の脚部112に対して、前後方向にスライド可能に設けられている。
【0038】
また、本体部31の前端部の右側面には、図5に示すように、右側のアーム21のアームボス43(図3参照)を受け入れる溝部36が形成されている。溝部36にアームボス43が嵌め入れられた状態で、アーム21が揺動されると、その揺動に伴って、操作部材31が前後方向にスライド移動される。
(5)アーム規制部材
アーム規制部材30は、右側の脚部112の脚部天板の下面に取り付けられている。アーム規制部材30は、平面視略矩形細長板状に形成されている。アーム規制部材30の下面には、前後方向に延び、前端部および後端部が閉塞されたアーム規制溝46が形成されている。操作部材23の溝部36に、右側のアーム21の他端部に設けられたアームボス43が嵌め入れられた状態で、アーム規制溝46に、アーム21の他端部が入り込む。これにより、アーム21は、アーム規制溝46の前後方向の長さ範囲で移動可能であり、それ以上の移動が規制される。
(6)リンク部材
リンク部材73は、図6に示すように、右側の脚部112の左側の脚部側板112bに設けられたリンク軸74に揺動可能に支持されている。リンク部材73は、リンク軸74の軸方向と直交する方向に延びて形成され、一端部には、右側に向けて突出するリンクボス75が形成されている。また、リンク部材73の他端部には、後述する移動部材53の移動ボス71が嵌め入れられる移動ボス孔76が形成されている。
3.LEDユニットの揺動機構
(1)LEDユニット
図8は、LEDユニットを示す斜視図である。
【0039】
LEDユニット5は、LEDヘッド49と、LEDヘッド49を保持するための2つのホルダ48と、各ホルダ48を連結する連結部材47とを備えている。
LEDヘッド49は、幅方向に延びる側面視略逆三角形状に形成されている。また、LEDヘッド49は、主走査方向(幅方向)に沿って直線状に並べられたLEDアレイ(図示せず)と、セルフォックレンズアレイ(図示せず)とがユニット化されて形成されている。LEDヘッド49の下面は、光を出射するための露光面として形成されている。
【0040】
各ホルダ48は、LEDユニット49の長手方向と直交する方向に延びる側面視略矩形状に形成されている。そして、各ホルダ48の一端部間に、LEDユニット49が保持されている。
連結部材47は、幅方向に延びる棒状に形成され、各ホルダ48の他端部間に配置されている。連結部材47の幅方向両端部には、幅方向外側に向けて突出する揺動ボス50が形成されている。図5に示すように、揺動ボス50が各脚部側板112bのLED支持孔29に挿通されることにより、LEDユニット5は、支持部材100に対して揺動可能に支持されている。
【0041】
また、図8に示すように、連結部材47の右側端面には、後側上方に向けて突出する腕部51が形成されている。腕部51の突端には、幅方向外側に向けて突出する変位ボス52が形成されている。変位ボス52は、後述する移動部材53に揺動可能に支持される。
(2)移動部材
図9は、支持部材が近接状態であるときの移動部材およびLEDユニットを示す側面図である。図10は、支持部材が離間状態であるときの移動部材およびLEDユニットを示す側面図である。
【0042】
移動部材53は、図9に示すように、前後方向に延びる側面視略矩形板状に形成され、右側の脚部112の左側の脚部側板112bの左側に配置される(図5参照)。移動部材53には、LEDユニット5の変位ボス52が挿通される変位ボス孔54が、前後方向に等間隔で形成されている。移動部材53において、各変位ボス孔54が形成されている部分は、その他の部分よりも上下方向に幅広に形成されている。また、最後方に位置する変位ボス孔54は、その他の3つの変位ボス孔54よりも上下方向に延びた楕円形状に形成されている。
【0043】
また、移動部材53の後端部には、左方向に突出し、さらに前方に屈曲した鉤状のばね係止部56が形成されている。ばね係止部56には、移動部材53を後方に付勢するためのばね57の一端部が係止される。支持部材100には、ばね57の他端部が係止される図示しないばね係止部が形成され、これにより、移動部材53は、後方に向けて付勢されている
また、移動部材53の最後方の変位ボス孔54とその前方の変位ボス孔54との間には、右側に向けて突出する移動ボス71が形成されている。移動ボス71は、脚部側板112bに形成された移動ボス孔72を貫通してさらに右方向に突出し、リンク部材73の移動ボス孔76に保持されている。
4.支持部材の開閉動作
以下、図5〜図7、図9及び図10を主に参照して、支持部材100の動作を説明する。
【0044】
図5および図9に示すように、支持部材100が近接状態で、左右のアーム21が略水平な姿勢をなす。この状態で、左側のアーム21のアームボス43は、スライドレール106の前端部上に配置されている。また、右側のアーム21のアームボス43は、操作部材23の溝部36に嵌合されている。操作部材23は、スライド移動可能な範囲の前端部に配置されている。また、各LEDユニット5は、その先端が支持部材100から相対的に離間し、感光ドラム6(図1参照)の表面に対して露光可能な第1姿勢をなす。また、図9に示すように、移動部材53は、ばね57によって後方に付勢され、移動ボス71が移動ボス孔72の後端部に配置されている。
【0045】
この状態から、装置本体2に対する支持部材100の係止が解除されると、アームばね45(図3参照)の付勢力を受けて、左側のアーム21の他端部が後方に向けてスライドし、左側のアーム21が装置本体2に対して起立する方向に回動される。これにより、支持部材100は、離間状態に向けて回動する。この支持部材100の回動に伴って、右側のアーム21は、装置本体2に対して起立する方向に回動される。これにより、右側のアーム21の他端部が操作部材23とともに後方に向けてスライド移動する。支持部材100が近接状態から第1角度(たとえば、40度)だけ回動された第1角度位置に配置されると、図6に示すように、操作部材23の当接部33がリンク部材73のリンクボス75に対して前側から当接する。このとき、左右のアーム21は、略同一の姿勢で回動される。
【0046】
この状態から、左右のアーム21の他端部が後方に向けてさらにスライドし、左右のアーム21が装置本体2に対して起立する方向にさらに回動すると、支持部材100がさらに回動される。このとき、操作部材23は、右側のアーム21の他端部の移動に伴って、さらに後方へと移動する。これにより、リンクボス75は、当接部33上に乗り上げ、当接部33の傾斜面上を移動する。その結果、リンク部材73は、リンク軸74を中心として回動し、移動ボス71と一体的に移動ボス孔72の前端部に移動する。この移動ボス71の移動に伴って、移動部材53は、図10に示すように、移動ボス71の移動に伴って、前側下方へと移動される。その結果、各LEDユニット5がLED保持孔29を中心として回動される。
支持部材100が離間状態(たとえば、支持部材100が近接状態から45度だけ回動された状態)に配置されると、図7に示すように、左右のアーム21の他端部は、それ以上の後方向への移動が規制される。このとき、左右のアーム21は、支持部材100が近接状態であるときの姿勢から、90度以下の角度範囲内で回動した姿勢をなしている。また、各LEDユニット5は、その他端部が揺動軸15(図1参照)側に向けられる第2姿勢をなす。
【0047】
一方、この状態から、支持部材100が近接状態に向けて回動されると、操作部材23(図7参照)が前方に向けて移動し、リンクボス75が当接部33上から脱落する。そして、ばね57の付勢力によって、移動部材53が後側上方に向けて移動し、移動ボス71が移動ボス孔72の後端部側に配置される。その結果、各LEDユニット5は、LED保持孔29を中心として回動され、その他端部が感光ドラム(図1参照)の表面に対して露光可能な第1姿勢をなす。
5.作用効果
以上のように、装置本体2には、支持部材100の一端部が揺動軸15を中心に回動可能に支持されている。支持部材100は、他端部が装置本体2に対して相対的に近接する近接状態と、他端部が装置本体2に対して相対的に離間する離間状態との間で揺動される。また、装置本体2には、アーム21の一端部が回動可能に支持されている。アーム21の他端部は、支持部材100に対して揺動軸15と直交する方向にスライド可能に接続されている。アーム21には、アームばね45の一端部が接続されている。アームばね45の他端部は、支持部材100におけるアーム21の接続部分よりも揺動軸15側の位置に接続されている。アーム21の他端部には、アームばね45によって、揺動軸15側に引き寄せられる方向の付勢力が付与される。これにより、アーム21の一端部が他端部よりも揺動軸15側に配置され、アーム21の揺動角度範囲および支持部材100の揺動角度範囲がともに90度未満であっても、支持部材100を離間状態で保持することができる。そのため、装置本体2内のメンテナンスなどを行う場合に、その作業者が手で離間状態の支持部材100を支える必要がなく、作業性の向上を図ることができる。
また、アームばね45の他端部が支持部材100に接続されているので、アームばね45の他端部が装置本体2に設けられる構成と比較して、アームばね45の姿勢を付勢方向と平行な方向に近づけることができる。そのため、アーム21に対して付勢力を効率よく付与することができる。
【0048】
また、アームばね45は、アーム21の揺動に伴ってその姿勢をほぼ変化させずに伸縮する。そのため、ばね係止部44,107にかかる力の変化が少なく、アーム21(係止部44,107)の損傷および変形を防止することができる。
また、支持部材100には、LEDユニット5が揺動可能に支持されている。LEDユニット5は、アーム21の他端部のスライドによって揺動される。アーム21の他端部は、支持部材100の揺動に伴って揺動する。そのため、支持部材100を揺動させることにより、これに伴って、アーム21の他端部がスライドし、さらにLEDユニット5を揺動させることができる。
【0049】
また、装置本体2内には、感光ドラム6が備えられている。LEDユニット5は、支持部材100が近接状態とされ、アーム21の他端部が揺動軸15に対して相対的に離間する位置にあるときに、支持部材100に対して相対的に離間する第1姿勢をなして、その先端部が感光ドラム6に対向配置される。そのため、LEDユニット5は、第1姿勢であるときに、感光ドラム6の表面を露光することができる。
【0050】
また、LEDユニット5は、支持部材100が離間状態であり、第1状態がアーム21の他端部が揺動軸15に相対的に近接する位置にあるときに、支持部材100に対して相対的に近接する第2姿勢をなす。これにより、支持部材100が離間状態であるときに、LEDユニット5の他端部が揺動軸15側とは反対側の開放側に露出することを防止でき、LEDユニット5の先端部であるLEDヘッド49の露光面にごみが付着したり、傷が生じたりすることを防止できる。
【0051】
また、アーム21は、支持部材100が近接状態と離間状態との間で揺動されるときに、その揺動に伴って、90度未満の角度範囲で揺動される。これにより、支持部材100の揺動角度範囲を規制することができる。
また、支持部材100は、90度未満の角度範囲で揺動される。そのため、支持部材100が装置本体2の上方に配置されていても、支持部材100が離間状態であるときに、プリンタ1に対して揺動軸15側に配置されている壁などに支持部材100が衝突したり、プリンタ1の重量バランスが崩れ、プリンタ1が転倒したりすることを防止できる。
【0052】
また、アームばね45は、アーム21の揺動に伴って、アーム21の他端部のスライド方向とほぼ平行な方向に伸縮するように設けられている。これにより、アーム21に対して付勢力をさらに効率よく付与することができる。
また、プリンタ1には、原稿に形成されている画像を読み取るためのフラットベッドスキャナ101が備えられている。このフラットベッドスキャナ101は、支持部材100により支持されている。装置本体2内のメンテナンスなどを行う場合に、その作業者が手で離間状態の支持部材100を支える必要がないので、支持部材100に重量の比較的大きなフラットベッドスキャナ101が支持されていても、作業者に大きな負担をかけることがなく、作業性が損なわれるおそれがない。
【0053】
また、支持部材100には、アームばね45を収容するための脚部112が形成されている。そのため、装置本体2にアームばね45を収容するためのスペースを確保する必要がない。その結果、装置本体2のサイズの縮小を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0054】
【図1】本発明のプリンタの一実施形態を示す側断面図である。
【図2】図1に示すプリンタにおいて、支持部材が開放された状態を示す側断面図である。
【図3】支持部材が近接状態であるときの装置本体および支持部材の一部を示す斜視図である。
【図4】支持部材が離間状態であるときの装置本体および支持部材の一部を示す斜視図である。
【図5】近接状態の支持部材を示す斜視図である。
【図6】支持部材が近接状態から所定の第1角度だけ回動された第1角度位置に配置された状態を示す斜視図である。
【図7】離間状態の支持部材を示す斜視図である。
【図8】LEDユニットを示す斜視図である。
【図9】支持部材が近接状態であるときの移動部材およびLEDユニットを示す側面図である。
【図10】支持部材が離間状態であるときの移動部材およびLEDユニットを示す側面図である。
【図11A】支持部材が近接状態であるときの装置本体、支持部材およびアームばねを示す斜視図である。
【図11B】支持部材が離間状態であるときの装置本体、支持部材およびアームばねを示す斜視図である。
【符号の説明】
【0055】
1 プリンタ
2 装置本体
5 LEDユニット
6 感光ドラム
21 アーム
45 アームばね
100 支持部材
101 フラットベッドスキャナ
112 脚部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
装置本体と、
一端部が前記装置本体に所定の軸線まわりに回動可能に支持され、当該一端部と反対側の他端部が前記装置本体に対して相対的に近接する近接状態と、前記他端部が前記装置本体に対して相対的に離間する離間状態との間で揺動される第1揺動体と、
一端部が前記装置本体に回動可能に支持され、当該一端部と反対側の他端部が前記第1揺動体に対して前記所定の軸線と直交する方向にスライド可能に接続されたアームと、
一端部が前記アームに接続され、当該一端部と反対側の他端部が前記第1揺動体における前記アームの接続部分よりも前記所定の軸線側の位置に接続され、前記アームに前記アームの前記他端部を前記所定の軸線側に引き寄せる方向の付勢力を付与する付勢部材とを備えている、画像形成装置。
【請求項2】
前記第1揺動体に揺動可能に支持され、前記アームの前記他端部のスライドに伴って揺動される第2揺動体を備えている、請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記装置本体内に収容される感光体を備え、
前記第2揺動体は、前記第1揺動体が前記近接状態とされ、前記アームの前記他端部が前記所定の軸線に対して相対的に離間する位置にあるときに、前記第1揺動体に対して相対的に離間する第1姿勢をなして、先端部が前記感光体に対向配置され、前記アームの前記他端部が前記所定の軸線に相対的に近接する位置にあるときに、前記第1揺動体に対して相対的に近接する第2姿勢をなし、前記第1姿勢で前記感光体の表面を露光するための露光器である、請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記アームは、前記第1揺動体が前記近接状態と前記離間状態との間で揺動されるときに、その揺動に伴って、90度未満の角度範囲で揺動するように設けられている、請求項1〜3のいずれか一項に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記第1揺動体は、90度未満の角度範囲で揺動される、請求項4に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記付勢部材は、伸長により付勢力を発生するばねであり、前記アームの揺動に伴って、前記アームの前記他端部のスライド方向とほぼ平行な方向に伸縮するように設けられている、請求項1〜5のいずれか一項に記載の画像形成装置。
【請求項7】
原稿を載置するためのフラットな載置面を有し、前記載置面に載置された前記原稿に形成されている画像を読み取るためのフラットベッドスキャナを備え、
前記第1揺動体は、前記フラットベッドスキャナを支持する支持脚である、請求項1〜6のいずれか一項に記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記第1揺動体には、前記第1揺動体が前記近接状態のときに、前記付勢部材を収容するための収容部が形成されている、請求項7に記載の画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11A】
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【図11B】
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【公開番号】特開2009−251230(P2009−251230A)
【公開日】平成21年10月29日(2009.10.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−98288(P2008−98288)
【出願日】平成20年4月4日(2008.4.4)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.セルフォック
【出願人】(000005267)ブラザー工業株式会社 (13,856)
【Fターム(参考)】