説明

画像形成装置

【課題】装置の大型化やメンテナンス時の作業性を低下させることなく、像保持体の光疲労を効果的に抑止することができる画像形成装置を提供する。
【解決手段】静電潜像を保持する1または2以上の感光体ユニット201と、画像情報に対応した画像露光を行ない静電潜像を形成する1または2以上の帯電器204と、各感光体ユニット201上に形成された静電潜像を現像して可視像を得る現像ユニット202と、可視像を画像媒体に転写する転写手段と、感光体ユニット201等を着脱可能に保持するマーキングドロワ200と、保持された状態で、感光体ユニット201等の一部または全部を進退可能に覆う遮光部S1(S2)と、感光体ユニット201等を収容する筐体100とを備えるようにした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、電子写真方式を用いた画像形成装置では、所定の回転軸を中心に回転する像保持体(感光体ローラ)の表面を帯電させて、帯電された像保持体表面に光ビームを照射することにより、この像保持体の表面に画像情報に応じた静電潜像を形成し、該静電潜像を可視剤としてのトナーによって現像することによって静電潜像に応じたトナー像を形成し、このトナー像を記録用紙や中間転写体等の被転写体に転写し、最終的にトナー像を記録用紙へ定着させる一連の画像形成プロセスによって、記録媒体へ画像を形成している。
【0003】
また、カラー画像を高速かつ高画質に形成可能とした画像形成装置としては、イエロー色、マゼンタ色、シアン色、黒色等の各々色の異なるトナー像を形成する4つの画像形成ユニットを、互いに並列的に配置し、これらの各画像形成ユニットで順次形成されるイエロー色、マゼンタ色、シアン色、黒色等の各色のトナー像を、中間転写ベルト上に一旦多重に一次転写した後、この中間転写ベルトから転写用紙上に一括して二次転写し、転写用紙上にトナー像を定着することによって、フルカラーや白黒の画像を形成するように構成した所謂フルカラータンデム機が、種々提案され製品化されている。
【0004】
ところで、通常、像保持体表面の感光体は高照度または長時間にわたって光曝露されると画像に曝露の履歴が残り、形成される画像に白抜けや濃度が濃くなるなどの画質劣化を生じてしまう。
【0005】
このような不具合を解消するために、像保持体を備えるプロセスカートリッジの開口部に遮光部材を設けて装置本体からの着脱時に遮光することにより光曝露を防止する技術が種々提案されている。
【0006】
例えば、特開平4−323664号公報に開示の技術では、プロセスカートリッジにフレキシブルなカバーを設け、装置からの着脱に連動して遮光するよう構成している。
【0007】
また、特開平4−84157号公報に開示の技術では、装置本体に遮光部材を設けており、プロセスカートリッジを退避位置に移動させて装置を開口させる場合に、装置本体にある感光体への作用部材に対応した窓をカバーするように構成している。
【0008】
ところが近年の画像形成装置は、像保持体(感光体)や現像部を他の部位から独立させたユニットとし、そのユニットごと交換できる構成として、メンテナンスの作業性の向上やランニングコストの低減を図ることができるようにしている。
【0009】
このような構成とした場合に、感光体の露出部が広くなり感光体ユニットに遮光部材を取り付けるのが困難になるという問題がある。
【0010】
さらに、一組または複数組の感光体ユニットと現像ユニットを一体的に保持し、装置本体から引き出すことによって各ユニットの着脱を可能にするユニット保持部材を有する画像形成装置の場合には、一つのユニットを交換する際に、他の交換ユニットの光曝露を生じるという問題がある。
【特許文献1】特開平4−323664号公報
【特許文献2】特開平4−84157号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
本発明は、装置の大型化やメンテナンス時の作業性を低下させることなく、像保持体の光疲労を効果的に抑止することができる画像形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
前記課題を解決するため、請求項1の発明に係る画像形成装置は、静電潜像を保持する1または2以上の像保持体と、画像情報に対応した画像露光を行ない静電潜像を対応する前記像保持体上に形成する潜像形成手段と、前記各像保持体上に形成された静電潜像を現像して可視像を得る顕像化手段と、前記可視像を画像媒体に転写する転写手段と、少なくとも前記像保持体、前記潜像形成手段および前記顕像化手段を着脱可能に保持する保持手段と、前記保持手段に保持された状態で、前記像保持体、前記潜像形成手段および前記顕像化手段の一部または全部を進退可能に覆う遮光手段と、前記像保持体、前記潜像形成手段、前記顕像化手段、前記転写手段および前記保持手段を収容する筐体とを備えることを特徴とする。
【0013】
請求項2の発明に係る画像形成装置は、前記保持手段は、少なくとも前記像保持体、前記潜像形成手段および前記顕像化手段を保持した状態で、前記筐体に対して出し入れ可能に設けられていることを特徴とする。
【0014】
請求項3の発明に係る画像形成装置は、前記遮光手段は、前記保持部材の出し入れ方向と同方向に進退するように配置されることを特徴とする。
【0015】
請求項4の発明に係る画像形成装置は、前記保持手段が前記筐体内に収容されている状態において、当該保持手段の上方または下方に前記遮光手段を収納する収納部が設けられており、前記保持手段を前記筐体から引き出す動作に連動して、前記遮光手段が前記収納部から引き出されるように構成されていることを特徴とする。
【0016】
請求項5の発明に係る画像形成装置は、前記像保持体が2以上ある場合に、前記遮光手段は、各像保持体毎に分割されていることを特徴とする。
【0017】
請求項6の発明に係る画像形成装置は、前記遮光手段は、前記保持手段を前記筐体から引き出した状態で少なくとも前記各像保持体を着脱できるように開閉する開閉機構を備えることを特徴とする。
【0018】
請求項7の発明に係る画像形成装置は、前記遮光手段は、前記保持部材の出し入れ方向と直交する方向に進退するように配置されることを特徴とする。
【0019】
請求項8の発明に係る画像形成装置は、前記遮光手段は、可撓性を有するシート状体で構成されることを特徴とする。
【0020】
請求項9の発明に係る画像形成装置は、前記遮光手段は、短冊状の複数の板状部材を揺動可能に連結して構成されることを特徴とする。
【0021】
請求項10の発明に係る画像形成装置は、前記遮光手段は、前記像保持体、前記潜像形成手段および前記顕像化手段の何れをも覆わない状態において所定の収納部に巻き取られた状態で保持されることを特徴とする。
【0022】
請求項11の発明に係る画像形成装置は、前記遮光手段は、前記保持手段に保持される前記像保持体、前記潜像形成手段および前記顕像化手段の両端側から進退可能に設けられることを特徴とする。
【0023】
請求項12の発明に係る画像形成装置は、前記遮光手段は、前記保持手段を前記筐体から引き出した状態で少なくとも前記各像保持体を着脱できるように所望の位置で係止させる係止手段を備えることを特徴とする。
【0024】
請求項13の発明に係る画像形成装置は、少なくとも前記像保持体と前記潜像形成手段とは一体化されたユニットとして構成されていることを特徴とする。
【0025】
請求項14の発明に係る画像形成装置は、前記像保持体は、表面に印加された電荷を輸送する電荷輸送層の上に保護層を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0026】
本発明によれば以下の効果を奏することができる。
【0027】
すなわち、請求項1に記載の発明によれば、本構成を有していない場合に比較して、像保持体、潜像形成手段および顕像化手段の一部または全部を進退可能に覆う遮光手段を設けているので、像保持体の光疲労を効果的に抑止することができるという効果がある。
【0028】
請求項2に記載の発明によれば、本構成を有していない場合に比較して、ドロワータイプの画像形成装置において、メンテナンス時の作業性を低下させることなく、像保持体の光疲労を効果的に抑止することができるという効果がある。
【0029】
請求項3に記載の発明によれば、本構成を有していない場合に比較して、遮光手段は、保持部材の出し入れ方向と同方向に進退するように配置されるので、保持部材を引き出す動作に伴って像保持体等を遮光することができ、像保持体の光疲労を効果的に抑止することができるという効果がある。
【0030】
請求項4に記載の発明によれば、本構成を有していない場合に比較して、遮光手段を収納する収納部が設けられているので装置を大型化させることなく、また、保持手段を筐体から引き出す動作に連動して遮光手段が収納部から引き出されるので、メンテナンス時の作業性を低下させることなく、像保持体の光疲労をより効果的に抑止することができるという優れた効果がある。
【0031】
請求項5に記載の発明によれば、本構成を有していない場合に比較して、遮光手段は、各像保持体毎に分割されているので、メンテナンス時の作業性を低下させることなく、像保持体の光疲労を効果的に抑止することができるという効果がある。
【0032】
請求項6に記載の発明によれば、本構成を有していない場合に比較して、各像保持体等を着脱できるように開閉する開閉機構を備えているので、メンテナンス時の作業性を低下させることなく、像保持体の光疲労を効果的に抑止することができるという効果がある。
【0033】
請求項7に記載の発明によれば、本構成を有していない場合に比較して、遮光手段は、保持部材の出し入れ方向と直交する方向に進退するように配置されるので、装置を大型化させることなく像保持体の光疲労を効果的に抑止することができるという効果がある。
【0034】
請求項8に記載の発明によれば、本構成を有していない場合に比較して、装置を大型化させることなく像保持体の光疲労を効果的に抑止することができるという効果がある。
【0035】
請求項9に記載の発明によれば、本構成を有していない場合に比較して、装置を大型化させることなく像保持体の光疲労を効果的に抑止することができるという効果がある。
【0036】
請求項10に記載の発明によれば、本構成を有していない場合に比較して、遮光手段は、像保持体等を覆わない状態において所定の収納部に巻き取られて保持されるので、装置を大型化させることなく像保持体の光疲労を効果的に抑止することができるという効果がある。
【0037】
請求項11に記載の発明によれば、本構成を有していない場合に比較して、装置を大型化させることなく像保持体の光疲労を効果的に抑止することができるという効果がある。
【0038】
請求項12に記載の発明によれば、本構成を有していない場合に比較して、遮光手段を所望の位置で係止させる係止手段を備えているので、メンテナンス時の作業性を低下させることなく、像保持体の光疲労を効果的に抑止することができるという効果がある。
【0039】
請求項13に記載の発明によれば、本構成を有していない場合に比較して、装置を大型化させることなく像保持体の光疲労を効果的に抑止することができるという効果がある。
【0040】
請求項14に記載の発明によれば、本構成を有していない場合に比較して、像保持体の光疲労をより効果的に抑止することができるという効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0041】
以下、本発明を実施するための最良の形態を、図面を参照しつつさらに具体的に説明する。ここで、添付図面において同一の部材には同一の符号を付しており、また、重複した説明は省略されている。なお、ここでの説明は本発明が実施される最良の形態であることから、本発明は当該形態に限定されるものではない。
【0042】
図1は本発明の実施の形態に係るタンデム型のデジタルカラープリンタの外観を示す斜視図、図2は遮光部材が設けられない場合の感光体に照射される照度とハーフトーン画像の濃度むらの関係を示すグラフ(a)と表(b)、図3は第1の実施例に係るプリンタの要部の構成と動作を示す平面図、図4は第1の実施例に係る遮光機構の要部を示す平面図、図5(a)〜(d)は第2の実施例に係るプリンタの概略構成と動作を示す側面図、図6は第2の実施例に係るプリンタの概略構成と動作を示す斜視図、図7はその他の実施例に係るタンデム型のデジタルカラープリンタの要部を示す側面図である。
【0043】
図1に示すように、本発明の画像形成装置としてのタンデム型のデジタルカラープリンタPRの概略構成を示している。
【0044】
なお、本発明は、タンデム型のデジタルカラー複写機等にも適用できる。
【0045】
図1において、タンデム型のデジタルカラープリンタPRは、プラスチック等で形成される筐体100内に、印刷機構部Kと、図1には現れない遮光部材(遮光手段)Sと、トナーカートリッジ401(401Y,401M,401C,401K)等が収納されている。
【0046】
筐体100の前面側には、開閉可能なフロントカバー101が設けられている。なお、図1ではフロントカバー101は手前側に開閉されるタイプを示しているが、これに限らず、筐体100の左右の何れかに開くタイプや、2分割された扉状のカバーが観音開きするタイプであってもよい。
【0047】
印刷機構部Kは、ユニット保持部材(保持手段:以下、マーキングドロワという)200と、このマーキングドロワ200に載置される画像形成ユニットU(U1〜U4)とから構成されている。なお、印刷機構部Kの上方には、トナーカートリッジ401(401Y,401M,401C,401K)の収納部400が設けられている。
【0048】
マーキングドロワ200は、筐体100内に設けられるレール(図には現れない)等に沿って、フロントカバー101を開けた際の開口部から矢印A方向に進退可能に支持されている。
【0049】
実際には、画像形成ユニットU(U1〜U4)の交換等のメンテナンス作業や、紙詰まり(ジャム)を生じた際の除去作業等を行う際に、作業を行う者がフロントカバー101を開け、手動でマーキングドロワ200を引き出して作業を行い、作業終了後にマーキングドロワ200を押し戻してフロントカバー101を閉めるという動作を行う。
【0050】
この際に、マーキングドロワ200の進退動作に連動して遮光部(遮光シート)Sも進退したり、あるいは手動により遮光部Sの進退を行わせることにより画像形成ユニットU(U1〜U4)が光暴露されることを有効に抑制することができる。詳細については後述する。
【0051】
また、図1において、筐体100の右側には印刷処理が完了して排出された印刷用紙を受けるトレー300が設けられている。
【0052】
画像形成ユニットU(U1〜U4)は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の4色に対応するものであり、何れも同様の構造となっている。
【0053】
ここで、イエロー(Y)に対応する画像形成ユニットU1の構造を説明する。
【0054】
画像形成ユニットU1は、静電潜像を保持する感光体ユニット(像保持体)201と、静電潜像をトナーを用いて顕像化する現像ユニット(顕像化手段)202と、不要なトナーを除去するクリーナー部203と、感光体ユニット201を帯電させる帯電器204とから構成されている。
【0055】
感光体ユニット201および現像ユニット202は、ユニットU1本体に着脱可能に保持されており、互いに独立して設けられている。
【0056】
これは、近年において、感光体、現像剤ともに長寿命化が図られているため、ユニットを一体化したプロセスユニットを構成して一体的に交換をするよりも、個々の寿命に合わせて感光体ユニット201および現像ユニット202を適当なタイミングで交換した方がランニングコストを低減することができるためである。
【0057】
本発明では、感光体ユニット201または現像ユニット202を交換する際に、マーキングドロワ200上のその他のユニットUが光に曝され、画像形成時に感光体周期の濃度ムラを発生してしまうなどの不具合を防止するために、遮光部Sが設けられている。
【0058】
ここで、図2のグラフ(a)と表(b)に、遮光部Sが設けられない場合の感光体に照射される照度とハーフトーン画像の濃度むらの関係を示す。
【0059】
図2のように、照度が高いほど画像中の濃度差が大きくなることがわかった。
【0060】
この実験では、3波長型昼白色蛍光灯を使用し、感光体上の照度が600〜620ルクスになる位置で実施した。なお、曝露時間は60分とした。照度は感光体を覆うプリント用普通紙(白色、65〜70gsm)の枚数を1、2、3、7、10枚に変化させている。プリント用紙1枚のときの照度は193.5ルクス、10枚のときは10.1ルクスであった。また、曝露時間30分で曝露照度を変更し20%ハーフトーンのプリント画像に発生する濃度ムラについて官能評価を実施した。この結果を表(b)に示す。 この結果のように感光体に照射される光を遮光部Sで遮ることで課題となる感光体の光疲労を防止できることがわかる。ここで照度測定にはミノルタ社製デジタル照度計T−1Mを使用した。
【0061】
次に、本発明に係るプリンタの具体的な実施例について述べる。
【0062】
まず、図3と図4を参照して第1の実施例に係るデジタルカラープリンタPR1について説明する。なお、プリンタの全体構成は、先に述べた図1と同様であるので図示および説明は省略する。
【0063】
図3(a)に示すように、図1に示したマーキングドロワ200内に、画像形成ユニットU(U1〜U4)が収納されている。
【0064】
なお、マーキングドロワ200は図1に示すのと同様に、矢印A方向に進退され、筐体1から出し入れできるようになっている。なお、本実施例では、マーキングドロワ200の前面側に引き出し用のハンドル250が設けられている。
【0065】
そして、左右両端側の画像形成ユニットU1とU4の側部に、遮光部S1aとS1bの収納部700aと700bが設けられている。
【0066】
遮光部S1aとS1bは同様の構成である。図4は、遮光部S1aについての具体的な構成を示している。
【0067】
遮光部S1aは、マーキングドロワ200の奥行き方向にわたって回動自在に設けられる回転軸251aと、この回転軸251aに一端を固定されて巻き取られた状態で保持される可撓性を有する遮光シート252aと、回転軸251aを巻き取り方向に付勢するバネ280と、回転軸受け部材290とから構成されている。
【0068】
遮光シート252aとしては、特に限定されないが、厚さ35μmの黒色ビニールシートを使用することができる。
【0069】
遮光シート252aの端部には被固定部600aが設けられている。特に限定はされないが、本実施例においては後述する固定ピン500に対応した大きさの固定用穴601を有するPETフィルムを貼り付けて被固定部600aを構成している。
【0070】
遮光シート252aの引き出し方向の長さは特には限定されないが、遮光部S1aについていえば、最大に引き出した状態で図3の画像形成ユニットU4まで覆う長さとすることが望ましい。
【0071】
一方、図3に示すように、各画像形成ユニットU(U1〜U4)の上面には、複数の固定ピン500が立設されている。特に本実施例では、各感光体ユニット201と各現像ユニット202の上面と、マーキングドロワ200の右端とに固定ピン500がそれぞれ設けられている。したがって、所望の固定ピン500の位置まで遮光シート252aおよび252bを手動で引き出して、被固定部600a,600bを所望の固定ピン500に係合させて遮光シート252a,252bを係止することにより、所望位置の感光体ユニット201あるいは現像ユニット202のみを露出させることができる。つまり、他の感光体ユニット201および現像ユニット202を遮光シート252aおよび252bで覆うことができる。
【0072】
ここで、本実施例に係るデジタルカラープリンタPR1において遮光部S1aとS1bを用いる状態について説明する。
【0073】
例えば、画像形成ユニットU2の寿命や何らかの故障により、マゼンタ色の発色や濃度に異常が現れた場合に、使用者あるいはメンテナンスサービスの作業者は、まずプリンタPR1の前面のフロントカバー101を開け、次いでマーキングドロワ200のハンドル250を引いて、マーキングドロワ200が完全に引き出された状態とする。
【0074】
次に、遮光部S1aとS1bを順次(どちらを優先するかは任意である)操作して、遮光シート252aおよび252bを引き出し、図3(b)に示すように、遮光部S1a側の被固定部600aを固定ピン500Aに、遮光部S1b側の被固定部600bを固定ピン500Bにそれぞれ係止させる。
【0075】
これにより、不具合があると思われる画像形成ユニットU2のみを露出させ、画像形成ユニットU1,U3,U4を遮光シート252aおよび252bで覆った状態とすることができ、無用な光暴露を有効に抑制することができる。特に本実施例によれば、遮光シート252aおよび252bは、使用しない状態において回転軸251a,251bに巻き取られ、コンパクトに収容されるので装置(プリンタ自体)が大型することもない。
【0076】
この状態で作業者は、画像形成ユニットU2の感光体ユニット201および現像ユニット202を点検し、必要に応じて感光体ユニット201の交換等の作業を行うことができる。なお、作業の進捗状況に合わせて遮光シート252aあるいは252bを一旦固定ピン500から外したり、他の固定ピン500に移動させたりすることもできる。
【0077】
遮光シート252aおよび252bで覆われた状態において、感光体ユニット201上の照度を確認したところ、遮光シート252aおよび252b上の照度が620ルクスのときに感光体ユニット201上では2.84ルクスであった。
【0078】
この状態を30分保った後に、画像密度20%のハーフトーン画像をプリントして評価したところ、濃度ムラは検出されなかった。
【0079】
なお、遮光シート252aおよび252bは黒以外に感光体が感度をもたない色であればよく、また、回転軸251a,251bに巻き取られる構成に限られず遮光シート252aおよび252bが収納部700aおよび700bに収納可能な構成であればよい。
【0080】
また、遮光シート252aおよび252bに代えて短冊状の複数の板状部材を揺動可能に連結して構成したもの(例えば、ブラインドやシャッター等に適用されるすだれ状体など)を用いることも考えられる。
【0081】
次に、図5と図6を参照して第2の実施例に係るデジタルカラープリンタPR2について説明する。なお、プリンタの全体構成は、先に述べた図1と同様であるので図示および説明は省略する。
【0082】
図5(a)に示すように、本実施例においては遮光部S2を構成する遮光部材800(800Y,800M,800C,800K)は、筐体100内のマーキングドロワ200の上方側に設けられる収納部900に収容されている。収容の形式は特には限定されず、第1の実施例のように可撓性を有する遮光シートを巻き取って収容するようにしてもよいし、あるいは短冊状の複数の板状部材を揺動可能に連結して構成したもの(例えば、ブラインドやシャッター等に適用されるすだれ状体など)を用い、収納部に畳んだ状態で収容するようにしてもよい。
【0083】
また、図6(a),(b)に示すように、遮光部材800は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の4色の各画像形成ユニットU(U1〜U4)に合わせて800Y,800M,800C,800Kに4分割されている。
【0084】
そして、マーキングドロワ200が完全に引き出された状態で、各800Y,800M,800C,800Kは個別に開閉できるように構成されている(例えば、図5(d)に示すようにヒンジ802を介して矢印B方向に回動される)。
【0085】
マーキングドロワ200の前端側には例えば磁石801が固定されており、遮光部材800(800Y,800M,800C,800K)の前端部に設けられた磁石あるいは鉄片等を磁力で引きつけて保持されるようになっている。
【0086】
なお、磁力による保持に限られず、例えばベルクロテープ等により着脱自在に保持される構造であれば何であってもよい。
【0087】
ここで、本実施例に係るデジタルカラープリンタPR2において遮光部S2を用いる状態について説明する。
【0088】
例えば、画像形成ユニットU4の寿命や何らかの故障により、ブラックの発色や濃度に異常が現れた場合に、使用者あるいはメンテナンスサービスの作業者は、まずプリンタPR2の前面のフロントカバー101bを開け、次いでマーキングドロワ200を完全に引き出された状態とする。
【0089】
この際に、遮光部S2の遮光部材800(800Y,800M,800C,800K)は磁石801に保持された状態で、マーキングドロワ200の引き出し動作に連動して引き出されて来る(図5(b),(c)および図6(a)参照)。
【0090】
次に、画像形成ユニットU4を覆っている遮光部材800Kのみを開ける。これにより、不具合があると思われる画像形成ユニットU4のみが露出され、画像形成ユニットU1〜U3を遮光部材800Y,800M,800Cで覆った状態とすることができ、無用な光暴露を有効に抑制することができる。
【0091】
特に本実施例によれば、遮光部材800(800Y,800M,800C,800K)は、使用しない状態において収納部900に収容されるので装置(プリンタ自体)が大型することもない。
【0092】
この状態で作業者は、画像形成ユニットU4の感光体ユニット201および現像ユニット202を点検し、必要に応じて感光体ユニット201の交換等の作業を行うことができる。
【0093】
他の画像形成ユニットU1〜U3の交換等を行う場合の操作も同様であり、該当する位置の遮光部材800(800Y,800M,800C,800K)を開けるだけで作業を行うことができるので、交換等を要しない画像形成ユニットが光暴露される事態を有効に防止することができる。
【0094】
次に、図7を参照して他の実施例に係るデジタルカラープリンタPR3について説明する。なお、先に述べた図1と同様の構成については同様の符号を付して説明は省略する。
【0095】
図7に示すようにマーキングドロワ200内には、画像形成ユニットU(U1〜U4)が収納されている。
【0096】
また、画像形成ユニットUの下方には、中間転写ベルト901,バックアップローラ902,ベルトクリーニング手段903等から構成される転写ドロワ915と、二次転写ロール904,用紙搬送ロール905,定着装置906等から構成される搬送・定着ユニット910が設けられている。なお、クリーニング手段203は例えばウレタンゴムブレードと廃トナー搬送手段より構成される。
【0097】
ここで感光体ユニット201の表面には有機感光体が使用されている。但し、必ずしもこれに限定されるものではなく、有機感光体の表面にオーバーコート層を設けた感光体(オーバーコート感光体)を使用しても良い。
【0098】
そして、オーバーコート感光体のオーバーコート層が電荷輸送層と異なる吸光特性をもつ場合には、光疲労も起こりやすくなるため、上述の第1の実施例および第2の実施例に係る遮光機構を適用することにより有効に光疲労の低減を図ることができる。
【0099】
ここでオーバーコート感光体の例として、感光体1,感光体2,感光体3,感光体4を示す。
感光体1
(UCL)
【0100】
アセチルアセトンジルコニウムブトキシド 20重量部
(オルガチックス ZC540、松本交商製)
【0101】
γーアミノプロピルトリエトキシシラン 2重量部
(A1100 日本ユニカ(株)製)
【0102】
ポリビニルブチラール樹脂 1.5重量部
(エスレックBM−S 積水化学(株)製)
【0103】
n−ブチルアルコール 70重量部
【0104】
上記成分からなる溶液を、アルミニウムパイプ上に浸漬塗布した後、150°Cで10分間乾燥させて、膜厚0.9μmの下引き層を形成した。
【0105】
(CGL)
【0106】
X型無金属フタロシアニン5重量部、塩化ビニルー酢酸ビニル共重合体(VMCH、ユニオンカーバイド社製)5重量部、酢酸 n−ブチル 200重量部を1mmφのガラスビーズを用いたサンドミルで2時間分散して得られた分散液を、上記の下引き層上に浸漬塗布し、100°Cで10分間乾燥させて、膜厚0.2μmの電荷発生層を形成した。
【0107】
(CTL)
【0108】
N,N’−ジフェニル−N,N’−ビス(3−メチルフェニル)−[1,1’]ビフェニル−4,4’−ジアミン45重量部及びビスフェノールZポリカーボネート樹脂(分子量:4万)55重量部をクロルベンゼン800重量部に加えて溶解し,電荷輸送層用塗布液を得た。この塗布液を電荷発生層上に塗布し、130℃、45分の乾燥を行って膜厚が22μmの電荷輸送層を形成した。
【0109】
(OCL)
下記構造式(化1)で表される化合物3.5質量部、レジトップPL−4852(群栄化学製)3質量部、ポリビニルフェノール樹脂(Aldrich製)0.5部、イソプロピルアルコール10質量部、並びに3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシトルエン(BHT)0.2質量部を加えて保護層用塗布液を調製した。この塗布液を電荷輸送層の上に浸漬塗布法により塗布し、室温で30分風乾した後、150℃で1時間加熱処理して硬化させ、膜厚約4.0μmの保護層を形成して実施例1の感光体を作成した。
【化1】

感光体2
UCL、CGLは感光体1に同じ
(CTL)
【0110】
下記構造式(化2)の電荷輸送性化合物2部、ビスフェノールZポリカーボネート樹脂(分子量:4万)3部をクロロベンゼン20部に溶解させた塗布液を前記電荷発生層上に浸漬コーティング法で塗布し、110℃、40分の加熱を行なって膜厚22μmの電荷輸送層を形成した。
【化2】

(OCL)
【0111】
下記に示す構成材料を、イソプロピルアルコール5部、テトラヒドロフラン3部、蒸留水0.3部に溶解させ、イオン交換樹脂(アンバーリスト15E) 0.5部を加え、室温で攪拌することにより24時間加水分解を行った。
【0112】
構成材料
【0113】
下記構造式(化3)化合物 2部
【0114】
メチルトリメトキシシラン 2部
【0115】
テトラメトキシシラン 0.3部
【0116】
コロイダルシリカ 0.1部
【0117】
フッ素グラフトポリマー(ZX007C:富士化成製) 0.5部
【0118】
加水分解したものからイオン交換樹脂を濾過分離した液に対し、アルミニウムトリスアセチルアセトナート(Al(aqaq)3)を0.1部、3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシトルエン(BHT)0.4部を加え、このコーティング液を前記電荷輸送層の上にリング型浸漬塗布法により塗布し、室温で30分風乾した後、170℃で1時間加熱処理して硬化し、膜厚4.0μmの表面層を形成した。
【化3】

感光体3
感光体1のUCL、CGL、CTLの構成の感光体
感光体4
感光体1のUCL、CGL
(CTL)
【0119】
上記構造式(化2)の電荷輸送性化合物9部、ポリアリレート樹脂(分子量8万)10部をジメチキシメタン33部、モノクロロベンゼン60部の混合溶媒に溶解させた塗布液を前記電荷発生層上に浸漬コーティング法で塗布し、120℃、60分の加熱を行なって膜厚23μmの電荷輸送層を形成した。
【0120】
ここで、図7に示すプリンタPR3の条件と動作について述べる。
【0121】
プロセススピードを160mm/secとし、帯電手段204による感光体表面の帯電電位を−700V、露光手段による露光部電位を−300Vとした。感光体201は図7中の矢線aの方向に回転している。現像ロール202aに−560Vの直流成分に振幅(ピーク・トゥ・ピーク電圧)を1.0kV、周波数6kHz、Duty60%の矩形波が重畳された現像バイアス電圧を印加してトナー像を形成した。
【0122】
このトナー像は中間転写ベルト901に転写され、さらに転写材(図示せず)に転写され、定着装置906によって定着される。中間転写ベルト901の移動方向は図7の矢線bに示す通りである。
【0123】
ここで、使用したトナーは、乳化重合法により作成し、コールターカウンター(コールター社製)で測定した体積平均粒径が5.8μmのトナーであった。トナー粒径は必ずしもこの限りではなく、3〜7μmであればよい。トナーの形状は形状係数で表わし、光学顕微鏡(ミクロフォトFXA;ニコン社製)で得た該トナーの拡大写真を、イメージアナライザーLuzex3(NIRECO社製)により画像解析を行って次式により算出した値である。
【0124】
形状係数=(トナー径の絶対最大長)2/トナーの投影面積×(π/4)×100
【0125】
トナー形状係数は、トナーの投影面積と、それに外接する円の面積の比で表わしており、真球の場合100となり、形状が崩れるにつれ増加する。形状係数は、トナー粒子複数個に対して計算され、その平均値を代表値とする。本実施の形態では、形状係数130〜140のトナーを用いた。トナーには、平均粒径10〜150nmの、シリカおよびチタニア等の無機微粒子(外添剤)を適宜量外添した。本実施の形態においては上に示す現像剤を使用したが、必ずしもこの限りでなく従来使用されている粉砕トナーを使用してもよい。また、平均粒径35μmのフェライトビーズからなるキャリアを使用した。
【0126】
以上本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本明細書で開示された実施の形態はすべての点で例示であって開示された技術に限定されるものではないと考えるべきである。すなわち、本発明の技術的な範囲は、前記の実施の形態における説明に基づいて制限的に解釈されるものでなく、あくまでも特許請求の範囲の記載に従って解釈すべきであり、特許請求の範囲の記載技術と均等な技術および特許請求の範囲内でのすべての変更が含まれる。
【産業上の利用可能性】
【0127】
本発明による画像形成装置は、レーザプリンタ、フルカラープリンタ、複写機、ファクシミリ装置等に適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0128】
【図1】本発明の実施の形態に係るタンデム型のデジタルカラープリンタの外観を示す斜視図である。
【図2】遮光部材が設けられない場合の感光体に照射される照度とハーフトーン画像の濃度むらの関係を示すグラフ(a)と表(b)である。
【図3】第1の実施例に係るプリンタの要部の構成と動作を示す平面図である。
【図4】第1の実施例に係る遮光機構の要部を示す平面図である。
【図5】第2の実施例に係るプリンタの概略構成と動作を示す側面図である。
【図6】第2の実施例に係るプリンタの概略構成と動作を示す斜視図である。
【図7】その他の実施例に係るタンデム型のデジタルカラープリンタの要部を示す側面図である。
【符号の説明】
【0129】
PR(PR1,PR2,PR3) タンデム型のデジタルカラープリンタ(画像形成装置)
100 筐体
K 印刷機構部
101,101b フロントカバー
200 マーキングドロワ(保持手段)
201 感光体ユニット(感光体:像保持手段)
202 現像ユニット(顕像化手段)
202a 現像ロール
203 クリーナー部(クリーニング手段)
204 帯電器(帯電手段:潜像形成手段)
S1,S2 遮光部(遮光手段)
250 ハンドル
251a,251b 回転軸
252a,252b 遮光シート
280 バネ
290 回転軸受け部材
300 トレー
400 収納部
401 トナーカートリッジ
500(500A,500B) 固定ピン
600a,600b 被固定部
601 固定用穴
700a 収納部
800(800Y,800M,800C,800K) 遮光部材
801 磁石
802 ヒンジ
900 収納部
901 中間転写ベルト(転写手段)
902 バックアップローラ
903 ベルトクリーニング手段
904 二次転写ロール
905 用紙搬送ロール
906 定着装置
910 搬送・定着ユニット
915 転写ドロワ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
静電潜像を保持する1または2以上の像保持体と、
画像情報に対応した画像露光を行ない静電潜像を対応する前記像保持体上に形成する潜像形成手段と、
前記各像保持体上に形成された静電潜像を現像して可視像を得る顕像化手段と、
前記可視像を画像媒体に転写する転写手段と、
少なくとも前記像保持体、前記潜像形成手段および前記顕像化手段を着脱可能に保持する保持手段と、
前記保持手段に保持された状態で、前記像保持体、前記潜像形成手段および前記顕像化手段の一部または全部を進退可能に覆う遮光手段と、
前記像保持体、前記潜像形成手段、前記顕像化手段、前記転写手段および前記保持手段を収容する筐体と、
を備えることを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記保持手段は、少なくとも前記像保持体、前記潜像形成手段および前記顕像化手段を保持した状態で、前記筐体に対して出し入れ可能に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記遮光手段は、前記保持部材の出し入れ方向と同方向に進退するように配置されることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記保持手段が前記筐体内に収容されている状態において、当該保持手段の上方または下方に前記遮光手段を収納する収納部が設けられており、
前記保持手段を前記筐体から引き出す動作に連動して、前記遮光手段が前記収納部から引き出されるように構成されていることを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記像保持体が2以上ある場合に、前記遮光手段は、各像保持体毎に分割されていることを特徴とする請求項1から請求項4の何れかに記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記遮光手段は、前記保持手段を前記筐体から引き出した状態で少なくとも前記各像保持体を着脱できるように開閉する開閉機構を備えることを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記遮光手段は、前記保持部材の出し入れ方向と直交する方向に進退するように配置されることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記遮光手段は、可撓性を有するシート状体で構成されることを特徴とする請求項1から請求項7の何れかに記載の画像形成装置。
【請求項9】
前記遮光手段は、短冊状の複数の板状部材を揺動可能に連結して構成されることを特徴とする請求項1から請求項7の何れかに記載の画像形成装置。
【請求項10】
前記遮光手段は、前記像保持体、前記潜像形成手段および前記顕像化手段の何れをも覆わない状態において所定の収納部に巻き取られた状態で保持されることを特徴とする請求項8または請求項9に記載の画像形成装置。
【請求項11】
前記遮光手段は、前記保持手段に保持される前記像保持体、前記潜像形成手段および前記顕像化手段の両端側から進退可能に設けられることを特徴とする請求項7から請求項9の何れかに記載の画像形成装置。
【請求項12】
前記遮光手段は、前記保持手段を前記筐体から引き出した状態で少なくとも前記各像保持体を着脱できるように所望の位置で係止させる係止手段を備えることを特徴とする請求項7から請求項11の何れかに記載の画像形成装置。
【請求項13】
少なくとも前記像保持体と前記潜像形成手段とは一体化されたユニットとして構成されていることを特徴とする請求項1から請求項12の何れかに記載の画像形成装置。
【請求項14】
前記像保持体は、表面に印加された電荷を輸送する電荷輸送層の上に保護層を備えることを特徴とする請求項1から請求項13の何れかに記載の画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2009−25712(P2009−25712A)
【公開日】平成21年2月5日(2009.2.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−190817(P2007−190817)
【出願日】平成19年7月23日(2007.7.23)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】