説明

画像形成装置

【課題】本発明は、カバー部の垂直方向上側に回動可能に取り付けられるストッパ部であって、カバー部を開状態にすることで内部部材の交換時に邪魔にならない位置に回動移動するストッパ部を有する画像形成装置を提供することを目的とする。
【解決手段】コピー機1は、装置本体Mの外形を構成するケース体Cと、ケース体Cにおける側面の一部を構成し閉状態と開状態とに回動移動可能に構成されるカバー部C2と、カバー部C2における上側端部C2aに回動軸Z2を中心に回動可能に取り付けられ、カバー部C2が開状態において、重心が回動軸Z2よりも水平方向外側に位置するよう配置される第1ストッパ部101と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コピー機等の画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、画像形成装置としてのコピー機等において、コンパクト化が進んでいる。ここで、コンパクト化されたコピー機等においては、トナー画像が形成された後に排紙された用紙を集積する集積部も小さくなるため、排紙された用紙が集積部からはみ出して床に落下する場合があった。
【0003】
これに対し、排紙された用紙の落下を抑制するため、排紙部に対向するようにストッパ部材が設けられたコピー機が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2003−40513号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、特許文献1のコピー機において、ストッパ部材がトナー等の交換のために開閉する側面のカバー部に取り付けられている場合、交換作業の邪魔になる場合があった。
【0005】
本発明は、カバー部の垂直方向上側に回動可能に取り付けられるストッパ部であって、カバー部を開状態にすることで内部部材の交換時に邪魔にならない位置に回動移動するストッパ部を有する画像形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、筐体と、前記筐体の外形を構成するケース体と、前記筐体の内部に配置されシート状の被転写材に画像を形成する画像形成部と、前記画像形成部により画像が形成された前記被転写材を前記筐体の内部から外部に排出する排出部と、前記排出部から排出された前記被転写材が集積される集積部と、前記ケース体の前記排出部と対向する側面を構成し、下側端部に配置された第1回動軸を有すると共に、前記筐体の内部が露出されない閉状態と、上側端部を前記筐体から離間する方向に開放し、前記筐体の内部が露出された開状態とに回動可能なカバー部と、前記カバー部の前記上側端部において、自由端が前記集積部に向けて延在し、該集積部の一部を構成する横臥姿勢の第1状態と、前記集積部から外側へ向けて回動し、前記集積部へ排出された前記被転写材先端と当接する起立姿勢の第2状態とに第2回動軸を中心に回動可能に支持された板状部材を有するストッパ部であって、前記ストッパ部は、前記カバー部の開放動作に伴って、横臥姿勢である第1状態から起立姿勢である第2状態に回動移動することを特徴とする画像形成装置に関する。
【0007】
本発明は、筐体と、前記筐体の外形を構成するケース体と、前記筐体の内部に配置されシート状の被転写材に画像を形成する画像形成部と、前記画像形成部により画像が形成された前記被転写材を前記筐体の内部から外部に排出する排出部と、前記排出部から排出された前記被転写材が集積される集積部と、前記ケース体における側面の一部を構成し垂直方向下側に配置された第1回動軸を有すると共に、前記筐体の内部が露出されない閉状態と垂直方向上側の上側端部を前記筐体から離間する方向である水平方向外側に移動して前記筐体の内部が露出された開状態とに回動移動可能に構成されるカバー部と、前記カバー部における前記上側端部に第2回動軸を中心に回動可能に取り付けられ板状部材を有するストッパ部であって、前記カバー部が閉状態において、前記集積部における前記排出部と対向する位置に配置されると共に、前記板状部材が水平方向に略平行となる第1状態と水平方向に交差するように立ち上がる第2状態とに前記第2回動軸を中心に回動移動可能に配置され、前記カバー部が開状態において、重心が前記第2回動軸よりも前記水平方向外側に位置するよう配置されるストッパ部と、を備える画像形成装置に関する。
【0008】
また、前記ストッパ部は、前記第1状態における前記板状部材を水平方向と交差するように立ち上がる側に付勢する付勢部材と、前記カバー部が前記閉状態の場合には前記付勢部材による該ストッパ部の移動を規制すると共に、前記カバー部が前記閉状態から前記開状態に遷移する間の所定状態において前記規制を解除して該ストッパ部の移動を可能とするロック機構と、を備えることが好ましい。
【0009】
また、前記ストッパ部は、前記第2回動軸における回動角度を指標として、前記第1状態に対応する第1角度位置と、前記第2状態に対応する第2角度位置と、前記付勢部材により回動移動された第3状態に対応する第3角度位置と、に回動移動可能に構成され、前記カバー部は、前記ストッパ部が前記第3角度位置に移動された状態で前記開状態に移動されることが好ましい。
【0010】
また、前記付勢部材は、前記第3角度位置に移動された前記ストッパ部が前記第1角度位置へ移動することを規制することが好ましい。
【0011】
また、前記ケース体における前記カバー部に近接する領域に形成され前記第1状態における前記ストッパ部が収容配置される凹部と、前記ロック機構を構成する前記ストッパ部に形成される突起状の係合部と、前記凹部に形成され前記係合部が係合すると共に、係合状態において前記ストッパ部の前記付勢部材による回動移動を規制する舌片状の被係合部と、を備え、前記係合部と前記被係合部とは、前記カバー部が前記閉状態から前記開状態に移動されることで係合状態が解消されるよう構成されることが好ましい。
【0012】
また、前記板状部材は、該板状部材における厚さ方向において前記第2回動軸から離間して配置され、前記ストッパ部は、前記板状部材と前記第2回動軸とをつなぐように形成される連結部を有することが好ましい。
【0013】
また、前記カバー部が前記開状態において、前記ストッパ部は、前記カバー部における上側端部よりも垂直方向における上側に突出しないよう配置されることが好ましい。
【0014】
また、前記カバー部が前記開状態において、前記ストッパ部は、該ストッパ部における前記第2回動軸側と反対側の端部が前記カバー部における上側端部よりも水平方向外側に位置するよう配置されることが好ましい。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、カバー部の垂直方向上側に回動可能に取り付けられるストッパ部であって、カバー部を開状態にすることで内部部材の交換時に邪魔にならない位置に回動移動するストッパ部を有する画像形成装置を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、図面を参照して本発明を実施するための最良の形態を説明する。
図1及び図2により、本実施形態における画像形成装置としてのコピー機1における全体構造を説明する。図1は、コピー機1の斜視図である。図2は、コピー機1における各構成要素の配置を説明するための左側面図である。本実施形態において、後述するカバー部C2が配置された側をコピー機1の前側とする。
【0017】
図1及び図2に示すように、画像形成装置としてのコピー機1は、該コピー機1における上方側に配置される画像読取装置200と、下方側に配置され画像読取装置200からの画像情報に基づいてシート状の被転写材としての用紙Tにトナー画像を形成する筐体としての装置本体Mと、を備える。
【0018】
画像読取装置200は、蓋部材70と、原稿Gの画像を読み込む読取部201と、を備える。
蓋部材70は、読取部201に対して不図示の連結部により開閉可能に連結される。蓋部材70は、後述する読取面202Aを保護する機能を有する。
【0019】
読取部201は、読取面202Aと、内部に配置され読取面202Aと平行な方向に移動するキャリッジ210と、を備える。
読取面202Aは、原稿Gが載置されるコンタクトガラス202の垂直方向上面に沿って形成される。
【0020】
キャリッジ210は、光路を形成する複数のミラー(不図示)と、結像レンズ(不図示)と、読取手段としてのCCD(不図示)と、CCDにより読み取られた画像データに対し所定の処理をすると共に該画像データを装置本体M側に出力させるCCD基板(不図示)と、を備える。キャリッジ210は、内部空間204における主走査方向Yと直交する副走査方向Xに一定速度で移動される。
これにより、読取面202Aに載置された原稿Gの画像が読みとられる。
【0021】
図1及び図2に示すように、装置本体Mにおける外形は、ケース体Cにより構成される。ケース体Cは、ケース本体C1と、カバー部C2とを有する。
カバー部C2は、ケース体Cの一部を構成する。カバー部C2は、該カバー部C2における垂直方向下側の下側端部C2b側に配置される第1回動軸としての回動軸Z1を中心として回動可能にケース本体C1に取り付けられる。
カバー部C2は、装置本体Mの内部が露出されない閉状態と、該カバー部C2における上側端部C2aが水平方向外側に移動して装置本体Mの内部が露出される開状態になるよう回動移動される。
【0022】
また、カバー部C2における垂直方向上側の上側端部C2aには、ストッパ部としての第1ストッパ部101と第2ストッパ部102とが回動可能に取り付けられる。
具体的には、第1ストッパ部101は、第2回動軸としての回動軸Z2を中心に回動可能に取り付けられる。第2ストッパ部102は、第2回動軸としての回動軸Z3を中心に回動可能に取り付けられる。
【0023】
第1ストッパ部101及び第2ストッパ部102は、後述する集積部としての排紙集積部M1における一端側に配置される。具体的には、第1ストッパ部101及び第2ストッパ部102は、排紙集積部M1における排紙部50に対向する一端側に配置される。
【0024】
第1ストッパ部101は、垂直方向に立ち上がるように回動移動可能に構成される(図6参照)。第1ストッパ部101が立ち上がるように回動移動されることで、排紙部50から排出される用紙Tが排紙集積部M1からはみ出して床等に落下することが抑制される。第1ストッパ部101は、比較的大きな用紙(例えば、A3サイズ)に対応するストッパ部である。
【0025】
第2ストッパ部102は、垂直方向に立ち上がるように回動移動可能に構成される(図5参照)。第2ストッパ部102が立ち上がるように回動移動されることで、排紙部50から排出される用紙Tが排紙集積部M1からはみ出して床等に落下することが抑制される。第2ストッパ部102は、比較的小さな用紙(例えば、A4サイズ)に対応するストッパ部である。
ここで、カバー部C2、第1ストッパ部101及び第2ストッパ部102については、後に詳述する。
【0026】
図2に示すように、装置本体Mは、所定の画像情報に基づいて用紙Tに所定の画像を形成する画像形成部Iと、用紙Tを画像形成部に給紙すると共に画像が形成された用紙Tを排紙する給排紙部とを有する。
【0027】
図2に示すように、画像形成部Iは、感光体ドラム2と、帯電部10と、レーザスキャナユニット4と、現像器16と、トナーカートリッジ5と、トナー供給装置6と、転写ローラ8と、定着装置9とを備える。
また、給排紙部は、給紙カセット52と、レジストローラ対80と、用紙Tの搬送路Lと、排紙部50と、を備える。
【0028】
感光体ドラム2は、円筒形状の部材からなり、像担持体として機能する。感光体ドラム2は、図2に対して垂直な回転軸を中心に回転可能な態様で装置本体Mに配置される。感光体ドラム2の表面には、静電潜像が形成される。
【0029】
帯電部10は、感光体ドラム2の上方に配置される。帯電部10は、感光体ドラム2の表面を一様に正(プラス極性)帯電させる。
【0030】
レーザスキャナユニット4は、感光体ドラム2の上方に感光体ドラム2から離間して配置される。レーザスキャナユニット4は、不図示のレーザ光源、ポリゴンミラー、ポリゴンミラー駆動用モータ等を有して構成される。
レーザスキャナユニット4は、画像読取装置200から出力された画像情報に基づいて、感光体ドラム2の表面を走査露光する。レーザスキャナユニット4により走査露光されることによって、感光体ドラム2の表面に帯電した電荷が除去される。これにより、感光体ドラム2の表面に静電潜像が形成される。
【0031】
現像器16は、感光体ドラム2の前方(図2における右側)に配置される。現像器16は、感光体ドラム2に形成された静電潜像に単色(通常はブラック)のトナー画像を現像する。現像器16は、感光体ドラム2に対向配置可能な現像ローラ17とトナー攪拌用の攪拌ローラ18とを有して構成される。
【0032】
トナーカートリッジ5は、現像器16に供給されるトナーを収容する。
トナー供給装置6は、トナーカートリッジ5に収容されたトナーを、現像器16に供給する。トナーカートリッジ5は、交換できるよう着脱可能に取り付けられる。
トナーカートリッジ5は、上述のカバー部C2が回動移動されることで外部に露出されるよう配置される。言い換えると、トナーカートリッジ5を交換する場合、カバー部C2における上側端部C2aは、トナーカートリッジ5が交換可能な程度に外部に露出されるよう水平方向外側に移動される。
【0033】
ドラムクリーニング装置11は、感光体ドラム2の後方(図2における左側)に配置される。ドラムクリーニング装置11は、感光体ドラム2の表面に残留したトナーや付着物を除去する。
【0034】
転写ローラ8は、感光体ドラム2の表面に現像されたトナー画像を用紙Tに転写させる。転写ローラ8には、不図示の電圧印加手段により、感光体ドラム2に現像されたトナー画像を用紙Tに転写させるための転写バイアスが印加される。
【0035】
転写ローラ8は、感光体ドラム2に対して接離される。具体的には、転写ローラ8は、感光体ドラム2に当接される当接位置と、感光体ドラム2から離間する離間位置とに移動可能に構成される。詳細には、転写ローラ8は、感光体ドラム2に現像されたトナー画像を用紙Tに転写させる場合には当接位置に移動され、他の場合には離間位置に移動される。
【0036】
感光体ドラム2と転写ローラ8とによって挟み込まれた用紙Tは、感光体ドラム2の表面(トナー画像が現像された側)に押し当てられる。このようにして転写部としての転写ニップNが形成され、感光体ドラム2に現像されたトナー画像は、用紙Tに転写される。
【0037】
定着装置9は、用紙Tに転写されたトナー画像を構成するトナーを溶融させて、用紙Tに定着させる。定着装置9は、ヒータにより加熱される加熱ローラ9aと、加熱ローラ9aに圧接される加圧ローラ9bと、を備える。加熱ローラ9aと加圧ローラ9bとは、トナー画像が転写された用紙Tを挟持するようにして搬送する。用紙Tが加熱ローラ9aと加圧ローラ9bとの間に挟持されるように搬送されることによって、用紙Tに転写されたトナーは、溶融し、定着する。
【0038】
給紙カセット52は、装置本体Mの下部に配置される。給紙カセット52は、装置本体Mの前側(図2における右側)に水平方向に引き出し可能に配置される。給紙カセット52は、用紙Tが載置される載置板60を備えており、給紙カセット52には、載置板60に用紙Tが積層された状態で、用紙Tが収容される。カセット給紙部51は、給紙カセット52の用紙送り出し側端部(図2における右側端部)に配置される。カセット給紙部51は、給紙カセット52に収容された用紙Tを搬送路Lに送り出す。
カセット給紙部51は、載置板60に載置された用紙Tを取り出す前送りコロ61と、用紙Tを1枚ずつ搬送路Lに送り出すローラ対63とからなる重送防止機構を備える。
【0039】
カセット給紙部51と排紙部50との間には、用紙Tを搬送する搬送路Lが形成される。搬送路Lは、カセット給紙部51からレジストローラ対80までの第1搬送路L1と、レジストローラ対80から転写ローラ8までの第2搬送路L2と、転写ローラ8から定着装置9までの第3搬送路L3と、定着装置9から分岐部P2までの第4搬送路L4と、分岐部P2から排紙部50までの第5搬送路L5とを有する。
【0040】
第1搬送路L1の途中には、第1合流部P1が配置される。更に、搬送路Lは、分岐部P2から第1合流部P1までの戻し搬送路Lbを有する。第1合流部P1は、第1搬送路L1と戻し搬送路Lbとの合流部である。
【0041】
転写ローラ8における用紙Tの搬送方向の上流側(図2における右側)には、レジストローラ対80が配置される。レジストローラ対80は、用紙Tのスキュー(斜め給紙)補正や、トナー画像とのタイミング調整を行うためのローラ対である。
【0042】
戻し搬送路Lbは、用紙Tの両面印刷を行う際に、既に印刷されている面とは反対面(非印刷面)を感光体ドラム2に対向させるために設けられる搬送路である。
戻し搬送路Lbによれば、分岐部P2から排紙部50側に搬送された用紙Tを表裏反転させて第1搬送路L1に戻すことができる。戻し搬送路Lbにより表裏反転された用紙Tは、感光体ドラム2により非印刷面に対して所定のトナー画像が転写される。
【0043】
第5搬送路L5における端部には、排紙部50が形成される。排紙部50は、装置本体Mにおける上方側に配置される。排紙部50は、装置本体Mの前方(図2における右方)に向けて開口している。排紙部50は、定着装置9によりトナーが定着された用紙Tを装置本体Mの外部に排紙する。
【0044】
排紙部50における開口側には、排紙集積部M1が形成される。排紙集積部M1は、装置本体Mにおける上面(外面)に形成される。排紙集積部M1は、装置本体Mにおける上面が下方に窪んで形成された部分である。排紙集積部M1の底面は、装置本体Mにおける上面の一部を構成する。排紙集積部M1には、排紙部50から排紙された、所定画像が転写された用紙Tが積層して集積される。
そして、上述の通り、排紙部50から排出された用紙Tが排紙集積部M1からはみ出して床等に落下することを抑制するため、第1ストッパ部101及び第2ストッパ部102がカバー部C2に取り付けられる。
【0045】
次いで、図3から図8により、カバー部C2、第1ストッパ部101及び第2ストッパ部102について詳述する。
図3は、第1状態における第1ストッパ部101及び第2ストッパ部102を説明する斜視図である。図4は、第1状態における第1ストッパ部101及び第2ストッパ部102を説明する断面図である。図5は、第2状態における第2ストッパ部102を説明する斜視図である。図6は、第2状態における第1ストッパ部101を説明する斜視図である。図7は、第2状態における第1ストッパ部101を説明する断面図である。図8は、第3状態における第1ストッパ部101及び付勢手段を説明する図である。
【0046】
図3及び図4に示すように、第1ストッパ部101は、板状部材としての第1ストッパ部材101aを有して構成される。第1ストッパ部101は、第1ストッパ部材101aが回動軸Z2を中心に回動可能となるようカバー部C2に取り付けられる。
第2ストッパ部102は、板状部材としての第2ストッパ部材102aと、第2ストッパ部材102aと該第2ストッパ部材102aにおける厚さ方向に離間して配置される回動軸Z3とをつなぐ連結部102b(図6及び図7参照)とを有して構成される。第2ストッパ部102は、第2ストッパ部材102aが回動軸Z3を中心に回動可能となるようカバー部C2に取り付けられる。
【0047】
図3及び図4に示すように、第1ストッパ部101及び第2ストッパ部102は、排紙集積部M1の一端に配置される。第1ストッパ部101及び第2ストッパ部102は、排紙集積部M1における排紙部50と対向する一端に配置される。
【0048】
第1ストッパ部101及び第2ストッパ部102は、排紙集積部M1の底面に形成された凹部110に収容されるようにして配置される。第1ストッパ部101及び第2ストッパ部102は、凹部110に収容配置された状態で排紙集積部M1における底面の一部を構成する。ここで、凹部110は、カバー部C2からケース本体C1にわたって形成される。
【0049】
第1ストッパ部101及び第2ストッパ部102それぞれは、後述する板状部材としての第1ストッパ部材101a及び第2ストッパ部材102aそれぞれが凹部110に収容配置されることで、水平方向に略平行(横臥姿勢)になる第1状態となる。
【0050】
第1ストッパ部101及び第2ストッパ部102それぞれは、カバー部C2における上側端部C2aに回動軸Z2及び回動軸Z3それぞれを中心に回動可能に取り付けられる。第1ストッパ部101及び第2ストッパ部102それぞれは、第1ストッパ部材101a及び第2ストッパ部材102aそれぞれが水平方向に略平行になるように配置される第1状態と、第1ストッパ部材101a及び第2ストッパ部材102aそれぞれが水平方向と交差するよう立ち上がる(起立姿勢)第2状態(図5及び図6参照)とに回動移動に配置される。
【0051】
図5に示すように、第2ストッパ部102は、第1状態(図3参照)から第2ストッパ部材102aが立ち上がるように回動移動されることで第2状態とすることができる。具体的には、第1状態の第2ストッパ部102における押下部102dを垂直方向下方に押下げることで、第1状態の第2ストッパ部102を第2状態にすることができる。
【0052】
図5に示すように、第2ストッパ部102だけを回動移動させて第2状態にすることができる。第2状態になるように回動移動された第2ストッパ部102は、排紙部50から排出された比較的小さな用紙Tがカバー部C2における上側端部C2aをこえて外部に落下することを抑制する。
【0053】
図6及び図7に示すように、第1ストッパ部101は、第1状態(図3参照)から第1ストッパ部材101aが立ち上がるように回動移動することで第2状態となる。具体的には、凹部110に形成されるU字部110aに指等を入れて第1状態の第1ストッパ部101における第1ストッパ部材101aを立ち上がるように回動移動させることで、第1ストッパ部101を第2状態にすることができる。
【0054】
図6及び図7に示すように、第1ストッパ部101だけを回動移動させて第2状態にすることができる。第2状態になるように回動移動された第1ストッパ部101は、排紙部50から排出された比較的大きな用紙Tがカバー部C2における上側端部C2aをこえて外部に落下することを抑制する。
【0055】
ここで、図6に示すように、第1ストッパ部材101aにおける側面には、突起状の係合部112a、112bが形成される。凹部110には、第1ストッパ部101が第1状態の場合における係合部112a、112bが対応する位置に舌片状の被係合部111a、111bが形成される。係合部112a、112b及び被係合部111a、111bは、ロック機構を構成する。
【0056】
第1ストッパ部101が第1状態において、係合部112a、112bは、被係合部111a、111bに係合する。係合部112a、112bが被係合部111a、111bに係合した係合状態において、第1ストッパ部101に加えられる後述の付勢力による第1ストッパ部101の回動移動は規制される。
【0057】
係合部112a、112bと被係合部111a、111bとにおける係合状態は、第1ストッパ部101が回動軸Z2を中心に回動移動されることで解除される。具体的には、係合部112a、112bが舌片状の被係合部111a、111bを変形させて乗りこえることで係合状態が解除される。
【0058】
また、係合部112a、112bと被係合部111a、111bとにおける係合状態は、カバー部C2が回動軸Z1を中心に回動移動(図9参照)されることで解除される。具体的には、係合部112a、112bが舌片状の被係合部111a、111bの下面を水平方向に移動することで係合状態が解除される。
係合部112a、112bと被係合部111a、111bとにおける係合状態が解除されることで、第1ストッパ部101は、回動軸Z2を中心に回動移動される。
【0059】
図8に示すように、第1ストッパ部101は、付勢手段としてのバネ部材121により垂直方向に立ち上がるように付勢される。第1ストッパ部101は、回動軸Z2における回動角度を指標として、第1状態における第1角度位置から第3状態における第3角度位置側に回動するようバネ部材121により付勢される。
【0060】
ここで、バネ部材121は、針金状の金属部材であって中央に巻き部121cが形成された部材である。バネ部材121は、巻き部121cの両側に連続する直線状の被当接部121a、121bを有する。
【0061】
第1ストッパ部101には、バネ部材121における被当接部121a、121bの垂直方向下側に配置される細長い板状の当接部120a、120bが形成される。当接部120a、120bは、第1ストッパ部101が第1状態において、バネ部材121における被当接部121a、121bを垂直方向上側に押し上げた状態で配置される。これにより、当接部120a、120bには、垂直方向下側に移動するよう付勢力(弾性力)が加えられる。つまり、回動軸Z2を挟んで位置する第1ストッパ部材101aにおける先端側は、垂直方向上側に回動移動されるよう付勢される。
【0062】
バネ部材121により回動移動されることで、第1ストッパ部101は、第3状態となる。上述の回動角度を指標とした場合、第1ストッパ部101は、第1角度位置と第2角度位置との間である第3角度位置に回動移動される。また、バネ部材121は、第3状態に移動された第1ストッパ部101における第1状態側への回動移動を規制する。回動角度を指標とした場合、第3角度位置に移動された第1ストッパ部101は、第1角度位置側への回動移動が規制される。
【0063】
ここで、ロック機構により回動移動が規制されていた第1ストッパ部101は、カバー部C2を開状態に回動移動させる等によりロック機構による規制を解除することで、バネ部材121により回動移動されて第3状態となる。そして、後述の通り、カバー部C2は、ストッパ部101がバネ部材121により立ち上がるように回動移動されて第3状態になった状態で、開状態になるよう回動移動される。
【0064】
続けて、図9から図12Cにより、カバー部C2、第1ストッパ部101及び第2ストッパ部102の動作について説明する。
図9は、カバー部C2が閉状態から開状態に移動している状態におけるコピー機1の斜視図である。図10は、カバー部C2が開状態になったコピー機1の斜視図である。図11Aは、カバー部C2が閉状態の場合における第1ストッパ部101を説明する図である。図11Bは、カバー部C2が閉状態から開状態に回動移動がされた始めた状態における第1ストッパ部101を説明する図である。図11Cは、カバー部C2が開状態になった直後の第1ストッパ部101を説明する図である。図11Dは、カバー部C2が開状態になった状態における第1ストッパ部101を説明する図である。図12Aは、カバー部C2が閉状態の場合における第2ストッパ部102を説明する図である。図12Bは、カバー部C2が開状態になった直後の第2ストッパ部102を説明する図である。図12Cは、カバー部C2が開状態になった状態における第2ストッパ部102を説明する図である。
【0065】
図9及び図10に示すように、装置本体Mの内部を露出させてトナーカートリッジ5を交換するため、カバー部C2は閉状態から開状態に回動移動される。具体的には、カバー部C2は、カバー部C2における垂直方向上側の上側端部C2aが水平方向外側に移動するように回動移動される。これにより、装置本体Mの側面における上方からトナーカートリッジ5の交換が可能な状態になる。
【0066】
カバー部C2の上側端部C2aにおいて、第1ストッパ部101及び第2ストッパ部102それぞれは、自由端が集積部M1に向けて延在し集積部M1の一部を構成する横臥姿勢の第1状態と、集積部M1から外側へ向けて回動移動し集積部M1へ排出された用紙Tの先端(外縁)と当接する起立姿勢の第2状態とに回動軸を中心に回動可能に支持される。第1ストッパ部101及び第2ストッパ部102それぞれは、カバー部C2の開放動作に伴って、横臥姿勢である第1状態から起立姿勢である第2状態に回動移動する。
【0067】
そして、後述の通り、カバー部C2を開状態にすることで、カバー部C2の上側端部C2aに取り付けられた第1ストッパ部101及び第2ストッパ部102は、水平方向外側に回動移動される。つまり、カバー部C2を開状態にすることで、第1ストッパ部101及び第2ストッパ部102は、トナーカートリッジ5を出し入れする領域から退避するよう回動移動される。
以下に、第1ストッパ部101及び第2ストッパ部102それぞれにおける動作について説明する。
【0068】
まず、図11Aから図11Dにより、第1ストッパ部101における動作について説明する。
図11Aに示すように、カバー部C2が閉状態において、第1ストッパ部101は水平方向に略平行になるよう配置される。第1ストッパ部101は、上述の通り、係合部112a、112b(図6参照)と被係合部111a、111b(図6参照)とが係合することで、バネ部材121(図8参照)からの付勢力による回動移動が規制された状態で配置される。ここで、重心G1は、第1ストッパ部101における重心である。
【0069】
図11Bに示すように、例えば、トナーカートリッジ5を交換するためにカバー部C2を閉状態から開状態に回動移動させることで、ロック機構が解除される。具体的には、閉状態のカバー部C2が矢印F11方向に移動されると、係合部112a、112b(図6参照)と被係合部111a、111b(図6参照)との係合状態が解除される。これにより、第1ストッパ部101は、付勢手段としてのバネ部材121により矢印F12方向に回動移動される。つまり、第1ストッパ部101は、カバー部C2が閉状態から開状態に遷移する間の所定状態において、第1状態から第3状態に移動される。上述の回動角度を指標とした場合、第1ストッパ部101は、カバー部C2が閉状態から開状態に遷移する間の所定状態において、第1角度位置から第3角度位置に回動移動される。第3角度位置に回動移動された第1ストッパ部101は、バネ部材121により第3角度位置よりも回動角度が小さくなることが規制される。
【0070】
図11Cに示すように、図11Bのカバー部C2が矢印13方向に更に回動移動されることで、カバー部C2は、開状態に回動移動される。カバー部C2は、第1ストッパ部101が第3角度位置に移動され第3状態になった状態で、開状態になるよう移動される。これにより、カバー部C2が開状態において、第1ストッパ部101における重心G1は、回動軸Z2に対して水平方向外側に配置される。
【0071】
図11Dに示すように、カバー部C2が開状態において、第1ストッパ部101における重心G1が回動軸Z2に対して水平方向外側に配置されるので(図11C参照)、第1ストッパ部101は、自重により矢印F14方向に回動移動される。つまり、カバー部C2が開状態になることで、第1ストッパ部101は、カバー部C2における上側端部C2aよりも垂直方向における上側に位置しないよう回動移動される。言い換えると、内部部材としてのトナーカートリッジ5を交換する作業のためカバー部C2を開状態に移動させることで、第1ストッパ部101は、トナーカートリッジ5の交換作業において邪魔にならない位置に退避する。
【0072】
ここで、カバー部C2の回動移動とバネ部材121による第1ストッパ部101の回動移動が同時になされる場合には、第1ストッパ部101は図11Dに示すように矢印F14方向へより移動しやすくなる。例えば、カバー部C2における回動角度が小さい段階(開状態になる手前)で第1ストッパ部101が図11Dに示すように回動移動される。
【0073】
続けて、図12Aから図12Cにより、第2ストッパ部102における動作について説明する。
図12Aに示すように、カバー部C2が閉状態において、第2ストッパ部102は水平方向に略平行になるよう配置される。
第2ストッパ部102は、第2ストッパ部材102aと、回動軸Z3と第2ストッパ部材102aとをつなぐ所定質量の連結部102bとを有する。回動軸Z3は、第2ストッパ部材102aから厚さ方向に所定距離だけ離間している。連結部102bは、離間した回動軸Z3と第2ストッパ部材102aとをつなぐように形成される。
【0074】
重心G2は、第2ストッパ部102における重心である。重心G2は、回動軸Z3から図12Aにおいて垂直方向上側であって回動軸Z3側に位置する。これは、所定質量の第2ストッパ部材102aが回動軸Z3から図12Aにおいて垂直方向上側に離間して配置されていること、及び、所定質量の連結部102bが回動軸Z3側に偏って形成されることによる。これにより、図12Bに示すように、カバー部C2が開状態になった場合、重心G2は、回動軸Z3よりも垂直方向外側に配置される。
【0075】
図12Bに示すように、図12Bのカバー部C2が矢印21方向に更に回動移動されることで、カバー部C2は、開状態に回動移動される。そして、カバー部C2が開状態において、第2ストッパ部102における重心G2は、回動軸Z3に対して水平方向外側に配置される。
カバー部C2が開状態において、第2ストッパ部102における重心G2が回動軸Z3に対して水平方向外側に配置されるので、第2ストッパ部102は、図12Cに示すように、自重により矢印F22方向に回動移動される。つまり、カバー部C2が開状態になることで、第2ストッパ部102は、カバー部C2における上側端部C2aよりも垂直方向における上側に位置しないよう回動移動される。言い換えると、内部部材としてのトナーカートリッジ5を交換する作業のためカバー部C2を開状態に移動させることで、第2ストッパ部102はトナーカートリッジ5の交換作業において邪魔にならない位置に退避する。
【0076】
本実施形態によれば、カバー部C2が開状態になった場合、第1ストッパ部101は、重心G1が回動軸Z2よりも水平方向外側に位置するよう配置される。また、カバー部C2が開状態になった場合、第2ストッパ部102は、重心G2が回動軸Z3よりも水平方向外側に位置するよう配置される。これにより、カバー部C2が開状態になった場合、第1ストッパ部101及び第2ストッパ部102は、自重によりカバー部C2における上側端部C2aよりも垂直方向における上側に位置しないよう回動移動される。また、これにより、第1ストッパ部101及び第2ストッパ部102が自動的に退避するので、内部部材としてのトナーカートリッジ5を交換する作業において、第1ストッパ部101及び第2ストッパ部102が邪魔になることが抑制される。
【0077】
以上、好適な実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されることなく種々の形態で実施することができる。例えば、本実施形態において、画像形成装置としてコピー機1につい説明しているが、これに限定されず、カラーコピー機、プリンタ、ファクシミリ及びこれらの複合機等であってもよい。
【0078】
また、本実施形態において、トナーカートリッジ5を交換するためにカバー部C2を閉状態から開状態に回動移動させているが、これに限定されず、他の内部部材や内部ユニット等を交換するためにカバー部C2を開状態に回動移動させるように設計されていてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0079】
【図1】コピー機1の斜視図である。
【図2】コピー機1における各構成要素の配置を説明するための左側面図である。
【図3】第1状態における第1ストッパ部101及び第2ストッパ部102を説明する斜視図である。
【図4】第1状態における第1ストッパ部101及び第2ストッパ部102を説明する断面図である。
【図5】第2状態における第2ストッパ部102を説明する斜視図である。
【図6】第2状態における第1ストッパ部101を説明する斜視図である。
【図7】第2状態における第1ストッパ部101を説明する断面図である。
【図8】第3状態における第1ストッパ部101及び付勢手段を説明する図である。
【図9】カバー部C2が閉状態から開状態に移動している状態におけるコピー機1の斜視図である。
【図10】カバー部C2が開状態になったコピー機1の斜視図である。
【図11A】カバー部C2が閉状態の場合における第1ストッパ部101を説明する図である。
【図11B】カバー部C2が閉状態から開状態に回動移動がされた始めた状態における第1ストッパ部101を説明する図である。
【図11C】カバー部C2が開状態になった直後の第1ストッパ部101を説明する図である。
【図11D】カバー部C2が開状態になった状態における第1ストッパ部101を説明する図である。
【図12A】カバー部C2が閉状態の場合における第2ストッパ部102を説明する図である。
【図12B】カバー部C2が開状態になった直後の第2ストッパ部102を説明する図である。
【図12C】カバー部C2が開状態になった状態における第2ストッパ部102を説明する図である。
【符号の説明】
【0080】
1……コピー機(画像形成装置)、50……排紙部(排出部)、101……第1ストッパ部、(ストッパ部)、101a……第1ストッパ部材(板状部材)、102……第2ストッパ部(ストッパ部)、102a……第2ストッパ部材(板状部材)200……画像読取装置、C……ケース体、C1……ケース本体、C2……カバー部、C2a……上側端部、I……画像形成部、M……装置本体(筐体)、M1……排紙集積部(集積部)、T……用紙(被転写材)、Z1……回動軸(第1回動軸)、Z2……回動軸(第2回動軸)、Z3……回動軸(第2回動軸)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
筐体と、
前記筐体の外形を構成するケース体と、
前記筐体の内部に配置されシート状の被転写材に画像を形成する画像形成部と、
前記画像形成部により画像が形成された前記被転写材を前記筐体の内部から外部に排出する排出部と、
前記排出部から排出された前記被転写材が集積される集積部と、
前記ケース体の前記排出部と対向する側面を構成し、下側端部に配置された第1回動軸を有すると共に、前記筐体の内部が露出されない閉状態と、上側端部を前記筐体から離間する方向に開放し、前記筐体の内部が露出された開状態とに回動可能なカバー部と、
前記カバー部の前記上側端部において、自由端が前記集積部に向けて延在し、該集積部の一部を構成する横臥姿勢の第1状態と、前記集積部から外側へ向けて回動し、前記集積部へ排出された前記被転写材先端と当接する起立姿勢の第2状態とに第2回動軸を中心に回動可能に支持された板状部材を有するストッパ部であって、
前記ストッパ部は、前記カバー部の開放動作に伴って、横臥姿勢である第1状態から起立姿勢である第2状態に回動移動することを特徴とする
画像形成装置。
【請求項2】
筐体と、
前記筐体の外形を構成するケース体と、
前記筐体の内部に配置されシート状の被転写材に画像を形成する画像形成部と、
前記画像形成部により画像が形成された前記被転写材を前記筐体の内部から外部に排出する排出部と、
前記排出部から排出された前記被転写材が集積される集積部と、
前記ケース体における側面の一部を構成し垂直方向下側に配置された第1回動軸を有すると共に、前記筐体の内部が露出されない閉状態と垂直方向上側の上側端部を前記筐体から離間する方向である水平方向外側に移動して前記筐体の内部が露出された開状態とに回動移動可能に構成されるカバー部と、
前記カバー部における前記上側端部に第2回動軸を中心に回動可能に取り付けられ板状部材を有するストッパ部であって、
前記カバー部が閉状態において、前記集積部における前記排出部と対向する位置に配置されると共に、前記板状部材が水平方向に略平行となる第1状態と水平方向に交差するように立ち上がる第2状態とに前記第2回動軸を中心に回動移動可能に配置され、
前記カバー部が開状態において、重心が前記第2回動軸よりも前記水平方向外側に位置するよう配置されるストッパ部と、を備える
画像形成装置。
【請求項3】
前記ストッパ部は、
前記第1状態における前記板状部材を水平方向と交差するように立ち上がる側に付勢する付勢部材と、
前記カバー部が前記閉状態の場合には前記付勢部材による該ストッパ部の移動を規制すると共に、前記カバー部が前記閉状態から前記開状態に遷移する間の所定状態において前記規制を解除して該ストッパ部の移動を可能とするロック機構と、
を備える
請求項1又は2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記ストッパ部は、前記第2回動軸における回動角度を指標として、
前記第1状態に対応する第1角度位置と、
前記第2状態に対応する第2角度位置と、
前記付勢部材により回動移動された第3状態に対応する第3角度位置と、に回動移動可能に構成され、
前記カバー部は、前記ストッパ部が前記第3角度位置に移動された状態で前記開状態に移動される
請求項3に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記付勢部材は、前記第3角度位置に移動された前記ストッパ部が前記第1角度位置へ移動することを規制する
請求項4に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記ケース体における前記カバー部に近接する領域に形成され前記第1状態における前記ストッパ部が収容配置される凹部と、
前記ロック機構を構成する前記ストッパ部に形成される突起状の係合部と、前記凹部に形成され前記係合部が係合すると共に、係合状態において前記ストッパ部の前記付勢部材による回動移動を規制する舌片状の被係合部と、を備え、
前記係合部と前記被係合部とは、前記カバー部が前記閉状態から前記開状態に移動されることで係合状態が解消されるよう構成される
請求項3から5のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記板状部材は、該板状部材における厚さ方向において前記第2回動軸から離間して配置され、
前記ストッパ部は、前記板状部材と前記第2回動軸とをつなぐように形成される連結部を有する
請求項1又は2に記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記カバー部が前記開状態において、
前記ストッパ部は、前記カバー部における上側端部よりも垂直方向における上側に突出しないよう配置される
請求項1から7のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項9】
前記カバー部が前記開状態において、
前記ストッパ部は、該ストッパ部における前記第2回動軸側と反対側の端部が前記カバー部における上側端部よりも水平方向外側に位置するよう配置される
請求項1から8のいずれかに記載の画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11A】
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【図11B】
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【図11C】
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【図11D】
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【図12A】
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【図12B】
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【図12C】
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【公開番号】特開2009−282345(P2009−282345A)
【公開日】平成21年12月3日(2009.12.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−134977(P2008−134977)
【出願日】平成20年5月23日(2008.5.23)
【出願人】(000006150)京セラミタ株式会社 (13,173)
【Fターム(参考)】