説明

画像形成装置

【課題】ジョブの実行に使用される給紙トレイをジョブの実行前に知ることのできる画像形成装置を提供すること。
【解決手段】複数のジョブに基づいて画像形成を行う画像形成部43を備えた画像形成装置1において、画像形成部43による複数のジョブの実行前に、指定された給紙トレイに関する指定給紙トレイ情報とともに、自動選択された給紙トレイに関する自動選択給紙トレイ情報を当該指定給紙トレイ情報とは異なる表示態様でLCD31の同一画面上に表示させる制御部110を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置に関する
【背景技術】
【0002】
近年、画像形成作業を行う現場では、複数の給紙トレイを備えた画像形成装置により多種多用な紙種又はサイズ等の仕様の異なる用紙を使用して画像形成作業が行われる。
このような画像形成作業に関係する作業者には、ジョブを生成し投入するジョブ作成者と、画像形成装置が設置された現場で装置の稼働をサポートするオペレータとが存在し、互いに別人である場合が多い。
ジョブ生成者は、画像形成装置から離れた場所に設置されたPC(Personal Computer)端末等によりジョブ情報を生成し、画像形成装置へのジョブの投入を行う。
オペレータは、画像形成装置の各種調整、用紙の補給等を行う。画像形成作業を円滑に行うためには、オペレータがジョブ実行前にそのジョブでどのような給紙トレイが使用されるかを知り、事前に給紙トレイの調整や用紙の補給等をすることが必要である。
【0003】
従来、オペレータの用紙補給作業等の利便に供するために、ジョブごとのスケジュールを表示ユニットに表示するようにした印刷システムが開示されている(特許文献1参照)。この特許文献1の例は、表示ユニットのスクリーン上に縦軸に沿って用紙の種類を並べ、横軸に稼働時間/使用枚数をとり、グラフ上のスケジュール表示を行うものである。
【特許文献1】特開2004−348713号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで、ジョブ生成者は、給紙トレイ指定モードを用いたジョブ情報とオートトレイ選択モードを用いたジョブ情報とを生成する場合がある。給紙トレイ指定モードとは、ジョブの実行に使用される給紙トレイをジョブ生成者が予め指定するモードである。オートトレイ選択モードとは、紙種、サイズ等の用紙情報がジョブ情報内に組み込まれている場合に、画像形成装置側でジョブ情報に対応する用紙が格納された給紙トレイを自動選択するモードである。
このオートトレイ選択モードのジョブを実行する場合、上記特許文献1に開示された技術では、どの給紙トレイがオートトレイ選択モードにより使用される給紙トレイであるのかを表示できない。すなわち、上記特許文献1に開示された技術では、オートトレイ選択モードのジョブと給紙トレイ指定モードのジョブとが混在した複数のジョブを実行する場合、オペレータは、ジョブに使用される給紙トレイをジョブの実行前に知ることができなかった。
また、画像形成装置を安定的に稼働させるため、複数の給紙トレイのうち、表裏調整等(用紙の表面と裏面の画像形成位置の調整)が未調整の給紙トレイ等に対して自動選択の優先順位を変更したい場合がある。しかし、特許文献1に開示された技術では、どの給紙トレイがオートトレイ選択モードにより使用される給紙トレイであるのかを表示できないため、優先順位を変更することが困難であった。
【0005】
本発明の課題は、ジョブの実行に使用される給紙トレイをジョブの実行前に知ることのできる画像形成装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明の画像形成装置は、
複数のジョブに基づいて画像形成を行う画像形成部を備えた画像形成装置において、
前記画像形成部による前記複数のジョブの実行前に、指定給紙トレイ情報とともに、自動選択給紙トレイ情報を当該指定給紙トレイ情報とは異なる表示態様で表示部の同一画面上に表示させる制御部を備える。
【0007】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の画像形成装置において、
前記自動選択給紙トレイ情報は、前記表示部の表示画面の縦軸又は横軸のいずれか一方の軸に沿って配置された給紙トレイ情報、他方の軸に沿って配置されたジョブ実行時間又は使用する用紙枚数情報、ジョブの実行に使用される給紙トレイに格納された用紙の推定残量を示す情報、及び自動選択された給紙トレイを示す情報を含む。
【0008】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の画像形成装置において、
前記制御部は、前記自動選択された給紙トレイであることを示す情報が押下操作可能なボタンアイコンである場合、当該ボタンアイコンの押下操作に基づいて、前記自動選択された給紙トレイの優先順位を変更する変更ボタンを表示させ、当該変更ボタンの押下操作に基づいて、前記優先順位を変更する。
【0009】
請求項4に記載の発明は、請求項1から3のいずれか一項に記載の画像形成装置において、
前記制御部は、自動選択された給紙トレイを使用するジョブの実行を予定している場合、当該ジョブのジョブ情報に合致した給紙トレイを検索し、当該検索された給紙トレイに格納された用紙の推定残量が当該ジョブの実行開始時点にあるか否かに基づいて給紙トレイを自動選択する。
【0010】
請求項5に記載の発明は、請求項1から4のいずれか一項に記載の画像形成装置において、
前記制御部は、ジョブの区切りごとに縦線を前記表示部に表示させる。
【0011】
請求項6に記載の発明は、請求項1から5のいずれか一項に記載の画像形成装置において、
前記制御部は、給紙トレイに格納された現時点の用紙残量を前記表示部に表示させる。
【0012】
請求項7に記載の発明は、請求項1から6のいずれか一項に記載の画像形成装置において、
前記制御部は、自動選択された給紙トレイを使用するジョブのジョブ情報に合致した給紙トレイがないと判断した場合、該当用紙がないことを示す情報を前記表示部に表示させる。
【発明の効果】
【0013】
請求項1に記載の発明によれば、オペレータは、指定給紙トレイ情報とともに、自動
選択給紙トレイ情報をジョブの実行前に参照できるので、ジョブに使用される給紙トレイをジョブの実行前に知ることができる。これにより、オペレータは、画像形成装置を稼働してジョブを実行する前に、ジョブの実行に使用される給紙トレイの表裏調整等の調整作業を行うことができる。
【0014】
請求項2に記載の発明によれば、オペレータは、給紙トレイ情報、ジョブ実行時間又は用紙枚数情報、用紙の推定残量を示す情報、及び自動選択された給紙トレイを示す情報を知ることができる。
【0015】
請求項3に記載の発明によれば、オペレータは、自動選択された給紙トレイの優先順
位を変更することができる。これにより、装置の状況に応じた自由度の高い設定が可能となり、効率的な装置稼働を実現することができる
【0016】
請求項4に記載の発明によれば、自動選択された給紙トレイを使用するジョブの実行を予定している場合、当該ジョブのジョブ情報に合致した給紙トレイを検索し、当該検索された給紙トレイに格納された用紙の推定残量が当該ジョブの実行開始時点に十分であるか否かに基づいて給紙トレイを自動選択することができる。
【0017】
請求項5に記載の発明によれば、オペレータは、ジョブの実行に使用される給紙トレイや用紙の推定残量をジョブ単位で知ることができる。
【0018】
請求項6に記載の発明によれば、オペレータは、ユーザは、給紙トレイに格納された現時点の用紙残量を知ることができる。
【0019】
請求項7に記載の発明によれば、オペレータは、ジョブの実行前に該当用紙なしのジョブを知ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、添付図面を参照して本発明に係る実施の形態を説明する。先ず、図1を参照して画像形成装置1の概略断面構成図を説明する。
【0021】
図1に示すように、画像形成装置1は、原稿から画像を読み取り、読み取った画像を用紙Pに画像形成したり、外部装置等から画像データを含むページデータや各画像データの画像形成条件等の設定情報を含むジョブのジョブ情報を受信し、受信したジョブ情報に基づいて画像を用紙P上に形成したりする本体部1aと、画像が形成された用紙に後処理を施す後処理部50等を備えたデジタル複合機である。本体部1aは、画像読取部20と、操作表示部30と、プリント部40と等を備えて構成される。
【0022】
画像読取部20は、ADF(Auto Document Feeder)と称される自動原稿送り部21と読取部22とを備え、操作表示部30により受け付けられた設定情報に基づいて複数の原稿の画像を読み取る機能を実現する。自動原稿送り部21の原稿トレイT1に載置された原稿dは、読取個所であるコンタクトガラスに搬送され、光学系により原稿dの片面又は両面の画像が読み取られ、CCD(Charge Coupled Device)22aにより原稿dの画像
が読み取られる。ここで、画像とは、図形や写真等のイメージデータに限らず、文字や記号等のテキストデータ等も含む意である。
【0023】
画像読取部20により読み取られた画像の画像データ(アナログ画像信号)は、後述する画像制御基板の読取処理部140に出力され、読取処理部140においてA/D変換され各種画像処理が施された後、プリント部40に出力される。
【0024】
操作表示部30は、LCD(Liquid Crystal Display)31、LCD31を覆うように設けられたタッチパネル32、その他図示しない操作キー群から構成され、ユーザからの指示を受け付けその操作信号を制御部110に出力し、また、制御部110から入力される表示信号に従って、各種操作指示や設定情報を入力するための各種設定画面や各種処理結果等を表示する。
【0025】
LCD31は、各種操作指示を示すボタンを複数有する操作画面を表示する表示部として機能し、当該各画面により受け付けられた指示を示す操作信号を後述する制御部110に出力する。
【0026】
また、タッチパネル32は、操作画面上の押下信号に基づいて操作画面上のボタンの選択指示を受け付ける。
【0027】
プリント部40は、入力されたプリントデータに基づいて、電子写真方式の画像形成処
理を行うものであり、積載部41、用紙搬送部42、画像形成部43、搬出部44を備えて構成される。
【0028】
積載部41は、複数の給紙トレイ411a,411b,411c、給紙手段41b、手差しトレイT2等を備える。図1では、複数の給紙トレイとして給紙トレイ411a、411b、411cの3つの給紙トレイを備える構成としているが、3つ以上の給紙トレイ(図示省略)を備える構成としてもよい。各給紙トレイは、給紙トレイごとに用紙の種類毎に予め識別された用紙Pが収納されており、給紙手段41bによって用紙Pを最上部から一枚ずつ用紙搬送部42に向けて搬送する。
手差しトレイT2は、ユーザのニーズに合わせて様々な種類の用紙Pを積載可能となっており、給紙ローラによって積載された用紙Pを最上部から一枚ずつ用紙搬送部42に向けて搬送する。
【0029】
用紙搬送部42は、各給紙トレイ又は手差しトレイT2から搬送された用紙Pを、複数の中間ローラ、レジストローラ42a等を経て転写装置43aへと搬送する。また、用紙搬送部42は、搬送路切換板により、片面画像形成処理済みの用紙Pを両面搬送路に搬送し、再び中間ローラ、レジストローラ42aを経て転写装置43aへと搬送する。
【0030】
画像形成部43は、感光体ドラム、帯電装置、画像データに基づくレーザ光を出力するレーザ出力部とレーザ光を主走査方向に走査させるポリゴンミラーとを有する露光装置、現像装置、転写装置43a、クリーニング部、定着装置43bを備え、ジョブ情報に基づいて、用紙に画像を形成する機能を有する。具体的には、帯電装置により帯電された感光体ドラムに露光装置でレーザ光を照射して静電潜像を形成する。そして、現像装置は、静電潜像が形成された感光体ドラムの表面に帯電したトナーを付着させて静電潜像を現像する。現像装置により感光体ドラム上に形成されたトナー像は、転写装置43aにおいて用紙Pに転写される。また、用紙Pにトナー像が転写された後、感光体ドラムの表面の残留トナー等は、クリーニング部により除去される。
【0031】
定着装置43bは、用紙搬送部42によって搬送された用紙Pに転写されたトナー像を熱定着する。定着処理された用紙Pは、搬出部44の排紙ローラに挟持されて搬出口から後処理部50へ搬送される。
【0032】
後処理部50は、画像形成された用紙Pのソート処理を行うソートユニット、折処理を行う折ユニット、パンチ処理を行うパンチユニット、設定された綴じ位置に用紙Pの束を綴じるステイプル処理を行うステイプルユニット等の各種後処理ユニット、本体部1aにより画像形成された用紙Pや各種後処理が施された用紙Pが排紙され積載される排紙トレイT3等を備える。
【0033】
図2に、画像形成装置1の制御ブロック図を示す。
図2に示すように、画像形成装置1は、本体部1aとプリンタコントローラ1bと、本体部1aに接続された後処理部50から構成されている。画像形成装置1は、プリンタコントローラ1bのLANIF(Local Area Network InterFace)14を介してネットワーク3上のPC2と相互に情報の送受信が可能に接続されている。
【0034】
本体部1aは、画像読取部20、操作表示部30、プリント部40、画像制御基板100を備えて構成される。なお、図1で説明した各部と同一の構成には、同一の符号を付してその説明を省略する。
【0035】
画像制御基板100は、制御部110、不揮発メモリ120、RAM(Random Access Memory)130、読取処理部140、圧縮IC150、DRAM(Dynamic Random Access Memory)制御IC160、画像メモリ170、伸長IC180、書込処理部190、から構成される。
【0036】
制御部110は、CPU(Central Processing Unit)等から構成され、不揮発メモリ
120に格納されているシステムプログラム及び各種アプリケーションプログラムの中から指定されたプログラムを読み出してRAM130に展開し、RAM130に展開されたプログラムとの協働で、各種処理を実行し、画像形成装置1の各部を集中制御する。
【0037】
具体的には、制御部110は、複数のジョブに基づいて画像形成を行う場合、複数のジョブの実行前に、指定給紙トレイ情報とともに、自動選択給紙トレイ情報を当該指定給紙トレイ情報とは異なる表示態様でLCD31の同一画面上に表示させる。
ここで、指定給紙トレイ情報は、ジョブ生成者により指定された給紙トレイ番号情報(後述する給紙トレイ番号情報1)を含む。自動選択給紙トレイ情報は、オートトレイ選択された給紙トレイ番号情報(後述する給紙トレイ番号情報4)を含む。オートトレイ選択とは、紙種、サイズ等の用紙情報に対応する用紙が格納された給紙トレイを自動選択することである。
また、異なる表示態様とは、自動選択された給紙トレイにAPS文字51L(又はAPSボタンアイコン61C)を付加して表示することである。
【0038】
具体的には、自動選択給紙トレイ情報は、給紙トレイ情報、ジョブ実行時間又は使用する用紙枚数情報、用紙の推定残量を示す情報、及び自動選択された給紙トレイを示す情報を含む。給紙トレイ情報は、後述する縦軸表示部51Bに表示される情報である。ジョブ実行時間又は使用する用紙枚数情報は、後述する横軸表示部51Cに表示される情報である。用紙の推定残量を示す情報は、後述する横バー51Hに表示される表示模様である。自動選択された給紙トレイである事を示す情報は、後述するAPS文字51L(又はAPSボタンアイコン61A)である。
【0039】
不揮発メモリ120は、本実施の形態に係る画像形成プログラムを記憶する。
【0040】
RAM130は、制御部110により実行される各種プログラム及びこれらプログラムに係る各種データ等を一時的に記憶するワークエリアを形成する。
【0041】
読取処理部140は、画像読取部20の画像読取制御部200から入力されるアナログ画像信号に、アナログ処理、A/D変換処理、シェーディング処理等の各種処理を施した後、デジタル画像データを生成する。生成された画像データは、圧縮IC150に出力される。
【0042】
圧縮IC150は、入力されたデジタル画像データに圧縮処理を施してDRAM制御IC160に出力する。
【0043】
DRAM制御IC160は、制御部110からの指示に従って、圧縮IC150による画像データの圧縮処理及び伸長IC180による圧縮画像データの伸長処理を制御するとともに、画像メモリ170への画像データの入出力制御を行う。
例えば、画像読取部20により読み取られた画像信号の保存が指示されると、読取処理部140から入力された画像データの圧縮処理を圧縮IC150により実行させて、圧縮画像データを画像メモリ170の圧縮メモリ171に格納させる。また、圧縮メモリ171に格納された圧縮画像データのプリント出力が指示されると、圧縮メモリ171から圧縮画像データを読み出し、伸長IC180により伸長処理を施してページメモリ172に格納させる。さらに、ページメモリ172に格納された画像データのプリント出力が指示されると、ページメモリ172から画像データを読み出して書込処理部190に出力する。
【0044】
画像メモリ170は、DRAM(Dynamic RAM)から構成される圧縮メモリ171とペ
ージメモリ172とを備える。圧縮メモリ171は、圧縮画像データを格納するためのメモリであり、ページメモリ172は、プリント出力用の画像データ(プリントデータ)を一時的に格納するためのメモリである。
【0045】
伸長IC180は、圧縮画像データに伸長処理を施す。
【0046】
書込処理部190は、DRAM制御IC160から入力された画像データに基づいて、画像形成のためのプリントデータを生成し、プリント部40に出力する。
【0047】
画像読取部20は、CCD22a、画像読取制御部200、その他ここでは図示しないが図1に示した自動原稿送り部21、読取部22等から構成される。画像読取制御部20
0は、自動原稿送り部21、読取部22等を制御して、原稿面の露光走査を実行させ、光の反射光をCCD22aにより光電変換を行わせて画像を読み取る。読み取られたアナログ画像信号は読取処理部140に出力される。
【0048】
操作表示部30は、LCD31、タッチパネル32、操作表示制御部300、その他テンキー等の操作キー群から構成される。操作表示制御部300は、制御部110から入力される表示信号に従って、各種設定条件を入力するための各種画面や各種処理結果等をLCD31に表示させる。また、操作表示制御部300は、各種スイッチやボタン、テンキー、操作キー群又はタッチパネル32等から入力される操作信号を制御部110に出力する。
【0049】
プリント部40は、図1に示した画像形成部43等のプリント出力に係る各部やプリント制御部400を備えて構成される。プリント制御部400は、制御部110からの指示に従って画像形成部43等のプリント部40の各部の動作を制御し、書込処理部190から入力されたプリントデータに基づいて用紙Pに画像形成を行わせると共に、制御部110からの指示に従って後処理部50の各部を動作させる指示信号を後処理制御部500に出力する。
【0050】
後処理部50は、各種後処理ユニット、各種後処理ユニットへ用紙Pを搬送する搬送ローラ等の搬送手段、各種後処理ユニットから搬送された用紙Pが排紙される排紙トレイT3等が設けられており、各種後処理ユニットは後処理制御部500により統括的に制御されている。後処理制御部500は、制御部110からプリント制御部400を介して入力される後処理の指示信号に応じて、用紙Pを搬送経路に沿って所定の後処理ユニットに搬送し、各部を駆動制御して用紙Pに所定の後処理を行わせ、排紙トレイT3に排紙させる制御を行う。
【0051】
次に、プリンタコントローラ1bの各部について説明する。プリンタコントローラ1bは、画像形成装置1をネットワークプリンタとして使用する場合に、ネットワーク3に接続されるPC2から画像形成装置1に入力される画像データやジョブの管理及び制御を行うものであり、PC2からデータを受信し、当該データを操作マニュアルに関連付けられる画像データやジョブとして本体部1aへ送信する。
【0052】
プリンタコントローラ1bは、コントローラ制御部11、DRAM制御IC12、画像メモリ13、LANIF14から構成される。
【0053】
コントローラ制御部11は、プリンタコントローラ1b各部の動作を統括的に制御し、LANIF14を介して、PC2から入力されるデータをジョブとして本体部1aへ送信する。
【0054】
DRAM制御IC12は、LANIF14により受信されたデータの画像メモリ13への格納や、画像メモリ13からのデータの読み出しを制御する。また、DRAM制御IC12は、画像制御基板100のDRAM制御IC160とPCI(Peripheral Components Interconnect)バスで接続されており、コントローラ制御部11からの指示に従って、プリント対象のデータを画像メモリ13から読み出してDRAM制御IC160に出力する。
【0055】
画像メモリ13は、DRAMから構成され、入力された出力データを一時的に格納する。
【0056】
LANIF14は、NIC(Network Interface Card)やモデム等のLAN等のネット
ワーク3に接続するための通信インターフェイスであり、PC2からデータを受信する。受信されたデータは、DRAM制御IC12に出力される。
【0057】
次に、図3及び図4を参照して、ジョブの実行に使用される給紙トレイの自動選択設定画面及び優先順位の設定画面の一例を説明する。図3に示す表示画面31Aは、自動選択設定及び優先順位の設定を行う際にLCD31に表示される画面の一例である。表示画面31Aにおいて、オペレータにより、給紙トレイ自動選択ボタン31Bが押下されると、図4に示す表示画面41AがLCD31に表示される。表示画面41Aは、自動選択有無設定部41Bと、トレイ優先順位設定部41Cと、を表示する。自動選択有無設定部41Bは、複数の給紙トレイの中から、ジョブの実行に使用される給紙トレイを自動選択設定するための設定部である。トレイ優先順位設定部41Cは、ジョブの実行に使用される給紙トレイを自動選択する優先順位を設定するための設定部である。
【0058】
例えば、自動選択有無設定部41Bにおいて、トレイ1ボタン41D、トレイ2ボタン41E、トレイ3ボタン41Fが押下されると、給紙トレイ1(後述する給紙トレイ番号情報1の給紙トレイ。以下、給紙トレイの名称は給紙トレイ番号情報に応じた名称とする)、給紙トレイ2、及び給紙トレイ3は、オートトレイ選択用の給紙トレイに設定される。また、トレイ優先順位設定部41Cにおいて、自動選択有無設定部41Bで設定された給紙トレイ(トレイ1、トレイ2、トレイ3)の優先順位が上ボタン41G、下ボタン41Hを押下することにより設定される。例えば、ユーザがトレイ3の優先順位を高くしたい場合は、トレイ3ボタン41Kを押下し、上ボタン41Gを押下することにより、トレイ3の優先順位を高く設定することができる。
【0059】
次いで、図5を参照して、LCD31に表示されるジョブスケジューリング画面51の一例を説明する。
【0060】
ジョブスケジューリング画面51は、自動選択設定及び優先順位の設定が実行された後、制御部110の指示によりジョブの実行前にLCD31に表示される画面である。ジョブスケジューリング画面51は、ジョブの実行スケジュールを示すジョブスケジュール表51Aを有する。ジョブスケジュール51Aは、縦軸表示部51Bと、横軸表示部51Cと、縦線51Dと、横バー51E〜51Kと、APS文字51Lと、を表示する。
【0061】
縦軸表示部51Bは、複数の給紙トレイの情報を表示する。給紙トレイの情報は、例えば、給紙トレイを識別するための給紙トレイ番号情報、用紙のサイズ情報、用紙の種類情報、用紙の残量情報等である。例えば、縦軸表示部51Bの給紙トレイ表示部511は、給紙トレイ番号情報「1」、用紙のサイズ情報「A4」、用紙の種類情報「普通紙」、現時点の用紙残量情報(残量表示部512に該当)を表示する。
【0062】
横軸表示部51Cは、ジョブの実行に使用される用紙枚数を示す。縦線51Dは、ジョブの区切り毎に表示される線である。
【0063】
横バー51E〜51Kは、ジョブの実行に使用される給紙トレイに格納された用紙の推定残量を示す情報を表すバーである。用紙の推定残量を示す情報は、用紙の推定残量のレベルを示す表示模様である。具体的には、横バー51E〜71Kは、用紙の推定残量のレベルに応じて表示模様が変化する。例えば、横バー51Eは、同一の模様(斜線)で表示される。この表示模様は、給紙トレイ1に格納された用紙の推定残量が十分多い(用紙の推定残量あり)レベルであることを示している。一方、例えば、横バー51Gは、模様が3種類で表示されている。この表示模様は、ジョブの実行に従って、給紙トレイ2に格納された用紙の推定残量が徐々に減少していくことを示している。例えば、左の模様は、給紙トレイ2に格納された用紙の推定残量が十分多い(用紙の推定残量あり)レベルであることを示している。真ん中の模様は、ジョブの実行に従って、給紙トレイ2に格納された用紙の推定残量が残りわずか(用紙の推定残量少)となるレベルであることを示している。右の模様は、ジョブの実行に従って、給紙トレイ2に格納された用紙の推定残量がなくなる(用紙の推定残量なし)レベルであることを示している。
【0064】
APS文字51Lは、オートトレイ選択された給紙トレイを示すための文字である。APS表示部51Lが表示されない給紙トレイは、ジョブ生成者により指定された給紙トレイに該当する。例えば、図5に示す表示画面51において、給紙トレイ4には、APS表示部51Lが表示されているので、給紙トレイ4はオートトレイ選択された給紙トレイに該当する。この場合、例えば、縦軸表示部51Bの給紙トレイ番号情報4、縦軸表示部51Cの用紙枚数情報、横バー51H、APS文字51Lが自動選択給紙トレイ情報に含まれる。一方、給紙トレイ4以外の他の給紙トレイ(例えば、給紙トレイ1)は、ジョブ生成者により指定された給紙トレイに該当する。この場合、例えば、縦軸表示部51Bの給紙トレイ番号情報1、縦軸表示部51Cの用紙枚数情報、横バー51Eが指定給紙トレイ情報に含まれる。
【0065】
また、ジョブスケジューリング表51Aは、ジョブの実行中に、所定の周期で更新される。例えば、ジョブの実行中に新たなジョブが発生した場合は、新たなジョブが追加されてジョブスケジューリング表51Aに表示される。
【0066】
次に、図6を参照して、LCD31に表示されるジョブスケジューリング画面61の一例を説明する。以下、ジョブスケジューリング画面51と同様な部分には同一の符合を付し、その詳細な説明を援用し、異なる部分を主として説明する。
【0067】
図6に示すジョブスケジュール表51Aは、APSボタンアイコン61Aと、APS設定表示部61Bと、優先順位変更ボタン61Cと、を表示する。APSボタンアイコン61Aは、押下操作可能なボタンアイコンである。オペレータによりAPSボタンアイコン61Aが押下されると制御部110の指示によりAPS設定表示部61Bが表示される。APS設定表示部61Bは、優先順位変更ボタン61Cを表示する。優先順位変更ボタン61Cは、自動選択された給紙トレイの優先順位を変更するためのボタンである。例えば、オペレータにより優先順位設定部61Cが押下されると、制御部110の指示により給紙トレイ4の優先順位が変更される。
【0068】
次いで、画像形成装置1の動作を説明する。図7及び図8に画像形成装置1で実行される表示処理の流れを示す。
【0069】
画像形成装置1において、例えば、サポート作業者により操作表示部30を介して表示処理の実行指示が押下されたこと等をトリガとして、不揮発メモリ120から読み出されて適宜RAM130に展開された表示プログラムと、CPUとの協働により表示処理が実行される。
【0070】
予め、ジョブ生成者により設定されたジョブの設定情報を含んだジョブ情報がPC2からLANIF14を介して受信されているものとする。また、オペレータにより操作表示部30を介して、表示画面31A及び表示画面41Aにおいて給紙トレイの自動選択の有無が設定され、ジョブに使用される給紙トレイを自動選択する優先順位が設定されているものとする。
【0071】
先ず、オートトレイ選択のジョブであるか否かが判別される(ステップS11)。具体的には、本ステップは、ジョブ情報に含まれるオートトレイ選択のジョブであるか否かの情報に基づいて判別が行われる。
【0072】
そして、APS対象トレイ設定に従い、指定に合致する給紙トレイが検索される(ステップS12)。APS対象トレイとは、自動選択有無設定部41Bにおいて設定された給紙トレイのことをいう。例えば、自動選択有無設定部41Bの設定の場合、APS対象トレイは、トレイ1(給紙トレイ1)、トレイ2(給紙トレイ2)、トレイ3(給紙トレイ3)に該当する。指定に合致する給紙トレイとは、オートトレイ選択のジョブのジョブ情報に含まれる内容と合致する給紙トレイのことをいう。例えば、ジョブ情報にA4の用紙に画像形成する旨の情報が含まれていた場合、指定に合致する給紙トレイは、A4の用紙が格納された給紙トレイに該当する。したがって、本ステップでは、例えば、自動有無設定部41Bにおいて設定された給紙トレイが給紙トレイ1、給紙トレイ2、給紙トレイ3である場合、当該給紙トレイ1、給紙トレイ2、給紙トレイ3の中から、ジョブ情報に指定された内容に合致する給紙トレイが検索される。
【0073】
そして、合致する給紙トレイがあるか否かが判別される(ステップS13)。すなわち、ステップS12において検索された給紙トレイがあるか否かが判別される。合致する給紙トレイがないと判別された場合(ステップS13;NO)、該当用紙なし部に用紙の推定残量がないことを示す模様が表示される(ステップS14)。該当用紙なし部は、ジョブスケジュールの縦軸の項目における1つの項目であり、例えば、図5のジョブスケジューリング画面51における該当用紙なし部513に該当する。ステップS14の実行後、表示処理は終了される。
【0074】
ステップS13において、合致する給紙トレイがあると判別された場合(ステップS13;YES)、指定に合致した給紙トレイの中で優先順位の一番高い給紙トレイが選択される(ステップS15)。例えば、指定に合致した給紙トレイが給紙トレイ1、給紙トレイ2、給紙トレイ3であり、トレイ優先順位設定部41Cにおいて、給紙トレイ1の優先順位が一番高く設定されていた場合、給紙トレイ1が選択される。
【0075】
ステップS15の実行後、選択トレイのジョブ開始時点の用紙の推定残量が算出される(ステップS16)。具体的には、オートトレイ選択のジョブが開始される時点におけるステップS15において選択された給紙トレイに格納されている用紙の推定残量が算出される。用紙の推定残量は、給紙トレイに備えられている用紙の残量を検出するセンサ(図示省略)により検出された用紙の残量に基づいて算出される。例えば、ジョブ開始時点に、センサにより用紙残量が1000枚であると検出され、本処理で対象としているジョブよりも前に実行が予定されているジョブにおいて選択トレイの用紙を300枚使用するジョブがある場合、1000−300=700枚が用紙の推定残量として算出される。このとき、本処理で対象としているジョブよりも前に実行が予定されているジョブがない場合は、1000枚が用紙の推定残量として算出される。
【0076】
そして、ステップS16において算出された用紙の推定残量に基づいて、用紙の推定残量があるか否かが判別される(ステップS17)。具体的には、選択トレイに格納された用紙の推定残量があるか否かが判別される。用紙の推定残量があると判別された場合(ステップS17;YES)、APSのマークが表示される(ステップS18)。具体的には、APSのマーク(APS文字51L又はAPSボタンアイコン61A)が優先順位の一番高い給紙トレイに対して表示される。そして、選択トレイのバーが用紙の推定残量に応じた模様で表示される(ステップS19)。例えば、図5に示す表示画面51の給紙トレイ4の横バー51Hが用紙の推定残量に応じた模様で表示される。ステップS19の実行後、表示処理は終了される。
【0077】
ステップS17において、用紙残量がないと判別された場合(ステップS17;NO)、別の給紙トレイで指定に合致する給紙トレイがあるか否かが判別される(ステップS20)。具体的には、ステップS15において選択された給紙トレイと別の給紙トレイにおいて、ジョブ情報に指定された内容に合致する給紙トレイが検索され、ジョブ情報に指定された内容に合致する給紙トレイがあるか否かが判別される。別の給紙トレイで指定に合致する給紙トレイがあると判別された場合(ステップS20;YES)、指定に合致したトレイの中で優先順位の一番高い給紙トレイが選択される(ステップS21)。ステップS21の実行後、ステップS16に移行される。
【0078】
ステップS20において、別の給紙トレイ指定に合致する給紙トレイがないと判別された場合(ステップS20;NO)、APSのマークが表示される(ステップS22)。具体的には、ステップS18と同様に、APSのマーク(APS表示部51L又はAPSボタンアイコン61A)が優先順位の一番高い給紙トレイに対して表示される。そして、選択トレイのバーが用紙の推定残量なしの模様で表示される(ステップS23)。ステップS23の実行後、表示処理は終了される。
【0079】
以上、本実施の形態によれば、オペレータは、指定給紙トレイ情報(例えば、縦軸表示部51Bの給紙トレイ番号情報1、横軸表示部51Cの用紙枚数情報、横バー51E)とともに、自動選択給紙トレイ情報(例えば、縦軸表示部51Bの給紙トレイ番号4、横軸表示部51Cの用紙枚数情報,横バー51H、APS文字51L)をジョブの実行前に参照できるので、ジョブに使用される給紙トレイをジョブの実行前に知ることができる。これにより、オペレータは、画像形成装置を稼働してジョブを実行する前(始業前)に、ジョブに使用される給紙トレイの表裏調整等の調整作業を行うことができる。
また、オペレータは、ジョブに使用される給紙トレイをジョブ実行前に知ることができるので、ジョブに使用される給紙トレイの用紙残量が少ない場合、用紙の補給を行うことができる。
また、始業前にジョブの実行に使用される給紙トレイを知ることができるので、未調整の給紙トレイ等がジョブの実行に使用される給紙トレイとなることを防ぐことができる。
さらに、オペレータは、オートトレイにより選択された給紙トレイとジョブ生成者により指定された給紙トレイとを簡単に識別することができる。
【0080】
また、オペレータは、優先順位設定部61Cを介してジョブの実行に使用される給紙トレイの優先順位を変更することができる。これにより、装置の状況に応じた自由度の高い設定が可能となる。例えば、給紙トレイ1が自動選択トレイとして選択された場合において、給紙トレイ1は、表裏調整等の調整が実施されていない未調整の給紙トレイであることをジョブの実行前にユーザが把握しており、給紙トレイ1の優先順位を下げたい場合、給紙トレイ1の優先順位を下げることができる。したがって、装置の状況に応じた自由度の高い設定が可能となり、効率的な装置稼働を実現することができる。
【0081】
また、オペレータは、縦線51Dを参照することにより、ジョブの実行に使用される給紙トレイや用紙の推定残量をジョブ単位で知ることができる。
【0082】
また、オペレータは、給紙トレイの用紙の残量(例えば、残量表示部512)を参照することにより、現時点の給紙トレイに格納された用紙残量を知ることができる。
【0083】
また、オペレータは、始業前に該当用紙がないジョブを知ることができるので、始業前に該当用紙を補給することができる。
【0084】
なお、上記実施の形態における記述は、本発明に係る画像形成装置1の一例であり、これに限定されるものではない。
【0085】
例えば、横軸表示部71Cは、ジョブの実行に使用される使用枚数を表示することとしたがこれに限定されるものではない。例えば、横軸表示部71Cに、ジョブ実行に要するジョブ実行時間を表示することとしてもよい。
【0086】
以下の説明では、本発明に係るプログラムのコンピュータ読み取り可能な媒体として不揮発メモリ120を使用した例を開示したが、この例に限定されない。
その他のコンピュータ読み取り可能な媒体として、フラッシュメモリ等の不揮発性メモリ、CD−ROM等の過般型記録媒体を適用することが可能である。
また、本発明に係るプログラムのデータを通信回線を介して提供する媒体として、キャリアウエーブ(搬送波)も本発明に適用される。
【0087】
その他、上記実施の形態における画像形成装置1の細部構成及び詳細動作に関しても、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
【図面の簡単な説明】
【0088】
【図1】本発明に係る画像形成装置の概略断面構成図である。
【図2】画像形成装置の制御ブロック図である。
【図3】自動選択設定画面及び優先順位の設定画面の一例を示す図である。
【図4】自動選択設定画面及び優先順位の設定画面の一例を示す図である。
【図5】ジョブスケジューリング画面の一例を示す図である。
【図6】ジョブスケジューリング画面の一例を示す図である。
【図7】表示処理の流れを示すフローチャートである。
【図8】表示処理の流れを示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0089】
1 画像形成装置
1a 本体部
1b プリンタコントローラ
2 PC
3 ネットワーク
11 コントローラ制御部
13 画像メモリ
20 画像読取部
21 自動原稿送り部
22 読取部
22a CCD
30 操作表示部
31 LCD
32 タッチパネル
40 プリント部
41 積載部
41a 給紙トレイ
41b 給紙手段
42 用紙搬送部
42a レジストローラ
43 画像形成部
43a 転写装置
43b 定着装置
44 搬出部
50 後処理部
100 画像制御基板
110 制御部
120 不揮発メモリ
130 RAM
140 読取処理部
150 圧縮IC
160 DRAM制御IC
170 画像メモリ
171 圧縮メモリ
172 ページメモリ
180 伸長IC
190 書込処理部
200 画像読取制御部
300 操作表示制御部
400 プリント制御部
500 後処理制御部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のジョブに基づいて画像形成を行う画像形成部を備えた画像形成装置において、
前記画像形成部による前記複数のジョブの実行前に、指定給紙トレイ情報とともに、自動選択給紙トレイ情報を当該指定給紙トレイ情報とは異なる表示態様で表示部の同一画面上に表示させる制御部を備えた画像形成装置。
【請求項2】
前記自動選択給紙トレイ情報は、前記表示部の表示画面の縦軸又は横軸のいずれか一方の軸に沿って配置された給紙トレイ情報、他方の軸に沿って配置されたジョブ実行時間又は使用する用紙枚数情報、ジョブの実行に使用される給紙トレイに格納された用紙の推定残量を示す情報、及び自動選択された給紙トレイを示す情報を含む請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記制御部は、前記自動選択された給紙トレイであることを示す情報が押下操作可能なボタンアイコンである場合、当該ボタンアイコンの押下操作に基づいて、前記自動選択された給紙トレイの優先順位を変更する変更ボタンを表示させ、当該変更ボタンの押下操作に基づいて、前記優先順位を変更する請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記制御部は、自動選択された給紙トレイを使用するジョブの実行を予定している場合、当該ジョブのジョブ情報に合致した給紙トレイを検索し、当該検索された給紙トレイに格納された用紙の推定残量が当該ジョブの実行開始時点にあるか否かに基づいて給紙トレイを自動選択する請求項1から3のいずれか一項に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記制御部は、ジョブの区切りごとに縦線を前記表示部に表示させる請求項1から4のいずれか一項に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記制御部は、給紙トレイに格納された現時点の用紙残量を前記表示部に表示させる請求項1から5のいずれか一項に記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記制御部は、自動選択された給紙トレイを使用するジョブのジョブ情報に合致した給紙トレイがないと判断した場合、該当用紙がないことを示す情報を前記表示部に表示させる請求項1から6のいずれか一項に記載の画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2010−44142(P2010−44142A)
【公開日】平成22年2月25日(2010.2.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−206664(P2008−206664)
【出願日】平成20年8月11日(2008.8.11)
【出願人】(303000372)コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 (12,802)
【Fターム(参考)】