説明

画像形成装置

【課題】自装置を使用する端末装置がネットワーク上に存在しない場合に、スリープ状態よりもさらに電力消費の少ない電源状態に移行することのできる画像形成装置を提供する。
【解決手段】画像形成装置のサブCPU21は、ネットワークに接続されている端末装置に対して、その電源状態と、自装置用のドライバプログラムがインストールされているか否かとを周期的に問い合わせし、その応答から、自装置用のドライバプログラムがインストールされているすべての端末装置が電源オフであることを確認できたら、画像読取部12や画像形成部13、および自装置のメインCPU11を、スリープモードもしくは電源オフに制御する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プリンタなどの画像形成装置に係り、特に、省電力機能を備えた画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、オフィスなどに設置される事務機器に対する省電力化の要請が高まっており、プリンタや複合機などの画像形成装置では、実行するジョブやユーザからの操作のない待機状態が一定時間以上継続すると、通常より電力消費の少ない省電力モードへ自動的に電源モードを遷移させる機能が設けられている。
【0003】
また、ネットワークなどを介してPC(パーソナルコンピュータ)などの端末装置と接続されている画像形成装置は、端末装置から印刷要求などを受けて動作するため、画像形成装置の電源モードを端末装置の状態に応じて変更する技術がある。
【0004】
たとえば、下記特許文献1には、レーザプリンタがスリープモードになっているときに、ホストコンピュータのRAM中に特定のプリンタドライバが存在していれば、レーザプリンタのスリープモードを解除させる印刷データ供給装置が開示されている。印刷データが送信される可能性をRAM内のプリンタドライバの存在によって確認し、実際に印刷データを送信する前にレーザプリンタをウォーミングアップさせて、待ち時間を短縮している。
【0005】
また、下記特許文献2には、画像形成装置が、ネットワークを介して自装置と接続されている端末装置のプロセス状態を調査し、特定のプロセスが動いていれば、自装置を稼動状態とし、特定のプロセスが動いていなければスリープ状態に移行させることが開示される。また、プロセスのロードアベレージも取得し、プロセスが存在してもその稼働時間が閾値を超えない場合には、終了し忘れなどによるプロセス休止状態であると認識して、スリープ状態に移行させるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開平10−171613号公報
【特許文献2】特開2004−98399号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
オフィスなどのネットワーク環境では、画像形成装置を使用する端末装置が全てシャットダウンしている場合には、画像形成装置が使用される可能性は極めて低い。しかし、待機状態が一定時間以上継続することで省電力モードやスリープモードに入るといった従来の省電力制御では、画像形成装置を使用するネットワーク上の端末装置が全てシャットダウンした状態になっても、直ぐには反応せず、待機状態が一定時間以上経過するまで、通常モードに維持されてしまう。
【0008】
また上記特許文献2では、端末装置の特定プロセスの状態に応じてスリープモードへ移行するが、スリープモードでもメインCPU(Central Processing Unit)などはある程度の電力を消費するので、ユーザが画像形成装置の電源を切り忘れた場合には、スリープ状態の継続によって無駄な電力が消費されてしまう。
【0009】
本発明は、上記の問題を解決しようとするものであり、自装置を使用する端末装置がネットワーク上に存在しない場合に省電力モードに移行でき、また、スリープ状態よりも電力消費の少ない電源状態に移行することのできる画像形成装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0010】
かかる目的を達成するための本発明の要旨とするところは、次の各項の発明に存する。
【0011】
[1]記録紙に画像を形成する画像形成部と、
ネットワークを介して端末装置と通信するネットワーク通信部と、
前記ネットワーク通信部によって端末装置から受信した要求に応じて、前記画像形成部に画像の形成動作を行わせるメインCPUと、
前記ネットワークに接続されている端末装置に対して、その電源状態と当該画像形成装置のドライバプログラムがインストールされているか否かとを前記ネットワーク通信部を使用して問い合わせし、その結果に基づいて前記メインCPUの電源状態を制御するサブCPUと、
を有する
ことを特徴とする画像形成装置。
【0012】
上記発明では、画像形成装置のサブCPUは、ネットワークに接続されている端末装置に対して、その電源状態と自装置用のドライバプログラムがインストールされているか否かとを問い合わせし、その応答に基づいて、自装置のメインCPUの電源状態を制御する。サブCPUで制御するので、メインCPUの電源をオフする制御も可能になる。
【0013】
[2]前記サブCPUは、前記問い合わせの結果が、電源状態がオフでなくかつ当該画像形成装置のドライバプログラムがインストールされている端末装置が存在しないことを示す場合は、前記メインCPUの電源状態をスリープモードもしくはオフにする
ことを特徴とする[1]に記載の画像形成装置。
【0014】
上記発明では、自装置用のドライバプログラムをインストールしていて電源がオフでない端末装置がネットワーク上に存在しなくなったとき、当該画像形成装置10が端末装置30から利用される可能性がなくなったと判断して、メインCPUをスリープモードもしくはオフにする。
【0015】
[3]前記サブCPUは、前記スリープモードにした後、所定時間が経過する前に所定の復帰条件が成立しない場合は、前記メインCPUの電源状態をオフにする
ことを特徴とする[2]に記載の画像形成装置。
【0016】
上記発明では、メインCPUをスリープモードにした後、所定時間が経過しても所定の復帰条件が成立しない場合は、メインCPUをオフにする。たとえば、自装置用のドライバプログラムをインストールしていて電源がオフでない端末装置がネットワーク上に存在しない状態が所定時間継続した場合などにメインCPUをオフにする。
【0017】
[4]当該画像形成装置のドライバプログラムがインストールされている端末装置であってもそのドライバプログラムから要求を受けたことのない、もしくは過去所定期間に要求を受けたことのない端末装置は、前記問い合わせの結果の判断対象から除外する
ことを特徴とする[1]乃至[3]のいずれか1つに記載の画像形成装置。
【0018】
上記発明では、当該画像形成装置のドライバプログラムはインストールしているが、当該画像形成装置を過去に利用していない、あるいは過去一定期間利用していない端末装置は、その後も当該画像形成装置を利用する可能性は低いと認定し、判断対象から除外している。
【0019】
[5]前記サブCPUは、前記メインCPUの電源状態がオフのとき、前記ネットワーク通信部が受信したデータを解析して、前記メインCPUの電源状態をオンに復帰させるか否かを判断し、復帰要の場合は前記メインCPUの電源状態をオンに復帰させる
ことを特徴とする[1]乃至[4]のいずれか1つに記載の画像形成装置。
【0020】
上記発明では、メインCPUがオフの状態でも、サブCPUが復帰条件を監視して、必要時にサブCPUがメインCPUを復帰させる。
【0021】
[6]前記問い合わせに対する応答を、メインCPUとサブCPUと不揮発メモリを備えた端末装置であって前記ドライバプログラムのインストール状況を不揮発メモリに記憶しておりメインCPUの電源がオフであっても前記問い合わせに対してサブCPUが不揮発メモリを読み出して応答する構成の端末装置から、受信する
ことを特徴とする[1]乃至[5]のいずれか1つに記載の画像形成装置。
【0022】
上記発明では、端末装置側もサブCPUを備えた構成であり、端末装置のメインCPUがオフの状態でも、サブCPUの動作により、問い合わせに対する応答を受けることができる。
【発明の効果】
【0023】
本発明に係る画像形成装置によれば、自装置を使用する端末装置がネットワーク上に存在しない場合に省電力モードに移行でき、また、スリープ状態よりもさらに電力消費の少ない電源状態に移行して、省電力効果を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】本発明の実施の形態に係る画像形成装置が接続されたネットワークシステムの一例を示す説明図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る画像形成装置の概略構成を示すブロック図である。
【図3】端末装置の概略構成を例示したブロック図である。
【図4】ドライバプログラムをインストール時の端末装置の動作を示す流れ図である。
【図5】端末装置の不揮発メモリ(不揮発記憶領域)に記憶されたドライバ情報の一例を示す説明図である。
【図6】不揮発記憶領域の情報取得要求を受信した端末装置の動作を示す流れ図である。
【図7】電源状態取得要求を受信した端末装置の動作を示す流れ図である。
【図8】電力モード自動変更機能に係る画像形成装置の動作を示す流れ図である。
【図9】不揮発記憶領域の情報取得要求として送信するパケットのデータ構成例を示す説明図である。
【図10】「GetStorageData」コマンドに対する応答パケット(ドライバ情報応答)のデータ構成例を示す説明図である。
【図11】画像形成装置10が保持し更新する判定対象リストを示す説明図である。
【図12】判定対象リストに登録されているすべての端末装置が電源オフとなって画像形成装置をオフモードに遷移させた状態を例示した説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、図面に基づき本発明の実施の形態を説明する。
【0026】
図1は、本発明の実施の形態に係る画像形成装置10が接続されたネットワークシステム5の一例を示している。画像形成装置10は、LAN(Local Area Network)などのネットワーク2を介して複数台の端末装置30(以後、PCとも呼ぶ)と接続されている。
【0027】
画像形成装置10は、記録紙に画像を形成して出力する機能を備えたプリンタや複合機などである。本例では、画像形成装置10は、原稿を光学的に読み取ってその複製画像を記録紙に印刷するコピージョブ、読み取った原稿の画像データをファイルにして保存したり外部端末へネットワークを通じて送信したりするスキャンジョブ、端末装置30からネットワーク2を通じて受信した印刷データに係る画像を記録紙上に形成して印刷出力する印刷ジョブなどのジョブを実行する機能を備えた複合機である。
【0028】
画像形成装置10は、電源モードとして、すべての部分に通電されてジョブを実行可能な通常モードと、通常モードより電力消費の少ないスリープモードと、スリープモードよりさらに電力消費の少ないオフモードを備えている。これら電源モードの詳細については後述する。
【0029】
また、画像形成装置10は、通常モードにおいて、ジョブを実行せずかつユーザから操作を何ら受けない状態(待機状態)が所定時間(第1設定時間、たとえば、30分)継続すると、自動的にスリープモードへ移行する機能を有している。また、スリープモードに移行してからさらに待機状態が所定時間(第2設定時間、たとえば、15分)継続すると、オフモードへ遷移するようになっている。第1、第2設定時間は任意に設定変更可能となっている。
【0030】
端末装置30は、画像形成装置10に対して、スキャンジョブや印刷ジョブなどのジョブを投入してその実行などを要求する機能を備えた情報処理装置である。端末装置30は、OSプログラムや画像形成装置10のドライバプログラム、文書や画像を作成・編集するアプリケーションプログラムなどがインストールされたパーソナルコンピュータなどである。スキャンジョブや印刷ジョブの投入など画像形成装置10に対する各種の要求は画像形成装置10用のドライバプログラムによって行われる。
【0031】
端末装置30も複数の電源モードを備えている。ここでは、各部へ通電されて各種の処理を実行可能な通常モード、通常モードより電力消費の少ないスリープモード、スリープモードよりさらに電力消費の少ないオフモードなどを備えている。
【0032】
画像形成装置10は、ネットワーク2に接続されている端末装置30に対して、その電源状態と当該画像形成装置10用のドライバプログラムがインストールされているか否かとを問い合わせし、その応答結果に応じて、自装置の電源モードを切り替える機能を備えている。たとえば、自装置用のドライバプログラムがインストールされている端末装置30の電源状態がすべてオフモードの場合に、自装置の電源モードをスリープモードやオフモードに変更する機能(電力モード自動変更機能)を備えている。問い合わせは、繰り返し行われる。たとえば、一定周期で行われる。
【0033】
図2は、画像形成装置10の概略構成を示している。画像形成装置10は、当該画像形成装置10の動作を統括制御する制御部としてのメインCPU(Central Processing Unit)11と、このメインCPU11にバスなどを介して接続された画像読取部12と、画像形成部13と、ROM(Read Only Memory)14と、RAM(Random Access Memory)15と、表示部16と、操作部17と、画像処理部18とを備えている。画像形成装置10は、さらに、サブCPU21と、不揮発メモリ22と、ネットワークI/F部23と、ハードディスク装置24と、メモリ25と、電源部26とを備えている。
【0034】
サブCPU21は、メインCPU11より処理能力が小さく消費電力も少ないCPUである。メインCPU11ではOSプログラムをベースとし、その上で、ミドルウェアやアプリケーションプログラムなどが実行される。サブCPU21は、OSプログラムなしで動作し、メインCPU11に比べて、負荷の少ない処理を実行する。
【0035】
メインCPU11とサブCPU21は互いに信号や情報を授受可能に接続されている。画像読取部12、画像形成部13、表示部16、操作部17、画像処理部18はメインCPU11によって動作が制御される。たとえば、メインCPU11は、ネットワーク2を通じて端末装置30から受信した印刷要求に応じて、画像形成部13にその印刷要求にかかわる画像形成動作を行わせるように制御する。不揮発メモリ22、ネットワークI/F部23、ハードディスク装置24、メモリ25はメインCPU11とサブCPU21の双方からアクセス可能となっている。メモリ25や不揮発メモリ22はメインCPU11とサブCPU21との間の情報授受の媒体としても使用される。
【0036】
電源部26は、商用電源を適宜の電圧に変換して画像形成装置10の各部へ電力を供給する。また、サブCPU21からの指示に従って、電力を供給するか供給停止するかを電力供給先別に制御する機能を備えている。ここでは、通常モードでは全ての部分に電力供給し、スリープモードでは、画像読取部12、画像形成部13、表示部16、画像処理部18、ハードディスク装置24への電源供給は停止し、オフモードではさらにメインCPU11、ROM14、RAM15への電源供給も停止する。サブCPU21、不揮発メモリ22、ネットワークI/F部23、メモリ25には、図示省略のメイン電源スイッチがオフされたり商用電源の供給が停止されたりしない限り、常時(オフモードにおいても)通電される。スリープモードでは、メインCPU11はネットワーク送受信のみ可能な状態となっている。オフモードでは、動作を停止している。
【0037】
ROM14には各種のプログラムが格納されており、これらのプログラムに従ってメインCPU11が処理を実行することでジョブの実行といった画像形成装置10の各機能が実現される。RAM15はメインCPU11がプログラムを実行する際に各種のデータを一時的に格納するワークメモリや画像データを格納する画像メモリなどとして使用される。
【0038】
画像読取部12は、原稿を光学的に読み取って画像データを取得する機能を果たす。画像読取部12は、たとえば、原稿に光を照射する光源と、その反射光を受けて原稿を幅方向に1ライン分読み取るラインイメージセンサと、ライン単位の読取位置を原稿の長さ方向に順次移動させる移動手段と、原稿からの反射光をラインイメージセンサに導いて結像させるレンズやミラーなどからなる光学経路、ラインイメージセンサの出力するアナログ画像信号をデジタルの画像データに変換する変換部などを備えて構成される。
【0039】
画像形成部13は、画像データに応じた画像を記録紙上に画像形成する機能を果たす。ここでは、記録紙の搬送装置と、感光体ドラムと、帯電装置と、レーザーユニットと、現像装置と、転写分離装置と、クリーニング装置と、定着装置とを有し、電子写真プロセスによって画像形成を行う、所謂、レーザープリンタとして構成されている。画像形成は他の方式でもかまわない。
【0040】
画像形成装置10の操作パネルは表示部16と操作部17を備えて構成される。表示部16は、液晶ディスプレイ(LCD…Liquid Crystal Display)などで構成され、各種の操作画面、設定画面などを表示する機能を果たす。操作部17は、ユーザからジョブの投入や設定など各種の操作を受け付ける機能を果たす。操作部17は、表示部16の画面上に設けられて押下された座標位置を検出するタッチパネルのほかテンキーや文字入力キー、スタートキーなどを備えて構成される。
【0041】
画像処理部18は、画像の拡大縮小、回転などの処理のほか、印刷データをイメージデータに変換するラスタライズ処理、画像データの圧縮、伸張処理などを行う。
【0042】
メモリ25はサブCPU21のワークメモリとして使用される。不揮発メモリ22は、電源がオフされても記憶内容が破壊されないメモリ(フラッシュメモリ)である。不揮発メモリ22には、各端末装置30への電源状態やドライバプログラムのインストール状況を問い合わせた結果(後述の判定対象リスト70)などが記憶されるほか、サブCPU21が実行するプログラムなども記憶されている。ネットワークI/F部23は、ネットワーク2を通じて端末装置30やその他の外部装置と各種のデータを送受信する機能を果たす。ハードディスク装置24は、大容量不揮発の記憶装置であり、たとえば、印刷データや画像データの保存に使用される。
【0043】
画像形成装置10は、メインCPU11などへの電力供給が完全にオフするオフモードにおいても、サブCPU21が稼動しており、該サブCPU21が稼動している状態であれば、メモリ25や不揮発メモリ22へのアクセス、ネットワークI/F部23による通信を行うことができる。すなわち、ネットワークI/F部23はサブCPU21によってルーティングされ、OS上のソフトウェアに依存することなく、ネットワーク2を介して端末装置30などの外部装置と特定のプロトコルによって通信することができる。
【0044】
図3は、端末装置30の概略構成の一例を示している。端末装置30は、メインCPU31と、サブCPU32と、ROM33と、RAM34と、入出力I/F部35と、不揮発メモリ36と、ネットワークI/F部37と、ハードディスク装置38と、メモリ39と、電源部41とを備えている。さらに入出力I/F部35を介して、液晶ディスプレイなどの表示装置42と、キーボードやマウスなどの入力デバイス43が接続されている。
【0045】
ROM33には起動用のプログラムや固定データが記憶される。RAM34は、ハードディスク装置38からロードしたプログラムが記憶される。またRAM34は、メインCPU31がプログラムを実行する際に各種のデータを一時的に格納するワークメモリなどとして使用される。
【0046】
不揮発メモリ36は、電源をオフにしても記憶内容が破壊されないメモリ(フラッシュメモリ)であり、ドライバプログラムのインストール状況を示すドライバ情報などが記憶される。ネットワークI/F部37は、ネットワーク2を介して画像形成装置10や他の外部装置と各種のデータを送受信する機能を果たす。ハードディスク装置38は、大容量不揮発の記憶装置であり、OSプログラムや画像形成装置10のドライバプログラム、ミドルウェア、各種アプリケーションプログラム、ファイル、データなどが保存される。
【0047】
端末装置30においても、サブCPU32は、メインCPU31より処理能力が小さく消費電力も少ないCPUである。メインCPU31ではOSプログラムをベースとし、その上で、ミドルウェアやアプリケーションプログラムなどが実行される。サブCPU32は、OSプログラムなしで動作し、メインCPU31に比べて、負荷の少ない処理を実行する。
【0048】
メインCPU31とサブCPU32は互いに信号や情報を授受可能に接続されている。不揮発メモリ36、ネットワークI/F部37、ハードディスク装置38、メモリ39はメインCPU31とサブCPU32の双方からアクセス可能となっている。メモリ39や不揮発メモリ36はメインCPU31とサブCPU32との間の情報授受の媒体としても使用される。
【0049】
電源部41は、商用電源を適宜の電圧に変換して端末装置30の各部へ電力を供給する。また、サブCPU32からの指示に従って、電力を供給するか供給停止するかを電力供給先別に制御する機能を備えている。ここでは、通常モードでは全ての部分に電力供給し、スリープモードでは、入出力I/F部35、ハードディスク装置38への電源供給は停止し、オフモードではさらにメインCPU31、ROM33、RAM34への電源供給も停止する。サブCPU32、不揮発メモリ36、ネットワークI/F部37、メモリ39には、図示省略のメイン電源スイッチがオフされたり商用電源の供給が停止されたりしない限り、常時(オフモードでも)通電される。またスリープモードでは、メインCPU31は、たとえば通常モードの10パーセント程度に処理能力を下げて電力消費を抑えたスリープ状態に遷移する。
【0050】
端末装置30は、画像形成装置10と同様に、メインCPU31などへの電力供給が完全にオフされるオフモードにおいても、サブCPU32が稼動しており、該サブCPU32が稼動している状態であれば、メモリ39や不揮発メモリ36へのアクセス、ネットワークI/F部37による通信を行うことができる。すなわち、ネットワークI/F部37はサブCPU32によってルーティングされ、OS上のソフトウェアに依存することなく、ネットワーク2を介して画像形成装置10などの外部装置と特定のプロトコルによって通信することができる。
【0051】
次に、ドライバプログラムをインストールする際の端末装置30の動作を説明する。
【0052】
図4は、ドライバプログラムをインストールする際の端末装置30の動作を示す流れ図である。端末装置30は画像形成装置10を最初に使用する際に、その画像形成装置10に対応するドライバプログラム(プリンタドライバやスキャナドライバ、ファクシミリドライバなど画像形成装置10を利用するためのプログラム)をOSプログラム上でインストールする必要がある。ドライバプログラムがインストールされると(ステップS101;Yes)、当該インストールプログラムあるいはドライバプログラムの初期化処理において、そのドライバプログラムの情報(ドライバ名、メーカー名、バージョン、言語、ポート、インストール日時などのドライバ情報)を端末装置30の不揮発メモリ36(不揮発記憶領域)に書き込む(ステップS102)。図5は、不揮発メモリ36(不揮発記憶領域)に記憶されたドライバ情報51の一例を示している。
【0053】
なお、ドライバ情報は、対応するドライバプログラムがアンインストールされる際に不揮発メモリ36から削除される。また、ドライバプログラムをインストールした後、端末装置30が画像形成装置10に対してプリントジョブやスキャンジョブを送信した場合、最後にジョブを送信した時間(タイムスタンプ、図5のドライバ情報51ではLastJobの日時)を不揮発メモリ36に書き込み、更新するようになっている。該更新はメインCPU31が行ってもよいし、サブCPU32が行ってもよい。ここでは、ジョブを送信したドライバプログラムがタイムスタンプを更新するようになっている。
【0054】
次に、電力モード自動変更機能に係る動作を説明する。
【0055】
図6および図7は電力モード自動変更機能に係る端末装置30側の動作を、図8は画像形成装置10の動作を示している。図1に示すように、画像形成装置10のサブCPU21は、ネットワーク2に接続されている各端末装置30に対して、その電源状態と、当該画像形成装置10のドライバプログラムがインストールされているか否かとをネットワークI/F部23を使用して、繰り返し問い合わせる。
【0056】
詳細には、画像形成装置10のサブCPU21は、一定間隔でネットワーク2内の各端末装置30に対して、不揮発記憶領域の情報取得要求(不揮発メモリ36に記憶されているドライバ情報の取得要求)をネットワークI/F部23によってブロードキャストで送信する(図8:ステップS201、ステップS202、図1:P1)。
【0057】
図9は、画像形成装置10が不揮発記憶領域の情報取得要求61として送信するパケットのデータ構成例を示している。不揮発記憶領域の情報取得要求として送信するパケットには、送信元IPアドレスとして画像形成装置10のIPアドレスが、送信先IPアドレスとしてブロードキャストが、データ部には、「不揮発記憶領域の情報取得要求」を示すコマンド(この例では、GetStorageData)が書き込まれている。
【0058】
各端末装置30のネットワークI/F部37はパケットを受信し、端末装置30のサブCPU32は、ネットワークI/F部37が受信したパケットを解析する。そして、特定のプロトコルによるパケットであると判断した場合、そのデータ部に書かれているコマンドを実行する。この場合、画像形成装置10によってブロードキャストされた不揮発記憶領域の情報取得要求61を受信したとき、そのデータ部に「GetStorageData」のコマンドが書き込まれているため、端末装置30のサブCPU32はこのコマンドに対応した処理を実行する。
【0059】
詳細には、図6に示すように、端末装置30のサブCPU32は、不揮発記憶領域の情報取得要求を受信すると(ステップS121;Yes)、不揮発メモリ36(不揮発記憶領域)に記憶されている情報(ドライバ情報)を読み出し(ステップS122)、応答パケットを作成して、これを画像形成装置10に対して送信する(ステップS123、図1:P2)。
【0060】
図10は、「GetStorageData」のコマンドに対する応答パケット(ドライバ情報応答)64のデータ構成例を示している。応答パケット(ドライバ情報応答)64では、送信元IPアドレスとして端末装置30のIPアドレスが、送信先IPアドレスとして画像形成装置10のIPアドレスが、データ部に不揮発メモリ36(不揮発記憶領域)から読み出した情報(ドライバ情報)が書き込まれている。
【0061】
画像形成装置10のサブCPU21は、「GetStorageData」コマンドに対する応答パケット64を受信すると(図8:ステップS203;Yes)、その受信した応答パケット64に含まれるドライバ情報等に基づいて判定対象リスト70を更新する(ステップS204)。
【0062】
詳細には、受信した応答パケットからその送信元の端末装置30にインストールされているドライバプログラムに関する情報を抽出し、ドライバ名とメーカー名などについて、予め記憶している自装置用のそれらと応答パケット64から抽出したものとの照合を行い、自装置用のドライバプログラムであるか否かを確認する。
【0063】
自装置用のドライバプログラムである場合(自装置のドライバプログラムがインストールされている場合)は、さらに最終ジョブ送信のタイムスタンプを確認する。タイムスタンプがまだ書き込まれていない、またはタイムスタンプの示す日時が現時点から一定期間前を超えている場合は、その端末装置30はドライバプログラムをインストールしてはいるものの、自装置を使用する(自装置へジョブを送信する)可能性が「低」であると判断する。一方、タイムスタンプの示す日時が現時点から一定期間前以内であれば、自装置使用する(自装置へジョブを送信する)可能性が「高」であると判断する。
【0064】
そして、画像形成装置10は、自装置を使用する可能性が「高」と判断した端末装置30について、そのIPアドレスやドライバの種類などの情報などを、図11に示すような判定対象リスト70に登録してハードディスク装置24(あるいは不揮発メモリ22)に保存する。
【0065】
判定対象リスト70には、自装置用のドライバプログラムをインストールしており、かつ、最終送信ジョブの日時が現時点から一定期間前を超えていない端末装置30のみに関して、PC名、IPアドレス、ドライバ種類、電源状態、最終ジョブ送信日時、利用頻度の各情報が登録される。PC名は端末装置30の名称である。ドライバ種類は、インストールされているドライバプログラムの種類を示している。電源状態はS0〜S5の6つの状態で表される。たとえば、S0は通常モード、S1〜S4はレベルの異なるスリープモード(省電力モード)、S5はオフモードである。S1〜S4ではS4に近いほど、電力消費は少なくなる。
【0066】
また、画像形成装置10のサブCPU21は、一定間隔でネットワーク2内の各端末装置30に対して、電源状態取得要求(GetPowerState)をネットワークI/F部37から送信する(図8:ステップS205、図1:P1)。このときパケットのデータ部にはコマンドとして「GetPowerState」が書き込まれる。なお、電源状態取得要求は判定対象リスト70に登録されている端末装置30に対してのみ送信してもよいし、ブロードキャストですべての端末装置30に対して送信してもよい。
【0067】
端末装置30のサブCPU32は、電源状態取得要求を受信すると(図7:ステップS141;Yes)、現在の電源状態の情報を取得し(ステップS142)、この電源状態を示す情報をデータ部に格納した応答パケットを作成して画像形成装置10に送信する(ステップS143、図1:P2)。
【0068】
画像形成装置10のサブCPU21は、判定対象リスト70に登録されている端末装置30から電源状態取得要求の応答パケットを受信すると(ステップS206;Yes)、判定対象リスト70のうち、この応答パケットの送信元の端末装置30に関する電源状態を、当該応答パケットで通知された電源状態に更新する(ステップS207)。
【0069】
なお、画像形成装置10は、不揮発記憶領域の情報取得要求と電源状態取得要求とを同時に送信してもよいし、別々に間隔を設定して個別に送信してもよい。本実施の形態では各端末装置30はサブCPU32を有するので、メイン電源スイッチや商用電源がオフになっているものを除き、電源状態取得要求の送信先としたすべての端末装置30から応答パケットが受信される。
【0070】
上記のような動作を繰り返して、画像形成装置10のサブCPU21は判定対象リスト70リストを一定間隔で更新および確認する。このとき、自装置用のドライバプログラムをインストールしている端末装置30の電源状態が全てS5(オフモード)になっていた場合は(ステップS208;Yes)、自装置を利用する端末装置30が居ない状態(利用端末非稼動状態)であると判断し、ネットワーク2内に存在しても判定対象リスト70リストに登録されていない端末装置30の電源状態に関わらず、自装置の電源状態をスリープモード(たとえば、メインCPU11がネットワーク送受信のみ可能な状態)に変更する(ステップS208;Yes、ステップS210;No、ステップS212;Yes)、ステップS213)。
【0071】
スリープモードに移行後も、サブCPU21は、一定時間が経過する毎に不揮発記憶領域の情報取得要求および電源状態取得要求を送信し、それらの応答に基づいて判定対象リスト70を更新する(ステップS201からS207)。
【0072】
また、利用端末非稼動状態となったことを確認したと同時に画像形成装置10は時間計測(計測時間をTとする)を開始する(ステップS214)。そして、時間計測開始から一定時間(第3設定時間)経過後も利用端末非稼動状態が継続している(復帰条件が成立しない)場合は(ステップS210;Yes)、自装置を利用する端末装置30は既に居ないと判断して、電源状態をオフモード(メインCPU11の電源はオフ、サブCPU21はそのまま稼動)へ移行させる(ステップS211)。
【0073】
図12は、判定対象リスト70に登録されているすべての端末装置30がS5(オフモード)となってから第3設定時間の経過により画像形成装置10の電源状態をオフモードに遷移させた場合を例示している。ここでは、PC4は、電源オンであるが当該画像形成装置10のドライバプログラムがインストールされていないので、判定対象リスト70には登録されず、電源状態の判断対象から外されている。
【0074】
なお、第3設定時間の経過前に、利用端末非稼動状態でなくなった場合は(図8:ステップS208;No)、すなわち、自装置用のドライバプログラムをインストールしておりかつ電源状態がS5(電源オフ)でない端末装置30が少なくとも1台存在する状態に遷移した(すなわち、復帰条件が成立した)とき、計測時間Tをリセットする(ステップS209)。そして、画像形成装置10はサブCPU21の制御により、スリープモードの状態を維持、もしくは通常モードへ復帰する。スリープモードの状態を維持するか、通常モードへ復帰するかは、予め選択選定可能になっている。また、第3設定時間は任意に設定変更可能である。各設定値は不揮発メモリ22に保持される。
【0075】
また、利用端末非稼動状態なしの判断対象にする端末装置30は、利用頻度「高」のものだけに限定するようにしてもよい。すなわち、自装置のドライバプログラムをインストールしており、かつ、利用頻度「高」の端末装置30のみを対象とし、それらの電源状態がすべてS5(電源オフ)の場合にのみ、利用端末非稼動状態であると判断するようにしてもよい。この場合、判定対象リスト70に登録されている端末装置30の中で利用頻度「高」のものだけを電源状態取得要求の送信先としてもよい。
【0076】
さらに、タイムスタンプが現時点から一定期間以上前のものを利用頻度「低」としたが、タイムスタンプのないもの、すなわち、過去に当該画像形成装置10に対してジョブを送信した経歴のない端末装置30も、利用頻度「低」として扱い、利用端末非稼動状態なしの判断対象から除外するようにしてもよい。
【0077】
このように、本実施の形態に係る画像形成装置10では、画像形成装置10のサブCPU21が、自装置用のドライバプログラムがインストールされている端末装置30の電源状態を監視し、その監視結果に応じて自装置の電源状態を変更するので、消費電力を軽減することができる。すなわち、画像形成装置10は、待機状態のまま第1設定時間が経過した時点でスリープモードに入り、さらに待機状態が第2設定時間継続すればオフモードに移行するが、上記の移行が行われる前であっても、自装置を利用する可能性のあるすべての端末装置30が電源オフであること(利用端末非稼動状態)が確認できた時点で即座に自装置をスリープモードに遷移させるので、待機状態のままで長い時間が経過することがなく、無駄な電力消費が抑制される。
【0078】
以上、本発明の実施の形態を図面によって説明してきたが、具体的な構成は実施の形態に示したものに限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
【0079】
実施の形態では画像形成装置10が複合機の場合を例に説明したが、ネットワーク接続可能なプリンタなど他の種類の画像形成装置であってもかまわない。
【0080】
また、実施の形態では、スリープモードに移行してから第3設定時間の経過後にオフモードに移行するようにしたが、利用端末非稼動状態となったことを確認した時点で通常モードからオフモードへ直接移行するように構成されてもよい。
【0081】
また、実施の形態では端末装置30がサブCPU32を有する構成を例示したが、端末装置30はサブCPU32のない構成であってもかまわない。このような構成では、端末装置30のメインCPU31が電源オフされると、端末装置30から応答パケットが返送されなくなる。すなわち、電源がオフモードでない端末装置30からのみ応答パケットが返送される。そこで、画像形成装置10は、電源状態がオフモードでなくかつ自装置用のドライバプログラムがインストールされていることを示す応答パケットがいずれの端末装置30からも返送されなかった場合は、利用端末非稼動状態と判断する。また、電源状態がオフモードでなくかつ自装置用のドライバプログラムがインストールされていることを示す応答パケットを少なくとも1台の端末装置30から受信した場合は、利用端末非稼動状態でないと判断する、というように動作すればよい。
【0082】
また画像形成装置10のサブCPU21は、メインCPU11が電源オフのとき、ネットワークI/F部23が受信したデータを解析し、メインCPU11の電源状態をオン(スリープモードもしくは通常モード)に復帰させるか否かを判断し、復帰要のとき、メインCPU11の電源をオンに復帰させるように制御してもよい。たとえば、メインCPU11を電源オフした後も、サブCPU21は、不揮発記憶領域の情報取得要求と電源状態取得要求の送信とその応答の受信とを一定周期で繰り返し行って判定対象リスト70を更新したり、ネットワークI/F部23が受信したデータの解析を行って利用端末非稼動状態でなくなったと判断したときや印刷要求などを端末装置30から受信したときにメインCPU11を復帰させたりするように動作する。このように、サブCPU21を常時稼動させておくので、メインCPU11を電源オフしても、サブCPU21からメインCPU11を復帰させることができる。
【0083】
画像形成装置10用のドライバプログラムは、プリンタドライバ、スキャナドライバ、ファクシミリドライバに限定されるものではなく、画像形成装置10に対して端末装置30から何らかの処理要求を送信するためのプログラムであればよい。
【符号の説明】
【0084】
2…ネットワーク
5…ネットワークシステム
10…画像形成装置
11…メインCPU
12…画像読取部
13…画像形成部
14…ROM
15…RAM
16…表示部
17…操作部
18…画像処理部
21…サブCPU
22…不揮発メモリ
23…ネットワークI/F部
24…ハードディスク装置
25…メモリ
26…電源部
30…端末装置
31…メインCPU
32…サブCPU
33…ROM
34…RAM
35…入出力I/F部
36…不揮発メモリ
37…ネットワークI/F部
38…ハードディスク装置
39…メモリ
41…電源部
42…表示装置
43…入力デバイス
51…ドライバ情報
61…不揮発記憶領域の情報取得要求
64…応答パケット(ドライバ情報応答)
70…判定対象リスト

【特許請求の範囲】
【請求項1】
記録紙に画像を形成する画像形成部と、
ネットワークを介して端末装置と通信するネットワーク通信部と、
前記ネットワーク通信部によって端末装置から受信した要求に応じて、前記画像形成部に画像の形成動作を行わせるメインCPUと、
前記ネットワークに接続されている端末装置に対して、その電源状態と当該画像形成装置のドライバプログラムがインストールされているか否かとを前記ネットワーク通信部を使用して問い合わせし、その結果に基づいて前記メインCPUの電源状態を制御するサブCPUと、
を有する
ことを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記サブCPUは、前記問い合わせの結果が、電源状態がオフでなくかつ当該画像形成装置のドライバプログラムがインストールされている端末装置が存在しないことを示す場合は、前記メインCPUの電源状態をスリープモードもしくはオフにする
ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記サブCPUは、前記スリープモードにした後、所定時間が経過する前に所定の復帰条件が成立しない場合は、前記メインCPUの電源状態をオフにする
ことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
当該画像形成装置のドライバプログラムがインストールされている端末装置であってもそのドライバプログラムから要求を受けたことのない、もしくは過去所定期間に要求を受けたことのない端末装置は、前記問い合わせの結果の判断対象から除外する
ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1つに記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記サブCPUは、前記メインCPUの電源状態がオフのとき、前記ネットワーク通信部が受信したデータを解析して、前記メインCPUの電源状態をオンに復帰させるか否かを判断し、復帰要の場合は前記メインCPUの電源状態をオンに復帰させる
ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1つに記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記問い合わせに対する応答を、メインCPUとサブCPUと不揮発メモリを備えた端末装置であって前記ドライバプログラムのインストール状況を不揮発メモリに記憶しておりメインCPUの電源がオフであっても前記問い合わせに対してサブCPUが不揮発メモリを読み出して応答する構成の端末装置から、受信する
ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1つに記載の画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2011−194749(P2011−194749A)
【公開日】平成23年10月6日(2011.10.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−65209(P2010−65209)
【出願日】平成22年3月19日(2010.3.19)
【出願人】(303000372)コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 (12,802)
【Fターム(参考)】