説明

画像形成装置

【課題】第1層と第2層の接着力を向上させることで、第1層と第2層の当接位置がずれて第1層の表面で第2層が蛇行してしまうのを抑制し、転写不良を防止することを可能とする。
【解決手段】本発明に係る画像形成装置1は、シャフト25に周設された第1層26と、第1層26を被覆する第2層27と、を有する多層ローラ22を備えた画像形成装置1であって、第2層27の軸方向の長さW2を前記第1層26の軸方向の長さW1よりも長くして第2層27の両端部28を第1層26から突出させるとともに、この突出する第2層27の両端部28の内面30、第1層26の両端面31及びシャフト25の周面32により凹部33を形成し、凹部33に接着剤34を注入したことを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、シャフトに周設された第1層とこの第1層を被覆する第2層とを有する多層ローラを備えたプリンタ・複写機・ファクシミリやこれらを機能的に備えた複合機等のいわゆる電子写真方式の画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、画像形成装置として、図6に示す如く、シャフト41に周設された発泡ゴム層等の第1層42と、この第1層42を被覆する樹脂チューブ層等の第2層43と、を有する多層ローラ44を備えた画像形成装置が知られている(特許文献1、2参照)。また、このような構成の多層ローラ44と像担持体(図示せず)を介して対向する位置に、対向ローラ(図示せず)を配置する構成も知られている。
【0003】
上述の如き構成の画像形成装置においては、多層ローラ44と像担持体の間の圧接力の偏りや多層ローラ44と対向ローラの対向位置のずれ等により、転写時に第1層42と第2層43の接触部分に、多層ローラ44の軸方向と平行な方向の応力が生じる。この応力により、第1層42と第2層43の当接位置にずれが生じると、第2層43が第1層42の表面において蛇行してしまい、転写不良が引き起こされる。そこで、上記のような第1層42と第2層43の当接位置のずれを抑制するために、第1層42の外周面と第2層43の内周面を、接着剤により接着させる技術が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平10−228187号公報
【特許文献2】特開2001−175098号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところが、第2層43は、トナー像が形成される像担持体と接触する表面層であり、トナーに対する離形性が良い樹脂材料で構成されるのが一般的であるが、このようにトナーに対する離形性の良い樹脂材料は、表面自由エネルギーが低く、接着剤に対する反応性が悪いのが通常である。また、第1層42の表面には無数の発泡セル45が存在し、第1層42と第2層43は限られた接点46においてのみ接触している。以上のような理由により、接着剤を用いて第1層42と第2層43を接着させても、十分な接着力を確保することは困難であった。そのため、第1層42と第2層43の当接位置にずれが生じて第2層43が第1層42の表面において蛇行してしまい、転写不良が引き起こされるという不具合が、依然として生じていた。
【0006】
そこで、本発明は、上記事情を考慮し、第1層と第2層の当接位置がずれて第1層の表面で第2層が蛇行してしまうのを抑制し、転写不良を防止することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
第1発明に係る画像形成装置は、シャフトに周設された第1層と、該第1層を被覆する第2層と、を有する多層ローラを備えた画像形成装置であって、前記第2層の軸方向の長さW2を前記第1層の軸方向の長さW1よりも長くして前記第2層の両端部を前記第1層から突出させ、この突出する前記第2層の前記両端部の内面、前記第1層の両端面及び前記シャフトの周面により凹部を形成するとともに、該凹部に接着剤を注入したことを特徴とする。
【0008】
また、第2発明に係る画像形成装置は、シャフトに周設された第1層と、該第1層を被覆する第2層と、を有する多層ローラを備えた画像形成装置であって、前記第2層の軸方向の長さW2を前記第1層の軸方向の長さW1よりも長くして前記第2層の両端部を前記第1層から突出させ、この突出する前記第2層の前記両端部の内面、前記第1層の両端面及び前記シャフトの周面により凹部を形成するとともに、該凹部にギャップコロを挿入し、該ギャップコロの外周面と前記第2層の前記両端部の前記内面を接着させたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明の画像形成装置は、第1層と第2層の当接位置がずれて第1層の表面で第2層が蛇行してしまうのを抑制し、転写不良を防止することを可能とする。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置の説明図である。
【図2】本発明の第1の実施形態に係る二次転写ローラの断面図である。
【図3】本発明の第1の実施形態に係る定着装置を示す一部切欠断面図である。
【図4】図3の拡大図である。
【図5】本発明の第2の実施形態に係る定着装置を示す一部切欠断面図である。
【図6】従来例の転写装置を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置について、図1〜図4を参照して説明する。図1は、本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置の説明図である。図2は、本発明の第1の実施形態に係る二次転写ローラの断面図である。図3は、本発明の第1の実施形態に係る定着装置を示す一部切欠断面図である。図4は、図3の拡大図である。
【0012】
まず、本発明の一実施形態に係る画像形成装置の全体の構成について説明する。図1に示す如く、画像形成装置としてのカラープリンタ1は、給紙カセット(図示せず)から転写紙19が搬送される搬送経路2と、搬送経路2の上流側に配置された一対のレジストローラ3a、3bと、このレジストローラ3a、3bよりも搬送経路2の下流側に配置された像担持体としての中間転写ベルト4と、中間転写ベルト4の上方に各色(イエローY、マゼンダM、シアンC、ブラックK)ごとに配置された感光体ドラムとしての複数のアモルファスシリコンドラム5Y、5M、5C、5K(以下、各アモルファスシリコンドラム5と記載する。)と、各アモルファスシリコンドラム5の表面を所定の電圧に帯電させる帯電器6と、帯電器6によって帯電させた各アモルファスシリコンドラム5の表面にビーム光束(図1に矢印Pで示す)を出射して、所定の静電潜像を形成する露光器(図示せず)と、露光器が形成した静電潜像をトナーによりトナー像に現像する現像器7と、そのトナー像を各アモルファスシリコンドラム5と協働して中間転写ベルト4に一次転写する一次転写ローラ8と、各アモルファスシリコンドラム5の表面に残留したトナーを除去するクリーニングデバイス9と、各アモルファスシリコンドラム5の電荷を除去する除電デバイス10と、一次転写ローラ8により一次転写されたトナー像を、搬送経路2の中途部において中間転写ベルト4から転写紙19に二次転写する二次転写装置11と、二次転写後に中間転写ベルト4の表面に残留したトナーを除去するクリーニング装置12と、転写紙19に二次転写したトナー像を搬送経路2の下流側において転写紙19に定着させる定着装置13と、二次転写装置11から定着装置13まで転写紙19を搬送する搬送ベルト14とを備えている。
【0013】
中間転写ベルト4は、中間転写ベルト4の上端部の両端を支持する一対の支持ローラ15a、15bと、中間転写ベルト4の下端部と係合する対向ローラ16に巻き掛けられてカラープリンタ1の内部に支持されており、図1の矢印に示す如く、所定の方向(図1において時計回り)に回転する。本実施例では、中間転写ベルト4として、樹脂層と、この樹脂層の表面を被覆する弾性層と、この弾性層の表面を被覆する表面層とを備えた積層型弾性ベルトが用いられており、樹脂層上に弾性層を積層することにより、樹脂層の利点であるカラーレジストレーション性能と弾性層の利点である用紙追随性能の両方を中間転写ベルト4に付与し、二次転写効率を高めている。
【0014】
中間転写ベルト4の樹脂層としては、ポリイミド(PI)、ポリカーボネイト(PC)、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、ポリアミドイミド(PAI)等が用いられる。中間転写ベルト4の弾性層としては、フッ素ゴム、アクリルゴム、EPDMゴム、ウレタンゴム、CRゴム、NBRゴム、シリコンゴム、またはこれらのゴム材を複数種混合させた混合ゴムが用いられる。中間転写ベルト4の表面層としては、トナーとの離型性に優れたフッ素ゴム、フッ素樹脂、ウレタン樹脂、アクリル樹脂、ナイロン樹脂が用いられる。中間転写ベルト4の各層の厚みは、樹脂層を70μm〜150μm、弾性層を100μm〜500μm、表面層を1μm〜30μmとするのが望ましい。中間転写ベルト4は、カーボンもしくはイオン系の導電剤により、体積抵抗率が10〜1013Ω・cmとなるように調整されている。
【0015】
一次転写ローラ8には、NBRゴム、クロロプレンゴム、EPDMゴム、エピクロルヒドリンゴム又はこれらのゴム材を複数種混合させた混合ゴム等の発泡ゴム材料が用いられる。また、上記の発泡ゴム材料には導電剤が付与され、一次転写ローラ8の抵抗値が10〜10Ωとなるように調整されている。
【0016】
クリーニング装置12は、中間転写ベルト4とは逆方向(図1において反時計回り)に回転して中間転写ベルト4とカウンター方向に接触するファーブラシ17と、このファーブラシ17と接触するとともにファーブラシ17と同方向に回転する回収ローラ18と、この回収ローラ18に接触するクリーニングブレード20と、このクリーニングブレード20の近傍に配置されたトナー回収スクリュー21とを備えている。ファーブラシ17のブラシは、ポリエステル、ナイロン、レーヨン、アクリル等の繊維材料にカーボンが分散されており、抵抗値が10〜10Ωとなるように調整されている。
【0017】
上記の構成において、画像形成動作は以下のようにして行われる。まず、帯電器6によって各アモルファスシリコンドラム5の表面が一様に帯電された後、露光器により各アモルファスシリコンドラム5に対して画像データに対応した露光が行われ、各アモルファスシリコンドラム5の表面に静電潜像が形成される。次に、この静電潜像を現像器7が各アモルファスシリコンドラム5に対応する色のトナー像に現像する。このトナー像は、定電流制御された一次転写バイアスを一次転写ローラ8に印加することにより、中間転写ベルト4に一次転写される。以上の動作を各色ごとに順次繰り返すことによって、中間転写ベルト4上にフルカラーのトナー像が形成される。一次転写後に各アモルファスシリコンドラム5上に残留したトナー及び電荷は、それぞれクリーニングデバイス9及び除電デバイス10により除去される。
【0018】
上記のフルカラーのトナー像は、二次転写装置11において転写紙19に二次転写される。そして、転写紙19に二次転写されたフルカラーのトナー像は、定着装置13で転写紙19に定着され、搬送経路2の下流端から排紙トレイ(図示せず)に排出される。また、二次転写装置11での二次転写の完了後、中間転写ベルト4の表面に残留したトナーは、クリーニング装置12のファーブラシ17によって中間転写ベルト4から除去され、ファーブラシ17から回収ローラ18に回収された後、クリーニングブレード20によって回収ローラ18から掻き取られ、トナー回収スクリュー21を介してトナー廃棄ボックス(図示せず)へと運搬される。
【0019】
次に、本発明のカラープリンタ1に備えられた二次転写装置11について説明する。
【0020】
図1に示す如く、二次転写装置11は、中間転写ベルト4に圧接する多層ローラとしての二次転写ローラ22と、二次転写ローラ22の表面に付着したトナーを掻き落としてクリーニングするためのクリーニング部材としてのブレード23と、二次転写ローラ22と中間転写ベルト4を介して対向する対向ローラ16と、この対向ローラ16と二次転写ローラ22の間に二次転写バイアスを印加するためのバイアス印加手段(図示せず)とを備えており、二次転写ローラ22と中間転写ベルト4の圧接部分には二次転写ニップ部24が形成されている。
【0021】
図2に示す如く、二次転写ローラ22は、シャフトとしての金属シャフト25に周設される第1層としての発泡ゴム層26と、この発泡ゴム層26を被覆する第2層としての樹脂チューブ層27を備えている。
【0022】
発泡ゴム層26は、弾性層であり、NBRゴム、クロロプレンゴム、EPDMゴム、エピクロルヒドリンゴム又はこれらのゴム材を複数種混合させた混合ゴム等の発泡ゴム材料により構成されており、表面に多数の発泡セルを有している。また、上記の発泡ゴム材料には導電剤が付与され、発泡ゴム層26の抵抗値が10〜10Ωとなるように調整されている。発泡ゴム層26は、金属シャフト25よりも軸方向の長さが短くなるように形成されている。
【0023】
樹脂チューブ層27は、表面層であり、ナイロン、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、アクリル、ポリイミド、ポリアミドイミド、ポリカーボネイト等の樹脂材料により構成される。上記の樹脂材料には導電剤が付与され、樹脂チューブ層27の体積抵抗率が10〜1013Ω・cmとなるように調整されている。樹脂チューブ層27は、発泡ゴム層26よりも抵抗値が高くなるように構成されるとともに、厚みを30μm〜300μmとしている。図4に示す如く、樹脂チューブ層27の内周面は、発泡ゴム層26の外周面に接着剤34により接着されている。
【0024】
図3に示す如く、樹脂チューブ層27の軸方向の長さW2を発泡ゴム層26の軸方向の長さW1よりも長くして、樹脂チューブ層27の両端部28a、28bを発泡ゴム層26から所定の長さ(本実施例では2mm〜3mm)突出させている。また、図4に示す如く、この突出する樹脂チューブ層27の両端部28a、28bの内面30、発泡ゴム層26の両端面31及び金属シャフト25の周面32により凹部33を形成し、この凹部33に接着剤34を注入している。
【0025】
上述の如く構成したものにおいて、搬送経路2の上流側から搬送されてきた転写紙19は、レジストローラ3a、3bによって所定のタイミングで二次転写装置11の二次転写ニップ部24に送り出される。その際に、バイアス印加手段によって定電流制御された転写バイアスを二次転写ローラ22と対向ローラ16の間に印加する。これにより、中間転写ベルト4の表面に形成されたカラーのトナー像が、二次転写ニップ部24において転写紙19に転写される。
【0026】
このように二次転写装置11で転写紙19に対するトナー像の転写を行うと、二次転写ローラ22と中間転写ベルト4の間の圧接力の偏りや二次転写ローラ22と対向ローラ16の対向位置のずれ等により、発泡ゴム層26と樹脂チューブ層27の接触面29に、二次転写ローラ22の軸方向と平行な方向の応力が生じる。
【0027】
しかしながら、本発明においては、突出する樹脂チューブ層27の両端部28a、28bの内面30、発泡ゴム層26の両端面31及び金属シャフト25の周面32により形成される凹部33に接着剤34が注入されているため、発泡ゴム層26の外周面と樹脂チューブ層27の内周面のみを接着する従来例の場合と比較して、二次転写ローラ22を構成する各部材間の接着面積を広くすることが可能となり、二次転写ローラ22の形状の安定性を高めることが可能となる。
【0028】
そのため、二次転写ローラ22の軸方向と平行な応力が発泡ゴム層26と樹脂チューブ層27の接触面29に生じても、発泡ゴム層26と樹脂チューブ層27の当接位置にずれが生じにくくなる。従って、樹脂チューブ層27が発泡ゴム層26の表面において蛇行するのを抑制することが可能となり、この樹脂チューブ層27の蛇行に起因する転写不良を防止することが可能となる。
【0029】
また、第1の実施形態では、金属シャフト25、発泡ゴム層26及び樹脂チューブ層27を接着剤34で接着させることにより発泡ゴム層26と樹脂チューブ層27の位置ずれを防止できるため、上記の位置ずれの防止のために新たな部材の追加を必要としない。そのため、装置の構成及び製造工程の簡易化を図ることが可能となる。また、凹部33に接着剤34を注入する構成であるため、接着剤34の注入部分を二次転写ローラ22の表面に露出させることなく接着を行うことが可能となる。
【0030】
(第2の実施形態)
次に、図5を用いて、本発明の第2の実施形態に係る画像形成装置1について説明する。図5は、本発明の第2の実施形態に係る定着装置を示す一部切欠断面図である。なお、二次転写ローラ22以外の構成は、上記第1の実施形態と同様であるため、説明、図示を省略する。
【0031】
上記第1の実施形態では凹部33に接着剤34を注入したが、第2の実施形態では、図5に示す如く、外周面35を平滑面とするギャップコロ36を凹部33に挿入し、このギャップコロ36の外周面35と樹脂チューブ層27の両端部28a、28bの内面30ギャップコロ36の内側面37と発泡ゴム層26の両端面31をそれぞれ接着剤34により接着させている。なお、第2の実施形態では、樹脂チューブ層27の両端部28a、28bを発泡ゴム層26から突出させる長さを8mmとしている。
【0032】
このように、ギャップコロ36の外周面35と樹脂チューブ層27の両端部28a、28bの内面30を接着させるとともに、ギャップコロ36の内側面37と発泡ゴム層26の両端面31を接着させることにより、発泡ゴム層26の外周面と樹脂チューブ層27の内周面のみを接着する従来例の場合と比較して、二次転写ローラ22を構成する各部材間の接着面積を広くすることが可能となり、二次転写ローラ22の形状の安定性を高めることが可能となる。また、ギャップコロ36の外周面35と樹脂チューブ層27の両端部28a、28bの内面30を相互に接着させることで、ギャップコロ36の内側面37により発泡ゴム層26の両端面31が係止されるものとなる。
【0033】
そのため、二次転写ローラ22の軸方向と平行な応力が発泡ゴム層26と樹脂チューブ層27の接触面29に生じた場合に、発泡ゴム層26と樹脂チューブ層27の当接位置にずれが生じるのを抑制することが可能となる。従って、樹脂チューブ層27が発泡ゴム層26の表面において蛇行するのを抑制することが可能となり、この樹脂チューブ層27の蛇行に起因する転写不良を防止することが可能となる。
【0034】
また、第2の実施形態においては、凹部33とギャップコロ36の隙間に接着剤34を注入するため、第1の実施形態の如く凹部33にそのまま接着剤34を注入する場合と比較して、使用する接着剤34の量を低減させることが可能となる。
【0035】
なお、第1の実施形態及び第2の実施形態においては、二次転写ローラ22に本発明の多層ローラを用いる場合について説明したが、本発明の多層ローラは、一次転写ローラ等、画像形成装置内に配置されるあらゆる多層ローラに適用することができる。
【符号の説明】
【0036】
1 カラープリンタ(画像形成装置)
4 中間転写ベルト(像担持体)
11 二次転写装置(転写装置)
16 対向ローラ
19 転写紙
22 二次転写ローラ(多層ローラ)
25 シャフト
26 発泡ゴム層26(第1層)
27 樹脂チューブ層27(第2層)
28a、28b 両端部
30 内面
31 両端面
32 周面
33 凹部
34 接着剤
35 外周面
36 ギャップコロ


【特許請求の範囲】
【請求項1】
シャフトに周設された第1層と、該第1層を被覆する第2層と、を有する多層ローラを備えた画像形成装置であって、
前記第2層の軸方向の長さW2を前記第1層の軸方向の長さW1よりも長くして前記第2層の両端部を前記第1層から突出させ、この突出する前記第2層の前記両端部の内面、前記第1層の両端面及び前記シャフトの周面により凹部を形成するとともに、該凹部に接着剤を注入したことを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
シャフトに周設された第1層と、該第1層を被覆する第2層と、を有する多層ローラを備えた画像形成装置であって、
前記第2層の軸方向の長さW2を前記第1層の軸方向の長さW1よりも長くして前記第2層の両端部を前記第1層から突出させ、この突出する前記第2層の前記両端部の内面、前記第1層の両端面及び前記シャフトの周面により凹部を形成するとともに、該凹部にギャップコロを挿入し、該ギャップコロの外周面と前記第2層の前記両端部の前記内面を接着させたことを特徴とする画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2012−13878(P2012−13878A)
【公開日】平成24年1月19日(2012.1.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−149268(P2010−149268)
【出願日】平成22年6月30日(2010.6.30)
【出願人】(000006150)京セラミタ株式会社 (13,173)
【Fターム(参考)】