説明

画像形成装置

【課題】表示画面に表示された最終排紙ページのイメージと実際の最終用紙画像との一致確認作業を迅速かつ正確に行うことを課題とする。
【解決手段】連続印刷中に用紙ジャムが発生した場合、操作パネル160が印刷再開指示を受けると、表示画面170に表示されているページイメージAの次のページから印刷が再開される。操作パネル制御部120は、ジャム発生前後の複数ページ分の印刷用画像データを印刷用画像データ格納エリア200から読み出し、読み出した印刷用画像データに基づいて当該複数ページ間で画像内容が異なる画像領域を示す差分情報を生成し、生成した差分情報が示す画像領域に対応した当該ページイメージA内の差分表示領域E0を拡大した差分拡大イメージEを表示させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子写真方式、インクジェット方式などのあらゆる画像形成方式のプリンター、複写機、ファクシミリなどの画像形成装置に係り、詳しくは、ジャム発生前の最終排紙ページのページイメージが表示手段に表示される画像形成装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
連続印刷処理中(連続画像形成動作中)にジャムが発生した場合、そのジャムを解消する処理(以下「ジャム処理」という。)を行った後に、ジャム発生前の続きから印刷を再開する。その際、ジャム前後の出力ページに抜けや重複がないように、印刷再開ページを正しく選択して印刷を再開することが重要である。印刷再開ページを正しく選択して印刷を再開することが可能な画像形成装置としては、例えば特許文献1に記載されたものが知られている。
【0003】
上記特許文献1に記載の画像形成装置は、外部装置から入力される印刷入力情報に基づき印刷出力情報を生成するプリンターエンジンと、印刷入力情報を記憶する記憶装置と、操作パネルとを有している。この画像形成装置では、印刷出力情報をページ単位で記憶装置内に格納しておき、ジャム発生時には、ジャム発生前の最後に正常に排紙トレイへ排紙されたことが検出された印刷済み用紙に印刷されているページのイメージデータを操作パネルに最終排紙ページとして表示する。この画像形成装置においては、操作パネル上に表示した当該ページを基点に、ユーザーが操作パネルを操作することで、その表示ページの前後のページへの移動を指示することができる。ユーザーは、実際に排紙トレイ上に排紙された最終用紙の画像と操作パネルに表示されているページイメージとを見比べて、必要に応じて操作パネルを操作することにより、実際に排紙された最終用紙の画像と一致するページイメージを最終排紙ページとして操作パネルに表示させることができる。そして、実際に排紙トレイ上に排紙された最終用紙の画像と位置するページイメージを操作パネルに表示させた状態でユーザーが印刷再開の指示を行うことで、最終排紙ページの次のページから、正確に印刷を再開することができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところが、上記特許文献1に記載の画像形成装置を含む従来の画像形成装置では、ユーザーが印刷再開ページを確認するためのページイメージを操作パネル等の表示手段に表示する際、そのページイメージはそのまま又は画像全体を縮小して表示される。そのため、ジャム発生前後の数ページ中に、画像内容が互いに類似していてその違いを一見して認識できないようなページが含まれている場合、操作パネルに最終排紙ページとして表示されているページイメージが実際に排紙された最終用紙の画像と一致しているかどうかをユーザーが確認する作業に時間がかかってしまい、ジャム処理後の印刷再開時におけるユーザー作業を煩雑なものとするという問題があった。また、この場合、ユーザーの確認作業において誤認識を誘発し、誤ったページから印刷が再開されやすいという問題もあった。特に、表示手段の表示エリアが小さかったり、表示手段に表示される表示ドット数が少なかったりして、表示されるページイメージが見にくいものである場合には、その表示手段に表示されているページイメージと実際に排紙された最終用紙の画像とが一致するかどうかの確認作業がより困難なものとなり、上記問題は深刻化する。
【0005】
本発明は、以上の問題点に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、ジャム発生前後のページの中に画像内容の違いを一見して認識できないようなページが含まれている場合でも、表示手段に最終排紙ページとして表示されるページイメージが実際に排紙された最終用紙の画像と一致するかどうかの確認作業を迅速かつ正確に行うことを可能にする画像形成装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、複数ページ分の画像情報を記憶する画像情報記憶部と、入力される画像情報に基づいて記録材上に画像を形成する画像形成部と、上記画像情報記憶部に記憶されている画像情報を上記画像形成部へ出力して該画像形成部に画像形成動作を実行させる画像形成動作制御部と、上記画像情報記憶部に記憶されている画像情報に基づくページイメージを表示する表示部と、上記表示部に表示されるページイメージのページを変更するためのページ変更指示及び連続画像形成動作中に記録材のジャムが発生した後の画像形成動作再開指示を受け付ける操作受付部と、連続画像形成動作中に記録材のジャムが発生した際、画像形成動作が完了した最終排紙ページのページイメージを上記表示部に表示させるとともに、上記操作受付部が受け付けたページ変更指示に基づいて該表示部に最終排紙ページとして表示されるページイメージを変更する表示制御を行う表示制御部とを有し、上記画像形成動作制御部は、連続画像形成動作中に記録材のジャムが発生した場合、上記操作受付部が受け付けた画像形成動作再開指示に基づいて、上記表示部に最終排紙ページとして表示されているページイメージの次のページから上記画像形成部に画像形成動作を再開させる画像形成装置において、連続画像形成動作中に記録材のジャムが発生したとき、そのジャム発生前後の複数ページ分の画像情報を上記画像情報記憶部から読み出し、読み出した画像情報に基づいて該複数ページ間で画像内容が異なる画像領域を示す差分情報を生成する差分情報生成部を有し、上記表示制御部は、上記表示部に最終排紙ページとしてのページイメージを表示させるとき、上記差分情報生成部が生成した差分情報が示す画像領域に対応した該ページイメージ内の差分表示領域を、該ページイメージ内の他の表示領域よりも目を惹く表現形式で表示させる処理を行うことを特徴とするものである。
また、請求項2の発明は、請求項1の画像形成装置において、上記表現形式は、上記差分表示領域を拡大表示する表現形式を含むことを特徴とするものである。
また、請求項3の発明は、請求項1又は2の画像形成装置において、上記差分情報生成部は、上記複数ページ間で画像内容が異なる画像領域を示す差分情報を複数生成し、上記表示制御部は、上記差分情報生成部が生成した複数の差分情報が示す画像領域に対応した当該ページイメージ内の複数の差分表示領域を、所定の時間間隔で順番に上記表現形式により表示させることを特徴とするものである。
また、請求項4の発明は、請求項3の画像形成装置において、上記差分情報生成部が生成する複数の差分情報の中には、上記複数ページ間で画像内容が最も異なっている画像領域を示す最大差分情報が含まれ、上記表示制御部は、上記最大差分情報が示す画像領域に対応した当該ページイメージ内の差分表示領域を、最初に上記表現形式により表示させることを特徴とするものである。
【0007】
本発明では、連続画像形成動作中に記録材のジャムが発生した際、画像形成装置の表示手段に最終排紙ページとして表示されるページイメージについて、例えばその前又は後あるいはその両方のページのページイメージに対して画像内容が異なっている画像領域に対応した差分表示領域が、目を惹く表現形式で表示される。これにより、ジャム発生時に、表示手段に最終排紙ページとして表示されているページイメージが実際に排紙された最終排紙ページの画像と一致するかどうかをユーザーが確認する際、ユーザーは、そのページイメージ中における前後ページとの相違箇所(差分表示領域)がどこなのかを迅速かつ正確に認識することができる。その結果、当該ページイメージの画像内容がその前後ページのものと類似している場合でも、その相違箇所にいち早く着目して一致するどうかを確認できる。よって、ユーザーは、表示手段に最終排紙ページとして表示されているページイメージが実際に排紙された最終排紙ページの画像と一致するかどうかの確認作業を、迅速かつ正確に行うことができる。
なお、当該差分表示領域を表示する際の目を惹く表現形式としては、例えば、当該差分表示領域を拡大表示する表現形式、当該差分表示領域の色を変更して強調表示する表現形式、当該差分表示領域に表示される画像が文字画像である場合にはその書体を変更して強調表示する表現形式などが挙げられるが、当該差分表示領域に目を惹かせる表現形式であればこれらの表現形式に限るものではない。
【発明の効果】
【0008】
以上、本発明によれば、ジャム発生前後のページの中に画像内容の違いを一見して認識できないようなページが含まれている場合でも、表示手段に最終排紙ページとして表示されるページイメージが実際に排紙された最終用紙の画像と一致するかどうかの確認作業を迅速かつ正確に行うことが可能となるという優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】実施形態に係るプリンター全体のシステム構成の概略を示す説明図である。
【図2】印刷用画像データ管理情報の形式について説明するための説明図である。
【図3】用紙ジャム発生時のジャム処理の流れを示すフローチャートである。
【図4】表示画面に表示された差分拡大画面を示す説明図である。
【図5】最終排紙ページのページイメージとその1ページ前のページイメージとを示す説明図である。
【図6】表示画面に表示された前後対比画面を示す説明図である。
【図7】表示画面に表示された手動拡大画面を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明を画像形成装置としての電子写真方式のプリンターに適用した一実施形態について説明する。
図1は、本実施形態に係るプリンター全体のシステム構成の概略を示す説明図である。
本実施形態に係るプリンターは、プリンター制御装置100と、画像形成部としてのプリンターエンジン300とに大別できる。
【0011】
プリンター制御装置100は、ネットワーク制御部110と、表示制御部としての操作パネル制御部120と、データ変換処理部130と、印刷用画像データ管理情報制御部140と、プリンターエンジン通信部150と、表示部及び操作受付部としての操作パネル160とを備えている。また、プリンター制御装置100は、記憶部として、印刷データ格納エリア180と、印刷用画像データ管理情報エリア190と、印刷用画像データ格納エリア200とを備えている。このうち、印刷用画像データ格納エリア200が画像情報記憶部として機能する。
【0012】
プリンターエンジン300は、記録材としての用紙を多数収容している給紙トレイ310と、給紙トレイ310から給紙された用紙を一枚ずつ搬送する用紙搬送路320と、用紙搬送路320上を搬送される用紙に画像を形成する作像部330と、用紙上に形成された画像を用紙に定着させる定着部340と、定着処理後の用紙を蓄積する排紙トレイ350と、用紙搬送路320内の用紙の通過を検知する複数の用紙検知センサ361,362,363と、プリンターエンジンの動作を制御する画像形成動作制御部としてのプリンターエンジン制御部370とを備えている。本実施形態の作像部330は、電子写真方式により画像形成を行うものであり、少なくとも潜像担持体としての感光体、感光体上の静電潜像をトナーで現像するための現像装置を備えている。
【0013】
プリンター制御装置100のネットワーク制御部110は、パーソナルコンピュータ等の外部装置との間でデータ通信を行うためのネットワーク10を介して、外部装置から印刷データを受け取り、その印刷データを印刷データ格納エリア180に格納する。印刷データのデータ変換処理開始に必要な分の印刷データが印刷データ格納エリア180内に格納されたら、データ変換処理部130が起動する。データ変換処理部130は、印刷データ格納エリア180内の印刷データをプリンターエンジン通信部150がプリンターエンジン300に画像形成動作を行わせる際の形式である印刷用画像データに変換する処理を行い、変換処理後の印刷用画像データを印刷用画像データ格納エリア200に格納する。
【0014】
印刷用画像データ管理情報制御部140は、データ変換処理部130で作成された印刷用画像データを管理するため、印刷用画像データ管理情報を印刷用画像データ管理情報エリア190に作成するとともに、印刷用画像データの登録と抹消の処理を行う。具体的には、データ変換処理部130により作成された印刷用画像データが印刷用画像データ格納エリア200に格納されたら、これに対応する印刷用画像データ管理情報を印刷用画像データ管理情報エリア190に登録し、プリンターエンジン300で排紙が完了したページの印刷用画像データ管理情報を印刷用画像データ管理情報エリア190から抹消していく。排紙が完了したかどうかは、排紙トレイ350の直前に配置された用紙検知センサである排紙センサ363によって検知され、その検知結果はプリンターエンジン制御部370から印刷用画像データ管理情報制御部140に通知(排紙完了通知)されることで把握することができる。
【0015】
プリンターエンジン通信部150は、印刷用画像データ格納エリア200から印刷用画像データを読み出し、その印刷用画像データをプリンターエンジン300のプリンターエンジン制御部370に送る。プリンターエンジン300では、プリンターエンジン制御部370の制御の下、給紙トレイ310から用紙をピックして用紙搬送路320に沿って搬送し、その搬送中の用紙に印刷用画像データから作成された画像を作像部330により用紙上に転写する。その後、定着部340にて定着処理がなされた用紙が排紙トレイ350に排紙される。
【0016】
次に、用紙ジャムが発生したときの動作について説明する。
プリンターエンジン300の用紙搬送路320には、その搬送路に沿って複数の用紙検知センサ361,362,363が配置されている。なお、用紙検知センサの数や配置箇所は適宜設定される。各用紙検知センサ361,362,363が、それぞれ予め決められた時間内に用紙の通過を検知しないとき、プリンターエンジン制御部370は用紙ジャムが発生したことを把握し、ジャム発生通知をプリンター制御装置100へ報告する。このとき、プリンターエンジン300内に排紙の完了していない用紙(無効紙)が存在する場合がある。このような無効紙の存在も、用紙検知センサ361,362,363の検知結果から把握することが可能であるので、無効紙の位置情報もあわせてプリンター制御装置100へ報告する。この無効紙に対して画像形成される予定だったページは、印刷再開時に新たな用紙に対して再度画像形成を行う必要がある。
【0017】
プリンター制御装置100では、用紙ジャムが報告されると処理を中断し、操作パネル制御部120が、プリンターエンジン300から報告された印刷途中の無効紙を取り除くよう、操作パネル160の表示画面170に表示を行う。無効紙が取り除かれたら、操作パネル制御部120は、最後に排紙されたページの画像を操作パネル160の表示画面170に表示させる表示制御を行う。最後に排紙されたページは、印刷用画像データ管理情報エリア190の印刷用画像データ管理情報によって特定される。ユーザーは、操作パネル160の表示画面170に表示されたページイメージを見て、そのページイメージの内容が排紙トレイに最後に排紙された用紙の画像と一致していることを確認したら、操作パネル160上のOKボタンを押す操作(画像形成動作再開指示)を行う。この操作がなされると、プリンターエンジン通信部150からプリンターエンジン300に対して表示画面170に最終排紙ページとして表示されたページイメージの次のページに対応する印刷用画像データが送られ、画像形成動作が再開されて、そのページから印刷が再開される。
【0018】
ユーザーが操作パネル160の表示画面170に表示されたページイメージを見て、そのページイメージの内容が排紙トレイに最後に排紙された用紙の画像と一致していないことを発見したら、操作パネル160上の前ページボタン又は後ページボタンを押す操作(ページ変更指示)を行う。この操作がなされると、操作パネル制御部120は、印刷用画像データ管理情報エリア190内の印刷用画像データ管理情報に基づき、操作に係るページの印刷用画像データを印刷用画像データ格納エリア200から読み出し、その印刷用画像データから操作パネル160の表示画面170に表示させるページイメージデータを生成して、そのページイメージを表示画面170に表示させる。本実施形態では、このようにジャム発生前後の複数ページにわたるページイメージを表示画面170に表示させる必要があるので、印刷用画像データ管理情報エリア190内の印刷用画像データ管理情報や印刷用画像データ格納エリア200内の印刷用画像データは、少なくとも当該複数ページ分が格納されている。ユーザーは、操作パネル160に対してページ変更指示操作を行いながら、排紙トレイに最後に排紙された用紙の画像と一致するページイメージを見つけたら、そのページイメージが表示画面170に表示されている状態で操作パネル160上のOKボタンを押す操作(画像形成動作再開指示)を行う。この操作がなされると、プリンターエンジン通信部150からプリンターエンジン300に対して表示画面170に最終排紙ページとして表示されたページイメージの次のページに対応する印刷用画像データが送られ、画像形成動作が再開されて、そのページから印刷が再開される。
【0019】
ここで、例えばジャム発生時と用紙排紙時とが同時期になった場合など、プリンターエンジン300から排紙完了通知が送信されていない場合であっても、実際には排紙が完了している場合が起こり得る。逆に、ジャム発生に起因して先行する用紙に画像形成が適切になされない場合があり、この場合、プリンターエンジン300から排紙完了通知が送信された用紙に画像形成されたページについても、再度、画像形成を行う場合も起こり得る。そのため、実際に最後に排紙されたページと、プリンター制御装置100が把握している最終排紙ページとが不一致である場合があり、ジャム前後の出力ページの抜けや重複を確実に無くすためには、ユーザーによる確認作業が必要となる。そして、このような確認作業を実現するために、本実施形態では、ジャム発生前後の複数ページ分の印刷用画像データ管理情報や印刷用画像データを保持している。
【0020】
図2は、印刷用画像データ管理情報の形式について説明するための説明図である。
印刷用画像データ管理情報は、印刷用画像データ管理情報エリア190に格納されており、印刷するページごと存在し、対応するページの印刷用画像データと関連づけて記憶されている。本実施形態の印刷用画像データ管理情報は、状態情報、画像データポインタ、画像データサイズ、ネクストデータポインタ、ビフォアデータポインタ、コピー部数、属性情報を含んでいる。
【0021】
状態情報は、その印刷ページの状態を表し、印刷開始前、印刷中、印刷終了などの状態を特定するためのデータで構成される。
画像データポインタは、印刷用画像データ格納エリア200に格納されている対応ページの印刷用画像データの格納位置を示す情報である。
画像データサイズは、対応ページの印刷用画像データのデータサイズを示す情報である。
ネクストデータポインタは、次のページ用の印刷用画像データ管理情報の格納位置を示す情報である。
ビフォアデータポインタ、前のページ用の印刷用画像データ管理情報の格納位置を示す情報である。
コピー部数は、同じ印刷用画像データを使用して繰り返し印刷するときの繰り返し印刷数を示す情報である。繰り返しが無いときは1に設定される。
属性情報は、そのページの印刷時に使用される属性情報である。
【0022】
図3は、用紙ジャム発生時のジャム処理の流れを示すフローチャートである。
用紙検知センサ361,362,363の検知結果から用紙ジャムの発生が検出されると(S1)、ジャム発生通知及びプリンター内に残っている印刷途中の無効紙の位置情報がプリンターエンジン300からプリンター制御装置100に報告される。この報告を受けたプリンター制御装置100では、印刷動作を停止させた後、操作パネル制御部120は、ジャムが発生した旨のジャム情報及び取り除くべき無効紙の位置を知らせる情報を、操作パネル160の表示画面170に表示する(S2)。その後、操作パネル制御部120は、プリンターエンジン300からの無効紙存在の報告に基づき、無効紙が取り除かれたかどうかを判断する(S3)。
【0023】
無効紙存在の報告がプリンターエンジン300から報告されなくなると(S3のYes)、プリンター制御装置100の操作パネル制御部120は、印刷用画像データ管理情報エリア190に格納されている印刷用画像データ管理情報に基づき、最終排紙ページを特定する(S4)。そして、操作パネル制御部120は、差分情報生成部として機能し、特定した最終排紙ページに対応する印刷用画像データと、その1ページ前の印刷用画像データとを、印刷用画像データ格納エリア200から読み出す。そして、これら2つの印刷用画像データの排他的論理和(XOR)をとって、これら2つのページ間で画像内容が異なる画像領域を示す差分情報を抽出する(S5)。その後、操作パネル制御部120は、特定した最終排紙ページに対応する印刷用画像データに基づいて当該ページ全体のページイメージAを生成するとともに、その差分情報が示す画像領域に対応した当該ページイメージ内の差分表示領域E0を拡大表示形式で表現した差分拡大イメージEを生成する(S6)。このように生成された最終排紙ページのページイメージAは、図4に示すように、差分拡大イメージEとともに、操作パネル160の表示画面170に表示される(S7)。
【0024】
なお、印刷用画像データがイメージデータ(ビットマップデータ)の場合、差分データがビットマップ同士の比較となる。この場合、例えば「O」と「Q」との差分部分のみが拡大表示されるとかえって判別しにくくなるため、差分表示領域E0については、操作パネルの解像度や、テキストデータのサイズを考慮して適宜判読しやすい表示領域を設定する。
また、差分領域が印刷領域の全域にわたるかどうかを判別して、差分データとして算出される割合が印刷領域に対して予め決めた分を超える場合、差分拡大イメージ表示に代えて、後述の前後対比画面を初期表示するようにしても良い。
【0025】
最終排紙ページのページイメージAは、表示画面170の表示画素数に合わせて印刷用画像データを縮小表示したものである。本実施形態では、図4に示すように、最終排紙ページの全体が示されるページイメージAと、差分拡大イメージEとの位置関係が明確になるように、差分拡大イメージEの差分表示領域に対応する当該ページイメージA中の領域E0に枠を表示して、両者の位置関係がユーザーに把握しやすいようにしている。本実施形態では、図5に示すように、この最終排紙ページのページイメージAの画像内容と、その1ページ前のページイメージAn-1の画像内容とは、大部分(図中xで示す部分)で同一であるが、最終排紙ページのページイメージAの「yyy」で示す画像領域と前ページAn-1の「zzz」で示す画像領域との間では互いに相違しており、全体として類似している。そのため、ユーザーは、この最終排紙ページのページイメージAが表示画面170に表示されている場合、実際に排紙された最終用紙の画像がその最終排紙イメージAと一致しているかどうかを確認する作業に時間がかかる。また、仮に最終用紙の画像が図5の右側に示すページAn-1の画像である場合、ユーザーが表示画面170に表示されている最終排紙ページのページイメージAと一致していると誤認識してしまうおそれもある。
【0026】
本実施形態によれば、図4に示すように、最終排紙ページのページイメージA内における前ページのページイメージAn-1との相違部分(差分表示領域)が、差分拡大イメージEで表示される。したがって、表示画面170に最終排紙ページとして表示されているページイメージAが実際に排紙された最終排紙ページの画像と一致するかどうかをユーザーが確認する際、ユーザーは、そのページイメージA中における前ページとの相違箇所がどこなのかを迅速かつ正確に認識することができる。その結果、当該ページイメージAの画像内容がその前ページのページイメージAn-1のものと類似している場合でも、その相違箇所にいち早く着目して、画像内容が一致しているかどうかを確認できる。
【0027】
本実施形態では、図4に示す差分拡大画面には、ページイメージAと差分拡大イメージEのほか、画面左側に「(最終排紙ページまでの印刷完了部数)/(全印刷部数)」の情報(図4では「1/1」と表示している。)が表示されている。また、画面下部には、ユーザー操作ボタンとして、「OK」ボタン、「手動拡大」画面切換ボタン、「前後対比」画面切換ボタン、「前」ページ切換ボタン、「後」ページ切換ボタンが表示されている。
【0028】
上記確認作業において、ユーザーは、表示画面170のページイメージAが実際に排紙された最終排紙ページの画像と一致していないと判断した場合、図4に示す差分拡大画面上の「前」ページ切換ボタン又は「後」ページ切換ボタンを押す(S8)。以下の説明では「前」ページ切換ボタンを押したものとする。このページ変更操作を受け付けると、プリンター制御装置100の操作パネル制御部120は、印刷用画像データ管理情報エリア190に格納されている印刷用画像データ管理情報に基づき、それまで最終排紙ページとして特定されていたページの1ページ前のページを最終排紙ページとして特定する(S9)。その後、操作パネル制御部120は、上記S5の処理に戻り、特定した最終排紙ページに対応する印刷用画像データと、その1ページ前の印刷用画像データとを、印刷用画像データ格納エリア200から読み出し、これら2つのページ間の差分情報を抽出する(S5)。そして、特定した最終排紙ページに対応する印刷用画像データに基づいて当該ページ全体のページイメージAn-1を生成するとともに、その差分情報が示す画像領域に対応した当該ページイメージ内の差分表示領域E0を拡大表示形式で表現した差分拡大イメージEを新たに生成する(S6)。このように生成された最終排紙ページのページイメージAn-1は、図4に示すページイメージAと同様、差分拡大イメージEとともに、操作パネル160の表示画面170に表示される(S7)。このとき、図4の画面左側に表示されている最終排紙ページまでの印刷完了部数は、前回よりも1だけ減算された数値が表示される。
【0029】
ユーザーは、上記確認作業において、表示画面170に最終排紙ページとして表示されているページイメージが実際に排紙された最終排紙ページの画像と一致していると判断したら、図4に示す差分拡大画面上の「OK」ボタンを押す(S10)。この画像形成動作再開指示操作がなされると、プリンターエンジン通信部150からプリンターエンジン300に対して表示画面170に最終排紙ページとして表示されたページイメージの次のページに対応する印刷用画像データが送られ、画像形成動作が再開されて、そのページから印刷が再開される(S11)。
【0030】
本実施形態では、図4に示す差分拡大画面において、「前後対比」画面切換ボタンをユーザーが操作した場合、操作パネル160の表示画面170に、図6に示す前後対比画面を表示させることができる。この前後対比画面には、左側に最終排紙ページのページイメージAが表示され、右側に最終排紙ページの1ページ前のページイメージAn-1が表示される。ユーザーは、これら2つのページイメージA,An-1の画像内容が一見して互いの違いのわかる非類似の関係にある場合、この前後対比画面を使うことで、実際に排紙された最終排紙ページの画像と一致しているページを探し出す作業が容易になる。
【0031】
なお、本実施形態において、図6に示す前後対比画面では、両ページイメージ間の差分表示領域(「yyy」と「zzz」が表示されている領域)について、目を惹くような表現形式での表示を行っていないが、そのような表現形式での表示を行ってもよい。例えば、当該差分表示領域を拡大表示したり、当該差分表示領域の色を目の惹く色に変更して強調表示したりする。また、当該差分表示領域に表示される文字(「yyy」と「zzz」)を、太文字にしたり、斜体文字にしたり、下線を引いたりして、その書体を目の惹く書体に変更して強調表示してもよい。なお、ページイメージ(ビットマップデータ)の比較であるため、差分表示領域に文字があるかどうかを、ビットマップデータへの変換前の印刷データから算出してもよいし、フォントデータとの比較を行っても良い。
【0032】
なお、前後対比画面表示において、ページイメージA,An-1が表示されているときに、非表示であるページイメージAn+1とAの間でも類似の関係にあるケースを考えるつまり、An-1,A,An+1がそれぞれ類似するケースである。この場合、ユーザはページイメージAの後のページAn+1との差分を比較した方がより迅速に作業が行えることも想定される。そのため、AとAn+1との差分も算出し、AとAn-1との差分との類似度を更に比較する。このとき、差分同士が類似の関係にあると判定した場合(例えばXORした結果の差分ドット数が、或る規定ドット数より小さい場合)、例えば、「後」ページ切換ボタンを点滅させるなどして、ページイメージAn+1も類似であることをユーザーに知らせるようにしてもよい。更に、どちらがより類似しているかを判定してユーザーに報知してもよい。例えば、AとAn+1間での差分がより微小であれば「後」ページ切換ボタンを更に強調表示(点滅に加えて、ボールド表示)させてもよい。もしくは、AとAn-1間での差分がより微小であれば、「前」ページ切換ボタンを強調表示してもよい。これにより、類似するページが連続する場合に、ユーザが実際に排紙された最終用紙との比較をより容易に行えるようになる。
【0033】
また、本実施形態では、図4に示す差分拡大画面において、「手動拡大」画面切換ボタンをユーザーが操作した場合、図7に示す手動拡大画面が表示される。この手動拡大画面には、左側に最終排紙ページのページイメージAが表示され、右側に手動拡大イメージFが表示される。この手動拡大画面において、ユーザーは、左側に表示されているページイメージA内で拡大表示させたい箇所に触れると、その箇所を含む所定範囲の拡大イメージが右側の手動拡大イメージFとして表示される。この手動拡大画面の下部には、拡大倍率を選択するためのボタンが表示されている。本実施形態では、選択可能な倍率として、「2倍」、「4倍」、「6倍」、「8倍」を指定できるようになっているが、倍率はこの例に限定されるものではない。現在の倍率とは異なる倍率のボタンが押されると、手動拡大イメージFの倍率を変更する処理がなされる。また、手動拡大画面の下部には、「終了」ボタンも表示されており、このボタンを押すと、手動拡大画面が閉じて、直前に表示されていた差分拡大画面又は前後対比画面が表示される。
【0034】
また、上位装置から全く同じ画像データのページイメージが連続して送信され、最終排紙ページイメージAの前(または後)が同じデータとなるケースについて説明する。
差分が無いページ同士の場合については、差分の拡大表示に代えて、差分があったページからのページ数を表示することとする。具体的には、直前のページとの差異がない場合は、更にその前のページ同士を比較していき、差異がある場合には、相違が発生したページが「現在の表示ページから何ページ前かの情報」(差のあったページ数)を行う。また、その差分が一見して互いに違いの判りづらい場合には、その差分表示を通常の差分表示とは異なることが分かるようにして表示しても良い。これにより、ユーザーは、或る印刷データに同じ画像データが連続している場合には、そのページをどの分だけ印刷したか、また再印刷をどのページから行えばよいか検証することがより容易にできる。例えば、5ページ分保持している場合には、3ページ前に差異がある場合は、「3ページ前から同一ページが連続しています。」旨の表示を行う。また、保持している画像データ(例えば、5ページとして、すべてのページ間で差異がない場合は、「差異なし」である旨の表示をする。この場合は、差異が確定できないが、同一ページであり、最大保持ページ分の再印刷を行う等、適宜、ユーザにて対応を行う。もしくは、保持している画像データのページイメージ間の相違の有無を確認し、相違が無い場合には、その段階で同一ページの連続ページ数をカウントするカウンタを設けてもよい。差異が発生した段階でカウンタはリセットされ、再度、ページイメージ間で相違の有無を確認する。これにより、印刷用画像格納エリアに保持されているページイメージデータが正常印刷後に順次削除されたとしても、上記のように差異が発生したページからのページ数を表示させることが可能となる。
【0035】
以上、本実施形態に係るプリンターは、複数ページ分の印刷用画像データ(画像情報)を記憶する画像情報記憶部としての印刷用画像データ格納エリア200と、入力される印刷用画像データに基づいて記録材としての用紙上に画像を形成する画像形成部としてのプリンターエンジン300と、印刷用画像データ格納エリア200に記憶されている印刷用画像データをプリンターエンジン300へ出力してプリンターエンジン300に画像形成動作を実行させる画像形成動作制御部としてのプリンターエンジン通信部150及びプリンターエンジン制御部370と、印刷用画像データ格納エリア200に記憶されている印刷用画像データに基づくページイメージを表示する表示部としての表示画面170と、表示画面170に表示されるページイメージのページを変更するためのページ変更指示及び連続画像形成動作中に用紙のジャムが発生した後の画像形成動作再開指示を受け付ける操作受付部としての操作パネル160と、連続画像形成動作中に用紙のジャムが発生した際、画像形成動作が完了した最終排紙ページのページイメージAを表示画面170に表示させるとともに、操作パネル160が受け付けたページ変更指示に基づいて表示画面170に最終排紙ページとして表示されるページイメージを変更する表示制御を行う表示制御部としての操作パネル制御部120とを有する画像形成装置である。本プリンターにおいて、連続画像形成動作中に用紙のジャムが発生した場合、操作パネル160が受け付けた画像形成動作再開指示に基づいて、表示画面170に最終排紙ページとして表示されているページイメージの次のページからプリンターエンジン300に画像形成動作が再開される。本プリンターにおいて、操作パネル制御部120は、連続画像形成動作中に用紙のジャムが発生したとき、そのジャム発生前後の複数ページ分の印刷用画像データを印刷用画像データ格納エリア200から読み出し、読み出した印刷用画像データに基づいて該複数ページ間で画像内容が異なる画像領域を示す差分情報を生成する差分情報生成部として機能する。そして、操作パネル制御部120は、表示画面170に最終排紙ページとしてのページイメージAを表示させるとき、生成した差分情報が示す画像領域に対応した当該ページイメージA内の差分表示領域E0を、そのページイメージA内の他の表示領域よりも目を惹く表現形式で差分拡大イメージEを表示させる処理を行う。これにより、ジャム発生時に、表示画面170に最終排紙ページとして表示されているページイメージAが実際に排紙された最終排紙ページの画像と一致するかどうかをユーザーが確認する際、ユーザーは、そのページイメージA中における前ページとの相違箇所(差分表示領域)がどこなのかを迅速かつ正確に認識することができる。その結果、当該ページイメージAの画像内容がその前ページのものと類似している場合でも、その相違箇所にいち早く着目して一致するどうかを確認できる。よって、ユーザーは、表示画面170に最終排紙ページとして表示されているページイメージAが実際に排紙された最終排紙ページの画像と一致するかどうかの確認作業を、迅速かつ正確に行うことができる。
特に、本実施形態においては、差分表示領域E0を拡大表示する表現形式で差分拡大イメージEを表示させる。これにより、ユーザーは、その相違箇所にいち早く着目できるだけでなく、その相違箇所の内容を確認しやすくなる。よって、確認作業をより迅速かつ正確に行うことができる。
なお、本実施形態における例示では相違箇所が1箇所である場合について説明したが、2箇所以上ある場合には、それぞれの箇所の差分拡大イメージを差分拡大画面の右側に表示される。このとき、相違箇所の数が多いと、個々の相違箇所についての差分拡大イメージの大きさが小さくなってしまい、画像内容を確認しにくくなる。よって、相違箇所が2箇所以上ある場合には、例えば、その差分拡大イメージを所定の時間間隔で順番に切り換えて表示させるようにしてもよい。このとき、例えば、各相違箇所を比較して最も画像内容が相違している相違箇所を特定し、その特定した相違箇所の差分拡大イメージを最初に表示させるようにすると、確認作業をより迅速かつ正確に行うことができる。
【符号の説明】
【0036】
100 プリンター制御装置
110 ネットワーク制御部
120 操作パネル制御部
130 データ変換処理部
140 印刷用画像データ管理情報制御部
150 プリンターエンジン通信部
160 操作パネル
170 表示画面
180 印刷データ格納エリア
190 印刷用画像データ管理情報エリア
200 印刷用画像データ格納エリア
300 プリンターエンジン
370 プリンターエンジン制御部
【先行技術文献】
【特許文献】
【0037】
【特許文献1】特開2003−305906号公報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数ページ分の画像情報を記憶する画像情報記憶部と、
入力される画像情報に基づいて記録材上に画像を形成する画像形成部と、
上記画像情報記憶部に記憶されている画像情報を上記画像形成部へ出力して該画像形成部に画像形成動作を実行させる画像形成動作制御部と、
上記画像情報記憶部に記憶されている画像情報に基づくページイメージを表示する表示部と、
上記表示部に表示されるページイメージのページを変更するためのページ変更指示及び連続画像形成動作中に記録材のジャムが発生した後の画像形成動作再開指示を受け付ける操作受付部と、
連続画像形成動作中に記録材のジャムが発生した際、画像形成動作が完了した最終排紙ページのページイメージを上記表示部に表示させるとともに、上記操作受付部が受け付けたページ変更指示に基づいて該表示部に最終排紙ページとして表示されるページイメージを変更する表示制御を行う表示制御部とを有し、
上記画像形成動作制御部は、連続画像形成動作中に記録材のジャムが発生した場合、上記操作受付部が受け付けた画像形成動作再開指示に基づいて、上記表示部に最終排紙ページとして表示されているページイメージの次のページから上記画像形成部に画像形成動作を再開させる画像形成装置において、
連続画像形成動作中に記録材のジャムが発生したとき、そのジャム発生前後の複数ページ分の画像情報を上記画像情報記憶部から読み出し、読み出した画像情報に基づいて該複数ページ間で画像内容が異なる画像領域を示す差分情報を生成する差分情報生成部を有し、
上記表示制御部は、上記表示部に最終排紙ページとしてのページイメージを表示させるとき、上記差分情報生成部が生成した差分情報が示す画像領域に対応した該ページイメージ内の差分表示領域を、該ページイメージ内の他の表示領域よりも目を惹く表現形式で表示させる処理を行うことを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
請求項1の画像形成装置において、
上記表現形式は、上記差分表示領域を拡大表示する表現形式を含むことを特徴とする画像形成装置。
【請求項3】
請求項1又は2の画像形成装置において、
上記差分情報生成部は、上記複数ページ間で画像内容が異なる画像領域を示す差分情報を複数生成し、
上記表示制御部は、上記差分情報生成部が生成した複数の差分情報が示す画像領域に対応した当該ページイメージ内の複数の差分表示領域を、所定の時間間隔で順番に上記表現形式により表示させることを特徴とする画像形成装置。
【請求項4】
請求項3の画像形成装置において、
上記差分情報生成部が生成する複数の差分情報の中には、上記複数ページ間で画像内容が最も異なっている画像領域を示す最大差分情報が含まれ、
上記表示制御部は、上記最大差分情報が示す画像領域に対応した当該ページイメージ内の差分表示領域を、最初に上記表現形式により表示させることを特徴とする画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2012−61709(P2012−61709A)
【公開日】平成24年3月29日(2012.3.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−207442(P2010−207442)
【出願日】平成22年9月16日(2010.9.16)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】