説明

画像表示システム及び受信装置

【課題】1台の操作装置で画像出力装置及び画像表示装置を操作できる画像表示システム及び受信装置を提供すること。
【解決手段】画像情報を出力する画像出力装置2と、画像情報に応じた画像を表示する画像表示装置3とを備えた画像表示システム1は、入力操作に応じた操作信号を無線で送信し、画像出力装置2及び画像表示装置3を遠隔操作する操作装置4と、操作信号を受信して、当該操作信号に係る信号を画像出力装置2に出力する受信装置5とを備える。受信装置4は、操作信号に基づいて、画像出力装置2にて認識可能な出力装置用信号を生成する出力装置用信号生成手段52を備え、受信装置5及び画像出力装置2のいずれかは、操作信号に基づいて、画像表示装置3にて認識可能な表示装置用信号を生成する表示装置用信号生成手段26を備え、画像出力装置2は、表示装置用信号を画像表示装置3に出力する出力手段27を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像出力装置及び画像表示装置を備える画像表示システム、及び、当該画像表示システムに用いられる受信装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、画像情報を形成し、当該画像情報に係る画像信号を出力するPC(Personal Computer)等の画像出力装置と、当該画像出力装置から入力される画像信号に応じた画像を表示するプロジェクタ等の画像表示装置とを備えた画像表示システムが知られている。このようなプロジェクタは、比較的大きな画像を簡易に形成することができるので、プレゼンテーション等に好適に利用される。
【0003】
ここで、プレゼンテーション時に、画像出力装置がPCである場合には、マウス等を操作して当該PCを動作させたい場合がある。また、画像表示装置がプロジェクタである場合では、投射画像のズーム及びフォーカス等の調整を行いたい場合がある。しかしながら、PC及びプロジェクタの近くまで行って、これらを直接操作することは面倒である。更に、プロジェクタは、設置面等に載置される正置き姿勢で用いられるだけでなく、天井等に吊り下げられた天吊り姿勢で用いられる場合があるが、この天吊り姿勢では、プロジェクタを直接操作するのは困難である。
このような問題に対して、リモートコントローラ(リモコン)を用いて各装置を動作させる方法が考えられるが、リモコンから出力される赤外線信号が届く範囲内に画像出力装置及び画像表示装置が位置する必要があり、各装置の配置が制限されるという問題があった。
【0004】
このような問題に対して、リモコンと、当該リモコンからの赤外線信号を受光する赤外線受光変換装置とを備え、当該赤外線受光変換装置をUSB(Universal Serial Bus)接続端子を介してコンピュータ(PC)と接続したリモコン装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
この特許文献1に記載のリモコン装置によれば、赤外線受光変換装置がコンピュータとUSB接続端子を介して接続されているので、USB接続ケーブルの長さを調節することにより、リモコンから送信された赤外線信号を、確実に赤外線受光変換装置に受信させることができる。
【0005】
【特許文献1】特開2005−223537号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1に記載のリモコン装置では、コンピュータ及び画像表示装置を操作する際には、コンピュータを操作するリモコンと、画像表示装置を操作するリモコンとがそれぞれ必要となるという問題がある。このため、プレゼンテーション時に、コンピュータを操作したい場合と、画像表示装置を操作したい場合とで、それぞれのリモコンを持ち替えて操作する必要が生じ、リモコン操作が煩雑であるという問題がある。
【0007】
本発明の目的は、1台の操作装置で画像出力装置及び画像表示装置を操作することができる画像表示システム及び受信装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記した目的を達成するために、本発明の画像表示システムは、画像情報を出力する画像出力装置と、前記画像情報に応じた画像を表示する画像表示装置とを備えた画像表示システムであって、入力操作に応じた操作信号を無線で送信し、前記画像出力装置及び前記画像表示装置を遠隔操作する操作装置と、前記操作信号を受信して、当該操作信号に係る信号を前記画像出力装置に出力する受信装置とを備え、前記受信装置は、前記操作信号に基づいて、前記画像出力装置にて認識可能な出力装置用信号を生成する出力装置用信号生成手段を備え、前記受信装置及び前記画像出力装置のいずれかは、前記操作信号に基づいて、前記画像表示装置にて認識可能な表示装置用信号を生成する表示装置用信号生成手段を備え、前記画像出力装置は、前記表示装置用信号を、前記画像表示装置に出力する出力手段を備えることを特徴とする。
【0009】
本発明によれば、受信装置の出力装置用信号生成手段が、操作装置から受信された操作信号に基づいて、画像出力装置で認識可能な出力装置用信号を生成することにより、当該出力装置用信号に応じた動作を、画像出力装置にて実現することができる。
また、受信装置が表示装置用信号生成手段を有する場合には、受信された操作信号に基づいて、当該表示装置用信号生成手段が、画像表示装置にて認識可能な表示装置用信号を生成し、当該表示装置用信号が、画像出力装置を介して、画像表示装置に入力されることにより、当該表示装置用信号に応じた動作を、画像表示装置にて実現することができる。
【0010】
一方、画像出力装置が表示装置用信号生成手段を有する場合には、当該表示装置用信号生成手段が、操作信号に係る信号(受信装置から入力される信号)に基づいて、表示装置用信号を生成し、出力手段が、当該表示装置用信号を画像表示装置に出力することにより、当該表示装置用信号に応じた動作を、画像表示装置にて実現することができる。
これによれば、画像出力装置を操作する出力装置用信号が画像出力装置により認識されることで、当該画像出力装置を遠隔操作することができ、また、表示装置用信号が画像表示装置にて認識されることで、画像表示装置を遠隔操作することができる。
従って、1台の操作装置により、画像出力装置及び画像表示装置のそれぞれを操作することができ、画像表示システムの利便性を向上することができる。
【0011】
本発明では、前記画像出力装置は、前記画像表示装置を操作する信号の種別を記憶する記憶手段と、前記信号の種別に基づいて、前記操作信号に係る信号が、前記画像表示装置を操作対象とする信号であるか否かを判定する信号判定手段と、前記表示装置用信号生成手段とを備え、当該表示装置用信号生成手段は、前記信号判定手段により、前記画像表示装置を操作対象とする信号であると判定されると、前記操作信号に係る信号に基づいて、前記表示装置用信号を生成することが好ましい。
【0012】
本発明によれば、表示装置用信号変換手段が、画像出力装置に設けられていることにより、受信装置の構成及び処理を簡略化することができる。
また、記憶手段に記憶された信号の種別を追加及び更新することにより、画像出力装置に新たな画像表示装置が接続された場合でも、当該画像表示装置を操作装置により操作することができる。ここで、受信装置は小型である場合が多く、当該受信装置に上記記憶手段が設けられている場合には、当該記憶手段の記憶内容を更新することが容易でない。これに対し、画像出力装置が、例えばPCである場合には、記憶手段をHDD(Hard Disc Drive)やメモリ等で構成することができ、これらの記憶内容の更新を容易に行うことができる。
【0013】
本発明では、前記表示装置用信号には、操作対象となる前記画像表示装置を識別するための識別情報が含まれ、前記画像表示装置は、当該画像表示装置に応じた前記識別情報を記憶する他の記憶手段と、前記他の記憶手段に記憶された識別情報と、前記表示装置用信号に含まれる識別情報とが一致するか否かを判定する識別情報判定手段と、前記識別情報判定手段により、一致すると判定されると、前記表示装置用信号に応じて当該画像表示装置の動作を制御する動作制御手段とを備えることが好ましい。
【0014】
このような識別情報として、例えば、画像表示装置に割り振られた固有のID番号、及び、IPアドレス等を挙げることができるほか、複数の画像表示装置が画像出力装置に接続されている場合には、当該複数の画像表示装置のうち少なくとも1つを含むグループのグループ名及びグループID等を挙げることができる。
本発明によれば、複数の画像表示装置が画像出力装置に接続されているような場合でも、操作装置により、特定の画像表示装置のみを操作することができる。すなわち、識別情報判定手段が、表示装置用信号に、記憶手段に記憶された識別情報と、識別情報に含まれる識別情報とが一致すると判定した場合にのみ、当該表示装置用信号に応じて動作制御手段が画像表示装置の動作を制御するので、操作装置に対する操作により、所望の画像表示装置を操作することができる。また、グループ化された複数の画像表示装置を、1度の操作で動作させることも可能となる。
【0015】
また、本発明の受信装置は、画像情報を出力する画像出力装置と、前記画像情報に応じた画像を表示する画像表示装置と、操作信号を無線で送信して前記画像出力装置及び前記画像表示装置を遠隔操作する操作装置とを備えた画像表示システムに用いられ、前記操作信号を受信して、当該操作信号に係る信号を前記画像出力装置に出力する受信装置であって、前記操作信号を受信する受信手段と、前記操作信号が、前記画像出力装置を操作対象とする操作信号であるか、前記画像表示装置を操作対象とする操作信号であるかを判定する判定手段と、前記判定手段により、前記画像出力装置を操作対象とする操作信号であると判定された場合に、前記操作信号に基づいて、前記画像出力装置にて認識可能な出力装置用信号を生成し、前記画像表示装置を操作対象とする操作信号であると判定された場合に、前記操作信号に基づいて、前記画像表示装置にて認識可能な表示装置用信号を生成する信号生成手段と、生成された前記出力装置用信号及び前記表示装置用信号を、前記画像出力装置に出力する出力手段とを備えることを特徴とする。
【0016】
本発明によれば、前述の画像表示システムと同様の効果を奏することができる。
すなわち、受信装置の判定手段が、操作装置からの受信した操作信号が、画像出力装置を操作対象とする操作信号であるか、画像表示装置を操作対象とする操作信号であるかを判定し、当該判定手段による判定結果に基づいて、信号生成手段が、操作信号に基づく出力装置用信号又は表示装置用信号を生成する。そして、当該各信号は、出力手段により画像出力装置に出力される。これによれば、画像出力装置が、受信手段から入力された出力装置用信号に応じた動作を行うことにより、また、画像表示装置が、画像出力装置を介して入力される表示装置用信号に応じた動作を行うことにより、画像出力装置及び画像表示装置のそれぞれを操作装置により操作することができる。従って、1台の操作装置により、画像出力装置及び当該画像出力装置に接続された画像表示装置を操作することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
〔1.第一実施形態〕
以下、本発明の第一実施形態に係る画像表示システム1を図面に基づいて説明する。
図1は、本実施形態に係る画像表示システム1の構成を示すブロック図である。
本実施形態の画像表示システム1は、図1に示すように、画像表示装置としてのPC2と、当該PC2から入力される画像情報に応じた画像を投射面上に投射する複数のプロジェクタ3(本実施形態では、3台のプロジェクタ3A,3B,3C)と、リモートコントローラ(以下、「リモコン」と略す)4と、PC2に接続され、かつ、リモコン4から送信された赤外線信号を受信するレシーバ5とを備えて構成されている。
【0018】
〔リモコンの構成〕
リモコン4は、PC2及びプロジェクタ3を操作する赤外線信号を出力する操作装置である。このリモコン4は、複数のキーにより構成される操作手段41と、入力されたキーに応じた操作信号を生成する信号生成手段42と、生成された操作信号を赤外線により送信する赤外線送信モジュールである送信手段43とを備えている。
【0019】
〔レシーバの構成〕
レシーバ5は、リモコン4からの赤外線信号を受信し、当該操作信号に係る信号をPC2に出力する受信装置である。このレシーバ5は、リモコン4から送信された赤外線信号を受信する赤外線受信モジュールである受信手段51と、当該赤外線信号からデジタル信号を生成する信号生成手段52と、当該デジタル信号をPC2に出力する出力手段53とを備えている。
このうち、信号生成手段52は、赤外線信号から、PC2により認識可能であり、かつ、当該PC2とレシーバ5との接続形式に応じた信号形式のデジタル信号(出力装置用信号)を生成する。すなわち、信号生成手段52は、本発明の出力装置用信号生成手段に相当する。
このようなレシーバ5は、PC2とUSB端子で接続され、信号生成手段52は、アナログ信号からUSB規格に準拠したデジタル信号を生成する。
【0020】
〔PCの構成〕
PC2は、プロジェクタ3により投射される投射画像に係る画像信号を生成し、当該画像信号をプロジェクタ3に出力する。また、PC2は、レシーバ5から入力するデジタル信号がPC2を操作する信号である場合には、当該デジタル信号に応じた処理を実行し、プロジェクタ3を操作する信号である場合には、当該信号に基づいてプロジェクタ3にて認識可能なプロジェクタ用信号を生成し、当該信号をプロジェクタ3に出力する。このPC2と、各プロジェクタ3とは、無線LAN(Local Area Network)による通信が確立されている。
【0021】
このようなPC2は、制御手段21、画像形成手段22、記憶手段23、信号取得手段24、信号判定手段25、信号生成手段26及び出力手段27を備えている。
制御手段21は、PC2全体の動作を制御する。例えば、制御手段21は、レシーバ5から入力されたデジタル信号のうち、PC2を操作する信号に応じた処理を実行する。
画像形成手段22は、制御手段21による制御下で、プロジェクタ3により表示される画像に係る画像データを生成する。
【0022】
記憶手段23は、後述するプロジェクタ3を操作する信号の種別と、当該種別に対応し、かつ、プロジェクタ3にて認識可能な制御コードと、当該信号により操作される操作対象を識別するための識別情報とが、関連付けて記憶されている。この識別情報については、後に詳述する。なお、本実施形態では、記憶手段23を、OS等が記憶されるHDD(Hard Disc Drive)で構成しているが、不揮発性メモリ等で構成することも可能である。
【0023】
信号取得手段24は、レシーバ5により出力されたデジタル信号を取得する。
信号判定手段25は、記憶手段23を参照し、信号取得手段24により取得されたデジタル信号が、PC2を操作対象とする信号(PC用信号)であるか、プロジェクタ3を操作対象とする信号であるかを判定する。
具体的に、信号判定手段25は、記憶手段23を参照し、当該デジタル信号が、ポインタ(マウスカーソル等)の移動や、表示画像上のソフトウェアキーの入力等、PC2を操作するための信号である場合には、当該デジタル信号を、PC2を操作対象とするPC用信号であると判定する。また、信号判定手段25は、記憶手段23に記憶された信号、例えば、投射面に対する画像の投射位置の調整や、プロジェクタ3の設定画面の表示等の操作を行う信号が入力された場合には、当該デジタル信号を、プロジェクタ3を操作対象とする信号であると判定する。
【0024】
信号生成手段26は、信号判定手段25により、入力されたデジタル信号がプロジェクタ3を操作対象とする信号であると判定された場合に、当該信号及び記憶手段23の記憶内容に基づいて、プロジェクタ3にて認識可能で、かつ、プロジェクタ3との接続形式に応じたプロジェクタ用信号(表示装置用信号)を生成する。このプロジェクタ用信号には、操作対象のプロジェクタ3を識別するための識別情報が含まれる。
このような識別情報としては、各プロジェクタ3に設定されたIPアドレスや、PC2との接続順を示す番号等を挙げることができる。また、識別情報として、PC2に接続された各プロジェクタがグループ化されている場合には、当該グループを示すグループ名及びグループ番号としてもよい。
【0025】
具体的に、信号生成手段26は、プロジェクタ3を操作する信号と判定された信号に関連付けて記憶された制御コードと、当該信号に関連付けて記憶された操作対象であるプロジェクタ3の識別情報とを含むプロジェクタ用信号を生成する。ここで、プロジェクタ用信号に含まれる識別情報が、1台のプロジェクタ3を示す識別情報(IPアドレス等)である場合には、当該1台のプロジェクタ3のみが操作対象となり、複数のプロジェクタ3を示す識別情報(例えば、グループ名等)である場合には、当該複数のプロジェクタ3が操作対象となる。
出力手段27は、信号生成手段26により生成されたプロジェクタ用信号、及び、画像形成手段により形成された画像データに係る画像信号を、無線LANにより接続されたプロジェクタ3に出力する。
【0026】
〔プロジェクタの構成〕
プロジェクタ3は、前述のように、PC2から入力する画像信号に応じた画像を投射面上に投射する画像表示装置である。このプロジェクタ3は、固有の識別情報(本実施形態では、IPアドレス及びグループ番号)を有しており、当該プロジェクタ3は、本実施形態では、PC2に3台(プロジェクタ3A〜3C)接続されている。これらプロジェクタ3は、それぞれ、画像処理手段31、画像表示手段32、信号取得手段33、識別情報判定手段34、動作制御手段35及び記憶手段36を備えている。
このうち、記憶手段36は、本発明の他の記憶手段に相当し、当該記憶手段36には、プロジェクタ3に固有の識別情報(IPアドレス)の他、当該プロジェクタ3が属するグループ名が記憶されている。
【0027】
画像処理手段31は、PC2から入力する画像信号に基づいて画像データを形成し、当該画像データに基づく駆動信号を、後述する画像表示手段32の光変調装置322に出力する。この際、画像処理手段31は、再構築された画像データに対して、色合い調整やガンマ補正等の所定の処理を実行する。
【0028】
画像表示手段32は、画像処理手段31から入力する駆動信号に応じた画像光を形成し、当該画像光を投射する。この画像表示手段32は、光源装置321、光変調装置322及び投射光学装置323を備えている。なお、図示を省略したが、画像表示手段32は、これらの構成の他に、光源装置321から射出された光束を赤(R)、緑(G)及び青(B)の各色光に分離する色分離光学装置、及び、各色光を合成するクロスダイクロイックプリズム等の色合成光学装置を備え、光変調装置は、各色光の光路上に配置されている。
【0029】
光源装置321は、放電型の光源ランプと、当該光源ランプから出射された放射光を反射して所定位置に収束させるリフレクタとを備えている。なお、本実施形態では、光源ランプは、超高圧水銀ランプで構成したが、他の放電型の光源ランプを備える構成としてもよい。また、光源装置321は、光源ランプに代えて、LED(Light Emitting Diode)及びLD(Laser Diode)等の固体光源、並びに、有機EL(Electroluminescence)素子を備える構成とすることも可能である。
【0030】
光変調装置322は、本実施形態では、一対の透明なガラス基板間に電気光学物質である液晶が密閉封入され、画像処理手段31から入力される駆動信号に応じて、当該液晶の配向状態が制御され、入射光束の偏光方向を変調する液晶パネルで構成されている。なお、前述のように、光変調装置は、色合成光学装置で分離された赤(R)、緑(G)及び青(B)の各色光の光路上に配置され、当該各光変調装置により、各色光に係る画像光が形成される。そして、これら各画像光は、色合成光学装置により合成され、カラー画像に係る画像光が形成される。
投射光学装置323は、色合成光学装置により合成された画像光を拡大投射するものである。この投射光学装置323は、鏡筒と、当該鏡筒内部に収納される複数のレンズとを備えた組レンズとして構成されている。
【0031】
信号取得手段33は、PC2により出力されたプロジェクタ用信号を取得する。
識別情報判定手段34は、信号取得手段33により取得されたプロジェクタ用信号に含まれる識別情報と、記憶手段36に記憶された自己の識別情報とが一致するか否かを判定する。
動作制御手段35は、識別情報判定手段34により、一致すると判定された場合に、当該プロジェクタ用信号に含まれる制御コードに応じた動作を行う。例えば、制御コードが投射画像のズームを調整するコードである場合には、図示しないモータ等を駆動して、投射光学装置323を構成するレンズを鏡筒の軸方向に沿って進退させ、当該投射光学装置323により投射される投射画像の倍率を変更する。
【0032】
〔リモコンによる遠隔操作〕
図2は、リモコン4が操作された際の画像表示システム1の処理を示すフローチャートである。
以下、リモコン4の操作時における各装置2〜5の処理を説明する。
リモコン4では、操作手段41を構成するキーが入力されると、信号生成手段42が当該入力されたキーに応じた操作信号を生成し(ステップSA01)、送信手段43が、当該操作信号に係る赤外線信号をレシーバ5に送信する(ステップSA02)。
レシーバ5では、受信手段51がリモコン4からの赤外線信号を受信し(ステップSA03)、当該赤外線信号に基づいて、信号生成手段52が前述のデジタル信号(出力装置用信号)を生成し(ステップSA04)、出力手段53が当該デジタル信号をPC2に出力する(ステップSA05)。
【0033】
PC2では、信号取得手段24が、レシーバ5から出力されたデジタル信号(出力装置用信号)を取得する(ステップSA06)。この後、信号判定手段25が、取得されたデジタル信号が、PC2を操作対象とする信号(PC用信号)であるか否かを判定し(ステップSA07)、PC用信号であると判定した場合には、制御手段21が、当該信号に応じた処理を実行する(ステップSA08)。
一方、信号判定手段25が、PC用信号でないと判定した場合には、信号生成手段26が、入力されたデジタル信号及び記憶手段23の記憶内容に基づいて、プロジェクタ用信号を生成する(ステップSA09)。そして、出力手段27が、当該プロジェクタ用信号をプロジェクタ3に出力する(ステップSA10)。
【0034】
プロジェクタ3では、信号取得手段33が、PC2により出力されたプロジェクタ用信号を取得し(ステップSA11)、識別情報判定手段34が、入力されたプロジェクタ用信号に含まれる識別情報(例えば、IPアドレス又はグループ名等)と、記憶手段36に記憶された識別情報とが一致するか否かを判定する(ステップSA12)。ここで、識別情報判定手段34が、一致しないと判定した場合には、動作制御手段35は、当該プロジェクタ用信号を無視する。
一方、識別情報判定手段34が、一致すると判定した場合には、動作制御手段35が、プロジェクタ用信号に含まれる制御コードに応じた処理を実行する(ステップSA13)。
以上のような各装置2〜5の処理は、リモコン4の操作手段41が操作されるたびに実行される。
【0035】
以上説明した本実施形態の画像表示システム1によれば、以下の効果がある。
(1)リモコン4の操作手段41に対する操作に応じて送信される赤外線信号は、レシーバ5の受信手段51で受信される。そして、信号生成手段52が、当該赤外線信号に基づいて、PC2にて認識可能なデジタル信号(出力装置用信号)を生成する。このため、当該デジタル信号が、PC2を操作対象とする信号(PC用信号)である場合には、当該信号に応じた処理を、PC2に実行させることができる。また、当該デジタル信号が、プロジェクタ3を操作対象とする信号である場合には、PC2の信号生成手段26及び出力手段27により、当該デジタル信号に基づくプロジェクタ用信号が生成及び出力されるので、プロジェクタ3に、当該プロジェクタ用信号に応じた処理を実行させることができる。従って、1台のリモコン4の操作により、PC2及びプロジェクタ3の遠隔操作を実現することができ、画像表示システム1の利便性を向上することができる。
【0036】
(2)レシーバ5は、リモコン4から送信された操作信号である赤外線信号を受信し、当該赤外線信号に基づいて、PC2にて認識可能なデジタル信号を生成及び出力するので、当該赤外線信号がプロジェクタ3を操作対象とする信号である場合における当該プロジェクタ3にて認識可能な信号(プロジェクタ用信号)の生成は、PC2で行われる。これによれば、信号生成等の煩雑な処理をPC2で行うことができるので、レシーバ5の構成及び処理を簡略化することができる。
【0037】
(3)PC2の信号生成手段26によるプロジェクタ用信号の生成は、入力された信号がプロジェクタ3を操作対象とする信号であるか否かを信号判定手段25が判定した後に行われ、これらの信号判定及び信号生成は、記憶手段23に記憶された信号の種別、制御コード及び操作対象の識別情報を参照して行われる。これによれば、当該記憶手段23の記憶内容の追加及び更新等により、PC2にプロジェクタ3とは異なる画像表示装置が接続された場合でも、当該画像表示装置をリモコン4により操作することができる。また、前述のように、記憶手段23がHDDで構成されているので、当該記憶手段23の記憶内容の追加及び更新を容易に行うことができる。
【0038】
(4)レシーバ5から入力されたデジタル信号が、プロジェクタ3を操作対象とする信号である場合には、信号生成手段26は、操作対象となるプロジェクタ3の識別情報を有するプロジェクタ用信号を生成する。これによれば、識別情報にIPアドレス等を設定することで、PC2に接続されたプロジェクタ3の中から1台のプロジェクタ3を操作対象とすることができる。また、識別情報にグループ名等を設定することで、複数のプロジェクタ3を同時に操作対象とすることができる。従って、リモコン4により多彩な操作を行うことができるので、画像表示システム1の利便性を一層向上することができる。
【0039】
〔2.第二実施形態〕
次に、本発明の第二実施形態に係る画像表示システム1Aについて説明する。
本実施形態に係る画像表示システム1Aは、前述の画像表示システム1と同様の構成を備えるが、当該画像表示システム1では、プロジェクタ用信号をPC2にて生成していたのに対し、画像表示システム1Aではレシーバが生成する点において、画像表示システム1Aと、画像表示システム1とは相違する。なお、以下の説明では、既に説明した部分と同一または略同一である部分については、同一の符号を付して説明を省略する。
【0040】
図3は、画像表示システム1Aの構成を示すブロック図である。
画像表示システム1Aは、図3に示すように、前述の画像表示システム1と同様に、プロジェクタ3及びリモコン4を備えるほか、PC2及びレシーバ5の代わりに、PC2A及びレシーバ5Aを備えている。
【0041】
〔レシーバの構成〕
レシーバ5Aは、リモコン4から送信された赤外線信号に基づいて、PC2A及びプロジェクタ3を操作する信号(PC用信号及びプロジェクタ用信号)を生成し、当該信号をUSBケーブルを介して接続されたPC2Aに出力する。このレシーバ5Aは、受信手段51、変換手段54、記憶手段55、判定手段56、信号生成手段57及び出力手段53を備えている。
このうち、変換手段54は、受信手段51により受信されたアナログ信号である赤外線信号を、デジタル信号に変換する。
記憶手段55は、リモコン4から入力される信号の分類、当該信号に係る制御コード、及び、当該信号の操作対象が関連付けて記憶されている。
【0042】
判定手段56は、変換手段54によりデジタル信号に変換された操作信号が、PC2Aを操作対象とする信号であるか、プロジェクタ3を操作対象とする信号であるかを判定する。具体的に、判定手段56は、記憶手段55の記憶内容(信号の分類)を参照し、当該操作信号がいずれの信号であるかを判定する。
信号生成手段57は、判定手段56により、変換されたデジタル信号がPC2Aを操作対象とする信号であると判定された場合に、当該デジタル信号に基づいて、PC2Aにて認識可能な信号(PC用信号)を生成する。また、信号生成手段57は、当該デジタル信号がプロジェクタ3を操作対象とする信号であると判定された場合には、当該デジタル信号に基づいて、プロジェクタ3にて認識可能な信号(プロジェクタ用信号)を生成する。この際、信号生成手段57は、操作対象のプロジェクタ3を示す前述の認識情報を含めたプロジェクタ用信号を生成する。
【0043】
〔PCの構成〕
PC2Aは、前述のPC2と同様に、プロジェクタ3に画像信号を出力するほか、レシーバ5Aから入力された操作信号のうち、プロジェクタ用信号をプロジェクタに出力する。このPC2Aは、制御手段21、画像形成手段22、信号取得手段24、信号判定手段28及び出力手段27を備えている。
このうち、信号判定手段28は、信号取得手段24によりレシーバ5Aから取得されたデジタル信号が、PC用信号であるか否かを判定する。この信号判定手段28により、当該信号がPC用信号であると判定された場合には、当該PC用信号に応じた処理が制御手段21により行われ、プロジェクタ用信号であると判定された場合には、当該プロジェクタ用信号は、出力手段27により、プロジェクタ3に出力される。
【0044】
〔リモコンによる遠隔操作〕
図4は、リモコン4が操作された際の画像表示システム1Aの処理を示すフローチャートである。
以下、リモコン4の操作時における各装置2A,3,4,5Aの処理を説明する。
リモコン4では、操作手段41を構成するキーが入力されると、前述のように、当該キーの入力に応じた操作信号の生成、及び、当該操作信号に係る赤外線信号の出力が行われる(ステップSA01,SA02)。
【0045】
レシーバ5Aでは、受信手段51が、リモコン4から出力された赤外線信号を受信し、変換手段54が、当該赤外線信号をデジタル信号に変換する(ステップSB01)。そして、判定手段56が、当該デジタル信号がPC2Aを操作対象とする信号であるか否かを判定する(ステップSB02)。
ここで、判定手段56により、PC2Aを操作対象とする信号であると判定された場合には、信号生成手段57が、当該信号に基づいてPC用信号を生成し(ステップSB03)、プロジェクタ3を操作対象とする信号であると判定された場合には、同じく信号生成手段57が、当該信号に基づいて、識別情報を含むプロジェクタ用信号を生成する(ステップSB04)。これら各信号は、出力手段53により、PC2Aに出力される(ステップSB05)。
【0046】
PC2Aでは、信号取得手段24が、レシーバ5Aから出力された信号を取得し(ステップSB06)、信号判定手段28が、取得された信号が、PC用信号であるか否かを判定する(ステップSB07)。
ここで、信号判定手段28により、当該信号がPC用信号であると判定された場合、制御手段21が、当該PC用信号に応じた処理を実行する(ステップSB08)。
一方、信号判定手段28により、当該信号がプロジェクタ用信号であると判定された場合、出力手段27が、当該プロジェクタ用信号をそのままプロジェクタ3に出力する(ステップSA10)。
【0047】
プロジェクタ3では、画像表示システム1の場合と同様に、信号取得手段33が、PC2Aから出力されたプロジェクタ用信号を取得し(ステップSA11)、識別情報判定手段34が、取得されたプロジェクタ用信号に含まれる識別情報と、記憶手段36に記憶された識別情報とが一致するか否かを判定する(ステップSA12)。
ここで、識別情報判定手段34により、一致しないと判定された場合には、動作制御手段35は、当該プロジェクタ用信号を無視して処理を終了する。
一方、識別情報判定手段34により、一致すると判定された場合には、動作制御手段35は、当該プロジェクタ用信号に含まれる制御コードに応じた処理を実行する(ステップSA13)。
以上のような各装置2A,3,4,5Aの処理は、リモコン4の操作手段41が操作されるたびに実行される。
【0048】
以上説明した本実施形態の画像表示システム1Aによれば、前述の画像表示システム1が奏することができる効果(4)と同様の効果を奏することができるほか、以下の効果を奏することができる。
(5)リモコン4から送信された赤外線信号は、レシーバ5Aの受信手段51により受信され、変換手段54によりデジタル信号に変換される。この後、判定手段56により、当該デジタル信号がPC2Aを操作対象とする信号であるか否かが判定され、PC2Aを操作対象とする信号であると判定された場合には、PC2Aにて認識可能なPC用信号が、また、プロジェクタ3を操作対象とする信号であると判定された場合には、プロジェクタ3にて認識可能なプロジェクタ用信号が、信号生成手段57により生成される。これら各信号のうち、PC用信号がPC2Aに認識されることにより、当該信号に応じた動作をPC2Aにて実現することができる。また、プロジェクタ用信号は、プロジェクタ3に出力され、当該プロジェクタ用信号がプロジェクタ3に認識されることにより、当該信号に応じた動作を当該プロジェクタ3にて実現することができる。
従って、1台のリモコン4の操作により、PC2A及びプロジェクタ3を操作することができ、画像表示システム1Aの利便性を向上することができる。
【0049】
(6)レシーバ5Aの判定手段56による信号判定、及び、信号生成手段57による信号生成は、記憶手段55の記憶内容(信号の種別、制御コード及び識別情報)に基づいて行われる。これによれば、当該記憶内容を追加及び更新することにより、当該レシーバ5Aに接続される画像出力装置、及び、当該画像出力装置に接続される画像表示装置のそれぞれの機種に依存せずに、画像出力装置を操作対象とし、かつ、当該画像出力装置にて認識可能な信号(出力装置用信号)、及び、画像表示装置を操作対象とし、かつ、当該画像表示装置にて認識可能な信号(表示装置用信号)を生成することができる。従って、レシーバ5Aの汎用性を向上することができる。
【0050】
〔3.実施形態の変形〕
本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
前記第一実施形態では、リモコン4から送信された赤外線信号に係るデジタル信号が、PC2を操作対象とする信号であるのか、或いは、プロジェクタ3を操作対象とする信号であるのかを、PC2の信号判定手段25が、記憶手段23の記憶内容に基づいて判定するとし、前記第二実施形態では、レシーバ5Aの判定手段56が、記憶手段55の記憶内容に基づいて判定するとしたが、本発明はこれに限らない。例えば、リモコン4が、操作手段41に対して行われた入力操作に応じて送信される信号が、PC2を操作対象とする信号であるか、プロジェクタ3を操作対象とする信号であるかを示す情報を含めて、当該信号を送信するように構成してもよい。
【0051】
前記各実施形態では、PC2,2Aとプロジェクタ3とは、無線LANにより接続されているとしたが、本発明はこれに限らない。例えば、有線LANにより接続されていてもよく、また、USB等の他の形式により接続されていてもよい。更に、PC2,2A及びプロジェクタ3は、画像信号が入出力される接続経路とは別に、前述のプロジェクタ用信号が入出力される接続経路を有していてもよい。例えば、このような接続経路として、RS−232Cによる接続経路等を挙げることができる。
【0052】
前記各実施形態では、画像出力装置としてPC2,2Aを挙げ、画像表示装置としてプロジェクタ3を挙げたが、本発明はこれに限らない。画像出力装置は、画像表示装置と接続され、当該画像表示装置に画像信号を出力するものであればよく、例えば、DVD(Digital Versatile Disc)等の記録媒体から画像情報を読み取り、当該画像情報に基づく画像信号を出力するプレイヤであってもよい。また、画像表示装置は、入力される画像信号に応じた画像を表示するものであればよく、例えば、液晶、プラズマ、有機EL(electroluminescence)及びCRT(Cathode Ray Tube)等のディスプレイであってもよい。
【産業上の利用可能性】
【0053】
本発明は、画像出力装置と、画像表示装置と、これらを遠隔操作する操作装置とを備えた画像表示システムに好適に利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0054】
【図1】本発明の第一実施形態に係る画像表示システムの構成を示すブロック図。
【図2】前記実施形態におけるリモコン操作時の画像表示システムの処理を示すフローチャート。
【図3】本発明の第二実施形態に係る画像表示システムの構成を示すブロック図。
【図4】前記実施形態におけるリモコン操作時の画像表示システムの処理を示すフローチャート。
【符号の説明】
【0055】
1,1A…画像表示システム、2,2A…PC(画像出力装置)、3(3A,3B,3C)…プロジェクタ(画像表示装置)、4…リモコン(操作装置)、5,5A…レシーバ(受信装置)、25…信号生成手段(表示装置用信号生成手段)、26…出力手段、23…記憶手段、24…信号判定手段、33…識別情報判定手段、34…動作制御手段、35…記憶手段(他の記憶手段)、52…信号生成手段(出力装置用信号生成手段)、53…出力手段、56…判定手段、57…信号生成手段(出力装置用信号生成手段、表示装置用信号生成手段)。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像情報を出力する画像出力装置と、前記画像情報に応じた画像を表示する画像表示装置とを備えた画像表示システムであって、
入力操作に応じた操作信号を無線で送信し、前記画像出力装置及び前記画像表示装置を遠隔操作する操作装置と、
前記操作信号を受信して、当該操作信号に係る信号を前記画像出力装置に出力する受信装置とを備え、
前記受信装置は、
前記操作信号に基づいて、前記画像出力装置にて認識可能な出力装置用信号を生成する出力装置用信号生成手段を備え、
前記受信装置及び前記画像出力装置のいずれかは、
前記操作信号に基づいて、前記画像表示装置にて認識可能な表示装置用信号を生成する表示装置用信号生成手段を備え、
前記画像出力装置は、
前記表示装置用信号を、前記画像表示装置に出力する出力手段を備えることを特徴とする画像表示システム。
【請求項2】
請求項1に記載の画像表示システムにおいて、
前記画像出力装置は、
前記画像表示装置を操作する信号の種別を記憶する記憶手段と、
前記信号の種別に基づいて、前記操作信号に係る信号が、前記画像表示装置を操作対象とする信号であるか否かを判定する信号判定手段と、
前記表示装置用信号生成手段とを備え、
当該表示装置用信号生成手段は、前記信号判定手段により、前記画像表示装置を操作対象とする信号であると判定されると、前記操作信号に係る信号に基づいて、前記表示装置用信号を生成することを特徴とする画像表示システム。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載の画像表示システムにおいて、
前記表示装置用信号には、操作対象となる前記画像表示装置を識別するための識別情報が含まれ、
前記画像表示装置は、
当該画像表示装置に応じた前記識別情報を記憶する他の記憶手段と、
前記他の記憶手段に記憶された識別情報と、前記表示装置用信号に含まれる識別情報とが一致するか否かを判定する識別情報判定手段と、
前記識別情報判定手段により、一致すると判定されると、前記表示装置用信号に応じて当該画像表示装置の動作を制御する動作制御手段とを備えることを特徴とする画像表示システム。
【請求項4】
画像情報を出力する画像出力装置と、前記画像情報に応じた画像を表示する画像表示装置と、操作信号を無線で送信して前記画像出力装置及び前記画像表示装置を遠隔操作する操作装置とを備えた画像表示システムに用いられ、前記操作信号を受信して、当該操作信号に係る信号を前記画像出力装置に出力する受信装置であって、
前記操作信号を受信する受信手段と、
前記操作信号が、前記画像出力装置を操作対象とする操作信号であるか、前記画像表示装置を操作対象とする操作信号であるかを判定する判定手段と、
前記判定手段により、前記画像出力装置を操作対象とする操作信号であると判定された場合に、前記操作信号に基づいて、前記画像出力装置にて認識可能な出力装置用信号を生成し、前記画像表示装置を操作対象とする操作信号であると判定された場合に、前記操作信号に基づいて、前記画像表示装置にて認識可能な表示装置用信号を生成する信号生成手段と、
生成された前記出力装置用信号及び前記表示装置用信号を、前記画像出力装置に出力する出力手段とを備えることを特徴とする受信装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2009−171103(P2009−171103A)
【公開日】平成21年7月30日(2009.7.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−5630(P2008−5630)
【出願日】平成20年1月15日(2008.1.15)
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Fターム(参考)】