画像表示方法及び画像表示装置
【課題】車両に搭載された複数台のカメラによってそれぞれ撮像された複数の画像を同時に再生する画像表示方法及び画像表示装置を提供することを目的とする。
【解決手段】イベントの発生に対応して、車両に搭載された複数台のカメラ(111、112、113、114)によってそれぞれ撮像された複数の画像を取得し、再生操作手段(74)による操作に応じて、同じイベントに対応する複数の画像を同時に再生する、ステップを有することを特徴とする画像表示方法。
【解決手段】イベントの発生に対応して、車両に搭載された複数台のカメラ(111、112、113、114)によってそれぞれ撮像された複数の画像を取得し、再生操作手段(74)による操作に応じて、同じイベントに対応する複数の画像を同時に再生する、ステップを有することを特徴とする画像表示方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像表示方法及び画像表示装置に関し、特にドライブレコーダで記憶された画像に基づいた画像を表示する方法及び画像表示装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
自動車に装着したビデオカメラからの撮像情報を半導体記憶装置に順次循環的に記憶し、自動車事故発生時の画像を記憶させる車載用監視装置が知られている(特許文献1参照)。
【0003】
また、道路の一車線を監視するための複数の監視カメラをネットワークを介してセンタと接続し、所定の事象発生(停止車両あり)があると、その時の1画面分の画像を時刻情報と共にセンタに送信する監視カメラシステムが知られている(特許文献2参照)。
【0004】
さらに、テレビ画像を録画する場合に、録画画像データの特徴的なシーン(録画開始から5秒後の画像)に基づいたサムネイル画像を作成し、録画画像データとともに記憶して、再指示にサムネイル画像によって録画画像データの判別を容易に行わせるようにした受信記憶再生装置が知られている(特許文献3参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開昭63−16785号公報(第1図)
【特許文献2】特開2005−277660号公報(第4頁)
【特許文献3】特開2004−336443号公報(第1図)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
所定のイベントが発生した場合にドライブレコーダで記憶された複数の画像を、後で再生して確認する場合に、それぞれの記憶画像がどのような内容であるのかをイベント毎に瞬時におおよそ判別したいという要望があった。
【0007】
そこで、本発明は、車両に搭載された複数台のカメラによってそれぞれ撮像された複数の画像を同時に再生する画像表示方法及び画像表示装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係る画像表示方法は、イベントの発生に対応して、車両に搭載された複数台のカメラによってそれぞれ撮像された複数の画像を取得し、再生操作手段による操作に応じて、同じイベントに対応する前記複数の画像を同時に再生するステップを有することを特徴とする。
【0009】
また、本発明に係る画像表示装置は、イベントの発生に対応して、車両に搭載された複数台のカメラによってそれぞれ撮像された複数の画像を取得する手段と、再生操作手段と、再生操作手段の操作に応じて同じイベントに対応する前記複数の画像を同時に再生させる制御手段を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明に係る画像表示方法及び画像表示装置では、Gセンサからの出力値に基づいて、車両に搭載された複数台のカメラによってそれぞれ撮像された複数の画像を同時に再生することが可能となる。
【0011】
また、本発明に係る画像表示方法及び画像表示装置では、操作部による撮像開始指示があった場合には、タイムラグを考慮して、撮像開始指示より所定時刻前の画像に基づいてサムネイル画像を作成することができるので、そのイベントを代表する最も適当なサムネイル画像を作成することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明に係る特徴画像作成装置及び方法を実行するためのシステムの概略構成を示す図である。
【図2(a)】CCDカメラ等の配置例を示す第1の図である。
【図2(b)】CCDカメラ等の配置例を示す第2の図である。
【図2(c)】CCDカメラ等の配置例を示す第3の図である。
【図2(d)】CCDカメラ等の配置例を示す第4の図である。
【図3】前方から衝撃を受けた場合を示す図である。
【図4】右斜め前方から衝撃を受けた場合を示す図である。
【図5】操作部を操作した場合を示す図である。
【図6】サムネイル画像作成フローの一例を示す図である。
【図7】サムネイル画像の表示例を示す図である。
【図8】図7に示す複数のイベントの内の1つのイベントを再生する画面例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下図面を参照して、本発明に係るサムネイル画像作成方法について説明する。但し、本発明の技術的範囲はそれらの実施の形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された発明とその均等物に及ぶ点に留意されたい。
【0014】
図1は、本発明に係るサムネイル画像作成方法を実行するためのシステムの概略構成を示す図である。
【0015】
システムは、車両に搭載されるドライブレコーダ100と、ドライブレコーダ100においてイベント発生時に記憶された画像を記憶するメモリカード10、及びメモリカード10に記憶された画像を再生するためのセンタ端末200から構成される。
【0016】
ドライブレコーダ100は、CPU、ROM及びRAM等を含んで構成される第1制御部101、G(重力)センサ102、GPS(Global Positioning System)レシーバ103、スイッチ、ボタン等を含んで構成される第1操作部104、画像を一次記憶するための第1メモリ105、メモリカード10を挿入するスロットを有し且つメモリカード10への画像の書き込み等を行うための第1メモリカードIF(インターフェイス)106、GPSアンテナ110、撮像部として機能する第1CCDカメラ111〜第4CCDカメラ114、集音機能を有するマイク115、ABS(Anti-lock Brake System)情報検出部116、ブレーキ操作検出部117、及びドライブレコーダ100の各要素に電力を供給するための電源部120等を有している。
【0017】
また、ドライブレコーダ100は、ナビゲーション装置(不図示)と連携して、ナビゲーション装置のディスプレイにおいて画像を再生できるように構成しても良い。さらに、GPSレシーバ103は、必ずしも必須の構成ではないが、外付けの機器、例えばAVM(Automatic Vehide Monitoring)システムや、ナビゲーション装置が受信した位置情報を取得する構成としても良い。
【0018】
Gサンサ102は、互いに直交する2軸方向(X軸及びY軸)の重力加速度を検出する。なお、Gセンサ102のY軸方向(正の値)と車両の前側が一致し、Gセンサ102のX軸方向(正の値)と車両の右側面が一致するように、Gセンサが車両内部に配置されている。したがって、第1制御部101は、Gセンサ102から出力される検出信号G(Gx、Gy)に基づいて、車両が衝撃を受けたか否か、また車両のどの方向から衝撃が加わったのかを判別することが可能となる。なお、GxはX軸方向、GyはY軸方向の重力加速度と示すものとする。また、Gセンサ102は、3軸のものを利用しても良いし、3軸のものにおいて、Z軸方向の重力加速度Gzのデータを利用しなくても良い。
【0019】
第1制御部101は、各CCDカメラ111〜114が、それぞれ0.1秒おきに1枚の画像を撮像し、撮像された画像を第1メモリ105に順次循環的に記憶するように制御する。例えば、常に4台のCCDカメラが撮像した画像60秒分(画像2400枚分)の画像データが、第1メモリ105に記憶されるように構成される。なお、各CCDカメラ111〜114が撮像する画像は、0.1秒毎に1枚でなく、例えば0.05秒毎に1枚でも良い。また、4台のCCDカメラが0.1秒毎に交互に1枚の画像を撮像して記憶するように構成しても良い。
【0020】
ABS情報検出部116は、タイヤがロックしたか否かのタイヤロックデータ及びタイヤがロックした時刻を示すタイヤロック時刻データを第1制御部101へ送信する。即ち、ABS情報検出部116からのタイヤロックデータ及びタイヤロック時刻データによって、第1制御部101は、タイヤがロックしたか否か、及びタイヤがロックした場合にはその時刻を判別することができる。
【0021】
ブレーキ操作検出部117は、車両のブレーキが操作されたか否かを示すブレーキ操作データ及びブレーキ操作が開始された時刻を示すブレーキ操作開始時刻データを1制御部101へ送信する。即ち、ブレーキ操作検出部117からのブレーキ操作データ及びブレーキ操作開始時刻データによって、第1制御部101は、ブレーキ操作がなされたか否か、及びブレーキ操作が開始された時刻を判別することができる。
【0022】
なお、GPSレシーバ103、第1メモリカードIF106、GPSアンテナ110、第1CCDカメラ111〜第4CCDカメラ114、マイク115、ABS情報検出部116及びブレーキ操作検出部117等の一部又は全部は、ドライブレコーダ100と別体に構成されても良い。例えば、GPS機能を有する既存のナビゲーション装置と連携させた場合、ドライブレコーダ100にGPSレシーバ103等の機能は不要であるので、その分ドライブレコーダ100のコストを低く抑えることができる。
【0023】
センタ端末200は、CPU、ROM及びRAM等を含んで構成される第2制御部201、プリンタ等から構成される出力部202、ディスプレイ等によって構成される表示部203、キーボード、マウス等を含んで構成される第2操作部204、画像を一次記憶するための第2メモリ205、及びメモリカード10を挿入するためのスロットを含み且つメモリカード10から画像の読み出し等を行うための第2メモリカードIF206等を有している。センタ端末200は、上記構成に相当する機能を有するパーソナル・コンピュータとして構成されても良い。
【0024】
メモリカード10は、128Mバイトの記憶容量を有するCFカードであって、第1メモリカードIF106を構成するスロットに挿入されて、イベント発生時に所定の画像が記憶され、その後、第1メモリカードIF106を構成するスロットから排出されて第2メモリカードIF206を構成するスロットに再挿入されて、記憶されている画像をセンタ端末200へ出力する。なお、メモリカードとしてCFカードを用いたが、それに限定されるのではなく、SDカード、メモリスティック等の他のメモリカード、持ち運び可能なHD、その他の記憶媒体等をCFカードの代わりに利用することができる。また、メモリカード等の記憶容量は任意であって、用途に応じて自由に決定することが可能である。
【0025】
図2は、CCDカメラ等の配置例を示す図である。
【0026】
図2(a)に示す様に、第1CCDカメラ111は車両1の前方に向けて配置され、第2CCDカメラ112は車両1の右側方に向けて配置され、第3CCDカメラ113は車両1の後方に向けて配置され、第4CCDカメラ114は車両1の左側方に向けて配置されている。なお、図2(a)における121、122、123及び124は、それぞれのCCDカメラの撮像可能方向及び/又は撮像可能角度の例を示すものである。また、スイッチとして構成された第1操作部104が運転席近傍に配置され、集音マイクのためのマイク115が車両1の前方に配置されている。
【0027】
図2(a)では、4台のCCDカメラを車両の四方に設けたが、1台のCCDカメラを車両の前方のみに配置しても良いし(図2(b)参照)、2台のCCDカメラを車両の前後にのみ配置しても良いし(図2(c)参照)、3台のCCDカメラを120度ずつずれた方向を撮像できるように配置しても良い(図2(d)参照)。なお、図2(a)〜(d)に示すCCDカメラ、スイッチ、マイクの配置例は一例であって、他の配置方法を採用しても良い。
【0028】
次に、図3〜5を用いて、ドライブレコーダ100(図2(a)参照)において、イベントが発生した場合の画像等の記憶方法について説明する。
【0029】
図3は、前方から衝撃を受けた場合を示す図である。
【0030】
図3(a)は車両1が受けた衝撃の方向を示し、図3(b)は衝撃を受けた時のGセンサ102の出力例を示し、図3(c)はGセンサ102からの出力信号G(Gx、Gy)の合成値の絶対値の時系列的変化を示しており、図3(d)〜図3(g)は第1CCDカメラ111〜第4CCDカメラ114が撮像する画像(静止画像)の撮像タイミング(0.1秒毎に1枚)を示し、図3(h)は作成されるサムネイル画像の例を示している。なお、サムネイル画像の作成については後述する。
【0031】
時刻Tpにおいて、衝撃が、図3(a)に示す矢印30の方向(前方)から車両1に生じた場合、Gセンサ102は、図3(b)に示すような正のY軸方向の重力加速度Gy31を発生する。この時X軸方向の重力加速度Gxはほぼゼロである。Gセンサ102からの出力の合成重力加速度の絶対値(Gx2+Gy2)0・5(この場合はGy31)が、閾値加速度Gs(例えば、0.45)以上の場合、第1制御部101は、イベントが発生したと判断し、各CCDカメラ111〜114が撮像し、常に第1メモリ105に循環的に記憶している画像をメモリカード10に記憶するように動作する。
【0032】
具体的には、時刻Tpの前Tb秒間の画像と、時刻Tp後のTa秒間の画像をメモリカード10に記憶するように制御する。例えば、Tpは12秒、Taは8秒とすることができる。なお、Tb及びTaの期間は自由に設定できるものとする。
【0033】
したがって、第1制御部101は、第1CCDカメラ111では図3(d)に33として示した200枚分の画像を記憶し、第2CCDカメラ112では図3(e)に34として示した200枚分の画像を記憶し、第3CCDカメラ113では図3(f)に35として示した200枚分の画像を記憶し、第4CCDカメラ114では図3(g)に36として示した200枚分の画像を記憶するように制御する。即ち、1回のイベントで、各CCDカメラについて200枚、合計で800枚の画像がメモリカード10に記憶される。
【0034】
また、1回のイベント毎に、第1制御部101は、(Gセンサ102によるイベントであることを示す)イベント種類データ、イベント発生時刻データ(Tp)、Gセンサ102の出力Gデータ(Gx、Gy)、マイク115で時刻Tpの前Tb秒間及び時刻Tp後のTa秒間の音声データ、この間(Tb及びTa間)のタイヤロックデータ及びタイヤロック時刻データ、この間のブレーキ操作データ及びブレーキ操作開始時刻データを、画像データと共にメモリカード10に記憶する。なお、上述したデータの一部のみをメモリカード10に記憶するように構成しても良い。
【0035】
メモリカード10に記憶されるイベント数は、メモリカード10の記憶容量に応じて、可変することができるが、少なくとも10イベント分のデータが記憶できるようにすることが好ましい。また、第1制御部101は、イベント毎にメモリカード10にフォルダを作成して、画像データ、イベント種類データ、イベント発生時刻データ(Tp)、Gセンサ102の出力Gデータ(Gx、Gy)、音声データ、タイヤロックデータ及びタイヤロック時刻データ、ブレーキ操作データ及びブレーキ操作開始時刻データを記憶するようにすることが好ましい。
【0036】
上述したように、ドライブレコーダ100は、衝撃が発生した時刻Tpの前Tbの期間及び時刻Tpの後Taの期間の画像を記憶することができるので、衝撃の発生原因が自動車同士の衝突等による事故であった場合に、後で記憶された画像を解析することによって、事故原因を正確に究明等することが可能となる。
【0037】
図4は、右斜め前方から衝撃を受けた場合を示す図である。
【0038】
図4(a)は車両1が受けた衝撃の方向を示し、図4(b)は衝撃を受けた時のGセンサの出力例を示し、図4(c)はGセンサからの出力信号G(Gx、Gy)の合成値の絶対値の時系列的変化を示しており、図4(d)〜図4(g)は第1CCDカメラ111〜第4CCDカメラ114が撮像する画像(静止画像)の撮像タイミング(0.1秒毎に1枚)を示し、図4(h)は作成されるサムネイル画像の例を示している。なお、サムネイル画像の作成については後述する。
【0039】
時刻Tpにおいて、衝撃が、図4(a)に示す矢印40の方向(右斜め前)から車両1に生じた場合、Gセンサ102は、図4(b)に示すような正のY軸方向の重力加速度Gy41及び正のX軸方向の重力加速度Gx42を発生する。Gセンサ102からの出力の合成重力加速度の絶対値43が、閾値加速度Gs(例えば、0.45)以上の場合、第1制御部101は、イベントが発生したと判断し、各CCDカメラ111〜114が撮像する画像をメモリカード10に記憶するように動作する。
【0040】
具体的には、時刻Tpの前Tb秒間の画像と、時刻Tp後のTa秒間の画像をメモリカード10に記憶するように制御する。例えば、Tpは12秒、Taは8秒とすることができる。なお、Tb及びTaの期間は自由に設定できるものとする。
【0041】
したがって、第1制御部101は、第1CCDカメラ111では図4(d)に45として示した200枚分の画像を記憶し、第2CCDカメラ112では図4(e)に46として示した200枚分の画像を記憶し、第3CCDカメラ113では図4(f)に47として示した200枚分の画像を記憶し、第4CCDカメラ114では図4(g)に48として示した200枚分の画像を記憶するように制御する。即ち、1回のイベントで、各CCDカメラについて200枚、合計で800枚の画像がメモリカード10に記憶される。
【0042】
また、1回のイベント毎に、第1制御部101は、(Gセンサ102によるイベントであることを示す)イベント種類データ、イベント発生時刻データ(Tp)、Gセンサ102の出力Gデータ(Gx、Gy)、マイク115で時刻Tpの前Tb秒間及び時刻Tp後のTa秒間の音声データ、この間(Tb及びTa間)のタイヤロックデータ及びタイヤロック時刻データ、この間のブレーキ操作データ及びブレーキ操作開始時刻データを、画像データと共にメモリカード10に記憶する。なお、上述したデータの一部のみをメモリカード10に記憶するように構成しても良い。
【0043】
上述したように、ドライブレコーダ100は、衝撃が発生した時刻Tpの前Tbの期間及び時刻Tpの後Taの期間の画像を記憶することができるので、衝撃の発生原因が自動車同士の衝突等による事故であった場合に、後で記憶された画像を解析することによって、事故原因を正確に究明等することが可能となる。なお、上述した図3及び図4の例において、閾値加速度Gsを超えることをイベント発生のトリガとしたが、例えば、単位時間あたりの加速度の変化量がある値を超えた場合(0.1秒間に、G値が0.3以上変化した場合)にイベントが発生したと認識するようにしても良い。
【0044】
図5は、操作部を操作した場合を示す図である。
【0045】
図5(a)は第1操作部104の出力信号の一例を示し、図5(b)〜図5(e)は第1CCDカメラ111〜第4CCDカメラ114が撮像する画像(静止画像)の撮像タイミング(0.1秒毎に1枚)を示し、図5(f)は作成されるサムネイル画像の例を示している。なお、サムネイル画像の作成については後述する。
【0046】
図5(a)に示すように、時刻Tpにおいて、図2に示す第1操作部104から撮像開始指示のための操作信号53が出力された場合、第1制御部101は、イベントが発生したと判断し、各CCDカメラ111〜114が撮像する画像をメモリカード10に記憶するように動作する。
【0047】
具体的には、時刻Tpの前Tb秒間の画像と、時刻Tp後のTa秒間の画像をメモリカード10に記憶するように制御する。例えば、Tpは12秒、Taは8秒とすることができる。なお、Tb及びTaの期間は自由に設定できるものとする。
【0048】
したがって、第1制御部101は、第1CCDカメラ111では図5(b)に54として示した200枚分の画像を記憶し、第2CCDカメラ112では図5(c)に55として示した200枚分の画像を記憶し、第3CCDカメラ113では図5(d)に56として示した200枚分の画像を記憶し、第4CCDカメラ114では図5(e)に57として示した200枚分の画像を記憶するように制御する。即ち、1回のイベントで、各CCDカメラについて200枚、合計で800枚の画像がメモリカード10に記憶される。
【0049】
また、1回のイベント毎に、第1制御部101は、(操作部104の撮像開始指示によるイベントであることを示す)イベント種類データ、イベント発生時刻データ(Tp)、この間(Tb及びTa間)のGセンサ102の出力Gデータ(Gx、Gy)、音声データ、この間のタイヤロックデータ及びタイヤロック時刻データ、この間のブレーキ操作データ及びブレーキ操作開始時刻データを、画像データと共にメモリカード10に記憶する。なお、上述したデータの一部のみをメモリカード10に記憶するように構成しても良い。
【0050】
上述したように、ドライブレコーダ100は、第1操作部104が操作された時刻Tpの前Tbの期間及び時刻Tpの後Taの期間の画像を記憶することができるので、例えば運転手が録画が必要だと判断した状況内容を、記憶された画像に基づいて後で確認することが可能となる。例えば、車両がタクシーである場合、第4CCDカメラ114を客用シートを撮像するように配置し、客に不審な行動が見られた場合に、第1操作部104を操作することによって画像の記憶を開始するように設定することが可能である。
【0051】
以上、図3〜図5を用いて、ドライブレコーダ100における画像の記憶方法について説明したが、画像の記録を開始するイベントとしては、ABS情報検出部116及び/又はブレーキ操作検出部117からのデータに基づいて、例えば、急激なブレーキ操作等が行われた場合に、第1制御部101がイベントが発生したと判断して、画像の記録を開始するように構成しても良い。
【0052】
次に、センタ端末200におけるサムネイル画像の作成について説明する。
【0053】
図6は、1つのイベントに関するサムネイル画像作成フローの一例を示す図である。
【0054】
図6に示すフローは、センタ端末200の第2制御部201が、予め記憶されたプログラムにしたがって実行し、第2操作部204の所定の操作に基づいて開始されるものとする。また、図6に示すフローが開始される時点で、スロットを構成する第2メモリカードIF206にドライブレコーダ100において画像が記憶されたメモリカード10が挿入されているものとする。
【0055】
最初に、第2制御部201は、1つのイベントに関するデータフォルダに含まれるイベント種類データに基づいて、イベントの種類の判断を行う(S1)。
【0056】
イベントがGセンサによるものである場合、第2制御部201は、Gセンサ102の出力G(Gx、Gy)を取得し(S2)、サムネイル画像を作成する場合の合成割合を、取得された出力G(Gx、Gy)に応じて決定する(S3)。例えば、図3の例では、Gy31のみなので、第1CCDカメラ111の画像が100%となり、図4の例では、第1CCDカメラ111と第2CCDカメラ112の画像の割合が、Gy:Gx(即ち、3:1)となる。
【0057】
次に、第2制御部201は、S2で取得された出力G(Gx、Gy)に応じて、対象となるCCDカメラの画像を選択する(S4)。例えば、図3の例では、車両1は前方からのみ衝撃を受け、その結果Gセンサ102の出力はGy31(正の値)のみであるので、第1CCDカメラ111の画像が選択される。また、図4の例では、車両1は右斜め前方から衝撃を受け、その結果Gセンサ102の出力はGy41(正の値)及びGx42(正の値)であるので、第1CCDカメラ111及び第2CCDカメラ112の画像が選択される。なお、車両1が後方から衝撃を受ければ、Gセンサ102の出力はGy(負の値)のみとなるので、第3CCDカメラ113の画像が選択され、車両1が左側方から衝撃を受ければ、Gセンサ102の出力はGx(負の値)となるので、第4CCDカメラ113の画像が選択されることとなる。なお、1台のCCDカメラのみを車両に配置した場合には、自動的に1台のCCDカメラの画像が選択されることとなる。
【0058】
次に、第2制御部201は、イベント発生時刻データ(Tp)を取得し(S5)、S4で選択されたCCDカメラの画像の内、イベント発生時刻Tpから所定時間Tr前の画像を特徴画像として選択する(S6)。所定時間Tr前の画像を選択するのは、衝撃が発生した発生時刻よりも少し前の画像の方が、より衝撃が発生する原因や状況を把握し易いためである。なお、所定時間Trは例えば、0.2秒と設定することが可能であるが、アプリケーションに応じて、0秒を含め最適な値を選択することができる。
【0059】
次に、第2制御部201は、S3で決定された合成割合に応じて、S6で選択された特徴画像を合成して、サムネイル画像(合成した画像を縮小化した画像)を作成し、表示部203に表示して(S7)、1つのイベントに関するサムネイル画像作成処理を終了する。
【0060】
図3の場合には、図6に示すフローにしたがって、第1CCDカメラ111で撮像した画像の内、時刻Tpより時間Tr(例えば、0.2秒)前に撮像された特徴画像37を縮小化して、サムネイル画像37(図3(h)参照)を作成する。
【0061】
図4の場合には、図6に示すフローにしたがって、第1CCDカメラ111で撮像した画像の内、時刻Tpより時間Tr(例えば、0.2秒)前に撮像された特徴画像49と第2CCDカメラ112で撮像した画像の内、時刻Tpより時間Tr(例えば、0.2秒)前に撮像された特徴画像50とが、S3で決定された合成割合(例えば、3:1)に応じて合成され、縮小化されてサムネイル画像51(図4(h)参照)が作成される。
【0062】
なお、複数の特徴画像が選択された場合、複数の特徴画像を合成するのではなく、交互に表示するようなサムネイル画像を作成しても良い。また、表示時間比をGセンサ102の出力G(Gx、Gy)に応じて決めても良い。例えば、図4の例では、Gx:Gyが1:3であるから、表示時間も第1CCDカメラ111の特徴画像49が3秒に対して、第2CCDカメラ112の特徴画像50が1秒というように定めることができる。
【0063】
S1でイベント種類が第1操作部104の操作による場合、第2制御部201は、予め定められたCCDカメラの画像を選択する(S4)。例えば、図5の例では、第4CCDカメラ114の画像が選択される。
【0064】
次に、第2制御部201は、イベント発生時刻(Tp)を取得し(S5)、S4で選択されたCCDカメラの画像の内、イベント発生時刻Tpから所定時間Tr前の画像を特徴画像として選択する(S6)。所定時間Tr前の画像を選択するのは、第1操作部104を操作した場合、動作にはタイムラグがあり、第1操作部が操作された時刻よりも少し前の画像の方が、より撮像したい画像に近い場合が多いためである。なお、所定時間Trは例えば、0.2秒と設定することが可能であるが、アプリケーションに応じて、0秒を含め最適な値を選択することができる。また、イベント種類によって動作のタイムラグが異なる場合が考えられるのでイベント種類に応じて、所定時間Trの値を変更するようにしても良い。
【0065】
次に、第2制御部201は、S6で選択された画像からサムネイル画像(画像を縮小化した画像)を作成し、表示部203に表示して(S7)、1つのイベントに関するサムネイル画像作成処理を終了する。
【0066】
図5の場合には、図6に示すフローにしたがって、第4CCDカメラ114で撮像した画像の内、時刻Tpより時間Tr(例えば、0.2秒)前に撮像された特徴画像58を縮小化してサムネイル画像58(図5(f)参照)を作成した。
【0067】
図7は、サムネイル画像の表示例を示す図である。
【0068】
図7は、センタ端末200の表示部203に複数のイベントに関するサムネイル画像が表示された状態を示している。
【0069】
それぞれのイベント60は、Gセンサ102からの出力の合成重力加速度の絶対値の値61、イベントの特徴を示すサムネイル画像62、イベント発生時刻63を一つのセットとしている。
【0070】
なお、図7では、20個のイベントを表示しているが、表示個数はこれに限定されるものではなく、他の個数を選択することや、他の要素と合わせて表示させること等も可能である。
【0071】
図8は、図7に示す複数のイベントの内の1つのイベントを再生する画面例を示す図である。
【0072】
図7に示す複数のイベントの内、第2操作部204によって60として示すイベントを選択すると、図8の画面に切換わるものとする。
【0073】
図8の画面では、第1CCDカメラ111で撮像した200枚の画像が、操作表示74(巻き戻し、再生、停止、早送り)何れかを選択することによって、表示領域70に順次切換わりながら表示される。また、同時に、第2CCDカメラ112で撮像した200枚の画像が表示領域71に順次切換わりながら表示され、第3CCDカメラ113で撮像した200枚の画像が表示領域72に順次切換わりながら表示され、第4CCDカメラ114で撮像した200枚の画像が表示領域73に順次切換わりながら表示される。なお、表示領域71〜73を選択することによって、選択された画像が表示領域70に拡大されて表示されるようにすることが好ましい。なお、図8に示す表示方法は一例であって、他の表示方法を選択することができる。
【0074】
図3の例において、Gセンサ102からの出力に応じてイベントが発生した場合には、イベント発生時刻データ(Tp)に応じて特徴画像が選択された。しかしながら、イベント発生時刻データのみでなく、ブレーキ操作開始時刻データ及びタイヤロックデータを用いて、特徴画像を選択することが可能である。
【0075】
例えば、イベント発生時刻(Tp)時にブレーキ操作を行い且つタイヤロックされていた場合には、ブレーキ操作開始時刻の画像を特徴画像として選択し、イベント発生時刻(Tp)時にブレーキ操作を行い且つタイヤロックしていなかった場合には、イベント発生時刻の画像を特徴画像として選択するように制御することが可能である。タイヤロックしていた場合には、ブレーキ操作開始時刻に重大の状況が発生した可能性があるので、そのタイミングの画像が重要となるからである。
【0076】
上記の説明において、「画像」は、映像と静止画像との両方を含むものとする。また、「イベント」とは、撮像に値する特別な出来事をいい、例えば閾値加速度Gs以上の加速度を検出した場合等が該当する。
【符号の説明】
【0077】
10 メモリカード
100 ドライブレコーダ
101 第1制御部
102 Gセンサ
104 第1操作部
106 第1メモリ
111 第1CCDカメラ
112 第2CCDカメラ
113 第3CCDカメラ
114 第4CCDカメラ
200 センタ端末
201 第2制御部
203 表示部
204 第2操作部
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像表示方法及び画像表示装置に関し、特にドライブレコーダで記憶された画像に基づいた画像を表示する方法及び画像表示装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
自動車に装着したビデオカメラからの撮像情報を半導体記憶装置に順次循環的に記憶し、自動車事故発生時の画像を記憶させる車載用監視装置が知られている(特許文献1参照)。
【0003】
また、道路の一車線を監視するための複数の監視カメラをネットワークを介してセンタと接続し、所定の事象発生(停止車両あり)があると、その時の1画面分の画像を時刻情報と共にセンタに送信する監視カメラシステムが知られている(特許文献2参照)。
【0004】
さらに、テレビ画像を録画する場合に、録画画像データの特徴的なシーン(録画開始から5秒後の画像)に基づいたサムネイル画像を作成し、録画画像データとともに記憶して、再指示にサムネイル画像によって録画画像データの判別を容易に行わせるようにした受信記憶再生装置が知られている(特許文献3参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開昭63−16785号公報(第1図)
【特許文献2】特開2005−277660号公報(第4頁)
【特許文献3】特開2004−336443号公報(第1図)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
所定のイベントが発生した場合にドライブレコーダで記憶された複数の画像を、後で再生して確認する場合に、それぞれの記憶画像がどのような内容であるのかをイベント毎に瞬時におおよそ判別したいという要望があった。
【0007】
そこで、本発明は、車両に搭載された複数台のカメラによってそれぞれ撮像された複数の画像を同時に再生する画像表示方法及び画像表示装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係る画像表示方法は、イベントの発生に対応して、車両に搭載された複数台のカメラによってそれぞれ撮像された複数の画像を取得し、再生操作手段による操作に応じて、同じイベントに対応する前記複数の画像を同時に再生するステップを有することを特徴とする。
【0009】
また、本発明に係る画像表示装置は、イベントの発生に対応して、車両に搭載された複数台のカメラによってそれぞれ撮像された複数の画像を取得する手段と、再生操作手段と、再生操作手段の操作に応じて同じイベントに対応する前記複数の画像を同時に再生させる制御手段を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明に係る画像表示方法及び画像表示装置では、Gセンサからの出力値に基づいて、車両に搭載された複数台のカメラによってそれぞれ撮像された複数の画像を同時に再生することが可能となる。
【0011】
また、本発明に係る画像表示方法及び画像表示装置では、操作部による撮像開始指示があった場合には、タイムラグを考慮して、撮像開始指示より所定時刻前の画像に基づいてサムネイル画像を作成することができるので、そのイベントを代表する最も適当なサムネイル画像を作成することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明に係る特徴画像作成装置及び方法を実行するためのシステムの概略構成を示す図である。
【図2(a)】CCDカメラ等の配置例を示す第1の図である。
【図2(b)】CCDカメラ等の配置例を示す第2の図である。
【図2(c)】CCDカメラ等の配置例を示す第3の図である。
【図2(d)】CCDカメラ等の配置例を示す第4の図である。
【図3】前方から衝撃を受けた場合を示す図である。
【図4】右斜め前方から衝撃を受けた場合を示す図である。
【図5】操作部を操作した場合を示す図である。
【図6】サムネイル画像作成フローの一例を示す図である。
【図7】サムネイル画像の表示例を示す図である。
【図8】図7に示す複数のイベントの内の1つのイベントを再生する画面例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下図面を参照して、本発明に係るサムネイル画像作成方法について説明する。但し、本発明の技術的範囲はそれらの実施の形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された発明とその均等物に及ぶ点に留意されたい。
【0014】
図1は、本発明に係るサムネイル画像作成方法を実行するためのシステムの概略構成を示す図である。
【0015】
システムは、車両に搭載されるドライブレコーダ100と、ドライブレコーダ100においてイベント発生時に記憶された画像を記憶するメモリカード10、及びメモリカード10に記憶された画像を再生するためのセンタ端末200から構成される。
【0016】
ドライブレコーダ100は、CPU、ROM及びRAM等を含んで構成される第1制御部101、G(重力)センサ102、GPS(Global Positioning System)レシーバ103、スイッチ、ボタン等を含んで構成される第1操作部104、画像を一次記憶するための第1メモリ105、メモリカード10を挿入するスロットを有し且つメモリカード10への画像の書き込み等を行うための第1メモリカードIF(インターフェイス)106、GPSアンテナ110、撮像部として機能する第1CCDカメラ111〜第4CCDカメラ114、集音機能を有するマイク115、ABS(Anti-lock Brake System)情報検出部116、ブレーキ操作検出部117、及びドライブレコーダ100の各要素に電力を供給するための電源部120等を有している。
【0017】
また、ドライブレコーダ100は、ナビゲーション装置(不図示)と連携して、ナビゲーション装置のディスプレイにおいて画像を再生できるように構成しても良い。さらに、GPSレシーバ103は、必ずしも必須の構成ではないが、外付けの機器、例えばAVM(Automatic Vehide Monitoring)システムや、ナビゲーション装置が受信した位置情報を取得する構成としても良い。
【0018】
Gサンサ102は、互いに直交する2軸方向(X軸及びY軸)の重力加速度を検出する。なお、Gセンサ102のY軸方向(正の値)と車両の前側が一致し、Gセンサ102のX軸方向(正の値)と車両の右側面が一致するように、Gセンサが車両内部に配置されている。したがって、第1制御部101は、Gセンサ102から出力される検出信号G(Gx、Gy)に基づいて、車両が衝撃を受けたか否か、また車両のどの方向から衝撃が加わったのかを判別することが可能となる。なお、GxはX軸方向、GyはY軸方向の重力加速度と示すものとする。また、Gセンサ102は、3軸のものを利用しても良いし、3軸のものにおいて、Z軸方向の重力加速度Gzのデータを利用しなくても良い。
【0019】
第1制御部101は、各CCDカメラ111〜114が、それぞれ0.1秒おきに1枚の画像を撮像し、撮像された画像を第1メモリ105に順次循環的に記憶するように制御する。例えば、常に4台のCCDカメラが撮像した画像60秒分(画像2400枚分)の画像データが、第1メモリ105に記憶されるように構成される。なお、各CCDカメラ111〜114が撮像する画像は、0.1秒毎に1枚でなく、例えば0.05秒毎に1枚でも良い。また、4台のCCDカメラが0.1秒毎に交互に1枚の画像を撮像して記憶するように構成しても良い。
【0020】
ABS情報検出部116は、タイヤがロックしたか否かのタイヤロックデータ及びタイヤがロックした時刻を示すタイヤロック時刻データを第1制御部101へ送信する。即ち、ABS情報検出部116からのタイヤロックデータ及びタイヤロック時刻データによって、第1制御部101は、タイヤがロックしたか否か、及びタイヤがロックした場合にはその時刻を判別することができる。
【0021】
ブレーキ操作検出部117は、車両のブレーキが操作されたか否かを示すブレーキ操作データ及びブレーキ操作が開始された時刻を示すブレーキ操作開始時刻データを1制御部101へ送信する。即ち、ブレーキ操作検出部117からのブレーキ操作データ及びブレーキ操作開始時刻データによって、第1制御部101は、ブレーキ操作がなされたか否か、及びブレーキ操作が開始された時刻を判別することができる。
【0022】
なお、GPSレシーバ103、第1メモリカードIF106、GPSアンテナ110、第1CCDカメラ111〜第4CCDカメラ114、マイク115、ABS情報検出部116及びブレーキ操作検出部117等の一部又は全部は、ドライブレコーダ100と別体に構成されても良い。例えば、GPS機能を有する既存のナビゲーション装置と連携させた場合、ドライブレコーダ100にGPSレシーバ103等の機能は不要であるので、その分ドライブレコーダ100のコストを低く抑えることができる。
【0023】
センタ端末200は、CPU、ROM及びRAM等を含んで構成される第2制御部201、プリンタ等から構成される出力部202、ディスプレイ等によって構成される表示部203、キーボード、マウス等を含んで構成される第2操作部204、画像を一次記憶するための第2メモリ205、及びメモリカード10を挿入するためのスロットを含み且つメモリカード10から画像の読み出し等を行うための第2メモリカードIF206等を有している。センタ端末200は、上記構成に相当する機能を有するパーソナル・コンピュータとして構成されても良い。
【0024】
メモリカード10は、128Mバイトの記憶容量を有するCFカードであって、第1メモリカードIF106を構成するスロットに挿入されて、イベント発生時に所定の画像が記憶され、その後、第1メモリカードIF106を構成するスロットから排出されて第2メモリカードIF206を構成するスロットに再挿入されて、記憶されている画像をセンタ端末200へ出力する。なお、メモリカードとしてCFカードを用いたが、それに限定されるのではなく、SDカード、メモリスティック等の他のメモリカード、持ち運び可能なHD、その他の記憶媒体等をCFカードの代わりに利用することができる。また、メモリカード等の記憶容量は任意であって、用途に応じて自由に決定することが可能である。
【0025】
図2は、CCDカメラ等の配置例を示す図である。
【0026】
図2(a)に示す様に、第1CCDカメラ111は車両1の前方に向けて配置され、第2CCDカメラ112は車両1の右側方に向けて配置され、第3CCDカメラ113は車両1の後方に向けて配置され、第4CCDカメラ114は車両1の左側方に向けて配置されている。なお、図2(a)における121、122、123及び124は、それぞれのCCDカメラの撮像可能方向及び/又は撮像可能角度の例を示すものである。また、スイッチとして構成された第1操作部104が運転席近傍に配置され、集音マイクのためのマイク115が車両1の前方に配置されている。
【0027】
図2(a)では、4台のCCDカメラを車両の四方に設けたが、1台のCCDカメラを車両の前方のみに配置しても良いし(図2(b)参照)、2台のCCDカメラを車両の前後にのみ配置しても良いし(図2(c)参照)、3台のCCDカメラを120度ずつずれた方向を撮像できるように配置しても良い(図2(d)参照)。なお、図2(a)〜(d)に示すCCDカメラ、スイッチ、マイクの配置例は一例であって、他の配置方法を採用しても良い。
【0028】
次に、図3〜5を用いて、ドライブレコーダ100(図2(a)参照)において、イベントが発生した場合の画像等の記憶方法について説明する。
【0029】
図3は、前方から衝撃を受けた場合を示す図である。
【0030】
図3(a)は車両1が受けた衝撃の方向を示し、図3(b)は衝撃を受けた時のGセンサ102の出力例を示し、図3(c)はGセンサ102からの出力信号G(Gx、Gy)の合成値の絶対値の時系列的変化を示しており、図3(d)〜図3(g)は第1CCDカメラ111〜第4CCDカメラ114が撮像する画像(静止画像)の撮像タイミング(0.1秒毎に1枚)を示し、図3(h)は作成されるサムネイル画像の例を示している。なお、サムネイル画像の作成については後述する。
【0031】
時刻Tpにおいて、衝撃が、図3(a)に示す矢印30の方向(前方)から車両1に生じた場合、Gセンサ102は、図3(b)に示すような正のY軸方向の重力加速度Gy31を発生する。この時X軸方向の重力加速度Gxはほぼゼロである。Gセンサ102からの出力の合成重力加速度の絶対値(Gx2+Gy2)0・5(この場合はGy31)が、閾値加速度Gs(例えば、0.45)以上の場合、第1制御部101は、イベントが発生したと判断し、各CCDカメラ111〜114が撮像し、常に第1メモリ105に循環的に記憶している画像をメモリカード10に記憶するように動作する。
【0032】
具体的には、時刻Tpの前Tb秒間の画像と、時刻Tp後のTa秒間の画像をメモリカード10に記憶するように制御する。例えば、Tpは12秒、Taは8秒とすることができる。なお、Tb及びTaの期間は自由に設定できるものとする。
【0033】
したがって、第1制御部101は、第1CCDカメラ111では図3(d)に33として示した200枚分の画像を記憶し、第2CCDカメラ112では図3(e)に34として示した200枚分の画像を記憶し、第3CCDカメラ113では図3(f)に35として示した200枚分の画像を記憶し、第4CCDカメラ114では図3(g)に36として示した200枚分の画像を記憶するように制御する。即ち、1回のイベントで、各CCDカメラについて200枚、合計で800枚の画像がメモリカード10に記憶される。
【0034】
また、1回のイベント毎に、第1制御部101は、(Gセンサ102によるイベントであることを示す)イベント種類データ、イベント発生時刻データ(Tp)、Gセンサ102の出力Gデータ(Gx、Gy)、マイク115で時刻Tpの前Tb秒間及び時刻Tp後のTa秒間の音声データ、この間(Tb及びTa間)のタイヤロックデータ及びタイヤロック時刻データ、この間のブレーキ操作データ及びブレーキ操作開始時刻データを、画像データと共にメモリカード10に記憶する。なお、上述したデータの一部のみをメモリカード10に記憶するように構成しても良い。
【0035】
メモリカード10に記憶されるイベント数は、メモリカード10の記憶容量に応じて、可変することができるが、少なくとも10イベント分のデータが記憶できるようにすることが好ましい。また、第1制御部101は、イベント毎にメモリカード10にフォルダを作成して、画像データ、イベント種類データ、イベント発生時刻データ(Tp)、Gセンサ102の出力Gデータ(Gx、Gy)、音声データ、タイヤロックデータ及びタイヤロック時刻データ、ブレーキ操作データ及びブレーキ操作開始時刻データを記憶するようにすることが好ましい。
【0036】
上述したように、ドライブレコーダ100は、衝撃が発生した時刻Tpの前Tbの期間及び時刻Tpの後Taの期間の画像を記憶することができるので、衝撃の発生原因が自動車同士の衝突等による事故であった場合に、後で記憶された画像を解析することによって、事故原因を正確に究明等することが可能となる。
【0037】
図4は、右斜め前方から衝撃を受けた場合を示す図である。
【0038】
図4(a)は車両1が受けた衝撃の方向を示し、図4(b)は衝撃を受けた時のGセンサの出力例を示し、図4(c)はGセンサからの出力信号G(Gx、Gy)の合成値の絶対値の時系列的変化を示しており、図4(d)〜図4(g)は第1CCDカメラ111〜第4CCDカメラ114が撮像する画像(静止画像)の撮像タイミング(0.1秒毎に1枚)を示し、図4(h)は作成されるサムネイル画像の例を示している。なお、サムネイル画像の作成については後述する。
【0039】
時刻Tpにおいて、衝撃が、図4(a)に示す矢印40の方向(右斜め前)から車両1に生じた場合、Gセンサ102は、図4(b)に示すような正のY軸方向の重力加速度Gy41及び正のX軸方向の重力加速度Gx42を発生する。Gセンサ102からの出力の合成重力加速度の絶対値43が、閾値加速度Gs(例えば、0.45)以上の場合、第1制御部101は、イベントが発生したと判断し、各CCDカメラ111〜114が撮像する画像をメモリカード10に記憶するように動作する。
【0040】
具体的には、時刻Tpの前Tb秒間の画像と、時刻Tp後のTa秒間の画像をメモリカード10に記憶するように制御する。例えば、Tpは12秒、Taは8秒とすることができる。なお、Tb及びTaの期間は自由に設定できるものとする。
【0041】
したがって、第1制御部101は、第1CCDカメラ111では図4(d)に45として示した200枚分の画像を記憶し、第2CCDカメラ112では図4(e)に46として示した200枚分の画像を記憶し、第3CCDカメラ113では図4(f)に47として示した200枚分の画像を記憶し、第4CCDカメラ114では図4(g)に48として示した200枚分の画像を記憶するように制御する。即ち、1回のイベントで、各CCDカメラについて200枚、合計で800枚の画像がメモリカード10に記憶される。
【0042】
また、1回のイベント毎に、第1制御部101は、(Gセンサ102によるイベントであることを示す)イベント種類データ、イベント発生時刻データ(Tp)、Gセンサ102の出力Gデータ(Gx、Gy)、マイク115で時刻Tpの前Tb秒間及び時刻Tp後のTa秒間の音声データ、この間(Tb及びTa間)のタイヤロックデータ及びタイヤロック時刻データ、この間のブレーキ操作データ及びブレーキ操作開始時刻データを、画像データと共にメモリカード10に記憶する。なお、上述したデータの一部のみをメモリカード10に記憶するように構成しても良い。
【0043】
上述したように、ドライブレコーダ100は、衝撃が発生した時刻Tpの前Tbの期間及び時刻Tpの後Taの期間の画像を記憶することができるので、衝撃の発生原因が自動車同士の衝突等による事故であった場合に、後で記憶された画像を解析することによって、事故原因を正確に究明等することが可能となる。なお、上述した図3及び図4の例において、閾値加速度Gsを超えることをイベント発生のトリガとしたが、例えば、単位時間あたりの加速度の変化量がある値を超えた場合(0.1秒間に、G値が0.3以上変化した場合)にイベントが発生したと認識するようにしても良い。
【0044】
図5は、操作部を操作した場合を示す図である。
【0045】
図5(a)は第1操作部104の出力信号の一例を示し、図5(b)〜図5(e)は第1CCDカメラ111〜第4CCDカメラ114が撮像する画像(静止画像)の撮像タイミング(0.1秒毎に1枚)を示し、図5(f)は作成されるサムネイル画像の例を示している。なお、サムネイル画像の作成については後述する。
【0046】
図5(a)に示すように、時刻Tpにおいて、図2に示す第1操作部104から撮像開始指示のための操作信号53が出力された場合、第1制御部101は、イベントが発生したと判断し、各CCDカメラ111〜114が撮像する画像をメモリカード10に記憶するように動作する。
【0047】
具体的には、時刻Tpの前Tb秒間の画像と、時刻Tp後のTa秒間の画像をメモリカード10に記憶するように制御する。例えば、Tpは12秒、Taは8秒とすることができる。なお、Tb及びTaの期間は自由に設定できるものとする。
【0048】
したがって、第1制御部101は、第1CCDカメラ111では図5(b)に54として示した200枚分の画像を記憶し、第2CCDカメラ112では図5(c)に55として示した200枚分の画像を記憶し、第3CCDカメラ113では図5(d)に56として示した200枚分の画像を記憶し、第4CCDカメラ114では図5(e)に57として示した200枚分の画像を記憶するように制御する。即ち、1回のイベントで、各CCDカメラについて200枚、合計で800枚の画像がメモリカード10に記憶される。
【0049】
また、1回のイベント毎に、第1制御部101は、(操作部104の撮像開始指示によるイベントであることを示す)イベント種類データ、イベント発生時刻データ(Tp)、この間(Tb及びTa間)のGセンサ102の出力Gデータ(Gx、Gy)、音声データ、この間のタイヤロックデータ及びタイヤロック時刻データ、この間のブレーキ操作データ及びブレーキ操作開始時刻データを、画像データと共にメモリカード10に記憶する。なお、上述したデータの一部のみをメモリカード10に記憶するように構成しても良い。
【0050】
上述したように、ドライブレコーダ100は、第1操作部104が操作された時刻Tpの前Tbの期間及び時刻Tpの後Taの期間の画像を記憶することができるので、例えば運転手が録画が必要だと判断した状況内容を、記憶された画像に基づいて後で確認することが可能となる。例えば、車両がタクシーである場合、第4CCDカメラ114を客用シートを撮像するように配置し、客に不審な行動が見られた場合に、第1操作部104を操作することによって画像の記憶を開始するように設定することが可能である。
【0051】
以上、図3〜図5を用いて、ドライブレコーダ100における画像の記憶方法について説明したが、画像の記録を開始するイベントとしては、ABS情報検出部116及び/又はブレーキ操作検出部117からのデータに基づいて、例えば、急激なブレーキ操作等が行われた場合に、第1制御部101がイベントが発生したと判断して、画像の記録を開始するように構成しても良い。
【0052】
次に、センタ端末200におけるサムネイル画像の作成について説明する。
【0053】
図6は、1つのイベントに関するサムネイル画像作成フローの一例を示す図である。
【0054】
図6に示すフローは、センタ端末200の第2制御部201が、予め記憶されたプログラムにしたがって実行し、第2操作部204の所定の操作に基づいて開始されるものとする。また、図6に示すフローが開始される時点で、スロットを構成する第2メモリカードIF206にドライブレコーダ100において画像が記憶されたメモリカード10が挿入されているものとする。
【0055】
最初に、第2制御部201は、1つのイベントに関するデータフォルダに含まれるイベント種類データに基づいて、イベントの種類の判断を行う(S1)。
【0056】
イベントがGセンサによるものである場合、第2制御部201は、Gセンサ102の出力G(Gx、Gy)を取得し(S2)、サムネイル画像を作成する場合の合成割合を、取得された出力G(Gx、Gy)に応じて決定する(S3)。例えば、図3の例では、Gy31のみなので、第1CCDカメラ111の画像が100%となり、図4の例では、第1CCDカメラ111と第2CCDカメラ112の画像の割合が、Gy:Gx(即ち、3:1)となる。
【0057】
次に、第2制御部201は、S2で取得された出力G(Gx、Gy)に応じて、対象となるCCDカメラの画像を選択する(S4)。例えば、図3の例では、車両1は前方からのみ衝撃を受け、その結果Gセンサ102の出力はGy31(正の値)のみであるので、第1CCDカメラ111の画像が選択される。また、図4の例では、車両1は右斜め前方から衝撃を受け、その結果Gセンサ102の出力はGy41(正の値)及びGx42(正の値)であるので、第1CCDカメラ111及び第2CCDカメラ112の画像が選択される。なお、車両1が後方から衝撃を受ければ、Gセンサ102の出力はGy(負の値)のみとなるので、第3CCDカメラ113の画像が選択され、車両1が左側方から衝撃を受ければ、Gセンサ102の出力はGx(負の値)となるので、第4CCDカメラ113の画像が選択されることとなる。なお、1台のCCDカメラのみを車両に配置した場合には、自動的に1台のCCDカメラの画像が選択されることとなる。
【0058】
次に、第2制御部201は、イベント発生時刻データ(Tp)を取得し(S5)、S4で選択されたCCDカメラの画像の内、イベント発生時刻Tpから所定時間Tr前の画像を特徴画像として選択する(S6)。所定時間Tr前の画像を選択するのは、衝撃が発生した発生時刻よりも少し前の画像の方が、より衝撃が発生する原因や状況を把握し易いためである。なお、所定時間Trは例えば、0.2秒と設定することが可能であるが、アプリケーションに応じて、0秒を含め最適な値を選択することができる。
【0059】
次に、第2制御部201は、S3で決定された合成割合に応じて、S6で選択された特徴画像を合成して、サムネイル画像(合成した画像を縮小化した画像)を作成し、表示部203に表示して(S7)、1つのイベントに関するサムネイル画像作成処理を終了する。
【0060】
図3の場合には、図6に示すフローにしたがって、第1CCDカメラ111で撮像した画像の内、時刻Tpより時間Tr(例えば、0.2秒)前に撮像された特徴画像37を縮小化して、サムネイル画像37(図3(h)参照)を作成する。
【0061】
図4の場合には、図6に示すフローにしたがって、第1CCDカメラ111で撮像した画像の内、時刻Tpより時間Tr(例えば、0.2秒)前に撮像された特徴画像49と第2CCDカメラ112で撮像した画像の内、時刻Tpより時間Tr(例えば、0.2秒)前に撮像された特徴画像50とが、S3で決定された合成割合(例えば、3:1)に応じて合成され、縮小化されてサムネイル画像51(図4(h)参照)が作成される。
【0062】
なお、複数の特徴画像が選択された場合、複数の特徴画像を合成するのではなく、交互に表示するようなサムネイル画像を作成しても良い。また、表示時間比をGセンサ102の出力G(Gx、Gy)に応じて決めても良い。例えば、図4の例では、Gx:Gyが1:3であるから、表示時間も第1CCDカメラ111の特徴画像49が3秒に対して、第2CCDカメラ112の特徴画像50が1秒というように定めることができる。
【0063】
S1でイベント種類が第1操作部104の操作による場合、第2制御部201は、予め定められたCCDカメラの画像を選択する(S4)。例えば、図5の例では、第4CCDカメラ114の画像が選択される。
【0064】
次に、第2制御部201は、イベント発生時刻(Tp)を取得し(S5)、S4で選択されたCCDカメラの画像の内、イベント発生時刻Tpから所定時間Tr前の画像を特徴画像として選択する(S6)。所定時間Tr前の画像を選択するのは、第1操作部104を操作した場合、動作にはタイムラグがあり、第1操作部が操作された時刻よりも少し前の画像の方が、より撮像したい画像に近い場合が多いためである。なお、所定時間Trは例えば、0.2秒と設定することが可能であるが、アプリケーションに応じて、0秒を含め最適な値を選択することができる。また、イベント種類によって動作のタイムラグが異なる場合が考えられるのでイベント種類に応じて、所定時間Trの値を変更するようにしても良い。
【0065】
次に、第2制御部201は、S6で選択された画像からサムネイル画像(画像を縮小化した画像)を作成し、表示部203に表示して(S7)、1つのイベントに関するサムネイル画像作成処理を終了する。
【0066】
図5の場合には、図6に示すフローにしたがって、第4CCDカメラ114で撮像した画像の内、時刻Tpより時間Tr(例えば、0.2秒)前に撮像された特徴画像58を縮小化してサムネイル画像58(図5(f)参照)を作成した。
【0067】
図7は、サムネイル画像の表示例を示す図である。
【0068】
図7は、センタ端末200の表示部203に複数のイベントに関するサムネイル画像が表示された状態を示している。
【0069】
それぞれのイベント60は、Gセンサ102からの出力の合成重力加速度の絶対値の値61、イベントの特徴を示すサムネイル画像62、イベント発生時刻63を一つのセットとしている。
【0070】
なお、図7では、20個のイベントを表示しているが、表示個数はこれに限定されるものではなく、他の個数を選択することや、他の要素と合わせて表示させること等も可能である。
【0071】
図8は、図7に示す複数のイベントの内の1つのイベントを再生する画面例を示す図である。
【0072】
図7に示す複数のイベントの内、第2操作部204によって60として示すイベントを選択すると、図8の画面に切換わるものとする。
【0073】
図8の画面では、第1CCDカメラ111で撮像した200枚の画像が、操作表示74(巻き戻し、再生、停止、早送り)何れかを選択することによって、表示領域70に順次切換わりながら表示される。また、同時に、第2CCDカメラ112で撮像した200枚の画像が表示領域71に順次切換わりながら表示され、第3CCDカメラ113で撮像した200枚の画像が表示領域72に順次切換わりながら表示され、第4CCDカメラ114で撮像した200枚の画像が表示領域73に順次切換わりながら表示される。なお、表示領域71〜73を選択することによって、選択された画像が表示領域70に拡大されて表示されるようにすることが好ましい。なお、図8に示す表示方法は一例であって、他の表示方法を選択することができる。
【0074】
図3の例において、Gセンサ102からの出力に応じてイベントが発生した場合には、イベント発生時刻データ(Tp)に応じて特徴画像が選択された。しかしながら、イベント発生時刻データのみでなく、ブレーキ操作開始時刻データ及びタイヤロックデータを用いて、特徴画像を選択することが可能である。
【0075】
例えば、イベント発生時刻(Tp)時にブレーキ操作を行い且つタイヤロックされていた場合には、ブレーキ操作開始時刻の画像を特徴画像として選択し、イベント発生時刻(Tp)時にブレーキ操作を行い且つタイヤロックしていなかった場合には、イベント発生時刻の画像を特徴画像として選択するように制御することが可能である。タイヤロックしていた場合には、ブレーキ操作開始時刻に重大の状況が発生した可能性があるので、そのタイミングの画像が重要となるからである。
【0076】
上記の説明において、「画像」は、映像と静止画像との両方を含むものとする。また、「イベント」とは、撮像に値する特別な出来事をいい、例えば閾値加速度Gs以上の加速度を検出した場合等が該当する。
【符号の説明】
【0077】
10 メモリカード
100 ドライブレコーダ
101 第1制御部
102 Gセンサ
104 第1操作部
106 第1メモリ
111 第1CCDカメラ
112 第2CCDカメラ
113 第3CCDカメラ
114 第4CCDカメラ
200 センタ端末
201 第2制御部
203 表示部
204 第2操作部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
イベントの発生に対応して、車両に搭載された複数台のカメラによってそれぞれ撮像された複数の画像を取得し、
再生操作手段による操作に応じて、同じイベントに対応する前記複数の画像を同時に再生する、
ステップを有することを特徴とする画像表示方法。
【請求項2】
前記複数の画像を特徴付ける特徴画像に基づいたサムネイル画像を表示するステップを更に有し、
前記サムネイル画像が前記再生操作手段によって選択された場合に、前記サムネイル画像に対応するイベントに対応する前記複数の画像が同時に再生される、請求項1に記載の画像表示方法。
【請求項3】
前記複数の画像の中で選択された画像が拡大表示される、請求項1又は2に記載の画像表示方法。
【請求項4】
イベントの発生に対応して、車両に搭載された複数台のカメラによってそれぞれ撮像された複数の画像を取得する手段と、
再生操作手段と、
前記再生操作手段の操作に応じて、同じイベントに対応する前記複数の画像を同時に再生させる制御手段と、
を有することを特徴とする画像表示装置。
【請求項5】
前記制御手段は、前記複数の画像を特徴付ける特徴画像に基づいたサムネイル画像を表示させ、
前記サムネイル画像が前記再生操作手段によって選択された場合に、前記サムネイル画像に対応するイベントに対応する前記複数の画像を同時に再生する、請求項4に記載の画像表示装置。
【請求項6】
前記制御手段は、前記複数の画像の中で選択された画像を拡大表示する、請求項4又は5に記載の画像表示装置。
【請求項1】
イベントの発生に対応して、車両に搭載された複数台のカメラによってそれぞれ撮像された複数の画像を取得し、
再生操作手段による操作に応じて、同じイベントに対応する前記複数の画像を同時に再生する、
ステップを有することを特徴とする画像表示方法。
【請求項2】
前記複数の画像を特徴付ける特徴画像に基づいたサムネイル画像を表示するステップを更に有し、
前記サムネイル画像が前記再生操作手段によって選択された場合に、前記サムネイル画像に対応するイベントに対応する前記複数の画像が同時に再生される、請求項1に記載の画像表示方法。
【請求項3】
前記複数の画像の中で選択された画像が拡大表示される、請求項1又は2に記載の画像表示方法。
【請求項4】
イベントの発生に対応して、車両に搭載された複数台のカメラによってそれぞれ撮像された複数の画像を取得する手段と、
再生操作手段と、
前記再生操作手段の操作に応じて、同じイベントに対応する前記複数の画像を同時に再生させる制御手段と、
を有することを特徴とする画像表示装置。
【請求項5】
前記制御手段は、前記複数の画像を特徴付ける特徴画像に基づいたサムネイル画像を表示させ、
前記サムネイル画像が前記再生操作手段によって選択された場合に、前記サムネイル画像に対応するイベントに対応する前記複数の画像を同時に再生する、請求項4に記載の画像表示装置。
【請求項6】
前記制御手段は、前記複数の画像の中で選択された画像を拡大表示する、請求項4又は5に記載の画像表示装置。
【図1】
【図2(a)】
【図2(b)】
【図2(c)】
【図2(d)】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図2(a)】
【図2(b)】
【図2(c)】
【図2(d)】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【公開番号】特開2010−186482(P2010−186482A)
【公開日】平成22年8月26日(2010.8.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−58221(P2010−58221)
【出願日】平成22年3月15日(2010.3.15)
【分割の表示】特願2007−10469(P2007−10469)の分割
【原出願日】平成19年1月19日(2007.1.19)
【出願人】(000237592)富士通テン株式会社 (3,383)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年8月26日(2010.8.26)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年3月15日(2010.3.15)
【分割の表示】特願2007−10469(P2007−10469)の分割
【原出願日】平成19年1月19日(2007.1.19)
【出願人】(000237592)富士通テン株式会社 (3,383)
【Fターム(参考)】
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