画像表示装置
【課題】プラズマパネルや液晶パネルなど封止を要する表示パネルは周囲に表示不可能な領域があり、これらを画像表示ユニットとして並列表示を行い大型の画像表示装置を得ようとすると、前記表示不可能な領域が目地を形成し、その存在が目障りである。
【解決手段】画像表示ユニットを構成する複数の表示パネルの画像表示領域間に生じる画像が表示できない非画像表示領域の幅と略同一の幅の黒線を表示パネルの画像表示領域に挿入する挿入部を備えたことにより、目地とほぼ同じ幅の黒線表示を必要数、映像信号の中に付加することで目地の存在を目立たなくさせる。
【解決手段】画像表示ユニットを構成する複数の表示パネルの画像表示領域間に生じる画像が表示できない非画像表示領域の幅と略同一の幅の黒線を表示パネルの画像表示領域に挿入する挿入部を備えたことにより、目地とほぼ同じ幅の黒線表示を必要数、映像信号の中に付加することで目地の存在を目立たなくさせる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の画像表示ユニットを並列する画像表示装置で、特に大型のものに関する。
【背景技術】
【0002】
大型の画像表示装置を得る為に、画像表示ユニットを並列表示する手段が知られている。特許文献1に示されるLED表示装置は、画像表示ユニットとしてLEDパネルを用いている。LEDパネルは、LED素子の配線が背面側(視聴しない側)に出る構造であるため、LED素子をLEDパネルの表示面の任意の位置に配置することができる。従って、図15(a)のように、画素と画素の空間距離をdと設定し、画像表示ユニットの最外周のLEDと画像表示ユニットの端までの長さDの関係を、D=d/2と設定することで、複数のLEDパネルを隙間なく並列した際に、画像表示装置全体として目地の存在が違和感とならない(図15(b))。
【0003】
なお、LED素子のサイズは、フルカラー表示のもので最小2ミリ角のものからあるが、公営競技場のメインディスプレイなどでは画素ピッチが30ミリ程度である。これは一見大きい値であるが、遠方から視聴する超大型ディスプレイとしては問題ない。以上のことから、LEDパネルは画像表示ユニットを並列表示する画像表示装置に適している。
【0004】
次に、特許文献2に示される画像表示装置は、画像表示ユニットとしてプロジェクタを用いている。プロジェクタは大型スクリーンに投影画像を隙間なく並列表示することで、目地のない大画面を得ることができ、やはり画像表示ユニットを並列表示する画像表示装置に適している。
【0005】
但し投影するスクリーンも大きな1枚の材料で構成しないと目地を生じる。その他に、投射型ゆえに設置位置合わせ難しい、装置の奥行きが大きいなどの欠点もある。
【0006】
一方、近年、デジタル放送の開始などの影響を受け、民生用としてプラズマテレビ、液晶テレビなど、薄型テレビ市場が急速に拡大している。これらは薄型、高輝度、高精細という特長をさらに伸ばしつつ、ここ数年は価格競争も激しく、毎年2割程度のコストダウンを達成している。
【0007】
プラズマテレビの表示を行うプラズマパネルの構造は、特許文献3に記載されているように、キセノンなどの放電ガスがパネル部の内側に封入してある。前記キセノンガスを保持するため、プラズマパネルの4辺には表示に関与しない領域(表示不能領域)が存在する。なお、広く流通しているプラズマパネルの画素サイズは0.5〜0.8ミリ程度である。
【0008】
一方、液晶テレビにおける表示を行う液晶パネルの構造は、特許文献4の図2に記載されているように、液晶材料がパネル部の内側に封入してある。前記液晶材料を保持するため、液晶パネルの4辺には封止材が必要であり、封止材の領域は、表示に関与しない領域(非画像表示領域)となる。なお、広く流通しているテレビ用途の液晶パネルにおいて画素サイズは0.3〜0.6ミリ程度である。
【特許文献1】特開2006−189606号公報
【特許文献2】特開平7−209756号公報
【特許文献3】特開2004−69734号公報
【特許文献4】特開平11−44885号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
プラズマパネル、液晶パネルは前述のように表示不能領域(非画像表示領域)の存在が不可避である。1枚の画像表示ユニットのみで画像を表示する際には何ら問題がない。まず、最初に一枚のプラズマパネル又は液晶パネルで図形を表示した例を図1(a)に示す。この場合には、特に問題なく図形を表示することが可能である。
【0010】
次に、これらのプラズマパネル又は液晶パネルを複数用いて図形を表示した例を図1しかし、これらを用いて、複数の画像表示ユニットを並列する方式を行うと図1(b)のように、表示不能領域が目地を形成し、その存在が目障りである。そのため画像表示ユニットを並列表示する方式には不向きだとされてきた。
【0011】
しかしながら、近年の低価格化によるコストメリット、および、明るさ、精細度などテレビ用途に耐えうる表示性能を持ち合わせているにも関わらず、画像表示ユニットを並列表示する方式に用いないでいることは、大型画像表示装置のコスト面、性能面において効率が悪い。
【課題を解決するための手段】
【0012】
この課題を解決するにあたり、本発明の画像表示装置は、図1(c)に示すように、目地とほぼ同じ幅の黒線表示を必要数、映像信号の中に付加することで目地の存在を目立たなくさせることを特徴とした。
【発明の効果】
【0013】
画像表示ユニットの選択肢が広く、低コストで表示性能の高く、目地が気にならない大型の画像表示装置を得ることが可能である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明について図面を参照しながら説明する。
【0015】
(実施の形態1)
まず、最初に、本発明の液晶表示装置の構成について、図2のブロック図を参照しながら説明する。なお、本実施の形態1では画像表示ユニットを3×3枚、並列した例を示すが、本発明はこれに限定されるものではなく、任意の画像表示ユニットN×N枚(Nは2以上の整数)や場所によっては、N×M枚(N、Mは1以上の整数でNとMは異なる整数値)であってもよい。また、信号配線や、動作に必要な電源配線などは背面側(視聴しない側)にあり、視聴に影響ないものとする。また、本発明は液晶表示装置について説明するが、本発明はこれに限定されるものではなく、プラズマディスプレイ等の適用可能なパネルには応用可能である。
【0016】
本発明の液晶表示装置は、受信した映像信号及び表示本数情報を入力する画像処理部301と、その画像処理部301において後述する映像信号を表示する画像表示ユニット302により構成される。画像表示ユニット302は、上述したように、複数の表示パネルにより構成されている。
【0017】
まず、画像処理部301について説明する。画像処理部301は、入力映像信号を受け、画像の拡大、領域分割処理等を行い、各画像表示ユニット1A〜3Cへ、それぞれが表示すべき映像信号を出力する。具体的には、本実施の形態においては、画像表示ユニットを3×3枚により構成しているため、通常1つの表示パネルに出力される画像を縦及び横方向に各3倍する。さらに、画像処理部301においては、後述する表示本数pの情報を受け、画像表示ユニット302の構造より生じる目地と、ほぼ同じ幅の黒線表示をp[本]、前記映像信号に付加する。この本発明の特徴について、以下に詳細に説明する。
【0018】
画像表示ユニット302の寸法を図3のように仮定する。画像を表示できる領域の幅がW、高さがHとし、4辺に封止ゆえの表示不能領域が幅Eで存在するものと仮定する。表示不能領域の幅は、4辺で同一である必要はないが、ここでは説明の簡単化のため同一に設定している。さらに、画像を表示できる領域には水平:h[画素]、垂直:v[画素]の画素が含まれるとする。すると、一つの画素のサイズは水平:W/h、垂直:H/vとなる。
【0019】
このような表示パネルを複数並列に配置して図3のように画像表示ユニット302を構成すると、画像表示ユニット間の目地の幅は2×Eとなる。従って、この目地と同じ幅の線を画像表示ユニットに表示しようとすると、水平:2×E×h÷W[画素]、垂直:2×E×v÷H[画素]の幅で黒線表示をすれば目地を模した表示を得ることができる。なお、この黒線の幅は画像表示ユニット302を構成する表示パネルの目地の幅によって異なるため、ユーザー等の設定により予め記録部(図示せず)にその画像表示ユニット302の目地の幅を記録しておく。
【0020】
また、第2の算出方法としては、垂直方向においては、y={H+2E(1−z)}÷z[長さ、mm等]で算出される長さごとに黒線を表示し、水平方向においては、x={W+2E(1−z)}÷z[長さ、mm等]で算出される長さごとに黒線を表示することも可能である。また、この第2の算出方法で算出されたxとyの値をx‘=x×(v/H)[画素]、y’=y×(h/W)[画素]とすることにより算出された画素当りの幅で黒線を表示する構成にすることも可能である。ここで、zとは、表示本数を示しているが、上述したpからは1引いた値となっており、区別するために別の変数zを用いて表現している。以下に第2の算出方法について、実際の具体的な値を用いて図4を参照しながら説明する。
【0021】
図4は、42インチの表示パネルを用いた場合について黒線の表示領域を説明する図である。この42インチの表示パネルにおいては、表示領域と目地幅を含む高さが700[mm]、横幅が1080[mm]、目地幅Eが50[mm]であることから、表示領域の高さHが600[mm]、幅Wが980[mm]である。また、画素数は、1280×720[画素]であるとする。図5は、上述した表示本数zが2の場合(pで換算すると1)、図6は、上述した表示本数zが3の場合(pで換算すると2)、図7は、上述した表示本数zが4の場合(pで換算すると3)をそれぞれ示している。
【0022】
最初に図5の場合について説明する。この場合は、表示パネル中に1本の黒線を表示する場合である。まず、垂直方向について説明する。上述した算出式より、y={600+2×50(1−2)}÷2=250[mm]となる。従って、表示パネルは、画面の上端から250[mm]の位置において100[mm]の黒線を表示し、さらに、250[mm]の画面を表示し、さらに、画像表示ユニットの外形部(目地幅)の2つ分となる100[mm]が存在するという構成となり、以下同様の構成が繰り返えされる。
【0023】
次に、水平方向について説明する。上述した算出式より、x={980+2×50(1−2)}÷2=440[mm]となる。従って、表示パネルでは、画面の左端から440[mm]の位置において100[mm]の黒線を表示し、さらに、440[mm]の期間画面を表示し、画像表示ユニットの外形部(目地幅)の2つ分となる100[mm]が存在するという構成になり、以下同様の構成が繰り返される。
【0024】
これにより、表示パネル中に表示パネルと表示パネルを接合する際に生じる目地幅と同じ幅の黒線を表示することが可能となり、複数の表示パネルを結合して一つの画像表示ユニット302として使用する場合に、目地の存在を隠すことが可能になる。
【0025】
次に、図6の場合について説明する。この場合は、表示パネル中に2本の黒線を表示する場合である。まず、垂直方向について説明する。上述した算出式より、y={600+2×50(1−3)}÷3=133[mm]となる。従って、表示パネルは、画面の上端から133[mm]の位置において100[mm]の黒線を表示し、さらに、133[mm]の画面を表示し、さらに、表示パネル上に100[mm]の黒線を表示し、133[mm]の期間画面を表示し、画像表示ユニットの外形部(目地幅)の2つ分となる100[mm]が存在するという構成となり、以下同様の構成が繰り返えされる。
【0026】
次に、水平方向について説明する。上述した算出式より、x={980+2×50(1−3)}÷3=260[mm]となる。従って、表示パネルでは、画面の左端から260[mm]の位置において100[mm]の黒線を表示し、さらに、260[mm]の期間画面を表示し、さらに、表示パネル上に100[mm]の黒線を表示し、260[mm]の期間画面を表示し、さらに、画像表示ユニットの外形部(目地幅)の2つ分となる100[mm]が存在するという構成になり、以下同様の構成が繰り返される。
【0027】
これにより、表示パネル中に表示パネルと表示パネルを接合する際に生じる目地幅と同じ幅の黒線を表示することが可能となり、複数の表示パネルを結合して一つの画像表示ユニット302として使用する場合に、目地の存在を隠すことが可能になる。
【0028】
次に、図7の場合について説明する。この場合は、表示パネル中に3本の黒線を表示する場合である。まず、垂直方向について説明する。上述した算出式より、y={600+2×50(1−4)}÷4=75[mm]となる。従って、表示パネルでは、画面の上端から75[mm]の位置において100[mm]の黒線を表示し、さらに、75[mm]の画面を表示し、さらに、表示パネル上に100[mm]の黒線を表示し、さらに、75[mm]の期間画面を表示し、さらに、表示パネル上に100[mm]の黒線を表示し、さらに、75[mm]の期間画面を表示し、画像表示ユニットの外形部(目地幅)の2つ分となる100[mm]が存在するという構成となり、以下同様の構成が繰り返えされる。
【0029】
次に、水平方向について説明する。上述した算出式より、x={980+2×50(1−4)}÷4=170[mm]となる。従って、表示パネルでは、画面の左端から170[mm]の位置において100[mm]の黒線を表示し、さらに、170[mm]の期間画面を表示し、さらに、表示パネル上に100[mm]の黒線を表示し、さらに、170[mm]の期間画面を表示し、さらに、さらに、表示パネル上に100[mm]の黒線を表示し、さらに、170[mm]の期間画面を表示し、画像表示ユニットの外形部(目地幅)の2つ分となる100[mm]が存在するという構成になり、以下同様の構成が繰り返される。
【0030】
これにより、表示パネル中に表示パネルと表示パネルを接合する際に生じる目地幅と同じ幅の黒線を表示することが可能となり、複数の表示パネルを結合して一つの画像表示ユニット302として使用する場合に、目地の存在を隠すことが可能になる。
【0031】
なお、上述した説明においては、表示パネル上の距離[mm]に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、上述したx‘とy’の変換式を用いて画素数により制御することも当然に可能である。
【0032】
次に前記黒線表示を画像表示ユニットに表示する数について考える。表示本数をp[本]とし、図8から図11にp=2〜5[本]の例を示した。なお、図8から図11の説明においては、画像表示ユニットが2×2枚を並列した例としたが、本発明はこの場合に限るものではなく、これ以外の表示パネルの枚数から構成された画像表示ユニットであっても同様である。
【0033】
図8から図11から以下の傾向が容易に把握することができる。表示本数pが大きいほど、精細感があり、画像表示ユニットを並列に並べた場合に、本来の画像表示ユニットの目地が目立たなくなる効果が高いという長所の一方、映像表示に使える面積が小さく、表示輝度が低下するという欠点がある。一方、表示本数pが小さい場合は、精細感は低下し、画像表示ユニットを並列に並べた場合に、画像表示ユニット自体の目地が目立ってしまうという短所がある一方、映像表示に使える面積が広くなり、表示輝度が高くなるという長所がある。
【0034】
このことから、設置場所や用途を鑑み、精細度、表示の明るさの必要レベルに応じて表示本数pを設定すればよい。具体的な構成としては、図2に示した液晶表示装置の構成において、画像処理部301に入力される表示本数pをユーザーがリモコン等(図示せず)の機器を用いて、自由に設定することが可能とする構成により実現可能である。
【0035】
また、ユーザーがリモコン等により設定することは不便な場合もあるため、表示本数pは、液晶表示装置側で自動的に設定することも可能である。この場合、液晶表示装置製造時においては表示本数pを固定した値に決めてしまっても良いが、例えば明度検出部(図示せず)を液晶表示装置に備え、周囲の明るさなどに応じて使用中に変更できるものとすると、一層良い。本発明のように複数の表示パネルを組み合わせて画素表示ユニットを形成して使う場合は、屋内よりも屋外で使用される可能性が高いため、天候の変化等に応じて自動的に表示本数pを設定できることはユーザーの利便性が非常に高いものとなる。
【0036】
なお、この表示本数pは、ユーザーによりリモコン等の機器を用いて設定した場合であっても、明度検出部を用いて自動的に設定した場合であっても、いずれもこの表示本数を記録部(図示せず)に記憶しておく。
【0037】
なお、目地の幅が画素の整数倍にならない場合や、p本の黒線表示を表示することによってp+1に分割される画像表示領域の画素数が整数にならない場合は、可能な限り、つまり画像表示ユニットの1画素以内で任意に調整すると良い。ここで、本発明は、ある程度遠方から視聴する大型画像表示装置を想定しており、画像表示ユニットにおける1画素は画像表示装置全体に対して十分に小さく、これによって大きく表示画質が劣化することはないためである。
【0038】
なお、表示本数pは水平方向と垂直方向で別個に設定することも可能である。図12を参照して説明する。図12は、画像表示ユニットのアスペクト比が(幅:高さ)=(16:9)の画像表示ユニットに、水平15[本]、垂直8[本]の黒線表示を付加した場合である。こうすることで、最も一般的である正方形の画素を有するディスプレイに見た目を近づけることができる。
【0039】
なお、上述した実施の形態1においては、表示パネル内に黒線を表示する場合には、表示パネルの有する目地が気にならないようにするために、目地と同じ幅の黒線を設ける構成としたが、本発明はこれに限定されるものではなく、目地と概略同じ幅の黒線であればよい。このような構成とすることにより、目地の幅が画素の整数倍とならない場合でも黒線を設けることが可能になる。
【0040】
以上のように、実施の形態1で説明した液晶表示装置のような構成とすることにより、画像表示ユニットとして表示不能領域を有する表示パネルを用いても、目地が気にならない、大型の表示装置を得ることができる。
【0041】
(実施の形態2)
実施の形態1において説明した構成では、表示パネルの表示領域に黒線表示を付加することによって、画像表示ユニットの本来の目地を目立たなくさせるものであるが、一方で、黒線表示を付与することで表示輝度が低下してしまうという欠点が存在する。その場合であっても、画像表示ユニットの本来の表示輝度が高く、必要な輝度が得られるならば問題はないが、画像表示ユニットの表示輝度が低い場合には、必要な輝度を得ることができず、画面が全体的に暗い画面になってしまう場合が存在する。そこで、本実施の形態2ではこの欠点に対する対策を提供するものである。
【0042】
まず、本発明の液晶表示装置の構成について図13を参照しながら、説明する。実施の形態2における液晶表示装置も図13に示すように、実施の形態1と同様に、画像処理部301と画像表示ユニット302と画質補正部303により構成されている。ここで、実施の形態2においては、実施の形態1の構成に加えて、画像処理部301において、画質補正部303を設けることにより、例えば、特有のガンマ補正を行うことにより、上述した表示輝度の問題を解決する。この点について以下に詳細に説明する。
【0043】
一般に映像信号と画像表示ユニットの表示輝度の関係(以降、ガンマ特性)は図14(a)のようになる。これは所謂、ガンマカーブと言われ2.2乗前後の指数カーブであることが多い。
【0044】
一方、本発明においては黒線表示を付与することによって表示輝度が低下してガンマ特性は図14(b)のようになる。ここで、表示輝度とは実際に画像表示パネルにおいて表示される際の輝度を示したものである。図14(b)には参照のため図14(a)の特性を破線で表示している。どれほど表示輝度が低下するかは、付加した黒線表示の総面積と画像表示ユニットの表示面積の関係から計算で求めることができる。
【0045】
そこで、本実施の形態ではガンマ特性が図14(c)から(e)のようなものとなるように変換を行う。図14(c)から図14(e)には、参照のため図14(a)および図14(b)の特異性を破線で表示している。変換の手段は問わないが、例えばルックアップテーブルを用いたデジタル信号処理で行うことができる。図14(c)は指数カーブの指数を減じることで表示を明るくするもの、図14(d)は可能なかぎり図14(a)のカーブを維持しようとしたもの、図14(e)は図14(d)と似ているが、入力信号が大きい領域にも階調性を表現できるように工夫したものである。
【0046】
なお、これらは本発明を実施した場合の一例であり、上記の図14(c)から図14(e)を組み合わせるなどしても良く、変換した結果のガンマ特性が図14(b)よりも上方にあれば改善効果を得ることができる。
【0047】
なお、画像表示ユニット302を構成する全ての表示パネルに一様に同じガンマ特性を適用した場合には、画面全体として輝度は向上するが、これに比例して消費電力が非常に高くなる。特に、このような大画面の場合には、消費電力が非常に顕著に大きくなる。そこで、本発明においては、一般に視聴者は画面の端部よりも中心部を非常に良く見ることに着目して、画像表示ユニット302を構成する複数の表示パネルごとに輝度を変えることも可能である。例えば、画像表示ユニット302の2Bの輝度を高くする一方、周辺部を構成する画像表示ユニット302のそれ以外の表示パネルの輝度を低減する。これにより、表示輝度を向上させながら画像表示ユニット全体での消費電力を低減することが可能になるものである。
【0048】
また、前記変換の度合いは表示本数pに応じて変えると、平均的な表示明るさを維持することもできて良い。
【0049】
(実施の形態3)
本実施の形態は、実施の形態2と同じく、本発明によって表示輝度が低下した欠点の対策を提供するものである。実施の形態2と異なる点についてのみ説明を行う。
【0050】
本実施の形態の画像表示装置は、画像表示ユニットとして、バックライトを備えた透過型の液晶パネルを用いている。この場合、バックライトの輝度を明るくすることで、比較的簡単に表示輝度を高めることができる。バックライトの輝度を明るくすることは、バックライトの光源(一般的には冷陰極管)の数が増加させることや、光源の駆動電圧を高くして電力を多く投入することで達成できる。
【0051】
但しそれぞれ制限があり、前者は敷設面積、配線、コストアップ、後者は消費電力の増加、温度上昇による効率低下などに留意する必要がある。そこで、どれほど表示輝度が低下するかは、付加した黒線表示の総面積と画像表示ユニットの表示面積の関係から計算で求められるので、その分、バックライトの輝度を明るくすれば、平均的な表示輝度を維持することができる。
【0052】
なお、完全に表示輝度を維持するに至らなくても、バックライトの輝度を明るくしたことによる相応の効果を得ることができる。また、実施の形態2で示したガンマ特性を変換する手段と組み合わせても良い。
【0053】
なお、上述したバックライトを制御した場合には、画面全体として輝度は向上するが、これに比例して消費電力が非常に高くなる。特に、このような大画面の場合には、消費電力が非常に顕著に大きくなる。そこで、本発明においては、一般に視聴者は画面の端部よりも中心部を非常に良く見ることに着目して、画像表示ユニット302を構成する複数の表示パネルごとに輝度を変えることも可能である。例えば、画像表示ユニット302の2Bの輝度を高くする一方、周辺部を構成する画像表示ユニット302のそれ以外の表示パネルの輝度を低減する。これにより、表示輝度を向上させながら画像表示ユニット全体での消費電力を低減することが可能になるものである。
【0054】
なお、上述した実施の形態においては、表示ユニットに表示する線を黒色の場合について説明した。この場合が特に本発明の効果を有するものであるが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば目地の部分がグレーであれば、その色に合わせて表示ユニットにグレーの線を追加する構成とすることも可能である。
【産業上の利用可能性】
【0055】
本発明の画像表示装置は、表示ユニットを並列配置することで大画面を得るものであり、表示ユニットとして広く流通しているプラズマパネルや液晶パネルを用いることができ、コスト面や、表示性能の改善に有用である。
【図面の簡単な説明】
【0056】
【図1】本発明を適用した場合の表示パネルの画面構成を示す図
【図2】本発明の構成を示すブロック図
【図3】本発明の表示パネルの構成を示す図
【図4】本発明の表示パネルの構成示す図
【図5】本発明を適用した場合の表示パネルの画面構成を示す図
【図6】本発明を適用した場合の表示パネルの画面構成を示す図
【図7】本発明を適用した場合の表示パネルの画面構成を示す図
【図8】本発明の表示本数p=2の場合の表示パネルの画面構成を示す図
【図9】本発明の表示本数p=3の場合の表示パネルの画面構成を示す図
【図10】本発明の表示本数p=4の場合の表示パネルの画面構成を示す図
【図11】本発明の表示本数p=5の場合の表示パネルの画面構成を示す図
【図12】本発明を適用した場合の表示パネルの画面構成を示す図
【図13】本発明の構成を示すブロック図
【図14】本発明のガンマ特性を示す図
【図15】従来の画像表示ユニット、および画像表示装置の構成を示す図
【符号の説明】
【0057】
301 画像処理部
302 画像表示ユニット
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の画像表示ユニットを並列する画像表示装置で、特に大型のものに関する。
【背景技術】
【0002】
大型の画像表示装置を得る為に、画像表示ユニットを並列表示する手段が知られている。特許文献1に示されるLED表示装置は、画像表示ユニットとしてLEDパネルを用いている。LEDパネルは、LED素子の配線が背面側(視聴しない側)に出る構造であるため、LED素子をLEDパネルの表示面の任意の位置に配置することができる。従って、図15(a)のように、画素と画素の空間距離をdと設定し、画像表示ユニットの最外周のLEDと画像表示ユニットの端までの長さDの関係を、D=d/2と設定することで、複数のLEDパネルを隙間なく並列した際に、画像表示装置全体として目地の存在が違和感とならない(図15(b))。
【0003】
なお、LED素子のサイズは、フルカラー表示のもので最小2ミリ角のものからあるが、公営競技場のメインディスプレイなどでは画素ピッチが30ミリ程度である。これは一見大きい値であるが、遠方から視聴する超大型ディスプレイとしては問題ない。以上のことから、LEDパネルは画像表示ユニットを並列表示する画像表示装置に適している。
【0004】
次に、特許文献2に示される画像表示装置は、画像表示ユニットとしてプロジェクタを用いている。プロジェクタは大型スクリーンに投影画像を隙間なく並列表示することで、目地のない大画面を得ることができ、やはり画像表示ユニットを並列表示する画像表示装置に適している。
【0005】
但し投影するスクリーンも大きな1枚の材料で構成しないと目地を生じる。その他に、投射型ゆえに設置位置合わせ難しい、装置の奥行きが大きいなどの欠点もある。
【0006】
一方、近年、デジタル放送の開始などの影響を受け、民生用としてプラズマテレビ、液晶テレビなど、薄型テレビ市場が急速に拡大している。これらは薄型、高輝度、高精細という特長をさらに伸ばしつつ、ここ数年は価格競争も激しく、毎年2割程度のコストダウンを達成している。
【0007】
プラズマテレビの表示を行うプラズマパネルの構造は、特許文献3に記載されているように、キセノンなどの放電ガスがパネル部の内側に封入してある。前記キセノンガスを保持するため、プラズマパネルの4辺には表示に関与しない領域(表示不能領域)が存在する。なお、広く流通しているプラズマパネルの画素サイズは0.5〜0.8ミリ程度である。
【0008】
一方、液晶テレビにおける表示を行う液晶パネルの構造は、特許文献4の図2に記載されているように、液晶材料がパネル部の内側に封入してある。前記液晶材料を保持するため、液晶パネルの4辺には封止材が必要であり、封止材の領域は、表示に関与しない領域(非画像表示領域)となる。なお、広く流通しているテレビ用途の液晶パネルにおいて画素サイズは0.3〜0.6ミリ程度である。
【特許文献1】特開2006−189606号公報
【特許文献2】特開平7−209756号公報
【特許文献3】特開2004−69734号公報
【特許文献4】特開平11−44885号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
プラズマパネル、液晶パネルは前述のように表示不能領域(非画像表示領域)の存在が不可避である。1枚の画像表示ユニットのみで画像を表示する際には何ら問題がない。まず、最初に一枚のプラズマパネル又は液晶パネルで図形を表示した例を図1(a)に示す。この場合には、特に問題なく図形を表示することが可能である。
【0010】
次に、これらのプラズマパネル又は液晶パネルを複数用いて図形を表示した例を図1しかし、これらを用いて、複数の画像表示ユニットを並列する方式を行うと図1(b)のように、表示不能領域が目地を形成し、その存在が目障りである。そのため画像表示ユニットを並列表示する方式には不向きだとされてきた。
【0011】
しかしながら、近年の低価格化によるコストメリット、および、明るさ、精細度などテレビ用途に耐えうる表示性能を持ち合わせているにも関わらず、画像表示ユニットを並列表示する方式に用いないでいることは、大型画像表示装置のコスト面、性能面において効率が悪い。
【課題を解決するための手段】
【0012】
この課題を解決するにあたり、本発明の画像表示装置は、図1(c)に示すように、目地とほぼ同じ幅の黒線表示を必要数、映像信号の中に付加することで目地の存在を目立たなくさせることを特徴とした。
【発明の効果】
【0013】
画像表示ユニットの選択肢が広く、低コストで表示性能の高く、目地が気にならない大型の画像表示装置を得ることが可能である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明について図面を参照しながら説明する。
【0015】
(実施の形態1)
まず、最初に、本発明の液晶表示装置の構成について、図2のブロック図を参照しながら説明する。なお、本実施の形態1では画像表示ユニットを3×3枚、並列した例を示すが、本発明はこれに限定されるものではなく、任意の画像表示ユニットN×N枚(Nは2以上の整数)や場所によっては、N×M枚(N、Mは1以上の整数でNとMは異なる整数値)であってもよい。また、信号配線や、動作に必要な電源配線などは背面側(視聴しない側)にあり、視聴に影響ないものとする。また、本発明は液晶表示装置について説明するが、本発明はこれに限定されるものではなく、プラズマディスプレイ等の適用可能なパネルには応用可能である。
【0016】
本発明の液晶表示装置は、受信した映像信号及び表示本数情報を入力する画像処理部301と、その画像処理部301において後述する映像信号を表示する画像表示ユニット302により構成される。画像表示ユニット302は、上述したように、複数の表示パネルにより構成されている。
【0017】
まず、画像処理部301について説明する。画像処理部301は、入力映像信号を受け、画像の拡大、領域分割処理等を行い、各画像表示ユニット1A〜3Cへ、それぞれが表示すべき映像信号を出力する。具体的には、本実施の形態においては、画像表示ユニットを3×3枚により構成しているため、通常1つの表示パネルに出力される画像を縦及び横方向に各3倍する。さらに、画像処理部301においては、後述する表示本数pの情報を受け、画像表示ユニット302の構造より生じる目地と、ほぼ同じ幅の黒線表示をp[本]、前記映像信号に付加する。この本発明の特徴について、以下に詳細に説明する。
【0018】
画像表示ユニット302の寸法を図3のように仮定する。画像を表示できる領域の幅がW、高さがHとし、4辺に封止ゆえの表示不能領域が幅Eで存在するものと仮定する。表示不能領域の幅は、4辺で同一である必要はないが、ここでは説明の簡単化のため同一に設定している。さらに、画像を表示できる領域には水平:h[画素]、垂直:v[画素]の画素が含まれるとする。すると、一つの画素のサイズは水平:W/h、垂直:H/vとなる。
【0019】
このような表示パネルを複数並列に配置して図3のように画像表示ユニット302を構成すると、画像表示ユニット間の目地の幅は2×Eとなる。従って、この目地と同じ幅の線を画像表示ユニットに表示しようとすると、水平:2×E×h÷W[画素]、垂直:2×E×v÷H[画素]の幅で黒線表示をすれば目地を模した表示を得ることができる。なお、この黒線の幅は画像表示ユニット302を構成する表示パネルの目地の幅によって異なるため、ユーザー等の設定により予め記録部(図示せず)にその画像表示ユニット302の目地の幅を記録しておく。
【0020】
また、第2の算出方法としては、垂直方向においては、y={H+2E(1−z)}÷z[長さ、mm等]で算出される長さごとに黒線を表示し、水平方向においては、x={W+2E(1−z)}÷z[長さ、mm等]で算出される長さごとに黒線を表示することも可能である。また、この第2の算出方法で算出されたxとyの値をx‘=x×(v/H)[画素]、y’=y×(h/W)[画素]とすることにより算出された画素当りの幅で黒線を表示する構成にすることも可能である。ここで、zとは、表示本数を示しているが、上述したpからは1引いた値となっており、区別するために別の変数zを用いて表現している。以下に第2の算出方法について、実際の具体的な値を用いて図4を参照しながら説明する。
【0021】
図4は、42インチの表示パネルを用いた場合について黒線の表示領域を説明する図である。この42インチの表示パネルにおいては、表示領域と目地幅を含む高さが700[mm]、横幅が1080[mm]、目地幅Eが50[mm]であることから、表示領域の高さHが600[mm]、幅Wが980[mm]である。また、画素数は、1280×720[画素]であるとする。図5は、上述した表示本数zが2の場合(pで換算すると1)、図6は、上述した表示本数zが3の場合(pで換算すると2)、図7は、上述した表示本数zが4の場合(pで換算すると3)をそれぞれ示している。
【0022】
最初に図5の場合について説明する。この場合は、表示パネル中に1本の黒線を表示する場合である。まず、垂直方向について説明する。上述した算出式より、y={600+2×50(1−2)}÷2=250[mm]となる。従って、表示パネルは、画面の上端から250[mm]の位置において100[mm]の黒線を表示し、さらに、250[mm]の画面を表示し、さらに、画像表示ユニットの外形部(目地幅)の2つ分となる100[mm]が存在するという構成となり、以下同様の構成が繰り返えされる。
【0023】
次に、水平方向について説明する。上述した算出式より、x={980+2×50(1−2)}÷2=440[mm]となる。従って、表示パネルでは、画面の左端から440[mm]の位置において100[mm]の黒線を表示し、さらに、440[mm]の期間画面を表示し、画像表示ユニットの外形部(目地幅)の2つ分となる100[mm]が存在するという構成になり、以下同様の構成が繰り返される。
【0024】
これにより、表示パネル中に表示パネルと表示パネルを接合する際に生じる目地幅と同じ幅の黒線を表示することが可能となり、複数の表示パネルを結合して一つの画像表示ユニット302として使用する場合に、目地の存在を隠すことが可能になる。
【0025】
次に、図6の場合について説明する。この場合は、表示パネル中に2本の黒線を表示する場合である。まず、垂直方向について説明する。上述した算出式より、y={600+2×50(1−3)}÷3=133[mm]となる。従って、表示パネルは、画面の上端から133[mm]の位置において100[mm]の黒線を表示し、さらに、133[mm]の画面を表示し、さらに、表示パネル上に100[mm]の黒線を表示し、133[mm]の期間画面を表示し、画像表示ユニットの外形部(目地幅)の2つ分となる100[mm]が存在するという構成となり、以下同様の構成が繰り返えされる。
【0026】
次に、水平方向について説明する。上述した算出式より、x={980+2×50(1−3)}÷3=260[mm]となる。従って、表示パネルでは、画面の左端から260[mm]の位置において100[mm]の黒線を表示し、さらに、260[mm]の期間画面を表示し、さらに、表示パネル上に100[mm]の黒線を表示し、260[mm]の期間画面を表示し、さらに、画像表示ユニットの外形部(目地幅)の2つ分となる100[mm]が存在するという構成になり、以下同様の構成が繰り返される。
【0027】
これにより、表示パネル中に表示パネルと表示パネルを接合する際に生じる目地幅と同じ幅の黒線を表示することが可能となり、複数の表示パネルを結合して一つの画像表示ユニット302として使用する場合に、目地の存在を隠すことが可能になる。
【0028】
次に、図7の場合について説明する。この場合は、表示パネル中に3本の黒線を表示する場合である。まず、垂直方向について説明する。上述した算出式より、y={600+2×50(1−4)}÷4=75[mm]となる。従って、表示パネルでは、画面の上端から75[mm]の位置において100[mm]の黒線を表示し、さらに、75[mm]の画面を表示し、さらに、表示パネル上に100[mm]の黒線を表示し、さらに、75[mm]の期間画面を表示し、さらに、表示パネル上に100[mm]の黒線を表示し、さらに、75[mm]の期間画面を表示し、画像表示ユニットの外形部(目地幅)の2つ分となる100[mm]が存在するという構成となり、以下同様の構成が繰り返えされる。
【0029】
次に、水平方向について説明する。上述した算出式より、x={980+2×50(1−4)}÷4=170[mm]となる。従って、表示パネルでは、画面の左端から170[mm]の位置において100[mm]の黒線を表示し、さらに、170[mm]の期間画面を表示し、さらに、表示パネル上に100[mm]の黒線を表示し、さらに、170[mm]の期間画面を表示し、さらに、さらに、表示パネル上に100[mm]の黒線を表示し、さらに、170[mm]の期間画面を表示し、画像表示ユニットの外形部(目地幅)の2つ分となる100[mm]が存在するという構成になり、以下同様の構成が繰り返される。
【0030】
これにより、表示パネル中に表示パネルと表示パネルを接合する際に生じる目地幅と同じ幅の黒線を表示することが可能となり、複数の表示パネルを結合して一つの画像表示ユニット302として使用する場合に、目地の存在を隠すことが可能になる。
【0031】
なお、上述した説明においては、表示パネル上の距離[mm]に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、上述したx‘とy’の変換式を用いて画素数により制御することも当然に可能である。
【0032】
次に前記黒線表示を画像表示ユニットに表示する数について考える。表示本数をp[本]とし、図8から図11にp=2〜5[本]の例を示した。なお、図8から図11の説明においては、画像表示ユニットが2×2枚を並列した例としたが、本発明はこの場合に限るものではなく、これ以外の表示パネルの枚数から構成された画像表示ユニットであっても同様である。
【0033】
図8から図11から以下の傾向が容易に把握することができる。表示本数pが大きいほど、精細感があり、画像表示ユニットを並列に並べた場合に、本来の画像表示ユニットの目地が目立たなくなる効果が高いという長所の一方、映像表示に使える面積が小さく、表示輝度が低下するという欠点がある。一方、表示本数pが小さい場合は、精細感は低下し、画像表示ユニットを並列に並べた場合に、画像表示ユニット自体の目地が目立ってしまうという短所がある一方、映像表示に使える面積が広くなり、表示輝度が高くなるという長所がある。
【0034】
このことから、設置場所や用途を鑑み、精細度、表示の明るさの必要レベルに応じて表示本数pを設定すればよい。具体的な構成としては、図2に示した液晶表示装置の構成において、画像処理部301に入力される表示本数pをユーザーがリモコン等(図示せず)の機器を用いて、自由に設定することが可能とする構成により実現可能である。
【0035】
また、ユーザーがリモコン等により設定することは不便な場合もあるため、表示本数pは、液晶表示装置側で自動的に設定することも可能である。この場合、液晶表示装置製造時においては表示本数pを固定した値に決めてしまっても良いが、例えば明度検出部(図示せず)を液晶表示装置に備え、周囲の明るさなどに応じて使用中に変更できるものとすると、一層良い。本発明のように複数の表示パネルを組み合わせて画素表示ユニットを形成して使う場合は、屋内よりも屋外で使用される可能性が高いため、天候の変化等に応じて自動的に表示本数pを設定できることはユーザーの利便性が非常に高いものとなる。
【0036】
なお、この表示本数pは、ユーザーによりリモコン等の機器を用いて設定した場合であっても、明度検出部を用いて自動的に設定した場合であっても、いずれもこの表示本数を記録部(図示せず)に記憶しておく。
【0037】
なお、目地の幅が画素の整数倍にならない場合や、p本の黒線表示を表示することによってp+1に分割される画像表示領域の画素数が整数にならない場合は、可能な限り、つまり画像表示ユニットの1画素以内で任意に調整すると良い。ここで、本発明は、ある程度遠方から視聴する大型画像表示装置を想定しており、画像表示ユニットにおける1画素は画像表示装置全体に対して十分に小さく、これによって大きく表示画質が劣化することはないためである。
【0038】
なお、表示本数pは水平方向と垂直方向で別個に設定することも可能である。図12を参照して説明する。図12は、画像表示ユニットのアスペクト比が(幅:高さ)=(16:9)の画像表示ユニットに、水平15[本]、垂直8[本]の黒線表示を付加した場合である。こうすることで、最も一般的である正方形の画素を有するディスプレイに見た目を近づけることができる。
【0039】
なお、上述した実施の形態1においては、表示パネル内に黒線を表示する場合には、表示パネルの有する目地が気にならないようにするために、目地と同じ幅の黒線を設ける構成としたが、本発明はこれに限定されるものではなく、目地と概略同じ幅の黒線であればよい。このような構成とすることにより、目地の幅が画素の整数倍とならない場合でも黒線を設けることが可能になる。
【0040】
以上のように、実施の形態1で説明した液晶表示装置のような構成とすることにより、画像表示ユニットとして表示不能領域を有する表示パネルを用いても、目地が気にならない、大型の表示装置を得ることができる。
【0041】
(実施の形態2)
実施の形態1において説明した構成では、表示パネルの表示領域に黒線表示を付加することによって、画像表示ユニットの本来の目地を目立たなくさせるものであるが、一方で、黒線表示を付与することで表示輝度が低下してしまうという欠点が存在する。その場合であっても、画像表示ユニットの本来の表示輝度が高く、必要な輝度が得られるならば問題はないが、画像表示ユニットの表示輝度が低い場合には、必要な輝度を得ることができず、画面が全体的に暗い画面になってしまう場合が存在する。そこで、本実施の形態2ではこの欠点に対する対策を提供するものである。
【0042】
まず、本発明の液晶表示装置の構成について図13を参照しながら、説明する。実施の形態2における液晶表示装置も図13に示すように、実施の形態1と同様に、画像処理部301と画像表示ユニット302と画質補正部303により構成されている。ここで、実施の形態2においては、実施の形態1の構成に加えて、画像処理部301において、画質補正部303を設けることにより、例えば、特有のガンマ補正を行うことにより、上述した表示輝度の問題を解決する。この点について以下に詳細に説明する。
【0043】
一般に映像信号と画像表示ユニットの表示輝度の関係(以降、ガンマ特性)は図14(a)のようになる。これは所謂、ガンマカーブと言われ2.2乗前後の指数カーブであることが多い。
【0044】
一方、本発明においては黒線表示を付与することによって表示輝度が低下してガンマ特性は図14(b)のようになる。ここで、表示輝度とは実際に画像表示パネルにおいて表示される際の輝度を示したものである。図14(b)には参照のため図14(a)の特性を破線で表示している。どれほど表示輝度が低下するかは、付加した黒線表示の総面積と画像表示ユニットの表示面積の関係から計算で求めることができる。
【0045】
そこで、本実施の形態ではガンマ特性が図14(c)から(e)のようなものとなるように変換を行う。図14(c)から図14(e)には、参照のため図14(a)および図14(b)の特異性を破線で表示している。変換の手段は問わないが、例えばルックアップテーブルを用いたデジタル信号処理で行うことができる。図14(c)は指数カーブの指数を減じることで表示を明るくするもの、図14(d)は可能なかぎり図14(a)のカーブを維持しようとしたもの、図14(e)は図14(d)と似ているが、入力信号が大きい領域にも階調性を表現できるように工夫したものである。
【0046】
なお、これらは本発明を実施した場合の一例であり、上記の図14(c)から図14(e)を組み合わせるなどしても良く、変換した結果のガンマ特性が図14(b)よりも上方にあれば改善効果を得ることができる。
【0047】
なお、画像表示ユニット302を構成する全ての表示パネルに一様に同じガンマ特性を適用した場合には、画面全体として輝度は向上するが、これに比例して消費電力が非常に高くなる。特に、このような大画面の場合には、消費電力が非常に顕著に大きくなる。そこで、本発明においては、一般に視聴者は画面の端部よりも中心部を非常に良く見ることに着目して、画像表示ユニット302を構成する複数の表示パネルごとに輝度を変えることも可能である。例えば、画像表示ユニット302の2Bの輝度を高くする一方、周辺部を構成する画像表示ユニット302のそれ以外の表示パネルの輝度を低減する。これにより、表示輝度を向上させながら画像表示ユニット全体での消費電力を低減することが可能になるものである。
【0048】
また、前記変換の度合いは表示本数pに応じて変えると、平均的な表示明るさを維持することもできて良い。
【0049】
(実施の形態3)
本実施の形態は、実施の形態2と同じく、本発明によって表示輝度が低下した欠点の対策を提供するものである。実施の形態2と異なる点についてのみ説明を行う。
【0050】
本実施の形態の画像表示装置は、画像表示ユニットとして、バックライトを備えた透過型の液晶パネルを用いている。この場合、バックライトの輝度を明るくすることで、比較的簡単に表示輝度を高めることができる。バックライトの輝度を明るくすることは、バックライトの光源(一般的には冷陰極管)の数が増加させることや、光源の駆動電圧を高くして電力を多く投入することで達成できる。
【0051】
但しそれぞれ制限があり、前者は敷設面積、配線、コストアップ、後者は消費電力の増加、温度上昇による効率低下などに留意する必要がある。そこで、どれほど表示輝度が低下するかは、付加した黒線表示の総面積と画像表示ユニットの表示面積の関係から計算で求められるので、その分、バックライトの輝度を明るくすれば、平均的な表示輝度を維持することができる。
【0052】
なお、完全に表示輝度を維持するに至らなくても、バックライトの輝度を明るくしたことによる相応の効果を得ることができる。また、実施の形態2で示したガンマ特性を変換する手段と組み合わせても良い。
【0053】
なお、上述したバックライトを制御した場合には、画面全体として輝度は向上するが、これに比例して消費電力が非常に高くなる。特に、このような大画面の場合には、消費電力が非常に顕著に大きくなる。そこで、本発明においては、一般に視聴者は画面の端部よりも中心部を非常に良く見ることに着目して、画像表示ユニット302を構成する複数の表示パネルごとに輝度を変えることも可能である。例えば、画像表示ユニット302の2Bの輝度を高くする一方、周辺部を構成する画像表示ユニット302のそれ以外の表示パネルの輝度を低減する。これにより、表示輝度を向上させながら画像表示ユニット全体での消費電力を低減することが可能になるものである。
【0054】
なお、上述した実施の形態においては、表示ユニットに表示する線を黒色の場合について説明した。この場合が特に本発明の効果を有するものであるが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば目地の部分がグレーであれば、その色に合わせて表示ユニットにグレーの線を追加する構成とすることも可能である。
【産業上の利用可能性】
【0055】
本発明の画像表示装置は、表示ユニットを並列配置することで大画面を得るものであり、表示ユニットとして広く流通しているプラズマパネルや液晶パネルを用いることができ、コスト面や、表示性能の改善に有用である。
【図面の簡単な説明】
【0056】
【図1】本発明を適用した場合の表示パネルの画面構成を示す図
【図2】本発明の構成を示すブロック図
【図3】本発明の表示パネルの構成を示す図
【図4】本発明の表示パネルの構成示す図
【図5】本発明を適用した場合の表示パネルの画面構成を示す図
【図6】本発明を適用した場合の表示パネルの画面構成を示す図
【図7】本発明を適用した場合の表示パネルの画面構成を示す図
【図8】本発明の表示本数p=2の場合の表示パネルの画面構成を示す図
【図9】本発明の表示本数p=3の場合の表示パネルの画面構成を示す図
【図10】本発明の表示本数p=4の場合の表示パネルの画面構成を示す図
【図11】本発明の表示本数p=5の場合の表示パネルの画面構成を示す図
【図12】本発明を適用した場合の表示パネルの画面構成を示す図
【図13】本発明の構成を示すブロック図
【図14】本発明のガンマ特性を示す図
【図15】従来の画像表示ユニット、および画像表示装置の構成を示す図
【符号の説明】
【0057】
301 画像処理部
302 画像表示ユニット
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1枚以上の表示パネルを組み合わせたことにより構成される画像表示ユニットにより画像を表示する画像表示装置であって、
前記画像表示ユニットを構成する複数の表示パネルの画像表示領域間に生じる画像が表示できない非画像表示領域の幅及び前記画像表示ユニットを構成する前記表示パネルの枚数を記録する記録部と、
前記各表示パネルに入力された映像信号の画像処理を行う画像処理部とを備え、
前記画像処理部は、前記各表示パネルに入力された映像信号を前記記録部に記録された前記表示パネルの枚数に応じて拡大又は分割処理を行う拡大分割部と、
前記記録部に記録された非画像表示領域の幅と略同一の幅の黒線を前記表示パネルの画像表示領域に挿入する挿入部とにより構成されることを特徴とする画像表示装置。
【請求項2】
前記画像表示装置は、さらに、前記表示パネルの画像表示領域に表示する黒線の本数を設定する設定手段と、
前記設定手段により設定された黒線の本数を記録する記録部とを備え、
前記挿入部により挿入される前記表示パネルの画像表示領域に表示する黒線の本数は、前記記録部に記録された黒線の本数に応じて可変であることを特徴とする請求項1記載の画像表示装置。
【請求項3】
前記画像表示装置は、さらに、前記画像表示ユニットの周囲の明度を検出する明度検出部と、
明度に対して適切な前記表示パネルの画像表示領域に表示する黒線の本数を記憶した記録部とを備え、
前記挿入部により挿入される前記表示パネルの画像表示領域に表示する黒線の本数は、前記記録部に記録された黒線の本数に応じて変更されることを特徴とする請求項1記載の画像表示装置。
【請求項4】
前記画像処理部は、さらに、前記各表示パネルに入力された映像信号のガンマ補正する画質補正部と、
前記画質表示領域に表示する黒線表示の総面積と前記画像表示ユニットの表示面積の関係から予測輝度を記録する記録部とを備えており、
前記画質補正部は、前記記録部により記録された予測輝度が所定以下の場合には、前記各表示パネルに入力された映像信号の輝度が向上するようにガンマ補正することを特徴とする請求項1から3いずれかに記載の画像表示装置。
【請求項5】
前記画像表示装置は、前記表示パネルに光を照射するバックライトと、
前記画質表示領域に表示する黒線表示の総面積と前記画像表示ユニットの表示面積の関係から予測輝度を記録する記録部とを備えており、
前記バックライトは、前記記録部により記録された予測輝度が所定以下の場合には、前記各表示パネルに入力された映像信号の輝度が向上するように前記バックライトの光量を調整することを特徴とする請求項1から3いずれかに記載の画像表示装置。
【請求項6】
前記画像表示装置は、前記画像表示ユニットを構成する前記各表示パネルのうち、前記画像表示ユニットの中心部を構成する前記表示パネルの輝度を前記画像表示ユニットの端部を構成する前記表示パネルの輝度よりも高く設定することを特徴とする請求項4又は5に記載の画質表示装置。
【請求項7】
N(Nは2以上の整数)枚の画像表示ユニット、画像処理部を備え、画像表示ユニットを縦、横、もしくは縦および横に並列して、画像表示ユニットよりも大きな画像を表示し、画像表示ユニットの構造より生じる目地と、ほぼ同じ幅の黒線表示を表示画像に付加することを特徴とした画像表示装置。
【請求項8】
黒線表示の付加に応じて、映像信号と表示輝度の関係を変換することを特徴とした、請求項7に記載の画像表示装置。
【請求項9】
画像表示ユニットとしてバックライトを有する透過型の液晶表示を用い、黒線表示の付加に応じて、バックライトの輝度を明るくすることを特徴とした、請求項7に記載の画像表示装置。
【請求項10】
画像表示ユニットとしてバックライトを有する透過型の液晶表示を用い、黒線表示の付加に応じて、映像信号と表示輝度の関係の変換、および、バックライトの輝度を明るくすることを組み合わせて行うことを特徴とした、請求項7に記載の画像表示装置。
【請求項1】
少なくとも1枚以上の表示パネルを組み合わせたことにより構成される画像表示ユニットにより画像を表示する画像表示装置であって、
前記画像表示ユニットを構成する複数の表示パネルの画像表示領域間に生じる画像が表示できない非画像表示領域の幅及び前記画像表示ユニットを構成する前記表示パネルの枚数を記録する記録部と、
前記各表示パネルに入力された映像信号の画像処理を行う画像処理部とを備え、
前記画像処理部は、前記各表示パネルに入力された映像信号を前記記録部に記録された前記表示パネルの枚数に応じて拡大又は分割処理を行う拡大分割部と、
前記記録部に記録された非画像表示領域の幅と略同一の幅の黒線を前記表示パネルの画像表示領域に挿入する挿入部とにより構成されることを特徴とする画像表示装置。
【請求項2】
前記画像表示装置は、さらに、前記表示パネルの画像表示領域に表示する黒線の本数を設定する設定手段と、
前記設定手段により設定された黒線の本数を記録する記録部とを備え、
前記挿入部により挿入される前記表示パネルの画像表示領域に表示する黒線の本数は、前記記録部に記録された黒線の本数に応じて可変であることを特徴とする請求項1記載の画像表示装置。
【請求項3】
前記画像表示装置は、さらに、前記画像表示ユニットの周囲の明度を検出する明度検出部と、
明度に対して適切な前記表示パネルの画像表示領域に表示する黒線の本数を記憶した記録部とを備え、
前記挿入部により挿入される前記表示パネルの画像表示領域に表示する黒線の本数は、前記記録部に記録された黒線の本数に応じて変更されることを特徴とする請求項1記載の画像表示装置。
【請求項4】
前記画像処理部は、さらに、前記各表示パネルに入力された映像信号のガンマ補正する画質補正部と、
前記画質表示領域に表示する黒線表示の総面積と前記画像表示ユニットの表示面積の関係から予測輝度を記録する記録部とを備えており、
前記画質補正部は、前記記録部により記録された予測輝度が所定以下の場合には、前記各表示パネルに入力された映像信号の輝度が向上するようにガンマ補正することを特徴とする請求項1から3いずれかに記載の画像表示装置。
【請求項5】
前記画像表示装置は、前記表示パネルに光を照射するバックライトと、
前記画質表示領域に表示する黒線表示の総面積と前記画像表示ユニットの表示面積の関係から予測輝度を記録する記録部とを備えており、
前記バックライトは、前記記録部により記録された予測輝度が所定以下の場合には、前記各表示パネルに入力された映像信号の輝度が向上するように前記バックライトの光量を調整することを特徴とする請求項1から3いずれかに記載の画像表示装置。
【請求項6】
前記画像表示装置は、前記画像表示ユニットを構成する前記各表示パネルのうち、前記画像表示ユニットの中心部を構成する前記表示パネルの輝度を前記画像表示ユニットの端部を構成する前記表示パネルの輝度よりも高く設定することを特徴とする請求項4又は5に記載の画質表示装置。
【請求項7】
N(Nは2以上の整数)枚の画像表示ユニット、画像処理部を備え、画像表示ユニットを縦、横、もしくは縦および横に並列して、画像表示ユニットよりも大きな画像を表示し、画像表示ユニットの構造より生じる目地と、ほぼ同じ幅の黒線表示を表示画像に付加することを特徴とした画像表示装置。
【請求項8】
黒線表示の付加に応じて、映像信号と表示輝度の関係を変換することを特徴とした、請求項7に記載の画像表示装置。
【請求項9】
画像表示ユニットとしてバックライトを有する透過型の液晶表示を用い、黒線表示の付加に応じて、バックライトの輝度を明るくすることを特徴とした、請求項7に記載の画像表示装置。
【請求項10】
画像表示ユニットとしてバックライトを有する透過型の液晶表示を用い、黒線表示の付加に応じて、映像信号と表示輝度の関係の変換、および、バックライトの輝度を明るくすることを組み合わせて行うことを特徴とした、請求項7に記載の画像表示装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【公開番号】特開2008−268246(P2008−268246A)
【公開日】平成20年11月6日(2008.11.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−106787(P2007−106787)
【出願日】平成19年4月16日(2007.4.16)
【出願人】(000005821)松下電器産業株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成20年11月6日(2008.11.6)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年4月16日(2007.4.16)
【出願人】(000005821)松下電器産業株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】
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