説明

画像診断装置用制御装置および画像診断システム

【課題】操作コンソールやガントリが付属するコントローラから離れた場所で画像診断装置の制御を行うことができるようにする。
【解決手段】操作者のジェスチャを認識するジェスチャ認識手段と、認識されたジェスチャに応じて画像診断装置の制御を実行する実行手段とを備えた画像診断装置用制御装置を提供する。例えば、ジェスチャ認識手段は、光学式の撮影手段601と、この撮影手段により撮影された動画を解析する解析手段602とを含む。撮影手段601は、検査室内の操作者を撮影し、解析手段602は、撮影された動画を解析して、操作者のジェスチャのパターンを認識する。実行手段603は、認識されたジェスチャのパターンに対応付けされた制御を実行する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像診断装置を操作する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、MR(Magnetic Resonance)装置やX線CT装置などの画像診断装置では、操作者が、操作コンソール(console)またはガントリ(gantry)に付属しているコントローラ(controller)を用いて、画像診断装置の操作を行っている(例えば、特許文献1,図1等参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2010−005232号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、操作者は、時と場合によっては、操作コンソールやガントリから離れた場所においても画像診断装置の操作を行いたい場合がある。
【0005】
例えば、病院などの施設において、撮影技師や医師等は、被検者である患者さんに付き添いながらクレードル(cradle)の位置を変えたり、撮影を行ったりしたい場合がある。また例えば、MRガイド(guide)下の生検やCTガイド下の生検において、医師は、通常、衛生上の観点からコントローラに触れることはできないが、施術に合わせてモニタ(monitor)に表示される画面を切り換えたり、所望のタイミング(timing)で撮影の開始/停止等を行いたい場合がある。
【0006】
このような事情により、操作コンソールやガントリのコントローラから離れた場所であっても、画像診断装置を操作することができる技術が望まれている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
第1の観点の発明は、操作者のジェスチャ(gesture)を認識するジェスチャ認識手段と、前記ジェスチャ認識手段により認識されたジェスチャに応じて、画像診断装置の制御を実行する実行手段とを備えた画像診断装置用制御装置を提供する。
【0008】
ここで、「ジェスチャ」とは、手や足や身体を使っての動作やしぐさを意味し、ハンドサイン(hand sign)やパントマイム(pantomime)を含む。
【0009】
第2の観点の発明は、前記ジェスチャ認識手段が、光学式の撮影手段と、該撮影手段により撮影された動画を解析する解析手段とを含んでいる上記第1の観点の画像診断装置用制御装置を提供する。
【0010】
第3の観点の発明は、前記画像診断装置が、撮影対象が搬送されるガントリを備えており、前記撮影手段が、前記ガントリに設けられている上記第2の観点の画像診断装置用制御装置を提供する。
【0011】
第4の観点の発明は、前記解析手段が、前記動画において、特定の色、特定の柄、および特定の形状のうち少なくとも一つを有する部位の動きを識別する上記第2の観点または第3の観点の画像診断装置用制御装置を提供する。
【0012】
第5の観点の発明は、前記ジェスチャ認識手段が、操作者に付帯させるモーションセンサ(motion sensor)と、該モーションセンサの出力信号を受信する受信手段とを含んでいる上記第1の観点の画像診断装置用制御装置を提供する。
【0013】
第6の観点の発明は、前記実行手段が、撮影対象を載置するテーブル(table)の移動、撮影条件の設定、画像再構成条件の設定、検査室内に設けられたモニタ(monitor)の表示、および撮影の開始/停止のうち少なくとも一つの制御を実行する上記第1の観点から第5の観点のいずれか一つの観点の画像診断装置用制御装置を提供する。
【0014】
第7の観点の発明は、前記実行手段が、撮影を繰り返し行いながら該撮影により得られた画像の表示を逐次更新する処理の開始/停止の制御を実行する上記第6の観点の画像診断装置用制御装置を提供する。
【0015】
第8の観点の発明は、前記実行手段は、スキャンプレーン(scan plane)を調整する制御を実行する上記第6の観点の画像診断装置用制御装置を提供する。
【0016】
第9の観点の発明は、前記実行手段が、操作者が手または指で指示した位置にランドマーク(landmark)を設定する処理の制御を実行する上記第7の観点の画像診断装置用制御装置を提供する。
【0017】
ここで、「ランドマーク」とは、撮影領域を決める上での基準位置を意味する。
【0018】
第10の観点の発明は、操作者の音声を認識する音声認識手段をさらに備えており、前記実行手段が、前記音声認識手段により認識された音声と前記ジェスチャ認識手段により認識されたジェスチャとの組合せに応じて、決められた制御を実行する上記第1の観点から第9の観点のいずれか一つの観点の画像診断装置用制御装置を提供する。
【0019】
第11の観点の発明は、上記第1の観点から第10の観点のいずれか一つの観点の画像診断装置用制御装置と、該画像診断装置用制御装置により制御される画像診断装置とを備えた画像診断システムを提供する。
【0020】
第12の観点の発明は、前記画像診断装置が、MRガントリを備えている上記第11の観点の画像診断システムを提供する。
【0021】
第13の観点の発明は。前記画像診断装置が、X線CTガントリを備えている上記第11の観点の画像診断システムを提供する。
【発明の効果】
【0022】
上記観点の発明によれば、操作者のジェスチャを認識して、そのジェスチャに応じた画像診断装置の制御を行うことができ、操作コンソールやガントリのコントローラから離れた場所で画像診断装置を操作することができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】本実施形態に係るMR装置のブロック(block)図である。
【図2】操作者のジェスチャに基づいてランドマークを設定する例を示す図である。
【図3】操作者のジェスチャに基づいてクレードルを移動させる例を示す図である。
【図4】操作者のジェスチャに基づいてスキャンプレーンを調整する例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、発明の実施形態について説明する。なお、これにより発明が限定されるものではない。
【0025】
図1に、本実施形態に係るMRシステム(画像診断システム)の構成を概略的に示す。同図に示すように、MRシステムは、マグネットシステム(magnet system)であるガントリ100と、テーブルのクレードル(cradle)500と、ガントリ制御部200と、操作コンソール(console)300とを有している。ガントリ100およびクレードル500は、磁気シールド(shield)された撮影室内に設置されている。ガントリ制御部200は、撮影室の外にある制御室に設置されている。また、操作コンソール300は、撮影室の外にある操作室に設置されている。
【0026】
ガントリ100は、主磁場コイル(coil)部102、勾配コイル部106およびRFコイル部108を有している。これら各コイル部は概ね円筒状の形状を有しており、互いに同軸的に配置されている。ガントリ100の概ね円柱状の内部空間(ボア:bore)に、撮影対象である被検体1がクレードル500に搭載されて図示しない搬送手段により搬入および搬出される。被検体1の撮影部位はRFコイル部108内に収容されている。
【0027】
主磁場コイル部102は、ガントリ100の内部空間に静磁場を形成する。静磁場の方向は、概ね被検体1の体軸の方向に平行である。すなわち、いわゆる水平磁場が形成される。主磁場コイル部102は、例えば超伝導コイルを用いて構成されている。なお、超伝導コイルに限らず常伝導コイル等を用いて構成してもよい。あるいは、このようなコイルを用いずに、永久磁石を用いて静磁場を形成させてもよい。
【0028】
ガントリ制御部200は、勾配駆動部130と、RF駆動部140と、データ(data)収集部150とを備えている。
【0029】
また、操作コンソール300は、シーケンス(sequence)制御部160と、データ処理部170と、表示部180と、操作部190とを備えている。
【0030】
勾配コイル部106には、勾配駆動部130が接続されている。勾配駆動部130は、勾配コイル部106に駆動信号を与えて勾配磁場を発生させる。勾配駆動部130は、勾配コイル部106における3系統の勾配コイルに対応して、図示しない3系統の駆動回路を有している。
【0031】
RFコイル部108には、RF駆動部140が接続されている。RF駆動部140はRFコイル部108に駆動信号を与えてRFパルス(pulse)を送信し、被検体1の体内のスピン(spin)を励起する。
【0032】
RFコイル部108には、データ収集部150が接続されている。データ収集部150は、RFコイル部108が受信した受信信号をサンプリング(sampling)によって取り込み、それをディジタルデータ(digital data)として収集する。なお、RFコイル部108は、送信用と受信用とを分けて設置してもよいし、送受信用と受信用とを分けて設置してもよい。例えば、撮影部位が頭部である場合には、送受信用ボディコイルと、受信用ヘッドコイルとを設置してもよい。
【0033】
勾配駆動部130、RF駆動部140およびデータ収集部150には、シーケンス制御部160が接続されている。シーケンス制御部160は、勾配駆動部130、RF駆動部140およびデータ収集部150をそれぞれ制御して磁気共鳴信号の収集を遂行する。
【0034】
シーケンス制御部160は、例えばコンピュータ(computer)等を用いて構成されている。シーケンス制御部160は、図示しないメモリ(memory)を有している。メモリは、シーケンス制御部160用のプログラムおよび各種のデータを記憶している。シーケンス制御部160の機能は、コンピュータがメモリに記憶されたプログラム(program)を実行することにより実現される。
【0035】
データ収集部150の出力側は、データ処理部170に接続されている。データ収集部150が収集したデータが、データ処理部170に入力される。
【0036】
データ処理部170は、シーケンス制御部160に接続されている。データ処理部170は、シーケンス制御部160の上位にあってそれを統括する。MR装置の機能は、データ処理部170がメモリに記憶されたプログラムを実行することによりを実現される。
【0037】
データ処理部170は、データ収集部150が収集したデータに基づいて画像を再構成する。
【0038】
データ処理部170には、表示部180および操作部190が接続されている。表示部180は、グラフィックディスプレー(graphic display)等で構成されている。操作部190は、ポインティングデバイス(pointing-device)を備えたキーボード(keyboard)等で構成されている。
【0039】
操作部190は、操作者700によって操作され、各種の指令や情報等をデータ処理部170に入力する。操作者700は表示部180および操作部190を通じてインタラクティブ(interactive)にMR装置を操作する。
【0040】
これより、MR装置の遠隔操作技術に係る構成と遠隔操作の実施例について説明する。
【0041】
MRシステムは、光学式カメラ(camera)601と、画像解析部602と、制御実行部603とをさらに備えている。なお、MRシステムのうち、これら光学カメラ601、画像解析部602および制御実行部603はMR装置用制御装置を構成し、これらを除いた部分がMR装置を構成している。MR装置用制御装置は、本発明における画像診断装置用制御装置の一例である。
【0042】
光学式カメラ601は、ガントリ100の上部に設置されている。また、画像解析部602および制御実行部603は、機能ブロックであり、操作コンソール300のコンピュータに所定のプロフラムを実行させることにより実現される。
【0043】
光学式カメラ601は、撮影室内の動画、特にクレードル500の周辺における動画を取得する。取得された動画のデータは、画像解析部602に送られる。
【0044】
画像解析部602は、送られてきた動画を解析して、操作者700のジェスチャを認識する。画像解析部602には、予め複数のジェスチャのパターンが登録されており、動画から得られる操作者700の動きと、この登録されているパターンとの照合を常に行っている。操作者700の動きと、登録されているパターンのいずれかとが所定範囲内で一致すると、操作者700がそのパターンのジェスチャを行ったと認識する。その認識結果は、制御実行部603に送られる。また、画像解析部602は、必要に応じて、操作者700の特定の部位、例えば掌や指先が、撮影室内の空間のどの位置にあるかを認識し、その位置情報も制御実行部603に送る。
【0045】
制御実行部603は、認識されたジェスチャに応じて、MR装置に係る決められた制御をデータ処理部170に実行させる。制御実行部603には、画像解析部602に登録されているジェスチャのパターン(pattern)ごとに、対応する制御が記憶されている。制御実行部603は、認識されたジェスチャのパターンに対応付けられた制御を実行すべく、データ処理部170に信号やデータを送る。
【0046】
以下に、操作者のジェスチャによるMR装置の制御例を幾つか示す。
【0047】
(第一例)
図2に示すように、操作者700が、撮影テーブルのクレードル500に載置された被検者である被検体1上の位置を指や手で指示するジェスチャを行うと、画像解析部602は、このジェスチャを認識し、制御実行部603は、指示された先の位置にランドマーク(撮影時の基準位置)を設定する制御を行う。
【0048】
(第二例)
図3に示すように、操作者700が、クレードル500の水平移動方向に沿って掌を動かすジェスチャを行うと、画像解析部602は、このジェスチャを認識し、実行部603は、このジェスチャに対応した制御として、掌が移動した向きにクレードル500の移動を開始する制御を行う。また、操作者700が、掌をクレードル500に向けて広げた状態で静止するジェスチャを行うと、画像解析部602は、このジェスチャを認識し、実行部603は、このジェスチャに対応した制御として、クレードル500の水平移動を停止させる制御を行う。
【0049】
(第三例)
次に示すような制御に対応するジェスチャを前もって登録しておくことにより、インターベンショナル(interventional)MR(MRガイド下の生検)等にも応用できる。
【0050】
(1)プレスキャン(pre-scan)からMR装置の校正等に係る処理(PREPと呼ぶことがある)までの一連の制御。
【0051】
(2)スキャンの開始、停止、および一時停止の制御。なお、ここでのスキャンは、単発のスキャンだけでなく、スキャンを繰り返し行って撮影した画像の表示を逐次更新するリアルタイム・イメージング(real-time imaging)を含む。
【0052】
(3)リアルタイム・イメージングの際に、下記のようなスキャンプレーンを調整する制御(図4参照)。
(3−1)スキャンプレーンの同一面内での移動
(3−2)スキャンプレーンのX,Y,Z軸まわりでの回転
(3−3)スキャンプレーンのX,Y,Z軸方向への移動
(3−4)スキャンプレーンのFOV(field of view;撮像視野)の拡大縮小
【0053】
このような本実施形態によれば、操作者のジェスチャを認識して、そのジェスチャに応じたMR装置の制御を行うことができ、操作コンソールやガントリのコントローラから離れた場所でMR装置を操作することができる。
【0054】
その結果、ランドマークの設定、クレードルのイン(in)/アウト(out)、撮影の開始/停止、スキャンプレーンの調整などのMR装置の操作と、他の作業とを並行して行うことができるようになる。例えば、被検者に付き添って介助しながらクレードルの移動や撮影を行ったり、MRガイド下の生検を、スキャンプレーンの微調整などを思い通りに行いながら実施したりすることができる。
【0055】
また、本実施形態によれば、操作者を撮影する光学式カメラが、ガントリに予め設置されており、撮影室内に光学式カメラを別途設ける必要がないため、当該システムのインストール(install)が容易である。
【0056】
なお、発明の実施形態は、本実施形態に限定されず、発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の変更、追加等が可能である。
【0057】
例えば、操作者のジェスチャが認識し易いように、操作者の衣類や装着品の少なくとも一部、例えば作業着、手袋、アームウォーマ(arm warmer)などに、特定の色や柄、形状のものを用いるようにしてもよい。
【0058】
また、ジェスチャを認識する手段として、操作者に付帯させるモーションセンサと、そのモーションセンサの出力信号を受信する受信手段とを用いるようにしてもよい。例えば、操作者の一方または両方の手首にモーションセンサが内蔵されたユニット(unit)を装着し、操作者はそのユニットが装着された手でジェスチャを行う。ユニットは、モーションセンサからの出力信号を無線で送信する。受信手段は、その出力信号を受信して操作者のジェスチャを認識する。
【0059】
また例えば、操作者の音声を認識する音声認識手段をさらに備え、認識された音声と認識されたジェスチャとの組合せに応じて、決められた制御を実行するようにしてもよい。この場合、音声とジェスチャの組合せの数だけ制御の種類を用意することができ、より多くの複雑な制御が可能になる。例えば、「クレードル」という音声と、掌をクレードルの水平移動方向に移動させるジェスチャとで、クレードルの移動を制御し、「スキャンプレーン」という音声と、掌をクレードルの水平移動方向に移動させるジェスチャとで、スキャンプレーンのZ軸方向の移動を制御するなど、感覚的に対応するジェスチャが同じである異なる制御を区別して実行することができる。
【0060】
音声認識手段としては、例えば、マイク(microphone)を操作者に装着し、その音声を無線で送信する。受信手段がその信号を受信して音声を認識する。
【0061】
なお、被検者等の音声が誤認識されないよう、受信手段に、予め、アクセス(access)可能な操作者の声質(声紋)を事前登録しておき、登録されていない声質の音声には反応しないようにしてもよい。
【0062】
また例えば、光学式カメラを設置する位置や台数を変えることで、撮影室内はもちろん、その他の任意の場所で、MR装置の遠隔操作を行うことができる。
【0063】
また、画像診断装置用制御装置の一部または全部は、画像診断装置に内蔵されていてもよいし、切り離されていてもよい。
【0064】
また、これらのジャスチャによる制御技術は、MR装置だけでなく、X線CT装置やアンギオ(造影血管撮影)装置などの他の画像診断装置にも適用可能である。
【符号の説明】
【0065】
1 被検体
100 ガントリ
102 主磁場コイル部
106 勾配コイル部
108 RFコイル部
130 勾配駆動部
140 RF駆動部
150 データ収集部
160 シーケンス制御部
170 データ処理部
180 表示部
190 操作部
500 クレードル
601 光学式カメラ(ジェスチャ認識手段)
602 画像解析部(ジェスチャ認識手段)
603 制御実行部(実行手段)
700 操作者

【特許請求の範囲】
【請求項1】
操作者のジェスチャを認識するジェスチャ認識手段と、
前記ジェスチャ認識手段により認識されたジェスチャに応じて、画像診断装置の制御を実行する実行手段とを備えた画像診断装置用制御装置。
【請求項2】
前記ジェスチャ認識手段は、光学式の撮影手段と、該撮影手段により撮影された動画を解析する解析手段とを含んでいる請求項1に記載の画像診断装置用制御装置。
【請求項3】
前記画像診断装置は、撮影対象が搬送されるガントリを備えており、
前記撮影手段は、前記ガントリに設けられている請求項2に記載の画像診断装置用制御装置。
【請求項4】
前記解析手段は、前記動画において、特定の色、特定の柄、および特定の形状のうち少なくとも一つを有する部位の動きを識別する請求項2または請求項3に記載の画像診断装置用制御装置。
【請求項5】
前記ジェスチャ認識手段は、操作者に付帯させるモーションセンサと、該モーションセンサの出力信号を受信する受信手段とを含んでいる請求項1に記載の画像診断装置用制御装置。
【請求項6】
前記実行手段は、撮影対象を載置するテーブルの移動、撮影条件の設定、画像再構成条件の設定、検査室内に設けられたモニタの表示、および撮影の開始/停止のうち少なくとも一つの制御を実行する請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の画像診断装置用制御装置。
【請求項7】
前記実行手段は、撮影を繰り返し行いながら該撮影により得られた画像の表示を逐次更新する処理の開始/停止の制御を実行する請求項6に記載の画像診断装置用制御装置。
【請求項8】
前記実行手段は、スキャンプレーンを調整する制御を実行する請求項6に記載の画像診断装置用制御装置。
【請求項9】
前記実行手段は、操作者が手または指で指示した位置にランドマークを設定する処理の制御を実行する請求項6に記載の画像診断装置用制御装置。
【請求項10】
操作者の音声を認識する音声認識手段をさらに備えており、
前記実行手段は、前記音声認識手段により認識された音声と前記ジェスチャ認識手段により認識されたジェスチャとの組合せに応じて、決められた制御を実行する請求項1から請求項9のいずれか一項に記載の画像診断装置用制御装置。
【請求項11】
請求項1から請求項10のいずれか一項に記載の画像診断装置用制御装置と、該画像診断装置用制御装置により制御される画像診断装置とを備えた画像診断システム。
【請求項12】
前記画像診断装置は、MRガントリを備えている請求項11に記載の画像診断システム。
【請求項13】
前記画像診断装置は、X線CTガントリを備えている請求項11に記載の画像診断システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2013−75005(P2013−75005A)
【公開日】平成25年4月25日(2013.4.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−216451(P2011−216451)
【出願日】平成23年9月30日(2011.9.30)
【出願人】(300019238)ジーイー・メディカル・システムズ・グローバル・テクノロジー・カンパニー・エルエルシー (1,125)
【Fターム(参考)】