癌の処置および検出において有用な98P4B6と称される、核酸および対応タンパク質
【課題】新規遺伝子98P4B6(STEAP−2とも呼ばれる)およびそのコードタンパク質、ならびにその改変体、および、その利用の提供。
【解決手段】98P4B6は、正常な成体組織における組織特異的発現を示し、これは、癌において異常に発現される。その結果、98P4B6は、癌に対する診断的、予後的、予防的および/または治療的な標的となる。98P4B6遺伝子もしくはそのフラグメント、またはそれらのコードタンパク質、それらの改変体もしくはそれらのフラグメントは、体液性免疫応答または細胞性免疫応答を惹起するために使用され、98P4B6と反応性の抗体またはT細胞が、動免疫または受動免疫において使用される。
【解決手段】98P4B6は、正常な成体組織における組織特異的発現を示し、これは、癌において異常に発現される。その結果、98P4B6は、癌に対する診断的、予後的、予防的および/または治療的な標的となる。98P4B6遺伝子もしくはそのフラグメント、またはそれらのコードタンパク質、それらの改変体もしくはそれらのフラグメントは、体液性免疫応答または細胞性免疫応答を惹起するために使用され、98P4B6と反応性の抗体またはT細胞が、動免疫または受動免疫において使用される。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
a)図2のタンパク質のうちの8個、9個、10個、または11個連続するアミノ酸の
ペプチド;
b)表VIIIからXXIのペプチド;
c)表XXII〜XLVのペプチド;または
d)表XLVI〜XLIXのペプチド
を含むか、これらから本質的になるか、またはこれらからなる、組成物。
【請求項2】
図2のタンパク質に関連するタンパク質を含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
図2に示されるアミノ酸配列全体に対して少なくとも90%、91%、92%、93%、
94%、95%、96%、97%、98%、または99%相同である、請求項2に記載の
タンパク質。
【請求項4】
前記物質は、図2のタンパク質のアミノ酸配列に由来するCTLポリペプチドまたはその
アナログを含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項5】
前記エピトープは図2のアミノ酸配列全体ではないという但し書きによってさらに限定さ
れる、請求項4に記載の組成物。
【請求項6】
前記ポリペプチドは図2のタンパク質のアミノ酸配列全体ではないという但し書きによっ
てさらに限定される、請求項1に記載の組成物。
【請求項7】
図2のアミノ酸配列に由来する抗体ポリペプチドエピトープを含む、請求項1に記載の組
成物。
【請求項8】
前記エピトープは図2のアミノ酸配列全体ではないという但し書きによってさらに限定さ
れる、請求項7に記載の組成物。
【請求項9】
前記抗体エピトープは、前記ペプチドの末端までの任意の整数増分にて図2の少なくとも
5アミノ酸のペプチド領域を含む、請求項7に記載の組成物であって、該エピトープは、
a)図5の親水性プロフィールにおいて0.5を超える値を有するアミノ酸位置、
b)図6のヒドロパシープロフィールにおいて0.5未満の値を有するアミノ酸位置、
c)図7の利用可能残基%プロフィールにおいて0.5を超える値を有するアミノ酸位
置、
d)図8の平均可撓性プロフィールにおいて0.5を超える値を有するアミノ酸位置、
e)図9のβ−ターンプロフィールにおいて0.5を超える値を有するアミノ酸位置、
f)a)〜e)のうちの少なくとも2つの組み合わせ、
g)a)〜e)のうちの少なくとも3つの組み合わせ、
h)a)〜e)のうちの少なくとも4つの組み合わせ、
i)a)〜e)のうちの5つの組み合わせ、
から選択されるアミノ酸位置を含む、組成物。
【請求項10】
請求項1に記載のタンパク質をコードする、ポリヌクレオチド。
【請求項11】
図2に示される核酸分子を含む、請求項10に記載のポリヌクレオチド。
【請求項12】
前記コードされるタンパク質は図2のアミノ酸配列全体ではないという但し書きによって
さらに限定される、請求項10に記載のポリヌクレオチド。
【請求項13】
前記物質は、図2の核酸配列のコード配列を含むポリヌクレオチドを含む、請求項11に
記載の組成物。
【請求項14】
請求項1に記載のさらなるペプチドをコードするさらなるヌクレオチド配列をさらに含む
、請求項22に記載のポリヌクレオチド。
【請求項15】
請求項10に記載のポリヌクレオチドに完全に相補的なポリヌクレオチドを含む、組成物
。
【請求項16】
図2のタンパク質に対する哺乳動物免疫応答を生成する方法であって、該方法は、
a)98P4B6関連タンパク質、および/または
b)該タンパク質をコードするヌクレオチド配列、
の一部に、該哺乳動物の免疫系の細胞を曝し、
それによって免疫応答が該タンパク質に対して生成される工程、
を包含する、方法。
【請求項17】
請求項16に記載の免疫応答を生成する方法であって、該方法は、
少なくとも1つのT細胞エピトープまたは少なくとも1つのB細胞エピトープを含む9
8P4B6関連タンパク質を提供する工程;および
該エピトープを、哺乳動物免疫系T細胞またはB細胞それぞれと接触させ、それによっ
て、該T細胞またはB細胞が活性化される工程、
を包含する、方法。
【請求項18】
請求項17に記載の方法であって、前記免疫系細胞が、B細胞であり、それによって前記
誘導されたB細胞が、前記98P4B6関連タンパク質に対して特異的に結合する抗体を
産生する、方法。
【請求項19】
請求項17に記載の方法であって、前記免疫系細胞が、細胞傷害性T細胞(CTL)であ
るT細胞であって、それによって、前記活性化されたCTLが、前記98P4B6関連タ
ンパク質を発現する自己細胞を殺傷する、方法。
【請求項20】
請求項17に記載の方法であって、前記免疫系細胞が、ヘルパーT細胞(HTL)である
T細胞であって、それによって、前記活性化されたHTLが、サイトカインを分泌し、該
サイトカインは、細胞傷害性T細胞(CTL)の細胞傷害性またはB細胞の抗体産生活性
を助長する、方法。
【請求項21】
サンプル中において、98P4B6関連タンパク質または98P4B6関連ポリヌクレオ
チドの存在を検出する方法であって、該方法は、
該サンプルを、該98P4B6関連タンパク質または98P4B6関連ポリヌクレオチ
ドそれぞれに特異的に結合する物質と接触させる工程、および
該物質と該98P4B6関連タンパク質との複合体、または該物質と該98P4B6関
連ポリヌクレオチドとの複合体、それぞれが存在することを決定する工程、
を包含する、方法。
【請求項22】
サンプル中の98P4B6関連タンパク質の存在を検出するための、請求項21に記載の
方法であって、該方法は、
該サンプルを抗体またはそのフラグメントと接触させる工程であって、該抗体またはそ
のフラグメントのいずれもが、該98P4B6関連タンパク質と特異的に結合する工程;
および
該抗体またはそのフラグメントと該98P4B6関連タンパク質との複合体が存在する
ことを決定する工程
を包含する、方法。
【請求項23】
請求項21に記載の方法であって、
癌に罹患している患者または癌に罹患していることが疑われる患者から前記サンプルを
採取する工程
をさらに包含する、方法。
【請求項24】
サンプル中の図2のmRNAのタンパク質の存在を検出するための請求項21に記載の方
法であって、該方法は、
少なくとも1つのプライマーを用いる逆転写によって該サンプルからcDNAを産生す
る工程;
該産生されたcDNAを、センスプライマーおよびアンチセンスプライマーとして98
P4B6ポリヌクレオチドを使用して増幅する工程であって、ここで該センスプライマー
およびアンチセンスプライマーとして使用される98P4B6ポリヌクレオチドが、98
P4B6 cDNAを増幅するように作用する、工程;ならびに
該増幅された98P4B6 cDNAの存在を検出する工程
を包含する、方法。
【請求項25】
癌に罹患している患者または癌に罹患していることが疑われる患者に由来する生物学的サ
ンプル中の1つ以上の98P4B6遺伝子産物をモニタリングするための、請求項21に
記載の方法であって、該方法は、
個体に由来する組織サンプル中の細胞によって発現される1つ以上の98P4B6遺伝
子産物の状態を決定する工程;
該そのように決定された状態を、対応する正常サンプル中の1つ以上の98P4B6遺
伝子産物の状態と比較する工程;および
該正常サンプルに比較して、該サンプル中の1つ以上の98P4B6の異常な遺伝子産
物の存在を同定する工程
を包含する、方法。
【請求項26】
請求項25に記載の方法であって、該方法は、
98P4B6 mRNAの増加した遺伝子産物または98P4B6タンパク質が1つ以
上存在するか否かを決定する工程であって、前記正常組織サンプルに対する前記試験サン
プル中の増加した遺伝子産物が1つ以上存在することは、癌の存在または状態を示す工程
、
をさらに包含する、方法。
【請求項27】
前記癌が、表Iに示される組織に存在する、請求項26に記載の方法。
【請求項28】
a)図2のタンパク質の状態を調節する物質、または
b)図2のタンパク質によって調節される分子
を含み、図2のタンパク質を発現する細胞の状態が調節される、組成物。
【請求項29】
生理学的に受容可能なキャリアをさらに含む、請求項28に記載の組成物。
【請求項30】
ヒト単位投与形態で請求項28に記載の組成物を含有する、薬学的組成物。
【請求項31】
前記物質が、抗体またはそのフラグメントを含み、該抗体またはそのフラグメントは、図
2のタンパク質に特異的に結合する、請求項28に記載の組成物。
【請求項32】
モノクローナルである、請求項31に記載の抗体またはそのフラグメント。
【請求項33】
ヒト抗体、ヒト化抗体またはキメラ抗体である、請求項31に記載の抗体。
【請求項34】
請求項31に記載の抗体を産生する、非ヒトトランスジェニック動物。
【請求項35】
請求項32に記載の抗体を産生する、ハイブリドーマ。
【請求項36】
図2のタンパク質を発現する細胞に対して細胞毒性薬剤または診断剤を送達する方法であ
って、該方法は、
請求項4に記載の抗体またはそのフラグメントに結合されている細胞毒性薬剤または診
断剤を提供する工程;および、
該細胞を、該抗体−薬剤結合体またはフラグメント−薬剤結合体に曝露する工程、
を包含する、方法。
【請求項37】
前記物質が、抗体またはそのフラグメントをコードするポリヌクレオチドを含有し、該抗
体またはそのフラグメントのいずれもが、図2のタンパク質に免疫特異的に結合する、請
求項28に記載の組成物。
【請求項38】
前記物質が、
a)98P4B6コード配列を有するポリヌクレオチドを切断するリボザイム、または
b)該リボザイムをコードする核酸分子と;
生理学的に受容可能なキャリアと、
を含有する、請求項28に記載の組成物。
【請求項39】
前記物質が、ヒトT細胞を含み、ここで、該T細胞は、特定のHLA分子の状況で、98
P4B6ペプチド部分配列を特異的に認識する、請求項28に記載の組成物。
【請求項40】
図2のタンパク質を発現する癌細胞の増殖を阻害する方法であって、該方法は、
請求項28に記載の組成物を該細胞に投与する工程
を包含する、方法。
【請求項41】
図2のタンパク質を発現する癌細胞の増殖を阻害する請求項40に記載の方法であって、
該方法は、
抗体またはそのフラグメントを該細胞に投与する工程
を包含し、該抗体またはそのフラグメントのいずれもが、98P4B6関連タンパク質に
特異的に結合する、方法。
【請求項42】
図2のタンパク質を発現する癌細胞の増殖を阻害する請求項40に記載の方法であって、
該方法は、
98P4B6関連タンパク質を該細胞に投与する工程
を包含する、方法。
【請求項43】
図2のタンパク質を発現する癌細胞の増殖を阻害する請求項40に記載の方法であって、
該方法は、
98P4B6関連タンパク質のコード配列を含むポリヌクレオチド、または98P4B
6関連タンパク質のコード配列に相補的であるポリヌクレオチドを、該細胞に投与する工
程
を包含する、方法。
【請求項44】
図2のタンパク質を発現する癌細胞の増殖を阻害する請求項40に記載の方法であって、
該方法は、
図2のタンパク質をコードするポリヌクレオチドを切断するリボザイムを該細胞に投与
する工程
を包含する、方法。
【請求項45】
図2のタンパク質および特定のHLA分子を発現する癌細胞の増殖を阻害する請求項40
に記載の方法であって、該方法は、
ヒトT細胞を該癌細胞に投与する工程
を包含し、ここで、該T細胞は、図2のタンパク質のペプチド部分配列を特異的に認識す
る一方で、該部分配列は、該特定のHLA分子の状況下に存在する、方法。
【請求項46】
請求項40に記載の方法であって、該方法は、
単鎖モノクローナル抗体をコードするヌクレオチドを送達するベクターを投与し、それ
によって該コードされる単鎖抗体が、図2のタンパク質を発現する癌細胞内で細胞内発現
される工程
を包含する、方法。
【請求項1】
a)図2のタンパク質のうちの8個、9個、10個、または11個連続するアミノ酸の
ペプチド;
b)表VIIIからXXIのペプチド;
c)表XXII〜XLVのペプチド;または
d)表XLVI〜XLIXのペプチド
を含むか、これらから本質的になるか、またはこれらからなる、組成物。
【請求項2】
図2のタンパク質に関連するタンパク質を含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
図2に示されるアミノ酸配列全体に対して少なくとも90%、91%、92%、93%、
94%、95%、96%、97%、98%、または99%相同である、請求項2に記載の
タンパク質。
【請求項4】
前記物質は、図2のタンパク質のアミノ酸配列に由来するCTLポリペプチドまたはその
アナログを含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項5】
前記エピトープは図2のアミノ酸配列全体ではないという但し書きによってさらに限定さ
れる、請求項4に記載の組成物。
【請求項6】
前記ポリペプチドは図2のタンパク質のアミノ酸配列全体ではないという但し書きによっ
てさらに限定される、請求項1に記載の組成物。
【請求項7】
図2のアミノ酸配列に由来する抗体ポリペプチドエピトープを含む、請求項1に記載の組
成物。
【請求項8】
前記エピトープは図2のアミノ酸配列全体ではないという但し書きによってさらに限定さ
れる、請求項7に記載の組成物。
【請求項9】
前記抗体エピトープは、前記ペプチドの末端までの任意の整数増分にて図2の少なくとも
5アミノ酸のペプチド領域を含む、請求項7に記載の組成物であって、該エピトープは、
a)図5の親水性プロフィールにおいて0.5を超える値を有するアミノ酸位置、
b)図6のヒドロパシープロフィールにおいて0.5未満の値を有するアミノ酸位置、
c)図7の利用可能残基%プロフィールにおいて0.5を超える値を有するアミノ酸位
置、
d)図8の平均可撓性プロフィールにおいて0.5を超える値を有するアミノ酸位置、
e)図9のβ−ターンプロフィールにおいて0.5を超える値を有するアミノ酸位置、
f)a)〜e)のうちの少なくとも2つの組み合わせ、
g)a)〜e)のうちの少なくとも3つの組み合わせ、
h)a)〜e)のうちの少なくとも4つの組み合わせ、
i)a)〜e)のうちの5つの組み合わせ、
から選択されるアミノ酸位置を含む、組成物。
【請求項10】
請求項1に記載のタンパク質をコードする、ポリヌクレオチド。
【請求項11】
図2に示される核酸分子を含む、請求項10に記載のポリヌクレオチド。
【請求項12】
前記コードされるタンパク質は図2のアミノ酸配列全体ではないという但し書きによって
さらに限定される、請求項10に記載のポリヌクレオチド。
【請求項13】
前記物質は、図2の核酸配列のコード配列を含むポリヌクレオチドを含む、請求項11に
記載の組成物。
【請求項14】
請求項1に記載のさらなるペプチドをコードするさらなるヌクレオチド配列をさらに含む
、請求項22に記載のポリヌクレオチド。
【請求項15】
請求項10に記載のポリヌクレオチドに完全に相補的なポリヌクレオチドを含む、組成物
。
【請求項16】
図2のタンパク質に対する哺乳動物免疫応答を生成する方法であって、該方法は、
a)98P4B6関連タンパク質、および/または
b)該タンパク質をコードするヌクレオチド配列、
の一部に、該哺乳動物の免疫系の細胞を曝し、
それによって免疫応答が該タンパク質に対して生成される工程、
を包含する、方法。
【請求項17】
請求項16に記載の免疫応答を生成する方法であって、該方法は、
少なくとも1つのT細胞エピトープまたは少なくとも1つのB細胞エピトープを含む9
8P4B6関連タンパク質を提供する工程;および
該エピトープを、哺乳動物免疫系T細胞またはB細胞それぞれと接触させ、それによっ
て、該T細胞またはB細胞が活性化される工程、
を包含する、方法。
【請求項18】
請求項17に記載の方法であって、前記免疫系細胞が、B細胞であり、それによって前記
誘導されたB細胞が、前記98P4B6関連タンパク質に対して特異的に結合する抗体を
産生する、方法。
【請求項19】
請求項17に記載の方法であって、前記免疫系細胞が、細胞傷害性T細胞(CTL)であ
るT細胞であって、それによって、前記活性化されたCTLが、前記98P4B6関連タ
ンパク質を発現する自己細胞を殺傷する、方法。
【請求項20】
請求項17に記載の方法であって、前記免疫系細胞が、ヘルパーT細胞(HTL)である
T細胞であって、それによって、前記活性化されたHTLが、サイトカインを分泌し、該
サイトカインは、細胞傷害性T細胞(CTL)の細胞傷害性またはB細胞の抗体産生活性
を助長する、方法。
【請求項21】
サンプル中において、98P4B6関連タンパク質または98P4B6関連ポリヌクレオ
チドの存在を検出する方法であって、該方法は、
該サンプルを、該98P4B6関連タンパク質または98P4B6関連ポリヌクレオチ
ドそれぞれに特異的に結合する物質と接触させる工程、および
該物質と該98P4B6関連タンパク質との複合体、または該物質と該98P4B6関
連ポリヌクレオチドとの複合体、それぞれが存在することを決定する工程、
を包含する、方法。
【請求項22】
サンプル中の98P4B6関連タンパク質の存在を検出するための、請求項21に記載の
方法であって、該方法は、
該サンプルを抗体またはそのフラグメントと接触させる工程であって、該抗体またはそ
のフラグメントのいずれもが、該98P4B6関連タンパク質と特異的に結合する工程;
および
該抗体またはそのフラグメントと該98P4B6関連タンパク質との複合体が存在する
ことを決定する工程
を包含する、方法。
【請求項23】
請求項21に記載の方法であって、
癌に罹患している患者または癌に罹患していることが疑われる患者から前記サンプルを
採取する工程
をさらに包含する、方法。
【請求項24】
サンプル中の図2のmRNAのタンパク質の存在を検出するための請求項21に記載の方
法であって、該方法は、
少なくとも1つのプライマーを用いる逆転写によって該サンプルからcDNAを産生す
る工程;
該産生されたcDNAを、センスプライマーおよびアンチセンスプライマーとして98
P4B6ポリヌクレオチドを使用して増幅する工程であって、ここで該センスプライマー
およびアンチセンスプライマーとして使用される98P4B6ポリヌクレオチドが、98
P4B6 cDNAを増幅するように作用する、工程;ならびに
該増幅された98P4B6 cDNAの存在を検出する工程
を包含する、方法。
【請求項25】
癌に罹患している患者または癌に罹患していることが疑われる患者に由来する生物学的サ
ンプル中の1つ以上の98P4B6遺伝子産物をモニタリングするための、請求項21に
記載の方法であって、該方法は、
個体に由来する組織サンプル中の細胞によって発現される1つ以上の98P4B6遺伝
子産物の状態を決定する工程;
該そのように決定された状態を、対応する正常サンプル中の1つ以上の98P4B6遺
伝子産物の状態と比較する工程;および
該正常サンプルに比較して、該サンプル中の1つ以上の98P4B6の異常な遺伝子産
物の存在を同定する工程
を包含する、方法。
【請求項26】
請求項25に記載の方法であって、該方法は、
98P4B6 mRNAの増加した遺伝子産物または98P4B6タンパク質が1つ以
上存在するか否かを決定する工程であって、前記正常組織サンプルに対する前記試験サン
プル中の増加した遺伝子産物が1つ以上存在することは、癌の存在または状態を示す工程
、
をさらに包含する、方法。
【請求項27】
前記癌が、表Iに示される組織に存在する、請求項26に記載の方法。
【請求項28】
a)図2のタンパク質の状態を調節する物質、または
b)図2のタンパク質によって調節される分子
を含み、図2のタンパク質を発現する細胞の状態が調節される、組成物。
【請求項29】
生理学的に受容可能なキャリアをさらに含む、請求項28に記載の組成物。
【請求項30】
ヒト単位投与形態で請求項28に記載の組成物を含有する、薬学的組成物。
【請求項31】
前記物質が、抗体またはそのフラグメントを含み、該抗体またはそのフラグメントは、図
2のタンパク質に特異的に結合する、請求項28に記載の組成物。
【請求項32】
モノクローナルである、請求項31に記載の抗体またはそのフラグメント。
【請求項33】
ヒト抗体、ヒト化抗体またはキメラ抗体である、請求項31に記載の抗体。
【請求項34】
請求項31に記載の抗体を産生する、非ヒトトランスジェニック動物。
【請求項35】
請求項32に記載の抗体を産生する、ハイブリドーマ。
【請求項36】
図2のタンパク質を発現する細胞に対して細胞毒性薬剤または診断剤を送達する方法であ
って、該方法は、
請求項4に記載の抗体またはそのフラグメントに結合されている細胞毒性薬剤または診
断剤を提供する工程;および、
該細胞を、該抗体−薬剤結合体またはフラグメント−薬剤結合体に曝露する工程、
を包含する、方法。
【請求項37】
前記物質が、抗体またはそのフラグメントをコードするポリヌクレオチドを含有し、該抗
体またはそのフラグメントのいずれもが、図2のタンパク質に免疫特異的に結合する、請
求項28に記載の組成物。
【請求項38】
前記物質が、
a)98P4B6コード配列を有するポリヌクレオチドを切断するリボザイム、または
b)該リボザイムをコードする核酸分子と;
生理学的に受容可能なキャリアと、
を含有する、請求項28に記載の組成物。
【請求項39】
前記物質が、ヒトT細胞を含み、ここで、該T細胞は、特定のHLA分子の状況で、98
P4B6ペプチド部分配列を特異的に認識する、請求項28に記載の組成物。
【請求項40】
図2のタンパク質を発現する癌細胞の増殖を阻害する方法であって、該方法は、
請求項28に記載の組成物を該細胞に投与する工程
を包含する、方法。
【請求項41】
図2のタンパク質を発現する癌細胞の増殖を阻害する請求項40に記載の方法であって、
該方法は、
抗体またはそのフラグメントを該細胞に投与する工程
を包含し、該抗体またはそのフラグメントのいずれもが、98P4B6関連タンパク質に
特異的に結合する、方法。
【請求項42】
図2のタンパク質を発現する癌細胞の増殖を阻害する請求項40に記載の方法であって、
該方法は、
98P4B6関連タンパク質を該細胞に投与する工程
を包含する、方法。
【請求項43】
図2のタンパク質を発現する癌細胞の増殖を阻害する請求項40に記載の方法であって、
該方法は、
98P4B6関連タンパク質のコード配列を含むポリヌクレオチド、または98P4B
6関連タンパク質のコード配列に相補的であるポリヌクレオチドを、該細胞に投与する工
程
を包含する、方法。
【請求項44】
図2のタンパク質を発現する癌細胞の増殖を阻害する請求項40に記載の方法であって、
該方法は、
図2のタンパク質をコードするポリヌクレオチドを切断するリボザイムを該細胞に投与
する工程
を包含する、方法。
【請求項45】
図2のタンパク質および特定のHLA分子を発現する癌細胞の増殖を阻害する請求項40
に記載の方法であって、該方法は、
ヒトT細胞を該癌細胞に投与する工程
を包含し、ここで、該T細胞は、図2のタンパク質のペプチド部分配列を特異的に認識す
る一方で、該部分配列は、該特定のHLA分子の状況下に存在する、方法。
【請求項46】
請求項40に記載の方法であって、該方法は、
単鎖モノクローナル抗体をコードするヌクレオチドを送達するベクターを投与し、それ
によって該コードされる単鎖抗体が、図2のタンパク質を発現する癌細胞内で細胞内発現
される工程
を包含する、方法。
【図1】
【図2A−1】
【図2A−2】
【図2B−1】
【図2B−2】
【図2B−3】
【図2C−1】
【図2C−2】
【図2D−1】
【図2D−2】
【図2D−3】
【図2E−1】
【図2E−2】
【図2F−1】
【図2F−2】
【図2F−3】
【図2G−1】
【図2G−2】
【図2G−3】
【図2H−1】
【図2H−2】
【図2H−3】
【図2H−4】
【図2H−5】
【図2I−1】
【図2I−2】
【図2J−1】
【図2J−2】
【図2J−3】
【図2K−1】
【図2K−2】
【図2L−1】
【図2L−2】
【図2L−3】
【図2M−1】
【図2M−2】
【図2M−3】
【図2N−1】
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【図2O−1】
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【図2P−1】
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【図2Q−1】
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【図2R−1】
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【図2S−1】
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【図2U−1】
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【図2V−1】
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【図2X−1】
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【図2Y−1】
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【図2Z−1】
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【図2AD−1】
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【図2AE−1】
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【図2AI−1】
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【図8a】
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【図9a】
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【図10a−1】
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【図2AL−1】
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【図3A】
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【図3H−2】
【図3I】
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【図4A】
【図4B−1】
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【図4C】
【図4D】
【図5a】
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【図6a】
【図6b】
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【図7a】
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【図7e】
【図8a】
【図8b】
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【図8e】
【図9a】
【図9b】
【図9c】
【図9d】
【図9e】
【図10a−1】
【図10a−2】
【図10b】
【図10c−1】
【図10c−2】
【図10c−3】
【図11−1】
【図11−2】
【図12−1】
【図12−2】
【図13−1】
【図13−2】
【図13−3】
【図13−4】
【図13−5】
【図13−6】
【図13−7】
【図13−8】
【図13−9】
【図13−10】
【図14A】
【図14B】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18A】
【図18B】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【公開番号】特開2010−220621(P2010−220621A)
【公開日】平成22年10月7日(2010.10.7)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2010−112702(P2010−112702)
【出願日】平成22年5月14日(2010.5.14)
【分割の表示】特願2004−534225(P2004−534225)の分割
【原出願日】平成15年6月11日(2003.6.11)
【出願人】(500553659)アジェンシス,インコーポレイテッド (35)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年10月7日(2010.10.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−112702(P2010−112702)
【出願日】平成22年5月14日(2010.5.14)
【分割の表示】特願2004−534225(P2004−534225)の分割
【原出願日】平成15年6月11日(2003.6.11)
【出願人】(500553659)アジェンシス,インコーポレイテッド (35)
【Fターム(参考)】
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