説明

癌の処置におけるマイグラスタチンアナログ

一つの局面において、本発明は、被験体における結腸癌および/または卵巣癌を処置するするか、または予防するための方法を提供する。この方法は、結腸癌および/または卵巣癌の処置または予防の必要がある被験体に、一般式(I)の化合物を投与する工程を包含する。ここで、R1〜R6、R、−R、Q、Y1、Y2およびnは、本明細書中で定義される通りである。この化合物は、結腸癌および/または卵巣癌の腫瘍転移を阻害するのに有効な量で存在する。



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【特許請求の範囲】
【請求項1】
被験体において転移性の結腸癌および/もしくは卵巣癌を処置するか、または予防するための方法であって、該方法は、その必要がある被験体に、構造:
【化1】

を有する化合物またはその薬学的に受容可能な塩の治療有効量を投与する工程を包含し;
およびRは、それぞれ独立して、水素、ハロゲン、−CN、−S(O)1〜21A、−NO、−COR1A、−CO1A、−NR1AC(=O)R1B、−NR1AC(=O)OR1B、−CONR1A1B、脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、脂環式部分、複素環式部分、アリール部分もしくはヘテロアリールの部分、または−WR1Aであるか;またはRおよびRは、RおよびRが結合される炭素原子と一緒になって、脂環式部分、複素環式部分、アリール部分またはヘテロアリール部分を形成し;ここでWは、独立して、−O−、−S−または−NR1C−であり、R1A、R1BおよびR1Cの各出現は、独立して、水素、または脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、脂環式部分、複素環式部分、アリール部分もしくはヘテロアリール部分であり;
は、水素、脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、脂環式部分、複素環式部分、アリール部分もしくはヘテロアリール部分;またはプロドラッグ部分もしくは酸素保護基であり;
は、ハロゲン、−OR4A、−OC(=O)R4Aまたは−NR4A4Bであり;ここでR4AおよびR4Bは、独立して、水素、脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、脂環式部分、複素環式部分、アリール部分またはヘテロアリール部分;プロドラッグ部分、窒素保護基または酸素保護基であるか;またはR4AおよびR4Bは、R4AおよびR4Bが結合される窒素原子と一緒になって、複素環式部分もしくはヘテロアリール部分を形成し;
は、水素、脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、脂環式部分、複素環式部分、アリール部分またはヘテロアリール部分であり;
は、水素、ハロゲン、−CN、−S(O)1〜26A、−NO、−COR6A、−CO6A、−NR6AC(=O)R6B、−NR6AC(=O)OR6B、−CONR6A6B、脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、脂環式部分、複素環式部分、アリール部分もしくはヘテロアリール部分、または−WR6Aであるか;またはRおよびRは、RおよびRが結合される炭素原子と一緒になって、脂環式部分、複素環式部分、アリール部分またはヘテロアリール部分を形成し;ここでWは、独立して、−O−、−S−または−NR6C−であり、R6A、R6BおよびR6Cの各出現は、独立して、水素、または脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、脂環式部分、複素環式部分、アリール部分もしくはヘテロアリール部分であり;
、およびRの各出現は、独立して、水素、ハロゲン、−CN、−S(O)1〜2a1、−NO、−CORa1、−COa1、−NRa1C(=O)Ra2、−NRa1C(=O)ORa2、−CONRa1a2、脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、脂環式部分、複素環式部分、アリール部分もしくはヘテロアリール部分、または−WRa1であるか;またはR、およびRの隣接した出現は、R、およびRの隣接した出現が結合される炭素原子と一緒になって、脂環式部分、複素環式部分、アリール部分またはヘテロアリール部分を形成し;ここでWは、独立して、−O−、−S−または−NRa3−であり、Ra1、Ra2およびRa3の各出現は、独立して、水素、または脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、脂環式部分、複素環式部分、アリール部分もしくはヘテロアリール部分であり;
は、水素、ハロゲン、−CN、−S(O)1〜2c1、−NO、−CORc1、−COc1、−NRc1C(=O)Rc2、−NRc1C(=O)ORc2、−CONRc1c2;脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、脂環式部分、複素環式部分、アリール部分もしくはヘテロアリール部分、または−WRc1であるか;またはRおよびRは、RおよびRが結合される炭素原子と一緒になって、脂環式部分、複素環式部分、アリール部分またはヘテロアリール部分を形成し;ここでWは、独立して、−O−、−S−または−NRc3−であり、Rc1、Rc2およびRc3の各出現は、独立して、水素、または脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、脂環式部分、複素環式部分、アリール部分もしくはヘテロアリール部分であり;
nは、1〜5の整数であり;
は、O、S、NRX1またはCRX1X2であり;ここでRX1およびRX2は、独立して、水素、ハロゲン、脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、脂環式部分、複素環式部分、アリール部分もしくはヘテロアリール部分、または窒素保護基であり;
Qは、水素、ハロゲン、−CN、−S(O)1〜2Q1、−NO、−CORQ1、−COQ1、−NRQ1C(=O)RQ2、−NRQ1C(=O)ORQ2、−CONRQ1Q2、脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、脂環式部分、複素環式部分、アリール部分もしくはヘテロアリール部分、または−WRQ1であり;ここでWは、独立して、−O−、−S−または−NRQ3−であり、RQ1、RQ2およびRQ3の各出現は、独立して、水素、または脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、脂環式部分、複素環式部分、アリール部分もしくはヘテロアリール部分であり;そして
およびYは、独立して、水素、脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、脂環式部分、複素環式部分、アリール部分もしくはヘテロアリール部分;または−WRY1であるか;またはYおよびYは、YおよびYが結合される炭素原子と一緒に、構造:
【化2】

を有する部分を形成し;ここでWは、独立して、−O−、−S−または−NRY2−であり、RY1およびRY2の各出現は、独立して、水素、または脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、脂環式部分、複素環式部分、アリール部分もしくはヘテロアリール部分であり;
該化合物は、結腸腫瘍および/または卵巣腫瘍の転移を阻害するのに有効な量で存在する、
方法。
【請求項2】
被験体において結腸癌および/もしくは卵巣癌を処置するか、または予防するための方法であって、該方法は、その必要がある被験体に、構造:
【化3】

を有する化合物またはその薬学的に受容可能な塩の治療有効量を投与する工程を包含し;
およびRは、それぞれ独立して、水素、ハロゲン、−CN、−S(O)1〜21A、−NO、−COR1A、−CO1A、−NR1AC(=O)R1B、−NR1AC(=O)OR1B、−CONR1A1B、脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、脂環式部分、複素環式部分、アリール部分もしくはヘテロアリールの部分、または−WR1Aであるか;またはRおよびRは、RおよびRが結合される炭素原子と一緒になって、脂環式部分、複素環式部分、アリール部分またはヘテロアリール部分を形成し;ここでWは、独立して、−O−、−S−または−NR1C−であり、R1A、R1BおよびR1Cの各出現は、独立して、水素、または脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、脂環式部分、複素環式部分、アリール部分もしくはヘテロアリール部分であり;
は、水素、脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、脂環式部分、複素環式部分、アリール部分もしくはヘテロアリール部分;またはプロドラッグ部分もしくは酸素保護基であり;
は、ハロゲン、−OR4A、−OC(=O)R4Aまたは−NR4A4Bであり;ここでR4AおよびR4Bは、独立して、水素、脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、脂環式部分、複素環式部分、アリール部分またはヘテロアリール部分;プロドラッグ部分、窒素保護基または酸素保護基であるか;またはR4AおよびR4Bは、R4AおよびR4Bが結合される窒素原子と一緒になって、複素環式部分もしくはヘテロアリール部分を形成し;
は、水素、脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、脂環式部分、複素環式部分、アリール部分またはヘテロアリール部分であり;
は、水素、ハロゲン、−CN、−S(O)1〜26A、−NO、−COR6A、−CO6A、−NR6AC(=O)R6B、−NR6AC(=O)OR6B、−CONR6A6B、脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、脂環式部分、複素環式部分、アリール部分もしくはヘテロアリール部分、または−WR6Aであるか;またはRおよびRは、RおよびRが結合される炭素原子と一緒になって、脂環式部分、複素環式部分、アリール部分またはヘテロアリール部分を形成し;ここでWは、独立して、−O−、−S−または−NR6C−であり、R6A、R6BおよびR6Cの各出現は、独立して、水素、または脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、脂環式部分、複素環式部分、アリール部分もしくはヘテロアリール部分であり;
、およびRの各出現は、独立して、水素、ハロゲン、−CN、−S(O)1〜2a1、−NO、−CORa1、−COa1、−NRa1C(=O)Ra2、−NRa1C(=O)ORa2、−CONRa1a2、脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、脂環式部分、複素環式部分、アリール部分もしくはヘテロアリール部分、または−WRa1であるか;またはR、およびRの隣接した出現は、R、およびRの隣接した出現が結合される炭素原子と一緒になって、脂環式部分、複素環式部分、アリール部分またはヘテロアリール部分を形成し;ここでWは、独立して、−O−、−S−または−NRa3−であり、Ra1、Ra2およびRa3の各出現は、独立して、水素、または脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、脂環式部分、複素環式部分、アリール部分もしくはヘテロアリール部分であり;
は、水素、ハロゲン、−CN、−S(O)1〜2c1、−NO、−CORc1、−COc1、−NRc1C(=O)Rc2、−NRc1C(=O)ORc2、−CONRc1c2;脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、脂環式部分、複素環式部分、アリール部分もしくはヘテロアリール部分、または−WRc1であるか;またはRおよびRは、RおよびRが結合される炭素原子と一緒になって、脂環式部分、複素環式部分、アリール部分またはヘテロアリール部分を形成し;ここでWは、独立して、−O−、−S−または−NRc3−であり、Rc1、Rc2およびRc3の各出現は、独立して、水素、または脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、脂環式部分、複素環式部分、アリール部分もしくはヘテロアリール部分であり;
nは、1〜5の整数であり;
は、O、S、NRX1またはCRX1X2であり;ここでRX1およびRX2は、独立して、水素、ハロゲン、脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、脂環式部分、複素環式部分、アリール部分もしくはヘテロアリール部分、または窒素保護基であり;
Qは、水素、ハロゲン、−CN、−S(O)1〜2Q1、−NO、−CORQ1、−COQ1、−NRQ1C(=O)RQ2、−NRQ1C(=O)ORQ2、−CONRQ1Q2、脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、脂環式部分、複素環式部分、アリール部分もしくはヘテロアリール部分、または−WRQ1であり;ここでWは、独立して、−O−、−S−または−NRQ3−であり、RQ1、RQ2およびRQ3の各出現は、独立して、水素、または脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、脂環式部分、複素環式部分、アリール部分もしくはヘテロアリール部分であり;そして
およびYは、独立して、水素、脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、脂環式部分、複素環式部分、アリール部分もしくはヘテロアリール部分;または−WRY1であるか;またはYおよびYは、YおよびYが結合される炭素原子と一緒に、構造:
【化4】

を有する部分を形成し;ここでWは、独立して、−O−、−S−または−NRY2−であり、RY1およびRY2の各出現は、独立して、水素、または脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、脂環式部分、複素環式部分、アリール部分もしくはヘテロアリール部分であり;
該化合物は、結腸腫瘍および/または卵巣腫瘍の細胞増殖を阻害するのに有効な量で存在する、
方法。
【請求項3】
被験体において結腸癌および/または卵巣癌を処置するか、または予防するための方法であって、該方法は、その必要がある被験体に、以下:
薬学的に受容可能なキャリア、アジュバント、またはビヒクル;および
構造:
【化5】

を有する化合物またはその薬学的に受容可能な塩の治療有効量、
を含有する薬学的組成物の治療有効量を投与する工程を包含し;
およびRは、それぞれ独立して、水素、ハロゲン、−CN、−S(O)1〜21A、−NO、−COR1A、−CO1A、−NR1AC(=O)R1B、−NR1AC(=O)OR1B、−CONR1A1B、脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、脂環式部分、複素環式部分、アリール部分もしくはヘテロアリールの部分、または−WR1Aであるか;またはRおよびRは、RおよびRが結合される炭素原子と一緒になって、脂環式部分、複素環式部分、アリール部分またはヘテロアリール部分を形成し;ここでWは、独立して、−O−、−S−または−NR1C−であり、R1A、R1BおよびR1Cの各出現は、独立して、水素、または脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、脂環式部分、複素環式部分、アリール部分もしくはヘテロアリール部分であり;
は、水素、脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、脂環式部分、複素環式部分、アリール部分もしくはヘテロアリール部分;またはプロドラッグ部分もしくは酸素保護基であり;
は、ハロゲン、−OR4A、−OC(=O)R4Aまたは−NR4A4Bであり;ここでR4AおよびR4Bは、独立して、水素、脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、脂環式部分、複素環式部分、アリール部分またはヘテロアリール部分;プロドラッグ部分、窒素保護基または酸素保護基であるか;またはR4AおよびR4Bは、R4AおよびR4Bが結合される窒素原子と一緒になって、複素環式部分もしくはヘテロアリール部分を形成し;
は、水素、脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、脂環式部分、複素環式部分、アリール部分またはヘテロアリール部分であり;
は、水素、ハロゲン、−CN、−S(O)1〜26A、−NO、−COR6A、−CO6A、−NR6AC(=O)R6B、−NR6AC(=O)OR6B、−CONR6A6B、脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、脂環式部分、複素環式部分、アリール部分もしくはヘテロアリール部分、または−WR6Aであるか;またはRおよびRは、RおよびRが結合される炭素原子と一緒になって、脂環式部分、複素環式部分、アリール部分またはヘテロアリール部分を形成し;ここでWは、独立して、−O−、−S−または−NR6C−であり、R6A、R6BおよびR6Cの各出現は、独立して、水素、または脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、脂環式部分、複素環式部分、アリール部分もしくはヘテロアリール部分であり;
、およびRの各出現は、独立して、水素、ハロゲン、−CN、−S(O)1〜2a1、−NO、−CORa1、−COa1、−NRa1C(=O)Ra2、−NRa1C(=O)ORa2、−CONRa1a2、脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、脂環式部分、複素環式部分、アリール部分もしくはヘテロアリール部分、または−WRa1であるか;またはR、およびRの隣接した出現は、R、およびRの隣接した出現が結合される炭素原子と一緒になって、脂環式部分、複素環式部分、アリール部分またはヘテロアリール部分を形成し;ここでWは、独立して、−O−、−S−または−NRa3−であり、Ra1、Ra2およびRa3の各出現は、独立して、水素、または脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、脂環式部分、複素環式部分、アリール部分もしくはヘテロアリール部分であり;
は、水素、ハロゲン、−CN、−S(O)1〜2c1、−NO、−CORc1、−COc1、−NRc1C(=O)Rc2、−NRc1C(=O)ORc2、−CONRc1c2;脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、脂環式部分、複素環式部分、アリール部分もしくはヘテロアリール部分、または−WRc1であるか;またはRおよびRは、RおよびRが結合される炭素原子と一緒になって、脂環式部分、複素環式部分、アリール部分またはヘテロアリール部分を形成し;ここでWは、独立して、−O−、−S−または−NRc3−であり、Rc1、Rc2およびRc3の各出現は、独立して、水素、または脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、脂環式部分、複素環式部分、アリール部分もしくはヘテロアリール部分であり;
nは、1〜5の整数であり;
は、O、S、NRX1またはCRX1X2であり;ここでRX1およびRX2は、独立して、水素、ハロゲン、脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、脂環式部分、複素環式部分、アリール部分もしくはヘテロアリール部分、または窒素保護基であり;
Qは、水素、ハロゲン、−CN、−S(O)1〜2Q1、−NO、−CORQ1、−COQ1、−NRQ1C(=O)RQ2、−NRQ1C(=O)ORQ2、−CONRQ1Q2、脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、脂環式部分、複素環式部分、アリール部分もしくはヘテロアリール部分、または−WRQ1であり;ここでWは、独立して、−O−、−S−または−NRQ3−であり、RQ1、RQ2およびRQ3の各出現は、独立して、水素、または脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、脂環式部分、複素環式部分、アリール部分もしくはヘテロアリール部分であり;そして
およびYは、独立して、水素、脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、脂環式部分、複素環式部分、アリール部分もしくはヘテロアリール部分;または−WRY1であるか;またはYおよびYは、YおよびYが結合される炭素原子と一緒に、構造:
【化6】

を有する部分を形成し;ここでWは、独立して、−O−、−S−または−NRY2−であり、RY1およびRY2の各出現は、独立して、水素、または脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、脂環式部分、複素環式部分、アリール部分もしくはヘテロアリール部分であり;
該組成物は、体重1kgあたり約0.01mg〜約200mgの間の投薬量での被験体に対する投与のために処方される、
方法。
【請求項4】
前記投薬量は、体重1kgあたり約20mg〜約60mgの間である、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記投薬量は、体重1kgあたり約5mg〜約20mgの間である、請求項3に記載の方法。
【請求項6】
前記投薬量は、体重1kgあたり約150mg〜約250mgの間である、請求項3に記載の方法。
【請求項7】
被験体において創傷の治癒を促進することで創傷を処置するための方法であって、該方法は、その必要がある被験体に、構造:
【化7】

を有する化合物またはその薬学的に受容可能な塩の治療有効量を投与する工程を包含し;
およびRは、それぞれ独立して、水素、ハロゲン、−CN、−S(O)1〜21A、−NO、−COR1A、−CO1A、−NR1AC(=O)R1B、−NR1AC(=O)OR1B、−CONR1A1B、脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、脂環式部分、複素環式部分、アリール部分もしくはヘテロアリールの部分、または−WR1Aであるか;またはRおよびRは、RおよびRが結合される炭素原子と一緒になって、脂環式部分、複素環式部分、アリール部分またはヘテロアリール部分を形成し;ここでWは、独立して、−O−、−S−または−NR1C−であり、R1A、R1BおよびR1Cの各出現は、独立して、水素、または脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、脂環式部分、複素環式部分、アリール部分もしくはヘテロアリール部分であり;
は、水素、脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、脂環式部分、複素環式部分、アリール部分もしくはヘテロアリール部分;またはプロドラッグ部分もしくは酸素保護基であり;
は、ハロゲン、−OR4A、−OC(=O)R4Aまたは−NR4A4Bであり;ここでR4AおよびR4Bは、独立して、水素、脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、脂環式部分、複素環式部分、アリール部分またはヘテロアリール部分;プロドラッグ部分、窒素保護基または酸素保護基であるか;またはR4AおよびR4Bは、R4AおよびR4Bが結合される窒素原子と一緒になって、複素環式部分もしくはヘテロアリール部分を形成し;
は、水素、脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、脂環式部分、複素環式部分、アリール部分またはヘテロアリール部分であり;
は、水素、ハロゲン、−CN、−S(O)1〜26A、−NO、−COR6A、−CO6A、−NR6AC(=O)R6B、−NR6AC(=O)OR6B、−CONR6A6B、脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、脂環式部分、複素環式部分、アリール部分もしくはヘテロアリール部分、または−WR6Aであるか;またはRおよびRは、RおよびRが結合される炭素原子と一緒になって、脂環式部分、複素環式部分、アリール部分またはヘテロアリール部分を形成し;ここでWは、独立して、−O−、−S−または−NR6C−であり、R6A、R6BおよびR6Cの各出現は、独立して、水素、または脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、脂環式部分、複素環式部分、アリール部分もしくはヘテロアリール部分であり;
、およびRの各出現は、独立して、水素、ハロゲン、−CN、−S(O)1〜2a1、−NO、−CORa1、−COa1、−NRa1C(=O)Ra2、−NRa1C(=O)ORa2、−CONRa1a2、脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、脂環式部分、複素環式部分、アリール部分もしくはヘテロアリール部分、または−WRa1であるか;またはR、およびRの隣接した出現は、R、およびRの隣接した出現が結合される炭素原子と一緒になって、脂環式部分、複素環式部分、アリール部分またはヘテロアリール部分を形成し;ここでWは、独立して、−O−、−S−または−NRa3−であり、Ra1、Ra2およびRa3の各出現は、独立して、水素、または脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、脂環式部分、複素環式部分、アリール部分もしくはヘテロアリール部分であり;
は、水素、ハロゲン、−CN、−S(O)1〜2c1、−NO、−CORc1、−COc1、−NRc1C(=O)Rc2、−NRc1C(=O)ORc2、−CONRc1c2;脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、脂環式部分、複素環式部分、アリール部分もしくはヘテロアリール部分、または−WRc1であるか;またはRおよびRは、RおよびRが結合される炭素原子と一緒になって、脂環式部分、複素環式部分、アリール部分またはヘテロアリール部分を形成し;ここでWは、独立して、−O−、−S−または−NRc3−であり、Rc1、Rc2およびRc3の各出現は、独立して、水素、または脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、脂環式部分、複素環式部分、アリール部分もしくはヘテロアリール部分であり;
nは、1〜5の整数であり;
は、O、S、NRX1またはCRX1X2であり;ここでRX1およびRX2は、独立して、水素、ハロゲン、脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、脂環式部分、複素環式部分、アリール部分もしくはヘテロアリール部分、または窒素保護基であり;
Qは、水素、ハロゲン、−CN、−S(O)1〜2Q1、−NO、−CORQ1、−COQ1、−NRQ1C(=O)RQ2、−NRQ1C(=O)ORQ2、−CONRQ1Q2、脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、脂環式部分、複素環式部分、アリール部分もしくはヘテロアリール部分、または−WRQ1であり;ここでWは、独立して、−O−、−S−または−NRQ3−であり、RQ1、RQ2およびRQ3の各出現は、独立して、水素、または脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、脂環式部分、複素環式部分、アリール部分もしくはヘテロアリール部分であり;そして
およびYは、独立して、水素、脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、脂環式部分、複素環式部分、アリール部分もしくはヘテロアリール部分;または−WRY1であるか;またはYおよびYは、YおよびYが結合される炭素原子と一緒に、構造:
【化8】

を有する部分を形成し;ここでWは、独立して、−O−、−S−または−NRY2−であり、RY1およびRY2の各出現は、独立して、水素、または脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、脂環式部分、複素環式部分、アリール部分もしくはヘテロアリール部分であり;
該化合物は、細胞遊走を増強するのに有効な量で存在する、
方法。
【請求項8】
被験体において腹水を処置するか、または予防するための方法であって、該方法は、その必要がある被験体に、構造:
【化9】

を有する化合物またはその薬学的に受容可能な塩の治療有効量を投与する工程を包含し;
およびRは、それぞれ独立して、水素、ハロゲン、−CN、−S(O)1〜21A、−NO、−COR1A、−CO1A、−NR1AC(=O)R1B、−NR1AC(=O)OR1B、−CONR1A1B、脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、脂環式部分、複素環式部分、アリール部分もしくはヘテロアリールの部分、または−WR1Aであるか;またはRおよびRは、RおよびRが結合される炭素原子と一緒になって、脂環式部分、複素環式部分、アリール部分またはヘテロアリール部分を形成し;ここでWは、独立して、−O−、−S−または−NR1C−であり、R1A、R1BおよびR1Cの各出現は、独立して、水素、または脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、脂環式部分、複素環式部分、アリール部分もしくはヘテロアリール部分であり;
は、水素、脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、脂環式部分、複素環式部分、アリール部分もしくはヘテロアリール部分;またはプロドラッグ部分もしくは酸素保護基であり;
は、ハロゲン、−OR4A、−OC(=O)R4Aまたは−NR4A4Bであり;ここでR4AおよびR4Bは、独立して、水素、脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、脂環式部分、複素環式部分、アリール部分またはヘテロアリール部分;プロドラッグ部分、窒素保護基または酸素保護基であるか;またはR4AおよびR4Bは、R4AおよびR4Bが結合される窒素原子と一緒になって、複素環式部分もしくはヘテロアリール部分を形成し;
は、水素、脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、脂環式部分、複素環式部分、アリール部分またはヘテロアリール部分であり;
は、水素、ハロゲン、−CN、−S(O)1〜26A、−NO、−COR6A、−CO6A、−NR6AC(=O)R6B、−NR6AC(=O)OR6B、−CONR6A6B、脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、脂環式部分、複素環式部分、アリール部分もしくはヘテロアリール部分、または−WR6Aであるか;またはRおよびRは、RおよびRが結合される炭素原子と一緒になって、脂環式部分、複素環式部分、アリール部分またはヘテロアリール部分を形成し;ここでWは、独立して、−O−、−S−または−NR6C−であり、R6A、R6BおよびR6Cの各出現は、独立して、水素、または脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、脂環式部分、複素環式部分、アリール部分もしくはヘテロアリール部分であり;
、およびRの各出現は、独立して、水素、ハロゲン、−CN、−S(O)1〜2a1、−NO、−CORa1、−COa1、−NRa1C(=O)Ra2、−NRa1C(=O)ORa2、−CONRa1a2、脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、脂環式部分、複素環式部分、アリール部分もしくはヘテロアリール部分、または−WRa1であるか;またはR、およびRの隣接した出現は、R、およびRの隣接した出現が結合される炭素原子と一緒になって、脂環式部分、複素環式部分、アリール部分またはヘテロアリール部分を形成し;ここでWは、独立して、−O−、−S−または−NRa3−であり、Ra1、Ra2およびRa3の各出現は、独立して、水素、または脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、脂環式部分、複素環式部分、アリール部分もしくはヘテロアリール部分であり;
は、水素、ハロゲン、−CN、−S(O)1〜2c1、−NO、−CORc1、−COc1、−NRc1C(=O)Rc2、−NRc1C(=O)ORc2、−CONRc1c2;脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、脂環式部分、複素環式部分、アリール部分もしくはヘテロアリール部分、または−WRc1であるか;またはRおよびRは、RおよびRが結合される炭素原子と一緒になって、脂環式部分、複素環式部分、アリール部分またはヘテロアリール部分を形成し;ここでWは、独立して、−O−、−S−または−NRc3−であり、Rc1、Rc2およびRc3の各出現は、独立して、水素、または脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、脂環式部分、複素環式部分、アリール部分もしくはヘテロアリール部分であり;
nは、1〜5の整数であり;
は、O、S、NRX1またはCRX1X2であり;ここでRX1およびRX2は、独立して、水素、ハロゲン、脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、脂環式部分、複素環式部分、アリール部分もしくはヘテロアリール部分、または窒素保護基であり;
Qは、水素、ハロゲン、−CN、−S(O)1〜2Q1、−NO、−CORQ1、−COQ1、−NRQ1C(=O)RQ2、−NRQ1C(=O)ORQ2、−CONRQ1Q2、脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、脂環式部分、複素環式部分、アリール部分もしくはヘテロアリール部分、または−WRQ1であり;ここでWは、独立して、−O−、−S−または−NRQ3−であり、RQ1、RQ2およびRQ3の各出現は、独立して、水素、または脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、脂環式部分、複素環式部分、アリール部分もしくはヘテロアリール部分であり;そして
およびYは、独立して、水素、脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、脂環式部分、複素環式部分、アリール部分もしくはヘテロアリール部分;または−WRY1であるか;またはYおよびYは、YおよびYが結合される炭素原子と一緒に、構造:
【化10】

を有する部分を形成し;ここでWは、独立して、−O−、−S−または−NRY2−であり、RY1およびRY2の各出現は、独立して、水素、または脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、脂環式部分、複素環式部分、アリール部分もしくはヘテロアリール部分であり;
該化合物は、腹水を処置するか、または予防するのに有効な量で存在する、
方法。
【請求項9】
前記化合物において、以下:
およびRは、それぞれ独立して、水素または置換もしくは非置換の低級アルキルであるか;またはRおよびRは、RおよびRが結合される炭素原子と一緒になって、エポキシド、アジリジンまたは置換もしくは非置換のシクロプロピル部分を形成し;
は、水素、あるいは置換もしくは非置換の低級アルキルまたは低級アリール;プロドラッグ部分もしくは酸素保護基であり;
は、ハロゲン、−OR4A、−OC(=O)R4Aまたは−NR4A4Bであり;ここでR4AおよびR4Bは、独立して、水素、または置換もしくは非置換の低級アルキル;プロドラッグ部分、窒素保護基もしくは酸素保護基であるか;またはR4AおよびR4Bは、R4AおよびR4Bが結合される窒素原子と一緒になって、複素環式部分またはヘテロアリール部分を形成するか;またはRは、Rが結合される炭素原子と一緒になって、以下の構造:
【化11】

を有する部分を形成し;
およびRは、それぞれ独立して、水素または置換もしくは非置換の低級アルキルであるか;またはRおよびRは、RおよびRが結合される炭素原子と一緒になって、エポキシド、アジリジンまたは置換もしくは非置換のシクロプロピル部分を形成し;
、およびRの各出現は、独立して、水素、ハロゲン、アルキル部分、ヘテロアルキル部分、シクロアルキル部分、ヘテロシクロアルキル部分、アリール部分もしくはヘテロアリール部分、またはWRa1であるか;またはR、およびRの隣接した出現は、一緒になって、エポキシド、アジリジンまたは置換もしくは非置換のシクロプロピル部分を形成し;ここでWは、独立して、−O−、−S−または−NRa3−であり、Ra1の各出現、およびRa3は、独立して、水素、またはアルキル部分、ヘテロアルキル部分、シクロアルキル部分、ヘテロシクロアルキル部分、アリール部分もしくはヘテロアリール部分であり;
は、水素、ハロゲン、アルキル部分、ヘテロアルキル部分、シクロアルキル部分、ヘテロシクロアルキル部分、アリール部分もしくはヘテロアリール部分、または−WRc1であるか;またはRおよびRは、RおよびRが結合される炭素原子と一緒になって、エポキシド、アジリジンまたは置換もしくは非置換のシクロプロピル部分を形成し;ここでWは、独立して、−O−、−S−または−NRc3−であり、Rc1およびRc3の各出現は、独立して、水素、またはアルキル部分、ヘテロアルキル部分、シクロアルキル部分、ヘテロシクロアルキル部分、アリール部分もしくはヘテロアリール部分であり;
nは、1〜5の整数であり;
は、O、S、NRX1またはCRX1X2であり;ここでRX1およびRX2は、独立して、水素、ハロゲン、置換もしくは非置換のアルキル、ヘテロアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリールまたはヘテロアリール、あるいは窒素保護基であり;
Qは、水素、ハロゲン、−CN、−S(O)1〜2Q1、−NO、−CORQ1、−COQ1、−NRQ1C(=O)RQ2、−NRQ1C(=O)ORQ2、−CONRQ1Q2、脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、脂環式部分、複素環式部分、アリール部分もしくはヘテロアリール部分、または−WRQ1であり;ここでWは、独立して、−O−、−S−または−NRQ3−であり、RQ1、RQ2およびRQ3の各出現は、独立して、水素、または脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、脂環式部分、複素環式部分、アリール部分もしくはヘテロアリール部分であり;
およびYは、独立して、水素、アルキル部分、ヘテロアルキル部分、シクロアルキル部分、ヘテロシクロアルキル部分、アリール部分もしくはヘテロアリール部分;または−WRY1であるか;またはYおよびYは、YおよびYが結合される炭素原子と一緒になって、構造:
【化12】

を有する部分を形成し;ここでWは、独立して、−O−、−S−または−NRY2−であり、RY1およびRY2の各出現は、独立して、水素、またはアルキル部分、ヘテロアルキル部分、シクロアルキル部分、ヘテロシクロアルキル部分、アリール部分もしくはヘテロアリール部分である、
請求項1、2、3、7または8に記載の方法。
【請求項10】
前記化合物において、R、RおよびRは、それぞれ水素であり、そして該化合物は、以下の構造:
【化13】

のうちの1つを有し;
〜R、Y、X、nおよびQは、請求項1において定義されるものであり;Wは、OまたはNHであり;そしてRY1は、水素、または脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、脂環式部分、複素環式部分、アリール部分もしくはヘテロアリール部分である、
請求項1、2、3、7または8に記載の方法。
【請求項11】
前記化合物において、R、RおよびRは、それぞれ水素であり、Qは、カルボニル含有部分であり、そして該化合物は、以下の構造:
【化14】

のうちの1つを有し;
〜R、Y、X、およびnは、請求項1において定義されるものであり;Wは、OまたはNHであり;そしてRY1は、水素、または脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、脂環式部分、複素環式部分、アリール部分もしくはヘテロアリール部分であり;Rは、置換もしくは非置換の低級アルキル部分または低級ヘテロアルキル部分であり;Rは、置換もしくは非置換のアルキル部分、ヘテロアルキル部分、シクロアルキル部分、ヘテロシクロアルキル部分、アリール部分またはヘテロアリール部分であり;そしてAlkは、置換もしくは非置換のC0〜6アルキリデン鎖またはC0〜6アルケニリデン鎖であり、ここで2つまでの隣接していないメチレン単位は、独立して、CO、CO、COCO、CONRZ1、OCONRZ1、NRZ1NRZ2、NRZ1NRZ2CO、NRZ1CO、NRZ1CO、NRZ1CONRZ2、SO、SO、NRZ1SO、SONRZ1、NRZ1SONRZ2、O、S、またはNRZ1によって必要に応じて置換され;RZ1およびRZ2の各出現は、独立して、水素、アルキル、ヘテロアルキル、アリール、ヘテロアリールまたはアシルである、
請求項1、2、3、7または8に記載の方法。
【請求項12】
前記化合物において、R、RおよびRは、それぞれ水素であり、nは、3であり、そして該化合物は、以下の構造:
【化15】

のうちの1つを有し;
〜R、Y、QおよびXは、請求項1において定義されるものであり;Wは、OまたはNHであり;そしてRY1は、水素、または脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、脂環式部分、複素環式部分、アリール部分もしくはヘテロアリール部分である、
請求項1、2、3、7または8に記載の方法。
【請求項13】
前記化合物において、R、RおよびRは、それぞれ水素であり、nは、3であり、Qは、カルボニル含有部分であり、そして該化合物は、以下の構造:
【化16】

のうちの1つを有し;
〜R、XおよびYは、請求項1において定義されるものであり;Wは、OまたはNHであり;RY1は、水素、または脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、脂環式部分、複素環式部分、アリール部分もしくはヘテロアリール部分であり;Rは、置換もしくは非置換の低級アルキル部分または低級ヘテロアルキル部分であり;Rは、置換もしくは非置換のアルキル部分、ヘテロアルキル部分、シクロアルキル部分、ヘテロシクロアルキル部分、アリール部分またはヘテロアリール部分であり;そしてAlkは、置換もしくは非置換のC0〜6アルキリデン鎖またはC0〜6アルケニリデン鎖であり、ここで2つまでの隣接していないメチレン単位は、独立して、CO、CO、COCO、CONRZ1、OCONRZ1、NRZ1NRZ2、NRZ1NRZ2CO、NRZ1CO、NRZ1CO、NRZ1CONRZ2、SO、SO、NRZ1SO、SONRZ1、NRZ1SONRZ2、O、S、またはNRZ1によって必要に応じて置換され;RZ1およびRZ2の各出現は、独立して、水素、アルキル、ヘテロアルキル、アリール、ヘテロアリールまたはアシルであり;そしてRは、置換もしくは非置換のアルキル部分、ヘテロアルキル部分、シクロアルキル部分、ヘテロシクロアルキル部分、アリール部分またはヘテロアリール部分である、
請求項1、2、3、7または8に記載の方法。
【請求項14】
前記化合物において、RおよびRは、それぞれ水素である、請求項1〜3および請求項7〜13のいずれか1項に記載の方法。
【請求項15】
前記化合物において、RおよびRは、それぞれメチルである、請求項1〜3および請求項7〜13のいずれか1項に記載の方法。
【請求項16】
前記化合物において、Rは、低級アルキルである、請求項1〜3および請求項7〜13のいずれか1項に記載の方法。
【請求項17】
前記化合物において、Rは、メチルである、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記化合物において、Rは、OH、NHまたはハロゲンである、請求項1〜3および請求項7〜13のいずれか1項に記載の方法。
【請求項19】
前記化合物において、Rは、低級アルキルである、請求項11または13に記載の方法。
【請求項20】
前記化合物において、Rは、メチルである、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
前記化合物において、Qは、構造:
【化17】

を有し;
は、置換もしくは非置換の、直鎖状または分枝状の、環式低級アルキル部分あるいは非環式低級アルキル部分であり;Rは、置換もしくは非置換の炭素環式部分、複素環式部分、アリール部分またはヘテロアリール部分であり;そしてX、YおよびZは、独立して、結合、−O−、−S−、−C(=O)−、−NRZ1−、−CHORZ1、−CHNRZ1Z2、C=S、C=N(RY1)もしくは−CH(Hal);あるいは置換もしくは非置換のC0〜6アルキリデン鎖またはC0〜6アルケニリデン鎖であり、ここで2つまでの隣接していないメチレン単位は、独立して、CO、CO、COCO、CONRZ1、OCONRZ1、NRZ1NRZ2、NRZ1NRZ2CO、NRZ1CO、NRZ1CO、NRZ1CONRZ2、SO、SO、NRZ1SO、SONRZ1、NRZ1SONRZ2、O、S、またはNRZ1によって必要に応じて置換され;Halは、F、Cl、BrおよびIから選択されるハロゲンであり;そしてRZ1およびRZ2の各出現は、独立して、水素、アルキル、ヘテロアルキル、アリール、ヘテロアリールまたはアシルであるか;またはRZ1およびRZ2は、RZ1およびRZ2が結合される窒素原子と一緒になって、複素環式部分もしくはヘテロアリール部分;および薬学的に受容可能な誘導体を形成する、
請求項1〜3、7、8、10および12のいずれか1項に記載の方法。
【請求項22】
前記化合物において、Qは、構造:
【化18】

を有し;
は、置換もしくは非置換の、直鎖状または分枝状の、環式低級アルキル部分あるいは非環式低級アルキル部分であり;Rは、置換もしくは非置換の炭素環式部分、複素環式部分、アリール部分またはヘテロアリール部分であり;そしてRは、水素、ハロゲン、−ORY1または−NRY1NRY2であり;RY1およびRY2は、独立して、水素、アルキル、ヘテロアルキル、アリール、ヘテロアリールまたはアシルであるか、またはRY1およびRY2は、RY1およびRY2が結合される窒素原子と一緒になって、複素環式部分またはヘテロアリール部分を形成する、
請求項21に記載の方法。
【請求項23】
前記化合物において、Rは、以下:
【化19】

のうちの1つであり;
pは、0〜5の整数であり;qは、1または2であり、rは、1〜6の整数であり;R8Aの書く出現は、独立して、水素、アルキル、ヘテロアルキル、アリール、ヘテロアリール、−(アルキル)アリールまたは−(アルキル)ヘテロアリール、−OR8C、−SR8C、−N(R8C、−SO2N(R8C、−(C=O)N(R8C、ハロゲン、−CN、−NO、−(C=O)OR8C、−N(R8C)(C=O)R8Dであり、R8CおよびR8Dの各出現は、独立して、水素、低級アルキル、低級ヘテロアルキル、アリール、ヘテロアリール、−(アルキル)アリールまたは−(アルキル)ヘテロアリールであり;そしてR8Bの各出現は、独立して、水素または低級アルキルである、
請求項11、13、21および22のいずれか1項に記載の方法。
【請求項24】
前記化合物において、Rは、構造:
【化20】

を有し;
8Bは、水素または低級アルキルである、
請求項23に記載の方法。
【請求項25】
前記化合物において、nは、3である、請求項1、2、3、7、8、10または11に記載の方法。
【請求項26】
前記化合物において、Yは、ORY1であり、そしてYは、低級アルキルであり;RY1は、水素または低級アルキルである、請求項10、11、12または13に記載の方法。
【請求項27】
前記化合物において、Yは、OHであり、そしてYは、CFである、請求項26に記載の方法。
【請求項28】
前記化合物において、R、RおよびRは、それぞれ水素であり、そして前記化合物は、構造:
【化21】

のうちの1つまたはその薬学的に受容可能な誘導体を有し;
〜R、nおよびQは、請求項19において定義されるものであり;そしてYおよびRY1は独立して、水素または低級アルキルである、
請求項10に記載の方法。
【請求項29】
前記化合物は、構造:
【化22】

またはその薬学的に受容可能な誘導体を有し;
〜RおよびQは、請求項1において定義されるものであり;そしてYおよびRY1は、独立して、水素または低級アルキルである、
請求項1、2または3に記載の方法。
【請求項30】
前記化合物は、構造:
【化23】

またはその薬学的に受容可能な誘導体を有し;
〜Rおよびnは、請求項19に定義されるものであり;YおよびRY1は、独立して、水素または低級アルキルであり;Rは、置換もしくは非置換の、直鎖状または分枝状の、環式低級アルキル部分あるいは非環式低級アルキル部分であり;R8Bは、水素または低級アルキルであり;そしてX、YおよびZは、独立して、結合、−O−、−S−、−C(=O)−、−NRZ1−、−CHORZ1、−CHNRZ1Z2、C=S、C=N(RY1)もしくは−CH(Hal);あるいは置換もしくは非置換のC0〜6アルキリデン鎖またはC0〜6アルケニリデン鎖であり、ここで2つまでの隣接していないメチレン単位は、独立して、CO、CO、COCO、CONRZ1、OCONRZ1、NRZ1NRZ2、NRZ1NRZ2CO、NRZ1CO、NRZ1CO、NRZ1CONRZ2、SO、SO、NRZ1SO、SONRZ1、NRZ1SONRZ2、O、S、またはNRZ1によって必要に応じて置換され;Halは、F、Cl、BrおよびIから選択されるハロゲンであり;そしてRZ1およびRZ2の各出現は、独立して、水素、アルキル、ヘテロアルキル、アリール、ヘテロアリールまたはアシルであるか;またはRZ1およびRZ2は、RZ1およびRZ2が結合される窒素原子と一緒になって、複素環式部分またはヘテロアリール部分を形成する、
請求項10に記載の方法。
【請求項31】
前記化合物は、構造:
【化24】

またはその薬学的に受容可能な誘導体を有し;
〜Rは、請求項19に定義されるものであり;YおよびRY1は、独立して、水素または低級アルキルであり;Rは、置換もしくは非置換の、直鎖状または分枝状の、環式低級アルキル部分あるいは非環式低級アルキル部分であり;R8Bは、水素または低級アルキルであり;そしてX、YおよびZは、独立して、結合、−O−、−S−、−C(=O)−、−NRZ1−、−CHORZ1、−CHNRZ1Z2、C=S、C=N(RY1)もしくは−CH(Hal);あるいは置換もしくは非置換のC0〜6アルキリデン鎖またはC0〜6アルケニリデン鎖であり、ここで2つまでの隣接していないメチレン単位は、独立して、CO、CO、COCO、CONRZ1、OCONRZ1、NRZ1NRZ2、NRZ1NRZ2CO、NRZ1CO、NRZ1CO、NRZ1CONRZ2、SO、SO、NRZ1SO、SONRZ1、NRZ1SONRZ2、O、S、またはNRZ1によって必要に応じて置換され;Halは、F、Cl、BrおよびIから選択されるハロゲンであり;そしてRZ1およびRZ2の各出現は、独立して、水素、アルキル、ヘテロアルキル、アリール、ヘテロアリールまたはアシルであるか;またはRZ1およびRZ2は、RZ1およびRZ2が結合される窒素原子と一緒になって、複素環式部分またはヘテロアリール部分を形成する、
請求項10に記載の方法。
【請求項32】
前記化合物において、−X−Y−Zは、共に部分−CH−Y−CH−を表し;Yは、−CHORY1、−CHNRY1Y2、C=O、C=S、C=N(RY1)または−CH(Hal)であり;Halは、F、Cl、BrおよびIから選択されるハロゲンであり;そしてRY1およびRY2は、独立して、水素、アルキル、ヘテロアルキル、アリール、ヘテロアリールまたはアシルであるか、またはRY1およびRY2は、RY1およびRY2が結合される窒素原子と一緒になって、複素環式部分またはヘテロアリール部分を形成する、
請求項30または31に記載の方法。
【請求項33】
前記化合物は、構造:
【化25】

を有し;
〜Rおよびnは、請求項19に定義されるものであり;YおよびRY1は、独立して、水素または低級アルキルであり;Rは、置換もしくは非置換の、直鎖状または分枝状の、環式低級アルキル部分あるいは非環式低級アルキル部分であり;R8Bは、水素または低級アルキルであり;そしてYは、−CHORY1、−CHNRY1Y2、C=O、C=S、C=N(RY1)または−CH(Hal)であり;Halは、F、Cl、BrおよびIから選択されるハロゲンであり;そしてRY1およびRY2は、独立して、水素、アルキル、ヘテロアルキル、アリール、ヘテロアリールまたはアシルであるか、またはRY1およびRY2は、RY1およびRY2が結合される窒素原子と一緒になって、複素環式部分またはヘテロアリール部分を形成する、
請求項10に記載の方法。
【請求項34】
前記化合物は、構造:
【化26】

を有し;
〜Rは、請求項19に定義されるものであり;YおよびRY1は、独立して、水素または低級アルキルであり;Rは、置換もしくは非置換の、直鎖状または分枝状の、環式低級アルキル部分あるいは非環式低級アルキル部分であり;R8Bは、水素または低級アルキルであり;そしてYは、−CHORY1、−CHNRY1Y2、C=O、C=S、C=N(RY1)または−CH(Hal)であり;Halは、F、Cl、BrおよびIから選択されるハロゲンであり;そしてRY1およびRY2は、独立して、水素、アルキル、ヘテロアルキル、アリール、ヘテロアリールまたはアシルであるか、またはRY1およびRY2は、RY1およびRY2が結合される窒素原子と一緒になって、複素環式部分またはヘテロアリール部分を形成する、
請求項10に記載の方法。
【請求項35】
前記化合物は、構造:
【化27】

を有し;
n、RおよびRは、請求項19に定義されるものであり;YおよびRY1は、独立して、水素または低級アルキルであり;R8Bは、水素または低級アルキルであり;そしてRは、水素、ハロゲン、−ORY1または-NRY1NRY2であり;RY1およびRY2は、独立して、水素、アルキル、ヘテロアルキル、アリール、ヘテロアリールまたはアシルであるか、またはRY1およびRY2は、RY1およびRY2が結合される窒素原子と一緒になって、複素環式部分またはヘテロアリール部分を形成する、
請求項10に記載の方法。
【請求項36】
前記化合物は、構造:
【化28】

を有し;
およびRは、請求項19に定義されるものであり;YおよびRY1は、独立して、水素または低級アルキルであり;R8Bは、水素または低級アルキルであり;そしてRは、水素、ハロゲン、−ORY1または-NRY1NRY2であり;RY1およびRY2は、独立して、水素、アルキル、ヘテロアルキル、アリール、ヘテロアリールまたはアシルであるか、またはRY1およびRY2は、RY1およびRY2が結合される窒素原子と一緒になって、複素環式部分またはヘテロアリール部分を形成する、
請求項10に記載の方法。
【請求項37】
前記化合物は、構造:
【化29】

を有し;
〜Rおよびnは、請求項19に定義されるものであり;YおよびRY1は、独立して、水素または低級アルキルであり;Rは、置換もしくは非置換の、直鎖状または分枝状の、環式低級アルキル部分あるいは非環式低級アルキル部分であり;そしてR8Bは、水素または低級アルキルである、
請求項10に記載の方法。
【請求項38】
前記化合物は、構造:
【化30】

を有し;
〜Rは、請求項19に定義されるものであり;YおよびRY1は、独立して、水素または低級アルキルであり;Rは、置換もしくは非置換の、直鎖状または分枝状の、環式低級アルキル部分あるいは非環式低級アルキル部分であり;そしてR8Bは、水素または低級アルキルである、
請求項10に記載の方法。
【請求項39】
前記化合物は、構造:
【化31】

を有し;
〜Rおよびnは、請求項1に定義されるものであり;YおよびRY1は、独立して、水素または低級アルキルである、
請求項1、2または3に記載の方法。
【請求項40】
前記化合物は、構造:
【化32】

を有し;
〜Rは、請求項1に定義されるものであり;そしてYおよびRY1は、独立して、水素または低級アルキルである、
請求項1、2または3に記載の方法。
【請求項41】
前記化合物は、構造:
【化33】

を有し;
〜Rおよびnは、請求項1に定義されるものであり;そしてYおよびRY1は、独立して、水素または低級アルキルである、
請求項1、2または3に記載の方法。
【請求項42】
前記化合物は、以下の構造:
【化34】

を有し;
〜Rは、請求項1に定義されるものであり;そしてYおよびRY1は、独立して、水素または低級アルキルである、
請求項1、2または3に記載の方法。
【請求項43】
前記化合物において、RおよびRは、それぞれ低級アルキルである、請求項39〜42のいずれか1項に記載の方法。
【請求項44】
前記化合物において、RおよびRは、それぞれメチルである、請求項43に記載の方法。
【請求項45】
前記化合物において、Rは、低級アルキルである、請求項39〜42のいずれか1項に記載の方法。
【請求項46】
前記化合物において、Rは、メチルである、請求項45に記載の方法。
【請求項47】
前記化合物において、Rは、ヒドロキシル、低級アルコキシ、アシロキシ、アミノまたはハロゲンであるか、またはRは、Rが結合される炭素原子と一緒になって、構造:
【化35】

を有する部分を形成し;RY1およびYは、独立して、水素、低級アルキル、アリールまたはヘテロアリールである、請求項39〜42のいずれか1項に記載の方法。
【請求項48】
前記化合物において、Rは、OH、OAc、NHまたはFであるか、またはRは、Rが結合される炭素原子と一緒になって、構造:
【化36】

を有する部分を形成する、請求項47に記載の方法。
【請求項49】
前記化合物において、立体中心:
【化37】

は、以下の立体化学:
【化38】

を有する、請求項39〜42のいずれか1項に記載の方法。
【請求項50】
前記化合物において、立体中心:
【化39】

は、以下の立体化学:
【化40】

を有する、請求項39〜42のいずれか1項に記載の方法。
【請求項51】
前記化合物において、Y2は、1個〜3個のハロゲン原子によって必要に応じて置換される低級アルキルであり、そしてRY1は、水素または低級アルキルである、請求項47に記載の方法。
【請求項52】
前記化合物において、Yは、1個〜3個のハロゲン原子によって必要に応じて置換される低級アルキルであり、そしてRY1は、水素または低級アルキルである、請求項39〜42のいずれか1項に記載の方法。
【請求項53】
前記化合物において、Yは、1個〜3個のハロゲン原子によって必要に応じて置換される低級アルキルであり、そしてRY1は、水素または低級アルキルであり;R、RおよびRは、それぞれメチルであり;Rは、OH、OAc、NHまたはFであるか、またはRは、Rが結合される炭素原子と一緒になって、構造:
【化41】

を有する部分を形成し;そして立体中心:
【化42】

は、以下の立体化学:
【化43】

を有する、請求項39〜42のいずれか1項に記載の方法。
【請求項54】
前記化合物は、構造:
【化44】

のうちの1つを有し;
およびYは、独立して、水素、アルキル部分、ヘテロアルキル部分、シクロアルキル部分、ヘテロシクロアルキル部分、アリール部分もしくはヘテロアリール部分;または−WRY1であるか;またはYおよびYは、YおよびYが結合される炭素原子と一緒になって、構造:
【化45】

を有する部分を形成し;ここでWは、独立して、−O−、−S−または-NRY2−であり、RY1およびRY2の各出現は、独立して、水素、またはアルキル部分、ヘテロアルキル部分、シクロアルキル部分、ヘテロシクロアルキル部分、アリール部分もしくはヘテロアリール部分である、
請求項1、2、3、7または9に記載の方法。
【請求項55】
前記化合物は、構造:
【化46】

のうちの1つを有し;
およびYは、独立して、水素、アルキル部分、ヘテロアルキル部分、シクロアルキル部分、ヘテロシクロアルキル部分、アリール部分もしくはヘテロアリール部分;または−WRY1であるか;またはYおよびYは、YおよびYが結合される炭素原子と一緒になって、構造:
【化47】

を有する部分を形成し;ここでWは、独立して、−O−、−S−または-NRY2−であり、RY1およびRY2の各出現は、独立して、水素、またはアルキル部分、ヘテロアルキル部分、シクロアルキル部分、ヘテロシクロアルキル部分、アリール部分もしくはヘテロアリール部分である、
請求項1、2、3、7または9に記載の方法。
【請求項56】
前記化合物は、構造:
【化48】

を有し;
nは、3であり;そしてYおよびYは、独立して、水素、アルキル部分、ヘテロアルキル部分、シクロアルキル部分、ヘテロシクロアルキル部分、アリール部分またはヘテロアリール部分である、請求項54に記載の方法。
【請求項57】
前記化合物は、構造:
【化49】

を有し;
およびYは、独立して、水素、アルキル部分、ヘテロアルキル部分、シクロアルキル部分、ヘテロシクロアルキル部分、アリール部分またはヘテロアリール部分である、請求項54に記載の方法。
【請求項58】
およびRは、それぞれメチルである、請求項56または57に記載の方法。
【請求項59】
は、低級アルキルである、請求項56または57に記載の方法。
【請求項60】
は、メチルである、請求項59に記載の方法。
【請求項61】
は、OH、OAc、NHまたはハロゲンであるか、またはRは、Rが結合される炭素原子と一緒になって、構造:
【化50】

を有する部分を形成する、請求項56または57に記載の方法。
【請求項62】
前記化合物は、以下の構造:
【化51】

のうちの1つを有する、請求項1、2、3、7または8に記載の方法。
【請求項63】
前記化合物は、結腸腫瘍細胞の転移を阻害するのに有効な量で存在する、請求項1、2または3に記載の方法。
【請求項64】
前記化合物は、卵巣腫瘍細胞の転移を阻害するのに有効な量で存在する、請求項1、2または3に記載の方法。
【請求項65】
細胞傷害性薬剤をさらに含む、請求項1、2または3に記載の方法。
【請求項66】
前記細胞傷害性薬剤は、抗癌剤である、請求項65に記載の方法。
【請求項67】
緩和療法用薬剤をさらに含む、請求項1、2または3に記載の方法。
【請求項68】
前記組成物は、体重1kgあたり約20mg〜約60mgの間の投薬量で投与される、請求項62に記載の方法。
【請求項69】
細胞傷害性薬剤を投与する工程をさらに包含する、請求項62に記載の方法。
【請求項70】
前記細胞傷害性薬剤は、抗癌剤である、請求項69に記載の方法。
【請求項71】
緩和療法用薬剤を投与する工程をさらに包含する、請求項62に記載の方法。
【請求項72】
前記被験体は、哺乳動物である、請求項1、2、3、7または8に記載の方法。
【請求項73】
前記被験体は、ヒトである、請求項72に記載の方法。
【請求項74】
結腸癌および/または卵巣癌を処置するか、または予防するための薬学的組成物であって、該組成物は、以下:
薬学的に受容可能なキャリア、アジュバント、またはビヒクル;および
構造:
【化52】

を有する化合物またはその薬学的に受容可能な塩の治療有効量、
を含有し;
およびRは、それぞれ独立して、水素、ハロゲン、−CN、−S(O)1〜21A、−NO、−COR1A、−CO1A、−NR1AC(=O)R1B、−NR1AC(=O)OR1B、−CONR1A1B、脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、脂環式部分、複素環式部分、アリール部分もしくはヘテロアリールの部分、または−WR1Aであるか;またはRおよびRは、RおよびRが結合される炭素原子と一緒になって、脂環式部分、複素環式部分、アリール部分またはヘテロアリール部分を形成し;ここでWは、独立して、−O−、−S−または−NR1C−であり、R1A、R1BおよびR1Cの各出現は、独立して、水素、または脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、脂環式部分、複素環式部分、アリール部分もしくはヘテロアリール部分であり;
は、水素、脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、脂環式部分、複素環式部分、アリール部分もしくはヘテロアリール部分;またはプロドラッグ部分もしくは酸素保護基であり;
は、ハロゲン、−OR4A、−OC(=O)R4Aまたは−NR4A4Bであり;ここでR4AおよびR4Bは、独立して、水素、脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、脂環式部分、複素環式部分、アリール部分またはヘテロアリール部分;プロドラッグ部分、窒素保護基または酸素保護基であるか;またはR4AおよびR4Bは、R4AおよびR4Bが結合される窒素原子と一緒になって、複素環式部分もしくはヘテロアリール部分を形成し;
は、水素、脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、脂環式部分、複素環式部分、アリール部分またはヘテロアリール部分であり;
は、水素、ハロゲン、−CN、−S(O)1〜26A、−NO、−COR6A、−CO6A、−NR6AC(=O)R6B、−NR6AC(=O)OR6B、−CONR6A6B、脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、脂環式部分、複素環式部分、アリール部分もしくはヘテロアリール部分、または−WR6Aであるか;またはRおよびRは、RおよびRが結合される炭素原子と一緒になって、脂環式部分、複素環式部分、アリール部分またはヘテロアリール部分を形成し;ここでWは、独立して、−O−、−S−または−NR6C−であり、R6A、R6BおよびR6Cの各出現は、独立して、水素、または脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、脂環式部分、複素環式部分、アリール部分もしくはヘテロアリール部分であり;
、およびRの各出現は、独立して、水素、ハロゲン、−CN、−S(O)1〜2a1、−NO、−CORa1、−COa1、−NRa1C(=O)Ra2、−NRa1C(=O)ORa2、−CONRa1a2、脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、脂環式部分、複素環式部分、アリール部分もしくはヘテロアリール部分、または−WRa1であるか;またはR、およびRの隣接した出現は、R、およびRの隣接した出現が結合される炭素原子と一緒になって、脂環式部分、複素環式部分、アリール部分またはヘテロアリール部分を形成し;ここでWは、独立して、−O−、−S−または−NRa3−であり、Ra1、Ra2およびRa3の各出現は、独立して、水素、または脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、脂環式部分、複素環式部分、アリール部分もしくはヘテロアリール部分であり;
は、水素、ハロゲン、−CN、−S(O)1〜2c1、−NO、−CORc1、−COc1、−NRc1C(=O)Rc2、−NRc1C(=O)ORc2、−CONRc1c2;脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、脂環式部分、複素環式部分、アリール部分もしくはヘテロアリール部分、または−WRc1であるか;またはRおよびRは、RおよびRが結合される炭素原子と一緒になって、脂環式部分、複素環式部分、アリール部分またはヘテロアリール部分を形成し;ここでWは、独立して、−O−、−S−または−NRc3−であり、Rc1、Rc2およびRc3の各出現は、独立して、水素、または脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、脂環式部分、複素環式部分、アリール部分もしくはヘテロアリール部分であり;
nは、1〜5の整数であり;
は、O、S、NRX1またはCRX1X2であり;ここでRX1およびRX2は、独立して、水素、ハロゲン、脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、脂環式部分、複素環式部分、アリール部分もしくはヘテロアリール部分、または窒素保護基であり;
Qは、水素、ハロゲン、−CN、−S(O)1〜2Q1、−NO、−CORQ1、−COQ1、−NRQ1C(=O)RQ2、−NRQ1C(=O)ORQ2、−CONRQ1Q2、脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、脂環式部分、複素環式部分、アリール部分もしくはヘテロアリール部分、または−WRQ1であり;ここでWは、独立して、−O−、−S−または−NRQ3−であり、RQ1、RQ2およびRQ3の各出現は、独立して、水素、または脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、脂環式部分、複素環式部分、アリール部分もしくはヘテロアリール部分であり;そして
およびYは、独立して、水素、脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、脂環式部分、複素環式部分、アリール部分もしくはヘテロアリール部分;または−WRY1であるか;またはYおよびYは、YおよびYが結合される炭素原子と一緒に、構造:
【化53】

を有する部分を形成し;ここでWは、独立して、−O−、−S−または−NRY2−であり、RY1およびRY2の各出現は、独立して、水素、または脂肪族部分、ヘテロ脂肪族部分、脂環式部分、複素環式部分、アリール部分もしくはヘテロアリール部分であり;
該組成物は、体重1kgあたり約0.01mg〜約200mgの間の投薬量での被験体に対する投与のために処方される、
薬学的組成物。
【請求項75】
前記投薬量は、体重1kgあたり約20mg〜約60mgの間である、請求項74に記載の組成物。
【請求項76】
前記投薬量は、体重1kgあたり約5mg〜約20mgの間である、請求項74に記載の組成物。
【請求項77】
前記投薬量は、体重1kgあたり約150mg〜約250mgの間である、請求項74に記載の組成物。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5−1】
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【図5−2】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【公表番号】特表2008−500366(P2008−500366A)
【公表日】平成20年1月10日(2008.1.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−515355(P2007−515355)
【出願日】平成17年5月25日(2005.5.25)
【国際出願番号】PCT/US2005/018603
【国際公開番号】WO2006/001967
【国際公開日】平成18年1月5日(2006.1.5)
【出願人】(593079070)スローン−ケッタリング・インスティテュート・フォー・キャンサー・リサーチ (6)
【氏名又は名称原語表記】SLOAN−KETTERING INSTITUTE FOR CANCER RESEARCH
【Fターム(参考)】