説明

発光装置を有する車輪ブレーキ

【課題】
従来技術に対する発展形及び選択肢を提供することにより、これまでの欠点を克服し、一方で、例えば車両の良好な視認性又は運転障害の表示の可能性による車両安全性を向上させ、他方で、車両又は車輪ブレーキの光学的な作用を強化する。
【解決手段】
車両用の車輪ブレーキにおいて、車輪ブレーキが発光装置を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、特に車両用の車輪ブレーキに関する。公知の実施形は、ドラムブレーキ又はディスクブレーキであり、ディスクブレーキは、更にまた固定キャリパ式ディスクブレーキと浮動キャリパ式ディスクブレーキに区分可能である。
【背景技術】
【0002】
最近の車両では、一方で道路交通における安全性を高い視認性により改善し、他方で視覚的な外観を拡充するために、多くの車両要素が発光手段を備えることが見られる。特許文献1には、車両のホイールに取り付けられた車両の光放出装置が開示されている。これによれば、交通安全性が改善される。好ましいことに、この装置は、ホイールリムのホイールキャップに一体化され、バッテリ、発光手段及び切替え装置を有する。この場合、バッテリの必要性は、バッテリを規則的に交換しなければならないので、欠点と見なすことができる。
【0003】
更に、リムが増々金銀線細工をして形成され、これにより車輪ブレーキが増々視覚的に認知される傾向が見られる。この理由から、車輪ブレーキの部品は、デザインに関して最適化される。未公開の特許文献2は、特に、ディスクブレーキの外観を保護シールドによって調和させることを内容とする。
【特許文献1】独国実用新案第298 15 882号明細書
【特許文献2】独国特許出願第10 2006 025 304.3号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の課題は、これまでの欠点を克服することができる、従来技術に対する発展形及び選択肢を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
この課題は、本発明によれば請求項1の特徴により、車輪ブレーキが発光装置を有することによって解決される。この技術的措置によって、多くの有利な発展を示すことができる。一方で、ここでは、例えば車両の良好な視認性又は運転障害の表示の可能性による車両安全性の向上を挙げることができる。他方で、本発明の教えにより、車両又は車輪ブレーキの視覚的な作用を強化するための措置が得られる。
【0006】
本発明の有利な発展形は、発光装置が、車輪ブレーキの回転不能部分に配設されていることを内容とする。これにより、発光装置の電力供給は、電気エネルギーを直接車両のバッテリ回路からケーブルを介して車輪ブレーキに導通することによって、費用のかかるスライド接点又は他の無線の伝送方式を用いずに済むことが得られる。これは、電力供給部をホイールセンサ、摩耗センサ又は車輪ブレーキの配線をした他の要素の配線供給部に統合することにより、特に簡単に行なうことができる。車両ブレーキは、大抵は、圧力下にある作動室内の液体が移動可能なピストンを運動させることによって油圧操作される。しかしながら、今後は車両の他の操作機構にも、特に電気的及び電気機械的な操作部又は制動力の自己増幅部を有するブレーキにも使用されることが際立っている。電気操作される車輪ブレーキを使用する場合、電力供給は、特に簡単なやり方で実現することができる。
【0007】
更に、回転不能部分はブレーキキャリパを有する。このブレーキキャリパは、少なくとも車輪ブレーキのブレーキディスクを包囲するが、ブレーキディスクは、回転不能に車両のホイールと結合されており、強制的に案内されて車輪の回転運動に加わる。ブレーキキャリパは、浮動キャリパ式ディスクブレーキの浮動キャリパとすることができるが、ブレーキキャリパは、移動可能に車両に固定のホルダ上に支承されている。この場合、ブレーキキャリパは、キャリパブリッジを介して結合されている2つのキャリパ脚部を有する。一方の脚部には、少なくとも1つの操作装置が設けられており、この操作装置は、ブレーキパッドをブレーキディスクに押し付け、反力によりキャリパ全体を反対方向に移動させ、これにより他方のキャリパ脚部のブレーキパッドをブレーキディスクの他方の面に押し付ける。固定キャリパの使用も可能であるが、ブレーキディスクは、両側に設けられた操作装置とブレーキパッドの作用を受け、この場合、ブレーキキャリパは車両に固定されたままである。更に、他のキャリパ構造形態も、例えば固定キャリパ式ブレーキと浮動キャリパ式ブレーキ又はウエッジブレーキのブレーキキャリパの混合形態も考えられる。
【0008】
本発明の他の実施形は、発光装置の幾何学形状の刻印により、ブレーキキャリパの多次元的な輪郭が少なくとも部分的に複製されていることを内容とする。この措置は、特に車輪ブレーキのブレーキキャリパが車両の特徴的な形状要素を含んでいる場合に、車輪ブレーキの外観を強化することを目標とする。
【0009】
更に、発光装置は、例えばリング状に曲げられた発光リング又は発光ホースが車輪ブレーキの回転不能部分に取り付けられ、このリング部分がブレーキディスクに追従することによって、発光装置がブレーキディスクの幾何学形状を感じるように形成することができる。この場合、発光装置のこの実施形は、完全に又は部分的にだけ、単色で又は多色で又は更には発光装置により少なくとも部分的にブレーキディスクの回転軸を中心として回転する発光効果が発生可能であるように発光可能である。このように、ブレーキディスクの回転運動を感じる発光装置の視覚的な回転が得られる。好ましくはホイール回転数センサの信号が発光装置の制御のために使用されることによって、発光装置の回転効果がブレーキディスクの回転数に同調している場合が特に有利である。
【0010】
本発明の基本思想は、ドラムブレーキにも拡張可能である。この場合、車輪ブレーキの回転不能部分がドラムブレーキのブレーキキャリアを有し、発光装置がブレーキキャリアに配設されている。
【0011】
発光装置の具体的な実施形は、自由に選択可能であるが、好ましくは少なくとも1つの発光ホース及び/又は蛍光フィルム及び/又はディスプレイ及び/又はLEDが使用可能である。種々に刻印されたこれら発光装置は、自由に組み合わせ可能であり、個々に又は一緒に適用可能である。発光フィルムは、取付けのための相応の面を備えるので、車輪ブレーキの回転不能部分に、特にブレーキキャリパに好適である。発光ホース又はホース状の発光装置は、ブレーキディスクの光技術的な強調のために有利である。LED又はランプも、点状の発光や低い場所及び電力必要量のために有利であることが分かる。
【0012】
発光装置は、特にこれがブレーキキャリパに設けられている場合には、非常に有利に、識別マークとして機能するため、グラフィック文字要素及び/又は形状要素及び/又は画像要素として形成されている。この場合、例えば特徴的なデザイン特徴、ロゴ、又は車両の文字要素を車輪ブレーキの発光装置により表示し、このようにして車両製造業者のコーポレートデザインの思想を考慮することができる。
【0013】
本発明の別の実施形は、発光装置を車輪ブレーキから熱的に分離することを内容とする。これは、摩擦エネルギーが熱の形で車輪ブレーキの部品から放射され、これにより、状況によっては発光装置が巻き添えにされるので有効である。このような分離は、車輪ブレーキと発光装置間に絶縁層又は絶縁シールドを使用することによって考えられる。この場合、一方でブレーキキャリパを衝撃又は他のマイナスの影響から保護し、更に車輪ブレーキをコンパクトで調和した外観にし、他方で発光装置を収容し、この発光装置を熱的過負荷から保護する保護シールドの使用が特に有利であることが分かった。
【0014】
車輪ブレーキは、特に濡れた場合に著しい汚れの支配下にあるので、本発明の別の形成によれば、車輪ブレーキに、発光装置を汚れから解放し、これにより発光力を保証するために適している清掃をするための手段が設けられている。この清掃をするための手段は、必要なエネルギーを車輪ブレーキの回転エネルギーから受け取り、ある程度の回転数以降は作用しなくなり、これにより、発光装置が機械的な過負荷によって損害を受けることを防止する。
【0015】
車輪ブレーキの発光装置は、有利に、車両の種々の運転状態及び/又は個々の成分、特にブレーキシステムの種々の運転状態を表示するために使用することができる。この場合、種々の運転状態に、発光装置の異なった発光状態が対応可能である。
【0016】
更に、車両又はブレーキシステム自身が異なった運転状態を検出するための手段を備え、少なくとも
−運転状態の検出と等級分けをするステップと
−車輪ブレーキの発光装置の運転状態に対応した一定の発光状態を取るステップと
が実施される、車両の運転状態及び/又は車両の個々の成分、特にブレーキシステムの運転状態を表示するための本発明による方法を開示する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
図面及び後続の説明により本発明を詳細に説明する。この場合、それぞれの図に図した特徴は、ここに示した組み合わせの変形例に拘束されるのではなく、全ての個々の特徴を個々に使用することも他の組み合わせで使用することも考えられる。
【0018】
図1に示した車輪ブレーキ1は、車両に固定のホルダ5と、ボルトガイド8を介して軸方向に移動可能にホルダ5上に支承されているブレーキキャリパ2を有する。この場合、ブレーキキャリパ2は、軸方向内側の車両側のケース脚部10と軸方向外側のケース脚部11とこれらを結合するケースブリッジ12とを備える。内側のケース脚部10には、電気機械的な機能原理に基づく操作装置13が設けられている。電気機械式の操作装置13を制御するために、制御調整ユニット(WCU: Wheel Control Unit)43が車輪ブレーキ1に設けられている。ブレーキキャリパはブレーキディスク6を包囲するが、車輪ブレーキの操作時にブレーキディスク6の摩擦面7は両側に設けられたブレーキパッドの作用を受ける。
【0019】
車輪ブレーキ1に、この実施例では2つの異なった発光装置3,4が設けられている。一方の発光装置3は、ブレーキキャリパ2のケース脚部11に取り付けられているが、リングの形をした第2の発光装置4はブレーキディスク6を感じる。この場合、ブレーキキャリパ2の発光装置3は、ケース脚部11に一体化されているが、もっぱら発光装置3の輪郭は文字列14の形で見ることができる。図1では、概略的に記入した光線15が稼動中の発光装置43を象徴する。第2の発光装置4は、形状剛性のある発光ホース16として形成されており、この発光ホースは、両端部をブレーキキャリパ2に固定され、円形にブレーキディスク6の輪郭に追従する。発光装置3,4は、ブレーキキャリパ2及び接続部42を介して制御調整ユニット43と電気的に接続されている。
【0020】
発光の仕方については、種々の可能性が設けられている:
・発光ホース16の−種々の色での−全面発光。
このように、ブレーキディスク6は、全体的に照らされ、ここに図示してないホイールリムを通して見える。
・発光ホース16の一定部分17,18のみの発光。
この場合、部分17,18は、違う位置に設けられてもよく、特に、発光する部分17,18がブレーキディスク6の回転方向19に応じて発光ホース16に沿って移動するように変化する。これにより、発光装置4の視覚的な回転効果20が生じ、この回転運動がブレークディスク6の回転速度に適合されている場合に特に印象的である。
・前記の発光例の混合形。
この場合、ブレーキを操作しない場合に発光ホース16は、部分17,18が移動し、回転に同期して発光することに基づいた回転効果を示す。ブレーキ操作中は、発光ホース全体が起動され、好ましくは発光強度が制動力の大きさに比例する。
【0021】
図1の車輪ブレーキ1には、付加的に発光装置4を清掃するための手段21が例示的に図示されている。この手段は、バネ23によって半径方向に立ち上がるように予荷重を受け、シーソー式のカウンタウエイト24に結合された、軸方向に旋回可能なブラシ配設部22を有する。ブレーキディスク6の回転数が低い場合、ブラシ配設部22は発光装置4を清掃するが、これに対して回転数が高い場合はカウンタウエイト24の遠心力がバネ23のバネ荷重を上回り、これにより、ブラシ配設部22が旋回し、作用外に移動される。従って、発光装置4の機械的な過負荷が防止される。
【0022】
図2では、発光装置33,34を有する車輪ブレーキ31のブレーキキャリパ32の他の実施形を挙げる。発光装置33は、蛍光フィルム35として形成されており、この蛍光フィルムは、ブレーキキャルパ32に取り付けられており、大きな面積でブレーキキャリパをカバーする。蛍光フィルム35は、多岐にわたり形成することができ、この場合は、発光部分と非発光部分が設けられている。発光部分は、特徴的な形状要素36,37,38と文字列39を有する。加えて、2つのLEDの形態の別の発光装置34が、ブレーキキャリパ32のブレーキディスク側に取り付けられており、この発光装置は、概略的な光線41により示されるように、図示されてないブレーキディスクの摩擦面を少なくとも部分的に照らす。
【0023】
発光装置33,34は、永続的に車両ライトの接続時又は車輪ブレーキ31の操作状態に応じて起動することができる。蛍光フィルム35は、好ましくは車両ライトと共に起動され、これに対して、ブレーキディスクの照明用のLED40は、ブレーキ操作時にのみ、特にブレーキの強さに依存して制御される。LED40の色を相応に選択した場合には、ブレーキ操作のためにブレーキディスクが燃えているかのような印象を与えることができる。
【0024】
図3〜5は、2つの発光装置53,54を有する車輪ブレーキ51のブレーキキャリパ52同じ構成を示す。この場合、発光装置54は、図1の構成に従って、図示されてないブレーキディスクを照明するために使用される発光ホース55として実現されている。ブレーキキャリパ52の外側のケース脚部56にディスプレイ57の形態の第2の発光装置53が取り付けられており、このディスプレイは、可変多様発光状態を採用することができる。ディスプレイ57は、蛍光フィルム又は他の発光体をベースにすることができ、必ずしもLCディスプレイとして形成されていなくてもよい。
【0025】
種々の発光状態の例として図4及び5を挙げる。この場合、ブレーキキャリパ52のディスプレイ57には車両のパーキングブレーキの操作状態が示されている。図4には操作されたパーキングブレーキの標準的な運転状態がシンボル58により示され、これに対して図5には、図示したシンボル59がパーキングブレーキの故障を知らせる。
【0026】
図6には、保護シールド69を備える、発光装置63,64を有する車輪ブレーキ61の別の実施形が示されている。この場合、発光装置63,64は保護シールドに一体化されている。保護シールド69は、車輪ブレーキ61が汚れたり、他の好ましくない影響を受けないようにするという目的を有する。また、保護シールド69は、個々の部品を覆うことによって、車輪ブレーキ61の外観を統一し、視覚的な全体印象を調和させるために使用することができる。加えて、この有利な2重効果以外に、保護シールド69はグラフィッカルに適用に合わせて、例えばネーム又は形式表示と共に形成することができる。この場合、保護シールド69は、ブレーキキャリパ62及びホルダ65の本質的な部分を覆うように、即ち、車輪ブレーキ61の車両とは反対側の一定の表面を構成するように、形成されている。保護シールド69が発光装置63,64を収容することによって、これら発光装置は、熱的にブレーキキャリパ62及びホルダ65から分離され、過熱されないように保護されている。図6に示した発光装置63,64は、蛍光フィルム67及びLED68として図2の変形例と同様に形成されている。
【0027】
一般的に、発光装置を有する本発明による車輪ブレーキの前記図1〜6の全ての実施変形例は、車両の種々の運転状態及び/又は車両の個々の成分、特にブレーキシステムの種々の運転状態を、車輪ブレーキの発光装置によって表示する状態にある。この場合、車両は、異なった運転状態を検出するための手段を有し、これら運転状態は、検出及び等級わけされる。多様なこれら運転状態のそれぞれに、記憶ユニットによって発光装置のそれぞれの発光状態が対応しており、この発光状態に発光装置が相応に移される。表示すべき運転状態は、多種多様であり、例えば車両ライトの起動、標準的なブレーキ操作、緊急ブレーキ、加速、ブレーキ操作のない走行、パーキングブレーキの起動、パーキングブレーキの故障、遠隔制御を介する車両の開閉、車両の運転不能状態又は一般的な警告状態を挙げることができる。運転状態に応じて、発光装置は、視覚的な警告信号、膨張、収縮又は一定の照明、点滅、発光部分の異動、又は他の光の効果を提供する。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】発光装置を有する車輪ブレーキの第1の実施形を示す。
【図2】発光装置を有する車輪ブレーキのブレーキキャリパの他の実施形を示す。
【図3】発光装置を有する車輪ブレーキのブレーキキャリパの別の実施形を示す。
【図4】一定の発光状態の図3によるブレーキキャリパを示す。
【図5】他の発光状態の図4によるブレーキキャリパを示す。
【図6】発光装置を有する車輪ブレーキの発展形を示す。
【符号の説明】
【0029】
1 車輪ブレーキ
2 ブレーキキャリパ
3 発光装置
4 発光装置
5 ホルダ
6 ブレーキディスク
7 摩擦面
8 ボルトガイド
9 回転軸
10 ケース脚部
11 ケース脚部
12 ケースブリッジ
13 操作装置
14 文字列
15 光線
16 発光ホース
17 部分
18 部分
19 回転方向
20 回転効果
21 清掃をするための手段
22 ブラシ配設部
23 バネ
24 カウンタウエイト
31 車輪ブレーキ
32 ブレーキキャリパ
33 発光装置
34 発光装置
35 蛍光フィルム
36 形状要素
37 形状要素
38 形状要素
39 文字列
40 LED
41 光線
42 接続部
43 制御調整ユニット
51 車輪ブレーキ
52 ブレーキキャリパ
53 発光装置
54 発光装置
55 発光ホース
56 ケース脚部
57 ディスプレイ
58 シンボル
59 シンボル
61 車輪ブレーキ
62 ブレーキキャリパ
63 発光装置
64 発光装置
65 ホルダ
66 ブレーキディスク
67 蛍光フィルム
68 LED
69 保護シールド

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両用の車輪ブレーキにおいて、車輪ブレーキ(1,31,51,61)が発光装置(3,4,33,34,53,54,63,64)を有することを特徴とする車輪ブレーキ。
【請求項2】
発光装置(3,4,33,34,53,54,63,64)が、車輪ブレーキ(1,31,51,61)の回転不能部分に配設されていることを特徴とする請求項1に記載の車輪ブレーキ。
【請求項3】
回転不能部分がブレーキキャリパ(2,32,52,62)を有し、このブレーキキャリパが、取付け状態でブレーキディスク(6,66)を包囲することを特徴とする請求項2に記載の車輪ブレーキ。
【請求項4】
発光装置(33)の幾何学形状の刻印により、ブレーキキャリパ(32)の多次元的な輪郭が少なくとも部分的に複製されていることを特徴とする請求項3に記載の車輪ブレーキ。
【請求項5】
発光装置(4,54)の立体的な刻印が、少なくとも部分的にブレーキディスク(6)の形状に一致することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の車輪ブレーキ。
【請求項6】
発光装置(4)が発光部分(17,18)を備え、これら発光部分が、少なくとも部分的にブレーキディスク(6)の回転軸(9)を中心として回転することを特徴とする請求項5に記載の車輪ブレーキ。
【請求項7】
回転不能部分がドラムブレーキのブレーキキャリアを有し、発光装置がブレーキキャリアに配設されていることを特徴とする請求項2に記載の車輪ブレーキ。
【請求項8】
発光装置(3,4,33,34,53,54,63,64)が、少なくとも1つの発光ホース(16,55)及び/又は蛍光フィルム(35,67)及び/又はディスプレイ(57)及び/又はLED(40,68)を有することを特徴とする請求項1〜7のいずれか1つに記載の車輪ブレーキ。
【請求項9】
発光装置(3,53,63)が、識別マークとして機能するため、グラフィック文字要素及び/又は形状要素及び/又は画像要素(14,36,37,39,58,59)として形成されていることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1つに記載の車輪ブレーキ。
【請求項10】
発光装置(63)が車輪ブレーキ(61)から熱的に分離されていることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1つに記載の車輪ブレーキ。
【請求項11】
発光装置(63)がブレーキキャリパ(62)の保護シールド(69)に設けられていることを特徴とする請求項10に記載の車輪ブレーキ。
【請求項12】
車輪ブレーキ(1)が、発光装置(4)を汚れから解放し、これにより発光力を保証するために適している清掃をするための手段(21)を有することを特徴とする請求項1〜11のいずれか1つに記載の車輪ブレーキ。
【請求項13】
発光装置(3,4,33,34,53,54,63,64)の異なった発光状態を基にして、車両の種々の運転状態及び/又は個々の成分、特にブレーキシステムの種々の運転状態が表示可能であることを特徴とする請求項1〜12のいずれか1つに記載の車輪ブレーキ。
【請求項14】
車両又はブレーキシステム自身が異なった運転状態を検出するための手段を備える、車両の運転状態及び/又は車両の個々の成分、特にブレーキシステムの運転状態を表示するための方法において、
この方法が、
−運転状態の検出と等級分けをするステップと
−車輪ブレーキ(1,31,51,61)の発光装置(3,4,33,34,53,54,63,64)の運転状態に対応した一定の発光状態を取るステップと
を有することを特徴とする方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2008−45737(P2008−45737A)
【公開日】平成20年2月28日(2008.2.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−141488(P2007−141488)
【出願日】平成19年5月29日(2007.5.29)
【出願人】(399023800)コンティネンタル・テーベス・アクチエンゲゼルシヤフト・ウント・コンパニー・オッフェネ・ハンデルスゲゼルシヤフト (162)
【Fターム(参考)】