説明

発泡性アルコール組成物

【課題】発泡される際、フワフワと膨らんでおりかつ安定しているフォームを形成する、広く適用される発泡性アルコール組成物を提供する。
【解決手段】発泡性アルコール組成物は、アルコール組成物全体の質量基準で、約40%以上のアルコール、及びジェミニ界面活性剤、硫酸エステル、ジエステル、C10-34脂肪アルコール、ポリクオタニウムポリマー、及びその組み合わせから選ばれる発泡界面活性剤を包含する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、発泡性アルコール組成物に関し、さらに詳しくは、ジェミニ界面活性剤、硫酸エステル、ジエステル、C10-34脂肪アルコール、ポリクオタニウムポリマー、及びその組み合わせから選ばれる発泡界面活性剤を包含する発泡性アルコール組成物に関する。
【背景技術】
【0002】
フォーム(泡状)洗浄剤製品は、1つには、表面上に広げることが容易であるとの理由により、好評である。消費者は、フォームセッケン製品の豪華さを好むようである。少なくとも1つの理由として、フォームの表面積が大きいことにより、フォーム製品では、少ない量で、液体又はゲルと同じ洗浄力を得ることができる。好適に処方されたフォーム製品は、処方物が液状で分散されるものではないため、従来のゲル化又は液状製品について経験されるようなドリップ及び跳ね掛けを生じない。これは、ディスペンサーが使用される設備の床及び壁に対する損傷を阻止する。フォーム製品の製造は、ゲル化製品(しばしば、取扱いが困難な粉末状の増粘剤が配合される)よりも容易である。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
水性のフォーム洗浄製品、例えば、界面活性剤、グリコールのようなフォームブースティング溶媒、及び水少なくとも80質量%を含有する泡状洗浄組成物が記載されている。
【0004】
アルコール製品は、皮膚用殺菌剤として好評である。しかし、アルコール組成物を基材とする発泡性製品は、アルコールが強力な消泡特性を有することが知られているため、問題がある。エーロゾル基材アルコールフォームは利用可能であるが、これらのエーロゾル製品は、非エーロゾルフォームよりも、一般に、製造が高価である。
【0005】
(a)組成物全体の約50−約80質量%の量のアルコール、(b)ブロック共重合体約0.02−約5質量%、(c)発泡界面活性剤約5−約25質量%、(d)増粘剤約0−約3質量%、(e)乳化剤約1−約5質量%、(f)保存料約0−約5質量%、(g)洗浄剤約1−約10質量%、(h)ポリアルキレングリコール約0.5−約5質量%、(i)保湿剤及び/又は皮膚柔軟剤約0.05−約5質量%、及び(j)水約6−約30質量%を含んでなる皮膚殺菌性処方が記載されている。教示されている発泡界面活性剤は、脂肪スルホコハク酸アンモニウム、コカミドDEA、ココジエタノールアミドのようなアルカノールアミド、セチルジメチルアミンオキシドのようなアミンオキシド、及びイソステアロアンホロピオネート及びラウラミドプロピルベタインのような両性界面活性剤である。
【0006】
市販の非エーロゾルアルコールフォームは、特殊なペルフルオロアルキルホスフェート界面活性剤を使用して処方され、発泡ポンプ機構から分散される。このようにして製造されたフォームは一瞬のものであり、直ちに、しぼみ始め又は液化して、水で薄められた液体状となり始める。シリコーン界面活性剤を使用したフォームが処方されているが、これらの処方は全ての用途に適しているわけではない。シリコーン含有処方は、表面に対して非常に多量となり、続く表面処理を妨げる。このように、広く適用できる発泡性アルコール組成物に関する要求が存在する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の1以上の具体例は、アルコール組成物全体の質量基準で、少なくとも約40質量%のアルコール;及びジェミニ界面活性剤、硫酸エステル、ジエステル、C10-34脂肪アルコール、ポリクオタニウムポリマー、及びその組み合わせから選ばれる発泡界面活性剤を包含する発泡性アルコール組成物(ただし、発泡界面活性剤がアニオン性ジエステルを含んでなる場合には、発泡性組成物は、さらに、脂肪アルコール又はフォームブースターを含む)を提供する。
【0008】
本発明の1以上の具体例は、さらに、アルコール組成物全体の質量基準で、少なくとも約50質量%のアルコール;ジェミニ界面活性剤、硫酸エステル、ジエステル、C10-34脂肪アルコール、ポルクオタニウムポリマー、及びその組み合わせから選ばれる発泡界面活性剤約0.05−約4質量%;及びPVP/VA共重合体、P/VA共重合体、コラーゲンアミノ酸、可溶性エラスチン、ココイル加水分解アマランスタンパク質ナトリウムからなる群から選ばれるフォームブースター約0.005−約4質量%を包含する発泡性アルコール組成物を提供する。
【0009】
本発明の1以上の具体例は、アルコールフォームを製造する方法であって、該方法は、アルコールを、ジェミニ界面活性剤、硫酸エステル、ジエステル、C10-34脂肪アルコール、ポリクオタニウムポリマー、及びその組み合わせから選ばれる発泡界面活性剤と組み合せて、発泡性アルコール組成物(ただし、発泡界面活性剤がアニオン性ジエステルを含んでなる場合には、発泡性組成物は、さらに、脂肪アルコール又はフォームブースターを含む)を形成し;前記アルコール組成物及び空気又はフッ素系ガスを、混合チャンバーで混合して、混合物を形成し;及び前記混合物を、メッシュスクリーンを通過させてフォームを形成することを包含してなり、前記発泡性アルコール組成物は、アルコール組成物全体の質量基準で、少なくとも約40質量%のアルコールを含んでなるものであることを特徴とする発泡性アルコール組成物の製法を提供する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
本発明による発泡性アルコール組成物は、少なくとも1のアルコール及び少なくとも1の発泡界面活性剤を包含する。1具体例では、アルコールは低級アルコール、すなわち、炭素原子1−4個を含有するアルコールである。代表的には、これらアルコールは抗菌特性を有する。低級アルコールの例としては、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、ブタノール、イソブタノール、3級ブタノール、及びその混合物がある(ただし、これらに限定されない)。1具体例では、アルコールはエタノールである。
【0011】
一般に、アルコール組成物は、アルコール組成物の全体の質量基準で、少なくとも約40質量%の量のアルコールを含んでなる。1具体例では、アルコール組成物はアルコール少なくとも45質量%を含んでなり、他の具体例では、アルコール組成物はアルコール少なくとも50質量%を含んでなり、さらに他の具体例では、アルコール組成物はアルコール少なくとも60質量%を含んでなる(アルコール組成物の全体の質量基準)。特別な例では、組成物中で使用された他の成分及び/又はその量に応じて、上記よりも多い又は少ない量のアルコールが要求される。特定の具体例では、アルコール組成物は、アルコール約40−約98質量%を含んでなり、他の具体例では、アルコール組成物は、アルコール約45−95質量%を含んでなり、さらに他の具体例では、アルコール組成物は、アルコール約50−約90質量%を含んでなり、さらに他の具体例では、アルコール組成物は、アルコール約60−約80質量%を含んでなる(アルコール組成物の全体の質量基準)。
【0012】
発泡性組成物は、C1-9アルカノールの混合物を含有できる。1以上の具体例では、発泡性組成物は、1以上のC1-4アルカノール及び1以上のC5-9アルカノールの混合物を含有する。混合物は、1級、2級、又は3級のアルコールを含有できる。
【0013】
発泡界面活性剤は、アルコール組成物に発泡特性を付与するものであり、ジェミニ界面活性剤(二量体界面活性剤とも称される)、硫酸エステル、ジエステル、脂肪アルコール、ポリクオタニウムポリマー、及びその組み合わせを含む。
【0014】
1以上の具体例では、発泡界面活性剤はジェミニ界面活性剤を含む。通常、ただ1個の親水性ヘッド及び1又は2個の疎水性テールからなる単純な界面活性剤とは対照的に、ジェミニ界面活性剤は、2個以上のヘッド基及び2個以上のテールを有する。
【0015】
一般に、ジェミニ界面活性剤は、少なくとも2つの疎水性鎖、少なくとも2つのイオン性又は極性基、及びスペーサーを含む。ジェミニ構造は、対称(すなわち、テールが同一であり、ヘッドが同一である)であるか、又は非対称である。1具体例では、ジェミニ界面活性剤は3又は4個のテールを含むものである。
【0016】
極性基の例としては、ポリエーテル及び糖が含まれる。イオン性基の例としては、陽イオン及び陰イオンが含まれる。イオン性基の特殊な例としては、アンモニウム、ホスフェート、スルフェート、及びカルボキシレートイオンが含まれる。1以上の具体例では、ヘッドは1個以上のスルフェート基を含む。
【0017】
スペーサーの例としては、極性又は無極性の基が含まれる。スペーサー基の特殊な例としては、アミド基、短い又は長いメチレン基、スチルベン基、ポリエーテル基、脂肪族基、及び芳香族基が含まれる。1以上の具体例では、スペーサーは炭化水素鎖メチレン基を含むものである。
【0018】
1以上の具体例では、ジェミニ界面活性剤は、一般的構造
【化1】

で表される。
【0019】
ジェミニ界面活性剤は、本発明での使用について、テールの長さ、分枝度、ヘッド基のイオン性、対イオンのタイプ、ヘッドの数(すなわち、二量体、三量体、四量体、等)、スペーサーの溶解性(すなわち、疎水性又は親水性)、スペーサーの長さ、及びスペーサーの分子剛性のような1以上の特性に基いて選択される。
【0020】
特定の具体例では、ジェミニ界面活性剤は、さらに、各テールの非結合末端にイオン性又は極性基を含有する。これらのイオン性又は極性基は、末端イオン性又は極性基と呼ばれる。好適な末端イオン性基としては、アンモニウム、ホスフェート、スルフェート及びカルボキシレート基がある。
【0021】
1以上の具体例では、ジェミニ界面活性剤は、一般式
【化2】

(ここで、Rは、独立して、親油性鎖であり、及びm及びnは、独立して、1−約500の整数である)で表される。親油性鎖の例としては、炭素原子約2−約26個を含有する有機基がある。
【0022】
1具体例では、ジェミニ界面活性剤は、二ナトリウムエチレンジコカミドPEG-15二硫酸塩である。
【0023】
他の具体例では、ジェミニ界面活性剤は、一般式
【化3】

(ここで、各R1は、独立して、シロキサン基又はフッ化有機基であり、及びm及びnは、独立して、1−約500の整数である)で表される。1以上の具体例では、R1は、
-(Si-O)xSi(CH2)3
又は
-(CF2)zCH3
(ここで、xは1−約26の整数であり、及びzは1−約26の整数である)である。
【0024】
ジェミニ界面活性剤は、さらに、米国特許第6,710,022号に記載されている。
【0025】
1以上の具体例では、発泡界面活性剤は、硫酸エステルを含むものである。一般に、硫酸エステルは、式
【化4】

で表されるスルフェート基を含有するものである。
【0026】
1具体例では、硫酸エステルは、ポリエーテル、グリコール又はポリオールの硫酸エステルである。1具体例では、硫酸エステルは、脂肪アルコールの硫酸エステルであり、脂肪アルコールをクロロスルホン酸又は三酸化イオウと反応させることによって調製される。
【0027】
1以上の具体例では、硫酸エステルは、脂肪アルコールの鎖長に基づき、有利な特性について選択される。1具体例では、発泡界面活性剤は、硫酸エステルのナトリウム、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、又はアンモニアとの塩である。
【0028】
例としては、ジメチコーンPEG-7スルフェート、ナトリウムPEG-4コカミドスルフェート、ナトリウムPEG-4ラウラミドスルフェート、ナトリウムココモノグリセリドスルフェート、ナトリウムステアロイルコンドロイチンスルフェート、ナトリウムラウリルスルフェート、硫酸化グリセリルオレエート、及びその組み合わせがある。1具体例では、発泡界面活性剤はナトリウムラウリルスルフェートである。
【0029】
1以上の具体例では、発泡界面活性剤は、ジエステルを含むものであり、すなわち、2個以上のエステル基を含有するものである。特定の具体例では、発泡界面活性剤は、長鎖脂肪酸ジエステルである。1具体例では、ジエステルはアニオン性ジエステルである。
【0030】
アニオン性ジエステルの例としては、ナトリウムステアロイルラクチレート、ナトリウムベヘノキシラクチレート、ナトリウムオレイルラクチレート、ナトリウムココイルラクチレート、ナトリウムカプロリルラクチレート、ラウロイルラクチル酸、ミリストイルラクチル酸、又はその組合せがある。他の例としては、トリエタノールアミン塩、ジエタノールアミン塩、ステアロイルラクチレート、ベヘノイルラクチレート、オレイルラクチレート、ココイルラクチレート、カプロイルラクチレート、ラウロイルラクチル酸、ミリスチルラクチル酸、又はその組み合せのカリウム塩、カルシウム塩、又はアンモニウム塩がある。
【0031】
発泡界面活性剤がアニオン性ジエステルを含むものである1以上の具体例では、発泡性組成物は、発泡性組成物全体の質量基準で、約0.1質量%未満のフルオロ界面活性剤又はシロキサン界面活性剤を含有する。発泡界面活性剤がアニオン性ジエステルを含むものである他の具体例では、発泡性組成物は、発泡性組成物全体の質量基準で、約0.01質量%未満のフルオロ界面活性剤又はシロキサン界面活性剤を含有する。発泡界面活性剤がアニオン性ジエステルを含むものである、さらに他の具体例では、発泡性組成物は、発泡性組成物全体の質量基準で、約0.005質量%未満のフルオロ界面活性剤又はシロキサン界面活性剤を含有する。発泡界面活性剤がアニオン性ジエステルを含むものである、特定の具体例では、発泡性組成物は、フルオロ界面活性剤又はシロキサン界面活性剤を含有しない。
【0032】
発泡界面活性剤がアニオン性ジエステルを含むものである1以上の具体例では、発泡性組成物は、後述のように、さらに、脂肪アルコールを含む。発泡界面活性剤がアニオン性ジエステルを含むものである特定の具体例では、発泡性組成物は、後述のように、さらに、1以上のフォームブースターを含む。
【0033】
1以上の具体例では、アルコール組成物に発泡特性を付与するために、脂肪アルコールが使用される。1以上の具体例では、脂肪アルコールは炭素原子約10−約34個を含有する。脂肪アルコールは、直鎖状又は分枝状、飽和又は不飽和のいずれでもよい。2以上の脂肪アルコールの組合せも使用できる。脂肪アルコールの例としては、カプリック(capric)アルコール、ラウリック(lauric)アルコール、オーロレイック(auroleic)アルコール、ミリスチック(myristic)アルコール、ミリストレイック(myristoleic)アルコール、パルミチック(palmitic)アルコール、パミトレイック(pamitoleic)アルコール、ステアリック(stearic)アルコール、オレイック(oleic)アルコール、リノレイック(linoleic)アルコール、リノレニック(linolenic)アルコール、リグノセリック(lignoceric)アルコール、アラキディック(arachidic)アルコール、ガドレイック(gadoleic)アルコール、ベヘニック(behenic)アルコール、エルシック(erucic)アルコール、クルパノジニック(clupanodinic)アルコール、リグノセリック(lignoceric)アルコール、セロティック(cerotic)アルコール、モンタニック(montanic)アルコール、ミリシック(myricic)アルコール、ラクセロイック(lacceroic)アルコール、及びゲディック(geddic)アルコールが含まれるが、これらに限定されない。
【0034】
1以上の具体例では、脂肪アルコールは、炭素原子約12−約28個を含有し、他の具体例では、炭素原子約12−約22個を含有する。1具体例では、脂肪アルコールは、ラウリック、ミリスチック、パルミチック、ステアリック、又はベヘニックアルコール、又はその組み合せである。ラウリックアルコールは、しばしば、n-ドデカノール、1-ドデカノール、ドデシルアルコール、又はラウリルアルコールと称される。ミリスチックアルコールは、しばしば、1-テトラデカノール又はミリスチルアルコールと称される。パルミチックアルコールは、しばしば、1-ヘキサデカノール、セチルアルコール、又はパルミチルアルコールと称される。ステアリックアルコールは、しばしば、1-オクタデカノール、オクタデシルアルコール、又はステアリルアルコールと称される。ベヘニックアルコール、しばしば、1-ドコサノール又はベヘニルアルコールと称される。
【0035】
発泡界面活性剤の量は、発泡を生ずるに有効な量が存在する限り、特に限定されない。特定の具体例では、発泡を生ずるに有効な量は、存在するアルコール及び他の成分の量に応じて変動する。1以上の具体例では、アルコール組成物は、アルコール組成物全体の質量基準で、発泡界面活性剤少なくとも約0.05質量%を含む。他の具体例では、アルコール組成物は、アルコール組成物全体の質量基準で、発泡界面活性剤少なくとも約0.06質量%を含む。さらに他の具体例では、アルコール組成物は、アルコール組成物全体の質量基準で、発泡界面活性剤少なくとも約0.07質量%を含む。
【0036】
1以上の具体例では、アルコール組成物全体の質量基準で、発泡界面活性剤は約0.05−40質量%の量で存在する。他の具体例では、アルコール組成物全体の質量基準で、発泡界面活性剤は約0.1−約30質量%の量で、他の具体例では、約0.5−約10質量%の量で、さらに他の具体例では、約1−約5質量%の量で存在する。これより多い量も、フォームを生成するに有効な量であると確信する。成分に関して使用するいずれの質量も有効レベルに基づくものであり、他に特定しない限り、市販品に含まれるようなキャリヤー又は副生物を含まないものである。
【0037】
特定の具体例では、発泡性アルコール組成物を生成するための脂肪アルコールの効果的な量は、アルコール組成物全体の質量基準で、少なくとも約0.001質量%である。他の具体例では、アルコール組成物は、アルコール組成物全体の質量基準で、脂肪アルコール少なくとも約0.005質量%を含有する。さらに他の具体例では、アルコール組成物は、アルコール組成物全体の質量基準で、脂肪アルコール少なくとも約0.01質量%を含有する。さらに他の具体例では、アルコール組成物は、アルコール組成物全体の質量基準で、脂肪アルコール少なくとも約0.02質量%を含有する。
【0038】
1具体例では、脂肪アルコールは、アルコール組成物全体の質量基準で、約0.001−約10質量%の量で存在し、他の具体例では、アルコール組成物全体の質量基準で、約0.002−約5質量%の量で存在する。他の具体例では、脂肪アルコールは、アルコール組成物全体の質量基準で、約0.01−約4質量%の量で存在する。これより多い量も、フォームを生成するに有効な量であると確信する。
【0039】
本発明の発泡アルコール組成物が、表面に塗布され、ついで、すすぎ落されるような洗浄又は殺菌製品を含む特定の具体例では、より多くの発泡界面活性剤が使用される。肥らの具体例では、発泡界面活性剤は、組成物全体の質量基準で、約40質量%以下の量で存在する。
【0040】
特定の具体例では、発泡性組成物が2以上の発泡界面活性剤の組合せを含む場合に、有利な結果が達成される。1具体例では、発泡性組成物は、ここに記載のような脂肪アルコール及びアニオン性ジエステルを含んでなる。他の具体例では、発泡性組成物は、ジェミニ界面活性剤及び硫酸エステルを含んでなる。さらに他の具体例では、発泡性組成物はジェミニ界面活性剤、硫酸エステル、及びアニオン性ジエステルを含んでなる。1以上の具体例では、発泡性組成物は、ジェミニ界面活性剤及びジエステルを含んでなる。1具体例では、ジエステルに対するジェミニ界面活性剤の量は、質量%基準で、約0.6:1−約1.7:1である。
【0041】
1以上の具体例では、発泡界面活性剤は、アルコール組成物に直接添加される。他の具体例では、発泡界面活性剤は、溶液又はエマルジョンとして、アルコール組成物に添加される。換言すると、発泡界面活性剤は、予めキャリヤーと混合されて、発泡界面活性剤の溶液又はエマルジョンが形成される(ただし、キャリヤーはアルコール組成物の発泡特性に悪影響を及ぼすものではない)。キャリヤーの例としては、水、アルコール、プロピレン又はエチレングリコールのようなグリコール、ケトン、直鎖及び/又は環状炭化水素、トリグリセリド、カーボネート、シリコーン、アルケン、アセテート、安息香酸エステル、脂肪エステル、グリセリルエステルのようなエステル、エーテル、アミド、ポリエチレングリコール及びPEG/PPG共重合体、塩水のような無機塩溶液、及びその混合物が含まれる。発泡界面活性剤がプレ混合されて、発泡界面活性剤溶液又はエマルジョンが形成される場合、アルコール組成物に添加される溶液又はエマルジョンの量は、発泡界面活性剤の量が上述の範囲内となるように選択される。
【0042】
発泡界面活性剤混合物、溶液又はエマルジョンは、例えば、Sasolから商標名Ceralutionとして、Tri-K Industries, Inc.からBiobaseとして、及びRITA CorporationからRitamulse及びRitafactantとして市販されている。
【0043】
特定の具体例では、本発明のアルコール組成物は、さらに、少なくとも1のフォームブースターを含んでなる。1具体例では、フォームブースターは、ポリマー又はオリゴマーフォームブースターから選ばれる。他の具体例では、フォームブースターは、ポリマー性又は非ポリマー性である。1具体例では、フォームブースターは、カチオン性オリゴマー又はポリマーを含んでなる。
【0044】
ポリマー性フォームブースターとしては、ポリクオタニウムポリマーが含まれる。一般に、ポリクオタニウムポリマーは、それ自体、CTFAによって示されるものである。ポリクオタニウムポリマーは、4級アンモニウム基を含有することによって特徴付けられる。ポリクオタニウムポリマーの例としては、下記の表1(INCI名及び専門的名称を含む)に示すものがあるが、これらに限定されない。
表1
INCI名 化合物名
ポリクオタニウム
−X

−2 ビス(2-クロロエチル)エーテル, polym. w. N,N'-ビス[3-(ジメチル
アミノ)プロピル]尿素
−4 ヒドロキシエチルセルロース ジメチルジアリルアンモニウムクロライ
ドコポリマー
−5 アクリルアミド及びβ-メタクリルオキシエチルトリメチルアンモニウ
ムメトスルフェートのコポリマー
−6 ポリジメチルジアリルアンモニウムクロライド
−7 ジメチルジアリルアンモニウムクロライド及びアクリルアミドコポリマ

−9 臭化メチルにて4級化したポリジメチルアミノエチルメタクリレート
−10 トリメチルアンモニウム置換エポキシドと反応させたヒドロキシルエチ
ルセルロース
−11 PVP N,N-ジメチルアミノエチルメタクリル酸コポリマー硫酸ジエチル
溶液
−14 エタンアミニウム, N,N,N-トリメチル-2-[(2-メチル-1-オキソ-2-
プロペニル)オキシ]-, 硫酸メチルホモポリマー
−15 アクリルアミド−ジメチルアミノエチルメタクリレートメチルクロライ
ドコポリマー
−16 3-メチル-1-ビニルイミダゾリウムクロライド−1-ビニル-2-ピロリ
ジノンクロライド
−17 アジピン酸及びジエチルアミノピロピルアミン及びジクロロエーテルか
ら調製された4級塩
−18 アジピン酸及びジメチルアミノプロピルアミンを反応させ、ジクロロエ
チルエーテルと反応させることによって調製された4級塩
−19 ポリビニルアルコールと2,3−エポキシプロピルアミンとの反応によ
って調製された4級アンモニウム塩
−20 ポリビニルオクタデシルエーテルと2,3-エポキシプロピルアミンとの
反応によって調製された4級アンモニウム塩
−22 アクリル酸−ジアリルジメチルアンモニウムクロライド(DADMAC)ポリ
マー
−24 ラウリルジメチルアンモニウム置換エポキシドと反応させたヒドロキシ
エチルセルロースのポリ4級アンモニウム塩
−27 ポリクオタンウム−2及び17のブロックコポリマー
−28 ビニルピロリドン/メタクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウム
クロライドコポリマー
−29 エピクロルヒドリンにて4級化したプロポキシル化キトサン
−30 エタンアンモニウム, N-カルボキシメチル-N,N-ジメチル-2-((2-メチ
ル-1-オキソ-2-プロペニル)オキシ)-, 分子内塩, メチル2-メチル- 2-プロペノエートとのポリマー
−31 N, N-ジメチルプロパンジアミンとの2-プロパンニトリルの反応生成物
, 硫酸塩
−32 アクリルアミド−ジメチルアミノエチルメタクリレートメチルクロライ
ド(DMAEMA)コポリマー
−37 トリメチルアミノエチルメタクリートクロライドポリマー
−39 アクリル酸(AA), ポリマーw/アクリルアミド及びジアリルジメチル
アンモニウムクロライド(DADMAC)
−42 ポリオキシエチレン(ジメチルイミノ)エチレン−(ジメチルイミノ)エチ
レンジクロライド
−43 アクリルアミド, アクリルアミドプロピルトリモニウムクロライド, ア
ミドプロピルアクリルアミド及びDMAPAモノマーのコポリマー
−44 ビニルピリリドン及び4級化イミダゾリンモノマーのポリ4級アンモニ
ウム塩
−46 ビニルカプロラクタム, ビニルピロリドン及びメチルビニルイミダゾリ
ウムの4級アンモニウム塩
−47 4級アンモニウムクロライド−アクリル酸, メチルアクリレート及びメ
タクリルアミドプロピルトリモニウムクロライド
−48 メタクリロイルエチルベタイン, 2-ヒドロキシエチルメタクリレート
及びメタクリロイルエチルトリメチルアンモニウムクロライドのコポリ マー
−51 3,5,8-トリオキシ-4-ホスファウンデカ-10-エン-1-アンモニウム,
4-ヒドロキシ-N,N,N,10-テトラメチル-9-オキソ, 分子内塩, 4-オ キシド, ブチル2-メチル-2-プロペノエートとのポリマー
−53 アクリル酸(AA)/アクリルアミド/メタクリルアミドプロピルトリモ
ニウムクロライド(MAPTAC)コポリマー
−54 アスパラキシ酸及びC6-18アルキルアミンとジメチルアミノプロピルア
ミン及びクロル酢酸ナトリウムのと反応によって調製されたポリマー性 4級アンモニウム塩
−55 1-ドデカンアミニウム, N,N-ジメチル-N-[3-[(2-メチル-1-オキソ-
2-プロペニル)アミノプロピル]-, クロライド, N-[3-(ジメチルアミ ノ)プロピル]-2-メチル-2-プロベンアミド及び1-エテニル-2-ピロ リドンとのポリマー
−56 アスパラギン酸及びC6-18アルキルアミンとジメチルアミノプロピルア
ミン及びクロロ酢酸ナトリウムの反応によって調製されたポリマー性4 級アンモニウム塩
−57 カストールイソステアレートスクシネート(q.v.)及びリシノールアミ
ドプロピルトリモニウムクロライド(q.v.)モノマーからなるポリマー 性4級アンモニウム塩
−58 2-プロペノン酸、メチルエステル、2,2-ビス[(2-プロペニルオキシ
)メチル]-1-ブタノール及びジエテニルベンゼンとのポリマー, N,N-ジ メチル−1,3-プロパンジアミンとの反応生成物, クロロメタン−4級 化
−59 ポリクオンタニウムポリエステル
−60 9-オクタデセン酸, 12-ヒドロキシ, [(2-ヒドロキシエチル)イミノ]
ジ-2,1-エタンジイルエステル, 5-イソシアナト-1-(イソシアナト メチル)-1,3,3-トリメチルシクロヘキサンとのポリマー, 硫酸ジエ チルとの化合物
−62 ブチルメタクリート, ポリエチレングリコールメチルエーテルメタクリ
ート、エチレングリコールジメタクリート及び2-メタクリロイルエチ ルトリモニウムクロライドと2,2'-アゾビス-(2-メチルプロピオンア ミジン)2塩酸塩との反応によって調製されたポリマー性4級アンモニ ウム塩
−63 アクリルアミド, アクリル酸及びエチルトリモニウムクロライドアクリ
レートのコポリマー
−65 2-メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン, ブチルメタクリー
ト及びメタクリル酸ナトリウムモノマーからなるポリマー性4級アンモ ニウム塩
−68 ビニルプロリドン(VP)、メタクリルアミド(MAM)、ビニルイミダゾ
ール(VI)及び4級化ビニルイミダゾール(QVI)の4級化コポリマー
−69 ビニルカプロラクタム、ビニルピロリドン、ジメチルアミノプロピルメ
タクリルアミド(DMAPA)及びメタクリロイルアミノプロピルラウリル ジモニウムクロライドを含有するポリマー性4級アンモニウム塩
−70 アジピン酸及びジリノレン酸と縮合し、硫酸ジメチルにて4級化したエ
トキシル化、プロポキシル化ステアリルアミンからなるポリマー性4級
化アンモニウム塩
−71 ポリ(ヒドロキシプロピル テトラ(2-ヒドロキシプロピル)エチレンジ
アンモニウム)クロライド
−72 ココアルキルジメチルアンモニウム置換エポキシドと反応したヒドロキ
シエチルセルロースのポリマー性4級アンモニウム塩
−73 プロピルトリモニウムクロライドアクリルアミド、エチルトリモニウム
クロライドメタクリレート及びジメチルアクリルアミドモノマーからな るポリマー性4級アンモニウム塩
−74 ジメチルアミノ-プロピルメタクリルアミド、アクリル酸からなるポリ
マー性4級アンモニウム塩
−75 デンプン ヒドロキシプロピルトリモニウムクロライド(q.v.)及びデ
ンプン ヒドロキシプロピルラウルジモニウムクロライドのポリマー性 4級アンモニウム塩
【0045】
1以上の具体例では、ポリクオタニウムポリマーとしては、ビニルピロリドン及びジメチルアミノメタクリレートの4級化共重合体、ビニルピロリドン及びジメチルアミノプロピルメタクリレートの疎水性変性4級化共重合体、又はその混合物が含まれる。
【0046】
ポリクオタニウムポリマーは、1具体例では、分子量1,000−5,000,000、他の具体例では、約1,500−約2,500,000、さらに他の具体例では、約1,000,000−約2,000,000を有する。
【0047】
1以上の具体例では、ポリクオタニウムポリマーは、他の発泡界面活性剤の不存在下、アルコール組成物に発泡性を付与できる。すなわち、1以上の具体例では、ポリクオタニウムポリマーは、発泡界面活性剤として、又はフォームブースターとして機能できる。他の具体例では、ポリクオタニウムポリマーは、1以上の発泡界面活性剤と組み合わせて使用される。これらの又は他の具体例では、ポリクオタニウムポリマーは、ポリクオタニウム-11、ポリクオタニウム-37、又はその組合せを含むことができる。
【0048】
ポリクオタニウムポリマーが発泡界面活性剤として機能する1以上の具体例では、ポリクオタニウムポリマーは、アルコール組成物全体の質量基準で、約0.1−約5質量%の量で存在できる。他の具体例では、ポリクオタニウムポリマーが発泡界面活性剤として機能する1以上の具体例では、ポリクオタニウムポリマーは、アルコール組成物全体の質量基準で、約0.4−約4.5質量%の量で存在し、及びさらに他の具体例では、ポリクオタニウムポリマーは、アルコール組成物全体の質量基準で、約0.5−約4質量%の量で存在できる。ポリクオタニウムポリマーがフォームブースターとして機能する他の具体例では、ポリクオタニウムポリマーは、後述するように、フォームブースターに関して好適な量で存在できる。
【0049】
フォームの質及び/または安定性を改善するために作用する他のフォームブースターとしては、ビニルカプロラクタム(VCL)、ビニルピロリドン(VP)及びジアルキルアミノアルキルアクリレートの三元重合体(VP/ジアルキルアミノアルキルメタクリルアミド共重合体を含む)がある。さらに他のフォームブースターとしては、イソブチレン/ジメチルアミノプロピルマレイミド/エトキシル化マレイミド/マレイン酸共重合体が含まれる。これらの又は他のフォームブースターは、時折、フィルム形成重合体と称される。
【0050】
さらに他のフォームブースターとしては、アクリルアミド/アクリル酸アンモニウム共重合体、アクリルアミド/DMAPAアクリレート/メトキシPEGメタクリレート共重合体、アクリルアミド/アクリロイルジメチルタウレート/アクリル酸共重合体、アクリルアミドプロピルトリモニウムクロライド/アクリルアミド共重合体、アクリルアミドプロピルトリモニウムクロライド/アクリレート共重合体、アクリレート/アセトアセトキシエチルメタクリレート共重合体、アクリレート/アクリルアミド共重合体、アクリレート/メタクリル酸アンモニウム共重合体、アクリレート/t-ブチルアクリルアミド共重合体、アクリレート共重合体、アクリレート/C1-2スクシネート/ヒドロキシアクリレート共重合体、アクリレート/エチルアミンオキシドメタクリレート共重合体、アクリレート/ラウリルアクリレート/ステアリルアクリレート/エチルアミンオキシドメタクリレート共重合体、アクリレート/オクチルアクリルアミド共重合体、アクリレート/オクチルアクリルアミド/ジフェニルアモジメチコーン共重合体、アクリレート/ポリトリメチルシロキシメタクリレート共重合体、アクリレート/ステアリルアクリレート/エチルアミンオキシドメタクリレート共重合体、アクリレート/トリフルオロプロピルメタクリレート/ポリトリメチルシロキシメタクリレート共重合体、アクリレート/VA共重合体、アクリレート/VP共重合体、アジピン酸/ジエチレントリアミン共重合体、アジピン酸/ジメチルアミノヒドロキシプロピルジエチレントリアミン共重合体、アジピン酸/エポキシプロピルジエンチレントリアミン共重合体、アジピン酸/イソフタル酸/ネオペンチルグリコール/トリメチロールプロパン共重合体、ステアリン酸アリル/VA共重合体、アミノエチルアクリレートホスフェート/アクリレート共重合体、アミノエチルプロパンジオール/アクリルアミド共重合体、アミノエチルプロパンジオール-AMPD-アクリレート/アクリルアミド共重合体、アンモニウムVA/アクリレート共重合体、アモジメチコーン/シルセスキオキサン共重合体、AMPD-アクリレート/ジアセトンアクリルアミド共重合体、AMP-アクリレート/メタクリル酸アリル共重合体、AMP-アクリレート/C1-18アルキルアクリレート/C1-8アルキルアクリルアミド共重合体、AMP-アクリレート/ジアセトンアクリルアミド共重合体、AMP-アクリレート/ジメチルアミノエチルメタクリレート共重合体、バチルス/米ぬかエキス/大豆エキス発酵濾液、ベヘニルメタクリレート/エチルアミンオキシドメタクリレート共重合体、ビス-ブトキシアノジメチコーン/PEG-60共重合体、ビス-イソブチルPEG-14/アモジメチコーン共重合体、ビス-イソブチルPEG-15/アモジメチコーン共重合体、ブチルアクリレート/エチルへキシルメタクリレート共重合体、ブチルアクリレート/ヒドロキシプロピルジメチコーンアクリレート共重合体、エチレンブチルエステル/MA共重合体、PVMブチルエステル/MA共重合体、カルシウム/ナトリウムPVM/MA共重合体、キトサン、キトサンラクテート、コーンスターチ/アクリルアミド/ナトリウムアクリレート共重合体、デヒドロキサンタンガム、ジエチレングリコールアミン/エピクロロヒドリン/ピペラジン共重合体、ジメチコーンクロスポリマー、ジメチコーン/シルセスキオキサン共重合体、ジフェニルアモジメチコーン、PVMエチルエステル/MA共重合体、エチルトリモニウムクロライドメタクリレート/ヒドロキシエチルアクリルアミド共重合体、加水分解小麦タンパク質/PVPクロスポリマー、ヒドロキシプロピルジメチコニルプロピルアクリレート共重合体、ヒドロキシプロピルトリモニウム加水分解コーンスターチ、イソブチレン/エチルマレイミド/ヒドロキシエチルマレイミド共重合体、イソブチレン/MA共重合体、イソブチルメタクリレート/トリフルオロエチルメタクリレート/ビス-PVヒドロキシプロピルジメチコーンアクリレート共重合体、PVMイソプロピルエステル/MA共重合体、ラウリルラウレートクロスポリマー、ラウリルメタクリレート/グリコールジメタクリレートクロスポリマー、ラウリルPEG-9ポリジメチルシロキシエチルジメチコーン、メタクリル酸/ナトリウムアクリルアミドメチルプロパンスルホネート共重合体、メタクリロイルエチルベタイン/アクリレート共重合体、メトキシアモジメチコーン/シルセスキオキサン共重合体、メトキシPEG-114/ポリεカプロラクトン、ミリスチック/パルミチック/ステアリック/リシノレイックエイコサンジオイックグリセライド、オクチルアクリルアミド/アクリレート/ブチルアミノエチルメタクリレート共重合体、PEG-800/ポリビニルアルコール共重合体、PEG/PPG-25/25ジメチコーン/アクリレート共重合体、PEG-8/SMDI共重合体、ポリアクリルアミド、ポリアクリレート-6、ポリアクリレート-8、ポリアクリレート-9、ポリアクリレート-15、ポリアクリレート-16、ポリアクリレート-17、ポリアクリレート-18、ポリアクリレート-19、ポリβ-アラニン/グルタル酸クロスポリマー、ポリブチレンテレフタレート、ポリエステル-1、ポリエチルアクリレート、ポリエチレンテレフタレート、ポリイミド-1、ポリメタクリロイルエチルベタイン、ポリペンタエリスリチルテレフタレート、ポリペルフルオロペルヒドロフェナントレン、ポリクオタニウム-4/ヒドロキシプロピルスターチ共重合体、ポリウレタン-1、ポリウレタン-6、ポリウレタン-10、ポリウレタン-18、ポリウレタン-19、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルブチラール、ポリビニルカプロラクタム、ポリビニルホルムアミド、ポリビニルイミドゾリニウムアセテート、ポリビニルメチルエーテル、PVMカリウムブチルエステル/MA共重合体、PVMカリウムエチルエステル/MA共重合体、PPG-70ポリグリセリル-10エーテル、PPG-12/SMDI共重合体、PPG-51/SMDI共重合体、PVM/MA共重合体、PVP/VA/イタコン酸共重合体、PVP/VA/ビニルプロピオネート共重合体、リゾビアンガム、ロジンアクリレート、セラック、ケイ素ポリクオタニウム-16/グリシドキシジメチコーンクロスポリマー、PVMナトリウムブチルエステル/MA共重合体、PVMナトリウムエチルエステル/MA共重合体、ナトリウムポリアクリレート、ナトリウムポリγ-グルタメート、大豆タンパク質フタレート、インドゴム、テレフタル酸/イソフタル酸/ナトリウムイソフタル酸ホスフェート/グリコール共重合体、トリメチロールプロパントリアクリレート、トリメチルシロキシリルカルバモイルプルラン、VA/クロトネート共重合体、VA/クロトネート/メタクリロキシベンゾフェノン-1共重合体、VA/クロトネート/ビニルネオデカノエート共重合体、VA/クロトネート/ビニルプロピオネート共重合体、VA/DBM共重合体、VA/ビニルブチルベンゾアート/クロトネート共重合体、ビニルアミン/ビニルアルコール共重合体、ビニルカプロラクタム/VP/ジメチルアミノエチルメタクリレート共重合体、VP/アクリレート/ラウリルメタクリレート共重合体、VP/ジメチルアミノエチルメタクリレート共重合体、VP/DMAPAアクリレート共重合体、VP/ヘキサデセン共重合体、VP/メタクリルアミド/ビニルイミダゾール共重合体、VP/VA共重合体、VP/ビニルカプロラクタム/DMAPAアクリレート共重合体、酵母パルミテート、フェニルプロピルジメチルシロキシシリケート、トリメチルシロキシシリケート、シクロペンタシロキサン、トリメチルシロキシシリケート、ジイソステアロイルトリメチロールプロパンシロキシシリケート、ビニルジメチコーンクロスポリマー/ブレンド、及びアルキルセテアリールジメチコーンクロスポリマーのようなケイ素重合体又は樹脂が含まれる。
【0051】
1具体例では、フォームブースターとしては、商標名Aquaflex SF-40として販売されているVP/ビニルカプロラクタム/ジメチルアミノプロピルメタクリレート共重合体、又は商標名Aquaflex XL-30として販売されているイソブチレン/ジメチルアミノプロピルマレイミド/エトキシル化マレイミド/マレイン酸共重合体がある。1以上の具体例では、フォームブースターとしては、さらに、ISPからのPVA/VA-630(P/VA共重合体)、Arch Personal CareからのCollamino 25(コラーゲンアミノ酸)、Arch Personal CareからのSolu-Mar Elastin(可溶性エラスチン)、又はArch Personal CareからのAmranth S(ナトリウムココイル加水分解アマランスタンパク質)がある。
【0052】
有利なフォームブースターは、ISPからのPVA/VA-630のようなPVP/VA共重合体、P/VA共重合体、Arch Personal CareからのCollamino 25のようなコラーゲンアミノ酸、Arch Personal CareからのSolu-Mar Elastinのような可溶性エラスチン、及びArch Personal CareからのAmranth Sのようなナトリウムココイル加水分解アマランスタンパク質がある。
【0053】
1具体例では、フォームブースターは、アルコール組成物全体の質量基準で、約0.005−約4質量%の量で存在する。他の具体例では、フォームブースターは、アルコール組成物全体の質量基準で、約0.01−約1質量%の量で存在し、さらに他の具体例では、フォームブースターは、アルコール組成物全体の質量基準で、約0.02−約0.2質量%の量で存在する。
【0054】
1具体例では、フォームブースターはアルコール組成物に直接添加される。他の具体例では、フォームブースターは、溶液又はエマルジョンとして、アルコール組成物に添加される。換言すると、フォームブースターは、予めキャリヤーと混合されて、フォームブースターの溶液又はエマルジョンが形成される(ただし、キャリヤーはアルコール組成物の発泡特性に悪影響を及ぼすものではない)。キャリヤーの例としては、水、アルコール、プロピレン又はエチレングリコールのようなグリコール、ケトン、直鎖及び/又は環状炭化水素、トリグリセリド、カーボネート、シリコーン、アルケン、アセテート、安息香酸エステル、脂肪エステル、グリセリルエステルのようなエステル、エーテル、アミド、ポリエチレングリコール及びPEG/PPG共重合体、塩水のような無機塩溶液、及びその混合物が含まれる。フォームブースターがプレ混合されて、フォームブースター溶液又はエマルジョンが形成される場合、アルコール組成物に添加される溶液又はエマルジョンの量は、フォームブースターの量が上述の範囲内となるように選択される。
【0055】
1具体例では、発泡界面活性剤:フォームブースターの質量比は、約3.5:1−約14.5:1であり、他の具体例では、発泡界面活性剤:フォームブースターの質量比は、約8:1−約11:1である。
【0056】
特定の具体例では、フォームブースターは、フォームの密度を増大させ、よりクリーミーなフォームを提供する。フォームブースターは、各種の方法でフォームを改善するように作用する。1以上の具体例では、フォームブースターは、フォームの質を改善、すなわち、気泡の数を増大及び/又は気泡のサイズを低減させる。
【0057】
本発明のアルコール組成物は、さらに、広い範囲の任意成分を含む(ただし、これらは、アルコール組成物のフォーム形成特性又はフォームの安定性に悪影響を及ぼさないものである)。CTFA International Cosmetic Ingredient Dictionary and Handbook, 11版, 2005及び2004 CTFA International Buyer's Guide(これらの両文献は、引用して、その全体をここに含める)には、スキンケアー産業において一般的に使用されている広範な化粧品又は医薬品用成分が記載されており、これらは、本発明の組成物における使用にも適するものである(これらに限定されない)。機能別の成分の非限定的な例が、これら文献に記載されている。これらの機能別の種類の例としては、研磨剤、抗ニキビ剤、固化防止剤、酸化防止剤、結合剤、生物学的添加剤、増量剤、キレート剤、化学添加剤;着色料、化粧用アストリンゼン、化粧用殺生物剤、変性剤、薬用アストリンゼン、乳化剤、外用鎮痛剤、膜形成剤、芳香成分、保湿剤、乳白剤、可塑化剤、保存料、噴射剤、還元剤、皮膚漂白剤、皮膚コンディショニング剤(皮膚軟化剤、保湿剤、その他、及び水分蒸発防止剤(occlusive))、皮膚保護剤、溶媒、フォームブースター、ヒドロトロープ、可溶化剤、懸濁剤(非界面活性剤)、日焼け止め剤、紫外線吸収剤、脱粘着剤、増粘剤(水性又は非水性)がある。ここで使用できる当業者によく知られている他の機能性物質の例としては、可溶化剤、金属イオン封鎖剤、及び角質溶解剤、等がある。1具体例では、アルコール組成物は、さらに、グリセリンを含んでなる。
【0058】
フォームの質及び特性を増進又は変性することを目的として、擦っている際及び/又は乾燥時の最終処方の感触を変性するため、アルコールの永続的又は長期間の微生物作用を提供するため、芳香成分又は日焼け止めのような他の成分を溶解させるため、及び刺激の緩和のため、アルコール組成物に補助界面活性剤を含めることができる。補助界面活性剤としては、スルホスクシネート、アミンオキシド、PEG-80ソルビタンラウレート、ポリグルコシド、アルカノールアミド、ソルビタン誘導体、脂肪アルコールエトキシレート、4級アンモニウム化合物、アミドアミン、スルテイン、イソチオネート、サルコシネート、ベタイン、ポリソルベート及び脂肪アルコールポリエチレングリコールが含まれるが、これらに限定されない。
【0059】
ポリソルベートの例としては、ポリソルベート-20(ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレートと称される)、ポリソルベート-40(ポリオキシエチレンソルビタンモノパルミテートと称される)、ポリソルベート-60(ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレートと称される)、ポリソルベート-80(ポリオキシエチレンソルビタンモノオレエートと称される)が含まれる。ポリソルベートの他の例としては、ポリソルベート-21、ポリソルベート-61、ポリソルベート-65、ポリソルベート-81、及びポリソルベート-85がある。
【0060】
助剤の量は、アルコール組成物のフォーム形成特性又はフォームの安定性に悪影響を及ぼさない限り、特に制限されない。特定の具体例では、発泡性アルコール組成物中に、1以上の助剤が、アルコール組成物全体の質量基準で、約0−約2質量%の量で存在する。他の具体例では、発泡性アルコール組成物中に、1以上の助剤が、アルコール組成物全体の質量基準で、約0.1−約1質量%の量で存在する。
【0061】
1以上の具体例では、本発明の組成物は、ジェミニ界面活性剤、硫酸エステル界面活性剤、アニオン性ジエステル界面活性剤、ポリクオタニウムポリマー、及び脂肪アルコールからなる群から選ばれるものを除いて、いかなる発泡界面活性剤も含有しない。他の具体例では、本発明の組成物は、1以上の補助界面活性剤を含有できる。補助発泡界面活性剤としては、フルオロ界面活性剤及びシロキサンポリマー界面活性剤が含まれる。フルオロ界面活性剤及びシロキサンポリマー界面活性剤は、米国特許出願第11/438,664号(参照して、ここに含める)に記載されている。
【0062】
噴射剤は安定なフォームを生成するために使用されるが、噴射剤は必ずしも必要ではない。特定の具体例では、噴射剤は、アルコール組成物残体の質量基準で、約1000 ppm以下である。1具体例では、アルコール組成物は、炭化水素噴射剤のような噴射剤を実質的に含有しない。「実質的に含有しない」とは、アルコール組成物における噴射剤の量が、アルコール組成物全体の質量基準で約100 ppm以下であることを意味する。
【0063】
1具体例では、アルコールは、組成物に配合された唯一の活性な抗菌成分であり、この具体例では、補助抗菌成分の量は、アルコール組成物全体の質量基準で約0.1ppm以下である。他の具体例では、組成物は、アルコールに加えて、補助抗菌剤を含有する。補助抗菌剤の例としては、トリクロサン(5-クロロ-2(2,4-ジクロロフェノキシ)フェノール(PCMX)としても知られており、Ciba-Geigy社から、商標名IRGASANとして市販されている);クロロキシレノール(4-クロロ-3,5-キシレノールとしても知られており、Nipa Laboratories社から、商標名NIPACIDE MX又はPXとして市販されている);ヘキセチジン(5-アミノ-1,3-ビス(2-エチルへキシル)-5-メチル-ヘキサヒドロピリミジンとしても知られている);クロロヘキシジングルコネート及びN,N''-ビス(4-クロロフェニル)-3,12-ジイミノ-2,4,11,14-テトラアザテトラデカンジイミジアミドの塩を含むクロロヘキシジン塩;2-ブロモ-2-ニトロプロパン-1;3-ジオール塩化ベンザルコニウム;塩化セチルピリジニウム;塩化アルキルベンジルジメチルアンモニウム;ヨウ素;フェノール誘導体、ポリビニルピロリドン-ヨウ素を含むポビドン-ヨウ素;パラベン;ジメチロール-5,5-ジメチルヒダントイン(DMDMヒダントイン又はグリダントとしても知られている)と共に、2,4-イミダゾリンジノン及び2,4-イミダゾリンジノンの誘導体を含むヒダントイン及びその誘導体;フェノキシエタノール;塩化1-(3-クロロアリル)-3,5,6-トリアザ-1-アゾニアアダマンタン(クオタニウム-15としても知られており、Dow Chemical社から商標名DOWCIL 2000として市販されている)のシス異性体;ジアゾリジニル尿素;塩化ベンゼトニウム;塩化メチルベンゼトニウム;及びその混合物がある(これらに限定されない)。使用する場合、補助抗菌剤は、アルコール組成物全体の質量基準で、約0.1−約1質量%の量で存在する。
【0064】
本発明のアルコール組成物は、任意に、広範な局所医薬活性剤を、さらに含有できる(ただし、これらは、アルコール組成物のフォーム形成特性又はフォームの安定性に悪影響を及ぼさないものである)。局所医薬活性剤の例としては、サリチル酸、アセチルサリチル酸、シス-レチノイン酸、トランス-レチノイン酸、N-アセチル-L-システイン、リポ酸、アゼライン酸、フィチン酸、リソホスホチディック酸、テトラサイクリン、イブプロフェン、ナプロキセン、アセトアミノフェン、ヒドロコルチゾン、レゾルシノール、フェノキシエタノール、フェノキシプロパノール、フェノキシイソプロパノール、2,4,4'-トリクロロ-2'-ヒドロキシジフェニルエーテル、3,4,4'-トリクロロカルバニリド、オクトピロッス、2-フェニルベンズイミダゾール-5-スルホン酸、ジヒドロキシアセトン、過酸化ベンゾイル、2,4,4'-トリクロロ-2-ヒドロキシジフェニルエーテル、ベノキサプロフェン、フルビプロフェン、フェノプロフェン、フェンブフェン、ケトプロフェン、インドプロフェン、プリプロフェン、カルプロフェン、オキサプロジン、プロノプロフェン、ミロプロフェン、チオキサプロフェン、スプロフェン、アルミノプロフェン、チアプロフェン酸、フルプロフェン、ブクロキシ酸、ベンゾカイン、リドカイン、ブピバカイン、クロロプロカイン、ジブカイン、エチドカイン、メピバカイン、テトラカイン、ジクロニン、ヘキシルカイン、プロカイン、コカイン、ケタミン、プラモキシン、フェノール、ジヒドロキシアセトン、チロシン、エチルトリオシネート(ethyltryosinate)、ホスホ-DOPA、β-ラクチム系薬剤、キノリン系薬剤、シプロフロキサシン、ノルフロキサシン、エリスロマイシン、アミカシン、ドキシサイクリン、カプレマイシン、クロルヘキシジン、クロロテトラサイクリン、オキシテトラサイクリン、クリンダマイシン、エタンブトール、イセチオン酸ヘキサミジン、メトロニタゾール、ペンタミジン、ゲンタマイシン、カナマイシン、リネオマイシン、メタサイクリン、メテナミン、ミノサイシン、ネオマイシン、ネチルマイシン、パロマオシン、ストレプトマイシン、トブラマイシン、ミクロナゾール、テトラサイクリン塩酸塩、エリスロマイシン、亜鉛エリスロマイシン、エリスロマイシンエストレート、エリスロマイシンステアレート、アミカシンスルフェート、ドキシサイクリン塩酸塩、カプレオマイシンスルフェート、クロルヘキシジングルコネート、クロルヘキシジン塩酸塩、クロロテトラサイクリン塩酸塩、オキシテトラサイクリン塩酸塩、クリンダマイシン塩酸塩、エタンブトール塩酸塩、メトロニタゾール塩酸塩、ペンタミジン塩酸塩、ゲンタマイシン硫酸塩、カナマイシン硫酸塩、リネオマイシン塩酸塩、メタサイクリン塩酸塩、メテナミン馬尿酸塩、メテナミンマンデル酸塩、ミノサイクリン塩酸塩、ネオマイシン硫酸塩、ネチルマイシン硫酸塩、パロモマイシン硫酸塩、ストレプトマイシン硫酸塩、トブラマイシン硫酸塩、ミクロナゾール塩酸塩、アマンファジン塩酸塩、アマンファジン硫酸塩、オクトプリロクス、パラクロロメタキシノール、ナイスタチン、トルナフテート、クロトリマゾール、2-エチルヘキシル-p-メトキシ桂皮酸、オクチルメトキシ桂皮酸、p-アミノベンゾアート、p-アミノ安息香酸、2-フェニルベンズイミダゾール-5-スルホン酸、オクロクリレン、オキシベンゾン、ホモメチルサリチル酸、オクチルサリチル酸、4,4'-メトキシ-t-ブチルジベンゾイルメタン、4-イソプロピルジベンゾイルメタン、3-ベンジリデンカンファー、3-(4-メチルベンジリデン)カンファー、二酸化チタン、シリカ、酸化鉄、2,4-ジヒドロキシベンゾフェノンの4-N,N-(2-エチルヘキシル)メチルアミノ安息香酸エステル、4-ヒドロキシジベンゾイルメタンとの4-N,N-(2-エチルヘキシル)メチルアミノ安息香酸エステル、2-ヒドロキシ-4-(2-ヒドロキシエトキシ)ベンゾフェノンの4-N,N-(2-エチルヘキシル)メチルアミノ安息香酸エステル、4-(2-ヒドロキシエトキシ)ジベンゾイルメタンの4-N,N-(2-エチルヘキシル)メチルアミノ安息香酸エステル、テトラサイクリン、イブプロフェン、ナプロキセン、アセトアミノフェン、レゾルシノール、3,4,4'-トリクロロカルボアニリド、オクトプリロクス、薬学上許容される塩及びこれらの混合物がある。
【0065】
1以上の具体例では、アルコール組成物の残余は、水又は他の好適な溶媒である。本発明の多くの具体例では、アルコール組成物は、使用後、蒸発し、従って、組成物を使用した後に、すすぎ又は乾燥する必要はない、これらの具体例は、リーブオン又はリンスフリー組成物と称される。1具体例では、さらに蒸発プロセスを補助するために、処方中に1以上の揮発性のシリコーン系化合物が含有される。代表的な揮発性シリコーンは、アルコールよりも小さい蒸発熱を有する。特定の具体例では、シリコーン系物質の使用は、液体組成物の表面張力を低減させる。これにより、表面とのより大きい接触を提供できる。1具体例では、シリコーン系物質、例えば、シクロメチコーン、トリメチルシロキシシリケート又はこれらの混合物が、処方中に、アルコール組成物全体の質量基準で、約4−約50質量%、他の具体例では、約5−約35質量%、さらに他の具体例では、約11−約25質量%の濃度で含有される。
【0066】
リンスオフ処方のような、特定の具体例では、アルコール組成物の残余は、発泡界面活性剤を含有する。
【0067】
アルコール組成物は、単に、成分を混合することによって調製される。添加の順序は実質的に限定されない。1具体例では、皮膚衛生アルコール組成物は、遅い速度から中位の速度で攪拌しながら、アルコール中に発泡界面活性剤を分散させ、水を添加し、ついで、フォームブースターを添加し、混合物が均質化するまで混合することからなる方法によって調製される。
【0068】
本発明の発泡性組成物は、フォーム製品について一般的に使用される各種のディスペンサーにおいて使用される。有利には、発泡性組成物は、組成物をエーロゾル化することによって、任意に発泡されるが、エーロゾル化製品は、発泡に関して、必ずしも必要ではない。発泡性アルコール組成物を空気又は不活性ガスと混合することができる各種のディスペンサーが使用される。不活性ガスとしては、実質的に反応しない、又は発泡性組成物に対して悪影響を及ぼさないガスが含まれる。不活性ガスの例としては、窒素、アルゴン、キセノン、クリプトン、ヘリウム、ネオン及びラドンがある。1具体例では、アルコール組成物は、発泡ポンプを使用するディスペンサー(混合チャンバーにおいて、周囲空気又は不活性ガス及びアルコール組成物を合わせ、混合物を、メッシュスクリーンを通過させる)において使用される。この具体例又は他の具体例では、組成物の粘度は、約100 mPas未満であり、1具体例では、約50mPas未満、他の具体例では、約25mPas未満である。
【0069】
本発明の実施を示すため、下記の実施例を調製し、テストした。しかし、実施例は本発明の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲は、発明を限定するものとして機能する。
実施例
【0070】
発泡性組成物を、下記の表I−VIに示す量で成分を混合することによって調製した。示した量は質量%である。
【表I】

【表II】

【表III】

【表IV】

【表V】

【表VI】

【0071】
Airspray発泡ポンプを使用することによって、処方を発泡させた。フォームの詳細を表VIIに示す。実施例2及び4−9は、実施例1及び3と対比して記載したものである。実施例10は、実施例9と対比して記載したものである。実施例13は、実施例11及び12と対比して記載したものである。実施例17−19は、実施例16と対比して記載したものである。
【表VII】

【0072】
本発明の範囲及び精神を逸脱しない各種の変形及び変更は、当業者にとって明白であろう。本発明は、ここに示した説明のための具体例に限定されないものである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
アルコール組成物全体の質量基準で、少なくとも約40質量%のC1-4アルコール;及びジェミニ界面活性剤、硫酸エステル、ジエステル、C10-34脂肪アルコール、ポリクオタニウムポリマー、及びその組み合わせから選ばれる発泡界面活性剤を包含してなり、ただし、発泡界面活性剤がアニオン性ジエステルを含んでなる場合には、発泡性組成物は、さらに、脂肪アルコール又はフォームスースターを含む、発泡性組成物。
【請求項2】
アルコール組成物全体の質量基準で、C1-4アルコール少なくとも約50質量%;ジェミニ界面活性剤、硫酸エステル、ジエステル、C10-34脂肪アルコール、ポリクオタニウムポリマー、及びその組み合わせから選ばれる発泡界面活性剤約0.05−約40質量%、又は脂肪アルコール界面活性剤約0.001−約10質量%、又はその組み合わせ;及びカチオン性オリゴマー又はポリマー、コラーゲンアミノ酸、アマランスタンパク質、及び可溶性カゼインからなる群から選ばれるフォームブースター約0.005−約4質量%を包含してなる、抗菌性組成物。
【請求項3】
アルコールフォームを形成する方法であって、C1-4アルコールを、ジェミニ界面活性剤、硫酸エステル、ジエステル、C10-34脂肪アルコール、ポリクオタニウムポリマー、及びその組み合わせから選ばれる発泡界面活性剤と組み合せて、発泡性アルコール組成物(ただし、発泡界面活性剤がアニオン性ジエステルを含んでなる場合には、発泡性組成物は、さらに、脂肪アルコール又はフォームスースターを含む)を形成し;前記アルコール組成物及び空気又はフッ素系ガスを、混合チャンバーで混合して、混合物を形成し;及び前記混合物をメッシュスクリーンを通過させてフォームを形成することを包含してなり、前記発泡性アルコール組成物は、アルコール組成物全体の質量基準で、少なくとも約40質量%のアルコールを含んでなるものであることを特徴とする、アルコールフォームの形成法。
【請求項4】
発泡界面活性剤が、ジェミニ界面活性剤を含んでなるものである、請求項1又は2記載の組成物。
【請求項5】
ジェミニ界面活性剤が、二ナトリウムエチレンジコカミドPEG-15ジスルフェートを含んでなるものである、請求項4記載の組成物。
【請求項6】
発泡界面活性剤が、ジェミニ界面活性剤及びジエステルを含んでなるものであり、ジェミニ界面活性剤:ジエステルの量の比が、約0.6:1−約1.7:1である、請求項1又は2記載の組成物、又は請求項3記載の方法。
【請求項7】
組成物が、さらに、組成物全体の質量基準で、発泡界面活性剤約0.05−約40質量%を含有する、請求項1又は2記載の組成物、又は請求項3記載の方法。
【請求項8】
組成物が、さらに、カチオン性オリゴマー又はポリマー、コラーゲンアミノ酸、アマランスタンパク質、又は可溶性カゼインを含有する、請求項1記載の組成物。
【請求項9】
発泡性組成物が、アルコール組成物全体の質量基準で、アルコール約60質量%以上、ジェミニ界面活性剤約0.1−約20質量%、及びジエステル約0.1−約20質量%を含有する、請求項1又は2記載の組成物、又は請求項3記載の方法。
【請求項10】
発泡界面活性剤が、ジメチコーンPEG-7スルフェート、ナトリウムPEG-4コカミドスルフェート、ナトリウムPEG-4ラウラミドスルフェート、ナトリウムココモノグリセリドスルフェート、ナトリウムステアロイルコンドロイチンスルフェート、ナトリウムラウリルラクチレート、硫酸化グリセリルオレエート、及びその組み合わせを含んでなるものである、請求項1又は2記載の組成物、又は請求項3記載の方法。
【請求項11】
発泡界面活性剤が、ナトリウムステアロイルラクチレート、ナトリウムベヘノキシラクチレート、ナトリウムオレイルラクチレート、ナトリウムココイルラクチレート、ナトリウムカプロリルラクチレート、ラウロイルラクチル酸、ミリストイルラクチル酸、トリエタノールアミンステアロイルラクチレート、トリエタノールアミンベヘイルラクチレート、トリエタノールアミンオレイルラクチレート、トリエタノールアミンココイルラクチレート、トリエタノールアミンカプロイルラクチレート、ジエタノールアミンステアロイルラクチレート、ジエタノールアミンベヘイルラクチレート、ジエタノールアミンオレイルラクチレート、ジエタノールアミンココイルラクチレート、ジエタノールアミンカプロイルラクチレート、カリウムステアロイルラクチレート、カリウムベヘイルラクチレート、カリウムオレイルラクチレート、カリウムココイルラクチレート、カリウムカプロイルラクチレート、カルシウムステアロイルラクチレート、カルシウムベヘイルラクチレート、カルシウムオレイルラクチレート、カルシウムココイルラクチレート、カルシウムカプロイルラクチレート、アンモニウムステアロイルラクチレート、アンモニウムベヘイルラクチレート、アンモニウムオレイルラクチレート、アンモニウムココイルラクチレート、アンモニウムカプロイルラクチレート、又はその組み合わせである、請求項1又は2記載の組成物、又は請求項3記載の方法。
【請求項12】
フォームブースターが、ポリクオタニウムポリマー、ビニルピロリドン及びジメチルアミノメタクリレートの4級化共重合体、ビニルピロリドン及びジメチルアミノプロピルメタクリレートの疎水性変性4級化共重合体、又はその混合物を含んでなるものである、請求項1又は2記載の組成物、又は請求項3記載の方法。
【請求項13】
フォームブースターが、ビニルカプロラクタム(VCL)、ビニルピロリドン(VP)及びジアルキルアミノアルキルアクリレートの三元重合体、又はイソブチレン/ジメチルアミノプロピルマレイミド/エトキシル化マレイミド/マレイン酸共重合体を含んでなるものである、請求項1又は2記載の組成物、又は請求項3記載の方法。
【請求項14】
発泡界面活性剤:フォームブースターの質量比が約3.5:1−約14.5:1である、請求項1又は2記載の組成物、又は請求項3記載の方法。
【請求項15】
発泡界面活性剤が、カプリックアルコール、ラウリックアルコール、オーロレイックアルコール、ミリスチックアルコール、ミリストレイックアルコール、パルミチックアルコール、パミトレイックアルコール、ステアリックアルコール、オレイックアルコール、リノレイックアルコール、リノレニックアルコール、アラキディックアルコール、ガドレイックアルコール、ベヘニックアルコール、エルシックアルコール、クルパノジニックアルコール、リグノセリックアルコール、セロティックアルコール、モンタニックアルコール、ミリシックアルコール、ラクセロイックアルコール、ゲディックアルコール、又はその混合物を含んでなるものである、請求項1又は2記載の組成物、又は請求項3記載の方法。
【請求項16】
組成物が、さらに、ポリソルベート-20、ポリソルベート-21、ポリソルベート-40、ポリソルベート-60、ポリソルベート-61、ポリソルベート-65、ポリソルベート-80、ポリソルベート-81、及びポリソルベート-85からなる群から選ばれる少なくとも1の補助剤を含んでなるものである、請求項15記載の組成物又は方法。
【請求項17】
脂肪アルコールが、アルコール組成物全体の質量基準で、約0.001−約10質量%の量で存在する、請求項15記載の組成物又は方法。

【公開番号】特開2008−223021(P2008−223021A)
【公開日】平成20年9月25日(2008.9.25)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2008−41414(P2008−41414)
【出願日】平成20年2月22日(2008.2.22)
【出願人】(506190555)ゴジョ・インダストリーズ・インコーポレイテッド (44)
【Fターム(参考)】