説明

皮膚外用組成物

【課題】浸透性に優れ、角層中の水分量を増加し、保湿効果、安定性、使用性に優れた保湿・しわ防止・改善効果を有する皮膚外用組成物の提供。
【解決手段】下記一般式(1)で表されるアミノアセトアミド化合物及びその塩からなる群から選ばれる化合物の1種又は2種以上を含有することを特徴とする皮膚外用組成物。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は皮膚外用組成物に関する。
更に詳しくは、使用感に優れ、浸透性に優れ、角層に直接作用し水分量を増加し、継続的な保湿効果に優れる保湿剤、優れた効果を有するしわ防止・改善剤、並びに角層に直接作用し角層中の水分を増加し、安定性に優れ、使用性に優れた保湿効果・しわ防止・改善効果を有する皮膚外用組成物に関する。
【背景技術】
【0002】
老化は全身の臓器で進行しているが、その中でも目で見ることができる皮膚、とりわけ特に意識が集中しやすい顔面については、老化とともに発生するしわ及び小ジワが、世の多くの中高年齢者、とりわけ女性を悩ませている。従来、そのようなしわ改善用化粧料の要望は強く、それに応じて、これまでも様々な試みがなされているが、老化及びしわに関するメカニズムについては明らかでない部分が多く、未だ効果に満足のいく発明がなされてはいない。一方、その中でも、表皮の最外層である角層の水分を保持することは、皮膚を柔軟に保ち、弾力性を持たせ、真皮を保護することから、ある一定の目的を達することが期待されてきた。
【0003】
そのような中で、従来、皮膚外用組成物には、保湿効果に加え、使用性・安全性の向上、防腐などの目的で保湿剤が配合されてきた。例えば、グリセリン、1,3−ブチレングリコール、キシリトール、ソルビトール、エリスリトール、マルチトール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジグリセリン(EO)(PO)付加物などのポリオールやポリエーテル類が挙げられる。これらは保湿効果を有するものの、しわを予防・改善するには効果が充分ではなく、更にはべたつくなど使用性の問題や、酸化により匂いが生じるなどの問題があった。
【0004】
また、ヒアルロン酸、ムコイチン硫酸、カロニン酸、コンドロイチン硫酸、可溶性コラーゲン、アテロコラーゲンなどの高分子化合物も保湿剤として使用されている。これらはポリオール類などに比べれば、保湿効果は高いものの、しわを予防・改善するには、やはりまだ保湿効果は不十分である。また、その効果も皮膚周辺環境の保湿であり、高分子化合物は皮膚への浸透性に劣り、直接皮膚中に働きかけるものではない。また配合する際に中和や溶解などの手間がかかるという問題や、被膜感によるつっぱり感やポリオール類などよりも更にべたつくという使用性の問題があった。
ポリオール類以外の低分子化合物として、乳酸ナトリウム、胆汁酸塩、ピロリドンカルボン酸塩やアミノ酸類も保湿剤として広く用いられている。これらは低分子であることから、角層に浸透し、これら自身が機能する可能性があるが、これら自身の保湿効果は高くはなく、しわを予防・改善するには充分でなかった。化合物自身の保湿性・吸湿性を向上した保湿剤としてサルコシン(特許文献1)が挙げられるが、これについても化合物自体に吸湿性はあるものの、皮膚中の保湿(角層水分)に直接働きかけるものではなく、しわを予防・改善するには保湿効果が充分でなかった。更に、サルコシンを含めこれらの化合物はいずれも結晶性が高く、水以外への溶解性が低いことから、水分含有量の低い皮膚外用組成物に配合した際に、塗布後に水分の蒸散とともに析出し、保湿性の継続に劣るとともに角層への浸透が抑えられるという問題があった。更には、乳液やクリームなど水の配合量が低い製剤への高配合が困難であるばかりか、エタノールにさえ溶解性が劣ることから、エタノール含有量の多い化粧水において、低温安定性に劣るという問題があった。
【0005】
本発明者は、上記の事情に鑑み、しわを防止・改善効果が期待されるほどの保湿効果を有し、かつ皮膚外用組成物塗布後に析出することなく、浸透性に優れ、角層に直接作用して角層中の水分量を増加し、配合した皮膚外用組成物の安定性に優れる物質について鋭意研究を重ねた結果、本発明のアミノアセタミド化合物及びその塩が優れた保湿効果を発揮し、浸透性が高く、角層に直接作用して角層中の水分量を増加し、優れた抗しわ効果を有し、水溶性に優れ且つ水以外への溶解性にも優れる物質であり、皮膚外用組成物の調整も容易であり、調整した皮膚外用組成物の安定性に優れることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0006】
【特許文献1】特許第3441387号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は使用感に優れ、浸透性に優れ、角層に直接作用し角層中の水分量を増加し、継続的な保湿効果に優れる保湿剤、優れた効果を有するしわ防止・改善剤、並びに角層に直接作用し角層中の水分量を増加し、安定性に優れ、使用性に優れた保湿効果・しわ防止・改善効果を有する皮膚外用組成物を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
すなわち、本発明は、下記一般式(1)で表されるアミノアセトアミド化合物及びその塩からなる群から選ばれる化合物の1種又は2種以上を含有する保湿剤を提供するものである。
【化1】

【0009】
また、本発明は、一般式(1)で表されるアミノアセトアミド化合物並びにそれらの塩からなる群から選ばれる化合物含有することを特徴とする皮膚浸透性に優れ、皮膚角層に直接作用し角層中の水分量を増加し、安定性に優れ、使用性に優れた保湿効果・しわ防止・改善効果を有する皮膚外用組成物を提供するものである。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、優れた保湿効果を有し、使用感に優れ、皮膚浸透性に優れ、角層に直接作用し角層中の水分量を増加し、継続的な保湿効果を有する保湿剤、優れた効果を有するしわ防止・改善剤、並びに皮膚浸透性に優れ、皮膚角層に直接作用し角層中の水分量を増加し、安定性に優れ、使用性に優れた保湿効果・しわ防止・改善効果を有する皮膚外用組成物を提供できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
本発明の保湿剤は、保湿効果を有する活性成分として上記一般式(1)で表されるアミノアセトアミド化合物又はその塩を1又は複数種含む。本発明のしわ防止・改善剤は、しわ防止・改善効果を有する活性成分として上記一般式(1)で表されるアミノアセトアミド化合物又はその塩を1又は複数種含む。また、本発明の皮膚外用組成物は、上記一般式(1)で表されるアミノアセトアミド化合物又はその塩を1又は複数種含む。
【0012】
本発明に用いる一般式(1)で表されるアミノアセトアミド化合物は、N,N−ジメチル−2−(メチルアミノ)アセトアミド又はN’,N’−ジメチルサルコシンアミドなどの化学名で、用いられている公知の化合物である。塩酸塩について、ベンゾチアジン ジオキシド誘導体の中間体(特開昭61−277683)としての利用が知られているが、本発明の保湿効果を有することは新規であり、また本発明のしわ防止・改善効果を有することも新規であり、皮膚外用組成物に用いることも新規である。
本発明に用いるN,N−ジメチル−2−(メチルアミノ)アセトアミドは、容易に合成することが可能で、またBACHEM社などから市販されている。
【0013】
一般式(1)で表されるアミノアセトアミド化合物の塩としては、特に限定されないが、例えば、塩酸、硫酸、リン酸、臭化水素酸、メチル硫酸やp−トルエンスルホン酸等のアルキル硫酸、酢酸、乳酸、マレイン酸、フマル酸、シュウ酸、コハク酸、酒石酸、クエン酸等の酸、ベタイン、グリシン、アラニン、セリン、タウリン、グルタミン酸、アスパラギン酸等のアミノ酸類等が挙げられるが、本発明はこれに限らない。
【0014】
本発明において、一般式(1)で表されるアミノアセトアミド化合物又はその塩の配合量は、保湿剤又は皮膚外用組成物全量中、0.001〜20.0質量%、好ましくは0.1〜10.0質量%である。0.001質量%未満では効果に乏しく、20.0質量%を越えて配合しても効果の増加は望めないと考えられる。
【0015】
本発明に係る組成物は、常法に従って製造することができ、また組成物を構成する成分として、一般式(1)で表されるアミノアセトアミド化合物又はその塩の1種又は2種以上単独でも調製可能であるが、通常医薬部外品を含む化粧品や医薬品等の皮膚外用剤等に用いられる成分、例えば油分、界面活性剤、粉末、色材、水、アルコール類、増粘剤、キレート剤、シリコーン類、酸化防止剤、紫外線吸収剤、保湿剤、香料、各種薬効成分、防腐剤、pH調整剤、中和剤等必要に応じて適宜配合される。
【0016】
上記適宜配合される任意配合成分のうち、油分としては、ラウリルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、ミリスチルアルコール、オレイルアルコール等の直鎖アルコール、モノステアリルグリセリンエーテル、ラノリンサルコール、コレステロール、フィトステロール、イソステアリルアルコール等の分岐鎖アルコール等の高級アルコール、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸等の高級脂肪酸、固形パラフィン、ビースワックス、硬化ヒマシ油、カルナウバロウ、バリコワックス等のワックス、牛脂、豚脂、羊脂、スクワラン、ヤシ油、パーム油、パーム核油、大豆油、オリーブ油、綿実油、ホホバ油、ヒマシ油、ラノリン等の動植物油脂、流動パラフィン、ワセリン等の鉱物油、トリメチルプロパントリイソステアレート、イソプロピルミリステート、グリセロールトリ−2−エチルヘキサネート、ペンタエリスリトールテトラ−2−エチルヘキサネート、シリコーン油、ポリオキシエチレン(以下、POEとも記載する。)ポリオキシプロピレン(以下、POPとも記載する。)ペンタエリスリトールエーテル等の合成油等が挙げられる。
【0017】
界面活性剤としては、セッケン用素地、ラウリン酸ナトリウム、パルミチン酸ナトリウム等の脂肪酸セッケン、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸カリウム等の高級アルキル硫酸エステル塩、POEラウリル硫酸トリエタノールアミン、POEラウリル硫酸ナトリウム等のアルキルエーテル硫酸エステル塩、ラウロイルサルコシンナトリウム等のN−アシルサルコシン酸、N−ミリストイル−N−メチルタウリンナトリウム、ヤシ油脂肪酸メチルタウリッドナトリウム等の高級脂肪酸アミドスルホン酸、POEステアリルエーテルリン酸等のリン酸エステル塩、モノラウロイルモノエタノールアミドPOEスルホコハク酸ナトリウム、ラウリルポリプロピレングリコールスルホコハク酸ナトリウム等のスルホコハク酸塩、リニアドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、リニアドデシルベンゼンスルホン酸トリエタノールアミン等のアルキルベンゼンスルホン酸塩、N−ステアロイルグルタミン酸ジナトリウム、N−ステアロイルグルタミン酸モノナトリウム等のN−アシルグルタミン酸塩、硬化ヤシ油脂肪酸グリセリン硫酸ナトリウム等の高級脂肪酸エステル硫酸エステル塩、ロート油等の硫酸化油、POEアルキルエーテルカルボン酸、POEアルキルアリルエーテルカルボン酸塩、高級脂肪酸エステルスルホン酸塩、二級アルコール硫酸エステル塩、高級脂肪酸アルキロールアミド硫酸エステル塩、ラウロイルモノエタノールアミドコハク酸ナトリウム、カゼインナトリウム等のアニオン系界面活性剤;
【0018】
塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ラウリルトリメチルアンモニウム等のアルキルトリメチルアンモニウム塩、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム塩等のジアルキルジメチルアンモニウム塩、塩化セチルピリジニウム等のアルキルピリジニウム塩、アルキル四級アンモニウム塩、アルキルジメチルベンジルアンモニウム塩、アルキルイソキノリニウム塩、ジアルキルモリホニウム塩、POEアルキルアミン、アルキルアミン塩、ポリアミン脂肪酸誘導体、アミルアルコール脂肪酸誘導体、塩化ベンザルコニウム等のカチオン系界面活性剤;2−ココイル−2−イミダゾリニウムヒドロキシド−1−カルボキシエチロキシ二ナトリウム塩等のイミダゾリン系両性界面活性剤、アミドベタイン、スルホベタイン等のベタイン系界面活性剤等の両性界面活性剤;ソルビタンモノオレエート、ソルビタンモノイソステアレート、ソルビタンモノラウレート、ソルビタンモノパルミテート、ソルビタントリオレエート等のソルビタン脂肪酸エステル類、モノ綿実油脂肪酸グリセリン、モノステアリン酸グリセリン、セスキオレイン酸グリセリン、モノステアリン酸グリセリンリンゴ酸塩等のグリセリンポリグリセリン脂肪酸類、モノステアリン酸プロピレングリコール等のプロピレングリコール脂肪酸エステル類、硬化ヒマシ油誘導体、グリセリンアルキルエーテル、POE・メチルポリシロキサン共重合体等の親油性非イオン界面活性剤;POEソルビタンモノオレエート、POEソルビタンモノステアレート等のPOEソルビタン脂肪酸エステル類、POEソルビットモノラウレート、POEソルビットモノオレエート、POEソルビットモノステアレート等のPOEソルビット脂肪酸エステル類、POEグリセリンモノオレエート、POEグリセリンジステアレート等のPOEグリセリン脂肪酸エステル類、POEモノオレエート、POEジステアレート、POEモノジオレエート等のPOE脂肪酸エステル類、POEラウリルエーテル、POEオレイルエーテル、POEコレスタノールエステル等のPOEアルキルエーテル類、POEオクチルフェニルエーテル、POEノニルフェニルエーテル等のPOEアルキルフェニルエーテル類、ブルロニック等のプルアロニック型類、POE・POPモノブチルエーテル、POE・POPセチルエーテル、POE・POPグリセリンエーテル等のPOE・POPアルキルエーテル類、POEヒマシ油、POE硬化ヒマシ油、POE硬化ヒマシ油モノイソステアレート、POE硬化ヒマシ油マレイン酸等のPOEヒマシ油硬化ヒマシ油誘導体、POEソルビットミツロウ等のPOEミツロウ・ラノリン誘導体、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド、脂肪酸イソプロパノールアミド等のアルカノールアミド、POEプロピレングリコール脂肪酸エステル、POE脂肪酸アミド、POEアルキルアミン、ショ糖脂肪酸エステル、アルキルエトキシジメチルアミンオキシド等の親水性非イオン界面活性剤等が挙げられる。
【0019】
アルコール類としては、エタノール、プロパノール、イソプロパノール等の低級アルコール等が挙げられる。
【0020】
増粘剤としては、アラビアゴム、トラガントカム、ガラクタン、キャロプガム、グアーガム、カラギーナン、ペクチン、寒天、デンプン(トウモロコシ、コムギ、ジャガイモ、コメ)等の植物系高分子、デキストラン、プルラン等の微生物系高分子、カルボキシメチルデンプン、メチルヒドロキシプロピルデンプン等のデンプン系高分子、コラーゲン、カゼイン、ゼラチン等の動物系高分子、メチルセルロース、ニトロセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、セルロース硫酸ナトリウム、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース、結晶セルロース等のセルロース系高分子、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレングリコールエステル等のアルギン酸系高分子、ポリビニルメチルエーテル、カルボキシビニルポリマー等のビニル系高分子、POE系高分子、POE・POP共重合体系高分子、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリアクリル酸アミド等のアクリル系高分子、ポリエチレンイミン、カチオンポリマー、ベントナイト、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、ラポナイト、ヘクトライト、無水ケイ酸等の無機系水溶性高分子等の水溶性高分子等が挙げられる。
【0021】
キレート剤としては、シトラマル酸、アガル酸、グリセリン酸、シキミ酸、ヒノキチオール、没食子酸、タンニン酸、コーヒー酸、エチレンジアミン四酢酸、エチレングリコールジアミン四酢酸、ジエチレントリアミン五酢酸、フィチン酸、ポリリン酸、メタリン酸、ならびにこれらの類似体ならびにこれらのアルカリ金属塩およびカルボン酸エステル等が挙げられる。
【0022】
紫外線吸収剤としては、パラアミノ安息香酸等の安息香酸系紫外線吸収剤;アントラニル酸メチル等のアントラニル酸系紫外線吸収剤;サリチル酸オクチル等のサリチル酸系紫外線吸収剤;パラメトキシケイ皮酸イソプロピル、パラメトキシケイ皮酸オクチル等のケイ皮酸系紫外線吸収剤等が挙げられる。
【0023】
保湿剤としては、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、グリセリン、ジグリセリン、キシリトール、マルチトール、マルトース、D−マンニット、ブドウ糖、果糖、コンドロイチン硫酸ナトリウム、ヒアルロン酸ナトリウム、乳酸ナトリウム、グルコサミン、シクロデキストリン等が挙げられる。
【0024】
薬効成分としては、ビタミンA油、レチノール、パルミチン酸レチノール、塩酸ピリドキシン、ニコチン酸ベンジル、ニコチン酸アミド、ニコチン酸dl−α−トコフェロール、アスコルビン酸リン酸マグネシウム、ビタミンD2、dl−α−トコフェロール、パントテン酸、ビオチン等のビタミン類;アズレン、グリチルリチン等の抗炎症剤;アルブチン、4−メトキシサリチル酸カリウム、2−O−エチルアスコルビン酸、アスコルビン酸グルコシド等の美白剤、エストラジオール等のホルモン類;酸化亜鉛、タンニン酸等の収斂剤;L−メントール、カンフル等の清涼剤;その他塩化リゾチーム、塩酸ピリドキシン、イオウ等を配合することができる。さらに多様な薬効を示す各種抽出物を配合することができる。すなわちドクダミエキス、オウバクエキス、カンゾウエキス、シャクヤクエキス、ボタンピエキス、ヘチマエキス、ユキノシタエキス、ユーカリエキス、チョウジエキス、マロニエエキス、ヤグルマギクエキス、海藻エキス、タイムエキス等が挙げられる。
【0025】
防腐剤としては、メチルパラベン、エチルパラベン、ブチルパラベン等のパラオキシ安息香酸エステル類、安息香酸、サリチル酸、ソルビン酸、パラクロルメタクレゾール、ヘキサクロロフェン、塩化ベンザルコニウム、塩化クロルヘキシジン、トリクロロカルバニリド、感光素、フェノキシエタノール、イソメチルチアゾリノン等が挙げられる。
【0026】
中和剤としては、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール、2−アミノ−2−メチル−1,3−プロパンジオール、水酸化カリウム、水酸化カリウム、トリエタノールアミン、炭酸ナトリウム等が挙げられる。
【0027】
pH調整剤としては、乳酸、クエン酸、グリコール酸、コハク酸、酒石酸、リンゴ酸、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素アンモニウム等が挙げられる。
【0028】
酸化防止剤としては、アスコルビン酸、α−トコフェロール、カロチノイド等が挙げられる。
【0029】
上記成分は例示であり、これらに限定されるものではない。またこれら成分は、所望する形態に応じた処方に従い、適宜組み合わせて配合することが可能である。
【0030】
本発明の保湿剤及び皮膚外用組成物の剤型は特に限定されるものではなく、例えば、溶液系、可溶化系、乳化系、粉末分散系、水−油二層系、水−油−粉末三層系、軟膏、ゲル、エアゾール等の任意の剤型をとることができる。また、使用形態も特に限定されるものではなく、例えば、化粧水、乳液、クリーム、エッセンス、ゼリー、ジェル、軟膏、パック、マスク、ファンデーション等の任意の形態をとることができる。
【0031】
本発明の保湿剤及び皮膚外用組成物は肌に適用することで、皮膚の保湿、しわの形成の予防及び/又は形成されたしわの軽減・消失を図るための美容方法に利用できる。かかる美容方法における本発明の保湿剤及び皮膚外用組成物の用法、用量も特に限定されるものではなく、剤型や処置する肌のしわの状態により適宜決定されるが、典型的には、1日当たり数回、例えば1回〜5回、適量、例えば1平方cm2当たり0.1mlから1ml、肌に直接すり込むか、又その適量をガーゼなどに染み込ませてから肌に貼付することができる。
【実施例】
【0032】
次に実施例をあげて本発明をさらに詳しく説明する。本発明はこれによって限定されるものではない。
【0033】
[皮膚角層保湿効果試験]
薬剤塗布によるヘアレスマウス(HR−1:星野実験動物)の背部の角層水分量の変化を測定した。試験はn=5で行い、角層水分量はskin conductor(ASA−MX)を用いて測定した。角層水分量を測定した後、マウス背部の測定部位に下記に組成を示す実施例1、比較例1及び比較例2をそれぞれ100μl、1日1回塗布した。2日連続塗布した後、試験開始から3日目に角層水分量を測定し、更に2日連続塗布した後、試験開始から5日目に角層水分量を測定した。
【0034】
実施例1
N,N−ジメチル−2−(メチルアミノ)アセトアミド 5.0質量%
1N−塩酸 pH7.5に調整
化粧品用アルコール 50.0
精製水 残余
【0035】
比較例1
化粧品用アルコール 50.0質量%
精製水 残余
【0036】
比較例2
グリセリン 5.0質量%
化粧品用アルコール 50.0
精製水 残余
【0037】
塗布前の水分量を100%としたときの塗布後の水分量の変化率(%)の結果を表に示す。
本発明の保湿剤及び皮膚外用組成物は皮膚の角層水分量を増加し、保湿効果に優れることが確認された。また、従来広く保湿剤として用いられているグリセリンよりも、本発明の保湿剤の方が効果に優れることが確認された。
【表1】

【0038】
[溶解性評価]
N,N−ジメチル−2−(メチルアミノ)アセトアミド、N,N−ジメチル−2−(メチルアミノ)アセトアミド塩酸塩、サルコシンについて外観及び溶解性を評価した。結果を表に示す。尚、溶解は室温で溶液を調整し、外観より判断した。表の溶解性は溶解を確認した濃度を示し、表中「>」と共に表記したものは溶解することを確認した濃度であり、実際の溶解度はこの濃度以上となる。
【表2】

本発明に係るアセトアミド化合物は液状であり、角層への浸透性が高く、保湿の継続性が期待できることが確認された。更に本発明に係るアセトアミド化合物及びその塩酸塩ともにいずれも水だけではなく、エタノールへの溶解性も良好であることから、製剤の調整が容易であり、低温安定性、使用性が良好なことが期待できる。
一方、サルコシンは水への溶解性が高いものの、エタノールへの溶解性が低く、水の配合量の低い皮膚外用組成物に高配合した場合、結晶の析出や、低温安定性が懸念されることがわかった。
【0039】
[抗しわ評価]
健康で目尻にしわのある成人30歳〜60歳までの26名(平均年齢46歳)に対して、左右の目尻の一方にしわ防止・改善剤配合溶液(実施例2)を、もう一方に無配合溶液(比較例3)を毎日塗布した。一日3回、1ヶ月間塗布し、塗布前後での目尻しわの形状を格子状の縞パターンを投影し、別の角度から観測し計測する装置であるプリモス(ドイツGMF社)を用いて測定した。測定して得られた三次元画像よりしわ部分を抽出し塗布前後での変化を比較した。またしわ部分を抽出し、しわ面積率を算出して比較した。
実施例2(薬剤配合)
N,N−ジメチル−2−(メチルアミノ)アセトアミド塩酸塩 1.0質量%
化粧品用アルコール 5.0
ジプロピレングリコール 2.0
ダイナマイトグリセリン 1.0
フェノキシエタノール 0.5
ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン
デシルテトラデシルエーテル 0.1
クエン酸 0.04
クエン酸ナトリウム 0.1
エデト酸3ナトリウム 0.01
精製水 残余
比較例3(薬剤無配合)
化粧品用アルコール 5.0
ジプロピレングリコール 2.0
ダイナマイトグリセリン 1.0
フェノキシエタノール 0.5
ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン
デシルテトラデシルエーテル 0.1
クエン酸 0.04
クエン酸ナトリウム 0.1
エデト酸3ナトリウム 0.01
精製水 残余
目尻レプリカの三次元解析結果及び1平方センチ当たりにしわの占める面積を算出し、その変化量(%)の平均値を図1に示した。
図からわかるように比較例3の塗布ではしわ面積の増加が抑えられていないが、実施例2の塗布ではしわの面積は逆に減少した。
また、しわ改善効果の顕著例を図2に示した。このように、本発明に係るアセトアミド化合物を配合した皮膚外用組成物は優れたしわ防止・改善効果を有することが確認された。
【0040】
以下に本発明の皮膚外用組成物、並びに保湿剤の製剤例として皮膚外用組成物を示す。なお、いずれの皮膚外用組成物も優れた保湿効果及びしわ防止・改善効果を有す。
処方例1:クリーム 質量%
ステアリン酸 5.0
ステアリルアルコール 4.0
イソプロピルミリステート 18.0
グリセリンモノステアリン酸エステル 3.0
プロピレングリコール 10.0
N,N−ジメチル−2−(メチルアミノ)アセトアミド塩酸塩 3.0
苛性カリ 0.2
亜硫酸水素ナトリウム 0.01
防腐剤 適量
香料 適量
イオン交換水 残余
【0041】
製法)イオン交換水にプロピレングリコールと苛性カリを加え溶解し加熱して70℃に保つ(水相)。他の成分を混合し加熱融解して70℃に保つ(油相)。水相に油相を徐々に加え、全部加え終わってからしばらくその温度に保ち反応を起こさせる。その後ホモミキサーで均一に乳化し、よくかきまぜながら30℃まで冷却して製造する。
【0042】
処方例2:クリーム 質量%
ステアリン酸 6.0
ソルビタンモノステアリン酸エステル 2.0
ポリオキシエチレン(20モル)ソルビタンモノステアリン酸エステル 1.5
プロピレングリコール 10.0
N,N−ジメチル−2−(メチルアミノ)アセトアミドクエン酸塩 7.0
グリセリントリオクタノエート 10.0
スクワレン 5.0
亜硫酸水素ナトリウム 0.01
エチルパラベン 0.3
香料 適量
イオン交換水 残余
【0043】
(製法)イオン交換水にプロピレングリコールを加え溶解し加熱して70℃に保つ(水相)。他の成分を混合し加熱融解して70℃に保つ(油相)。水相に油相を加え、予備乳化を行い、ホモミキサーで均一に乳化した後、よくかきまぜながら30℃まで冷却して製造する。
【0044】
処方例3:クリーム 質量%
ステアリルアルコール 7.0
ステアリン酸 2.0
水添ラノリン 2.0
スクワラン 5.0
2−オクチルドデシルアルコール 6.0
ポリオキシエチレン(25モル)セチルアルコールエーテル 3.0
グリセリンモノステアリン酸エステル 2.0
プロピレングリコール 5.0
N,N−ジメチル−2−(メチルアミノ)アセトアミド 0.001
香料 適量
亜硫酸水素ナトリウム 0.03
エチルパラベン 0.3
イオン交換水 残余
【0045】
(製法)イオン交換水にプロピレングリコールを加え溶解し加熱して70℃に保つ(水相)。他の成分を混合し加熱融解して70℃に保つ(油相)。水相に油相を加え予備乳化を行い、ホモミキサーで均一に乳化した後、よくかきまぜながら30℃まで冷却して製造する。
【0046】
処方例4:乳液 質量%
ステアリン酸 2.5
セチルアルコール 1.5
ワセリン 5.0
流動パラフィン 10.0
ポリオキシエチレン(10モル)モノオレイン酸エステル 2.0
ポリエチレングリコ−ル1500 3.0
トリエタノールアミン 1.0
N,N−ジメチル−2−(メチルアミノ)アセトアミド硫酸塩 10.0
亜硫酸水素ナトリウム 0.01
エチルパラベン 0.3
カルボキシビニルポリマー 0.05
香料 適量
イオン交換水 残余
【0047】
(製法)少量のイオン交換水にカルボキシビニルポリマーを溶解する(A相)。残りのイオン交換水にポリエチレングリコール1500とトリエタノールアミンを加え加熱溶解して70℃に保つ(水相)。他の成分を混合し加熱融解して70℃に保つ(油相)。水相に油相を加え予備乳化を行い、A相を加えホモミキサーで均一に乳化し、乳化後よくかきまぜながら30℃まで冷却して製造する。
【0048】
処方例5:乳液
(油相部) 質量%
ステアリルアルコール 1.5
スクワレン 2.0
ワセリン 2.5
脱臭液状ラノリン 1.5
月見草油 2.0
ミリスチン酸イソプロピル 5.0
グリセリンモノオレート 2.0
ポリオキシエチレン(60モル)硬化ヒマシ油 2.0
酢酸トコフェロール 0.05
エチルパラベン 0.2
ブチルパラベン 0.1
N,N−ジメチル−2−(メチルアミノ)アセトアミドリン酸塩 1.0
香料 適量
(水相部) 質量%
亜硫酸水素ナトリウム 0.01
グリセリン 5.0
ヒアルロン酸ナトリウム 0.01
カルボキシビニルポリマー 0.2
水酸化カリウム 0.2
精製水 残余
【0049】
(製法)油相部を70℃にて溶解する。水相部を70℃にて溶解し、水相部に油相部を混合し、乳化機で乳化後、熱交換機で30℃まで冷却して製造する。
【0050】
処方例6:ゼリー 質量%
95%エチルアルコール 10.0
ジプロピレングリコール 15.0
ポリオキシエチレン(50モル)オレイルアルコールエーテル 2.0
カルボキシビニルポリマー 1.0
苛性ソーダ 0.15
L−アルギニン 0.1
N,N−ジメチル−2−(メチルアミノ)アセトアミドグルタミン酸塩 1.0
メチルパラベン 0.2
香料 適量
イオン交換水 残余
【0051】
(製法)イオン交換水にカルボキシビニルポリマーを均一に溶解し、一方、95%エタノールにポリオキシエチレン(50モル)オレイルアルコールエーテルを溶解し、水相に添加する。次いで、その他の成分を加えた後、苛性ソーダ、L−アルギニンで中和させ増粘して製造する。
【0052】
処方例7:美容液
(A相) 質量%
エタノール(95%) 10.0
ポリオキシエチレン(20モル)オクチルドデカノール 1.0
メチルパラベン 0.15
パントテニールエチルエーテル 0.1
N,N−ジメチル−2−(メチルアミノ)アセトアミドシュウ酸塩 0.05
(B相)
水酸化カリウム 0.1
(C相)
グリセリン 5.0
ジプロピレングリコール 10.0
亜硫酸水素ナトリウム 0.03
カルボキシビニルポリマー 0.2
精製水 残余
【0053】
製法)A相、C相をそれぞれ均一に溶解し、C相にA相を加えて可溶化する。次いで、B相を加えた後充填を行い製造する。
【0054】
処方例8:パック
(A相) 質量%
ジプロピレングリコール 5.0
ポリオキシエチレン(60モル)硬化ヒマシ油 5.0
(B相)
N,N−ジメチル−2−(メチルアミノ)アセトアミドコハク酸塩 1.0
オリーブ油 5.0
酢酸トコフェノール 0.2
エチルパラベン 0.2
香料 0.2
(C相)
亜硫酸水素ナトリウム 0.03
ポリビニルアルコール(ケン化度90、重合度2000) 13.0
エタノール 7.0
精製水 残余
【0055】
(製法)A相、B相、C相をそれぞれ均一に溶解し、A相にB相を加えて可溶化する。ついで、これをC相に加えた後充填を行い製造する。
【0056】
処方例9:軟膏 質量%
ポリオキシエチレン(30モル)セチルエーテル 2.0
グリセリンモノステアレート 10.0
流動パラフィン 10.0
ワセリン 40.0
セタノール 6.0
メチルパラベン 0.1
ブチルパラベン 0.1
グリセリンモノステアリン酸エステル 2.0
N,N−ジメチル−2−(メチルアミノ)アセトアミドフェニル硫酸塩 5.0
プロピレングリコール 10.0
イオン交換水 残余
香料 適量
【0057】
(製法)イオン交換水にプロピレングリコールを加え、溶解し加熱して70℃に保つ(水相)。他の成分を70℃にて混合溶解する(油相)。上記水相に油相を添加し、ホモミキサーで均一に乳化し、冷却後充填を行い製造する。
【0058】
処方例10:クリーム 質量%
流動パラフィン 8.0
ワセリン 3.0
ジメチルポリシロキサン 2.0
ステアリルアルコール 3.0
ベヘニルアルコール 2.0
グリセリン 5.0
ジプロピレングリコール 4.0
トレハロース 1.0
テトラ2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリット 4.0
モノイソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル 2.0
モノステアリン酸ポリオキシエチレングリセリン 1.0
親油型モノステアリン酸グリセリン 2.0
クエン酸 0.05
クエン酸ナトリウム 0.05
水酸化カリウム 0.015
油溶性甘草エキス 0.1
レチノールパルミテート(100万単位) 0.25
N,N−ジメチル−2−(メチルアミノ)アセトアミド塩酸塩 1.0
酢酸トコフェロール 0.1
パラオキシ安息香酸エステル 適量
フェノキシエタノール 適量
ジブチルヒドロキシトルエン 適量
エデト酸三ナトリウム 0.05
4−t−ブチル−4'−メトキシジベンゾイルメタン 0.01
パラメトキシ桂皮酸2−エチルヘキシル 0.1
β−カロチン 0.01
ポリビニルアルコール 0.5
ヒドロキシエチルセルロース 0.5
カルボキシビニルポリマー 0.05
精製水 残余
香料 適量
【0059】
処方例11:クリーム 質量%
ワセリン 2.0
ジメチルポリシロキサン 2.0
エタノール 5.0
ベヘニルアルコール 0.5
バチルアルコール 0.2
グリセリン 7.0
1,3−ブチレングリコール 5.0
ポリエチレングリコール20000 0.5
ホホバ油 3.0
スクワラン 2.0
ヒドロキシステアリン酸フィトステリル 0.5
テトラ2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリット 1.0
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 1.0
水酸化カリウム 0.1
ピロ亜硫酸ナトリウム 0.01
ヘキサメタリン酸ナトリウム 0.05
グリチルレチン酸ステアリル 0.1
パントテニルエチルエーテル 0.1
アルブチン 7.0
トラネキサム酸メチルアミド塩酸塩 11.0
N,N−ジメチル−2−(メチルアミノ)アセトアミドフマル酸塩 1.0
酢酸トコフェロール 0.1
ヒアルロン酸ナトリウム 0.05
パラオキシ安息香酸エステル 適量
エデト酸三ナトリウム 0.05
4−t−ブチル−4'−メトキシジベンゾイルメタン 0.1
ジパラメトキシ桂皮酸モノ−2−エチルヘキサン酸グリセリル 0.1
黄酸化鉄 適量
キサンタンガム 0.1
カルボキシビニルポリマー 0.2
精製水 残余
【0060】
処方例11:化粧水 質量%
1,3−ブチレングリコール 6.0
グリセリン 4.0
オレイルアルコール 0.1
POE(20)ソルビタンモノラウリン酸エステル 0.5
POE(15)ラウリルアルコールエステル 0.5
エタノール 10.0
N,N−ジメチル−2−(メチルアミノ)アセトアミド 0.3
精製水 残余
【0061】
処方例12:化粧水 質量%
(アルコール相)
エタノール 10.0
オレイルアルコール 0.1
POE(20)ソルビタンモノラウリン酸エステル 0.5
POE(15)ラウリルエーテル 0.5
防腐剤 適量
香料 適量
(水相)
N,N−ジメチル−2−(メチルアミノ)アセトアミド塩酸塩 20.0
1,3−ブチレングリコール 6.0
グリセリン 4.0
イオン交換水 残余
【0062】
処方例13:固型パウダリーファンデーション 質量%
タルク 15.0
セリサイト 10.0
球状ナイロン粉末 10.0
多孔性無水ケイ酸粉末 15.0
窒化ホウ素 5.0
二酸化チタン 5.0
酸化鉄 3.0
ステアリン酸亜鉛 5.0
N,N−ジメチル−2−(メチルアミノ)アセトアミドグルタミン酸塩 1.0
流動パラフィン 残余
トリイソオクタン酸グリセリン 15.0
セスキオレイン酸ソルビタン 1.5
防腐剤 適量
香料 適量
【0063】
処方例14:油中水型乳化ファンデーション 質量%
球状ナイロン 10.0
多孔性無水ケイ酸粉末 8.0
雲母チタン 2.0
シリコーン処理セリサイト 2.0
シリコーン処理マイカ 12.0
シリコーン処理二酸化チタン 5.0
シリコーン処理酸化鉄 2.0
イオン交換水 残余
N,N−ジメチル−2−(メチルアミノ)アセトアミドアスパラギン酸塩 1.0
デカメチルシクロペンタンシロキサン 18.0
ジメチルポリシロキサン 5.0
スクワラン 1.0
POE変性ジメチルポリシロキサン 2.0
防腐剤 適量
香料 適量
処方例1〜14で得られた皮膚外用組成物はいずれも実施例1で行ったのと同様、良好な保湿効果を示し、実施例2で行ったのと同様、優れたしわ防止・改善効果を有し、安定性に優れ、使用感に優れる。
【図面の簡単な説明】
【0064】
【図1】プリモスにより測定した画像からしわ形状を解析し、しわ面積率を算出した結果を示す。その結果は連用塗布前のしわ面積率と連用塗布後のしわ面積率の差として示した。
【図2】しわ改善効果の顕著例としてプリモスによる三次元解析画像及び算出したしわ面積率の結果を示す。しわは濃い色であらわす。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記一般式(1)で表されるアミノアセトアミド化合物及びその塩からなる群から選ばれる化合物の1種又は2種以上を含有することを特徴とする皮膚外用組成物:
【化1】

【請求項2】
前記アミノアセトアミド化合物並びにその塩からなる群から選ばれる化合物の1種又は2種以上を含有する保湿剤。
【請求項3】
前記アミノアセトアミド化合物並びにその塩からなる群から選ばれる化合物の1種又は2種以上を含有するしわ防止・改善剤。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2008−201775(P2008−201775A)
【公開日】平成20年9月4日(2008.9.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−10146(P2008−10146)
【出願日】平成20年1月21日(2008.1.21)
【出願人】(000001959)株式会社資生堂 (1,748)
【Fターム(参考)】