説明

監視カメラシステム、映像記録装置及び映像記録方法

【課題】物体を置いていった人物の領域侵入時の挙動を効率良く録画することができる監視カメラシステム、映像記録装置及び映像記録方法を提供する。
【解決手段】監視カメラ2は、常時映像情報を映像記録装置3へ送信し、侵入者を検知した場合には侵入時刻を記録し、また該侵入者を追跡し、監視エリアを通過した後、置き去りにした物体があって該物体の静止が一定時間継続した場合にアラームを確定し、映像記録装置3にアラーム情報と侵入時刻を送信し、映像記録装置3は、監視カメラ2からの映像情報をメモリ34に一定の情報量毎に上書き記録し、アラーム情報及び侵入時刻を受信した場合はそれらの情報に応じてメモリ34に記録した映像情報のうち侵入時刻からアラーム情報に対応する時刻までの映像情報をメモリ34からハードディスク35へ転送して録画するので、物体を置いていった人物の監視エリア侵入時の挙動を効率良く録画することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、監視カメラシステム、映像記録装置及び映像記録方法に関する。
【背景技術】
【0002】
監視カメラと、該監視カメラからの映像情報を記録する映像記録装置とを備えた監視カメラシステムにおける録画には、侵入者の検知を契機に映像情報の記録を開始するアラーム録画や、メモリなどの記録媒体に常に映像情報の記録を行い、アラームが発生したときに記録媒体に記録された映像情報をアラーム前記録として保存するプレ録画がある。
【0003】
プレ録画の場合、プレ録画時間は、予め設定した一定の時間としているのが一般的であるが、アラームの種類によって変更することも可能となっている。例えば、特許文献1で開示された保存動画選択装置は、所定の現場を撮影して一時保存した動画データの一部を長期保存するきっかけであるトリガを検出した場合に、前記動画の前記トリガ以前の部分を含む一部の範囲の動画データを選択的に長期保存する保存動画選択装置であって、予めトリガの種類ごとに、長期保存を行う動画データの前記範囲の候補である区切りの条件を格納している区切り設定格納部と、検出したトリガの種類を判別するトリガ種類判別部と、判別したトリガの種類に基づいて前記区切り設定格納部を参照して前記トリガを含む前記区切りを選択し、選択した前記区切り分の動画データを長期保存メモリに送る区切り選択部と、を備えている。なお、この保存動画選択装置におけるトリガの種類は、アラームの種類と略同じものである。
【0004】
【特許文献1】特開2008−011056号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1で開示された保存動画選択装置ではトリガの種類によって録画される時間が変更されるが、トリガの種類によって録画される時間は一定である。その為、ある人物がある領域に入り、その領域内で物体(例えば鞄)を置いたまま去っていくような場合でも、置き去りを検出して、それをトリガによって物を置いた前後の映像は録画できても、人物がその領域内に入ってきた映像が録画されていないといった問題がある。
【0006】
本発明は、係る事情に鑑みてなされたものであり、置き去り検出のような物体を置いたまま去っていくような場合に、物体を置いていった人物の領域侵入時の挙動を効率良く即ち記録媒体を無駄に浪費することなく録画することができる監視カメラシステム、映像記録装置及び映像記録方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の監視カメラシステムは、監視カメラと、前記監視カメラからの映像情報を記録する映像記録装置とを備えた監視カメラシステムにおいて、前記監視カメラは、撮像手段と、前記撮像手段で撮像して得られた映像情報に基づき、人物が所定の監視エリアに侵入したことを検知する人物検知手段と、前記人物検知手段で前記人物の前記監視エリアへの侵入が検知された際、その侵入時刻を記録する時刻記録手段と、前記撮像手段で撮像して得られた映像情報に基づき、前記監視エリア内において前記人物の通過後に物体が置き去られたことを検知する物体検知手段と、前記物体検知手段で前記物体の前記監視エリア内における置き去りが検知されてから一定時間経過後にアラーム情報を発生させるアラーム情報発生手段と、前記撮像手段で撮像して得られた前記映像情報、前記アラーム情報発生手段で発生された前記アラーム情報及び前記時刻記録手段で記録された前記人物の侵入時刻を送信する送信手段と、を有し、前記映像記録装置は、前記監視カメラの送信手段から送信された前記映像情報、前記アラーム情報及び前記人物の侵入時刻を受信する受信手段と、前記受信手段で受信された前記映像情報を記録する第1の映像記録手段と、前記受信手段で受信された前記アラーム情報及び前記人物の侵入時刻に応じて、前記第1の映像記録手段に記録された前記映像情報のうち前記人物の侵入時刻から前記アラーム情報に対応する時刻までの映像情報を、前記第1の映像記録手段からの転送を受けて記録する第2の映像記録手段と、を有する。
【0008】
上記構成によれば、監視カメラにおいて、侵入者を検知したときに侵入時刻を記録し、さらに検知した侵入者を追跡し、侵入者が監視エリアを通過した後に置き去りにした物体があれば、その物体の静止が一定時間継続した場合にアラームを確定し、映像記録装置にアラーム情報と侵入時刻を送信し、映像記録装置において、監視カメラから送信された映像情報を受信して第1の映像記録手段に記録し、監視カメラから送信されたアラーム情報及び人物の侵入時刻を受信した場合、アラーム情報及び人物の侵入時刻に応じて、第1の映像記録手段に記録した映像情報のうち人物の侵入時刻からアラーム情報に対応する時刻までの映像情報を第1の映像記録手段から第2の映像記録手段に転送して記録するので、物体を置いていった人物の監視エリア侵入時の挙動を効率良く即ち記録媒体を無駄に浪費することなく録画することが可能となる。
【0009】
本発明の監視カメラは、上記監視カメラシステムで用いられることを特徴とする。
【0010】
本発明の映像記録装置は、上記監視カメラシステムで用いられることを特徴とする。
【0011】
本発明の映像記録装置は、監視カメラからの映像情報を記録する映像記録装置において、前記監視カメラからの映像情報に基づき、人物が所定の監視エリアに侵入したことを検知する人物検知手段と、前記人物検知手段で前記人物の前記監視エリアへの侵入が検知された際、その侵入時刻を記録する時刻記録手段と、前記監視カメラからの映像情報に基づき、前記監視エリア内において前記人物の通過後に物体が置き去られたことを検知する物体検知手段と、前記物体検知手段で前記物体の前記監視エリア内における置き去りが検知されてから一定時間経過後にアラーム情報を発生させるアラーム情報発生手段と、前記映像情報を記録する第1の映像記録手段と、前記アラーム情報及び前記人物の侵入時刻に応じて、前記第1の映像記録手段に記録された前記映像情報のうち前記人物の侵入時刻から前記アラーム情報に対応する時刻までの映像情報を、前記第1の映像記録手段からの転送を受けて記録する第2の映像記録手段と、を備えた。
【0012】
上記構成によれば、監視カメラから送信された映像情報を受信して第1の映像記録手段に記録し、監視カメラから送信されたアラーム情報及び人物の侵入時刻を受信した場合、アラーム情報及び人物の侵入時刻に応じて、第1の映像記録手段に記録した映像情報のうち人物の侵入時刻からアラーム情報に対応する時刻までの映像情報を第1の映像記録手段から第2の映像記録手段に転送して記録するので、物体を置いていった人物の監視エリア侵入時の挙動を効率良く即ち記録媒体を無駄に浪費することなく録画することが可能となる。
【0013】
本発明の映像記録方法は、監視カメラからの映像情報を記録する映像記録方法において、前記監視カメラからの映像情報に基づき、人物が所定の監視エリアに侵入したことを検知する人物検知ステップと、前記人物検知ステップで前記人物の前記監視エリアへの侵入が検知された際、その侵入時刻を記録する時刻記録ステップと、前記監視カメラからの映像情報に基づき、前記監視エリア内において前記人物の通過後に物体が置き去られたことを検知する物体検知ステップと、前記物体検知ステップで前記物体の前記監視エリア内における置き去りが検知されてから一定時間経過後にアラーム情報を発生させるアラーム情報発生ステップと、前記映像情報を記録する第1の映像記録ステップと、前記アラーム情報及び前記人物の侵入時刻に応じて、前記第1の映像記録ステップで記録された前記映像情報のうち前記人物の侵入時刻から前記アラーム情報に対応する時刻までの映像情報を、前記第1の映像記録ステップからの転送を受けて記録する第2の映像記録ステップと、を備えた。
【0014】
上記方法によれば、監視カメラから送信された映像情報を受信して第1の映像記録ステップで記録し、監視カメラから送信されたアラーム情報及び人物の侵入時刻を受信した場合、アラーム情報及び人物の侵入時刻に応じて、第1の映像記録ステップで記録された映像情報のうち人物の侵入時刻からアラーム情報に対応する時刻までの映像情報を第1の映像記録ステップからの転送を受けて第2の映像記録ステップで記録するので、物体を置いていった人物の監視エリア侵入時の挙動を効率良く即ち記録媒体を無駄に浪費することなく録画することが可能となる。
【発明の効果】
【0015】
本発明は、置き去り検出のような物体を置いたまま去っていくような場合に、物体を置いていった人物の領域侵入時の挙動を効率良く即ち記録媒体を無駄に浪費することなく録画することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、本発明を実施するための好適な実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
【0017】
図1は、本発明の一実施の形態に係る監視カメラシステムの概略構成を示すブロック図である。同図において、本実施の形態の監視カメラシステム1は、監視カメラ2と、監視カメラ2からの映像情報を記録する映像記録装置3とを備えて構成される。
【0018】
監視カメラ2は、撮像部21と、アラーム検出部22と、制御部23と、メモリ24と、時刻記録部25と、映像出力・通信部26とを備えている。撮像部21は、CCDやCMOS等の撮像素子を有しており、撮像して得られた映像情報を出力する。アラーム検出部22は、データ化した所定の監視エリアを記憶しており、撮像部21で撮像して得られた映像情報に基づき、人物が監視エリアに侵入したことを検知する。人物の監視エリアへの侵入を検知した場合は、その旨を制御部23に通知する。また、アラーム検出部22は、撮像部21で撮像して得られた映像情報に基づき、監視エリア内において人物の通過後に物体が置き去られたことを検知する。物体が置き去られたことを検知した場合もその旨を制御部23に通知する。
【0019】
制御部23は、アラーム検出部22から人物の侵入検知の通知を受けると、時刻記録部25に時刻の記録を指示する。制御部23は、タイマ機能を有しており、アラーム検出部22から監視エリア内での物体の置き去り検知の通知を受けると、その検知がされた時からタイムカウントを行い、一定時間経過した時点でアラーム情報を発生する。そして、発生したアラーム情報を映像出力・通信部26に入力する。また、制御部23は、アラーム情報を発生したときに、時刻記録部25がメモリ24に記録した人物の侵入時刻を取得し、それを映像出力・通信部26に入力する。メモリ24は、データの書き込みと消去が可能な半導体メモリであり、例えばフラッシュメモリのような電源を切っても内容が消えないものが望ましいが、電源を切った場合に内容が消えるRAM(Random Access Memory)でも構わない。
【0020】
時刻記録部25は、制御部23から人物の監視エリアへの侵入が通知されたときに、その時点の時刻を侵入時刻としてメモリ24に記録する。また、時刻記録部25は、制御部23から侵入時刻を取得したい旨の要求があった場合に、該要求に応じた侵入時刻をメモリ24から読み出して出力する。映像出力・通信部26は、映像記録装置3の後述する映像入力・通信部31との間で通信を行い、撮像部21で撮像して得られた映像情報を送信する。また、映像出力・通信部26は、制御部23からアラーム情報と人物の侵入時刻が入力された場合、それらの情報も送信する。なお、監視カメラ2と映像記録装置3とがネットワークで接続される場合、データ転送にはIPプロトコルが用いられる。
【0021】
映像記録装置3は、上述した映像入力・通信部31の他に、録画部32と、制御部33と、メモリ34と、ハードディスク(HDD)35とを備えている。映像入力・通信部31は、監視カメラ2の映像出力・通信部26と通信を行い、映像出力・通信部26から送信された映像情報、アラーム情報及び人物の侵入時刻を受信する。映像情報を受信した場合は、それを録画部32に入力し、アラーム情報及び人物の侵入時刻を受信した場合は、それらを制御部33に入力する。録画部32は、映像入力・通信部31から映像情報が入力されると、その映像情報をメモリ34に記録する。この場合、メモリ34の容量に限りがあるので、一定時間毎に上書きする記録を行う。このメモリ34も監視カメラ2側のメモリ24と同様の半導体メモリが望ましい。
【0022】
制御部33は、映像入力・通信部31からアラーム情報及び侵入時刻が入力されることで、録画部32に録画指示・プレ転送指示を与える。録画部32は、監視カメラ2から送信された映像情報をメモリ34に一定の情報量(メモリ34の記憶容量で規定される量)毎に上書き記録する。また、録画部32は、制御部33から録画指示・プレ転送指示が与えられた場合、メモリ34に記録された映像情報をハードディスク35へ転送する。この場合、録画部32は、アラーム情報及び人物の侵入時刻に応じて、メモリ34に記録された映像情報のうち人物の侵入時刻からアラーム情報に対応する時刻までの映像情報をハードディスク35へ転送する。
【0023】
なお、監視カメラ2において、撮像部21は撮像手段に対応する。また、アラーム検出部22は人物検知手段及び物体検知手段に対応する。また、制御部23はアラーム情報発生手段に対応する。また、時刻記録部25は時刻記録手段に対応する。また、映像出力・通信部26は送信手段に対応する。
【0024】
また、映像記録装置3において、映像出力・通信部26は受信手段に対応する。また、録画部32とメモリ34は第1の映像記録手段に対応する。また、録画部32とハーディスク35は第2の映像記録手段に対応する。
【0025】
図2は、本実施の形態の監視カメラシステム1における侵入者検知からプレ録画の開始時刻の確定までの動作を模式的に示した図である。同図において、監視カメラ2が監視エリア100内に侵入した人物即ち侵入者200を検知すると、侵入時刻を保存する((a))。そして、侵入者200が監視エリア100内で物体300を置き去りにした場合、置き去りにされた物体300の検出を開始する((b))。そして、物体300が静止している時間が一定時間経過すると、置き去りアラームを確定し、侵入者200を検知した時刻(即ち(a)で保存した侵入時刻)をプレ録画の開始時刻として確定する((c))。
【0026】
図3は、本実施の形態の監視カメラシステム1の動作を説明するためのフローチャートである。同図において、ステップS10〜ステップS15の処理は監視カメラ2側で行われる処理であり、ステップS16及びステップS17の処理は映像記録装置3側で行われる処理である。
【0027】
監視カメラ2において、まず侵入者を検知したかどうか判定する(ステップS10)。侵入者を検知しない場合はこの判定を繰り返し、侵入者を検知した場合は侵入者を検知した時刻即ち侵入時刻をメモリ24に保存する(ステップS11)。侵入時刻の保存後、侵入検知した侵入者を追跡(捕捉)し(ステップS12)、当該侵入者が監視エリアを通過した後に置き去りにされている物体があるかどうか判定する(ステップS13)。置き去りにされている物体が無い場合はこの判定を繰り返し、置き去りにされている物体がある場合は当該物体が静止した時から一定時間を経過して、置き去りアラームが確定かどうか判定する(ステップS14)。置き去りアラームが確定できない場合は、確定できるまでこの判定を繰り返す。置き去りアラームが確定できた場合は、映像記録装置3に置き去りアラームと侵入時刻を通知する(ステップS15)。以上が監視カメラ2の動作である。
【0028】
次に、映像記録装置3において、監視カメラ2から置き去りアラーム及び侵入時刻の通知があると、置き去りアラームの動作を実行する(ステップS16)。具体的には、ランプを点灯させたり、音を鳴らしたりする。置き去りアラームの動作を実行した後、保存している侵入時刻からの録画情報をプレ録画として確定する。即ち、監視カメラ2から通知を受けた侵入時刻を基に、メモリ34に保存してある侵入時刻からの録画情報をプレ録画として確定する。プレ録画として確定した録画情報をメモリ34からハードディスク35に転送してハードディスク35に録画する(ステップS17)。
【0029】
以上のように本実施の形態の監視カメラシステム1によれば、監視カメラ2は、常時映像情報を映像記録装置3へ送信し、侵入者を検知した場合には侵入時刻を記録し、さらに検知した侵入者を追跡して、侵入者が監視エリアを通過した後、置き去りにした物体があって、その物体の静止が一定時間継続した場合にアラームを確定し、映像記録装置3にアラーム情報と侵入時刻を送信し、映像記録装置3は、監視カメラ2から送信された映像情報をメモリ34に一定の情報量毎に上書き記録し、アラーム情報及び人物の侵入時刻を受信した場合は、アラーム情報及び人物の侵入時刻に応じてメモリ34に記録した映像情報のうち侵入時刻からアラーム情報に対応する時刻までの映像情報をメモリ34からハードディスク35へ転送してハードディスク35に録画するので、物体を置いていった人物の監視エリア侵入時の挙動を効率良く、即ち記録媒体を無駄に浪費することなく録画することができる。
【0030】
なお、上記実施の形態では、侵入者の検知や物体の置き去り検知の各機能を監視カメラ2に持たせたが、これらの機能を映像記録装置3に持たせるようにしても良い。このようにした場合、監視カメラ2から映像記録装置3への通知(置き去りのアラームと侵入者を検知した検知時刻)は不要となる。
【産業上の利用可能性】
【0031】
本発明は、置き去り検出のような物体を置いたまま去っていくような場合に、物体を置いていった人物の領域侵入時の挙動を効率良く録画することができるといった効果を有し、監視カメラと映像記録装置を有する監視カメラシステムへの適用が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】本発明の一実施の形態に係る監視カメラシステムの概略構成を示すブロック図
【図2】図1の監視カメラシステムにおける侵入者検知からプレ録画の開始時刻の確定までの動作を模式的に示した図
【図3】図1の監視カメラシステムの動作を説明するためのフローチャート
【符号の説明】
【0033】
1 監視カメラシステム
2 監視カメラ
3 映像記録装置
21 撮像部
22 アラーム検出部
23 制御部
24 メモリ
25 時刻記録部
26 映像出力・通信部
31 映像入力・通信部
32 録画部
33 制御部
34 メモリ
35 ハードディスク

【特許請求の範囲】
【請求項1】
監視カメラと、前記監視カメラからの映像情報を記録する映像記録装置とを備えた監視カメラシステムにおいて、
前記監視カメラは、
撮像手段と、
前記撮像手段で撮像して得られた映像情報に基づき、人物が所定の監視エリアに侵入したことを検知する人物検知手段と、
前記人物検知手段で前記人物の前記監視エリアへの侵入が検知された際、その侵入時刻を記録する時刻記録手段と、
前記撮像手段で撮像して得られた映像情報に基づき、前記監視エリア内において前記人物の通過後に物体が置き去られたことを検知する物体検知手段と、
前記物体検知手段で前記物体の前記監視エリア内における置き去りが検知されてから一定時間経過後にアラーム情報を発生させるアラーム情報発生手段と、
前記撮像手段で撮像して得られた前記映像情報、前記アラーム情報発生手段で発生された前記アラーム情報及び前記時刻記録手段で記録された前記人物の侵入時刻を送信する送信手段と、を有し、
前記映像記録装置は、
前記監視カメラの送信手段から送信された前記映像情報、前記アラーム情報及び前記人物の侵入時刻を受信する受信手段と、
前記受信手段で受信された前記映像情報を記録する第1の映像記録手段と、
前記受信手段で受信された前記アラーム情報及び前記人物の侵入時刻に応じて、前記第1の映像記録手段に記録された前記映像情報のうち前記人物の侵入時刻から前記アラーム情報に対応する時刻までの映像情報を、前記第1の映像記録手段からの転送を受けて記録する第2の映像記録手段と、を有する監視カメラシステム。
【請求項2】
請求項1に記載された監視カメラシステムで用いられることを特徴とする監視カメラ。
【請求項3】
請求項1に記載された監視カメラシステムで用いられることを特徴とする映像記録装置。
【請求項4】
監視カメラからの映像情報を記録する映像記録装置において、
前記監視カメラからの映像情報に基づき、人物が所定の監視エリアに侵入したことを検知する人物検知手段と、
前記人物検知手段で前記人物の前記監視エリアへの侵入が検知された際、その侵入時刻を記録する時刻記録手段と、
前記監視カメラからの映像情報に基づき、前記監視エリア内において前記人物の通過後に物体が置き去られたことを検知する物体検知手段と、
前記物体検知手段で前記物体の前記監視エリア内における置き去りが検知されてから一定時間経過後にアラーム情報を発生させるアラーム情報発生手段と、
前記映像情報を記録する第1の映像記録手段と、
前記アラーム情報及び前記人物の侵入時刻に応じて、前記第1の映像記録手段に記録された前記映像情報のうち前記人物の侵入時刻から前記アラーム情報に対応する時刻までの映像情報を、前記第1の映像記録手段からの転送を受けて記録する第2の映像記録手段と、
を備えた映像記録装置。
【請求項5】
監視カメラからの映像情報を記録する映像記録方法において、
前記監視カメラからの映像情報に基づき、人物が所定の監視エリアに侵入したことを検知する人物検知ステップと、
前記人物検知ステップで前記人物の前記監視エリアへの侵入が検知された際、その侵入時刻を記録する時刻記録ステップと、
前記監視カメラからの映像情報に基づき、前記監視エリア内において前記人物の通過後に物体が置き去られたことを検知する物体検知ステップと、
前記物体検知ステップで前記物体の前記監視エリア内における置き去りが検知されてから一定時間経過後にアラーム情報を発生させるアラーム情報発生ステップと、
前記映像情報を記録する第1の映像記録ステップと、
前記アラーム情報及び前記人物の侵入時刻に応じて、前記第1の映像記録ステップで記録された前記映像情報のうち前記人物の侵入時刻から前記アラーム情報に対応する時刻までの映像情報を、前記第1の映像記録ステップからの転送を受けて記録する第2の映像記録ステップと、
を備えた映像記録方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2010−187124(P2010−187124A)
【公開日】平成22年8月26日(2010.8.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−28923(P2009−28923)
【出願日】平成21年2月10日(2009.2.10)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】