説明

監視カメラシステム

【課題】従来の無停電電源装置を備えた監視カメラシステムでは、設置された監視カメラシステムそれぞれについて、無停電電源装置の電力供給時間を算出することが難しかった。従って、それぞれの監視カメラシステムの電源のバックアップを効率的にできなかった。
【解決手段】無停電電源装置の電源供給可能時間を算出する電力判定部と、算出された電源供給可能時間を、文字若しくは図形の少なくともいずれか1つとして監視カメラシステムの取得した映像に重畳する時間表示部とを備えた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、監視カメラシステムに関わり、特に、商用電源が供給不能となった場合のバックアップに関する。
【背景技術】
【0002】
CCTV( Closed Circuit Tele-Vision )システム等の監視カメラシステムでは、監視局から、遠隔若しくは複数の監視エリア内を監視するために、複数の監視カメラシステムが使用される。例えば、洪水、津波、山火事等の火災、地震、テロ事件、等の災害に対して、監視が必要な場所を視野範囲に入れて撮像するために、監視カメラシステムが設置される。このように設置された監視カメラシステムは、光回線、無線通信、等のネットワーク回線で結合されて、取得した映像が監視局に伝送される。そして、監視局では、受信された映像をモニタに表示し、監視員が表示された映像を見ることによって、必要な場所を監視するのが主要な用途である。
特に災害発生時に、安全等の確保のための対策、等を検討する場合には、監視カメラシステムを複数設置したシステムは重要な情報を提供することができる。
また、1つのシステムにおいて、設置される監視カメラシステムの台数やモニタの台数は、監視されるエリアの規模に応じて定められる。そして、必用に応じて増減、並びに、設置場所の変更及びプリセットポジションの変更が行われる。例えば、設置される監視カメラシステムが100台、モニタが20台で構成されるシステムがある。
【0003】
しかし、監視エリアに設置される監視カメラシステムは、設置場所それぞれで、商用電源を供給されることによって動作している。そして、災害発生時には、商用電源そのものが供給停止する場合が少なくない。従って、近年の監視カメラシステムには、無停電電源装置を備えていることが多い(特許文献1参照。)。
また、従来から、無停電電源装置のバッテリから電力を供給しているか否かの情報を、ネットワーク回線を介して監視局に送信するような機能を持つ無停電電源装置がある。その場合には、監視局では、何らかの理由で商用電源が供給されない状態で、無停電電源装置から電力供給されて監視カメラシステムが動作していることが分かる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2007−88670号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述したように、監視局のモニタに、監視カメラシステムのどれかで、無停電電源装置が電源供給していることを示すことは、可能である。しかし、いつまで電力供給が可能であるか、即ち、当該監視カメラシステムが、あと何時間が動作可能であるか不明である。
従来の監視カメラシステムにおける無停電電源装置は、災害等によって、商用電源の供給が停止した時に、内蔵されたバッテリにチャージされた電力を使用するものである。従って、限られた時間内でしか、監視カメラシステムは動作しない。従って、災害等の対策を行うために、特に重要なポイントを監視している監視カメラシステムについては、継続して動作可能なように、保守サービス員が、設置場所に、交換用のバッテリや充電用の発動発電機を搬送し、迅速に交換若しくは充電を行うための電源供給作業が必要がある。
しかし、多くの場合、重要監視ポイントが複数存在するのが一般的であり、設置される監視カメラシステムの数は1つではない。重要監視ポイントに設置される監視カメラシステムそれぞれついて、電源供給作業をするために、交換用のバッテリや充電用の発動発電機を、一度に全て搬送して対処することは困難である。そこで、どの監視カメラシステムの無停電電源装置の電力供給時間が少ないかを知り、電力供給時間が少ない順番に、バッテリの交換若しくは充電等の電源供給作業を行うようにする必要がある。
【0006】
しかし、監視カメラシステムの備える機能は、同一ではない。また、設置される場所によって、要求される動作も異なる。例えば、ある監視カメラシステムは、小型で、パン機能、チルト機能、及びズーム機能が無く、またある監視カメラシステムは、大型で、パン機能、チルト機能、及びズーム機能の他、照明装置、ヒータ、及びワイパを備えている。また、同じ機能の監視カメラシステムであっても、1つの監視カメラシステムは、プリセットポジションの変更が頻繁にあり、従って、パン機能、チルト機能、及びズーム機能の動作が激しく、また別の監視カメラシステムは、プリセットポジションの変更がほとんど無く、従って、パン機能、チルト機能、及びズーム機能の動作をほとんどしない場合がある。このように、設置される監視カメラシステムや、それらの設置場所の監視の必要性に応じた独自の設定によって、消費される電力量が異なる。
このため、設置された監視カメラシステムそれぞれについて、無停電電源装置の電力供給時間を算出することが難しかった。
【0007】
本発明の目的は、上記の間題を解決するため、設置された監視カメラシステムそれぞれについて、無停電電源装置から供給される電力及び使用する電力量から供給可能時間を判別し、撮影した画像中に時間表示することで、迅速かつ適切に、電源供給作業の必要性の優劣を判断することができるようにした。これによって、無停電電源装置稼働中の対応方法判断の向上を図ることにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の課題を解決するために、本発明は、無停電電源装置を備え、商用電源の供給停止時に自動的に無停電電源装置からの電源供給を受け取得した画像を送信する複数の監視カメラシステムにおいて、前記監視カメラシステムそれぞれは、前記無停電電源装置の電源供給可能時間を算出する電力判定部と、前記算出された電源供給可能時間を、文字若しくは図形の少なくともいずれか1つ(以降、付加情報と称する)として前記監視カメラシステムの取得した映像に重畳する時間表示部とを備えたものである。
好ましくは、前記複数の監視カメラシステムは、モニタを具備し前記複数の監視カメラシステムそれぞれが撮像した映像をネットワーク回線を介して受信し前記モニタに表示する監視局を備え、前記監視カメラシステムそれぞれは、前記無停電電源装置の電源供給可能時間を算出する電力判定部と、前記算出された電源供給可能時間を、文字若しくは図形の少なくともいずれか1つ(以降、付加情報と称する)として前記監視カメラシステムの取得した画像に重畳する時間表示部とを備えたものである。
好ましくは、上記発明の監視カメラシステムにおいて、前記監視局は、前記モニタに、前記複数の監視カメラシステムから送信される前記算出された電源供給可能時間が重畳された映像を切替えて表示するものである。
また好ましくは、上記発明の監視カメラシステムにおいて、前記監視局は、前記複数の監視カメラシステムから送信される映像を、前記監視カメラシステムを識別する情報と関連付けて蓄積する記憶装置(メモリ)を備えたものである。
【0009】
さらに好ましくは、上記発明の監視カメラシステムにおいて、前記監視局は、前記複数の監視カメラシステムに優先順位を定め、前記優先順位に基づいて前記モニタに表示するものである。
さらにまた好ましくは、上記発明の監視カメラシステムにおいて、所定の時間を定め、前記監視カメラシステム若しくは前記監視局は、前記複数の監視カメラシステムの電源供給可能時間が、前記所定の時間以下の場合には、前記モニタに表示される電源供給可能時間を示す文字若しくは図形の、少なくとも一部の表示の色を変更するかまたは明滅させるものである。
また好ましくは、上記発明の監視カメラシステムにおいて、前記優先順位が低い監視カメラシステムは、低消費電力モードに移行することを特徴とする。
さらに、上記発明の監視カメラシステムにおいて、好ましくは、配信サーバを備え、前記監視局は、受信した前記複数の監視カメラシステムの電源供給可能時間が重畳された画像から、前記監視カメラシステムを識別する情報と前記電源供給可能時間とを、予め登録された携帯端末に送信するものである。また好ましくは、前記配信サーバは、前記監視局に備えられるものである。さらに好ましくは、前記監視局に備えられた前記配信サーバは、所定の周期で前記メモリの画像から前記監視カメラシステムを識別する情報と前記電源供給可能時間とを抽出し、前記携帯端末に送信するものである。
また好ましくは、前記メモリは、所定の周期で前記メモリの画像から前記監視カメラシステムを識別する情報と前記電源供給可能時間とを抽出し、蓄積するものである。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、災害発生等によって商用電源の供給が停止されても、監視カメラシステムのカメラユニットへの電源供給作業を迅速に効率良く実行できる。このため、災害発生等の非常事態発生時においても、適切な監視を継続ができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の監視カメラシステムの一実施例の構成を説明するためのブロック図である。
【図2】本発明の監視カメラシステムの一実施例の構成を説明するためのブロック図である。
【図3】本発明の電力供給可能時間を判別及び表示する監視カメラシステムの構成の一実施例を示すブロック図である。
【図4】本発明の一実施例によって、監視カメラシステムから出力された映像の表示画面例を示す図である。
【図5】本発明の電力判定部の処理動作の一実施例を説明するためのフローチャートである。
【図6】本発明の電力判定部の処理動作の一実施例を説明するためのフローチャートである。
【図7】本発明の時間表示部の処理動作の一実施例を説明するためのフローチャートである。
【図8】本発明の監視カメラシステムの一実施例の構成を説明するためのブロック図である。
【図9】本発明の監視カメラシステムの一実施例の構成を説明するためのブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の実施例を、添付図面を参照しながら説明する。なお、各図の説明において、共通な機能を有する構成要素には同一の参照番号を付し、できるだけ説明の重複を避ける。
【実施例1】
【0013】
本発明の監視カメラシステムの一実施形態を図1によって説明する。図1は、本発明の監視カメラシステムの一実施例の構成を説明するためのブロック図である。110−1〜110−mは監視エリア、120はネットワーク回線、130は監視局である。エリア110−1において、11−1はハブ、10−11〜10−1nは監視カメラシステムである。監視エリア110−mにおいて、11−mはハブ、10−m1〜10−mkは監視カメラシステムである。また、監視局130において、31は複数画面表示装置、32は制御装置、34は管理端末である。大画面表示装置31において、31−1〜31−8は個別のモニタ、31−9はモニタ31−1〜31−8を載せ、監視員が必用な操作を行うモニタ卓である。ここで、n、m、kは、それぞれ自然数である。また、n、m、kは、同じ数値でも異なった数値でも良い。
【0014】
また、監視カメラシステム10−11〜10−1n、・・・、監視カメラシステム10−m1〜10−mkは、例えば、IP( Internet Protocol )カメラシステムである。また、監視カメラシステム10−11〜10−1n、・・・、監視カメラシステム10−m1〜10−mkは、それぞれ、カメラユニットとして、撮像素子の他に、カメラハウジング、レンズ系、ヒータ、ファン、ワイパ、パンモータ、チルトモータ、照明装置、等の機能の一部若しくは全ての機能を備えている。またそれらの機能の制御、及びカメラユニットにおける種々の設定(露出、絞り、ホワイトバランス、蓄積モードのオン/オフ、等)を制御するためのFPGA( Field Programmable Gate Array )、DSP( Digital Signal Processor )、CPU( Central Processing Unit )等からなる制御部を備える。また、監視カメラシステム10−11〜10−1n、・・・、監視カメラシステム10−m1〜10−mkの多くは、屋外監視用に設けられている。
【0015】
監視エリア100−1〜100−mは、それぞれ、ハブ11−1〜11−mでネットワーク回線120と結合している。監視カメラシステム10−11〜10−1nは、それぞれ、ハブ11−1と結合し、ネットワーク回線120を介して、ネットワーク回線120と結合している監視局130等の他の機器と通信を行う。同様に、監視カメラシステム10−m1〜10−mkは、それぞれ、ハブ11−mと結合し、ネットワーク回線120を介して、ネットワーク回線120と結合している他の機器と通信を行う。
【0016】
監視局130には、例えば、管理サーバ34、制御装置32がある。なお、制御装置32は、複数画面表示装置31を制御し、ネットワーク回線120を介して、監視エリア110−1〜110−mから伝送される映像データを複数画面表示装置31のモニタ31−1〜31−8のいずれかに表示させる。
管理サーバ34は、監視エリアの監視の他、システム全体の調整や制御を行う。
図1の実施例は、監視局と複数の監視カメラシステムを含めた、監視カメラシステムである。
【0017】
監視カメラシステム10−11〜10−1n、・・・、監視カメラシステム10−m1〜10−mkは、それぞれ、視野範囲内の被写体像を取得し、取得した被写体像を映像データに変換して、自監視エリア110−1乃至110−m内のハブ11−1乃至11−m、及びネットワーク回線120を介して監視局130に送信する。
なお、監視カメラシステム10−11〜10−1n、及び監視カメラシステム10−m1〜10−mkは、それぞれを識別することができるカメラ番号等のID(識別子)を有し、送信する画像データに重畳し、監視局130側のモニタ画面には、画像と共に、その画像を取得した監視カメラシステムの番号が表示される。例えば、モニタ画面には、該当するカメラ番号、エリア名、等の情報が重畳され表示される。監視員は、その表示を見ることによって、正しい監視カメラシステムが選択されたか否か判断できる。
また、監視カメラシステム10−11〜10−1n、・・・、監視カメラシステム10−m1〜10−mkは、それぞれ、監視局130の監視端末33や制御局32等からの制御信号を受信し、自身の視野範囲(パン角、チルト角、若しくは、ズーム倍率)の変更やその他の制御(レンズ絞り、撮像フレームレート、画像サイズ、等)を行う。
【0018】
管理サーバ34は、各監視エリア110−1〜110−m内の各監視カメラシステム10−11〜10−1n、・・・、監視カメラシステム10−m1〜10−mkから、それぞれのハブ11−1〜11−mとネットワーク回線120を介して送信されてくる画像データを蓄積する。また、要求されれば、電話回線等の一般回線網を介して、携帯電話、固定電話、等にも、指定されたフォーマットでデータを送信する。
【0019】
図2は、本発明の監視カメラシステムの一実施例の構成を示すブロック図である。10−11は監視カメラシステム、200はカメラユニット、204はインターフェース(I/F)部、205はネットワーク回線120を介して監視局130と結合するための入出力端子部、208は制御部、211はOSD( On Screen Display )部、212は無停電電源装置である。また、カメラユニット200において、201はレンズ部、202はCCD( Charge Coupled Device )等の撮像素子、203は映像処理部、206はレンズ駆動部、207は駆動回路部、209は雲台、210は雲台駆動部、213は電源部である。監視カメラシステム10−11は、例えば、雲台一体型TVカメラである。また制御部208は、例えば、CPUである。
なお、図2の実施例では、電源部213の配線や特に説明を要しない構成要素を省略した。
【0020】
図2の監視カメラシステム10−11において、制御部208は、監視カメラシステム10−11に所定の動作をさせるためのプログラムが記録されたメモリを内蔵している。制御部208メモリに記録されたプログラムに従って、監視カメラシステム10−11内の構成要素を動作させる。
【0021】
視野内からの入射光は、レンズ部201を通って撮像素子202で結像する。撮像素子202は、駆動回路部207が出力した駆動信号によって、入射光を映像信号に変換して映像処理部202に出力する。映像処理部203は、入力された映像信号に周知の画像処理を施し、所定の映像フォーマットに変換してOSD部211に出力する。
また、映像処理部203は、必要に応じて、焦点調整用の制御信号やレンズ絞り調整用の制御信号等を制御部208からレンズ駆動部206に出力することができるように、制御部208に焦点調整用のデータや絞り調整用のデータを出力する。I/F部204は、OSD部211からの映像信号と、制御部208からの制御信号とを、ネットワーク回線120に伝送できるようにするための一般的なインターフェースである。レンズ駆動部206は、入力された焦点調整用の制御信号やレンズ絞り調整用の制御信号等に従ってレンズ部201を制御する。
【0022】
監視カメラシステム10−11の設置場所近傍からは商用電源を供給され、無停電電源装置212及び制御部208を介して、カメラユニット200の電源部213に電力が供給される。そのとき、制御部208は、電源部213に供給される電流と電圧、及び、無停電電源装置212内のバッテリの電力残量を監視し、かつ、そのデータを蓄積する。
制御部208は、予め定められた所定時間間隔で、蓄積した電流と電圧のデータの時間的平均値を算出し、内蔵のメモリに保存すると共に、さらに、無停電電源装置212内のバッテリの電力残量から、算出した平均値であとどのくらいの時間バッテリから電力が供給できるかを算出し、電力供給可能時間としてOSD部211に出力する。なお、外部の記憶装置に記録しても良い。
OSD部211は、入力された電力供給可能時間を文字列として画像化して、映像処理部203から入力される映像信号に重畳(スーパーインポーズ)し、I/F部204に出力する。
【0023】
監視局130から監視カメラシステム10−11を制御するための制御コマンドは、監視局130とネットワーク回線120を介して結合された入出力端子205とI/F部204を介して制御部208に入力される。例えば、制御部208は、雲台209のパン角やチルト角を変更するための制御コマンドが入力されると、入力されたコマンドに対応する制御信号を雲台駆動部210に出力する。雲台駆動部210は、入力された制御信号に従って雲台のパンモータやチルトモータを駆動して、コマンドの指示を実行する。また例えば、制御部208は、レンズ部201のズーム倍率を変更するための制御コマンドが入力されると、入力された制御コマンドに対応する制御信号をレンズ駆動部206に出力する。レンズ駆動部206は、入力された制御信号に従ってレンズ部201のズーム倍率を変更する。
【0024】
次に、図3を用いて、さらに本発明の一実施形態を説明する。図3は、本発明の電力供給可能時間を判別及び表示する監視カメラシステムの構成の一実施例を示すブロック図である。図3は、図2の構成において、本発明の主要部分を強調して示している。310は監視カメラシステム(図2の監視カメラシステム10−11参照)、320は監視局である。監視カメラシステム310において、311はカメラユニット(図2のカメラユニット200参照)、312は時間表示部、313は電力判定部、314は無停電電源装置である。また321は監視局320のモニタである。
ここで、時間表示部312は、図2のOSD部211に含まれる機能であり、電力判定部313は図2の制御部208に含まれる機能である。なお、I/F部204〜ネットワーク回線120等は、省略している。
【0025】
図3の監視カメラシステムの実施例においては、それぞれの監視カメラシステムにおける電力供給可能時間の判別機能と、監視局におけるそれぞれの監視カメラシステムの電力供給可能時間の表示機能を有することを説明する。
図3において、無停電電源装置314は、商用電源から電力を供給され、電力判定部313を介してカメラユニット311に供給すると共に、無停電電源装置314内のバッテリの電力を常に充電し続け、フルチャージ状態を保持する。
電力判定部313は、無停電電源装置314を介してカメラユニット311に供給される電力を検出し、図示しないメモリに記録する。例えば、所定の時間Tの累積電力を所定の時間間隔B(T>B、nは自然数)で更新して、更新した累積電力を記録する。例えば、1分おきに過去1時間の累積電力を更新し記録する(B=1[min]、T=60[min])。なお、累積電力の更新動作は、無停電電源装置314を介してカメラユニット311に供給される電力を検出する都度(時間間隔B)でも良いし、例えば、時間間隔2×B毎、5×B毎、等、任意に設定しても良い。
カメラユニット311は、視野範囲を撮影し、撮影した映像を時間表示部312に出力する。
【0026】
商用電源の供給が停止した場合の動作について説明する。
図3の監視カメラシステムにおいて、電力判定部313は、商用電源の供給が停止され、無停電電源装置314が、自動的にバックアップ用のバッテリから給電が開始されたことを検知する。例えば、電力判定部313は、無停電電源装置314の状態表示LED(発光ダイオード)の出力信号信号若しくは接点出力信号を検知して、バックアップ用のバッテリから電力供給が開始されたと判定する。
そして、電力判定部313は、バックアップ用のバッテリから電力供給が開始されたと判定した場合に、バックアップ用のバッテリの電力残量を検出し、検出された電力残量を、図示しないメモリに記録された最新の所定時間の累積電力で除算して、バッテリの電力の残量が所定の電力値以下になる時間(電力供給可能時間)を算出して、時間表示部312に出力する。
例えば、バッテリ残量が300[VA]で、最新の1時間の累積電力が100[VA]の場合には、電力供給可能時間は3[h](180[min])となる。
【0027】
時間表示部312は、カメラユニット311から入力された映像に、電力判定部313から入力された電力供給可能時間をスーパーインポーズして、監視局320に送信する。
監視局320は、受信した電力供給可能時間がスーパーインポーズされた映像をモニタ321に出力し、モニタ321には、監視カメラシステムのID(カメラ番号)と電力供給可能時間が、当該監視カメラシステムの取得した映像に重畳されて表示される。
【0028】
図4によって、監視カメラシステム(例えば、図1の監視カメラシステム10−11参照)から出力された映像の一実施例を示す(例えば、図1参照)。図4は、本発明の一実施例で、監視カメラシステム10−10からネットワーク回線120を介して監視局130のモニタ31−1に表示された表示画面例を示す図である。図4(a)は、商用電源から電力供給を受けている場合の映像を示す表示画面例で、図4(b)は無停電電源装置から電力供給を受けている場合の映像を示す表示画面例である。図4(a)、(b)共、監視カメラシステムが撮像した映像を図示せず、時間表示部若しくはOSD部がスーパーインポーズした付加情報だけを示している。401はモニタ、402と403は表示画面、404、405及び406は付加情報である。
【0029】
図4(a)において、モニタ401には、商用電源から電力供給されているカメラユニットが取得した映像402を表示している場合には、取得した映像に、付加情報として、当該カメラユニットに固有のIDがスーパーインポーズされて表示される。即ち、図4(a)の実施例では、“○○カメラ”とカメラ番号の表示404が現れる。
次に、図4(b)において、商用電源からの電源供給が停止したカメラユニットは、無停電電源装置から電力供給が開始される。これによって、モニタ401には、取得した映像に、付加情報として、上記IDの他に、電源供給可能時間等をスーパーインポーズされて表示される。即ち、図4(b)の実施例では、カメラ番号の表示404が“○○カメラ”、商用電源が停止していることを示す情報の表示405が“商用電源断”、及び、無停電電源装置の電源供給可能時間の表示406が“残り02時間00分”と現れる。
【0030】
なお、スーパーインポーズする場所は、任意に定めて良い。
また、スーパーインポーズする付加情報は、上記の他に、当該監視カメラシステムにおいて使用している現在の電力と、無停電電源装置のバッテリの電力残量を表示しても良い。
【0031】
また、図3と図4の実施例において、好ましくは、電力判定部313の図示しないメモリに、無停電電源装置314のバッテリの電力残量のしきい値若しくは、電力判定部313が判定した電源供給可能時間のしきい値を設定し、無停電電源装置314のバッテリの電力残量若しくは電源供給可能時間のいずれかが、しきい値未満になった場合には、しきい値未満を示す付加情報付加情報を時間表示部312に出力する。時間表示部312は、入力されたしきい値未満を示す付加情報付加情報から、カメラユニット311からの入力映像にスーパーインポーズする電源供給可能時間情報等の表示色の変更、フリッカ表示、等を行う。なお、表示色やフリッカ表示の間隔、等は、予め定めていても良いが、重要な監視エリアか否かの判断によって、監視局から送信された制御コマンドに基づいて設定しても良い。
その結果、監視局の監視員は、容易かつ迅速に、当該監視エリアの監視カメラシステムの電源の保守を決定することができる。
【実施例2】
【0032】
次に、本発明の別の実施形態を、図5によって説明する。図5は、本発明の監視カメラシステムの電力判定部313の処理動作の一実施例を説明するためのフローチャートである。
図5のフローチャートの開始時において、監視カメラシステムは、設置場所近くからの商用電源を電力判定部を介して供給され、動作している状態である。
【0033】
時間経過B判定ステップS501では、所定の時間B(例えば、2[min])経過したか否かを判定し、否であれば再度ステップS501からの処理を繰返し、所定の時間Bが経過した場合には、電力値検出ステップS502の処理に移行する。なお、所定の時間Bは、カメラユニット311に商用電源からの電力供給が開始された時からの経過時間であり、その後、時間Bが経過したと判定される都度、リセットされ、再度カウントが始まる。
【0034】
電力値検出ステップS502では、現在の時刻にカメラユニットに供給される電力値を検出し、図示しないメモリに記録し、電力値算出ステップS503の処理に移行する。
電力値算出ステップS503では、現在の時刻から所定の時間T(例えば、60[min])までの電力値の和を算出し、現在の累積電力消費量として、図示しないメモリに記録し、停電検知ステップS504の処理に移行する。
なお、現在の時刻から所定の時間Tまでの平均値を算出しても良いし、中央値を算出しても良い。
また、現在から所定時間遡って監視した消費電力の最大値若しくは最小値を記録し、それらに基づいて、最短電力供給可能時間若しくは最長電力供給可能時間とを算出し、スーパーインポーズする付加情報として出力するようにしても良い。また最大値と最小値の中間値で電力供給可能時間を算出して、スーパーインポーズする付加情報として出力するようにしても良い。
【0035】
停電検知ステップS504では、商用電源の供給が停止しているか否かを判定する。否であれば、時間経過B判定ステップS501の処理に戻り、商用電源の供給が停止し無停電電源装置のバックアップ用のバッテリから供給されていた場合には、バッテリ残量検出ステップS504の処理に移行する。
バッテリ残量検出ステップS504では、無停電電源装置314のバッテリの電力残量を検出し、電源供給可能時間算出ステップS506の処理に移行する。
電源供給可能時間算出ステップS506では、バッテリの電力残量を、ステップS503で求めた累積値、平均値、若しくは中央値で除算することによって、電源供給可能時間を算出し、算出した値を時間表示部312に出力し、時間経過判定ステップS507の処理に移行する。
【0036】
時間経過C判定ステップS507では、所定の時間C(例えば、1[min])経過したか否かを判定し、否であれば再度ステップS505からの処理を繰返し、所定の時間Cが経過した場合には、電力値検出ステップS508の処理に移行する。なお、所定の時間Cは、カメラユニット311に無停電電源装置314のバックアップ用のバッテリからの電力供給が開始された時からの経過時間であり、その後、時間Cが経過したと判定される都度、リセットされ、再度カウントが始まる。
【0037】
電力値検出ステップS508では、電力値検出ステップS502と同様に、現在の時刻にカメラユニットに供給される電力値を検出し、図示しないメモリに記録し、電力値算出ステップS509の処理に移行する。
電力値算出ステップS509では、電力値算出ステップS503と同様に、現在の時刻から所定の時間U(例えば、30[min])までの電力値の和を算出し、現在の累積電力消費量として、図示しないメモリに記録し、復電検知ステップS510の処理に移行する。なお、現在の時刻から所定の時間Uまでの平均値を算出しても良いし、中央値を算出しても良い。
【0038】
復電検知ステップS510では、商用電源が再度供給されたか否かを判定する。否であれば、バッテリ残量検出ステップS504の処理に戻り、再度商用電源から電力の供給が開始された場合には、時間経過B判定ステップS501の処理に戻る。
【0039】
なお、上記の商用電源が再度供給されたこと以外でも、例えば、交換若しく別系統で接続された新しい無停電電源装置から電力供給が開始された、新しいバッテリから電力供給が開始された、若しくは、発動発電機から電力供給が開始されたか、場合のいずれかであっても時間経過B判定ステップS501の処理に戻る。
また、好ましくは、上記復電検知ステップS510において、交換若しく別系統で接続された新しい無停電電源装置から電力供給が開始された場合、若しくは、新しいバッテリから電力供給が開始された場合には、バッテリ残量検出ステップS504の処理に戻ル要にしても良い。
【0040】
また、図5の実施例では、時間経過を判定するための時間Bと時間Cとが異なる値であった。しかし、同じ時刻でも良いし、B>Cでも良い。
さらに、電力供給可能時間の算出において、平均値若しくは中央値等の代表値を用いた。しかし、例えば、電力値の検出した最大値若しくは最小値から、最短電力供給可能時間若しくは最長電力供給可能時間を算出して表示するように、時間表示部312に出力するようにしても良い。
【0041】
次に、図7によって、時間表示部312の動作を説明する。図7は、上記実施例2における時間表示部の処理動作を説明するためのフローチャートである。
時間情報入力有無判定ステップS701では、電力判定部313から電源供給可能時間の情報が入力されたか否かを判定する。否であれば、カメラ番号重畳ステップS702の処理に移行し、入力があれば付加情報重畳ステップS703の処理に移行する。
カメラ番号重畳ステップS702では、カメラユニット311から入力される映像にカメラ番号をスーパーインポーズして、監視局320に送信する。
付加情報重畳ステップS703では、カメラユニット311から入力される映像に、カメラ番号と電源供給可能時間の情報をスーパーインポーズして、監視局320に送信する。
【実施例3】
【0042】
次に、本発明の別の実施形態を、図6によって説明する。図6は、図5と同様に、本発明の監視カメラシステムの電力判定部313の処理動作の一実施例を説明するためのフローチャートである。図6の実施例は、図5の実施例に対して、商用電源からの電力供給が停止した場合には、通常動作モードから低消費電力動作モードに移行するようにしたものである。
以下、低消費電力動作モードステップS601と通常動作モードステップS602について説明する。
【0043】
即ち、停電検知ステップS504において、商用電源の供給が停止して、無停電電源装置のバックアップ用のバッテリから供給されていた場合には、低消費電力動作モードステップS601の処理に移行する。
低消費電力動作モードステップS601では、カメラユニットの動作を低消費電力動作モードに切替え、バッテリ残量検出ステップS504の処理に移行する。
【0044】
次に、復電検知ステップS510において、商用電源から電力の供給が開始された場合には、通常動作モードステップS602の処理に移行する。
通常動作モードステップS602では、カメラユニットの動作を通常動作モードに切替え、時間経過B判定ステップS501の処理に戻る。
【0045】
図5と同様に、図6のフローチャートの開始時において、監視カメラシステムは、設置場所近くからの商用電源を電力判定部を介して供給され、動作している状態である。また、商用電源から電力を供給されているため、通常動作モードで監視カメラシステムが動作している。
ここで、通常動作モードとは、消費電力の節約を考慮しない動作である。即ち、通常動作モードでは、その監視カメラシステムの備える機能全てが使用できる状態である。
また、低消費電力動作モードの場合には、例えば、照明をオフにして使用しない、パン角の変更をしない、チルト角の変更をしない、モータに電源供給をしない、ヒータを使用しない、ワイパを使用しない、若しくは、レンズ系の制御をしない、等の少なくとも1つの動作モードである。
【0046】
例えば、監視カメラシステムにおいては、画角の変更が無い状態でも、屋外に設置される監視カメラシステムの場合には、風を受けてカメラの向き(画角)が変わる恐れがある。このため、パン角駆動用モータとチルト角駆動用に常に電流を供給して、カメラの向きが変わらないようにしているものが多い。
しかしバックアップ用のバッテリの節電を図るために、低消費電力動作モードの場合には、上記パン角駆動用モータとチルト角駆動用に供給する電力も停止する。この場合、監視監視カメラシステムにおいて、例えば、パン角若しくはチルト角の回転を検知した場合に所定の角度以上の回転があった場合には、制御部(電力判定部314)が元の停止位置に戻すように制御するようにしても良い。
なお、低消費電力モードの実施例としては、周知の技術を用いる。例えば、特開2005−86607号公報、特開2007−88670号公報(特許文献1)、特開2007−79195号公報、等があり、さらに、特願2008−161587号、特願2008−299453号、等がある(現時点では未公開)。
【実施例4】
【0047】
図8は、本発明の監視カメラシステムの別の実施形態を説明するための図である。図8は、図1と同様に、本発明の監視カメラシステムの一実施例の構成を説明するためのブロック図である。図8は、図1の構成に加え、監視局130にデータベース35を追加したものである。
即ち、図8のデータベース35は、ネットワーク回線120を介して各監視カメラシステムから送信される映像に付加情報をスーパーインポーズされたデータを時刻とカメラ番号に関連付けて蓄積するものである。
【0048】
即ち、管理サーバ34は、データベース35に入力された付加情報がスーパーインポーズされたデータから、電源供給可能時間を抽出して監視し、所定の時間以下になった監視カメラシステムがあることを監視員に通知する。さらに好ましくは、該当するカメラ番号と電源供給可能時間を監視員に通知する。
また監視員に直接通知せず、例えば、通常の切替えの順番で、次々と順番にモニタ映像が切り替わっている場合に、当該所定の時間以下になった監視カメラシステムの映像を瞬間的に1フレーム分の1〜数回サブリミナル的に表示するようにしても良い。またこのとき、好ましくは、前記モニタに表示されるカメラ番号や電源供給可能時間を、今までの表示と少なくとも一部の表示を別の色で表示するようにする。さらに好ましくは、カメラ番号や電源供給可能時間を、フリッカ表示(若しくは明滅表示)するようにしても良い。
この結果、監視局130の監視員は、モニタ31−1〜31−8に表示されていなかった監視カメラシステムが商用電源から無停電電源装置に切り替わった場合に、後刻その情報を確認することができる。
【0049】
また、好ましくは、図1若しくは図8において、監視員は、それぞれ複数のモニタを分担して監視している。この監視は、1人1人がモニタ画面を見ているもので、1つの映像について満足な視認を確実とするため、監視カメラシステムから受信された映像の切替えは、約数[sec]程度必要とする。そのため、商用電源から無停電電源装置に切替えられた監視カメラシステムの表示の順番が来るまで時間がかかり過ぎる場合がある。また、大規模な災害、若しくは広範囲に災害が起きた場合には、全ての監視カメラシステムについての電源供給可能時間をモニタで表示して見ることが困難となってくる。
その対策として、管理サーバ34に、予め複数の監視カメラシステムで構成する監視カメラシステムの優先順位を重要な監視エリアの順番に定めておく。そして、商用電源から無停電電源装置に切替えられた監視カメラシステムの数が所定の数を超えた場合には、その優先順位に従って、順番に映像に付加情報をスーパーインポーズされたデータをモニタに表示する。
【0050】
この結果、監視員は、重要監視エリアの監視カメラシステムへの電源供給が必要か否かを優先度に応じて迅速に判断できる。これによって、バックアップ用のバッテリの交換や発動発電機を当該監視カメラシステムに搬送するように作業員に連絡できるため、必用な監視を継続して行うことが可能となる。
【実施例5】
【0051】
図9は、監視局の管理サーバ本発明の監視カメラシステムの別の実施形態を説明するための図である。図9は、図8と同様に、本発明の監視カメラシステムの一実施例の構成を説明するためのブロック図である。図9の実施例は、図8の実施例において、監視局130に配信サーバ36を追加し、配信サーバ36から一般電話回線37を接続したものである。
図9による実施例では、配信サーバ36に、予め携帯電話番号等、保守サービス員の電話番号を登録しておき、管理サーバ34から自動的に配信サーバに、電源のバックアップが必要な監視カメラシステムとその場所を連絡するようにして、受信した保守サービス員が指定された監視カメラシステムの無停電電源装置のバックアップに出動するものである。
【0052】
この結果、監視員が対応しなくても、自動的にそれぞれの監視カメラシステムの電源のバックアップが行われる。このため、監視員がモニタで確認しなくても迅速に電源のバックアップが可能となった。
【符号の説明】
【0053】
10−11〜10−1n:監視カメラシステム、 10−m1〜10−mk:監視カメラシステム、 11−1:ハブ、 11−m:ハブ、 31:複数画面表示装置、 31−1〜31−8:ディスプレイ、 31−9:ディスプレイ卓、 32:制御装置、 34:管理サーバ、 35:データベース、 36:配信サーバ、 37:一般電話回線 110−1〜110−m:監視エリア、 120:ネットワーク回線、 130:監視局、 200:カメラユニット、 201:レンズ部、 202:撮像素子、 203:映像処理部、 204:I/F部、 205:入出力端子部、 206:レンズ駆動部、 207:駆動回路部、 208:制御部、 209:雲台、 210:雲台駆動部、 211:OSD部、 212:無停電電源装置、 213:電源部、 310:監視カメラシステム、 320:監視局、 311:カメラユニット、 312:時間表示部、 313:電力判定部、 314:無停電電源装置、 321:モニタ、 401:モニタ、 402、403:表示画面、 404、405、406:付加情報。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
視野範囲内の被写体の映像データをネットワーク回線を介して監視局に送信する監視カメラシステムにおいて、
前記視野範囲内の前記被写体像を取得し、映像データに変換して出力するカメラユニットと、
商用電源若しくは内蔵されたバッテリのいずれかから、前記カメラユニットに電力を供給する無停電電源装置と、
前記無停電電源装置から前記カメラユニットに供給される電力量を監視すると共に、前記商用電源から電力が供給されているか若しくは前記バッテリから電力が供給されているかを判定し、前記バッテリから電力が供給されていると判定した場合には、前記バッテリの電力残量と前記監視していた電力量とから、前記バッテリから前記カメラユニットに供給可能な電源供給可能時間を算出する電力判定部と、
前記カメラユニットから出力された映像データに、前記電源供給可能時間の情報をスーパーインポーズして、前記監視局に送信することを特徴とする監視カメラシステム。
【請求項2】
無停電電源装置を備え、商用電源の供給停止時に自動的に無停電電源装置からの電源供給を受け取得した画像を送信する複数の監視カメラシステムにおいて、前記監視カメラシステムそれぞれは、前記無停電電源装置の電源供給可能時間を算出する電力判定部と、前記算出された電源供給可能時間を、文字若しくは図形の少なくともいずれか1つを付加情報として前記監視カメラシステムの取得した映像に重畳する時間表示部とを備え、前記複数の監視カメラシステムに優先順位を定め、前記監視局は、前記優先順位に基づいて前記モニタに前記付加情報を表示することを特徴とする監視カメラシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2010−213047(P2010−213047A)
【公開日】平成22年9月24日(2010.9.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−57671(P2009−57671)
【出願日】平成21年3月11日(2009.3.11)
【出願人】(000001122)株式会社日立国際電気 (5,007)
【Fターム(参考)】