説明

監視装置、状態監視システム及び装置設定方法

【課題】ネットワーク状態監視システムにおける監視装置の配置作業の工数を低減する。
【解決手段】監視装置5は、ネットワーク装置3からネットワーク2の状態情報を取得する状態情報取得部50と、監視装置5からアクセス可能なデータベース80から、状態情報を収集する収集装置6を識別する収集装置情報を取得する収集装置情報取得部60と、収集装置情報に基づいて複数の収集装置6の負荷情報を取得する負荷情報取得部62と、負荷情報に基づいて収集装置6を選択する収集装置選択部63と、選択された収集装置6へ監視装置5を識別する監視装置情報を通知する監視装置情報通知部64を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書で論じられる実施態様は、ネットワークの状態監視システムに関する。
【背景技術】
【0002】
ネットワークを形成する複数のネットワーク装置からネットワークの状態情報を収集し、分析を行うネットワークの状態監視システムが知られている。状態監視システムでは、各ネットワーク装置にネットワークプローブと呼ばれる監視装置を配置して、各ネットワーク装置からネットワーク情報を取得する。例えば、監視装置は、通信経路の転送時間やパケットロスの状態に関する状態情報をネットワーク装置から取得する。監視装置が取得した状態情報は、収集装置として働くサーバ装置によって収集される。
【0003】
なお、負荷分散システムの管理サーバのサーバリスト管理部が、サーバの稼働状態や負荷の状況を参照してクライアント端末用管理サーバのアクセス先とするサーバを選定し、サーバリストを生成してクライアント端末用管理サーバへ送信する技術が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2003−256303号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
監視装置を配置する従来の作業では、監視装置を設置する場所とそれに伴うアドレス情報を事前に設計しておき、監視装置設置時には状態情報の送信先として予め決定された収集装置のアドレス情報を監視装置に設定する一方で、新たに配置する監視装置のアドレス情報を収集装置にも設定する。その上で、現地に配置した監視装置とセンターの収集装置との間で接続確認を行っている。このため、事前設計、アドレス情報の設定と接続確認に工数が費やされていた。
【0006】
開示の装置及び方法は、ネットワークの状態監視システムにおける監視装置の配置作業の工数を低減することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
装置の一観点による監視装置は、ネットワーク装置からネットワークの状態情報を取得する状態情報取得部と、監視装置によりアクセス可能なデータベースから、状態情報を収集する収集装置を識別する収集装置情報を取得する収集装置情報取得部と、収集装置情報に基づいて複数の収集装置の負荷情報を取得する負荷情報取得部と、負荷情報に基づいて複数の収集装置のうちいずれかを選択する収集装置選択部と、収集装置選択部により選択された収集装置へ監視装置を識別する監視装置情報を通知する監視装置情報通知部を備える。
【0008】
方法の一観点によれば、ネットワーク状態を監視する監視装置と、監視装置から送信されるネットワークの状態情報を収集する収集装置の機器設定方法であって、監視装置によりアクセス可能なデータベースから、状態情報を収集する収集装置を識別する収集装置情報を取得する処理と、収集装置情報に基づいて複数の収集装置の負荷情報を取得する処理と、負荷情報に基づいて複数の収集装置のうちいずれかを選択する処理と、選択された収集装置を状態情報の送信先として記憶する処理と、選択された収集装置へ監視装置を識別する監視装置情報を通知する処理を監視装置に実行させる。
【発明の効果】
【0009】
本件開示の装置又は方法によれば、ネットワークの状態監視システムにおける監視装置の配置作業の工数が低減される。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】状態監視システムの全体構成例を示す図である。
【図2】監視装置のハードウエア構成の一例を示す図である。
【図3】収集装置のハードウエア構成の一例を示す図である。
【図4】管理装置のハードウエア構成の一例を示す図である。
【図5】分析装置のハードウエア構成の一例を示す図である。
【図6】状態監視システムの第1構成例を示す図である。
【図7】収集装置記憶テーブルの一例を示す図である。
【図8】監視装置テーブルの一例を示す図である。
【図9】収集装置登録テーブルの一例を示す図である。
【図10】監視装置を設置する際の処理の第1例の説明図である。
【図11】状態監視システムの第2構成例を示す図である。
【図12】監視装置を設置する際の処理の第2例の説明図である。
【図13】状態監視システムの第3構成例を示す図である。
【図14】状態監視システムの第4構成例を示す図である。
【図15】監視装置を設置する際の処理の第3例の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、添付する図面を参照して本発明の実施例について説明する。図1は、状態監視システムの全体構成例を示す図である。状態監視システム1は、通信ネットワーク2上のネットワーク装置3a〜3eが保有する通信ネットワーク2の状態情報を収集し、収集された情報を分析することによって、通信ネットワーク2の品質や障害などの監視を行うシステムである。状態監視システム1は、保守ネットワーク4と、監視装置5a〜5eと、収集装置6a〜6cと、分析装置7と、管理装置8を備える。
【0012】
なお、以下の説明において、ネットワーク装置3a〜3eを総称して「ネットワーク装置3」と表記することがある。また、監視装置5a〜5eを総称して「監視装置5」と表記することがある。また、収集装置6a〜6cを総称して「収集装置6」と表記することがある。
【0013】
監視装置5、収集装置6及び管理装置8は、保守ネットワーク4に接続されており、保守ネットワーク4を介した通信を行うことが可能である。また収集装置6と分析装置7とは通信回線によって接続されており、収集装置6は分析装置7と通信を行うことが可能である。他の実施例では分析装置7も保守ネットワーク4に接続し、分析装置7が保守ネットワーク4を介した通信を行ってもよい。
【0014】
監視装置5は、ネットワーク装置3から通信ネットワーク2の状態情報を取得する。状態情報は、例えば通信ネットワーク2上の転送時間やパケットロスの状態に関する情報であってよい。監視装置5は、例えば、ネットワークプローブ装置であってよい。監視装置5は、取得した状態情報を収集装置6へ送信する。収集装置6は、複数の監視装置5から収集した状態情報を分析装置7へ送信する。収集装置6は、例えば、ネットワークプローブ装置が取得した状態情報を収集する収集サーバ装置であってよい。分析装置7は、収集装置6によって収集された状態情報を処理することにより、通信ネットワーク2の状態の分析や障害の検出を行う。分析装置7は、例えば、データ集計処理サーバ装置であってよい。
【0015】
管理装置8は、状態監視システム1内にて状態情報の収集を行う収集装置6の情報が格納された収集装置データベースを備えている。管理装置8は、監視装置5からの要求に応じて収集装置データベースに格納された収集装置6の情報を、監視装置5へ通知する。この収集装置6の情報は、監視装置5から送信される状態情報の送信先を一意に決定するための収集装置6の識別情報であってよい。このような識別情報は、例えば、保守ネットワーク4上のアドレス情報であってよい。以下の説明において、収集装置6の識別情報を「収集装置情報」と表記することがある。収集装置データベースについては後述する。
【0016】
続いて、各構成要素のハードウエア構成を説明する。図2は、監視装置5のハードウエア構成の一例を示す図である。図2に示すハードウエア構成は、あくまで監視装置5を実現するハードウエア構成の一例である。本明細書に記載される監視装置5の処理を実行するものであれば他の構成が採用されてもよい。監視装置5は、CPU10、記憶装置11、メモリ12、ネットワークインタフェース13及び14、並びにデータバス15を備える。
【0017】
CPU10は、記憶装置11に記憶されるプログラムを実行することにより、監視装置5の動作を制御するための各処理や、状態監視システム1において状態情報を収集するための監視装置5の機能を実現するための処理を実行する。また、CPU10は、記憶装置11に記憶されるプログラムを実行することにより、監視装置5の設置時における監視装置5及び収集装置6の設定のための下記の処理を実行する。
【0018】
記憶装置11は、不揮発性メモリやハードディスクなどを記憶手段として含んでいてもよい。記憶装置11には、CPU10に上記処理を実行させるプログラムが記憶される。また、記憶装置11には、監視装置5による状態情報の送信先として選択された収集装置6の識別情報や、状態監視システム1内の収集装置6の収集装置情報が格納された収集装置記憶テーブルが記憶される収集装置格納データベースが記憶される。収集装置格納データベースについては後述する。
【0019】
メモリ12には、CPU10により実行される実行中のプログラムや、このプログラムによって一時的に使用されるデータが記憶される。メモリ12は、読み出し専用メモリ(ROM: Read Only Memory)やランダムアクセスメモリ(RAM: Random Access Memory)を含んでいてよい。ネットワークインタフェース13は、監視装置5とネットワーク装置3との間の信号の送受信処理を行う。ネットワークインタフェース14は、保守ネットワーク4を経由する信号の送受信処理を行う。上記の構成要素10〜14は、データバス15によって電気的に接続されている。
【0020】
図3は、収集装置6のハードウエア構成の一例を示す図である。図3に示すハードウエア構成は、あくまで収集装置6を実現するハードウエア構成の一例である。本明細書に記載される収集装置6の処理を実行するものであれば他の構成が採用されてもよい。収集装置6は、CPU20、記憶装置21、メモリ22、ネットワークインタフェース23及び24、並びにデータバス25を備える。
【0021】
CPU20は、記憶装置21に記憶されるプログラムを実行することにより、収集装置6の動作を制御するための各処理や、状態監視システム1において状態情報を収集するための収集装置6の機能を実現するための処理を実行する。また、CPU20は、記憶装置21に記憶されるプログラムを実行することにより、新たな監視装置5の設置時における監視装置5及び収集装置6の設定のための下記の処理を実行する。
【0022】
記憶装置21は、不揮発性メモリやハードディスクなどを記憶手段として含んでいてもよい。記憶装置21には、CPU20に上記処理を実行させるプログラムが記憶される。また、記憶装置21には、収集装置6が収容する監視装置5、すなわち収集装置6によって収集される状態情報の送信元の監視装置5の識別情報が格納される監視装置データベースが記憶される。以下の説明において、監視装置5の識別情報を「監視装置情報」と表記することがある。
【0023】
監視装置情報は、監視装置5を収容する収集装置6がこの監視装置5へ送信する各種命令信号の送信先を一意に決定するための識別情報であってよい。このような識別情報は、例えば、保守ネットワーク4上のアドレス情報であってよい。監視装置データベースについては後述する。
【0024】
メモリ22には、CPU20により実行される実行中のプログラムや、このプログラムによって一時的に使用されるデータが記憶される。メモリ22は、読み出し専用メモリやランダムアクセスメモリを含んでいてよい。ネットワークインタフェース23は、保守ネットワーク4を経由する送受信処理を行う。ネットワークインタフェース24は、収集装置6と分析装置7との間の信号の送受信処理を行う。上記の構成要素20〜24は、データバス25によって電気的に接続されている。
【0025】
図4は、管理装置8のハードウエア構成の一例を示す図である。図4に示すハードウエア構成は、あくまで管理装置8を実現するハードウエア構成の一例である。本明細書に記載される管理装置8の処理を実行するものであれば他の構成が採用されてもよい。収集装置8は、CPU30、記憶装置31、メモリ32、ネットワークインタフェース33及びデータバス34を備える。
【0026】
CPU30は、記憶装置31に記憶されるプログラムを実行することにより、管理装置8の動作を制御するための各処理や、新たな監視装置5の設置時における監視装置5及び収集装置6の設定のための下記の処理を実行する。
【0027】
記憶装置31は、不揮発性メモリやハードディスクなどを記憶手段として含んでいてもよい。記憶装置31には、CPU30に上記処理を実行させるプログラムが記憶される。また、記憶装置31には収集装置データベースが記憶される。
【0028】
メモリ32には、CPU30により実行される実行中のプログラムや、このプログラムによって一時的に使用されるデータが記憶される。メモリ32は、読み出し専用メモリやランダムアクセスメモリを含んでいてよい。ネットワークインタフェース33は、保守ネットワーク4を経由する送受信処理を行う。上記の構成要素30〜33は、データバス34によって電気的に接続されている。
【0029】
図5は、分析装置7のハードウエア構成の一例を示す図である。図5に示すハードウエア構成は、あくまで分析装置7を実現するハードウエア構成の一例である。本明細書に記載される分析装置7の処理を実行するものであれば他の構成が採用されてもよい。分析装置7は、CPU40、記憶装置41、メモリ42、ネットワークインタフェース43及びデータバス45を備える。
【0030】
CPU40は、記憶装置41に記憶されるプログラムを実行することにより、分析装置7の動作を制御するための各処理や、状態監視システム1において状態情報を収集するための分析装置7の機能を実現するための処理を実行する。その他にもCPU40は、記憶装置41に記憶されるプログラムを実行することにより、下記に説明される分析装置7の処理を実行する。
【0031】
記憶装置41は、不揮発性メモリやハードディスクなどを記憶手段として含んでいてもよい。記憶装置41には、CPU40に上記処理を実行させるプログラムが記憶される。
【0032】
メモリ42には、CPU40により実行される実行中のプログラムや、このプログラムによって一時的に使用されるデータが記憶される。メモリ42は、読み出し専用メモリやランダムアクセスメモリを含んでいてよい。ネットワークインタフェース43は、収集装置6と分析装置7との間の信号の送受信処理を行う。なお、ネットワークインタフェース43は、保守ネットワーク4を経由する送受信処理を行ってもよい。上記の構成要素40〜43は、データバス44によって電気的に接続されている。
【0033】
続いて、上記のハードウエア構成によって実現される状態監視システム1の構成例を説明する。図6は、状態監視システム1の第1構成例を示す図である。図2に示す監視装置5のCPU10は、記憶装置11に記憶されるプログラムに従い、必要に応じて監視装置5の他のハードウエア要素との協調動作を行うことにより、図6に示す監視装置5の構成要素による情報処理を行う。同様に、図3に示す収集装置6のCPU20は、記憶装置21に記憶されるプログラムに従い、必要に応じて収集装置6の他のハードウエア要素との協調動作を行うことにより、図6に示す収集装置6の構成要素による情報処理を行う。また、図4に示す管理装置8のCPU30は、記憶装置31に記憶されるプログラムに従い、必要に応じて管理装置8の他のハードウエア要素との協調動作を行うことにより、図6に示す管理装置8の構成要素による情報処理を行う。他の実施例においても同様である。
【0034】
なお、図6は、以下の説明に関係する機能を中心として示している。したがって、状態監視システム1の各装置5〜7は図示の構成要素以外の他の構成要素を含んでいてよい。
【0035】
監視装置5は、状態情報取得部50と、状態情報送信部51と、収集装置格納データベース52と、収集装置情報取得部60と、負荷情報取得部62と、収集装置選択部63と、登録要求部64を備える。添付する図面においてデータベースを「DB」と表記する。
【0036】
収集装置6は、監視装置データベース70と、状態情報受信部72と、状態情報送信部73と、負荷情報通知部74と、監視装置登録部75を備える。管理装置8は、収集装置データベース80と、収集装置情報通知部82を備える。以下、監視装置5、収集装置6及び管理装置8が備える各構成要素についてそれぞれ説明する。
【0037】
〔監視装置5〕
状態情報取得部50は、ネットワーク装置3から通信ネットワーク2に関する状態情報を取得する。状態情報送信部51は、取得した状態情報を、収集装置格納データベース52に記憶される送信先情報53によって指定される収集装置6へ送信する。送信先情報53は、送信先の収集装置6の収集装置情報であってよい。
【0038】
収集装置格納データベース52には、状態監視システム1内にて状態情報の収集を行う収集装置6の情報を記憶する収集装置記憶テーブル61が格納されている。上述の通り、収集装置格納データベース52は、図2に示す監視装置5の記憶装置11に格納されてよい。図7は、収集装置記憶テーブル61の一例を示す図である。例えば、収集装置記憶テーブル61には状態監視システム1内にて状態情報の収集を行う全て又は一部の収集装置6の収集装置情報のリストが格納されていてよい。
【0039】
図6を参照する。収集装置情報取得部60は、状態監視システム1内の全て又は一部の収集装置6の収集装置情報を管理装置8から取得する。このとき、収集装置情報取得部60は、収集装置情報を要求する収集装置情報要求信号を管理装置8へ送信する。収集装置情報要求信号を送信するための管理装置8の識別情報やアドレス情報は、監視装置5のオペレータによって入力されてもよく、又は予め記憶装置11内に格納されていてもよい。
【0040】
収集装置情報取得部60は、収集装置情報要求信号に応答して管理装置8から送信される収集装置情報を受信し、収集装置記憶テーブル61に格納する。例えば、収集装置情報通知部82は、監視装置5のオペレータの操作によって収集装置情報の取得処理を行ってもよく、監視装置5を保守ネットワーク4に接続した場合に自動的に収集装置情報の取得処理を行ってもよい。
【0041】
負荷情報取得部62は、収集装置記憶テーブル61に収集装置情報が格納された収集装置6のそれぞれから、収集装置6における処理負荷を示す負荷情報を取得する。負荷情報は、例えば収集装置6に収容される監視装置5の数、すなわち監視装置5の収容数であってよい。負荷情報として他の指標を使用してもよい。例えば負荷情報は、収集装置6のCPU20の平均使用率や、ネットワークインタフェース23や24における平均トラヒック量であってもよい。
【0042】
負荷情報を取得する際に負荷情報取得部62は、負荷情報を要求する負荷情報要求信号をそれぞれの収集装置6へ送信する。負荷情報取得部62は、負荷情報要求信号に応答して収集装置6からそれぞれ送信される負荷情報を受信する。負荷情報取得部62は、受信した負荷情報を収集装置選択部63へ出力する。
【0043】
収集装置選択部63は、負荷情報に基づいて状態情報の送信先の収集装置6を選択する。例えば、収集装置選択部63は、負荷がより軽い収集装置6ほど高い優先度で選択される選択規則に従って送信先の収集装置6を選択してよい。収集装置選択部63は、監視装置5の収容数がより少ない収集装置6ほど、負荷がより軽いと判断してよい。例えば、収集装置選択部63は、監視装置5の収容数が最少の収集装置6を送信先の収集装置6として選択してよい。収集装置選択部63は、選択した収集装置6の識別情報を送信先情報53として収集装置格納データベース52へ格納する。
【0044】
登録要求部64は、収集装置選択部63によって選択された収集装置6に対し、収集装置6に収容される監視装置として本監視装置5を登録することを要求する登録要求信号を送信する。登録要求信号は、監視装置5の監視装置情報を含んでいてよい。登録要求部64は、収集装置選択部63によって選択された収集装置6へ監視装置情報を通知する監視装置情報通知部の一例である。
【0045】
〔収集装置6〕
監視装置データベース70には、収集装置6に収容される監視装置5の情報を記憶する監視装置テーブル71が格納されている。上述の通り、監視装置データベース70は、図3に示す収集装置6の記憶装置21に格納されてよい。図8は、監視装置テーブル71の一例を示す図である。例えば、収集装置テーブル71には本収集装置6に収容される監視装置5の監視装置情報のリストが格納されていてよい。
【0046】
図6を参照する。状態情報受信部72は、監視装置5から送信される状態情報を受信する。例えば、状態情報受信部72は、監視装置テーブル71に記憶されている、収集装置6に収容される監視装置5に対して状態情報を要求する命令を送信することにより、監視装置5から状態情報を収集してよい。状態情報送信部73は、監視装置5から受信した情報を分析装置7へ送信する。
【0047】
負荷情報通知部74は、監視装置5の負荷情報取得部62から送信される負荷情報要求信号を受信する。負荷情報要求信号が受信されたとき負荷情報通知部74は、収集装置6における処理負荷を示す負荷情報を監視装置5へ送信する。例えば負荷情報通知部74は、監視装置テーブル71に記憶されている、収集装置6に収容される監視装置5の収容数を判定し、収容数を示す負荷情報を生成してよい。
【0048】
監視装置登録部75は、監視装置5の登録要求部64から送信される登録要求信号を受信する。登録要求信号が受信されたとき監視装置登録部75は、登録要求信号を送信した監視装置5を、本収集装置6に収容される監視装置として監視装置データベース70に登録する。すなわち監視装置登録部75は、登録要求信号を送信した監視装置5の監視装置情報を監視装置テーブル71内に格納する。
【0049】
〔管理装置8〕
収集装置データベース80には、状態監視システム1内にて状態情報の収集を行う収集装置6の情報を記憶する収集装置登録テーブル81が格納されている。上述の通り、収集装置データベース80は、図4に示す管理装置8の記憶装置31に格納されてよい。図9は、収集装置登録テーブル81の一例を示す図である。例えば、収集装置登録テーブル81には状態監視システム1内にて状態情報の収集を行う全て又は一部の収集装置6の収集装置情報のリストが格納されていてよい。収集装置データベース80は、監視装置5によりアクセス可能なデータベースの一例である。
【0050】
図6を参照する。収集装置情報通知部82は、監視装置5の収集装置情報取得部60から送信される収集装置情報要求信号を受信する。収集装置情報要求信号が受信されたとき収集装置情報通知部82は、収集装置登録テーブル81に格納された全て又は一部の収集装置6の収集装置情報を監視装置5へ送信する。
【0051】
続いて、監視装置5を状態監視システム1に追加する場合に状態監視システム1の各装置が行う処理について説明する。図10は、監視装置5を設置する際の処理の第1例の説明図である。なお、他の実施態様において下記のオペレーションAA〜AJの各オペレーションは、ステップであってもよい。
【0052】
オペレーションAAにおいて監視装置5の収集装置情報取得部60は、収集装置情報要求信号を管理装置8へ送信する。オペレーションABにおいて収集装置情報通知部82は、収集装置登録テーブル81に格納された収集装置情報を監視装置5へ送信する。収集装置情報取得部60は、受信した収集装置情報を収集装置記憶テーブル61に格納する。
【0053】
オペレーションACにおいて監視装置5の負荷情報取得部62は、収集装置記憶テーブル61に記憶されるいずれかの収集装置6aに負荷情報要求信号を送信する。オペレーションADにおいて負荷情報取得部62は、この収集装置6aの負荷情報通知部74から送信される負荷情報を受信する。オペレーションAC及びADと同様に、オペレーションAEにおいて収集装置記憶テーブル61に記憶される他の収集装置6cにも負荷情報要求信号を送信する。オペレーションAFにおいてこの収集装置6cの負荷情報通知部74から送信される負荷情報を受信する。負荷情報取得部62は、収集装置記憶テーブル61に記憶される全ての又は一部の収集装置6についてオペレーションAC及びADを繰り返してよい。
【0054】
オペレーションAGにおいて監視装置5の収集装置選択部63は、負荷情報に基づいて状態情報の送信先の収集装置6を選択する。ここでは収集装置6aが選択されたと想定する。オペレーションAHにおいて収集装置選択部63は、選択された収集装置6aの収集装置情報を送信先情報53として収集装置格納データベース52へ格納する。
【0055】
オペレーションAIにおいて監視装置5の登録要求部64は、収集装置6aに対し、監視装置5を収容することを要求する登録要求信号を送信する。オペレーションAJにおいて収集装置6aの監視装置登録部75は、監視装置5を収集装置6aに収容される監視装置として監視装置データベース70に登録する。
【0056】
本実施例によれば、監視装置5を状態監視システム1に設置するとき、監視装置5自身が、アクセス可能な収集装置データベース80から収集装置6の収集装置情報を取得して、状態情報の送信先として設定する。また、収集装置6は、監視装置5から送信される監視装置情報を、収容する監視装置5の監視装置情報として設定する。このため従来行われていた、監視装置5及び収集装置6の識別情報の設定作業を省くことができる。
【0057】
本実施例によれば、これらの設定処理が収集装置データベース80に登録された収集装置6の収集装置情報に基づいて自動的に行われる。このため設定誤りが生じにくく、今まで行われていた監視装置5と収集装置6との間の接続確認が不要になるか、若しくは作業量を大幅に低減することができる。管理装置8の識別情報を固定すれば、収集装置情報の取得に使用する管理装置8の識別情報の設定誤りが生じにくくなる。また固定された管理装置8の識別情報を監視装置5に記憶させてしまえば、管理装置8の識別情報の設定も不要になる。
【0058】
従来、監視装置5を設置する際には、オペレータは予め収集装置6の負荷等を測定するか計算しておき、負荷等の少ない収集装置6を監視装置5の収容先に選択していた。本実施例によれば、監視装置5が収容先の収集装置6を選択するので、従来オペレータが行っていた収容先の収集装置6の選択作業が不要になる。
【0059】
続いて、状態監視システム1の他の実施例について説明する。図11は、状態監視システム1の第2構成例を示す図である。図6に示す構成要素と同一の構成要素については同一の参照符号を付する。同一の参照符号が付された構成要素の動作は特に説明しない限り同じである。また、図11に示す構成要素やその機能を他の実施例が備えていてもよい。なお、図11は、以下の説明に関係する機能を中心として示している。したがって、状態監視システム1の各装置5〜7は図示の構成要素以外の他の構成要素を含んでいてよい。
【0060】
監視装置5は、遅延測定部65を備える。遅延測定部65は、監視装置5が収集装置6に所定の応答信号を要求した場合において、応答信号が戻ってくるまでの遅延時間を測定する。応答信号は、例えば負荷情報であってよい。この場合、負荷情報取得部62は、収集装置6に対して応答信号を要求する応答信号要求部の一例である。他の信号を応答信号として要求してよい。例えば応答信号はPingに対するエコーであってよい。
【0061】
収集装置選択部63は、負荷情報と応答信号の遅延時間とに応じた条件に従って、状態情報の送信先の収集装置6を選択する。例えば、収集装置選択部63は、同程度の負荷の収集装置6が複数ある場合には、遅延時間がより少ない収集装置6ほど高い優先度で選択してよい。また、例えば、収集装置選択部63は、同程度の負荷の収集装置6が複数ある場合には、負荷を遅延時間で重み付けした指標値に基づいて収集装置6を選択してもよい。
【0062】
図12は、監視装置5を設置する際の処理の第2例の説明図である。なお、他の実施態様において下記のオペレーションBA〜BLの各オペレーションは、ステップであってもよい。
【0063】
オペレーションBA〜BD、BF及びBGは、図10のオペレーションAA〜AFの処理と同様である。オペレーションBEにおいて遅延測定部65は、オペレーションBDにて受信した負荷情報の遅延時間を測定する。また、オペレーションBHにおいて遅延測定部65は、オペレーションBGにて受信した負荷情報の遅延時間を測定する。遅延測定部65は、収集装置記憶テーブル61に記憶される全ての又は一部の収集装置6についてオペレーションBEを繰り返してよい。
【0064】
オペレーションBIにおいて収集装置選択部63は、負荷情報と応答信号の遅延時間に基づいて、状態情報の送信先の収集装置6を選択する。オペレーションBJ〜BLの処理は、図10のオペレーションAH〜AJの処理と同様である。
【0065】
本実施例によれば、収集装置6を選択する条件に収集装置6の応答の遅延時間を加えることによって、監視装置5を収容する収集装置6間の負荷をより平準化することが可能となる。
【0066】
続いて、状態監視システム1の他の実施例について説明する。図13は、状態監視システム1の第3構成例を示す図である。図6に示す構成要素と同一の構成要素については同一の参照符号を付する。同一の参照符号が付された構成要素の動作は特に説明しない限り同じである。また、図13に示す構成要素やその機能を他の実施例が備えていてもよい。
【0067】
図5に示す分析装置7のCPU40は、記憶装置41に記憶されるプログラムに従い、必要に応じて分析装置7の他のハードウエア要素との協調動作を行うことにより、図13に示す分析装置7の構成要素による情報処理を行う。なお、図13は、以下の説明に関係する機能を中心として示している。したがって、状態監視システム1の各装置5〜7は図示の構成要素以外の他の構成要素を含んでいてよい。
【0068】
分析装置7は、収集装置データベース90と、状態情報受信部92と、状態分析部93と、収集装置情報登録部94と、収集装置情報通知部95を備える。一方で収集装置6は、登録要求部76を備える。
【0069】
分析装置7の収集装置データベース90は、状態監視システム1内にて状態情報の収集を行う収集装置6の情報を記憶する収集装置登録テーブル91が格納されている。収集装置データベース80は、図5に示す分析装置7の記憶装置41に格納されてよい。収集装置登録テーブル91は、図9に示す収集装置登録テーブル81と同様であってよい。
【0070】
状態情報受信部92は、収集装置6から送信される状態情報を受信する。分析装置7は、収集装置登録テーブル81に記憶されている収集装置6に対して、状態情報を収集及び送信するための各種命令や情報を送信してよい。状態分析部93は、収集された状態情報を分析することによって通信ネットワーク2の品質や障害を検出する。
【0071】
収集装置6の登録要求部76は、収集した状態情報を分析装置7へ送信する収集装置として、本収集装置6を登録することを要求する登録要求信号を送信する。登録要求信号は、収集装置6の収集装置情報を含んでいてよい。
【0072】
分析装置7の収集装置情報登録部94は、収集装置6の登録要求部76から送信される登録要求信号を受信する。登録要求信号が受信されたとき収集装置情報登録部94は、登録要求信号を送信した収集装置6を、分析装置7へ状態情報を送信する収集装置6として、収集装置データベース90に登録する。すなわち収集装置情報登録部94は、登録要求信号を送信した収集装置6の収集装置情報を収集装置登録テーブル91内に格納する。
【0073】
本実施例では、監視装置5の収集装置情報取得部60は、収集装置6の収集装置情報を分析装置7から取得する。分析装置7の収集装置情報通知部95は、監視装置5の収集装置情報取得部60から送信される収集装置情報要求信号を受信する。収集装置情報要求信号が受信されたとき収集装置情報通知部95は、収集装置登録テーブル91に格納された全て又は一部の収集装置6の収集装置情報を監視装置5へ送信する。
【0074】
本実施例によれば、状態情報を収集する収集装置6を管理するために分析装置7が管理する収集装置のデータベースから、収集装置情報を取得して監視装置5へ提供する。このため本実施例によれば、監視装置5への提供のために収集装置データベースを個別に設けたりメンテナンスする作業を省略することが可能となる。
【0075】
続いて、状態監視システム1の他の実施例について説明する。従来の監視装置5の設置作業では、収集装置6に収容される監視装置5の情報を、オペレータが収集装置6へ設定していた。このため、オペレータが誤った場合を除き、オペレータが意図しない装置が収集装置6に収容される監視装置5として設定される可能性は低かった。
【0076】
上記の実施例では、収集装置6は監視装置5からの登録要求信号に従って、収容する監視装置5を登録する。このためオペレータが意図しない装置が、収集装置6に収容される監視装置5として設定される可能性が発生する。以下の実施例では、収集装置6が監視装置5の認証を行うことによって、意図しない装置が、収集装置6に収容される監視装置5として設定される可能性を低減する。
【0077】
図14は、状態監視システム1の第4構成例を示す図である。図6に示す構成要素と同一の構成要素については同一の参照符号を付する。同一の参照符号が付された構成要素の動作は特に説明しない限り同じである。また、図14に示す構成要素やその機能を他の実施例が備えていてもよい。なお、図14は、以下の説明に関係する機能を中心として示している。したがって、状態監視システム1の各装置5〜7は図示の構成要素以外の他の構成要素を含んでいてよい。
【0078】
監視装置5は、認証情報送信部66を備える。一方で収集装置6は、認証部77を備える。監視装置5の認証情報送信部66は、登録要求部64が監視装置5の収容を要求する登録要求信号を収集装置6に送信する場合に収集装置6へ認証情報を送信する。
【0079】
収集装置6の認証部77は、認証情報を受信して監視装置5の認証処理を実行し、監視装置5による収集装置6への接続可否を判断する。認証処理によって収集装置6への接続が許可された場合に、監視装置登録部75は登録要求信号を受信し、監視装置5を、監視装置データベース70に登録する。
【0080】
図15は、監視装置5を設置する際の処理の第3例の説明図である。なお、他の実施態様において下記のオペレーションCA〜CMの各オペレーションは、ステップであってもよい。
【0081】
オペレーションCA〜CHは、図10のオペレーションAA〜AHの処理と同様である。監視装置5の登録要求部64が登録要求信号を送信する際に、オペレーションCIにおいて認証情報送信部66は、認証情報を収集装置6aへ送信する。オペレーションCJにおいて収集装置6aの認証部77は、監視装置5の認証処理を実行する。
【0082】
認証が成功すると、オペレーションCKにおいて認証部77は、監視装置5に許可信号を送信する。許可信号を受信した監視装置5の登録要求部64は、オペレーションCLにおいて登録要求信号を収集装置6aに送信する。オペレーションCMにおいて収集装置6aの監視装置登録部75は、監視装置5を監視装置データベース70に登録する。
【0083】
本実施例によれば、オペレータが意図しない装置が、収集装置6に収容される監視装置5として、収集装置6に設定される可能性を低減することができる。
【0084】
以上の実施例を含む実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)
監視装置であって、
ネットワーク装置からネットワークの状態情報を取得する状態情報取得部と、
前記監視装置によりアクセス可能なデータベースから、前記状態情報を収集する収集装置を識別する収集装置情報を取得する収集装置情報取得部と、
前記収集装置情報に基づいて複数の収集装置の負荷情報を取得する負荷情報取得部と、
前記負荷情報に基づいて前記複数の収集装置のうちいずれかを選択する収集装置選択部と、
前記収集装置選択部により選択された収集装置へ前記監視装置を識別する監視装置情報を通知する監視装置情報通知部と、
を備えることを特徴とする監視装置。
【0085】
(付記2)
前記負荷情報は、前記収集装置へ前記状態情報を送信する他の収集装置の数を示すことを特徴とする付記1に記載の監視装置。
【0086】
(付記3)
前記複数の収集装置に対して、応答信号を要求する応答信号要求部を備え、
前記収集装置選択部は、複数の前記収集装置の負荷量が所定範囲内であるとき、そのいずれかを前記応答信号の遅延時間に基づいて選択することを特徴とする付記1又は2に記載の監視装置。
【0087】
(付記4)
監視装置と収集装置とを備える状態監視システムであって、
前記監視装置は、
ネットワーク装置からネットワークの状態情報を取得する状態情報取得部と、
前記監視装置によりアクセス可能なデータベースから、前記状態情報を収集する前記収集装置を識別する収集装置情報を取得する収集装置情報取得部と、
前記収集装置情報に基づいて複数の収集装置の負荷情報を取得する負荷情報取得部と、
前記負荷情報に基づいて前記複数の収集装置のうちいずれかを選択する収集装置選択部と、
前記収集装置選択部により選択された収集装置へ前記監視装置を識別する監視装置情報を通知する監視装置情報通知部と、を備え、
前記収集装置は、
該収集装置が収集する前記状態情報の送信元の前記監視装置を記憶する監視装置データベースと、
前記監視装置情報通知部により通知された監視装置情報が指定する監視装置を前記監視装置データベースに登録する監視装置登録部と、を備えることを特徴とする状態監視システム。
【0088】
(付記5)
分析装置を更に備え、
該分析装置は、
前記収集装置により収集された前記状態情報を前記収集装置から受信する状態情報受信部と、
該分析装置が収集する前記状態情報の送信元の前記収集装置の収集装置情報を記憶する収集装置データベースと、
前記収集装置からの要求信号に応じて、前記収集装置データベースに前記収集装置情報を登録する収集装置情報登録部と、
前記収集装置データベースに記憶された収集装置情報を前記収集装置情報取得部へ通知する収集装置情報通知部と、
を備えることを特徴とする付記4に記載の状態監視システム。
【0089】
(付記6)
前記監視装置は、認証情報を前記収集装置へ送信する認証情報送信部を備え、
前記収集装置は、前記認証情報に基づいて前記監視装置の認証処理を行う認証部と、を備え、
前記認証処理によって許可された監視装置のみ前記監視装置データベースに登録されることを特徴とする付記4又は5に記載の状態監視システム。
【0090】
(付記7)
ネットワーク状態を監視する監視装置と、該監視装置から送信される前記ネットワークの状態情報を収集する収集装置の機器設定方法であって、
前記監視装置によりアクセス可能なデータベースから、前記状態情報を収集する収集装置を識別する収集装置情報を取得する処理と、
前記収集装置情報に基づいて複数の収集装置の負荷情報を取得する処理と、
前記負荷情報に基づいて前記複数の収集装置のうちいずれかを選択する処理と、
選択された前記収集装置を、前記状態情報の送信先として記憶する処理と、
前記選択された収集装置へ前記監視装置を識別する監視装置情報を通知する処理と、を前記監視装置に実行させることを特徴とする装置設定方法。
【符号の説明】
【0091】
1 状態監視システム
2 通信ネットワーク
3、3a〜3e ネットワーク装置
4 保守ネットワーク
5、5a〜5e 監視装置
6、6a〜6c 収集装置
7 分析装置
8 管理装置
50 状態情報取得部
60 収集装置情報取得部
63 収集装置選択部
64 登録要求部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
監視装置であって、
ネットワーク装置からネットワークの状態情報を取得する状態情報取得部と、
前記監視装置によりアクセス可能なデータベースから、前記状態情報を収集する収集装置を識別する収集装置情報を取得する収集装置情報取得部と、
前記収集装置情報に基づいて複数の収集装置の負荷情報を取得する負荷情報取得部と、
前記負荷情報に基づいて前記複数の収集装置のうちいずれかを選択する収集装置選択部と、
前記収集装置選択部により選択された収集装置へ前記監視装置を識別する監視装置情報を通知する監視装置情報通知部と、
を備えることを特徴とする監視装置。
【請求項2】
前記複数の収集装置に対して、応答信号を要求する応答信号要求部を備え、
前記収集装置選択部は、複数の前記収集装置の負荷量が所定範囲内であるとき、そのいずれかを前記応答信号の遅延時間に基づいて選択することを特徴とする請求項1に記載の監視装置。
【請求項3】
監視装置と収集装置とを備える状態監視システムであって、
前記監視装置は、
ネットワーク装置からネットワークの状態情報を取得する状態情報取得部と、
前記監視装置によりアクセス可能なデータベースから、前記状態情報を収集する前記収集装置を識別する収集装置情報を取得する収集装置情報取得部と、
前記収集装置情報に基づいて複数の収集装置の負荷情報を取得する負荷情報取得部と、
前記負荷情報に基づいて前記複数の収集装置のうちいずれかを選択する収集装置選択部と、
前記収集装置選択部により選択された収集装置へ前記監視装置を識別する監視装置情報を通知する監視装置情報通知部と、を備え、
前記収集装置は、
該収集装置が収集する前記状態情報の送信元の前記監視装置を記憶する監視装置データベースと、
前記監視装置情報通知部により通知された監視装置情報が指定する監視装置を前記監視装置データベースに登録する監視装置登録部と、を備えることを特徴とする状態監視システム。
【請求項4】
分析装置を更に備え、
該分析装置は、
前記収集装置により収集された前記状態情報を前記収集装置から受信する状態情報受信部と、
該分析装置が収集する前記状態情報の送信元の前記収集装置の収集装置情報を記憶する収集装置データベースと、
前記収集装置からの要求信号に応じて、前記収集装置データベースに前記収集装置情報を登録する収集装置情報登録部と、
前記収集装置データベースに記憶された収集装置情報を前記収集装置情報取得部へ通知する収集装置情報通知部と、
を備えることを特徴とする請求項3に記載の状態監視システム。
【請求項5】
前記監視装置は、認証情報を前記収集装置へ送信する認証情報送信部を備え、
前記収集装置は、前記認証情報に基づいて前記監視装置の認証処理を行う認証部と、を備え、
前記認証処理によって許可された監視装置のみ前記監視装置データベースに登録されることを特徴とする請求項3又は4に記載の状態監視システム。
【請求項6】
ネットワーク状態を監視する監視装置と、該監視装置から送信される前記ネットワークの状態情報を収集する収集装置の機器設定方法であって、
前記監視装置によりアクセス可能なデータベースから、前記状態情報を収集する収集装置を識別する収集装置情報を取得する処理と、
前記収集装置情報に基づいて複数の収集装置の負荷情報を取得する処理と、
前記負荷情報に基づいて前記複数の収集装置のうちいずれかを選択する処理と、
選択された前記収集装置を、前記状態情報の送信先として記憶する処理と、
前記選択された収集装置へ前記監視装置を識別する監視装置情報を通知する処理と、を前記監視装置に実行させることを特徴とする装置設定方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2012−194835(P2012−194835A)
【公開日】平成24年10月11日(2012.10.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−58933(P2011−58933)
【出願日】平成23年3月17日(2011.3.17)
【出願人】(000005223)富士通株式会社 (25,993)
【Fターム(参考)】