説明

硬化型粘接着材料

【課題】本発明の目的は、溶解度、熱安定性および初期粘着力に優れ、速やかに所望の重合度までカチオン重合が進行することにより、高い作業性と接着力を有する粘接着材料を提供することであり、更には、該材料を使用した接着方法を提供することである。
【解決手段】感エネルギー線酸発生剤(A)と、アミン化合物(B)と、粘着性高分子(C)もしくはその前駆体、およびカチオン重合性化合物(D)を含んでなる硬化型粘接着材料。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記一般式(1)または下記一般式(2)で表記される感エネルギー線酸発生剤(A)と、下記一般式(3)で表記されるアミン化合物(B)と、粘着性高分子(C)もしくはその前駆体、およびカチオン重合性化合物(D)を含んでなる硬化型粘接着材料。
一般式(1)
【化1】


(ただし、R1は、置換もしくは未置換のベンジル基、置換もしくは未置換のフェナシル基、置換もしくは未置換のアリル基、置換もしくは未置換のアルコキシル基、置換もしくは未置換のアリールオキシ基、および、置換もしくは未置換の複素環オキシ基より選ばれる基を表す。
2およびR3は、それぞれ独立に、置換もしくは未置換のベンジル基、置換もしくは未置換のフェナシル基、置換もしくは未置換のアリル基、置換もしくは未置換のアルコキシル基、置換もしくは未置換のアリールオキシ基、置換もしくは未置換の複素環オキシ基、水素原子、置換もしくは未置換のアルキル基、置換もしくは未置換のアルケニル基、置換もしくは未置換のアリール基、置換もしくは未置換の複素環基、置換もしくは未置換のアシル基、置換もしくは未置換のカルボニルオキシ基、置換もしくは未置換のオキシカルボニル基、またはハロゲン原子より選ばれる基を表す。
4 は、酸素原子もしくは孤立電子対を表す。
また、R1 とR2 、R1 とR3 、もしくはR2 とR3は、互いに結合して環構造を形成していてもよい。
また、X-は、任意のアニオンを表す。)
一般式(2)
【化2】


(式中、Yはフッ素または塩素原子、
Zは、フッ素原子、シアノ基、ニトロ基、およびトリフルオロメチル基の中から選ばれる基で2つ以上置換されたフェニル基、
mは0から3の整数、nは1から4の整数を表し、m+n=4である。
また、L+は、任意のカチオンを表す。)
一般式(3)
【化3】


(式中、Ar1、Ar2、Ar3は、それぞれ独立に、置換もしくは未置換のアリール基、置換もしくは未置換の複素環基を表す。
また、Ar1とAr2、Ar1とAr3、もしくはAr2とAr3は、互いに結合して環構造を形成していてもよい。)
【請求項2】
感エネルギー線酸発生剤(A)が、下記一般式(4)で表記されるスルホニウム塩である請求項1記載の硬化型粘接着材料。
一般式(4)
【化4】


(ただし、R1は、置換もしくは未置換のベンジル基、置換もしくは未置換のフェナシル基、置換もしくは未置換のアリル基、置換もしくは未置換のアルコキシル基、置換もしくは未置換のアリールオキシ基、および、置換もしくは未置換の複素環オキシ基より選ばれる基を表す。
2およびR3は、それぞれ独立に、置換もしくは未置換のベンジル基、置換もしくは未置換のフェナシル基、置換もしくは未置換のアリル基、置換もしくは未置換のアルコキシル基、置換もしくは未置換のアリールオキシ基、置換もしくは未置換の複素環オキシ基、水素原子、置換もしくは未置換のアルキル基、置換もしくは未置換のアルケニル基、置換もしくは未置換のアリール基、置換もしくは未置換の複素環基、置換もしくは未置換のアシル基、置換もしくは未置換のカルボニルオキシ基、置換もしくは未置換のオキシカルボニル基、またはハロゲン原子より選ばれる基を表す。
また、R1 とR2 、R1 とR3 、もしくはR2 とR3は、互いに結合して環構造を形成していてもよい。
また、X-は、任意のアニオンを表す。)
【請求項3】
感エネルギー線酸発生剤(A)が、下記一般式(5)で表記されるオニウム塩である請求項1記載の硬化型粘接着材料。
一般式(5)
【化5】


(式中、L+は、任意のカチオンを表す。)
【請求項4】
感エネルギー線酸発生剤(A)が、下記一般式(6)で表記されるスルホニウム塩である請求項1〜3いずれか記載の硬化型粘接着材料。
一般式(6)
【化6】


(ただし、R1は、置換もしくは未置換のベンジル基、置換もしくは未置換のフェナシル基、置換もしくは未置換のアリル基、置換もしくは未置換のアルコキシル基、置換もしくは未置換のアリールオキシ基、および、置換もしくは未置換の複素環オキシ基より選ばれる基を表す。
2およびR3は、それぞれ独立に、置換もしくは未置換のベンジル基、置換もしくは未置換のフェナシル基、置換もしくは未置換のアリル基、置換もしくは未置換のアルコキシル基、置換もしくは未置換のアリールオキシ基、置換もしくは未置換の複素環オキシ基、水素原子、置換もしくは未置換のアルキル基、置換もしくは未置換のアルケニル基、置換もしくは未置換のアリール基、置換もしくは未置換の複素環基、置換もしくは未置換のアシル基、置換もしくは未置換のカルボニルオキシ基、置換もしくは未置換のオキシカルボニル基、またはハロゲン原子より選ばれる基を表す。
また、R1 とR2 、R1 とR3 、もしくはR2 とR3は、互いに結合して環構造を形成していてもよい。)
【請求項5】
粘着性高分子(C)が、その前駆体をエネルギー線の照射によりラジカル重合させてなる高分子であることを特徴とする請求項1〜4いずれか記載の硬化型粘接着材料。
【請求項6】
カチオン重合性化合物(D)が、分子内に少なくとも1個のエポキシ基または分子内に少なくとも1個のオキセタニル基を有する化合物であることを特徴とする請求項1〜5いずれか記載の硬化型粘接着材料。
【請求項7】
基材上に、請求項1〜6いずれか記載の硬化型粘接着材料を含む層を形成してなる硬化型粘接着シート。
【請求項8】
基材上の請求項1〜6いずれか記載の硬化型粘接着材料にエネルギー線を照射して硬化させることを特徴とする基材の接着方法。
【請求項9】
請求項8記載の接着方法によって接着された接着物。

【公開番号】特開2009−7501(P2009−7501A)
【公開日】平成21年1月15日(2009.1.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−171417(P2007−171417)
【出願日】平成19年6月29日(2007.6.29)
【出願人】(000222118)東洋インキ製造株式会社 (2,229)
【Fターム(参考)】