説明

移動機、測位システム及び測位方法

【課題】多くのコストをかけることなく、移動機の測位可能なエリアを広げることが可能とする。
【解決手段】測位タグ2が設置されている基準位置を示す位置情報と、基準位置を中心とした円により表される領域の半径の長さにより示される誤差情報とを含む測位データを測位タグ2から取得した移動端末1は、データ送信可能な伝達距離を示すブロードキャスト伝達距離情報を測位データの誤差情報に加味して、測位データをブロードキャスト送信する。ブロードキャスト送信を受信した他の移動端末1は、測位データを取得することができるので、他の移動端末1の測位が実現されると共に、測位可能なエリアが広げられる。また、他の移動端末1が存在するエリアは、位置情報に示される基準位置を中心として、ブロードキャスト伝達距離情報が加味された誤差情報により示される長さ(距離)を半径とする円内の領域に特定される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、移動機、測位システム及び測位方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、位置情報を記憶したRFID等の測位タグを固定設置し、携帯端末等の移動機は、そのタグから位置情報を取得することにより当該移動機の位置の測位を行っていた。例えば、設置位置を示す位置情報を格納した電子タグをその設置位置に固定設置し、携帯情報端末がこの電子タグから位置情報を取得するシステムが知られている(例えば、特許文献1)。
【特許文献1】特開2005−32155号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、測位タグとの通信可能な距離には限界があり、移動機が測位タグとの通信可能な領域外である不感エリアにあるときには、移動機は位置情報を取得することができない。多くの測位タグを設置することにより、測位可能エリアを広げることは可能であるが、そのためには膨大なコストを要する。
【0004】
そこで、本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたものであり、多くのコストをかけることなく、移動機の測位可能なエリアを広げることが可能な移動機、測位システム及び測位方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するために、本発明の移動機は、測位タグが有する情報により自機の位置を特定する移動機であって、測位タグが設置されている基準位置を示す位置情報と、基準位置からの誤差を距離として示す誤差情報とを含み、移動機とは異なる他の移動機または測位タグから送信される測位データを取得するタグ受信手段と、タグ受信手段により取得された測位データを記憶する測位データ記憶手段と、測位データ記憶手段に記憶された測位データを送信する擬似タグ送信手段と、測位データ記憶手段に記憶された測位データに基づき自機の位置を特定する演算手段とを備えることを特徴とする。
【0006】
また、上記課題を解決するために、本発明の測位システムは、測位タグが有する情報により移動機の位置を特定する測位システムであって、測位タグは、測位タグが設置されている基準位置を示す位置情報と、基準位置からの誤差を距離として示す誤差情報とを含む測位データを送信する位置情報送信手段を備え、移動機は、移動機とは異なる他の移動機または測位タグから送信される測位データを取得するタグ受信手段と、タグ受信手段により取得された測位データを記憶する測位データ記憶手段と、測位データ記憶手段に記憶された測位データを送信する擬似タグ送信手段と、測位データ記憶手段に記憶された測位データに基づき自機の位置を特定する演算手段とを備え、位置情報送信手段から送信される測位データに含まれる誤差情報は、測位タグからのデータ送信可能な伝達距離に関する情報であることを特徴とする。
【0007】
また、上記課題を解決するために、本発明の測位方法は、測位タグが有する情報により移動機の位置を特定する測位方法であって、測位タグが、測位タグが設置されている基準位置を示す位置情報と、基準位置からの誤差を距離として示す誤差情報とを含む測位データを送信する位置情報送信ステップと、移動機とは異なる他の移動機が、測位データを取得するタグ受信ステップと、他の移動機が、タグ受信ステップにおいて取得した測位データを送信する擬似タグ送信ステップと、移動機が、擬似タグ送信ステップにおいて送信された測位データを取得する擬似タグ取得ステップと、移動機が、擬似タグ取得ステップにおいて取得した測位データに基づき自機の位置を特定する演算ステップとを備え、位置情報送信ステップにおいて、測位タグから送信される測位データに含まれる誤差情報は、測位タグからのデータ送信可能な伝達距離に関する情報であることを特徴とする。
【0008】
本発明の移動機、測位システム及び測位方法では、測位データを取得した移動機は、取得した測位データに基づいて自機の位置を特定して測位を行うと共に、取得した測位データを他の移動機が取得可能なように送信する。このように送信された測位データを他の移動機が受信すると、この移動機の測位が実現されると共に、測位可能なエリアが広げられる。また、移動機は、位置情報に示される基準位置を中心として、誤差情報により示される距離を半径とする円内の領域に存在するものとして、この移動機の位置の特定が可能となる。
【0009】
また、本発明の移動機では、擬似タグ送信手段は、自機におけるデータ送信可能な伝達距離を示すブロードキャスト伝達距離情報を、測位データ記憶手段に記憶された測位データに含めて、測位データをブロードキャスト送信することを特徴とする。
【0010】
この構成によれば、移動機から送信される測位データには、この移動機がブロードバンド送信によりデータ送信可能な伝達距離を示すブロードキャスト伝達距離情報が含められている。この移動機からのブロードキャスト送信を受信した移動機は、測位データを取得することができるので、この移動機の測位が実現されると共に、測位可能なエリアが広げられる。
測位データを受信した移動機は、測位データに含まれる位置情報、誤差情報及びブロードキャスト伝達距離情報に基づいて、移動機が存在するエリアを特定することが可能となり、適切な測位が実現する。
【0011】
また、本発明の移動機では、擬似タグ送信手段は、他の移動機から送信されるサーチ電波を受信すると、測位データ記憶手段に記憶された測位データをサーチ電波の発信源である他の移動機に送信することを特徴とする。
【0012】
この構成によれば、測位データを取得した移動機は、この移動機をサーチするためのサーチ電波を検知すると、このサーチ電波に応答してサーチ電波の発信源である移動機に測位データを送信する。サーチ電波の発信源の移動機は、送信された測位データを取得することができるので、この移動機の測位が実現されると共に、測位可能なエリアが広げられる。
【0013】
また、本発明の移動機は、移動機とは別の他の移動機から送信される測位データを取得する擬似タグ受信手段を備え、タグ受信手段は、測位タグから送信される測位データのみを受信し、測位タグから送信される測位データに含まれる誤差情報は、測位タグのデータ送信可能な距離を示す情報であり、擬似タグ受信手段は、タグ受信手段が測位データを取得できなかった場合に、他の移動機から前記測位データを取得することを特徴とする。
【0014】
本発明の構成では、移動機が測位タグのデータ送信可能な距離にある場合には、移動機は、測位タグからの測位データを取得し、測位タグからの測位データを取得できない場合には、測位データを取得した移動機から送信される測位データを取得する。このように、移動機が測位タグからの測位データを取得できない場合であっても、測位データの取得が可能であるので、この移動機の測位が実現されると共に、測位可能なエリアが広げられる。
【0015】
また、本発明の移動機では、演算手段は、複数の測位データが取得された場合には、各々の測位データに含まれる位置情報が示す位置を中心として、誤差情報が示す距離を半径とする円により表される複数の領域の重なり部分を自機の位置として特定することを特徴とする。
【0016】
この構成では、複数の測位データが取得されるので、各々の測位データに基づいて複数の円の領域が特定される。そして、これらの複数の円の領域の重なりを移動機が存在するエリアとして特定するので、移動機の測位精度の向上が図られる。
【0017】
また、本発明の測位システムでは、移動機は、他の移動機をサーチするためのサーチ電波を送信し、他の移動機から送信される測位データを取得する擬似タグサーチ手段を備え、擬似タグ送信手段は、他の移動機から送信されるサーチ電波を受信すると、測位データ記憶手段に記憶された測位データをサーチ電波の発信源である他の移動機に送信し、演算手段は、擬似タグサーチ手段がサーチ電波を送信可能な距離を示す情報である擬似タグサーチ距離情報を、測位データに含まれている誤差情報に加味して求めた誤差情報と、測位データに含まれている位置情報とに基づき位置を特定することを特徴とする。
【0018】
この構成では、測位データを取得した移動機は、この移動機をサーチするためのサーチ電波を検知すると、このサーチ電波に応答してサーチ電波の発信源である移動機に測位データを送信する。サーチ電波の発信源の移動機は、送信された測位データを取得することができるので、この移動機の測位が実現されると共に、測位可能なエリアが広げられる。移動機が存在するエリアは、位置情報に示される基準位置を中心として、誤差情報により示される距離を半径とする円内の領域に特定され、ここで用いられる誤差情報にはサーチ電波を送信可能な距離を示す情報である擬似タグサーチ距離情報が加味されているので、適切な測位が行われる。
【発明の効果】
【0019】
本発明の移動機、測位システム及び測位方法によれば、測位データを取得した移動機は、取得した測位データに基づいて自機の位置を特定して測位を行うと共に、取得した測位データを他の移動機が取得可能なように送信する。このように送信された測位データを他の移動機が受信すると、この移動機の測位が実現されると共に、測位可能なエリアが広げられる。また、移動機は、位置情報に示される基準位置を中心として、誤差情報により示される距離を半径とする円内の領域に存在するものとして、この移動機の位置の特定が可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
本発明の実施形態に係る情報検索システムについて図面を参照して説明する。なお、可能な場合には、同一の部分には同一の符号を付して、重複する説明を省略する。
【0021】
図1は、本実施形態に係る測位システム100の構成を示す図である。測位システム100は、移動端末1(移動機)、測位タグ2及び擬似タグとして機能する移動端末1x(移動機)から構成されており、測位タグ2が有する情報を移動端末1が取得することにより、移動端末1の測位を行うシステムである。なお、図1の移動端末1yは、移動端末1が擬似タグとして機能した場合において、測位タグ2が有する情報を移動端末1から取得する端末である。移動端末1,1xの擬似タグとしての機能については後述する。
【0022】
移動端末1は、機能的には、タグ受信部11(タグ受信手段)、測位データ記憶部12(測位データ記憶手段)、擬似タグブロードキャスト部13(擬似タグ送信手段)、擬似タグサーチ部15(擬似タグサーチ手段)、擬似タグサーチ応答部16(擬似タグ送信手段)及び演算部17(演算手段)を備えている。
【0023】
また、図2は、移動端末1のハードウエア構成図である。移動端末1は、物理的には、図2に示すように、CPU101、主記憶装置であるRAM102及びROM103、ハードディスク、フラッシュメモリ等の補助記憶装置105、入力デバイスであるキーボード等の入力装置106、ディスプレイ等の出力装置107、無線通信網を介してデータの送受信を行なうためのデバイスである無線通信モジュール104、無線タグ等と通信を行うためのデバイスであるタグ通信モジュール108などを含むコンピュータシステムとして構成されている。図1において説明した各機能は、図2に示すCPU101、RAM102等のハードウエア上に所定のコンピュータソフトウェアを読み込ませることにより、CPU101の制御のもとで無線通信モジュール104、入力装置106、出力装置107、タグ通信モジュール108を動作させるとともに、RAM102や補助記憶装置105におけるデータの読み出し及び書き込みを行うことで実現される。
【0024】
測位タグ2は、移動端末1の測位を行うための情報を有し、この情報を送信する機能を有する無線タグであり、例えばRFIDである。測位タグ2は、機能的には、位置情報送信部21を有する。
【0025】
測位タグ2が有する情報は、測位タグが設置されている基準位置を示す位置情報と、その基準位置からの誤差を距離として示す誤差情報とを含む測位データである。ここで、測位タグ2が有する誤差情報は、測位タグ2からのデータ送信が可能な伝達距離に関する情報である。位置情報送信部21は、測位データを送信する部分である。即ち、測位タグから送信される測位データを移動端末1が受信できた場合には、その移動端末1は、測位データに含まれる位置情報を中心とし、誤差情報を半径とする円内の領域に存在するとして、移動端末1の位置が特定され、移動端末1の測位が実現される。以下、図1を用いて、移動端末1の各機能要素について詳細に説明する。
【0026】
タグ受信部11は、擬似タグとして機能する移動端末1xまたは測位タグ2から送信された測位データを取得する部分である。タグ受信部11は、取得した測位データを測位データ記憶部12に記憶させる。
【0027】
測位データ記憶部12は、タグ受信部11または擬似タグサーチ部15により取得された測位データを記憶する記憶手段である。図3は、測位データ記憶部12の一例を示す図である。図3に示す測位データ記憶部12では、測位データの位置情報として、測位タグの所在位置を示す座標(x,y)が記憶され、誤差情報としてrが記憶されている。
【0028】
擬似タグブロードキャスト部13は、測位データ記憶部12に記憶された測位データの位置情報と、測位データ記憶部12に記憶された測位データの誤差情報にブロードキャスト伝達距離情報を加味した自機の誤差情報とを含むデータを測位データとしてブロードキャスト送信する部分である。自機が有する測位データをブロードキャスト送信して、他の移動端末1yに測位データを受信させることにより、移動端末1は、擬似タグとしての機能を備えることとなる。ここでブロードキャスト伝達距離情報は、自機におけるデータ送信可能な伝達距離を示す情報である。擬似タグブロードキャスト部13がブロードキャスト送信する誤差情報は、測位データ記憶部12に記憶された測位データの誤差情報にブロードキャスト伝達距離情報を加算したものとすることができる。即ち、擬似タグブロードキャスト部13から送信される測位データをある移動端末1yが受信できた場合には、その移動端末1yは、擬似タグブロードキャスト部13から送信される位置情報を中心とし、擬似タグブロードキャスト部13から送信される誤差情報を半径とする円内の領域に存在するとして、その移動端末1yの位置が特定される。
【0029】
擬似タグサーチ部15は、他の移動端末1xをサーチするためのサーチ電波を送信すると共に、他の移動端末1xの擬似タグサーチ応答部16から送信される測位データを取得する部分である。そして、擬似タグサーチ部15は、取得した測位データを測位データ記憶部12に記憶させる。
【0030】
擬似タグサーチ応答部16は、他の移動端末1の擬似タグサーチ部15から送信されるサーチ電波を受信する部分である。サーチ電波を受信した場合には、擬似タグサーチ応答部16は、測位データ記憶部12に記憶された測位データを当該他の移動端末1に送信する部分である。
【0031】
演算部17は、測位データ記憶部12に記憶された測位データに含まれる位置情報及び誤差情報に基づき位置を特定する。具体的には、位置情報に示される位置を中心とし、誤差情報に示される距離を半径とする円内の領域に移動端末1が存在するものとして、移動端末1の位置が特定される。一方、擬似タグサーチ部15により測位データを取得した場合には、擬似タグサーチ部15がサーチ電波を送信可能な距離を示す情報である擬似タグサーチ距離情報を測位データ記憶部12に記憶された誤差情報に加算して求めた値を自機における誤差情報として算出し、算出された誤差情報と、測位データ記憶部12に記憶された位置情報とに基づき、移動端末1の位置が特定される。
【0032】
次に、本実施形態の移動端末1の変形例について、図4を用いて説明する。図4に示す移動端末1aは、図1に示す移動端末1と比較すると、タグ受信部11に代えて測位タグ受信部11a(タグ受信手段)を備え、さらに擬似タグ受信部14(擬似タグ受信手段)を備えている点が異なる。
【0033】
測位タグ受信部11aは、測位タグ2から送信された測位データを取得し、取得した測位データを測位データ記憶部12に記憶させる部分である。
【0034】
擬似タグ受信部14は、測位タグ受信部11aが測位データを取得できなかった場合に、擬似タグとして機能する他の移動端末1xから送信される測位データを取得し、取得した測位データを測位データ記憶部12に記憶させる部分である。ここで取得される測位データの誤差情報には、他の移動端末1xにおけるブロードキャスト伝達距離情報が加味されている。
【0035】
本実施形態の変形例の移動端末1aの構成では、移動端末1aが測位タグ2のデータ送信可能な距離にある場合には、移動端末1aは、測位タグ2からの測位データを測位タグ受信部11aにより取得し、測位タグ2からの測位データを取得できない場合には、測位データを取得した移動端末1xからブロードキャスト送信される測位データを擬似タグ受信部14により取得するか、若しくは、他の移動端末1yをサーチするためのサーチ電波を擬似タグサーチ部15から送信し、このサーチ電波を検知した移動端末1yから送信される測位データを取得する。
【0036】
測位タグ受信部11a及び擬似タグ受信部14による測位データの取得は、例えば、まず測位タグ受信部11aが測位データの取得を試みて、所定の時間を経過しても取得ができなかった場合に(タイムアウト)、擬似タグ受信部14が測位データの取得を行うこととすることができる。さらに、擬似タグ受信部14も所定時間経過後において測位データの取得ができなかった場合に鑑みて、測位タグ受信部11a及び擬似タグ受信部14が、一定時間ごとに交互に動作して測位データの取得を試みることとすることもできる。また、測位タグ受信部11a及び擬似タグ受信部14が同時に動作して測位データの取得を試みて、移動端末1内において、測位タグ受信部11aにより取得された測位データを優先することとすることもできる。
【0037】
このように、移動端末1aが測位タグ2からの測位データを取得できない場合であっても、他の移動端末1xからの測位データの取得が可能であるので、この移動端末1aの測位が実現されると共に、測位可能なエリアが広げられる。なお、この変形例においては、測位タグ2から送信される測位データと、他の移動端末1xから送信される測位データとは、例えば測位データに発信源を識別する識別子を含ませることにより識別可能であるものとする。
【0038】
続いて、図5〜7を用いて、本実施形態の測位システム100における測位方法の動作について説明する。図5は、本実施形態の測位方法の概要を示す図である。図6は、本実施形態の測位方法の処理のタイミングチャートである。図7は、測位システム100における測位タグ2からのデータ送信が可能な伝達距離、移動端末1Bのブロードキャスト伝達距離及び移動端末1Cの擬似タグサーチ距離を示す図である。
【0039】
図5に示すように、測位タグ2は、測位データの送信可能な距離として伝達距離rを有しているので、測位タグ2の所在位置を中心とする半径rの円内が測位タグ2による測位可能エリアとなる。従って、移動端末1Bは、測位タグ2からのデータを受信することが可能である。一方、移動端末1Cは、測位タグ2の測位可能エリア外の不感エリアにあるため、測位タグ2から測位データを受信することができない。このような場合には、測位データを取得した移動端末1Bは擬似タグとして機能し、測位データをブロードキャスト送信することができる。ここで、移動端末1Bは、測位データの送信可能な距離としてブロードキャスト伝達距離rを有するので、移動端末1Bの所在位置を中心とする半径rの円内が、移動端末1Bからの測位データを受信可能なエリアとなる。従って、移動端末1Cは、移動端末1Bを介して、測位データを取得することができる。このように移動端末1Cが測位データを取得できた場合には、移動端末1Cが存在する位置は、測位タグ2の所在位置を中心とする半径(r+r)の円内の領域に特定される。
【0040】
図6(a)は、擬似タグとして機能する移動端末1Bが測位データのブロードキャスト送信を行う場合の処理を示すタイミングチャートである。図7(a)は、測位タグ2からのデータ送信が可能な伝達距離、及び移動端末1Bのブロードキャスト伝達距離を示す図である。測位タグ2の位置情報送信部21は、測位タグ2の所在位置を示す座標を含む位置情報と、測位データの送信可能な距離rを示す誤差情報とからなる測位データを送信する(S10)。移動端末1Bは、タグ受信部11(図1参照)または測位タグ受信部11a(図4参照)により測位データを受信すると、測位データ記憶部12に測位データを格納する(S11)。測位データを取得した移動端末1Bは、擬似タグとして機能することが可能となるので、移動端末1は、測位データをブロードキャスト送信する(S12)。このブロードキャスト送信におけるデータ送信可能な距離は、図7(a)におけるブロードキャスト伝達距離rで示される。移動端末1Cは、タグ受信部11(図1参照)または擬似タグ受信部14(図4参照)により測位データを受信すると、受信した測位データを測位データ記憶部12に格納する(S13)。ここで、移動端末1Cが受信した測位データに含まれる誤差情報は(r+r)である。即ち、移動端末1Cが存在するエリアは、測位タグ2の所在位置を中心とする半径(r+r)の円内の領域に特定される。なお、移動端末1Cに送信される測位データの精度を担保するためには、ステップS12において測位データをブロードキャスト送信する時の移動端末1Bの所在位置は、ステップS10において測位データを受信した時と同じである必要がある。
【0041】
図6(b)は、擬似タグとして機能する移動端末1Bが、測位対象の移動端末1Cからの擬似タグサーチに応答して測位データの送信を行う場合の処理を示すタイミングチャートである。図7(b)は、測位タグ2からのデータ送信が可能な伝達距離、及び移動端末1Cの擬似タグサーチ距離を示す図である。測位タグ2の位置情報送信部21は、測位タグ2の所在位置を示す座標を含む位置情報と、測位データの送信可能な距離rを示す誤差情報とからなる測位データを送信する(S20)。移動端末1Bは、タグ受信部11(図1参照)または測位タグ受信部11a(図4参照)により測位データを受信すると、測位データ記憶部12に測位データを格納する(S21)。ここで移動端末1Cの擬似タグサーチ部15から擬似タグサーチ電波が発せられ(S22)、移動端末1Bの擬似タグサーチ応答部16が擬似タグサーチ電波を受信すると、移動端末1Bは、擬似タグサーチ電波に応答して、測位データ記憶部12に格納した測位データを移動端末1Cに送信する(S23)。ここで、擬似タグサーチ電波は、他の移動機をサーチするための電波であり、移動端末1Cの擬似タグサーチ電波の到達可能距離は、図7(b)の擬似タグサーチ距離rで示される。移動端末1Cは、擬似タグサーチ部15により受信した測位データを測位データ記憶部12に格納する(S24)。このとき、移動端末1Cの測位データ記憶部12に格納される測位データの誤差情報は、(r+r)である。即ち、移動端末1Cが存在するエリアは、測位タグ2の所在位置を中心とする半径(r+r)の円内の領域に特定される。ここで、移動端末1Cに送信される測位データの精度を担保するためには、ステップS23において測位データを送信する時の移動端末1Bの所在位置は、ステップS20において測位データを受信した時と同じである必要がある。従って、移動端末1Bは、擬似タグサーチを受信した時に、改めて測位タグ2から測位データを取得し、この測位データを移動端末1Cに送信することとしてもよい。
【0042】
なお、図5〜7では、擬似タグとして機能する移動端末1Bから移動端末1Cに測位データが送信される例を説明したが、測位データを取得した移動端末1Cは、擬似タグとして機能することが可能となり、さらに他の移動端末1に測位データを送信することができる。
【0043】
続いて、複数の測位データを取得した場合における移動端末1の測位方法について説明する。図8(a)は、移動端末1Dが複数の測位データを取得した場合における測位タグ2、及び移動端末1B,1C,1Dの位置関係を示す図である。測位タグ2の測位データの送信可能な距離は、距離rである。移動端末1B,1Cは、測位タグ2からの測位データを受信可能な位置にあり、移動端末1B,1Cはそれぞれ、ブロードキャスト伝達距離r,rを有する。移動端末1Dは、移動端末1B,1Cの各々からブロードキャスト送信された測位データを取得し、測位データ記憶部12dに格納する。図8(b)は、測位データ記憶部12dに格納された測位データを示す図である。図8(b)に示すように、測位データ記憶部12dは、位置情報(x,y)及び誤差情報r+rを含む測位データと、位置情報(x,y)及び誤差情報r+rを含む測位データとを格納している。位置情報(x,y)は、測位タグ2の所在位置を示す座標である。移動端末1Dの演算部17は、測位データ記憶部12dに格納されている複数の測位データを参照し、誤差情報r+rと誤差情報r+rとを比較し、誤差情報が小さい方の測位データを抽出し、抽出した測位データに基づいて移動端末1Dの位置を特定する。
【0044】
続いて、複数の測位タグからの測位データを取得した場合における移動端末1の測位方法について説明する。図9(a)は、測位タグ2A,2E、及び移動端末1B,1C,1Dの位置関係を示す図である。測位タグ2A,2Eは、測位データの送信可能な距離として、距離r,rを有する。移動端末1B,1Cはそれぞれ、測位タグ2A,2Eからの測位データを受信可能な位置にあり、ブロードキャスト伝達距離r,rを有する。移動端末1Dは、移動端末1B,1Cの各々からブロードキャスト送信された測位データを取得し、取得した測位データを測位データ記憶部12dに格納する。図9(b)は、測位データ記憶部12dに格納された測位データを示す図である。図9(b)に示すように、測位データ記憶部12dは、位置情報(x,y)及び誤差情報r+rを含む測位データと、位置情報(x,y)及び誤差情報r+rを含む測位データとを格納している。位置情報(x,y)は、測位タグ2Aの所在位置を示す座標である。位置情報(x,y)は、測位タグ2Eの所在位置を示す座標である。移動端末1Dの演算部17は、測位データ記憶部12dに格納されている複数の測位データを参照し、誤差情報r+rと誤差情報r+rとを比較し、誤差情報が小さい方の測位データを抽出し、抽出した測位データに基づいて移動端末1Dの位置を特定する。
【0045】
次に、本実施形態の測位システム100における移動端末1の位置の特定について説明する。図10は、移動端末1における位置を特定する処理のフローチャートである。
【0046】
まず、タグ受信部11(図1参照)若しくは測位タグ受信部11a(図4参照)による測位タグ2の捕捉、または、タグ受信部11(図1参照)若しくは擬似タグ受信部14(図4参照)若しくは擬似タグサーチ部15による擬似タグ(移動端末1)の捕捉を実施する(S30)。ステップS30において、測位タグ2及び擬似タグを捕捉できなかった場合には(S31)、移動端末1の測位不能であるとして処理を終了する。ステップS30において、測位タグ2または擬似タグを捕捉できた場合には(S31)、処理はステップS33に進められる。捕捉した測位タグ2または擬似タグが複数でない場合には(S33)、タグ受信部11、測位タグ受信部11a、擬似タグ受信部14または擬似タグサーチ部15は、1つの測位データを取得し、取得した測位データを測位データ記憶部12に格納する(S34)。
【0047】
一方、捕捉した測位タグ2または擬似タグが複数である場合には(S33)、タグ受信部11、測位タグ受信部11a、擬似タグ受信部14または擬似タグサーチ部15は、複数の測位データを取得し、取得した測位データを測位データ記憶部12に格納する(S35)。演算部17は、取得した複数の測位データを参照し、誤差情報が最小の測位データを抽出する(S36)。続くステップS37において、演算部17は、ステップS34において取得した測位データまたはステップS36において抽出した測位データに基づいて、移動端末1の位置を特定する(S37)。
【0048】
次に、図11〜13を用いて、移動端末1の位置の特定方法の変形例について説明する。図11は、移動端末1における位置を特定する処理のフローチャートである。ステップS40〜S45において行われる処理は、図10におけるステップS30〜S35の処理と同様である。
【0049】
ここで、図12を用いて、移動端末1Dが複数の測位データを取得した場合における処理について説明する。図12(a)は、測位タグ2A,2E,2F、及び移動端末1B,1C,1Dの位置関係を示す図である。図12(a)に示すような状態にある場合には、移動端末1Dは複数の測位データを取得する。このような場合における、測位データ記憶部12dに格納された測位データの例を図12(b)に示す。図12(b)に示すように、測位データ記憶部12dは、位置情報(x,y)及び誤差情報r+rを含む測位データと、位置情報(x,y)及び誤差情報r+rを含む測位データと、位置情報(x,y)及び誤差情報rを含む測位データとを格納している。
【0050】
ステップS45において、図12(b)に示すような測位データを取得した後に、演算部17は、測位データ記憶部12dの測位データを参照して、位置情報の重複の有無を判定する(S46)。位置情報の重複は、同一の測位タグに基づく測位データを、異なる擬似タグを経由して取得したことを意味する。位置情報の重複がある場合には(S46)、重複した測位データの中から誤差情報が最小のもの以外の測位データを破棄する(S47)。これにより、位置の特定の精度向上が図られる。
【0051】
続いて、演算部17は、測位データ記憶部12dに格納されている複数の測位データに基づいて、自端末の位置を特定する(S48)。図13は、複数の測位データに基づいて行われる位置の特定の仕方を説明する図である。図12(b)に示すような3つの測位データが得られた場合には、図13に示すように、移動端末1Dの位置は、位置座標(x,y)を中心とする半径R(=r+r)の円、位置座標(x,y)を中心とする半径R(=r+r)の円、および位置座標(x,y)及び半径R(=r)の円の重なり部分Pにより示される領域に特定される。一方、ステップS44の処理に続いて、演算部17は、ステップS44において取得した測位データに基づいて、移動端末1の位置を特定する(S49)。この変形例の構成では、複数の測位データが取得されるので、各々の測位データに基づいて複数の円の領域が特定される。そして、これらの複数の円の領域の重なりを移動機が存在するエリアとして特定するので、移動機の測位精度の向上が図られる。
【0052】
続いて、以上説明した本実施形態の移動端末1、測位システム100及び測位方法の作用効果について説明する。本実施形態の移動端末1、測位システム100及び測位方法では、測位データを取得した移動端末1は、擬似タグとしての機能を備えることとなり、取得した測位データを他の移動端末1が取得可能なように送信する。このように送信された測位データを他の移動端末1が受信すると、この移動端末1の測位が実現されると共に、測位可能なエリアが広げられる。また、移動端末1は、位置情報に示される基準位置を中心として、誤差情報により示される距離を半径とする円内の領域に存在するものとして、この移動機の位置の特定が可能となる。
【0053】
また、移動端末1から送信される測位データには、この移動端末1がブロードバンド送信によりデータ送信可能な伝達距離を示すブロードキャスト伝達距離情報が含められている。この移動端末1からのブロードキャスト送信を受信した移動端末1は、測位データを取得することができるので、この移動端末1の測位が実現されると共に、測位可能なエリアが広げられる。測位データを受信した移動端末1は、測位データに含まれる位置情報、誤差情報及びブロードキャスト伝達距離情報に基づいて、移動端末1が存在するエリアを特定することが可能となり、適切な測位が実現する。
【0054】
また、擬似タグ送信手段が、他の移動端末1から送信されるサーチ電波を受信すると、サーチ電波に応答して測位データをサーチ電波の発信源である他の移動端末1に送信する構成によれば、サーチ電波の発信源の移動機は、送信された測位データを取得することができるので、この移動機の測位が実現されると共に、測位可能なエリアが広げられる。
【図面の簡単な説明】
【0055】
【図1】測位システム及び移動端末の機能ブロック図である。
【図2】移動端末のハードブロック図である。
【図3】測位データ記憶部の構造の一例を示す図である。
【図4】測位システム及び移動端末の機能ブロック図である。
【図5】測位方法の概要を示す図である。
【図6】測位方法の処理のタイミングチャートである。
【図7】測位システムにおける測位タグからのデータ送信が可能な伝達距離、移動端末のブロードキャスト伝達距離及び擬似タグサーチ距離を示す図である。
【図8】移動端末が複数の測位データを取得した場合における測位タグ、及び移動端末の位置関係を示す図、及びその場合における、測位データ記憶部に格納された測位データを示す図である。
【図9】移動端末が複数の測位データを取得した場合における測位タグ、及び移動端末の位置関係を示す図、及びその場合における、測位データ記憶部に格納された測位データを示す図である。
【図10】移動端末における位置を特定する処理内容を示すフローチャートである。
【図11】移動端末が複数の測位データを取得した場合における、位置を特定する処理内容を示すフローチャートである。
【図12】複数の測位タグ及び移動端末の位置関係を示す図、及び測位データ記憶部に格納された測位データの例を示す図である。
【図13】複数の測位データに基づいて行われる位置の特定の仕方を説明する図である。
【符号の説明】
【0056】
1,1a,1x,1y,1B,1C,1D…移動端末、2,2A,2E,2F…測位タグ、11…タグ受信部、11a…測位タグ受信部、12,12d…測位データ記憶部、13…擬似タグブロードキャスト部、14…擬似タグ受信部、15…擬似タグサーチ部、16…擬似タグサーチ応答部、17…演算部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
測位タグが有する情報により自機の位置を特定する移動機であって、
前記測位タグが設置されている基準位置を示す位置情報と、該基準位置からの誤差を距離として示す誤差情報とを含み、前記移動機とは異なる他の移動機または前記測位タグから送信される測位データを取得するタグ受信手段と、
前記タグ受信手段により取得された前記測位データを記憶する測位データ記憶手段と、
前記測位データ記憶手段に記憶された前記測位データを送信する擬似タグ送信手段と
を備えることを特徴とする移動機。
【請求項2】
前記擬似タグ送信手段は、
自機におけるデータ送信可能な伝達距離を示すブロードキャスト伝達距離情報を、前記測位データ記憶手段に記憶された測位データに含めて、該測位データをブロードキャスト送信する
ことを特徴とする請求項1に記載の移動機。
【請求項3】
前記擬似タグ送信手段は、
他の移動機から送信されるサーチ電波を受信すると、前記測位データ記憶手段に記憶された前記測位データを前記サーチ電波の発信源である他の移動機に送信する
ことを特徴とする請求項1に記載の移動機。
【請求項4】
前記移動機とは別の他の移動機から送信される前記測位データを取得する擬似タグ受信手段を備え、
前記タグ受信手段は、前記測位タグから送信される前記測位データのみを受信し、
前記測位タグから送信される前記測位データに含まれる誤差情報は、前記測位タグのデータ送信可能な距離を示す情報であり、
前記擬似タグ受信手段は、前記タグ受信手段が前記測位データを取得できなかった場合に、前記他の移動機から前記測位データを取得すること
を特徴とする請求項2または3に記載の移動機。
【請求項5】
前記演算手段は、
複数の前記測位データが取得された場合には、各々の測位データに含まれる位置情報が示す基準位置を中心として、誤差情報が示す距離を半径とする円により表される複数の領域の重なり部分を自機の位置として特定する
ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の移動機。
【請求項6】
測位タグが有する情報により移動機の位置を特定する測位システムであって、
前記測位タグは、
該測位タグが設置されている基準位置を示す位置情報と、該基準位置からの誤差を距離として示す誤差情報とを含む測位データを送信する位置情報送信手段を備え、
前記移動機は、
前記移動機とは異なる他の移動機または前記測位タグから送信される前記測位データを取得するタグ受信手段と、
前記タグ受信手段により取得された前記測位データを記憶する測位データ記憶手段と、
前記測位データ記憶手段に記憶された前記測位データを送信する擬似タグ送信手段と、
前記測位データ記憶手段に記憶された前記測位データに基づき自機の位置を特定する演算手段とを備え、
前記位置情報送信手段から送信される前記測位データに含まれる前記誤差情報は、前記測位タグからのデータ送信可能な伝達距離に関する情報である
ことを特徴とする測位システム。
【請求項7】
前記移動機は、
前記他の移動機をサーチするためのサーチ電波を送信し、該他の移動機から送信される前記測位データを取得する擬似タグサーチ手段を備え、
前記擬似タグ送信手段は、
他の移動機から送信される前記サーチ電波を受信すると、前記測位データ記憶手段に記憶された前記測位データを前記サーチ電波の発信源である他の移動機に送信し、
前記演算手段は、前記擬似タグサーチ手段が前記サーチ電波を送信可能な距離を示す情報である擬似タグサーチ距離情報を前記測位データに含まれている前記誤差情報に加味して求めた誤差情報と、該測位データに含まれている前記位置情報とに基づき位置を特定すること
を特徴とする請求項6に記載の測位システム。
【請求項8】
測位タグが有する情報により移動機の位置を特定する測位方法であって、
前記測位タグが、該測位タグが設置されている基準位置を示す位置情報と、該基準位置からの誤差を距離として示す誤差情報とを含む測位データを送信する位置情報送信ステップと、
前記移動機とは異なる他の移動機が、前記測位データを取得するタグ受信ステップと、
前記他の移動機が、前記タグ受信ステップにおいて取得した前記測位データを送信する擬似タグ送信ステップと、
前記移動機が、前記擬似タグ送信ステップにおいて送信された前記測位データを取得する擬似タグ取得ステップと、
前記移動機が、前記擬似タグ取得ステップにおいて取得した前記測位データに基づき自機の位置を特定する演算ステップとを備え、
前記位置情報送信ステップにおいて、前記測位タグから送信される前記測位データに含まれる前記誤差情報は、前記測位タグからのデータ送信可能な伝達距離に関する情報である
ことを特徴とする測位方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2010−145355(P2010−145355A)
【公開日】平成22年7月1日(2010.7.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−325812(P2008−325812)
【出願日】平成20年12月22日(2008.12.22)
【出願人】(392026693)株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ (5,876)
【Fターム(参考)】