説明

空気調和機

【課題】冷房運転時と暖房運転時とで、室内熱交換器及び室外熱交換器冷媒の流れる方向を変更させないことで、高い熱交換効率を維持できる空気調和機を提供すること。
【解決手段】六方切換膨張弁100は、冷房時は圧縮機20の吐出側が接続される第1の接続ポートAと室外熱交換器40の入口側が接続される第6の接続ポートF、圧縮機20の吸込み側が接続される第4の接続ポートDと室内熱交換器30の出口側が接続される第3の接続ポートC、室外熱交換器40の出口側が接続される第5の接続ポートEと室内熱交換器30の入口側が接続される第2の接続ポートBを絞り通路150を介して連通し、暖房時は第1の接続ポートAと第2の接続ポートB、第4の接続ポートDと第5の接続ポートE、第3の接続ポートCと第6の接続ポートFを絞り通路150を介して連通する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、空気調和機に関し、特に冷房時にも暖房時にも熱交換効率を向上させることができる技術に関する。
【背景技術】
【0002】
空気調和機には、冷媒と熱交換媒体(空気)との熱交換を行う熱交換器である室内熱交換器と室外熱交換器が組み込まれている。室内熱交換器は冷房運転時には蒸発器となり、暖房運転時には凝縮器となる。また、室外熱交換器は冷房運転時には凝縮器となり、暖房運転時には蒸発器となる。熱交換器は、冷媒の流れる方向と熱交換媒体の流れる方向との関係によって、対向流型と並向流型とに区別される。なお、対向流型と並向流型とでは熱交換効率が大きく異なる。
【0003】
一方、冷媒の循環方向を四方弁を用いて切り替えることで、冷房と暖房のいずれの運転も行うことができる空気調和機が一般的に用いられている。
【0004】
冷媒循環方向の切替機構として四方弁を用いた空気調和機では、冷房/暖房の切替を行うと、室内熱交換器及び室外熱交換器の冷媒の流れる方向が変わる(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2007−232285号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上述した四方弁を用いて冷媒の循環方向を切り替える空気調和機では、次のような問題があった。すなわち、冷房運転時と暖房運転時とで、室内熱交換器及び室外熱交換器冷媒の流れる方向が変わるため、冷房運転時に冷媒の流れる方向と熱交換媒体の流れる方向が対向流になるようにすると、暖房運転時には並行流となり、逆に、暖房運転時に対向流になるようにすると、冷房運転時には並行流となる。熱交換効率に関しては、並向流型に比べ対向流型の方が高いため、冷房運転時と暖房運転時で何れか一方の熱交換器の熱交換効率が低下するという問題があった。
【0007】
そこで本発明は、冷房運転時と暖房運転時とで、室内熱交換器及び室外熱交換器冷媒の流れる方向を変更させないことで、高い熱交換効率を維持できる空気調和機を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記課題を解決し目的を達成するために、本発明の空気調和機は次のように構成されている。
【0009】
圧縮機と、室外熱交換器と、室内熱交換器と、流路切換弁を備え、上記流路切換弁は、内部に中空部が形成されるともに、上記中空部に面してそれぞれ設けられた、上記圧縮機の吐出側配管が接続される第1の接続ポート、上記室内熱交換器の入口側配管が接続される第2の接続ポート、上記室内熱交換器の出口側配管が接続される第3の接続ポート、上記圧縮機の吸込み側配管が接続される第4の接続ポート、上記室外熱交換器の出口側配管が接続される第5の接続ポート、上記室外熱交換器の入口側配管が接続される第6の接続ポートを有する切換弁本体と、上記切換弁本体の中空部内に回動自在に設けられ、冷房運転時の動作第1の位置において上記第1の接続ポートと上記第6の接続ポート、上記第3の接続ポートと上記第4の接続ポートを連通するとともに、上記第2の接続ポートと上記第5の接続ポートを絞り通路を介して連通するとともに、暖房運転時の第2の動作位置において上記第1の接続ポートと上記第2の接続ポート、上記第4の接続ポートと上記第5の接続ポートを連通するとともに、上記第3の接続ポートと上記第6の接続ポートを絞り通路を介して連通する連通路を備えた弁体とを備えていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、冷房運転時と暖房運転時とで、室内熱交換器及び室外熱交換器の冷媒の流れる方向を変更させないことで、高い熱交換率を維持できる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る空気調和機の構成を示す説明図。
【図2】同空気調和機に組み込まれた六方切換膨張弁(冷房時)を示す横断面図。
【図3】同六方切換膨張弁(暖房時)を示す横断面図である。
【図4】本発明の第2の実施形態に係る空気調和機に組み込まれた六方切換膨張弁(暖房時)を示す縦断面図である。
【図5】本発明の第2の実施形態の冷房時における六方切換膨張弁(冷房時)を示す縦断面図。
【図6】技術参考例に係る空気調和機の構成を示す説明図。
【発明を実施するための形態】
【0012】
図1は本発明の第1の実施の形態に係る空気調和機(ヒートポンプ装置)10の構成を示す説明図、図2は空気調和機10に組み込まれた六方切換膨張弁(冷房時)100を示す横断面図、図3は六方切換膨張弁(暖房時)100を示す横断面図である。
【0013】
空気調和機10は、圧縮機20と、室内熱交換器30と、室外熱交換器40と、六方切換膨張弁(流路切換弁)100を備えている。
【0014】
室内熱交換器30は冷房運転時には蒸発器となり、暖房運転時には凝縮器となる。また、室外熱交換器40は冷房運転時には凝縮器となり、暖房運転時には蒸発器となる。また、冷媒が通流する冷媒流路と、熱交換空気が通流する空気流路とが形成され、室内熱交換器30及び室外熱交換器40とも、冷媒入口側が熱交換空気の流通方向の風下側に設けられ、冷媒出口側が熱交換空気の流通方向の風上側に設けられて、冷媒の流れる方向と熱交換空気の流通方向が対向する、いわゆる対向流となる構成に配置されている。
【0015】
六方切換膨張弁100は、図2に示すように、筒状の切換弁本体110を備えている。この切換弁本体110には円筒状の中空部120が設けられている。さらに中空部120には、円筒状の弁体130が回動自在に設けられている。
【0016】
切換弁本体110には、中空部120に面して、ポートA(第1の接続ポート)、ポートB(第2の接続ポート)、ポートC(第3の接続ポート)、ポートD(第4の接続ポート)、ポートE(第5の接続ポート)、ポートF(第6の接続ポート)が周方向に沿って等間隔に設けられている。さらに、切換弁本体110のポートA〜ポートB間には負極を内側に向けた永久磁石111、ポートC〜ポートD間には正極を内側に向けた永久磁石112、ポートD〜ポートE間には正極を内側に向けた永久磁石113、ポートF〜ポートA間には負極を内側に向けた永久磁石114が配置されている。
【0017】
圧縮機20の吐出側と六方切換膨張弁100のポートAとは、圧縮機吐出管P1により接続されている。六方切換膨張弁100のポートBと室内熱交換器30の入口とは、室内熱交換器入口管P2により接続されている。室内熱交換器30の出口と六方切換膨張弁100のポートCとは、室内熱交換器出口管P3により接続されている。六方切換膨張弁100のポートDと圧縮機20の吸込み側とは、圧縮機吸込管P4により接続されている。室外熱交換器40の出口と六方切換膨張弁100のポートEとは、室外熱交換器出口管P5により接続されている。六方切換膨張弁100のポートFと室外熱交換器入口管P6により接続されている。
【0018】
弁体130は、冷房運転時の動作第1の位置(図2に示す状態)と暖房運転時の動作第2の位置(図3に示す状態)を選択的に切り替える構造となっている。弁体130内部には、第1の連通路141、第2の連通路142、第3の連通路143が設けられている。第2の連通路142には、内径が狭くなった絞り通路150が設けられている。
【0019】
また、弁体130の回転軸X方向に沿って導電体161,162が配置されており、外部から互いに逆向きの直流電流が供給可能となっている。
【0020】
弁体130は、動作第1の位置において、連通路141がポートAとポートF、連通路142がポートBとポートE、連通路143がポートCとポートDを連通する。また、第2の動作位置において、連通路141がポートAとポートB、連通路142がポートCとポートF、連通路143がポートDとポートEを連通する。
【0021】
弁体130は、上述した導電体161,162に外部から互いに逆向きの直流電流を供給することで、永久磁石111〜114との作用で、ローレンツ力が発生し、動作第1の位置と動作第2の位置とを外部から簡単に切り替えることができる。なお、上述した動作第1の位置及び動作第2の位置では、図示しないストッパにて弁体130を固定することが好ましい。
【0022】
このように構成された空気調和機10では、冷房運転時には、弁体130を図2に示すような動作第1の位置とする。動作第1の位置では、図1中実線矢印に示すように、圧縮機20から吐出された冷媒が、六方切換膨張弁100のポートA、ポートF、室外熱交換器40、六方切換膨張弁100のポートE、絞り通路150、ポートB、室内熱交換器30、六方切換膨張弁100のポートC、ポートDの順に流通し、ポートDから圧縮機吸込管P4を通って圧縮機20に吸込まれる。
【0023】
一方、暖房運転時には、弁体130を図3に示すような動作第2の位置とする。動作第2の位置では、図1中破線矢印に示すように、圧縮機20から吐出された冷媒が、六方切換膨張弁100のポートA、ポートB、室内熱交換器30、六方切換膨張弁100のポートC、絞り通路150、ポートF、室外熱交換器40、六方切換膨張弁100のポートE、ポートDの順に流通し、ポートDから圧縮機吸込管P4を通って圧縮機20に吸込まれる。上述したように、冷房運転時及び暖房運転時の両運転時において、室内熱交換器30及び室外熱交換器40の冷媒の入口及び出口が同一であり、冷媒が流れる方向が同一である。したがって、両運転時において、冷媒の流れる方向と熱交換空気の流通方向とが対向流となっているため、高効率で熱交換が行われる。
【0024】
なお、暖房運転時において、室外熱交換器40に霜が付着した場合には、弁体130を動作第1の位置に移動させる。この時、被除霜対象物となる室外熱交換器40内における冷媒の流れ方向が一定であるので、冷媒の逆流に基因する圧力変動の発生を防止し得ると共に、除霜運転の立ち上がりを迅速に行うことができる。
【0025】
このように、本発明の第1の実施の形態に係る空気調和機10では、冷房運転時と暖房運転時とで、室内熱交換器及び室外熱交換器冷媒の流れる方向が変わらず、冷媒と熱交換空気を対向流にて熱交換を行わせることで、常に、高い熱交換率を維持することができる。
【0026】
図4は、本発明の第2の実施の形態に係る六方切換膨張弁(冷房時)200を示す縦断面図、図5は六方切換膨張弁(暖房時)200を示す縦断面図である。図4,5において、図2,3と同一機能部分には同一符号を付した。六方切換膨張弁200は、空気調和機10における六方切換膨張弁100の代わりに設けられるものであるため、共通する部分の説明は省略する。
【0027】
六方切換膨張弁200は、図4に示すように、ほぼ球形状の切換弁本体210を備えている。この切換弁本体210にはほぼ球形状の中空部220が設けられている。さらに中空部220には、ほぼ球形状の弁体230が回動自在に設けられている。
【0028】
切換弁本体210には、中空部220に面して、ポートA(第1の接続ポート)、ポートB(第2の接続ポート)、ポートC(第3の接続ポート)、ポートD(第4の接続ポート)、ポートE(第5の接続ポート)、ポートF(第6の接続ポート)が周方向に沿って等間隔に設けられている。さらに、切換弁本体210のポートB〜ポートC間には負極を内側に向けた永久磁石211、ポートE〜ポートF間には正極を内側に向けた永久磁石212が配置されている。
【0029】
圧縮機20の吐出側と六方切換膨張弁200のポートAとは、圧縮機吐出管P1により接続されている。六方切換膨張弁200のポートBと室内熱交換器30の入口とは、室内熱交換器入口管P2により接続されている。室内熱交換器30の出口と六方切換膨張弁200のポートCとは、室内熱交換器出口管P3により接続されている。六方切換膨張弁200のポートDと圧縮機20の吸込み側とは、圧縮機吸込管P4により接続されている。室外熱交換器40の出口と六方切換膨張弁200のポートEとは、室外熱交換器出口管P5により接続されている。六方切換膨張弁200のポートFと室外熱交換器入口管P6により接続されている。
【0030】
弁体230は、冷房運転時の動作第1の位置(図4に示す状態)と暖房運転時の動作第2の位置(図5に示す状態)を選択的に切り替える構造となっている。弁体230内部には、第1の連通路241、第2の連通路242、第3の連通路243が設けられている。第2の連通路242には、内径が狭くなった絞り通路250が設けられている。
【0031】
また、弁体230には導電体261が配置され、外部から直流電流が供給されている。導電体261は、弁体230のの中心点を通る回転軸Xを挟み、かつ、平行に部位261a,261bが配置され、部位261a,261bには、互いに逆向きの直流電流が流れている。
【0032】
弁体230は、動作第1の位置において、連通路241がポートAとポートF、連通路242がポートBとポートE、連通路243はがートCとポートDを連通する。また、第2の動作位置において、連通路241がポートAとポートB、連通路242がポートCとポートF、連通路243がポートDとポートEを連通する。
【0033】
弁体230は、上述した部位261a,261bに外部から互いに逆向きの直流電流を供給することで、永久磁石211,212との作用で、ローレンツ力が発生し、上記回転軸Xを中心に回転し、動作第1の位置と動作第2の位置とを外部から簡単に切り替えることができる。なお、上述した動作第1の位置及び動作第2の位置では、図示しないストッパにて弁体230を固定することが好ましい。
【0034】
このように構成された空気調和機10では、冷房運転時には、弁体230を図4に示すような動作第1の位置とする。動作第1の位置では、図1中実線矢印に示すように、冷媒が通流し、室内熱交換器30及び室外熱交換器40に冷媒が導入される。上述したように、室内熱交換器30及び室外熱交換器40内部では冷媒と熱交換空気とが対向流となっているため、高効率で熱交換が行われる。
【0035】
一方、暖房運転時には、弁体230を図5に示すような動作第2の位置とする。動作第2の位置では、図2中破線矢印に示すように、冷媒が通流し、室内熱交換器30及び室外熱交換器40に冷媒が導入される。上述したように、室内熱交換器30及び室外熱交換器40内部では冷媒と熱交換空気とが対向流となっているため、高効率で熱交換が行われる。
【0036】
このように、本発明の第2の実施の形態に係る六方切換膨張弁200においても、上述した第1の実施の形態に係る六方切換膨張弁100を用いた空気調和機10と同様の効果を得ることができる。
【0037】
図6は本発明の技術参考例に係る空気調和機(ヒートポンプ装置)10Aの構成を示す説明図である。なお、図6において図1と同一機能部分には同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0038】
空気調和機10は、圧縮機20と、室内熱交換器30と、室外熱交換器40と、暖房用膨張弁50と、冷房用膨張弁60と、六方切換弁(流路切換弁)300とを備えている。
【0039】
六方切換弁300は、ポートA(第1の接続ポート)、ポートB(第2の接続ポート)、ポートC(第3の接続ポート)、ポートD(第4の接続ポート)、ポートE(第5の接続ポート)、ポートF(第6の接続ポート)が設けられている。
【0040】
圧縮機20の吐出側と六方切換弁300のポートAとは、圧縮機吐出管P1により接続されている。六方切換弁300のポートBと室外熱交換器40の入口とは、室外熱交換器入口管P2により接続されている。室外熱交換器40の出口と六方切換弁300のポートCとは、室外熱交換器出口管P3により接続されている。六方切換弁300のポートDと圧縮機20の吸込み側とは、圧縮機吸込管P4により接続されている。室内熱交換器30の出口と六方切換弁300のポートEとは、室内熱交換器出口管P5により接続されている。六方切換弁300のポートFと室内熱交換器入口管P6により接続されている。
【0041】
なお、室内熱交換器出口管P3の中途部には、暖房用膨張弁50が設けられ、室外熱交換器出口管P5の中途部には、冷房用膨張弁60が設けられている。
【0042】
六方切換弁300は、冷房運転時は、図6中実線で示すように冷媒の通流方向を切り換え(動作第1の位置)、暖房運転時は、図6中破線で示すように冷媒の通流方向を切り換え(動作第2の位置)る構造となっている。
【0043】
このように構成された空気調和機10Aでは、冷房運転時には、動作第1の位置とするとともに、暖房用膨張弁50を全開放することで、図6中実線矢印に示すように、冷媒が通流し、室内熱交換器30及び室外熱交換器40に冷媒が導入される。上述したように、室内熱交換器30及び室外熱交換器40内部では冷媒と熱交換空気とが対向流となっているため、高効率で熱交換が行われる。
【0044】
一方、暖房運転時には、動作第2の位置とするとともに、冷房用膨張弁60を全開放することで、図6中破線矢印に示すように、冷媒が通流し、室内熱交換器30及び室外熱交換器40に冷媒が導入される。上述したように、室内熱交換器30及び室外熱交換器40内部では冷媒と熱交換空気とが対向流となっているため、高効率で熱交換が行われる。
【0045】
このように、技術参考例に係る空気調和機10Aにおいても、上述した第1の実施の形態に係る六方切換膨張弁100を用いた空気調和機10と同様の効果を得ることができる。
【0046】
なお、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施可能であるのは勿論である。
【産業上の利用可能性】
【0047】
冷媒の循環方向を切り替えて冷房/暖房を切り替える場合であっても、凝縮器及び蒸発器内部での冷媒の循環方向を変更させないことで、高い熱交換率を維持できる空気調和機を提供できる。
【符号の説明】
【0048】
10…空気調和機(ヒートポンプ装置)、20…圧縮機、30…室内熱交換器、40…室外熱交換器、100,200…六方切換膨張弁、110,210…切換弁本体、120,220…中空部、130,230…弁体、141,241…第1の連通路、142,242…第2の連通路、143,243…第3の連通路、150,250…絞り通路。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
圧縮機と、室外熱交換器と、室内熱交換器と、流路切換弁を備え、
上記流路切換弁は、
内部に中空部が形成されるともに、上記中空部に面してそれぞれ設けられた、上記圧縮機の吐出側配管が接続される第1の接続ポート、上記室内熱交換器の入口側配管が接続される第2の接続ポート、上記室内熱交換器の出口側配管が接続される第3の接続ポート、上記圧縮機の吸込み側配管が接続される第4の接続ポート、上記室外熱交換器の出口側配管が接続される第5の接続ポート、上記室外熱交換器の入口側配管が接続される第6の接続ポートを有する切換弁本体と、
上記切換弁本体の中空部内に回動自在に設けられ、冷房運転時の動作第1の位置において上記第1の接続ポートと上記第6の接続ポート、上記第3の接続ポートと上記第4の接続ポートを連通するとともに、上記第2の接続ポートと上記第5の接続ポートを絞り通路を介して連通するとともに、暖房運転時の第2の動作位置において上記第1の接続ポートと上記第2の接続ポート、上記第4の接続ポートと上記第5の接続ポートを連通するとともに、上記第3の接続ポートと上記第6の接続ポートを絞り通路を介して連通する連通路を備えた弁体と、
を備えていることを特徴とする空気調和機。
【請求項2】
上記流路切換弁の切換弁本体の中空部は、円筒状に形成され、上記第1,第2,第3,第4,第5,第6の接続ポートがこの順に円周方向に等間隔に設けられ、
上記弁体は円筒状に形成され、上記円周方向に回転自在に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の空気調和機。
【請求項3】
上記流路切換弁の切換弁本体の中空部は、球形状に形成され、上記第1,第2,第3,第4,第5,第6の接続ポートの順に円周方向に等間隔に設けられ、
上記弁体は球形球状に形成され、上記円周方向に回転自在に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の空気調和機。
【請求項4】
上記室内熱交換器及び室外熱交換器は、冷媒入口部が熱交換空気の流通方向風下側に設けられ、冷媒出口部が風上側に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の空気調和機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2011−202738(P2011−202738A)
【公開日】平成23年10月13日(2011.10.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−70483(P2010−70483)
【出願日】平成22年3月25日(2010.3.25)
【出願人】(505461072)東芝キヤリア株式会社 (477)
【Fターム(参考)】