説明

空間安定装置の制御ループ

【課題】従来の空間安定装置の制御ループは、速度制御ループと角度制御ループとを互いに独立して設けていたので、ループの作成及び検証が煩雑になる問題があった。
【解決手段】本発明による空間安定装置の制御ループは、速度指令13を積分処理する第1積分処理部40を主制御ループ50の前段に設け、速度指令13及び角度指令14の入力状態と第2スイッチ処理部59の入力選択とにより、共通の制御ブロックで速度制御ループ20及び角度制御ループ30を構成できるようにした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、空間安定装置の制御ループに関し、特に、速度指令を積分処理する第1積分処理部を主制御ループの前段に設け、速度指令及び角度指令の入力状態と第2スイッチ処理部の入力選択とにより、共通の制御ブロックで速度制御ループ及び角度制御ループを構成できるようにすることで、作成を簡略化できるとともに、検証を容易化できるようにするための新規な改良に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来用いられていたこの種の空間安定装置としては、例えば下記の特許文献1等に示されている装置が挙げられる。図2は、従来の空間安定装置を示す構成図である。図において、航空機や車両等の移動体(図示せず)に固定された固定部1には、この固定部1に対して回転自在なAZジンバル2が取り付けられ、このAZジンバル2には、該AZジンバルに対して回転自在なELジンバル3が取り付けられ、これらAZジンバル2及びELジンバル3によりジンバル機構4が構成されている。前記ELジンバル3には、例えば可視カメラ、赤外線カメラ、及びレーダアンテナ等のペイロード5が取り付けられており、ペイロード5の視軸線6はジンバル機構4の動作によりジンバル2,3の回転軸周りに移動可能とされている。
【0003】
前記ペイロード5には、ジンバル2,3の回転軸周りの回転角速度を検出する角速度センサ7が取り付けられている。また、前記ジンバル機構4の軸部には、各ジンバル2,3の回転角度を検出する例えばレゾルバ等のAZ,EL角度センサ8,9と、各ジンバル2,3を駆動させるAZ,ELトルカ10,11とが取り付けられている。角速度センサ7及びAZ,EL角度センサ8,9の信号は制御装置12に入力され、これらの信号と速度指令13及び角度指令14とに基づいて、制御装置12によってAZ,ELトルカ10,11の動作が制御される。この制御装置12の制御モードには、速度制御モードと、角度制御モードとが含まれている。
【0004】
次に、図3は、図2の空間安定装置の速度制御ループ20を示すブロック図である。図1の制御装置12による速度制御モードでの制御動作は、この速度制御ループ20に基づいて行われる。図3において、速度制御ループ20には、減算部21と、速度ゲイン処理部22と、レート積分処理部23と、第1加算部24と、制御プラント25と、第2加算部26と、積分処理部27とが含まれている。減算部21は、前記速度指令13を入力としており、この速度指令13と前記第2加算部26の出力26aとの差を出力する。速度ゲイン処理部22は、減算部21の出力21aを入力としており、この出力21aに速度ゲインを乗算する。レート積分処理部23は、前記速度ゲイン処理部22と同様に前記減算部21の前記出力21aを入力としており、この出力21aを積分するとともに、この積分した出力21aにレート積分ゲインを乗算する。第1加算部24は、速度ゲイン処理部22の出力22aとレート積分処理部23の出力23aとを入力としており、これら出力22a,23aを加算する。
【0005】
制御プラント25は、図2のAZ,EL角度センサ8,9、及びAZ,ELトルカ10,11から構成されている。すなわち、前記第1加算部24の出力24aに基づいてAZ,ELトルカ10,11が駆動されて、AZ,EL角度センサ8,9の角度信号が微分された状態でプラント出力25aとして第2加算部26及び積分処理部27に入力される。第2加算部26は、前記プラント出力25aと、図2の角速度センサ7の出力である対空間速度7aとを入力としており、これらプラント出力25aと対空間速度7aとを加算して、前記減算部21にフィードバックする。すなわち、この速度制御ループ20は、視軸線6の空間に対する速度が速度指令13に合致するように、ジンバル機構4を駆動する。速度指令13が零である場合、速度制御ループ20は、固定部1の移動に拘わらず視軸線6を常に一定方向に向ける空間安定制御を行う。積分処理部27は、前記プラント出力25aを積分して、角度出力27aを出力する。
【0006】
次に、図4は、図2の空間安定装置の角度制御ループ30を示すブロック図である。図1の制御装置12による角度制御モードでの制御動作は、この角度制御ループ30に基づいて行われる。図4において、角度制御ループ30には、減算部31と、位置ゲイン処理部32と、制御プラント25とが含まれている。前記減算部31は、前記角度指令14を入力としており、この角度指令14と前記制御プラント25のプラント出力25aとの差を出力する。前記位置ゲイン処理部32は、前記減算部31の出力31aを入力としており、この出力31aに位置ゲインを乗算する。
【0007】
制御プラント25は、前述の速度制御ループ20と同様に、図2のAZ,EL角度センサ8,9、及びAZ,ELトルカ10,11から構成されている。この角度制御ループ30では、前記位置ゲイン処理部32の出力32aに基づいてAZ,ELトルカ10,11が駆動されて、AZ,EL角度センサ8,9の信号がプラント出力25aとして前記減算部31にフィードバックされる。従って、この角度制御ループ30は、視軸線6の固定部1に対する相対的な角度が角度指令14に合致するように、ジンバル機構4を駆動する。
【0008】
【特許文献1】特開2004−361121号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
上記のような従来の空間安定装置の制御ループでは、速度制御ループ20と角度制御ループ30とを互いに独立して設けているので、ループの作成及び検証が煩雑になる問題があった。
【0010】
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、その目的は、作成を簡略化できるとともに、検証を容易化できる空間安定装置の制御ループを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明に係る空間安定装置の制御ループは、速度指令を入力とする第1積分処理部と、前記第1積分処理部の出力、前記速度指令、及び角度指令を入力とする主制御ループとを備え、前記主制御ループは、前記第1積分処理部の出力と角度指令とを入力とする第1演算処理部と、前記第1演算処理部の出力を入力とする位置ゲイン処理部と、前記位置ゲイン処理部の出力と前記速度指令とを加算する第2演算処理部と、前記第2演算処理部の出力を入力とする速度ゲイン処理部と、前記速度ゲイン処理部の出力を入力とする制御プラントと、前記制御プラントのプラント出力を入力とする第2積分処理部と、前記制御プラントのプラント出力と対空間速度とを入力として、前記プラント出力に対空間速度を加算する第3演算処理部と、前記プラント出力と前記第3演算処理部の出力とのいずれか一方を入力とするとともに、出力を前記第2演算処理部に入力する第1スイッチ処理部と、前記第1スイッチ処理部の前記出力を入力とする第3積分処理部と、前記第3積分処理部の出力と前記第2積分処理部の出力とのいずれか一方を入力とするとともに、出力を前記第1演算処理部に入力する第2スイッチ処理部とからなり、前記角度指令が非入力であるとともに、前記速度指令が前記第1積分処理部及び前記第2演算処理部に入力され、前記第2スイッチ処理部が前記第3積分処理部の出力を出力として前記第1演算処理部に入力した場合に、前記第2演算処理部が前記位置ゲイン処理部の出力と前記速度指令とを加算した信号から前記第1スイッチ処理部の出力を減算するとともに、前記第1演算処理部が前記第1積分処理部の出力から前記第2スイッチ処理部の出力を減算することで、速度制御ループを構成し、前記速度指令が非入力であるとともに、前記角度指令が前記第1演算処理部に入力され、前記第2スイッチ処理部が前記第2積分処理部の出力を出力として前記第1演算処理部に入力した場合に、前記第2演算処理部が前記位置ゲイン処理部の出力を前記速度ゲイン処理部に入力するとともに、前記第1演算処理部が前記角度指令から前記第2スイッチ処理部の出力を減算することで、角度制御ループを構成する。
【発明の効果】
【0012】
本発明の空間安定装置の制御ループによれば、速度指令を積分処理する第1積分処理部が主制御ループの前段に設けられ、速度指令及び角度指令の入力状態と第2スイッチ処理部の入力選択とにより、共通の制御ブロックで速度制御ループ及び角度制御ループを構成できるので、作成を簡略化できるとともに、検証を容易化できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照して説明する。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1による空間安定装置の制御ループを示すブロック図である。なお、ジンバル機構4等の機械構成は従来装置と同様であるので、実施の形態の制御ループの説明に図2を援用する。
図において、実施の形態の制御ループは、第1積分処理部40と、主制御ループ50とにより構成される。前記第1積分処理部40は、速度指令13を入力としている。前記主制御ループ50は、この第1積分処理部40の出力40aと、前記速度指令13と、角度指令14とを入力としている。すなわち、前記第1積分処理部40は、前記主制御ループ50の前段に設けられている。なお、第1積分処理部40及び主制御ループ50は、ソフトウェアで構成された制御ブロックであるが、アナログ又はデジタル素子で構成することも可能である。
【0014】
前記主制御ループ50は、第1演算処理部51と、位置ゲイン処理部52と、第2演算処理部53と、速度ゲイン処理部54と、制御プラント25と、第2積分処理部55と、第3演算処理部56と、第1スイッチ処理部57と、第3積分処理部58と、第2スイッチ処理部59とから構成されている。
【0015】
前記第1演算処理部51は、前記第1積分処理部40の出力40a、前記角度指令14、及び第2スイッチ処理部59の出力59aを入力としている。位置ゲイン処理部52は、前記第1演算処理部51の出力51aを入力としている。第2演算処理部53は、前記速度指令13、前記位置ゲイン処理部52の出力52a、及び第1スイッチ処理部57の出力57aを入力としている。速度ゲイン処理部54は、前記第2演算処理部53の出力53aを入力としている。
【0016】
制御プラント25は、図2のAZ,EL角度センサ8,9、及びAZ,ELトルカ10,11から構成されている。すなわち、前記速度ゲイン処理部54の出力54aに基づいてAZ,ELトルカ10,11が駆動されて、AZ,EL角度センサ8,9の角度信号が微分された状態でプラント出力25a(速度信号)として出力される。
【0017】
第2積分処理部55は、プラント出力25aを入力としている。第3演算処理部56は、前記プラント出力25aと、図2の角速度センサ7の出力である対空間速度7aとを入力としている。
【0018】
第1スイッチ処理部57は、制御プラント25のプラント出力25a(軸レート)と第3演算処理部56の出力56a(対空間レート)とを入力としており、こられ制御プラント25のプラント出力25aと第3演算処理部56の出力56aとのいずれか一方を出力する。第3積分処理部58は、第1スイッチ処理部57の出力57aを入力としている。第2スイッチ処理部59は、前記第3積分処理部58の出力58aと前記第2積分処理部55の出力55aとを入力として、これら第3積分処理部58の出力58aと第2積分処理部55の出力55aとのいずれか一方を出力する。
【0019】
次に、図1の制御ループに基づく制御動作について説明する。前記速度指令13及び角度指令14は、いずれか一方が入力される場合に、他方は非入力とされる。まず、速度指令13が入力される場合について説明する。
【0020】
速度指令13が入力されると、第1積分処理部40は前記速度指令13を積分する。第2スイッチ処理部59は、速度指令13が入力される場合に第3積分処理部58の出力58aを第1演算処理部51に入力する。
【0021】
前記第1演算処理部51は、第1積分処理部40の出力40aから第3積分処理部58の出力58aを減算し、位置ゲイン処理部52は、第1演算処理部51の出力51aに位置ゲインを乗算する。第2演算処理部53は、位置ゲイン処理部52の出力52aと速度指令13とを加算するとともに、この加算したものから第1スイッチ処理部57の出力57aを減算する。速度ゲイン処理部54は、この第2演算処理部53の出力53aに速度ゲインを乗算する。制御プラント25では、速度ゲイン処理部54の出力54aに基づいてAZ,ELトルカ10,11が駆動されて、AZ,EL角度センサ8,9の角度信号が微分された状態でプラント出力25a(速度信号)として出力される。第3演算処理部56は、前記プラント出力25aに、図2の角速度センサ7の出力である対空間速度7aを加算する。
【0022】
ここで、第1スイッチ処理部57が、第3演算処理部56の出力56aを、前記第2演算処理部53と第3積分処理部58とにフィードバックしているとする。第3積分処理部58は、第3演算処理部56の出力56aを積分する。この第3積分処理部58は、前記第1積分処理部40で積分された速度指令13から、フィードバックされた第3積分処理部58の出力58aを減算するために、ディメンションを合わせるためのものである。すなわち、第1積分処理部40、第1演算処理部51、位置ゲイン処理部52、及び速度ゲイン処理部54は、従来の制御ループ(図3)の減算部21及びレート積分処理部23に相当する動作を行う。
【0023】
また、第2演算処理部53は、速度指令13から第3演算処理部56の出力56aを減算する。第2演算処理部53及び速度ゲイン処理部54は、従来の制御ループ(図3)の減算部21及び速度ゲイン処理部22に相当する動作を行う。
【0024】
従って、前記角度指令14が非入力であるとともに、前記速度指令13が前記第1積分処理部40及び前記第2演算処理部53に入力され、前記第2スイッチ処理部59が前記第3積分処理部58の出力58aを入力とした場合に、速度制御ループ20が構成される。
【0025】
第1スイッチ処理部57が、第3演算処理部56の出力56aを、前記第2演算処理部53と第3積分処理部58とにフィードバックする場合、速度制御ループ20は、図2の視軸線6の空間に対する速度が速度指令13に合致するように、ジンバル機構4を駆動する。これに対して、第1スイッチ処理部57が、制御プラント25のプラント出力25aを、前記第2演算処理部53と第3積分処理部58とにフィードバックする場合、速度制御ループ20は、視軸線6の固定部1に対する速度が速度指令13に合致するように、ジンバル機構4を駆動する。
【0026】
次に、前記角度指令14が入力される場合について説明する。第2スイッチ処理部59は、角度指令14が入力される場合に第2積分処理部55の角度出力55aを第1演算処理部51に入力する。第1演算処理部51は、角度指令14から第2積分処理部55の角度出力55aを減算し、位置ゲイン処理部52は、第1演算処理部51の出力51aに位置ゲインを乗算する。また、第2演算処理部53は、位置ゲイン処理部52の出力52aを速度ゲイン処理部54に入力する。速度ゲイン処理部54は、この第2演算処理部53の出力53aに速度ゲインを乗算する。制御プラント25では、速度ゲイン処理部54の出力54aに基づいてAZ,ELトルカ10,11が駆動されて、AZ,EL角度センサ8,9の信号が微分された状態でプラント出力25a(速度信号)として出力される。第2積分処理部55は、前記プラント出力25aを積分して、角度出力55aを出力する。すなわち、角度指令14が入力される場合、位置ゲイン処理部52及び速度ゲイン処理部54は従来の制御ループ(図3)の位置ゲイン処理部32に相当する動作を行う。
【0027】
従って、前記速度指令13が非入力であるとともに、前記角度指令14が前記第1演算処理部51に入力され、前記第2スイッチ処理部59が前記第2積分処理部55の角度出力55aを入力とした場合に、角度制御ループ30が構成される。この角度制御ループ30は、視軸線6の固定部1に対する相対的な角度が角度指令14に合致するように、ジンバル機構4を駆動する。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】本発明の実施の形態1による空間安定装置の制御ループを示すブロック図である。
【図2】従来の空間安定装置を示す構成図である。
【図3】図2の空間安定装置の速度制御ループを示すブロック図である。
【図4】図2の空間安定装置の角度制御ループを示すブロック図である。
【符号の説明】
【0029】
7a 対空間速度
13 速度指令
14 角度指令
20 速度制御ループ
25 制御プラント
30 角度制御ループ
40 第1積分処理部
50 主制御ループ
51 第1演算処理部
52 位置ゲイン処理部
53 第2演算処理部
54 速度ゲイン処理部
55 第2積分処理部
56 第3演算処理部
57 第1スイッチ処理部
58 第3積分処理部
59 第2スイッチ処理部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
速度指令(13)を入力とする第1積分処理部(40)と、
前記第1積分処理部(40)の出力(40a)、前記速度指令(13)、及び角度指令(14)を入力とする主制御ループ(50)と
を備え、
前記主制御ループ(50)は、
前記第1積分処理部(40)の出力(40a)と角度指令(14)とを入力とする第1演算処理部(51)と、
前記第1演算処理部(51)の出力(51a)を入力とする位置ゲイン処理部(52)と、
前記位置ゲイン処理部(52)の出力(52a)と前記速度指令(13)とを加算する第2演算処理部(53)と、
前記第2演算処理部(53)の出力(53a)を入力とする速度ゲイン処理部(54)と、
前記速度ゲイン処理部(54)の出力(54a)を入力とする制御プラント(25)と、
前記制御プラント(25)のプラント出力(25a)を入力とする第2積分処理部(55)と、
前記制御プラント(25)のプラント出力(25a)と対空間速度(7a)とを入力として、前記プラント出力(25a)に対空間速度(7a)を加算する第3演算処理部(56)と、
前記プラント出力(25a)と前記第3演算処理部(56)の出力(56a)とを入力として、該プラント出力(25a)と該第3演算処理部(56)の出力(56a)のいずれか一方を出力(57a)として前記第2演算処理部(53)に入力する第1スイッチ処理部(57)と、
前記第1スイッチ処理部(57)の前記出力(57a)を入力とする第3積分処理部(58)と、
前記第3積分処理部(58)の出力(58a)と前記第2積分処理部(55)の出力(55a)とを入力として、該第3積分処理部(58)の出力(58a)と該第2積分処理部(55)の出力(55a)とのいずれか一方を出力(59a)として前記第1演算処理部(51)に入力する第2スイッチ処理部(59)と
からなり、
前記角度指令(14)が非入力であるとともに、前記速度指令(13)が前記第1積分処理部(40)及び前記第2演算処理部(53)に入力され、前記第2スイッチ処理部(59)が前記第3積分処理部(58)の出力(58a)を出力(59a)として前記第1演算処理部(51)に入力した場合に、前記第2演算処理部(53)が前記位置ゲイン処理部(52)の出力(52a)と前記速度指令(13)とを加算した信号から前記第1スイッチ処理部(57)の出力(57a)を減算するとともに、前記第1演算処理部(51)が前記第1積分処理部(40)の出力(40a)から前記第2スイッチ処理部(59)の出力(59a)を減算することで、速度制御ループ(20)を構成し、
前記速度指令(13)が非入力であるとともに、前記角度指令(14)が前記第1演算処理部(51)に入力され、前記第2スイッチ処理部(59)が前記第2積分処理部(55)の出力(55a)を出力(59a)として前記第1演算処理部(51)に入力した場合に、前記第2演算処理部(53)が前記位置ゲイン処理部(52)の出力(52a)を前記速度ゲイン処理部(54)に入力するとともに、前記第1演算処理部(51)が前記角度指令(14)から前記第2スイッチ処理部(59)の出力(59a)を減算することで、角度制御ループ(30)を構成することを特徴とする空間安定装置の制御ループ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2009−140391(P2009−140391A)
【公開日】平成21年6月25日(2009.6.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−318189(P2007−318189)
【出願日】平成19年12月10日(2007.12.10)
【出願人】(000203634)多摩川精機株式会社 (669)
【Fターム(参考)】