説明

突入電流抑制装置

【課題】小型かつ低コストで、2次側の突入電流を抑制することができる突入電流抑制装置の提供。
【解決手段】突入電流抑制装置1は、電源部143からの電力が電源配線2を通じて供給されるユニット141a〜141cと、電源配線2に並列に接続されたコンデンサ142a〜142cとを備えた画像形成装置101等の電気機器において、コンデンサ142a〜142cに流れる電流を抑制するためのものであって、インターロックスイッチ3、抵抗素子4及びサイリスタ5を含む。インターロックスイッチ3は、電源部143とコンデンサ142a〜142cとの間に設けられ、電源部143のユニット141a〜141cに対する所定の電圧の印加をオンまたはオフさせる。抵抗素子4は、電源部143とインターロックスイッチ3との間に直列に設けられている。サイリスタ5は、抵抗素子4に並列に接続され、抵抗素子4を短絡することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、突入電流抑制装置、特に、電源からの電力が電源配線を通じて供給されるユニットと、電源配線に並列に接続されたコンデンサと、を備えた電気機器の突入電流抑制装置に関する。
【背景技術】
【0002】
プリンタや複合機等の画像形成装置は、その本体内部に画像を形成するための様々なユニットを備えており、本体内部はカバー部材で覆われている。ユニットとしては、画像形成を行う画像形成部や用紙を画像形成部に搬送する用紙搬送路、これらの各ユニットに電力を供給する中高電圧の電源装置等が挙げられる。
【0003】
また、電源装置としては、例えばスイッチング電源が挙げられる。スイッチング電源は、主に整流平滑部、スイッチング部及びトランス部を含み、交流電圧を整流及び平滑した後に高周波数でスイッチングして絶縁及び降圧を行うと、これを再度整流して出力する。しかし、このようなスイッチング電源の整流平滑部は、主にコンデンサを用いた構成であるため、スイッチング電源が電力の生成を開始すると、このコンデンサには突入電流が流れてしまう。
【0004】
そこで、突入電流を防止するための電源装置として、突入電流の抑制を開始する時間を適宜に設定可能な装置や(特許文献1)、電源装置内に設けられた昇圧回路に複巻線のチョークコイルを用い、このチョークコイルの1巻線からサイリスタの駆動電圧を供給する装置が知られている(特許文献2)。
【特許文献1】特開平5−56631号公報
【特許文献2】特開2001−178137号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、画像形成装置には、画像を形成している動作中にカバー部材が開けられた場合でもユーザの安全性を確保するために、カバー部材が開けられる動作に連動して各ユニットに電源からの電力を供給する電源配線を切断し、各ユニットに動作を停止させるためのインターロックスイッチが設けられたものがある。しかし、電源配線には、安定した電圧を各ユニットに供給するためのコンデンサが並列に接続されている。そのため、カバー部材が開いた状態から閉じた状態となり、インターロックスイッチがオンして各ユニットに電力が供給されるように電源と各ユニットとの間を接続すると、この各コンデンサには一斉に例えば数十アンペアもの突入電流が流れてしまう。すると、各ユニットに供給される電力における電圧が急峻に降下する電圧降下や、一斉に流れた突入電流がGNDに流れ込むことでGNDが揺らされユニットが誤動作する現象等が生じてしまう。
【0006】
このような画像形成装置に特許文献1及び2の電源装置を用いたとしても、特許文献1及び2はトランス部より前段、即ち電源内部におけるいわゆる1次側の突入電流を防止するための手段を備えたものであるため、トランス部より後段、即ち電源外部のインターロックスイッチのオンに伴い流れるいわゆる2次側の突入電流を防止することはできない。
【0007】
また、2次側の突入電流を抑制する一般的な方法としては、電源配線に直列に抵抗素子を挿入する方法が知られている。しかし、抵抗素子自体には各コンデンサへの全突入電流が連続して流れるため、この抵抗素子には定格電力の大きいものを用いる必要がある。このような抵抗素子は、一般的にコストが高く、またその素子自体の形状が大きい。
【0008】
そこで、本発明は、小型かつ低コストで、2次側の突入電流を抑制することができる突入電流抑制装置の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記課題を解決するために、発明1は、電源からの電力が電源配線を通じて供給されるユニットと、前記電源配線に並列に接続されたコンデンサと、を備えた電気機器の突入電流抑制装置であって、インターロックスイッチと、抵抗素子と、抵抗短絡素子とを含む。インターロックスイッチは、前記電源と前記コンデンサとの間に設けられ、前記電源の前記ユニットに対する所定の電圧の印加をオン及びオフする。抵抗素子は、前記電源と前記インターロックスイッチとの間に直列に設けられている。抵抗短絡素子は、前記抵抗素子に並列に接続され、前記抵抗素子を短絡可能である。
【0010】
以下より、抵抗短絡素子がサイリスタであって、開いた状態にある電気機器のカバー部材が閉じられる際に、カバー部材の動作に連動してインターロックスイッチがオンする場合を例にとる。インターロックスイッチがオンする瞬間に電源から各コンデンサに流れる突入電流は、抵抗素子に流れる。尚、この突入電流はこの抵抗素子のインピーダンスにより抑制されている。その後、インターロックスイッチ後段の電圧によりサイリスタがオンし、電源と抵抗素子との間はサイリスタによりバイパスされる。これにより、定格電力の小さい小型の抵抗素子を用いて電源からの電力を損失が軽減された状態でユニットに供給できると共に、電源内の絶縁トランス後段のいわゆる2次側における突入電流を、突入電流対策を行わない場合に比して抑えることができる。従って、突入電流が起因して生じる急峻な電圧降下等を抑制することができる。
【0011】
発明2は、前記発明1において、前記抵抗短絡素子はサイリスタであって、前記インターロックスイッチがオンすると、前記サイリスタが前記抵抗素子を短絡させるように前記サイリスタを制御する制御手段を更に含む突入電流抑制装置を提供する。
【0012】
発明3は、前記発明1または2において、前記抵抗短絡素子の下流側の電圧を前記電源にフィードバックするためのフィードバック配線を更に含み、前記電源は、前記フィードバック配線を通じてフィードバックされた電圧に基づいて、前記所定の電圧を調整して出力する突入電流抑制装置を提供する。
【0013】
サイリスタがオンすることによりサイリスタのオン電圧が発生し、ユニットには、電源からの電圧がオン電圧分降下した電圧が与えられる。しかし、この装置は、オン電圧分降下した電源からの電圧、即ちサイリスタの下流側における電圧を電源にフィードバックする。電源は、このフィードバックされた電圧に基づいて例えばPWM制御を行い、サイリスタの下流部分の電圧が所定の電圧となるように調節する。これにより、ユニットには、所定の電圧が印加される。
【発明の効果】
【0014】
本発明の突入電流抑制装置によると、小型かつ低コストで、2次側の突入電流を抑制することができる。従って、各ユニットに供給される電圧の電圧降下やユニットが誤動作する現象を防止することができる。また、電圧降下を防止できるため、安定した電圧を各ユニットに供給するためのコンデンサには小容量のものを用いることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
<実施形態>
(1)画像形成装置の構成
図1は、本実施形態に係る突入電流抑制装置が採用された画像形成装置101の外観図である。この画像形成装置101は、複写機、プリンタ、ファクシミリ装置及びスキャナ装置としての機能を併せ持つ複合機の機種である。図1の画像形成装置101は、原稿カバー102、カバー部材103、本体部104及び給紙カセット105を含む。
【0016】
原稿カバー102は、原稿カバー102と対向する本体部104の部分に設けられた原稿載置台(図示せず)に載置された原稿を押さえるためのものであって、原稿載置台に対し開閉自在に本体部104に装着されている。
【0017】
カバー部材103は、本体部104の前部に、本体部104に対しカバー部材103の端部103aを回動軸として回動可能に装着されており、本体部104の内部を露出させる開姿勢と、本体部104の内部を外部から隔てる閉姿勢とを採り得る。
【0018】
また、カバー部材103には、突出部材131が設けられている。より具体的には、突出部材131は、図2に示すように、カバー部材103に対し本体部104の内部の方向に突出しており、カバー部材103が閉姿勢を採る場合にインターロックスイッチ3(後述)の位置に対応するように、カバー部材103に設けられている。
【0019】
本体部104は、図3に示すように、ユニット141a,141b,141c、コンデンサ142a,142b,142c、電源部143及び突入電流抑制装置1を含む。
【0020】
ユニット141a〜141cは、電源部143からの所定の電圧が電源配線2(後述)を通じて供給されるものであって、例えば他の端末と通信を行う通信部や画像を用紙に印刷する画像形成部等である。
【0021】
コンデンサ142a〜142cは、電源部143から各ユニット141a〜141cに供給される所定の電圧を安定させるためのものであって、各ユニット141a〜141c付近に、かつ電源配線2の分岐配線2a,2b,2c(後述)それぞれに並列に接続されている。コンデンサ142a〜142cの種類としては、図3に示すように、例えば電解コンデンサが挙げられる。
【0022】
電源部143は、主に整流平滑部144、SW制御部145及びトランス146を含み、各ユニット141a〜141cに供給するための所定の電圧を生成する。整流平滑部144は、例えば画像形成装置101外部から供給された交流電圧を整流及び平滑する。SW制御部145は、整流平滑部144により整流及び平滑された後の電圧をフィードバック配線7(後述)を通じて入力された電圧に基づいてPWM制御した後、高周波数でスイッチングする。トランス146は、SW制御部145でスイッチングされた電圧を降圧及び絶縁する。
【0023】
突入電流抑制装置1は、電源部143により生成された所定の電圧が電源配線2を通じて各ユニット141a〜141cに供給開始された瞬間に、各コンデンサ142a〜142cに流れる突入電流を抑制するための装置であって、電源部143の後段に設けられている。突入電流抑制装置1については、後述する。
【0024】
給紙カセット105は、用紙を収納可能であって、図1に示すように本体部104の下部に2段設けられている。
【0025】
(2)突入電流抑制装置の構成
次に、突入電流抑制装置1の構成について説明する。突入電流抑制装置1は、図3に示すように、電源配線2、インターロックスイッチ3、抵抗素子4、サイリスタ5、サイリスタ駆動部6(制御手段に相当)及びフィードバック配線7を含む。
【0026】
電源配線2は、電源部143が生成した所定の電圧を各ユニット141a〜141cに供給するためのものであって、電源部143と各ユニット141a〜141cとの間を接続している。具体的には、電源部143との接続側からのびた1本の電源配線2は、分岐点Aで分岐して分岐配線2a〜2cとなり、各ユニット141a〜141cに接続されている。
【0027】
インターロックスイッチ3は、電源配線2の途中であって電源部143と電源配線2の分岐点Aとの間に設けられ、カバー部材103の採り得る姿勢の変化に連動してオン及びオフする。具体的には、インターロックスイッチ3は、電源部143の各ユニット141a〜141cに対する所定の電圧の印加をオン及びオフする。尚、インターロックスイッチ3の種類としては、例えばアクチュエータ及びソレノイドで構成される電磁ロック式やセンサでマグネットの磁場を検知するとオンするマグネット式、直接押下されることでオンする押下式等が挙げられるが、本実施形態では、押下式のインターロックスイッチを用いた場合を例に取る。即ち、本実施形態では、カバー部材103が開いた状態から閉じる状態となると、カバー部材103の突出部材131はインターロックスイッチ3を押下する。これにより、押下されたインターロックスイッチ3はオンし、各ユニット141a〜141cには電源部143からの所定の電圧が供給される。
【0028】
抵抗素子4は、電源配線2の途中であって、かつ電源部143とインターロックスイッチ3との間に直列に設けられている。
【0029】
サイリスタ5は、抵抗素子4に並列に接続されており、抵抗素子4を短絡することが可能となっている。
【0030】
サイリスタ駆動部6は、インターロックスイッチ3がオンした瞬間、サイリスタ5がオンして抵抗素子4を短絡させるようにサイリスタ5を制御するためのものであって、インターロックスイッチ3の下流側における電源配線2上の接続点Bからの電圧を利用してサイリスタを駆動させる。
【0031】
フィードバック配線7は、サイリスタ5の下流側の電圧を電源部143内のSW制御部145にフィードバックさせるためのものであって、電源配線2のうち、抵抗素子4及びサイリスタ5とインターロックスイッチ3との間の接続点CとSW制御部145とを接続している。
【0032】
(3)突入電流抑制装置の動作
次に、突入電流抑制装置1の動作について説明する。
【0033】
先ず、画像形成装置101には既に電源が投入されており、図2に示すように画像形成装置101のカバー部材103が開いた状態であるとする。この場合、電源部143は所定の電圧を生成しているが、突出部材131はインターロックスイッチ3と離れているため、インターロックスイッチ3はオフしている。そのため、各ユニット141a〜141cは電源部143からの所定の電圧が供給されていない状態にある。このような状態の画像形成装置101において、ユーザは、カバー部材103をカバー部材103の端部103aを回動軸として矢印Aの方向に回動させるとする。
【0034】
すると、インターロックスイッチ3はカバー部材103の突出部材131により押下され、オンする。この瞬間、電源部143からの所定の電圧は電源配線2に印加される。サイリスタ駆動部6は、電源配線2の接続点Bに所定の電圧が印加されたのに伴い、サイリスタ5のゲート端子に例えば電流を流すなどしてサイリスタ5をオンさせる。
【0035】
このとき、各コンデンサ142a〜142cには、電源部143から電源配線2及びこれの分岐配線2a〜2cを経て突入電流が流れるが、この突入電流は、インターロックスイッチ3がオンした瞬間は抵抗素子4のインピーダンスにより抑制される。そして、サイリスタ駆動部6によりサイリスタ5がオンした後は、突入電流は抵抗素子4よりもインピーダンスの低いサイリスタ5側に流れる。これにより、抵抗素子4に突入電流が流れる期間は、インターロックスイッチ3がオンしてからサイリスタ5がオンするまでの短い間となる。そのため、抵抗素子4による電力損失は、突入電流抑制装置1が設けられていない場合に比して小さくなる。
【0036】
一方、オンしたサイリスタ5には、各コンデンサ142a〜142cに突入電流が流れた後、更に電流が連続して流れるため、いわゆるオン電圧が発生する。そのため、電源部143から出力された所定の電圧はサイリスタ5のオン電圧分降下してしまう。
【0037】
しかし、このオン電圧分降下した電圧は電源配線2上の接続点Cからフィードバック配線7を通じて電源部143のSW制御部145にフィードバックされる。電源部143のSW制御部145は、このフィードバックされた電圧に基づいて電源部143が出力する所定の電圧を調整する。例えば、SW制御部145は、フィードバックされた電圧の値が所定の電圧値未満であることから、電源部143の出力する電圧の値を所定値からサイリスタ5のオン電圧分高くなるように、PWM制御を行う。これにより、電源部143からは所定の電圧の値からサイリスタ5のオン電圧分だけ高い電圧が出力されるが、この電圧はサイリスタ5を通じてオン電圧分降下するため、各ユニット141a〜141cには所定の値を有する電圧が供給されるようになる。
【0038】
尚、この所定の値を有する電圧は、再度電源配線2上の接続点Cからフィードバック配線7を通じて電源部143のSW制御部145に供給される。しかし、この電圧は所定値未満ではないため、SW制御部145は現在行っている制御を維持する。
【0039】
(4)効果
この突入電流抑制装置1によると、インターロックスイッチ3がオンする瞬間に電源部143から各コンデンサ142a〜142cに流れる突入電流は、抵抗素子4のインピーダンスにより抑制される。そして、サイリスタ5がインターロックスイッチ3の下流側の電圧に基づいてオンした後は、抵抗素子4よりもインピーダンスの低いサイリスタ5に電流が流れるようになる。このことから、抵抗素子4に電流が流れる期間は、インターロックスイッチ3がオンしてからサイリスタ5がオンするまでの間であるため、抵抗素子4での電力損失は小さくなる。これにより、抵抗素子4には定格電力の小さい小型の素子を用いることができると共に、電源部143外部のいわゆる2次側における突入電流の総量を、突入電流対策を行わない場合に比して抑えることができる。従って、突入電流に起因して生じる急峻な電圧降下等を抑制することができる他、インターロックスイッチには定格電流の低い小型のものを用いることができる。また、電圧降下が抑制されることから、各コンデンサ142a〜142cには小容量のものを用いることができる。
【0040】
更に、この突入電流抑制装置1は、サイリスタ5のオン電圧分降下した電圧を電源部143にフィードバックする。電源部143は、このフィードバックされた電圧に基づいて例えばPWM制御を行い、サイリスタ5の下流側の電圧が所定の電圧となるように調節するこれにより、各ユニット141a〜141cには所定の電圧が印加される。
【0041】
<その他の実施形態>
(a)上記実施形態では、押下式のインターロックスイッチを用いた場合について記載したが、電磁ロック式やマグネット式等の他の方式のインターロックスイッチを用いてもよい。
【0042】
(b)上記実施形態では、画像形成装置の本体部の前部におけるカバー部材を例に取り説明したが、これに限定されない。例えば本体部の側部におけるカバー部材においても、本発明を適用することができる。
【0043】
(c)上記実施形態では、抵抗素子を短絡する素子としてサイリスタを用いた場合について記載したが、抵抗素子を短絡する素子はサイリスタに限定されない。抵抗素子を短絡する素子としては、サイリスタ以外にはダイオード等が挙げられる。
【産業上の利用可能性】
【0044】
本発明に係る突入電流抑制装置は、複写機、プリンタ及びファクシミリ装置の各機種や、これらの機能に更にスキャナ機能を併せ持つ複合機の画像形成装置の他、フィニッシャー等の電気機器に採用することができる。即ち、本発明の突入電流抑制装置は、本体内部を覆うカバー部材を備えていると共に、ユーザの安全性を確保するためにインターロックスイッチが設けられた電気機器であれば、どのような電気機器にも採用できる。
【図面の簡単な説明】
【0045】
【図1】本実施形態に係る突入電流抑制装置が採用された画像形成装置の外観図。
【図2】画像形成装置を上から見た図。
【図3】突入電流抑制装置の構成と、突入電流抑制装置の周辺の機能部との接続を示した図。
【符号の説明】
【0046】
1 突入電流抑制装置
2 電源配線
3 インターロックスイッチ
4 抵抗素子
5 サイリスタ
6 サイリスタ駆動部
7 フィードバック配線
141a〜141c ユニット
142a〜142c コンデンサ
143 電源部


【特許請求の範囲】
【請求項1】
電源からの電力が電源配線を通じて供給されるユニットと、前記電源配線に並列に接続されたコンデンサと、を備えた電気機器の突入電流抑制装置であって、
前記電源と前記コンデンサとの間に設けられ、前記電源の前記ユニットに対する所定の電圧の印加をオン及びオフするインターロックスイッチと、
前記電源と前記インターロックスイッチとの間に直列に設けられた抵抗素子と、
前記抵抗素子に並列に接続され、前記抵抗素子を短絡可能な抵抗短絡素子と、
を含む、突入電流抑制装置。
【請求項2】
前記抵抗短絡素子はサイリスタであって、
前記インターロックスイッチがオンすると、前記サイリスタが前記抵抗素子を短絡させるように前記サイリスタを制御する制御手段を更に含む、請求項1に記載の突入電流抑制装置。
【請求項3】
前記抵抗短絡素子の下流側の電圧を前記電源にフィードバックするためのフィードバック配線を更に含み、
前記電源は、前記フィードバック配線を通じてフィードバックされた電圧に基づいて、前記所定の電圧を調整して出力する、請求項1または2に記載の突入電流抑制装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2008−54460(P2008−54460A)
【公開日】平成20年3月6日(2008.3.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−230280(P2006−230280)
【出願日】平成18年8月28日(2006.8.28)
【出願人】(000006150)京セラミタ株式会社 (13,173)
【Fターム(参考)】